JP5882246B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流モータの駆動を位置センサレスで制御するモータ制御装置に関する。
交流モータの回転子の位置をインバータの電流検出値によって推定し、さらに推定した前記位置に基づいて交流モータの駆動を制御する位置センサレス制御が知られている。位置センサレス制御によって駆動される交流モータは耐環境性に優れ、特に圧縮機を駆動する場合に有用である。
ところで、交流モータを制御して圧縮機を駆動する場合、交流モータの負荷トルクは圧縮行程に同期して脈動する。特に、ロータリ圧縮機やレシプロ圧縮機の場合は圧縮工程に同期した負荷トルクの脈動が顕著に発生する。したがって、これらの圧縮機を駆動する場合、負荷トルクの脈動を打ち消すようにモータ電流を流し、交流モータの速度変動を抑制する脈動トルク抑制制御を適切に行うことが要請される。
例えば、特許文献1には、脈動トルク抑制制御器を備えた同期電動機の制御装置が記載されている。この制御装置では、脈動トルク抑制制御器が制御装置内の演算で求めた軸誤差から回転子位置に同期して発生する負荷トルクの脈動成分を抽出し、これを打ち消すための脈動トルク抑制電流値を演算によって求めている。そして求めた脈動トルク抑制電流値を平均トルク電流値に加えることで回転子の速度変動を抑制することが可能であると記載されている。
この脈動トルク抑制制御器の内部について説明を付け加えると、内部には単相−dq軸変換器と2つの積分制御器とdq軸−単相変換器が備えられている。単相−dq軸変換器は、トルクの脈動成分を2つのスカラー値、d軸成分(cos成分)とq軸成分(sin成分)に分解している。そして積分制御器は2つのスカラー値を零とするように積分補正を加えることでd軸成分(cos成分)及びq軸成分(sin成分)の補正電流値を個別に求めている。さらに2つの補正電流値をdq軸−単相変換器が脈動トルク抑制電流値に変換している。
一方、特許文献2には、特許文献1の技術に対し改良を施した技術が記載されている。脈動トルク抑制制御器内において積分制御器の出力側にリミッタ部を追加したことが改良点であり、追加したリミッタ部が積分制御器で算出した2つの補正電流値に対し上限制限を加えると記載されている。そしてこの作用により入力電力を低減すると共に回転子の速度変動を抑制すると記載されている。
特開2005−198402号公報 特開2006−180605号公報
ところで、位置センサレス制御を行う場合、当然の事ながら前記した軸誤差自体にも誤差が含まれる。したがって、特許文献1に記載の発明では、当該誤差の影響で脈動トルク抑制電流が過剰に交流モータに加わり、運転条件によっては交流モータの振動や騒音を十分に低減できない欠点を有している。更に負荷トルクの脈動成分を2つの成分に分解し、独立した積分制御器で個々に補正している。このため各成分の補正が相互に干渉し合い、互いの補正電流値が安定するまでは過剰な脈動トルク抑制電流が交流モータに加わる。特に交流モータの加減速中や負荷変動中にこの状態が発生し易く、この期間中はモータ電流の乱調や振動の増加を招く欠点を有している。
また、特許文献2には、積分制御器が算出した2つの補正電流値に対してリミッタ部で上限制限を加えることが記載されている。しかし、上限制限を加える際に軸誤差の脈動成分の位相を反映させていないことから脈動トルク抑制効果が低下する欠点を有している。
脈動トルク抑制制御を最小限の電力で効率よく効果的に実施するためには、交流モータの加減速中や負荷変動中等の状態変化に合わせて、負荷トルクの脈動成分に一致した脈動トルク抑制電流を常に流す必要がある。そのためには、軸誤差の誤差と、負荷トルクの脈動成分の位相と、を考慮した制御が必要となる。
そこで、本発明は、交流モータの脈動トルクを適切に抑制できるモータ制御装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、インバータによって駆動する交流モータの実軸と制御軸との軸誤差を、電流検出手段によって検出される前記インバータの電流値に基づいて推定する軸誤差推定手段と、前記軸誤差推定手段によって推定される前記軸誤差の時間的な変動から、正弦波で表わされる脈動成分を軸誤差ベクトルとして抽出する軸誤差ベクトル抽出手段と、前記軸誤差ベクトル抽出手段によって抽出される前記軸誤差ベクトルを積分演算し、前記交流モータの脈動トルクを打ち消すための補正電流ベクトルを算出する補正電流ベクトル算出手段と、所定のリミッタ値を半径とする円周を基準として、前記補正電流ベクトル算出手段によって算出される前記補正電流ベクトルの移動を制限する円形リミッタ処理手段と、を備え、前記円形リミッタ処理手段は、前記補正電流ベクトルの偏角を、前記軸誤差ベクトルの偏角に近づけるように前記補正電流ベクトルの移動を制限する円形リミッタ処理を実行することを特徴とする。
なお、詳細については、発明を実施するための形態において説明する。
本発明によれば、交流モータの脈動トルクを適切に抑制するモータ制御装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るモータ制御装置の構成図である。 モータ制御装置が有するフーリエ順変換器の構成図である。 モータ制御装置が有する円形リミッタ付き積分制御器の構成図である。 モータ制御装置が有するフーリエ逆変換器の構成図である。 円形リミッタ付き積分制御器が有する積分制御器の構成図である。 円形リミッタ処理の流れを示す説明図(PAD:Problem Analysis Diagram)である。 スカラー値補正処理の流れを示す説明図(PAD:Problem Analysis Diagram)である。 (a)は補正電流ベクトルと軸誤差ベクトルの偏角が異なる状態を示したベクトル図であり、(b)は補正電流ベクトルと軸誤差ベクトルの偏角が一致した状態を示したベクトル図である。 軸誤差ベクトルに応じて補正電流ベクトルを変動させる様子を示すベクトル図であり、(a)はsin(Δθangl)<sin(Hangl)かつcos(Δθangl)<cos(Hangl)の場合であり、(b)はsin(Δθangl)>sin(Hangl)かつcos(Δθangl)>cos(Hangl)の場合である。 本発明の第2実施形態に係るモータ制御装置の円形リミッタ処理手段が備えるスカラー値補正処理部の構成図である。
本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
<モータ制御装置の構成>
図1は、本実施形態に係るモータ制御装置の構成図である。図1に示すモータ制御システムSは、インバータ1の出力電圧を制御することで交流モータ5の回転子(図示せず)を回転させ、圧縮機6(例えば、ロータリ圧縮機)を駆動するシステムである。モータ制御システムSは、インバータ1と、電流センサ2と、モータ制御装置3と、を備えている。
インバータ1は、直流電源4から入力される直流電圧V0を三相交流電圧に変換し、交流モータ5に出力する電力変換器である。ここで、直流電源4は、交流電源41から入力される交流電力を、整流回路42及び平滑コンデンサ43によって直流電力に変換したものである。
インバータ1は、複数のスイッチング素子(図示せず)を有し、PWM信号発生器315から出力されるPWM信号に従ってスイッチング素子のON/OFFを切り替えることで、直流電圧V0を三相交流電圧に変換する。このように、三相交流電圧を印加することによって交流モータ5に回転磁界を発生させ、交流モータ5の回転子(図示せず)を回転させる。なお、交流モータ5として、例えば、内部にフェライト磁石を有する永久磁石同期モータを用いることができる。
電流センサ2(電流検出手段)は、インバータ1の母線Pに直列接続され、母線Pを通流する電流値Istを検出してモータ制御装置3に出力する。
モータ制御装置3は、前記した電流値Istに基づいてPWM信号を生成し、当該PWM信号をインバータ1に出力する装置であり、主に、電流再現処理部301と、3相/2軸変換器302と、軸誤差推定器303と、電圧指令演算器312と、2軸/3相変換器314と、PWM信号発生器315と、脈動トルク抑制制御部316を備えている。
電流再現処理部301は、前記した電流値Istと、インバータ1が有するスイッチング素子(図示せず)のON/OFF信号から交流モータ5に流れる3相交流電流Iuc,Ivc,Iwcを再現し、3相/2軸変換器302に出力する。
3相/2軸変換器302は、再現された3相交流電流Iuc,Ivc,Iwcと、積分器307から出力された位相θdcと、に基づいて、制御系のdc軸上の電流Idc及びqc軸上の電流Iqcを算出し、軸誤差推定器303に出力する。
なお、ここでのdc軸及びqc軸は、一般的なベクトル制御における回転座標上の制御側の軸を意味している。これに対して以下では、回転座標上の交流モータ側の軸をd軸及びq軸と記載する。また制御側の軸を「制御軸」と、交流モータ側の軸を「実軸」と記載する。
さらに図1では、dc軸電流Idcの信号線と、qc軸電流Iqcの信号線と、を途中から同一の信号線として記載しているが、実際にはそれぞれ別の信号として軸誤差推定器303に入力している。(後記するVdc*,Vqc*も同様)。
軸誤差推定器303(軸誤差推定手段)は、dc軸電圧指令Vdc*と、qc軸電圧指令Vqc*と、dc軸電流Idcと、qc軸電流Iqcと、電気角周波数ω1cと、に基づいて、一般的な拡張誘起電圧を用いた位置推定方式により交流モータ5の実軸と制御軸との位相差、つまり軸誤差Δθcを推定する。そして軸誤差推定器103は、推定した軸誤差Δθcを符号反転器304及びフーリエ順変換器316aに出力する。
なお、一般的な拡張誘起電圧を用いた位置推定方式では交流モータ5に流れる電流の変化に伴うインダクタンスの変化や速度の変化に関する項、即ち微分項も考慮して軸誤差Δθcを推定することが望ましいとされている。しかし、周期的に脈動トルクが発生し、常に交流モータ5に流れる電流が変化するような場合は、この微分項を容易に精度良く求めることは難しい。そのため、簡易的に求めた微分項を含めて軸誤差Δθcを推定するか、又は、微分項を省略して軸誤差Δθcを推定するか、何れかの方法で軸誤差Δθcを推定せざるを得ない。よって推定した軸誤差Δθcには必ず誤差が含まれている。
符号反転器304は、軸誤差推定器103から入力される軸誤差Δθcの符号を反転させ(つまり、軸誤差指令値であるゼロから軸誤差Δθcを減算して)、PLL回路305に出力する。
PLL(Phase Locked Loop)回路305は、符号反転器304から入力される値(−Δθc)を用いてP(Proportional)制御、又はPI(Proportional Integral)制御を実行し、交流モータ5の角周波数補正値Δω1を算出して加算器306に出力する。
積分器307は、加算器306から入力される電気角周波数ω1cを積分して位相推定値θdcを算出し、3相/2軸変換器302及び2軸/3相変換器314に出力する。
d軸電流指令発生器308は、平均トルクに応じてリラクタンストルクが最大となるようなd軸電流指令Id*を算出し、電圧指令演算器312に出力する。
q軸電流指令発生器309は、3相/2軸変換器102から入力されるqc軸電流Iqcに基づいて平均トルクに対応するq軸電流指令Iqbを算出し、加算器310に出力する。
加算器310は、脈動トルク抑制制御部316が出力した脈動トルク抑制電流値IqSIN*を、前記したq軸電流指令Iqbに加算することによって新たなq軸電流指令Iq*を算出し、電圧指令演算器312に出力する。
角周波数指令演算器311は、角周波数指令発生器313から入力される角周波数指令ωr*と、交流モータ5の極対数と、に基づいて電気角周波数指令ω1*を算出し、加算器306及び電圧指令演算器312に出力する。
電圧指令演算器312は、前記したd軸電流指令Id*と、q軸電流指令Iq*と、電気角周波数指令ω1*と、に基づいてd軸電圧指令Vd*及びq軸電圧指令Vq*を算出し、軸誤差推定器303及び2軸/3相変換器314に出力する。
2軸/3相変換器314は、電圧指令演算器312から入力されるd軸電圧指令Vd*及びq軸電圧指令Vq*と、積分器307から入力される位相推定値θdcと、に基づいて、交流モータ5の3相電圧指令Vu*,Vv*,Vw*を算出し、PWM信号発生器315に出力する。
PWM(Pulse Width Modulation)信号発生器315は、2軸/3相変換器314から入力される3相電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に基づいてPWM信号を生成し、インバータ1が有するスイッチング素子(図示せず)に出力する。
脈動トルク抑制制御部316は、フーリエ順変換器316aと、円形リミッタ付き積分制御器316bと、フーリエ逆変換器316cを有しており、交流モータ5にかかる負荷トルクの変動(つまり、脈動トルク)を打ち消すための脈動トルク抑制電流値IqSIN*を算出する。すなわち、脈動トルク抑制制御部316は、軸誤差推定器303から入力した軸誤差Δθcに基づいて脈動トルク抑制電流値IqSIN*を算出し、加算器310へ出力する。次に脈動トルク抑制制御部316の内部について詳細を説明する。
(フーリエ順変換器)
図2は、モータ制御装置が有するフーリエ順変換器316aの構成図である。フーリエ順変換器316a(軸誤差ベクトル抽出手段)は、フーリエ順変換処理を行うことで軸誤差Δθcから、正弦波である脈動成分をベクトルとして抽出する機能を有している。
軸誤差推定器303によって推定される軸誤差Δθcの大きさは、負荷トルクの変動の影響により回転子(図示せず)の機械角に応じて周期的に変動する。したがって、周期的に変動する軸誤差Δθcの脈動成分を、交流モータ5の回転子位置に対応する交流信号とみなすことができる。よって、この交流信号をフーリエ順変換すれば、軸誤差Δθcの脈動成分を2つのスカラー値であるd軸成分(cos成分)とq軸成分(sin成分)に分解することが可能である。そこで、フーリエ順変換器316aでは、単相−dq軸変換器a1と2つの一次遅れフィルタa2、a3と、符号反転器a4,a5と、ベクトル変換器a6を機能させることで脈動成分をベクトルとして抽出している。
単相−dq軸変換器a1は、電流センサ2で検出した時点での回転子(図示せず)の機械角θrを用いてsinθ,cosθを求め(角度θについては後記する)、その後、軸誤差推定器303から与えられた軸誤差Δθcに対して求めたsinθ,cosθをそれぞれ乗算する。これにより電流センサ2で検出した時点のd軸成分の脈動成分とq軸成分の脈動成分の瞬時値を求め、一次遅れフィルタa2に出力する。
なお、一次脈動成分を求める場合は機械角θrに対応したsinθr,cosθrの値を求め、二次脈動成分を求める場合は機械角θrを2倍したsin(2×θr),cos(2×θr)の値を求める。更に高次脈動成分を求める場合はその次数倍した角度のsinθ,cosθを求め、軸誤差Δθcと乗算する。これによって所望の脈動成分を得ることが可能となる。
このようにして、一次遅れフィルタa2,a3はそれぞれ、単相−dq軸変換器a1から出力された軸誤差から脈動成分(d軸に対応するcos成分、及びq軸に対応するsin成分)を抽出し、符号反転器a4,a5に出力する。
符号反転器a4,a5はそれぞれ、一次遅れフィルタa2,a3から出力された値の符号を反転し(つまり、軸誤差指令値:ゼロから前記値を減算し)、軸誤差の脈動成分を2つのスカラー値、すなわちd軸成分Δθcosとq軸成分Δθsinを算出する。ベクトル変換器a6は、2つのスカラー値に基づいて軸誤差の脈動成分の絶対値Δθsizeと、偏角Δθangleを算出する。
以下では説明を容易にするため、軸誤差の脈動成分の絶対値Δθsizeと、偏角Δθangleによって特定されるベクトルを軸誤差ベクトル値Δθvecと記載し、また軸誤差の脈動成分を示す2つスカラー値を軸誤差スカラー値Δθscaと記載し、軸誤差の絶対値Δθsize、偏角Δθangle、d軸成分Δθcos、q軸成分Δθsinを纏めて軸誤差の脈動成分情報Δθwave_infと記載する。
(円形リミッタ付き積分制御器)
図3は、円形リミッタ付き積分制御器316bの構成図である。円形リミッタ付き積分制御器316bは、積分制御器b1と、円形リミッタ処理手段b2を有している。積分制御器b1(補正電流ベクトル算出手段)は、フーリエ順変換器316aによって抽出された軸誤差スカラー値Δθscaをもとに積分演算し、交流モータ5の脈動トルクを打ち消すための補正電流値を算出する機能を有している。また円形リミッタ処理手段b2は軸誤差ベクトル値Δθvecをもとにして積分制御器b1が算出した補正電流値に対し円形リミッタ処理を行う機能を有している。以下、各部の詳細な内容について説明する。
図5は、円形リミッタ付き積分制御器316bが有する積分制御器b1の構成図であり、内部には積分演算器b11,b12と、ベクトル変換器b13を有している。
積分演算器b11は、軸誤差スカラー値Δθscaのq軸成分Δθsinと、前回の円形リミッタ付き積分制御器316b内で算出されたq軸成分の補正電流値Hsin(N-1)を用いて積分演算し、q軸成分の補正電流ベース値Hsin_Baseを算出している。積分演算器b12も積分演算器b11と同様にd軸成分の補正電流ベース値Hcos_Baseを算出している。
ベクトル変換器b13は、q軸成分の補正電流ベース値Hsin_Baseとd軸成分の補正電流ベース値Hcos_Baseをもとにベクトル変換を行うことで補正電流ベース値のベクトル値、すなわち絶対値Hsize_Baseと、偏角Hangle_Baseを算出している。以上の演算を積分制御器b1が行い、積分制御の演算結果として円形リミッタ処理手段b2に出力する。なお以下では説明を容易にするため、補正電流ベース値のベクトルを構成する絶対値Hsize_Baseと、偏角Hangle_Baseを纏めてHvec_Baseと記載し、また補正電流ベース値の2つのスカラー値を纏めてHsca_Baseと記載する。さらにHvec_BaseとHsca_Baseを纏めてHinf_Baseと記載する。次に円形リミッタ処理手段b2について説明する。
円形リミッタ処理手段b2(図3参照)は、所定のリミッタ値Limを半径とする円周を基準とし、補正電流値のベクトルHvec_Baseに移動を制限することで円形リミッタ処理を実行する機能を有している。図8を用いてその概要を説明する。
図8は円形リミッタ処理の作用を示したベクトル図であり、座標軸にはフーリエ順変換に用いたd軸(cos軸)とq軸(sin軸)を用いており、軸誤差の脈動成分のベクトルΔθvecと補正電流値のベクトルHvecを同一座標軸上に示している。白矢印が軸誤差の脈動成分のベクトルΔθvecであり、黒矢印が補正電流値のベクトルHvecである
図8(a)は補正電流値の偏角Hangleと軸誤差の脈動成分の偏角Δθangleが異なる状態を示したベクトル図である。補正電流値の2つのスカラー値Hsin、Hcos、又は絶対値Hsizeに単なる制限を施すと、補正電流値の偏角Hangleと軸誤差の脈動成分の偏角Δθangleに差異が生じ、図8(a)に図示した状態となる。
差異が生じる理由は、2つのスカラー値を積分制御で補正していることに起因する。d軸成分の積分値とq軸成分の積分値を個々に補正するため、当然の事ながら補正期間中は補正電流ベース値の偏角Hangel_Baseと軸誤差の脈動成分の偏角Δθangleの間には差異が生じている。その状態で積分制御の演算を中断させるような制限を加えると、補正電流ベース値の偏角Hangleと軸誤差の脈動成分の偏角Δθangleに差異が残り続けてしまう。
これに対して本実施形態では、白矢印で示した軸誤差の脈動成分のベクトルΔθvecを零にすることを目標として脈動トルク抑制制御を実行する。軸誤差Δθcに誤差がない場合、この動作が最も脈動トルク抑制効果が得られためである。しかし、前記したとおり、軸誤差推定器303が出力する軸誤差にも誤差が含まれている。よって軸誤差の脈動成分のベクトルΔθvecを零まで補正すると実際には過剰補正が加わり、脈動トルク抑制効果が低減してしまう。
そのため、実用上は軸誤差のベクトルの偏角Δθangleと、補正電流のベクトルの偏角Hangle(N)を一致させた状態で、かつ所定の補正電流で補正を加えることによって脈動トルク抑制の効果を最も高められる。
そこで円形リミッタ処理手段b2(図3参照)には、図8(a)に示した状態を、補正電流値のベクトルに移動制限を施しながら図8(b)に示した2つの偏角が一致した状態にする機能を設けている。次に円形リミッタ処理の内容について説明をする。
図6は、円形リミッタ処理の流れを示す説明図(PAD:Problem Analysis Diagram)である。
ステップS100のリミッタ値算出処理においてモータ制御装置3は、リミッタ値算出部100(図3参照)によって、補正電流ベース値のベクトルHvec_Baseの移動を制限するためのリミッタ値Limを算出する。例えば、モータ制御装置3は、平均トルクに対応するq軸電流指令Iqb(平均トルク電流:図1参照)と所定の比例定数(正の値)とを乗算してリミッタ値Limを算出する。この場合において、リミッタ値Limは、q軸電流指令Iqbの大きさの100〜150%であることが好ましい。リミッタ値Limを前記した範囲内で逐次設定することによって、過剰補正を回避しつつ周期的な外乱に起因する脈動トルクを適切に防止できる。
次に、ステップS200においてモータ制御装置3は、スカラー値補正処理部200(図3参照)によって、補正電流ベース値のベクトルHvec_Baseの絶対値Hsize_Baseが、リミッタ値Limと変動許容値Toleとの差(Lim−Tole)以上であるか否か判定する。前記した変動許容値Toleは、補正電流ベース値のベクトルHvec_Baseがリミッタ値Limで規定される円周付近(又は、円周内部)で移動するように、事前の実験で予め設定されている。
絶対値Hsize_Baseが前記した差(Lim−Tole)以上である場合、補正電流値のベクトルHvecが、後記する制限領域A(図9参照)よりも径方向外側に出て過剰補正となる可能性がある。したがって、モータ制御装置3は、スカラー値補正処理部300によって、ステップS300でスカラー値補正処理を実行して補正電流値のベクトルHvecの移動を制限する。
一方、絶対値Hsize_Baseが前記した差(Lim−Tole)未満である場合、補正電流値のベクトルHvecが、後記する制限領域A(図9参照)よりも径方向外側に出るおそれはない。したがって、モータ制御装置3はスカラー値補正処理を省略する。その際、モータ制御装置3は、ステップS400でq軸成分の補正電流値Hsinとしてq軸成分の補正電流ベース値Hsin_Baseを設定し、d軸成分の補正電流値Hcosとしてd軸成分の補正電流ベース値Hcos_Baseを設定する。
最後にステップ500においてモータ制御装置3は、ベクトル変換処理部500(図3参照)によって、ベクトル変換処理を実行する。すなわち、モータ制御装置3は、ステップS300、又はステップS400で得られたq軸成分の補正電流値Hsinとd軸成分の補正電流値Hcosに基づいてベクトル変換処理を行うことで補正電流値のベクトル値、すなわち絶対値Hsizeと、偏角Hangleを算出している。以上のステップを完了すると、モータ制御装置3は処理を終了する(END)。次にスカラー値補正処理の内容について詳細な説明する。
図7は、スカラー値補正処理の流れを示す説明図(PAD:Problem Analysis Diagram)である。ステップS301においてスカラー値補正処理部300(図3参照)は、軸誤差のベクトルと補正電流のベクトルの偏角の差異を調べるための値を求める。具体的に、スカラー値補正処理部300は、図説の式により軸誤差側のsin,cosと、補正側のsin,cosと、を算出する。またステップS302においてスカラー値補正処理部300は、図説の式によりsin側基準値St_Hsinと、cos側基準値St_Hcosと、を算出する。
ステップS303においてスカラー値補正処理部300は、軸誤差側のsinと、補正側のsinの大小を比較する。
補正側のsinが軸誤差側のsinよりも大きい場合、スカラー値補正処理部300は、sin側上限値Lim_Hsin(Hi)としてsin側基準値St_Hsinを設定するとともに、sin側下限値Lim_Hsin(Lo)として差(St_Hsin(Hi)−Tole)を設定する(S303a)。
補正側のsinが軸誤差側のsinよりも小さい場合、スカラー値補正処理部300は、sin側上限値Lim_Hsin(Hi)として和(St_Hsin+Tole)を設定するとともに、sin側下限値Lim_Hsin(Lo)としてsin側基準値St_Hsinを設定する(S303b)。
補正側のsin(H_Baseangl)と軸誤差側のsin(Δθangl)とが等しい場合、スカラー値補正処理部300は、sin側上限値Lim_Hsin(Hi)として和(St_Hsin+Tole)を設定するとともに、sin側下限値Lim_Hsin(Lo)として差(St_Hsin(Hi)−Tole)を設定する(S303c)。
ステップS304においても、ステップS303と同様に、スカラー値補正処理部300はcos側上限値Lim_Hcos(Hi)とcos側下限値Lim_Hcos(Lo)を設定する。
次にステップS305においてスカラー値補正処理部300は、積分制御器b1(図6参照)から入力したq軸成分の補正電流ベース値Hsin_Baseと、sin側上限値Lim_Hsin(Hi)と、sin側下限値Lim_Hsin(Lo)との大小を比較する。
初めにスカラー値補正処理部300は、q軸成分の補正電流ベース値Hsin_Baseと、sin側上限値Lim_Hsin(Hi)を比較し、q軸成分の補正電流ベース値Hsin_Baseがsin側上限値Lim_Hsin(Hi)よりも大きい場合はq軸成分の補正電流値Hsinとしてsin側上限値Lim_Hsin(Hi)を設定する。
前記の判定が不成立の場合、スカラー値補正処理部300は、q軸成分の補正電流ベース値Hsin_Baseと、sin側下限値Lim_Hsin(Lo)を比較する。q軸成分の補正電流ベース値Hsin_Baseがsin側上限値Lim_Hsin(Lo)よりも小さい場合、スカラー値補正処理部300は、q軸成分の補正電流値Hsinとしてsin側下限値Lim_Hsin(Lo)を設定する。そして何れの判定も不成立の場合、スカラー値補正処理部300は、q軸成分の補正電流値Hsinとしてq軸成分の補正電流ベース値Hsin_Baseを設定する。
ステップS306においてもステップS305と同様に、スカラー値補正処理部300はd軸成分の補正電流値Hcosを設定する。
以上の処理を行うことによって、スカラー値補正処理部300は補正電流値のベクトルHvecの移動を制限する。次にスカラー値補正処理の作用について説明する。
図9(a)は、軸誤差ベクトルΔθvecに応じて補正電流ベクトルを変動させる様子を示すベクトル図であり、sin(Δθangle)<sin(Hangle)、かつcos(Δθangle)<cos(Hangle)の場合を示している。この状態において軸誤差側のsinと、補正側のsinを比較すると、補正側のsinが軸誤差側のsinよりも大きくなる。そのため、ステップS303aの処理が実施され、図9(a)に示すHsinの変動許容範囲がLim_Hsin(Hi)からLim_Hsin(Lo)に制限される。
同じく軸誤差側のcosと、補正側のcosを比較すると、補正側のcosが軸誤差側のcosよりも大きくなる。そのためステップS304aの処理が実施され、図9(a)に示すHcosの変動許容範囲がLim_Hcos(Hi)からLim_Hcos(Lo)に制限される。以上の結果から制限を受けた補正電流値のベクトルHvec(N)は、前回の補正電流値のベクトルHvec(N-1)の偏角に対応する点Kを一つの頂点とした矩形領域Aの範囲で変動することとなり、矩形領域B1〜B3側へは移動しないこととなる。
図9(b)は、軸誤差ベクトルΔθvecに応じて補正電流ベクトルを変動させる様子を示すベクトル図であり、sin(Δθangle)>sin(Hangle)、かつcos(Δθangle)>cos(Hangle)の場合を示している。この状態において軸誤差側のsinと、補正側のsinを比較すると補正側のsinが軸誤差側のsinよりも小さくなる。そのため、ステップS303bの処理が実施され、図9(b)に示すHsinの変動許容範囲がLim_Hsin(Hi)からLim_Hsin(Lo)に制限される。
同じく軸誤差側のcosと、補正側のcosを比較すると補正側のcosが軸誤差側のcosよりも小さくなる。そのため、ステップS304bの処理が実施され、図9(b)に示すHcosの変動許容範囲がLim_Hcos(Hi)からLim_Hcos(Lo)に制限される。以上の結果から制限を受けた補正電流値のベクトルHvec(N)は前回の補正電流値のベクトルHvec(N-1)の偏角に対応する点Kを一つの頂点とした矩形領域Aの範囲で変動することとなり、矩形領域B1〜B3側には移動しないこととなる。
なお、図示していないが、sin(Δθangle)=sin(Hangle)、かつcos(Δθangle)=cos(Hangle)の場合は図9(a)、(b)で示した矩形領域Aと、B1と、B2と、B3とで示された範囲で補正電流値のベクトルHvec(N)が変動する。
その結果、図9(a)、(b)に示すように、補正電流値のベクトルHvec(N)が軸誤差ベクトルΔθvecに近づくように変動する。また、補正電流値のベクトルHvec(N)は前記した絶対値Hsize_Baseが(Lim−Tole)以上の状態では常に矩形領域Aから出ない範囲で変動する。したがって、補正電流値のベクトルHvec(N)は、リミッタ値Limを半径とする円周に沿うようにして(又は円周内で)変動し、過剰補正に起因する振動増加などを適切に防止できる。
円形リミッタ付き積分制御器316bは、以上の処理を円形リミッタ処理手段b2によって行い、フーリエ逆変換器316cと、積分制御器b1に積分制御の演算結果情報として出力している。
(フーリエ逆変換器)
図12は、モータ制御装置が有するフーリエ逆変換器の構成図である。フーリエ逆変換器316cは、円形リミッタ付き積分制御器316bから入力される補正電流ベクトルH(Hcos,Hsin)に対してdq軸−単相変換器c1でフーリエ逆変換を行い、脈動トルク抑制電流値IqSIN*を算出する
前記したように、脈動トルク抑制電流値IqSIN*は、加算器310(図1参照)で平均トルク電流指令Iqb*(図1参照)に加算され、q軸電流指令Iq*として電圧指令演算器312に入力される。このように、トルク電流の主成分であるq軸電流指令Iq*に脈動トルク制御を時々刻々と反映させることで、交流モータ5で生じる脈動トルクを効果的に抑制できる。
<効果>
本実施形態に係るモータ制御装置3によれば、補正電流値ベクトルの偏角Hangleを軸誤差ベクトルΔθvecの偏角に近づけるように変動許容範囲A(図9参照)を設定し、円形リミッタ制御を実行する。前記したように、周期的に変動する軸誤差Δθcを、交流モータ5の回転子位置と対応する交流信号とみなすことができる。モータ制御装置3は、脈動トルクが最も大きくなる回転子位置に軸誤差ベクトルΔθvecの偏角Δθangleを対応させ、補正電流ベクトルの偏角Hangleが偏角Δθangleに近付けるように円形リミッタ制御を行う。
したがって、脈動トルクを抑制するための補正電流値ベクトルの絶対値Hsizeがリミッタ値Limを超えない(仮に超えても、変動許容値Toleに応じた微小量である)状態で、交流モータ5の出力トルクを負荷トルクに限りなく一致させることができる。その結果、周期的な外乱に起因する脈動トルクを適切に打ち消し、交流モータ5の低振動化及び低騒音化を図ることができる。
また、交流モータ5を位置センサレスで制御するため、モータ制御装置3内で推定する軸誤差Δθcと実際の軸誤差との間には誤差が存在する。仮に、リミッタをかけずに脈動トルク抑制制御を実行すると、前記した誤差の影響で過剰補正が生じ、モータ電流の乱調や振動増加を招くおそれがある。
これに対して本実施形態では、円形リミッタ制御を行うことによって、補正電流ベクトルHがリミッタ値Limを半径とする円周に沿うように(又は、この円周の内部で)変動する。また、補正電流ベクトルの変動許容範囲を設定する際に用いる変動許容値Toleは、前記した円周から補正電流ベクトルが大幅に外れることがないように、微小な値として設定される。したがって、本実施形態によれば、過剰補正に起因する振動増加を確実に防止できる。
また、過剰補正を回避する分、交流モータ5を駆動するための入力電力が低減されるため、交流モータ5を高効率で駆動させることができる。
さらに、例えば、交流モータ5に低温減磁特性を有するフェライト磁石を用いる場合、過剰補正をかけない(つまり、脈動を打ち消すための補正電流を過剰に流さない)ことによってフェライト磁石の減磁を抑制し、長寿命化を図ることができる。
また、モータ制御装置3として、マイコン(Micro Computer)が用いられることが多い。マイコンは小型で汎用性が高いものの、精密な計算を高速に行うには限界がある。これに対して本実施形態では円形リミッタ制御を行う際、補正電流値ベクトルHvecの変動許容範囲を逐次設定して偏角HangleをΔθangleに限りなく近づける。したがって、補正電流ベクトルHなどに多少の誤差が存在しても当該誤差を吸収し、安価なマイコンを用いる場合でも適切に脈動トルクを抑制できる。
また、本実施形態では、拡張誘起電圧を用いた位置推定方式によって、交流モータ5の実軸と制御軸との軸誤差Δθcを推定する。なお、拡張誘起電圧に基づく軸誤差θcの演算式では、モータ制御装置3の処理速度及び演算負荷を考慮して微分項を省略しても、事前の実験等に基づいてリミッタ値Limを適宜設定することで、微分項の省略に伴って生じ得る誤差を吸収し、周期的な外乱に起因する脈動トルクを適切に抑制できる。
また、本実施形態では、補正電流ベクトルの絶対値Hsizeが、リミッタ値Limから変動許容値Toleを減算した値以上である場合(S200)、モータ制御装置3は円形リミッタ処理を実行する(S300)。ちなみに、補正電流値ベクトルの絶対値Hsizeが、リミッタ値Limから変動許容値Toleを減算した値未満である場合には、リミッタ値Limを半径とする円周から、今回の補正電流値ベクトルHvec(N)が径方向外側に出るおそれはない。
このように、リミッタ処理が必要となる可能性がある場合にのみ、円形リミッタ制御を行うことで、モータ制御装置300の演算負荷を軽減し、応答性を高めることができる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、モータ制御装置3の円形リミッタ処理手段b2(図3参照)が備えるスカラー値補正処理部300A(図10参照)の構成が第1実施形態と異なるが、その他については第1実施形態と同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、第1実施形態と重複する部分については説明を省略する。
(スカラー値補正処理部)
図10は、本実施形態に係るモータ制御装置の円形リミッタ処理手段が備えるスカラー値補正処理部の構成図である。
本実施形態において円形リミッタ処理手段b2は、変動許容範囲(第1実施形態で説明した矩形状の範囲Aに相当:図9参照)を設けずに円形リミッタ処理を実行する点に特徴がある。
図10に示すように、スカラー値補正処理部300Aは、一次遅れフィルタb21と、sin演算部b22と、cos演算部b23と、2つの乗算部b24,b25と、によって構成されている。
一次遅れフィルタb21は、フーリエ順変換器316a(図2参照)が求めた軸誤差の脈動成分の偏角Δθangleを平均化し、sin演算部b22と、cos演算部b23に出力する。
sin演算部b22と、cos演算部b23はそれぞれ、平均化された偏角Δθangleに対するsin値とcos値を求め、乗算部b24,b25に出力する。
乗算部b24、b25は、リミッタ値算出処理100(図3参照)から入力したリミッタ値Limとsin値を乗算することで補正電流ベクトルのsin側スカラー値Hsinを算出し、リミッタ値Limとcos値を乗算することで補正電流ベクトルHVecのcos側スカラー値Hcosを算出する。スカラー値補正処理部300Aは、このようにして補正電流ベクトルH(Hcos,Hsin)を求めることによって、円形リミッタ処理を実行する。
なお、一次遅れフィルタb21の初期値は、図6に示すPADにおいて、ステップS400の処理を行う際に、補正電流ベース値のベクトルを構成する偏角Hangle_Baseを設定する(図示省略)。
<効果>
本実施形態によれば、スカラー値補正処理部300Aを前記した構成とすることで、第1実施形態よりも簡単な構成で補正電流ベクトルH(Hcos,Hsin)を求めることが可能となる。また、補正電流ベクトルHVecの半径を所定のリミッタ値Limで維持しつつ、補正電流ベクトルHVecの偏角として、時々刻々と変化する軸誤差ベクトルΔθVecの偏角Δθcangleを用いる。
つまり、本実施形態に係るモータ制御装置3は、補正電流ベクトルHVecの偏角Hanglを、軸誤差ベクトルΔθvecの偏角Δθanglに近づけるように、補正電流ベクトルHVecの移動を制限する円形リミッタ処理を実行する。
これによって、簡単な構成で、交流モータ5の脈動トルクを適切に抑制できる。
≪変形例≫
以上、本発明に係るモータ制御装置3について前記各実施形態により説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、第1実施形態では、リミッタ値Limを半径とする円周のうち前回の補正電流値ベクトルHvec(N-1)の偏角に対応する点K(図10参照)を一つの頂点とする矩形領域Aを変動許容領域とする場合について説明したが、これに限らない。
すなわち、半径Limの円周の一部を含む所定領域内で補正電流値ベクトルHvecの移動を制限できれば、他の形状・態様で変動許容領域を設定してもよい。
また、第1実施形態によれば、電流指令値の所定時間内での平均値と比例するようにリミッタ値Limを算出する場合について説明したが、これに限らない。すなわち、電流指令値の所定時間内での平均値と正の相関(非線形である場合を含む。)を有するようにリミッタ値Limを設定してもよい。この場合でも、電流指令値の増大に応じて大きくなる脈動トルクを適切に抑制できる。
また、リミッタ値Limを、過剰補正を防止可能な固定値として予め設定してもよい。
また、前記各実施形態では、圧縮機6としてロータリ圧縮機を用いる場合について説明したが、これに限らない。すなわち、圧縮機6としてレシプロ圧縮機など他の種類の圧縮機を用いてもよい。
また、前記各実施形態では、交流モータ5がフェライト磁石を有する場合について説明したが、これに限らない。すなわち、ネオジム磁石など他の種類の磁石を用いてもよい。
また、前記各実施形態では、交流モータ5として同期モータを用いる場合について説明したが、これに限らない。すなわち、交流モータ5として誘導モータを用いても、前記実施形態と同様の方法で、高精度な脈動トルク抑制制御を実行できる。
また、前記各実施形態では、モータ制御装置3によって駆動される交流モータ5を圧縮機6に設置する場合について説明したが、これに限らない。すなわち、位置センサレスで交流モータ5を駆動させるのであれば、あらゆる機器及びシステムに適用できる。
また、前記各実施形態は、適宜組み合わせることができる。例えば、第2実施形態においてモータ制御装置3がリミッタ値Limを算出する際、インバータ1に出力するトルク電流指令値の所定時間内における平均値と正の相関を有するようにしてもよい。
S モータ制御システム
1 インバータ
2 電流センサ(電流検出手段)
3 モータ制御装置
303 軸誤差推定器(軸誤差推定手段)
316 脈動トルク抑制制御部
316a フーリエ順変換器(軸誤差ベクトル抽出手段)
a1 単相−dq軸変換器
a2,a3 一次遅れフィルタ(軸誤差ベクトル抽出手段)
316b 円形リミッタ付き積分制御器
b1 積分制御器(補正電流ベクトル算出手段)
b2 円形リミッタ処理手段
100 リミッタ値算出部(円形リミッタ処理手段)
300 スカラー値補正処理部(円形リミッタ処理手段)
500 ベクトル変換処理部(円形リミッタ処理手段)
316c フーリエ逆変換器
5 交流モータ
6 圧縮機

Claims (6)

  1. インバータによって駆動する交流モータの実軸と制御軸との軸誤差を、電流検出手段によって検出される前記インバータの電流値に基づいて推定する軸誤差推定手段と、
    前記軸誤差推定手段によって推定される前記軸誤差の時間的な変動から、正弦波で表わされる脈動成分を軸誤差ベクトルとして抽出する軸誤差ベクトル抽出手段と、
    前記軸誤差ベクトル抽出手段によって抽出される前記軸誤差ベクトルを積分演算し、前記交流モータの脈動トルクを打ち消すための補正電流ベクトルを算出する補正電流ベクトル算出手段と、
    所定のリミッタ値を半径とする円周を基準として、前記補正電流ベクトル算出手段によって算出される前記補正電流ベクトルの移動を制限する円形リミッタ処理手段と、を備え、
    前記円形リミッタ処理手段は、
    前記補正電流ベクトルの偏角を、前記軸誤差ベクトルの偏角に近づけるように前記補正電流ベクトルの移動を制限する円形リミッタ処理を実行すること
    を特徴とするモータ制御装置。
  2. 記円形リミッタ処理手段は、
    前記円周の一部を含む所定領域内で前記補正電流ベクトルの移動を制限することによって、前記円形リミッタ処理を実行すること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記円形リミッタ処理手段は、
    前記補正電流ベクトルの絶対値が、前記リミッタ値から所定値を減算した値以上である場合、前記円形リミッタ処理を実行すること
    を特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記円形リミッタ処理手段は、
    前記円周のうち前回の積分演算で算出された前記補正電流ベクトルの偏角に対応する点を一つの頂点とする矩形領域を前記所定領域として設定し、今回の積分演算で算出される前記補正電流ベクトルを前記矩形領域内に制限すること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記円形リミッタ処理手段は、
    前記インバータに出力するトルク電流指令値の所定時間内における平均値と正の相関を有するように前記リミッタ値を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  6. 前記円形リミッタ処理手段は、
    前記インバータに出力するトルク電流指令値の所定時間内における平均値を基準として100〜150%の大きさに前記リミッタ値を設定すること
    を特徴とする請求項5に記載のモータ制御装置。
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