JP5880197B2 - 定着ベルト、定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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例えば特許文献1には、磁界が印加された際に発生する渦電流により発熱する金属発熱層を含み、記録媒体の表面に形成された未定着トナー像を加熱し圧力をかけることにより定着する定着ベルトにおいて、前記金属発熱層の前記記録媒体が位置する側と反対側の面に設けられた耐熱性樹脂からなる保護層と、前記金属発熱層の前記記録媒体が位置する側の面に設けられた金属保護層とを含み、且つ、前記金属発熱層の固有抵抗(Ω・cm)と前記金属保護層の固有抵抗(Ω・cm)とが特定の条件を満たす定着ベルトが開示されている。
請求項1に係る発明は、
少なくとも基層と、
電磁誘導発熱する金属発熱層と、
平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜と、
をこの順に有する定着ベルトである。
前記第一の金属層が磁性を有する金属を含有し、且つ前記第二の金属層が非磁性の金属を含有する請求項1に記載の定着ベルトである。
請求項1に記載の定着ベルトと、
該定着ベルトの外周面を加圧すると共に、未定着のトナー画像が表面に形成された記録媒体を前記定着ベルトと共に挟み込む加圧部材と、
前記定着ベルトの前記金属発熱層を電磁誘導によって発熱させる電磁誘導発熱装置と、
を有する定着装置である。
像保持体と、
該像保持体表面を帯電させる帯電装置と、
前記像保持体表面に潜像を形成させる潜像形成装置と、
前記潜像をトナーにより現像させトナー像を形成させる現像装置と、
前記トナー像を記録媒体に転写させる転写装置と、
前記トナー像を記録媒体に定着させる請求項3に記載の定着装置と、
を有する画像形成装置である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係る定着ベルトは、少なくとも基層と、電磁誘導発熱する金属発熱層と、平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜と、をこの順に有する。
尚、電磁誘導発熱方式の定着ベルトを用いた定着装置では、効率的に定着を行う観点で定着ベルトと対向部材(例えば図2に示す加圧ロール11)とがニップを形成し、且つ記録媒体の剥離性を確保する観点で前記ニップの末端において定着ベルトが屈曲する屈曲部が形成される。そのため、定着の動作を繰返すことで定着ベルトには繰り返し屈曲負荷がかかり、前記の通り1層からなる金属保護層を設けた場合であっても、屈曲負荷による疲労破壊が発生し、金属発熱層に破壊が生じることがあった。
この効果が得られるメカニズムは、必ずしも明確ではないものの以下のように推察される。平均厚さが10nm以上100nm以下の異種金属の層を積層することにより、各層の金属の結晶構造が微細になって結晶粒界の面積が増加し、金属材料の強度は結晶粒径の1/2乗に反比例して上昇する(Hall−Petch則)ことから、転移が妨げられ1層の金属層からなる保護層に比べ、高弾性であり且つ高強度の層となり、屈曲負荷がかかっても疲労破壊が抑制されものと考えられる。
また、上記金属多層膜における金属結晶は微細な結晶構造であるため、固有抵抗も高くなる。
また、本実施形態においては、前記金属多層膜における第一の金属層が磁性を有する金属を含有し、且つ第二の金属層が非磁性の金属を含有することが好ましい。尚、磁性を有する金属とはいわゆる「強磁性体」を指し、一方非磁性の金属とはいわゆる「反磁性体」を指す。
これは、磁性金属と非磁性金属との組合せとすることにより、金属多層膜の膜厚方向に磁化異方性を有するようになるため、金属発熱層に磁束が効率よく伝わり、発熱効率が向上されるためと推察される。
以下、図面を参照して本実施形態に係る定着ベルの構成を説明する。
本実施形態に係るベルト10は、図1に示すごとく、内周面側から外周面側に向けて、基層10Aと、金属下地層10Bと、金属発熱層10Cと、金属多層膜からなる金属保護層10Dと、弾性層10Eと、離型層10Fと、がこの順に積層されている。
但し、図1においては上記の構成を示すが本実施形態に係る定着ベルトはこの形態に限定されず、少なくとも基層と金属発熱層と金属多層膜とを有していればよい。従って、図1に示す構成のうち、金属下地層10Bがない構成や、弾性層10Eがない構成、離型層10Fがない構成であってもよい。
基層10Aは、金属発熱層10Cが発熱した状態でも物性低下が抑制され、強度が維持される管状の層である。
耐熱性の樹脂としては、例えば、ポリイミド、芳香族ポリアミド、サーモトロピック液晶ポリマー、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォン、およびポリイミドアミド等が挙げられる。これらの中でも、ポリイミドがよい。
また、例えば、耐熱性の樹脂は発泡体であってもよく、これにより基層10A断熱効果を向上させてもよい。
金属下地層10Bは、例えば、基層10Aの外周面に金属発熱層10Cを形成するために設ける層である。金属発熱層10Cは、コスト等の観点から電解めっき法により形成されることが多く、基層10Aに直接電解めっきを行うことは困難であり、金属発熱層10Cを形成するために、金属下地層10Bが必要となる。
金属発熱層10Cは、例えば、磁界により渦電流を発生させることで発熱する機能を有する層であり、電磁誘導作用を生ずる金属で構成される。
電磁誘導作用を生ずる金属としては、例えば、単一金属(ニッケル、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、クロム、錫、亜鉛等)、または2種類以上の金属からなる合金(スチール等)から選択される。
これらの中でも、コスト、発熱性能、および加工性を考慮すると、金属としては、銅、ニッケル、アルミニウム、鉄、クロムが適しており、特に、銅または銅を主成分とする合金が望ましい。
金属発熱層10Cは、周知の方法、例えば電解めっき処理を施すことで形成される。
本実施形態では金属保護層10Dとして、平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜が設けられる。
つまり本実施形態における金属多層膜は、第一の金属層と第二の金属層とが積層された多層膜であり、薄膜の第一および第二の金属層を積層した多層膜とすることで優れた強度が得られ、疲労破壊が抑制されて金属発熱層での亀裂の発生が抑制される。
尚、第一および第二の金属層の平均厚さは、更に10nm以上50nm以下であることが好ましく、20nm以上40nm以下であることがより好ましい。
金属多層膜の平均総厚さが上記上限値を超える場合、金属の総厚が増加することにより、屈曲時に金属層表面の歪が大きくなる影響で疲労破壊耐性が低下したり、熱容量が大きくなることにより加熱による温度上昇速度が低下してしまうとの欠点がある。一方下限値未満の場合、亀裂抑制の効果の発現が不十分となるとの欠点がある。
(1)銅とニッケルとの組合せ
(2)無電解めっきで形成したニッケル−リン合金と
電解めっきで形成したニッケル−リン合金との組合せ
(3)銅とコバルトとの組合せ
(4)銅とニッケル−コバルト合金との組合せ
(5)銀とニッケルとの組合せ
(6)銅と無電解めっきで形成したニッケル−ボロン合金との組合せ
(7)銅と鉄との組合せ
(8)銅と鉄−ニッケル合金との組合せ
磁性を有する金属としては、ニッケル,コバルト,ニッケル−コバルト合金,ニッケル−ボロン合金,電解めっきで形成したニッケル−リン合金,鉄、鉄−ニッケル合金等が挙げられる。
一方、非磁性の金属としては、銅,銀,無電解めっきで形成したニッケル−リン合金,ニッケル−タングステン合金、ニッケル−銅合金等が挙げられる。
ここで、金属多層膜を形成する方法について、ニッケル層と銅層とを積層した金属多層膜を例にして説明する。
ニッケルイオンと銅イオンとを含むめっき液を準備し、該めっき液に接触するよう、金属発熱層10C等を形成済みの基層10Aを陰極として配置する。次に、該陰極に対し該めっき液を介して対向配置される陽極を配置し、該陰極と該陽極の電極間の電位差が、銅およびニッケルそれぞれが析出するのに適切な値となるよう電圧を印加する。詳細には、ニッケルは銅よりもイオン化傾向が大きくめっき液中に留まりやすいことを利用し、電位が定められた2段階になるよう電極間に電圧を印加することで、電位差が小さい場合に、銅を析出させて銅層を形成し、電位差が大きい場合に、ニッケルを析出させてニッケル層を形成するよう調整する。こうして、電解めっき法により、ニッケル層と銅層とを積層した金属多層膜が形成される。
ニッケルイオンと次亜リン酸とを含むめっき液を準備し、該めっき液に接触するよう、金属発熱層10C等を形成済みの基層10Aを陰極として配置する。次に、該陰極に対し該めっき液を介して対向配置される陽極を配置し、該陰極と該陽極の電極間の電位差が、ニッケルが析出するのに適切な値となるよう電圧を一定時間印加することにより、リンの含有量が少ないニッケル−リン合金層を形成する。その後、電位差を無くした状態を維持し、次亜リン酸を還元剤とする無電解ニッケル−リンめっきにより、リンの含有量が多く、非晶質のニッケル−リン合金層を形成する。この操作を繰返すことにより、無電解めっきで形成したニッケル−リン合金と電解めっきで形成したニッケル−リン合金とを積層した金属多層膜が形成される。
弾性層10Eは、記録媒体上のトナー像の凹凸に追従して、定着ベルト10の表面がトナー像に密着する役割を担う層である。
離型層10Fは、加熱定着用ベルトとして未定着のトナー像を溶融状態として記録媒体に固着させる際に、溶融状態のトナーが定着ベルト10に固着することを防ぐ役割を担う層である。離型層10Fは、必要に応じて設けられる。
図2は、本実施形態に係る定着装置を示す概略構成図である。
本実施形態に係る定着装置100は、例えば、上記本実施形態に係る定着ベルト10を備える電磁誘導方式の定着装置であり、図2に示すごとく、定着ベルト10の一部を加圧するよう加圧ロール(加圧部材)11が配置され、効率的に定着を行う観点で定着ベルト10と加圧ロール11との間に接触領域(ニップ)が形成され、定着ベルト10は加圧ロール11の周面に沿った形に湾曲している。また、記録媒体の剥離性を確保する観点で前記接触領域(ニップ)の末端において定着ベルトが屈曲する屈曲部が形成される。
なお、電磁誘導発熱装置12の位置は図2に示す位置に限定されず、例えば、定着ベルト10の接触領域に対して回転方向Bの上流側に設置されていてもよいし、定着ベルト10の内側に設置されていてもよい。
未定着トナー像14が形成された記録媒体15は、矢印A方向に、定着装置100における定着ベルト10と加圧ロール11との接触領域(ニップ)に通され、未定着トナー像14を溶融状態として圧力で記録媒体15に定着させる。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置200は、図3に示すように、感光体(像保持体の一例)202、帯電装置204、レーザー露光装置(潜像形成装置の一例)206、ミラー208、現像装置210、中間転写体212、転写ロール(転写装置の一例)214、クリーニング装置216、除電装置218、定着装置100、および給紙装置(給紙ユニット220、給紙ローラ222、レジストローラ224、および、記録媒体ガイド226)を備えている。
中間転写体212の周囲には、感光体202の他に、転写ロール214が設けられている。
感光体202の表面はクリーニング装置216によって清掃された後、除電装置218によって除電される。
・基層
液体ホーニング装置(不二精機製LH−8TTHiS)を用い、管状のポリイミド(以降、PI)基材(径30mm×幅L400mm、膜厚60μm)の表面を粗面化処理(表面粗さRa=0.5μm以上1.0μm以下)した。
ホーニング条件は砥粒#320、噴射圧0.3MPa、噴射距離100mm、処理時間1.5分で実施した。
そして、粗面化されたPI基材の表面の砥粒をイオン交換水にて洗い流した後、圧縮エアでPI基材表面の水分を除去した。
次に、PI基材をめっき治具に組み込み、無電解めっき処理により厚み0.5μmの無電解銅めっき層(金属下地層)を形成した。
次に、無電解銅めっき層(金属下地層)を形成した後、めっき治具両端に電極をセットし、硫酸銅めっき液により電解めっき処理を施し、厚み10μmの電解銅めっき層(金属発熱層)を形成した。
次いで、ニッケルイオンと銅イオンを含むめっき液に浸漬し、ニッケルイオンが析出しやすい高い電位と銅イオンが析出しやすい低い電位を定められた時間毎に切り替えることを繰り返し、厚さ20nmのニッケル層(第一の金属層)と厚さ20nmの銅層(第二の金属層)とが交互に積層された、総厚さ5μmの金属多層膜を設けた。
次に、得られた無端ベルトの表面(外周面)に、スパイラルコート装置を用いてシリコンゴムを塗布(膜厚200μm)し、一次加硫(120℃×20min)後、PFAチューブ(膜厚30μm、内面接着層有り)を被覆し、接着焼成(200℃×4h)を実施した。こうして、無端ベルトの表面(外周面)に弾性層および離型層を順次形成し、定着ベルトを作製した。
得られた定着ベルトを画像形成装置(富士ゼロックス株式会社製、商品名:DocuCentre−IV C5570)の定着装置に装着し、定着ベルトの表面温度が150℃に維持されるよう投入電力を制御しながら通紙試験を行った。25万枚の通紙毎に定着ベルトの金属発熱層における屈曲による疲労破壊の発生の有無を確認し、疲労破壊の発生が確認されるまで通紙試験を継続し、最高で100万枚まで通紙試験を実施した。
また、上記通紙試験中における消費電力を測定した。
実施例1における、金属保護層(金属多層膜)の形成を次に記すように変えた以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を実施した。
・金属保護層(金属多層膜)
ニッケルイオンと銅イオンを含むめっき液に浸漬し、ニッケルが析出しやすい高い電位と銅が析出しやすい低い電位を定められた時間毎に切り替えることを繰り返し、厚さ100nmのニッケル層(第一の金属層)と厚さ100nmの銅層(第二の金属層)とが交互に積層された、総厚さ7μmの金属多層膜を設けた。
実施例1における、金属保護層(金属多層膜)の形成を次に記すように変えた以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を実施した。
・金属保護層(金属多層膜)
ニッケルイオンと次亜リン酸を含むめっき液に浸漬し、ニッケルが析出する電位と電位差無しの状態を定められた時間毎に切り替えることを繰り返し、厚さ20nmの電解めっきで形成されたニッケル−リン合金層(第一の金属層)と厚さ20nmの無電解めっきで形成されたニッケル−リン合金層(第二の金属層)とが交互に積層された、総厚さ5μmの金属多層膜を設けた。
実施例1における、金属保護層(金属多層膜)の形成を次に記すように変えた以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を実施した。
・金属保護層(金属多層膜)
ニッケルイオンを含むめっき液に浸漬し、ニッケルが析出する電位を定められた時間印可した後に、別のめっき槽に準備した鉄イオンを含むめっき液に浸漬し鉄が析出する電位を定められた時間印可することを繰り返し、厚さ20nmのニッケル層(第一の金属層:磁性)と厚さ20nmの鉄層(第二の金属層:磁性)とが交互に積層された、総厚さ5μmの金属多層膜を設けた。
実施例1において、金属保護層として形成した金属多層膜に替えて、無電解ニッケルめっき処理による厚さ5μmの無電解ニッケルめっき層(単層)を設けたこと以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を行った。
実施例1での金属保護層(金属多層膜)の形成において、電位を切り替える時間を変更することで、厚さ1000nmのニッケル層と厚さ1000nmの銅層とが交互に積層された総厚さ5μmの金属膜を形成したこと以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を行った。
実施例1での金属保護層(金属多層膜)の形成において、電位を切り替える時間を変更することで、厚さ500nmのニッケル層と厚さ500nmの銅層とが交互に積層された総厚さ5μmの金属膜を形成したこと以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を行った。
10A 基層
10B 金属下地層
10C 金属発熱層
10D 金属保護層
10E 弾性層
10F 離型層
11 加圧ロール
11A 基材
11B 弾性体層
11C 離型層
12 電磁誘導発熱装置
13 対向部材
13A 支持体
13B パッド
14 トナー像
15 記録媒体
100 定着装置
200 画像形成装置
202 感光体
204 帯電装置
206 露光装置
210 現像装置
212 中間転写体
214 転写ロール
Claims (4)
- 少なくとも基層と、
電磁誘導発熱する金属発熱層と、
平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜と、
をこの順に有する定着ベルト。 - 前記第一の金属層が磁性を有する金属を含有し、且つ前記第二の金属層が非磁性の金属を含有する請求項1に記載の定着ベルト。
- 請求項1に記載の定着ベルトと、
該定着ベルトの外周面を加圧すると共に、未定着のトナー画像が表面に形成された記録媒体を前記定着ベルトと共に挟み込む加圧部材と、
前記定着ベルトの前記金属発熱層を電磁誘導によって発熱させる電磁誘導発熱装置と、
を有する定着装置。 - 像保持体と、
該像保持体表面を帯電させる帯電装置と、
前記像保持体表面に潜像を形成させる潜像形成装置と、
前記潜像をトナーにより現像させトナー像を形成させる現像装置と、
前記トナー像を記録媒体に転写させる転写装置と、
前記トナー像を記録媒体に定着させる請求項3に記載の定着装置と、
を有する画像形成装置。
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