JP5893156B2 - 新規な抗ウイルス性ピロロピリジン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

新規な抗ウイルス性ピロロピリジン誘導体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ウイルス、特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対する選択度及び抗ウイルス活性度の高い化合物、その製造方法、並びにその用途に関する。
エイズ(Acquired Immuno Deficiency Syndrome; AIDS)は、ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus; HIV)の感染により引き起こされる。HIVにはHIV−1とHIV−2の2つのタイプがあるが、全世界に蔓延しているタイプはHIV−1である。AIDS治療のために承認された主な薬物のうち、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(Nucleoside Reverse Transcriptase Inhibitor: NRTI)としては、ジドブジン(zidovudine)、ジダノシン(didanosine)、ザルシタビン(zalcitabine)、スタブジン(stavudine)、ラミブジン(lamivudine)、アバカビル(abacavir)、テノフォビル(tenofovir)及びエムトリシタビン(emtricitabine)が開発されており、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(Non-Nucleoside Reverse Transcriptase Inhibitor: NNRTI)としては、ネビラピン(Nevirapine)、デラビルジン(Delavirdine)、エファビレンツ(efavirenz)、エトラビリン(Etravirine)及びリルピビリン(Rilpivirine)が開発されている。プロテアーゼ阻害剤(Protease Inhibitor: PI)としては、サキナビル(Saquinavir)、インジナビル(Indinavir)、リトナビル(Ritonavir)、ネルフィナビル(Nelfinavir)、アンプレナビル(Amprenavir)、ロピナビル(Lopinavir)、アタザナビル(Atazanavir)、ホスアンプレナビル(Fosamprenavir)、チプラナビル(Tipranavir)及びダルナビル(Darunavir)が開発されており、融合阻害剤としてはフゼオン(Fuzeon)があり、侵入阻害剤としては2007年に開発されたマラビロク(Maraviroc)があり、インテグラーゼ阻害剤としては2008年に開発されたラルテグラビル(Raltegravir)がある。
これらの化学療法剤は、高活性抗レトロウィルス療法(HAART)といい、異なる標的の薬物を併用して2〜4種を1つの丸薬として用いるが、現時点では寿命延長に大きな効果がある。しかし、究極的にエイズが治療できるわけではなく、薬物が毒性を示すこともあり、現在の治療剤に対する突然変異体が生じ続けている。したがって、これらの問題を解決する新たな治療剤の開発が求めらている。
国際公開第2010/130034号 国際公開第2009/062308号
J. Pharm. Sci., 1977, 66, 1 J.A.Chem.Soc., 1988, 110, 8050-8052 J. of Fluorine Chemistry, 2003, 119, 39-51 H. Tanaka et al., J. Med. Chem., 1991, 34, 349
よって、本発明者らはこのような問題を解決するための努力の一環として、新規なエイズ治療剤開発のための研究を重ねた結果、新たな骨格であるピロロピリジン誘導体がHIV−1に対して強力な活性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、HIV−1のインテグラーゼ酵素の活性を阻害することにより、HIV−1の増殖を抑制する活性を有する新規なピロロピリジン誘導体及びその薬学的に許容される塩を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記化合物の製造方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、前記化合物の製造に有用な中間体化合物を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、前記化合物を有効成分として含む薬学的組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、化学式Iで表される化合物、そのラセミ体、立体異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
前記式中、RはC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン原子、又はCNであり、RはC1−6アルコキシ、C1−6アルキル基で非置換もしくは置換されたC3−6シクロアルコキシ、又はC1−6アルキルであり、Rは水素、ハロゲン、アリールオキシ、アリールアミノ、チオアリール、フェニル、クロマニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、又は2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリニルであり、前記フェニル、クロマニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、又は2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリニルはアミノとハロゲン、ヒドロキシ、CN、CF、C1−6アルキル及びC1−6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換され、R及びRはそれぞれ独立して水素、C3−6シクロアルキル、又はC1−6アルキルであり、Rは水素、C3−6シクロアルキル、−COO−(C1−6アルキル)、−CO−(C1−6アルキル)、又は−(CH−Rであり、Rは水素、ハロゲン;ヒドロキシ;アミノ;アジド;シアノ;トリフルオロメチル;C2−6アルケニル;C2−6アルキニル;C1−6アルコキシ;−(S−C1−6アルキル);−SO−(C1−6アルキル);カルバモイル;CONH(C1−3アルキル);CON(C1−3アルキル);COOH;C1−3アルキル基で非置換もしくは置換されたピペラジニル;モルホリニル;ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、カルボキシ及びカルバモイルからなる群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基で非置換もしくは置換されたC3−6シクロアルキル;ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、及びアミノからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換されたフェニル;ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びアミノからなる群からそれぞれ選択される1個〜2個の置換基で非置換もしくは置換されたピリジニル;アミノ又はハロゲンで非置換もしくは置換されたピリミジニル;アミノ又はハロゲンで非置換もしくは置換されたピラジニル;ジオキソイソインドリニル;テトラヒドロフラニル;テトラヒドロピラニル;オキサゾリル;C1−6アルキルで非置換もしくは置換されたオキサジアゾリル;C1−6アルキルで非置換もしくは置換されたイミダゾリル、C1−6アルキル又はハロゲンで非置換もしくは置換されたフラニル、C1−6アルキル又はハロゲンで非置換もしくは置換されたチオフェニル;C1−6アルキル又はハロゲンで非置換もしくは置換されたピロリジニル;2−オキソピロリジニル; C1−3アルキルで非置換もしくは置換されたピラゾリル;あるいはチアゾリルであり、nは1〜5の整数である。
好ましくは、Rはメチルであり、RはC1−6アルコキシであり、Rはフェニル、クロマニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、又は2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリニルであり、前記フェニル、クロマニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、又は2,3−ジヒドロピラノ[4,3,2−de]キノリニルはアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、CN、CF、C1−6アルキル及びC1−6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換され、R及びRはそれぞれ独立して水素又はC1−6アルキルであり、Rは水素、C3−6シクロアルキル、−COO−(C1−6アルキル)、−CO−(C1−6アルキル)、又は−(CH−Rであり、Rは水素;ハロゲン;ヒドロキシ;アミノ;アジド;シアノ;トリフルオロメチル;C2−6アルケニル;C2−6アルキニル;C1−6アルコキシ;−(S−C1−6アルキル);−SO−(C1−6アルキル);カルバモイル;CONH(C1−3アルキル);CON(C1−3アルキル);COOH;C1−3アルキル基で非置換もしくは置換されたピペラジニル;モルホリニル;ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、カルボキシ及びカルバモイルからなる群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基で非置換もしくは置換されたC3−6シクロアルキル;ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びアミノからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換されたフェニル;ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びアミノからなる群からそれぞれ選択される1個〜2個の置換基で非置換もしくは置換されたピリジニル、アミノ又はハロゲンで非置換もしくは置換されたピリミジニル;アミノ又はハロゲンで非置換もしくは置換されたピラジニル;ジオキソイソインドリニル;テトラヒドロフラニル;テトラヒドロピラニル;オキサゾリル; C1−6アルキルで非置換もしくは置換されたオキサジアゾリル; C1−6アルキルで非置換もしくは置換されたイミダゾリル; C1−6アルキル又はハロゲンで非置換もしくは置換されたフラニル; C1−6アルキル又はハロゲンで非置換もしくは置換されたチオフェニル;C1−6アルキル又はハロゲンで非置換もしくは置換されたピロリジニル;2−オキソピロリジニル;C1−3アルキルで非置換もしくは置換されたピラゾリル;あるいはチアゾリルであり、nは1〜5の整数である 。
好ましくは、Rはメチルであり、Rはtert−ブトキシであり、Rはフェニル又はクロマニルであり、前記フェニル又はクロマニルはアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、CN、CF3、C1−6アルキル及びC1−6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換され、R及びRはそれぞれ独立して水素又はメチルであり、Rは水素又は−(CH−Rであり、Rは水素;ハロゲン;ヒドロキシ;アミノ;アジド;シアノ;トリフルオロメチル;C2−6アルケニル;C2−6アルキニル;C1−6アルコキシ;−(S−C1−6アルキル);−SO−(C1−6アルキル);カルバモイル;CONH(C1−3アルキル);CON(C1−3アルキル);COOH;C1−3アルキル基で非置換もしくは置換されたピペラジニル;モルホリニル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、カルボキシ及びカルバモイルからなる群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基で非置換もしくは置換されたC3−6シクロアルキル;ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びアミノからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換されたフェニル;ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びアミノからなる群からそれぞれ選択される1個〜2個の置換基で非置換もしくは置換されたピリジニル、アミノ又はハロゲンで非置換もしくは置換されたピリミジニル;アミノ又はハロゲンで非置換もしくは置換されたピラジニル;ジオキソイソインドリニル;テトラヒドロフラニル;テトラヒドロピラニル;オキサゾリル; C1−6アルキルで非置換もしくは置換されたオキサジアゾリル; C1−6アルキルで非置換もしくは置換されたイミダゾリル;C1−6アルキル又はハロゲンで非置換もしくは置換されたフラニル; C1−6アルキル又はハロゲンで非置換もしくは置換されたチオフェニル、C1−6アルキル又はハロゲンで非置換もしくは置換されたピロリジニル;2−オキソピロリジニル;C1−3アルキルで非置換もしくは置換されたピラゾリル;あるいはチアゾリルであり、nは1〜5の整数である 。
好ましくは、Rはメチルであり、Rはtert−ブトキシであり、Rはフェニル又はクロマニルであり、前記フェニル又はクロマニルは F、Cl、CN、ヒドロキシ、メチル及びメトキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換され、R及びRは全て水素であるか、又は全てメチルであり、Rは水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、イソペンチル、プロピニル、アリル、又は−(CH−Rであり、RはF;ヒドロキシ;シアノ;トリフルオロメチル;ジメチルアミノカルボニル;ジメチルアミノ;COOH; F、シアノ及びヒドロキシからなる群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基で非置換もしくは置換されたC3−6シクロアルキル; F、Cl、シアノ、メトキシからなる群からそれぞれ選択される置換基で非置換もしくは置換されたフェニル; F、Cl、メチル及びメトキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜2個の置換基で非置換もしくは置換されたピリジニル;ピリミジニル;ピラジニル;ジオキソイソインドリニル;オキサゾリル;フラニル;チオフェニル;ピロリジニル;2−オキソピロリジニル;ピラゾリル;あるいはチアゾリルであり、nは1〜3の整数である 。
特に、本発明は、化学式Iで表される化合物のラセミ体、立体異性体を全て含み、特にRが置換された炭素位置によるラセミ体、(S)− 立体異性体及び(R)− 立体異性体を全て含む。
本発明は、反応式1に示す、化学式Iで表される化合物の製造方法を提供する。
具体的には、本発明は、反応式1に示す、1)化学式IIで表される化合物を化学式IIIで表される化合物と反応させて化学式IVで表される化合物を製造するステップ(ステップ1)及び、2)化学式VIで表される化合物を加水分解するステップ(ステップ2)とを含む、化学式Iで表される化合物の製造方法を提供する。
前記式中、R、R、R、R、R、R、R、nは化学式Iで表される化合物における定義と同じであり、RはC1−6アルキルであり、Xはハロゲン、メタンスルホニル、p-トルエンスルホニル、又はトリフルオロメタンスルホニルである。
ただし、製造する化学式Iで表される化合物においてRがHである場合、ステップ1は省略することができる。
好ましくは、Rはメチル又はエチルである。
好ましくは、Xはハロゲンである。
本発明において、ステップ1)の化学式IIで表される化合物と化学式IIIで表される化合物のモル比は1:2〜1:3であることが好ましい。本発明において、ステップ1)は溶媒としてジクロロメタン、クロロホルム又はその組み合わせを用いて行うことができるが、これらに限定されるものではない。
本発明において、ステップ1)は水酸化カリウムと触媒量の臭化テトラブチルアンモニウムの存在下で行うことができる。
本発明において、ステップ1)は常温で行われることが好ましく、20℃〜40℃で行われることがより好ましい。本発明において、ステップ1)は2時間〜18時間行われることが好ましい。
本発明において、ステップ2)は溶媒としてメタノール、テトラヒドロフラン又はその組み合わせを用いて行うことができるが、これらに限定されるものではない。
本発明において、ステップ2)の加水分解は水酸化カリウム、水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムを用いて行うことができる。
本発明の一実施例においては、4N水酸化ナトリウムを用いてステップ2)の加水分解を行った。
本発明において、ステップ2)は3時間〜18時間行われることが好ましい。
一例として、本発明の化学式Iで表される化合物を製造する場合、出発物質として用いられる化学式II又は(S)−IIで表される化合物は反応式2に示されるように製造することができる。
具体的には、まず化学式Vで表されるヒドロキシケトン化合物をメトキシベンジルアミンと混合し、シクロヘキサン中で加熱して生成される水をデイーンスタークトラップ(dean−stark trap)で除去しながら2時間加熱することにより化学式VIの中間体を得て、次にイソプロピルシアノアセテートを添加して2時間加熱することにより化学式VIIの化合物を製造することができる。化学式VIIのイソプロピルエステルは、メチルやtert−ブチル基でも製造することができるが、化学式IXの製造時に環化反応が最も好ましく起こるので前記エステルを選択することが好ましい。
化学式VIIと3−エトキシ−2−ブタン酸エチルエステルにオルトキシレン溶媒中で酸触媒、例えば4−トルエンスルホン酸を触媒量加え、一晩還流することにより化学式VIIIの化合物を得て、この化合物を21%ナトリウムエトキシドと無水エタノール中で一晩加熱することにより化学式IXの化合物を製造することができる。
化学式(IX)の化合物にPOClを4倍〜5倍の重量比で加え、50℃〜60℃で4時間〜8時間加熱することにより化学式Xの化合物を製造することができる。
化学式(X)の化合物からSuzuki反応によりアリール基(R)を導入する反応を行うことができる。例えば、化学式(X)の化合物にDABALを−78℃で反応させる一般的な方法でエステルを還元することによりヒドロキシメチル化合物である化学式(XI)を製造することができる。
化学式(XI)の化合物にSuzuki反応によりアリール基(R)を導入する反応を行うことができ、例えばジメチルホルムアミド中で4−クロロフェニルボロン酸ピナコールエステルと炭酸カリウムを加え、その後窒素ガスを溶液中に強く吹き込んで酸素を除去し、その後Pd(PPhを加え、その後続けて窒素を吹き込んで酸素を完全に除去し、その後窒素下で100℃〜130℃にて6時間〜10時間加熱することにより化学式XIIの化合物を製造することができる。
ヒドロキシメチル誘導体である化学式(XII)の化合物を公知の酸化反応によりピリジンサルファートリオキシドコンプレックスと共にジメチルスルホキシド溶媒中で2時間〜5時間反応させることによりアルデヒド化合物である化学式(XIII)を製造することができる。
化学式(XIII)のアルデヒド化合物にトリメチルシリルシアニドを反応させることによりトリメチルシリルオキシシアン化合物である化学式(XIV)を製造することができる。この反応における溶媒はジクロロメタンが好ましく、ヨウ化亜鉛を1〜1.5当量加えて反応を進め、反応温度0℃で1時間、さらに25℃で3時間〜5時間反応を進めて完了させる。
次に、化学式(XIV)の化合物を濃塩酸中で加熱することにより、4−メトキシベンジル基が除去されると共にヒドロキシ酢酸誘導体である化学式(XV)の化合物を製造することができる。ここで、濃塩酸は化学式(XIV)の20〜30倍の体積で用いることができ、100℃で18時間〜20時間反応させて反応を完了させる。
化学式XVの化合物に公知のエステル化反応を行うことにより化学式(XVI)の化合物を製造することができ、化学式(XVI)の化合物を50倍〜60倍のジクロロメタンに溶解して10倍〜20倍のtert−ブチルアセテートを加え、その後10℃に冷却し、70%過塩素酸2当量〜5当量を30分〜1時間かけて加え、その後20℃〜25℃で5時間〜8時間攪拌して反応を停止させることにより化学式(II)の化合物(ラセミ体)を製造することができる。
また、化学式(II)のchiral誘導体を合成するために、化学式(XVI)のヒドロキシエステル誘導体を50倍〜60倍の無水ジクロロメタンに2当量〜2.5当量のトリフルオロアセチックアンハイドライドを加えて溶解し、−78℃に冷却する。ジメチルスルホキシド2当量〜2.5当量を2倍容量のジクロロメタンで希釈し、次いで前記混合液に徐々に加え、その後同一温度で30分間攪拌する。化合物XVIを5倍容量のジクロロメタンに溶解し、前記反応溶液に徐々に加えて同一温度で1時間攪拌し、その後5当量のトリエチルアミンを徐々に加え、次いで30分間攪拌して反応を完了させることにより化学式(XVII)を製造することができる。
以上のように製造した化学式(XVII)を公知の方法(特許文献1,A1,45貢,実施例2)で立体選択的に還元して(XVIII)の化合物を製造し、その後それを前記と同様の方法でtert−ブチルアセテート及び過塩素酸と反応させて化学式(S)−IIを製造することにより、それを中間体として用いることができる。
また、反応式2において化学式(XII)で表される中間体は、反応式3の方法で製造することができる。
化学式(V)とパラメトキシベンジルアミンを有機溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、好ましくはトルエンに加え、デイーンスタークトラップ装置にて2時間〜5時間加熱還流して脱水反応させることにより化学式(VI)を製造し、反応器内でさらに2−シアノ−4−クロロ−アセトフェノンを加え、次いで2時間〜5時間加熱して脱水反応させることにより化合物(XIX)を製造することができる。
以上のように製造した化学式(XIX)の化合物を有機溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなど、好ましくはトルエンに溶解してエチルアセトアセテートとパラトルエンスルホン(触媒量)を加え、その後5時間〜10時間加熱還流することにより化学式(XX)を製造することができる。化学式(XX)の化合物は、反応式(1)と同様の方法で反応させることにより化学式(XII)を経て化学式(II)又は化学式(S)−IIを製造することができる。
また、化学式Iの他の製造方法として、反応式4と反応式5の方法を用いることができる。
反応式4のように、Rの位置にハロゲン(Cl)が置換された中間体XXIX(ラセミ体)とXXVIII(S−異性体)をそれぞれ製造することができ、これらの中間体を用いて反応式5のように反応させることにより、化学式Iと化学式(S)−Iの化合物をそれぞれ製造することができる。
製造方法は反応式1と反応式2における対応ステップの反応と同様に行うことができ、詳細な方法は製造例と実施例に示す。
また、化学式Iで表される化合物はラセミ中間体である化学式IIから反応式1により製造することができ、こうして合成した化学式Iの化合物は下記反応式に示すようにラセミ混合物からそれぞれの単独異性体に分離することができる。
本発明による化学式Iの化合物はラセミ体であり、反応式6に示すように、キラル補助剤を用いて部分異性体に変換して立体異性体を分離し、その後補助剤を除去すると、化学式(S)−I及び(R)−Iをそれぞれ得ることができる。前記方法は、特許文献2(A1)の55面に開示された方法で行うことができる。化学式Iの化合物にO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)をジイソプロピルエチルアミン塩基中で35℃にて5時間反応させてカルボン酸を活性化し、その後(R)−(+)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノンを、無水テトラヒドロフランに水素化ナトリウムを加えて常温で30分間攪拌した溶液に加える。30分間攪拌することにより反応を完了させ、クロマトグラフィー法により部分異性体XXXIVを20%〜30%、XXXVを30%〜40%の収率で得ることができる。
分離したXXIVとXXVの化合物をそれぞれ溶媒のテトラヒドロフラン及び水中で30%過酸化水素と水酸化リチウム水和物を用いて公知の方法で反応させることにより、(S)−I及び(R)−Iを60%〜75%の収率でそれぞれ得ることができる。反応溶媒と使用量を公知の方法と同様にして反応させることにより目的化合物を得ることができる。
前述した方法で製造できる本発明の一般式Iの化合物の例を下記の構造式で示すが、これらに限定されるものではない。
以上のように製造された、本発明の化学式Iの化合物は塩、特に薬学的に許容される塩を形成することができる。好ましい薬学的に許容される塩は、酸付加塩のように当業界で通常用いられるものであり、特に限定されるものではない(非特許文献1参照)。好ましい薬学的に許容される酸付加塩としては、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、オルトリン酸、硫酸などの無機酸、又はメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸、サリチル酸、マレイン酸、グリセロリン酸、アセチルサリチル酸などの有機酸が挙げられる。
また、塩基を用いて通常の方法で薬学的に許容される金属塩を得ることができる。例えば、化学式Iの化合物を過剰量のアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物溶液中に溶解し、非溶解化合物塩を濾過し、その後濾液を蒸発、乾燥させることにより、薬学的に許容される金属塩を得ることができる。ここで、金属塩として、特にナトリウム塩、カリウム塩又はカルシウム塩を製造することが好ましく、これらの金属塩を適当な塩(例えば、硝酸塩)と反応させることができる。
薬学的に許容されない化学式Iの化合物の塩又は溶媒和物は、化学式Iの化合物、その薬学的に許容される塩、又は溶媒和物製造における中間体として用いることができる。
本発明の化学式Iの化合物は、その薬学的に許容される塩だけでなく、それから製造できる溶媒和物及び水和物を全て含み、その可能な立体異性体をも全て含む。化学式Iの化合物の溶媒和物、水和物及び立体異性体は、通常の方法を用いて化学式Iの化合物から製造して用いることができる。
また、本発明による化学式Iの化合物は、結晶形態又は非結晶形態に製造することができ、化学式Iの化合物が結晶形態に製造される場合、任意に水和又は溶媒和することができる。本発明においては、化学式Iの化合物の化学量論的水和物だけでなく、様々な量の水を含有する化合物が含まれる。本発明による化学式Iの化合物の溶媒和物は、化学量論的溶媒和物及び非化学量論的溶媒和物の両方を含む。
また、本発明は、化学式Iで表される化合物の製造に有用な中間体化合物である化学式IIで表される化合物を提供する。
また、本発明においては、化学式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物もしくは異性体を有効成分とする抗ウイルス用組成物を提供する。ここで、前記抗ウイルス用組成物は、特に抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)用組成物である。
本発明の実験例において、化学式Iの化合物は、細胞毒性が低く、HIV−1に対する抑制効果に優れるので、HIV−1に対する選択度及び抗ウイルス活性度が高いことが確認された。
本発明の薬学組成物は、経口又は注射用に剤形化することができる。経口投与用の剤形としては、例えば錠剤、カプセル剤などがあるが、これらの剤形は、活性成分に加えて、希釈剤(例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース及び/又はグリシン)、潤滑剤(例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸及びそのマグネシウムもしくはカルシウム塩並びに/又はポリエチレングリコール)を含有する。錠剤はまた、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及び/又はポリビニルピロリジンなどの結合剤を含有してもよく、場合によっては、デンプン、寒天、アルギン酸もしくはそのナトリウム塩などの崩壊剤もしくは共沸混合物及び/又は吸収剤、着色剤、香味剤、並びに甘美剤を含有してもよい。注射用剤形としては、等張性水溶液又は懸濁液が好ましい。
前記組成物は、滅菌され、かつ/又は防腐剤、安定化剤、水和剤もしくは乳化促進剤、浸透圧調節のための塩及び/もしくは緩衝剤などの補助剤並びにその他治療に有用な物質を含有してもよい。
前記剤形は、通常の混合、顆粒化又はコーティング法により製造することができ、活性成分を約0.1〜75重量%、好ましくは約1〜50重量%の範囲で含有する。約50〜70kgの哺乳動物に対する単位剤形は、約10〜200mgの活性成分を含有する。
本発明の化合物の好ましい投与量は、患者の状態及び体重、疾病の程度、薬物の形態、投与経路及び期間によって異なるが、当業者により適宜選択される。しかし、望ましい効果を得るために、本発明の化合物を1日0.0001〜100mg/kg(体重)、好ましくは0.001〜100mg/kg(体重)で投与するとよい。1日1回又は分割して経口又は非経口経路で投与してもよい。
本発明の薬学組成物は、ラット、マウス、家畜、ヒトをはじめとする哺乳動物に様々な経路で投与することができる。あらゆる投与方法が予想されるが、例えば経口、直腸、又は静脈、筋肉、皮下、子宮内、硬膜もしくは脳室内(intracerebroventricular)注射により投与することができる。
前述したように、本発明の化学式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物もしくは異性体は、ウイルス、特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)HIV−1に対する選択度及び抗ウイルス活性度が高く、毒性が低いので、ウイルス、特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の治療に有用である。
以下、製造例及び実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。ただし、下記製造例及び実施例は本発明を例示するものにすぎず、本発明の範囲がこれらに限定されるものではない。
製造例1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(1nと1o)の製造
ステップ1:イソプロピル2−アミノ−1−(4−メトキシベンジル)−4,5−ジメチル−1H−ピロロ−3−カルボキシレート(1b)の製造
アセトイン(88g,1.0mol)と4−メトキシベンジルアミン(132mL,1.0mol)をシクロヘキサン(500mL)に溶解して デイーンスタークトラップ装置にて2時間還流した。次に、反応物を0℃に冷却してイソプロピルシアノアセテート(126mL,1.0mol)を徐々に加え、その後再度前記方法で2時間還流した。反応物を常温に冷却し、溶媒を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製することにより褐色固体状の目的化合物1b(112g,35%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.31(d, J=6.2Hz, 6H), 2.03(s, 3H), 2.15(s, 3H), 3.78(s, 3H), 4.78(s, 2H), 4.82(s, 2H), 5.15(m, 1H), 6.85(d, J=8.7Hz, 2H), 6,98(d, J=8.7Hz, 2H); MS(EI, m/e)=316(M+).
ステップ2:イソプロピル2−(4−エトキシ−4−オキソブタ−2−エン−2−イルアミノ)−1−(4−メトキシベンジル)−4,5−ジメチル−1H−ピロロ−3−カルボキシレート(1c)の製造
化合物1b(40g,126.4mmol)と下記方法で製造した3−メトキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステル(24g,151.7mmol)をオルトキシレン(300mL)に溶解し、4−トルエンスルホン酸(730mg,3.7mmol)を加えて18時間加熱還流した。反応溶液を常温に冷却し、溶媒を減圧下で濃縮した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製することにより黄色油状の目的化合物1c(46.5g,86%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.27(m, 9H), 1.57(s, 3H), 2.07(s, 3H), 2.24(s, 3H), 3.79(s, 3H), 4.14(q, J=7.1Hz, 2H), 4.75(s, 1H), 4.95(d, 2H), 5.14(m, 1H), 6.83(d, J=8.7Hz, 2H), 6.93(d, J=8.7Hz, 2H), 9.63(s, 1H); MS(EI, m/e)=428(M+).
3−メトキシ−ブタ−2−エン酸エチルエステルの製造
エチルアセトアセテート(300mL,2.35mol)とトリメチルオルトホルメート(390mL,2.35mol)を混合し、その後濃硫酸(4.3mL,0.08mol)を徐々に加えて常温で18時間攪拌した。反応が完了したことを確認し、炭酸カリウム(34g,0.25mol)を加えて30分間激しく攪拌した。生成された固体を濾過して除去し、濾液を減圧濃縮した。残余物に少量のノルマルヘキサンを加え、−40℃に冷却して固体を析出させ、それを濾過して−40℃に冷却したノルマルヘキサンで洗浄して減圧乾燥することにより目的化合物(142g,38%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.27(t, J=7.1Hz, 3H), 1.34(t, J=7.0Hz, 3H), 2.29(s, 3H), 3.81(q, J=7.0Hz, 2H), 4.14(q, J=7.1Hz, 2H), 4.99(s, 1H).
ステップ3:エチル4−ヒドロキシ−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(1d)の製造
化合物1c(55g,128.3mmol)を無水エタノール(600mL)に溶解し、21%ナトリウムエトキシド(80mL,205.3mmol)を加えて18時間加熱還流した。反応溶液を常温に冷却し、その後減圧下で1/2の体積になるように濃縮した。この溶液を0℃に冷却し、酢酸でpH7程度に中和した。この溶液に水(300mL)とノルマルヘキサン(300mL)を加え、その後1時間同一温度で攪拌した。生成された沈殿物を濾過し、ノルマルヘキサンで十分に洗浄して乾燥することにより目的化合物1d(34g,70%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.47(t, J=7.1Hz, 3H), 2.17(s, 3H), 2.40(s, 3H), 2.81(s, 3H), 3.78(s, 3H), 4.47(q, J=7.1Hz, 2H), 5.38(s, 2H), 6.82(d, J=8.6Hz, 2H), 7.04(d, J=8.6Hz, 2H), 12.67(s, 1H); MS(EI, m/e)=368(M+).
ステップ4:エチル4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(1e)の製造
化合物1d(40.3g,0.11mol)にオキシ塩化リン(V)(170mL,1.09mol)を加えて60℃で4時間攪拌した。反応完了後に、過剰量のオキシ塩化リン(V)を減圧下で濃縮除去して0℃に冷却し、その後ジクロロメタン(400mL)を加えた。これに氷水を徐々に加え、30分間攪拌して残余オキシ塩化リン(V)を分解し、その後有機層を分離した。水層をジクロロメタン(300mL×3)で抽出して有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後溶媒を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=15/1)で精製することにより固体状の目的化合物1e(36g,85%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.43(t, J=7.1Hz, 3H), 2.21(s, 3H), 2.40(s, 3H), 2.57(s, 3H), 3.75(s, 3H), 4.47(q, J=7.1Hz, 2H), 5.39(s, 2H), 6.79(d, J=8.6Hz, 2H); MS(EI, m/e)=386(M+).
ステップ5:(4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(1f)の製造
化合物1e(30g,77.5mmol)を窒素気流下で無水ジクロロメタン(350mL)に溶解して−78℃に冷却した。これに1.5M DIBAL/トルエン溶液(60mL,90mmol)を5分間かけて加え、その後同一温度で2時間攪拌した。反応完了後に、2N HCl水溶液を徐々に加え、次いでジクロロメタン(400mL)で希釈し、その後徐々に常温に昇温しながら30分間攪拌した。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(300mL×2)で抽出した。有機層を合わせて水で洗浄し、その後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で濃縮した。生成された固体に適量のノルマルヘキサンを加えて攪拌し、その後濾過してノルマルヘキサンで洗浄し、その後乾燥することにより目的化合物1f(22.5g,84%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.68(t, J=6.0Hz, 1H, -OH), 2.22(s, 3H), 2.42(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.75(s, 3H), 4.97(d, J=6.0Hz, 2H), 5.39(s, 2H), 6.80(d, J=8.6Hz, 2H), 7.00(d, J=8.6Hz, 2H); MS(EI, m/e)=344(M+).
ステップ6:(4−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(1g)の製造
化合物1f(7.72g,22.3mmol)をジメチルホルムアミド(110mL)に溶解して4−クロロフェニルボロン酸ピナコールエステル(5.96g,25.73mmol)と炭酸カリウム(9.3g,111.9mmol)を加え、その後窒素ガスを溶液中に吹き込んで酸素を除去し、その後テトラキス−トリフェニルホスフィンPd(PPh(5.16g,4.5mmol)を加え、その後続けて窒素を吹き込んで酸素を完全に除去し、その後窒素下で100℃〜110℃にて6時間加熱した。反応溶液を常温に冷却し、ここでセライト層で不溶物を濾過して除去した。濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=8/1及び4/1)で精製することにより目的化合物1g(4.33g,46%)を得た。未反応の出発物質(3.2g)は回収した。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.52(s, 3H), 2.17(s, 3H), 2.77(s, 3H), 3.75(s, 3H), 4.52(s, 2H), 5.45(s, 2H), 6.80(d, J=8.6Hz, 2H), 7.05(d, J=8.6Hz, 2H), 7.26(d, J=8.3Hz, 2H), 7.42(d, J=8.3Hz, 2H); MS(EI, m/e)=420(M+).
ステップ7:4−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボアルデヒド(1h)の製造
化合物1g(3.6g,8.55mmol)をジメチルスルホキシド(18mL)に溶解し、トリエチルアミン(4.17mL,29.9mmol)を加えて10℃に冷却した。サルファートリオキシドピリジンコンプレックス(4.08g,25.7mmol)をジメチルスルホキシド(8mL)に溶解して前記溶液に5分間かけて加えた。その後、25℃で3時間攪拌して反応を完了させ、反応液を水(100mL)に注入した。生成された固体を濾過して水で十分に洗浄した。得られた固体を酢酸エチル(100mL)に溶解して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後溶媒を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより固体状の純粋な目的化合物1h(2.32g,64%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.54(s, 3H), 2.19(s, 3H), 2.92(s, 3H), 3.77(s, 3H), 5.47(s, 2H), 6.82(d, J=8.6Hz, 2H), 7.08(d, J=8.6Hz, 2H), 7.29(d, J=8.3Hz, 2H), 7.45(d, J=8.3Hz, 2H), 9.94(s, 1H); MS(EI, m/e)=418(M+).
ステップ8:2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−(トリメチルシロキシ)アセトニトリル(1i)の製造
化合物1h(2.32g,5.5mmol)をジクロロメタン(48mL)に溶解して0℃に冷却し、その後窒素下でヨウ化亜鉛(ZnI)(1.93g,6.0mmol)を急速に加え、次いでトリメチルシリルシアニド(1.22mL,22.1mmol)を注射器で5分間加えた。0℃で1時間、さらに25℃で3時間攪拌して反応を完了させた。反応液をジクロロメタン(70mL)で希釈して水(60mL)で洗浄し、その後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で濃縮することにより得た目的化合物1iを精製せずに次のステップの反応に用いた。
ステップ9:2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−ヒドロキシ酢酸(1j)の製造
化合物1i(理論量5.5mmol)に濃塩酸(51mL)を加えて100℃で18時間攪拌した。次に、反応物を常温に冷却して減圧濃縮した。残留物にメタノールを加えて再度減圧濃縮し、高真空下で乾燥することにより得た表題化合物1j(理論量5.5mmol)を精製せずに次の反応に用いた。
ステップ10:メチル2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−ヒドロキシアセテート(1k)の製造
化合物1j(理論量5.5mmol)をメタノール(65mL)に溶解し、濃硫酸(3.8mL)を加えて18時間還流した。反応物を5℃に冷却し、その後2N NaOH水溶液でpH7.5に調整した。反応物のメタノールを減圧下で濃縮して除去し、水(20mL)を加えて生成物をジクロロメタン(100mL×2)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=4/1及び1/1)で精製することにより固体状の純粋な目的化合物1k(2.32g,64%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.49(s, 3H), 2.32(s, 3H), 2.60(s, 3H), 3.48(s, 1H, -OH), 3.70(s, 3H), 5.22(s, 1H), 7.27(d, J=8.6Hz, 2H), 7.42(d, J=8.6Hz, 2H), 9.69(s, 1H, -NH); MS(EI, m/e)=359(M+).
ステップ11:メチル2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−オキソアセテート(1l)の製造
ジクロロメタン(50mL)にトリフルオロアセチックアンハイドライド(2.4mL,15.88mmol)を加えて−78℃に冷却し、その後ジメチルスルホキシド(1.2mL)をジクロロメタン(5mL)に溶解して徐々に加え、30分間攪拌した。化合物1k(2.85g,7.9mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解して前記溶液に徐々に加え、同一温度で1時間攪拌し、その後トリエチルアミン(5mL,35.7mmol)を徐々に加えて30分間攪拌した。反応物に飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を加えて反応を完了させ、徐々に昇温して0℃で30分間攪拌し、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出し、有機層を合わせて水で洗浄し、その後無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。残留物にジクロロメタン(5mL)と酢酸エチル(5mL)を加えて10分間攪拌し、その後生成された固体を濾過して合わせ、ジクロロメタン/酢酸エチル=1/1混合液(10mL)で洗浄することにより1次表題化合物を得た。濾液は減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で分離することにより2次表題化合物を得た。1次表題化合物と2次表題化合物を合わせることにより2.48g(87%)の目的化合物1lを得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ 1.56(s, 3H), 2.28(s, 3H), 3.38(s, 3H), 4.04(s, 3H), 7.27(s, 2H), 7.53(s, 2H), 11.71(s, 1H); MS(EI, m/e)=357(M+).
ステップ12:(S)−メチル2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−ヒドロキシアセテート(1m)の製造
化合物1l(2.48g,6.95mmol)をトルエン(30mL)とジクロロメタン(30mL)に溶解して−35℃に冷却し、その後R−(+)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジン1M−トルエン溶液(2.76mL,2.76mmol)を加えてカテコールボラン(1.25g,0.22mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解し、1時間かけて徐々に加えて−15℃〜0℃付近まで徐々に昇温し、反応溶液の濁りがなくなったら、同一温度で5時間攪拌した。炭酸カリウム水溶液(300mL×3)を加えて常温で1時間攪拌し、その後有機層を分離し、水層を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、次いで有機層を合わせて水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下で濃縮した。残留物にジクロロメタン(10mL)を加えて10分間攪拌し、その後生成された固体を濾過して合わせ、ジクロロメタン(10mLずつ2回)で洗浄することにより1次表題化合物を得て、濾液を減圧濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより2次表題化合物を得て、計1.93g(77%)の目的化合物1mを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.49(s, 3H), 2.32(s, 3H), 2.60(s, 3H), 3.48(s, 1H, -OH), 3.70(s, 3H), 5.22(s, 1H), 7.27(d, J=8.6Hz, 2H), 7.42(d, J=8.6Hz, 2H), 9.69(s, 1H, -NH); MS(EI, m/e)=359(M+).
ステップ13:(S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(1n)の製造
化合物1m(1.49g,3.6mmol)をジクロロメタン(90mL)に溶解し、tert−ブチルアセテート(50mL)を加えて10℃に冷却し、その後70%過塩素酸(1.24mL)を30分間かけて加えた。その後、20℃で5時間攪拌し、次いで氷水で冷却して20%NaCO水溶液でpH8.0に調整し、その後20分間攪拌した。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(100mL×2)で抽出し、その後有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより純粋な目的化合物1n(1.13g,76%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.46(s, 3H), 2.30(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.08(s, 1H), 7.24(m, 1H), 7.43(m, 3H), 8.59(s, 1H, -NH); MS(EI, m/e)=414(M+).
ステップ14:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(1o)の製造
化合物1k(5.61g,15.63mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解して0℃に冷却し、70%過塩素酸(9.3mL,108.23mmol)を加えた。前記反応溶液にtert−ブチルアセテート(300mL)を非常にゆっくり加え、その後常温で4時間攪拌した。0℃で炭酸カリウム水溶液で中和し、次いで酢酸エチル(300mL)を加えて10分間攪拌した。有機層を分離し、水層を再度酢酸エチル(300mL×2)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより目的化合物1o(4.48g,65%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.46(s, 3H), 2.30(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.08(s, 1H), 7.24(m, 1H), 7.43(m, 3H), 8.59(s, 1H, -NH); MS(EI, m/e)=414(M+).
製造例2:製造例1の4−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(1g)の他の製造方法
ステップ1:(2−アミノ−1−(4−メトキシベンジル)−4,5−ジメチル−1H−ピロール−3−イル)(4−クロロフェニル)メタノン(1p)の製造
アセトイン(17.3g,196.3mmol)とパラメトキシベンジルアミン(25.5mL,196.3mmol)をトルエン(400mL)に加えてデイーンスタークトラップ装置にて2時間加熱還流した。トラップに反応により生成された水が定量的に回収されていることを確認し、反応液を0℃に冷却した。反応溶液に2−シアノ−4−クロロ−アセトフェノン(35.2g,196.3mmol)を加えて同一温度で30分間攪拌し、その後2時間還流した。反応溶液を常温に冷却して減圧濃縮し、その後ジクロロメタン(100mL)を加えて10分間攪拌し、その後濾過することにより1次表題化合物を得た。濾液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより2次表題化合物を得た。1次表題化合物と2次表題化合物を合わせることにより化合物1p(21.4g,収率30%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.54(s, 3H), 2.00(s, 3H), 3.77(s, 3H), 4.83(s, 2H), 5.84(s, 2H), 6.86(d, J=9Hz, 2H), 7.01(d, J=9Hz, 2H), 7.37(d, J=9Hz, 2H), 7.43(d, J=9Hz, 2H); MS(EI, m/e)=367(M+).
ステップ2:エチル4−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート(1q)の製造
化合物1p(21.4g,57.9mmol)をベンゼン(300mL)に溶解してエチルアセトアセテート(11mL,86.8mmol)とパラトルエンスルホン酸(1.1g,5.8mmol)を加え、その後5時間還流した。反応溶液を常温に冷却し、その後減圧下で溶媒を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製することにより目的化合物1q(21.2g,収率79%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(t, J=7Hz, 3H), 1.60(s, 3H), 2.18(s, 3H), 2.65(s, 3H), 3.76(s, 3H), 4.02(q, J=6.75Hz, 2H), 5.44(s, 2H), 5.84(s, 2H), 6.79(d, J=9, 2H), 7.03(d, J=9, 2H), 7.27(m, 2H), 7.38(d, J=9, 2H); MS(EI, m/e)=461(M+).
ステップ3:4−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(1g)の製造
化合物1q(35.88g,77.5mmol)を窒素気流下で無水ジクロロメタン(350mL)に溶解して−78℃に冷却した。これに1.5M DIBAL/トルエン溶液(60mL,90mmol)を5分間かけて加え、その後同一温度で2時間攪拌した。反応完了後に、2N HCl水溶液を徐々に加え、次いでジクロロメタン(400mL)で希釈し、その後徐々に常温に昇温しながら30分間攪拌した。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(300mL×2)で抽出した。有機層を合わせて水で洗浄し、その後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で濃縮した。生成された固体に適量のノルマルヘキサンを加えて攪拌し、その後濾過してノルマルヘキサンで洗浄し、その後乾燥することにより目的化合物1g(26.4g,81%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.52(s, 3H), 2.17(s, 3H), 2.77(s, 3H), 3.75(s, 3H), 4.52(s, 2H), 5.45(s, 2H), 6.80(d, J=8.6Hz, 2H), 7.05(d, J=8.6Hz, 2H), 7.26(d, J=8.3Hz, 2H), 7.42(d, J=8.3Hz, 2H); MS(EI, m/e)=420(M+).
製造例3:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(1y)及び(S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−クロロ−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(1x)の製造
ステップ1:4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボアルデヒド(1r)の製造
化合物1f(34.9g,114.25mmol)をジメチルスルホキシド(230mL)に溶解し、トリエチルアミン(65mL,466.3mmol)を加えて10℃に冷却した。サルファートリオキシドピリジンコンプレックス(55g,345.5mmol)をジメチルスルホキシド(120mL)に溶解し、前記溶液に1時間かけて加えた。その後、25℃で3時間攪拌して反応を完了させ、反応液を氷水(1,500mL)に注入した。生成された固体を濾過して水で十分に洗浄した。得られた固体を酢酸エチルに溶解して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後溶媒を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより固体状の純粋な目的化合物1r(38.9g,99%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.23(s, 3H), 2.45(s, 3H), 2.84(s, 3H), 3.75(s, 3H), 5.41(s, 2H), 6.81(d, J=8.6Hz, 2H), 6.99(d, J=7.5Hz, 2H), 10.75(s, 1H): MS(EI, m/e)= 342(M+).
ステップ2:2−(4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−(トリメチルシロキシ)アセトニトリル(1s)の製造
化合物1r(38.9g,113.6mmol)をジクロロメタン(1,200mL)に溶解して0℃に冷却し、その後窒素下でヨウ化亜鉛(ZnI)(36.6g,114.7mmol)を急速に加え、次いでトリメチルシリルシアニド(29.0mL,227.2mmol)を5分間加えた。0℃で1時間、さらに25℃で3時間攪拌して反応を完了させた。反応液を0℃に冷却し、氷水(500mL)を加えて10分間攪拌した。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(1,000mL)で抽出し、その後有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で濃縮することにより得た目的化合物1sを精製せずに次のステップの反応に用いた。
ステップ3:2−(4−クロロ−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−ヒドロキシ酢酸(1t)の製造
化合物1s(理論量113.58mmol)に濃塩酸(500mL)を加え、100℃で18時間攪拌した。次に、反応物を常温に冷却して減圧濃縮した。残留物にメタノールを加えて再度減圧濃縮し、高真空下で乾燥することにより得た目的化合物1t(理論量113.58mmol)を精製せずに次の反応に用いた。
ステップ4:メチル2−(4−クロロ−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−ヒドロキシアセテート(1u)の製造
化合物1t(理論量113.58mmol)をメタノール(1,000mL)に溶解し、濃硫酸(18mL)を加え、その後18時間還流した。反応物を0℃に冷却し、その後2N NaOH水溶液でpH7.5に調整した。反応物のメタノールを減圧下で濃縮して除去し、水(20mL)を加え、次いで生成物をジクロロメタン(1,500mL×2)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=4/1及び1/1)で精製することにより固体状の純粋な目的化合物1u(16g,50%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.20(s, 3H), 2.40(s, 3H), 2.62(s, 3H), 3.47(s, 1H, -OH), 3.76(s, 3H), 5.38(s, 1H), 9.69(s, 1H, -NH); MS(EI, m/e)=282(M+).
ステップ5:メチル2−(4−クロロ−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−オキソアセテート(1v)の製造
ジクロロメタン(300mL)にトリフルオロアセチックアンハイドライド(15.7mL,112.95mmol)を加えて−78℃に冷却し、その後ジメチルスルホキシド(8mL,112.6mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解し、徐々に加えて30分間攪拌した。化合物1u(14.67g,51.9mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、前記溶液に徐々に加えて同一温度で1時間攪拌し、その後トリエチルアミン(33mL,236.7mmol)を徐々に加え、次いで30分間攪拌した。反応物に飽和塩化アンモニウム水溶液(300mL)を加えて反応を完了させ、徐々に昇温して0℃で30分間攪拌し、ジクロロメタン(300mL×3)で抽出し、有機層を合わせて水で洗浄し、その後無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。残留物にジクロロメタン(50mL)と酢酸エチル(50mL)を加えて10分間攪拌し、その後生成された固体を濾過して合わせ、ジクロロメタン/酢酸エチル=1/1混合液(10mL)で洗浄することにより1次表題化合物を得た。濾液は減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で分離することにより2次表題化合物を得た。1次表題化合物と2次表題化合物を合わせることにより9.35g(64%)の目的化合物1vを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.38(s, 6H), 2.59(s, 3H), 3.94(s, 3H), 9.42(s, 1H, NH); MS(EI, m/e)=280(M+).
ステップ6:(S)−メチル2−(4−クロロ−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−ヒドロキシアセテート(1w)の製造
化合物1v(9.35g,33.3mmol)をトルエン(280mL)とジクロロメタン(140mL)に溶解して−35℃に冷却し、その後R−(+)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジン1M−トルエン溶液(13.3mL,13.3mmol)を加え、カテコールボラン(6g,50mmol)をジクロロメタン(150mL)に溶解して2時間かけて徐々に加え、−15℃〜0℃付近まで徐々に昇温し、反応溶液の濁りがなくなったら、同一温度で5時間攪拌した。炭酸カリウム水溶液(300mL×3)を加えて常温で1時間攪拌し、その後有機層を分離し、水層を酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、次いで有機層を合わせて水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮した。残留物にジクロロメタン(40mL)を加えて10分間攪拌し、その後生成された固体を濾過して合わせ、ジクロロメタン(30mLずつ2回)で洗浄することにより1次目的化合物を得て、濾液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより2次目的化合物を得て、計9.03g(96%)の目的化合物1vを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.20(s, 3H), 2.40(s, 3H), 2.62(s, 3H), 3.47(s, 1H, -OH), 3.76(s, 3H), 5.38(s, 1H), 9.69(s, 1H, -NH); MS(EI, m/e)=282(M+).
ステップ7:(S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−クロロ−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(1x)の製造
化合物1w(6.93g,24.51mmol)をジクロロメタン(400mL)に溶解し、過塩素酸(1.24mL)を加え、その後10℃でtert−ブチルアセテート(300mL)を8時間かけて加えた。その後、20℃で12時間攪拌し、その後氷水で冷却して20%NaCO水溶液でpH8.0に調整し、その後20分間攪拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(300mL×2)で抽出し、その後有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより純粋な目的化合物1x(6.77g,81%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.23(s, 9H), 2.36(s, 6H), 2.42(s, 3H), 2.67(s, 3H), 3.68(s, 3H), 5.94(s, 1H), 9.89(s, 1H, -NH); MS(EI, m/e)=338(M+).
ステップ8:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(1y)の製造
化合物1u(5.61g,19.9mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解し、その後0℃に冷却し、70%過塩素酸(9.3mL,108.23mmol)を加えた。前記反応溶液にtert−ブチルアセテート(300mL)を非常にゆっくり加え、その後常温で4時間攪拌した。0℃にて炭酸カリウム水溶液で中和し、その後酢酸エチル(300mL)を加えて10分間攪拌した。有機層を分離し、水層を再度酢酸エチル(300mL×2)で抽出して合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより目的化合物1y(4.38g,65%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.23(s, 9H), 2.36(s, 6H), 2.42(s, 3H), 2.67(s, 3H), 3.68(s, 3H), 5.94(s, 1H), 9.89(s, 1H, -NH); MS(EI, m/e)=338(M+).
実施例1:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(1)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(1z)の製造
化合物1o(700mg,1.68mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、水酸化カリウム(278mg,4.22mmol)とテトラブチルアンモニウムブロミド(60mg)を加え、その後常温でヨードメチル(0.525mL,8.435mmol)を徐々に加えた。この溶液を25℃で10時間攪拌した。反応物に冷却水を加え、2N塩酸水溶液でpHを5〜6に調整した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで1回抽出し、その後有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=4/1)で分離することにより純粋な目的化合物1z(574mg,79%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.28(s, 3H), 2.71(s, 3H), 3.65(s, 3H), 3.75(s, 3H), 5.07(s, 1H), 7.24(m, 1H), 7.43(m, 3H); MS(EI, m/e)=428(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(1)の製造
化合物1z(564mg,1.31mmol)をテトラヒドロフラン(8.7mL)に溶解し、4N水酸化ナトリウム/メタノール溶液(1mL)を加え、その後25℃で18時間攪拌した。これに同量の4N塩酸水溶液を加えて中和し、溶媒を減圧下で濃縮して高真空下で乾燥した。これにジクロロメタン適量を加え、その後不溶物を濾過して除去し、濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジクロロメタン/メタノール=50/1又は20/1)で分離することにより純粋な白色固体の目的化合物1(494mg,91%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.97(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.32(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.75(s, 3H), 5.10(s, 1H), 7.31(m, 1H), 7.48(m, 2H), 7.61(m, 1H); MS(EI, m/e)=414(M+).
実施例2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−エチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(2)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−エチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(2a)の製造
化合物1o(700mg,1.68mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにヨードエチル(2.5当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物2a(619mg,83%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.34(t, J=7.11Hz, 3H), 1.48(s, 3H), 2.29(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.28(q, J=7.11Hz, 2H), 5.07(s, 1H), 7.23(m, 1H), 7.43(m, 3H); MS(EI, m/e)=442(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−エチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(2)の製造
化合物2a(440mg,1mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物2(370mg,87%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.01(s, 9H), 1.31(t, J=7.11Hz, 3H), 1.36(s, 3H), 2.30(s, 3H), 2.67(s, 3H), 4.28(m, 2H), 5.19(s, 1H), 7.26(m, 1H), 7.43(m, 2H), 7.60(m, 1H); MS(EI, m/e)=428(M+).
実施例3:2−(1−アリル−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(3)
ステップ1:メチル2−(1−アリル−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−tert−ブトキシアセテート(3a)の製造
化合物1o(415mg,1mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにアリルブロミド(2.5当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物3a(200mg,44%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.25(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.87-4.92(m, 2H), 4.93(d, 2H), 5.07(s, 1H), 5.11(d, 1H), 5.93(m, 1H), 7.23(m, 1H), 7.43(m, 3H); MS(EI, m/e)= 454(M+).
ステップ2:2−(1−アリル−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(3)の製造
化合物3a(400mg,0.879mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物3(300mg,78%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.00(s, 9H), 1.52(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.63(s, 3H), 4.80-4.92(m, 2H), 4.92(d, 1H)(s, 1H), 5.11(d, 1H), 5.14(s, 1H), 5.90(m, 1H), 7.23(m, 1H), 7.42(m, 2H), 7.60-7.65(m, 1H); MS(EI, m/e)= 440(M+).
実施例4:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロプロピルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(4)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロプロピルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(4a)の製造
化合物1o(700mg,1.68mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにシクロプロピルメチルブロミド(3当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物4a(301mg,38%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.47-0.51(m, 4H), 0.96(s, 9H), 1.25(m, 1H), 1.49(s, 3H), 2.32(s, 3H), 2.68(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.11(d, J=6.75Hz, 2H), 5.07(s, 1H), 7.23(m, 1H), 7.43(m, 3H); MS(EI, m/e)=468(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロプロピルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(4)の製造
化合物4a(400mg,0.942mmol)と実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物4(270mg,63%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.45-0.52(m, 4H), 0.98(s, 9H), 1.23(m, 1H), 1.50(s, 3H), 2.33(s, 3H), 2.65(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.10(d, J=6.75Hz, 2H), 5.19(s, 1H), 7.23(m, 1H), 7.42(m, 2H), 7.61(m, 1H); MS(EI, m/e)=454(M+).
実施例5:2−(1−ベンジル−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(5)
ステップ1:メチル2−(1−ベンジル−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−tert−ブトキシアセテート(5a)の製造
化合物1o(700mg,1.687mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにベンジルブロミド(2.5当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物5a(647mg,76%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.14(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.48(AB-q, J=21.3Hz, 2H), 7.23-7.18(m, 2H), 7.21-7.30(m, 4H), 7.39-7.50(m, 3H); MS(EI, m/e)= 504(M+).
ステップ2:2−(1−ベンジル−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−tert−ブトキシ酢酸(5)の製造
化合物5a(400mg,0.79mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物5(358mg,92%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.978s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.71(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.43(AB-q, J=21.3Hz, 2H), 7.23-7.18(m, 2H), 7.21-7.30(m, 4H), 7.39-7.50(m, 2H); MS(EI, m/e)= 490(M+).
実施例6:2−tert−ブトキシ−2−(1−(3−クロロベンジル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(6)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(3−クロロベンジル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(6a)の製造
化合物1o(400mg,0.96mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに3−クロロベンジルブロミド(2当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物6a(420mg,81%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.14(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.68(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.44(AB-q, J=21.4Hz, 2H), 7.10-7.27(m, 5H), 7.43-7.47(m, 3H); MS(EI, m/e)= 538(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(1−(3−クロロベンジル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(6)の製造
化合物6a(420mg,0.78mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物6(351mg,86%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.86(s, 9H), 1.44(s, 3H), 2.07(s, 3H), 2.57(s, 3H), 5.03(s, 1H), 5.39(s, 2H), 6.82(d, J=0.7Hz, 1H), 6.95(s, 1H), 7.25(m, 2H), 7.28(d, 1H),7.39-7.44(m, 2H), 7.53(d, 2H); MS(EI, m/e)= 525(M+).
実施例7:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロベンジル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(7)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロベンジル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(7a)の製造
化合物1o(158mg,0.38mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに4−クロロベンジルブロミド(2当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物7a(127mg,62%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.14(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.44(AB-q, J=21.4Hz, 2H), 7.08(d, J=8.4Hz, 2H), 7.23-7.26(m, 3H), 7.43-7.47(m, 3H); MS(EI, m/e)= 538(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(1−(4−クロロベンジル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(7)の製造
化合物7a(120mg,0.22mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物7(113mg,98%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.04(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.68(s, 3H), 5.24(s, 1H), 5.42(AB-q, J=21.4Hz, 2H), 7.06(d, J=8.4Hz, 2H), 7.23-7.26(m, 3H), 7.44-7.49(m, 2H), 7.65(m, 1H); MS(EI, m/e)= 525(M+).
実施例8:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(4−フルオロベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(8)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(4−フルオロベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(8a)の製造
化合物1o(500mg,1.2mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに4−フルオロベンジルブロミド(3当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物8a(470mg,75%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.70(s, 3H), 5.12(s, 1H), 5.46(AB-q, J=21.4Hz, 2H), 6.95-7.48(m, 8H); MS(EI, m/e)= 522(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(4−フルオロベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(8)の製造
化合物8a(470mg,0.9mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物8(320mg,70%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.00(s, 9H), 1.54(s, 3H), 2.18(s, 3H), 2.68(s, 3H), 5.15(s, 1H), 5.52(s, 2H), 7.01-7.08(m, 4H), 7.36(m, 1H), 7.51(m 2H), 7.61(m, 1H); MS(EI, m/e)= 407, 508(M+).
実施例9:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(9)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(9a)の製造
化合物1o(500mg,1.2mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに4−メトキシベンジルブロミド(3当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物9a(477mg,74%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.76(s, 3H), 5.09(s, 1H), 5.42(AB-q, J=21.4Hz, 2H), 6.81(d, J=8.6Hz, 2H), 7.10(d, J=8.6Hz, 2H), 7.26(m, 1H), 7.39-7.46(m, 3H): LC/MS= 534(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(9)の製造
化合物9a(280mg,0.523mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物9(180mg,66%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.00(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.18(s, 3H), 2.69(s, 3H), 5.15(s, 1H), 5.47(s, 2H), 6.83(d, J=8.6Hz, 2H), 6.98(d, J=8.6Hz, 2H), 7.38(m, 1H), 7.49-7.55(m, 2H), 7.62(m 1H); MS(EI, m/e)= 521(M+).
実施例10: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(10)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(10a)の製造
化合物1o(498mg,1.2mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに4−(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロミド塩(2当量)及び水酸化カリウム(3当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物10a(385mg,63%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.52(s, 3H), 2.12(s, 3H), 2.68(s, 3H), 3.68(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.48(AB-q, J=21.4Hz, 2H), 7.01(d, J=5.8Hz, 2H), 7.28(m, 1H), 7.42-7.48(m, 3H), 8.51(m, 2H); MS(EI, m/e)= 505(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(10)の製造
化合物10a(385mg,0.76mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物10(324mg,87%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.02(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.67(s, 3H), 5.23(s, 1H), 5.45(AB-q, J=21.4Hz, 2H), 7.01(d, J=5.8Hz, 2H), 7.28(m, 1H), 7.46−7.50(m, 2H), 7.69(m, 1H), 8.54(m, 2H); MS(EI, m/e)= 491(M+).
実施例11: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(11)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(11a)の製造
化合物1o(690mg,1.66mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに2−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(2当量)及び水酸化カリウム(3.2当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物11a(676mg,77%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.13(s, 3H), 2.68(s, 3H), 3.68(s, 3H), 5.11(s, 1H), 5.71(s, 2H), 6.86(d, J=8.6Hz, 2H), 7.23(m, 1H), 7.42-7.48(m, 4H), 7.68(m, 1H); MS(EI, m/e)= 529(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(11)の製造
化合物11a(676mg,1.28mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物11(488mg,74%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.00(s, 9H), 1.55(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.64(s, 3H), 5.24(s, 1H), 5.56(d, 1H), 5.86(d, 1H), 6.79(d, J=8.6Hz, 1H), 7.28-7.50(m, 5H), 7.67-7.72(m, 2H); MS(EI, m/e)= 515(M+).
実施例12: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(12)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(12a)の製造
化合物1o(600mg,1.446mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに3−(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロミド塩(83mg,2.26当量)及び水酸化カリウム(40mg,5当量)を用いて、20℃で4時間反応させて同様の方法で処理することにより目的化合物12a(490mg,67%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.01(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.19(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.70(s, 3H), 5.11(s, 1H), 5.51(s, 2H), 7.22-7.29(m, 2H), 7.33-7.52(m, 4H), 8.50(s, 2H); MS(EI, m/e)= 505(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(12)の製造
化合物12a(465mg,0.92mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物12(272mg,60%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.02(s, 9H), 1.51(s, 3H), 2.18(s, 3H), 2.69(s, 3H), 5.21(s, 1H), 5.46(d, 1H), 5.56(d, 1H), 7.20-7.24(m,2H), 7.42-7.50(m, 3H), 7.63-7.66(m, 1H), 8.50-8.51(m, 2H); MS(EI, m/e)= 491(M+).
実施例13: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(13)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(13a)の製造
化合物1o(600mg,1.446mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに2−(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロミド塩(83mg,2.26当量)及び水酸化カリウム(40mg,5当量)を用いて、20℃で4時間反応させて同様の方法で処理することにより目的化合物13a(650mg,89%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.17(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.61(s, 2H), 6.91(d, J= 7.65Hz, 1H), 7.15(m, 1H), 7.24(m, 1H), 7.40-7.56(m, 4H), 8.55-8.57(m, 1H); MS(EI, m/e)= 505(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(13)の製造
化合物13a(650mg,1.28mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物13(350mg,56%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.86(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.17(s, 3H), 2.60(s, 3H), 4.71(s, 1H), 5.43(d, 1H), 5.58(d, 1H), 6.89(d, J= 4.62Hz, 1H), 7.26−7.30(m,2H), 7.49-7.51(m, 2H), 7.71(m, 1H), 8.00(m, 1H), 8.48-8.51(m, 1H); MS(EI, m/e)= 491(M+).
実施例14: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−((6−メチルピリジン−2−イル)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(14)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−((6−メチルピリジン−2−イル)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(14a)の製造
化合物1o(600mg,1.446mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに2−(ブロモメチル)−6−メチルピリジン(58mg,2.26当量)及び水酸化カリウム(40mg,5当量)を用いて、20℃で4時間反応させて同様の方法で処理することにより表題化合物14a(750mg,100%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.17(s, 3H), 2.57(s, 3H), 2.68(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.57(s, 2H), 6.56(d, J=7.74Hz, 1H), 7.08(d, J=7.56Hz, 1H), 7.28(m, 1H), 7.40-7.47(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 520(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−((6−メチルピリジン−2−イル)メチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸の製造(14)
化合物14a(750mg,1.44mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物14(620mg,85%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.88(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.24(s, 3H), 2.46(s, 3H), 2.58(s, 3H), 4.88(s, 1H), 5.45(AB-q, 2H), 6.54(d, J= 7.8Hz, 1H), 7.12(d,J=7.8Hz, 1H), 7.32(d, J=8.3Hz, 1H), ), 7.54-7.59(m, 4H); MS(EI, m/e)= 505(M+).
実施例15: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−プロピル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(15)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−プロピル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(15a)の製造
化合物1o(207mg,0.5mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにヨードプロパン(0.097mL,2.0当量)及び水酸化カリウム(164mg,5当量)を用いて、20℃で18時間反応させて同様の方法で処理することにより目的化合物15a(130mg,57%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 0.94-0.99(m, 3H), 1.48(s, 3H), 1.77-1.79(m, 2H), 2.28(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.65(s, 3H), 4.16-4.17(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.25(m, 1H), 7.39-7.44(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 457(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−プロピル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(15)の製造
化合物15a(130mg,0.284mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物15(95.8mg,76%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.86(s, 9H), 0.77-0.84(m, 3H), 1.41(s, 3H), 1.63-1.68(m, 2H), 2.21(s, 3H), 2.58(s, 3H), 4.07-4.12(m, 2H), 4.99(s, 1H), 7.20(m, 1H), 7.39(m, 2H), 7.50(m, 1H); MS(EI, m/e)= 442(M+).
実施例16: 2−tert−ブトキシ−2−(1−ブチル−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(16)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−ブチル−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(16a)の製造
化合物1o(600mg,5mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに1−ヨードブタン(0.495mL,3.0当量)及び水酸化カリウム(400mg,5当量)を用いて、20℃で18時間反応させて同様の方法で処理することにより表題化合物16a(388mg,57%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 0.94-0.97(m, 3H), 1.35(m, 2H),1.48(s, 3H), 1.72(m, 2H), 2.27(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.65(s, 3H), 4.19-4.21(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.25(m, 1H), 7.41-7.44(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 471(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(1−ブチル−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(16)の製造
化合物16a(388mg,0.823mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物16(270mg,72%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.86-0.95(m, 3H), 0.88(s, 9H), 0.95-1.32(m, 4H), 1.43(s, 3H), 1.64(m, 2H), 2.27(s, 3H), 2.59(s, 3H), 4.14(m, 2H), 4.90(s, 1H), 7.28(m, 1H), 7.47-7.68(m, 3H), 7.45 ; MS(EI, m/e)= 457(M+).
実施例17: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−イソブチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(17)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−イソブチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテートの製造(17a)
化合物1o(207mg,0.5mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに1−ヨード−2−メチルプロパン(0.175mL,3.0当量)及び水酸化カリウム(164mg,5当量)を用いて、20℃で18時間反応させて同様の方法で処理することにより目的化合物17a(56mg,24%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.95(d, J=5.16Hz, 6H), 1.00(s, 9H), 1.51(s, 3H), 2.28(m, 1H), 2.29(s, 3H), 2.71(s, 3H), 3.68(s, 3H), 4.00-4.15(m, 2H), 5.10(s, 1H), 7.26(m, 1H), 7.42-7.47(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 471(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−イソブチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(17)の製造
化合物17a(56mg,0.119mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物17(95.8mg,76%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.82(d, J=5.16Hz, 6H), 0.90(s, 9H), 1.42(s, 3H), 2.20(m, 1H), 2.23(s, 3H), 2.60(s, 3H), 3.98(m, 2H), 5.0(s, 1H), 7.24(m, 1H), 7.43-7.45(m, 2H), 7.45-7.53(m, 1H) ; MS(EI, m/e)= 456(M+).
実施例18: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−イソペンチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(18)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−イソペンチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(18a)の製造
化合物1o(600mg,1.446mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに1−ヨード−3−メチルブタン(0.650mL,3.0当量)及び水酸化カリウム(400mg,5当量)を用いて、20℃で18時間反応させて同様の方法で処理することにより目的化合物18a(290mg,42%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.95-1.01(m, 6H), 0.99(s, 9H), 1.48(s, 3H), 1.58(m, 2H), 1.64(m, 1H), 2.27(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.19-4.24(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.25(m, 1H), 7.39-7.44(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 485(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−イソペンチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(18)の製造
化合物18a(290mg,0.6mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物18(149mg,53%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.87-0.98(m, 6H), 0.96(s, 9H), 1.46-1.70(m, 3H), 1.50(s, 3H), 2.28(s, 3H), 2.68(s, 3H), 4.23-4.28(m, 2H), 5.09(s, 1H), 7.28(m, 1H), 7.45-7.61(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 471(M+).
実施例19: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(19)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(19a)の製造
化合物1o(600mg,1.446mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにN−(ブロモメチル)フタルイミド(787mg,3.0当量)及び水酸化カリウム(400mg,5当量)を用いて、20℃で7時間反応させて同様の方法で処理することにより目的化合物19a(780mg,94%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.46(s, 3H), 2.45(s, 3H), 2.65(s, 3H), 3.63(s, 3H), 5.04(s, 1H), 6.08(AB-q, 2H), 7.24(m, 2H), 7.37(m, 2H), 7.73(m, 2H), 7.68(m, 2H) ; MS(EI, m/e)= 573(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(19)の製造
化合物19a(780mg,1.36mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物19(760mg,100%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.89(s, 9H), 1.23(s, 3H), 2.37(s, 3H), 2.68(s, 3H), 4.74(s, 1H), 5.72(s, 2H), 7.27(m, 3H), 7.52(m, 3H), 7.69(m, 1H), 7.70(m, 1H) ; MS(EI, m/e)= 559(M+).
実施例20: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(プロプ−2−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(20)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(プロプ−2−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(20a)の製造
化合物1o(100mg,0.241mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに3−クロロプロプ−1−イン(0.053mL,3.0当量)及び水酸化カリウム(79.5mg,5当量)を用いて、20℃で4時間反応させて同様の方法で処理することにより目的化合物20a(63.3mg,58%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.21(s, 1H), 2.39(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.65(s, 3H), 5.07(s, 3H), 7.25(m, 1H), 7.43(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 452(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(プロプ−2−イニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(20)の製造
化合物20a(58mg,0.128mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物20(52.8mg,94%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.99(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.39(s, 3H), 2.64(s, 1H), 2.66(s, 3H), 5.10(s, 2H), 5.12(s, 1H), 7.32(m, 1H), 7.52(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 438(M+).
実施例21: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−イソプロピル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(21)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−イソプロピル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(21a)の製造
化合物1o(800mg,1.93mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに2−ヨードプロパン(0.58mL,3.0当量)及び水酸化カリウム(640mg,5当量)を用いて、40℃で3時間反応させて同様の方法で処理することにより表題化合物21a(118mg,14%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.49(s, 3H), 1.64-1.67(m, 6H),2.35(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.68(s, 3H), 5.09(s, 3H), 5.11(m, 1H),7.25(m, 1H), 7.41-7.49(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 457(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−イソプロピル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(21)の製造
化合物21a(118mg,0.258mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物21(60mg,53%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.91(s, 9H), 1.43(s, 3H), 1.57(d, J=6.69Hz, 6H), 2.28(s, 3H), 2.60(s, 1H), 5.04(s, 1H), 5.05(m, 1H), 7.22(m, 1H), 7.42(m, 2H), 7.51(m, 1H) ; MS(EI, m/e)= 442(M+).
実施例22: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−シアノメチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(22)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−シアノメチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(22a)の製造
化合物1o(100mg,0.241mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにクロロアセトニトリル(0.046mL,3.0当量)及び水酸化カリウム(79.5mg,5当量)を用いて、20℃で4時間反応させて同様の方法で処理することにより目的化合物22a(91.5mg,84%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.38(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.07(s, 1H), 5.21(s, 2H), 7.26(m, 1H), 7.41(m, 3H); MS(EI, m/e)= 453(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−シアノメチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(22)の製造
化合物22a(81mg,0.178mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物22(76mg,100%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.95(s, 9H), 1.55(s, 3H), 2.26(s, 3H), 2.70(s, 3H), 4.96(s, 2H), 5.05(s, 1H), 7.34(m, 1H), 7.46-7.51(m, 2H), 7.74(m, 1H) ; MS(EI, m/e)= 439(M+).
実施例23: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(23)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(23a)の製造
化合物1o(100mg,0.241mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにヨードプロピオニトリル(130mg,3.0当量)及び水酸化カリウム(79.5mg,5当量)を用いて、40℃で4時間反応させて同様の方法で処理することにより目的化合物23a(75mg,67%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.01(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.37(s, 3H), 2.70(s, 3H), 2.99(t, J=3.87Hz, 2H), 3.70(s, 3H), 4.51(t, J=3.85Hz, 2H), 5.10(s, 1H),7.26(m, 1H), 7.41(m, 3H) ; MS(EI, m/e)= 467(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノエチル)−2,3,6−トリエチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(23)の製造
化合物23a(70mg,0.15mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物23(53mg,77%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.87(s, 9H), 1.42(s, 3H), 2.27(s, 3H), 2.59(s, 3H), 2.87(t, J=6.36Hz, 2H), 4.44(t, J=6.48Hz, 2H), 5.02(s, 1H), 7.23(m, 1H), 7.39(m, 2H), 7.44(m, 1H) ; MS(EI, m/e)= 453(M+).
実施例24: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(24)
tert−ブチル(2−ヨードエトキシ)ジメチルシランの製造
2−ヨードエタノール(1.72g,10mmol)をジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、イミダゾール(0.817g,12mmol)とtert−ブチルジメチルシリルクロリド(1.66g,11mmol)を加え、その後30℃〜40℃で4時間攪拌した。反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル/ノルマルヘキサN=1/1溶液(100mL)で抽出した。有機層を再度塩水(30mL×3)で洗浄し、その後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧濃縮することにより目的化合物2.85g(90%)を得た。本化合物は精製せずに次の反応にそのまま用いた。
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(24a)の製造
化合物1o(100mg,0.241mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記方法で製造したtert−ブチル(2−ヨードエトキシ)ジメチルシラン(206mg,3.0当量)及び水酸化カリウム(79.5mg,5当量)を用いて、30℃で4時間反応させて実施例1のステップ1と同様の方法で処理することにより目的化合物24a(37mg,27%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ0.08(s, 6H), 0.81(s, 9H), 0.97(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.30(s, 3H), 2.68(s, 3H), 3.66(s, 3H), 3.92(m, 2H), 4.32(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.26(m, 1H), 7.41(m, 3H); MS(EI, m/e)= 573(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(24)の製造
化合物24a(66mg,0.115mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)と酢酸(69.5mg)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオリド1M THF溶液(0.46mL)を加え、その後常温で3時間攪拌した。反応物を減圧下で濃縮し、その後水(2mL)と酢酸エチル(5mL)を加えて溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液で中和した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮することにより1−ヒドロキシエチル化合物(52mg,100%)を得た。本化合物は精製せずにそのまま次の反応に用いた。
前記化合物(52mg)をテトラヒドロフラン(1.08mL)に溶解し、4N水酸化ナトリウム/メタノール溶液(0.32mL)を加え、その後30℃で18時間攪拌した。実施例1のステップ2の方法で処理することにより目的化合物24(25mg,49%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ0.86(s, 9H), 1.42(s, 3H), 2.22(s, 3H), 2.57(s, 3H), 3.71(m, 2H), 4.23(m, 2H), 4.96(s, 1H),7.18(m, 1H), 7.36(m, 2H), 7.53(m, 1H); MS(EI, m/e)= 444(M+).
実施例25: 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(25)
化合物1o(470mg,1.13mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物25(80mg,17%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ 0.86(s, 9H), 1.37(s, 3H), 2.21(s, 3H), 2.54(s, 3H), 4.99(s, 1H), 7.28(m, 1H), 7.47(m, 3H), 11.1(s, 0.8H, -NH); MS(EI, m/e)= 400(M+).
実施例26及び27:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(26)及び(R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(27)
ステップ1:(R)−4−ベンジル−3−((S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセチル)オキサゾリジン−2−オン(26a)及び(R)−4−ベンジル−3−((R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセチル)オキサゾリジン−2−オン(27a)の製造
化合物1(1.0mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(1.04mL,6mmol)を加え、その後O−(ベンゾトリアゾール−1−イル))−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)(0.948g,2.5mmol)を加え、その後35℃で5時間攪拌した。他のフラスコで(R)−(+)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(0.532g,3mmol)を無水テトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、60%水素化ナトリウム(0.2g,5mmol)を加え、その後常温で30分間攪拌した。この溶液に前記で製造した溶液を加えた。30分間攪拌し、その後氷水(20mL)を加えて酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、次いで塩水で洗浄して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/4又は1/6)で分離することにより26aと27aの混合物を得た。これを再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジクロロメタン/アセトン=1/50又は1/100)で分離することにより前記混合物から26a(極性の強い部分,22%)と27a(極性の弱い部分,54%)を得た。
26a: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.17(s, 9H), 1.46(s, 3H), 2.29(s, 3H), 2.75(m, 1H), 2.96(s, 3H), 3.24(m, 1H), 3.79(s, 3H), 4.08(d, 2H), 4.40(m, 1H), 6.14(s, 1H), 7.16-7.43(m, 9H); MS(EI, m/e)=574(M+).
27a: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.08(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.30(s, 3H), 2.65(m, 1H), 2.96(s, 3H), 3.27(m, 1H), 3.82(s, 3H), 4.14(d, 2H), 4.59(m, 1H), 6.20(s, 1H), 6.92-7.49(m, 9H); MS(EI, m/e)=574(M+).
ステップ2:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(26)及び(R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(27)の製造
26a及び27aの化合物(0.5mmol)をそれぞれテトラヒドロフラン(4mL)及び水(2mL)に溶解し、30%過酸化水素(1.62mmol)を加え、次いで水酸化リチウム水和物(0.5mmol)を加えた。この溶液を0℃で2時間攪拌した。反応物に10%NaSO(0.63mL)を加えて5分間攪拌した。1N塩酸水溶液で反応物のpHを4〜5に調整し、その後ジクロロメタン(25mL×3)で抽出した。有機層を合わせて0.5N水酸化ナトリウム水溶液(13mL×3)で抽出し、水層を合わせて10%塩酸で酸性化し、その後酢酸エチルで3回抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジクロロメタン/メタノール=50/1又は20/1)で分離することにより目的化合物26(収率62%)及び27(収率72%)をそれぞれ得た。
26: 1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.97(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.32(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.75(s, 3H), 5.10(s, 1H), 7.31(m, 1H), 7.48(m, 2H), 7.61(m, 1H); MS(EI, m/e)=414(M+).
27: 1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.97(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.32(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.75(s, 3H), 5.10(s, 1H), 7.31(m, 1H), 7.48(m, 2H), 7.61(m, 1H); MS(EI, m/e)=414(M+).
実施例28及び29:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロプロピルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(28)及び(R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロプロピルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(29)
ステップ1:(R)−4−ベンジル−3−((S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロプロピルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセチル)オキサゾリジン−2−オン(28a)及び(R)−4−ベンジル−3−((R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロプロピルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセチル)オキサゾリジン−2−オン(29a)の製造
化合物4(0.267g,0.589mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、ジメチルホルムアミド(1滴)を加えて0℃に冷却し、その後オキサリルクロリド(0.07mL,0.824mmol)を徐々に加えた。徐々に常温に昇温しながら30分間攪拌し、その後減圧濃縮した。他のフラスコで(R)−(+)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(0.313g,1.767mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、−78℃に冷却した。窒素下でノルマルブチルリチウム(2.5Mヘキサン溶液)(0.8mL,2.06mmol)を徐々に加えた。この溶液を−78℃で30分間攪拌し、その後前記で減圧濃縮した酸塩化物をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、徐々に加えた。同一温度で15分間攪拌し、その後常温に昇温して30分間攪拌した。反応物に20%塩化アンモニウム水溶液(3mL)を加えて反応を停止させ、水(10mL)と酢酸エチル(20mL)を加え、その後有機層を分離した。水層を酢酸エチル(15mL)で再度抽出し、有機層を合わせ、その後塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/4又は1/6,1%トリエチルアミン)で分離することにより28aと29aの混合物を得た。混合物を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジクロロメタン/ノルマルへキサン/アセトン=50/50/1)で分離することにより28a(極性の強い部分,125mg,34%)と29a(極性の弱い部分,122mg,34%)を得た。
28a: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.48(m, 4H), 1.06(s, 9H), 1.25(m, 1H), 1.47(s, 3H), 2.33(s, 3H), 2.64(m, 1H), 2.89(s, 3H), 3.19(m, 1H), 4.05-4.18(m, 4H), 4.55(m, 1H), 6.18(s, 1H), 6.89(d, 2H), 7.08(m, 2H), 7.25(m, 3H), 7.33(m, 2H), 7.44(m, 1H); MS(EI, m/e)=613(M+).
29a: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.50(m, 4H), 1.16(s, 9H), 1.25(m, 1H), 1.44(s, 3H), 2.31(s, 3H), 2.76(m, 1H), 2.91(s, 3H), 3.26(m, 1H), 4.05-4.13(m, 4H), 4.39(m, 1H), 6.12(s, 1H), 7.16-7.40(m, 9H); MS(EI, m/e)=613(M+).
ステップ2:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロプロピルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(28)及び(R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロプロピルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(29)の製造
28a及び29aの化合物(0.2mmol)をそれぞれテトラヒドロフラン(2mL)及び水(1mL)に溶解し、30%過酸化水素(0.085mL)を加え、次いで水酸化リチウム水和物(17mg,0.4mmol)を加えた。この溶液を0℃で2時間攪拌した。反応物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液(0.4mL)を加えて反応を停止させ、5分間攪拌した。1N塩酸水溶液で反応物のpHを4〜5に調整し、その後ジクロロメタン(15mL×3)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジクロロメタン/アセトン=9/1及びジクロロメタン/メタノール=95/5)で精製することにより純粋な目的化合物28(収率45%)及び29(収率50%)をそれぞれ得た。
28: 1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.40(m, 4H), 0.94(s, 9H), 1.23(m, 1H), 1.49(s, 3H), 2.31(s, 3H), 2.64(s, 3H), 4.15(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.30(m, 1H), 7.46(m, 2H), 7.57(m, 1H); MS(EI, m/e)=454(M+).
29: 1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.42(m, 4H), 0.99(s, 9H), 1.23(m, 1H), 1.49(s, 3H), 2.31(s, 3H), 2.64(s, 3H), 4.15(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.30(m, 1H), 7.46(m, 2H), 7.57(m, 1H); MS(EI, m/e)=454(M+).
実施例30及び31:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(30)及び(R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(31)
ステップ1:3−(5−((S)−2−((R)−4−ベンジル−2−オキサゾリジン−3−イル)−1−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル(30a)及び3−(5−((R)−2−((R)−4−ベンジル−2−オキサゾリジン−3−イル)−1−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル(31a)の製造
化合物12(720mg,1.588mmol)を用いて、実施例28及び29のステップ1と同モル比で反応させることにより得られた(S)−異性体と(R)−異性体の混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=3/1)で分離することにより(S)−異性体30a(極性の弱い化合物:372mg,38%)及び(R)−異性体31a(極性の強い化合物:262mg,27%)を得た。
30a: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.06(s, 9H), 1.46(s, 3H), 2.35(s, 3H), 2.64(m, 1H), 2.89(s, 3H), 2.97(t, J=6Hz, 2H), 3.27(m, 1H), 4.06(m, 2H), 4.27(m, 3H), 6.18(s, 1H), 6.89(m, 1H), 7.12(m, 2H), 7.25(m, 3H), 7.33(m, 2H), 7.47(m, 1H); MS(EI, m/e)=612(M+).
31a: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.17(s, 9H), 1.42(s, 3H), 2.33(s, 3H), 2.72-2.79(m, 1H), 2.94(s, 3H), 2.96(t, J=7Hz, 2H), 3.23(m, 1H), 4.10(m, 2H), 4.38-4.52(m, 3H), 6.13(s, 1H), 7.14-7.40(m, 9H); MS(EI, m/e)=612(M+).
ステップ2:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(30)及び(R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−シアノエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(31)の製造
(S)−異性体30a(372mg,0.608mmol)及び(R)−異性体31a(230mg,0.372mmol)を用いて、実施例28及び29のステップ2の方法でそれぞれ反応させることにより目的化合物である(S)−異性体30(40mg,15%)及び(R)−異性体31(169mg,88%)をそれぞれ得た。
30: 1H-NMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88(s, 9H), 1.45(s, 3H), 2.30(s, 3H), 2.62(s, 3H), 2.89(t, J=5Hz, 2H), 4.46(t, J=6Hz, 2H), 5.01(s, 1H), 7.23(m, 1H), 7.42(m, 2H), 7.54(m, 1H); MS(EI, m/e)=453(M+).
31: 1H-NMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.97(s, 9H), 1.52(s, 3H), 2.37(s, 3H), 2.69(s, 3H), 2.97(t, J=6Hz, 2H), 4.54(t, J=7Hz, 2H), 5.11(s, 1H), 7.30(m, 1H), 7.51(m, 2H), 7.58(m, 1H); MS(EI, m/e)=453(M+).
実施例32及び33:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(エチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(32)及び(R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(エチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(33)
ステップ1:(R)−4−ベンジル−3−((S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(エチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセチル)オキサゾリジン−2−オン(32a)及び(R)−4−ベンジル−3−((R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(エチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセチル)オキサゾリジン−2−オン(33a)の製造
実施例2の化合物(250mg,0.708mmol)を用いて、実施例28及び29のステップ1と同モル比で反応させることにより得られた(S)−異性体と(R)−異性体の混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=4/1)で分離することにより(S)−異性体32a(極性の弱い化合物:132mg,31.8%)及び(R)−異性体33a(極性の強い化合物:112mg,27%)を得た。
32a: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.06(s, 9H), 1.35(t,J=7.5Hz, 3H), 1.46(s, 3H), 2.29(s, 3H), 2.62(m, 1H), 2.91(s, 3H), 3.23(m, 1H), 4.05(m, 1H), 4.14(m, 1H), 4.27(m, 2H), 4.56(m, 1H), 6.18(s, 1H), 6.91(m, 1H), 7.11(m, 2H), 7.25(m, 3H), 7.33(m, 2H), 7.45(m, 1H); MS(EI, m/e)=587(M+).
33a: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.16(s, 9H), 1.34(t,J=7.5Hz, 3H), 1.43(s, 3H), 2.28(s, 3H), 2.75(m, 1H), 2.93(s, 3H), 3.22(m, 1H), 4.05(m, 2H), 4.30(m, 3H), 6.12(s, 1H), 7.15-7.39(m, 9H); MS(EI, m/e)=587(M+).
ステップ2:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(エチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(32)及び(R)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(エチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(33)の製造
(S)−異性体32a(132mg,0.224mmol)及び(R)−異性体33a(112mg,0.19mmol)を用いて、実施例28及び29のステップ2の方法でそれぞれ反応させることにより目的化合物である(S)−異性体32(31.5mg,30%)及び(R)−異性体33(78mg,70%)をそれぞれ得た。
32: 1H-NMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.90(s, 9H), 1.24(t, J=7.25Hz, 3H), 1.45(s, 3H), 2.26(s, 3H), 2.64(s, 3H), 4.25(q, J=7.25Hz, 2H), 5.02(s, 1H), 7.25(d, J=9.5Hz, 1H), 7.42(m, 2H), 7.58(d, J=9.5Hz, 1H); MS(EI, m/e)=428(M+).
33: 1H-NMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.91(s, 9H), 1.31(t, J=7.25Hz, 3H), 1.51(s, 3H), 2.32(s, 3H), 2.69(s, 3H), 4.31(q, J=7.25Hz, 2H), 5.10(s, 1H), 7.30(d, J=9.5Hz, 1H), 7.49(m, 2H), 7.60(d, J=9.5Hz, 1H); MS(EI, m/e)=428(M+).
実施例34:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,6−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(34)
(S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1,6−ジメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(34a)(350mg,0.87mmol)をテトラヒドロフラン(7.4mL)に溶解し、4N水酸化ナトリウム/メタノール溶液(1.48mL)を加え、その後18℃で出発物質がなくなるまで(18時間)攪拌した。反応完了後に、同量の4N塩酸水溶液を加えて中和し、溶媒を減圧下で濃縮し、高真空下で乾燥した。残留物にジクロロメタン適量を加え、不溶物を濾過して除去し、その後減圧濃縮して残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジクロロメタン/メタノール=50/1)で精製することにより純粋な白色固体の目的化合物34(329mg,98%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.87(s, 9H), 2.73(s, 3H), 3.85(s, 3H), 5.23(s, 1H), 6.05(m, 1H), 7.17(m, 1H), 7.47(m, 3H), 7.83(m, 1H); MS(EI, m/e)=386(M+). [a]D 20=+121(c 0.01 MeOH)
実施例35:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2−クロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(35)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2−クロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(35a)の製造
化合物1o(119mg,0.288mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに(2−クロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)メチル−4−メチルベンゼンスルホネート(189mg,0.576mmol)を用いて、同様の方法で3時間反応させることにより目的化合物35a(164mg,100%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.04(s, 3H), 2.67(s, 3H), 3.68(s, 3H), 3.91(s, 3H), 5.09(s, 1H), 5.40(s, 2H), 6.27(s, 1H), 6.52(s, 1H), 7.28(m, 1H), 7.44(m, 3H)); MS(EI, m/e)=570(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2−クロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(35)の製造
化合物35a(154mg,0.27mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物35(62mg,40%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.98(s, 9H), 1.55(s, 3H), 2.17(s, 3H), 2.66(s, 3H), 3.84(s, 3H), 5.14(s, 1H), 5.48(s, 2H), 6.21(s, 1H), 6.64(s, 1H), 7.37(d, J=9Hz, 1H), 7.51(m, 2H), 7.60(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=556(M+).
実施例36:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(ピリジン−4−イルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(36)
ステップ1:(S)−メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(ピリジン−4−イルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(36a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに(2−クロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)メチル−4−メチルベンゼンスルホネート(189mg,0.576mmol)を用いて、同様の方法で3時間反応させることにより目的化合物36a(164mg,100%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.02(s, 9H), 1.52(s, 3H), 2.15(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.71(s, 3H), 5.13(s, 1H), 5.50(m, 2H), 7.04(d, J=6Hz, 2H), 7.30(m, 1H), 7.44-7.52(m, 3H), 8.54(d,J=6Hz, 2H); MS(EI, m/e)=505(M+).
ステップ2:(S)−2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(ピリジン−4−イルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(36)の製造
化合物36a(160mg,0.316mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール/水=2mL/2mL/1mLに溶解し、塩化リチウム(20mg,0.835mmol)を加え、その後45℃で18時間攪拌した。反応物を常温に冷却し、2N塩酸水溶液でpHを4.0に調整した。反応物を減圧濃縮し、高真空下で水を完全に乾燥し、その後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジクロロメタン/メタノール=95/5)で分離精製することにより固体の目的化合物36(117.7mg,75%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD)δ 0.96(s, 9H), 1.54(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.64(s, 3H), 5.11(s, 1H), 5.58(m, 2H), 7.03(m, 2H), 7.34(m, 1H), 7.51(m, 2H), 7.64(m, 1H), 8.41(m, 2H); MS(EI, m/e)=491(M+). [a]D 20=+123.4(c 0.01 MeOH)
実施例37: 2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−2,3,6−トリメチル−4−フェニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(37)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−2,3,6−トリメチル−4−フェニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(37a)の製造
製造例3で合成した中間体1y(1.70g,5mmol)を、実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにヨードエチル(2.5当量)を用いて、同様の方法で反応させることにより目的化合物37a(1.52g,83%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.35(t, J=7.11Hz, 3H), 1.47(s, 3H), 2.23(s, 3H), 2.71(s, 3H), 3.67(s, 3H), 4.26(q, J=7.11Hz, 2H), 5.06(s, 1H); MS(EI, m/e)=366(M+).
ステップ2:メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−2,3,6−トリメチル−4−フェニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(37b)の製造
化合物37a(400mg,1.09mmol)をジメチルアセトアミド(10.9mL)と水(1.09ml)に溶解し、フェニルボロン酸(200mg,1.64mmol)、重炭酸ナトリウム(458mg,5.45mmol)及びビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(56mg,0.109mmol)を加え、その後窒素下で130℃に加熱して16時間攪拌した。反応物を常温に冷却し、セライトパッドで濾過して濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=8/1及び4/1)で精製することにより目的化合物37b(280mg,63%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.96(s, 9H), 1.36(t, J=6Hz, 3H), 1.46(s, 3H), 2.28(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.29(q,J=6Hz, 2H), 5.15(s, 1H), 7.28(m, 1H), 7.38-7.50(m, 4H); MS(EI, m/e)=408(M+).
ステップ3:2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−2,3,6−トリメチル−4−フェニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(37)の製造
化合物37b(270mg,0.66mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物37(173mg,66%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.94(s, 9H), 1.30(t, J=7.5Hz, 3H), 1.47(s, 3H), 2.31(s, 3H), 2.67(s, 3H), 4.30(q,J=7.5Hz, 2H), 5.17(s, 1H), 7.31(m, 1H), 7.47(m, 3H), 7.58(m, 1H); MS(EI, m/e)=394(M+).
実施例38 : 2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−2,3,6−トリメチル−4−(パラ−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(38)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−2,3,6−トリメチル−4−(パラ−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(38a)の製造
化合物37a(380mg,1.03mmol)をジメチルアセトアミド(10.3mL)と水(1.03ml)に溶解し、パラ−トリルボラン酸(210mg,1.55mmol)、重炭酸ナトリウム(433mg,5.15mmol)及びビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(53mg,0.103mmol)を加え、その後窒素下で130℃に加熱して16時間攪拌した。反応溶液を常温に冷却し、セライトパッドで濾過して濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=10/1及び5/1)で精製することにより目的化合物38a(382mg,88%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.96(s, 9H), 1.36(t, J=6Hz, 3H), 1.46(s, 3H), 2.28(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.29(q,J=6Hz, 2H), 5.15(s, 1H), 7.28(m, 1H), 7.38-7.50(m, 4H); MS(EI, m/e)=408(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−2,3,6−トリメチル−4−(パラ−トリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(38)の製造
化合物38a(370mg,0.87mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物38(226mg,63.6%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96(s, 9H), 1.31(t, J=7.5Hz, 3H), 1.50(s, 3H), 2.23(s, 3H), 2.46(s, 3H), 2.68(s, 3H), 4.31(q, J=7.5Hz, 2H), 5.22(s, 1H), 7.20(d, J=9Hz, 1H), 7.31(m, 2H), 7.46(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=408(M+).
実施例39 : 2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(39)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(39a)の製造
化合物37a(450mg,1.03mmol)をジメチルアセトアミド(12.2mL)と水(1.22ml)に溶解し、4−フルオロフェニルボロン酸(256mg,1.83mmol)、重炭酸ナトリウム(512mg,6.1mmol)及びビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(62.3mg,0.122mmol)を加え、窒素下で130℃に加熱して6時間攪拌した。反応物を常温に冷却し、セライトパッドで濾過して濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=10/1及び7/1)で精製することにより目的化合物39a(324mg,62%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.35(t,J=6Hz, 3H), 1.48(s, 3H), 2.21(s, 3H), 2.64(s, 3H), 3.66(s, 1H), 4.28(q, J=7.5Hz, 2H), 5.11(s, 1H), 7.09-7.17(m, 2H), 7.25(m, 1H), 7.48(m, 1H); MS(EI, m/e)=426(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(1−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(39)の製造
化合物39a(314mg,0.736mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物39(227mg,75%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.98(s, 9H), 1.31(t,J=7.5Hz, 3H), 1.52(s, 3H), 2.33(s,H), 2.69(s, 3H), 4.32(q, J=7.5Hz, 2H), 5.15(s, 1H), 7.23(m, 2H), 7.33(m, 1H), 7.61(m, 1H); MS(EI, m/e)=412(M+).
実施例40 : 2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−シアノフェニル)−1−エチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(40)
ステップ1:メチル2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−シアノフェニル)−1−エチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(40a)の製造
化合物37a(450mg,1.03mmol)をジメチルアセトアミド(12.2mL)と水(1.22ml)に溶解し、4−シアノフェニルボロン酸(420mg,1.83mmol)、重炭酸ナトリウム(512mg,6.1mmol)及びビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(62.3mg,0.122mmol)を加え、その後窒素下で130℃に加熱して6時間攪拌した。反応物を常温に冷却し、セライトパッドで濾過して濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=10/1及び7/1)で精製することにより目的化合物40a(227mg,43%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.34(t,J=10.5Hz, 3H), 1.45(s, 3H), 2.31(s, 3H), 2.74(s, 3H), 3.68(s, 3H), 4.32(q, J=10.5Hz, 2H), 4.99(s, 1H), 7.43(d, J=9Hz 1H), 7.68(d, J=6Hz 1H), 7.61(m, 2H); MS(EI, m/e)=433(M+).
ステップ2:2−tert−ブトキシ−2−(4−(4−シアノフェニル)−1−エチル−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(40)の製造
化合物40a(222mg,0.512mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物40(164mg,76.6%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96(s, 9H), 1.29(t, J=7.5Hz, 3H), 1.45(s, 3H), 2.31(s, 3H), 2.69(s, 3H), 4.30(q, J=7.5Hz, 2H), 5.01(s, 1H), 7.50(d, J=9Hz, 1H), 7.76(d, J=9Hz, 1H), 7.85(m, 2H); MS(EI, m/e)=419(M+).
実施例41: 2−(tert−ブトキシ)−2−(1−エチル−4−(4−メトキシフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(41)
ステップ1:メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(1−エチル−4−(4−メトキシフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(41a)の製造
化合物37a(440mg,1.03mmol)をジメチルアセトアミド(11.9mL)と水(1.19ml)に溶解し、4−メトキシフェニルボロン酸(270mg,1.79mmol)、重炭酸ナトリウム(500mg,5.95mmol)及びビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(61mg,0.119mmol)を加え、窒素下で130℃に加熱し、その後6時間攪拌した。反応物を常温に冷却し、セライトパッドで濾過して濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=10/1及び5/1)で精製することにより目的化合物41a(316mg,61%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.37(t, J=7.5Hz, 3H), 1.61(s, 3H), 2.31(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.69(s, 3H), 3.92(s, 3H), 4.31(q, J=7.5Hz, 2H), 5.23(s, 1H), 6.96-7.01(m, 2H), 7.21(d, J=10Hz, 1H), 7.49(d, J=10Hz, 1H); MS(EI, m/e)=438(M+).
ステップ2:2−(tert−ブトキシ)−2−(1−エチル−4−(4−メトキシフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(41)の製造
化合物41a(310mg,0.707mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物41(257mg,85.6%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.95(s, 9H), 1.29(t, J=7.5Hz, 3H), 1.52(s, 3H), 2.31(s, 3H), 2.66(s, 3H), 3.87(s, 3H), 4.29(q, J=7.5Hz, 2H), 5.24(s, 1H), 7.00(m, 2H), 7.21(d, J=9Hz, 1H), 7.49(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=424(M+).
実施例42:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チオフェン−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(42)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チオフェン−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(42a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに2−(ブロモメチル)チオフェン(170mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で3時間反応させることにより目的化合物42a(125mg,51%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.28(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.66(s, 3H), 5.08(s, 1H), 5.59(m, 2H), 6.90-6.96(m, 2H), 7.15(m, 1H), 7.24(m, 1H), 7.38-7.44(m, 3H)); MS(EI, m/e)=510(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チオフェン−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(42)の製造
化合物42a(119mg,0.232mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物42(89.8mg,78%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.27(s, 3H), 2.70(s, 3H), 5.09(s, 1H), 5.65(s, 2H), 6.89(m, 2H), 7.15(m, 1H), 7.21(m, 1H), 7.30(m, 1H), 7.50(m, 2H)), 7.63(m, 1H): MS(EI, m/e)=496(M+): [a]D 20=+183(c 0.01 MeOH).
実施例43 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チオフェン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(43)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チオフェン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(43a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに3−(ブロモメチル)チオフェン(170mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で3時間反応させることにより目的化合物43a(166mg,67%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.21(s, 3H), 2.71(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.09(s, 1H), 5.51(m, 2H), 7.00(m, 2H), 7.23(m, 2H), 7.39-7.48(m, 3H)); MS(EI, m/e)=511(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チオフェン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(43)の製造
化合物43a(160mg,0.313mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物43(129.3mg,83%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.98(s, 9H), 1.51(s, 3H), 2.22(s, 3H), 2.68(s, 3H), 5.13(s, 1H), 5.50(m, 2H), 6.87-6.94(m, 2H), 7.30-7.34(m, 2H), 7.48-7.52(m, 2H)), 7.59(m, 1H); MS(EI, m/e)=497(M+). [a]D 20=+255.7(c 0.01 MeOH)
実施例44 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(フラン−2−イルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(44)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(フラン−2−イルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(44a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに2−(ブロモメチル)フラン(155mg,0.962mmol)を用いて、同様の方法で3時間反応させることにより目的化合物44a(73mg,31%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ0.97(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.30(s, 3H), 2.71(s, 3H), 3.66(s, 3H), 5.07(s, 1H), 5.40(m, 2H), 7.22(m, 1H), 7.31(m, 1H), 7.40(m, 3H); MS(EI, m/e)=494(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(フラン−2−イルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(44)の製造
化合物44a(68mg,0.141mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物44(49.2mg,72.7%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.99(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.33(s, 3H), 2.71(s, 3H), 5.49(s, 2H), 6.14(s, 1H), 7.34(m, 2H), 7.52(m, 2H), 7.60(m, 1H); MS(EI, m/e)=480(M+). [a]D 20=+243.7(c 0.01 MeOH)
実施例45 :(S)−2−(1−((1H−ピラゾール−3−イル)メチル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−(tert−ブトキシ)酢酸(45)
tert−ブチル3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
3−メチル−1−ピラゾール(2.0g,24.3mmol)をアセトニトリル(25mL)に溶解し、0℃でtert−ブチルジカーボネート(6.5g,29.8mmol)と4−ジメチルアミノピリジン(0.31g,2.49mmol)を加え、徐々に常温に昇温して2時間攪拌した。反応物に酢酸エチル(50mL)を加え、1N塩酸水溶液(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)及び塩水(50mL)で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/4)で精製することによりtert−ブチル3−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(4.13g,93%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.64(s, 9H), 2.34(s, 3H), 6.17(s, 1H), 7.96(s, 1H).
tert−ブチル3−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(4.0g,21.95mmol)を四塩化炭素(73mL)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(5.47g,50.37mmol)と過酸化ベンゾイル(0.744g,3.07mmol)を加え、その後5.5時間還流した。反応物を常温に冷却し、その後ノルマルヘキサン(150mL)を加えて10分間攪拌した。生成された固体を濾過して除去し、濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=5/95及び10/90)で精製することによりtert−ブチル3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(2.96g,52%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.64(s, 9H), 4.48(s, 2H), 6.46(s, 1H), 8.02(s, 1H).
ステップ1:tert−ブチル(s)−3−((5−(1−(tert-ブトキシ)−2−メトキシ−2−オキソエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(45a)の準備
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造したtert−ブチル3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(251mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で18時間反応させることにより目的化合物45a(192mg,67%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.46(s, 3H), 1.64(s, 9H),2.25(s, 3H), 2.71(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.09(s, 1H), 5.52(s, 2H), 6.12(s, 1H), 7.24(m, 1H), 7.42(m, 3H), 7.89(s, 1H); MS(EI, m/e)=581(M+).
ステップ2:(S)−2−(1−((1H−ピラゾール−3−イル)メチル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−(tert−ブトキシ)酢酸(45)の製造
化合物45a(185mg,0.311mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物45(78mg,52%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.91(s, 9H), 1.44(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.63(s, 3H), 5.06(s, 1H), 5.42(s, 2H), 5.45(s, 1H), 5.87(s, 1H),7.25(m, 1H), 7.42(m, 3H), 7.55(m, 1H); MS(EI, m/e)=480(M+). [a]D 20=+126.4(c 1, MeOH); mp 140℃
実施例46 :(S)−2−(1−((1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−(tert−ブトキシ)酢酸(46)
tert−ブチル4−(ブロモメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
実施例45の製造例の3−メチル−1H−ピラゾールの代わりに4−メチル−1H−ピラゾール(2.8g,15.3mmol)を用いて、同様の方法で反応させてtert−ブチル4−(ブロモメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(1.54g,38%)を製造した。
4−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート:1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.66(s, 9H), 2.11(s, 3H), 7.55(s, 1H), 7.85(s, 1H).
4−ブロモメチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート:1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.65(s, 9H), 4.39(s, 2H), 7.74(s, 1H), 8.10(s, 1H).
ステップ1:tert−ブチル(s)−4−((5− (1-(tert-ブトキシ)−2−メトキシ−2−オキソエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(46a)の準備
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造したtert−ブチル4−(ブロモメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(251mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で18時間反応させることにより目的化合物46a(217mg,76%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.46(s, 3H), 1.62(s, 9H),2.25(s, 3H), 2.42(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.08(s, 1H), 5.31(s, 2H), 7.26(s, 1H), 7.42(m, 1H), 7.66(m, 3H), 7.93(s, 1H); MS(EI, m/e)=594(M+).
ステップ2:(S)−2−(1−((1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−2−(tert−ブトキシ)酢酸(46)の製造
化合物46a(200mg,0.336mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物46(148mg,92%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96(s, 9H), 1.51(s, 3H), 2.26(s, 3H), 2.73(s, 3H), 5.07(s, 1H), 5.43(m, 2H), 7.33(m, 1H), 7.46(m, 4H), 7.72(m, 1H); MS(EI, m/e)=480(M+); [a]D 20=+117(c 1, MeOH); mp >230℃
実施例47 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((1−シアノシクロプロピル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(47)の製造
1−(ヨードメチル)シクロプロパンカルボニトリルの製造
1−(ヨードメチル)シクロプロパンカルボニトリルを文献で開示の方法(非特許文献2)により次のように製造した。
1)メチル1−シアノシクロプロパンカルボキシレートの製造
ジメチルホルムアミド(220mL)に1,2−ジブロモエタン(10.2g)、シアノアセテート(3.8g)及び炭酸カリウム(11.7g)を加え、常温で20時間攪拌した。生成された結晶を濾過して除去し、濾液を高真空下で濃縮した。残留物にジエチルエーテル(100mL)を加え、生成された結晶を濾過して除去し、濾液を減圧濃縮した。残留物を高真空下で蒸留(bp65−70℃/0.5mmHg)することにより無色液体の目的化合物(1.08g,22.5%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.63(m, 2H), 1.69(m, 2H), 3.83(s, 3H).
2)1−(ヒドロメチル)シクロプロパンカルボニトリルの製造
メチル1−シアノシクロプロパンカルボキシレート(1.08g,8.5mmol)をテトラヒドロフラン(26mL)に溶解し、リチウムボロヒドリド(0.2g,9.35mmol)を加えて1時間還流した。反応物に水(3.5mL)を加えて1N塩酸水溶液で中和し、その後エーテル(20mL)で10回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=2/1)で精製することにより無色液体の目的化合物(625mg,75.7%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(m, 2H), 1.28(m, 2H), 2.05(s, 1H), 3.64(s, 2H).
3)1−(ヨードメチル)シクロプロパンカルボニトリルの製造
1−(ヒドロメチル)シクロプロパンカルボニトリル(600mg,6.17mmol)をジメチルホルムアミド(11mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(1.94g,7.4mmol)とイミダゾール(504mg,7.4mmol)を加えて攪拌し、その後−20℃でヨード(1.72g,6.78mmol)を5分間かけて加え、2時間攪拌した。反応物に水(30mL)を加え、ジエチルエーテル(30mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジエチルエーテル/ノルマルヘキサン=1/4)で精製することにより無色液体の目的化合物(908mg,72%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.04(m, 2H), 1.60(m, 2H), 3.20(s, 2H).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((1−シアノシクロプロピル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(47a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した1−(ヨードメチル)シクロプロパンカルボニトリル(199mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で常温で18時間反応させることにより表題化合物47a(160mg,67%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.00(s. 9H), 1.28(m, 2H), 1.51(s, 3H), 1.57(m, 2H), 2.46(s, 3H), 2.67(s, 3H), 4.36(s, 2H), 5.09(s, 1H), 7.25(m, 1H), 7.45(m, 3H); MS(EI, m/e)=494(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((1−シアノシクロプロピル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(47)の製造
化合物47a(150mg,0.303mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物47(126.7mg,86.5%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.97(s, 9H), 1.28(m, 2H), 1.53(s, 3H), 2.24(s, 3H), 2.66(s, 3H), 4.43(s, 2H), 5.10(s, 1H), 7.33(m, 1H), 7.48-7.52(m, 2H)), 7.59(m, 1H); MS(EI, m/e)=480(M+). [a]D 20=+103(c 1, MeOH)
実施例48 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロブチルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(48)
(ヨードメチル)シクロブタンの製造
シクロブチルメタノール(1.59g,18.5mmol)をジメチルホルムアミド(33mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(5.82g,22.19mmol)とイミダゾール(1.51g,22.2mmol)を加えて攪拌し、その後−20℃でヨード(5.16g,20.33mmol)を5分間かけて加え、2時間攪拌した。反応物に水(30mL)を加え、ジエチルエーテル(30mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン)で精製することにより無色液体の目的化合物(868mg,24%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.65(m, 2H), 1.83(m, 2H), 2.11(m, 2H), 2.67(m, 1H), 3.26(d, 2H).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロブチルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(48a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した(ヨードメチル)シクロブタン(186mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で30℃にて18時間反応させることにより目的化合物48a(20mg,9.6%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.47(s, 3H), 1.88-2.00(m, 6H), 2.27(s, 3H), 2.70(m, 3H), 2.79(m, 1H), 3.65(s, 3H), 4.22-4.25(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.24(m, 1H), 7.41(m, 3H); MS(EI, m/e)=482(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロブチルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(48)の製造
化合物48a(20mg,0.0414mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物48(16.5mg,85%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.88(s, 9H), 1.41(s, 3H), 1.78-1.88(m, 6H), 2.21(s, 3H), 2.58(m, 3H), 2.71(m, 1H), 4.17-4.19(m, 2H), 5.02(s, 1H), 7.21(d, J=9Hz, 1H), 7.40(m, 2H), 7.49(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=468(M+).
実施例49 : (S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロペンチルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(49)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロペンチルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(49a)の製造
化合物1n(100mg,0.241mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに(ヨードメチル)シクロペンタン(200mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で30℃にて18時間反応させることにより目的化合物49a(20mg,16.8%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.27-1.44(m, 4H), 1.48(s, 3H), 1.58-1.77(m, 4H), 2.29(s, 3H), 2.40-2.49(m, 1H), 2.69(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.05-4.20(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.24(m, 1H), 7.43(m, 3H); MS(EI, m/e)=496(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロペンチルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(49)の製造
化合物49a(20mg,0.041mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物49(13mg,68%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.97(s, 9H), 1.30-1.40(m, 2H), 1.50(s, 3H), 1.50-1.77(m, 6H), 2.33(s, 3H), 2.44-2.53(m, 1H), 2.69(s, 3H), 4.18(m, 2H), 5.08(s, 1H), 7.32(d, J=9Hz, 1H), 7.48(m, 2H), 7.66(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=482(M+).
実施例50 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロヘキシルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(50)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロヘキシルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(50a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに(ヨードメチル)シクロヘキサン(279mg,1.446mmol)を用いて、同様の方法で30℃にて18時間反応させることにより表題化合物50a(42mg,17%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.02-1.25(m, 5H), 1.48(s, 3H), 1.54-1.81(m, 6H), 2.26(s, 3H), 2.69(m, 3H), 3.66(s, 3H), 3.99-4.11(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.24(m, 1H), 7.43(m, 3H); MS(EI, m/e)=510(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(シクロヘキシルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(50)の製造
化合物50a(42mg,0.082mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物50(40.3mg,98%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.98(s, 9H), 1.06-1.25(m, 5H), 1.52(s, 3H), 1.52-1.91(m, 6H), 2.31(s, 3H), 2.69(m, 3H), 4.08-4.10(m, 2H), 5.12(s, 1H), 7.32(d, J=9Hz, 1H), 7.50(m, 2H), 7.61(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=496(M+).
実施例51 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(51)
2−ヨード−N,N−ジメチルアセトアミドの製造
2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミド(1.3g,10.69mmol)をアセトニトリル(33mL)に溶解し、ヨードナトリウム(7.23g,48mmol)を加え、その後60℃で2時間攪拌した。反応物に水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後減圧濃縮することにより目的化合物(1.2g,53%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.96(s, 3H), 3.05(s, 3H), 3.74(m, 2H).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(51a)の製造
化合物1n(100mg,0.241mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した2−ヨード−N,N−ジメチルアセトアミド(200mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で30℃にて18時間反応させることにより目的化合物51a(114mg,95%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.96(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.23(s, 3H), 2.66(s, 3H), 2.99(s, 3H), 3.22(s, 3H), 3.64(s, 3H), 5.05-5.07(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.25(m, 1H), 7.41(m, 3H); MS(EI, m/e)=499(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(51)の製造
化合物51a(114mg,0.228mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物51(69mg,63%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96(s, 9H), 1.54(s, 3H), 2.21(s, 3H), 2.69(s, 3H), 2.99(s, 3H), 3.26(s, 3H), 5.07(s, 1H), 5.20(m, 2H), 7.33(d, J=9Hz, 1H), 7.49(m, 2H), 7.70(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=485(M+).
実施例52 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(1−ヒドロキシシクロプロピル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(52)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((1−(ベンジルオキシ)シクロプロピル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(52a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに((1−(ヨードメチル)シクロプロピル)メトキシ)ベンゼン(278mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で30℃にて18時間反応させることにより目的化合物52a(76.5mg,27.7%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.95-0.97(m, 4H), 0.97(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.33(s, 3H), 2.66(s, 3H), 3.65(s, 3H), 4.50(m, 2H), 4.57-4.62(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.12(m, 2H), 7.23(m, 4H), 7.42(m, 3H); MS(EI, m/e)=574(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((1−(ベンジルオキシ)シクロプロピル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(52b)の製造
化合物52a(59mg,0.1mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物52b(38mg,67.8%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.90-0.98(m, 4H), 0.98(s, 9H), 1.52(s, 3H), 2.35(s, 3H), 2.66(s, 3H), 4.52-4.57(m, 2H), 4.57-4.60(m, 2H), 5.13(s, 1H), 7.04(m, 2H), 7.26(m, 3H), 7.31(d, J=6Hz, 1H), 7.50(t, J=6Hz, 2H), 7.60(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=560(M+).
ステップ3:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(1−ヒドロキシシクロプロピル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(52)の製造
化合物52b(40mg,0.0713mmol)をメタノール(1mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(4mg)を加え、その後水素雰囲気下で常温にて2時間攪拌した。反応物をセライトパッドで濾過し、メタノールで十分に洗浄した。濾液を減圧濃縮することにより白色固体の目的化合物52(30mg,90%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.77-0.84(m, 4H), 0.98(s, 9H), 1.54(s, 3H), 2.38(s, 3H), 2.77(s, 3H), 4.46(s, 2H), 5.12(s, 1H), 7.35(m, 1H), 7.57(m, 3H); MS(EI, m/e)=470(M+).
実施例53 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(53)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(53a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに3−ブロモメチルピリジン(243mg,0.96mmol)を用いて、同様の方法で30℃にて4時間反応させることにより目的化合物53a(129mg,53%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.01(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.19(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.70(s, 3H), 5.11(s, 1H), 5.51(s, 2H), 7.23(m, 2H), 7.43-7.52(m, 4H), 8.50(m, 2H); MS(EI, m/e)=505(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(53)の製造
化合物53a(129mg,0.255mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物53(107mg,85.6%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.97(s, 9H), 1.55(s, 3H), 2.23(s, 3H), 2.70(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.58(m, 2H), 7.35(m, 2H), 7.52(m, 3H), 7.72(m, 1H), 8.30(m, 1H), 8.42(m, 1H); MS(EI, m/e)=491(M+).
実施例54 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(54)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(54a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに2−フルオロエチル4−メチルベンゼンスルホネート(315mg,1.446mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物54a(140mg,63.6%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.30(s, 3H), 2.68(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.48(m, 1H), 4.54(m, 1H), 4.67(m, 1H), 4.85(m, 1H), 5.08(s, 1H), 7.24(m, 1H), 7.39(m, 3H); MS(EI, m/e)=460(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(54)の製造
化合物54a(120mg,0.260mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物54(95mg,84%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.98(s, 9H), 1.53(s, 3H), 2.33(s, 3H), 2.69(s, 3H), 4.53(m, 1H), 4.61(m, 2H), 4.77(m, 1H), 5.12(s, 1H), 7.32(d, J=9Hz, 1H), 7.51(m, 2H), 7.61(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=446(M+); [a]D 20=+116(c 1, MeOH).
実施例55 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(55)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(55a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに5−(クロロメチル)ピリミジン(372mg,2.98mmol)を用いて、同様の方法で40℃にて18時間反応させることにより目的化合物55a(365mg,75%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.04(s, 3H), 2.22(s, 3H), 2.69(s, 3H), 5.08(s, 1H), 5.47(s, 2H), 7.23(m, 1H), 7.43(m, 3H), 8.62(s, 1H), 9.11(s, 1H); MS(EI, m/e)=507(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(55)の製造
化合物55a(349mg,0.688mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物55(315mg,93%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.97(s, 9H), 1.56(s, 3H), 2.28(s, 3H), 2.69(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.60(m, 2H), 7.35(d, J=9Hz, 1H), 7.50(m, 2H), 7.66(d, J=9Hz, 1H), 8.56(s, 2H), 9.04(s, 1H); MS(EI, m/e)=493(M+).
実施例56:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(56)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(56a)の製造
化合物1n(360mg,0.869mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに4−(ヨードメチル)オキサゾール(544mg,2.603mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物56a(148mg,34%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.35(s, 3H), 2.70(s, 3H), 3.66(s, 3H), 5.07(s, 1H), 5.38(s, 2H), 7.26(m, 1H), 7.39-7.50(m, 4H), 7.81(s, 1H); MS(EI, m/e)=495(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(56)の製造
化合物56a(148mg,0.298mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物56(117mg,81.8%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.92(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.28(s, 3H), 2.63(s, 3H), 5.07(s, 1H), 5.37(s, 2H), 7.43(m, 1H), 7.45-7.54(m, 4H), 8.03(s, 1H); MS(EI, m/e)=481(M+).
実施例57:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(1−カルボキシメチル)−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(57)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(1−カルボキシメチル)−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(57a)の製造
化合物1n(145mg,0.35mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりにエチルブロモアセテート(117mg,0.07mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物57a(153.8mg,87%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.31(t, J=7.2Hz, 3H), 1.49(s, 3H), 2.21(s, 3H), 2.67(s, 3H), 3.65(s, 3H), 4.24(q, J=7.5Hz, 2H), 5.04(m, 3H), 7.23(m, 1H), 7.41(m, 3H); MS(EI, m/e)=501(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(1−カルボキシメチル)−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(57)の製造
化合物57a(70mg,0.14mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物57(57.3mg,90%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.90(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.22(s, 3H), 2.63(s, 3H), 3.55(t, OH), 4.77(m, 2H), 4.99(s, H), 7.32(m, 1H), 7.51(m, 3H); MS(LC-ES, m/e)=459(M+1+).
実施例58 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(1−(シクロプロピル)メチル)−(4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(58)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(1−(シクロプロピル)メチル)−(4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(58a)の製造
化合物1n(260mg,0.66mmol)を窒素下でジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(188mg,1.76mmol)、炭酸カリウム(463mg,3.35mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(153mg,1.13mmol)を加え、130℃で6時間攪拌した。反応物をセライトパッドで濾過して酢酸エチルで洗浄し、次いで濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/7)で精製することにより目的化合物58a(31mg,10%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.41-0.49(m, 4H), 0.98(s. 9H), 1.24(m, 1H), 1.59(s, 3H), 2.20(s, 3H), 2.31(s, 3H), 2.35(s, 3H), 2.67(s, 3H), 3.65(s, 3H), 4.10(m, 2H), 4.84(br.s, OH), 5.23(s, 1H), 6.91(s, 1H), 7.08(s, 1H); MS(EI, m/e)=478(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(1−(シクロプロピル)メチル)−(4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(58)の製造
化合物58a(30mg,0.0626mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物58(23.5mg,81%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.36-0.44(m, 4H), 0.91(s. 9H), 1.24(m, 1H), 1.50(s, 3H), 2.20(s, 3H), 2.23(s, 3H), 2.29(s, 3H), 2.59(s, 3H), 4.11(m, 2H), 5.25(s, 1H), 6.79(s, 1H), 7.09(s, 1H); MS(EI, m/e)=464(M+).
実施例59 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(2,2,2−トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(59)
2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネートの製造
窒素下でトリフルオロメタンスルホネート(12.5mL,44.3mmol)と2,2,2−トリフルオロエタノール(6.25mL,62.4mmol)を常温で30分間攪拌し、90〜95℃で還流した。3時間かけて常温に冷却し、常圧蒸留(90〜91℃)することにより無色液体の目的化合物(12.3g,85%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.70(q, 2H).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(2,2,2−トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(59a)の製造
化合物1n(100mg,0.241mmol)をジメチルアミノピリジンに溶解し、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(223mg,0.964mmol)と炭酸カリウム(167mg,1.205mmol)を加え、その後50℃で18時間攪拌した。反応物に水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/4)で精製することにより目的化合物59a(15mg,12.6%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.29(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.66(s, 3H), 4.76-4.89(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.22(m, 1H), 7.40-7.44(m, 3H); MS(EI, m/e)=496(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(2,2,2−トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(59)の製造
化合物59a(15mg,0.03mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物59(14.4mg,97%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.99(s, 9H), 1.54(s, 3H), 2.34(s, 3H), 2.69(s, 3H), 4.99-5.02(m, 2H), 5.13(s, 1H), 7.34(m, 1H), 7.50-7.61(m, 3H); MS(EI, m/e)=482(M+).
実施例60 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(3−シアノプロピル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(60)
4−ヨードブタンニトリルの製造
4−ブロモブタンニトリル(1.48g,10mmol)をアセトニトリル(30mL)に溶解し、ヨードナトリウム(6g,40mmol)を加え、その後60℃で70分間攪拌した。常温に冷却し、その後反応物に水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機層を1%チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄して過剰量のヨードを除去し、塩水で洗浄し、その後有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮することにより目的化合物(1.86g,95%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.13(m, 2H), 2.53(t, J=13.8Hz, 2H), 3.30(t, J=13Hz, 2H).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(3−シアノプロピル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(60a)の製造
化合物1n(100mg,0.241mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した4−ヨードブタンニトリル(140mg,0.723mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物60a(93mg,83%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0 .98(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.16-2.30(m, 2H), 2.36(s, 3H), 2.37-2.41(t, J=6Hz, 2H), 2.68(s, 3H), 3.67(s, 3H), 4.31-4.35(m, 2H), 5.07(s, 1H), 7.21(m, 1H), 7.40-7.44(m, 3H); MS(EI, m/e)=481(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(3−シアノプロピル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸((S)−I)(60)の製造
化合物60a(85mg,0.181mmol)を、実施例1のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物60(78.5mg,92%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96(s, 9H), 1.51(s, 3H), 2.06-2.09(m, 2H), 2.33(s, 3H), 2.44-2.49(t, J=7.5Hz, 2H), 2.67(s, 3H), 4.33-4.37(m, 2H), 5.48(s, 1H), 7.29(m, 1H), 7.47-7.55(m, 3H); MS(EI, m/e)=467(M+).
実施例61:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(3−シアノベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(61)
3−(ヨードメチル)ベンゾニトリルの製造
3−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル(1.33g,10mmol)をジメチルホルムアミド(18mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(3.14g,12mmol)とイミダゾール(0.82g,12mmol)を加え、その後−20℃に冷却した。ヨード(2.79g,11mmol)を5回に分けて加え、−10℃で2時間攪拌した。反応液に5%塩化アンモニウム水溶液(60mL)を加え、その後ジエチルエーテル/酢酸エチル=1/1溶液(60mL×2)で抽出した。有機層を合わせて1%チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、過剰量のヨードを除去して塩水で洗浄し、その後無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/9)で分離精製することにより白色粉末状の目的化合物(1.9g,78%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.41(s, 2H), 7.2-7.66(m, 4H); MS(EI, m/e)=243(M+).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(3−シアノベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(61a)の製造
化合物1n(100mg,0.241mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに3−(ヨードメチル)ベンゾニトリル(117mg,0.482mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物61a(94mg,73%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.02(s, 9H), 1.52(s, 3H), 2.15(s, 3H), 2.71(s, 3H), 3.70(s, 3H), 5.12(s, 1H), 5.45-5.59(m, 2H), 7.26-7.56(m, 8H); MS(EI, m/e)=529(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(3−シアノベンジル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(61)の製造
化合物61a(89mg,0.167mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール/水=1.2mL/1.2mL/0.6mLに溶解し、塩化リチウム(20mg,0.835mmol)を加え、その後45℃に加熱しながら18時間反応させた。反応物を常温に冷却し、2N塩酸水溶液でpHを4.0に調整した。反応物を減圧下で濃縮し、高真空下で乾燥し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジクロロメタン/メタノール=95/5)で分離精製することにより固体の目的化合物61(58.7mg,68%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.00(s, 9H), 1.56(s, 3H), 2.19(s, 3H), 2.68(s, 3H), 5.15(s, 1H), 5.60(s, 2H), 7.34-7.62(m, 8H); MS(EI, m/e)=515(M+).
実施例62:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(フラン−3−イルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(62)
2−(ヨードメチル)フランの製造
フラン−2−イルメタノール(981mg,10mmol)をジメチルホルムアミド(18mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(3.14g,12mmol)とイミダゾール(0.82g,12mmol)を加え、その後−20℃に冷却した。ヨード(2.79g,11mmol)を5回に分けて加え、−10℃で2時間攪拌した。反応物に5%塩化アンモニウム水溶液(60mL)を加え、その後ジエチルエーテル/酢酸エチル=1/1溶液(60mL×2)で抽出した。有機層を合わせて1%チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄して過剰量のヨードを除去し、塩水で洗浄し、その後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧蒸留することにより無色液体の目的化合物(960mg,46%)を得た。
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(フラン−3−イルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(62a)の製造
化合物1n(200mg,0.481mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した2−(ヨードメチル)フラン(200mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより化合物62a(122mg,51.2%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.25(s, 3H), 2.71(s, 3H), 3.66(s, 3H), 5.08(s, 1H), 5.28(s, 2H), 6.35(s, 1H), 7.25(m, 1H), 7.30(m, 2H), 7.41(m, 3H); MS(EI, m/e)=494(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(フラン−3−イルメチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(62)の製造
化合物62a(115mg,0.236mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物62(107mg,96.1%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.98(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.26(s, 3H), 2.68(s, 3H), 5.12(s, 1H), 5.48(s, 2H), 6.25(s, 1H), 7.28-7.38(m, 3H), 7.47-7.59(m, 3H); MS(EI, m/e)=480(M+).
実施例63:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(63)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(63a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに5−(クロロメチル)チアゾール(129mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて2時間反応させることにより目的化合物63a(190mg,77%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.29(s, 3H), 2.72(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.08(s, 1H), 5.63(s, 2H), 7.22(m, 1H), 7.39-7.44(m, 3H), 7.77(s, 1H), 8.67(s, 1H); MS(EI, m/e)=512(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チアゾール−5−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(63)の製造
化合物63a(178mg,0.347mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物63(168mg,97%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.98(s, 9H), 1.52(s, 3H), 2.32(s, 3H), 2.73(s, 3H), 5.11(s, 1H), 5.74(s, 2H), 7.33(d, J=9Hz, 1H), 7.49(d, J=9Hz, 2H), 7.65(d, J=6Hz, 1H), 7.76(s, 1H), 8.87(s, 1H); MS(EI, m/e)=498(M+).
実施例64:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チアゾール−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(64)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チアゾール−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(64a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに2−(クロロメチル)チアゾール(129mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて2時間反応させることにより目的化合物64a(178mg,72%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.28(s, 3H), 2.71(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.09(s, 1H), 5.76(s, 2H), 7.23(m, 2H), 7.40-7.45(m, 3H), 7.71(s, 1H); MS(EI, m/e)=512(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(チアゾール−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(64)の製造
化合物64a(178mg,0.347mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物64(164mg,95%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96(s, 9H), 1.51(s, 3H), 2.26(s, 3H), 2.68(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.79(s, 2H), 7.32(m, 1H), 7.44-7.51(m, 4H), 7.65(m, 1H), 7.71(m, 1H); MS(EI, m/e)=498(M+).
実施例65: (S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−ジメチルアミノエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(65)
2−ヨード−N,N−ジメチルエタンアミン塩酸塩
2−クロロ−N,N−ジメチルエタンアミン塩酸塩(1.44g,10mmol)をエタノール(60mL)に溶解し、ヨードナトリウム(3.74g,25mmol)を加えて3時間加熱還流した。反応物を常温に冷却し、不溶物を濾過して除去した。濾液を減圧濃縮して得た残留物を精製せずに次の反応にそのまま用いた。
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−ジメチルアミノエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(65a)の製造
化合物1n(100mg,0.241mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した2−ヨード−N,N−ジメチルエタンアミン塩酸塩(236mg,0.723mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物65a(52mg,45%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.01(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.35(s, 3H), 2.62(s, 6H), 2.66(s, 3H), 2.93(t, J=6Hz, 2H), 3.67(s, 3H), 4.47(t, J=6Hz, 2H), 5.15(s, 1H), 7.28(m, 1H), 7.46-7.52(m, 3H); MS(EI, m/e)=485(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−(2−ジメチルアミノエチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(65)の製造
化合物65a(52mg,0.107mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物65(24.3mg,49%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.91(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.22(s, 3H), 2.73(t, 2H), 2.87(s, 6H), 3.22(t, J=6Hz, 2H), 4.39-4.24(m, 2H), 4.99(s, 1H), 7.24(d, J=9Hz, 1H), 7.47(m, 3H), 7.85(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=471(M+).
実施例66:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2−フルオロピリジン−4−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(66)
4−(ブロモメチル)−2−フルオロピリジンの製造
4−メチル−2−フルオロピリジン(1.0g,9mmol)を四塩化炭素(20mL)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(1.76g,9.9mmol)と過酸化ベンゾイル(12.6mg)を加えて18時間還流した。反応物を常温に冷却し、ノルマルヘキサン(150mL)を加えて10分間攪拌した。生成された固体を濾過して除去し、濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/20)で精製することにより目的化合物(525mg,44.9%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.39(s, 2H), 6.96(s, 1H), 7.20(d, 1H), 8.10(d, 1H); MS(EI, m/e)=190(M+).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2−フルオロピリジン−4−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(66a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した4−(ブロモメチル)−2−フルオロピリジン(183mg,0.962mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物66a(233mg,92.3%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.48(s, 3H), 2.14(s, 3H), 2.67(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.50(m, 2H), 6.58(s, 1H), 6.95(m, 1H), 7.26(m, 1H), 7.42-7.51(m, 3H), 8.13(d, J=3Hz, 1H); MS(EI, m/e)=523(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2−フルオロピリジン−4−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(66)の製造
ステップ1で得られたカルボン酸エステル化合物66a(230mg,0.439mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物66(103mg,46%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.01(s, 9H), 1.54(s, 3H), 2.15(s, 3H), 2.64(s, 3H), 5.21(s, 1H), 5.47(m, 2H), 6.59(s, 1H), 6.92(m, 1H), 7.29(m, 1H), 7.44-7.48(m, 2H), 7.65(m, 1H), 8.13(d, J=3Hz, 1H); MS(EI, m/e)=509(M+).
実施例67:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((6−フルオロピリジン−3−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(67)
5−(ブロモメチル)−2−フルオロピリジンの製造
5−メチル−2−フルオロピリジン(1.0g,9mmol)を四塩化炭素(20mL)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(1.76g,9.9mmol)と過酸化ベンゾイル(12.6mg)を加えて18時間還流した。反応物を常温に冷却し、ノルマルヘキサン(150mL)を加えて10分間攪拌した。生成された固体を濾過して除去し、濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/20)で精製することにより目的化合物(1.28mg,74.8%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.47(s, 2H), 6.94(d, 1H), 7.84(t, 1H), 8.23(s, 1H); MS(EI, m/e)=190(M+).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((6−フルオロピリジン−3−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(67a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した5−(ブロモメチル)−2−フルオロピリジン(183mg,0.962mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物67a(225mg,89%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.47(s, 3H), 2.19(s, 3H), 2.52(s, 3H), 3.68(s, 3H), 5.09(s, 1H), 5.46(m, 2H), 6.84(d, J=9Hz, 1H), 7.24(m, 1H), 7.40-7.45(m, 3H), 7.66(t, J=7.5Hz, 1H), 8.10(s, 1H); MS(EI, m/e)=523(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((6−フルオロピリジン−3−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(67)の製造
化合物67a(220mg,0.42mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物67(196mg,92%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.99(s, 9H), 1.54(s, 3H), 2.24(s, 3H), 2.69(s, 3H), 5.14(s, 1H), 5.53(m, 2H), 6.99(d, J=9Hz, 1H), 7.35(m, 1H), 7.50-7.54(m, 2H), 7.62-7.67(m, 2H), 7.99(s, 1H); MS(EI, m/e)=509(M+).
実施例68 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2−フルオロピリジン−3−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(68)
3−(ブロモメチル)−2−フルオロピリジンの製造
2−フルオロ-3−メチルピリジン(1.0g,9mmol)を四塩化炭素(20mL)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(1.76g,9.9mmol)と過酸化ベンゾイル(12.6mg)を加え、その後18時間還流した。反応物を常温に冷却し、ノルマルヘキサン(150mL)を加えて10分間攪拌した。生成された固体を濾過して除去し、濾液を減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/20)で精製することにより目的化合物(1.02mg,61%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.50(s, 2H), 7.22(t, 1H), 7.84(t, 1H), 8.21(d, 1H); MS(EI, m/e)=190(M+).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2−フルオロピリジン−3−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(68a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した3−(ブロモメチル)−2−フルオロピリジン(183mg,0.962mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物68a(180mg,71.4%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.18(s, 3H), 2.68(s, 3H), 3.68(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.49(s, 2H), 7.06(t, J=6Hz, 1H), 7.26(m, 1H), 7.32(t, J=4.5Hz, 1H), 7.41-7.46(m, 3H), 8.09(m, 1H); MS(EI, m/e)=523(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2−フルオロピリジン−3−イル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(68)の製造
化合物68a(174mg,0.33mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物68(122.7mg,73%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.92(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.16(s, 3H), 2.59(s, 3H), 5.08(s, 1H), 5.52(m, 2H), 6.54-7.11(m, 2H), 7.29(m, 1H), 7.45-7.57(m, 3H), 7.93-8.02(m, 1H); MS(EI, m/e)=509(M+).
実施例69 :(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(69)
(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル4−メチルベンゼンスルホネートの製造
公知の方法(非特許文献3)により合成した(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メタノール(550mg,5mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解して氷水で冷却し、その後トリエチルアミン(0.83mL,6mmol)とp−トルエンスルホニルクロリド(0.97g,5mmol)を順次加え、その後徐々に常温に昇温しながら18時間攪拌した。反応物を5%重炭酸ナトリウム水溶液と水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、その後減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,酢酸エチル/ノルマルヘキサン=1/6)で分離精製することによりオイル状の目的化合物(470mg,61%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.16-1.21(m, 1H), 1.19-1.56(m, 1H), 1.88-1.96(m, 1H), 2.45(s, 3H), 4.09(d, J=7.92Hz, 2H), 7.35(d, J=7.92Hz, 2H), 7.80(d, J=8.04Hz, 2H).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(69a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル4−メチルベンゼンスルホネート(253mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物69a(143mg,62%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.29-1.37(m, 2H), 1.42(s, 3H), 2.07-2.09(m, 1H), 2.22(s, 3H), 2.62(s, 3H), 3.58(s, 3H), 4.01-4.03(m, 1H), 4.40-4.47(m, 1H), 5.01(s, 1H), 7.17(m, 1H), 7.26-7.36(m, 3H); MS(EI, m/e)=504(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−1−((2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(69)の製造
化合物69a(90mg,0.178mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物69(40mg,46%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.99(s, 9H), 1.38-1.45(m, 2H), 1.52(s, 3H), 2.02-2.19(m, 1H), 2.33(s, 3H), 2.69(s, 3H), 4.25-4.33(m, 1H), 4.46-4.86(m, 1H), 5.13(s, 1H), 7.32(m, 1H), 7.48-7.60(m, 3H); MS(EI, m/e)=490(M+).
実施例70:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(70)
1−(2−ヨードエチル)ピロリジン−2−オンの製造
1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン−2−オン(2.28g,17.7mmol)をジメチルホルムアミド(32mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(5.5g,21.24mmol)とイミダゾール(1.43g,21.24mmol)を加えて攪拌し、その後−20℃でヨード(5g,19.47mmol)を5分間かけて加え、2時間攪拌した。反応物に水(30mL)を加えてジエチルエーテル(100mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ジエチルエーテル/ノルマルヘキサン=1/1)で精製することにより無色液体の目的化合物(2.14mg,51%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.04-2.09(m, 2H), 2.37-2.40(m, 2H), 3.23-3.28(m, 2H), 3.45-3.50(m, 2H), 3.64-3.69(m, 2H); MS(EI, m/e)=239(M+).
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(70a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した1−(2−ヨードエチル)ピロリジン−2−オン(230mg,0.964mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物70a(60mg,24%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.97(s, 9H), 1.48(s, 3H), 1.85(m, 2H), 2.22(t, J=6Hz, 2H), 2.31(s, 3H), 2.68(s, 3H), 3.33(t, J=6.0Hz, 2H), 3.61(t, J=6.0Hz, 2H), 3.66(s, 3H), 4.39(t, J=6.0Hz, 2H), 5.08(s, 1H), 7.25(t, J=4.5Hz, 1H), 7.43-7.39(m, 3H); MS(EI, m/e)=525(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(70)の製造
化合物70a(60mg,0.114mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物70(64mg,92%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.98(s, 9H), 1.53(s, 3H), 1.72-1.77(m, 2H), 2.08(t, J=6Hz, 2H), 2.35(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.26-3.35(m , 2H), 4.44-4.50(m, 2H), 3.58(t, J=4.5Hz, 2H), 4.44-4.50(m, 2H), 5.13(s, 1H), 7.25(t, J=4.5Hz, 1H), 7.43-7.39(m, 3H); MS(EI, m/e)=511(M+).
実施例71:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(2−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(71)
1−(ヨードエチル)ピロリジンHI塩の製造
トリフェニルホスフィン(4.46g,17.7mmol)、イミダゾール(1.2g,17.7mmol)及びヨード(4.5g,17.7mmol)をテトラヒドロフラン(90mL)に溶解して5分間攪拌した。
1−(ピロリジン−1−イル)エタノール(2.0mL,17.7mmol)を徐々に加え、4時間常温で攪拌した。生成された白色固体を濾過して合わせ、酢酸エチルで十分に洗浄して乾燥することにより目的化合物(3.8g,61%)を得た。
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(2−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(71a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに前記で製造した1−(2−ヨードエチル)ピロリジンヨード酸塩(510mg,1.446mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより表題化合物71a(97mg,39%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.51(s, 3H), 2.02(m, 4H), 2.34(s, 3H), 2.75(s, 3H), 3.10(m, 4H), 3.29-3.25(m, 2H), 3.67(s, 3H), 4.56-4.51(t, J=7.5 Hz, 2H), 5.07(s, 1H), 7.23-7.21(m, 1H), 7.43-7.39(m, 3H); MS(EI, m/e)=511(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(2−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(71)の製造
化合物71a(97mg,0.189mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物71(52mg,67%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.93(s, 9H), 1.53(s, 3H), 1.93(m, 4H), 2.30(s, 3H), 2.75(s, 3H), 2.94-3.02(m, 6H), 4.37(t, J=7.5 Hz, 2H), 4.97(s, 1H), 7.28(d, J=8.16 Hz, 1H), 7.45(d, J=8.01 Hz, 2H), 7.89(d, J=8.13 Hz, 1H); MS(EI, m/e)=497(M+).
実施例72及び73:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−4−(5−クロロクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(72)及び(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((S)−4−(5−クロロクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(73)
ステップ1:(2S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(5−クロロクロマン−6−イル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(72b)の製造
化合物1x(425mg,1.25mmol)をジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、2−(5−クロロクロマン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(424mg,1.44mmol)、炭酸カリウム(520mg,3.76mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(290mg,0.25mmol)を加え、窒素雰囲気下で130℃に加熱して18時間攪拌した。反応物を常温に冷却して減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=3/1)で分離精製することにより目的化合物72b(318mg,54%)を2つの異性体混合物として得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.96(s, 4.5H), 1.11(s, 4.5H), 1.44(s, 1.5H), 1.46(s, 1.5H), 2.07(t, 3H), 2.16(s, 2H), 2.28(m, 3H), 2.31(s, 1H), 2.69(s, 3H), 2.80(s, 1H), 2.83(m, 2H), 3.57(s, 1.5H), 3.64(s, 1.5H), 3.66(s, 3H), 4.21(m, 2H), 5.11(s, 0.5H), 5.12(s, 0.5H), 6.7-6.8(m, 1.26H), 7.22-7.25(m, 0.67H), 7.26(m, 0.5H), 8.24(s, 1H), 8.24(s, 1H), 8.40(bs, 1H); MS(EI, m/e)=470(M+).
ステップ2:(2S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(5−クロロクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(72c)の製造
ステップ1で製造した化合物72b(317mg,0.673mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、水酸化カリウム(111mg,1.68mmol)とテトラブチルアンモニウムブロミド(34mg)を加え、その後常温でヨードメチル(0.21mL,3.36mmol)を徐々に加えた。反応物を30℃で18時間攪拌し、その後冷却水を加え、2N塩酸水溶液でpHを5〜6に調整した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで1回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより72c(216mg,66%)を2つの異性体混合物として得て、分離せずにそのまま次の反応に用いた。
MS(EI, m/e)=484(M+).
ステップ3:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−4−(5−クロロクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(72)及び(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((S)−4−(5−クロロクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(73)の製造
ステップ2で得られた化合物72c(216mg,0.445mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより得られた化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,メチレンクロリド/メタノール=95/5)で2つの異性体を分離精製することにより、目的化合物である極性の弱い化合物72(58mg,29%)と極性の強い化合物73(68mg,34%)をそれぞれ得た。
72: 1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.12(s, 9H), 1.50(s, 3H), 2.11-2.06(m, 2H), 2.31(s, 3H), 2.80(s, 3H), 2.87-2.82(m, 2H), 3.75(s, 3H), 4.85-4.19(m, 2H), 5.18(s, 1H), 6.79(d, J=9Hz, 1H), 6.96(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=470(M+).
73: 1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.03(s, 9H), 1.56(s, 3H), 2.19-2.09(m, 2H), 2.32(s, 3H), 2.71(s, 3H), 2.87-2.77(m, 2H), 3.75(s, 3H), 4.23-4.20(m, 2H), 5.16(s, 1H), 6.88(d, J=9Hz, 1H), 7.36(d, J=9Hz, 1H); MS(EI, m/e)=470(M+).
実施例74及び75:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−4−(8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(74)及び(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((S)−4−(8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(75)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(74a)の製造
化合物1x(425mg,1.25mmol)をジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、2−(8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(420mg,1.44mmol)、炭酸カリウム(520mg,3.76mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(290mg,0.25mmol)を加え、その後窒素雰囲気下で130℃に加熱して18時間攪拌した。反応物を常温に冷却して減圧濃縮し、その後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=6/1)で分離精製することにより目的化合物74a(263mg,45%)を2つの異性体混合物として得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.00(s, 5.2H), 1.09(s, 3.8H), 1.23(s, 2H), 1.39(s, 1.5H), 1.42(s, 1.5H), 1.74(s, 1.5H), 1.77(s, 1.5H), 2.04(t, 2H), 2.28(s, 3H), 2.62(m, 2H), 2.64(s, 1.5H), 2.69(s, 1.5H), 3.58(s, 1.5H), 3.64(s, 1.5H), 4.30(m, 2H), 5.15(s, 1H), 6.75(d, j=11.4Hz, 0.5H), 7.06(d, J=10.7Hz, 0.5H), 8.30(bs, 1H); MS(EI, m/e)=468(M+).
ステップ2:(2S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−((S)−4−(8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(74b)及び(2S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−4−(8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(75b)の製造
ステップ1で製造した化合物74a(260mg,0.555mmol)をジクロロメタン(9mL)に溶解し、水酸化カリウム(91mg,1.38mmol)とテトラブチルアンモニウムブロミド(28mg)を加え、その後常温でヨードメチル(0.17mL,2.77mmol)を徐々に加えた。反応物を30℃で18時間攪拌し、その後冷却水を加え、2N塩酸水溶液でpHを5〜6に調整した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで1回抽出し、その後有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液,ノルマルヘキサン/酢酸エチル=6/1)で2つの異性体を分離精製することにより極性の強い異性体74b(112mg,43%)と極性の弱い異性体75b(80mg,30%)をそれぞれ得た。
74b: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.00(s, 9H), 1.47(s, 3H), 1.73(s, 3H), 2.11-2.15(m, 2H), 2.27(s, 3H), 2.65-2.67(m, 2H), 2.73(s, 3H), 3.63(s, 3H), 3.74(s, 3H), 4.27-4.30(m, 2H), 5.12(s, 1H), 7.03(d, J=12Hz, 1H); MS(EI, m/e)=482(M+).
75b: 1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ, 1.11(s, 9H), 1.42(s, 3H), 2.16-2.13(m, 2H), 2.26(s, 3H), 2.73-2.69(m, 2H), 2.77(s, 3H), 3.57(s, 3H), 3.74(s, 3H), 4.31-4.29(m, 2H), 5.11(s, 1H), 6.76(d, J=12Hz, 1H); MS(EI, m/e)=482(M+).
ステップ3:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−4−(8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(74)及び(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((S)−4−(8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−1,2,3,6−テトラメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(75)の製造
(S)−異性体74b(80mg,0.166mmol)及び(R)−異性体75b(112mg,0.232mmol)を、実施例70及び71のステップ3と同様の方法で加水分解することにより目的化合物である(S)−異性体74(59mg,76%)及び(R)−異性体75(91mg,84%)をそれぞれ得た。
74: 1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.90(s, 9H), 1.37(s, 3H), 1.61(s, 3H), 2.02-1.98(m, 2H), 2.19(s, 3H), 2.60(s, 3H), 2.60-2.58(m, 2H), 3.62(s, 3H), 4.14-4.11(m, 2H), 5.08(s, 1H), 6.98(d, J=12Hz, 1H); MS(EI, m/e)=468(M+).
75: 1H-NMR (300 MHz, CD3OD)δ 1.12(s, 9H), 1.45(s, 3H), 1.82(s, 3H), 2.15-2.12(m, 2H), 2.30(s, 3H), 2.76(s, 3H), 2.76(m, 2H), 3.75(s, 3H), 4.27-4.24(m, 2H), 5.12(s, 1H), 6.72(d, J=12Hz, 1H); MS(EI, m/e)=468(M+).
実施例76:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−1−(シクロプロピルメチル)−4−((R)−8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(76)
ステップ1:メチル(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−1−(シクロプロピルメチル)−4−((R)−8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(76a)の製造
実施例74及び75のステップ1及び2と同様の方法で、ステップ2のヨードメチルの代わりにシクロプロピルヨージドを用いて、目的化合物76aを収率65%で得た。得られた物質は(R)−異性体であり、(S)−異性体は微量しか生成されなかったので無視した。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.46-0.51(m, 4H), 1.15(s, 9H), 1.22(m, 1H), 1.42(s, 3H), 1.79(s, 3H), 2.15(m, 2H), 2.30(s, 3H), 2.71(m, 2H), 2.74(s, 3H), 3.57(s, 3H), 4.10(m, 2H), 4.29(m, 2H), 5.10(s, 1H), 6.77(d, J=12Hz, 1H); MS(EI, m/e)=522(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−((R)−1−(シクロプロピルメチル)−4−((R)−8−フルオロ−5−メチルクロマン−6−イル)−2,3,6−トリメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(76)の製造
(R)−異性体のメチルエステル化合物76a(68mg,0.13mmol)を、実施例72及び73のステップ3と同様の方法で加水分解することにより目的化合物76(54mg,82%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.44-0.51(m, 4H), 1.13(s, 9H), 1.22(m, 1H), 1.46(s, 3H), 1.83(s, 3H), 2.14(m, 2H), 2.34(s, 3H), 2.73(s, 3H), 2.74(m, 2H), 4.17(m, 2H), 4.26(m, 2H), 5.13(s, 1H), 6.72(d, J=12Hz, 1H); MS(EI, m/e)=508(M+).
実施例77:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピラジン−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(77)
ステップ1:(S)−メチル2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピラジン−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)アセテート(77a)の製造
化合物1n(200mg,0.482mmol)と実施例1のステップ1のヨードメチルの代わりに2−(ヨードメチル)ピラジン(212mg,0.864mmol)を用いて、同様の方法で35℃にて18時間反応させることにより目的化合物77a(186mg,76%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98(s, 9H), 1.49(s, 3H), 2.23(s, 3H), 2.69(s, 3H), 3.67(s, 3H), 5.08(s, 1H), 5.62(s, 2H), 7.26(m, 1H), 7.40-7.45(m, 3H), 8.36(s, 1H), 8.45(s, 1H), 8.51(s, 1H): MS(EI, m/e)=507(M+).
ステップ2:(S)−2−(tert−ブトキシ)−2−(4−(4−クロロフェニル)−2,3,6−トリメチル−1−(ピラジン−2−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(77)の製造
化合物77a(156mg,0.307mmol)を、実施例36のステップ2と同比率の溶媒と試薬を用いて、同様の方法で反応させることにより純粋な白色固体の目的化合物77(135mg,92%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.96(s, 9H), 1.55(s, 3H), 2.27(s, 3H), 2.68(s, 3H), 5.10(s, 1H), 5.67(q, J=8.13Hz, 2H), 7.35(d, J=7.98Hz, 1H), 7.49(t, J=6.18Hz, 2H), 7.71(d, J=7.68Hz, 1H), 8.23(s, 1H), 8.46(s, 1H), 8.55(s, 1H): MS(EI, m/e)=493(M+).
実験例1:本発明の化合物のHIV−1抑制効果調査及び毒性試験
本発明の化合物のHIV−1抑制効果を調べるために、公知の方法(非特許文献4)で下記の通り試験管内HIV−1抑制効果試験を行った。宿主細胞としてMT−4細胞を用いて、本発明の化合物がウイルスに感染したMT−4細胞の細胞毒性を阻害する程度を調べた。
まず、培養培地にMT−4細胞を1×10細胞/ウェルの濃度で分散させ、次いで500TCI50(細胞の50%が感染する濃度)/ウェルとなるようにHIV−1を接種した。接種直後に、本発明の化合物の試料が入った平らなマイクロタイタープレートに細胞分散液を100μLずつ分注し、約4日〜5日間17℃で培養し、その後MTT方法でウイルス抑制効果を判定した。また、実験的にウイルスを感染させた細胞の生存性をMTT方法で測定することにより細胞毒性も判定した。比較化合物としてはアジドチミジン(AZT)及びラルテグラビル(Raltegravir)を用いた。その結果を表1に示す。

Claims (8)

  1. 下記化学式Iで表される化合物、そのラセミ体、立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
    [化学式I]
    前記式中、
    1はC1-6アルキルであり、
    2はC1-6アルコキシであり、
    3はフェニル又はクロマニルであり、前記フェニルはハロゲン、ヒドロキシ、CN、C1-6ア ルキル及びC1-6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で 非置換も しくは置換され、前記クロマニルはハロゲン及びC1-6アルキルからなる群からそれぞれ選択され る1個〜3個の置換基で置換され、
    4及びR5全て水素であるか、又は全てC 1-6 アルキルであり、
    6は水素又は−(CH2n−R7であり、
    7は水素;ハロゲン;ヒドロキシ;アミノ;シアノ;トリフルオロメチル;C2-6アルケニル ;C2-6アルキニル;カルバモイル;CONH(C1-3アルキル);CON(C1-3アルキル)2 ;COOH;ハロゲン、シアノ及びヒドロキシからなる群からそれぞれ選択される1個又は2個の 置換基で非置換もしくは置換されたC3-6シクロアルキル; ハロゲン、シアノ及びC1-6アルコ キシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換されたフェニル ;ハロゲン、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜2個 の置換基で非置換もしくは置換されたピリジニル;ピリミジニル;ピラジニル;ジオキソイソイン ドリニル;オキサゾリル;フラニル;チオフェニル;ピロリジニル;2−オキソピロリジニル;ピ ラゾリル;あるいはチアゾリルであり、
    nは1〜5の整数であり、
    4 及びR 5 が全て水素である場合、R 1 はメチル、R 2 は−O−t−ブチル、R 3 は4−クロロフェニル、R 6 は−(CH 2 n −R 7 (ただし、n=1、R 7 は水素)である。
  2. 1はメチルであり、
    2はC1-6アルコキシであり、
    3はフェニル又はクロマニルであり、前記フェニルはハロゲン、ヒドロキシ、CN、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で 非置換もしくは置換され、前記クロマニルはハロゲン及びC1-6アルキルからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で置換され、
    4及びR5全て水素であるか、又は全てC 1-6 アルキルであり、
    6は水素又は−(CH2n−R7であり、
    7は水素;ハロゲン;ヒドロキシ;アミノ;シアノ;トリフルオロメチル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;カルバモイル;CONH(C1-3アルキル);CON(C1-3アルキル)2;COOH;ハロゲン、シアノ及びヒドロキシからなる群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基で非置換もしくは置換されたC3-6シクロアルキル; ハロゲン、シアノ及びC1-6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換されたフェニル;ハロゲン、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜2個の置換基で非置換もしくは置換されたピリジニル;ピリミジニル;ピラジニル;ジオキソイソインドリニル;オキサゾリル;フラニル;チオフェニル;ピロリジニル;2−オキソピロリジニル;ピラゾリル;あるいはチアゾリルであり、
    nは1〜5の整数であり、
    4 及びR 5 が全て水素である場合、R 1 はメチル、R 2 は−O−t−ブチル、R 3 は4−クロロフェニル、R 6 は−(CH 2 n −R 7 (ただし、n=1、R 7 は水素)であることを特徴とする請求項1に記載の化合物、そのラセミ体、立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  3. 1はメチルであり、
    2はtert−ブトキシであり、
    3はフェニル又はクロマニルであり、前記フェニルはハロゲン、ヒドロキシ、CN、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で 非置換もしくは置換され、前記クロマニルはハロゲン及びC1-6アルキルからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で置換され、
    4及びR5全て水素であるか、又は全てC 1-6 アルキルであり
    6は水素又は−(CH2n−R7であり、
    7は水素;ハロゲン;ヒドロキシ;アミノ;シアノ;トリフルオロメチル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;カルバモイル;CONH(C1-3アルキル);CON(C1-3アルキル)2;COOH;ハロゲン、シアノ及びヒドロキシからなる群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基で非置換もしくは置換されたC3-6シクロアルキル; ハロゲン、シアノ及びC1-6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換されたフェニル;ハロゲン、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜2個の置換基で非置換もしくは置換されたピリジニル;ピリミジニル;ピラジニル;ジオキソイソインドリニル;オキサゾリル;フラニル;チオフェニル;ピロリジニル;2−オキソピロリジニル;ピラゾリル;あるいはチアゾリルであり、
    nは1〜5の整数であり、
    4 及びR 5 が全て水素である場合、R 1 はメチル、R 2 は−O−t−ブチル、R 3 は4−クロロフェニル、R 6 は−(CH 2 n −R 7 (ただし、n=1、R 7 は水素)であることを特徴とする請求項1に記載の化合物、そのラセミ体、立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  4. 1はメチルであり、
    2はtert−ブトキシであり、
    3はフェニル又はクロマニルであり、前記フェニルはF、Cl、CN、ヒドロキシ、メチル及びメトキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で非置換もしくは置換され、前記クロマニルはF、Cl及びメチルからなる群からそれぞれ選択される1個〜3個の置換基で置換され、
    4及びR5は全て水素であるか、又は全てメチルであり、
    6は水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、イソペンチル、プロピニル、アリル、又は−(CH2n−R7であり、
    7はF;ヒドロキシ;シアノ;トリフルオロメチル;ジメチルアミノカルボニル;ジメチルアミノ;COOH;F、シアノ及びヒドロキシからなる群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基で非置換もしくは置換されたC3-6シクロアルキル; F、Cl、シアノ及びメトキシからなる群からそれぞれ選択される置換基で非置換もしくは置換されたフェニル; F、Cl、メチル及びメトキシからなる群からそれぞれ選択される1個〜2個の置換基で非置換もしくは置換されたピリジニル;ピリミジニル;ピラジニル;ジオキソイソインドリニル;オキサゾリル;フラニル;チオフェニル;ピロリジニル;2−オキソピロリジニル;ピラゾリル;あるいはチアゾリルであり、
    nは1〜3の整数であり、
    4 及びR 5 が全て水素である場合、R 1 はメチル、R 2 は−O−t−ブチル、R 3 は4−クロロフェニル、R 6 は−(CH 2 n −R 7 (ただし、n=1、R 7 は水素)
    であることを特徴とする請求項1に記載の化合物、そのラセミ体、立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  5. 前記化学式Iで表される化合物は、
    からなる群から選択されるいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の化合物、そのラセミ体、立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  6. 下記化学式II又はIVで表される化合物。
    前記式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、nは請求項1における定義と同じであり、
    8はC1-6アルキルである。
  7. 下記化学式IIで表される化合物を下記化学式IIIで表される化合物と反応させて下記化学式IVで表される化合物を製造するステップ(ステップ1)と、
    前記化学式IVで表される化合物を加水分解するステップ(ステップ2)とを含む、下記化学式Iで表される化合物の製造方法。
    前記式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、nは請求項1における定義と同じであり、
    8はC1-6アルキルであり、
    Xはハロゲン、メタンスルホニル、p-トルエンスルホニル、又はトリフルオロメタンスルホニルである。
  8. 請求項1〜5のいずれかに記載の化学式Iで表される化合物、そのラセミ体、立体異性体、又はその薬学的に許容される塩を含む抗ウイルス用組成物。
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