JP5877901B2 - 透明インクジェット記録フィルム - Google Patents
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Description
インクジェット記録フィルムは、印刷中にインクジェットプリンタからのインクを受容する少なくとも1つの受像層と、不透明または透明であり得る基材または支持体とを備える。不透明支持体は、反射裏材によって反射される光を使用して見られ得るフィルムに使用され得るが、透明支持体は、フィルムを通って透過される光を使用して見られ得るフィルムに使用され得る。
透明インクジェット記録フィルムは、当該技術分野において既知である。例えば、2011年5月27日出願のSimpsonらの米国特許出願第13/117,214号「TRANSPARENT INK−JET RECORDING FILM」、および2011年8月12日出願のSimpsonらの米国特許出願第13/208,379号「TRANSPARENT INK−JET RECORDING FILMS,COMPOSITIONS,AND METHODS」は、両方ともに参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
透明基材は、高分子材料から作製される可撓性の透明フィルム、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、酢酸セルロース、他のセルロースエステル、ポリビニルアセタール、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリスチレン等であり得る。いくつかの実施形態では、良好な寸法安定性を示す高分子材料は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、他のポリエステルまたはポリカーボネート等に使用され得る。
下層は、少なくとも1つの下層コーティング混合物を1つ以上の透明基材に適用することによって形成され得る。下層コーティング混合物は、ゼラチンを含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ゼラチンは、標準IV型牛ゼラチンであり得る。下層コーティング混合物は、少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体、例えば、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム十水和物、ホウ酸、フェニルホウ酸、ブチルボロン酸等をさらに含み得る。複数の型のホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体は、下層コーティング混合物に任意に含まれ得る。いくつかの実施形態では、ホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体は、例えば、最大約2g/m2の量で使用され得る。少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体対ゼラチンの比率は、重量単位で約20:80〜約1:1であり得るか、またはこの比率は、重量単位で約0.45:1であり得る。いくつかの実施形態では、下層コーティング混合物は、例えば、少なくとも約4重量%の固体または少なくとも約9.2重量%の固体を含み得る。下層コーティング混合物は、例えば、約15重量%の固体を含み得る。
受像層は、少なくとも1つの受像層コーティング混合物を1つ以上の下層コーティングに適用することによって形成され得る。受像コーティング混合物は、少なくとも1つのヒドロキシ基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性の架橋可能なポリマ、例えば、ポリ(ビニルアルコール)、部分的に加水分解されたポリ(酢酸ビニル/ビニルアルコール)、ヒドロキシメチルメタクリレートを含有するコポリマ、ヒドロキシメチルアクリレートを含有するコポリマ、ヒドロキシプロピルメタクリレートを含有するコポリマ、例としてヒドロキシエチルセルロース等のヒドロキシセルロースエーテル等を含み得る。複数の型の水溶性または水分散性の架橋可能なポリマは、下層コーティング混合物に任意に含まれ得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの水溶性または水分散性ポリマは、受像層で測定される場合、最大約1.0〜約4.5g/m2の量で使用され得る。
バックコート層は、少なくとも1つのバックコートコーティング混合物を1つ以上の透明基材に適用することによって形成され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのバックコート層コーティング混合物は、下層コーティング混合物または受像層コーティング混合物が適用される側面とは反対側の1つ以上の透明基材の側面上に適用され得る。
少なくとも1つの下層および少なくとも1つの受像層は、混合物から透明基材上にコーティングされ得る。様々な混合物は、同一または異なる溶媒、例えば、水または有機溶媒等を使用し得る。1つずつ層がコーティングされ得るか、または2つ以上の層が同時にコーティングされ得る。例えば、支持体への下層コーティング混合物の適用と同時に、受像層は、例えば、スライドコーティング等のこのような方法を使用して湿式下層に適用され得る。
例えば、下層または受像層等のコーティングされた層は、様々な既知の方法を使用して乾燥され得る。いくつかの乾燥方法の例は、例えば、Research Disclosure,No.308119,Dec.1989,pp.1007−08(Research Disclosure,145 Main St.,Ossining,NY,10562、http://www.researchdisclosure.comから入手可能)に記載される。いくつかの実施形態では、コーティング層は、例えば、空気または窒素等のガスが通過する1つ以上の多孔プレートを超えて移動するときに乾燥され得る。このような衝突空気乾燥器は、参照によりその全体が組み込まれる、Arterらの米国特許第4,365,423号に記載されている。このような乾燥器の多孔プレートは、穿孔、例えば、穴、スロット、ノズル等を含み得る。多孔プレートを通るガスの流量は、プレートにわたるガス差圧によって示され得る。水を除去するガスの能力は、その露点によって制限され得るが、有機溶媒を除去するその能力は、当業者によって理解されるように、ガス中のこのような溶媒の量によって制限され得る。
いくつかの実施形態では、透明インクジェット記録フィルムは、他の層、例えば、プライマ層、または少なくとも1つの下層と透明基材との間に配設されるか、少なくとも1つのバックコート層と透明基材との間に配設されるか、もしくはその両方の下塗層等を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つの下塗層は、少なくとも1つのプライマ層上に配設され得る。このような層は、例えば、下層および受像層を適用するために記載されるプロセスと類似のプロセスを使用してコーティングされ、乾燥され得る。
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2011年8月12日出願の米国仮特許出願第61/522,726号「TRANSPARENT INK JET RECORDING FILMS,COMPOSITIONS,AND METHODS」は、以下の18の非限定的な例示の実施形態を開示した。
A.透明インクジェット記録フィルムであって、
少なくとも第1の表面と、第2の表面と、を備えるポリエステルを含む透明基材と、
ゼラチンと、少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体と、を含む、第1の表面上に配設される少なくとも1つの下層と、
少なくとも1つのヒドロキシル基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性ポリマと、少なくとも1つの無機粒子と、を含む、少なくとも1つの下層上に配設される少なくとも1つの受像層と、
ゼラチンと、少なくとも1つの熱可塑性ポリマを含む少なくとも1つのポリマ粒子と、を含む、第2の表面上に配設される少なくとも1つのバックコート層と、を備え、
少なくとも1つのポリマ粒子は、少なくとも約40mg/m2の乾燥被覆率を有する、透明インクジェット記録フィルム。
B.少なくとも1つのポリマ粒子は、少なくとも1つのアクリルまたはメタクリル反復単位を含む少なくとも1つポリマを含む、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
C.少なくとも1つのポリマ粒子は、ポリ(メチルメタクリレート)を含む、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
D.少なくとも1つのポリマ粒子は、少なくとも約100mg/m2の乾燥被覆率を有する、実施形態1Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
E.少なくとも1つの粒子は、少なくとも約5μm〜約25μm未満の平均粒径を有する、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
F.少なくとも1つのバックコート層は、カルボキシメチラートカゼインナトリウムまたはポリアクリルアミドのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの他の親水性コロイドをさらに含む、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
G.少なくとも1つのバックコート層は、カルボキシメチラートカゼインナトリウムおよび少なくとも1つのポリアクリルアミドをさらに含む、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
H.少なくとも1つのバックコート層は、少なくとも1つのポリシロキサンをさらに含む、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
J.少なくとも1つのバックコート層は、少なくとも1つの第1の層と、少なくとも1つの第2の層と、を含み、少なくとも1つの第1の層は、少なくとも1つの第2の層と透明基材の第2の表面との間に配設され、
少なくとも1つの第1の層は、ゼラチンと、少なくとも1つの硬化剤と、を含み、少なくとも1つの第2の層は、ゼラチンと、少なくとも1つのポリマ粒子と、を含む、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
K.少なくとも1つの第2の層は、カルボキシメチラートカゼインナトリウムまたはポリアクリルアミドのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つの他の親水性コロイドをさらに含む、実施形態Jに記載の透明インクジェット記録フィルム。
L.少なくとも1つの第2の層は、カルボキシメチラートカゼインナトリウムおよび少なくとも1つのポリアクリルアミドをさらに含む、実施形態Jに記載の透明インクジェット記録フィルム。
M.少なくとも1つの第2の層は、少なくとも1つのポリシロキサンをさらに含む、実施形態Jに記載の透明インクジェット記録フィルム。
N.少なくとも1つの硬化剤は、ビス(ビニルスルホニル)メタンを含む、実施形態Jに記載の透明インクジェット記録フィルム。
P.少なくとも1つの無機粒子は、ベーマイトアルミナを含む、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
Q.少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体は、少なくとも1つの四ホウ酸ナトリウム水和物を含む、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
R.少なくとも1つの水溶性または水分散性ポリマは、ポリ(ビニルアルコール)を含む、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
S.0.081psiの圧力および85%の相対湿度に7日間供されるときに約2個未満の転移した区画のインク転移測定値を含み、インク転移測定値は、390 1/8インチ×1/8インチの格子区画に基づく、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
T.5.7psiの圧力および86%の相対湿度に7日間供されるときに約31個未満の転移した区画のインク転移測定値を含み、インク転移測定値は、390 1/8インチ×1/8インチの格子区画に基づく、実施形態Aに記載の透明インクジェット記録フィルム。
本実施例に使用された材料は、別途指定されない限り、Aldrich Chemical Co.,Milwaukeeから入手可能であった。
[インク転移に対する試料の評価]
コーティングされたフィルムを約85%の相対湿度で少なくとも16時間、平衡化し、次いで少なくとも2.8の光学濃度を有する4インチ×7.76インチのブロックを有する画像を使用して、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタによって約85%の相対湿度で撮像した。印刷直後、フィルムをプリンタから取り出し、レセプタ側を上にして平らに置いた。印刷されたフィルムのレセプタ側がそれらを被覆するコーティングされたフィルムの裏面に接触するように、コーティングされたフィルムを印刷されたフィルムの上に配置した。約0.081psi(560Pa)または約5.7psi(39kPa)のいずれかの圧力をフィルムに印加するように、被覆フィルムの上に重量を印加した。重量を取り除いた後、約85%の相対湿度で7日間、フィルムを加圧下の状態にした。フィルムを慎重に分離して、透明な390の区画の格子を印刷されたフィルムの上に配置し、かつ低印刷濃度を有する1/8インチ×1/8インチの区画(「転移した区画」)の数を数えることによって、印刷されたフィルムのレセプタ側から被覆フィルムのバックコート側へのインク転移を検査した。
HAZE−GARD PLUS Hazemeter(BYK−Gardner,Columbia,MD)を用いた従来の手段を用いて、曇度(%)をASTM D1003に従って測定した。
[底部バック層コーティング混合物の調製]
混合容器に、4322重量部の脱塩水を導入した。240部のゼラチンを撹拌容器に添加し、膨張させた。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。得られた混合物に、10部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、2分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。得られた混合物に、12重量%のVERSA−TL(登録商標)502、99ppmのKATHON(登録商標)LX、および80ppbの硝酸銅(II)ヘミ五水和物を含む27部の水溶液を添加し、5分間混合させた。
混合容器に、4172重量部の脱塩水を導入した。314部のゼラチンを撹拌容器に添加し、膨張させた。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、13部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
混合容器に、2035重量部の脱塩水を導入した。118部のゼラチン、ならびに9重量%のゼラチンおよび8重量%のシリカコーティングされたポリマビーズを含む253部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む146部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、101部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および23部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む186部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む117部の水溶液、6部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む5部の水溶液、ならびに10部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
底部、中央部、および上部バック層コーティング混合物を40℃まで加熱し、ポリエチレンテレフタレートのウェブに連続的に適用し、これは、90フィート/分の速度で移動していた。(底層は、ウェブに最も近い層であったが、上部層は、ウェブから最も遠い層であった。)底部バック層コーティング混合物の供給量は、26.8g/m2であり、中央部バック層コーティング混合物の供給量は、20.0g/m2であり、上部バック層コーティング混合物の供給量は、14.7g/m2であり、4.2g/m2の乾燥バック層コーティング重量および100mg/m2のシリカコーティングされたポリマビーズの乾燥被覆率を得た。室温の空気が流れた多孔プレートを超えて移動することによってコーティングされたウェブを連続的に乾燥させた。多孔プレートにわたる圧力降下は、H2O中の0.8〜3の範囲であった。空気の露点は、7〜13℃の範囲であった。
混合容器に、273重量部の脱塩水を導入した。14.4部のゼラチンを撹拌容器に添加し、膨張させた。この混合物を60℃まで加熱し、ゼラチンが完全に溶解されるまで保持した。次いで混合物を50℃まで冷却した。この混合物に、6.48部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)を添加し、ホウ砂が完全に溶解されるまで混合した。この混合物に、12重量%のスルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502,AkzoNobel)および0.2重量%の殺菌剤(KATHON(登録商標)LX,Dow)の1.62部の水溶液を添加し、均一になるまで混合した。次いで混合物を40℃まで冷却した。次に10重量%のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(Surfactant 10G)の4.91部の水溶液を添加し、均一になるまで混合した。この混合物を室温まで冷却し、使用前にあらゆる気泡の係合解除を可能にするように保持した。得られた下層コーティング混合物のホウ砂対ゼラチンの重量比は、0.45:1であった。
下層コーティング混合物を40℃まで加熱し、バック層コーティングされたポリエチレンテレフタレートのウェブに連続的に適用し、これは、90フィート/分の速度で移動していた。このコーティングをバック層コーティングが適用された側の反対側に適用した。下層コーティング混合物の供給量は、82g/m2であり、5.4g/m2の乾燥下層コーティング重量を得た。室温の空気が流れた多孔プレートを超えて移動することによってコーティングされたウェブを連続的に乾燥させた。多孔プレートにわたる圧力降下は、H2O中の0.8〜3の範囲であった。空気の露点は、7〜13℃の範囲であった。
400重量部のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)を3600部の脱塩水を含む混合容器に添加し、10分間にわたる500rpmの撹拌によって、ポリ(ビニルアルコール)混合物を室温で調製した。この混合物を85℃まで加熱し、30分間撹拌した。次いで混合物を室温まで冷却させた。脱塩水を添加して、蒸発によって失われた水を補った。
220重量部の22重量%の硝酸水溶液と8030部の脱塩水とを混合することによってアルミナ混合物を室温で調製した。この混合物に、2750部のアルミナ粉末(DISPERAL(登録商標)HP−14)を30分間にわたって添加した。追加の硝酸溶液を添加することによって混合物のpHを2.56まで調節した。混合物を80℃まで加熱し、30分間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、使用前に気泡係合解除のために保持した。
7.13重量部の10重量%のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)水溶液を混合容器の中に導入し、かつ撹拌することによって、受像コーティング混合物を室温で調製した。この混合物に、32.8部のアルミナ混合物および0.660部の10重量%のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(Surfactant 10G)水溶液を添加した。混合物を室温まで冷却し、使用前に気泡係合解除のために保持した。
画像コーティング混合物を40℃まで加熱し、室温のポリエチレンテレフタレートのウェブの下層コーティングされた表面上にコーティングし、これは、65フィート/分で移動していた。受像層コーティング混合物の供給量は、446.4g/分であり、49g/m2の乾燥受像層コーティング重量を得た。室温の空気が流れた多孔プレートを超えて移動することによってコーティングされたフィルムを連続的に乾燥させた。多孔プレートにわたる圧力降下は、H2O中の0.8〜3の範囲であった。空気の露点は、7〜13℃の範囲であった。
フィルム評価の結果を表Iに示す。
実施例1の手順を繰り返したが、以下の上部バック層コーティング混合物を使用した。この混合物の使用は、4.2g/m2の乾燥バック層コーティング重量および100mg/m2の10μm粒径のポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)ビーズの乾燥被覆率をもたらした。
混合容器に、2047重量部の脱塩水を導入した。119部のゼラチン、ならびに9.0重量%のゼラチンおよび10μmの平均粒径を有する8.5重量%のPMMAビーズ(SPHEROMERS(登録商標)CA10)を含む241部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウムと、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む146部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、101部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および23部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む186部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む117部の水溶液、6部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む5部の水溶液、ならびに10部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性を添加することによって調節した。
フィルム評価の結果を表Iに示す。比較実施例1と比較して、インク転移および曇度が改善された。
実施例1の手順を繰り返したが、以下の上部バック層コーティング混合物を使用した。この混合物の使用は、3.9g/m2の乾燥バック層コーティング重量および100mg/m2の15μm粒径のポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)ビーズの乾燥被覆率をもたらした。
混合容器に、2047重量部の脱塩水を導入した。119部のゼラチン、ならびに9.0重量%のゼラチンおよび15μmの平均粒径を有する8.5重量%のPMMAビーズ(SPHEROMERS(登録商標)CA15)を含む241部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む146部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、101部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および23部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む186部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む117部の水溶液、6部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む5部の水溶液、ならびに10部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
フィルム評価の結果を表Iに示す。比較実施例1と比較して、インク転移および曇度が改善された。
[底部バック層コーティング混合物の調製]
混合容器に、5826重量部の脱塩水を導入した。324部のゼラチンを撹拌容器に添加し、膨張させた。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。得られた混合物に、13.6部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、2分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。得られた混合物に、12重量%のVERSA−TL(登録商標)502、99ppmのKATHON(登録商標)LX、および80ppbの硝酸銅(II)ヘミ五水和物を含む36.4部の水溶液を添加し、5分間混合させた。
混合容器に、5025重量部の脱塩水を導入した。379部のゼラチンを撹拌容器に添加し、膨張させた。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、15.9部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
混合容器に、1798重量部の脱塩水を導入した。104部のゼラチン、ならびに9重量%のゼラチンおよび8重量%のシリカコーティングされたポリマビーズを含む224部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む129部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、89部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および20部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む164部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む103部の水溶液、5部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む5部の水溶液、ならびに9部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
底部、中央部、および上部バック層コーティング混合物を40℃まで加熱し、第1のポリエチレンテレフタレートのウェブに連続的に適用し、これは、90フィート/分の速度で移動していた。(底層は、ウェブに最も近い層であったが、上部層は、ウェブから最も遠い層であった。)底部バック層コーティング混合物の供給量は、26.8g/m2であり、中央部バック層コーティング混合物の供給量は、20.0g/m2であり、上部バック層コーティング混合物の供給量は、14.7g/m2であり、4.0g/m2の乾燥バック層コーティング重量および100mg/m2のシリカコーティングされたポリマビーズの乾燥被覆率を得た。室温の空気が流れた多孔プレートを超えて移動することによって第1のコーティングされたウェブを連続的に乾燥させた。多孔プレートにわたる圧力降下は、H2O中の0.8〜3の範囲であった。空気の露点は、7〜13℃の範囲であった。
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2011年10月14日出願の米国特許出願第13/273,260号「TRANSPARENT INK−JET RECORDING FILMS,COMPOSITIONS,AND METHODS」の実施例19の手順に従って、下層および受像層コーティング混合物を調製し、第2のウェブに適用した。下層および受像層の乾燥コーティング重量はそれぞれ、5.4g/m2および48.5g/m2であった。
コーティングされたフィルムの2つの組(適用されたバックコート層を有する第1の組、および適用された下層と、受像層と、を有する第2の組)を約85%の相対湿度で少なくとも16時間、平衡化した。少なくとも2.8の光学濃度を有する4インチ×7.76インチのブロックを有する画像を使用して、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタによって約85%の相対湿度でフィルムの第2の組を撮像した。印刷直後、印刷されたフィルムをプリンタから取り出し、レセプタ側を上にして平らに置いた。印刷されたフィルムのレセプタ側がそれらを被覆するコーティングされたフィルムの裏面に接触するように、フィルムの第1の組のうちの1つを印刷されたフィルムのそれぞれの上に配置した。約5.7psi(39kPa)の圧力をフィルムに添加するように、被覆フィルムの上に重量を添加した。重量を取り除いた後、約85%の相対湿度で7日間、フィルムを加圧下の状態にした。フィルムを慎重に分離し、透明な390の区画の格子を印刷されたフィルムの上に配置し、かつ低印刷濃度を有する1/8インチ×1/8インチの区画(「転移した区画」)の数を数えることによって、印刷されたフィルムのレセプタ側から被覆フィルムのバックコート側へのインク転移を検査した。フィルム評価の結果を表IIに示す。
実施例4の手順を繰り返したが、以下の上部バック層コーティング混合物を使用した。
混合容器に、1476重量部の脱塩水を導入した。84部のゼラチン、ならびに9重量%のゼラチンおよび8重量%のシリカコーティングされたポリマビーズを含む236部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む109部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、75部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および17部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む139部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む87部の水溶液、4部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む4部の水溶液、ならびに8部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
約5.7psi(39kPa)の印加圧力を用いて印刷されたフィルムを評価した。フィルム評価の結果を表IIに示す。
実施例4の手順を繰り返したが、以下の上部バック層コーティング混合物を使用した。
混合容器に、1561重量部の脱塩水を導入した。92部のゼラチン、ならびに9.0重量%のゼラチンおよび10μmの平均粒径を有する8.5重量%のPMMAビーズ(SPHEROMERS(登録商標)CA10)を含む144部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤含む109部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、76部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および17部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む139部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む87部の水溶液、4部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む4部の水溶液、ならびに8部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
約5.7psi(39kPa)の印加圧力を用いて印刷されたフィルムを評価した。フィルム評価の結果を表IIに示す。比較実施例4および5と比較して、インク転移および曇度が改善された。
実施例4の手順を繰り返したが、以下の上部バック層コーティング混合物を使用した。
混合容器に、1528重量部の脱塩水を導入した。89部のゼラチン、ならびに9.0重量%のゼラチンおよび10μmの平均粒径を有する8.5重量%のPMMAビーズ(SPHEROMERS(登録商標)CA10)を含む180部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む109部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、76部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および17部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む139部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む87部の水溶液、4部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む4部の水溶液、ならびに8部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
約5.7psi(39kPa)の印加圧力を用いて印刷されたフィルムを評価した。フィルム評価の結果を表IIに示す。比較実施例4および5と比較して、インク転移および曇度が改善された。
実施例4の手順を繰り返したが、以下の上部バック層コーティング混合物を使用した。
混合容器に、1487重量部の脱塩水を導入した。85部のゼラチン、ならびに9.0重量%のゼラチンおよび10μmの平均粒径を有する8.5重量%のPMMAビーズ(SPHEROMERS(登録商標)CA10)を含む225部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む109部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、76部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および17部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む139部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む87部の水溶液、4部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む4部の水溶液、ならびに8部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
約5.7psi(39kPa)の印加圧力を用いて印刷されたフィルムを評価した。フィルム評価の結果を表IIに示す。比較実施例4および5と比較して、インク転移および曇度が改善された。
実施例4の手順を繰り返したが、以下の上部バック層コーティング混合物を使用した。
混合容器に、1561重量部の脱塩水を導入した。92部のゼラチン、ならびに9.0重量%のゼラチンおよび15μmの平均粒径を有する8.5重量%のPMMAビーズ(SPHEROMERS(登録商標)CA15)を含む144部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む109部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、76部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および17部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む139部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む87部の水溶液、4部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む4部の水溶液、ならびに8部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
約5.7psi(39kPa)の印加圧力を用いて印刷されたフィルムを評価した。フィルム評価の結果を表IIに示す。比較実施例4と比較して、インク転移および曇度が改善された。
実施例4の手順を繰り返したが、以下の上部バック層コーティング混合物を使用した。
混合容器に、1528重量部の脱塩水を導入した。89部のゼラチン、ならびに9.0重量%のゼラチンおよび15μmの平均粒径を有する8.5重量%のPMMAビーズ(SPHEROMERS(登録商標)CA15)を含む180部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む109部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、76部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および17部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む139部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む87部の水溶液、4部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む4部の水溶液、ならびに8部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
約5.7psi(39kPa)の印加圧力を用いて印刷されたフィルムを評価した。フィルム評価の結果を表IIに示す。比較実施例4および5と比較して、インク転移および曇度が改善された。
実施例4の手順を繰り返したが、以下の上部バック層コーティング混合物を使用した。
混合容器に、1487重量部の脱塩水を導入した。85部のゼラチン、ならびに9.0重量%のゼラチンおよび15μmの平均粒径を有する8.5重量%のPMMAビーズ(SPHEROMERS(登録商標)CA15)を含む224部の水性混合物を撹拌容器に添加した。混合物を50℃まで加熱し、15分間保持し、次いで43℃まで冷却した。この混合物に、87.4重量%のカルボキシメチラートカゼインナトリウム、8.0重量%のゼラチン、4.4重量%の水、および0.2重量%の界面活性剤を含む109部の溶液を添加し、10分間混合させた。得られた混合物に、76部の28重量%のポリアクリルアミド水溶液、および17部の2.2重量%のクロムミョウバン水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物に、20重量%の界面活性剤、9重量%のゼラチン、および9重量%のシリコーンを含む139部の水溶液を添加し、10分間混合させた。この混合物に、36重量%の界面活性剤および3重量%のプロピオン酸を含む87部の水溶液、4部の脱塩水、21重量%のn−プロピルアルコールおよび8重量%の界面活性剤を含む4部の水溶液、ならびに8部の25重量%の腐食性水溶液を添加し、3分間混合させた。得られた混合物を40℃まで加熱した。次いで混合物のpHが7.2〜7.4であるか確認し、高すぎるかまたは低すぎる場合に、それぞれ、窒素水溶液または腐食性水溶液を添加することによって調節した。
約5.7psi(39kPa)の印加圧力を用いて印刷されたフィルムを評価した。フィルム評価の結果を表IIに示す。比較実施例4および5と比較して、インク転移および曇度が改善された。
1.すべてのビーズが100mg/m2のバックコートで存在する。
2.20℃、84〜86%の相対湿度で印刷すると、すべての試料の第1のくさびが75%湿潤であり、第2のくさびが全25%湿潤であり、第3のくさびが全12.5%湿潤であった。
3.1/8インチ×1/8インチのサイズの格子区画を用いて、20℃、86%でインク転移測定を実施した。
1.1/8インチ×1/8インチのサイズの格子区画を用いて、20℃、85%〜91%の相対湿度でインク転移測定を実施した。
Claims (2)
- 透明インクジェット記録フィルムであって、
少なくとも第1の表面と、第2の表面と、を備える、ポリエステルを含む透明基材と、
ゼラチンと、少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体と、を含む、前記第1の表面上に配設される少なくとも1つの下層と、
少なくとも1つのヒドロキシル基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性ポリマと、少なくとも1つの無機粒子と、を含む、前記少なくとも1つの下層上に配設される少なくとも1つの受像層と、
ゼラチンと、ポリ(メチルメタクリレート)を含む少なくとも1つのポリマ粒子と、カルボキシメチラートカゼインナトリウムおよびポリアクリルアミドを含む少なくとも1つの他の親水性コロイドと、を含む、前記第2の表面上に配設される少なくとも1つのバックコート層と、を備え、
前記少なくとも1つのポリマ粒子は、少なくとも40mg/m2の乾燥被覆率を有する、透明インクジェット記録フィルム。 - 前記少なくとも1つのバックコート層は、少なくとも1つの第1の層と、少なくとも1つの第2の層と、を含み、前記少なくとも1つの第1の層は、前記少なくとも1つの第2の層と前記透明基材の前記第2の表面との間に配設され、
前記少なくとも1つの第1の層は、ゼラチンと、少なくとも1つの硬化剤と、を含み、前記少なくとも1つの第2の層は、ゼラチンと、前記少なくとも1つのポリマ粒子と、を含み、
前記少なくとも1つの第2の層は、前記少なくとも1つの他の親水性コロイドを含む、請求項1に記載の透明インクジェット記録フィルム。
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