JP5880837B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は,消費電力を抑える省電力モードを有する画像処理装置に関する。
従来から,プリンタやスキャナ等の画像を扱う画像処理装置では,省電力化を実現するため,装置が使用されていない間,一部の構成要素への電力供給を制限して消費電力を抑える省電力モードに移行するものがある。
例えば,特許文献1では,省電力モードを有する画像形成装置であって,省電力モード中であってもカバーの状態変化を検知するセンサあるいは温度を検知するセンサへの給電は継続し,省電力モード中に発生したカバーの状態変化や温度変化を記憶すること,さらに省電力モードから通常モードへの復帰時には,記憶した内容に基づいて位置ずれ補正制御を行うか否かを判断することが開示されている。
特開2011−197118号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,特許文献1に開示された技術では,省電力モード中であっても,カバーの状態変化を検知するセンサや温度を検知するセンサへの給電は継続する。そのため,更なる省電力化を図る上では改善の余地がある。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,省電力モード中における消費電力量を抑えることができる画像処理装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像処理装置は,画像処理を行う画像処理部と,装置の特定の構成要素である特定要素の状態変化を検知する検知部と,前記特定要素の状態変化を実行条件に含む特定処理を行う特定処理部と,前記特定処理の実行可能性が高いか否かを判断する判断部と,前記画像処理に用いる構成要素に電力を供給する電力供給モードと,前記構成要素の電力消費量を前記電力供給モード時と比較して低減する省電力モードとを有し,モードを変更することで前記構成要素への給電状態を制御する第1給電部と,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が低いと判断された場合には,前記省電力モード中に前記検知部に電力を供給せず,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合には,前記省電力モード中に前記検知部に電力を供給する第2給電部とを備えることを特徴としている。
本明細書により開示される画像処理装置は,画像処理に用いる構成要素への給電状態を制御するモードとして,電力供給モードと省電力モードとを有している。本明細書でいう画像処理は,画像の印刷であっても画像の読み取りであってもよい。さらに,画像処理装置は,省電力モード中の制御として,特定処理の実行可能性が高い場合には,特定処理の実行判断に利用される検知部に給電し,特定処理の実行可能性が低い場合には,その検知部に給電しない。
すなわち,本明細書により開示される画像処理装置は,省電力モード中,特定処理の実行可能性が高い状況では,その特定処理の実行判断に必要な検知部に給電する。これにより,省電力モード中であっても,特定処理の実行条件を満たした場合には,直ちに特定処理を実行できる。その結果として,例えば特定処理に伴う印刷遅延の抑制が期待できる。一方,特定処理の実行可能性が低い状況では,検知部に給電したとしてもその供給電力が無駄になる可能性が高い。そこで,特定処理の実行可能性が低い状況では検知部に給電しないようにすることで,省電力モード中であっても検知部に常時給電する形態と比較して,省電力効果が高くなる。
また,前記画像処理は,印刷であり,前記特定要素は,開閉自在に設けられたカバーであり,前記検知部は,少なくとも前記カバーが開状態であるか否かを検知するカバーセンサを含み,前記第2給電部は,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合,前記省電力モード中に少なくとも前記カバーセンサに電力を供給するとよい。カバーの状態変化は,装置内へのユーザ操作(消耗品の交換や可燃スプレーの吹き掛け)が伴うことが多く,色ずれ補正やファンの回転等の特定処理の実行条件に含まれる。そこで,特定処理の実行可能性が高い状況においては,省電力モードであってもカバーセンサに給電し,早期の特定処理の実行に対応する方が好ましい。
また,前記特定処理は,色ずれ補正であり,前記特定処理の実行条件は,前記検知部の検知結果に基づいて算出される想定色ずれ量が第1閾値以上であることを含み,前記判断部は,前記想定色ずれ量が前記第1閾値よりも小さい第2閾値以上の場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断するとよい。省電力モード中であっても,カバーの状態変化が行われると想定色ずれ量が変化する。そのため,想定色ずれ量が第2閾値よりも多いような状況,すなわち想定色ずれ量が第1閾値に近付いている状況では,省電力モード中に想定色ずれ量が第1閾値を超えて特定処理の実行条件を満たしてしまうことも考えられる。そこで,そのような状況では,カバーセンサへの給電は遮断しない方が好ましい。
また,前記特定処理は,消耗品の新品を検知した際に実行する初期処理であり,前記特定処理の実行条件は,消耗品の新品を検知したことであり,前記判断部は,消耗品の交換条件を満たす場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断するとよい。消耗品としては,例えば,トナー,感光体,搬送ベルトが該当する。消耗品を交換した場合は,その消耗品に対して初期処理を行う必要がある。消耗品の交換は省電力モード中であっても可能であり,省電力モード中であっても消耗品が交換されると初期処理の実行条件を満たすことになる。この初期処理は,早期に完了しておいた方が印刷開始の遅延を回避する上で好ましい。そこで,消耗品の交換の可能性が高い状況(例えば,消耗品がトナーであればトナーエンプティが検出されている状況)では,カバーセンサへの給電は遮断しない方が好ましい。
また,本明細書により開示される画像処理装置は,前記画像処理部での印刷に利用される感光体と,装置内に気流を形成するファンとを備え,前記特定処理は,前記ファンの回転処理であり,前記特定処理の実行条件は,前記感光体の寿命を検知していることであり,前記判断部は,前記感光体の寿命を検知している場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断するとよい。省電力モード中,ユーザが可燃性ガススプレー等によって装置内部をメンテナンスすることがある。この場合,メンテナンス直後の画像形成では,装置内に滞留する可燃性ガスの影響でプリンタに不具合が発生する恐れがあるため,画像形成前に念のために装置内の換気を行う方が望ましい。そこで,不具合の可能性が高い場合(例えば,感光体の劣化に伴う放電が発生し易い状況)では,カバーセンサへの給電は遮断しない方が好ましい。
また,前記画像処理は,印刷であり,前記特定要素は,用紙を収容する収容部であり,前記特定処理は,前記収容部内の用紙の有無を記憶する記憶部に現在の用紙の有無を記憶する記憶処理であり,前記検知部は,少なくとも前記収容部が開状態であるか否かを検知する収容センサを含み,前記判断部は,前記収容部で用紙無しが検出されている場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断し,前記第2給電部は,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合,前記省電力モード中に少なくとも前記収容センサに電力を供給するとよい。収容部の開放を用紙のセットと見做す場合,省電力モード中の収容部の開放を検知していないと,電力供給モードに復帰した際に用紙無しとして誤報知してしまうことが考えられる。そこで,収容部内に用紙がセットされる可能性が高い場合(例えば,用紙無しが検出されている状況)では,省電力モードであっても収容センサへの給電は遮断しない方が好ましい。
また,本明細書により開示される画像処理装置は,前記画像処理は,印刷であり,前記特定処理は,消耗品の新品を検知した際に実行する初期処理であり,前記特定処理の実行条件は,消耗品の新品を検知したことであり,前記検知部は,少なくとも新品の消耗品が装着されたか否かを検知する新品センサを含み,前記判断部は,消耗品の交換条件を満たす場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断し,前記第2給電部は,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合,前記省電力モード中に少なくとも前記新品センサに電力を供給する画像処理装置を含んでいる。
本発明によれば,省電力モード中における消費電力量を抑えることができる画像処理装置が実現される。
実施の形態にかかるMFPの外観を示す斜視図である。 図1に示したMFPの内部構成を示す断面図である。 図1に示したMFPの電気的構成を示すブロック図である。 給電制御系の構成を示すブロック図である。 実施の形態にかかる省電力移行処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかる電力復帰処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるカバー開閉対応処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるトレイ開閉対応処理の手順を示すフローチャートである。 応用形態にかかる省電力移行処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる画像処理装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,消費電力を抑える省電力モードを有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral )に本発明を適用したものである。
[MFPの構成]
本形態のMFP100は,図1に示すように,カバー15と,本体の下側に位置し,用紙に画像を印刷する画像形成部10(画像処理部の一例)と,本体の上側に位置し,原稿の画像を読み取る画像読取部20(画像処理部の一例)とを備えている。カバー15の一部は,開閉自在に設けられており,開状態にすることで装置内部の消耗品の交換が可能になる。一方,閉状態にすることで印刷や読み取りが可能になる。
画像形成部10は,印刷前のシートをその印字面が上向きになるように収容する給紙トレイ91(収容部の一例)と,印刷後のシートをその印刷面が下向きになるように載置する排紙トレイ92とを備えている。
画像読取部20は,読み取り前の原稿をその読み取り面が上向きになるように収容する原稿トレイ21と,読み取り後の原稿をその読み取り面が下向きになるように載置する排紙トレイ22とを有し,原稿を1枚ずつ原稿トレイ21から排紙トレイ22に搬送する自動搬送装置(ADF:Auto Document Feeder )25を備えている。
また,MFP100は,その前面側に,各種のボタン(例えば,スタートキー,ストップキー,テンキーの各ボタン)によって構成されるボタン群41と,液晶ディスプレイからなる表示部42とを備えた操作パネル40を備えている。このボタン群41や表示部42により,動作状況の表示やユーザによる操作の入力が可能になっている。
また,操作パネル40には,動作モードの移行指示を受け付けるパワーボタン411が含まれる。具体的に,MFP100は,動作モードとして,電力供給モードと省電力モードとを有する。そして,電力供給モードで動作中に,パワーボタン411の押下を受け付けると,省電力モードに移行する。一方,省電力モードで動作中に,パワーボタン411の押下を受け付けると,電力供給モードに移行する。電力供給モードおよび省電力モードの詳細については後述する。
図2は,画像形成部10の構成を示している。画像形成部10は,電子写真方式によってトナー像を形成し,そのトナー像を用紙に転写するプロセス部50と,プロセス部50に光を照射する露光装置53と,用紙上の未定着のトナーを定着させる定着装置8と,画像転写前の用紙を載置する給紙トレイ91と,画像転写後の用紙を載置する排紙トレイ92と,プロセス部50の転写位置に用紙を搬送する搬送ベルト7と,装置内から装置外に向かう気流を発生させるファン9とを備えている。
また,MFP100内には,底部に位置する給紙トレイ91に収容された用紙が,給紙ローラ71,レジストローラ72,プロセス部50,定着装置8を通り,排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
プロセス部50は,カラー画像の形成が可能であり,シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には,C色の画像を形成するプロセス部50Cと,M色の画像を形成するプロセス部50Mと,Y色の画像を形成するプロセス部50Yと,K色の画像を形成するプロセス部50Kとを備えている。そして,用紙の搬送方向において,下流側からプロセス部50C,50M,50Y,50Kの順に等間隔に配置されている。なお,プロセス部の順番はこれに限定するものではない。
プロセス部50Kは,ドラム状の感光体1と,感光体1の表面を一様に帯電する帯電装置2と,静電潜像に対してトナーによる現像を行う現像装置4と,感光体1上のトナー像を用紙に転写させる転写装置5とを有している。感光体1および転写装置5は,搬送ベルト7に対して接触配置されている。そして,感光体1は,転写装置5に対して搬送ベルト7を挟んで対向している。他のプロセス部50C,50M,50Yについても,プロセス部50Kと同様の構成である。
また,各プロセス部50C,50M,50Y,50Kのうち,現像装置4は,MFP100本体に対して着脱可能なカートリッジになっている。そのため,トナーが無くなった場合は,カバー15を開放し,現像装置4が個別に交換される。なお,本形態では,現像装置4がカートリッジであるものとして説明するが,例えば,現像装置4を構成するトナータンクのみが着脱可能なカートリッジであっても,現像装置4と感光体1とが一組で着脱可能なカートリッジであってもよい。
各プロセス部50C,50M,50Y,50Kでは,感光体1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。その後,露光装置53からの光により露光され,用紙に形成すべき画像の静電潜像が感光体1上に形成される。次いで,現像装置4を介して,トナーが感光体1に供給される。これにより,感光体1上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
画像形成部10は,給紙トレイ91に載置されている用紙を1枚ずつ取り出し,その用紙を搬送ベルト7上に搬送する。そして,プロセス部50にて形成されたトナー像をその用紙に転写する。このとき,カラー印刷では,各プロセス部50C,50M,50Y,50Kにてトナー像が形成され,用紙上で各トナー像が重ね合わせられる。一方,モノクロ印刷では,プロセス部50Kのみでトナー像が形成され,用紙に転写される。その後は,トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し,トナー像をその用紙に熱定着させる。そして,定着後の用紙を排紙トレイ92に排出する。
[MFPの電気的構成]
続いて,MFP100の電気的構成について説明する。MFP100は,図3に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34(記憶部の一例)とを備えた制御部30を有している。
制御部30は,画像形成部10と,画像読取部20と,操作パネル40と,各構成要素への給電状態を制御する給電制御系60と,ネットワークインターフェース36,FAXインターフェース37,USBインターフェース38等の,各種のインターフェースと,カバーセンサ81,トレイセンサ82等の,各種のセンサ(検知部の一例)とに電気的に接続している。
ROM32は,MFP100を制御するための各種制御プログラムや画像処理プログラム,各種設定,初期値等を記憶している。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像読取部2で読み取った原稿の画像データや各種のインターフェースを介して送られてくる画像データを一時的に記憶する記憶領域として,利用される。NVRAM34は,不揮発性を有する記憶手段であって,各種設定や画像データ等を保存する記憶領域として利用される。
CPU31は,MFP100における画像読取機能,画像形成機能等の各種機能を実現するための演算を実行し,制御の中枢となるものである。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP100の各構成要素を制御する。
ネットワークインターフェース36は,ネットワークに接続され,このネットワークインターフェース36を介して他の情報処理装置とのデータ通信を可能にしている。また,FAXインターフェース37は,公衆回線に接続され,このFAXインターフェース37を介して外部のFAX装置等とのデータ通信を可能にしている。また,USBインターフェース38は,USBメモリや他の情報機器(カードリーダ等)と直接接続され,このUSBインターフェース38を介して情報機器等とのデータ通信を可能にしている。
カバーセンサ81は,カートリッジ等の消耗品の交換や装置内のメンテナンスにあたって開放されるカバー15が開状態であるか否かを検知するセンサである。また,トレイセンサ82は,用紙の補充にあたって開放される給紙トレイ91が開状態であるか否かを検知するセンサである。カバーセンサ81およびトレイセンサ82の出力信号は,制御部30の他,後述する給電制御系60にも送られる。
[給電制御]
続いて,MFP100の給電制御について説明する。MFP100は,給電制御系60(第1給電部,第2給電部の一例)として,図4に示すように,電源部61と,電源部61から供給される電力をMFP100の各種構成要素に分配するスイッチ回路62と,スイッチ回路62の各種スイッチの状態を制御する給電制御部63とを有している。給電制御部63は,制御部30から独立して動作し,独自にCPU631およびメモリ632を備える。
電源部61は,例えば商用電源あるいはバッテリと接続し,適切な電力に変換する回路で構成され,変換後の電力をMFP100の各種構成要素に供給する。スイッチ回路62は,給電制御部63から出力される命令に基づいて,MFP100の各種構成要素に給電するか否かを切り換える。具体的にMFP100には,画像形成部10や画像読取部20への電源系統,制御部30への電源系統,パワーボタン411を除く操作パネル40への電源系統,各種インターフェースへの電源系統,各種センサへの電源系統,パワーボタン411への電源系統の,各種の電源系統がある。スイッチ回路62は,各電源系統への給電のオンオフを切り換える。
ここで,給電制御系60が有する動作モードについて説明する。給電制御系60は,画像の読み取りや印刷が可能な電力供給モードと,画像の読み取りや印刷が不可能となる省電力モードとを有している。
具体的に,電力供給モードでは,画像形成部10,画像読取部20,制御部30,操作パネル40,各インターフェース,各センサの全てに給電が行われ,印刷動作やスキャン動作が可能になる。一方,省電力モードでは,画像形成部10,画像読取部20,制御部30,パワースイッチ411を除く操作パネル40,各種インターフェースへの給電が停止する。また,必要に応じて各種センサへの給電が停止する。すなわち,省電力モードは,電力供給モードと比較して電力消費量が少ない動作モードであり,印刷および読み取りが不可能になる。なお,パワースイッチ411への給電は継続するため,パワースイッチ411の入力は受け付ける。このパワースイッチ411への入力は,給電制御部63が検知する。
給電制御系60は,MFP100の起動直後は電力供給モードで動作する。そして,印刷も読み取りもユーザ操作もなく,MFP100の不使用状態が継続している連続時間(以下,「不使用時間」とする)が所定時間以上となった場合,あるいはパワーボタン411の押下を検知した場合,電力供給モードから省電力モードに移行する。
給電制御部63は,モードが変更される度に,スイッチ回路62に対して各種電源系統への給電をオンオフする信号を入力する。なお,給電制御部63は,電源部61から直接給電され,省電力モード中も常に動作する。そのため,省電力モード中であってもスイッチ回路62を制御することができる。また,給電制御部63は,電力供給モードから省電力モードに移行する際,カバーセンサ81およびトレイセンサ82への給電を継続するか否かをセンサごとに決定する。各センサへの給電制御の詳細については後述する。
[省電力移行処理]
続いて,電力供給モードから省電力モードに移行する際の処理である省電力移行処理(判断部,第1給電部,第2給電部の一例)の手順について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。省電力移行処理は,電力供給モード中に省電力モードへの移行条件を満たしたことを契機に,給電制御部63のCPU631によって実行される。なお,省電力モードへの移行条件としては,例えばパワーボタン411の押下や,不使用時間が所定時間以上となった場合が該当する。
省電力移行処理では,先ず,省電力モードへの移行に先立って,各種のセンサに対して給電を継続するか否かを,センサごとに決定する。具体的には,カバーセンサ81への給電継続判断として,カバー15の開閉によって生じる各プロセス部の位置ずれ量(いわゆる色ずれ量)の推測値である仮想色ずれ量を計算する(S101)。カバー15を開閉すると,その振動や衝撃によって各色のプロセス部に機械的な位置ずれが生じる。また,プロセス部がカバー15に取り付けられている場合には,カバー15の開閉によって位置ずれが生じ易い。カラー印刷では各プロセス部で形成した画像を重ね合わせてカラー画像を形成するため,プロセス部に位置ずれが生じると正しい位置に画像を重ねることができず,画質が低下することになる。そこで,MFP100は,各プロセス間の距離を正確に把握するための色ずれ補正を実施し,各プロセス間の距離に合わせて露光タイミング等を調整する。この色ずれ補正は,色ずれ量が大きくなっていることが想定されるタイミング,すなわち仮想色ずれ量が閾値Aよりも大きくなっていることを条件として実行される。
仮想色ずれ量は,例えば,1回のカバーの開閉によって生じる色ずれ量Sc,前回の色ずれ補正以後のカバー開閉回数Cc,温度が1度変化することによって生じる色ずれ量St,前回の色ずれ補正時との温度差Dtをパラメータとして,次の式(1)によって求められる。
仮想色ずれ量=Sc×Cc+St×Dt (1)
なお,仮想色ずれ量には,カートリッジの着脱によって生じる色ずれ量を加算してもよい。また,仮想色ずれ量には,湿度が1%変化することによって生じる色ずれ量を加算してもよい。仮想色ずれ量は,NVRAM34に記憶される。
次に,S101で算出した仮想色ずれ量が,プレ閾値αよりも大きいか否かを判断する(S102,判断部の一例)。MFP100は,仮想色ずれ量が閾値Aよりも大きくなった場合に,色ずれ補正を実行する。仮想色ずれ量は,上述したようにカバーの開閉回数によって加算される値であり,カバーの開閉は省電力モード中であってもユーザによって行われる可能性がある。そのため,省電力モード中であっても仮想色ずれ量に変化が生じることがあり,省電力モード中に仮想色ずれ量が閾値Aよりも大きくなることもがある。一方,色ずれ補正は,各プロセス部50C,50M,50Y,50Kにて検査用のマーク画像を複数形成し,そのマークを測定する処理が必要であり,時間がかかる。そのため,電力供給モードに復帰した際に色ずれ補正を実行すると,印刷を開始するまでに時間がかかることが予想される。そのため,色ずれ補正の実行条件を満たした場合には,早期に色ずれ補正を実行した方が,印刷開始の遅延を抑制できる。そこで,S102では,閾値Aよりも僅かに小さい値をプレ閾値αとし,色ずれ補正の実行条件を満たす可能性が高い状態であるか否かを判断する。具体的に,プレ閾値αは,閾値Aから,1回あるいは数回のカバー開閉によって生じる色ずれ量を引いた値とする。
仮想色ずれ量がプレ閾値αよりも大きい場合には(S102:YES),省電力モード中にて所定回数以内のカバー開閉によって色ずれ補正の実行条件を満たすことから,色ずれ補正の実行条件を満たす可能性が高い状態と判断し,カバーセンサ81への給電継続を決定する(S111)。
一方,仮想色ずれ量がプレ閾値α以下の場合には(S102:NO),省電力モード中に,カバー15の開閉によって色ずれ補正の実行条件を満たす可能性が低い。そこで,カバーセンサ81への給電継続を決定せず,次の判断として,感光体1の消耗度が閾値Bより大きいか否かを判断する(S103,判断部の一例)。感光体1の消耗度は,例えば感光体1の回転数や今までの印字処理による印字枚数によって求められる。
MFP100は,感光体1の消耗度が閾値Bよりも大きく,かつカバー15の開閉が行われた場合に,ファン9を一定期間回転させるファン回転処理を実行する。すなわち,感光体1が消耗していると,画像形成時に放電が発生し易くなる。一方,省電力モード中,ユーザがカバー15を開放し,可燃性スプレー等によって装置内をメンテナンスすることがある。その場合,そのスプレーガスが装置内に残ると,画像形成時の放電の影響で不具合が発生するおそれがある。そのため,感光体1が消耗した状態でカバー15を開放した後は,画像形成前にファン9を回転させて装置内を換気する方が安全である。
そこで,S103では,ファン回転処理の実行条件を満たす可能性が高い状態であるか否かを判断する。感光体1の消耗度が閾値Bより大きい場合には(S103:YES),カバー15の開閉によってファン回転処理の実行条件を満たすことから,ファン回転処理の実行条件を満たす可能性が高い状態と判断し,カバーセンサ81への給電継続を決定する(S111)。
一方,感光体1の消耗度が閾値B以下の場合には(S103:NO),省電力モード中に,カバー15の開閉によってファン回転処理の実行条件を満たす可能性が低い。そこで,カバーセンサ81への給電継続を決定せず,次の判断として,トナーエンプティ状態であるか否かを判断する(S104,判断部の一例)。トナーエンプティは,光学センサによって判断してもよいし,今までの印刷処理による印字枚数や印字ドットカウンタ等から推測してもよい。
MFP100は,新品のトナーが収容されているカートリッジ(以下,「新品のカートリッジ」とする)の装着を検知した場合,現像バイアス補正,ガンマ補正等の初期処理,を実行する。なお,トナーの装着によって,色ずれ補正の実行条件を満たす場合には,色ずれ補正を実行してもよい。トナーエンプティ状態では,カートリッジが交換される可能性が高い。一方,初期処理には,色ずれ補正と同様に時間がかかる。そのため,電力供給モードに復帰した際に初期処理を実行すると,印刷を開始するまでに時間がかかる。このことから,新品のカートリッジが装着された場合には,早期に初期処理を開始した方が,印刷開始の遅延を抑制できる。
そこで,S104では,トナーの残量に基づいて,初期処理の実行条件を満たす可能性が高い状態であるか否かを判断する。トナーエンプティ状態の場合には(S104:YES),新品のカートリッジに交換される可能性が高いことから,初期処理の実行条件を満たす可能性が高いと判断し,カバーセンサ81への給電継続を決定する(S111)。なお,新品のカートリッジに限らず,中古のカートリッジであったとしもカートリッジが交換された場合には初期処理を実行する方が好ましい。そのため,前回装着されていたカートリッジと異なるカートリッジが装着されたことを検知できる構成(例えばカートリッジに記憶されているシリアル番号を照合)であれば,前回装着されていたカートリッジと異なるカートリッジが装着されたことを条件として,初期処理を実行してもよい。
一方,トナーエンプティが検出されていない状態の場合には(S104:NO),新品のトナーの装着のためにカバー15が開放される可能性が低く,省電力モード中に,カバー15の開閉によって初期処理が実行される可能性は低い。すなわち,S102〜S104の判断結果が全てNOの場合,カバー15の状態変化を実行条件に含む各種処理の実行可能性が低いことから,カバーセンサ81への給電停止を決定する(S105)。
S105あるいはS111の後は,次にトレイセンサ82への給電継続判断として,用紙無し状態であるか否かを判断する(S106,判断部の一例)。
MFP100は,給紙トレイ91に用紙が収容されているか否かを判断する用紙センサを具備していない。その代わりに,MFP100は,印刷開始が指示された際,給紙ローラ71が用紙ピック動作を所定回数連続して失敗した場合に用紙無しとして判断し,操作パネル40に用紙無しとして報知する。用紙の有無状態は,NVRAM34に記憶する。また,MFP100は,電源投入時,あるいは省電力モードから電力供給モードへの移行時,用紙のピック動作(すなわち印刷)を行わない限り,NVRAM34に記憶されている情報から給紙トレイ91内の用紙の有無を判断し,用紙無しの場合には用紙無しとして操作パネル40に報知する。一方,用紙有りの判断は,給紙トレイ91が開放状態になったか否かによって行う。すなわち,給紙トレイ91が開放状態になった場合には,用紙がセットされたと見做して用紙有りと判断する。そして,MFP100は,給紙トレイ91内の用紙の有無状態が変更された場合には,NVRAM34に記憶されている情報を書き換える変更処理を実行する。
上記の構成のMFP100では,用紙無し状態の場合,省電力モード中の給紙トレイ91の開放を検知していないと,省電力モード中に給紙トレイ91を開放して用紙を補充したとしても,電力供給モードに復帰した際に用紙無しとして誤報知してしまう。つまり,MFP100は,用紙状態を正確に表示するには,用紙無しの状態中,給紙トレイ91の開閉を常に確認する必要がある。そこで,用紙無しの状態の場合には(S106:YES),省電力モード中に変更処理の実行条件を満たす可能性が高いと判断し,トレイセンサ82への給電継続を決定する(S112)。
一方,用紙有り状態の場合には(S106:NO),用紙のピック動作(すなわち印刷)を行わない限り,用紙の有無状態は変更されない。つまり,MFP100は,省電力モード中に給紙トレイ91を開放して用紙をセットする可能性は低いため,変更処理の実行条件を満たす可能性が低いことから,トレイセンサ82への給電停止を決定する(S107)。
S107あるいはS112の後,MFP100を省電力モードに移行する(S108,第1給電部,第2給電部の一例)。S108の処理を実行する際,カバーセンサ81およびトレイセンサ82への給電は,S105,S111,S107,S112での決定に従う。なお,給電制御部63は,センサごとに給電中か否かを記憶するフラグをメモリ632に記憶している。S108では,各センサの給電状態の変更に伴ってそのフラグも更新する。S108の後,省電力移行処理を終了する。
[電力復帰処理]
続いて,省電力モードから電力供給モードに移行する際の処理である電力復帰処理(特定処理部,第1給電部,第2給電の一例)の手順について,図6のフローチャートを参照しつつ説明する。電力復帰処理は,省電力モードへの移行が完了したことを条件に,給電制御部63のCPU631によって実行される。
電力復帰処理では,先ず,カバーセンサ81に給電中であるか否かを判断する(S131)。S131の判断は,給電制御部63のメモリ632に記憶されているフラグの状態に基づいて行う。
カバーセンサ81に給電中の場合(S131:YES),カバーセンサ81がカバー15について開位置から閉位置に変化したことを検知したか否かを判断する(S132)。開位置から閉位置への変化を検知した場合には(S132:YES),カバー15の開閉に対応する処理であるカバー開閉対応処理を実行する(S141)。
図7は,S141のカバー開閉対応処理の詳細手順を示している。カバー開閉対応処理では,先ず,MFP100の画像形成部10および制御部30への給電を再開する(S151)。すなわち,一時的に画像形成が可能な状態にする。なお,S151では,画像形成部10,制御部30の他,各種インターフェースへの給電も再開してもよい。また,電力供給モードと同等の給電状態をしてもよい。
次に,感光体の消耗度が閾値Bより大きいか否か,すなわちファン回転処理の実行条件を満たすか否かを判断する(S152)。感光体の消耗度が閾値Bより大きい場合には(S152:YES),ファン回転処理を実行する(S161,特定処理部の一例)。このファン回転処理によって装置内が換気される。また,このファン回転処理は,カバー開閉対応処理中,画像形成を伴う処理(例えば後述するS163の色ずれ補正)よりも先に実行される。
S161の後,あるいは感光体の消耗度が閾値B以下の場合には(S152:NO),トナーの新品検査を実行する(S153)。トナーの新品検査は,特開2005−55544号公報に開示されているような公知の技術を適用すればよい。例えば,MFP100に装着されたとき,駆動伝達系の一部が所定量変位するカートリッジであって,カートリッジが新品のときの変位量と,カートリッジが中古のときの変位量とが異なる場合,その変位量を検知して新品か否かを判断する。この場合,変位量を検知するセンサについても給電が継続される。
次に,S153の結果に基づいて,新品トナーがあるか否かを判断する(S154)。新品トナーがある場合には(S154:YES),その新品トナーのカートリッジについて,現像バイアス補正やガンマ補正等の初期処理を実行する(S162,特定処理部の一例)。なお,S162では,その新品トナーのカートリッジについて,印字枚数等のトナーに関するカウンタ情報もクリアする。
S162の後,あるいは新品トナーがない場合には(S154:NO),仮想色ずれ量を計算する(S155)。S155の計算方法は,前述した省電力移行処理のS101の処理と同様である。
次に,S155の結果に基づいて,仮想色ずれ量が閾値Aより大きいか否かを判断する(S156)。仮想色ずれ量が閾値Aより大きい場合には(S156:YES),色ずれ補正を実行する(S163,特定処理部の一例)。色ずれ補正の実行後は,カバーの開閉回数および仮想色ずれ量が0に初期化される。
S163の後,あるいは仮想色ずれ量が閾値A以下の場合には(S156:NO),S151で再開した画像形成部10および制御部30への給電を再度停止する(S157)。すなわち,画像形成が不可な状態に戻す。なお,S151にて他の構成要素にも給電を再開した場合には,当該他の構成要素への給電も停止する。S157の後,カバー開閉対応処理を終了する。
図6の説明に戻り,S141のカバー開閉対応処理の後,あるいはカバーセンサ81が開位置から閉位置に変化したことを検知していない場合には(S132:NO),あるいはカバーセンサ81に給電していない場合(S131:NO),トレイセンサ82に給電中であるか否かを判断する(S133)。S133の判断は,給電制御部63のメモリ632に記憶されているフラグの状態に基づいて行う。
トレイセンサ82に給電中の場合(S133:YES),トレイセンサ82が給紙トレイ91について開位置から閉位置に変化したことを検知したか否かを判断する(S134)。開位置から閉位置への変化を検知した場合には(S134:YES),給紙トレイ91の開閉に対応する処理であるトレイ開閉対応処理を実行する(S142)。
図8は,S142のトレイ開閉対応処理の詳細手順を示している。トレイ開閉対応処理では,先ず,MFP100の制御部30への給電を再開する(S181)。そして,NVRAM34に記憶されている用紙有無の情報を用紙無しから用紙有りに変更する変更処理を実行する(S182,特定処理部の一例)。
次に,トレイセンサ82への給電も停止する(S183)。すなわち,用紙が補充されたと判断した後は,用紙有りと判断されるため,用紙のピック動作を行わない限りは用紙無し状態にはならない。用紙無し状態にならない限り,変更処理の実行条件を満たさないため,給紙トレイ91の開閉は確認不要となる。そこで,省電力化を優先し,トレイセンサ82への給電を即時に停止する。なお,トレイセンサ82への給電停止に伴ってメモリ632に記憶されているフラグも更新する。
S183の後,S181で再開した制御部30への給電を再度停止する(S184)。S184の後,トレイ開閉対応処理を終了する。
図6の説明に戻り,S142のトレイ開閉対応処理の後,あるいはトレイセンサ82が開位置から閉位置に変化したことを検知していない場合には(S134:NO),あるいはトレイセンサ82に給電していない場合(S133:NO),電力供給モードへの復帰条件を満たしたか否かを判断する(S135)。本形態では,パワーボタン411の押下を電力供給モードへの復帰条件とする。
電力供給モードへの復帰条件を満たしていない場合には(S135:NO),S131に戻る。電力供給モードへの復帰条件を満たした場合には(S135:YES),電力供給モードに移行する(S136)。S136の後,電力復帰処理を終了する。
以上詳細に説明したように本形態のMFP100は,省電力モードへの移行時,色ずれ補正等の特定処理の実行可能性が高い状況では,その特定処理の実行判断に必要なカバーセンサ81等の検知部への給電を継続する。これにより,省電力モード中であっても,特定処理の実行条件を満たした場合には,直ちに特定処理を実行できる。その結果として,例えば装置の不具合や特定処理に伴う印刷遅延の抑制が期待できる。一方,特定処理の実行可能性が低い状況では,検知部に給電したとしてもその供給電力が無駄になる可能性が高い。そこで,特定処理の実行可能性が低い状況では検知部に給電しないようにすることで,省電力モード中であっても検知部に常時給電する形態と比較して,省電力効果が高くなる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,MFPに限らず,プリンタ,コピー機,スキャナ,FAX装置等,画像形成機能あるいは画像読取機能を備えるものであれば適用可能である。また,画像形成部10の画像形成方式は,本形態のような電子写真方式に限るものではなく,インクジェット方式であってもよい。
また,実施の形態では,給電制御部63が全ての構成要素の給電管理を行っているが,これに限るものではない。例えば,制御対象ごとに給電管理を行う専用基板を設けてもよい。
また,実施の形態では,省電力モード中,制御部30や操作パネル40や各種インターフェースへの給電を停止しているが,ユーザのパネル操作や外部装置からのジョブを受け付ける場合は,これらの構成要素に給電を継続してもよい。
また,実施の形態では,パワーボタン411の押下によって,省電力モードから電力供給モードに復帰しているが,電力供給モードへの復帰条件はこれに限るものではない。例えば,外部装置からのジョブの受信を契機に電力供給モードに復帰してもよい。この場合,省電力モードであっても外部装置からのジョブを受け付けるインターフェース(ネットワークインターフェース36等)および制御部30への給電は継続する。
また,実施の形態では,画像形成部10の各センサへの給電制御として,検知部をカバーセンサ81(あるいはトレイセンサ82),特定処理をファン回転処理,新品トナー検知時の初期処理,色ずれ補正(あるいは用紙状態の変更処理)としているが,画像読取部20の各センサについても給電制御を行ってもよい。例えば,原稿を読み取るCCD光源のウォームアップ処理には時間がかかる。一方で,原稿トレイ21に原稿が無い状態から原稿が載置された場合には,読み取り指示が入力される蓋然性が高い。このことから,原稿トレイ21に原稿が載置されていない状態で省電力モードに移行する場合には,原稿トレイ21上の原稿の有無を検知する原稿検知センサへの給電を継続し,原稿の載置を検知したことを条件としてウォームアップ処理を開始する。これにより,読み取り開始の遅延を抑制できる。なお,この場合,原稿検知センサが検知部,CCD光源のウォームアップ処理が特定処理に該当する。
また,実施の形態の省電力移行処理中,S102,S103,S104,およびS106の判断は,必ずしも全て行う必要はない。これらの判断のうち,少なくとも1つを実行すればよい。そして,電力復帰処理では,省電力移行処理で判断した条件に対応するセンサの検知,および処理の実行判断を行えばよい。
また,実施の形態では,カバーの開放によって着脱される消耗品としてカートリッジを適用しているが,これに限るものではない。例えば,感光体1や搬送ベルト7であってもよい。この場合,初期処理としては,例えば,消耗品が感光体1であれば濃度補正が該当し,消耗品が搬送ベルト7であれば色ずれ補正が該当する。また,消耗品の交換条件としては,例えば,消耗品が感光体1であれば印刷枚数や回転数や放電エラーの発生頻度が該当し,消耗品が搬送ベルト7であれば印刷枚数や色ずれ補正失敗頻度が該当する。
また,実施の形態では,カバーセンサ81の開閉と新品検知との両方を,消耗品の初期処理の実行条件に含めているが,カバーセンサ81の開閉を実行条件に含めず,新品検知を実行条件としてもよい。この場合,省電力移行処理では,図9に示すように,トナーエンプティ状態の場合には(S104:YES),カートリッジが新品か否かを検知する新品センサへの給電継続を決定する(S211)。一方,トナーエンプティ状態以外の場合には(S104:NO),新品センサへの給電停止を決定する(S205)。すなわち,新品センサへの給電を判断する。そして,電力復帰処理では,新品センサが給電継続中であれば新品センサの状態を判断し,新品センサが新品を検知した場合には初期処理を実行する。なお,図9中,図5と同じ符号については同じ処理を意味する。
また,実施の形態では,新品検知と色ずれ補正とについて,1つのカバー15の開閉によって実行可否を決定しているが,それぞれ別のカバーであってもよい。例えば,消耗品を装着するための第1カバーと,用紙ジャムに対するメンテナンスを行う第2カバーとが別にある構成では,新品検知では第1カバーの開閉によって実行可否を決定し,色ずれ補正は第1カバーおよび第2カバーの両方の開閉によって実行可否を決定してもよい。この場合,MFPには,第1カバーの開閉を検知する第1センサと,第2カバーの開閉を検知する第2センサとがあり,省電力モード中,新品検知の実行可能性が高ければ第1センサへの給電を継続し,色ずれ補正の実行可能性が高ければ第1センサおよび第2センサへの給電を継続する。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
4 現像装置(カートリッジ)
10 画像形成部
15 カバー
20 画像読取部
60 給電制御系
81 カバーセンサ
82 トレイセンサ
91 給紙トレイ
100 MFP
411 パワーボタン

Claims (6)

  1. 画像処理を行う画像処理部と,
    装置の特定の構成要素である特定要素の状態変化を検知する検知部と,
    前記特定要素の状態変化を実行条件に含む特定処理を行う特定処理部と,
    前記特定処理の実行可能性が高いか否かを判断する判断部と,
    前記画像処理に用いる構成要素に電力を供給する電力供給モードと,前記構成要素の電力消費量を前記電力供給モード時と比較して低減する省電力モードとを有し,モードを変更することで前記構成要素への給電状態を制御する第1給電部と,
    前記判断部により前記特定処理の実行可能性が低いと判断された場合には,前記省電力モード中に前記検知部に電力を供給せず,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合には,前記省電力モード中に前記検知部に電力を供給する第2給電部と,
    を備え
    前記画像処理は,印刷であり,
    前記特定要素は,開閉自在に設けられたカバーであり,
    前記検知部は,少なくとも前記カバーが開状態であるか否かを検知するカバーセンサを含み,
    前記特定処理は,色ずれ補正であり,
    前記特定処理の実行条件は,前記検知部の検知結果に基づいて算出される想定色ずれ量が第1閾値以上であることを含み,
    前記判断部は,前記想定色ずれ量が前記第1閾値よりも小さい第2閾値以上の場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断し,
    前記第2給電部は,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合,前記省電力モード中に少なくとも前記カバーセンサに電力を供給することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項に記載する画像処理装置において,
    前記特定処理は,消耗品の新品を検知した際に実行する初期処理であり,
    前記特定処理の実行条件は,消耗品の新品を検知したことであり,
    前記判断部は,消耗品の交換条件を満たす場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項に記載する画像処理装置において,
    前記消耗品は,トナーであり,
    前記交換条件は,トナーエンプティが検出されていること,
    であることを特徴とする画像処理装置。
  4. 画像処理を行う画像処理部と,
    装置の特定の構成要素である特定要素の状態変化を検知する検知部と,
    前記特定要素の状態変化を実行条件に含む特定処理を行う特定処理部と,
    前記特定処理の実行可能性が高いか否かを判断する判断部と,
    前記画像処理に用いる構成要素に電力を供給する電力供給モードと,前記構成要素の電力消費量を前記電力供給モード時と比較して低減する省電力モードとを有し,モードを変更することで前記構成要素への給電状態を制御する第1給電部と,
    前記判断部により前記特定処理の実行可能性が低いと判断された場合には,前記省電力モード中に前記検知部に電力を供給せず,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合には,前記省電力モード中に前記検知部に電力を供給する第2給電部と,
    前記画像処理部での印刷に利用される感光体と,
    装置内に気流を形成するファンと,
    を備え
    前記画像処理は,印刷であり,
    前記特定要素は,開閉自在に設けられたカバーであり,
    前記検知部は,少なくとも前記カバーが開状態であるか否かを検知するカバーセンサを含み,
    前記特定処理は,前記ファンの回転処理であり,
    前記特定処理の実行条件は,前記感光体の寿命を検知していることであり,
    前記判断部は,前記感光体の寿命を検知している場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断し,
    前記第2給電部は,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合,前記省電力モード中に少なくとも前記カバーセンサに電力を供給することを特徴とする画像処理装置。
  5. 画像処理を行う画像処理部と,
    装置の特定の構成要素である特定要素の状態変化を検知する検知部と,
    前記特定要素の状態変化を実行条件に含む特定処理を行う特定処理部と,
    前記特定処理の実行可能性が高いか否かを判断する判断部と,
    前記画像処理に用いる構成要素に電力を供給する電力供給モードと,前記構成要素の電力消費量を前記電力供給モード時と比較して低減する省電力モードとを有し,モードを変更することで前記構成要素への給電状態を制御する第1給電部と,
    前記判断部により前記特定処理の実行可能性が低いと判断された場合には,前記省電力モード中に前記検知部に電力を供給せず,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合には,前記省電力モード中に前記検知部に電力を供給する第2給電部と,
    を備え
    前記画像処理は,印刷であり,
    前記特定要素は,用紙を収容する収容部であり,
    前記特定処理は,前記収容部内の用紙の有無を記憶する記憶部に現在の用紙の有無を記憶する記憶処理であり,
    前記検知部は,少なくとも前記収容部が開状態であるか否かを検知する収容センサを含み,
    前記判断部は,前記収容部で用紙無しが検出されている場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断し,
    前記第2給電部は,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合,前記省電力モード中に少なくとも前記収容センサに電力を供給することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載する画像処理装置において
    記特定処理は,消耗品の新品を検知した際に実行する初期処理であり,
    前記特定処理の実行条件は,消耗品の新品を検知したことであり,
    前記検知部は,少なくとも新品の消耗品が装着されたか否かを検知する新品センサを含み,
    前記判断部は,消耗品の交換条件を満たす場合に,前記特定処理の実行可能性が高いと判断し,
    前記第2給電部は,前記判断部により前記特定処理の実行可能性が高いと判断された場合,前記省電力モード中に少なくとも前記新品センサに電力を供給することを特徴とする画像処理装置。
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