JP5891148B2 - 自動二輪車の連動ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の連動ブレーキ装置に関するものである。
従来、自動二輪車の連動ブレーキ装置として、例えば特許文献1に見られるような装置が知られている。同文献の符号を借りて説明すると、この自動二輪車の連動ブレーキ装置は、
前輪に制動力を付与し得る前輪ブレーキ(BF)と、
後輪に制動力を付与し得る後輪ブレーキ(BR)と、
車体に軸(9)で回動可能に支持され、前記軸(9)よりも前方に延びる踏みアームと、前記軸(9)よりも上方に延び、踏みアームとともに回動する上アーム(8a)とを有するブレーキペダル(8)と、
前記ブレーキペダル(8)の上アーム(8a)に連結され、ブレーキペダル(8)への操作力を前記前輪ブレーキ(BF)と後輪ブレーキ(BR)とに分配するイコライザ(10)と、
インナケーブル(14)とアウタチューブ(26)とを有し、前記イコライザ(10)から前輪ブレーキ(BF)へ操作カを伝達する連動ケーブル(14)と、
を備えている。
ブレーキペダル(8)の上アーム(8a)とイコライザ(10)との連結はリンク(11)を介してなされ、イコライザ(10)から連動ケーブル(14)への操作力の伝達は、ベルクランク(13)を介して操作力を方向転換してなされる。
特許第3769169号公報
上述した従来の自動二輪車の連動ブレーキ装置では、ブレーキペダル(8)のミドルアーム(8a)とイコライザ(10)との連結は連結リンク(11)を介してなされ、イコライザ(10)から連動ケーブル(14)への操作力は、ベルクランク(13)を介して方向転換して伝達される。そのため、ブレーキペダル(8)周りの機構が複雑になるとともに、その複雑な機構の配置スペースの確保も必要になる。
本願発明の課題は、ブレーキペダル周りを簡素にすることができる自動二輪車の連動ブレーキ装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の自動二輪車の連動ブレーキ装置は、
前輪(WF)に制動力を付与し得る前輪ブレーキ(BF)と、
後輪(WR)に制動力を付与し得る後輪ブレーキ(BR)と、
車体(10)に軸(33)で回動可能に支持され、前記軸(33)よりも前方に延びるペダルアーム(31)と、前記軸(33)よりも上方に延び、前記ペダルアーム(31)とともに回動するミドルアーム(32)とを有するブレーキペダル(30)と、
前記ブレーキペダル(30)のミドルアーム(32)に連結され、ブレーキペダル(30)への操作力を前記前輪ブレーキ(BF)と後輪ブレーキ(BR)とに分配するイコライザ(40)と、
インナケーブル(51)とアウタチューブ(52)とを有し、前記イコライザ(40)から前輪ブレーキ(BF)へ操作カを伝達する連動ケーブル(50)と、
を備え、
前記連動ケーブル(50)は、前記イコライザ(40)に車両後方から接続されるとともに、後方に凸状になる湾曲部(53)を介して前方へ延び、
前記湾曲部(53)のアウタチューブ(52)の少なくとも一部を非可撓性の湾曲管(52c)で形成し
前記湾曲管(52c)は、前記湾曲部(53)のうち前記イコライザ(40)寄りの湾曲部前半部分(53a)に用いられることを特徴とする。
この自動二輪車の連動ブレーキ装置によれば、イコライザから前輪ブレーキへ操作カを伝達する連動ケーブルが、イコライザに車両後方から接続されるとともに、後方に凸状になる湾曲部を介して前方へ方向転換して延びているので、従来技術で操作力の方向転換に必要とされた連結リンク(11)やベルクランク(13)が不要となり、ブレーキペダル周りを簡素にすることができる。
仮に何らの方策も講ずることなく連動ケーブルを湾曲させると、その湾曲部においては、アウタチューブとインナケーブルとの間のフリクションが増大し、操作力の伝達ロスが大きくなるおそれがある。
これに対し、この発明によれば、前記湾曲部のアウタチューブの少なくとも一部が非可撓性の湾曲管で形成されているため、前記湾曲部におけるアウタチューブとインナケーブルとの間のフリクションを低減させ、操作力の伝達ロスを小さくすることができる。
すなわち、この発明によれば、ブレーキペダル周りを簡素にしながら、操作力の方向転換を行うことができ、しかも、操作力の伝達ロスを小さくすることができる。
また、前記湾曲管(52c)は、前記湾曲部(53)のうち前記イコライザ(40)寄りの湾曲部前半部分(53a)に用いられるので、湾曲部後半に比べてフリクションが高くなりがちな湾曲部前半部分のフリクションを低減できるため、効率的に伝達ロスを小さくすることができる。
この自動二輪車の連動ブレーキ装置においては、
前記イコライザ(40)は、前記ミドルアーム(32)との連結部(41)付近で屈曲し連結部(41)よりも上前方へ延びる接続部(42)を有し、前記連動ケーブル(50)は前記接続部(42)に対し該接続部(42)の上後方に延びるように接続される構成とすることができる。
このように構成すると、前記湾曲部の長さを小さくできるとともに、前記湾曲部の曲率半径を大きくできる。したがって、前記湾曲部におけるアウタチューブとインナケーブルとの間のフリクションをより一層低減させ、操作力の伝達ロスをより一層小さくすることができる。
この自動二輪車の連動ブレーキ装置においては、
前記車体(10)は、ヘッドパイプ(11)から後方に延びた後、下方に延びるメインフレーム(12)を有し、
前記湾曲部(53)は、前記メインフレーム(12)の後方で形成される構成とすることができる。
このように構成すると、前記湾曲部を効率よく形成することができる。自動二輪車におけるメインフレームの前方にはパワーユニット(E)などが配置されるため、連動ケーブルを湾曲させるには大きな制約がある。これに対し、連動ケーブルを、できる限り制約の小さいメインフレーム後方側で湾曲させることにより、前記湾曲部を効率よく形成することが可能になる。
この自動二輪車の連動ブレーキ装置においては、
前記自動二輪車が、前記メインフレーム(12)の後方に設けられたエアクリーナボックス(23)と、このエアクリーナボックス(23)を外側から覆うサイドカバー(24)とを備えている場合には、前記連動ケーブル(50)の湾曲部(53)は、前記エアクリーナボックス(23)とサイドカバー(24)との間において、エアクリーナボックス(23)に沿って配置される構成とすることができる。
このように構成すると、エアクリーナボックスとサイドカバーとの間の隙間を利用して前記湾曲部が配置されるため、湾曲部が他の部材のレイアウトに与える影響を小さくすることができる。
本発明に係る自動二輪車の連動ブレーキ装置の実施の形態が適用される自動二輪車の一例を示す側面図。 主として車体フレームを示す部分省略側面図。 自動二輪車の連動ブレーキ装置の構成例を示す図。 図3の部分省略拡大図。 図2の部分拡大図。 図5における6矢視図。 図1における部分省略7−7視図。 自動二輪車の連動ブレーキ装置の他の構成例を示す図。
以下、本発明に係る自動二輪車の連動ブレーキ装置の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
図1は,本発明に係る自動二輪車の連動ブレーキ装置の実施の形態が適用される自動二輪車の一例を示す側面図である。図2は車体フレームを示す部分省略側面図である。
この自動二輪車1は、車体フレーム10を有している。車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11から後方に延びた後、下方に延びるメインフレーム12と、前記ヘッドパイプ11から下方に延びた後、後方に延びて前記メインフレーム12の下部と結合されるダウンフレーム13と、前記メインフレーム12から後方に延びるリアフレーム14とを有している。
ヘッドパイプ11に、ハンドル20およびフロントフォーク21が回動可能に支持されており、フロントフォーク21の下端に前輪WFが軸支されている。ハンドル20を回動させることで前輪WFを転舵可能である。
前記メインフレーム12の後部下方に、スイングアーム15の前端部が支軸15pで上下に揺動可能に支持されており,スイングアーム15の後端に後輪WRが回転可能に軸支されている。
メインフレーム12の前方には,パワーユニットとしてのエンジンEが取り付けられており,このエンジンEの出力が後輪WRに伝達される。
リアフレーム14の上部には、乗車用シート22が配置されている。
25は、運転者の足を載せるステップである。
図3は自動二輪車の連動ブレーキ装置の構成例を示す図である。
図1および図3に示すように,この実施の形態の自動二輪車の連動ブレーキ装置CBは、
前輪WFに制動力を付与し得る前輪ブレーキBFと、
後輪WRに制動力を付与し得る後輪ブレーキBRと、
車体(車体フレーム)10に軸33で回動可能に支持され、軸33よりも前方に延びるペダルアーム31と、軸33よりも上方に延び、ペダルアーム31とともに回動するミドルアーム32とを有するブレーキペダル30と、
前記ブレーキペダル30のミドルアーム32に連結され、ブレーキペダル30への操作力Fを前記前輪ブレーキBFと後輪ブレーキBRとに分配するイコライザ40と、
インナケーブル51とアウタチューブ52とを有し、前記イコライザ40から前輪ブレーキBFへ操作カFfを伝達する連動ケーブル50と、
を備えている。
図1,図2に示すように、連動ケーブル50は、前記イコライザ40に車両後方から接続されるとともに、後方に凸状になる湾曲部53(図2参照)を介して前方へ延びている。
前記湾曲部53におけるアウタチューブ52の少なくとも一部が非可撓性の湾曲管52cで形成されている。
この自動二輪車の連動ブレーキ装置CBによれば、イコライザ40から前輪ブレーキBFへ操作カFfを伝達する連動ケーブル50が、イコライザ40に車両後方から接続されるとともに、後方に凸状になる湾曲部53を介して前方へ方向転換して延びているので、従来技術で操作力の方向転換に必要とされた連結リンク(11)やベルクランク(13)が不要となり、ブレーキペダル30周りを簡素にすることができる。
仮に何らの方策も講ずることなく連動ケーブル50を湾曲させると、その湾曲部53においては、アウタチューブ52とインナケーブル51との間のフリクションが増大し、操作力Ffの伝達ロスが大きくなるおそれがある。
これに対し、この実施の形態によれば、前記湾曲部53のアウタチューブ52の少なくとも一部が非可撓性の湾曲管52cで形成されているため、前記湾曲部53におけるアウタチューブ52とインナケーブル51との間のフリクションを低減させ、操作力Ffの伝達ロスを小さくすることができる。
すなわち、この実施の形態の自動二輪車の連動ブレーキ装置CBによれば、ブレーキペダル30周りを簡素にしながら、操作力の方向転換を行うことができ、しかも、操作力Ffの伝達ロスを小さくすることができる。
非可撓性の湾曲管52cは、金属パイプ(例えば、鉄パイプ、ステンレスパイプ、アルミニュウムパイプ)で構成することができる。湾曲部53におけるアウタチューブ52は、その全てを非可撓性の湾曲管52cで構成することもできるし、一部のみを非可撓性の湾曲管52cで構成することもできる。
図示の自動二輪車の連動ブレーキ装置CBにおいては、湾曲管52cは、湾曲部53のうち前記イコライザ40寄りの湾曲部前半部分53a(図4参照)に用いられている。
このように構成すると、湾曲部53の後半部分に比べてフリクションが高くなりがちな湾曲部53の前半部分53aのフリクションを低減できるため、効率的に伝達ロスを小さくすることができる。
アウタチューブ52と非可撓性の湾曲管52cとの接続構造は、適宜の構造を採用し得る。例えば、図4に示すように、アウタチューブ52の端部に拡径部52bを設けて、その拡径部52bを湾曲管52cの端部52c1と嵌め合わせるようにすることもできる。この場合、拡径部52bと湾曲管52cの端部52c1とは、かしめや接着で結合することができる。拡径部52bと湾曲管52cの端部52c1との間にはシール部材を設けることが望ましい。
主として図5に示すように、イコライザ40は、前記ミドルアーム32との連結部41よりも上前方へ延びる接続部42を有し、前記連動ケーブル50は接続部42に対し該接続部42の上後方に延びるように接続される。
このように構成すると、水平後方向より上方に傾斜したところから湾曲が開始するので、連動ケーブル50の湾曲部53の長さを小さくできるとともに、湾曲部53の曲率半径R(図3参照)を大きくできる。したがって、湾曲部53におけるアウタチューブ52とインナケーブル51との間のフリクションをより一層低減させ、操作力の伝達ロスをより一層小さくすることができる。
イコライザ40は、図4,図5に示すように、側面視で「く」形状のレバーであり、上記接続部(この接続部を前輪ブレーキ用接続部ともいう)42と、ミドルアーム32との連結部41よりも下方へ延びる後輪ブレーキ用接続部43とを有し、中央部44が前記連結部41でミドルアーム32に回動可能に連結されている。
図5および図6に示すように、ブレーキペダル30とイコライザ40との連結部41は連結ピンで構成されている。
前輪ブレーキ用接続部42は、二股状に形成され、その先端に設けられた一対の穴42hに、連動ケーブル50のインナケーブル51の一端に固定されたケーブルエンド51bを嵌め込むことによってインナケーブル51に接続されている。
インナケーブル51はアウタチューブ52内を通り、図3に示すように、前輪ブレーキBFを作動させる前ブレーキ操作系60に連結される。
前ブレーキ操作系60は、前ブレーキレバー61と、前輪ブレーキBFを作動させる前ブレーキアーム62と、前ブレーキレバー61の操作力を前ブレーキアーム62へ伝達するブレーキレバー側入力ケーブル63および前ブレーキBF側出力ケーブル64と、この前ブレーキBF側出力ケーブル64の端部に接続されるケーブルジョイント65と、ベルクランク66とを備え、ベルクランク66の一端66bにイコライザ40からのインナケーブル51の一端に固定されたケーブルエンド51cを嵌め込むことによりベルクランク66とインナケーブル51とが接続されている。
ケーブルジョイント65は前ブレーキBF側出力ケーブル64のインナケーブル64iに固定されており、ケーブルジョイント65の長穴65hに、ブレーキレバー側入力ケーブル63のインナケーブル63iの一端に固定されたケーブルエンド63dがスライド可能に嵌り合っている。
ベルクランク66は、適所(例えば車体フレーム)に軸66aで回動可能に取り付けられており、他端66cの端部66dがケーブルジョイント65に当接している。端部66dの反対側端部66eはフレーム側ストッパー10sに当接している。前ブレーキBF側出力ケーブル64のインナケーブル64iはベルクランク66の他端66cに関与することなく(例えば他端66cを貫通して)ケーブルジョイント65に接続されている。
したがって、運転者が前ブレーキレバー61を矢印b方向へ回動させる(握る)と、その前輪ブレーキ操作力Ff1は、レバー側インナケーブル63i、ケーブルエンド63d、ケーブルジョイント65、ブレーキ側インナケーブル64iを介して前ブレーキアーム62を矢印c方向へ回動させ、これによって前輪WFへ制動力が付与される。なお、インナケーブル64iはベルクランク66の他端66cに関与することなくケーブルジョイント65に接続されているので、ケーブルジョイント65およびインナケーブル64iの矢印Ff1方向への移動はベルクランク66に何らの作用も及ぼさない。すなわち、運転者が前ブレーキレバー61を回動させてもベルクランク66は回動しない。
一方、運転者が後ブレーキ用のペダルアーム31を踏み込んでブレーキペダル30を矢印b1方向に回動させると、その操作力Fは、イコライザ40によって、前輪ブレーキ操作力Ffと後輪ブレーキ操作力Frとに分配される。
前輪ブレーキ操作力Ffはインナケーブル51を通じてベルクランク66を図3において時計廻りに回動させ、ケーブルジョイント65およびブレーキ側インナケーブル64iを介して前ブレーキアーム62を矢印c方向へ回動させる。これによって前輪WFへ制動力が付与される。なお、このときのベルクランク66の時計回りへの回動およびそれに伴うケーブルジョイント65の前ブレーキレバー61側への移動は、ケーブルジョイント65の長穴65h内をケーブルエンド63dが相対的に移動することによって吸収されるため、前ブレーキレバー61は回動しない。
後輪ブレーキ操作力Frは、後ブレーキ伝達系を介して後輪ブレーキBRを作動させる。
この実施の形態における後ブレーキ伝達系は、イコライザ40の後輪ブレーキ用接続部43に連結されたブレーキロッド70で構成されている。
図5,図6に示すように、ブレーキロッド70の先端には接続金具71が固定されており、この接続金具71の二股状(平面視コ字状)の先端にイコライザ40の後輪ブレーキ用接続部43の下端が入り込んでいて、ピン72で、接続金具71(したがってブレーキロッド70)とイコライザ40の後輪ブレーキ用接続部43とが相対回動可能に接続されている。
図3において、後輪ブレーキ操作力Frは、ブレーキロッド70を介してブレーキアーム73を矢印d方向へ回動させる。これによって後輪WRへ制動力が付与される。
以上の説明から明らかなように、この自動二輪車の連動ブレーキ装置CBは、運転者の操作に応じて次のように作動する。
運転者が前ブレーキレバー61を操作すると、その前輪ブレーキ操作力Ff1で前輪ブレーキBFのみが作動する。
運転者が後ブレーキ用のペダルアーム31を踏み込むと、その操作力Fがイコライザ40によって、前輪ブレーキ操作力Ffと後輪ブレーキ操作力Frとに分配され、前輪ブレーキ操作力Ffで前輪ブレーキBFが作動するとともに後輪ブレーキ操作力Frで後輪ブレーキBRが作動する。
運転者が前ブレーキレバー61とブレーキペダル30とを操作すると、前ブレーキレバー60に基づく前輪ブレーキ操作力Ff1とブレーキペダル30およびイコライザ40に基づく前輪ブレーキ操作力Ffとの合力で前輪ブレーキBFが作動するとともに、後輪ブレーキ操作力Frで後輪ブレーキBRが作動する。
図1,図2に示すように、この自動二輪車の車体10は、ヘッドパイプ11から後方に延びた後、下方に延びるメインフレーム12を有しており、連動ケーブル50の湾曲部53は、メインフレーム12の後方で形成される。
このように構成すると、湾曲部53を効率よく形成することができる。自動二輪車におけるメインフレーム12の前方にはパワーユニットEなどが配置されるため、連動ケーブル50を湾曲させるには大きな制約がある。これに対し、連動ケーブル50を、できる限り制約の小さいメインフレーム12の後方側で湾曲させることにより、湾曲部53を効率よく形成することが可能になる。
図2に示すように、連動ケーブル50はメインフレーム12に沿って配索されるとともに、メインフレーム12に形成される少なくとも1箇所の取り付け部56に支持される。
このように構成すると、連動ケーブル50をメインフレーム12の適所に支持することができ、連動ケーブル50を無理なく配索することができるようになる。
図2においては、取り付け部56は一箇所のみ設けられているが、複数箇所に設けることができる。取り付け部56は取付金具で構成することができる。
図1,図7に示すように、この自動二輪車1は、メインフレーム12の後方に設けられたエアクリーナボックス23と、このエアクリーナボックス23を外側から覆うサイドカバー24とを備えており、連動ケーブル50の湾曲部53は、エアクリーナボックス23とサイドカバー24との間において、エアクリーナボックス23に沿って配置されている。
このように構成すると、エアクリーナボックス23とサイドカバー24との間の隙間S1を利用して連動ケーブル50の湾曲部53が配置されるため、湾曲部53が他の部材のレイアウトに与える影響を小さくすることができる。
図8自動二輪車の連動ブレーキ装置の他の構成例を示す図である。
この連動ブレーキ装置CBが図3に示した装置と異なる点は、前輪ブレーキBFを2入力型にし、前輪ブレーキBFの前ブレーキアーム62に、前ブレーキレバー61によるブレーキレバー側入力ケーブル63と、イコライザ40からの連動ケーブル50とをそれぞれ接続した点にある。
ブレーキレバー側入力ケーブル63は、前ブレーキアーム62に設けた長穴62h2に対してスライド可能に係合したジョイント駒63kを介して前ブレーキアーム62に連結されている。
連動ケーブル50は、前ブレーキアーム62に設けた長穴62h1に対してスライド可能に係合したジョイント駒51kを介して前ブレーキアーム62に連結されている。
この自動二輪車の連動ブレーキ装置CBは、運転者の操作に応じて次のように作動する。
運転者が前ブレーキレバー61を操作すると、その前輪ブレーキ操作力Ff1で前ブレーキアーム62が矢印c方向へ回動し、前輪ブレーキBFのみが作動する。この際、連動ケーブル50側のジョイント駒51kは長穴62h1内を逃げるだけなので、イコライザ40側(後輪ブレーキBR側)には何らの作用も及ばない。
運転者が後ブレーキ用のペダルアーム31を踏み込むと、その操作力Fがイコライザ40によって、前輪ブレーキ操作力Ffと後輪ブレーキ操作力Frとに分配され、前輪ブレーキ操作力Ffで前ブレーキアーム62が矢印c方向へ回動し、前輪ブレーキBFが作動するとともに後輪ブレーキ操作力Frで後輪ブレーキBRが作動する。この際、ブレーキレバー側入力ケーブル63側のジョイント駒63kは長穴62h2内を逃げるだけなので、前ブレーキレバー61には何らの作用も及ばない。
運転者が前ブレーキレバー61とブレーキペダル30とを操作すると、前ブレーキレバー60に基づく前輪ブレーキ操作力Ff1とブレーキペダル30およびイコライザ40に基づく前輪ブレーキ操作力Ffとの合力で前輪ブレーキBFが作動するとともに、後輪ブレーキ操作力Frで後輪ブレーキBRが作動する。
以上のような連動ブレーキ装置によっても、前述した実施の形態と同様の作用効果が得られる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
例えば、上記の実施の形態では、ブレーキペダル30とイコライザ40とが直接連結されているが、伝達部材を介してブレーキペダル30とイコライザ40とを連結しても良い。なお、上記の実施の形態のように、ブレーキペダル30とイコライザ40とを直接連結した方が、構造を簡素化できる。
WF:前輪、WR:後輪、BF:前輪ブレーキBF、BR:後輪ブレーキBR、10:車体フレーム(車体)、11:ヘッドパイプ11、12:メインフレーム、20:ハンドル、23:エアクリーナボックス、24:サイドカバー、30:ブレーキペダル、31:ペダルアーム、32:ミドルアーム、33:軸、40:イコライザ、42:接続部、50:連動ケーブル、51:インナケーブル、52:アウタチューブ、52c:非可撓性湾曲管、53:湾曲部53、53a:湾曲部前半部分。

Claims (4)

  1. 前輪(WF)に制動力を付与し得る前輪ブレーキ(BF)と、
    後輪(WR)に制動力を付与し得る後輪ブレーキ(BR)と、
    車体(10)に軸(33)で回動可能に支持され、前記軸(33)よりも前方に延びるペダルアーム(31)と、前記軸(33)よりも上方に延び、前記ペダルアーム(31)とともに回動するミドルアーム(32)とを有するブレーキペダル(30)と、
    前記ブレーキペダル(30)のミドルアーム(32)に連結され、ブレーキペダル(30)への操作力を前記前輪ブレーキ(BF)と後輪ブレーキ(BR)とに分配するイコライザ(40)と、
    インナケーブル(51)とアウタチューブ(52)とを有し、前記イコライザ(40)から前輪ブレーキ(BF)へ操作カを伝達する連動ケーブル(50)と、
    を備え、
    前記連動ケーブル(50)は、前記イコライザ(40)に車両後方から接続されるとともに、後方に凸状になる湾曲部(53)を介して前方へ延び、
    前記湾曲部(53)のアウタチューブ(52)の少なくとも一部を非可撓性の湾曲管(52c)で形成し
    前記湾曲管(52c)は、前記湾曲部(53)のうち前記イコライザ(40)寄りの湾曲部前半部分(53a)に用いられることを特徴とする自動二輪車の連動ブレーキ装置。
  2. 請求項において、
    前記イコライザ(40)は、前記ミドルアーム(32)との連結部(41)付近で屈曲し連結部(41)よりも上前方へ延びる接続部(42)を有し、前記連動ケーブル(50)は前記接続部(42)に対し該接続部(42)の上後方に延びるように接続されることを特徴とする自動二輪車の連動ブレーキ装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記車体(10)は、ヘッドパイプ(11)から後方に延びた後、下方に延びるメインフレーム(12)を有し、
    前記湾曲部(53)は、前記メインフレーム(12)の後方で形成されることを特徴とする自動二輪車の連動ブレーキ装置。
  4. 請求項において、
    前記メインフレーム(12)の後方に設けられたエアクリーナボックス(23)と、
    このエアクリーナボックス(23)を外側から覆うサイドカバー(24)とを備え、
    前記連動ケーブル(50)の湾曲部(53)は、前記エアクリーナボックス(23)とサイドカバー(24)との間において、エアクリーナボックス(23)に沿って配置されることを特徴とする自動二輪車の連動ブレーキ装置。
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