JP5881558B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
この圧縮機構は、ダストカップと同軸に配置されてダストカップ内で回転可能な螺旋状の羽根を有する塵埃回転部(圧縮部材)を設け、この羽根を回動させて塵埃をダストカップの底部に向けて圧縮するものである。塵埃回転部は、スリット状の開口を有しその開口からダストカップ内の空気を流出させる内筒の下端に接続されている。
内筒の上端は、平面視略円筒状のフィルターを収容する塵埃受部(フィルター収容部)の漏斗状の底部に回動可能に取付けられている。前記フィルターは平面視略円状で、ダストカップから流出した空気を通過させるものである。
フィルターの上部には回動時にフィルターと衝突してフィルターを振動させることで、フィルターに付着した塵を落とす除塵機構が設けられている。略円筒状のフィルターの中心部には除塵機構の回動中心となる円筒軸を貫通させる貫通孔が設けられている。
フィルターがフィルター収容部に装着された状態で、この貫通孔を貫通する除塵部材の円筒軸の下端から下方へ伸びる部材が内筒の上端と係合しているので、除塵機構が回動するとその円筒軸と係合する内筒が回動する。その結果、内筒の下端に接続された塵埃回転部の羽根が回動し、ダストカップ内に収容された塵埃を底部へ向けて圧縮する。
このような機構により、除塵機構が回動してフィルターの除塵を行うとき、同時にダストカップ内の羽根が回動して塵埃の圧縮を行う。
また、除塵機構はフィルターと衝突してフィルターを振動させるためにある程度の動作音が伴う。動作時間はできるだけ短いことが好ましい。よって、除塵は完了し圧縮のみのために両者を作動させることは動作音の観点から避けたいところである。
ところが、ダストカップ内の塵埃は清掃作業が完了する都度ユーザーに廃棄してもらい空にすることが好ましい。一方、フィルターにはダストカップ内で大半の塵埃が回収された後の空気が通過するので除塵は必ずしも清掃作業が完了する都度行う必要はない。即ち、望ましい圧縮動作の頻度は望ましい除塵動作の頻度よりも高い傾向にある。
よって、除塵機構の駆動源および駆動機構と圧縮機構の駆動源および駆動機構を別個にする構成が考えられる。しかし、両者に別個の駆動源および駆動機構を用意すると、コスト的な負担が増加し、また構成が複雑になってしまうおそれがある。
したがって、機構を複雑化させることなく、除塵動作と圧縮動作とを独立に行える構成および両者をそれぞれ好適なタイミングで実行させる制御が望まれている。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、フィルターの除塵と塵埃の圧縮とを独立に行い、かつ効果的な除塵動作と圧縮動作を実現できる手法を提供するものである。
≪電気掃除機の全体説明≫
図1は本発明の実施形態に係る電気掃除機の斜視図、図2は図1に示される電気掃除機の本体部の斜視図、図3は図2に示される本体部の断面図である。
操作部4には電動送風機11の出力を切り替える出力切替スイッチや、電動送風機11を停止させる停止スイッチなどが設けられている。
また、図3に示されるように、本体部10の前方側と後方側には本体部10を床面から浮かして本体部10のスムーズな移動を助ける補助車輪15,16がそれぞれ設けられている。
一方、本体部10の前方側の差込口12は、集塵ユニット30の前方側に設けられた流入口31に接続され、集塵ユニット30の上部後方に設けられた第2排気口32は本体部10のダクト17に接続されている。
これにより、電動送風機11が作動すると第2排気口32を介してダクト17と接続された集塵ユニット30内に負圧が発生し、塵埃を含んだ空気が吸込口体7、延長パイプ6、ホース3および差込口12を介して集塵ユニット30の流入口31から流入する。
塵埃の分離がなされた後の気流には細かな塵埃が含まれている可能性があるが、フィルター50を通過することによって当該気流中の細かな塵埃はフィルター50に捕集され、きれいな空気が第2排気口32およびダクト17を介して第1排気口19から外部に排出される。
図4に示されるように、本体部10は集塵ユニット30を着脱可能に収納するための集塵室20を有している。集塵室20は集塵ユニット30に対応した有底円筒状の空間で上部は開放されている。
集塵室20の前方上部にはホース3(図1参照)の差込口12の端が露出し、後方上部には電動送風機11(図3参照)と繋がったダクト17の端が露出している。
このような集塵室20に集塵ユニット30を上方から挿入すると、図3に示されるように本体部10の差込口12と集塵ユニット30の流入口31が接続されると共に、集塵ユニット30の第2排気口32と本体部10のダクト17が接続される。
図5に示されるように、集塵室20から取り外された集塵ユニット30は、必要に応じて底蓋34を開くことにより、ダストカップ33内に溜まった塵埃を廃棄することができる。塵埃の廃棄後、底蓋34は再び閉じられ、集塵ユニット30は次回の掃除運転に備えて本体部10の集塵室20に装着される。
図6は集塵ユニットの斜視図である。また、図7は集塵ユニットの断面図である。
図6に示されるように、集塵ユニット30は、塵埃の流入口31が形成された円筒状のダストカップ33と、ダストカップ33の底を開閉可能に塞ぐ底蓋34と、ダストカップ33の上方を塞ぐ上部カバー部42とから主に構成されている。
図6および図7に示されるように、流入口31はダストカップ33の周側面から該周側面の接線方向に沿って延びるように形成され、先端には差込口12(図6参照)との接続を確実にするフランジ31aが形成されている。
図5および図6に示されるように、上部カバー部42は、上述のハンドル36、前方化粧カバー37、後方化粧カバー38および取付ベース39によって主に構成され、取付ベース39の後部には第2排気口32が形成されている。ハンドル36にはユーザーが把持し易いように貫通孔36aが形成されている。
また、内筒35の上部には内筒35と連通した漏斗状のフィルター収容部44が設けられ、フィルター収容部44の拡径部44aにフィルター50が収容されている。また、フィルター50の上部にはフィルター50に付着した塵埃の除去を行う除塵機構60がフィルター50に対して軸回転可能に設けられている。
図9に示すように、圧縮部材の43の羽部43aの下面に複数の突起43bが設けられている。突起43bは、羽根43aが正転するときに前側の斜面が後側の斜面よりも急峻になるように形成されている。よって、羽根43aが正転するときは塵埃が突起43bに押され易く、逆に羽根43aが逆転するときは塵埃が突起43bに押されにくい。
羽根43aが正転するとき、突起43bは塵埃の圧縮を促進する。一方、除塵動作時には羽根43aが逆転するが、塵埃が圧縮部材43の隙間を逆流するのを防ぐものです。以上のように突起43bを構成することによって、圧縮部材43が正逆両方向に回転しても、圧縮した塵埃の逆流を防止することができる。
フィルター収容部44の拡径部44aは、フィルター50を収容するためにフィルター50よりも僅かに大きな直径を有し、拡径部44aの外側には除塵機構60を駆動させるための上下一対の第1ギア45および第2ギア46を収納したギアハウジング47が取り付けられている。
上述のように集塵ユニット30が本体部10の集塵室20に装着されると、集塵ユニット30側の第2ギア46が集塵室20側の出力ギア23と噛み合い、出力ギア23の駆動力が第2ギア46を介して第1ギア45に伝達される。
除塵圧縮モータ、出力ギア23、第1ギア45及び第2ギア46はこの発明の駆動機構の構成要素の一例である。
前出の図8および図11に示されるように、フィルター50は平面視円形で、中心に除塵機構60のフレーム61の回転軸66bを挿通させるための貫通孔51が形成された軸孔部52を有している。軸孔部52の上端と下端からは複数の上リブ53と下リブ54が放射状に延び、上リブ53と下リブ54の先端は軸孔部52と同心円をなす内環状部55に繋がっている。
軸孔部52、上リブ53、下リブ54および内環状部55によってHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルター(図示せず)を支持する骨格が形成されHEPAフィルターはプリーツ状に支持される。
また、内環状部55の外側には内環状部55と同心円をなす外環状部56が形成され、内環状部55と外環状部56との間には所定の間隔が空いている。
フレーム61はフィルター50の軸孔部52に軸回転可能に嵌る軸部66と、軸部66の上端近傍から放射状に延びる3本の接続用腕部67と、同じく軸部66の上端近傍から放射状に延びる3本の第1、第2および第3軸支用腕部68,69,70と、接続用腕部67、並びに、第1、第2および第3軸支用腕部68,69,70の先端と繋がった平面視円形の環状部71とから構成されている。
前出の図11および図12に示されるように、第1、第2および第3軸支用腕部68,69,70には、軸部66と環状部71との間において第1、第2および第3除塵部材63,64,65を揺動可能に軸支するための第1、第2および第3軸支部68a,69a,70aがそれぞれ形成されている。
第1、第2および第3軸支部68a,69a,70aは断面半円状のカバー72によってそれぞれ覆われており、各カバー72の内面には弾性部材62の係止端62aと係合するための段差部72a(図14参照)がそれぞれ形成されている。
また、第1、第2および第3除塵部材63,64,65は、第1、第2および第3軸支部68a,69a,70aにそれぞれ軸支される本体部63a,64a,65aと、フィルター50に対してフレーム61が軸回転したときにフィルター50の上リブ53に連続的に当接するレバー状の当接部63b,64b,65bとを有している。
第1、第2および第3軸支部68a,69a,70aは軸端にねじ穴68a1,69a1,70a1が形成されている。第1、第2および第3除塵部材63,64,65は、第1、第2および第3軸支部68a,69a,70aに弾性部材62がそれぞれ挿通された上で、貫通部63a1,64a1,65a1が第1、第2および第3軸支部68a,69a,70aの軸端に通され、フランジ付きの抜け止めネジ(図示せず)で止められる。
第1、第2および第3軸支部68a,69a,70aは、軸端が貫通部63a1,64a1,65a1よりも僅かに突出するように形成されているので、抜け止めネジのフランジと貫通部63a1,64a1,65a1との間には僅かな間隙が確保され、第1、第2および第3除塵部材63,64,65は第1、第2および第3軸支部68a,69a,70aに対して揺動可能に取り付けられる。
また、図9に示されるように、スクレーパ部材74の下端には内筒35に向かって突出する係合片74aが形成されている。一方、図8に示されるように内筒35の上端35bからは上方へ向かって突出する係合片35cが形成されている。
これにより、第1ギア45の駆動力によりフレーム61がフィルター50に対して軸回転すると、フレーム61の軸回転に連動してスクレーパ部材74、内筒35および圧縮部材43が全て同方向に軸回転する。フレーム61の回動を圧縮部材43に伝達するスクレーパ部材74、内筒35はこの発明の駆動機構の構成要素である。
なお、フレーム61の軸部66の上端にはユーザーが手で把持することを可能にする凹凸からなる把持部66aが形成されているので、ユーザー自身が手動でフレーム61を軸回転させることも可能である。
前出の図12および図13に示されるように、第1、第2および第3除塵部材63,64,65を揺動可能に支持する第1、第2および第3軸支部68a,69a,70aは、第1、第2および第3除塵部材63,64,65の当接部63b,64b,65bの先端63b1,64b1,65b1(図14参照)が上リブ53と平行に接触するように軸部66の中心に対する角度が決定されている。
図14(a)に示される状態において、弾性部材62は圧縮力が加わっていない自由状態であり、第1除塵部材63は弾性部材62からの付勢力を受けていないが、当接部63bの先端63b1は上リブ53に接触している。
この際、弾性部材62の一方の係止端62aはカバー72の一方の段差部72aに係止されると共に、他方の係止端62aは本体部63aの一方の係合部63a2に係合し、弾性部材62には圧縮力が加わる。弾性部材62が圧縮されることにより第1除塵部材63には抵抗力が加わる。
そして、さらにフレーム61が軸回転を継続すると、図14(d)に示されるように当接部63bの先端63b1が上リブ53の頂部を乗り越え、弾性部材62の圧縮力が一気に開放される。
弾性部材62の圧縮力が開放されると、図14(e)に示されるように当接部63bは弾性部材62の付勢力により隣接する上リブ53を強く叩き、当該上リブ53に振動を与えてHEPAフィルター(図示せず)に付着した塵埃を振るい落とす。
以降は、上述したような動作が繰り返されることにより、第1除塵部材63は当接部63bが上リブ53に連続的に当接し、フィルター50の除塵を行う。
当接部63bは根元63b2が上リブ53に接触しているので、図15(b)および図15(c)に示されるように、フレーム61がフィルター50に対して時計方向(圧縮方向)に軸回転しても、僅かに変位するだけで上リブ53を乗り越えることができる。この際、弾性部材62が受ける圧縮力は僅かであり、第1除塵部材63は弾性部材62からの抵抗をほとんど受けない。
そして、さらにフレーム61が軸回転を続けると、図15(d)に示されるように当接部63bは弾性部材62からの付勢力により速やかに元の位置に戻される。
一方、除塵駆動モータを正転方向に回転させた際にはフレーム61がフィルター50に対して時計方向に回転し、第1、第2および第3除塵部材63,64,65の当接部63b,64b,65bをフィルター50の上リブ53に強く当接させずに済み、除塵を抑えつつフレーム61の回転に連動する内筒35および圧縮部材43をダストカップ33内で軸回転させることができる。
圧縮部材43は螺旋状の羽根43aを有しているので、掃除運転中にダストカップ33内で正転方向に軸回転させることにより、気流から分離されてダストカップ33内の底部に溜まった塵埃を羽根43aで押圧して圧縮することができる。塵埃を圧縮することによって、集塵ユニットの集塵用量を増加させることができ、また、塵埃の廃棄を容易にできる。なお、圧縮部材43は中空円筒状の回転軸の外周に羽根43aが配置されており、回転軸の先端はシール部材を介して底蓋34に接する。除塵機構60によってフィルター50から振り落とされた粒子状の塵埃は、フィルター収容部44の底面44bに落下した後、スクレーパ部材74の下端に突出する係合片74aで底部開口44cへ向けて掃き集められる。掃き集められた塵埃は、底部開口44cから落下し、内筒35を経て圧縮部材43の下端に接する底蓋34と前記回転軸の内壁に囲まれた部分に溜まる。底蓋34が開けられると、回転軸内部に溜まった塵埃は落下し、回転軸外部の羽根43aで圧縮された塵埃と共に廃棄される。
続いて、電気掃除機1の電気的構成を説明する。
図16は、この実施形態に係る電気掃除機の電気的構成を示すブロック図である。図16に示すように、電気掃除機1は、制御部220を中心として、操作部4、表示部224、ブザー部225、電動送風機11、送風機駆動回路222、送風機電流検出部222a、除塵圧縮モータ226、除塵圧縮駆動回路227、圧縮電流検出部227aおよび電源部223から構成される。
操作部4は、図1に示すようにハンドル部5に設けられ、ホース3に埋め込まれた配線を介して制御部220と接続される。操作部4には、集塵動作を起動および停止するスイッチやユーザーの操作によって除塵動作を行うスイッチ等が設けられている。
「入」ボタン102が操作に応答して制御部220は電動送風機11を回転させて集塵動作を開始する。「切」ボタン101の操作に応答して制御部220は電動送風機11を停止させて集塵動作を停止する。さらに、ゴミ量およびフィルターの目詰まりの程度に応じて圧縮動作、除塵動作を行う。詳細は後述する。
集塵動作が停止中、かつ「切」ボタン101操作後の圧縮動作および除塵動作が停止中に「フィルターお手入れ」ボタン105が操作されると、制御部220は、除塵圧縮モータ226を15秒間逆転させて除塵動作を行った後、5秒間正転させて圧縮動作を行う。即ち、手動除塵用の操作ボタンである。
ブザー部225は、前述の回路基板に制御部220と共に実装されて操作部4の操作に応答して報知を行うと共に、ゴミ量検知や目詰まり検知に係る報知を行う。
制御部220は、操作部4の各スイッチからの入力に応答し、送風機駆動回路222を介して電動送風機11を制御する。さらに、除塵圧縮駆動回路227を介して除塵圧縮モータ226の正転および逆転を制御する。また各種の入力処理あるいは表示等の制御を行う。送風機電流検出部222aは、電動送風機11に流れる電流を検出して制御部220へ入力する。圧縮電流検出部227aは、除塵圧縮モータ226に流れる電流を検出して制御部220へ入力する。
図17は、制御部220、電動送風機11、その電流を検出する電流トランスCT1、電流トランスに接続された送風機電流検出部222a、除塵圧縮モータ226、ブリッジドライバ構成の除塵圧縮駆動回路227および除塵圧縮駆動回路227に流れる電流を検出する圧縮電流検出部227aを示している。図17で送風機駆動回路222は図示を省略しているが、AC電源の両極間に電動送風機11、トライアック素子および電流トランスCT1の一次側が直接に接続される。前記トライアックおよびそのトリガ回路が送風機駆動回路222に相当する。
表示部224の「フィルター」ランプ111および「ゴミ捨て」ランプ112は、それぞれ制御部220の2値出力ポートに接続されたドライバQ1およびQ2により駆動される。
この発明の電気掃除機は、フィルターの除塵と塵埃の圧縮とを独立に行うことができるので、除塵動作および圧縮動作を実行する好ましい態様を以下に述べる。
図20は、この発明の一実施形態として、電気掃除機1の制御部220が実行する除塵動作および圧縮動作、それらの動作に関する報知の制御を示す説明図である。
集塵動作停止時のゴミ量がレベル1未満の場合、停止後5秒間除塵圧縮モータ226を正転させて圧縮動作を行って、塵埃が廃棄しやすい状態にする。また、除塵動作を行う際に、圧縮された塵埃が戻る状況がもし発生した場合でも圧縮した状態に戻せるためでもある。勿論圧縮動作の5秒は一例である。
集塵動作停止時のゴミ量がレベル1以上レベル2未満の場合、停止後10秒間除塵圧縮モータ226を正転させて圧縮動作を行う。勿論10秒は一例であり、レベル1未満の場合よりも長い期間もしくは等しい期間に設定される。レベル1未満の場合よりも長く圧縮動作を行うことにより、より多量の塵埃があっても確実に圧縮して廃棄しやすい状態にする。
目詰まりの程度がレベル02以上の場合は除塵圧縮モータ226を15秒間逆転させて除塵動作を行った後5秒間正転させて圧縮動作を行う。
以上の圧縮動作および除塵動作の制御をフローチャートで説明する。
図21は、この発明に係る制御部が集塵動作中に実行する圧縮動作の制御を示すフローチャートである。
図22は、この発明に係る制御部が集塵動作終了後に実行する除塵動作および圧縮動作の制御を示すフローチャートである。
また、図23は、この発明に係る制御部がゴミ量検知に係る報知を停止する制御のフローチャートである。
図21〜22に示す制御の他、制御部220は集塵動作の開始および終了や手動除塵など種々の制御を行うがそれらは省略する。
以上が集塵動作中の圧縮動作の制御である。
目詰まりの程度がレベル02未満であれば(ステップS33のYes)、制御部220は目詰まり検知に基づく除塵動作の要請がないと判断し、除塵圧縮モータ226を5秒間正転させて圧縮動作を行う(ステップS35)。圧縮動作が終了すると、停止後の一連の制御が完了する。その後、ルーチンは図21のステップS11へ進み、集塵動作の開始トリガである「入」ボタン102の操作を監視する。
目詰まりの程度がレベル02未満であれば(ステップS39のYes)、制御部220は目詰まり検知に基づく除塵動作の要請がないと判断し、除塵圧縮モータ226を10秒間正転させて圧縮動作を行う(ステップS41)。圧縮動作が終了すると、停止後の一連の制御が完了する。その後、ルーチンは図21のステップS11へ進み、「入」ボタン102の操作を監視する。
以上が除塵動作および圧縮動作の制御の説明である。
以上のように、この発明の電気掃除機は、塵埃を含む気流を流入させ内部で旋回させることにより塵埃を遠心分離し、分離した塵埃を溜めるダストカップと、集塵動作時に前記気流を発生させる電動送風機と、前記ダストカップに溜まった塵埃を圧縮する圧縮機構と、前記ダストカップから流出させた空気が通過するフィルターと、前記フィルターを振動させる除塵機構と、前記圧縮機構および前記除塵機構のいずれか一方を選択的に作動させる駆動機構と、集塵動作の開始および停止の操作を受付ける操作部と、前記操作に応答して前記電動送風機および前記駆動機構を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
除塵圧縮モータは、正逆両回転可能なモータであって圧縮機構および除塵機構を駆動するものであればよい。除塵圧縮モータは、正転時に圧縮機構を正転方向に回転させて圧縮動作を行わせ、逆転時に除塵機構を逆転方向に回転させて除塵動作を行わせる。除塵圧縮モータとしては直流モータが適用可能であるがこれに限定されず、例えば、ステッピングモータであってもよい。除塵圧縮モータの起動および停止、正転および逆転は制御部によって制御される。
前記駆動機構は、正転及び逆転を切替えることが可能であるとともに、正転および逆転を切替えることで前記圧縮機構および前記除塵機構のいずれか一方を選択的に作動させてもよい。このようにすれば、除塵機構と圧縮機構の駆動源および駆動機構を別個に用意する必要がないのでコスト的な負担が小さくまた構成が単純になる。
また、前記制御部は、集塵動作中において、前記圧縮機構を作動させるように前記駆動機構を制御してもよい。このようにすれば、集塵動作中にダストカップに溜まった塵埃を圧縮して塵埃の収容能力を高めることができる。また、集塵動作中は除塵機構を作動させないため小さな動作音塵埃を圧縮することができる。
前記ダストカップに溜まった塵埃の量を検出するゴミ量検知部をさらに備え、前記制御部は、集塵動作中において、前記ゴミ量検知部により検出されたゴミ量が予め定められた第1閾値未満のときは前記圧縮機構を間欠的に作動させ、第1閾値以上のときは前記圧縮機構を連続的に作動させるように前記駆動機構を制御してもよい。このようにすれば、塵埃の量が第1閾値より少ないときは、間欠的に圧縮動作を実行させることで過剰な圧縮動作に伴う電力の消費を抑え、駆動機構を長持ちさせ、駆動に伴う動作音が常時発生することのないようにできる。
この発明の好ましい態様は、ここで示した複数の態様のうち何れかを組み合わせたものも含む。
3:ホース
4:操作部
5:ハンドル部
6:延長パイプ
7:吸込口体
10:本体部
11:電動送風機
12:差込口
13:取っ手
14:主車輪
15、16:補助車輪
17:ダクト
18:後部筐体
19:第1排気口
20:集塵室
23:出力ギア
30:集塵ユニット
31:流入口
31a:フランジ
32:第2排気口
33:ダストカップ
34:底蓋
35:内筒
35a:開口
35b:上端
35c:係合片
36:ハンドル
36a:貫通孔
37:前方化粧カバー
38:後方化粧カバー
39:取付ベース
42:上部カバー部
43:圧縮部材
43a:羽根
44:フィルター収容部
44a:拡径部
44b:底面
44c:底部開口
44d:側部開口
45:第1ギア
46:第2ギア
47:ギアハウジング
50:フィルター
51:貫通孔
52:軸孔部
53:上リブ
54:下リブ
55:内環状部
56:外環状部
56a:開口部
60:除塵機構
61:フレーム
62:弾性部材
62a:係止端
63:第1除塵部材
63a、64a、65a:本体部
63a1、64a1、65a1:貫通部
63a2、64a2、65a2:係合部
63b、64b、65b:当接部
63b1:先端
63b2:根元
64:第2除塵部材
65:第3除塵部材
66:軸部
66a:把持部
66b:回転軸
67:接続用腕部
68:第1軸支用腕部
68a:第1軸支部
68a1,69a1,70a1:ねじ穴
69:第2軸支用腕部
69a:第2軸支部
70:第3軸支用腕部
70a:第3軸支部
71:環状部
71a:被駆動ギア
72:カバー
73:弾性シール材
74:スクレーパ部材
74a:係合片
90:塵埃
101:「切」ボタン
102:「入」ボタン
103:「強/弱」ボタン
104:「ブラシ切/入」ボタン
105:「フィルターお手入れ」ボタン
111:「フィルター」ランプ
112:「ゴミ捨て」ランプ
220:制御部
222:送風機駆動回路
222a:送風機電流検出部
223:電源部
224:表示部
225:ブザー部
226:除塵圧縮モータ
227:除塵圧縮駆動回路
227a:圧縮電流検出部
229:キー入力検出部
Claims (6)
- 塵埃を含む気流を流入させ内部で旋回させることにより塵埃を遠心分離し、分離した塵埃を溜めるダストカップと、
集塵動作時に前記気流を発生させる電動送風機と、
前記ダストカップに溜まった塵埃を圧縮する圧縮機構と、
前記ダストカップから流出させた空気が通過するフィルターと、
前記フィルターを振動させる除塵機構と、
前記圧縮機構および前記除塵機構のいずれか一方を選択的に作動させる駆動機構と、
集塵動作の開始および停止の操作を受付ける操作部と、
前記操作に応答して前記電動送風機および前記駆動機構を制御する制御部とを備え、
前記駆動機構は、正転及び逆転を切替えることが可能であるとともに、正転および逆転を切替えることで前記圧縮機構および前記除塵機構のいずれか一方を選択的に作動させることを特徴とするサイクロン式電気掃除機。 - 前記制御部は、集塵動作中において、前記圧縮機構を作動させるように前記駆動機構を制御する請求項1に記載のサイクロン式電気掃除機。
- 前記ダストカップに溜まった塵埃の量を検出するゴミ量検知部をさらに備え、
前記制御部は、集塵動作中において、前記ゴミ量検知部により検出された塵埃の量が予め定められた第1閾値未満のときは前記圧縮機構を間欠的に作動させ、第1閾値以上のときは前記圧縮機構を連続的に作動させるように前記駆動機構を制御する請求項2に記載のサイクロン式電気掃除機。 - 前記制御部は、集塵動作中において前記圧縮機構を間欠的に作動させた後前記操作部が集塵動作の停止の操作を受付けたときは、その操作の後予め定められた第1期間前記圧縮機構を作動させ、前記圧縮機構を連続的に作動させた後前記操作部が集塵動作の停止の操作を受付けたときは、その操作の後前記第1期間より長い第2期間圧縮機構を作動させるように前記駆動機構を制御する請求項3に記載のサイクロン式電気掃除機。
- 前記制御部は、集塵動作中において、前記ゴミ量検知部により検出された塵埃の量が前記第1閾値より大きい第2閾値以上であることを検知した後集塵動作の停止の操作を受付けたときは、その操作の後予め定められた第3期間前記除塵機構を作動させる請求項3または4に記載のサイクロン式電気掃除機。
- 前記制御部は、第3期間前記除塵機構を作動させた後、予め定められた第4期間前記圧縮機構を作動させる請求項5に記載のサイクロン式電気掃除機。
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