JP5881320B2 - 新旧コンクリート打継部の補強方法および打継部の補強構造 - Google Patents
新旧コンクリート打継部の補強方法および打継部の補強構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5881320B2 JP5881320B2 JP2011139321A JP2011139321A JP5881320B2 JP 5881320 B2 JP5881320 B2 JP 5881320B2 JP 2011139321 A JP2011139321 A JP 2011139321A JP 2011139321 A JP2011139321 A JP 2011139321A JP 5881320 B2 JP5881320 B2 JP 5881320B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- concrete
- new concrete
- old
- anchor body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
上記構成によれば、アンカー体の外周面とスリーブの内周面との間の間隙に、固着材が密実に行き渡るので、スリーブの拘束効果により、新旧コンクリートの境界部付近、すなわち打継部に埋設されるアンカー体のせん断耐力・曲げ剛性を向上させ、応力集中が起きやすい新旧コンクリートの打継部を簡便な施工で確実に補強することができる。
特に、スリーブは、既設コンクリート側に配設される円筒部と、新設コンクリート側に配設される円筒部と、その2つの円筒部の境界部に設けた鍔部とからなるため、既設コンクリートおよび新設コンクリートの境界部付近において、2つの円筒部がそれぞれ新旧のコンクリートに跨るようにして埋設され、新旧コンクリートの境界部を貫通状態で埋設されるアンカー体が、境界部の両側でスリーブの円筒部とその内側の固着材によって包囲されるので、アンカー体の断耐が向上し、新旧コンクリートの打継部を効果的に補強することができる。さらに、既設コンクリート側の穿孔を利用することにより、スリーブの設置を簡単かつ確実に行うことができる。
また、2つの円筒部はそれぞれの先端部から前記鍔部に向かうに従い外径が漸増するように形成したため、各円筒部の肉厚が鍔部に向かうに従って増加する場合は、各円筒部それぞれの軸心方向の応力勾配に沿って中央の鍔部に近付くほどスリーブによる抵抗力が高まる一方、各円筒部の肉厚が鍔部に向かうに従い増加しない場合には、応力勾配に沿って固着材の充填量が増加して固着材の拘束効果が高まるので、応力が集中する穿孔入口部付近等の新旧コンクリート打継部の強度をより向上させることができる。
また、請求項2の発明の打継部の補強構造は、スリーブに通したアンカー体により、新設コンクリートと既設コンクリートの打継部を補強する新旧コンクリート打継部の補強構造であって、前記スリーブは、既設コンクリート側に配設される円筒部と、新設コンクリート側に配設される円筒部と、その2つの円筒部の境界部に設けた鍔部とからなり、その2つの円筒部はそれぞれの先端部から前記鍔部に向かうに従い外径が漸増するように形成されており、前記鍔部が前記既設コンクリート表面に当接した状態で、前記鍔部両側の前記2つの円筒部がそれぞれ前記既設コンクリートおよび前記新設コンクリートに埋設され、かつ、前記アンカー体の外周面と前記スリーブの内周面との間に、ほぼ全周に亘る隙間が形成され、その隙間には固着材が充填されていることを特徴とする。
この構成によれば、新旧コンクリートの境界部付近、すなわち打継部に埋設されるアンカー体のせん断耐力・曲げ剛性が向上するので、応力集中に対して十分な耐力を備えた打継部となる。
特に、スリーブは、既設コンクリート側に配設される円筒部と、新設コンクリート側に配設される円筒部と、その2つの円筒部の境界部に設けた鍔部とからなるため、既設コンクリートおよび新設コンクリートの境界部付近において、2つの円筒部がそれぞれ新旧のコンクリートに跨るようにして埋設され、新旧コンクリートの境界部を貫通状態で埋設されるアンカー体が、境界部の両側でスリーブの円筒部とその内側の固着材によって包囲されるので、アンカー体の断耐が向上し、新旧コンクリートの打継部を効果的に補強することができる。さらに、既設コンクリート側の穿孔を利用することにより、スリーブの設置を簡単かつ確実に行うことができる。
また、鍔部両側の2つの円筒部はそれぞれの先端部から前記鍔部に向かうに従い外径が漸増するように形成したため、各円筒部の肉厚が鍔部に向かうに従って増加する場合は、各円筒部それぞれの軸心方向の応力勾配に沿って中央の鍔部に近付くほどスリーブによる抵抗力が高まる一方、各円筒部の肉厚が鍔部に向かうに従い増加しない場合には、応力勾配に沿って固着材の充填量が増加して固着材の拘束効果が高まるので、応力が集中する穿孔入口部付近等の新旧コンクリート打継部の強度をより向上させることができる。
まず、参考例1の新旧コンクリート打継部の補強方法について説明する
次に、参考例2の新旧コンクリート打継部の補強方法について説明する。
次に、参考例3の新旧コンクリート打継部の補強方法について説明する。なお、参考例1、2とは、スリーブの形状が異なる。
次に、実施形態1の新旧コンクリート打継部の補強方法について説明する。参考例1〜3とは、スリーブの形状が異なる。
11A1,11A2,11B1,11B2,11C1,11C2,11D1,11E2,11F1,11F2,11G1,11G2,11H1,11H2:円筒部
12D,12B,12C,12D,12E,12F,12G:鍔部
2:アンカー体
3:既設コンクリート
31:穿孔
4:二重管カプセル
41:固着材
5:新設コンクリート
6:鉄骨フレーム
61:スタッド
Claims (2)
- スリーブに通したアンカー体により、新設コンクリートと既設コンクリートの打継部を補強する新旧コンクリート打継部の補強方法であって、
前記スリーブは、既設コンクリート側に配設される円筒部と、新設コンクリート側に配設される円筒部と、その2つの円筒部の境界部に設けた鍔部とからなり、その2つの円筒部はそれぞれの先端部から前記鍔部に向かうに従い外径が漸増するように形成されており、前記鍔部が前記既設コンクリート表面に当接した状態で、前記鍔部両側の前記2つの円筒部がそれぞれ前記既設コンクリートおよび前記新設コンクリートに埋設され、かつ、前記アンカー体の外周面と前記スリーブの内周面との間に、ほぼ全周に亘る隙間を設け、その隙間に固着材を充填させることを特徴とする新旧コンクリート打継部の補強方法。 - スリーブに通したアンカー体により、新設コンクリートと既設コンクリートの打継部を補強する新旧コンクリート打継部の補強構造であって、
前記スリーブは、既設コンクリート側に配設される円筒部と、新設コンクリート側に配設される円筒部と、その2つの円筒部の境界部に設けた鍔部とからなり、その2つの円筒部はそれぞれの先端部から前記鍔部に向かうに従い外径が漸増するように形成されており、
前記鍔部が前記既設コンクリート表面に当接した状態で、前記鍔部両側の前記2つの円筒部がそれぞれ前記既設コンクリートおよび前記新設コンクリートに埋設され、かつ、前記アンカー体の外周面と前記スリーブの内周面との間に、ほぼ全周に亘る隙間が形成され、その隙間には固着材が充填されていることを特徴とする新旧コンクリート打継部の補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011139321A JP5881320B2 (ja) | 2011-06-23 | 2011-06-23 | 新旧コンクリート打継部の補強方法および打継部の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011139321A JP5881320B2 (ja) | 2011-06-23 | 2011-06-23 | 新旧コンクリート打継部の補強方法および打継部の補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013007178A JP2013007178A (ja) | 2013-01-10 |
JP5881320B2 true JP5881320B2 (ja) | 2016-03-09 |
Family
ID=47674746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011139321A Active JP5881320B2 (ja) | 2011-06-23 | 2011-06-23 | 新旧コンクリート打継部の補強方法および打継部の補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5881320B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6368547B2 (ja) * | 2014-06-02 | 2018-08-01 | 株式会社竹中工務店 | プレキャストコンクリート壁と梁との接合構造 |
BE1023059B1 (fr) * | 2015-09-14 | 2016-11-16 | Eloy Water Group Sa | Piece de fixation |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61229070A (ja) * | 1985-04-04 | 1986-10-13 | 岡部株式会社 | 鉄筋コンクリ−ト構造物の接続工法 |
JPH0416854Y2 (ja) * | 1986-07-01 | 1992-04-15 | ||
US5797231A (en) * | 1996-01-16 | 1998-08-25 | Kramer; Donald R. | Concrete slab dowel system and method for making same |
-
2011
- 2011-06-23 JP JP2011139321A patent/JP5881320B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013007178A (ja) | 2013-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7823356B2 (en) | Shearing force reinforced structure and member | |
JP4472729B2 (ja) | 補強構造 | |
JP4235661B2 (ja) | グラウンドアンカーおよびグラウンドアンカー工法 | |
JP2007063882A (ja) | 拡張ボアホールに取り付けた高耐荷力アンカー構造 | |
KR100721786B1 (ko) | 연약지반을 보강하면서 앵커ㆍ네일을 시공하는 방법 | |
JP2006057289A (ja) | せん断補強構造 | |
JP5881320B2 (ja) | 新旧コンクリート打継部の補強方法および打継部の補強構造 | |
JP2021017738A (ja) | 組積造構造物の補強構造および補強方法 | |
JP2007332555A (ja) | 既存建物の耐震補強構造 | |
JP6921536B2 (ja) | 既存の組積造に設けるアンカーの施工方法及びあと施工アンカー | |
JP5816514B2 (ja) | アウトフレーム補強工法とその補強構造 | |
JP2007063796A (ja) | 橋梁の拡幅接続構造および接続方法 | |
JP2006016893A (ja) | 既存構造物のせん断補強方法 | |
JP4653675B2 (ja) | アンカー工法 | |
JP4195686B2 (ja) | せん断補強構造 | |
JP3676799B2 (ja) | せん断力補強方法 | |
JP2008150910A (ja) | 既製コンクリート杭 | |
JP2006057290A5 (ja) | ||
JP2008031759A (ja) | グラウンドアンカーおよびグラウンドアンカー工法 | |
JP4020316B2 (ja) | アンカー支持体 | |
JP6071125B2 (ja) | 地中支持体の接合構造 | |
JP2011231537A (ja) | 耐震補強用傘型先端部拡開アンカー及びそれを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法 | |
JP6860381B2 (ja) | 複数微細ひび割れ型繊維補強セメント複合材料を用いた鋼管杭の補強方法および構造体 | |
CN105200990B (zh) | 一种胀管式锚索 | |
JP3668490B1 (ja) | せん断力補強構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140421 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150804 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160202 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Ref document number: 5881320 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |