JP5885163B2 - ワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムおよび方法 - Google Patents

ワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムおよび方法 Download PDF

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この発明は、同一シャフト(昇降路)内で複数の乗りかごを昇降運転して輸送能力を増大させたワンシャフトマルチカーエレベータに関し、特にワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムおよび方法に関するものである。
従来から、通常のエレベータシステムにおいては、商用電源の停電時に乗りかごが階間停止した場合に、蓄電池(バッテリ)を電源として、最寄階まで走行させて乗客を救出するエレベータの停電時自動着床装置が良く知られている。
この種のエレベータの停電時自動着床装置において、消費電力の関係から、地震や冠水などにより安全性を優先して走行方向が決定されない限り、乗りかごは、回生方向(乗りかごと、つり合い錘とのうち、重い方が下降する方向)に走行する。
一方、従来から、停電時自家発電装置により、複数台のエレベータを運転する装置において、自家発電装置の運転許容台数以下の任意の台数のエレベータを、複数台のエレベータの中から順次選択して、低速にて最寄階へ運転する装置と、全エレベータが最寄階へ着床後、運転許容台数以下の任意の台数のエレベータを、サービスエレベータを除く複数台のエレベータの中から順次選択して、基準階へ復帰させる装置と、基準階への復帰完了後、運転許容台数以下の任意の台数のサービスエレベータを継続運転させる装置と、からなる停電時のエレベータ運転装置も提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の装置においては、停電時に自家発電装置を用いて乗客の救出や運転を継続する場合、設置されている乗りかごの中から1台〜数台を選択して稼働し、他の乗りかごは休止状態にするが、これを手動で選択するのではなく自動で選択している。
この場合、同時に稼働できる乗りかごの台数は、自家発電装置の供給する電力により制約を受けることから、稼働台数の制約を満たしたまま運転させることを目的としている。
通常、停電時自動着床装置において、蓄電池は、各乗りかごの制御盤に対して設置されており、複数の乗りかごの全台が同時にバッテリ運転されることにより、乗客の救出を可能にしている。
しかし、1つの昇降路内を複数の乗りかごが昇降するワンシャフトマルチカーエレベータの場合には、同一シャフト内に複数の乗りかごが存在することから、上記のような停電時自動着床装置を適用しても、昇降路内のすべてのエレベータを同時に走行させることができない場合が生じる。
すなわち、ワンシャフトマルチカーエレベータにおいては、乗りかご同士の衝突を回避するために、また、乗場の位置関係の都合によって、同一シャフト内のすべての乗りかごが、常時任意の方向に走行可能な状況にあるとは限らない。このことは、バッテリ運転による乗客の救出の際にも同様である。
一方で、停電時のバッテリ運転において、消費電力を抑えるために、各乗りかごを回生方向に走行させる必要があり、停電時にすべての乗りかごが同時にバッテリ運転を開始すると、ワンシャフトマルチカーエレベータにおける制約条件と重複して、乗客を救出できなくなる可能性もある。
従来から、自家発電設備で救出時に、かご内乗客数の多い号機から順に帰着避難させる装置(たとえば、特許文献2参照)や、常に回生状態で運転を続けるように、避難運転を行う装置(たとえば、特許文献3参照)などが提案されているが、ワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床装置に関して、上記制約条件を考慮した有効な乗客救出技術は全く提案されていない。
具体的には、たとえば、ワンシャフトマルチカーエレベータにおいて、同一シャフト内の2つの乗りかごを考えると、上かごの乗客数が多く(回生方向が下方向)、下かごの乗客数が少ない(回生方向が上方向)場合に、停電時に上下かごが同時に回生方向に走行開始すると、上下かごが対向走行することになる。
また、上下かごがともに上方向(または、下方向)に走行中に停電が発生すると、上下かごの間にある乗場が1階床のみとなる場合が考えられるが、この状況から対向走行を開始しても、上下かごがともに1階床の乗場に着床することは不可能である。
また、上下かごが対向走行の場合には、一方のかごが停止して他方のかごが走行する場合や、上下かごがともに上方向(または、下方向)に走行する場合に比べて、かご同士の衝突を回避するための安全装置の作動可能性が高くなることによって、かご運転の維持が可能な乗りかご間の距離は大きく(余裕は小さく)なる。
さらに、上下かごがともに上方向(または、下方向)に走行中に停電して、上下かごの間に存在する乗場が2階床以上であったとしても、かご同士の衝突を回避するための安全装置の作動によって、同時に走行できなくなる可能性も考えられる。
実公昭61−13490号公報 特開平8−333067号公報 特開2009−29575号公報
従来のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムは、ワンシャフトマルチカーエレベータの制約条件を考慮せずに、単に消費電力による制約を満たすように稼働台数を制限しているに過ぎないので、バッテリ運転における走行の制約と、ワンシャフトマルチカーエレベータにおける走行の制約との両方を考慮して、有効な乗客救出を実現することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、バッテリ運転における走行の制約と、ワンシャフトマルチカーエレベータにおける走行の制約との両方を考慮して、有効な乗客救出を可能にしたワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムおよび方法を得ることを目的とする。
この発明に係るワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムは、1つの昇降路内を複数の乗りかごが昇降するワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムであって、商用電源の停電を検出する停電検出装置と、商用電源の停電時に、商用電源に代わって電力を供給する蓄電池と、複数の乗りかごの各々の負荷を計測する秤装置と、複数の乗りかごの各々の位置を検出するかご位置検出装置と、複数の乗りかごが対向走行する際の衝突を回避する際に作動する安全装置と、商用電源の停電時に、少なくとも秤装置で計測された負荷に基づき、複数の乗りかごに含まれる上かごおよび下かごに関する停電時救出条件を判定する停電時救出条件判定装置と、停電時救出条件判定装置の判定結果に応答して上かごおよび下かごを昇降駆動するかご駆動装置と、を備え、停電時救出条件判定装置は、商用電源の停電時に、上かごおよび下かごがいずれも乗場に位置しておらず、かつ、秤装置で計測された上かごの負荷が上かご用つり合い錘よりも重く、秤装置で計測された下かごの負荷が下かご用つり合い錘よりも軽く、かつ、上かごと下かごとの間に存在する乗場が1階床のみである場合に、かご駆動装置により、上かごを回生方向に走行させるとともに、安全装置が作動する可能性が有る場合には上かごを力行方向に走行させ、上かごを最寄階に着床させて、所定時間経過後に上かごを直上階に退避させた後に、下かごを回生方向に走行させて最寄階に着床させるものである。
この発明によれば、停電時に通常の回生走行では衝突可能性があって、上かごおよび下かごの乗客が救出できない状況下であっても、上かごを先に最寄階に走行させて乗客を降車させ、上かごの回生方向を上方向とした後にさらに上方向に走行させて、下かごを最寄階に着床可能とすることにより、上かごおよび下かごの乗客を救出することができる。
この発明の実施の形態1が適用されるワンシャフトマルチカーエレベータを概略的に示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係るワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムの要部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による停電時の処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による停電時の処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による停電時の処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による停電時の処理手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
ワンシャフトマルチカーエレベータにおいては、エレベータ昇降路内に複数の乗りかごが設けられているが、以下では簡略化を目的として、複数の乗りかごが、上かごと下かごとの2台のみの場合について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1が適用されるワンシャフトマルチカーエレベータを概略的に示す構成図である。
図1において、上かご用巻上機101には上かご用ロープ102が巻掛けられており、上かご用ロープ102の一端には、上かご103が連結され、上かご用ロープ102の他端には、上かご用つり合い錘104が連結されている。
上かご103および上かご用つり合い錘104は、上かご用ロープ102を介して、エレベータ昇降路(図示せず)内に昇降自在に配置されており、上かご103は、エレベータ制御装置(後述する)の制御下で回転駆動される上かご用巻上機101により昇降運転される。
同様に、下かご用巻上機105には下かご用ロープ106が巻掛けられており、下かご用ロープ106の一端には、下かご107が連結され、下かご用ロープ106の他端には、下かご用つり合い錘108が連結されている。
下かご107および下かご用つり合い錘108は、下かご用ロープ106を介して、エレベータ昇降路内に昇降自在に配置されており、下かご107は、エレベータ制御装置の制御下で回転駆動される下かご用巻上機105により昇降運転される。
なお、図1においては、上かご103内の乗客(負荷)が多く、下かご107内の乗客(負荷)が少ない場合を示している。
図2はこの発明の実施の形態1に係るワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムの要部を示すブロック図であり、主としてエレベータ制御装置200の構成を示している。
図2において、エレベータ制御装置200には、切替えスイッチ201を介して商用電源202および蓄電池203が接続されており、商用電源202または蓄電池203の一方が選択されるように構成されている。通常は、図示したように、商用電源202からエレベータ制御装置200に電力が供給されている。
エレベータ制御装置200は、ワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムを構成しており、停電検出装置204と、停電時救出条件判定装置205と、上かご位置検出装置206と、下かご位置検出装置207と、上かご秤装置208と、下かご秤装置209と、乗りかご衝突回避安全装置210と、上かご駆動装置211と、下かご駆動装置212と、報知装置213と、を備えている。
停電検出装置204、上かご位置検出装置206、下かご位置検出装置207、上かご秤装置208、下かご秤装置209、および乗りかご衝突回避安全装置210の各出力情報は、停電時救出条件判定装置205に入力される。
また、停電時救出条件判定装置205の出力情報は、上かご駆動装置211、下かご駆動装置212および報知装置213に入力される。
次に、図1を参照しながら、図2に示したエレベータ制御装置200による動作について説明する。
停電検出装置204は、商用電源202の停電を検出すると、切替えスイッチ201を切替え駆動し、エレベータ制御装置200への電力供給を、蓄電池203からの電力供給に切替えるとともに、停電時救出条件判定装置205に対して救出指令を出力する。
救出指令を受けた停電時救出条件判定装置205は、上かご位置検出装置206から得られる上かご103の位置情報と、下かご位置検出装置207から得られる下かご107の位置情報と、上かご秤装置208から得られる上かご103の負荷と、下かご秤装置209から得られる下かご107の負荷と、乗りかご衝突回避安全装置210から得られる衝突回避情報とに基づいて、上かご103および下かご107の停止指令または走行方向を決定し、上かご駆動装置211および下かご駆動装置212に対して走行指令または停止指令を出力する。
上かご駆動装置211は、たとえば走行指令に応答して、上かご用巻上機101を駆動して上かご103を昇降させる。同様に、下かご駆動装置212は、たとえば走行指令に応答して、下かご用巻上機105を駆動して下かご107を昇降させる。
報知装置213は、必要に応じて、上かご103および下かご107内のスピーカまたは表示装置(図示せず)を駆動して乗客への報知(アナウンス)を行う。
なお、図2においては、上かご103および下かご107を1つのエレベータ制御装置100により制御する構成としているが、上かご103および下かご107のそれぞれに個別のエレベータ制御装置を設け、それらが互いに通信する構成、または、群管理装置を介して通信する構成としてもよい。
次に、図1とともに、図3〜図6のフローチャートを参照しながら、図2に示したこの発明の実施の形態1によるエレベータ制御装置200(ワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム)の動作について、さらに具体的に説明する。
図3は商用電源202の停電時におけるエレベータ制御装置200の全体の処理手順を示すフローチャートであり、主にエレベータ制御装置200内の停電時救出条件判定装置205の判定動作を示している。
すなわち、図3においては、商用電源202の停電から下かご107の乗客を救出するまでの処理手順のうち、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性がない場合の乗客救出動作を示している。
図3において、上かご103および下かご107の負荷状態(各ステップS107、S111、S115)に応じた乗客救出処理は、図4〜図6に分岐している。
すなわち、各ステップS107、S111、S115の判定結果が「No」の場合は、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性(上かご103と下かご107とが衝突する可能性)がある場合であり、それぞれ、図4、図5、図6の処理手順に移行する。
乗りかご衝突回避安全装置210が作動する場合とは、上かご103の停止中に下かご107が上方向に走行する場合と、下かご107の停止中に上かご103が下方向に走行する場合と、上かご103が下方向に走行するとともに下かご107が上方向に走行する場合と、上かご103と下かご107との間の相対条件(両者間の距離および各走行速度など)があらかじめ定められた閾値を超える場合と、を指す。
図3において、まず、商用電源202の停電が発生すると、上かご103および下かご107は停止し、続いて、停電検出装置204が商用電源202の停電を検出すると(ステップS101)、エレベータ制御装置200の電源が商用電源202から蓄電池203へと切替えられ(ステップS102)、同時に、停電時救出条件判定装置205に対して救出指令が出力される。
救出指令を受けた停電時救出条件判定装置205は、まず、上かご位置検出装置206から上かご位置情報を取得して、上かご103の位置が乗場であるか否かを判定し(ステップS103)、上かご位置が乗場でない(すなわち、No)と判定されれば、後述のステップS109に移行する。
一方、ステップS103において、上かご位置が乗場である(すなわち、Yes)と判定されれば、上かご103の乗客を救出する(ステップS104)。
続いて、下かご位置検出装置207から下かご位置情報を取得して、下かご107の位置が乗場であるか否かを判定し(ステップS105)、下かご位置が乗場である(すなわち、Yes)と判定されれば、下かご107内の乗客を救出して(ステップS106)、図3の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS105において、下かご位置が乗場でない(すなわち、No)と判定されれば、続いて、下かご秤装置209から下かご負荷を取得して、下かご107の負荷と下かご用つり合い錘108の負荷とを比較し、下かご107の負荷が下かご用つり合い錘108の負荷以上であるか否かを判定する(ステップS107)。
ステップS107において、下かご負荷≧下かご用つり合い錘108の負荷(すなわち、Yes)と判定されれば、下かご駆動装置212をより下かご107を回生方向に走行させ(ステップS108)、下かご107が乗場に到着した後に、下かご107の乗客を救出する(ステップS106)。
一方、ステップS107において、下かご負荷<下かご用つり合い錘108の負荷(すなわち、No)と判定されれば、図4の処理ルーチン(後述する)に移行する。
また、前述のステップS103において、上かご位置が乗場でない(すなわち、No)と判定された場合は、まず、下かご位置検出装置207から下かご位置情報を取得して、下かご107の位置が乗場であるか否かを判定し(ステップS109)、下かご位置が乗場でない(すなわち、No)と判定されれば、後述のステップS114に移行する。
一方、ステップS109において、下かご位置が乗場である(すなわち、Yes)と判定されれば、下かご107の乗客を救出する(ステップS110)。
続いて、上かご秤装置208から上かご負荷を取得して、上かご103の負荷と上かご用つり合い錘104の負荷とを比較し、上かご103の負荷が上かご用つり合い錘104の負荷以下であるか否かを判定する(ステップS111)。
ステップS111において、上かご負荷が≦上かご用つり合い錘104の負荷(すなわち、Yes)と判定されれば、上かご駆動装置211により上かご103を回生方向に走行させ(ステップS112)、上かご103が乗場に到着した後に、上かご103の乗客を救出して(ステップS113)、図3の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS111において、上かご負荷>上かご用つり合い錘104の負荷(すなわち、No)と判定されれば、図5の処理ルーチン(後述する)に移行する。
また、前述のステップS109において、下かご位置が乗場でない(すなわち、No)と判定された場合は、まず、下かご秤装置209から下かご負荷を取得して、下かご負荷が下かご用つり合い錘108の負荷以上であるか否かを判定する(ステップS114)。
ステップS114において、下かご負荷<下かご用つり合い錘108の負荷(すなわち、No)と判定されれば、続いて、上かご秤装置208から上かご103の負荷を取得して、上かご負荷が上かご用つり合い錘104の負荷以下であるか否かを判定する(ステップS115)。
ステップS115において、上かご負荷>上かご用つり合い錘104の負荷(すなわち、No)と判定されれば、図6の処理ルーチン(後述する)に移行する。
このとき、「下かご負荷<下かご用つり合い錘108」かつ「上かご負荷>上かご用つり合い錘104」であり、上かご103および下かご107を回生方向に走行させると、対向走行になる条件が成立している。
一方、ステップS114において、下かご負荷<下かご用つり合い錘108(すなわち、Yes)、またはステップS115において、上かご負荷>上かご用つり合い錘104(すなわち、Yes)と判定されれば、上かご103および下かご107を回生方向に走行させても、対向走行になる条件が不成立であることが分かる。
したがって、この場合、上かご駆動装置211により上かご103を回生方向に走行させて(ステップS116)、上かご103が乗場に到着した後に、上かご103の乗客を救出する(ステップS117)。
また、ステップS116、S117との並行処理として、下かご駆動装置212により下かご107を回生方向に走行させて(ステップS118)、下かご107が乗場に到着した後に、下かご107の乗客を救出して(ステップS117)、図3の処理ルーチンを終了する。
以上のように、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性がない場合は、ステップS116〜S119により、複数の乗りかご(上かご103、下かご107)を回生方向に走行させて、複数の乗りかごが乗場に到着した後に乗客を救出することができる。
次に、図3内のステップS107において、下かご107の負荷<下かご用つり合い錘108(すなわち、No)と判定された場合の処理手順(図4)について説明する。
この場合、上かご103は、乗客がいない状態(乗客救出済み)で乗場に停止しており、下かご107は、回生方向が上方向の状態で階間に停止していて、上かご103と下かご107との位置関係によっては、下かご107を回生方向に走行させても、到着できる乗場が無いか、または、上かご103と下かご107とが衝突する可能性が有るという状況にある。
図4において、まず、上かご位置検出装置206から上かご位置情報を取得するとともに、下かご位置検出装置207から下かご位置情報を取得して、上かご103と下かご107との間に乗場があるか否かを判定する(ステップS201)。
ステップS201において、上かご103と下かご107との間に乗場がある(すなわち、Yes)と判定されれば、下かご駆動装置212により下かご107を回生方向に走行させる(ステップS202)。
一方、ステップS201において、上かご103と下かご107との間に乗場がない(すなわち、No)と判定されれば、上かご103は乗客がいない状態であって回生方向が上方向なので、上かご駆動装置211により上かご103を直上階に走行させて(ステップS203)、下かご107が到着可能な乗場を確保する。
その後、ステップS202に進み、下かご駆動装置212により下かご107を回生方向に走行させる。
次に、ステップS202に続いて、乗りかご衝突回避安全装置210からの衝突回避情報を取得して、上かご103と下かご107との衝突可能性が無いか否かを判定する(ステップS204)。
ステップS204において、上かご103と下かご107との衝突可能性が有る(すなわち、No)と判定されれば、ステップS203に進み、上かご駆動装置211により上かご103を直上階に走行させ、下かご107が乗場に到着できようにして、ステップS202に戻る。
一方、ステップS204において、上かご103と下かご107との衝突可能性が無い(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、下かご位置検出装置207から下かご位置情報を取得して、下かご107が最寄階に到着したか否かを判定する(ステップS205)。
ステップS205において、下かご107が最寄階に到着した(すなわち、Yes)と判定されれば、下かご107の乗客を救出して(ステップS206)、図4の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS205において、下かご107が最寄階に到着していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS204に戻り、上記処理を繰り返し実行する。
次に、図3内のステップS111において、上かご103の負荷>上かご用つり合い錘104(すなわち、No)と判定された場合の処理手順(図5)について説明する。
この場合、下かご107は、乗客がいない状態(乗客救出済み)で乗場に停止しており、上かご103は、回生方向が下方向の状態で階間に停止していて、上かご103と下かご107との位置関係によっては、上かご107を回生方向に走行させても、到着できる乗場が無いか、または、上かご103と下かご107とが衝突する可能性が有るという状況にある。
図4において、まず、上かご位置検出装置206から上かご位置情報を取得するとともに、下かご位置検出装置207から下かご位置情報を取得して、上かご103と下かご107との間に乗場があるか否かを判定する(ステップS301)。
ステップS301において、上かご103と下かご107との間に乗場がない(すなわち、No)と判定されれば、後述のステップS306に移行する。
一方、ステップS301において、上かご103と下かご107との間に乗場がある(すなわち、Yes)と判定されれば、上かご駆動装置211により上かご103を回生方向に走行させる(ステップS302)。
続いて、乗りかご衝突回避安全装置210からの衝突回避情報を取得して、上かご103と下かご107との衝突可能性が無いか否かを判定し(ステップS303)、衝突可能性が有る(すなわち、No)と判定されれば、ステップS306に移行する。
一方、ステップS304において、上かご103と下かご107との衝突可能性が無い(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、上かご位置検出装置206から上かご位置情報を取得して、上かご103が最寄階に到着したか否かを判定する(ステップS304)。
ステップS304において、上かご103が最寄階に到着していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS303に戻り、上記処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS304において、上かご103が最寄階に到着した(すなわち、Yes)と判定されれば、上かご103の乗客を救出して(ステップS305)、図5の処理ルーチンを終了する。
なお、前述のステップS301において、上かご103と下かご107との間に乗場がない(すなわち、No)と判定された場合、または、ステップS303において、上かご103と下かご107との衝突可能性が有る(すなわち、No)と判定された場合は、上かご103を回生方向(下方向)に走行させることができず、また、下かご107は、乗客いないことから回生方向が上方向となっている状態である。
したがって、上記状況においては、上かご駆動装置211により上かご103を力行方向(上方向)に走行させる(ステップS306)。
続いて、上かご位置検出装置206から上かご位置情報を取得して、上かご103が最寄階に到着したか否かを判定する(ステップS307)。
ステップS307において、上かご103が最寄階に到着した(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップS305に進み、上かご103の乗客を救出する。
一方、ステップS307において、上かご103が最寄階に到着していない(すなわち、No)と判定され、ステップS307を繰り返している間に、蓄電池203からの電力供給ができなくなった場合には、商用電源202が復旧するのを待つことになる。
この場合、報知装置213により、商用電源202の復旧まで救出できないことを乗客に報知する。
最後に、図3内のステップS115において、上かご103の負荷>上かご用つり合い錘104(すなわち、No)と判定された(上かご103および下かご107を回生方向に走行させると対向走行になる条件が成立した)場合の処理手順(図6)について説明する。
この場合、上かご103は、回生方向が下方向の状態で階間に停止しており、下かご107は、回生方向が上方向の状態で階間に停止していて、上かご103と下かご107との位置関係によっては、上かご103を回生方向に走行させても、到着できる乗場が無いか、または、上かご103と下かご107とが衝突する可能性が有るという状況にある。
図6において、まず、上かご位置検出装置206から上かご位置情報を取得するとともに、下かご位置検出装置207から下かご位置情報を取得して、上かご103と下かご107との間に乗場が2階床以上あるか否かを判定し(ステップS401)、乗場が1階床以下しかない(すなわち、No)と判定されれば、後述のステップS402に移行する。
一方、ステップS401において、上かご103と下かご107との間に乗場が2階床以上ある(すなわち、Yes)と判定されれば、上かご103および下かご107の両方を回生方向に走行させても、各々が乗場に到着できる可能性が有るので、上かご駆動装置211により上かご103を回生方向に走行させ(ステップS403)、同時に並行処理として、下かご駆動装置212により下かご107を回生方向に走行させる(ステップS404)。
次に、ステップS403、S404に続いて、乗りかご衝突回避安全装置210からの衝突回避情報を取得して、上かご103と下かご107との衝突可能性が無いか否かを判定する(ステップS405)。
ステップS405において、上かご103と下かご107との衝突可能性が無い(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、上かご位置検出装置206から上かご位置情報を取得して、上かご103が最寄階に到着したか否かを判定する(ステップS406)
ステップS406において、上かご103が最寄階に到着した(すなわち、Yes)と判定されれば、上かご103の乗客を救出する(ステップS407)。
一方、ステップS405において、上かご103と下かご107との衝突可能性が有る(すなわち、No)と判定されれば、上かご駆動装置211により上かご103を力行方向(上方向)に走行させて(ステップS408)、ステップS406に移行する。
ステップS406において、上かご103が最寄階に到着していない(すなわち、No)と判定されれば、続いて、下かご位置検出装置207から下かご位置情報を取得して、下かご107が最寄階に到着したか否かを判定する(ステップS409)。
ステップS409において、下かご107が最寄階に到着した(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、下かご107の負荷情報に基づき、最寄階の乗場で下かご107の乗客を救出したか否かを判定し(ステップS410)、救出済である(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップS405に戻る。
一方、ステップS410おいて、下かご107の乗客を救出済でない(すなわち、No)と判定されれば、下かご107の乗客を救出して(ステップS411)、ステップS405に戻る。
次に、ステップS407において、上かご103の乗客を救出した後、下かご107の乗客を救出したか否かを判定し(ステップS412)、救出済である(すなわち、Yes)と判定されれば、上かご103および下かご107の両方とも乗客を救出できたので、図6の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS412において、下かご107の乗客を救出済でない(すなわち、No)と判定されれば、続いて、乗りかご衝突回避安全装置210からの衝突回避情報を取得して、上かご103と下かご107との衝突可能性が無いか否かを判定する(ステップS413)。
ステップS413において、上かご103と下かご107との衝突可能性が無い(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、下かご位置検出装置207から下かご位置情報を取得して、下かご107が最寄階に到着したか否かを判定する(ステップS414)。
ステップS414において、下かご107が最寄階に到着した(すなわち、Yes)と判定されれば、下かご107の乗客を救出して(ステップS415)、図6の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS414において、下かご107が最寄階に到着していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS413に戻り、上記処理を繰り返し実行する。
また、ステップS413において、上かご103と下かご107との衝突可能性が有る(すなわち、No)と判定されれば、上かご103は乗客救出済であって回生方向が上方向なので、上かご駆動装置211により直上階に走行させて(ステップS416)、ステップS414に移行する。
なお、前述のステップS401において、上かご103と下かご107との間に乗場が1階床以下しかない(すなわち、No)と判定された場合は、上かご103と下かご107との間に存在し得る乗場は、1階床のみか、または全く無しの状況にある。
このとき、停電時救出条件判定装置205は、報知装置213により、下かご107の乗客に対し、しばらく待てば救出されることを報知する。
この場合、図6において、停電時救出条件判定装置205は、まず、各かごの位置情報に基づき、上かご103と下かご107との間に1階床の乗場があるか否かを判定し(ステップS402)、乗場が全く無い(すなわち、No)と判定されれば、後述のステップS421に移行する。
一方、ステップS402において、上かご103と下かご107との間に1階床の乗場がある(すなわち、Yes)と判定されれば、その乗場で、上かご103の乗客を先に救出するために、上かご駆動装置211により上かご103を回生方向に走行させる(ステップS417)。
続いて、乗りかご衝突回避安全装置210からの衝突回避情報を取得して、上かご103と下かご107との衝突可能性が無いか否かを判定し(ステップS418)、衝突可能性が有る(すなわち、No)と判定されれば、後述のステップS421に移行する。
一方、ステップS418において、上かご103と下かご107との衝突可能性が無い(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、上かご位置検出装置206から上かご位置情報を取得して、上かご103が最寄階に到着したか否かを判定する(ステップS419)。
ステップS419において、上かご103が最寄階に到着していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS418に戻り、上記処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS419において、上かご103が最寄階に到着した(すなわち、Yes)と判定されれば、上かご103の乗客を救出する(ステップS420)。
なお、ステップS402において、上かご103と下かご107との間に乗場が全く無い(すなわち、No)と判定された場合、または、ステップS418において、上かご103と下かご107との衝突可能性が有る(すなわち、No)と判定された場合は、上かご103および下かご107の両方とも回生方向に走行させることができない状況にある。
したがって、上記状況においては、上かご駆動装置211により上かご103を力行方向(上方向)に走行させる(ステップS421)。
続いて、上かご位置検出装置206から上かご位置情報を取得して、上かご103が最寄階に到着したか否かを判定し(ステップS422)、最寄階に到着した(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップS420に進み、上かご103の乗客を救出する。
一方、ステップS422において、上かご103が最寄階に到着していない(すなわち、No)と判定されて、ステップS422を繰り返し実行している間に、蓄電池203からの電力供給ができなくなった場合には、商用電源202が復旧するのを待つことになる。
このとき、報知装置213により、商用電源202の復旧まで救出できないことを乗客に報知する。
次に、ステップS420において、上かご103の乗客を救出した後は、上かご103の回生方向は上方向となるので、上かご駆動装置211により上かご103を直上階まで走行させ(ステップS423)、その後、下かご駆動装置212により下かご107を回生方向に走行させる(ステップS424)。
続いて、乗りかご衝突回避安全装置210からの衝突回避情報を取得して、上かご103と下かご107との衝突可能性が無いか否かを判定し(ステップS425)、衝突可能性が有る(すなわち、No)と判定されれば、ステップS423に戻り、上記処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS425において、上かご103と下かご107との衝突可能性が無い(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、下かご位置検出装置207から下かご位置情報を取得して、下かご107が最寄階に到着したか否かを判定する(ステップS426)。
ステップS426において、下かご107が最寄階に到着していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS425に戻り、上記処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS426において、下かご107が最寄階に到着した(すなわち、Yes)と判定されれば、最寄階の乗場で下かご107の乗客を救出する(ステップS427)。
これにより、上かご103および下かご107の両方の乗客を救出できたので、図6の処理ルーチンを終了する。
なお、上記説明において、上かご103および下かご107の乗客救出が不可能な場合に、まず、上かご103を着床させて乗客を救出した後に、下かご107を着床させる理由は、仮に、下かご107を先に着床させて乗客を救出した場合には、空になった下かご107の回生方向が上方向となって、上かご103と衝突する可能性が高くなってしまうからである。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1〜図6)に係るワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムは、商用電源202の停電を検出する停電検出装置204と、商用電源202の停電時に、商用電源202に代わって電力を供給する蓄電池203と、複数の乗りかごの各々の負荷を計測する上かご秤装置208および下かご秤装置209と、複数の乗りかごの各々の位置を検出する上かご位置検出装置206および下かご位置検出装置207と、複数の乗りかごが対向走行する際の衝突を回避する際に作動する乗りかご衝突回避安全装置210と、商用電源202の停電時に、少なくとも上かご秤装置208および下かご秤装置209で計測された負荷に基づき、複数の乗りかごに含まれる上かご103および下かご107に関する停電時救出条件を判定する停電時救出条件判定装置205と、停電時救出条件判定装置205の判定結果に応答して上かご103および下かご107を昇降駆動する上かご駆動装置211および下かご駆動装置212と、を備えている。
停電時救出条件判定装置205は、商用電源202の停電時に、上かご103および下かご107がいずれも乗場に位置しておらず、かつ、上かご秤装置208で計測された上かご103の負荷が上かご用つり合い錘104よりも重く、下かご秤装置209で計測された下かご107の負荷が下かご用つり合い錘108よりも軽く、かつ、上かご103と下かご107との間に存在する乗場が1階床のみである場合に、上かご駆動装置211および下かご駆動装置212により、上かご103を回生方向に走行させるとともに、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性が有る場合には上かご103を力行方向に走行させ、上かご103を最寄階に着床させて、所定時間経過後(着床したかご内の乗客が救出された後)に上かご103を直上階に退避させた後に、下かご107を回生方向に走行させて最寄階に着床させる。
また、停電時救出条件判定装置205は、商用電源202の停電時に、上かご103および下かご107がいずれも乗場に位置しておらず、かつ、上かご秤装置208で計測された上かご103の負荷が上かご用つり合い錘104よりも重く、下かご秤装置209で計測された下かご107の負荷が下かご用つり合い錘108よりも軽く、かつ、上かご103と下かご107との間に存在する乗場が無い場合に、上かご駆動装置211および下かご駆動装置212により、上かご103を力行方向に走行させて最寄階に着床させ、所定時間経過後に、下かご107を回生方向に走行させて最寄階に着床させる。
また、停電時救出条件判定装置205は、商用電源202の停電時に、上かご103および下かご107がいずれも乗場に位置しておらず、かつ、上かご秤装置208で計測された上かご103の負荷が上かご用つり合い錘104よりも重く、下かご秤装置209で計測された下かご107の負荷が下かご用つり合い錘108よりも軽く、かつ、上かご103と下かご107との間に存在する乗場が2階床以上である場合に、上かご駆動装置211および下かご駆動装置212により、上かご103および下かご107を回生方向に走行させるとともに、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性が有る場合には上かご103を力行方向に走行させ、上かご103および下かご107を最寄階に着床させる。
また、停電時救出条件判定装置205は、商用電源202の停電時に、上かご103が乗場に位置し、下かご107が乗場に位置しておらず、かつ、下かご秤装置209で計測された下かご107の負荷が下かご用つり合い錘108よりも軽く、かつ、上かご103と下かご107との間に存在する乗場が有る場合に、上かご駆動装置211および下かご駆動装置212により、下かご107を回生方向に走行させるとともに、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性が有る場合には上かご103を直上階に走行させ、下かご107を最寄階に着床させる。
また、停電時救出条件判定装置205は、商用電源202の停電時に、上かご103が乗場に位置し、下かご107が乗場に位置しておらず、かつ、下かご秤装置209で計測された下かご107の負荷が下かご用つり合い錘108よりも軽く、かつ、上かご103と下かご107との間に存在する乗場が無い場合に、所定時間経過後に、上かご駆動装置211および下かご駆動装置212により、上かご103を直上階に退避させた後に、下かご107を回生方向に走行させるとともに、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性が有る場合には上かご103をさらに直上階に走行させ、下かご107を最寄階に着床させる。
また、停電時救出条件判定装置205は、商用電源202の停電時に、上かご103が乗場に位置しておらず、下かご107が乗場に位置し、かつ、上かご秤装置208で計測された上かご203の負荷が上かご用つり合い錘104よりも重く、かつ、上かご103と下かご107との間に存在する乗場が有る場合に、上かご駆動装置211により、上かご103を回生方向に走行させるとともに、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性が有る場合には上かご103を力行方向に走行させ、上かご103を最寄階に着床させる。
また、停電時救出条件判定装置205は、商用電源202の停電時に、上かご103が乗場に位置しておらず、下かご107が乗場に位置し、かつ、上かご秤装置208で計測された上かご103の負荷が上かご用つり合い錘104よりも重く、かつ、上かご103と下かご107との間に存在する乗場が無い場合に、上かご駆動装置211により、上かご103を力行方向に走行させて最寄階に着床させる。
さらに、停電時救出条件判定装置205は、商用電源202の停電時に、上かご103および下かご107がいずれも乗場に位置しておらず、かつ、上かご秤装置208で計測された上かご103の負荷が上かご用つり合い錘104よりも軽い場合、または、下かご秤装置209で計測された下かご107の負荷が下かご用つり合い錘108よりも重い場合には、上かご駆動装置211および下かご駆動装置212により、上かご103および下かご107を回生方向に走行させて最寄階に着床させる。
乗りかご衝突回避安全装置210は、上かご103および下かご107の相対条件として含まれる、上かご103と下かご107との間の距離と、上かご103および下かご107の速度とが、あらかじめ設定された設定範囲内となった場合に作動する。
また、この発明の実施の形態1に係るワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムは、停電時救出条件判定装置205の判定結果に応答して、複数の乗りかご内で報知駆動するための報知装置213を備えている。
報知装置213は、上かご103の着床中および退避中に、下かご107の乗客に待機状態であることを報知する。
また、報知装置213は、複数の乗りかごのうち、乗場に着床できない状態にある乗りかご内の乗客に対して、商用電源202の停電が復旧するまで救出できないことを報知する。
また、この発明の実施の形態1(図3、図6)に係るワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床方法は、商用電源202の停電時に、商用電源202に代えて蓄電池203を電源とする電源切替えステップ(S102)と、少なくとも複数の乗りかごの負荷に基づき、複数の乗りかごに含まれる上かご103および下かご107に関する停電時救出条件を判定する条件判定ステップ(S103〜S115、S401、S402)と、条件判定ステップの結果が、上かご103および下かご107がいずれも乗場に位置しておらず、かつ、上かご103の負荷が上かご用つり合い錘104よりも重く、下かご107の負荷が下かご用つり合い錘108よりも軽く、かつ、上かご103と下かご107との間に存在する乗場が1階床のみであることを示す場合に、上かご103を回生方向に走行させる第1の回生走行ステップ(S417)と、回生走行ステップ中に乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性が有る場合には、上かご103を力行方向に走行させる力行走行ステップ(S421)と、上かご103を最寄階に着床させ、所定時間経過後に上かご103を直上階に退避させるステップ(S419、S420、S423)と、下かご107を回生方向に走行させて最寄階に着床させる第2の回生走行ステップ(S424)と、を備えている。
さらに、力行走行ステップ(S421)は、条件判定ステップの結果が、上かご103および下かご107がいずれも乗場に位置しておらず、かつ、上かご103の負荷が上かご用つり合い錘104よりも重く、下かご107の負荷が下かご用つり合い錘108よりも軽く、かつ、上かご103と下かご107との間に存在する乗場が無いことを示す場合にも、実行される。
この発明の実施の形態1によれば、停電時に2つの乗りかご(上かご103、下かご107)について、各かご負荷が、上かご103は回生方向が下方向で(上かご用つり合い錘104よりも重く)、下かご107は回生方向が上方向の(下かご用つり合い錘108よりも軽い)場合に、2つの乗りかご間に乗場が1つのみしか存在しない(または、全く存在しない)、または、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性(かご同士の衝突可能性)が有ることにより、2つの乗りかごの乗客救出が不可能な場合に、たとえば、上かご103を直上階に着床させた後に、さらに上方の階に退避させて、下かご107を着床させて乗客を救出することができる。
通常、上かご103の回生方向が下方向で、下かご107の回生方向が上方向であった場合、停電時に上かご103および下かご107が同時に走行開始すると、対向走行となる。また、シャトルエレベータのように、乗場がない距離が非常に長い場合、上かご103および下かご107がともに上方向(または、下方向)に走行中に停電すると、上かご103と下かご107との間に乗り場が全く存在しない場合が考えられる。
また、上かご103および下かご107がともに上方向(または、下方向)に走行中に停電して、上かご103と下かご107との間に1階床以上の乗場が存在した場合、下かご107を停止させたまま上かご103を先に着床させようとして、上かご103が下かご107に近づくことによって、一方のかごが停止している場合のかご同士の衝突を回避するための安全装置によって維持される乗りかご間距離に到達する場合が考えられる。
このような状況においては、上かご103および下かご107の両方ともに乗客救出が不可能であるが、この発明の実施の形態1においては、まず、上かご103の力行方向(上方向)への走行を試みる。もし、上かご103を力行方向(上方向)に走行させて乗客を降車させることができれば、上かご103の回生方向は上方向となるので、さらに上かご103を上方向に走行させることにより、下かご107が着床できるようになり、上かご103および下かご107の両方の乗客を救出可能となる。
すなわち、上かご103および下かご107がともに上方向(または、下方向)に走行中に停電が発生すると、上かご103と下かご107との間にある乗場が1階床のみとなる場合が考えられ、この状況から対向走行を開始しても、上かご103および下かご107がともに1階床の乗場に着床することは通常不可能であるが、上かご103を先に着床させて(乗客を降車させて)空かごとして、回生方向を上方向に変えた後に上かご103を回生方向に走行させることにより、それまで停止していた下かご107が着床可能となり、上かご103および下かご107の両方の乗客を救出することができる。
また、少なくとも2つのかご間の距離、2つのかごの速度および重さのいずれかを含む所定条件から、乗りかご衝突回避安全装置210が作動する可能性がある場合には、上かご103を退避させることにより、乗りかご衝突回避安全装置210の作動を未然に回避することができる。
また、停電時には、停電検出装置204により自動的に蓄電池203に電源が切替えられ、乗客救出用の着床運転を開始するが、上記のように先に上かご103が着床運転している間は、下かご107は階間停止状態を継続する。
このとき、下かご107の乗客は、ドアが開かずに停止したかご内に残されたままであり、いつまで停止状態が続くのか分からないことになる。
しかし、この発明の実施の形態1によれば、報知装置213により、上かご103の着床および退避中に、下かご107の乗客に待機状態であることを報知(アナウンスまたは情報表示)するので、現在かごは意図的に待機している状態であり、しばらく待てば救出されることを知らせることができ、下かご107内の乗客に与える不安を和らげることが可能となる。
また、上かご103を力行方向に走行させた際に、蓄電池203の容量が足りなくなった場合など、下かご107の着床が不可能になったことが確定した場合には、乗客に現在状況(救出まで時間がかかるということ)を知らせることにより、乗客に与える不安を和らげることが可能となる。
さらに、乗りかごが着床できない状態になった場合には、報知装置213により、乗客に停電が復旧するまで救出できないことを報知することも可能となる。
100 エレベータ制御装置、101 上かご用巻上機、102 上かご用ロープ、104 上かご用つり合い錘、105 下かご用巻上機、106 下かご用ロープ、108 下かご用つり合い錘、200 エレベータ制御装置、201 切替えスイッチ、202 商用電源、203 蓄電池、204 停電検出装置、205 停電時救出条件判定装置、206 上かご位置検出装置、207 下かご位置検出装置、208 上かご秤装置、209 下かご秤装置、210 乗りかご衝突回避安全装置、211 上かご駆動装置、212 下かご駆動装置、213 報知装置。

Claims (13)

  1. 1つの昇降路内を複数の乗りかごが昇降するワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システムであって、
    商用電源の停電を検出する停電検出装置と、
    前記商用電源の停電時に、前記商用電源に代わって電力を供給する蓄電池と、
    前記複数の乗りかごの各々の負荷を計測する秤装置と、
    前記複数の乗りかごの各々の位置を検出するかご位置検出装置と、
    前記複数の乗りかごが対向走行する際の衝突を回避する際に作動する安全装置と、
    前記商用電源の停電時に、少なくとも前記秤装置で計測された負荷に基づき、前記複数の乗りかごに含まれる上かごおよび下かごに関する停電時救出条件を判定する停電時救出条件判定装置と、
    前記停電時救出条件判定装置の判定結果に応答して前記上かごおよび前記下かごを昇降駆動するかご駆動装置と、を備え、
    前記停電時救出条件判定装置は、
    前記商用電源の停電時に、前記上かごおよび前記下かごがいずれも乗場に位置しておらず、かつ、
    前記秤装置で計測された前記上かごの負荷が上かご用つり合い錘よりも重く、前記秤装置で計測された前記下かごの負荷が下かご用つり合い錘よりも軽く、かつ、
    前記上かごと前記下かごとの間に存在する乗場が1階床のみである場合に、
    前記かご駆動装置により、前記上かごを回生方向に走行させるとともに、
    前記安全装置が作動する可能性が有る場合には前記上かごを力行方向に走行させ、
    前記上かごを最寄階に着床させ、所定時間経過後に前記上かごを直上階に退避させた後に、
    前記下かごを回生方向に走行させて最寄階に着床させることを特徴とするワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  2. 前記停電時救出条件判定装置は、
    前記商用電源の停電時に、前記上かごおよび前記下かごがいずれも乗場に位置しておらず、かつ、
    前記秤装置で計測された前記上かごの負荷が上かご用つり合い錘よりも重く、前記秤装置で計測された前記下かごの負荷が下かご用つり合い錘よりも軽く、かつ、
    前記上かごと前記下かごとの間に存在する乗場が無い場合に、
    前記かご駆動装置により、前記上かごを力行方向に走行させて最寄階に着床させ、
    所定時間経過後に前記上かごを直上階に退避させた後に、前記下かごを回生方向に走行させて最寄階に着床させることを特徴とする請求項1に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  3. 前記停電時救出条件判定装置は、
    前記商用電源の停電時に、前記上かごおよび前記下かごがいずれも乗場に位置しておらず、かつ、
    前記秤装置で計測された前記上かごの負荷が上かご用つり合い錘よりも重く、前記秤装置で計測された前記下かごの負荷が下かご用つり合い錘よりも軽く、かつ、
    前記上かごと前記下かごとの間に存在する乗場が2階床以上である場合に、
    前記かご駆動装置により、前記上かごおよび前記下かごを回生方向に走行させるとともに、
    前記安全装置が作動する可能性が有る場合には前記上かごを力行方向に走行させ、
    前記上かごおよび前記下かごを最寄階に着床させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  4. 前記停電時救出条件判定装置は、
    前記商用電源の停電時に、前記上かごが乗場に位置し、前記下かごが乗場に位置しておらず、かつ、
    前記秤装置で計測された前記下かごの負荷が下かご用つり合い錘よりも軽く、かつ、
    前記上かごと前記下かごとの間に存在する乗場が有る場合に、
    前記かご駆動装置により、前記下かごを回生方向に走行させるとともに、
    前記安全装置が作動する可能性が有る場合には前記上かごを直上階に走行させ、
    前記下かごを最寄階に着床させることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  5. 前記停電時救出条件判定装置は、
    前記商用電源の停電時に、前記上かごが乗場に位置し、前記下かごが乗場に位置しておらず、かつ、
    前記秤装置で計測された前記下かごの負荷が下かご用つり合い錘よりも軽く、かつ、
    前記上かごと前記下かごとの間に存在する乗場が無い場合に、
    所定時間経過後に、前記かご駆動装置により、前記上かごを直上階に退避させた後に、前記下かごを回生方向に走行させるとともに、
    前記安全装置が作動する可能性が有る場合には前記上かごをさらに直上階に走行させ、
    前記下かごを最寄階に着床させることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  6. 前記停電時救出条件判定装置は、
    前記商用電源の停電時に、前記上かごが乗場に位置しておらず、前記下かごが乗場に位置し、かつ、
    前記秤装置で計測された前記上かごの負荷が上かご用つり合い錘よりも重く、かつ、
    前記上かごと前記下かごとの間に存在する乗場が有る場合に、
    前記かご駆動装置により、前記上かごを回生方向に走行させるとともに、
    前記安全装置が作動する可能性が有る場合には前記上かごを力行方向に走行させ、
    前記上かごを最寄階に着床させることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  7. 前記停電時救出条件判定装置は、
    前記商用電源の停電時に、前記上かごが乗場に位置しておらず、前記下かごが乗場に位置し、かつ、
    前記秤装置で計測された前記上かごの負荷が上かご用つり合い錘よりも重く、かつ、
    前記上かごと前記下かごとの間に存在する乗場が無い場合に、
    前記かご駆動装置により、前記上かごを力行方向に走行させて最寄階に着床させることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  8. 前記停電時救出条件判定装置は、
    前記商用電源の停電時に、前記上かごおよび前記下かごがいずれも乗場に位置しておらず、かつ、
    前記秤装置で計測された前記上かごの負荷が上かご用つり合い錘よりも軽い場合、または、前記秤装置で計測された前記下かごの負荷が下かご用つり合い錘よりも重い場合には、
    前記かご駆動装置により、前記上かごおよび前記下かごを回生方向に走行させて最寄階に着床させることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  9. 前記安全装置は、前記上かごおよび前記下かごの相対条件として含まれる、前記上かごと前記下かごとの間の距離と、前記上かごおよび前記下かごの速度とが、あらかじめ設定された設定範囲内となった場合に作動することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  10. 前記停電時救出条件判定装置の判定結果に応答して、前記複数の乗りかご内で報知駆動するための報知装置を備え、
    前記報知装置は、
    前記上かごの着床中および退避中に、前記下かごの乗客に待機状態であることを報知することを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  11. 前記報知装置は、
    前記複数の乗りかごのうち、乗場に着床できない状態にある乗りかご内の乗客に対して、前記商用電源の停電が復旧するまで救出できないことを報知することを特徴とする請求項10に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床システム。
  12. 1つの昇降路内を複数の乗りかごが昇降するワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床方法であって、
    商用電源の停電時に、
    前記商用電源に代えて蓄電池を電源とする電源切替えステップと、
    少なくとも前記複数の乗りかごの負荷に基づき、前記複数の乗りかごに含まれる上かごおよび下かごに関する停電時救出条件を判定する条件判定ステップと、
    前記条件判定ステップの結果が、前記上かごおよび前記下かごがいずれも乗場に位置しておらず、かつ、前記上かごの負荷が上かご用つり合い錘よりも重く、前記下かごの負荷が下かご用つり合い錘よりも軽く、かつ、前記上かごと前記下かごとの間に存在する乗場が1階床のみであることを示す場合に、前記上かごを回生方向に走行させる第1の回生走行ステップと、
    前記回生走行ステップ中に安全装置が作動する可能性が有る場合には、前記上かごを力行方向に走行させる力行走行ステップと、
    前記上かごを最寄階に着床させ、所定時間経過後に前記上かごを直上階に退避させる退避ステップと、
    前記下かごを回生方向に走行させて最寄階に着床させる第2の回生走行ステップと、
    を備えたことを特徴とするワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床方法。
  13. 前記力行走行ステップは、
    前記条件判定ステップの結果が、前記上かごおよび前記下かごがいずれも乗場に位置しておらず、かつ、前記上かごの負荷が上かご用つり合い錘よりも重く、前記下かごの負荷が下かご用つり合い錘よりも軽く、かつ、前記上かごと前記下かごとの間に存在する乗場が無いことを示す場合にも、実行されることを特徴とする請求項12に記載のワンシャフトマルチカーエレベータの停電時自動着床方法。
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