JP5124197B2 - 電動送風機 - Google Patents

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Description

この発明は、モータにより回転されるファンと、ファンから排出される風を整流するためのディフューザとを有する電動送風機に関し、特に、電気掃除機等に利用される電動送風機に関する。
電動送風機には、モータと、モータにより回転されるファンと、ファンから排出される空気を整流するためのディフューザとが備えられている。そして、ファンおよびディフューザはケース(ファンケース)に収容されている。ファンが回転されると、ケースの前壁に形成された吸込口から空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気はディフューザで整流されて、モータを経由して排出される。
回転するファンにより吸込口から空気が吸い込まれる際に、吸込口とファンとの間に隙間があると、その隙間からケースとファンとの間に空気が侵入し、送風効率が低下する。また、ファンから排出される風がディフューザとケースとの隙間に漏れても送風効率が低下する。
そこで、特許文献1には、ケースの吸込口とファンとの隙間に空気が漏れにくい構造の電動送風機が提案されている。
また、電動送風機のディフューザは、一般に合成樹脂により一体成形されている。(特許文献2参照)
特開平8−296593号公報 特開2005−69034号公報
従来の電動送風機では、ケース、ファンおよびディフューザがそれぞれ別体で構成されており、ケース内にファンおよびディフューザが収容される。このため、ケースとファンとの間、ケースとディフューザとの間に隙間が生じ、その隙間に空気が漏れて送風効率を低下させるという課題があった。
また、従来のディフューザは、一般に、樹脂の一体成形品であり、変形や反りを少なくしてケースとの密着性を良好にしようとした場合、その成形が困難であるという課題があった。
この発明は、このような背景のもとになされたもので、ケースおよびディフューザを一体的に形成することにより、性能が向上した電動送風機を提供することを主たる目的とする。
この発明は、また、2部品で構成されるディフューザの1部品が、ケースの少なくとも一部を形成し、ディフューザとケースとの間の空気漏れを無くした電動送風機を提供することを他の目的とする。
この発明は、さらに、ディフューザを2つの部品で構成することにより、ディフューザとケースとの隙間に空気が漏れることがなく、かつ、整流性能の良いディフューザの形状を容易に作ることができ、性能が良く安価な電動送風機を提供することを他の目的とする。
請求項1記載の発明は、吸込口が形成された前壁および前壁の外縁から後方へ延びる円筒状の側壁を有するケースで覆われており、前記吸込口から空気を吸い込むためにモータにより回転されるファン、および、そのファンが生じる風を整流するためのディフューザを含み、当該ディフューザは、略円盤状のベース、ベースの一方面に設けられた複数枚の表ボリュート翼、および、ベースの他方面に設けられた複数枚の裏ボリュート翼を備えて
いる電動送風機であって、前記ケースの前壁には、中央壁と中央壁の周囲に連設された環状壁が形成され、環状壁にディフューザの表ボリュート翼が形成され、前記ケースの少なくとも前壁および前記ディフューザの表ボリュート翼は樹脂により一体成形されており、前記ディフューザのベースおよび裏ボリュート翼は、前記前壁および表ボリュート翼とは別体として、樹脂により一体成形されており、前記ベースの一方面に、前記表ボリュート翼の端縁が結合されているとともに、前記ケースの円筒状側壁は、前記ケース前壁とは別体の金属で形成され、当該金属製円筒状側壁の前端は内方へ曲成され、前記ケース前壁の環状壁前面に重なる環状積層部を備え、下端縁がモータに固定されていることを特徴とする、電動送風機である。
請求項記載の発明は、前記ケース前壁および前記金属製側壁の重なる部分には、風が通るのを阻止するための防風構造が付設されていることを特徴とする、請求項記載の電動送風機である。
請求項記載の発明は、前記ベースは、中央部にモータ軸が貫通するための軸孔が形成され、一方面には、軸孔周囲に、軸孔と同心に、ファンの一部を配置するための円形平板
部が形成されていて、当該円形平板部の外周には肉厚環状部が備えられ、前記肉厚環状部の一方面には、前記表ボリュート翼の端縁が嵌合する溝が形成されており、前記表ボリュート翼の端縁は、前記肉厚環状部の溝に嵌合されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の電動送風機である。
請求項記載の発明は、前記肉厚環状部の外周縁は、厚み方向中央部に対して面対称に、その厚みが徐々に薄くなるように湾曲されていることを特徴とする、請求項記載の電動送風機である。
請求項記載の発明は、前記肉厚環状部に対向する前記前壁の内面は、肉厚環状部に対応して、後方に向かって徐々に湾曲する湾曲面となっていることを特徴とする、請求項記載の電動送風機である。
請求項記載の発明は、前記表ボリュート翼は、その外側が前記ベースの外周縁よりも外方へ突出していることを特徴とする、請求項記載の電動送風機である。
請求項記載の発明は、前記ファンは、中央に、前方へ突出する環状突出縁により区画された吸込孔を有する前円板、その前円板と所定間隔をあけて対向された後円板、ならびに、前円板および後円板間に設けられた複数枚のブレードを含み、前記吸込孔から空気を吸い込んで前円板および後円板の間から側方へ空気を放出する遠心ファンであり、前記前壁の吸込口には、空気の進入方向に見て下流側に、前記ファン前円板の環状突出縁が摺接する接触部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の電動送風機である。
請求項記載の発明は、前記接触部には、接触部を気密的に保つためのシール材が介在されていることを特徴とする、請求項記載の電動送風機である。
請求項記載の発明は、前記吸込口は、風の進入方向に沿って滑らかに内方へ湾曲していることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の電動送風機である。
請求項10記載の発明は、前記ケース前壁は、吸込口に向かって傾斜する傾斜前面を有することを特徴とする、請求項記載の電動送風機である。
請求項11記載の発明は、前記ファンの前円板と前記前壁内面との間には、所定の空間
が存在しており、前記前壁内面には、前記空間へ突出する補強リブが設けられていることを特徴とする、請求項7〜10のいずれかに記載の電動送風機である。
請求項12記載の発明は、前記ファンの前円板と前記前壁内面との間には、所定の空間が存在しており、前記前壁内面には、前記空間の少なくとも一部を埋める吸音材が設けられていることを特徴とする、請求項7〜11のいずれかに記載の電動送風機である。
請求項13記載の発明は、前記補強リブまたは吸音材により、前記ファンの前円板と前記前壁内面との間に生じる空間の幅がほぼ一定幅にされていることを特徴とする、請求項11または12記載の電動送風機である。
請求項1記載の発明によれば、ケースの少なくとも前壁およびディフューザの表ボリュート翼が一体に形成されているため、表ボリュート翼により整流される風がケース前壁から漏れることがなく、整流風路における乱流を防止して、送風効率の良い電動送風機とすることができる。
また、ケース前壁と一体化された樹脂製のディフューザを金属製の円筒状ケースで取り囲むように固定でき、電動送風機の形状の自由度を保ちつつ、強度を確保できる。また、金属製ケースがモータに固定されるため、モータとケースとの緩みの問題がなく、接着剤も不要である。ディフューザは金属製ケースの環状積層部が重ね合わされるように固定されるので、固定が確実で、しかもシール性の良い電動送風機となる。
請求項記載の発明によれば、樹脂性のケース前壁と金属製のケースとの隙間に風が侵入するのを阻止でき、送風性能の良い電動送風機となる。
請求項記載の発明によれば、表ボリュート翼の端縁は肉厚環状部の一方面に連結されるが、厚くなった肉厚環状部に溝を設けるため、溝の深さを嵌合に十分な深さとすることができ、表ボリュート翼により区画される整流風路のシール性を向上できる。
請求項記載の発明では、肉厚環状部の断面形状が略楕円形状であり、表側の風路から裏側の戻り風路への風の流れをスムーズにできる。
請求項記載の発明では、前壁の内面も肉厚環状部に対応して湾曲しているので、風の流れをよりスムーズにすることができる。
請求項記載の発明では、表ボリュート翼がベースの外周縁よりも外方へ突出するため、表ボリュート翼のひけや倒れ等がなく、送風効率を向上させることができる。
請求項記載の発明によれば、前壁の吸込口が樹脂で形成されており、金属製ファンの吸込孔が接触するため、樹脂が削れてシール性を確保でき、シール剤を用いることなく風の漏れを防ぐことができる。
請求項記載の発明によれば、最小限のシール剤により吸込口部分の空気の漏れを防ぐことができる。
請求項記載の発明によれば、整流する風の流れをスムーズにし、送風効率の良い電動送風機とすることができる。
請求項10記載の発明によれば、吸込口にスムーズに風を導くことができ、送風効率の良い電動送風機とできる。
請求項11記載の発明によれば、樹脂で形成されたケース前壁を補強することができ、ファンの回転がスムーズな電動送風機となる。
請求項12記載の発明によれば、運転音の低減された電動送風機とすることができる。
請求項13記載の発明によれば、ファンの回転がスムーズで、送風効率の良い電動送風機とすることができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る電動送風機1の縦断面を示す斜視図であり、図2は、その電動送風機1の縦断面図である。図1および図2においては、モータ2の構成は簡略化して示されている。
以下の説明では、図に付したX軸の矢印側を上方(または前方)とし、反対側を下方(または後方)として説明し、構成要素の方向は、この方向に則して説明をする。
図1および図2を参照して、電動送風機1は、モータ2と、モータ2により回転されるファン3と、ファン3の外周および下方を囲むように配置されたディフューザ4と、ファン3およびディフューザ4の外側を覆うケース5とを有している。
モータ2は、モータケース20内に略垂直に配置されたモータ軸21を備え、モータ軸21の上下方向略中央部には電機子22が固定されている。モータ軸21には、また、電機子22の下方側に整流子23が固定されている。モータ軸21は、その下端およびその上方部が、それぞれ、軸受24、25で回転自在に保持されている。下方の軸受24はモータケース20の下面中央で受け止められており、上方の軸受25はモータケース20に取り付けられたステー26により受け止められている。
なお、モータケース20内に備えられている固定磁極やブラシは、この実施形態の特徴とは関係がなく、図示の便宜上、省略されている。
ファン3は、上下に対向して配置された上円板30および下円板31と、それら上下円板30、31の間に固定された複数枚のブレード32とを有している。ファン3は、図示を省略した取り付け構造によって下円板31がモータ軸21に固定されている。ファン3は、上円板30の中央部に吸込孔33が形成されており、モータ2によって高速回転されると、吸込孔33から空気を吸い込み、上円板3および下円板31の間から側方へと空気を排出する。つまり、ファン3は、いわゆる遠心ファンである。
ディフューザ4は、ケース5内に固定されており、ファン3から側方へ排出される風(空気)を整流して下方のモータ2へと送る。ディフューザ4は、この実施形態では、第1部品41および第2部品42の2つの部品によって形成されている。第1部品41および第2部品42は、共に樹脂成形品である。
第1部品41は、前方へ膨出した中央壁44ならびに中央壁44の周囲に連設された段差壁54および環状壁45を含んでおり、中央壁44、段差壁54および環状壁45によってケース前壁50が形成されている。すなわち、この実施形態では第1部品41によってケース前壁50が形成されている。
環状壁45の下面には複数枚の表ボリュート翼46が形成されている。
第22部品42は、円盤状のベース47およびベース47の下面に設けられた複数枚の裏ボリュート翼48を備えている。第1部品41の表ボリュート翼46は、その下端縁が第2部品42のベース47の上面に形成された溝に嵌合されている。
ケース5は、たとえば亜鉛メッキ鋼板等の金属板で形成されており、円筒状の周壁501と、周壁501の前端が内方へ湾曲された円環状の積層部51とを有している。周壁501の下端縁は外面側へ折り返されたカーリングによる縁取り加工がされており、周壁501の下端縁はステー26の周縁の係合片261と固定されている。一方、積層部51は第1部品41の環状壁45の前面(上面)に積層され、ケース前壁50を上方から押さえるように保持している。
図3Aはディフューザ4を構成する第1部品41の平面図であり、図3Bは第1部品41の縦断面図であり、図3Cは第1部品41の底面図である。また、図4は、第1部品41を下側から見た斜視図であり、X軸の矢印が上方を示している。
図3A〜図4を参照して、樹脂で一体成形された第1部品41には、吸込口49が形成された中央壁44と、中央壁44の周囲に連設された段差壁54と、中央壁44よりも一段低く構成された環状壁45と、環状壁45の下面に突設された複数枚の表ボリュート翼46とが含まれている。表ボリュート翼46は、略垂直方向に突出するように設けられており、底面視において、吸込口49を中心に渦巻き状に配置されている。表ボリュート翼46は環状壁45の下面だけに突設されており、中央壁44の下方にはファン3が配置されるようになっている(図1,図2参照)。
図5Aはディフューザ4を構成する第2部品42の平面図であり、図5Bは第2部品42の縦断面図であり、図5Cは第2部品42の底面図である。図6は、第2部品42の斜視図であり、X軸の矢印が上方を示している。
図5A〜図6を参照して、第2部品42も、樹脂で一体成形されており、円盤状のベース47を有している。ベース47の中央には軸孔471が形成されている。軸孔471には、モータ軸21が貫通される。より具体的には、ベース47の中央部には、下方に突出する固定用筒472が延設され、固定用筒472の下端が内方へ湾曲されるようにして、軸孔471が形成されている。
ベース47の上面には、軸孔471と同心に軸孔471の周囲に広がる円形平板部473が形成されている。円形平板部473は、ファン3の下円板31が配置される領域である。円形平板部473の外周縁は、略垂直に上方へ立ち上がった段差面474となっている。そして円形平板部473の外周には、この段差面474を内周縁とする肉厚環状部475が連設されている。
肉厚環状部475には、前述した表ボリュート翼46の下端が嵌合される複数の嵌合溝476が、表ボリュート翼46の渦巻き形状に合致するように形成されている。
ベース47の下面には、底面視で渦巻き状をした多数枚の裏ボリュート翼48が突設されている。各裏ボリュート翼48は、略垂直に突出しており、隣接する各裏ボリュート翼48の間に戻り風路が区画されている。
第1部品41および第2部品42が組み合わされると、各表ボリュート翼46の端縁は肉厚環状部475に形成された嵌合溝476に嵌合される。よって、第1部品41および第2部品42が組み合わされたとき、表ボリュート翼46で区画された風路を風が通る際、風が漏れることなく良好に整流され、ベース47の下面へと回り込んで、裏ボリュート翼48間の戻り風路をスムーズに流れる。その際、図5Bに示すように、肉厚環状部475はその外縁477が厚み方向(上下方向)中央面に対してその厚みが徐々に薄くなるように湾曲している。すなわち、肉厚環状部475の外縁477は、断面形状が略半楕円形状である。このため、表ボリュート翼46により整流される風は、半楕円形状の肉厚環状部外縁477に沿ってスムーズに肉厚環状部475の下面側へと回り、さらに裏ボリュート翼48により整流される。
また、ケース前壁を形成する環状壁45と表ボリュート翼46とが一体化されており、ディフューザで整流される風がケース前壁50方向へ漏れることはない。
図7A、図7B、図7Cは、図3A、図3B、図3Cを参照して説明した第1部品41の変形例を示す平面図、縦断面図および底面図である。図7A〜図7Cに示す第1部品410は、環状壁45の下面全域に表ボリュート翼46が形成されているのではなく、環状壁45の外周部を除く領域に表ボリュート翼46が設けられた例が示されている。すなわち、図7A〜図7Cに示す第1部品410は、図3A〜図3Cに示す第1部品41と比べて、表ボリュート翼46が相対的に短く、かつ環状壁45の下面内方寄りに設けられた構成例となっている。
図8〜図13は、第1部品410の中央壁44の変形形状を説明するための図である。 図8に示すように、中央壁44は、その前面441が平面で、中央壁44の周囲には下方へ湾曲した段差壁54が連設されており、段差壁54には外方へ広がる環状壁45が連設されている。このため、中央壁44の内面443および段差壁54の内面によって空間444が形成されている。すなわち、ファン3の上円板30の上方には、空間444が存在している。この空間444は、図8に示すように、単なる空間でもよいが、後述するように、空間444内に補強用のリブや吸音材が設けられた構成としてもよい。
また、図9に示すように、中央壁44の前面441を、その外側から内側の吸込口49に向かって下方(後方)に傾斜した傾斜面としてもよい。すなわち、中央壁の前面441が断面視で中央に向かって緩やかなすり鉢状としてもよい。このようにすれば、中央壁44の前面441により案内される空気をスムーズに吸込口49へ導くことができ、送風効率を向上できるという利点がある。
次に、空間444に関して説明する。中央壁44および段差壁54により区画される空間444には、図10Aおよび図10Bに示すように、吸込口49を中心に同心上に形成された半径の異なる複数のリブ445が、中央壁44の下面443から空間444内へ突出するように設けられてもよい。このような補強リブ445を形成すると、空間444内に進入した風が、空間444内でファン3の径方向に移動しようとするのを抑えることができ、電動送風機1の送風効率を向上させることができる。
図11Aおよび図11Bに示すように、空間444内に、吸込口49から放射状に外方へ広がるような補強リブ446を形成してもよい。中央壁44は、この実施形態では、ディフューザ4の第1部品41と一体成形された樹脂部品であり、その強度は、ケース5(筒状の金属部品)と比べて若干劣る。そこで、空間444を活用し、空間444に放射状の補強リブ446を形成することにより、中央壁44(ケース前壁50)の軸方向への強度アップを図ることができ、中央壁44部分をより堅牢なものとすることができる。また、補強リブ446を形成することにより、中央壁44を形成する樹脂の厚みを薄くでき、重量軽減や材料費の低減を図ることができる。
空間444に形成する補強リブは、図12または図13に示すように、略スパイラル状の補強リブ447または448としてもよい。略スパイラル状の補強リブ447、448を形成することにより、図10A、図10Bのような環状の補強リブ445および図11A、図11Bのような放射状補強リブ446の双方を併せ持った効果を奏する。
図14は、第1部品410のさらに変形例を示す。たとえば図10Aに示す第1部品410において、空間444内には補強リブ445が立設されているが、各補強リブ445の間に吸音材450が充填された構成が図14である。空間444に吸音材450を充填することにより、ファン3の回転時に生じる回転音または空気の吸込音を軽減することができ、運転音の低減された電動送風機とすることができる。
図15は、ディフューザ4を構成する第1部品の変形例を示す縦断面図である。図15に示す構成では、第1部品411は、中央壁44がファン3の上円板30と略均等な間隔を維持するように内方から外方へ向かって下方へ傾斜した構成となっている。すなわち、中央壁44は、上円板30と略等しい傾斜形状をしている。かかる形状にすると、中央壁44の下面側に図8で示したような比較的大きな空間444は生じず、ファン3の回転効率が向上するという利点がある。
ところで、中央壁の周囲に連設された環状壁45には、金属製の円筒ケース5の前端が曲成された環状板51が前面から重ね合わされている。
一方、環状壁45の外周面は、円筒ケース5の内周面と当接されるが、ケース5が金属製であり、第1部品41が樹脂製であることから、製作上の微小な誤差があり、図16に示すように、環状壁45の外周面とケース5の内周面452との間に微小な隙間dが生じる可能性がある。そして、かかる隙間dには整流路60を流れる風の一部が進入する可能性がある。そこで、図16に示すように、第1部品41の環状壁45の外周下方端にごく微小な突起453(0.1mm程度のばり)を形成するのが望ましい。かかるばり453を形成すれば、環状壁45とケース5の間への風の進入を防止でき、電動送風機の性能改善が実現できる。
また、図17に示すように、ケース5の環状板51の内縁551に対向する対向突部52を第1部品411に設けてもよい。こうすれば、対向突部52がケース5を取り付ける際の位置決め基準となり、金属製ケース5と第1部品411との中心合わせが容易になり、組立て性が向上するという利点がある。
さらに、図18に示すように、ケース5の環状板51は、その内縁が下方に向かって折り曲げられた折曲部53を有していてもよい。折曲部53を有することにより、たとえ環状壁45とケース5との隙間に風が進入しても、その風は第1部品411の前面側から漏れることがなく、ケース5と第1部品41とのシール性を向上させ、電動送風機の性能改善を実現できる。
図19A〜19Cは、ディフューザ4を構成する第1部品の変形例を示す図で、図19Aは平面図、図19Bは縦断面図、図19Cは底面図である。図19A〜図19Cに示す第1部品412の特徴は、ディフューザが収容されるケース全体が、第1部品412によって一体的に形成されていることである。すなわち、第1部品412は、図19A〜19Cに示すように、吸込口49が形成された中央壁44と、中央壁44の周囲に連設された環状壁45と、環状壁45の下面に突設された複数枚の表ボリュート翼46とを具備している。さらに、この実施形態では、環状壁45の外周縁から下方へ筒状に延びるケース周面500が、樹脂によって一体成形されている。従って、この実施形態に係る第1部品412を用いると、図1、2で説明したケース5は不要である。
このような構成にすることにより、電動送風機の部品点数を低減でき、かつ、風の漏れがない電動送風機を構成することが可能である。
図20〜図23は、第1部品412とファン3との配置構造の一例を表わす図であり、特に、ファン3の吸込孔33と第1部品412の吸込口49との間を気密的に連結する接続構造の例を示す図である。
図20を参照して、第1部品412の吸込口49からファン3へ空気が吸い込まれる。このとき、吸込口49とファン3の上円板30の内周面との間に隙間があると、その隙間を通って吸込口49から入る空気は第1部品412の中央壁44とファン3の上円板30との間に侵入する。
そこで、図21に示すように、第1部品412に形成する吸込口49を、中央壁44の内周面側が前方へ盛り上がりかつ後方へ反転するように湾曲させ、その湾曲して後方へ垂がる垂下部454の肉厚を、先端が細くなるように形成する。そして、垂下部454の外周側にファン3の上円板30の内周縁の先端301が食い込み、ファン3が摺接する構成とされている。これにより、先端垂下部454とファン3の上円板30との隙間から空気が侵入しない。
また、第1部品412は全体が樹脂で成形され、ファン3の上円板30は金属円板であるから、樹脂と金属板との摺動接触により、シール材を用いることなく空気の侵入を防止でき、安価に構成できるという利点がある。
図21の構成に代え、図22に示すように、第1部品412の吸込口49を区画する口部440の下面に、シール剤充填用の窪み439を形成し、その窪み439内にシール剤61を充填した構成としてもよい。この場合において、第1部品412を底面側から見たとき、図23に示すように、窪み439が、吸込口49を中心に周面がぎざぎざになった形状の窪みとしてもよい。かかる形状の窪み439とすることにより、この窪み439内にシール剤が充填された際、当該シール剤が剥がれにくいという利点がある。
次に、この発明の他の実施形態に係るディフューザについて説明をする。
まず、図24A〜図25Cは、この発明の他の実施形態に係るディフューザ100の説明図である。ディフューザ100は、図24A〜図24Cに示す本体と、図25A〜図25Cに示す前板102との2部品により構成されている。図24Aはディフューザ100の本体101の平面図、図24Bは本体101の縦断面図、図24Cは本体101の底面図である。また、図25Aは前板102の平面図、図25Bは前板102の縦断面図、図25Cは前板102の底面図である。
まず、図24A〜図24Cを参照して、ディフューザ100の本体101は、平面視略円盤状のベース103を有する。ベース103の中央部には、モータ軸が貫通するための軸孔104が形成されている。ベース103の上面には、軸孔104と同軸に軸孔104の周囲に広がる円形平板部105が形成されている。円形平板部105は、ファン3の下円板31(図1参照)が配置される領域である。円形平板部105の外周縁は、略垂直に上方へ立ち上がった段差面106となっている。そして円形平板部105の外周には、この段差面106を内周縁とする肉厚環状部107が連設されている。
肉厚環状部107には、複数枚の表ボリュート翼108が略垂直方向に立設されていて、平面視で、複数枚の表ボリュート翼108は渦巻き状に肉厚環状部107の上面全周にわたって配置されている。ベース103の下面には、外周縁から内方に向かって底面視で右回りの渦巻き状をした複数枚の裏ボリュート翼109が突設されている。各裏ボリュート翼109も、ベース103の下面から下方へ略垂直に立設されている。
次に、図25A〜図25Cを参照して、前板102は、図25Aに示すように、円環状の板であり、その下面には、図25Cに示すように、複数の嵌合溝110が形成されている。各嵌合溝110には、本体101に設けられた表ボリュート翼108の上端縁が嵌合する。
図26は、本体101および前板102が組み合わされたディフューザ100の完成形状を示す縦断面図である。図26のように組み立てられたディフューザ100では、図27の部分拡大図に示されているように、表ボリュート翼108の上端縁111は、前板102の裏面に形成された嵌合溝110に嵌合している。そして、前板102の上面を、図示しないケース内面に密着させるようにディフューザ100を配置することにより、白抜き矢印で示すようにディフューザで整流される風が流れ、風路外へ漏れ出すことを防止できる。
次に、図28を参照して、前板102の変形例について説明をする。ディフューザ100に含まれるベース103は、前述したようにその周囲に肉厚環状部107を備えており、肉厚環状部107の上面は外方に向かって下方へ湾曲した湾曲面112となっている。前板102の下面113は、肉厚環状部107の湾曲面112に対応して、外方に向かって下方へ湾曲する湾曲面とされている。これにより、表ボリュート翼108で整流される風の風路がディフューザ100の周縁部で下方に湾曲され、整流される風がスムーズにディフューザ100の下方へと流れるという利点がある。これにより、電動送風機全体としての送風効率の向上を図れる。また、前板102を、外方へ向かうほど厚みを厚くできるため、形状的に安定したものを成形できる。
前板102の下面113に形成する嵌合溝110は、図28に示すように下面113から一定の深さの嵌合溝とすることができる。
あるいは、図29に示すように、表ボリュート翼108を、その上端が水平に延びる形状とし、前板102の下面113に形成する嵌合溝110が、外方に向かって深さが深くなった溝としてもよい。図28に示す嵌合溝110とするか、図29に示す嵌合溝110とするかは、表ボリュート翼108の上端の形状と合わせて選択すればよい。
図30は、表ボリュート翼108の上端縁111を前板102の下面113に形成された嵌合溝110に嵌合し、その嵌合部を接着剤114で固定した状態を示している。図30に示すように、接着剤114が表ボリュート翼108の上端縁111と前板102の下面113との間に余分に付着し、R形状を形成するようにすれば、この部分における風の流れがスムーズになり、送風効果が向上するという利点がある。
次に、図31A〜図33Bを参照して、この発明のさらに他の実施形態に係るディフューザ120の構成について説明をする。この実施形態に係るディフューザ120は、図31A〜31Cに示す本体121と、図32A〜32Cに示す前板122とを含んでおり、本体121および前板122は図33Aに示すように組み合わされて、ディフューザ120が構成される。
具体的に説明すると、図31Aは本体121の平面図、図31Bは本体121の縦断面図、図31Cは本体121の底面図である。本体121は、略円盤状のベース123を有しており、ベース123の中央部にモータ軸が貫通するための軸孔124が形成されている。ベース123の上面には、軸孔124と同心に軸孔124の周囲に広がる円形平板部125が形成されている。円形平板部125はファン3の下円板31(図1参照)が配置される領域である。円形平板部125の外周縁は、略垂直に上方へ立ち上がった段差面126となっている。そして円形平板部125の外周には、段差面126を内周縁とする肉厚環状部127が連設されている。
この実施形態では、肉厚環状部127の上面には表ボリュート翼は設けられておらず、代わりに、表ボリュート翼の下端縁が嵌合する嵌合溝128が形成されている。嵌合溝128は、図31Aに示すように、肉厚環状部127の上面に渦巻き状に形成されている。 ベース123の下面には、渦巻き状に複数枚の裏ボリュート翼129が立設されている。
図32Aは前板122の平面図、図32Bは前板122の縦断面図、図32Cは前板122の底面図である。この実施形態では、円環状の前板122の下面に、複数枚の表ボリュート翼130が設けられている。各表ボリュート翼130は、前板122の下面から略垂直に突出するように設けられており、底面視において、渦巻き状に配置されている。
本体121の上方に前板122を組み合わせることにより、図33Aに示すディフューザ120が完成する。
図33Bの拡大図に示すように、前板122の下面131に設けられた表ボリュート翼130の下端縁132は、ベース123の肉厚環状部127の上面133に形成された嵌合溝128と嵌合される。この嵌合部に接着剤134が充填され、接着剤134によって表ボリュート翼130と肉厚環状部127の上面133とのつなぎ目がR状にされるのが好ましい。これにより、整流風路を流れる風の流れがよりスムーズになるからである。
図34は、ディフューザ120の変形例を示す。図34に示すディフューザ120は、ベース123に設けられた肉厚環状部127が、図33Bに示すように上面133だけが湾曲しているのではなく、下面も湾曲した形状とされている。すなわち、肉厚環状部127は、厚み方向(上下方向)中央面に対してその厚みが外側に向かって徐々に薄くなるように湾曲した形状とされている。換言すれば、肉厚環状部127は、断面形状が略半楕円形状となっている。このため、肉厚環状部127の上方の風路を流れる風は、半楕円形状の肉厚環状部に沿ってスムーズに肉厚環状部127の下面側へと回り込む。
さらに、図34のディフューザ120は、前板122の下面131が、肉厚環状部127の上面と対応させて下方に向かって湾曲した面とされている。これにより、白抜き矢印で示すように、整流される風の流れがよりスムーズになるという利点がある。
図35は、図34に示すディフューザ120のさらに変形例である。図35に示すディフューザ120の特徴は、前板122の下面131に設けられた表ボリュート翼130の根元部にR状の湾曲面136が設けられたことである。これにより、風路をよりスムーズに風が流れるという利点がある。なお、表ボリュート翼130の根元に形成する湾曲面136は、図36Aおよび図36Bに示すように、表ボリュート翼130により導かれる風の入口側で曲率半径の小さな湾曲面136Aとされ、出口側で曲率半径の大きな湾曲面136Bとされるのが望ましい。これにより、風の入口側では小さな湾曲面によって風路を確保でき、風の出口側では戻り風路へのスムーズな風の方向変化が行えるという利点がある。よって風の入口から出口までスムーズな流れを実現でき、送風効率の向上を図れる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係る電動送風機1の縦断面図を示す斜視図である。 この発明の一実施形態に係る電動送風機1の縦断面図である。 ディフューザ4を構成する第1部品41の平面図である。 ディフューザ4を構成する第1部品41の縦断面図である。 ディフューザ4を構成する第1部品41の底面図である。 ディフューザ4を構成する第1部品41を下側から見た斜視図である。 ディフューザ4を構成する第2部品42の平面図である。 ディフューザ4を構成する第2部品42の縦断面図である。 ディフューザ4を構成する第2部品42の底面図である。 ディフューザ4を構成する第2部品42の斜視図である。 第1部品41の変形例を示す平面図である。 第1部品41の変形例を示す縦断面図である。 第1部品41の変形例を示す底面図である。 第1部品410を含むディフューザの縦断面図である。 第1部品410を含むディフューザの変形例を示す縦断面図である。 第1部品410を含むディフューザの他の変形例を示す縦断面図である。 第1部品410の底面図である。 第1部品410を含むディフューザのさらに他の変形例を示す縦断面図である。 第1部品410の底面図である。 第1部品410の変形例を示す底面図である。 第1部品410の他の変形例を示す底面図である。 第1部品410を含むディフューザのさらに他の変形例を示す縦断面図である。 変形例の第1部品411を含むディフューザの縦断面図である。 円筒状金属ケース5と環状壁45とのシール構造の例を示す部分縦断面図である。 環状板51と中央壁44とのシール構造の一例を示す部分縦断面図である。 環状板51と中央壁44との他のシール構造の例を示す部分縦断面図である。 ディフューザ4を構成する第1部品の変形例を示す平面図である。 ディフューザ4を構成する第1部品の変形例を示す縦断面図である。 ディフューザ4を構成する第1部品の変形例を示す底面図である。 第1部品412とファン3との配置構造の一例を表わす図である。 吸込口49のシール構造の一例を示す部分縦断面図である。 吸込口49のシール構造の他の例を表わす部分縦断面図である。 第1部品の底面図であり、シール剤充填用の窪みの形状を表わす図である。 ディフューザ100の本体101の平面図である。 ディフューザ100の本体101の縦断面図である。 ディフューザ100の本体101の底面図である。 ディフューザ100の前板102の平面図である。 ディフューザ100の前板102の縦断面図である。 ディフューザ100の前板102の底面図である。 本体101および前板102が組み合わされたディフューザ100の完成形状を示す縦断面図である。 ディフューザ100の部分縦断面図である。 ディフューザ100の前板102の変形例を説明する部分縦断面図である。 ディフューザ100の前板102の他の変形例を説明する部分縦断面図である。 ディフューザ100の接着構造の一例を示す部分縦断面図である。 ディフューザ120の本体121の平面図である。 ディフューザ120の本体121の縦断面図である。 ディフューザ120の本体121の底面図である。 ディフューザ120の前板122の平面図である。 ディフューザ120の前板122の縦断面図である。 ディフューザ120の前板122の底面図である。 ディフューザ120の構成を示す縦断面図である。 ディフューザ120の拡大部分縦断面図である。 ディフューザ120の変形例を示す部分縦断面図である。 ディフューザ120の他の変形例を示す部分縦断面図である。 表ボリュート翼130の上端に施す湾曲加工の一例を示す部分縦断面図である。 表ボリュート翼130の上端に施す湾曲加工の一例を示す部分縦断面図である。
符号の説明
1 電動送風機
2 モータ
3 ファン
4、100、120 ディフューザ
5 ケース
33 吸込孔
41 第1部品
42 第2部品
46、108、130 表ボリュート翼
48、109、129 裏ボリュート翼
47、103、123 ベース
49 吸込口
50 ケース前壁
51 環状板(積層部)
101、121 本体
102、122 前板

Claims (13)

  1. 吸込口が形成された前壁および前壁の外縁から後方へ延びる円筒状の側壁を有するケースで覆われており、前記吸込口から空気を吸い込むためにモータにより回転されるファン、および、そのファンが生じる風を整流するためのディフューザを含み、当該ディフューザは、略円盤状のベース、ベースの一方面に設けられた複数枚の表ボリュート翼、および、ベースの他方面に設けられた複数枚の裏ボリュート翼を備えている電動送風機であって、前記ケースの前壁には、中央壁と中央壁の周囲に連設された環状壁が形成され、環状壁にディフューザの表ボリュート翼が形成され、
    前記ケースの少なくとも前壁および前記ディフューザの表ボリュート翼は樹脂により一体成形されており、
    前記ディフューザのベースおよび裏ボリュート翼は、前記前壁および表ボリュート翼とは別体として、樹脂により一体成形されており、
    前記ベースの一方面に、前記表ボリュート翼の端縁が結合されているとともに、
    前記ケースの円筒状側壁は、前記ケース前壁とは別体の金属で形成され、
    当該金属製円筒状側壁の前端は内方へ曲成され、前記ケース前壁の環状壁前面に重なる環状積層部を備え、下端縁がモータに固定されていることを特徴とする、電動送風機。
  2. 前記ケース前壁および前記金属製側壁の重なる部分には、風が通るのを阻止するための防風構造が付設されていることを特徴とする、請求項1記載の電動送風機。
  3. 前記ベースは、中央部にモータ軸が貫通するための軸孔が形成され、一方面には、軸孔周囲に、軸孔と同心に、ファンの一部を配置するための円形平板部が形成されていて、当該円形平板部の外周には肉厚環状部が備えられ、
    前記肉厚環状部の一方面には、前記表ボリュート翼の端縁が嵌合する溝が形成されており、
    前記表ボリュート翼の端縁は、前記肉厚環状部の溝に嵌合されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の電動送風機。
  4. 前記肉厚環状部の外周縁は、厚み方向中央部に対して面対称に、その厚みが徐々に薄くなるように湾曲されていることを特徴とする、請求項記載の電動送風機。
  5. 前記肉厚環状部に対向する前記前壁の内面は、肉厚環状部に対応して、後方に向かって徐々に湾曲する湾曲面となっていることを特徴とする、請求項記載の電動送風機。
  6. 前記表ボリュート翼は、その外側が前記ベースの外周縁よりも外方へ突出していることを特徴とする、請求項記載の電動送風機。
  7. 前記ファンは、中央に、前方へ突出する環状突出縁により区画された吸込孔を有する前円板、その前円板と所定間隔をあけて対向された後円板、ならびに、前円板および後円板間に設けられた複数枚のブレードを含み、前記吸込孔から空気を吸い込んで前円板および後円板の間から側方へ空気を放出する遠心ファンであり、
    前記前壁の吸込口には、空気の進入方向に見て下流側に、前記ファン前円板の環状突出縁が摺接する接触部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の電動送風機。
  8. 前記接触部には、接触部を気密的に保つためのシール材が介在されていることを特徴とする、請求項記載の電動送風機。
  9. 前記吸込口は、風の進入方向に沿って滑らかに内方へ湾曲していることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の電動送風機。
  10. 前記ケース前壁は、吸込口に向かって傾斜する傾斜前面を有することを特徴とする、請求項記載の電動送風機。
  11. 前記ファンの前円板と前記前壁内面との間には、所定の空間が存在しており、
    前記前壁内面には、前記空間へ突出する補強リブが設けられていることを特徴とする、請求項7〜10のいずれかに記載の電動送風機。
  12. 前記ファンの前円板と前記前壁内面との間には、所定の空間が存在しており、
    前記前壁内面には、前記空間の少なくとも一部を埋める吸音材が設けられていることを特徴とする、請求項7〜11のいずれかに記載の電動送風機。
  13. 前記補強リブまたは吸音材により、前記ファンの前円板と前記前壁内面との間に生じる空間の幅がほぼ一定幅にされていることを特徴とする、請求項11または12記載の電動送風機。
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