JP5396893B2 - 加熱装置、定着装置、及び画像形成装置。 - Google Patents
加熱装置、定着装置、及び画像形成装置。 Download PDFInfo
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Description
この電磁誘導加熱方式を用いた加熱装置は、画像形成装置において記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体上に定着させるための定着装置等に適用されている。
請求項1に係る発明は、複数の周波数の磁界を発生する磁界発生手段と、前記磁界発生手段により発生された磁界の電磁誘導作用により発熱し、層厚が表皮深さより薄い第1の厚さの領域と、前記第1の厚さより薄く、第1の周波数の磁界の磁束に対しては前記第1の厚さの領域と発熱量が等しく、第2の周波数の磁界の磁束に対しては前記第1の厚さの領域より発熱量が大きく、第3の周波数の磁界の磁束に対しては前記第1の厚さの領域より発熱量が小さい第2の厚さの領域と、を有する発熱層を備えた無端ベルトと、前記磁界発生手段から発生される磁界の周波数を制御する制御手段と、を備えた加熱装置である。
また、請求項1に記載の加熱装置によれば、層厚以外の構成で発熱量分布を調整する場合に比して、より簡易な構成で無端ベルトの発熱層の発熱量分布が調整される、という効果を奏する。
画像の形成された記録媒体84は、矢印D方向に搬送され、画像形成装置40の外部に排出される。
例えば、厚みが10μm以上100μm以下(好ましくは30μm以上80μm以下)の金属ベルト(非磁性金属として例えば非磁性ステンレススチール)や、Fe、Ni、Co、又はこれらの合金Fe−Ni−Co、Fe−Cr−Co等からなる金属材料で構成されたベルトや、厚みが10μm以上100μm以下の樹脂ベルト(例えばポリイミドベルト)等が挙げられる。
なお、発熱層20Bの層厚の取り得る範囲の上限値は、表皮深さ未満であればよいが、好ましくは、該上限値は、可撓性と耐久性の理由から1μm以上40μm以下の範囲が好ましく、2μm以上20μm以下の範囲が好ましい。そして、この層厚の範囲内で、発熱量特性の異なる複数の領域が形成されるよう層厚を調整すればよい。
この領域識別情報としては、発熱層20Bを層厚の異なる複数の領域から構成されている発熱層20Bの全領域の内の、各層厚を示す領域を識別するための識別情報が定められる。本実施の形態では、上述のように、発熱層20Bが軸方向両端部20B2と軸方向中央部20B1とで層厚の異なる2つの領域から構成されているものとしていることから、この領域識別情報としては、軸方向両端部を示す情報や、軸方向中央部を示す情報が定められる。
なお、この記録媒体情報に対応する領域情報は、予め様々な大きさの記録媒体が画像形成装置40において様々な向きで搬送されて定着装置28の設けられた位置に到ったときに、定着ベルト20の複数の領域の内の何れの領域を通過するかを実験して、実験結果に基づいて予めメモリ27Cに記憶すればよい。
なお、本実施の形態では、上記ステップ106において、制御部33から記録媒体情報を受信する場合を説明するが、制御部33から直接発熱対象領域を示す情報を受信してもよい。この場合には、上記ステップ108の処理では、受信した領域を発熱対象領域として設定すればよい。
本実施の形態では、ステップ111では、発熱層20Bの層厚2μmの領域(軸方向両端部)と層厚15μmの領域(軸方向中央部)とでは同じ発熱量を示す、磁束の周波数である22kHzを示す周波数情報の駆動周波数を示す信号が、発熱駆動部26Bへ出力される。
本実施の形態では、ステップ112では、例えば、発熱層20Bの層厚15μmの領域(軸方向中央部)の発熱量が、層厚2μmの領域(軸方向両端部)の発熱量に比べて大きくなる、磁束の周波数が22kHz未満の周波数として、例えば、13kHzを示す周波数情報の駆動周波数を示す信号が、発熱駆動部26Bへ出力される。
また、該定着ベルト20について、電磁誘導コイル26Aによって発生した磁界の周波数を制御することにより、発熱層20Bの複数の領域の内の最大の発熱量を示す領域が調整されるので、簡易な構成で定着ベルト20の発熱層20Bの発熱量分布が調整される。
―定着ベルトの作製―
定着ベルトとして、まず、ポリイミド樹脂(商品名:Uワニス−S、宇部興産製)を用いて膜厚60μm、外径30mmの無端状ベルト状の基材を用意した。
前記作製した定着ベルトを、図2に示す加熱装置31を備え付けた画像形成装置(富士ゼロックス製、Docu Print C620)に取りつけた。次に、この画像形成装置及び定着装置を用いて、上記図6に示す処理ルーチンを実行させて、小サイズ用紙(JD紙、A4サイズ、縦送り)にて連続500枚通紙した際の、ウォームアップ後の定着ベルトの中央部と端部の温度と、連続500枚通紙直後の定着ベルトの通紙部と非通紙部の温度を測定し、ウォームアップ時の温度分布の均一性評価と、非通紙部の過昇温評価を実施した。その結果、ウォームアップ後の中央部は175℃、端部は178℃であり温度均一性の向上が観察された。また、連続500枚通紙直後通紙部は172℃、非通紙部は205℃となり、非通紙部の過昇温の抑制が観察された。
この可撓性評価は、定着ベルトと加圧ロールの接触部(ニップ部)において、定着ベルトに凹部(図2中、C参照)が形成され、該凹部の両側に凸部(図2中、D参照)が形成される時に、定着ベルトに生じる歪みを測定して評価した。なお、この歪みが小さすぎると記録用紙の剥離性能が十分に確保できない。
実施例1で調整した定着ベルトについては、歪み測定の判定としては、良好な結果が得られた。
―定着ベルトの作製―
実施例1において、メッキ時のマスキング処理を行わずに、ベルト全域に10μmの銅層を形成した以外は、実施例1と同様に作製した。
前記作製した定着ベルトを、実施例1と同様な評価を行った結果、ウォームアップ後の中央部は175℃、端部は150℃であり温度分布がついていた。また、連続500枚通紙直後通紙部は172℃、非通紙部は235℃となり、非通紙部の大きな過昇温が観察された。
また、耐久性と可撓性については、実施例1と同等の結果であった。
―定着ベルトの作製―
比較例1において、中央部の発熱層の厚さを30μm、非マスキング部の厚さを75μmとした以外は、比較例1と同様に作製した。
前記作製した定着ベルトを、実施例1と同様な評価を行った結果、ウォームアップ時に終了後の温度分布と非通紙部昇温は、実施例1と同様の結果であった。
しかし、可撓性については、引っ張り歪みが最大0.1%、圧縮が最大0.15%であり、用紙が剥離出来ずに、ベルトに用紙が巻きついてしまった。
さらに、この状態で耐久性評価を行った結果、45時間で発熱層の両端部に割れによる発熱不良が発生し、耐久性も不十分であった。
20B 発熱層
26 磁界発生装置
26A 電磁誘導コイル
26B 発熱駆動部
27A 制御部
27B 入出力部
28 定着装置
31 加熱装置
33 制御部
40 画像形成装置
Claims (7)
- 複数の周波数の磁界を発生する磁界発生手段と、
前記磁界発生手段により発生された磁界の電磁誘導作用により発熱し、層厚が表皮深さより薄い第1の厚さの領域と、前記第1の厚さより薄く、第1の周波数の磁界の磁束に対しては前記第1の厚さの領域と発熱量が等しく、第2の周波数の磁界の磁束に対しては前記第1の厚さの領域より発熱量が大きく、第3の周波数の磁界の磁束に対しては前記第1の厚さの領域より発熱量が小さい第2の厚さの領域と、を有する発熱層を備えた無端ベルトと、
前記磁界発生手段から発生される磁界の周波数を制御する制御手段と、
を備えた加熱装置。 - 前記第1の厚さの領域及び前記第2の厚さの領域のうち、発熱量が大きくなるように調整される対象となる領域を示す領域情報を取得する取得手段を備え、
前記制御手段は、前記発熱層の各領域の磁界の周波数に対する発熱量特性に基づいて、前記取得手段によって取得した領域情報の領域が前記発熱層の2つの領域の内で最大の発熱量を示すときの周波数を導出し、導出した周波数の磁界を発生するように前記磁界発生手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。 - 前記発熱層は、非磁性材料から構成される請求項1または請求項2に記載の加熱装置。
- 前記発熱層は、前記無端ベルトの幅方向に前記磁界の周波数に対する発熱量特性の異なる2つの領域を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の加熱装置。
- 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の加熱装置と、
前記無端ベルトの外周面に接触して配置され、該無端ベルトとの間を通過する記録媒体上のトナーを該記録媒体へ定着させる加圧手段と、
備えた定着装置。 - 前記第1の厚さの領域及び前記第2の厚さの領域のうち、前記発熱量が大きくなるように調整される領域の発熱量が、前記録媒体上のトナーを該記録媒体へ定着させうる発熱量であることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 像保持体と、
前記像保持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
前記像保持体上の前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記像保持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
前記記録媒体に転写された前記トナー像を該記録媒体に定着する請求項5または請求項6に記載の定着装置と、
を備えた画像形成装置。
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