JP5884116B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブッシュの内外筒間の保持部材のクリアランスがなくなった状態での防振効果が高い構成を有する防振装置に関する。
従来よりエンジンマウント等には筒状ブッシュタイプの防振装置が用いられている。詳細には後述するが一般的にこの防振装置ではブッシュ内の外筒と内筒との間に防振ゴム等を嵌合保持し、さらに防振ゴム内には所定の隙間を設けている。そして、エンジン等の振動によりブッシュの内筒が動いた場合、防振ゴム内の隙間で振動を吸収させる構成となっている。
その一方、ブッシュの内筒が所定以上動いたときには防振ゴム内の上記隙間がなくなって当たった状態(以下、「ストッパ当たり状態」と称する)になり、隙間による振動吸収ができなくなる。このストッパ当たり状態でもエンジン振動の伝達率を低減させたい、すなわちブッシュの径方向の動バネ定数を下げたいというニーズがあった。これに対して通常、ブッシュの動バネ定数を下げるにはブッシュのサイズが大きくする必要がありスペース的な問題が解決され難い。
ここで従来の防振装置の具体例として、例えば特許文献1では内外筒間に防振ゴムを有する筒状防振ブッシュであって軸方向に所定空間をおいて軸方向両端部でブラケット保持するものが開示されている。しかしながら、特許文献1の防振ブッシュでは外筒部でストッパ当たりしたときの径方向剛性を外筒全体の剛性に依存させているためスペース的な問題は解決されていない。
また、特許文献2では内外筒間に弾性材を設け、この内外筒間に沿って貫通した孔からなるすぐり部を形成した防振装置であって、外筒のすぐり部に臨む箇所を凹ませて突起部を形成したものが開示されている。しかしながら、特許文献2の防振装置の場合、そもそもストッパ当たり状態以前の変位−荷重関係を問題としており、ストッパ当たり以後の問題は解決されていない。また、後に図示説明するがここで問題解決を企図する防振装置は、ブラケット等の保持部材が外筒と一体に利用されるものであることを前提としており、その点で特許文献2の防振装置は異なる。
特開平6−264967号公報 特開平8−338466号公報
本発明は、以上の事情に鑑みて創作されたものであり、ブッシュの外筒をブラケット等の保持部材で一体保持する防振装置において、防振ゴム等がストッパ当たり状態になったときに高い防振効果を有する構成の防振装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明では、内筒と外筒との間に弾性部材(例えば、実施形態における防振ゴム4参照)が介在されるブッシュと、前記ブッシュの外筒を嵌合保持する保持部材(例えば、実施形態におけるブラケット5参照)とが一体的に組み付けられる防振装置を提供する。
本防振装置において前記ブッシュの外筒は、前記保持部材の内周部と嵌合される外筒嵌合部(例えば、実施形態における外筒嵌合部2a(又は上下端部2a)参照)と
、前記保持部材の内周部との間に所定の空間を隔てて配置される外筒乖離部(例えば、実施形態における外筒乖離部2b(幅狭部2b)参照)とで構成される。また本防振装置は、前記ブッシュと前記保持部材とが一体的に組み付けられた状態で、該ブッシュの内筒側が前記外筒乖離部にストッパ当りした後にさらに押圧した場合の径方向剛性は、前記外筒嵌合部にストッパ当りした後の径方向剛性よりも低くする手段
を有する。
本発明の防振装置によれば、保持部材によって嵌合保持される外筒を外筒嵌合部と外筒乖離部との2つに大別して構成している。外筒嵌合部は、従来同様、保持部材に嵌合保持されて組み付けられている。これに対して、外筒乖離部は、保持部材と外筒表面との間に所定の空間が設けられるように配設されている。本防振装置の外筒では保持部材と嵌合している部分と乖離している部分とが存在している。従って、ストッパ当たり状態になった場合でも外筒のうち保持部材と乖離している部分については、その部分だけは保持部材がない等により径方向の剛性が低下しており、外筒が変位して所定空間内に侵入する。これによりストッパ当たり状態でのエンジン振動を吸収することができ、防振効果が向上する。
さらに、本防振装置では外筒乖離部を設ける所望する径方向に絞って剛性を下げることができるので、外筒全体としての剛性を下げる必要がない。したがって、剛性を下げるためにサイズを大きくする必要もなく防振装置を小型化することも可能となる。
従来型の防振装置の略断面形状を示している。 本発明の防振装置の一例の略断面形状を示している。
従来の防振装置例
本発明の実施形態を説明するにあたって前提として従来の防振装置の代表例を以下に説明する。
図1は、従来型の防振装置101の略断面形状を示している。この防振装置101はエンジンマウントとして使用され、紙面左が車両の前方側、紙面上方が車両の上方側を示している。円筒形状の外筒102の径方向内側に円筒形状の内筒103が配設されている。外筒102と内筒103とはアルミニウム合金や鉄等の金属材料で形成される。また、外筒102と内筒103との間にはゴム等の弾性部材で構成される防振ゴム104が配設(充填)されている。概ね外筒102、内筒103及び防振ゴム104でブッシュ107を構成する。
防振ゴム104は、概ね径方向内側の内側防振ゴム104aと径方向外側の外側防振ゴム104bとで構成されており、両者104a,104bの間には少なくとも径方向に隙間(ストッパクリアランス)106が設けられている。ストッパクリアランス106はこれが内筒103で潰されることによりエンジン振動のボデーへの伝達を吸収する。一方、エンジン振動が大きくなり内筒103が径方向(車両後方)に動かされてストッパクリアランス106がなくなって当たった状態になる場合がある(ストッパ当たり状態)。ストッパ当たり状態になると内側防振ゴム104aが外側防振ゴム104bと当接し、ブッシュ107が剛体に近い状態になってエンジン振動をそのままボデーに伝達する。
また、外筒102はその外周をブラケット105の組付部105aの内周に嵌合保持されて両者が一体に組み付けられている。組付部105aは担持部105bと連結して車両のボデー(図示せず)と連結される。このような従来の防振装置101の場合、ストッパ当たり状態になってもエンジン振動のボデーへの伝達率を下げるにはブッシュの動バネ定数を下げる必要があるがスペース的な問題を有する点は上述のとおりである。
本発明の実施形態の一例
次に本発明の防振装置の実施形態の1つについて説明する。
図2は本発明の防振装置1の一例の略断面形状を示している。本防振装置1も従来型と同様にエンジンマウントとして使用され、紙面左が車両の前方側、紙面上方が車両の上方側を示している。また、筒形状の外筒2の径方向内側に円筒形状の内筒3が配設され、外筒2と内筒3とはアルミニウム合金や鉄等の金属材料で形成される(外筒2の形状は後述)。外筒2と内筒3との間にはゴム等の弾性部材で構成される防振ゴム4が配設(充填)されている。概ね外筒2、内筒3及び防振ゴム4でブッシュ7を構成する。
防振ゴム4は、径方向(紙面横方向)内側の内側防振ゴム4aと径方向外側の外側防振ゴム4bとで構成されており、両者4a,4bの間には少なくとも径方向にストッパクリアランス6が設けられている点も前記従来型の防振装置101と概ね同様である。しかしながら、ストッパ当たり状態になった後の形状が従来の防振装置101とは大きく異なるような構成がなされている。
本防振装置1の場合、ストッパ当たり状態になったとき、すなわち内側防振ゴム4aが外側防振ゴム4bと当接したときに外筒2を撓ませることができる。ブッシュ7としては防振ゴム4のみならず外筒2もバネとして機能し、ブッシュ7全体としての動バネ定数が低減させるように構成する。
まず、外筒2はブラケット5と一体に組み付けられているが、ブラケット5の内周を直接当接しているのは外筒2の外周の一部のみである。図2に示すように外筒2の断面形状は、円筒形状の紙面横側を削除した小判形状であり、横方向(車両の前後方向)に狭い幅狭部(外筒乖離部)2bと円筒形状がそのまま残された上下端部(外筒嵌合部)2aとで構成される。また、ブラケット5はその内周で外筒2と一体に組み付けられるが、組付部5aはブラケット嵌合部5a1とカシメ部5a2とブラケット乖離部5a3とで構成されている。なお、組付部5aは担持部5bと連結して車両のボデー(図示せず)と連結される。
嵌合部5a1は、円筒形状がそのまま残された部分であり、外筒2を組み付けたときに嵌合部5a1の外壁と外筒2の上下端部2a(外筒嵌合部)の内壁とが当接して嵌合している。カシメ部5a2は、嵌合部5a1の先端で外筒2の幅狭部2b側に所定荷重Fでカシメられている。ブラケット5の組付部5aはカシメ部5a2において外筒2を保持し、上下方向の移動と周方向の回転Aを規制している。
さらに、ブラケット5の組付部5aはカシメ部5a2より上下方向中心側では円筒形状がそのまま残されている。したがって、ブラケット5の組付部5aの内壁はカシメ部5a2から上下方向中心側に向かって外筒2の幅狭部2bの外壁から乖離していき、外筒2とフランジ5との間に径方向横側に空間8を形成することとなる。この空間8によりストッパ当たり状態の後でも外筒2をさらに空間8内に膨らませることができる。空間8をもたせることで外筒2の板厚以外の径方向の規制がなくなるので、外筒2の外筒乖離部(幅狭部)2bの径方向剛性が外筒嵌合部(上下端部)2aの径方向剛性よりも低くなり、ストッパ当たり状態後のブッシュ7の剛性(動バネ定数)が下がる。ブッシュ7の剛性は外筒乖離部2bが上下方向に長いほど低くなるため、上下方向の長さL1によって容易に調整することができる。長さL1はカシメ部5a2のカシメ代を調整することで調整可能だからである。
外筒2の外筒乖離部2bは、外筒嵌合部2aと同程度の板厚の平板形状であっても良いがさらに剛性を下げるために外筒嵌合部2aの最小厚よりも薄くしても良い。例えば、一般に鉄のブッシュ7ならばその外径が90mm程度の場合、板厚が1.6mm程度であるが、これより薄い厚みにしても良い。また、外筒乖離部2aは平板形状でなく板厚方向に1つ又は複数の貫通孔を設けることで剛性を下げることもできる。
また、空間8の厚みL2は、ストッパ当たり後に内筒3に付加される荷重が増加しても外筒乖離部2bとブラケット乖離部5a3とが干渉しない程度のスペースを確保する必要がある。例えば、上述するようにブッシュ7の外径が90mm程度である場合、空間8の厚みは最小限0.7mm〜1.0mm程度確保するのが良い。
また、図2の実施形態では外筒2の断面形状は小判形状であるが、楕円等の他の形状でも良い。そして、その形状の外筒2の外筒嵌合部2aを嵌合保持し、外筒乖離部2bに空間8を形成するようなブラケット5の形状であれば他の形状であっても良い。ただし、外筒2に対して上下方向のブラケット5の反力のみでは外筒2の外筒乖離部2bが空間8内に撓まないので横方向の反力Fを作るためのカシメ代を設けることが必要である。
以上、本発明における防振装置についての実施形態およびその概念及び周辺技術について説明してきたが本発明はこれに限定されるものではなく特許請求の範囲および明細書等に記載の精神や教示を逸脱しない範囲で他の変形例、改良例が得られることが当業者は理解できるであろう。
1 防振装置
2 外筒
2a 上下端部(外筒嵌合部)
2b 幅狭部(外筒乖離部)
3 内筒
4 防振ゴム(弾性部材)
4a 内側防振ゴム
4b 外側防振ゴム
5 ブラケット
5a 組付部
5a1 ブラケット嵌合部
5a2 カシメ部
5a3 ブラケット乖離部
5b 担持部
6 ストッパクリアランス(隙間)
7 ブッシュ
8 空間

Claims (1)

  1. 内筒と外筒との間に弾性部材が介在されるブッシュと、前記ブッシュの外筒を嵌合保持する保持部材とが一体的に組み付けられる防振装置であって、
    前記ブッシュの外筒は、
    前記保持部材の内周部と嵌合される外筒嵌合部と

    前記保持部材の内周部との間に所定の空間を隔てて配置される外筒乖離部とで構成され、
    前記ブッシュと前記保持部材とが一体的に組み付けられた状態で、該ブッシュの内筒側が前記外筒乖離部にストッパ当りした後にさらに押圧した場合の径方向剛性は、前記外筒嵌合部にストッパ当りした後の径方向剛性よりも低くする手段
    を有する、
    防振装置。


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