JP2000179491A - 電動送風機 - Google Patents
電動送風機Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インデューサのブレードとインペラのロアシ
ュラウドの間に生じる隙間を防止し、高効率で騒音の小
さい電動送風機を提供する。 【解決手段】 図５はインデューサ６の拡大図であり、
ボス８に固着されたブレード７とロアブレードの間に隙
間が生じることなく十分に気密性が保たれるようにブレ
ード７の形状に工夫がなされている。本発明に用いるイ
ンデューサ６のブレード７はその断面が、前記ロアシュ
ラウド側との接触部分に変形可能な細いリブを立てた形
状になるように形成した構成とする。即ち、図５（Ａ）
のブレード７のＢ−Ｂ’線での断面図が、例えば変形可
能な三角形状の細いリブが形成されたものを用いた場合
のように、インデューサ６をインペラ４に組み込む際
に、アッパーシュラウド１０にボス８と固着されたブレ
ード７を密着させ、ロアシュラウド９で挟持した時に、
図５（Ｂ）のように、ブレード７の変形可能な三角形状
の細いリブ７１がロアシュラウド９に隙間なく接触して
気密性が達成される。
ュラウドの間に生じる隙間を防止し、高効率で騒音の小
さい電動送風機を提供する。 【解決手段】 図５はインデューサ６の拡大図であり、
ボス８に固着されたブレード７とロアブレードの間に隙
間が生じることなく十分に気密性が保たれるようにブレ
ード７の形状に工夫がなされている。本発明に用いるイ
ンデューサ６のブレード７はその断面が、前記ロアシュ
ラウド側との接触部分に変形可能な細いリブを立てた形
状になるように形成した構成とする。即ち、図５（Ａ）
のブレード７のＢ−Ｂ’線での断面図が、例えば変形可
能な三角形状の細いリブが形成されたものを用いた場合
のように、インデューサ６をインペラ４に組み込む際
に、アッパーシュラウド１０にボス８と固着されたブレ
ード７を密着させ、ロアシュラウド９で挟持した時に、
図５（Ｂ）のように、ブレード７の変形可能な三角形状
の細いリブ７１がロアシュラウド９に隙間なく接触して
気密性が達成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電機掃除機に用いる
電動送風機に関するものである。
電動送風機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の電動送風機は、例えばケ
ーシングの中に、インペラ、エアガイドを設けて、モー
タによりインペラを高速回転させて、風量と真空圧を得
るようになっていた。インペラはブレード、ロアシュラ
ウド、アッパーシュラウドにより構成されており、ブレ
ードは垂直方向に設けられていた。
ーシングの中に、インペラ、エアガイドを設けて、モー
タによりインペラを高速回転させて、風量と真空圧を得
るようになっていた。インペラはブレード、ロアシュラ
ウド、アッパーシュラウドにより構成されており、ブレ
ードは垂直方向に設けられていた。
【０００３】かかる電動送風機のインペラでは、空気の
流入はインペラの吸込口から入り、インペラの外径方向
へ直角に曲げられて吐出される。そのため、空気の流れ
がスムーズでなく、衝突、摩擦による損失が多く、ブレ
ード、シュラウドなどの形状を考慮してもその効率には
限界があり、所定の出力を出すためには大きな消費電力
を必要としていた。
流入はインペラの吸込口から入り、インペラの外径方向
へ直角に曲げられて吐出される。そのため、空気の流れ
がスムーズでなく、衝突、摩擦による損失が多く、ブレ
ード、シュラウドなどの形状を考慮してもその効率には
限界があり、所定の出力を出すためには大きな消費電力
を必要としていた。
【０００４】そこで、その点を解決するために、図１に
示す電動送風機に対して以下のような手段が提案されて
いる。即ち、図１の電動送風機の垂直水平半断面図にお
いて、１は後述するインペラ及びエアガイドを内包する
ファンケースで、中央に吸気孔１３が開口している。ま
た、２は電動送風機のシャフト、３は前方にファンケー
ス１を取り付けたモータフレームである。４は複数枚の
インペラブレード５を有する遠心形のインペラで、この
インペラ４の外周にファンケース１とエアガイド１１で
形成されたディフーュザが外周に向かって拡大した通路
を有するように配設されている。
示す電動送風機に対して以下のような手段が提案されて
いる。即ち、図１の電動送風機の垂直水平半断面図にお
いて、１は後述するインペラ及びエアガイドを内包する
ファンケースで、中央に吸気孔１３が開口している。ま
た、２は電動送風機のシャフト、３は前方にファンケー
ス１を取り付けたモータフレームである。４は複数枚の
インペラブレード５を有する遠心形のインペラで、この
インペラ４の外周にファンケース１とエアガイド１１で
形成されたディフーュザが外周に向かって拡大した通路
を有するように配設されている。
【０００５】１２は駆動用の整流子型のモータで、吸気
孔１３に流れ込んだ気流Ａは、モータ内部を冷却しなが
ら排気孔１４より気流Ｂとして排出される。なお、イン
ペラ４は、図２〜図４に示すように、インぺラブレード
５を挾着したアッパーシュラウド１０とロアシュラウド
９で構成されている。図２はインペラ４の一部破断面を
有する斜視図、図３はロアシュラウド９を取付けた状態
のインペラ４の平面図、図３はロアシュラウドを取り外
した状態のインペラ４の平面図である。
孔１３に流れ込んだ気流Ａは、モータ内部を冷却しなが
ら排気孔１４より気流Ｂとして排出される。なお、イン
ペラ４は、図２〜図４に示すように、インぺラブレード
５を挾着したアッパーシュラウド１０とロアシュラウド
９で構成されている。図２はインペラ４の一部破断面を
有する斜視図、図３はロアシュラウド９を取付けた状態
のインペラ４の平面図、図３はロアシュラウドを取り外
した状態のインペラ４の平面図である。
【０００６】次に、インペラ４の内周部には、軸方向か
ら徐々に半径方向へ気流の流れの向きを変え、インペラ
４へ空気を送るインデューサ６が取り付けられ、モータ
１２のシャフト２に、アッパーシュラウド１０に密着し
てインペラ４と共に締め付けられている。このインデュ
ーサ６は樹脂などにより形成されたものであり、複数枚
のインデューサブレード７が一体に成形され、略円筒形
をしている。そして、インデューサ６のブレード７は、
空気をインデューサ６内へ導入するため、前方へ傾斜さ
せている。
ら徐々に半径方向へ気流の流れの向きを変え、インペラ
４へ空気を送るインデューサ６が取り付けられ、モータ
１２のシャフト２に、アッパーシュラウド１０に密着し
てインペラ４と共に締め付けられている。このインデュ
ーサ６は樹脂などにより形成されたものであり、複数枚
のインデューサブレード７が一体に成形され、略円筒形
をしている。そして、インデューサ６のブレード７は、
空気をインデューサ６内へ導入するため、前方へ傾斜さ
せている。
【０００７】インデューサ６のボス（斜線部）８は裾広
がりの形状をなしており、滑らかにアッパーシュラウド
１０に連結されている。また、インペラ４のブレード５
は、インデューサ６のブレード７の傾きに合わせて傾斜
させ、インデューサ６のブレード７とブレード５とをす
きまなく連結されている。
がりの形状をなしており、滑らかにアッパーシュラウド
１０に連結されている。また、インペラ４のブレード５
は、インデューサ６のブレード７の傾きに合わせて傾斜
させ、インデューサ６のブレード７とブレード５とをす
きまなく連結されている。
【０００８】このように構成された電動送風機では、イ
ンペラ４はいわゆる遠心ファンであり、インペラ４に
は、ファンケース１の吸気孔１３に、インデューサ６が
設けてあり、このインデューサ６に形成されたインデュ
ーサのブレード７が回転方何に向かって傾斜させてい
る、いわゆる斜流ファンとしての役割を果たしている。
ンペラ４はいわゆる遠心ファンであり、インペラ４に
は、ファンケース１の吸気孔１３に、インデューサ６が
設けてあり、このインデューサ６に形成されたインデュ
ーサのブレード７が回転方何に向かって傾斜させてい
る、いわゆる斜流ファンとしての役割を果たしている。
【０００９】そのため、大きな風量をインデューサ６内
へ送り込むことができる。更にインデューサ６により遠
心ファンであるインペラ４へ送り込まれて圧力上昇させ
る。従って、風量、真空度とも高い能力をもった高効率
の電動送風機が達成されるものである。
へ送り込むことができる。更にインデューサ６により遠
心ファンであるインペラ４へ送り込まれて圧力上昇させ
る。従って、風量、真空度とも高い能力をもった高効率
の電動送風機が達成されるものである。
【００１０】次に、図７のインデューサ６の拡大図を参
照すると、ボス８に固着されたブレード７に着目する
と、図７（Ａ）のブレード７のＡ−Ａ’線での断面図
は、図７（Ｂ）のような形状になっている。ところが従
来の三次元的曲線を有するインデューサ６は樹脂製であ
り、インデューサ６に連結するインペラ４は複数枚の板
金ブレード５により形成されている。樹脂製インデュー
サ６は成型部品であるため、成型時に寸法精度をインペ
ラ４の板金ブレード５と同じように出すのは困難であ
る。
照すると、ボス８に固着されたブレード７に着目する
と、図７（Ａ）のブレード７のＡ−Ａ’線での断面図
は、図７（Ｂ）のような形状になっている。ところが従
来の三次元的曲線を有するインデューサ６は樹脂製であ
り、インデューサ６に連結するインペラ４は複数枚の板
金ブレード５により形成されている。樹脂製インデュー
サ６は成型部品であるため、成型時に寸法精度をインペ
ラ４の板金ブレード５と同じように出すのは困難であ
る。
【００１１】そのため、インデューサ６をインペラ４に
組み込む際に、アッパーシュラウド１０にボス８と固着
されたブレード７を密着させ、ロアシュラウド９で挟持
した場合には、図８（Ａ）のように、隙間なく気密に構
成されるべきところが、図８（Ｂ）のように、インデュ
ーサのブレード７とロアシュラウド９の間に隙間が生じ
て気密性が保たれず、電動送風機を運転した際に、吸引
された気流が隣の通路に漏出して損失が増加し、運転効
率の低下と漏出気流による騒音発生の原因になってい
た。
組み込む際に、アッパーシュラウド１０にボス８と固着
されたブレード７を密着させ、ロアシュラウド９で挟持
した場合には、図８（Ａ）のように、隙間なく気密に構
成されるべきところが、図８（Ｂ）のように、インデュ
ーサのブレード７とロアシュラウド９の間に隙間が生じ
て気密性が保たれず、電動送風機を運転した際に、吸引
された気流が隣の通路に漏出して損失が増加し、運転効
率の低下と漏出気流による騒音発生の原因になってい
た。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題点に鑑みなされたもので、インデューサのブレード
とインペラのロアシュラウドの間に生じる隙間を防止
し、高効率で騒音の小さい電動送風機を提供することを
目的とする。
問題点に鑑みなされたもので、インデューサのブレード
とインペラのロアシュラウドの間に生じる隙間を防止
し、高効率で騒音の小さい電動送風機を提供することを
目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
電動送風機は、モータと、モータのモータフレームに装
着されインペラ及びエアガイドを内包する吸引用のファ
ンケースとを備え、前記インペラは複数枚のブレードと
それを挟着するロアシュラウドとアッパーシュラウドと
で構成され、前記インペラの内周部には、ロアシュラウ
ドからアッパーシュラウドに近づくに従って径が大きく
なるボスと、ボスから放射状に形成されインペラの回転
方向に傾斜した複数枚のブレードとからなるインデュー
サを、ブレードと共にロアシュラウドとアッパーシュラ
ウドとの間に挟持固定してなる電動送風機において、前
記インデューサのブレードはその断面が、前記ロアシュ
ラウド側との接触部分に変形可能なリブを立てた形状に
なるように形成した構成とする。
電動送風機は、モータと、モータのモータフレームに装
着されインペラ及びエアガイドを内包する吸引用のファ
ンケースとを備え、前記インペラは複数枚のブレードと
それを挟着するロアシュラウドとアッパーシュラウドと
で構成され、前記インペラの内周部には、ロアシュラウ
ドからアッパーシュラウドに近づくに従って径が大きく
なるボスと、ボスから放射状に形成されインペラの回転
方向に傾斜した複数枚のブレードとからなるインデュー
サを、ブレードと共にロアシュラウドとアッパーシュラ
ウドとの間に挟持固定してなる電動送風機において、前
記インデューサのブレードはその断面が、前記ロアシュ
ラウド側との接触部分に変形可能なリブを立てた形状に
なるように形成した構成とする。
【００１４】本発明の請求項２に係る電動送風機は、モ
ータと、モータのモータフレームに装着されインペラ及
びエアガイドを内包する吸引用のファンケースとを備
え、前記インペラは複数枚のブレードとそれを挟着する
ロアシュラウドとアッパーシュラウドとで構成され、前
記インペラの内周部には、ロアシュラウドからアッパー
シュラウドに近づくに従って径が大きくなるボスと、ボ
スから放射状に形成されインペラの回転方向に傾斜した
複数枚のブレードとからなるインデューサを、ブレード
と共にロアシュラウドとアッパーシュラウドとの間に挟
持固定してなる電動送風機において、前記インデューサ
のブレードはその断面が、前記ロアシュラウド側との接
触部分に変形可能な三角形状のリブを立てた形状になる
ように形成した構成とする。
ータと、モータのモータフレームに装着されインペラ及
びエアガイドを内包する吸引用のファンケースとを備
え、前記インペラは複数枚のブレードとそれを挟着する
ロアシュラウドとアッパーシュラウドとで構成され、前
記インペラの内周部には、ロアシュラウドからアッパー
シュラウドに近づくに従って径が大きくなるボスと、ボ
スから放射状に形成されインペラの回転方向に傾斜した
複数枚のブレードとからなるインデューサを、ブレード
と共にロアシュラウドとアッパーシュラウドとの間に挟
持固定してなる電動送風機において、前記インデューサ
のブレードはその断面が、前記ロアシュラウド側との接
触部分に変形可能な三角形状のリブを立てた形状になる
ように形成した構成とする。
【００１５】本発明の請求項３に係る電動送風機は、モ
ータと、モータのモータフレームに装着されインペラ及
びエアガイドを内包する吸引用のファンケースとを備
え、前記インペラは複数枚のブレードとそれを挟着する
ロアシュラウドとアッパーシュラウドとで構成され、前
記インペラの内周部には、ロアシュラウドからアッパー
シュラウドに近づくに従って径が大きくなるボスと、ボ
スから放射状に形成されインペラの回転方向に傾斜した
複数枚のブレードとからなるインデューサを、ブレード
と共にロアシュラウドとアッパーシュラウドとの間に挟
持固定してなる電動送風機において、前記インデューサ
のブレードはその断面が、前記ロアシュラウド側との接
触部分に変形可能な矩形状のリブを立てた形状になるよ
うに形成した構成とする。
ータと、モータのモータフレームに装着されインペラ及
びエアガイドを内包する吸引用のファンケースとを備
え、前記インペラは複数枚のブレードとそれを挟着する
ロアシュラウドとアッパーシュラウドとで構成され、前
記インペラの内周部には、ロアシュラウドからアッパー
シュラウドに近づくに従って径が大きくなるボスと、ボ
スから放射状に形成されインペラの回転方向に傾斜した
複数枚のブレードとからなるインデューサを、ブレード
と共にロアシュラウドとアッパーシュラウドとの間に挟
持固定してなる電動送風機において、前記インデューサ
のブレードはその断面が、前記ロアシュラウド側との接
触部分に変形可能な矩形状のリブを立てた形状になるよ
うに形成した構成とする。
【００１６】本発明の請求項４に係る電動送風機は、モ
ータと、モータのモータフレームに装着されインペラ及
びエアガイドを内包する吸引用のファンケースとを備
え、前記インペラは複数枚のブレードとそれを挟着する
ロアシュラウドとアッパーシュラウドとで構成され、前
記インペラの内周部には、ロアシュラウドからアッパー
シュラウドに近づくに従って径が大きくなるボスと、ボ
スから放射状に形成されインペラの回転方向に傾斜した
複数枚のブレードとからなるインデューサを、ブレード
と共にロアシュラウドとアッパーシュラウドとの間に挟
持固定してなる電動送風機において、前記インデューサ
のブレードはその断面が、前記ロアシュラウド側との接
触部分に変形可能な頂部に円弧を有する形状のリブを立
てた形状になるように形成した構成とする。
ータと、モータのモータフレームに装着されインペラ及
びエアガイドを内包する吸引用のファンケースとを備
え、前記インペラは複数枚のブレードとそれを挟着する
ロアシュラウドとアッパーシュラウドとで構成され、前
記インペラの内周部には、ロアシュラウドからアッパー
シュラウドに近づくに従って径が大きくなるボスと、ボ
スから放射状に形成されインペラの回転方向に傾斜した
複数枚のブレードとからなるインデューサを、ブレード
と共にロアシュラウドとアッパーシュラウドとの間に挟
持固定してなる電動送風機において、前記インデューサ
のブレードはその断面が、前記ロアシュラウド側との接
触部分に変形可能な頂部に円弧を有する形状のリブを立
てた形状になるように形成した構成とする。
【００１７】本発明の請求項５に係る電動送風機は、請
求項１乃至請求項４の前記リブは前記ブレードの中央部
または端部に形成した構成とする。
求項１乃至請求項４の前記リブは前記ブレードの中央部
または端部に形成した構成とする。
【００１８】こうして、インデューサをインペラに組み
込む際に、インデューサのブレードとロアシュラウドの
間に隙間なく気密性が保たれて、電動送風機を運転した
際に、吸引された気流が隣の通路に漏出することもな
く、漏出損失を防止することができ、運転効率の向上と
漏出気流による騒音の発生も低減することができる。
込む際に、インデューサのブレードとロアシュラウドの
間に隙間なく気密性が保たれて、電動送風機を運転した
際に、吸引された気流が隣の通路に漏出することもな
く、漏出損失を防止することができ、運転効率の向上と
漏出気流による騒音の発生も低減することができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て以下に詳述する。本発明は上記した図１のタイプの電
動送風機を基本構成とするものである。図１は中心より
上半分は垂直断面を、下半分は水平断面を展開している
垂直水平半断面図である。そして、本発明に用いるイン
ペラ及びインデューサの構成も基本的には図２〜図４に
示すものと同一であるので、ここではその説明は省略す
る。
て以下に詳述する。本発明は上記した図１のタイプの電
動送風機を基本構成とするものである。図１は中心より
上半分は垂直断面を、下半分は水平断面を展開している
垂直水平半断面図である。そして、本発明に用いるイン
ペラ及びインデューサの構成も基本的には図２〜図４に
示すものと同一であるので、ここではその説明は省略す
る。
【００２０】図において、図７に示す従来のインデュー
サのブレードは、上記したような欠点があるので、本発
明の特徴とするインデューサのブレードを図５、図６に
より説明する。図５はインデューサ６の拡大図であり、
ボス８に固着されたブレード７とロアブレードの間に隙
間が生じることなく十分に気密性が保たれるようにブレ
ード７の形状に工夫がなされている。
サのブレードは、上記したような欠点があるので、本発
明の特徴とするインデューサのブレードを図５、図６に
より説明する。図５はインデューサ６の拡大図であり、
ボス８に固着されたブレード７とロアブレードの間に隙
間が生じることなく十分に気密性が保たれるようにブレ
ード７の形状に工夫がなされている。
【００２１】本発明に用いるインデューサ６のブレード
７はその断面が、前記ロアシュラウド側との接触部分に
変形可能な細いリブを立てた形状になるように形成した
構成とする。即ち、図５（Ａ）のブレード７のＢ−Ｂ’
線での断面図が図６のような形状になっるように形成す
る。図６（Ａ）〜図６（Ｃ）は細いリブをブレードの端
部に形成した例であり、図６（Ａ）は変形可能な三角形
状の細いリブ、図６（Ｂ）は変形可能な矩形状の細いリ
ブ、そして図６（Ｃ）は変形可能な頂部に円弧を有する
形状の細いリブである。
７はその断面が、前記ロアシュラウド側との接触部分に
変形可能な細いリブを立てた形状になるように形成した
構成とする。即ち、図５（Ａ）のブレード７のＢ−Ｂ’
線での断面図が図６のような形状になっるように形成す
る。図６（Ａ）〜図６（Ｃ）は細いリブをブレードの端
部に形成した例であり、図６（Ａ）は変形可能な三角形
状の細いリブ、図６（Ｂ）は変形可能な矩形状の細いリ
ブ、そして図６（Ｃ）は変形可能な頂部に円弧を有する
形状の細いリブである。
【００２２】また、図６（Ｄ）〜図６（Ｆ）は細いリブ
をブレードの中央部に形成した例であり、同様に、図６
（Ｄ）は変形可能な三角形状の細いリブ、図６（Ｅ）は
変形可能な矩形状の細いリブ、そして図６（Ｆ）は変形
可能な頂部に円弧を有する形状の細いリブである。
をブレードの中央部に形成した例であり、同様に、図６
（Ｄ）は変形可能な三角形状の細いリブ、図６（Ｅ）は
変形可能な矩形状の細いリブ、そして図６（Ｆ）は変形
可能な頂部に円弧を有する形状の細いリブである。
【００２３】これにより、通常、インデューサ６は成型
時に十分な寸法精度がでない樹脂製であり、それと一体
に形成されたブレード７も樹脂製であっても、例えば図
６（Ｄ）の変形可能な三角形状の細いリブが形成された
ものを用いた場合のように、インデューサ６をインペラ
４に組み込む際に、アッパーシュラウド１０にボス８と
固着されたブレード７を密着させ、ロアシュラウド９で
挟持した時に、図５（Ｂ）のように、ブレード７の変形
可能な三角形状の細いリブ７１がロアシュラウド９に隙
間なく接触して気密性が達成される。
時に十分な寸法精度がでない樹脂製であり、それと一体
に形成されたブレード７も樹脂製であっても、例えば図
６（Ｄ）の変形可能な三角形状の細いリブが形成された
ものを用いた場合のように、インデューサ６をインペラ
４に組み込む際に、アッパーシュラウド１０にボス８と
固着されたブレード７を密着させ、ロアシュラウド９で
挟持した時に、図５（Ｂ）のように、ブレード７の変形
可能な三角形状の細いリブ７１がロアシュラウド９に隙
間なく接触して気密性が達成される。
【００２４】このように、ブレード７とロアシュラウド
９の間に隙間なく気密性が保たれて、電動送風機を運転
した際に、吸引された気流が隣の通路に漏出することも
なく、漏出損失を防止することができ、運転効率の向上
と漏出気流による騒音の発生も低減することができる。
９の間に隙間なく気密性が保たれて、電動送風機を運転
した際に、吸引された気流が隣の通路に漏出することも
なく、漏出損失を防止することができ、運転効率の向上
と漏出気流による騒音の発生も低減することができる。
【００２５】
【発明の効果】以上のように、本発明の電動送風機は、
インデューサのブレードの断面を、ロアシュラウド側と
接触部分が変形可能な細いリブを立てた形状になるよう
に形成することにより、インデューサをインペラに組み
込む際に、インデューサのブレードとロアシュラウドの
間に隙間なく気密性が保たれて、電動送風機を運転した
際に、吸引された気流が隣の通路に漏出することもな
く、漏出損失を防止することができ、運転効率の向上と
漏出気流による騒音の発生も低減することができる。
インデューサのブレードの断面を、ロアシュラウド側と
接触部分が変形可能な細いリブを立てた形状になるよう
に形成することにより、インデューサをインペラに組み
込む際に、インデューサのブレードとロアシュラウドの
間に隙間なく気密性が保たれて、電動送風機を運転した
際に、吸引された気流が隣の通路に漏出することもな
く、漏出損失を防止することができ、運転効率の向上と
漏出気流による騒音の発生も低減することができる。
【図１】本発明の電動送風機の垂直水平半断面図。
【図２】インデューサを組込んだインペラ一部破断面の
斜視図。
斜視図。
【図３】インデューサを組込んだインペラのロアシュラ
ウド付平面図。
ウド付平面図。
【図４】インデューサを組込んだインペラのロアシュラ
ウドなし平面図。
ウドなし平面図。
【図５】本発明のインデューサの拡大図。
【図６】本発明のインデューサのブレードの形状。
【図７】従来のインデューサのブレードの拡大図。
【図８】従来のインデューサとロアシュラウドの接触状
態図。
態図。
１ ファンケース ２ シャフト ３ モータフレーム ４ インペラ ５ インペラブレード ６ インデューサ ７ インデューサブレード ８ インデューサ６のボス ９ ロアシュラウド １０ アッパーシュラウド １１ エアガイド １２ モータ １３ 吸気孔 １４ 排気孔
Claims (5)
- 【請求項１】 モータと、モータのモータフレームに装
着されインペラ及びエアガイドを内包する吸引用のファ
ンケースとを備え、前記インペラは複数枚のブレードと
それを挟着するロアシュラウドとアッパーシュラウドと
で構成され、前記インペラの内周部には、ロアシュラウ
ドからアッパーシュラウドに近づくに従って径が大きく
なるボスと、ボスから放射状に形成されインペラの回転
方向に傾斜した複数枚のブレードとからなるインデュー
サを、ブレードと共にロアシュラウドとアッパーシュラ
ウドとの間に挟持固定してなる電動送風機において、前
記インデューサのブレードはその断面が、前記ロアシュ
ラウド側との接触部分に変形可能なリブを立てた形状に
なるように形成したことを特徴とする電動送風機。 - 【請求項２】 前記リブは三角形状としたことを特徴と
する請求項１記載の電動送風機。 - 【請求項３】 前記リブは矩形状としたことを特徴とす
る請求項１記載の電動送風機。 - 【請求項４】 前記リブは頂部に円弧を有する形状とし
たことを特徴とする請求項１記載の電動送風機。 - 【請求項５】 前記リブは前記ブレードの中央部または
端部に形成したことを特徴とする請求項１乃至請求項４
記載の電動送風機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10359825A JP2000179491A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 電動送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10359825A JP2000179491A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 電動送風機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000179491A true JP2000179491A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18466493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10359825A Pending JP2000179491A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | 電動送風機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000179491A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20150077682A (ko) * | 2013-12-30 | 2015-07-08 | 동부대우전자 주식회사 | 냉장고용 원심팬 |
| US9404502B2 (en) | 2011-12-15 | 2016-08-02 | Nidec Corporation | Centrifugal fan device |
| CN107850086A (zh) * | 2016-06-30 | 2018-03-27 | 日本电产株式会社 | 送风装置以及吸尘器 |
-
1998
- 1998-12-17 JP JP10359825A patent/JP2000179491A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9404502B2 (en) | 2011-12-15 | 2016-08-02 | Nidec Corporation | Centrifugal fan device |
| KR20150077682A (ko) * | 2013-12-30 | 2015-07-08 | 동부대우전자 주식회사 | 냉장고용 원심팬 |
| KR101577875B1 (ko) | 2013-12-30 | 2015-12-28 | 동부대우전자 주식회사 | 냉장고용 원심팬 |
| CN107850086A (zh) * | 2016-06-30 | 2018-03-27 | 日本电产株式会社 | 送风装置以及吸尘器 |
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