JP5882930B2 - 段ボール製構造体の固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、段ボール製の被固定部材と固定部材を強固に固定して脱落を防止することができ、様々な用途に用いることができる段ボール製構造体の固定構造に関するものである。
従来、様々な物品の収容、運搬などに段ボールが利用されており、その組立てや分解を容易にするために、様々な形状や構造が検討されている。また、運搬中などに変形したり、潰れたりして、収容物が破損することを防止するために、剛性、耐久性を高める工夫や形状安定性を向上させる工夫も行われている。
そして、近年では、物品の収容や運搬だけでなく、椅子や机などを初めとする様々な構造体の製造にも段ボールが利用され始めている。
例えば(特許文献1)には、井桁構造体をカバーで覆ったことを特徴とする段ボール製組立式ベッドが開示されている。
また、(特許文献2)には、脚部分が座面部分及び背凭れ部分を支える一体的な井桁構造体からなり、井桁構造体を外面部材で覆うことにより座面部分と背凭れ部分が形成されることを特徴とする段ボール製組立式椅子が開示されている。
また、(特許文献3)には、天板が、脚部と連結するための差込爪が設けられた差込片を具え、脚部が、脚部材で構成される井桁構造体であり、その側面に、天板と連結するための差込孔が設けられた差込凹部を具え、差込爪を差込孔に嵌込むことにより、天板と脚部が連結されることを特徴とする段ボール製組立式テーブルが開示されている。
特開2009−5902号公報 特開2009−5815号公報 特開2009−5801号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)の段ボール製組立式ベッドは、カバーの周辺に設けた切込を井桁構造体の周辺の上下中間位置に設けた切込と噛合わせたり、井桁構造体の切込の入口近傍に設けた突起をカバーに設けた差込孔に嵌込んだりして簡単に組立てることが可能な構造である。
しかし、切込同士を噛合わせたり、突起を差込孔に嵌込んだりするだけの単純な構造であるため、外力などにより簡単に外れ易く、特に引き抜きの力に弱く、形状安定性、堅牢性に欠けるという課題を有している。
また、連結をより強固にするために、上下カバーの連結部に、井桁構造体に噛合わされるロック部材を挿入することも記載されているが、ロック部材を別途作成しなければならず、部品点数が増え、量産性、組立作業性が低下するだけでなく、折畳みによる弾性反発力のみを利用しているので、外力などが加わるとロック部材が容易に変形してロックが外れ易く、ロックの確実性、形状保持性に欠けるという課題を有している。
(2)(特許文献2)の段ボール製組立式椅子では、各部材は、接着剤による接着、差込片の差込孔への挿入、又は切込部同士の噛合わせのいずれかの方法により、相互に固定されており、容易に比較的短時間で組立てることができる。
しかし、各部材を接着剤によって接着したものは分解及び再利用が困難であり、廃棄にも手間がかかって、省資源性、環境保護性に欠けるという課題を有している。
また、差込片の差込孔への挿入、又は切込部同士の噛合わせにより各部材を相互に固定したものは、外力により簡単に抜け易く、形状安定性、堅牢性に欠けるという課題を有している。
さらに、ロック部材の切込部を、座面部材と背凭れ部材の連結部で、井桁部材の切込部に噛合わせるように挿入することも記載されているが、ロック部材を別途作成しなければならず、部品点数が増え、量産性、組立作業性が低下するだけでなく、折畳まれたロック部材の弾性反発力で固定するものであるため、外力などが加わるとロック部材が容易に変形してロックが外れ易く、ロックの確実性、形状保持性に欠けるという課題を有している。
(3)(特許文献3)の段ボール製組立式テーブルでは、金具、接着剤、或いは、両面テープ等の紙以外の連結・接合材は一切使用しないため、リサイクルや焼却の際に、環境問題は発生しないが、各部材同士が、すべて差込の嵌合で連結されているだけなので、引き抜きの力に弱く、固定の確実性、形状安定性、堅牢性に欠けるという課題を有している。
本発明は上記課題を解決するもので、簡単な構造で、量産性、組立作業性を低下させることなく、被固定部材と固定部材を確実かつ強固に固定して、外力などによる部材の脱落を防止することができ、特に引き抜きに強く、固定の確実性、形状安定性、耐久性、堅牢性に優れると共に、部材同士の固定に接着剤などを使用する必要がなく、分解して繰返し利用することができる省資源性、環境保護性に優れた段ボール製構造体の固定構造の提供を目的とする。
課題を解決するための手段及びそれによって得られる作用、効果
上記課題を解決するために本発明の段ボール製構造体の固定構造は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の段ボール製構造体の固定構造は、段ボール製の被固定部材の嵌合孔に段ボール製の固定部材の突起部が嵌合されて固定される段ボール製構造体の固定構造であって、
前記固定部材の前記突起部に延設され前記突起部の先端から折り返されて前記突起部の外側面と重合される抜け止め防止片と、前記突起部及び前記抜け止め防止片の外周部に嵌合される貫通孔を有し前記被固定部材に積層される1以上の段ボール製の押え部材と、を備え、前記固定部材及び前記突起部が複数枚の段ボールを積層して形成され、前記抜け止め防止片が前記突起部の両外側に配置された構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)固定部材の突起部に延設され突起部の先端から折り返されて突起部の外側面と重合される抜け止め防止片と、突起部及び抜け止め防止片の外周部に嵌合される貫通孔を有し被固定部材に積層される1以上の段ボール製の押え部材を備えることにより、抜け止め防止片を突起部の外側面に重合させた状態で保持することができ、被固定部材から固定部材を引き抜こうとしても、抜け止め防止片が外方に開くことがなく、抜け止め防止片が被固定部材の嵌合孔の縁に係合し、突起部及び抜け止め防止片が被固定部材の嵌合孔から抜けることを確実に防止でき、固定の確実性、形状安定性、堅牢性に優れる。
(2)被固定部材の嵌合孔と固定部材の突起部との接触面積が小さい場合でも、押え部材の貫通孔に突起部及び抜け止め防止片が嵌合されることにより、押え部材と固定部材の間に被固定部材を挟むようにして固定部材を確実に固定することができ、固定部材のがたつきや傾きなどを防止することができ、固定の確実性、安定性に優れる。
(3)貫通孔から突起部及び抜け止め防止片を引き抜いて押え部材を取除いても、突起部が嵌合孔に嵌合されているので、直ちに固定部材が被固定部材から抜け落ちることはなく、さらに固定部材を引張って嵌合孔から突起部を引き抜こうとしても、抜け止め防止片が引っ掛かって突起部が嵌合孔から抜け難く、形状保持性、耐久性に優れる。
(4)固定部材及び突起部が複数枚の段ボールを積層して形成されることにより、固定部材の剛性及び突起部における固定安定性を向上させることができ、耐久性、堅牢性に優れる。
(5)抜け止め防止片が突起部の両外側に配置されているので、被固定部材の嵌合孔の両側で抜け止め防止片によって、被固定部材及び押え部材を所定の位置に保持して傾きなどを防止すると共に、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜けることを確実に防止することができ、形状保持性、抜け止め防止の確実性に優れる。
ここで、段ボール製構造体を構成する段ボールの種類(構造)は、適宜、選択することができる。段ボールの中芯は、通常の波形だけでなく、ハニカム構造のもの(ハニカム段ボール)を用いてもよい。また、段ボールは紙製に限らず、プラスチック製でもよい。紙製の段ボールとプラスチック製の段ボールを適宜、組合せて、剛性を高めることもできる。
被固定部材及び固定部材の形状や大きさは適宜、選択することができる。また、1つの被固定部材に取付ける固定部材の数や配置も適宜、選択することができる。突起部の形状、長さ、高さ等は、適宜、選択することができるが、矩形状のものが好適に用いられる。また、1つの固定部材に形成する突起部の数や配置も適宜、選択することができる。固定部材は平板状でもよいし、L字型、コ字型、ロ字型などの形状に折り曲げてもよい。この場合、固定部材は1枚の段ボールで形成してもよいし、複数枚の段ボールを重ねて形成してもよい。また、固定部材は複数の段ボールの切込同士を噛合わせたり、突起を差込孔に嵌込んだりして、十字状、格子状、井桁状などの様々な形状に形成してもよい。この場合も、固定部材の各部は1枚の段ボールで形成してもよいし、複数枚の段ボールを重ねて形成してもよい。固定部材をL字型、コ字型、ロ字型或いは十字状、格子状、井桁状などの形状に形成する場合、突起部及び抜け止め防止片の配置は適宜、選択することができるが、各辺に少なくとも1つの突起部及び抜け止め防止片を形成することにより、固定部材の固定安定性に優れる。
抜け止め防止片は突起部に延設して形成されるが、表裏のライナーの内の一方のライナーと中芯に切れ目を入れ、他方のライナーだけで抜け止め防止片と突起部が繋がった状態にしておくことにより、突起部の先端から簡単に抜け止め防止片を折り返すことができる。尚、突起部が複数枚の段ボールを積層して形成されている場合、両側の最外層の少なくとも一方側に抜け止め防止片を形成すればよいが、両外側に抜け止め防止片を形成することにより、固定安定性、堅牢性に優れる。
被固定部材の嵌合孔は、突起部の長さ及び厚さに合わせて形成することにより、突起部を確実に嵌合して固定することができる。
押え部材の形状は、段ボール製構造体の構造、形状に応じて、適宜、選択することができ、必ずしも被固定部材と同一である必要はない。また、押え部材の枚数は、突起部の高さに応じて、適宜、選択することができるが、突起部の高さを高くして、押え部材の枚数を増やすことにより、固定の安定性、構造体としての耐久性、堅牢性を向上させることができる。尚、押え部材の表面と突起部の先端が略面一となるように形成することにより、押え部材の表面から突起部が突出することがなく、突起部が邪魔にならず、使用性に優れる。
固定部材は、その形状や配置を選択することにより、仕切りや脚部などとして利用できるほか、固定部材の両側を被固定部材に固定することにより、固定部材を介して被固定部材を連結することもできる。また、被固定部材としては、平板状や角柱状のものを用いることもできる。これにより、椅子、机、ベッド、テーブル、トレーなどのほか、棚、衝立などの様々な段ボール製構造体における各部の固定に用いることができ、汎用性に優れる。
ここで、固定部材及び突起部が複数枚の段ボールを積層して形成されているので、突起部を形成する複数枚の段ボールの内、両側の最外層の段ボールで突起部に延設して抜け止め防止片を形成することができる。予め最外層の段ボールの突起部と抜け止め防止片との境目の内側に切れ目を入れることにより、被固定部材の嵌合孔に突起部を嵌合した後、抜け止め防止片を外方に折り返すことができる。
請求項2に記載の段ボール製構造体の固定構造は、段ボール製の被固定部材の嵌合孔に段ボール製の固定部材の突起部が嵌合されて固定される段ボール製構造体の固定構造であって、前記固定部材の前記突起部に延設され前記突起部の先端から折り返されて前記突起部の外側面と重合される抜け止め防止片と、前記突起部及び前記抜け止め防止片の外周部に嵌合される貫通孔を有し前記被固定部材に積層される1以上の段ボール製の押え部材と、を備え、前記固定部材が複数枚の段ボール同士を十字状に交差させて形成され、前記突起部が前記固定部材の交差部に突出して形成されて、前記抜け止め防止片が前記突起部の両外側に配置された構成を有している。
この構成により、請求項1の(1)乃至(3)の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)固定部材が複数枚の段ボール同士を十字状に交差させて形成されることにより、固定部材の剛性を向上させることができ、耐久性、堅牢性に優れる。
(2)突起部が固定部材の交差部に突出して形成されることにより、突起部の剛性を高めると共に、被固定部材の嵌合孔との接触面積を拡大させることができ、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜け難く、固定安定性に優れる。
(3)抜け止め防止片が突起部の両外側に配置されているので、被固定部材の嵌合孔の両側(嵌合孔の対向する二辺上)で抜け止め防止片によって、被固定部材及び押え部材を所定の位置に保持して傾きなどを防止すると共に、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜けることを確実に防止することができ、形状保持性、抜け止め防止の確実性に優れる。
ここで、固定部材は複数枚の段ボール同士を十字状に交差させて形成されるが、段ボールの枚数や固定の方法などは適宜、選択することができる。例えば、各々の段ボールの交差位置に凹溝状の切込部を形成し、切込部同士を噛合わせるだけでもよいし、切込部に抜け止め防止用の係止部などを設けてもよい。
請求項3に記載の段ボール製構造体の固定構造は、段ボール製の被固定部材の嵌合孔に段ボール製の固定部材の突起部が嵌合されて固定される段ボール製構造体の固定構造であって、前記固定部材の前記突起部に延設され前記突起部の先端から折り返されて前記突起部の外側面と重合される抜け止め防止片と、前記突起部及び前記抜け止め防止片の外周部に嵌合される貫通孔を有し前記被固定部材に積層される1以上の段ボール製の押え部材と、を備え、前記固定部材が複数枚の段ボール同士を井桁状に交差させて形成され、前記突起部が前記固定部材の交差部を四隅とする矩形枠状に突出して形成されて、前記抜け止め防止片が前記突起部の対向する一組又は二組の面の外側にそれぞれ配置された構成を有している。
この構成により、請求項1の(1)乃至(3)の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)固定部材が複数枚の段ボール同士を井桁状に交差させて形成されることにより、固定部材の剛性を向上させながら大型化することができ、耐久性、堅牢性に優れる。
(2)突起部が固定部材の交差部を四隅とする矩形枠状に突出して形成されることにより、突起部の剛性を高めると共に、被固定部材の嵌合孔との接触面積を拡大させることができ、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜け難く、固定安定性に優れる。
(3)抜け止め防止片が突起部の対向する一組又は二組の面の外側にそれぞれ配置されているので、被固定部材の嵌合孔の対向する二辺上又は嵌合孔の外周の四辺上で抜け止め防止片によって、被固定部材及び押え部材を所定の位置に保持して傾きなどを防止すると共に、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜けることを確実に防止することができ、形状保持性、抜け止め防止の確実性に優れる。
ここで、固定部材は複数枚の段ボール同士を井桁状に交差させて形成されるが、段ボールの枚数や固定の方法などは適宜、選択することができる。例えば、各々の段ボールの交差位置に凹溝状の切込部を形成し、切込部同士を噛合わせるだけでもよいし、切込部に抜け止め防止用の係止部などを設けてもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の段ボール製構造体の固定構造であって、前記抜け止め防止片の端面が前記被固定部材の表面に当接している構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用、効果に加え、以下のような作用、効果を有する。
(1)抜け止め防止片の端面が被固定部材の表面に当接していることにより、被固定部材のがたつきや傾きなどを確実に防止することができ、固定の安定性、形状の安定性に優れる。
ここで、抜け止め防止片の高さは折り返した時に端面が被固定部材の表面に当接するように形成すればよい。
尚、押え部材の枚数(総厚)に合わせて抜け止め防止片の高さを設定することにより、押え部材の表面から突起部及び抜け止め防止片が突出することがなく、使用性に優れる。
参考例1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式斜視図 (a)参考例1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式側面図 (b)図2(a)のA−A線矢視模式断面図 参考例1の段ボール製構造体の固定構造に用いる被固定部材及び固定部材を示す模式分解斜視図 参考例1の段ボール製構造体の固定構造における被固定部材と固定部材の嵌合状態を示す模式斜視図 参考例1の段ボール製構造体の固定構造における押え部材の挿通前の状態を示す模式斜視図 実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式斜視図 実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体の嵌合状態を示す模式断面図 実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造に用いる被固定部材及び固定部材を示す模式斜視図 実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造における被固定部材と固定部材の嵌合状態を示す模式斜視図 実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造における押え部材の挿通前の状態を示す模式斜視図 実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式斜視図 (a)実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式側面図 (b)図12(a)のB−B線矢視模式断面図 実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造に用いる被固定部材及び固定部材を示す模式斜視図 実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造における被固定部材と固定部材の嵌合状態を示す模式斜視図 実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造における押え部材の挿通前の状態を示す模式斜視図 実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式斜視図 (a)実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式側面図 (b)図17(a)のC−C線矢視模式断面図 実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造に用いる被固定部材及び固定部材を示す模式斜視図 実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造における被固定部材と固定部材の嵌合状態を示す模式斜視図 実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造における押え部材の挿通前の状態を示す模式斜視図
以下、本発明の実施の形態における段ボール製構造体の固定構造について、図面を参照しながら説明する。尚、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
参考例1
図1は参考例1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式斜視図であり、図2(a)は参考例1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式側面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A線矢視模式断面図である。
図1及び図2中、1は本発明の参考例1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体、2は1枚の段ボール2aで長方形状に形成された被固定部材、2cは被固定部材2に形成された矩形状の嵌合孔(図2(a))、3は1枚の段ボール3aで略長方形状に形成された固定部材、4は固定部材3の一端に固定部材3の全長よりも短い矩形状に形成され被固定部材2の嵌合孔2cに嵌合された突起部(図1,図2(b))、5は固定部材3の突起部4に延設され突起部4の先端から折り返されて突起部4の外側面と重合された抜け止め防止片(図1,図2(b))、6は2枚の段ボール6a,6bで被固定部材2と同じ長方形状に形成され被固定部材2に積層された押え部材、7は押え部材6に形成され突起部4及び抜け止め防止片5の外周部に嵌合された貫通孔(図1,図2(b))である。
段ボール製構造体1を構成する段ボール2a,6a,6bの種類(構造)は、適宜、選択することができる。段ボール2a,6a,6bの中芯は、通常の波形だけでなく、ハニカム構造のもの(ハニカム段ボール)を用いてもよい。また、段ボール2a,6a,6bは紙製に限らず、プラスチック製でもよい。紙製の段ボールとプラスチック製の段ボールを適宜、組合せて、剛性を高めることもできる。
次に、参考例1の段ボール製構造体の固定構造をその組立手順に従って説明する。
図3は参考例1の段ボール製構造体の固定構造に用いる被固定部材及び固定部材を示す模式分解斜視図であり、図4は参考例1の段ボール製構造体の固定構造における被固定部材と固定部材の嵌合状態を示す模式斜視図であり、図5は参考例1の段ボール製構造体の固定構造における押え部材の挿通前の状態を示す模式斜視図である。
図3乃至図5中、2bは被固定部材2の表面、4aは突起部4と抜け止め防止片5との境目に形成された切れ目、5aは抜け止め防止片5の端面である。
尚、段ボール3の表裏のライナーの内の一方のライナーと中芯に切れ目4aを入れ、他方のライナーだけで抜け止め防止片5と突起部4が繋がった状態にしておくことにより、突起部4の先端から簡単に抜け止め防止片5を折り返すことができる。
図5において、抜け止め防止片5の高さhの最大値は、押え部材6の厚さと同等に形成することができ(図2(b))、押え部材6を構成する段ボール6a,6bの枚数に応じて、適宜、選択することができる。
まず、参考例1の段ボール製構造体の固定構造を用いて段ボール製構造体を組み立てるには、図3において、固定部材3の抜け止め防止片5を端面5a側から被固定部材2の嵌合孔2cに挿通し、嵌合孔2cに突起部4を嵌合させて図4の状態となる。
次に、突起部4の先端の切れ目4aから抜け止め防止片5を外方に折り返し、抜け止め防止片5の端面5aが被固定部材2の表面2bに当接するように突起部4の外側面と重合させて図5の状態となる。
最後に、図1,図2(b)に示したように、2枚の段ボール6a,6bからなる押え部材6の貫通孔7に突起部4及び抜け止め防止片5の外周部を嵌合させ、押え部材6を被固定部材2に積層して図1に示した段ボール製構造体1が得られる。
参考例1では、段ボール製構造体の最も基本的な固定構造として、それぞれ1枚の段ボールで平板状に形成された被固定部材2と固定部材3を一箇所の突起部4及び抜け止め防止片5で固定する場合について説明したが、1つの被固定部材2に取付ける固定部材3の数や配置は適宜、選択することができる。例えば、被固定部材2に複数の固定部材3を間隔をあけて配設することにより、固定部材3を仕切り等として使用することができる。
また、1つの固定部材3に形成する突起部4の数や配置も適宜、選択することができ、固定部材3を長尺化した場合の固定安定性に優れる。さらに、固定部材は、L字型、コ字型、ロ字型などの形状に折り曲げたものでもよい。このとき、固定部材の各辺に少なくとも1つの突起部4及び抜け止め防止片5を形成することにより、固定部材の固定安定性に優れる。尚、切れ目4aは突起部4の前後どちらの面に形成してもよく、切れ目4aの位置で抜け止め防止片5を前後いずれかに折り曲げることができる。
参考例1では、固定部材3の一端のみに突起部4及び抜け止め防止片5を形成したが、固定部材3の両端に突起部4及び抜け止め防止片5を形成し、固定部材3の両端を被固定部材2に固定することにより、固定部材3を介して2つの被固定部材2を連結することもできる。
また、押え部材6の形状は、段ボール製構造体1の構造、形状に応じて、適宜、選択することができ、必ずしも被固定部材2と同一である必要はない。また、押え部材6を構成する段ボール(6a,6b)の枚数は、突起部4の高さに応じて、適宜、選択することができるが、突起部4の高さを高くして、段ボール(6a,6b)の枚数を増やすことにより、固定の安定性、構造体としての耐久性、堅牢性を向上させることができる。
尚、本参考例1のように、押え部材6の上面から突起部4及び抜け止め防止片5が突出しないようにすることにより、押え部材6の表面を段ボール製構造体1の載置面とすることや壁面に当接させることができ、突起部4及び抜け止め防止片5が邪魔にならず、使用性に優れるが、突起部4及び抜け止め防止片5を押え部材6bの表面から突出させて、別部材との連結に用いることもできる。
参考例1の段ボール製構造体の固定構造は以上のように構成されているので、以下の作用を有する。
(1)固定部材の突起部に延設され突起部の先端から折り返されて突起部の外側面と重合される抜け止め防止片と、突起部及び抜け止め防止片の外周部に嵌合される貫通孔を有し被固定部材に積層される1以上の段ボール製の押え部材を備えることにより、抜け止め防止片を突起部の外側面に重合させた状態で保持することができ、被固定部材から固定部材を引き抜こうとしても、抜け止め防止片が外方に開くことがなく、抜け止め防止片が被固定部材の嵌合孔の縁に係合し、突起部及び抜け止め防止片が被固定部材の嵌合孔から抜けることを確実に防止でき、固定の確実性、形状安定性、堅牢性に優れる。
(2)被固定部材の嵌合孔と固定部材の突起部との接触面積が小さい場合でも、押え部材の貫通孔に突起部及び抜け止め防止片が嵌合されることにより、押え部材と固定部材の間に被固定部材を挟むようにして固定部材を確実に固定することができ、固定部材のがたつきや傾きなどを防止することができ、固定の確実性、安定性に優れる。
(3)貫通孔から突起部及び抜け止め防止片を引き抜いて押え部材を取除いても、突起部が嵌合孔に嵌合されているので、直ちに固定部材が被固定部材から抜け落ちることはなく、さらに固定部材を引張って嵌合孔から突起部を引き抜こうとしても、抜け止め防止片が引っ掛かって突起部が嵌合孔から抜け難く、形状保持性、耐久性に優れる。
(4)抜け止め防止片の端面が被固定部材の表面に当接していることにより、被固定部材のがたつきや傾きなどを確実に防止することができ、固定の安定性、形状の安定性に優れる。
実施の形態1
図6は実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式斜視図であり、図7は実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体の嵌合状態を示す模式断面図である。尚、参考例1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図6及び図7において、実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体1Aが、参考例1と異なるのは、固定部材3Aが略長方形状に形成された3枚の段ボール13a,13b,13cを重ねて形成されている点と、抜け止め防止片5が固定部材3Aを形成する3枚の段ボール13a,13b,13cの内の両側の最外層の段ボール13a,13cに形成された突起部4の両外側に配置されている点である。
次に、実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造をその組立手順に従って説明する。
図8は実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造に用いる被固定部材及び固定部材を示す模式斜視図であり、図9は実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造における被固定部材と固定部材の嵌合状態を示す模式斜視図であり、図10は実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造における押え部材の挿通前の状態を示す模式斜視図である。
図8に示すように、3枚の段ボール13a,13b,13cの突起部4は同一の高さに形成されており、両外層の段ボール13a,13cの突起部4の頂部側に段ボール13bの切れ目4aを介して抜け止め防止片5が連設されている。
まず、実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造を用いて段ボール製構造体を組み立てるには、図8において、固定部材3Aの抜け止め防止片5を端面5a側から被固定部材2の嵌合孔2cに挿通し、嵌合孔2cに突起部4を嵌合させて図9の状態となる。
次に、両外側の突起部4の先端の切れ目4aから抜け止め防止片5を外方に折り返し、抜け止め防止片5の端面5aが被固定部材2の表面2bに当接するように突起部4の外側面と重合させて図10の状態となる。
最後に、図6,図7に示したように、2枚の段ボール6a,6bからなる押え部材6の貫通孔7に突起部4及び抜け止め防止片5の外周部を嵌合させ、押え部材6を被固定部材2に積層して図6に示した段ボール製構造体1Aが得られる。
固定部材3を3枚の段ボール13a,13b,13cで形成することにより、固定部材3の剛性を高めることができ、固定部材3を段ボール製構造体の脚部、棚板、椅子の座面等として使用することができる。
その他については、参考例1と同様なので説明を省略する。
実施の形態1の段ボール製構造体の固定構造は以上のように構成されているので、参考例1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)固定部材及び突起部が複数枚の段ボールを積層して形成されることにより、固定部材の剛性及び突起部における固定安定性を向上させることができ、耐久性、堅牢性に優れる。
(2)抜け止め防止片が突起部の両外側に配置されているので、被固定部材の嵌合孔の両側で抜け止め防止片によって、被固定部材及び押え部材を所定の位置に保持して傾きなどを防止すると共に、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜けることを確実に防止することができ、形状保持性、抜け止め防止の確実性に優れる。
実施の形態2
図11は実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式斜視図であり、図12(a)は実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式側面図であり、図12(b)は図12(a)のB−B線矢視模式断面図である。尚、参考例1又は実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図11及び図12において、実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体1Bが、参考例1と異なるのは、固定部材3Bが略長方形状に形成された4枚ずつの段ボール23a〜23d,24a〜24d同士を十字状に交差させて形成されている点と、突起部4が固定部材3Bの交差部に突出して形成されている点と、抜け止め防止片5が固定部材3Bの突起部4が形成された4枚の段ボール23a〜23dの内の両側の最外層の段ボール23a,23dに形成された突起部4の両外側に配置されている点である。
次に、実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造をその組立手順に従って説明する。
図13は実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造に用いる被固定部材及び固定部材を示す模式斜視図であり、図14は実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造における被固定部材と固定部材の嵌合状態を示す模式斜視図であり、図15は実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造における押え部材の挿通前の状態を示す模式斜視図である。
図13において、固定部材3Bは4枚の段ボール23a〜23dと段ボール24a〜24d同士を十字状に交差させて形成されるが、段ボールの枚数や固定の方法などは適宜、選択することができる。例えば、各々の段ボールの交差位置に凹溝状の切込部を形成し、切込部同士を噛合わせるだけでもよいし、切込部に抜け止め防止用の係止部などを設けてもよい。
尚、突起部4は、図13に示すように、固定部材3Bを形成する段ボール23a〜23d,24a〜24dの内の4枚の段ボール23a〜23dに形成されており、これにより固定部材3Bの交差部に突起部4を配置することができる。また、突起部4が形成された4枚の段ボール23a〜23dの内の両外層の段ボール23a,23dの突起部4に切れ目4aを介して抜け止め防止片5が連設されている。
まず、実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造を用いて段ボール製構造体を組み立てるには、図13において、固定部材3Bの抜け止め防止片5を端面5a側から被固定部材2の嵌合孔2cに挿通し、嵌合孔2cに突起部4を嵌合させて図14の状態となる。
次に、両外側の突起部4の先端の切れ目4aから抜け止め防止片5を外方に折り返し、抜け止め防止片5の端面5aが被固定部材2の表面2bに当接するように突起部4の外側面と重合させて図15の状態となる。
最後に、図11,図12に示したように、2枚の段ボール6a,6bからなる押え部材6の貫通孔7に突起部4及び抜け止め防止片5の外周部を嵌合させ、押え部材6を被固定部材2に積層して図11に示した段ボール製構造体1Bが得られる。
固定部材3Bを複数枚の段ボール23a〜23d,24a〜24dで十字状に形成することにより、固定部材3Bの堅牢性に優れ、固定部材3Bを机、椅子、衝立などの段ボール製構造体の脚部等として使用することができる。
その他については、参考例1又は実施の形態1と同様なので説明を省略する。
実施の形態2の段ボール製構造体の固定構造は以上のように構成されているので、参考例1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)固定部材が複数枚の段ボール同士を十字状に交差させて形成されることにより、固定部材の剛性を向上させることができ、耐久性、堅牢性に優れる。
(2)突起部が固定部材の交差部に突出して形成されることにより、突起部の剛性を高めると共に、被固定部材の嵌合孔との接触面積を拡大させることができ、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜け難く、固定安定性に優れる。
(3)抜け止め防止片が突起部の両外側に配置されているので、被固定部材の嵌合孔の両側(嵌合孔の対向する二辺上)で抜け止め防止片によって、被固定部材及び押え部材を所定の位置に保持して傾きなどを防止すると共に、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜けることを確実に防止することができ、形状保持性、抜け止め防止の確実性に優れる。
実施の形態3
図16は実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式斜視図であり、図17(a)は実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体を示す模式側面図であり、図17(b)は図17(a)のC−C線矢視模式断面図である。尚、参考例1、実施の形態1及び2と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図16及び図17において、実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造を用いて固定された段ボール製構造体1Cが、参考例1と異なるのは、固定部材3Cが略長方形状に形成された3枚ずつの段ボール33a〜33c,33d〜33f,34a〜34c,34d〜34f同士を井桁状に交差させて形成されている点と、突起部4が固定部材3Cの交差部を四隅とする矩形枠状に突出して形成されている点と、抜け止め防止片5が固定部材3Cの突起部4が形成された全ての段ボール33a〜33f,34a〜34fの内の各面(4面)の最外層の段ボール33a,33f,34a,34fに形成された突起部4の外側に配置されている点である。
次に、実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造をその組立手順に従って説明する。
図18は実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造に用いる被固定部材及び固定部材を示す模式斜視図であり、図19は実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造における被固定部材と固定部材の嵌合状態を示す模式斜視図であり、図20は実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造における押え部材の挿通前の状態を示す模式斜視図である。
図18において、固定部材3Cは3枚ずつの段ボール33a〜33c,33d〜33f,34a〜34c,34d〜34f同士を井桁状に交差させて形成されるが、段ボールの枚数や固定の方法などは適宜、選択することができる。例えば、各々の段ボールの交差位置に凹溝状の切込部を形成し、切込部同士を噛合わせるだけでもよいし、切込部に抜け止め防止用の係止部などを設けてもよい。
尚、突起部4は、図16に示したように、固定部材3Cを形成する段ボール33a〜33c,33d〜33f,34a〜34c,34d〜34fの全てに形成されており、これにより固定部材3Cの交差部を四隅とする矩形枠状に突起部4を配置することができる。また、突起部4が形成された全ての段ボール33a〜33c,33d〜33f,34a〜34c,34d〜34fの内の各面(4面)の最外層の段ボール33a,33f,34a,34fの突起部4に切れ目4aを介して抜け止め防止片5が連設されている。
まず、実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造を用いて段ボール製構造体を組み立てるには、図18において、固定部材3Cの抜け止め防止片5を端面5a側から被固定部材2の嵌合孔2cに挿通し、嵌合孔2cに突起部4を嵌合させて図19の状態となる。
次に、矩形枠状に配置された突起部4の各面の最外側の突起部4の先端の切れ目4aから抜け止め防止片5を外方に折り返し、抜け止め防止片5の端面5aが被固定部材2の表面2bに当接するように突起部4の外側面と重合させて図15の状態となる。
最後に、図16,図17に示したように、2枚の段ボール6a,6bからなる押え部材6の貫通孔7に突起部4及び抜け止め防止片5の外周部を嵌合させ、押え部材6を被固定部材2に積層して図16に示した段ボール製構造体1Cが得られる。
本実施の形態では、矩形枠状に配置された突起部4の4面全ての外側に抜け止め防止片5を配置したが、対向する一組の面(2面)の外側のみに抜け止め防止片5を配置してもよい。
固定部材3Cを複数枚の段ボール33a〜33c,33d〜33f,34a〜34c,34d〜34fで井桁状に形成することにより、固定部材3Cを大型化しつつ堅牢性を高めることができ、固定部材3Cをテーブル、ベッド、棚などの大型の段ボール製構造体の脚部等として使用することができる。
尚、固定部材3Cを形成する段ボールを長尺化し、交差させる段ボールの数も増やして固定部材を格子状に形成してもよい。
その他については、参考例1、実施の形態1及び2と同様なので説明を省略する。
実施の形態3の段ボール製構造体の固定構造は以上のように構成されているので、参考例1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)固定部材が複数枚の段ボール同士を井桁状に交差させて形成されることにより、固定部材の剛性を向上させながら大型化することができ、耐久性、堅牢性に優れる。
(2)突起部が固定部材の交差部を四隅とする矩形枠状に突出して形成されることにより、突起部の剛性を高めると共に、被固定部材の嵌合孔との接触面積を拡大させることができ、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜け難く、固定安定性に優れる。
(3)抜け止め防止片が突起部の対向する二組の面の外側にそれぞれ配置されているので、被固定部材の嵌合孔の外周の四辺上で抜け止め防止片によって、被固定部材及び押え部材を所定の位置に保持して傾きなどを防止すると共に、被固定部材の嵌合孔から固定部材の突起部が抜けることを確実に防止することができ、形状保持性、抜け止め防止の確実性に優れる。
本発明は、簡単な構造で、量産性、組立作業性を低下させることなく、被固定部材と固定部材を確実かつ強固に固定して、外力などによる部材の脱落を防止することができ、特に引き抜きに強く、固定の確実性、形状安定性、耐久性、堅牢性に優れると共に、部材同士の固定に接着剤などを使用する必要がなく、分解して繰返し利用することができる省資源性、環境保護性に優れた段ボール製構造体の固定構造の提供を行い、段ボール製構造体の用途を広げ、その普及を図ることができる。
1,1A,1B,1C 段ボール製構造体
2 被固定部材
2b 表面
2c 嵌合孔
3,3A,3B,3C 固定部材
2a,3a,6a,6b,13a,13b,13c,23a,23b,23c,23d,24a,24b,24c,24d,33a,33b,33c,33d,33e,33f,34a,34b,34c,34d,34e,34f 段ボール
4 突起部
4a 切れ目
5 抜け止め防止片
5a 端面
6 押え部材
7 貫通孔

Claims (4)

  1. 段ボール製の被固定部材の嵌合孔に段ボール製の固定部材の突起部が嵌合されて固定される段ボール製構造体の固定構造であって、
    前記固定部材の前記突起部に延設され前記突起部の先端から折り返されて前記突起部の外側面と重合される抜け止め防止片と、前記突起部及び前記抜け止め防止片の外周部に嵌合される貫通孔を有し前記被固定部材に積層される1以上の段ボール製の押え部材と、を備え、前記固定部材及び前記突起部が複数枚の段ボールを積層して形成され、前記抜け止め防止片が前記突起部の両外側に配置されていることを特徴とする段ボール製構造体の固定構造。
  2. 段ボール製の被固定部材の嵌合孔に段ボール製の固定部材の突起部が嵌合されて固定される段ボール製構造体の固定構造であって、
    前記固定部材の前記突起部に延設され前記突起部の先端から折り返されて前記突起部の外側面と重合される抜け止め防止片と、前記突起部及び前記抜け止め防止片の外周部に嵌合される貫通孔を有し前記被固定部材に積層される1以上の段ボール製の押え部材と、を備え、前記固定部材が複数枚の段ボール同士を十字状に交差させて形成され、前記突起部が前記固定部材の交差部に突出して形成されて、前記抜け止め防止片が前記突起部の両外側に配置されていることを特徴とする段ボール製構造体の固定構造。
  3. 段ボール製の被固定部材の嵌合孔に段ボール製の固定部材の突起部が嵌合されて固定される段ボール製構造体の固定構造であって、
    前記固定部材の前記突起部に延設され前記突起部の先端から折り返されて前記突起部の外側面と重合される抜け止め防止片と、前記突起部及び前記抜け止め防止片の外周部に嵌合される貫通孔を有し前記被固定部材に積層される1以上の段ボール製の押え部材と、を備え、前記固定部材が複数枚の段ボール同士を井桁状に交差させて形成され、前記突起部が前記固定部材の交差部を四隅とする矩形枠状に突出して形成されて、前記抜け止め防止片が前記突起部の対向する一組又は二組の面の外側にそれぞれ配置されていることを特徴とする段ボール製構造体の固定構造。
  4. 前記抜け止め防止片の端面が前記被固定部材の表面に当接していることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の段ボール製構造体の固定構造。
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