JP5880197B2 - 定着ベルト、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着ベルト、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着ベルト、定着装置および画像形成装置に関する。
近年、電磁誘導加熱方式により定着ベルトを加熱して定着を行う画像形成装置用の定着装置が提案されている。
例えば特許文献1には、磁界が印加された際に発生する渦電流により発熱する金属発熱層を含み、記録媒体の表面に形成された未定着トナー像を加熱し圧力をかけることにより定着する定着ベルトにおいて、前記金属発熱層の前記記録媒体が位置する側と反対側の面に設けられた耐熱性樹脂からなる保護層と、前記金属発熱層の前記記録媒体が位置する側の面に設けられた金属保護層とを含み、且つ、前記金属発熱層の固有抵抗(Ω・cm)と前記金属保護層の固有抵抗(Ω・cm)とが特定の条件を満たす定着ベルトが開示されている。
また、近年では薄膜の金属の層を積層した、いわゆる金属ナノ多層膜を形成する方法についての提案がなされており、例えば特許文献2には、2つの環状部の間が複数の柱部で連結されてポケットが形成されている冷間圧延鋼製の環状の本体部の表面上に、電気めっき法によって隣接する層が互いに異なった金属または合金からなるよう積層して多層膜を形成する方法が開示されている。
特開2006−071998号公報 特開2007−120734号公報
本発明の目的は、金属発熱層の破壊が抑制された定着ベルトを提供することにある。
上記課題は以下の本発明によって解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
少なくとも基層と、
電磁誘導発熱する金属発熱層と、
平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜と、
をこの順に有する定着ベルトである。
請求項2に係る発明は、
前記第一の金属層が磁性を有する金属を含有し、且つ前記第二の金属層が非磁性の金属を含有する請求項1に記載の定着ベルトである。
請求項3に係る発明は、
請求項1に記載の定着ベルトと、
該定着ベルトの外周面を加圧すると共に、未定着のトナー画像が表面に形成された記録媒体を前記定着ベルトと共に挟み込む加圧部材と、
前記定着ベルトの前記金属発熱層を電磁誘導によって発熱させる電磁誘導発熱装置と、
を有する定着装置である。
請求項4に係る発明は、
像保持体と、
該像保持体表面を帯電させる帯電装置と、
前記像保持体表面に潜像を形成させる潜像形成装置と、
前記潜像をトナーにより現像させトナー像を形成させる現像装置と、
前記トナー像を記録媒体に転写させる転写装置と、
前記トナー像を記録媒体に定着させる請求項3に記載の定着装置と、
を有する画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜を金属発熱層上に有しない場合に比べ、金属発熱層の破壊が抑制された定着ベルトが提供される。
請求項2に係る発明によれば、第一の金属層が磁性を有する金属を含有し且つ第二の金属層が非磁性の金属を含有するとの要件を満たさない場合に比べ、発熱効率が向上した定着ベルトが提供される。
請求項3に係る発明によれば、平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜を金属発熱層上に有する定着ベルトを備えない場合に比べ、長寿命化が図られた定着装置が提供される。
請求項4に係る発明によれば、平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜を金属発熱層上に有する定着ベルトを備えない場合に比べ、長寿命化が図られた画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る定着ベルトを示す概略側面図である。 本実施形態に係る定着装置を示す概略構成図である。 本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
[定着ベルト]
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係る定着ベルトは、少なくとも基層と、電磁誘導発熱する金属発熱層と、平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜と、をこの順に有する。
従来、電磁誘導によって発熱を行う定着ベルトにおいては、基層上に設けられた銅等からなる金属発熱層の上に、該発熱層よりも固有抵抗の大きい金属保護層(例えば厚さ2μm以上20μm以下程度のニッケル保護層)を1層設けた構成が採用されていた。
尚、電磁誘導発熱方式の定着ベルトを用いた定着装置では、効率的に定着を行う観点で定着ベルトと対向部材(例えば図2に示す加圧ロール11)とがニップを形成し、且つ記録媒体の剥離性を確保する観点で前記ニップの末端において定着ベルトが屈曲する屈曲部が形成される。そのため、定着の動作を繰返すことで定着ベルトには繰り返し屈曲負荷がかかり、前記の通り1層からなる金属保護層を設けた場合であっても、屈曲負荷による疲労破壊が発生し、金属発熱層に破壊が生じることがあった。
これに対し本実施形態に係る発明は、金属発熱層上の保護層として、平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層と平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜を有しており、これにより定着の動作の繰返しによる屈曲負荷がかかっても疲労破壊が抑制され、金属発熱層での亀裂の発生が抑制される。
この効果が得られるメカニズムは、必ずしも明確ではないものの以下のように推察される。平均厚さが10nm以上100nm以下の異種金属の層を積層することにより、各層の金属の結晶構造が微細になって結晶粒界の面積が増加し、金属材料の強度は結晶粒径の1/2乗に反比例して上昇する(Hall−Petch則)ことから、転移が妨げられ1層の金属層からなる保護層に比べ、高弾性であり且つ高強度の層となり、屈曲負荷がかかっても疲労破壊が抑制されものと考えられる。
また、上記金属多層膜における金属結晶は微細な結晶構造であるため、固有抵抗も高くなる。
−磁性金属と非磁性金属との積層−
また、本実施形態においては、前記金属多層膜における第一の金属層が磁性を有する金属を含有し、且つ第二の金属層が非磁性の金属を含有することが好ましい。尚、磁性を有する金属とはいわゆる「強磁性体」を指し、一方非磁性の金属とはいわゆる「反磁性体」を指す。
金属多層膜を、磁性を有する金属の層(第一の金属層)と非磁性の金属の層(第二の金属層)とが交互に積層された膜とすることで、定着ベルトの発熱効率が向上され、つまり定着装置における消費電力が低減される。
これは、磁性金属と非磁性金属との組合せとすることにより、金属多層膜の膜厚方向に磁化異方性を有するようになるため、金属発熱層に磁束が効率よく伝わり、発熱効率が向上されるためと推察される。
−定着ベルトの構成−
以下、図面を参照して本実施形態に係る定着ベルの構成を説明する。
図1は、本実施形態に係る定着ベルトを示す概略断面図である。
本実施形態に係るベルト10は、図1に示すごとく、内周面側から外周面側に向けて、基層10Aと、金属下地層10Bと、金属発熱層10Cと、金属多層膜からなる金属保護層10Dと、弾性層10Eと、離型層10Fと、がこの順に積層されている。
但し、図1においては上記の構成を示すが本実施形態に係る定着ベルトはこの形態に限定されず、少なくとも基層と金属発熱層と金属多層膜とを有していればよい。従って、図1に示す構成のうち、金属下地層10Bがない構成や、弾性層10Eがない構成、離型層10Fがない構成であってもよい。
(基層)
基層10Aは、金属発熱層10Cが発熱した状態でも物性低下が抑制され、強度が維持される管状の層である。
基層10Aは、例えば、耐熱性の樹脂を主成分として構成される。なお、「主成分」とは、質量比で50%以上であることを意味し、以下も同義である。
耐熱性の樹脂としては、例えば、ポリイミド、芳香族ポリアミド、サーモトロピック液晶ポリマー、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォン、およびポリイミドアミド等が挙げられる。これらの中でも、ポリイミドがよい。
また、例えば、耐熱性の樹脂は発泡体であってもよく、これにより基層10A断熱効果を向上させてもよい。
基層10Aには、例えば、断熱効果のあるフィラーを添加してもよい。
基層10Aの弾性率は、定着ベルト10の繰り返しの搬送を実現する剛性と柔軟性とを両立させる観点から、例えば、100kgf/mm以上3000kgf/mm以下の範囲がよく、望ましくは200kgf/mm以上2000kgf/mm以下の範囲である。
基層10Aの厚さとしては、定着ベルト10の渡る繰り返しの搬送を実現する剛性と柔軟性とを両立させる観点から、例えば、10μm以上100μm以下の範囲がよく、望ましくは30μm以上80μm以下の範囲である。
(金属下地層)
金属下地層10Bは、例えば、基層10Aの外周面に金属発熱層10Cを形成するために設ける層である。金属発熱層10Cは、コスト等の観点から電解めっき法により形成されることが多く、基層10Aに直接電解めっきを行うことは困難であり、金属発熱層10Cを形成するために、金属下地層10Bが必要となる。
ここで、金属下地層10Bは、無電解めっき層で構成させる。無電解めっき層としては、例えば、無電解ニッケルめっき層、無電解銅めっき層、無電解錫めっき層、無電解金めっき層、無電解ニッケル−タンタルめっき層等が挙げられ、無電解ニッケルめっき層が好適である。
金属下地層10Bの厚さは、例えば、ベルト10の柔軟性を損なわない厚さとし、例えば0.1μm以上10μm以下の範囲がよい。
(金属発熱層)
金属発熱層10Cは、例えば、磁界により渦電流を発生させることで発熱する機能を有する層であり、電磁誘導作用を生ずる金属で構成される。
電磁誘導作用を生ずる金属としては、例えば、単一金属(ニッケル、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、クロム、錫、亜鉛等)、または2種類以上の金属からなる合金(スチール等)から選択される。
これらの中でも、コスト、発熱性能、および加工性を考慮すると、金属としては、銅、ニッケル、アルミニウム、鉄、クロムが適しており、特に、銅または銅を主成分とする合金が望ましい。
金属発熱層10Cは、周知の方法、例えば電解めっき処理を施すことで形成される。
金属発熱層10Cの厚さは、その材質によって適切な厚さは異なるが、例えば、銅を金属発熱層10Cに用いる場合には、3μm以上50μmの範囲がよく、更には5μm以上30μm以下がよりよく、7μm以上15μm以下が更によい。
(金属保護層(金属多層膜))
本実施形態では金属保護層10Dとして、平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜が設けられる。
つまり本実施形態における金属多層膜は、第一の金属層と第二の金属層とが積層された多層膜であり、薄膜の第一および第二の金属層を積層した多層膜とすることで優れた強度が得られ、疲労破壊が抑制されて金属発熱層での亀裂の発生が抑制される。
金属多層膜を構成する第一および第二の金属層の平均厚さが上記上限値を超える場合、優れた強度は得られず金属発熱層での亀裂の発生が抑制し得ない。一方下限値未満の場合、欠陥による影響や、経時により金属拡散の影響で面内の状態の均一性が不足するとの欠点がある。
尚、第一および第二の金属層の平均厚さは、更に10nm以上50nm以下であることが好ましく、20nm以上40nm以下であることがより好ましい。
上記第一および第二の金属層の平均厚さは、以下の方法により測定される。まず、公知の方法により膜厚方向に平行な断面試験片を作製し、電子顕微鏡を用いて元素マッピングを行うことにより測定する。
また、金属多層膜の平均総厚さ、つまり金属保護層10Dの平均厚さは3μm以上15μm以下の範囲であり、更に3μm以上10μm以下であることが好ましく、4μm以上7μm以下であることがより好ましい。
金属多層膜の平均総厚さが上記上限値を超える場合、金属の総厚が増加することにより、屈曲時に金属層表面の歪が大きくなる影響で疲労破壊耐性が低下したり、熱容量が大きくなることにより加熱による温度上昇速度が低下してしまうとの欠点がある。一方下限値未満の場合、亀裂抑制の効果の発現が不十分となるとの欠点がある。
尚、金属多層膜の平均総厚さは、蛍光X線膜厚計((株)フィッシャー・インストルメンツ製)により測定され、金属多層膜について任意の15箇所を測定しその平均値として算出される。本明細書に記載の数値は該方法によって測定したものである。
上記金属多層膜を構成する第一および第二の金属層には異なる金属が含まれる。ここで異なる金属とは、単体の金属であって種類の異なる2種の金属の組合せや、単体金属と合金との組合せ、含まれる金属の種類が異なる2種の合金の組合せのほか、同種の金属を含む合金であってその含有比率が異なる2種の合金の組合せも含まれる。
第一および第二の金属層に含まれる金属の例としては、例えば、ニッケル,コバルト,ニッケル−コバルト合金,ニッケル−リン合金,銅,銀,金,ニッケル−ボロン合金,ニッケル−タングステン合金,ニッケル−銅合金,鉄,鉄−ニッケル合金等が挙げられる。
第一の金属層に含まれる金属と第二の金属層に含まれる金属との組合せとしては、例えば以下のものが好適な組合せとして挙げられる。
(1)銅とニッケルとの組合せ
(2)無電解めっきで形成したニッケル−リン合金と
電解めっきで形成したニッケル−リン合金との組合せ
(3)銅とコバルトとの組合せ
(4)銅とニッケル−コバルト合金との組合せ
(5)銀とニッケルとの組合せ
(6)銅と無電解めっきで形成したニッケル−ボロン合金との組合せ
(7)銅と鉄との組合せ
(8)銅と鉄−ニッケル合金との組合せ
尚、第一の金属層に含まれる金属が磁性を有する金属(強磁性体)であり、且つ第二の金属層に含まれる金属が非磁性の金属(反磁性体)であることが、定着ベルトの発熱効率を向上させる観点から好ましい。
磁性を有する金属としては、ニッケル,コバルト,ニッケル−コバルト合金,ニッケル−ボロン合金,電解めっきで形成したニッケル−リン合金,鉄、鉄−ニッケル合金等が挙げられる。
一方、非磁性の金属としては、銅,銀,無電解めっきで形成したニッケル−リン合金,ニッケル−タングステン合金、ニッケル−銅合金等が挙げられる。
尚、電解めっきで形成したニッケル−リン合金は、めっき処理の際にリンの析出量が少なくなりめっき層中におけるニッケルの含有量が増えるため結晶性で磁性を有する金属となり、一方無電解めっきで形成したニッケル−リン合金は、めっき処理の際にリンの析出量が多くなりめっき層中におけるリンの含有量が増えるため非晶性で非磁性の金属となる。
これらの中でも第一の金属層に含まれる金属と第二の金属層に含まれる金属との組合せとしては、特に前記(1)および(2)の金属の組合せが好ましい。
また、上記においては第一の金属層と第二の金属層との2種の金属層が交互に積層された金属多層膜の態様について説明したが、本実施形態における金属多層膜は、3種以上の金属層を積層してなる態様であってもよい。
・金属多層膜の形成方法
ここで、金属多層膜を形成する方法について、ニッケル層と銅層とを積層した金属多層膜を例にして説明する。
ニッケルイオンと銅イオンとを含むめっき液を準備し、該めっき液に接触するよう、金属発熱層10C等を形成済みの基層10Aを陰極として配置する。次に、該陰極に対し該めっき液を介して対向配置される陽極を配置し、該陰極と該陽極の電極間の電位差が、銅およびニッケルそれぞれが析出するのに適切な値となるよう電圧を印加する。詳細には、ニッケルは銅よりもイオン化傾向が大きくめっき液中に留まりやすいことを利用し、電位が定められた2段階になるよう電極間に電圧を印加することで、電位差が小さい場合に、銅を析出させて銅層を形成し、電位差が大きい場合に、ニッケルを析出させてニッケル層を形成するよう調整する。こうして、電解めっき法により、ニッケル層と銅層とを積層した金属多層膜が形成される。
また、無電解めっきで形成したニッケル−リン合金と電解めっきで形成したニッケル−リン合金とを積層した金属多層膜の形成方法についても説明する。
ニッケルイオンと次亜リン酸とを含むめっき液を準備し、該めっき液に接触するよう、金属発熱層10C等を形成済みの基層10Aを陰極として配置する。次に、該陰極に対し該めっき液を介して対向配置される陽極を配置し、該陰極と該陽極の電極間の電位差が、ニッケルが析出するのに適切な値となるよう電圧を一定時間印加することにより、リンの含有量が少ないニッケル−リン合金層を形成する。その後、電位差を無くした状態を維持し、次亜リン酸を還元剤とする無電解ニッケル−リンめっきにより、リンの含有量が多く、非晶質のニッケル−リン合金層を形成する。この操作を繰返すことにより、無電解めっきで形成したニッケル−リン合金と電解めっきで形成したニッケル−リン合金とを積層した金属多層膜が形成される。
(弾性層)
弾性層10Eは、記録媒体上のトナー像の凹凸に追従して、定着ベルト10の表面がトナー像に密着する役割を担う層である。
弾性層10Eは、例えば、100Paの外力印加により変形させても、もとの形状に復元する材料から構成されることがよい。本材料としては、公知の弾性材料が挙げられ、例えば、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱性のゴムが挙げられ、具体的には、東レダウコーニングシリコーン社製の液状シリコーンゴムSE6744、DuPont Dow elastmers社製のバイトンB−202等が挙げられる。
弾性層10Eの厚さは、例えば、0.1mm以上3mm以下の範囲がよく、望ましくは0.15mm以上1mm以下である。
(離型層)
離型層10Fは、加熱定着用ベルトとして未定着のトナー像を溶融状態として記録媒体に固着させる際に、溶融状態のトナーが定着ベルト10に固着することを防ぐ役割を担う層である。離型層10Fは、必要に応じて設けられる。
離型層10Fは、例えば、フッ素系化合物を主成分として構成されることがよい。フッ素系化合物としては、例えば、フッ素ゴム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂などが挙げられる。
離型層10Fの厚さは、例えば、1μm以上100μm以下の範囲がよく、望ましくは10μm以上50μm以下の範囲である。
ここで、各層の膜厚の測定は、以下のようにして行われる。即ち、基層10A、弾性層10E、離型層10Fの膜厚は、渦電流式膜厚計((株)フィッシャー・インストルメンツ製)により測定される。また、金属下地層10B、金属発熱層10C、および金属保護層10Dの膜厚は、蛍光X線膜厚計((株)フィッシャー・インストルメンツ製)により測定した。
[定着装置]
図2は、本実施形態に係る定着装置を示す概略構成図である。
本実施形態に係る定着装置100は、例えば、上記本実施形態に係る定着ベルト10を備える電磁誘導方式の定着装置であり、図2に示すごとく、定着ベルト10の一部を加圧するよう加圧ロール(加圧部材)11が配置され、効率的に定着を行う観点で定着ベルト10と加圧ロール11との間に接触領域(ニップ)が形成され、定着ベルト10は加圧ロール11の周面に沿った形に湾曲している。また、記録媒体の剥離性を確保する観点で前記接触領域(ニップ)の末端において定着ベルトが屈曲する屈曲部が形成される。
加圧ロール11は、基層11A上にシリコーンゴム等による弾性体層11Bが形成され、さらに弾性体層11B上にフッ素系化合物による離型層11Cが形成されて構成されている。
定着ベルト10の内側には、加圧ロール11と対向する位置に対向部材13が配置されている。対向部材13は、金属、耐熱樹脂、耐熱ゴム等からなり、定着ベルト10の内周面に接して局所的に圧力を高めるパッド13Bと、パッド13Bを支持する支持体13Aを有している。
定着ベルト10を中心として加圧ロール11(加圧部材の一例)と対向する位置には、電磁誘導コイル(励磁コイル)12aを内蔵した電磁誘導発熱装置12が設けられている。電磁誘導発熱装置12は、電磁誘導コイルに交流電流を印加することにより、発生する磁場を励磁回路で変化させ、定着ベルト10の金属発熱層10Cに渦電流を発生させる。この渦電流が金属発熱層10Cの電気抵抗によって熱(ジュール熱)に変換され、結果的に定着ベルト10の表面が発熱する。
なお、電磁誘導発熱装置12の位置は図2に示す位置に限定されず、例えば、定着ベルト10の接触領域に対して回転方向Bの上流側に設置されていてもよいし、定着ベルト10の内側に設置されていてもよい。
本実施形態に係る定着装置100では、不図示の駆動装置により定着ベルト10の両端に配置されたギアに駆動力が伝達されることで、定着ベルト10が矢印B方向に自己回転し、定着ベルト10の回転に伴って加圧ロール11は逆方向、すなわち矢印C方向に回転する。
未定着トナー像14が形成された記録媒体15は、矢印A方向に、定着装置100における定着ベルト10と加圧ロール11との接触領域(ニップ)に通され、未定着トナー像14を溶融状態として圧力で記録媒体15に定着させる。
[画像形成装置]
図3は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置200は、図3に示すように、感光体(像保持体の一例)202、帯電装置204、レーザー露光装置(潜像形成装置の一例)206、ミラー208、現像装置210、中間転写体212、転写ロール(転写装置の一例)214、クリーニング装置216、除電装置218、定着装置100、および給紙装置(給紙ユニット220、給紙ローラ222、レジストローラ224、および、記録媒体ガイド226)を備えている。
この画像形成装置200で画像形成を行う場合、まず、感光体202に近接して設けられた非接触型の帯電装置204が、感光体202の表面を帯電させる。
帯電装置204により帯電した感光体202の表面に各色の画像情報(信号)に応じたレーザー光が、ミラー208を介してレーザー露光装置206より照射されて静電潜像が形成される。
現像装置210は、感光体202の表面に形成された潜像にトナーを付与することによりトナー像を形成する。現像装置210は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーをそれぞれ収容した各色の現像器(不図示)を備えており、現像装置210が矢印方向に回転することにより、感光体202の表面に形成されている潜像に各色のトナーを付与し、トナー像が形成される。
感光体202の表面に形成された各色のトナー像は、感光体202と中間転写体212との間に印加されたバイアス電圧により、感光体202と中間転写体212との接触部において、各色のトナー像毎に画像情報と一致するように中間転写体212の外周面に重ねて転写される。
中間転写体212は、外周面が感光体202の表面に接触し矢印E方向に回転する。
中間転写体212の周囲には、感光体202の他に、転写ロール214が設けられている。
カラーのトナー像が転写された中間転写体212は矢印E方向に回転する。中間転写体212上のトナー像は、転写ロール214と中間転写体212との接触部において、給紙装置によって接触部に矢印A方向に搬送されてきた記録媒体15の表面に転写される。
なお、中間転写体212と転写ロール214との接触部への給紙は、給紙ユニット220に収納された記録媒体が、給紙ユニット220に内蔵された不図示の記録媒体押し上げ手段により給紙ローラ222に接触する位置まで押し上げられ、その記録媒体15が給紙ローラ222に接触した時点で、給紙ローラ222およびレジストローラ224が回転することにより記録媒体ガイド226に沿って矢印A方向に搬送されることにより行われる。
記録媒体15の表面に転写されたトナー像は、矢印A方向に移動し、定着ベルト10と加圧ロール11との接触領域(ニップ)では、トナー像14は溶融状態で記録媒体15の表面に押圧され、記録媒体15の表面に定着される。これにより、記録媒体の表面に定着した画像が形成される。
中間転写体212の表面にトナー像を転写した後の感光体202の表面はクリーニング装置216によって清掃される。
感光体202の表面はクリーニング装置216によって清掃された後、除電装置218によって除電される。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
・基層
液体ホーニング装置(不二精機製LH−8TTHiS)を用い、管状のポリイミド(以降、PI)基材(径30mm×幅L400mm、膜厚60μm)の表面を粗面化処理(表面粗さRa=0.5μm以上1.0μm以下)した。
ホーニング条件は砥粒#320、噴射圧0.3MPa、噴射距離100mm、処理時間1.5分で実施した。
そして、粗面化されたPI基材の表面の砥粒をイオン交換水にて洗い流した後、圧縮エアでPI基材表面の水分を除去した。
・金属下地層
次に、PI基材をめっき治具に組み込み、無電解めっき処理により厚み0.5μmの無電解銅めっき層(金属下地層)を形成した。
・金属発熱層
次に、無電解銅めっき層(金属下地層)を形成した後、めっき治具両端に電極をセットし、硫酸銅めっき液により電解めっき処理を施し、厚み10μmの電解銅めっき層(金属発熱層)を形成した。
・金属保護層(金属多層膜)
次いで、ニッケルイオンと銅イオンを含むめっき液に浸漬し、ニッケルイオンが析出しやすい高い電位と銅イオンが析出しやすい低い電位を定められた時間毎に切り替えることを繰り返し、厚さ20nmのニッケル層(第一の金属層)と厚さ20nmの銅層(第二の金属層)とが交互に積層された、総厚さ5μmの金属多層膜を設けた。
・弾性層、離型層
次に、得られた無端ベルトの表面(外周面)に、スパイラルコート装置を用いてシリコンゴムを塗布(膜厚200μm)し、一次加硫(120℃×20min)後、PFAチューブ(膜厚30μm、内面接着層有り)を被覆し、接着焼成(200℃×4h)を実施した。こうして、無端ベルトの表面(外周面)に弾性層および離型層を順次形成し、定着ベルトを作製した。
−評価試験−
得られた定着ベルトを画像形成装置(富士ゼロックス株式会社製、商品名:DocuCentre−IV C5570)の定着装置に装着し、定着ベルトの表面温度が150℃に維持されるよう投入電力を制御しながら通紙試験を行った。25万枚の通紙毎に定着ベルトの金属発熱層における屈曲による疲労破壊の発生の有無を確認し、疲労破壊の発生が確認されるまで通紙試験を継続し、最高で100万枚まで通紙試験を実施した。
また、上記通紙試験中における消費電力を測定した。
〔実施例2〕
実施例1における、金属保護層(金属多層膜)の形成を次に記すように変えた以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を実施した。
・金属保護層(金属多層膜)
ニッケルイオンと銅イオンを含むめっき液に浸漬し、ニッケルが析出しやすい高い電位と銅が析出しやすい低い電位を定められた時間毎に切り替えることを繰り返し、厚さ100nmのニッケル層(第一の金属層)と厚さ100nmの銅層(第二の金属層)とが交互に積層された、総厚さ7μmの金属多層膜を設けた。
〔実施例3〕
実施例1における、金属保護層(金属多層膜)の形成を次に記すように変えた以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を実施した。
・金属保護層(金属多層膜)
ニッケルイオンと次亜リン酸を含むめっき液に浸漬し、ニッケルが析出する電位と電位差無しの状態を定められた時間毎に切り替えることを繰り返し、厚さ20nmの電解めっきで形成されたニッケル−リン合金層(第一の金属層)と厚さ20nmの無電解めっきで形成されたニッケル−リン合金層(第二の金属層)とが交互に積層された、総厚さ5μmの金属多層膜を設けた。
〔実施例4〕
実施例1における、金属保護層(金属多層膜)の形成を次に記すように変えた以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を実施した。
・金属保護層(金属多層膜)
ニッケルイオンを含むめっき液に浸漬し、ニッケルが析出する電位を定められた時間印可した後に、別のめっき槽に準備した鉄イオンを含むめっき液に浸漬し鉄が析出する電位を定められた時間印可することを繰り返し、厚さ20nmのニッケル層(第一の金属層:磁性)と厚さ20nmの鉄層(第二の金属層:磁性)とが交互に積層された、総厚さ5μmの金属多層膜を設けた。
〔比較例1〕
実施例1において、金属保護層として形成した金属多層膜に替えて、無電解ニッケルめっき処理による厚さ5μmの無電解ニッケルめっき層(単層)を設けたこと以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を行った。
〔比較例2〕
実施例1での金属保護層(金属多層膜)の形成において、電位を切り替える時間を変更することで、厚さ1000nmのニッケル層と厚さ1000nmの銅層とが交互に積層された総厚さ5μmの金属膜を形成したこと以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を行った。
〔比較例3〕
実施例1での金属保護層(金属多層膜)の形成において、電位を切り替える時間を変更することで、厚さ500nmのニッケル層と厚さ500nmの銅層とが交互に積層された総厚さ5μmの金属膜を形成したこと以外は、実施例1に記載の方法により定着ベルトを作製し、評価試験を行った。
10 定着ベルト
10A 基層
10B 金属下地層
10C 金属発熱層
10D 金属保護層
10E 弾性層
10F 離型層
11 加圧ロール
11A 基材
11B 弾性体層
11C 離型層
12 電磁誘導発熱装置
13 対向部材
13A 支持体
13B パッド
14 トナー像
15 記録媒体
100 定着装置
200 画像形成装置
202 感光体
204 帯電装置
206 露光装置
210 現像装置
212 中間転写体
214 転写ロール

Claims (4)

  1. 少なくとも基層と、
    電磁誘導発熱する金属発熱層と、
    平均厚さ10nm以上100nm以下の第一の金属層、および平均厚さ10nm以上100nm以下であり前記第一の金属層とは異なる金属を含む第二の金属層が積層された、平均総厚さ3μm以上15μm以下の金属多層膜と、
    をこの順に有する定着ベルト。
  2. 前記第一の金属層が磁性を有する金属を含有し、且つ前記第二の金属層が非磁性の金属を含有する請求項1に記載の定着ベルト。
  3. 請求項1に記載の定着ベルトと、
    該定着ベルトの外周面を加圧すると共に、未定着のトナー画像が表面に形成された記録媒体を前記定着ベルトと共に挟み込む加圧部材と、
    前記定着ベルトの前記金属発熱層を電磁誘導によって発熱させる電磁誘導発熱装置と、
    を有する定着装置。
  4. 像保持体と、
    該像保持体表面を帯電させる帯電装置と、
    前記像保持体表面に潜像を形成させる潜像形成装置と、
    前記潜像をトナーにより現像させトナー像を形成させる現像装置と、
    前記トナー像を記録媒体に転写させる転写装置と、
    前記トナー像を記録媒体に定着させる請求項3に記載の定着装置と、
    を有する画像形成装置。
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