JP6008950B2 - 透明インクジェット記録膜、組成物、および方法 - Google Patents
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Description
インクジェット記録膜は、印刷の間にインクジェットプリンタからインクを受容する少なくとも1つの画像受容層と、不透明であっても、または透明であってもよい基材または支持体を含んでもよい。不透明支持体は、反射裏材によって反射された光を用いて見られ得る膜に使用され得る一方で、透明支持体は、膜を透過した光を用いて見られ得る当該膜に使用され得る。
透明インクジェット記録膜は当技術分野において周知である。例えば、Simpsonらによって、2010年7月12日に出願された、米国仮特許出願第61/393,359号、「TRANSPARENT INK−JET RECORDING FILM」、およびSimpsonらによって、2010年8月20日に出願された米国仮特許出願第61/375,325号、「SMUDGE−RESISTANCE OF MATTE BLACK INKS AND DRYING OF INKS USING A 2−LAYER INKJET RECEPTOR CONTAINING A MONOSACCHARIDE OR DISACCHARIDE ON A TRANSPARENT SUPPORT」を参照のこと。これらの仮出願のいずれも、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
透明基材は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、セルロースアセテート、他のセルロースエステル、ポリビニルアセタール、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリスチレン等のポリマ材料から製造された可撓性の透明膜であってもよい。いくつかの実施形態では、良好な寸法安定性を示すポリマ材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、他のポリエステル、またはポリカーボネートなどが、用いられてもよい。
下層は、少なくとも1つの下層コーティング混合物を1つ以上の透明基材に塗布することによって形成されてもよい。下層コーティング混合物はゼラチンを含んでもよい。少なくともいくつかの実施形態では、ゼラチンはレギュラータイプ(Regular Type)IVの牛ゼラチンでもよい。下層コーティング混合物は、少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体、例えば、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム十水和物、ホウ酸、フェニルボロン酸、ブチルボロン酸、および同等のものなどを更に含んでもよい。2つ以上の種類のホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体が、下層コーティング混合物に任意選択的に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、ホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体は、例えば約2g/m2までの量で使用されてもよい。少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体のゼラチンに対する比は、重量で約20:80と約1:1との間にあってもよく、またはその比は、重量で約0.45:1でもよい。いくつかの実施形態では、下層コーティング混合物は、例えば、少なくとも約4重量%の固体、または少なくとも約9.2重量%の固体を含んでもよい。下層コーティング混合物は、例えば、約15重量%の固体を含んでもよい。
画像受容層は、少なくとも1つの画像受容層コーティング混合物を1つ以上の下層コーティングに塗布することによって形成されてもよい。画像受容コーティング混合物は、少なくとも1つのヒドロキシル基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性架橋性ポリマ、例えば、ポリ(ビニルアルコール)、部分的に加水分解されたポリ(ビニルアセテート/ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルメタクリレートを含有するコポリマ、ヒドロキシエチルアクリレートを含有するコポリマ、ヒドロキシプロピルメタクリレートを含有するコポリマ、例えばヒドロキシエチルセルロースなどのヒドロキシセルロースエーテル、および同等のものなどを含んでもよい。2種類以上の水溶性または水分散性架橋性ポリマが、下層コーティング混合物に任意選択的に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの水溶性または水分散性ポリマは、画像受容層内で測定されるとき、最大で約1.0から約4.5g/m2までの量で使用されてもよい。
裏面コート層は、少なくとも1つの裏面コートコーティング混合物を1つ以上の透明基材に塗布することによって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの裏面コート層コーティング混合物は、1つ以上の透明基材のうち下層コーティング混合物または画像受容層コーティング混合物が塗布される側とは反対側上に塗布されてもよい。
少なくとも1つの下層および少なくとも1つの画像受容層は、透明基材上の混合物からコートされてもよい。様々な混合物は、同一または異なる溶媒、例えば、水もしくは有機溶媒を使用してもよい。層は1つずつコートされてもよく、あるいは2つ以上の層が同時にコートされてもよい。例えば、下層コーティング混合物の支持体への塗布と同時に、画像受容層は、例えばスライドコーティングのような方法を用いて、湿った下層に塗布されてもよい。
コートされた層、例えば、下層または画像受容層などは、様々な周知の方法を用いて乾燥されてもよい。いくつかの乾燥方法の例は、例えば、(Research Disclosure,145 Main St.,Ossining,NY,10562,http://www.researchdisclosure.comから入手可能な)Research Disclosure,No.308119,Dec.1989,pp.1007−08に記載される。いくつかの実施形態では、コーティング層が例えば空気または窒素などの気体が通過する1つ以上の多孔板を過ぎて移動するときに、コーティング層は乾燥されてもよい。そのような空気衝突式乾燥器は、Arterらの米国特許第4,365,423号に記載されており、その米国特許は、その全体が参照によって組み込まれる。そのような乾燥器における多孔板は、例えば、穴、スロット、ノズル、および同等のものなどの孔を含んでもよい。多孔板を通る気体の流量は、その板の両側の異なる気体圧力によって示されてもよい。当業者によって理解されるであろうように、気体が水を除去する能力はその気体の露点によって制限されることがあり、一方で、その気体が有機溶媒を除去する能力は気体内のそのような溶媒の量によって制限されることがある。
いくつかの実施形態では、透明インクジェット記録膜は、他の層、例えば、少なくとも1つの下層と透明基材との間に配置された、または少なくとも1つの裏面コート層と透明基材との間に配置された、あるいはそれらのいずれの間にも配置されたプライマ層もしくは下塗り層などを含んでもよい。少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つの下塗り層は、少なくとも1つのプライマ層上に配置されてもよい。そのような層は、例えば、下層および画像受容層を塗布するために記載されたものに類似の処理を用いてコートされ乾燥されてもよい。
2011年5月27日に出願され、TRANSPARENT INK−JET RECORDING FILMS, COMPOSITIONS, AND METHODSと題された米国仮出願第61/490,615号は、以下の10個の非限定的な例示的実施形態を開示しており、その仮出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
A. ゼラチンを含む第1の組成物を形成することと、
少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体および第1の組成物を含む第2の組成物を形成することと、
第2の組成物から下層コーティングを形成することを含む方法によって透明インクジェット膜を形成することと、を含む、方法。
B.少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体は四ホウ酸ナトリウムの少なくとも1つの水和物を含む、実施形態Aに従う方法。
C.少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体は四ホウ酸ナトリウム十水和物を含む、実施形態Aに従う方法。
D.第2の組成物は少なくとも1つのアニオン性ポリマを更に含む、実施形態Aに従う方法。
E.第2の組成物はポリスチレンスルホン酸を更に含む、実施形態Aに従う方法。
F.透明インクジェット膜を形成する方法は、
少なくとも1つの無機粒子と、少なくとも1つのヒドロキシル基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性ポリマとを備える画像受容層コーティング混合物を形成することと、
画像受容層コーティング混合物から画像受容層を形成することと、を更に含む、実施形態Aに従う方法。
G.実施形態Aの方法に従って準備された透明インクジェット膜。
H. ゼラチンを含む第1の組成物を形成することと、
少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体および第1の組成物を含む第2の組成物を形成することと、
少なくとも1つのアニオン性ポリマおよび第2の組成物を含む第3の組成物を形成することと、
第3の組成物から下層コーティングを形成することを含む方法によって透明インクジェット膜を形成することと、を含む、方法。
J.透明インクジェット膜を形成する方法は、
少なくとも1つの無機粒子と、少なくとも1つのヒドロキシル基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性ポリマとを備える画像受容層コーティング混合物を形成することと、
画像受容層コーティング混合物から画像受容層を形成することと、を更に含む、実施形態Hに従う方法。
K.実施形態Hの方法に従って準備された透明インクジェット膜。
実施例において使用された材料は、特に明記されない限り、ミルウォーキーのAldrich Chemical Co.社から入手可能であった。
[乾燥のためのサンプルの評価]
コートされた膜は、Wasatch Raster Image Processor(RIP:ラスターイメージプロセッサ)を用いてEPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタまたはEPSON(登録商標)7900インクジェットプリンタで画像化された。グレースケール画像は、プリンタで供給されたフォトブラック、グレー(light black)、ライトグレー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、およびイエローのEPSONインクの組み合わせによって生成された。サンプルは、少なくとも2.8の最高光学濃度を有する17階調グレースケールウェッジ(wedge)で印刷された。膜は、中程度の湿度(50〜60%の相対湿度)および高湿度(80〜90%の相対湿度)条件下で評価された。コートされた膜は、印刷前に少なくとも16時間これらの条件で平衡を保っていた。
[ゼラチン下層コーティング混合物の準備]
混合容器に対して、258重量部の脱イオン化された水が導入された。12.6部のゼラチンは、撹拌容器に加えられ、膨張することができた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、5.67部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)が加えられ、ホウ砂が十分に溶解されるまで混合された。この混合物に対して、19.7部の12重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、均一になるまで混合された。次いで、4.30部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、均一になるまで混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡が離脱することを可能にするために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は、0.45:1であった。
7ミルのポリエチレンテレフタレート基材は、3.5ミルのウェットコーティングギャップを用いて、それぞれ20.0gの下層コーティング混合物でナイフコーティングされ、40℃まで加熱された。下層コーティングは室温で空気乾燥された。
ポリ(ビニルアルコール)混合物は、25重量部のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)を225部の脱イオン化された水を含有する混合容器に10分間かけて500回転/分で撹拌しながら加えることによって、室温で準備された。この混合物は、85℃まで加熱され、30分間撹拌された。混合物は、次いで室温まで冷却させられた。脱塩水は、蒸発に起因して失われた水を補うために加えられた。
アルミナ混合物は、4.62重量部の硝酸の22重量%水溶液および555.4部の脱塩水を混合することによって室温で準備された。この混合物に対して、140部のアルミナ粉末(DISPERAL(登録商標)HP−14)が30分間かけて加えられた。混合物のpHは、追加的な硝酸溶液を加えることによって3.25に調節された。混合物は、80℃まで加熱され、30分間かき回された。混合物は、室温まで冷却され、使用の前に気泡を離脱するために保持された。
画像受容コーティング混合物は、7.13重量部のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)の10重量%水溶液を混合容器に導入し撹拌することによって、室温で準備された。この混合物に対して、41.0部のアルミナ混合物、0.66部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液、および1.00部の脱イオン化された水が加えられた。混合物は、室温まで冷却され、使用の前に気泡を離脱するために保持された。
下層コート基材は、12.0ミルのウェットコーティングギャップを用いて、それぞれ49.80gの画像受容層コーティング混合物でナイフコーティングされた。画像受容層は、使用の前にBLUE−M(登録商標)オーブン内で、80℃で乾燥された。
2つの乾燥評価試験が、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、3つの画像受容層コート膜サンプル(1−1、1−2、1−3)のそれぞれについて進められた。膜評価の結果は表1に示される。
下層コーティング混合物が以下の手順に従って準備されたことを除いて、実施例1に従う手順が繰り返された。混合容器に対して、257重量部の脱イオン化された水が導入された。12.6部のゼラチンが、撹拌容器に加えられ、膨張することができた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、6.72部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)が加えられ、ホウ砂が十分に溶解されるまで混合された。この混合物に対して、19.7部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、均一になるまで混合された。次いで、4.30部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、均一になるまで混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.53:1であった。
下層コーティング混合物が以下の手順に従って準備されたことを除いて、実施例1に従う手順が繰り返された。混合容器に対して、256重量部の脱イオン化された水が導入された。12.6部のゼラチンが、撹拌容器に加えられ、膨張することができた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、7.35部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)が加えられ、ホウ砂が十分に溶解されるまで混合された。この混合物に対して、19.7部の12重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、均一になるまで混合された。次いで、4.30部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、均一になるまで混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.58:1であった。
[ゼラチン下層コーティング混合物の準備]
混合容器に対して、170.43重量部の脱塩水が導入された。8.40部のゼラチンが、撹拌容器に加えられ、膨張することができた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。混合物は、次いで50℃まで冷却された。この混合物に対して、5.18部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)が加えられ、ホウ砂が十分に溶解されるまで混合された。この混合物に対して、13.1部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、均一になるまで混合された。混合物は、次いで40℃まで冷却された。次いで、2.86部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、均一になるまで混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.62:1であった。
下層コーティング混合物は、40℃まで加熱され、40フィート/分の速度で動いていた、ポリエチレンテレフタレートウェブに連続的に塗布された。下層コーティング混合物の供給量は66g/m2であり、4.3g/m2の乾燥下層コーティング重量を結果として生じた。コートされたウェブは、室温の空気が通って流れる多孔板を通過させることによって連続的に乾燥された。多孔板の圧力降下は0.8から3インチ水柱までの範囲内であった。空気の露点は、7から13℃までの範囲内であった。
ポリ(ビニルアルコール)混合物は、400重量部のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)を3600部の脱塩水を含有する混合容器に10分間かけて500回転/分で撹拌しながら加えることによって、室温で準備された。この混合物は、85℃まで加熱され、30分間撹拌された。混合物は、次いで室温まで冷却させられた。脱塩水は、蒸発に起因して失われた水を補うために加えられた。
アルミナ混合物は、166重量部の硝酸の22重量%水溶液および6059部の脱塩水を混合することによって室温で準備された。この混合物に対して、2075部のアルミナ粉末(DISPERAL(登録商標)HP−14)が30分間かけて加えられた。混合物のpHは、追加的な硝酸溶液を加えることによって2.56に調節された。混合物は、80℃まで加熱され、30分間かき回された。混合物は、室温まで冷却され、使用の前に気泡を離脱するために保持された。
画像受容コーティング混合物は、1756重量部のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)の10重量%水溶液を混合容器に導入し撹拌することによって、室温で準備された。この混合物に対して、8080部のアルミナ混合物および163部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられた。混合物は、室温まで冷却され、使用の前に気泡を離脱するために保持された。
画像コーティング混合物は、40℃まで加熱され、30フィート/分の速度で動いていた、室温のポリエチレンテレフタレートウェブの下層コート表面上にコートされた。画像受容層コーティング混合物の供給量は199g/m2であり、46.1g/m2の乾燥画像受容層コーティング重量を結果として生じた。コートされた膜は、室温の空気が通って流れる多孔板を通過させることによって連続的に乾燥された。多孔板の圧力降下は0.8から3インチ水柱までの範囲内であった。空気の露点は、7から13℃までの範囲内であった。
2つの乾燥評価試験が、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、画像受容層コート膜から切断されたサンプルについて進められた。膜評価は結果を表2に示される。
下層コーティングの供給量が48g/m2に減らされたことを除いて、実施例4に従う手順が繰り返された。結果として生じる乾燥下層コーティング重量は3.1g/m2であったとともに、乾燥画像受容層コーティング重量は46.4g/m2であった。
下層コーティング混合物が以下の手順に従って準備されたことを除いて、実施例1に従う手順が繰り返された。混合容器に対して、171.83重量部の脱塩水が導入された。8.40部のゼラチンが、撹拌容器に加えられ、膨張することができた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。混合物は、次いで50℃まで冷却された。この混合物に対して、3.78部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)が加えられ、ホウ砂が十分に溶解されるまで混合された。この混合物に対して、13.1部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、均一になるまで混合された。混合物は、次いで40℃まで冷却された。次いで、2.86部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、均一になるまで混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.45:1であった。その結果として生じる乾燥下層コーティング重量は3.9g/m2であったとともに、乾燥画像受容層コーティング重量は46.5g/m2であった。
[ゼラチン下層コーティング混合物の準備]
混合容器に対して、132重量部の脱イオン化された水および132部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)の4.3重量%水溶液が、室温で導入され混合された。この混合物に対して、12.6部のゼラチンが撹拌されながら加えられ、15分間混合させられた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、16.7部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、均一になるまで混合された。次いで、4.30部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、5分間混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.45:1であった。
7ミルのポリエチレンテレフタレート基材は、4.0ミルのウェットコーティングギャップを用いて、それぞれ20.0gの下層コーティング混合物でナイフコーティングされ、40℃まで加熱された。下層コーティングは室温で空気乾燥された。
ポリ(ビニルアルコール)混合物は、25重量部のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)を225部の脱イオン化された水を含有する混合容器に10分間かけて500回転/分で撹拌しながら加えることによって、室温で準備された。この混合物は、85℃まで加熱され、30分間撹拌された。混合物は、次いで室温まで冷却させられた。脱塩水は、蒸発に起因して失われた水を補うために加えられた。
アルミナ混合物は、3.6重量部の硝酸の22重量%水溶液および556部の脱塩水を混合することによって室温で準備された。この混合物に対して、140部のアルミナ粉末(DISPERAL(登録商標)HP−14)が30分間かけて加えられた。混合物のpHは、追加の硝酸溶液を加えることによって3.25に調節された。混合物は、80℃まで加熱され、30分間かき回された。混合物は、室温まで冷却され、使用の前に気泡を離脱するために保持された。
画像受容コーティング混合物は、7.13重量部のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)の10重量%水溶液を混合容器に導入し撹拌することによって、室温で準備された。この混合物に対して、41.0部のアルミナ混合物、0.66部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液および1.00部の脱イオン化された水が加えられた。混合物は、室温まで冷却され、使用の前に気泡を離脱するために保持された。
下層コート基材は、12.0ミルのウェットコーティングギャップを用いて、それぞれ49.80gの画像受容層コーティング混合物でナイフコーティングされた。画像受容層は、使用の前にBLUE−M(登録商標)オーブン内で、50℃で乾燥された。
乾燥評価試験が、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、2つの画像受容層コート膜サンプル(7−1および7−2)のそれぞれについて進められた。膜評価の結果は表3に示される。
[ゼラチン下層コーティング混合物の準備]
混合容器に対して、68.1重量部の脱イオン化された水および195部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)の4.3重量%水溶液が、室温で導入され混合された。この混合物に対して、12.6部のゼラチンが、撹拌されながら加えられ、15分間混合させられた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、19.7部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、均一になるまで混合された。次いで、4.30部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、5分間混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.67:1であった。
7ミルのポリエチレンテレフタレート基材は、サンプル8−1に対して4.0ミルのウェットコーティングギャップと、サンプル8−2および8−3に対して3.5ミルのウェットコーティングギャップとを用いて、それぞれ20.0gの下層コーティング混合物でナイフコーティングされ、40℃まで加熱された。下層コーティングは室温で空気乾燥された。
画像受容層コーティング混合物は、実施例7の手順に従って準備された。下層コート基材は、12.0ミルのウェットコーティングギャップを用いて、それぞれ49.80gの画像受容層コーティング混合物でナイフコーティングされた。画像受容層は、使用の前にBLUE−M(登録商標)オーブン内で、50℃で乾燥された。
乾燥評価試験が、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、3つの画像受容層コート膜サンプル(8−1、8−2、および8−3)のそれぞれについて進められた。膜評価の結果は表3に示される。サンプル8−1は、サンプル7−1および7−2よりもゼラチンに対するホウ砂の比率が高かったが、それの乾燥性能はもっと悪かった。サンプル8−2および8−3は、サンプル7−1および7−2のものと同等の乾燥ホウ砂カバレッジを有したが、乾燥性能が悪化したことを示した。
[ゼラチン下層コーティング混合物の準備]
混合容器に対して、10.9重量部の脱イオン化された水および252部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)の4.3重量%水溶液が、室温で導入され混合された。この混合物に対して、12.6部のゼラチンが撹拌されながら加えられ、15分間混合させられた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、19.7部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、均一になるまで混合された。次いで、4.30部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、5分間混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.86:1であった。
7ミルのポリエチレンテレフタレート基材は、サンプル9−1に対して4.0ミルのウェットコーティングギャップと、サンプル9−2および9−3に対して3.2ミルのウェットコーティングギャップとを用いて、それぞれ20.0gの下層コーティング混合物でナイフコーティングされ、40℃まで加熱された。下層コーティングは室温で空気乾燥された。
画像受容層コーティング混合物は、実施例7の手順に従って準備された。下層コート基材は、12.0ミルのウェットコーティングギャップを用いて、それぞれ49.80gの画像受容層コーティング混合物でナイフコーティングされた。画像受容層は、使用の前にBLUE−M(登録商標)オーブン内で、50℃で乾燥された。
乾燥評価試験が、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、3つの画像受容層コート膜サンプル(9−1、9−2、および9−3)のそれぞれについて進められた。膜評価の結果は表3に示される。サンプル9−1は、サンプル7−1、7−2、および8−1よりもゼラチンに対するホウ砂の比率は高かったが、それの乾燥性能はもっと悪かった。サンプル9−2および9−3は、サンプル7−1、7−2、8−2、および8−3のものと同等の乾燥ホウ砂カバレッジを有したが、乾燥性能が悪化したことを示した。
[ゼラチン下層コーティング混合物の準備]
混合容器に対して、240重量部の脱イオン化された水が導入された。18.0部のゼラチンが、撹拌容器に加えられ、膨張することができた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、8.10部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)が加えられ、15分間混合された。この混合物に対して、28.1部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、15分間混合された。次いで、6.14部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、均一になるまで混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.45:1であった。
7ミルのポリエチレンテレフタレート基材は、3.0ミルのウェットコーティングギャップを用いて、それぞれ20.0gの下層コーティング混合物でナイフコーティングされ、40℃まで加熱された。下層コーティングは室温で空気乾燥された。
ポリ(ビニルアルコール)混合物は、25重量部のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)を225部の脱イオン化された水を含有する混合容器に10分間かけて500回転/分で撹拌しながら加えることによって、室温で準備された。この混合物は、85℃まで加熱され、30分間撹拌された。混合物は、次いで室温まで冷却させられた。脱塩水は、蒸発に起因して失われた水を補うために加えられた。
アルミナ混合物は、3.6重量部の硝酸の22重量%水溶液および556部の脱塩水を混合することによって、室温で準備された。この混合物に対して、140部のアルミナ粉末(DISPERAL(登録商標)HP−14)が30分間かけて加えられた。混合物のpHは、追加的な硝酸溶液を加えることによって3.25に調節された。混合物は、80℃まで加熱され、30分間かき回された。混合物は、室温まで冷却され、使用の前に気泡を離脱するために保持された。
画像受容コーティング混合物は、7.13重量部のポリ(ビニルアルコール)(CELVOL(登録商標)540)の10重量%水溶液を混合容器に導入し撹拌することによって、室温で準備された。この混合物に対して、41.0部のアルミナ混合物、0.66部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液、および1.00部の脱イオン化された水が加えられた。混合物は、室温まで冷却され、使用の前に気泡を離脱するために保持された。
下層コート基材は、12.0ミルのウェットコーティングギャップを用いて、それぞれ49.80gの画像受容層コーティング混合物でナイフコーティングされた。画像受容層は、使用の前にBLUE−M(登録商標)オーブン内で、50℃で乾燥された。
乾燥評価試験が、EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて、2つの画像受容層コート膜サンプル(10−1および10−2)について進められた。膜評価の結果は表4に示される。
下層コーティング混合物が以下の手順に従って準備されたことを除いて、実施例1に従う手順が繰り返された。混合容器に対して、59.4重量部の脱イオン化された水および188部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)の4.3重量%水溶液が、室温で導入され混合された。この混合物に対して、18.0部のゼラチンが撹拌されながら加えられ、15分間混合させられた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、28.1部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、15分間混合された。次いで、6.14部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、5分間混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.45:1であった。
下層コーティング混合物が以下の手順に従って準備されたことを除いて、実施例10に従う手順が繰り返された。混合容器に対して、10.2重量部の脱イオン化された水および238部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)の4.3重量%水溶液が、室温で導入され混合された。この混合物に対して、18.0部のゼラチンが撹拌されながら加えられ、15分間混合させられた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、28.1部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、15分間混合された。次いで、6.14部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、5分間混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.57:1であった。
以下の手順に従って下層コート基材が準備されたことを除いて、実施例10に従う手順が繰り返された。混合容器に対して、10.7重量部の脱イオン化された水および248部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)の4.3重量%水溶液が、室温で導入され混合された。この混合物に対して、18.0部のゼラチンが撹拌されながら加えられ、15分間混合させられた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、16.9部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、15分間混合された。次いで、6.14部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、5分間混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.59:1であった。7ミルのポリエチレンテレフタレート基材は、3.2ミルのウェットコーティングギャップを用いて、それぞれ20.0gの下層コーティング混合物でナイフコーティングされ、40℃まで加熱された。下層コーティングは室温で空気乾燥された。
実施例1に従う手順が繰り返された。下層コーティング混合物は、乾量基準で0.30重量%のスルホン化ポリスチレンおよび殺菌剤水溶液を含んでいた。下層コーティング混合物は、40℃まで加熱され、3.5ミルおよび4.0ミルのウェットコーティングギャップを用いてナイフコーティングされた。結果として生じる乾燥下層コーティング重量は、それぞれ3.4および4.0g/m2であった。
下層コーティング混合物が以下の手順に従って準備されたことを除いて、実施例1に従う手順が繰り返された。混合容器に対して、262重量部の脱イオン化された水が導入された。12.6部のゼラチンが、撹拌容器に加えられ、膨張することができた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、5.67部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)が加えられ、15分間混合された。この混合物に対して、15.8部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、15分間混合された。次いで、4.30部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、均一になるまで混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.45:1であった。下層コーティング混合物は乾量基準で0.24重量%のスルホン化ポリスチレンおよび殺菌剤水溶液を含んでいた。下層コーティング混合物は、40℃まで加熱され、3.5ミルおよび4.0ミルのウェットコーティングギャップを用いてナイフコーティングされた。結果として生じる乾燥下層コーティング重量はそれぞれ3.2および3.8g/m2であった。
下層コーティング混合物が以下の手順に従って準備されたことを除いて、実施例1に従う手順が繰り返された。混合容器に対して、266重量部の脱イオン化された水が導入された。12.6部のゼラチンは、撹拌容器に加えられ、膨張することができた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、5.67部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)が加えられ、15分間混合された。この混合物に対して、11.8部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、15分間混合された。次いで、4.30部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、均一になるまで混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.45:1であった。下層は、乾量基準で0.18重量%のスルホン化ポリスチレンおよび殺菌剤水溶液を含んでいた。下層コーティング混合物は、40℃まで加熱され、3.5ミルおよび4.0ミルのウェットコーティングギャップを用いてナイフコーティングされた。結果として生じる乾燥下層コーティング重量はそれぞれ3.0および3.6g/m2であった。
実施例10に従う手順が繰り返された。下層コーティング混合物は、乾量基準で0.30重量%のスルホン化ポリスチレンおよび殺菌剤水溶液を含んでいた。下層コーティング混合物は、40℃まで加熱され、3.1ミルおよび4.0ミルのウェットコーティングギャップを用いてナイフコーティングされた。結果として生じる乾燥下層コーティング重量はそれぞれ4.0および5.3g/m2であった。
下層コーティング混合物が以下の手順に従って準備されたことを除いて、実施例10に従う手順が繰り返された。混合容器に対して、240重量部の脱イオン化された水が導入された。18.0部のゼラチンが、撹拌容器に加えられ、膨張することができた。この混合物は、60℃まで加熱され、ゼラチンが十分に溶解されるまで保持された。この混合物に対して、28.1部の3.2重量%スルホン化ポリスチレン(VERSA−TL(登録商標)502、AkzoNobel社)の水溶液および0.2重量%殺菌剤(KATHON(登録商標)LX、Dow社)が加えられ、10分間混合された。この混合物に対して、8.10部のホウ砂(四ホウ酸ナトリウム十水和物)が加えられ、10分間混合された。次いで、4.30部のノニルフェノール、グリシジルポリエーテル(界面活性剤10G)の10重量%水溶液が加えられ、均一になるまで混合された。この混合物は、室温まで冷却され、使用の前にあらゆる気泡を離脱させるために保持された。その結果として生じる下層コーティング混合物におけるゼラチンに対するホウ砂の重量比は0.45:1であった。下層コーティング混合物は乾量基準で0.30重量%のスルホン化ポリスチレンおよび殺菌剤水溶液を含んでいた。下層コーティング混合物は、40℃まで加熱され、3.1ミルまたは4.0ミルのウェットコーティングギャップを用いてナイフコーティングされた。結果として生じる乾燥下層コーティング重量はそれぞれ4.0および5.3g/m2であった。
1.EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて86〜89%の相対湿度で試験した。
2.下層コーティングギャップは3.5ミル、画像受容層コーティングギャップは12.0ミル。
3.Dmaxは、最も高い番号が付されたウェットウェッジについて測定した。
1.EPSON(登録商標)7900インクジェットプリンタを用いて試験した。
2.Dmaxは、最も高い番号が付されたウェットウェッジについて測定した。
1.EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて86%の相対湿度で試験した。
2.Dmaxは、最も高い番号が付されたウェットウェッジについて測定した。
1.EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて84〜85%の相対湿度で試験した。
2.Dmaxは、最も高い番号が付されたウェットウェッジについて測定した。
1.EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて77〜78%の相対湿度で試験した。
2.0.45:1での下層ホウ砂:ゼラチン比率。
3.Dmaxは、最も高い番号が付されたウェットウェッジについて測定した。
4.サンプル16−1は、最も高い濃度について0.75の湿潤度と2番目に高い濃度について0.50の湿潤度を示した。
1.EPSON(登録商標)4900インクジェットプリンタを用いて84〜87%の相対湿度で試験した。
2.0.45:1での下層ホウ砂:ゼラチン比率。
3.Dmaxは、最も高い番号が付されたウェットウェッジについて測定した。
Claims (8)
- ゼラチンを含む第1の組成物を形成することと、
少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体を前記第1の組成物に加えることを含む第1の方法によって、少なくとも1つのアニオン性ポリマを含む第2の組成物を形成することと、
前記第2の組成物から少なくとも1つの下層を形成することを含む第2の方法によって透明インクジェット記録膜を形成することと、を含む、方法。 - 前記第2の方法は、
少なくとも1つの無機粒子と、少なくとも1つのヒドロキシル基を含む少なくとも1つの水溶性または水分散性ポリマとを備える第3の組成物を形成することと、
前記少なくとも1つの下層上に配置される少なくとも1つの画像受容層を前記第3の組成物から形成することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。 - 前記少なくとも1つの無機粒子はベーマイトアルミナを含む、請求項2に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの水溶性または水分散性ポリマはポリビニルアルコールを含む、請求項2に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体は四ホウ酸ナトリウムの少なくとも1つの水和物を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体は四ホウ酸ナトリウム十水和物を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのアニオン性ポリマはポリスチレンスルホン酸を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の方法は、
第4の組成物を形成するために前記少なくとも1つのホウ酸塩またはホウ酸塩誘導体を前記第1の組成物に加えることと、
前記第2の組成物を形成するために前記少なくとも1つのアニオン性ポリマと前記第4の組成物とを組み合わせることと、を含む、請求項1に記載の方法。
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