JP5888494B2 - 遠心ファン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心ファン装置に関する。
従来、モータの駆動力を利用してインペラを回転させ、軸方向に吸引した気体を周方向に排出する遠心ファン装置が知られている。遠心ファン装置は、例えば、掃除機の吸引手段や、電子機器の空冷手段として、使用されている。
従来の遠心ファン装置の構造については、例えば、米国特許出願公開第2008/0069689号明細書に記載されている。当該文献の遠心ファン装置は、ハウジングと、ハウジング内に配置されたインペラと、インペラを回転させる駆動装置と、を有している(クレーム1,図1A,図3B)。また、当該文献の遠心ファン装置では、ハウジングのトップシェルに、吸引孔が形成されている(クレーム5,図1A,図3B)。
米国特許出願公開第2008/0069689号明細書
しかしながら、米国特許出願公開第2008/0069689号明細書の遠心ファン装置では、吸引孔の周囲において、トップシェルの下面に溝が設けられている。そして、当該溝に、インペラのトップパネルの上端部が、挿入されている(図3B)。このような構造では、吸引孔の周囲において、トップシェルの振動や騒音が、大きくなりやすい。特に、遠心ファン装置を高速で駆動させるときには、上記の振動や騒音の問題が顕著となる。
本発明の目的は、駆動時の振動や騒音を低減できる遠心ファン装置を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、前記インペラを回転させるモータと、前記インペラを包囲するハウジングと、を有し、前記ハウジングは、前記インペラの上方に位置する吸気部と、前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、を有し、前記インペラは、前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、を有し、前記吸気部は、前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、を有し、前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、前記リブの径方向内側の端部は、前記シュラウドの上端部より、径方向外側に位置し、前記リブは、前記天板部の下面と、前記外殻部の径方向内側の面とに亘って、形成されている遠心ファン装置である。
また、本願の例示的な他の発明は、上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、前記インペラを回転させるモータと、前記インペラを包囲するハウジングと、を有し、前記ハウジングは、前記インペラの上方に位置する吸気部と、前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、を有し、前記インペラは、前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、を有し、前記吸気部は、前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、を有し、前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、前記リブは、前記シュラウドの上端部より径方向外側に位置する第1リブと、前記シュラウドの上端部より径方向内側に位置する第2リブと、を有する遠心ファン装置である。
また、本願の例示的な他の発明は、上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、前記インペラを回転させるモータと、前記インペラを包囲するハウジングと、を有し、前記ハウジングは、前記インペラの上方に位置する吸気部と、前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、を有し、前記インペラは、前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、を有し、前記吸気部は、前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、を有し、前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、前記リブは、径方向に延びる複数の板状リブを含む遠心ファン装置である。
また、本願の例示的な他の発明は、上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、前記インペラを回転させるモータと、前記インペラを包囲するハウジングと、を有し、前記ハウジングは、前記インペラの上方に位置する吸気部と、前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、を有し、前記インペラは、前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、を有し、前記吸気部は、前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、を有し、前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、前記リブは、前記シュラウドの上端部の径方向外側において、周方向に延びる環状リブをさらに含む遠心ファン装置である。
また、本願の例示的な他の発明は、上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、前記インペラを回転させるモータと、前記インペラを包囲するハウジングと、を有し、前記ハウジングは、前記インペラの上方に位置する吸気部と、前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、を有し、前記インペラは、前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、を有し、前記吸気部は、前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、を有し、前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、前記円筒部の下端部は、前記シュラウドの上端部より、下側に位置する遠心ファン装置である。
また、本願の例示的な他の発明は、上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、前記インペラを回転させるモータと、前記インペラを包囲するハウジングと、を有し、前記ハウジングは、前記インペラの上方に位置する吸気部と、前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、を有し、前記インペラは、前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、を有し、前記吸気部は、前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、を有し、前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、前記リブの径方向内側の端縁部と前記シュラウドの上端部の外周面との径方向の距離をd1、前記外殻部の径方向内側の端縁部と前記シュラウドの上端部の外周面との径方向の距離をd2、前記外殻部のうち、前記リブより径方向外側に位置する部分の下面と前記シュラウドの上面との軸方向の距離をd3として、d2>d3>d1を満たす遠心ファン装置である。
本願の例示的な第1発明によれば、シュラウドの上端部より径方向内側に、ハウジングの円筒部が配置されている。このため、吸気部から、ベースとシュラウドとの間へ、効率よく気体を取り込むことができる。また、ハウジングの吸気部の剛性が、リブにより高められている。このため、駆動時の振動や騒音を低減できる。
図1は、第1実施形態に係る遠心ファン装置の縦断面図である。 図2は、第2実施形態に係る遠心ファン装置の斜視図である。 図3は、第2実施形態に係る遠心ファン装置の縦断面図である。 図4は、第2実施形態に係る上ハウジング部材およびインペラの部分縦断面図である。 図5は、第2実施形態に係る上ハウジング部材の下面図である。 図6は、第2実施形態に係る下インペラ部材の縦断面図である。 図7は、第2実施形態に係る下インペラ部材の上面図である。 図8は、第2実施形態に係る上インペラ部材の縦断面図である。 図9は、第2実施形態に係る上インペラ部材の下面図である。 図10は、変形例に係る上ハウジング部材およびインペラの部分縦断面図である。 図11は、変形例に係る上ハウジング部材およびインペラの部分縦断面図である。 図12は、変形例に係るハウジング部材の下面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本願では、モータの中心軸に沿う方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、インペラに対して吸気部側を「上」として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、これは、あくまで説明の便宜のために上下を定義したものであって、本発明に係る遠心ファンの使用時の向きを限定するものではない。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る遠心ファン装置1Aの縦断面図である。図1に示すように、遠心ファン装置1Aは、モータ10A、インペラ20A、およびハウジング30Aを有している。インペラ20Aは、中心軸9Aを中心として、回転可能に支持されている。また、インペラ20Aは、モータ10Aにより回転される。
図1に示すように、インペラ20Aは、ベース61A、シュラウド62A、およびブレード63Aを、有している。ベース61Aは、中心軸9Aに直交する方向に広がっている。シュラウド62Aは、ベース61Aの上方に位置している。シュラウド62Aは環状であり、その径は、上方へ向かうにつれて収束している。ブレード63Aは、ベース61Aとシュラウド62Aとの間に、介在している。
ハウジング30Aは、インペラ20Aを包囲している。また、ハウジング30Aは、吸気部71Aと排気部72Aとを有している。吸気部71Aは、インペラ20Aの上方に位置している。排気部72Aは、インペラ20Aの径方向外側に位置している。
また、図1に示すように、吸気部71Aは、円筒部711A、天板部712A、および外殻部713Aを、有している。円筒部711Aは、シュラウド62Aの上端部より径方向内側において、軸方向に延びている。天板部712Aは、円筒部711Aの上端部から径方向外側へ向けて、広がっている。外殻部713Aは、天板部712Aの径方向外側の端縁部から、下側および径方向外側へ向けて広がっている。
このように、この遠心ファン装置1Aでは、シュラウド62Aの上端部より径方向内側に、ハウジング30Aの円筒部711Aが配置されている。このため、吸気部71Aから、ベース61Aとシュラウド62Aとの間へ、効率よく気体を取り込むことができる。
また、ハウジング30Aは、吸気部71Aの内側の面からシュラウド62A側へ向けて突出したリブ73Aを、さらに有している。このリブ73Aにより、ハウジング30Aの吸気部71Aの剛性が、高められている。その結果、遠心ファン装置1Aの駆動時の振動や騒音が、低減されている。
<2.第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態について、説明する。
<2−1.遠心ファン装置の全体構成>
図2は、第2実施形態に係る遠心ファン装置1の斜視図である。図3は、遠心ファン装置1の縦断面図である。この遠心ファン装置1は、自走式掃除ロボット、ハンディクリーナー、掃除機等の吸引型の清掃装置に搭載されて、当該清掃装置の吸引手段として使用される。図2および図3に示すように、本実施形態の遠心ファン装置1は、モータ10、インペラ20、およびハウジング30を有している。
モータ10は、静止部40および回転部50を有している。静止部40は、ハウジング30に対して相対的に静止している。回転部50は、静止部40に対して回転可能に支持されている。静止部40は、取付板41、軸受ホルダ42、スリーブ43、ステータコア44、コイル45、および回路基板46を有している。回転部50は、シャフト51、ロータホルダ52、および複数のマグネット53を有している。
取付板41は、中心軸9に直交する方向に広がる略板状の部材である。取付板41は、下ハウジング部材31に固定されている。軸受ホルダ42は、取付板41に固定されたカップ状の部材である。スリーブ43は、軸受ホルダ42の内部に保持されている。スリーブ43は、シャフト51の外周面に対向する略円筒状の内周面を有している。
ステータコア44は、軸受ホルダ42の外周面に、固定されている。ステータコア44は、放射状に延びる複数のティース441を有している。コイル45は、各ティース441に巻かれた導線により、構成されている。また、回路基板46は、取付板41の上面に固定されている。回路基板46には、コイル45に駆動電流を与えるための電子回路が、実装されている。
シャフト51は、軸方向に延びる柱状の部材である。シャフト51は、スリーブ43および軸受ホルダ42により、中心軸9を中心として回転可能に支持されている。シャフト51の上端部は、スリーブ43の上面より上方へ、突出している。ロータホルダ52は、シャフト51に固定されて、シャフト51とともに回転する。複数のマグネット53は、ステータコア44の径方向外側において、ロータホルダ52に固定されている。また、複数のマグネット53は、N極とS極とが交互に並ぶように、周方向に配列されている。
回路基板46を介してコイル45に駆動電流を与えると、ステータコア44の複数のティース441に、磁束が発生する。そして、ティース441とマグネット53との間の磁束の作用によって、周方向のトルクが生じる。その結果、静止部40に対して回転部50が、中心軸9を中心として回転する。
インペラ20は、モータ10の回転部50とともに、回転可能に支持されている。本実施形態のインペラ20は、下インペラ部材21と、下インペラ部材21の上側に配置された上インペラ部材22とで、構成されている。図3に示すように、下インペラ部材21は、中心軸9に直交する方向に広がる略円板状のベース61を含んでいる。シャフト51の上端部は、ベース61の下面に設けられた取付穴611に、圧入されている。これにより、シャフト51とベース61とが、固定されている。
上インペラ部材22は、シュラウド62と、複数のブレード63とを、含んでいる。シュラウド62は、ベース61の上方において、環状に広がっている。シュラウド62は、中心軸9に近づくにつれて高くなるように、傾斜している。したがって、シュラウド62の径は、上方へ向かうにつれて収束している。また、シュラウド62の上端部の内側には、気体を取り込むための円形の開口部622が、設けられている。
複数のブレード63は、シュラウド62の下面から、下方へ向けて延びている。したがって、ブレード63は、ベース61とシュラウド62との間に介在している。各ブレード63は、径方向および周方向に対して、斜めに延びている。ブレード63の下端部は、ベース61の上面に溶着されている。これにより、下インペラ部材21と上インペラ部材22とが、固定されている。下インペラ部材21と上インペラ部材22との固定構造の詳細については、後述する。
ハウジング30は、下ハウジング部材31と、下ハウジング部材31の上側に配置された上ハウジング部材32と、を有している。下ハウジング部材31は、インペラ20の下方に位置する底板部311と、底板部311の径方向外側に位置する溝部312と、を有している。底板部311は、モータ10の外周部付近から、径方向外側へ向けて広がっている。溝部312は、インペラ20より径方向外側において、底板部311を取り囲むように、周方向に延びている。図3に示すように、溝部312は、断面視において略U字状の上面を有している。
上ハウジング部材32は、インペラ20の上面および側部を覆う環状の部材である。上ハウジング部材32の外周部の下端部は、下ハウジング部材31の外周部の上端部に、固定されている。インペラ20は、下ハウジング部材31と上ハウジング部材32とに、包囲されている。また、ハウジング30は、インペラ20の上方に位置する吸気部71と、インペラ20の径方向外側に位置する排気部72と、を有している。吸気部71には、外部から気体を取り込むための吸気口710が、設けられている。排気部72には、外部へ向けて気体を排出するための排気口720が、設けられている。
モータ10を駆動させると、モータ10の回転部50とともに、インペラ20が回転する。そうすると、吸気口710からハウジング30の内部へ、気体が取り込まれる。ハウジング30の内部に取り込まれた気体は、インペラ20により加速される。その結果、下ハウジング部材31の溝部312の上面に沿って、気体が周方向に流れる。その後、気体は、排気口720を通って、ハウジング30の外部へ排出される。
<2−2.上ハウジング部材について>
続いて、上ハウジング部材32のより詳細な構造について、説明する。図4は、上ハウジング部材32およびインペラ20の部分縦断面図である。また、図5は、上ハウジング部材32の下面図である。
上述の通り、上ハウジング部材32は、吸気部71を有している。吸気部71は、円筒部711、天板部712、および外殻部713を有している。円筒部711は、吸気口710の周囲において、軸方向に円筒状に延びている。天板部712は、円筒部711の上端部から、径方向外側へ向けて、広がっている。外殻部713は、天板部712の径方向外側の端縁部から、下側および径方向外側へ向けて、広がっている。また、上ハウジング部材32は、吸気部71の下面に、円環状の溝714を有している。そして、当該溝714の内部に、シュラウド62の上端部が配置されている。
円筒部711は、シュラウド62の上端部より径方向内側に位置している。これにより、吸気口710から、シュラウド62と上ハウジング部材32との間へ、気体が流れることが、抑制されている。外部から吸引される気体は、吸気口710を通って、ベース61とシュラウド62との間へ、効率よく取り込まれる。特に、本実施形態では、円筒部711の下端部が、シュラウド62の上端部より、下側に位置している。このため、吸気口710から、ベース61とシュラウド62との間へ、より効率よく気体が取り込まれる。その結果、遠心ファン装置1の静圧が高められる。
また、図4および図5に示すように、上ハウジング部材32は、複数の板状リブ73を、さらに有している。各板状リブ73は、吸気部71の内側の面から、シュラウド62側へ向けて、突出している。本実施形態では、これらの板状リブ73によって、吸気部71の剛性が高められている。その結果、遠心ファン装置1の駆動時における、上ハウジング部材32の振動や騒音が、抑制されている。
仮に、吸気部の外側の面に、板状リブを設けたとすると、遠心ファン装置の清掃装置への取り付けに関して、清掃装置側の構造上の制約が大きくなる。しかしながら、本実施形態では、吸気部71の内側の面に、板状リブ73が設けられている。したがって、吸気部71の外側の面には、リブによる大きな凹凸が、形成されていない。したがって、遠心ファン装置1の取り付けに関する制約が小さい。
特に、本実施形態では、天板部712の上面が、中心軸9に略直交する平坦面となっている。このため、天板部712の上面と、清掃装置側の部材とを密着させやすい。天板部712の上面と、清掃装置側の部材とを密着させれば、天板部712付近からの気体の漏れを、抑制できる。その結果、清掃装置に搭載された状態における遠心ファン装置1の静圧を、より高めることができる。
板状リブ73は、吸気部71の内側の面から、径方向および軸方向に延びている。このため、吸気部71の複数の振動成分のうち、特に、径方向および軸方向の振動成分が低減される。また、本実施形態では、天板部712の下面と、外殻部713の径方向内側の面とに亘って、板状リブ73が形成されている。このように、2つの面に亘って板状リブ73が延びていることで、吸気部71の振動が、より抑制される。
また、本実施形態では、板状リブ73の径方向内側の端部が、シュラウド62の上端部より、径方向外側に配置されている。このようにすれば、板状リブ73と、シュラウド62の上端部との接触を防止しつつ、シュラウド62の上端部と天板部712の下面とを、接近させることができる。その結果、遠心ファン装置1の軸方向の寸法を、抑制できる。
また、本実施形態では、複数の板状リブ73の径方向の長さが、径方向外側へ向かうにつれて、減少している。そして、中心軸9と板状リブ73とを含む縦断面において、板状リブ73の下縁部と外殻部713の下面とが、なだらかに連続している。また、当該縦断面において、板状リブ73および外殻部713の下面が、径方向外側へ向かうにつれて漸次に下降するように、傾斜している。したがって、外殻部713のうち、板状リブ73より径方向外側に位置する部分の下面は、板状リブ73の下端部より下側に位置している。
このため、板状リブ73とシュラウド62との接触を防止しつつ、板状リブ73とシュラウド62の上面とを、接近させやすい。板状リブ73とシュラウド62の上面とが接近すれば、吸気口710から、シュラウド62と上ハウジング部材32との間へ、気体が流れることを、より抑制できる。
ここで、図4のように、板状リブ73の径方向内側の端縁部と、シュラウド62の上端部の外周面との径方向の距離を、d1とする。また、外殻部713の径方向内側の端縁部と、シュラウド62の上端部の外周面との径方向の距離を、d2とする。また、外殻部713のうち、板状リブ73より径方向外側に位置する部分の下面と、シュラウド62の上面との軸方向の距離を、d3とする。
シュラウド62と上ハウジング部材32との間への気体の流入を、抑制するためには、板状リブ73とシュラウド62の上端部との距離を、接近させることが、好ましい。したがって、d3>d1とすることが好ましい。また、吸気部71の剛性を、より高めるためには、板状リブ73の径方向の寸法を、大きくすることが好ましい。したがって、d2>d3>d1とすることが好ましい。
また、図5に示すように、本実施形態では、上ハウジング部材32に、7つの板状リブ73が設けられている。7つの板状リブ73は、周方向に略等間隔に、配列されている。上ハウジング部材32が有する板状リブ73の数は、7つ以外であってもよい。ただし、板状リブ73の数は、インペラ20が有するブレード63の数、モータ10のポール数、および、モータ10のスロット数の、いずれとも一致しないことが好ましい。このようにすれば、板状リブ73と、他の部材とで、共振が生じることを、抑制できる。なお、ポール数は、モータ10が有するマグネットの磁極数に等しい。また、スロット数は、モータ10が有するティース441の数に等しい。
また、本実施形態の上ハウジング部材32は、射出成型により得られた樹脂成型品である。射出成型を利用すれば、複数の板状リブ73を、容易に成型することができる。また、仮に、板状リブを設けずに、吸気部の厚みを全体的に厚くして剛性を得ようとすると、溶融樹脂を冷却固化する際に、吸気部の表面に、部分的な凹みが生じやすくなる。しかしながら、本実施形態では、吸気部71の厚みを抑えつつ、複数の板状リブ73によって、吸気部71の剛性が高められている。これにより、部分的な凹みの発生が、抑制されている。また、吸気部を全体的に厚くする場合と比べて、樹脂の使用量も低減されている。
<2−3.下インペラ部材と上インペラ部材との固定構造について>
続いて、下インペラ部材21と上インペラ部材22との固定構造について、説明する。図6は、下インペラ部材21の縦断面図である。図7は、下インペラ部材21の上面図である。図8は、上インペラ部材22の縦断面図である。図9は、上インペラ部材22の下面図である。
図6および図7に示すように、下インペラ部材21のベース61の上面には、複数の第1凹部211が設けられている。各第1凹部211は、径方向および周方向に対して、斜めに広がっている。複数の第1凹部211は、複数のブレード63に対応するように、周方向に略等間隔に配列されている。また、ベース61には、第1凹部211からさらに下方へ向けて凹んだ第2凹部212が、設けられている。第2凹部212は、上面視において、第1凹部211より小さい略円形の窪みである。
一方、図8および図9に示すように、上インペラ部材22の各ブレード63の下面には、第1凸部221と、第2凸部222とが、設けられている。第1凸部221は、ブレード63に沿って延びている。すなわち、第1凸部221は、径方向および周方向に対して、斜めに延びている。また、第1凸部221の下端部は、下方へ向けて尖っている。また、第2凸部222は、下面視において、ブレード63より小さい略円柱状の突起である。複数の第2凸部222は、複数の第2凹部212に対応する位置に、それぞれ配置されている。
インペラ20の製造時には、ベース61の各第1凹部211に、ブレード63の下端部が、それぞれ嵌合される。また、ベース61の各第2凹部212内に、ブレード63の第2凸部222が、それぞれ嵌合される。このとき、ブレード63の各第1凸部221の下端部は、ベース61の第1凹部211の底部に、それぞれ当接する。
その後、下インペラ部材21および上インペラ部材22の少なくとも一方に、超音波振動を付与する。そうすると、ベース61の上面とブレード63の第1凸部221との間に摩擦熱が生じ、当該摩擦熱によって、第1凸部221が溶融する。その結果、下インペラ部材21と上インペラ部材22とが、溶着される。
ここで、下インペラ部材21および上インペラ部材22の各部材において、重心の位置を中心軸9と完全に一致させることは、製造上困難である。仮に、下インペラ部材21の重心の偏りと、上インペラ部材22の重心の偏りとが、同方向に重なってしまうと、インペラ20全体としての重心の偏りが、大きくなってしまう。このため、インペラ20の製造時には、下インペラ部材21の重心の偏りと上インペラ部材22の重心の偏りとが相殺されるように、中心軸9に対する両部材の相対的な回転位置を定めることが好ましい。
本実施形態では、複数の第2凹部212のうち、1つの第2凹部212sの径が、他の第2凹部212の径より、大きく形成されている。また、複数の第2凸部222のうち、1つの第2凹部212sの径が、他の第2凸部222の径より、大きく形成されている。以下では、径の大きい1つの第2凹部212sを、大径第2凹部212sと称する。また、径の大きい1つの第2凸部222sを、大径第2凸部222sと称する。
インペラ20の製造時には、大径第2凹部212sに、大径第2凸部222sを嵌合させる。大径第2凸部222sを、大径第2凹部212s以外の第2凹部212に、嵌合させることはできない。したがって、下インペラ部材21と上インペラ部材22との相対的な回転位置は、一意に定められる。
本実施形態のインペラ20は、射出成型により得られた樹脂成形品である。インペラ20の製造時には、予め、下インペラ部材21および上インペラ部材22の、それぞれの重心の偏りの傾向を調べる。そして、下インペラ部材21と上インペラ部材22とを組み合わせたときに、両部材の重心の偏りが略反対方向となるように、大径第2凹部212sおよび大径第2凸部222sの位置を、それぞれ設定する。
このようにすれば、下インペラ部材21および上インペラ部材22のそれぞれに、重心の偏りがあったとしても、インペラ20全体として、重心の偏りを低減できる。また、下インペラ部材21と上インペラ部材22とを組み合わせた後に、インペラ20の重心を補正する工程を、簡略化または省略できる。その結果、インペラ20の製造工程を短縮できる。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
図10は、一変形例に係る上ハウジング部材32Bおよびインペラ20Bの部分縦断面図である。図10の例では、吸気部71Bの内側の面に、複数の第1板状リブ731Bと、複数の第2板状リブ732Bとが、設けられている。第1板状リブ731Bは、シュラウド62Bの上端部より、径方向外側に位置している。一方、第2板状リブ732Bは、シュラウド62Bの上端部より、径方向内側に位置している。このように、径方向の複数箇所に板状リブを設けることで、吸気部71Bの剛性を、より高めることができる。
また、図10の例では、第1板状リブ731Bと第2板状リブ732Bとの間に、切り欠き733Bが設けられている。そして、当該切り欠き733Bの内部に、シュラウド62Bの上端部が配置されている。このようにすれば、シュラウド62Bの上端部と、第1板状リブ731Bおよび第2板状リブ732Bとの接触を、防止できる。また、シュラウド62Bの上端部と、上インペラ部材22Bの天板部712Bの下面とを、軸方向に接近させることができる。したがって、遠心ファン装置の軸方向の寸法を、抑制できる。
また、図10の例では、第1板状リブ731Bが、天板部712Bの下面と、外殻部713Bの径方向内側の面とに亘って、形成されている。また、第2板状リブ732Bが、天板部712Bの下面と、円筒部711Bの外周面とに亘って、形成されている。このように、吸気部71Bの2つの面に亘って各板状リブが延びていることで、吸気部71Bの振動が、より抑制されている。
図11は、他の変形例に係る上ハウジング部材32Cおよびインペラ20Cの部分縦断面図である。図12は、当該変形例に係る上ハウジング部材32Cの下面図である。図11および図12の例では、吸気部71Cの内側の面に、複数の板状リブ73Cと、1つの環状リブ74Cとが、設けられている。環状リブ74Cは、シュラウド62Cの上端部の径方向外側において、周方向に延びている。このような環状リブ74Cを設ければ、吸気部71Cの剛性を、より高めることができる。
また、図11に示すように、この例では、環状リブ74Cの下端部が、シュラウド62Cの上端部より、下方に位置している。そして、環状リブ74Cと、シュラウド62Cの上端部と、円筒部711Cとが、径方向に重なっている。このようにすれば、吸気口710から、シュラウド62Cと上ハウジング部材32Cとの間へ、気体が流れることを、より抑制できる。したがって、吸気口710Cから、ベース61Cとシュラウド62Cとの間へ、より効率よく気体を取り込むことができる。その結果、遠心ファン装置の静圧を、より高めることができる。
また、他の変形例として、板状リブを省略し、上ハウジング部材の吸気部の内側の面に、環状リブのみが設けられていてもよい。
また、インペラ20およびハウジング30の材料は、上記の実施形態のように樹脂であってもよく、他の材料であってもよい。例えば、インペラ20およびハウジング30の一方または両方が、金属により形成されていてもよい。
また、下インペラ部材に、複数の第2凸部が設けられ、上インペラ部材に、複数の第2凹部が設けられていてもよい。また、下インペラ部材が、ベースおよび複数のブレードを含み、上インペラ部材が、シュラウドのみで構成されていてもよい。その場合には、例えば、ブレードの上面とシュラウドの下面との間で、溶接および嵌合による位置決めを、行えばよい。また、インペラは、1部材で構成されていてもよく、3つ以上の部材で構成されていてもよい。
また、本発明の遠心ファンは、清掃装置以外の装置に搭載されるものであってもよい。例えば、本発明の遠心ファンは、パソコン等の電子機器に、内部冷却用として搭載されるものであってもよい。また、本発明の遠心ファンは、他の種々のOA機器、医療機器、家電製品、または輸送機器に搭載されるものであってもよい。
また、遠心ファン装置の細部の構成については、上記の実施形態や変形例と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
<4.上記の実施形態から抽出される他の発明>
なお、「中心軸に対する下インペラ部材と上インペラ部材との相対的な回転位置を定めること」を第1の課題として設定すれば、「リブ」を必須要件とせず、それに代えて、回転位置を定めるための「凹部」および「凸部」を必須要件とする発明を、上記の実施形態から抽出することができる。当該発明は、例えば、「上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、前記インペラを回転させるモータと、前記インペラを包囲するハウジングと、を有し、前記ハウジングは、前記インペラの上方に位置する吸気部と、前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、を有し、前記インペラは、下インペラ部材と、前記下インペラ部材の上側に配置された上インペラ部材と、を有し、前記下インペラ部材および前記上インペラ部材の一方に設けられた複数の凹部に、前記下インペラ部材および前記上インペラ部材の他方に設けられた複数の凸部が嵌合し、前記複数の凹部は、他の凹部より径の大きい1つの大径凹部を含み、前記複数の凸部は、他の凸部より径の大きい1つの大径凸部を含み、前記大径凹部に、前記大径凸部が嵌合している遠心ファン装置。」となる。
この発明によれば、大径凹部と大径凸部との嵌合によって、中心軸に対する下インペラ部材と上インペラ部材との相対的な回転位置を、定めることができる。また、この発明に、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、組み合わせることも可能である。
本発明は、遠心ファン装置に利用できる。
1,1A 遠心ファン装置
9,9A 中心軸
10,10A モータ
20,20A,20B,20C インペラ
21 インペラ部材
21 下インペラ部材
22,22B 上インペラ部材
30,30A ハウジング
31 下ハウジング部材
32,32B,32C 上ハウジング部材
61,61A,61C ベース
62,62A,62B,62C シュラウド
63,63A ブレード
71,71A,71B,71C 吸気部
72,72A 排気部
73,73C 板状リブ
73A リブ
74C 環状リブ
211 第1凹部
212 第2凹部
212s 大径第2凹部
622 開口部
710,710C 吸気口
720 排気口
711,711A,711B,711C 円筒部
712,712A,712B 天板部
713,713A,713B 外殻部
714 溝
731B 第1板状リブ
732B 第2板状リブ
733B 切り欠き

Claims (12)

  1. 上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、
    前記インペラを回転させるモータと、
    前記インペラを包囲するハウジングと、
    を有し、
    前記ハウジングは、
    前記インペラの上方に位置する吸気部と、
    前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、
    を有し、
    前記インペラは、
    前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、
    前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、
    前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、
    を有し、
    前記吸気部は、
    前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、
    前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、
    前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、
    を有し、
    前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、
    前記リブの径方向内側の端部は、前記シュラウドの上端部より、径方向外側に位置し、
    前記リブは、前記天板部の下面と、前記外殻部の径方向内側の面とに亘って、形成されている遠心ファン装置。
  2. 請求項1に記載の遠心ファン装置において、
    前記中心軸と前記リブとを含む縦断面において、前記リブの下縁部と前記外殻部の下面とがなだらかに連続し、かつ、
    前記外殻部のうち、前記リブより径方向外側に位置する部分の下面は、前記リブの下端部より下側に位置している遠心ファン装置。
  3. 上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、
    前記インペラを回転させるモータと、
    前記インペラを包囲するハウジングと、
    を有し、
    前記ハウジングは、
    前記インペラの上方に位置する吸気部と、
    前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、
    を有し、
    前記インペラは、
    前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、
    前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、
    前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、
    を有し、
    前記吸気部は、
    前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、
    前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、
    前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、
    を有し、
    前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、
    前記リブは、
    前記シュラウドの上端部より径方向外側に位置する第1リブと、
    前記シュラウドの上端部より径方向内側に位置する第2リブと、
    を有する遠心ファン装置。
  4. 請求項に記載の遠心ファン装置において、
    前記リブは、前記第1リブと前記第2リブとの間に、切り欠きを有する遠心ファン装置。
  5. 請求項または請求項に記載の遠心ファン装置において、
    前記第2リブは、前記天板部の下面と、前記円筒部の外周面とに亘って、形成されている遠心ファン装置。
  6. 上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、
    前記インペラを回転させるモータと、
    前記インペラを包囲するハウジングと、
    を有し、
    前記ハウジングは、
    前記インペラの上方に位置する吸気部と、
    前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、
    を有し、
    前記インペラは、
    前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、
    前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、
    前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、
    を有し、
    前記吸気部は、
    前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、
    前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、
    前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、
    を有し、
    前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、
    前記リブは、
    径方向に延びる複数の板状リブ
    を含む遠心ファン装置。
  7. 請求項に記載の遠心ファン装置において、
    前記ハウジングが有する前記板状リブの数が、前記インペラが有する前記ブレードの数、前記モータのポール数、および、前記モータのスロット数の、いずれとも一致しない遠心ファン装置。
  8. 上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、
    前記インペラを回転させるモータと、
    前記インペラを包囲するハウジングと、
    を有し、
    前記ハウジングは、
    前記インペラの上方に位置する吸気部と、
    前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、
    を有し、
    前記インペラは、
    前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、
    前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、
    前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、
    を有し、
    前記吸気部は、
    前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、
    前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、
    前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、
    を有し、
    前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、
    前記リブは、
    前記シュラウドの上端部の径方向外側において、周方向に延びる環状リブ
    をさらに含む遠心ファン装置。
  9. 上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、
    前記インペラを回転させるモータと、
    前記インペラを包囲するハウジングと、
    を有し、
    前記ハウジングは、
    前記インペラの上方に位置する吸気部と、
    前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、
    を有し、
    前記インペラは、
    前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、
    前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、
    前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、
    を有し、
    前記吸気部は、
    前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、
    前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、
    前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、
    を有し、
    前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、
    前記円筒部の下端部は、前記シュラウドの上端部より、下側に位置する遠心ファン装置。
  10. 上下に延びる中心軸を中心として、回転可能に支持されるインペラと、
    前記インペラを回転させるモータと、
    前記インペラを包囲するハウジングと、
    を有し、
    前記ハウジングは、
    前記インペラの上方に位置する吸気部と、
    前記インペラの径方向外側に位置する排気部と、
    を有し、
    前記インペラは、
    前記中心軸に直交する方向に広がるベースと、
    前記ベースの上方に位置し、上方へ向かうにつれて径が収束する環状のシュラウドと、
    前記ベースと前記シュラウドとの間に介在するブレードと、
    を有し、
    前記吸気部は、
    前記シュラウドの上端部より径方向内側において軸方向に延びる円筒部と、
    前記円筒部の上端部から径方向外側へ向けて広がる天板部と、
    前記天板部の径方向外側の端縁部から下側および径方向外側へ向けて広がる外殻部と、
    を有し、
    前記ハウジングは、前記吸気部の内側の面から前記シュラウド側へ向けて突出したリブを、さらに有し、
    前記リブの径方向内側の端縁部と前記シュラウドの上端部の外周面との径方向の距離をd1、前記外殻部の径方向内側の端縁部と前記シュラウドの上端部の外周面との径方向の距離をd2、前記外殻部のうち、前記リブより径方向外側に位置する部分の下面と前記シュラウドの上面との軸方向の距離をd3として、
    d2>d3>d1
    を満たす遠心ファン装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれかに記載の遠心ファン装置において、
    前記天板部の上面が、平坦面である遠心ファン装置。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれかに記載の遠心ファン装置において、
    前記ハウジングが、樹脂成型品である遠心ファン装置。
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