JP5891078B2 - 免震装置の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明に係る免震装置の製造方法は、弾性板と剛性板とが交互に積層された積層体を有する本体部材と、粉体材料が加圧されて成形されてなり、該本体部材に、前記積層体の積層方向に貫設された孔部内に収容されたプラグ部材と、該プラグ部材を前記積層方向の両側から挟み込むとともに、前記本体部材に各別に固定された一対の蓋部材と、を備える免震装置を形成する免震装置の製造方法であって、前記プラグ部材の重量が、前記プラグ空間の容積に前記粉体材料の密度を乗じて算出される必要重量に基づいて算出された重量になるように、前記プラグ部材を形成する工程と、前記孔部内に位置する前記プラグ部材を前記積層方向に加圧して圧縮し、前記プラグ部材内の空隙を減少、消滅させる圧縮工程と、前記積層体の温度を前記プラグ部材の温度に対し相対的に高める温度差付与工程と、これらの圧縮工程および温度差付与工程の後、前記蓋部材を前記本体部材に固定し、前記一対の蓋部材に前記プラグ部材を前記積層方向の両側から挟み込ませる挟み込み工程と、を有し、該挟み込み工程は、前記積層体の温度が前記プラグ部材の温度よりも高い状態で実施することを特徴とする。
なお、前記プラグ部材が、複数のプラグ分割体により構成されていてもよい。
以上のように、圧縮工程の後、弾性板の収縮を利用して、一対の蓋部材にプラグ部材を前記積層方向に圧縮させることができるので、圧縮工程の際、プラグ部材に加える加圧力を低く抑えることが可能になり、例えばプラグ部材や積層体が損傷すること等を抑制することができる。
さらに、圧縮工程を温度差付与工程の際に実施するので、例えば圧縮工程を温度差付与工程の後に実施する場合などに比べて、積層体とプラグ部材との温度差を大きく維持した状態で挟み込み工程を実施することができる。これにより、弾性板の収縮を利用してプラグ部材に大きな圧縮力を加え易くすることが可能になり、圧縮工程の際、プラグ部材に加える加圧力をより低く抑えることができる。
図1に示すように、免震装置10は、弾性板11と剛性板12とが交互に積層された積層体13を有する本体部材14と、該本体部材14に、積層体13の積層方向Dに貫設された孔部15内に収容されたプラグ部材16と、該プラグ部材16を前記積層方向Dの両側から挟み込むとともに、本体部材14に各別に固定された一対の蓋部材17と、を備えている。
なお前記積層方向Dは、鉛直方向と同等とされており、当該免震装置10は、基礎等の図示しない下部構造と建物本体等の図示しない上部構造との間に介装され、前記上部構造を前記下部構造に対して相対的に水平移動可能に支持する。
ここで本体部材14は、例えば、未加硫の弾性板11および被覆部18を、複数の剛性板12およびフランジ板19とともに加硫させることで、これらが互いに加硫接着されて形成される。なお、弾性板11および被覆部18はゴム材料以外であってもよく、例えば軟質樹脂材料で形成してもよい。また、フランジ板19および剛性板12は、鋼板以外であってもよく、例えば硬質樹脂材料からなる板材であってもよい。
蓋部材17は、前記外側部分17bに前記積層方向Dの外側から差し込まれたボルトによりフランジ板19に締結されている。蓋部材17において前記積層方向Dの外側を向く外面は、フランジ板19の外面と面一となっている。なお蓋部材17は、例えば溶接など他の方法によりフランジ板19に固定されていてもよい。
なお、硬質充填材および塑性流動材の組成、含有率、組み合わせ等は、プラグ部材16に所望される性能に応じて適宜変更することができる。
このときプラグ部材16の外径が、孔部15の小径部15bの内径と同等となるように、プラグ部材16を形成する。またプラグ部材16の重量が、プラグ空間20の容積に前記粉体材料の密度を乗じて算出される必要重量に基づいて算出された重量になるように、プラグ部材16を形成する。プラグ部材16は、例えば互いに大きさが異なる複数のプラグ分割体21を組み合わせて重量を調整することで形成してもよい。複数のプラグ分割体21には、重量調整用のプラグ分割体21(スペーサ)が含まれていてもよい。
ここでプラグ部材16は、粉体材料が加圧されて成形されてなることから、プラグ部材16内には空隙が形成され易くなっており、このようにプラグ部材16の重量を調整すると、プラグ部材16の体積がプラグ空間20の容積よりも大きくなる。
なお、前記固定工程および以下各工程では、本体部材14、プラグ部材16および蓋部材17それぞれについて、意図しない膨らみや傷などの損傷の有無を、例えば目視などにより確認してもよい。
なお本実施形態では、前記加圧手段23による加圧が解除されると、積層体13の弾性板11の復元力により、プラグ部材16が外周側から押し込まれ、上方に向けて僅かに押し戻されてプッシュバックさせられる。そのため圧縮工程の際、前記プッシュバックを考慮して、プラグ部材16の端面が前記開口面22よりも下方に至るようにプラグ部材16を加圧する。
そして本実施形態では、この挟み込み工程を、積層体13の温度がプラグ部材16の温度よりも高い状態で実施する。
以上により、図1に示すような免震装置10が形成される。
さらに、圧縮工程を温度差付与工程の際に実施するので、例えば圧縮工程を温度差付与工程の後に実施する場合などに比べて、積層体13とプラグ部材16との温度差を大きく維持した状態で挟み込み工程を実施することができる。これにより、弾性板11の収縮を利用してプラグ部材16に大きな圧縮力を加え易くすることが可能になり、圧縮工程の際、プラグ部材16に加える加圧力をより低く抑えることができる。
例えば、前記粉体材料は、硬質充填材および塑性流動材を混合したものに限られず、本発明を、構成が異なる他のプラグ部材を有する免震装置の製造方法に適用してもよい。
さらに前記実施形態では、固定工程を実施するものとしたが、これに限られない。例えば、固定工程を実施せず、圧縮工程の際、プラグ部材を、前記加圧手段により前記積層方向の両側から加圧し、挟み込み工程の際、一対の蓋部材の両方を本体部材に各別に固定してもよい。さらにまた、下側の蓋部材が本体部材と一体に成形され、下側の蓋部材が予め本体部材に固定されていてもよい。
さらに前記実施形態では、温度差付与工程の際、圧縮工程を実施するものとしたが、これに限られない。
さらに、フランジ板19はなくてもよい。
なお温度差付与工程では、プラグ部材の温度をいずれも15℃で共通とし、積層体の温度を異ならせた。また、圧縮工程の際に必要な加圧力とは、前記加圧装置によるプラグ部材への加圧を解除したときに、プラグ部材の端面を前記形成予定部の上側の開口面上に位置させるために、プラグ部材を前記積層方向に加圧する必要がある加圧力をいう。
10 免震装置
11 弾性板
12 剛性板
13 積層体
14 本体部材
15 孔部
16 プラグ部材
17 蓋部材
Claims (4)
- 弾性板と剛性板とが交互に積層された積層体を有する本体部材と、
粉体材料が加圧されて成形されてなり、該本体部材に、前記積層体の積層方向に貫設された孔部内に収容されたプラグ部材と、
該プラグ部材を前記積層方向の両側から挟み込むとともに、前記本体部材に各別に固定された一対の蓋部材と、を備える免震装置を形成する免震装置の製造方法であって、
前記プラグ部材の重量が、前記孔部内において前記一対の蓋部材の間に位置するプラグ空間の容積に前記粉体材料の密度を乗じて算出される必要重量に基づいて算出された重量になるように、前記プラグ部材を形成する工程と、
前記孔部内に位置する前記プラグ部材を前記積層方向に加圧して圧縮し、前記プラグ部材内の空隙を減少、消滅させる圧縮工程と、
前記積層体の温度を前記プラグ部材の温度に対し相対的に高める温度差付与工程と、
これらの圧縮工程および温度差付与工程の後、前記蓋部材を前記本体部材に固定し、前記一対の蓋部材に前記プラグ部材を前記積層方向の両側から挟み込ませる挟み込み工程と、を有し、
該挟み込み工程は、前記積層体の温度が前記プラグ部材の温度よりも高い状態で実施することを特徴とする免震装置の製造方法。 - 請求項1記載の免震装置の製造方法であって、
前記圧縮工程は、前記温度差付与工程の際に実施することを特徴とする免震装置の製造方法。 - 請求項2記載の免震装置の製造方法であって、
前記温度差付与工程は、前記積層体を加温することで、前記積層体の温度を前記プラグ部材の温度に対し相対的に高めることを特徴とする免震装置の製造方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の免震装置の製造方法であって、
前記プラグ部材が、複数のプラグ分割体により構成されていることを特徴とする免震装置の製造方法。
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