JP5892061B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを空吐出させるフラッシング動作を記録ヘッドに行わせるインクジェット記録装置に関する。
従来より、シートに画像を記録する記録領域の外のフラッシング領域において、当該フラッシング領域に配置されるインク受け部に向けてノズルからインクを吐出させるフラッシング動作を行うインクジェット記録装置が存在する(特許文献1参照)。
ここで、フラッシング動作を実行することに起因する画像記録のスループットの低下を抑えるために、記録ヘッドを搭載するキャリッジを記録速度まで加速する過程において、フラッシング動作を実行することが考えられる。
特開2000−280488号公報
しかしながら、上述のようにキャリッジの加速中にフラッシング動作を実行する場合、キャリッジの加速度が大きいとノズルから吐出されたインクの一部がインク受け部に着弾しない可能性がある。また、この課題は、インクジェット記録装置の小型化に伴ってインク受け部が狭くなった場合に特に顕著となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像記録のスループットの低下を抑え、且つ吐出したインクを確実にインク受け部に着弾させるインクジェット記録装置を提供することである。
(1) 本発明に係るインクジェット記録装置は、主走査方向に離間した一端と他端との間の区間において、上記一端から上記他端に向かう第1向き、及び上記他端から上記一端に向かう第2向きに移動可能なキャリッジと、上記キャリッジに設けられ、インクを吐出するノズル群が主走査方向に沿って複数配列された記録ヘッドと、上記一端側のフラッシング位置に設けられ、上記ノズル群にインクを吐出させるフラッシング動作によって吐出されたインクが着弾されるインク受け部と、上記キャリッジ及び上記記録ヘッドの動作を制御する制御部とを備える。そして、上記制御部は、上記キャリッジを上記第1向きに移動させる場合において、上記キャリッジの静止位置から上記静止位置より上記第1向きの下流に位置する加速終了位置に至る加速区間において、画像記録を行う記録速度まで上記キャリッジを加速させる加速処理と、上記フラッシング動作を行わせるノズル群を複数の上記ノズル群のうちから選択する処理であって、上記加速処理における上記キャリッジの加速度が大きい程、選択する上記ノズル群の数を減少させる選択処理と、上記加速処理中において、上記選択処理において選択された上記ノズル群それぞれに、当該ノズル群が上記フラッシング位置に到達した時に上記フラッシング動作を行わせるフラッシング処理と、上記加速終了位置と上記他端との間に含まれる区間において、上記キャリッジを上記記録速度で移動させ且つ上記ノズル群にインクを吐出させる記録処理とを実行する。
上記構成によれば、加速処理中にフラッシング処理が実行されるので、記録処理のスループットの低下を抑えることができる。但し、加速処理中にフラッシング処理を実行したとしても、記録処理のスループットの多少の低下は免れない。そこで、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせるノズル群の数をキャリッジの加速度に応じて決定することにより、記録処理のスループットの維持と、排出されたインクをインク受け部に確実に着弾させることとを両立させることができる。
具体的には、加速処理におけるキャリッジの加速度が小さいときは、選択処理において選択されるノズル群の数を増やすことにより、フラッシング処理の回数を減少させる。これにより、記録処理のスループットの低下を抑えることができる。一方、加速処理におけるキャリッジの加速度が大きいときは、選択処理において選択されるノズル群の数を減らす。これにより、フラッシング処理において排出されたインクがインク受け部に確実に着弾するようになる。
(2) 一例として、上記記録ヘッドには、各々が異なる色のインクを吐出する複数の上記ノズル群が少なくとも4つ主走査方向に沿って配列されている。そして、上記制御部は、上記選択処理において、上記キャリッジの加速度が第1加速度未満の場合に、全ての上記ノズル群を選択し、上記キャリッジの加速度が上記第1加速度以上で且つ上記第1加速度より大きい第2加速度未満の場合に、上記4つのノズル群のうちから2つの上記ノズル群を選択し、上記キャリッジの加速度が上記第2加速度以上の場合に、上記4つのノズル群のうちから1つの上記ノズル群を選択する。
(3) 好ましくは、上記制御部は、上記第2向きに移動する上記キャリッジを停止させるまでに上記選択処理を実行し、上記キャリッジを上記第2向きに移動させ、且つ上記選択処理において選択された上記ノズル群のうちの上記第2向きの最も上流に位置する上記ノズル群を、上記フラッシング位置に停止させる復帰処理を更に実行する。
上記構成によれば、最初にフラッシング動作を行うノズル群がフラッシング位置に停止することになるので、加速処理が開始されるのと同時に当該ノズル群にフラッシング動作を行わせることができる。これにより、加速処理が行われている期間を有効に利用してフラッシング処理を実行できる。
(4) 第1の例として、上記記録ヘッドには、第1ノズル群、第2ノズル群、第3ノズル群、及び第4ノズル群の順に4つの上記ノズル群が上記第2向きに沿って配列されている。上記制御部は、直前に上記フラッシング処理を実行してから予め定められた時間経過後のフラッシング契機の到来を監視する監視処理を更に実行する。そして、上記制御部は、上記選択処理で2つのノズル群を選択する場合において、上記監視処理においてフラッシング契機が到来したと判断された直後の上記選択処理において、上記第1ノズル群及び上記第2ノズル群を選択し、上記第1ノズル群及び上記第2ノズル群に対する上記フラッシング処理が実行された直後の上記選択処理において、上記第3ノズル群及び上記第4ノズル群を選択する。
(5) 第2の例として、上記記録ヘッドには、第1ノズル群、第2ノズル群、第3ノズル群、及び第4ノズル群の順に4つの上記ノズル群が上記第2向きに沿って配列されている。上記制御部は、直前に上記フラッシング処理を実行してから予め定められた時間経過後のフラッシング契機の到来を、上記4つのノズル群それぞれに対して個別に監視する監視処理を更に実行する。そして、上記制御部は、上記選択処理で2つのノズル群を選択する場合において、上記監視処理において上記第1ノズル群又は上記第2ノズル群の上記フラッシング契機が到来したと判断された場合に、上記第1ノズル群及び上記第2ノズル群を選択し、上記監視処理において上記第3ノズル群又は上記第4ノズル群の上記フラッシング契機が到来したと判断された場合に、上記第3ノズル群及び上記第4ノズル群を選択する。
上記構成のように、1回のフラッシング処理で2つのノズル群にフラッシング動作を行わせる場合、隣接する2つのノズル群を選択するのが効率的である。なお、第1の例は、監視処理において全てのノズル群に対するフラッシング契機の到来を統一して監視する場合に有効である。一方、第2の例は、監視処理において各ノズル群に対するフラッシング契機の到来を個別に監視する場合に有効である。また、第1の例では、第2向きの上流側に位置する2つのノズル群(すなわち、第1ノズル群及び第2ノズル群)を最初に選択し、第2向きの下流側に位置する2つのノズル群(すなわち、第3ノズル群及び第4ノズル群)をその後で選択しているが、この順序が逆転してもよいことは言うまでもない。
(6) 第1の例として、当該インクジェット記録装置は、上記記録速度及び上記加速度の組み合わせを、上記シートに記録する画像の品質を示す複数の品質情報それぞれに対応づけて記憶する記憶部を更に備える。上記記録速度は、対応する上記品質情報に示される品質が低いほど速くなる。上記加速度は、対応する上記記録速度が速いほど大きくなる。そして、上記制御部は、上記品質情報を取得する品質取得処理を、更に実行し、上記加速処理において、上記記憶部に記憶されている複数の上記加速度のうち、上記品質取得処理において取得された上記品質情報に対応する上記加速度で上記キャリッジを加速させ、上記記録処理において、上記記憶部に記憶されている複数の上記記録速度のうち、上記品質取得処理において取得された上記品質情報に対応する上記記録速度で上記キャリッジを移動させ、上記選択処理において、上記品質取得処理において取得された上記品質情報に示される品質が低い程、選択する上記ノズル群の数を減少させる。
(7) 第2の例として、上記制御部は、次に実行する上記記録処理において上記ノズル群に最初にインクを吐出させる吐出開始位置を取得する位置取得処理と、上記位置取得処理において取得された上記吐出開始位置を上記加速終了位置として、上記記録速度に達するための上記キャリッジの加速度を決定する加速度決定処理と、を更に実行し、上記選択処理において、上記加速度決定処理において決定された上記キャリッジの加速度が大きい程、選択する上記ノズル群の数を減少させる。
上記の各例のように、選択処理において選択されるノズル群の数を、キャリッジの実際の加速度に応じて決定することにより、記録処理のスループットの低下を更に抑えることができる。なお、第1の例では、選択処理において選択されるノズル群の数は、印刷品質が高いほど多くなり、印刷品質が低いほど少なくなる。また、第2の例では、選択処理において選択されるノズル群の数は、吐出開始位置が第1端から遠いほど多くなり、吐出開始位置が第1端に近いほど少なくなる。
(8) 一例として、複数の上記ノズル群から吐出されるインクは、顔料である。
本発明によれば、加速処理中にフラッシング処理を実行し、且つキャリッジの加速度に応じて1回のフラッシング処理でフラッシング動作を行わせるノズルの数を変更するので、記録処理のスループットの維持と、排出されたインクをインク受け部に確実に着弾させることとを両立させたインクジェット記録装置を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、記録部60の周辺機構を模式的に示す平面図である。 図4は、複合機10が備える制御部130のブロック図である。 図5は、フラッシングタイマ監視処理のフローチャートである。 図6は、実施形態1における画像記録処理のフローチャートである。 図7は、実施形態1における動作方法決定処理のフローチャートである。 図8は、実施形態1における選択処理のフローチャートであって、(A)は2色選択処理を示し、(B)は1色選択処理を示す。 図9は、実施形態1におけるキャリッジ61の移動速度の推移を示す模式図である。 図10は、実施形態1におけるキャリッジ61の移動速度と、ノズル群64及び廃インクトレイ80の位置関係とを示す図であって、(A)は選択処理で4つのノズル群64K、64C、64Y、64Mが選択された状態を示し、(B)は選択処理で2つのノズル群64Y、64Mが選択された状態を示し、(C)は選択処理で1つのノズル群64Yが選択された状態を示す。 図11は、実施形態2における画像記録処理のフローチャートである。 図12は、実施形態2における選択処理のフローチャートである。 図13は、実施形態2におけるキャリッジ61の移動速度の推移の一例を示す模式図である。 図14は、実施形態2におけるキャリッジ61の移動速度の推移の他の例を示す模式図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7を定義し、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9を定義する。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10(本発明のインクジェット記録装置の一例)は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。本実施形態に係る複合機10は、プリント機能を有するプリンタ部11を備えている。プリンタ部11の前方正面には、開口13が形成されている。プリンタ部11には、記録用紙19(図2参照)を収容可能な給紙トレイ20(図2参照)及び排出トレイ21(図2参照)が、開口13を通じて前後方向8に挿抜可能である。なお、プリンタ部11が画像記録する対象は記録用紙19に限定されず、CDやDVD等の曲げ剛性が大きい媒体に画像記録してもよい。CDやDVDは、薄板状のメディアトレイに載置された状態で画像記録される。
[給紙ローラ25]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部において、給紙トレイ20の上側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に接離可能に上下動する給紙アーム26の端部で軸支されている。給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、搬送モータ30(図4参照)の駆動力が伝達されて回転する。給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙19に圧接して回転することにより、記録用紙19は搬送路23に送り出される。
[搬送路23]
搬送路23は、給紙トレイ20の後側の端部から上方且つプリンタ部11の前側へ曲がって、プリンタ部11の背面側(後側)から正面側(前側)へ延出されている。搬送路23には、搬送ローラ部50及び排出ローラ部55が設けられている。搬送ローラ部50及び排出ローラ部55は、記録用紙19を挟持して搬送向き15に搬送する。搬送路23は、搬送ローラ部50の挟持位置、後述するプラテン70の上側、及び排出ローラ部55の挟持位置を通過して排出トレイ21へ通じている。給紙トレイ20から繰り出された記録用紙19は、搬送路23上を下方から上方へUターンするように案内されて記録部60に到達し、記録部60によって画像記録が行われた後、排出トレイ21に排出される。
[搬送ローラ部50]
搬送ローラ部50は、搬送路23の記録部60より搬送向き15の上流側に設けられている。また、搬送ローラ部50は、搬送ローラ51及びピンチローラ52を備えている。搬送ローラ51は、搬送モータ30(図4参照)によって駆動される。ピンチローラ52は、搬送ローラ51に対向して配置されている。ピンチローラ52は、搬送ローラ51の回転に伴って連れ回る。記録用紙19は、搬送ローラ51とピンチローラ52とによって挟持され、搬送向き15に搬送される。
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、搬送路23の記録部60より搬送向き15の下流側に設けられている。また、排出ローラ部55は、排出ローラ56及び拍車57を備えている。排出ローラ56は、搬送モータ30によって駆動される。拍車57は、搬送路23の上側において排出ローラ56に対向して配置されている。拍車57は、排出ローラ56の回転に伴って連れ回る。記録用紙19は、排出ローラ56と拍車57とによって挟持され、搬送向き15に搬送される。
[レジストセンサ160]
図2に示されるように、搬送路23の搬送ローラ部50よりも搬送向き15の上流側には、周知のレジストセンサ160が設けられている。レジストセンサ160は、軸を中心に回動可能な検出子(不図示)と、受光部及び発光部を備える光学センサ(不図示)とを備えている。記録用紙19等によって検出子が押された状態では発光部が発する光が遮断され、受光部に到達しない。このとき、光学センサは、後述する制御部130に検知信号としてローレベル信号(つまり「信号レベルが閾値未満の信号」)を出力する。一方、記録用紙19等によって検出子が押されていない状態では発光部が発する光が遮断されず、受光部に到達する。このとき、光学センサは、制御部130に検知信号としてハイレベル信号(つまり「信号レベルが閾値以上の信号」)を出力する。
[ロータリーエンコーダ165]
また、図4に示されるように、搬送ローラ51の回転に伴いパルス信号を発生させる周知のロータリーエンコーダ165が設けられている。ロータリーエンコーダ165は、エンコーダディスク(不図示)と、光学センサ(不図示)とを備える。搬送ローラ51の回転と共にエンコーダディスクが回転し、回転するエンコーダディスクを光学センサが読取る。これにより、光学センサは、パルス信号を発生させ、発生させたパルス信号を制御部130に出力する。
[記録部60]
図2に示されるように、記録部60は、搬送路23の搬送ローラ部50より搬送向き15の下流側で且つ排出ローラ部55より搬送向き15の上流側に設けられる。記録部60は、搬送路23を搬送向き15へ搬送される記録用紙19に対して、インクジェット方式で画像記録する。記録部60は、キャリッジ61と、記録ヘッド62と、エンコーダセンサ69Aとを備える。また、記録部60に対向する位置(すなわち搬送路23の下側)には、プラテン70が配置されている。プラテン70は、左右方向9における搬送路23のほぼ全域に延びており、搬送路23を搬送される記録用紙19を支持する。
[キャリッジ61]
キャリッジ61は、搬送路23の上方に設けられている。図3に示されるように、キャリッジ61は、左右方向9へ延びる2本のガイドレール65A、65Bによって移動可能に支持されている。詳細には、キャリッジ61は、搬送向き15に直交し且つプラテン70の上面に沿う方向、つまり左右方向9(本発明の主走査方向の一例)へ往復移動可能である。キャリッジ61が左右方向9に移動することにより、キャリッジ61に搭載された記録ヘッド62も同方向へ移動する。
ガイドレール65Bには、往復移動機構が設けられている。往復移動機構は、左右方向9におけるガイドレール65Bの一方端に設けられた駆動プーリ66と、他方端に設けられた従動プーリ67と、駆動プーリ66及び従動プーリ67に巻回された無端環状のベルト68とを有する。駆動プーリ66は、キャリッジモータ31(図4参照)によって駆動される。また、キャリッジ61は、その底面側においてベルト68に連結されている。キャリッジモータ31によって駆動プーリ66が回転され、駆動プーリ66の回転によってベルト68が周運動し、ベルト68に連結されたキャリッジ61が左右方向9に往復移動する。
また、ガイドレール65Bには、左右方向9に延びる帯状のエンコーダストリップ69Bが設けられている。エンコーダストリップ69Bには、長手方向に沿って透過部と非透過部とが所定ピッチで交互に形成されている。キャリッジ61が移動する過程において、エンコーダセンサ69Aは、エンコーダストリップ69Bの透過部と非透過部とを読取ってパルス信号を発生させ、発生させたパルス信号を制御部130に出力する。
[記録ヘッド62]
図2に示されるように、記録ヘッド62は、キャリッジ61の下面に設けられている。記録ヘッド62には、プラテン70に対向するノズル面63(図2参照)に複数のノズル群64が形成されている。記録ヘッド62には、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの4色それぞれを吐出する4つのノズル群64K、64C、64Y、64Mが、左右方向9に沿って配列されている。より詳細には、各ノズル群64は、記録ヘッド62を上方から平面視した場合に、ノズル群64K、64C、64Y、64Mの順番でノズル面63に対して右から左へ配列されている。なお、図面では、ノズル群64K、64C、64Y、64Mを、それぞれノズル群Bk(ブラック)、C(シアン)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、或いは単にBk、C、Y、Mと表記することがある。
ここで、ノズル群とは、複数のノズルの集合を指す。より詳細には、ノズル群は、前後方向8に配列された複数のノズルで構成されるノズル列を少なくとも1列含む。図3の例における各ノズル群64K、64C、64Y、64Mは、それぞれ2つのノズル列を含んでいる。なお、本実施形態では、1つのノズル群に含まれるノズルからは同じ色のインクが吐出され、異なるノズル群に含まれるノズルからは異なる色のインクが吐出されることを前提に説明がされるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、異なるノズル群から同じ色のインクを吐出するように記録ヘッド62を構成してもよいし、1つのノズル群から異なる色のインクを吐出するように記録ヘッド62を構成してもよい。
記録部60は、制御部130による制御によって左右方向9へ往復移動する過程において、図示しないインクカートリッジから供給された各色のインクを各ノズル群64のノズル孔から吐出する。そして、吐出されたインク滴がプラテン70上を搬送される記録用紙19に着弾することにより、画像が記録される。
[廃インクトレイ80]
図3に示されるように、プラテン70に対して左右方向9の一方側(図3における左側)に、廃インクトレイ80(本発明のインク受け部の一例)が設けられている。この廃インクトレイ80は、プラテン70による記録用紙19の支持領域の外側(すなわち、画像記録領域の外側)であって、且つキャリッジ61の移動範囲内に配置されている。また、廃インクトレイ80は、キャリッジ61の下面(すなわち、ノズル面63)に対面する上面が開口されており、フラッシング動作によって記録ヘッド62から排出されたインク滴を受けることができる。
フラッシング動作とは、記録ヘッド62が各ノズル群64のノズル孔から廃インクトレイ80に向けてインクを吐出する動作である。乾燥等により粘性の高くなったインクは、フラッシング動作によって各ノズル孔から排出され、廃インクトレイ80に着弾する。詳細には、キャリッジ61の静止中或いは移動中において、各ノズル群64は、制御部130の制御に従って当該ノズル群がフラッシング位置に到達した時に廃インクトレイ80に向けてインクを吐出する。フラッシング位置とは、廃インクトレイ80の上面の開口に対面する位置であって、典型的には、左右方向9における廃インクトレイ80の中央の位置である。
[制御部130]
図4に示される制御部130は、複合機10の全体動作を制御する。図4に示されるように、制御部130は、CPU131と、ROM132と、RAM133と、EEPROM134と、ASIC135と、これらを相互に接続する内部バス137とを備えている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記憶する記憶領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送モータ30及びキャリッジモータ31が電気的に接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号をCPU131から取得し、駆動信号に応じた駆動電流を各モータに出力する。各モータは、ASIC135からの駆動電流によって、正転駆動又は逆転駆動する。例えば、制御部130は、搬送モータ30の駆動を制御して各ローラを回転させる。また、制御部130は、キャリッジモータ31の駆動を制御してキャリッジ61を往復移動させる。さらに、制御部130は、記録ヘッド62を制御して各ノズル群64のノズル孔からインクを吐出させる。
また、ASIC135には、レジストセンサ160の光学センサと、ロータリーエンコーダ165の光学センサと、エンコーダセンサ69Aとが電気的に接続されている。制御部130は、レジストセンサ160から出力される検知信号と、ロータリーエンコーダ165から出力されるパルス信号とに基づいて、記録用紙19の位置を検出する。また、制御部130は、エンコーダセンサ69Aから取得したパルス信号に基づいて、キャリッジ61の位置を検出する。
[制御部130による制御]
図5〜図10を参照して、複合機10の動作が説明される。複合機10の動作(すなわち、図5〜図8に示される処理)は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。
まず、複合機10の電源が投入されると、図5に示されるフラッシングタイマ監視処理が実行される。フラッシングタイマ監視処理は、ノズル群64にフラッシング動作を行わせるフラッシング契機の到来を、各ノズル群64K、64C、64Y、64Mそれぞれに対して個別に監視する処理である。
まず、制御部130は、タイマBk、C、Y、Mを初期化し、フラグBk、C、Y、Mに”OFF”を設定する(S11)。タイマBk、C、Y、Mは、各ノズル群64が直前にフラッシング動作を実行してから予め定められた時間の経過を監視するタイマである。フラグBk、C、Y、Mは、タイマBk、C、Y、Mがタイムアウトしたか否かを示すフラグであり、タイムアウトしていない場合に”OFF”が設定され、タイムアウトした場合に”ON”が設定される。
制御部130は、複合機10の電源がOFFされる(S20:Yes)までの間、各タイマBk、C、Y、Mのタイムアウトを監視する(S12、S14、S16、S18)。そして、制御部130は、タイマBkのタイムアウトを検出(S12:Yes)するとフラグBkに”ON”を設定し(S13)、タイマCのタイムアウトを検出(S14:Yes)するとフラグCに”ON”を設定し(S15)、タイマYのタイムアウトを検出(S16:Yes)するとフラグYに”ON”を設定し(S17)、タイマMのタイムアウトを検出(S18:Yes)するとフラグMに”ON”を設定する(S19)。
また、制御部130は、図6に示される画像記録処理を複合機10のプリンタ部11に実行させる。制御部130は、この画像記録処理と、図5に示されるフラッシングタイマ監視処理とを並行して実行する。
まず、画像記録処理が開始される時点において、キャリッジ61は、図9に示されるように、移動区間の左端側に静止しているものとする。そして、制御部130は、移動区間の左端(本発明の一端の一例)から右端(本発明の他端の一例)に向かうFWD向き(本発明の第1向きの一例)と、右端から左端に向かうRVS向き(本発明の第2向きの一例)とに、キャリッジ61を移動させる。
また、制御部130は、キャリッジ61をFWD向きに移動させる過程において、記録ヘッド62のノズル群64にインクを吐出させることにより、記録用紙19の所定の改行幅(図9の斜線部分)の領域に画像を記録する。さらに、制御部130は、キャリッジ61をFWD向きに移動させる過程において、各ノズル群64のフラッシング動作を実行する。なお、図6に示される画像記録処理では、キャリッジ61をRVS向きに移動させる過程において、記録用紙19に画像記録を行わない例を説明するが、本発明はこれに限定されない。
まず、制御部130は、ユーザから画像記録指示を取得する(S31)。画像記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、複合機10に設けられた操作パネル(不図示)を通じて取得してもよいし、外部機器から通信ネットワークを通じて取得してもよい。画像記録指示は、制御部130に各ローラ、キャリッジ61及び記録ヘッド62を制御させることで記録用紙19への画像記録を行わせる指示である。また、画像記録指示は、記録用紙19に記録する画像の画像データと、記録用紙19に記録する画像の品質を示す品質情報とを含む。品質情報には、例えば、画像データの解像度を示す情報、或いは記録用紙19の単位面積当たりに吐出されるインクの量を示す情報などが含まれる。すなわち、画像データの解像度が高いほど品質が高く、単位面積当たりに吐出されるインクの量が多いほど品質が高い。
次に、制御部130は、図7に示される動作方法決定処理を実行する(S32)。動作方法決定処理は、画像記録指示に含まれる品質情報に基づいて、画像記録中(すなわち記録用紙19に対して記録ヘッド62がインクを吐出する間)のキャリッジ61の移動速度である記録速度と、キャリッジ61を静止状態から記録速度に到達させるための加速度と、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を実行させるノズル群64の数とを決定する処理である。なお、図10に示される各グラフにおいて、縦軸が記録速度を示し、直線の傾きが加速度を示す。また、図10に示される各グラフでは、記録速度に達した後の速度の推移(より詳細には、減速区間における速度の推移)を省略している。
まず、制御部130は、取得した品質情報に示される画像の品質と予め定められた第1品質とを比較する(S51)。画像の品質が第1品質である場合(S51:Yes)、制御部130は、図10(A)に示される第1記録速度と第1加速度とを選択する(S52)と共に、4色フラッシング処理を選択する(S53)。なお、第1記録速度とは、後述する記録処理において、記録部60に第1品質の画像を記録させるためのキャリッジ61の移動速度である。第1加速度とは、後述する加速処理において、キャリッジ61の移動速度を第1記録速度に到達させるための加速度である。4色フラッシング処理とは、後述するフラッシング処理において、4つのノズル群64K、64C、64Y、64Mにフラッシング動作を行わせることを指している。なお、一回のフラッシング動作とは、移動区間の左端側に静止するキャリッジ61がFWD向きに動き出してプラテン70(つまり画像記録領域)に到達するまでに、制御部130が実行するフラッシング動作を指す。
画像の品質が第1品質と異なる場合(S51:No)、制御部130は、取得した品質情報に示される画像の品質と予め定められた第2品質とを比較する(S54)。画像の品質が第2品質である場合(S54:Yes)、制御部130は、図10(B)に示される第2記録速度と第2加速度とを選択する(S55)と共に、2色フラッシング処理を選択する(S56)。なお、第2記録速度と第2加速度との関係は、第1記録速度と第1加速度との関係と共通する。また、第2品質は第1品質より低い品質であり、第2記録速度は第1記録速度より速く、第2加速度は第1加速度より大きい。さらに、2色フラッシング処理とは、後述するフラッシング処理において、4つのノズル群64K、64C、64Y、64Mのうちから選択された2つのノズル群64にフラッシング動作を行わせることを指している。
画像の品質が第2品質と異なる場合(S54:No)に、制御部130は、画像の品質が第3品質であると判断し、図10(C)に示される第3記録速度と第3加速度とを選択する(S57)と共に、1色フラッシング処理を選択する(S58)。なお、第3記録速度と第3加速度との関係は、第1記録速度と第1加速度との関係と共通する。また、第3品質は第2品質より低い品質であり、第3記録速度は第2記録速度より速く、第3加速度は第2加速度より大きい。さらに、1色フラッシング処理とは、後述するフラッシング処理において、4つのノズル群64K、64C、64Y、64Mのうちから選択された1つのノズル群64にフラッシング動作を行わせることを指している。
なお、第1記録速度及び第1加速度は第1品質に対応づけられて、第2記録速度及び第2加速度は第2品質に対応づけられて、第3記録速度及び第3加速度は第3品質に対応づけられて、それぞれEEPROM134(本発明の記憶部の一例)に記憶されている。すなわち、EEPROM134は、記録速度及び加速度の組み合わせを、記録用紙19に記録する画像の品質を示す複数の品質情報それぞれに対応づけて記憶している。そして、制御部130は、動作方法決定処理において、記録される画像の品質に対応する記録速度及び加速度をEEPROM134から読み出す。なお、EEPROM134に記憶されている記録速度は、対応する品質情報に示される品質が低いほど速くなる。また、EEPROM134に記憶されている加速度は、対応する記録速度が速いほど大きくなる。
図7に示される動作方法決定処理は、取得した品質情報に示される画像の品質が高い程、記録速度を遅くし、加速度を小さくし、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を実行するノズル群の数を増加する処理である。換言すれば、図7に示される動作方法決定処理は、取得した品質情報に示される画像の品質が低い程、記録速度を速くし、加速度を大きくし、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を実行するノズル群の数を減少する処理である。
図6の処理に戻って、制御部130は、給紙トレイ20に載置されている記録用紙19を記録開始位置に給送する(S33)。詳細には、制御部130は、搬送モータ30の駆動力によって給紙ローラ25を回転させることにより、給紙トレイ20上の記録用紙19を搬送路23に送り出す。次に、記録用紙19の先端が搬送ローラ部50に到達すると、制御部130は、搬送モータ30の駆動力によって搬送ローラ51を回転させることにより、記録用紙19を記録開始位置まで搬送する。記録開始位置とは、記録用紙19のうちの最初に画像が記録される領域が記録ヘッド62のノズル面63に対面される位置である。また、記録用紙19が搬送ローラ部50及び記録開始位置に到達したことの制御部130による判断は、制御部130に向けて出力されるレジストセンサ160の検知信号及びロータリーエンコーダ165のパルス信号の組み合わせによって行われる。
次に、制御部130は、フラッシング動作を実行するノズル群64を後述する選択処理(S40)において選択したか否かを判断する(S34)。制御部130は、画像記録指示を取得した直後のステップS34の段階で未だ選択処理を実行していないので、フラッシング動作を実行するノズル群64を選択していないと判断(S34:No)し、第1静止位置から加速終了位置に至る加速区間においてキャリッジ61を加速させる加速処理を実行する(S36)。
図9に示されるように、移動区間の左端側に静止するキャリッジ61の右端(すなわち、キャリッジ61のFWD向きの下流側の端部)の位置を第1静止位置と定義する。また、本実施形態では、記録用紙19の左端の位置を加速終了位置と定義する。そして、制御部130は、加速処理(S36)において、第1静止位置で静止しているキャリッジ61を、動作方法決定処理(S32)において選択された加速度でFWD向きに移動させる。その結果、キャリッジ61の右端が加速終了位置に到達した時の移動速度は、動作方法決定処理(S32)において選択された記録速度に達する。
なお、第1静止位置を定義する基準はキャリッジ61の右端に限定されない。その他の位置を定義する基準についても同様である。一例としてキャリッジ61に搭載されたエンコーダセンサ69Aの位置を基準としてもよい。また、加速終了位置は、第1静止位置よりFWD向きの下流であり且つ吐出開始位置よりFWD向きの上流であるか、或いは吐出開始位置と一致する位置であればよく、上記の位置に限定されない。
次に、制御部130は、図9に示される吐出開始位置から吐出終了位置までの画像記録区間において、キャリッジ61を記録速度で等速に移動させ且つ記録ヘッド62の各ノズル群64にインクを吐出させる記録処理を実行する(S37)。なお、本実施形態における画像記録区間とは、加速終了位置よりFWD向きの下流側で且つ記録用紙19と対向する区間である。但し、吐出開始位置は加速終了位置と一致していてもよい。
換言すれば、例えばキャリッジ61をFWD向きに移動させる場合において、吐出開始位置はノズル群64がインクを吐出するFWD向きの最上流位置(つまり最も左側)を指し、吐出終了位置はノズル群64がインクを吐出するFWD向きの最下流位置(つまり最も右側)を指す。なお、縁無し印刷においては、左右方向9における記録用紙19の両縁にもインクを着弾させるために、記録用紙19の左右方向9の幅より5mm程度広い範囲を画像記録区間とする。より詳細には、記録用紙19の左縁より5mm程度左側の位置を吐出開始位置とし、記録用紙19の右縁より5mm程度右側の位置を吐出終了位置としてもよい。すなわち、画像記録区間は、上記加速終了位置と上記他端との間に含まれる区間であればよい。
次に、制御部130は、キャリッジ61の右端が図9に示される減速開始位置に達した時点からキャリッジ61を徐々に減速させ、キャリッジ61の右端が図9に示される第2静止位置に達した時点でキャリッジ61を停止させる停止処理を実行する(S38)。なお、減速開始位置は、少なくともキャリッジ61の左端(すなわち、キャリッジ61のFWD向きの上流側の端部)が画像記録区間を通過した位置(図9の例では、この時点におけるキャリッジ61の右端の位置)と定義される。本実施形態における減速開始位置は、キャリッジ61の左端が記録用紙19をFWD向きに通過した時点におけるキャリッジ61の右端の位置である。
次に、制御部130は、キャリッジ61が第2静止位置に静止している間に、フラグBk、C、Y、Mのいずれかに”ON”が設定されているか否かを判断する(S39)。すなわち、制御部130は、画像記録処理と並行して実行されているフラッシングタイマ監視処理において、タイマBk、C、Y、Mのいずれかがタイムアウトしたか否かを判断する。そして、フラグBk、C、Y、Mのいずれかに”ON”が設定されている場合(S39:Yes)、制御部130は選択処理を実行する(S40)。一方、フラグBk、C、Y、Mの全てに”OFF”が設定されている場合(S39:No)、制御部130は選択処理(S40)をスキップする。
なお、動作方法決定処理(S32)において4色フラッシング処理が選択された場合、ステップS40では、全てのノズル群64K、64C、64Y、64Mが選択される。また、動作方法決定処理(S32)において制御部130が2色フラッシング処理を選択した場合、ステップS40では、図8(A)に示される2色選択処理が実行される。さらに、動作方法決定処理(S32)において制御部130が1色フラッシング処理を選択した場合、ステップS40では、図8(B)に示される1色選択処理が実行される。
図8(A)に示される2色選択処理は、次のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせるノズル群を、4つのノズル群64K、64C、64Y、64Mのうちから2つ選択する処理である。
まず、制御部130は、フラグBk又はフラグCに”ON”が設定されているか否かを判断する(S61)。フラグBk又はフラグCに”ON”が設定されていれば(S61:Yes)、制御部130は、次にフラッシング動作を行わせるノズル群として、ノズル群64K、64Cを選択する(S62)。一方、フラグBk及びフラグCの両方に”OFF”が設定されていれば(S61:No)、フラグY又はフラグMに”ON”が設定されているはずなので、制御部130は、次にフラッシング動作を行わせるノズル群として、ノズル群64Y、64Mを選択する(S63)。なお、図8(A)の例では、フラグBk及びフラグCの設定値を最初に確認する例を説明したが、これに限定されず、フラグY及びフラグMの設定値を最初に確認してもよいことは言うまでもない。
図8(B)に示される1色選択処理は、次のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせるノズル群を、4つのノズル群64K、64C、64Y、64Mのうちから1つ選択する処理である。
まず、制御部130は、フラグBkに”ON”が設定されているか否かを判断する(S71)。フラグBkに”ON”が設定されていれば(S71:Yes)、制御部130は、次にフラッシング動作を行わせるノズル群として、ノズル群64Kを選択する(S72)。一方、フラグBkに”OFF”が設定されていれば(S71:No)、制御部130は、フラグCに”ON”が設定されているか否かを判断する(S73)。フラグCに”ON”が設定されていれば(S73:Yes)、制御部130は、次にフラッシング動作を行わせるノズル群として、ノズル群64Cを選択する(S74)。一方、フラグCに”OFF”が設定されていれば(S73:No)、制御部130は、フラグYに”ON”が設定されているか否かを判断する(S75)。フラグYに”ON”が設定されていれば(S75:Yes)、制御部130は、次にフラッシング動作を行わせるノズル群として、ノズル群64Yを選択する(S76)。一方、フラグYに”OFF”が設定されていれば(S75:No)、フラグMに”ON”が設定されているはずなので、制御部130は、次にフラッシング動作を行わせるノズル群として、ノズル群64Mを選択する(S77)。
すなわち、制御部130は、フラグBk、C、Y、Mの設定値を順番に確認し、”ON”が設定されているフラグに対応するノズル群を選択する。但し、フラグBk、C、Y、Mの設定値を確認する順序は、図8(B)の例に限定されない。
再び図6に戻って、制御部130は、第2静止位置に静止しているキャリッジ61をRVS向きに移動させ、且つ第1静止位置に停止させる復帰処理を実行する(S41)。ここで、制御部130は、選択処理において選択されたノズル群のうち、RVS向きの最も上流(FWD向きの最も下流)に位置するノズル群を、フラッシング位置に停止させる。より詳細には、制御部130は、当該ノズル群のうちのRVS向きの最も上流(FWD向きの最も下流)に位置するノズル列を、フラッシング位置に停止させる。すなわち、第1静止位置は、図9に示される位置に固定されておらず、次に行われるフラッシング処理の内容に応じて左右方向9にずれる位置である。より詳細には、第1静止位置は、選択処理において選択されたノズル群のうち、RVS向きの最も上流(FWD向きの最も下流)に位置するノズル群がフラッシング位置に一致するキャリッジ61の右端の位置と定義できる。
具体的には、選択処理(S40)において4つのノズル群64K、64C、64Y、64Mが選択された場合、制御部130は、図10(A)に示されるように、ノズル群64Kの位置がフラッシング位置に一致するように、キャリッジ61を停止させる。また、選択処理(S40)において2つのノズル群64Y、64Mが選択された場合、制御部130は、図10(B)に示されるように、ノズル群64Yの位置がフラッシング位置に一致するように、キャリッジ61を停止させる。さらに、選択処理(S40)において1つのノズル群64Cが選択された場合、制御部130は、図10(C)に示されるように、ノズル群64Cの位置がフラッシング位置に一致するように、キャリッジ61を停止させる。
次に、制御部130は、当該記録用紙19に対する画像記録が終了したか否かを判断する(S42)。画像記録が終了していなければ、制御部130は、記録用紙19を搬送向き15に所定の改行幅だけ搬送させる間欠搬送処理を実行する(S43)。詳細には、制御部130は、搬送モータ30を所定の回転数だけ回転させることによって、搬送ローラ部50及び/又は排出ローラ部55に記録用紙19を所定の改行幅だけ搬送させる。その結果、次に画像記録が行われる記録用紙19の領域が、記録ヘッド62に対向する。
次に、制御部130は、選択処理(S40)においてフラッシング動作を実行させるノズル群が選択された否かを判断する(S34)。そして、フラッシング動作を実行させるノズル群が選択されていれば(S34:Yes)、制御部130は、加速処理中にフラッシング処理を実行する(S35)。なお、加速処理はステップS36と共通するので、再度の説明は省略する。
一例として、図10(A)に示されるように、4つのノズル群64Bk、64C、64Y、64Mが選択されていた場合、制御部130は、加速処理を開始するのと同時にノズル群64Bkにフラッシング動作を実行させる。次に、制御部130は、キャリッジ61をFWD向きに移動させる過程において、ノズル群64C、64Y、64Mそれぞれに、当該ノズル群がフラッシング位置に到達した時にフラッシング動作を実行させる。そして、制御部130は、フラッシング動作を実行したノズル群64Bk、64C、64Y、64MのタイマBk、C、Y、Mを初期化する。
他の例として、図10(B)に示されるように、4つのノズル群64Y、64Mが選択されていた場合、制御部130は、加速処理を開始するのと同時にノズル群64Yにフラッシング動作を実行させ、キャリッジ61をFWD向きに移動させる過程でフラッシング位置に到達したノズル群64Mにフラッシング動作を実行させる。そして、制御部130は、フラッシング動作を実行したノズル群64Y、64MのタイマY、Mを初期化する。
さらに他の例として、図10(C)に示されるように、1つのノズル群64Cが選択されていた場合、制御部130は、加速処理を開始するのと同時にノズル群64Cにフラッシング動作を実行させる。そして、制御部130は、フラッシング動作を実行したノズル群64CのタイマCを初期化する。
以降、当該記録用紙19に対する画像記録が終了(S42:Yes)するまで、制御部130は、ステップS34〜S43の処理を繰り返し実行する。そして、当該記録用紙19に対する画像記録が終了したと判断されると(S42:Yes)、制御部130は、記録用紙19を排出トレイ21に排出する(S44)。具体的には、制御部130は、搬送モータ30を所定の回転数だけ回転させることによって、排出ローラ部55に記録用紙19を排出させる。
[実施形態1の作用効果]
実施形態1によれば、加速区間におけるキャリッジ61の加速度が大きい(すなわち、品質が低い)場合には、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせるノズル群64の数を減らすことにより、ノズル群64から排出されたインクを確実に廃インクトレイ80に着弾させることができる。一方、加速区間におけるキャリッジ61の加速度が小さい(すなわち、品質が高い)場合には、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせるノズル群64の数を増やすことにより、フラッシング処理の回数を減らすことができる。つまり、記録処理のスループットの維持と、排出されたインクを廃インクトレイ80に確実に着弾させることとを両立させることができる。
また、実施形態1によれば、最初にフラッシング動作を行うノズル群をフラッシング位置に停止させるので、加速処理が開始されるのと同時に当該ノズル群にフラッシング動作を行わせることができる。これにより、加速処理が行われている期間を有効に利用してフラッシング処理を実行できる。
なお、実施形態1における動作方法決定処理(S32)では、画像の品質を3段階(第1品質、第2品質、第3品質)としていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1品質と第2品質との間、及び第2品質と第3品質との間に複数の品質が定義されていてもよい。そして、画像の品質が第1品質以上の場合にステップS51でYesと判断され、画像の品質が第1品質未満且つ第2品質以上の場合にステップS54でYesと判断され、画像の品質が第2品質未満の場合にステップS54でNoと判断されてもよい。また、品質と加速度とは1対1に対応づけられているので、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を実行させるノズル群の数を、画像の品質に代えて、加速度に応じて変化させてもよい。すなわち、加速度が小さいほどノズル群の数を増加し、加速度が大きいほどノズル群の数を減少させてもよい。
また、実施形態1における動作決定処理(S32)において、EEPROM134は、速度及び加速度を画像の品質に対応づけて記憶するが、本発明はこれに限定されない。例えば、EEPROM134は、経時的に速度が変化する速度プロファイルを画像の品質に対応づけて記憶してもよい。一例として、第1品質の第1速度プロファイルは、第2品質の第2速度プロファイルよりも定速区間の速度(つまり記録速度)が小さく且つ静止状態から定速速度まで到達する速度の変化率(つまり加速度)が小さい。
[実施形態2]
次に、図11〜図14を参照して、実施の形態2に係る画像記録処理を説明する。なお、実施形態1との共通点の説明は省略され、相違点が詳細に説明される。実施の形態2に係る画像記録処理は、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせるノズル群64の数を、1枚の記録用紙19に対する画像記録中に変更可能である点で、実施形態1と相違する。
まず、制御部130は、図11に示される動作方法決定処理において、画像の品質に応じて記録速度のみを決定する(S81)。すなわち、図7に示される動作方法決定処理において、制御部130は、画像の品質が第1品質である場合(S51:Yes)に第1記録速度を選択し、画像の品質が第2品質である場合(S54:Yes)に第2記録速度を選択し、画像の品質が第3品質である場合(S54:No)に第3記録速度を選択する。一方、加速度は後述される加速度決定処理(S83)において決定され、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせるノズル群の数は後述される選択処理(S84)において決定される。
また、制御部130は、停止処理(S38)の後に、次に実行する記録処理においてノズル群64に吐出開始位置を取得する位置取得処理を実行する(S82)。吐出開始位置は、次に画像が記録される所定の改行幅の領域において、最初にインクが着弾する位置(換言すれば、キャリッジ61がFWD向きに移動する場合のインクが着弾する領域の左端)の位置が吐出開始位置となる。なお、実施形態2における吐出開始位置は、画像記録を行う所定の改行幅の領域毎に異なる。具体的には、図13に示される吐出開始位置は、図14に示される吐出開始位置よりも左方に位置する。また、実施形態2における吐出開始位置は、実施形態1と同様に、記録用紙19の左端より更に左側であってもよい。
次に、制御部130は、次に実行される加速処理における加速度を決定する加速度決定処理を実行する(S83)。具体的には、制御部130は、位置取得処理において取得した吐出開始位置を加速終了位置として、加速終了位置におけるキャリッジ61の移動速度をステップS81で選択した記録速度に到達させるための加速度を決定する。図13の例における加速区間は、図14の例における加速区間より短い。換言すれば、図13の例における吐出開始位置は、図14の例における吐出開始位置より移動区間の左端に近い。そのため、図13及び図14の例における記録速度が同一であれば、図13の例における加速度は、図14の例における加速度より大きくなる。
さらに、制御部130は、フラグBk、C、Y、Mのいずれかが”ON”である場合(S39:Yes)に、図12に示される選択処理を実行する(S84)。まず、制御部130は、ステップS83で決定された加速度(以下「次パス加速度」と表記する。)と予め定められた第1加速度(第1の閾値の一例)とを比較する(S91)。次パス加速度が第1加速度未満であれば(S91:Yes)、制御部130は、次のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせるノズル群として、全てのノズル群64K、64C、64Y、64Mを選択する(S92)。また、次パス加速度が第1加速度以上であれば(S91:No)、制御部130は、次パス加速度と予め定められた第2加速度(第2の閾値の一例)とを比較する(S93)。なお、第2加速度は、第1加速度よりも大きい加速度である。次パス加速度が第2加速度未満であれば(S93:Yes)、制御部130は、次のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせる2つのノズル群を選択する2色選択処理(図8(A)参照)を実行する(S94)。さらに、次パス加速度が第2加速度以上であれば(S93:No)、制御部130は、次のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせる1つのノズル群を選択する1色選択処理(図8(B)参照)を実行する(S95)。
[実施形態2の作用効果]
実施形態2によれば、実際にインクが吐出される最初の位置を加速終了位置として、記録処理の度に加速度を決定する。そして、実施形態2では、1回のフラッシング処理においてフラッシング動作を行わせるノズル群の数を、加速度決定処理において決定された加速度に応じて決定する。すなわち、加速区間が短いパスではノズル群の数が減少し、加速区間が長いパスではノズル群の数が増加するので、記録処理のスループットの維持と、ノズル群64から排出されたインクを廃インクトレイ80に確実に着弾させることとを、さらに両立させることができる。
[その他の実施形態]
上記の各実施形態において制御部130が実行するフラッシングタイマ監視処理(図5参照)では、4つのノズル群64K、64C、64Y、64Mそれぞれのフラッシング契機の到来を4つのタイマで監視していたが、本発明はこれに限定されず、1つのタイマで監視してもよい。例えば、制御部130が1回のフラッシング処理において2つのノズル群にフラッシング動作を実行する場合、タイマがタイムアウト(すなわち、フラッシング契機が到来)した直後の選択処理において、制御部130はノズル群64K、64Cを選択し、次の選択処理において、制御部130はノズル群64Y、64Mを選択する。なお、上述の場合における2回目の選択処理は、1回目のフラッシング処理を実行したキャリッジ61が第2静止位置に停止した際に実行される。すなわち、この場合におけるフラッシング処理は、2回連続で実行される。また、制御部130が1回のフラッシング処理において1つのノズル群にフラッシング動作を実行する場合、キャリッジ61がFWD向きに搬送される度に、例えば、ノズル群64K、64C、64Y、64Mの順にフラッシング動作を実行すればよい。
また、上記の各実施形態において、キャリッジ61が第2静止位置に静止している間に選択処理を実行する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、選択処理は、キャリッジ61が第1静止位置に静止するまでの任意のタイミングで実行可能である。例えば、フラッシングタイマ監視処理でタイマBk、C、Y、Mのいずれかのタイムアウトが検出された時点で、選択処理を実行してもよい。
また、上記の各実施形態において実行される2色選択処理(図8(A)参照)では、ノズル群64K、64Cの組み合わせを選択するか、ノズル群64Y、64Mの組み合わせを選択するかのいずれかであったが、本発明はこれに限定されない。但し、隣接する2つのノズル群を選択することにより、キャリッジ61の移動速度が遅いうちに2つ目のノズル群にフラッシング動作を実行させることができる。
さらに、上記の各実施形態において、各ノズル群64から吐出されるインクは、全てが顔料であってもよいし、ブラックが顔料で且つその他の色が染料であってもよい。また、記録ヘッド62に設けられたノズル群64の数は4つに限定されない。
10・・・複合機
61・・・キャリッジ
62・・・記録ヘッド
64,64M,64C,64Y,64K・・・ノズル群
80・・・廃インクトレイ
130・・・制御部

Claims (8)

  1. 主走査方向に離間した一端と他端との間の区間において、上記一端から上記他端に向かう第1向き、及び上記他端から上記一端に向かう第2向きに移動可能なキャリッジと、
    上記キャリッジに設けられ、インクを吐出するノズル群が主走査方向に沿って複数配列された記録ヘッドと、
    上記一端側のフラッシング位置に設けられ、上記ノズル群にインクを吐出させるフラッシング動作によって吐出されたインクが着弾されるインク受け部と、
    上記キャリッジ及び上記記録ヘッドの動作を制御する制御部と、を備えており、
    上記制御部は、上記キャリッジを上記第1向きに移動させる場合において、
    上記キャリッジの静止位置から上記静止位置より上記第1向きの下流に位置する加速終了位置に至る加速区間において、画像記録を行う記録速度まで上記キャリッジを加速させる加速処理と、
    上記フラッシング動作を行わせるノズル群を複数の上記ノズル群のうちから選択する処理であって、上記加速処理における上記キャリッジの加速度が大きい程、選択する上記ノズル群の数を減少させる選択処理と、
    上記加速処理中において、上記選択処理において選択された上記ノズル群それぞれに、当該ノズル群が上記フラッシング位置に到達した時に上記フラッシング動作を行わせるフラッシング処理と、
    上記加速終了位置と上記他端との間に含まれる区間において、上記キャリッジを上記記録速度で移動させ且つ上記ノズル群にインクを吐出させる記録処理と、を実行するインクジェット記録装置。
  2. 上記記録ヘッドには、各々が異なる色のインクを吐出する複数の上記ノズル群が少なくとも4つ主走査方向に沿って配列されており、
    上記制御部は、上記選択処理において、
    上記キャリッジの加速度が第1加速度未満の場合に、全ての上記ノズル群を選択し、
    上記キャリッジの加速度が上記第1加速度以上で且つ上記第1加速度より大きい第2加速度未満の場合に、上記4つのノズル群のうちから2つの上記ノズル群を選択し、
    上記キャリッジの加速度が上記第2加速度以上の場合に、上記4つのノズル群のうちから1つの上記ノズル群を選択する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記制御部は、
    上記第2向きに移動する上記キャリッジを停止させるまでに上記選択処理を実行し、
    上記キャリッジを上記第2向きに移動させ、且つ上記選択処理において選択された上記ノズル群のうちの上記第2向きの最も上流に位置する上記ノズル群を、上記フラッシング位置に停止させる復帰処理を更に実行する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記記録ヘッドには、第1ノズル群、第2ノズル群、第3ノズル群、及び第4ノズル群の順に4つの上記ノズル群が上記第2向きに沿って配列されており、
    上記制御部は、直前に上記フラッシング処理を実行してから予め定められた時間経過後のフラッシング契機の到来を監視する監視処理を更に実行し、
    上記制御部は、上記選択処理で2つのノズル群を選択する場合において、
    上記監視処理においてフラッシング契機が到来したと判断された直後の上記選択処理において、上記第1ノズル群及び上記第2ノズル群を選択し、
    上記第1ノズル群及び上記第2ノズル群に対する上記フラッシング処理が実行された直後の上記選択処理において、上記第3ノズル群及び上記第4ノズル群を選択する請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記記録ヘッドには、第1ノズル群、第2ノズル群、第3ノズル群、及び第4ノズル群の順に4つの上記ノズル群が上記第2向きに沿って配列されており、
    上記制御部は、直前に上記フラッシング処理を実行してから予め定められた時間経過後のフラッシング契機の到来を、上記4つのノズル群それぞれに対して個別に監視する監視処理を更に実行し、
    上記制御部は、上記選択処理で2つのノズル群を選択する場合において、
    上記監視処理において上記第1ノズル群又は上記第2ノズル群の上記フラッシング契機が到来したと判断された場合に、上記第1ノズル群及び上記第2ノズル群を選択し、
    上記監視処理において上記第3ノズル群又は上記第4ノズル群の上記フラッシング契機が到来したと判断された場合に、上記第3ノズル群及び上記第4ノズル群を選択する請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記記録速度及び上記加速度の組み合わせを、上記シートに記録する画像の品質を示す複数の品質情報それぞれに対応づけて記憶する記憶部を更に備えており、
    上記記録速度は、対応する上記品質情報に示される品質が低いほど速くなり、
    上記加速度は、対応する上記記録速度が速いほど大きくなり、
    上記制御部は、
    上記品質情報を取得する品質取得処理を、更に実行し、
    上記加速処理において、上記記憶部に記憶されている複数の上記加速度のうち、上記品質取得処理において取得された上記品質情報に対応する上記加速度で上記キャリッジを加速させ、
    上記記録処理において、上記記憶部に記憶されている複数の上記記録速度のうち、上記品質取得処理において取得された上記品質情報に対応する上記記録速度で上記キャリッジを移動させ、
    上記選択処理において、上記品質取得処理において取得された上記品質情報に示される品質が低い程、選択する上記ノズル群の数を減少させる請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 上記制御部は、
    次に実行する上記記録処理において上記ノズル群に最初にインクを吐出させる吐出開始位置を取得する位置取得処理と、
    上記位置取得処理において取得された上記吐出開始位置を上記加速終了位置として、上記記録速度に達するための上記キャリッジの加速度を決定する加速度決定処理と、を更に実行し、
    上記選択処理において、上記加速度決定処理において決定された上記キャリッジの加速度が大きい程、選択する上記ノズル群の数を減少させる請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 複数の上記ノズル群から吐出されるインクは、顔料である請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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