JP5875457B2 - オフセット作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行機体に装着される作業機であって、走行機体の走行位置に対して側方の位置を作業可能なオフセット作業機に関するものである。
トラクタ等の走行機体に装着され、走行機体の進行方向に沿って圃場における各種の連続直進作業を行う作業機は、農業又は土木用機械としては一般的なものであり、作業の種類に応じた各種の作業機がある。このような作業機の中で、作業の特殊性から、走行機体の走行位置に対して側方にオフセットした位置を作業させるオフセット作業機が、畦塗り機、溝形成機、草刈り機等として知られている。
特に、畦塗り機は、広い圃場の外縁に亘って畦を成形するものであり、多大な時間と労力を要する畦塗作業の機械化を達成したものとして近年注目されている。畦塗り機の基本構成は、走行機体の後部に装着され、走行機体からの動力が入力される入力軸を備える装着部と、入力軸からの動力を伝達する動力伝達機構を備えると共に、オフセット位置での機体支持を行う連結部と、伝達された動力によって畦塗り作業を行う作業部とを備え、この作業部は、旧畦の一部を切り崩して土盛りを行う前処理部と盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付ける整畦部とを有してなる。
このような畦塗り機は、走行機体の進行に沿ってオフセット位置での直進作業を行うものであるが、矩形の圃場において圃場の辺に沿った直進作業を行う場合に、走行機体の先端部分が圃場の端に到達した時点でその後の直進作業を行うことができなくなるという問題がある。
この問題を解決するために、走行機体が圃場の隅部に到達すると、走行機体を旋回させながら畦塗り機の作業部が自動的に未作業部分に沿って移動するように構成された畦塗り機が開発されている(特許文献1参照)。この畦塗り機は、未作業部分の畦塗り作業を行う際に、畦塗り機の作業状態に応じた音色のブザー音が鳴るように構成されている。走行機体に搭乗した作業者は、このブザー音で作業部の動作確認を行い、ブザー音の音色変化で走行機体の操作方法を切り替える。
特許第4866471号公報
このような畦塗り機は、年に数回程度しか使用しないものであるので、畦塗り機によって未作業部分の畦塗り作業をする際に、走行機体に搭乗した作業者が走行機体の操作方法を忘れて、畦塗り作業を確実に行うことができない虞がある。
また、近年の走行機体は、作業者が搭乗する運転キャビンの静粛性能が優れているので、畦塗り機に設けられたスピーカからのブザー音が聞こえにくい。
本発明は、このような課題に対処するために提案されたものであり、未作業部分の畦塗り作業時に、走行機体の操作を確実に行うことができ、また走行機体に搭乗した作業者がスピーカの音を確実に聞くことができるオフセット作業機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のオフセット作業機(実施の形態における畦塗り機100)は、走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置を作業可能な作業部を備えるオフセット作業機であって、作業部の作業方向および作業位置の基準値を設定する基準値設定手段(実施の形態における記憶部161)と、作業部の作業方向を検出する作業方向検出手段(実施の形態における角度センサ150)と、作業部の作業位置を検出する作業位置検出手段(実施の形態における位置センサ151)と、作業部の作業方向を調整する作業方向調整機構(実施の形態における方向シリンダ141)と、作業部の作業位置を調整する作業位置調整機構(実施の形態におけるオフセットシリンダ140)と、走行機体側に設けられ、走行機体の操作方法を音声で案内する走行機体側スピーカと、走行機体側スピーカから予め設定された音声を出力させる音声出力部と、基準値設定手段に設定された基準値と、作業方向検出手段及び作業位置検出手段により検出された作業部の作業方向及び作業位置とに基づいて、作業位置調整機構及び作業方向調整機構の駆動を制御するとともに、音声出力部から出力される音声を選択制御する制御手段(実施の形態における制御装置160)とを備え、制御手段は、走行機体の先端部が圃場の隅部に移動したときに圃場隅部に残存する未作業部分を作業する自動角塗り制御モードを有し、該自動角塗り制御モード時における走行機体側スピーカの音声出力部は、作業方向調整機構及び作業位置調整機構の制御信号により制御されることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明のオフセット作業機には、自動角塗り制御モードの進行状況に応じたブザー音を出力する作業機側スピーカが設けられ、制御手段は、自動角塗り制御モードの実行時に、作業機側スピーカからのブザー音の出力制御と、走行機体側スピーカからの音声出力制御を行うことを特徴とする(請求項2)。
また、本発明の制御手段は、自動角塗り制御モード時における走行機体側スピーカからの音声案内中に、作業方向調整機構及び作業位置調整機構が次の音声に対応する制御信号により制御されると、案内中の音声を次の音声に切り替えて出力させることを特徴とする(請求項3。)
本発明に係わるオフセット作業機によれば、上記特徴を有することで、未作業部分の畦塗り作業時に、年に数回程度しか使用しない場合でも走行機体の操作を確実に行うことができ、また走行機体に搭乗した作業者がキャビン内でもスピーカからの音を確実に聞くことができるオフセット作業機を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る畦塗り機の全体構成を示した説明図である。 畦塗り機の制御装置のブロック図である。 畦塗り機に設けられた位置センサの説明図である。 畦塗り機の制御装置による通常作業モード時の制御内容を示したフローチャートである。 畦塗り機の制御装置による自動角塗り制御モード時の制御内容を示したフローチャートである。 自動角塗り制御モードにおける走行機体の旋回時の制御状態、並びに自動角塗り制御状態を示した状態図である。 自動角塗り制御状態における走行機体の旋回時の制御状態を示した状態図である。 自動角塗り制御状態における作業部の制御状態を示した状態図である。 自動角塗り制御モードにおける走行機体側スピーカの音声案内の制御内容を示したフローチャートである。
以下、本発明のロータリ作業機の好ましい実施の形態について、図1〜図9を参照しながら説明する。なお、本実施の形態は、ロータリ作業機の一例として畦の整畦作業を行う畦塗り機を例として説明する。
図1は、本実施形態に係る畦塗り機の全体構成を示した説明図である。畦塗り機100は、図1に示すように、走行機体190の3点リンク機構に装着される装着部110と、畦塗り作業を行う作業部120と、装着部110及び作業部120を連結する連結部130とを基本構成として備えている。
装着部110は、ロアリンク連結部111A,111Bとトップリンク連結部112を備えると共に、連結部130が装着される支持部材113を備えている。また、装着部110は、走行機体190のPTO軸とユニバーサルジョイント等の伝動継手を介して接続される図示省路の入力軸を備え、この入力軸に伝達された動力を連結部130の伝動機構に伝達するための伝動機構を支持部材113内に備えている。
連結部130は、一端側が装着部110の支持部材113に支持され、他端側に作業部120が取り付けられて、作業部120を図示省路した走行機体側方のオフセット位置で作業させる。連結部130は、一端側が装着部110側に軸支され他端側が作業部120側に軸支されて作業部120側に動力伝達する巻き掛け伝動手段を備えたオフセットフレーム132と、オフセットフレーム132に並設されて一端側が装着部110側に軸支され他端側が作業部120側に軸支されたリンク部材131とを具備している。
オフセットフレーム132は伝動軸132A,132Bを垂直に設置して、伝動軸132Aの回りにオフセットフレーム132が回動可能に軸支され、伝動軸132Bの回りに作業部120が回動可能に軸支されている。そして、オフセットフレーム132とリンク部材131を平行に配備し、支持部材123とで平行リンク機構を形成して、連結部130のオフセット角度θ方向の揺動に対して作業部120の方向が変化しない機構にしている。本実施例においては、後述するオフセットシリンダ140及び方向シリンダ141の制御を容易化するために平行リンク機構を採用しているが、本発明の実施態様としては、オフセットシリンダ140と方向シリンダ141を独立して制御するように構成することも可能であり、このような平行リンク機構を形成しない実施態様の場合でも以下の説明と同様の制御が可能である。
作業部120は、旧畦の一部を切り崩して土盛り作業を行う前処理部121とこの前処理部121によって前方に盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付けて新しい畦を整畦する整畦部122とを備える。これら前処理部121及び整畦部122は図示省略の支持ケースに装着されて、伝動軸132Bに伝動された動力を前処理部121と整畦部122とに振り分ける伝動機構を介して駆動可能である。
ここで、前処理部121はロータリ爪を駆動軸に装着したロータリ耕耘型の前処理機構を採用することができ、必要に応じて旧畦の天場(上面)を削り取る天場処理機構を付加したものであってもよい。また、整畦部122は、畦の上面を成形する円筒ドラム122Aと畦の側面を成形する円錐傘状ドラム122Bからなる整畦ドラムを採用することができる。
このような基本構成を備えた畦塗り機100には、作業部120の作業位置を調整するための作業位置調整機構としてのオフセットシリンダ140と、作業部120の作業方向を調整するための作業方向調整機構としての方向シリンダ141が装備されている。
また、作業部120の作業方向を検出する作業方向検出手段としての角度センサ150が装備されている。この角度センサ150は、連結部130に対する相対的な作業部120の方向変化を検出するものではなく、作業部120単独の圃場面に対する作業方向の変化を検出するものであり、例えば、ジャイロセンサ等を採用することができる。本実施例では、角度センサ150はオフセットフレーム132内の伝動軸132Bの周囲に配備されている。
また、作業部120の作業位置を検出する作業位置検出手段としての位置センサ151が装備されている。この位置センサ151は、図示省路の支持ケースから取付アーム152を介して円筒ドラム122Aの後方に配備されている。
位置センサ151は、図3に示すように、回転軸の回転変位を検出するポテンショメータを内蔵し、この回転軸にセンサロッド151Aの一端が固定されている。センサロッド151Aは長さを調整することで感度調整が可能な棒状部材であって、その先端に接触部151Bが形成され、この接触部151Bが新畦Snの側面に接するように付勢されて設置されている。そして、基準の位置に対して、図示のa側にセンサロッド151Aが振れると、基準に対して作業部120が進行方向左側に移動したことが検出され、図示のb側にセンサロッド151Aが振れると、基準に対して作業部151が進行方向右側に移動したことが検出される。
このように構成された畦塗り機100には、図1に示すように、角度センサ150からの検出信号及び位置センサ151からの検出信号に基づいて、オフセットシリンダ140及び方向シリンダ141の伸縮制御を行う制御装置160が備えられている。
図2は、この制御装置160の構成を示したブロック図である。制御装置160は、図2に示すように、記憶部161と比較演算部163と信号出力部162とを主要部として備えている。記憶部161には、作業位置基準値Xo(161a)と作業方向基準値Ao(161b)とが記憶されており、比較演算部163には、比較手段163A,163Bが設けられている。
また、記憶部161と比較演算部163との間には設定信号切換機165が設けられ、後述する制御モードに応じて記憶部161から比較演算部163に入力する信号を、制御装置160に設けられた自動角塗り制御スイッチ166の操作に応じて切り替えることが可能になっている。自動角塗り制御スイッチ166は、走行機体190(図1参照)の運転キャビン内に設けられて運転キャビン内に搭乗した作業者によって操作される。信号出力部162には、作業位置調整出力部162Aと作業方向調整出力部162Bとが設けられている。
記憶部161に記憶される作業位置基準値Xo及び作業方向基準値Aoは、制御装置160が自動角塗り制御を実行するのに予め設定される。詳細は後述する。そして、角度センサ150の検出信号と作業方向基準値Aoとが比較手段163Aで比較され、その差を無くすように作業方向調整出力部162Bから方向シリンダ141を駆動制御する制御信号が出力される。また、位置センサ151の検出信号と作業位置基準値Xoとが比較手段163Bで比較され、その差を無くすように作業位置調整出力部162Aからオフセットシリンダ140を駆動制御する制御信号が出力される。
また、制御装置160には、姿勢判断部173、音声パターン選択出力部174、音声パターン送信部175、音声パターン出力部176が設けられている。姿勢判断部173は、後述する姿勢センサ178からの検出信号に基づいて走行機体190に対する作業部120の姿勢を判断する。姿勢センサ178は、図1に示すように、伝動軸132Aの軸心を通り走行機体190の進行方向に直交する線をX、伝動軸132A、132Bの軸心を通る直線をY、伝動軸132Bの軸心を通る整畦部122の回転中心軸線をZとすると、伝動軸132Aに設けられて支持部材113に対するオフセットフレーム132の揺動角度α(直線XとYとのなす角度)を検出する揺動角センサ178aと、伝動軸132Bに設けられて支持部材113に対する作業部120の回動角度β(直線XとZとのなす角度)を検出する回動角センサ178bとを有してなる。揺動角センサ178a及び回動角センサ178bはポテンショメータであり、これらのセンサからの検出信号が図2に示す姿勢判断部173に送られる。
姿勢判断部173には、図2に示すように、作業部120の複数の姿勢に対応する揺動角センサ178a及び回動角センサ178b(以下、これらをまとめて「姿勢センサ178」と記す。)の検出信号が予め記憶されている。具体的には、姿勢判断部173には、図7(a)に示すように、作業部120が畦U1に沿った前進作業時に走行機体190の先端が圃場の隅部Hnに到達したときの作業部120の姿勢に対応する姿勢センサ178の検出値(以下、「D1」と記す。)と、図8(d)に示すように、走行機体190が圃場の隅部Hnで旋回して停止する位置の直前位置に到達したときの作業部120の姿勢に対応する姿勢センサ178の検出値(以下、「D2」と記す。)と、図8(e)に示すように、走行機体190が圃場の隅部Hnで旋回して停止する位置の直前位置から停止位置に到達するまでの作業部120の姿勢に対応する姿勢センサ178の検出値(以下、「D3」と記す。)と、図8(f)に示すように、走行機体190が圃場の隅部Hnで旋回して停止する停止位置に到達したときの作業部120の姿勢に対応する姿勢センサ178の検出値(以下、「D4」と記す。)と、図8(g)に示すように、走行機体190が圃場の隅部Hnで停止した状態で、作業部120が畦の隅部の端まで作業を行ったときの作業部120の姿勢に対応する姿勢センサ178の検出値(以下、「D5」と記す。)が記憶されている。
音声パターン選択出力部174には、図2に示すように、姿勢センサ178の検出値に応じて走行機体190の操作方法に関する音声パターンが記憶されている。音声パターンの詳細については後述する。音声パターン選択出力部174によって選択された音声パターンは、音声パターン送信部175によって無線送信されるとともに、音声パターン出力部176によって音声信号に変換されて作業機側スピーカ170からとして出力される。
走行機体側スピーカ171は、走行機体190(図1参照)の運転キャビン内に設けられ、作業機側スピーカ170は畦塗り機100に設けられている。走行機体側スピーカ171には、制御装置160から送信される音声パターンの制御信号を受信して音声に変換して出力する受信装置180が接続されている。
受信装置180には、音声パターン受信部181、音声パターン出力部182が設けられている。音声パターン受信部181は、制御装置160の音声パターン送信部175から送信された音声パターンの制御信号を受信する。音声パターン出力部182は音声パターン受信部181で受信した音声パターンの制御信号を音声信号に変換して走行機体側スピーカ171から音として出力させる。

このように構成された制御装置160は、自動角塗り制御スイッチ166のON操作によって自動角塗り制御モードの設定がなされると、図1及び図2に示すように、作業方向基準値Aoと畦形成位置と作業部120との作業位置基準値Xoを維持するように、オフセットシリンダ140と方向シリンダ141の調整駆動がなされる。この際に、方向シリンダ141の制御は、設定された作業方向基準値Aoからのずれを角度センサ150が検出し、そのずれを無くすように作業方向調整出力部162Bから制御信号が出される。また、オフセットシリンダ140の制御は、作業位置基準値Xoから作業部120の位置のずれを位置センサ151で検出して、このずれを無くして作業位置を一定に保つための制御信号を作業位置調整出力部162Aから出力させる。
図4、図5、図6は、本実施例の制御装置160における制御内容を示したフローチャートであり、図4が通常作業モードにおける制御フロー、図5が自動角塗り制御モードにおける制御フロー、図6が自動角塗り制御モードにおける走行機体190の旋回時の制御状態、並びに自動角塗り制御状態を示している。図2及び図4に示すように、先ず、作業が開始されて(S10)、制御装置160の電源がONになると(S11)、角度センサ150及び位置センサ151が作動して検出が開始される(S12A,S12B)。ここでは、オフセットシリンダ140と方向シリンダ141は所定状態に維持されており、走行機体190(図1参照)を直進走行させながら、作業部120によって直線的な畦塗作業を進める。
この通常作業モードでは、角度センサ150及び位置センサ151の検出値が随時、制御装置160の記憶部161に送られ、作業位置基準値Xo(161a)及び作業方向基準値Ao(161b)の設定がなされる(S13)。この作業位置基準値Xo及び作業方向基準値Aoの設定は、随時送られてくる検出値から平均値を求めて基準値を算出するようにしても良いし、送られてくる検出値と記憶されている基準値とを置き換えて随時更新するようにしても良い。
この基準値設定(S13)は、通常作業モードの作業終了(S14,S16)まで続けられ、その間に、自動角塗り制御スイッチ166がONになると(S15)、図5に示した自動角塗り制御モードに移行する(S21)。
自動角塗り制御スイッチ166がONになると(S21)、図2及び図5に示すように、その時点で設定されている作業位置基準値Xo及び作業方向基準値Aoを自動角塗り制御モードの基準値に設定する(S22)。この際の自動角塗り制御スイッチ166は、手動のスイッチによることもできるし、走行機体190のステアリング動作等と連動させた自動スイッチや角度センサ150の検出値が許容値以上になった場合に作動する自動スイッチ等によることもできる。
自動角塗り制御モードに移行して、走行機体190の旋回操作がなされると(S23)、角度センサ150による方向検出と位置センサ151による位置検出がなされる(S24A,S24B)。そして、前述したように制御装置160で、角度センサ150の検出値Atと設定された作業方向基準値Aoとの比較がなされ、比較手段163Aにおいて、制御偏差|At−Ao|が求められ(S25A)、それがゼロになるまで方向シリンダ141に作業方向調整出力部162Bから制御信号が送られて方向制御がなされる(S26A)。また、位置センサ151の検出値Xtと設定された作業位置基準値Xoとの比較がなされ、比較手段163Bにおいて、制御偏差|Xt−Xo|が求められ(S25B)、それがゼロになるまでオフセットシリンダ140に作業位置調整出力部162Aから制御信号が送られて作業位置制御がなされる(S26B)。そして、自動角塗り制御スイッチ166がOFFになったところで自動角塗り制御モードを終了し(S27)、その後に自動直進作業を終了する(S28)。
図6は、前述した自動角塗り制御モード時のオフセット角度θの挙動を示した制御状態線図であり、図7、図8は、自動角塗り制御モードにおける走行機体旋回時の制御状態、並びに自動角塗り制御状態を示した状態図である。
例えば、図7(a),図7(b),図7(c)に示すように、畦塗り機100を3点リンク機構に装着した走行機体190が、圃場の隅部Hnで不動の旋回中心Crの回りに旋回した場合には、図6の曲線Aで示した制御状態が得られる。図6において、横軸は制御時間t(s)、縦軸はオフセット角度θを示している。
ここで、図7(a)に示すように、通常作業モードにより走行機体190を圃場の一辺L1に沿って直進走行させて直線的な畦塗作業を行い、走行機体190の先端が隅部Hnに到達して、ステアリング操作がなされて走行機体190が旋回を始める直前に自動角塗り制御モードが開始される(t=0(s))。
図6に示したオフセット角度θの挙動の例では、オフセット角度θは、制御時間t=0におけるオフセット角度θを最大値θmaxとして、走行機体190が旋回するに従い、制御時間t1に至るまで(図8(d)参照)、曲線Aに沿ってオフセット角度θは徐々に減少して、制御時間t1で最小値θminになる。そして、更に走行機体190が旋回するに従い、所定の制御時間t2になるまで(図8(f)参照)は、オフセット角度θが徐々に増加することになり、制御時間t2におけるオフセット角度θ1stで自動直進作業制御モードが終了する。
自動直進作業制御モードが終了すると、予め選択・設定された制御プログラムに従った所定の動作で、更に圃場の隅部Hnの端まで作業部120が進行する。ここで、図6の曲線Bに示すように、オフセット角度θを増大させれば、図8(g)に示すように、更に圃場の隅部Hnの端まで作業部120をほぼ直線状に進行させることができる。そして、作業部120が圃場隅部の端に達したときに、自動角塗り制御スイッチ166をOFFすることにより、隅部Hnの端までの自動角塗り作業を終了する。
このように本願の畦塗り機100は、走行機体190の先端部が圃場の隅部Hnに移動したときに、自動角塗り制御モードが選択操作されると、畦塗り機100の作業部120によって畦の隅部Hnの端まで畦塗り作業を自動的に行うことができる。
また、本願の畦塗り機100は、自動角塗り制御モードが選択操作されると、走行機体190に搭乗した作業者に対する走行機体190の操作方法についての音声案内とブザー音による作業部120の作業状態告知が行われる。
次に、この音声案内とブザー音の制御内容について、図7〜図9を使用して説明する。自動角塗り制御モードに移行した場合、図9に示すように、先ず、作業が開始され(S10)、自動角塗り制御スイッチ166がON操作されると(S21)、姿勢センサ178の検出値がD1にあるか否かが判断される(S30)。
姿勢センサ178の検出値がD1にあると判断されると、作業機側スピーカ170(図2参照)から「ピーピー・・・」という音色1のブザー音が鳴り、また走行機体側スピーカ171(図2参照)から「自動角塗り制御モードに入りました。素早くハンドルを左いっぱいに切ったままにします。オートブレーキが無い場合、片ブレーキを軽く踏みます。」という音声案内(1)が流れる(S31)。なお、S30において姿勢センサ178の検出値がD1にないと判断されると、D1にあると判断されるまでS30が繰り返される。
自動角塗り制御モードに移行して、走行機体190が圃場の隅部Hnで旋回移動すると(図7(b)、図7(c)、図8(d)参照)、姿勢センサ178の検出値がD2であるか否かが判断される(S32)。
姿勢センサ178の検出値がD2であると判断されると、作業機側スピーカ170(図2参照)から「ピーピー・・・」という音色1のブザー音が継続して鳴り、また走行機体側スピーカ171(図2参照)から「クラッチを踏む準備をして、走行機体を止めます。」という音声案内(2)が流れる(S33)。なお、前述した音声案内(1)が流れている途中で、姿勢センサ178の検出値がD2であると判断されると(S34)、S33に移行して、音声案内が強制的に音声案内(1)から音声案内(2)に切り替わる。
走行機体側スピーカ171から音声案内(2)が流れ、走行機体190がさらに旋回移動すると(図8(e)参照)、姿勢センサ178の検出値がD3であるか否かが判断される(S35)。
姿勢センサ178の検出値がD3であると判断されると、作業機側スピーカ170から「ピーピー・・・」という音色1のブザー音が継続して鳴り、また走行機体側スピーカ171から「3」「2」「1」という音声案内(3)が流れる。なお、前述した音声案内(2)が流れている途中で、姿勢センサ178の検出値がD3であると判断されると(S37)、S36に移行して、音声案内が強制的に音声案内(2)から音声案内(3)に切り替わる。
音声案内(3)が流れると、姿勢センサ178の検出値がD4であるか否かが判断される(S38)。
姿勢センサ178の検出値がD4であると判断されると、作業機側スピーカ170(図2参照)から「ピピピピ・・・」という音色1と異なる音色のブザー音(音色2)が鳴り、また走行機体側スピーカ171から「ストップです。ハンドル、走行レバーを中立にして、クラッチを離します。」という音声案内(4)が流れる(S39)。なお、前述した音声案内(3)が流れている途中で、姿勢センサ178の検出値がD4であると判断されると(S40)、S39に移行して、音声案内が強制的に音声案内(3)から音声案内(4)に切り替わる。
姿勢センサ178の検出値がD4になると、畦塗り機100の制御モードが自動直進作業制御モードから自動隅部作業制御モードに切り替わり、作業部120は圃場の隅部Hnの端まで直線的に移動しながら畦塗り作業を行う(図8(g)参照)。
作業部120が圃場の隅部Hnの端に移動すると、姿勢センサ178の検出値がD5にあるか否かが判断される(S41)。
姿勢センサ178の検出値がD5であると判断されると、作業機側スピーカ170から「ピピピピ・・・」という音色2のブザー音が継続して鳴り、また走行機体側スピーカ171から「角まで塗れたらクラッチを踏んで、自動角塗り制御スイッチを押してください。」という音声案内(5)が流れる(S42)。なお、作業部120が圃場の隅部Hnの端に移動したか否かの判断は、走行機体190に搭乗した作業者が目視で行ったり、また自動角塗り制御モードが終了したときから所定時間経過後に移動したと判断してもよい。
そして、自動角塗り制御スイッチ166がOFF操作されると(S43)、作業機側スピーカ170からのブザー音が消音し、また走行機体側スピーカ171から「自動直進作業終了です。お疲れさまでした」という音声案内(6)が流れて、自動角塗り作業が終了する。
なお、前述した音声案内(4)が流れている途中で、姿勢センサ178の検出値がD5になると(S45)、S42に移行して、音声案内が強制的に音声案内(4)から音声案内(5)に切り替わる。
このように、本発明の畦塗り機100は、自動角塗り制御モードを選択すると、姿勢センサ178の検出値に応じて走行機体側スピーカ171から走行機体190の操作方法が音声で案内される。このため、走行機体190に搭乗した作業者が走行機体190の操作方法を忘れた場合でも、走行機体190の操作を確実に行うことができる。このため、圃場の隅部の畦塗り作業を確実に行うことができる。また、走行機体190の運転キャビンが静粛性能の優れたものであり、運転キャビン内の作業者が作業機側スピーカ170のブザー音を聞くことができない場合でも、走行機体側スピーカ171からの音声案内によって作業者が走行機体190を操作することができる。
なお、前述の実施例は畦塗り機100について説明したが、本発明はこれに限らず他のオフセット作業機(例えば溝掘機等)にも適用可能である。また、この際には、各センサは、前述したものに限定されるものではなく、各オフセット作業機の形態に適した形状・構造・機能を備えるものを採用すればよい。
100 畦塗り機(オフセット作業機)
120 作業部
140 オフセットシリンダ(作業位置調整機構)
141 方向シリンダ(作業方向調整機構)
150 角度センサ(作業方向検出手段)
151 位置センサ(作業位置検出手段)
160 制御装置(制御手段)
161 記憶部(基準値設定手段)
162D 音声出力部
170 作業機側スピーカ
171 走行機体側スピーカ
190 走行機体

Claims (2)

  1. 走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置を作業可能な作業部を備えるオフセット作業機であって、
    前記作業部の作業方向および作業位置の基準値を設定する基準値設定手段と、
    前記作業部の作業方向を検出する作業方向検出手段と、
    前記作業部の作業位置を検出する作業位置検出手段と、
    前記作業部の作業方向を調整する作業方向調整機構と、
    前記作業部の作業位置を調整する作業位置調整機構と、
    前記オフセット作業機に設けられ、前記走行機体に対する前記作業部の姿勢を検出するための姿勢センサと、
    前記走行機体側に設けられ、前記走行機体の操作方法を音声で案内する走行機体側スピーカと、
    前記走行機体側スピーカから予め設定された音声を出力させる音声出力部と、
    前記オフセット作業機に設けられ、ブザー音を出力する作業機側スピーカと、
    前記基準値設定手段に設定された基準値と、前記作業方向検出手段及び前記作業位置検出手段により検出された前記作業部の作業方向及び作業位置とに基づいて、前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構の駆動を制御するとともに、前記音声出力部から出力される音声を選択制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記姿勢センサからの検出信号に基づいて前記走行機体に対する前記作業部の姿勢を判断する姿勢判断部と、
    前記姿勢判断部の判断に応じて、前記走行機体の先端部が圃場の隅部に移動したときに圃場の隅部に残存する未作業部分を作業する自動角塗り制御モードにおける操作方法に関する音声パターンを選択する音声パターン選択出力部と、
    前記音声パターン選択出力部によって選択された音声パターンの制御信号を前記走行機体側の受信機に送信する音声パターン送信部とを備え、
    前記制御手段は、前記自動角塗り制御モードを有し、
    該自動角塗り制御モード時における前記走行機体側スピーカの音声出力部は、前記音声パターン送信部から送信された音声パターンの制御信号を音声信号に変換して、自動角塗り制御モードにおける操作方法に関する音声を出力させ、
    前記自動角塗り制御モード時における前記作業機側スピーカは、前記音声パターン選択出力部によって選択された音声パターンの制御信号が音声パターン出力部によって音声信号に変換されて、ブザー音を出力させる
    ことを特徴とするオフセット作業機。
  2. 前記制御手段は、前記自動角塗り制御モード時における前記走行機体側スピーカからの音声案内中に、前記作業方向調整機構及び前記作業位置調整機構が次の音声に対応する制御信号により制御されると、案内中の音声を次の音声に切り替えて出力させることを特徴とする請求項1に記載のオフセット作業機。
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