JP5889938B2 - 積層体および積層体の製造方法 - Google Patents

積層体および積層体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5889938B2
JP5889938B2 JP2014044190A JP2014044190A JP5889938B2 JP 5889938 B2 JP5889938 B2 JP 5889938B2 JP 2014044190 A JP2014044190 A JP 2014044190A JP 2014044190 A JP2014044190 A JP 2014044190A JP 5889938 B2 JP5889938 B2 JP 5889938B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal film
phosphorus
copper powder
working gas
laminate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014044190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015168846A (ja
Inventor
優 瀧本
優 瀧本
雄一郎 山内
雄一郎 山内
智資 平野
智資 平野
尚哉 相川
尚哉 相川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP2014044190A priority Critical patent/JP5889938B2/ja
Priority to US15/123,021 priority patent/US10435792B2/en
Priority to EP15758220.6A priority patent/EP3115481B1/en
Priority to PCT/JP2015/055485 priority patent/WO2015133351A1/ja
Publication of JP2015168846A publication Critical patent/JP2015168846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5889938B2 publication Critical patent/JP5889938B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C24/00Coating starting from inorganic powder
    • C23C24/02Coating starting from inorganic powder by application of pressure only
    • C23C24/04Impact or kinetic deposition of particles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/01Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

本発明は、基材に金属皮膜を積層してなる積層体および積層体の製造方法に関するものである。
近年、コールドスプレー法と呼ばれる成膜方法が知られている。コールドスプレー法は、融点又は軟化点以下の状態にある金属材料の粉末を、ヘリウム、アルゴン、窒素等の不活性ガスとともにノズルから噴射し、固相状態のまま成膜対象の基材に衝突させて基材の表面に皮膜を形成する方法である(例えば、非特許文献1,2を参照)。コールドスプレー法においては、材料の粉末を溶融させて基材に吹き付ける溶射法と異なり、比較的低い温度で成膜が行われる。このため、コールドスプレー法によれば、熱応力の影響を緩和することができ、相変態がなく酸化も抑制された金属皮膜を得ることができる。特に、基材及び皮膜となる材料がともに金属である場合、金属材料の粉末が基材(又は先に形成された皮膜)に衝突した際に粉末と基材との間で塑性変形が生じてアンカー効果が得られると共に、互いの酸化皮膜が破壊されて新生面同士による金属結合が生じるので、密着強度の高い積層体を得ることができる。コールドスプレー方法に用いられる金属材料としては、熱伝導性、電気伝導性や機械特性の高い銅が挙げられる。
伊藤義康、外2名、「コールドスプレイで作製された銅皮膜の熱的・電気的特性」、材料(Journal of Society of Materials of Science, Japan)、日本材料学会、Vol.59、No2、pp.143-148、Feb.2010 吉田満、外2名、「Cold Spray にて形成された銅皮膜の特性報告」、第94回(2011年度秋季)全国講演大会講演論文集、日本溶射学会、pp.19-20、2011
ところで、コールドスプレー法により成膜された金属皮膜は、熱伝導性、電気伝導性や機械特性を高めるために熱処理(アニール処理)が施されているが、装置や製造工程を削減するために、熱処理を別途施さずに熱伝導性、電気伝導性および機械特性に優れた金属皮膜を成膜することが求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、熱処理を別途施すことなく、熱伝導性、電気伝導性および機械特性に優れた積層体および積層体の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる積層体は、基材と、リンを0.002重量%〜0.020重量%含む銅粉末であって、還元処理が施された銅粉末を用いて形成され、前記基材に積層されてなる金属皮膜と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる積層体の製造方法は、リンを0.002重量%〜0.020重量%含む銅粉末であって、還元処理が施された銅粉末を、該銅粉末の融点より低い温度に加熱されたガスと共に加速し、基材の表面に固相状態のままで吹き付けて堆積させて金属皮膜を形成することを特徴とする。
また、本発明にかかる積層体の製造方法は、上記の発明において、前記銅粉末は、600℃以上に加熱されたガスと共に加速されることを特徴とする。
また、本発明にかかる積層体の製造方法は、上記の発明において、前記銅粉末は、平均粒径が20μm〜50μmであることを特徴とする。
本発明によれば、熱処理を別途施すことなく、熱伝導性、電気伝導性および機械特性に優れた積層体を得ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる積層体の構成を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態にかかる積層体の金属皮膜の形成に使用されるコールドスプレー装置の概要を示す模式図である。 図3は、本発明の実施例にかかる金属皮膜におけるリン含有量と電気伝導率との関係を示すグラフである。 図4は、本発明の実施例にかかる金属皮膜の4点曲げ変位測定を説明する図である。 図5は、本発明の実施例にかかる金属皮膜におけるリン含有量と4点曲げ変位との関係を示すグラフである。 図6は、本発明の実施例にかかる金属皮膜におけるリン含有量とビッカース硬さとの関係を示すグラフである。 図7は、本発明の実施例の実施例5にかかる金属皮膜においてリン量が0.002重量%の場合の結晶粒マップを示す図である。 図8は、本発明の実施例の実施例2にかかる金属皮膜においてリン量が0.007重量%の場合の結晶粒マップを示す図である。 図9は、本発明の実施例の比較例4にかかる金属皮膜においてリン量が0.023重量%の場合の結晶粒マップを示す図である。 図10は、本発明の実施例の比較例3にかかる金属皮膜においてリン量が0.013重量%であって、還元処理が施されていない銅粉末を用いて形成された場合の結晶粒マップを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。すなわち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
まず、本発明の実施の形態にかかる積層体について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる積層体の構成を示す概略斜視図である。図1に示す積層体1は、例えば、自動車や電力貯蔵用電源等の大きな電力を要する用途において使用される場合、ブスバー(バスバー)と呼ばれる導電部材として使用される。
積層体1は、金属または合金からなる基材10と、基材10の表面に形成され、後述するコールドスプレー法によって積層され、銅を主成分とする金属材料からなる金属皮膜11と、からなる。積層体1は、図1のような矩形平板状に限定されるものではなく、円柱状、多角柱状などであってもよい。基材10は、金属または合金からなるものであれば、材料は限定されるものではない。基材10は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウムを含む合金を用いて形成される。
一般に、コールドスプレー法により皮膜を形成する際、基材が軟らかい方がアンカー効果により基材と皮膜との密着性が向上することが知られている。本実施の形態では、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる基材10に対し、銅を主成分とする金属からなる粉末を使用して金属皮膜11を形成するため、基材と皮膜との密着性が良好な積層体1を作成することができる。
金属皮膜11は、銅を主成分とし、所定の重量%のリンを含む銅粉末を用いて形成されてなる。銅粉末は、平均粒径が20μm〜50μmである。該銅粉末は、例えば水アトマイズ法により製造される。また、銅粉末には、還元処理が施されている。
具体的には、銅粉末は、粉末中に0.002重量(wt)%〜0.020重量%のリンを含んでなる。銅粉末中に含有するリン量を0.002重量%〜0.020重量%とすることによって、粉末の硬度を低減し、緻密化された金属皮膜11を成形することができる。また、リン量を0.002重量%〜0.020重量%とすることによって、コールドスプレー法を用いて成膜した際に生じる熱によって再結晶が起こって転位の減少し、この転位の減少により電気伝導率が向上し、延性が増加する。このため、熱伝導性、電気伝導性および機械特性(延性)に優れた金属皮膜11を得ることができる。
なお、リン量が0.020重量%よりも多くなると、金属皮膜中のリン量が多くなって電気抵抗が増大し、金属皮膜の電気伝導率が低下してしまう。また、リン量が0.020重量%よりも多くなると、再結晶が生じる温度も上昇し、成膜時の熱による転位の減少が起こりにくくなる。
銅粉末は、形成される金属皮膜11が高い電気伝導率および延性を有する点で、リン量が0.005重量%〜0.010重量%であることが好ましい。リン量を0.005重量%〜0.010重量%とすることによって、転位の減少による電気伝導率の向上、および延性の増加がより顕著に起こるため、熱伝導性、電気伝導性および機械特性(延性)がより優れた金属皮膜11を得ることができる。
つづいて、本実施の形態にかかる積層体1の製造方法について説明する。積層体1は、基材10の表面に、所定の重量%のリンを含む銅粉末を、該銅粉末の融点より低い温度に加熱されたガスと共に加速し、基材10に固相状態のままで吹き付けて堆積させて金属皮膜11を形成することにより製造することができる。
基材10の表面への金属皮膜11の形成は、上述した銅粉末を用いてコールドスプレー法により行なう。金属皮膜11に形成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施の形態にかかる積層体1の金属皮膜11の形成に使用されるコールドスプレー装置20の概要を示す模式図である。
コールドスプレー装置20は、作動ガスを加熱するガス加熱器21と、基材10に噴射する粉末材料を収容し、スプレーガン22に供給する粉末供給装置23と、スプレーガン22で加熱された作動ガスと混合された粉末材料を基材10に噴射するガスノズル24とを備えている。ここでいう粉末材料は、粒径(平均粒径)が20μm〜50μm程度であってリンを0.002重量%〜0.020重量%の範囲で含む銅粉末のことをいう。
圧縮ガスとしては、ヘリウム、窒素、空気などが使用される。供給された作動ガスは、バルブ25および26により、ガス加熱器21と粉末供給装置23にそれぞれ供給される。ガス加熱器21に供給された作動ガスは、例えば600℃以上であって、金属皮膜11を形成するための粉末材料である合金の融点以下の温度に加熱された後、スプレーガン22に供給される。作動ガスの加熱温度は、好ましくは800℃以上であって粉末材料である合金の融点以下の温度である。
粉末供給装置23に供給された作動ガスは、粉末供給装置23内の、粉末材料(銅粉末)をスプレーガン22に所定の吐出量となるように供給する。加熱された圧縮ガスは先細末広形状をなすガスノズル24により超音速流(約340m/s以上)にされる。また、作動ガスのガス圧力は、1MPa〜5MPa程度とすることが好ましく、2MPa〜4MPa程度とすることがさらに好ましい。作動ガスの圧力を1MPa〜5MPa程度とすることにより、基材10と金属皮膜11との間の密着強度の向上を図ることができる。スプレーガン22に供給された粉末材料は、この作動ガスの超音速流の中への投入により加速され、固相状態のまま基材10に高速で衝突して金属皮膜11を形成する。なお、銅を主成分とする金属からなる粉末材料を基材10に固相状態で衝突させて金属皮膜11を形成できる装置であれば、図2のコールドスプレー装置20に限定されるものではない。
コールドスプレー法により基材10の表面に金属皮膜11を形成する粉末材料を吹き付けると、粉末材料が基材10に衝突した際に生じる熱によって、形成された金属皮膜の再結晶(動的再結晶)が起こる。これにより、形成された皮膜に熱処理を施さなくても、緻密化された金属皮膜11を得ることができる。
金属皮膜11は、電気伝導率(IACS)が、90%以上であることが好ましく、93%以上であることがより好ましい。なお、IACSは、標準焼きなまし銅線に対する(標準焼きなまし銅線を100%としたときの)電気伝導率(%)を指す。また、金属皮膜11は、熱伝導性に優れた銅粉末を用いて形成され、かつ良好な電気伝導率を有することで、熱伝導性も良好であると考えることができる。
上述した実施の形態によれば、リンを0.002重量%〜0.020重量%含む銅粉末であって、還元処理が施された銅粉末を用いてコールドスプレー法により形成された金属皮膜11を作製するようにしたので、熱処理を別途施すことなく、熱伝導性、電気伝導性および機械特性に優れた積層体を得ることができる。
本実施の形態にかかる積層体の製造方法により、アルミニウム基板(基材)上に、リンを所定量含む銅皮膜を形成した積層体を作製し、電気伝導性および機械特性について評価を行った。
(実施例1)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、コールドスプレー装置20により、作動ガス:窒素、作動ガス温度:600℃、作動ガス圧力:3MPa、ワーキングディスタンス(WD):25mm、トラバース速度:200mm/s、パス回数:6回で、リンを0.002重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、積層体を作製した。なお、本実施例では、一回のパスで1.1mm程度の皮膜が形成され、6回のパスでおよそ6.6mm前後の金属皮膜を形成した。また、銅粉末は、水アトマイズ法により製造されたものを用いた。
(実施例2)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例1と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.007重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、積層体を作製した。
(実施例3)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例1と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.009重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、積層体を作製した。
(実施例4)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例1と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.017重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、積層体を作製した。
(比較例1)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例1と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.021重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、積層体を作製した。
(比較例2)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例1と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.023重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、積層体を作製した。
(比較例3)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例1と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.013重量%含み、還元処理が施されていない銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、積層体を作製した。
上記のようにして作製した実施例1〜4および比較例1〜3にかかる積層体から金属皮膜部分を切り出してテストピースとし、該テストピースを用いて電気伝導性についての評価を行った。評価した結果を表1に示す。なお、表1中のIACSは、標準焼きなまし銅線に対する(標準焼きなまし銅線を100%としたときの)電気伝導率(%)を示している。テストピースは2mm×2mm×40mmの角柱状に切り出し、測定距離が23mmとなる測定点の間に測定電流(1A)を流して4端子法により電位を測定した。
(実施例5)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、コールドスプレー装置20により、作動ガス:窒素、作動ガス温度:800℃、作動ガス圧力:3MPa、WD:25mm、トラバース速度:200mm/s、パス回数:6回で、リンを0.002重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、テストピースを作製した。なお、本実施例では、一回のパスでは、1.2mm程度の皮膜が形成され、6回のパスで7.2mm前後の金属皮膜を形成した。
(実施例6)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例5と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.007重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、テストピースを作製した。
(実施例7)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例5と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.009重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、テストピースを作製した。
(実施例8)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例5と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.017重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、テストピースを作製した。
(比較例4)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例5と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.023重量%含み、還元処理が施された銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、テストピースを作製した。
(比較例5)
アルミニウム基板(A1050−H24)に、作動ガス、作動ガス温度、作動ガス圧力、WD、トラバース速度、パス回数を実施例5と同一の条件とし、コールドスプレー装置20により、リンを0.013重量%含み、還元処理が施されていない銅粉末(平均粒径:約35μm)を吹付けて金属皮膜を形成し、テストピースを作製した。
上記のようにして作製した実施例5〜8および比較例4,5にかかる積層体から金属皮膜部分を切り出してテストピースとし、該テストピースを用いて電気伝導性についての評価を行った。評価した結果を表2に示す。電気伝導率は、上述した実施例1〜4と同様に、2mm×2mm×40mmのテストピースを用いて、測定距離が23mmとなる測定点の間に測定電流(1A)を流して4端子法により電位を測定した。
図3は、本実施例にかかる金属皮膜におけるリン含有量と電気伝導率(IACS)との関係を示すグラフである。図3に示すグラフでは、丸のプロットが、作動ガス温度を600℃として形成された金属皮膜(実施例1〜4、比較例1〜3)の測定結果を示し、四角のプロットが、作動ガス温度を800℃として形成された金属皮膜(実施例5〜8、比較例4,5)の測定結果を示している。また、図3に示すグラフでは、白抜きのプロットが、還元処理が施された銅粉末を用いて形成された金属皮膜(実施例1〜8、比較例1,2,4)の測定結果を示し、黒塗りのプロットが、還元処理が施されていない銅粉末を用いて形成された金属皮膜(比較例3,5)の測定結果を示している。
表1,2および図3に示すように、リン含有量が実施例1〜8の電気伝導率は、比較例1〜5の電気伝導率と比して大きい。特に実施例2,3,5〜7は、99.0%以上となっており、銅粉末中のリン量を0.007重量%〜0.010重量%とすることで良好な電気伝導率を有する金属皮膜が得られる。さらに、作動ガス温度を800℃とすれば、リン量を0.017重量%としても良好な電気伝導率を有する金属皮膜を得ることができる。これにより、リン量を制限することによって、良好な電気伝導率を有する金属皮膜が得られることがわかる。また、還元処理が施されていない銅粉末を用いて形成された金属皮膜(比較例3,5)は、リン量が0.013重量%であるものの、実施例1〜8にかかる金属皮膜として電気伝導率が低い。
つぎに、上述した実施例1〜7および比較例1〜5にかかる積層体を用いて、4点曲げ変位の測定を行った。図4は、本実施例にかかる金属皮膜の4点曲げ変位測定を説明する図である。4点曲げ変位測定は、2mm×2mm×40mmのテストピースTPを用いて、長手方向と直交する方向から円柱状の支持具101,102および支持具103,104によって挟み込んでテストピースTPに荷重を加えて測定を行った。4点曲げ変位測定では、一方から作用点間距離D1(中心軸間の距離)が10mmとなる二つの支持具101,102を接触させるとともに、他方から支点間距離D2(中心軸間の距離)が30mmとなる二つの支持具103,104を接触させることによってテストピースTPを挟む。なお、本実施例では、支持具101,102に荷重を加えることによってテストピースTPに荷重を加えた。テストピースTPに加える荷重の荷重速度は3.0mm/minであり、支持具101〜104の径は2.5mmである。
図5は、本実施例にかかる金属皮膜におけるリン含有量と4点曲げ変位との関係を示すグラフである。図5に示すグラフでは、丸のプロットが、作動ガス温度を600℃として形成された金属皮膜(実施例1〜4、比較例1〜3)の測定結果を示し、四角のプロットが、作動ガス温度を800℃として形成された金属皮膜(実施例5〜7、比較例4,5)の測定結果を示している。また、図5に示すグラフでは、白抜きのプロットが、還元処理が施された銅粉末を用いて形成された金属皮膜(実施例1〜7、比較例1,2,4)の測定結果を示し、黒塗りのプロットが、還元処理が施されていない銅粉末を用いて形成された金属皮膜(比較例3,5)の測定結果を示している。
図5に示すように、リン含有量が実施例1〜8の範囲である金属皮膜の4点曲げ変位は、比較例1〜5の4点曲げ変位と比して大きい。特に実施例6,7においては、4点曲げ変位が大きくなっており、銅粉末中のリン量を0.007重量%〜0.009重量%とすることで良好な延性を有する金属皮膜が得られる。一方、比較例2,4では、リン量が多いために動的再結晶が起こりにくく、脆性破断が生じた。これにより、リン量を制限することによって、良好な延性を有する金属皮膜が得られることがわかる。また、還元処理が施されていない銅粉末を用いて形成された金属皮膜(比較例3,5)は、リン量が0.013重量%であるものの、実施例1〜7にかかる金属皮膜として4点曲げ変位が低い。
つぎに、上述した実施例1〜6および比較例2〜5にかかる積層体を用いて、ビッカース硬さの測定を行った。ビッカース硬さ測定は、50mm×50mm×6mmに切り出した金毒皮膜の中央部をさらに切り出してテストピースとし、埋め込み鏡面研磨後に硬さ試験を行った。加えた荷重は300gf、3点〜5点の平均値を算出した。
図6は、本実施例にかかる金属皮膜におけるリン含有量とビッカース硬さとの関係を示すグラフである。図6に示すグラフでは、丸のプロットが、作動ガス温度を600℃として形成された金属皮膜(実施例1〜3、比較例2,3)の測定結果を示し、四角のプロットが、作動ガス温度を800℃として形成された金属皮膜(実施例6,7、比較例4,5)の測定結果を示している。また、図6に示すグラフでは、白抜きのプロットが、還元処理が施された銅粉末を用いて形成された金属皮膜(実施例1〜3,6,7、比較例2,4)の測定結果を示し、黒塗りのプロットが、還元処理が施されていない銅粉末を用いて形成された金属皮膜(比較例3,5)の測定結果を示している。
図6に示すように、本実施例にかかる金属皮膜は、リン含有量が多くなるにしたがってビッカース硬さが大きくなっている。特に実施例6,7においては、4点曲げ変位が大きくなっており、リン量を0.007重量%〜0.009重量%とすることで良好な延性を有する金属皮膜が得られる。これにより、リン量を例えば0.005重量%〜0.010重量%に制限することによって、一層良好な延性を有する金属皮膜が得られることが想定される。また、還元処理が施されていない銅粉末を用いて形成された金属皮膜(比較例3,5)は、リン量が0.013重量%であるものの、実施例1〜3,6,7にかかる金属皮膜としてビッカース硬さが極端に大きくなっている。
つぎに、上述したテストピースを用いて、結晶粒マップの作成を行った。金属皮膜に電子線を照射すると、試料表面で生じる電子後方散乱回折(Electron Backscatter Diffraction:EBSD)により試料の結晶系や結晶方位に関する情報が得られる。電子線を走査しながらEBSDパターンを測定、解析することで、微小領域の結晶系や結晶方位の分布に関する情報を取得し、結晶粒マップを作成した。
図7は、本実施例の実施例5にかかる金属皮膜においてリン量が0.002重量%の場合(作動ガス温度:800℃)の結晶粒マップを示す図である。図8は、本実施例の実施例2にかかる金属皮膜においてリン量が0.007重量%の場合(作動ガス温度:600℃)の結晶粒マップを示す図である。図9は、本実施例の比較例4にかかる金属皮膜においてリン量が0.023重量%の場合(作動ガス温度:800℃)の結晶粒マップを示す図である。図10は、本実施例の比較例3にかかる金属皮膜においてリン量が0.013重量%であって、還元処理が施されていない銅粉末を用いて形成された場合(作動ガス温度:600℃)の結晶粒マップを示す図である。
図7,8に示す結晶粒マップのように、リン量が0.002重量%(実施例5)、0.070重量%(実施例2)の場合は、粒径が5μm以上である部分が多く、検出された粒径における平均結晶粒径も実施例2で2.15μm、実施例5で2.87μmと大きい。
また、図9,10に示す結晶粒マップのように、リン量が0.023重量%(比較例4)、0.013重量%(比較例3)の場合は、粒径が5μm以上である部分がほとんどなく、粒径を検出することができない領域が多い。また、検出された粒径における平均結晶粒径は比較例3で1.67μm、比較例4で1.50μmと小さい。
図7〜9に示す結晶粒マップから、リン量を制限することによって、熱処理を別途施さなくても、再結晶が起こりやすく、良好な電気伝導性および機械特性を有する金属皮膜が得られることがわかる。また、還元処理が施されていない銅粉末を用いて形成された金属皮膜(比較例3、図10)は、リン量が0.013重量%であるものの、実施例2,5にかかる金属皮膜として平均結晶粒径が小さく、再結晶が起こりにくいことがわかる。
上述した実施の形態は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは、上記記載から自明である。
以上のように、本発明にかかる積層体および積層体の製造方法は、熱処理を別途施すことなく、熱伝導性、電気伝導性および機械特性に優れた積層体を得るのに有用である。
1 積層体
10 基材
11 金属皮膜
20 コールドスプレー装置
21 ガス加熱器
22 スプレーガン
23 粉末供給装置
24 ガスノズル

Claims (4)

  1. 基材と、
    リンを0.002重量%〜0.020重量%含む銅の還元粉末からなり、前記基材の表面との間で塑性変形によるアンカー効果が生じているとともに、前記基材の表面と新生面同士による金属結合が生じており、該表面に密着して積層されてなる金属皮膜と、
    を備えたことを特徴とする積層体。
  2. リンを0.002重量%〜0.020重量%含む銅粉末であって、還元処理が施された銅粉末を、該銅粉末の融点より低い温度に加熱されたガスと共に加速し、基材の表面に固相状態のままで吹き付けて堆積させて金属皮膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
  3. 前記銅粉末は、600℃以上に加熱されたガスと共に加速されることを特徴とする請求項2に記載の積層体の製造方法。
  4. 前記銅粉末は、平均粒径が20μm〜50μmであることを特徴とする請求項2または3に記載の積層体の製造方法。
JP2014044190A 2014-03-06 2014-03-06 積層体および積層体の製造方法 Active JP5889938B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014044190A JP5889938B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 積層体および積層体の製造方法
US15/123,021 US10435792B2 (en) 2014-03-06 2015-02-25 Laminate and method of fabricating laminate
EP15758220.6A EP3115481B1 (en) 2014-03-06 2015-02-25 Method for producing a laminate
PCT/JP2015/055485 WO2015133351A1 (ja) 2014-03-06 2015-02-25 積層体および積層体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014044190A JP5889938B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 積層体および積層体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015168846A JP2015168846A (ja) 2015-09-28
JP5889938B2 true JP5889938B2 (ja) 2016-03-22

Family

ID=54055160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014044190A Active JP5889938B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 積層体および積層体の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10435792B2 (ja)
EP (1) EP3115481B1 (ja)
JP (1) JP5889938B2 (ja)
WO (1) WO2015133351A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017082368A1 (ja) * 2015-11-11 2017-05-18 日本発條株式会社 積層体および積層体の製造方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3984534B2 (ja) * 2002-11-19 2007-10-03 三井金属鉱業株式会社 導電性ペースト用の銅粉及びその製造方法
JP4352121B2 (ja) * 2003-04-02 2009-10-28 Dowaエレクトロニクス株式会社 銅粉の製造法
JP4868716B2 (ja) 2004-04-28 2012-02-01 三井金属鉱業株式会社 フレーク銅粉及び導電性ペースト
FI120050B (fi) * 2004-06-03 2009-06-15 Luvata Oy Menetelmä metallioksidipulverin pelkistämiseksi ja liittämiseksi lämmönsiirtopintaan ja lämmönsiirtopinta
EP1806183A1 (de) * 2006-01-10 2007-07-11 Siemens Aktiengesellschaft Düsenanordnung und Verfahren zum Kaltgasspritzen
JP4586823B2 (ja) * 2007-06-21 2010-11-24 トヨタ自動車株式会社 成膜方法、伝熱部材、パワーモジュール、車両用インバータ、及び車両
JP5321942B2 (ja) * 2008-02-29 2013-10-23 新東工業株式会社 電子回路基板の製造方法およびその電子回路基板
JP5155743B2 (ja) * 2008-03-04 2013-03-06 三井金属鉱業株式会社 導電性ペースト用銅粉及び導電性ペースト
CA2735151C (en) * 2008-08-29 2017-09-05 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. Metallic copper dispersion and application thereof, and process for producing the metallic copper dispersion
JP2010077520A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Toray Ind Inc 銅微粒子の製造方法および銅微粒子
JP2010129934A (ja) * 2008-11-30 2010-06-10 Sintokogio Ltd ガラス回路基板及びガラス回路基板の製造方法
JP2011060654A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Toyobo Co Ltd 銅薄膜製造方法および銅薄膜
WO2013158178A2 (en) * 2012-01-27 2013-10-24 Ndsu Research Foundation Micro cold spray direct write systems and methods for printed micro electronics

Also Published As

Publication number Publication date
EP3115481A4 (en) 2017-10-11
JP2015168846A (ja) 2015-09-28
EP3115481B1 (en) 2018-10-03
US20170058406A1 (en) 2017-03-02
US10435792B2 (en) 2019-10-08
EP3115481A1 (en) 2017-01-11
WO2015133351A1 (ja) 2015-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9070487B2 (en) Conductive member
US10166751B2 (en) Method for enhanced additive manufacturing
TWI624551B (zh) 金屬粉末、積層造形物之製造方法及積層造形物
JP5730089B2 (ja) 導電材料、積層体および導電材料の製造方法
JP5654088B1 (ja) 導電部材および導電部材の製造方法
JP6860484B2 (ja) ろう付け合金
Nikbakht et al. Cold spray and laser-assisted cold spray of CrMnCoFeNi high entropy alloy using nitrogen as the propelling gas
WO2015005131A1 (ja) 積層体および積層体の製造方法
CN104272455A (zh) 镀铝铜结合导线及制作其的方法
JP6006846B1 (ja) 導電部材、ガス絶縁開閉装置用導電部材およびガス絶縁開閉装置用導電部材の製造方法
JP5889938B2 (ja) 積層体および積層体の製造方法
Uhlmann et al. Qualification of CuCr1Zr for the SLM Process
CN104272456A (zh) 镀铝铜结合导线及制作其的方法
CN110168140B (zh) 陶瓷电路基板的制造方法
Jifeng et al. Preparation of electrical contact materials by cold gas-spray
JP6331019B2 (ja) 抵抗溶接用タングステン−モリブデン合金電極材料
US9540716B2 (en) Composite powder of carbide/blending metal
CN104285287B (zh) 镀铝铜条带
Lee et al. Effect of aging treatment on bonding interface properties of hot-pressed Cu/Al clad material
JP6561481B2 (ja) 鉄鋼材料の接合方法
CN104226982A (zh) 一种激光-感应复合熔覆专用合金粉末
CN111266421B (zh) 铝钢复合材料及其制备方法和电站空冷设备
WO2021100616A1 (ja) 複合基板及びその製造方法、並びに、回路基板及びその製造方法
KR20170072624A (ko) 금속 및 세라믹 복합재 형성 방법
KR20220089843A (ko) 분말야금의 기계적 합금화 및 방전 플라즈마 소결을 통해 베어링 강을 제조하는 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5889938

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250