JP5891666B2 - 水系エマルジョン塗料および塗装方法 - Google Patents
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Description
本発明の好ましい水系エマルジョン塗料は、シリコーン樹脂の水分散液およびセルロースエーテル類を含む液と、金属亜鉛末および有機溶剤を含む液と、を混合することにより得られる。
本発明の別の好ましい水系エマルジョン塗料は、金属亜鉛末、セルロースエーテル類および有機溶剤を含む液と、シリコーン樹脂の水分散液と、を混合することにより得られる。
セルロースエーテル類の数平均分子量が、8000〜75000であることがさらに好ましい。
別形態の本発明の塗装方法は、金属亜鉛末、セルロースエーテル類および有機溶剤を含む液と、シリコーン樹脂の水分散液と、を混合し、得られた水系エマルジョン塗料を、鉄を含む部材の表面に塗布し、得られた塗膜を乾燥させる塗装方法であって、シリコーン樹脂の水分散液の樹脂固形分100重量部に対して、金属亜鉛末0.1〜500重量部、セルロースエーテル類0.01〜20重量部、および有機溶剤0.1〜100重量部を用い、シリコーン樹脂の水分散液に含まれる水の量が、有機溶剤の量の1〜20重量倍であることを特徴とする。
水系エマルジョン塗料を塗布する部材が、200℃〜400℃の温度に晒される部材であることが好ましい。
顔料の具体例としては、例えば、タルク、マイカ、硫酸バリウム、クレー、炭酸カルシウム、亜鉛華、チタン白、ベンガラ、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、メタホウ酸バリウム、モリブデン酸アルミニウム、リン化鉄などが挙げられる。
これらの添加剤は、それぞれ、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
なお、本発明の水系エマルジョン塗料を調製する際には、水の量が有機溶剤の量の1〜20倍になるように、加水して調製してもよい。
(実施例1〜6および比較例1)
(1)A液の調製
シリコーン樹脂を50重量%の割合で含む水系エマルジョンに、樹脂固形分100重量部に対し、下記表1に示す配合割合(重量部)で、メチルセルロース(水溶性高分子化合物、信越化学工業(株)製、数平均分子量8000)、下記表1では「MC」と略記する)を分散および溶解させて、実施例1〜6および比較例1のA液を調製した。比較例1では、メチルセルロースを用いていない。
金属亜鉛末(本荘ケミカル(株)製、形状:粒状、体積平均粒径:20μm)30重量部と、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(有機溶剤)5重量部とを混合し、B液(金属亜鉛末のスラリー)を調製した。水:有機溶剤(重量比)=10:1になる。
上記で得られたA液とB液とを重量比1:1の割合で混合し、実施例1〜6および比較例1の水系エマルジョン塗料を調製した。
メチルセルロースに代えてカルボキシメチルセルロース(水溶性高分子化合物、日本製紙ケミカル(株)製、数平均分子量8000、下記表1では「CMC」と略記する)に使用する以外は、実施例3と同様にして、水系エマルジョン塗料を調製した。
実施例1〜7および比較例1で得られた各塗料を、A液とB液との混合直後から20分間放置した後、各塗料中での金属亜鉛末の凝集および沈降状態を目視で観察し、次のように評価した。結果を表1に示す。
○:凝集力の弱い凝集物が生じているが、撹拌により容易に均一に分散する。
△:塗料中の全体に凝集が発生し、上部の凝集物の凝集力は弱いが、底部に凝集力の
強い沈殿が生じている。
×:塗料中の全体に凝集が発生し、上部には凝集力の強い凝集物が生じ、底部には凝
集力の強い沈殿が生じている。
実施例1〜7および比較例1で得られた各塗料を1リットル容のガラス製ビーカーに入れ、塗料の液面状態および水素ガスの発生状態を目視で観察し、次のように評価した。結果を表1に示す。
○:気泡の発生が僅かに認められる。
△:発生した気泡のうち、一部が液面にて潰れるのを確認できる。
×:気泡が多量に発生し、液面にて激しく潰れるのを確認できる。
実施例1〜7および比較例1で得られた塗料をローラ刷毛にて鉄板表面に塗布し、各塗料の塗装作業性を調べ、次のように評価した。結果を表1に示す。
○:ローラ刷毛による塗装は容易であるが、塗膜表面がユズ肌になっている。
△:ローラ刷毛による塗装に注意を要し、塗膜の厚みに小さなばらつきが生じている。
×:ローラ刷毛で塗装することができない。
Claims (11)
- シリコーン樹脂の水分散液の樹脂固形分100重量部に対して、金属亜鉛末0.1〜500重量部、セルロースエーテル類0.01〜20重量部、および有機溶剤0.1〜100重量部を含み、前記シリコーン樹脂の水分散液に含まれる水の量が、前記有機溶剤の量の1〜20重量倍である、水系エマルジョン塗料。
- 前記シリコーン樹脂の水分散液および前記セルロースエーテル類を含む液と、前記金属亜鉛末および前記有機溶剤を含む液と、を混合することにより得られる、請求項1に記載の水系エマルジョン塗料。
- 前記金属亜鉛末、前記セルロースエーテル類および前記有機溶剤を含む液と、前記シリコーン樹脂の水分散液と、を混合することにより得られる、請求項1に記載の水系エマルジョン塗料。
- 前記金属亜鉛末の体積平均粒子径が0.1μm〜100μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の水系エマルジョン塗料。
- 前記セルロースエーテル類が、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、および、カルボキシメチルセルロースよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4のいずれか1項に記載の水系エマルジョン塗料。
- 前記セルロースエーテル類の数平均分子量が、8000〜75000である請求項1〜5のいずれか1項に記載の水系エマルジョン塗料。
- その硬化膜が200℃〜400℃の温度下で耐熱性を有している請求項1〜6のいずれか1項に記載の水系エマルジョン塗料。
- シリコーン樹脂の水分散液の樹脂固形分100重量部および数平均分子量が8000〜75000であるセルロースエーテル類0.01〜20重量部を含む液と、金属亜鉛末0.1〜500重量部および有機溶剤0.1〜100重量部を含む液とを混合することにより得られ、前記水分散液に含まれる水の量が、前記有機溶剤の量の1〜20重量倍である水系エマルジョン塗料。
- シリコーン樹脂の水分散液並びにセルロースエーテル類を含む液と、金属亜鉛末および有機溶剤を含む液と、を混合し、得られた水系エマルジョン塗料を、鉄を含む部材の表面に塗布し、得られた塗膜を乾燥させる塗装方法であって、前記シリコーン樹脂の水分散液の樹脂固形分100重量部に対して、金属亜鉛末0.1〜500重量部、セルロースエーテル類0.01〜20重量部、および有機溶剤0.1〜100重量部を用い、前記シリコーン樹脂の水分散液に含まれる水の量が、前記有機溶剤の量の1〜20重量倍である塗装方法。
- 金属亜鉛末、セルロースエーテル類および有機溶剤を含む液と、シリコーン樹脂の水分散液と、を混合し、得られた水系エマルジョン塗料を、鉄を含む部材の表面に塗布し、得られた塗膜を乾燥させる塗装方法であって、前記シリコーン樹脂の水分散液の樹脂固形分100重量部に対して、金属亜鉛末0.1〜500重量部、セルロースエーテル類0.01〜20重量部、および有機溶剤0.1〜100重量部を用い、前記シリコーン樹脂の水分散液に含まれる水の量が、前記有機溶剤の量の1〜20重量倍である塗装方法。
- 前記部材が、200℃〜400℃の温度に晒される部材である請求項9または10に記載の塗装方法。
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