JP6095972B2 - オフセット作業機及びこの制御方法 - Google Patents

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本発明は、走行機体に装着されて走行機体の走行位置に対して側方位置の圃場を作業可能なオフセット作業機及びこの制御方法に関するものである。
トラクタ等の走行機体に装着され、走行機体の進行方向に沿って圃場における各種の連続直進作業を行う作業機は、農業又は土木用機械としては一般的なものであり、作業の種類に応じた各種の作業機がある。このような作業機の中で、作業の特殊性から、走行機体の走行位置に対して側方にオフセットした位置を作業させるオフセット作業機が、畦塗り機等として知られている。
特に、畦塗り機は、広い圃場の外縁に亘って畦を成形するものであり、多大な時間と労力を要する畦塗作業の機械化を達成したものとして近年注目されている。畦塗り機の基本構成は、走行機体の後部に装着され、走行機体からの動力が入力される入力軸を備える装着部と、入力軸からの動力を伝達する動力伝達機構を備えると共に、オフセット位置での機体支持を行うオフセット機構部と、伝達された動力によって畦塗り作業を行う作業部とを備え、この作業部は、旧畦の一部を切り崩して土盛りを行う前処理部と、盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付ける整畦部と、を有してなる。
このような畦塗り機は、走行機体の進行に沿ってオフセット位置での直進作業を行うものであるが、矩形の圃場において圃場の辺に沿った直進作業を行う場合に、走行機体の先端部分が圃場の端に到達した時点でその後の直進作業を行うことができなくなるという問題がある。
この問題を解決するために、走行機体が圃場の隅部に到達すると、走行機体を旋回させながら畦塗り機の作業部が自動的に未作業部分に沿って移動するように構成された畦塗り機が開発されている(特許文献1参照)。
この畦塗り機は、走行機体の先端が圃場の隅部に到達した段階で走行機体を旋回させながら、走行機体の走行方向の変化に伴う作業部の位置と方向の変化を調整して直線状作業を行い、この直線状作業の終了時に走行機体を停止させ、この状態で直線状作業の終了した位置を起点とし、オフセット機構部(文献では伝動ケース)のオフセット角度を所定量変化させて更に隅部まで直線状作業を行い、更に、この直線状作業の終了した位置を起点として作業部を回動させて隅部を円弧状に形成する。
特許4878489号公報(図7、図8参照)
この従来の畦塗り機では、畦の隅部で円弧状の畦塗り作業が終了した後に、この畦に繋がる次の畦の畦塗り作業を行う場合には、畦塗り機を持ち上げて走行機体を次の畦に沿う位置に移動させ、次の畦で作業を開始する位置に作業部を降ろす位置合わせ作業が必要になり、連続作業を一旦中止せざるを得ず、作業能率が低下するため、改善が要望されている。
本発明は、このような要望に応えるために提案されたものであり、畦に繋がる次の畦まで連続的な前進作業を可能にして、作業能率を向上させることが可能なオフセット作業機及びこの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のオフセット作業機は、走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置の圃場を作業可能な作業部を備えるオフセット作業機(実施形態における畦塗り機1)であって、作業部の作業方向及び作業位置の基準値を設定する基準値設定手段(実施形態における記憶部71)と、作業部の作業方向を検出する作業方向検出手段(実施形態における角度センサ58)と、作業部の作業位置を検出する作業位置検出手段(実施形態における位置センサ60)と、作業部の作業方向を調整する作業方向調整機構(実施形態における方向シリンダ43)と、作業部の作業位置を調整する作業位置調整機構(実施形態における第1オフセットシリンダ13、第2オフセットシリンダ31)と、作業位置調整機構及び作業方向調整機構を駆動制御する制御手段(実施形態における制御装置70)と、を備え、制御手段が、作業部の作業位置及び作業方向を所定の状態に維持して、走行機体の走行に沿って作業部が作業する通常作業モードと、予め設定された作業位置及び作業方向を基準値とし、走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する自動直進作業制御モードと、自動直進作業制御モードの終了時の作業位置を起点とし、圃場隅部に残存する未作業部分を直線状に作業する隅部直線仕上げ作業制御モードと、隅部直線仕上げ作業制御モードの終了後に作業部の作業位置及び作業方向を変える位置合わせ制御モードと、走行機体が畦から離れた位置から畦に接近していくときに、予め設定された作業位置及び作業方向を基準値として、走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する畦寄せ走行制御モードと、を有することを特徴とする(請求項1)。
また、本発明のオフセット作業機は、走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置の圃場を作業可能な作業部を備えるオフセット作業機であって、作業部の作業方向及び作業位置の基準値を設定する基準値設定手段と、作業部の作業方向を検出する作業方向検出手段と、作業部の作業位置を検出する作業位置検出手段と、作業部の作業方向を調整する作業方向調整機構と、作業部の作業位置を調整する作業位置調整機構と、作業位置調整機構及び作業方向調整機構を駆動制御する制御手段と、を備え、制御手段が、作業部の作業位置及び作業方向を所定の状態に維持して、走行機体の走行に沿って作業部が作業する通常作業モードと、予め設定された作業位置及び作業方向を基準値とし、走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する自動直進作業制御モードと、自動直進作業制御モードの終了時の作業位置を起点とし、圃場隅部に残存する未作業部分を円弧状に作業する隅部円弧仕上げ作業制御モードと、走行機体が畦から離れた位置から畦に接近していくときに、予め設定された作業位置及び作業方向を基準値として、走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する畦寄せ走行制御モードと、を有することを特徴とする(請求項2)。
また、本発明のオフセット作業機は、走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置の圃場を作業可能な作業部を備えるオフセット作業機であって、作業部の作業方向及び作業位置の基準値を設定する基準値設定手段と、作業部の作業方向を検出する作業方向検出手段と、作業部の作業位置を検出する作業位置検出手段と、作業部の作業方向を調整する作業方向調整機構と、作業部の作業位置を調整する作業位置調整機構と、作業位置調整機構及び作業方向調整機構を駆動制御する制御手段と、を備え、制御手段が、作業部の作業位置及び作業方向を所定の状態に維持して、走行機体の走行に沿って作業部が作業する通常作業モードと、予め設定された作業位置及び作業方向を基準値とし、走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する自動直進作業制御モードと、自動直進作業制御モードの終了時の作業位置を起点とし、圃場隅部に残存する未作業部分を直線状に作業する隅部直線仕上げ作業制御モードと、隅部直線仕上げ作業制御モードの作業終了位置から連続して円弧状に作業する隅部円弧仕上げ作業制御モードと、走行機体が畦から離れた位置から畦に接近していくときに、予め設定された作業位置及び作業方向を基準値として、走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する畦寄せ走行制御モードと、を有することを特徴とする(請求項3)。
また、本発明に係わる隅部直線仕上げ作業制御モードにおける作業位置調整機構の制御は、間歇動作による制御であることを特徴とする(請求項4)。
また、本発明に係わる隅部円弧仕上げ作業制御モードおける作業位置調整機構及び作業方向調整機構の制御は、間歇動作による制御であることを特徴とする(請求項5)。
さらに、本発明のオフセット作業機の制御方法は、走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置の圃場を作業可能な作業部を備え、作業部の作業位置を調整するための作業位置調整機構と、作業部の作業方向を調整するための作業方向調整機構と、を有するオフセット作業機の制御方法であって、走行機体の直進走行に対して作業位置調整機構及び作業方向調整機構を所定状態に維持する通常作業モードと、走行機体の旋回に対して作業位置調整機構及び作業方向調整機構を調整駆動する自動直進作業制御モードと、走行機体の旋回に対して作業位置調整機構のみ調整駆動する隅部直線仕上げ作業制御モード又は、作業位置調整機構及び作業方向調整機構を調整駆動する隅部円弧仕上げ作業制御モードと、走行機体の畦寄せ走行に対して作業位置調整機構のみ調整駆動する畦寄せ走行制御モードと、を有し、隅部直線仕上げ作業制御モードでは、自動直進作業制御モードにおいて設定された作業位置の基準値と検出された作業位置の検出値との比較に応じて作業位置調整機構を調整駆動し、隅部円弧仕上げ作業制御モードでは、自動直進作業制御モード又は隅部直線仕上げ作業制御モードにおいて設定された作業位置及び作業方向の基準値と検出された作業位置及び作業方向の検出値との比較に応じて作業位置調整機構及び作業方向調整機構を調整駆動し、畦寄せ走行制御モードでは、隅部円弧仕上げ作業制御モード終了時の作業位置を起点として設定された作業位置の基準値と検出された作業位置の検出値との比較に応じて作業位置調整機構を調整駆動することを特徴とする(請求項6)。
本発明に係わるオフセット作業機及びこの制御方法によれば、上記特徴を有することで、畦に繋がる次の畦まで連続的な前進作業を可能にして、作業能率を向上させることが可能なオフセット作業機及びこの制御方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る畦塗り機の全体構成を示した平面図である。 畦塗り機の全体構成を示した一部省略の斜視図である。 畦塗り機の全体構成を示した一部省略の平面図である。 畦塗り機の全体構成を示した一部省略の左側面図である。 畦塗り機の全体構成を示した一部省略の右側面図である。 畦塗り機に設けられた位置センサの説明図である。 畦塗り機の制御装置のブロック図である。 畦塗り機の制御装置による通常作業モード時の制御内容を示したフローチャートである。 畦塗り機の制御装置による自動直進作業制御モード時の制御内容を示したフローチャートである。 畦塗り機の制御装置による隅部仕上げ制御モード(隅部直線仕上げ作業制御モード)時の制御内容を示したフローチャートである。 畦塗り機の制御装置による隅部仕上げ制御モード(隅部円弧仕上げ作業制御モード)時の制御内容を示したフローチャートである。 畦塗り機の制御装置による位置合わせ制御モード時の制御内容を示したフローチャートである。 畦塗り機の制御装置による畦寄せ走行制御モード時の制御内容を示したフローチャートである。 自動直進作業制御モード時における走行機体旋回時(初期〜中期)の制御状態及び自動直進作業制御状態を示した状態図である。 自動直進作業制御モード時における走行機体旋回時(終期)の制御状態及び自動直進作業制御状態を示した状態図である。 隅部直線仕上げ作業制御モード時における走行機体停止時の直線仕上げ制御状態を示した状態図である。 位置合わせ制御モード時における走行機体及び畦塗り機の制御状態を示した状態図である。 幅寄せ走行制御モード時における走行機体前進走行時の制御状態及び直進作業制御状態を示した状態図である。 隅部円弧仕上げ作業制御モード時における走行機体停止時の小径の円弧作業制御状態を示した状態図である。 隅部円弧仕上げ作業制御モード時における走行機体停止時の大径の円弧作業制御状態(初期〜中期)を示した状態図である。 隅部円弧仕上げ作業制御モード時における走行機体停止時の大径の円弧作業制御状態(後期)を示した状態図である。 隅部円弧仕上げ作業制御モードの終了後おける幅寄せ走行制御モード時における走行機体前進走行時の制御状態及び直進作業制御状態を示した状態図である。
以下、本発明のオフセット作業機及びこの制御方法の好ましい実施の形態について、図1〜図22を参照しながら説明する。なお、本実施の形態は、オフセット作業機の一例として畦の整畦作業を行う畦塗り機を例として説明する。なお、図1に示す矢印の方向を前後方向及び左右方向として以下説明する。
畦塗り機1は、図1、図2、図3に示すように、走行機体90(図2参照)の後部に設けられた三点リンク連結機構(図示せず)に連結されて、走行機体90の前進走行に伴って進行する。
畦塗り機1は、走行機体90に装着されて走行機体90から伝達される動力が入力される入力軸11a(図1参照)を備えた装着部10と、装着部10に設けられた第1オフセットシリンダ13によって装着部10に対して装着部幅方向(左右方向)に揺動可能な第1オフセット機構部20と、第1オフセット機構部20の移動端側(後端側)に設けられた第2オフセットシリンダ31(図2参照)によって第1オフセット機構部20の移動端側に対して左右方向に揺動可能な第2オフセット機構部30と、第2オフセット機構部30の移動端側に垂直方向に延びる回転駆動軸40(図3参照)を回動支点として水平方向に回動可能に配設されて入力軸11aから伝達される動力によってオフセット作業を行なう作業部50とを有してなる。
装着部10の左右方向の中央下部にはギアボックス11(図1参照)が設けられ、このギアボックス11に前述した入力軸11aが設けられている。入力軸11aは、走行機体90のPTO軸(図示せず)からの動力を図示しない伝動軸を介して伝達されるようになっている。
第1オフセット機構部20は、前端側が装着部10に回動自在に連結されて後方側へ延びるオフセットフレーム22と、オフセットフレーム22の左側に沿って並設されて前端側が装着部10の左側に回動自在に連結された第1リンク部材23を有する。第1リンク部材23の後端側には、オフセットフレーム22の後端部との間に連結された連結アーム部材25が回動自在に取り付けられている。第1オフセットシリンダ13は、装着部10とオフセットフレーム22との間に接続されている。第1オフセット機構部20は、オフセットフレーム22、第1リンク部材23、装着部10及び連結アーム部材25によって平行リンク機構を形成している。
オフセットフレーム22は、前述した第1オフセットシリンダ13の伸縮により左右方向に揺動可能であり、オフセットフレーム22の装着部10側に設けられた伝動軸24b及びオフセットフレーム22に設けられた動力伝達機構24(図2参照)を介してオフセットフレーム22の後端側に配設された従動軸22aを回転駆動させるようになっている。この従動軸22aは略垂直方向へ延び、その上部には、動力伝達機構24の一部であるスプロケット24a(図2参照)が設けられている。
第2オフセット機構部30は、連結アーム部材25と一体的に接続されてオフセットフレーム22の下方に配置され連結アーム部材25と並んで左右方向に延びる第1リヤフレーム33と、前端部が第1リヤフレーム33の右側端部に回動自在に連結されて後方側へ延びるリヤアーム34(図2参照)と、リヤアーム34の左側に沿って並設されて前端側が第1リヤフレーム33の左側に回動自在に連結された第2リンク部材35と、第2リンク部材35の後端部とリヤアーム34の後端部との間に連結された第2リヤフレーム36とを有してなる。第2オフセット機構部30は、第1リヤフレーム33、リヤアーム34、第2リンク部材35及び第2リヤフレーム36によって平行リンク機構を形成している。
リヤアーム34は、図4に示すように、その後端部が動力伝達軸37aを内蔵する軸ケース上部37の周面に接続されている。動力伝達軸37aは、従動軸22aから伝達される動力を受けて回転する。軸ケース上部37は略垂直方向に延びてリヤアーム34の揺動とともに移動する。軸ケース上部37の下側には、前述した第2リヤフレーム36を接続する軸ケース下部38が軸ケース上部37に対して回動自在に保持されている。さらに軸ケース下部38の下側には、作業部50が接続された回転軸ケース39が回動自在に保持されている。
軸ケース上部37の周面の前側と第1リヤフレーム33との間には前述した第2オフセットシリンダ31(図2参照)が接続されている。この第2オフセットシリンダ31の伸縮によって第2オフセット機構部30が左右方向に揺動可能である。
軸ケース上部37に内蔵された動力伝達軸37aの下部には、作業部50の回動中心軸となる回転駆動軸40が動力伝達軸37aと同軸上に連結されている。回転駆動軸40の外側にはこれを覆う回転軸ケース39が設けられている。
リヤアーム34の上方には、リヤアーム34を補強する補強板42が設けられている。この補強板42は、オフセットフレーム22の後端側上部と軸ケース上部37の上方との間に接続されて、リヤアーム34の作業部50の支持を補強している。この補強板42のオフセットフレーム側の端部には前述した従動軸22aに接続されたスプロケット24aが設けられ、補強板42の軸ケース上部側の端部にもスプロケット37bが設けられ、これらのスプロケット24a、37b間に掛け回される図示しないチェーンを介して動力伝達軸37a及び回転駆動軸40への動力伝達が可能である。
軸ケース下部38は、その後側に第2リヤフレーム36が固着されている。第2リヤフレーム36は、図2に示すように、その右側端部が軸ケース下部38の後側周面に固着され、その左側が畦塗り機1の幅方向左側へ延びる。この第2リヤフレーム36の左側端部と第1リヤフレーム33との間に前述した第2リンク部材35が接続されている。軸ケース下部38の前側には、前方側へ突出する接続アーム38aが設けられ、この接続アーム38aに作業部50を回動させる方向シリンダ43の一端側が接続されている。方向シリンダ43の接続の詳細は後述する。
回転軸ケース39の下部には作業部50が接続されている。作業部50は、図4及び図5に示すように、進行方向前側から後側に向かって旧畦の天場を処理する天場処理部51と、旧畦の一部を切り崩して土盛り作業を行う前処理部53と、この前処理部53によって前方に盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付けて新しい畦を整畦する整畦部55とを備える。前処理部53及び整畦部55は回転軸ケース39の下部から延びる動力伝達ケース45に装着されている。回転駆動軸40に伝動された動力は、動力伝達ケース45内の動力伝達機構を介して天場処理部51、前処理部53、整畦部55に伝達される。
天場処理部51は、回転軸ケース39の上部に一端側が接続されて前側へ延びる支持フレーム46の先端部に上下位置調整機構47を介して上下方向に位置調整可能に支持されている。この支持フレーム46に前述した方向シリンダ43の他端側が接続されている。このため、第2オフセットシリンダ31の伸縮を規制した状態で方向シリンダ43を伸縮させると、作業部50を回動させることができる。
ここで、天場処理部51は、必要に応じて取り外してもよい。前処理部53はロータリ爪を駆動軸に装着したロータリ耕耘型の前処理機構である。また、整畦部55は、図3に示すように、畦の上面を成形する円筒ドラム55aと畦の側面を成形する円錐傘状ドラム55bからなる整畦ドラムである。
このような基本構成を備えた畦塗り機1は、第1オフセットシリンダ13及び第2オフセットシリンダ31が作業部50の作業位置を調整するための作業位置調整機構として機能し、方向シリンダ43が作業部50の作業方向を調整するための作業方向調整機構として機能する。
また、畦塗り機1には、作業部50の作業方向を検出する作業方向検出手段としての角度センサ58が装備されている。この角度センサ58は、第2オフセット機構部30に対する相対的な作業部50の方向変化を検出するものではなく、作業部50単独の圃場面に対する作業方向の変化を検出するものであり、例えば、ジャイロセンサ等を採用することができる。本実施例では、角度センサ58は第2オフセット機構部30の回転駆動軸40の周囲に配備されている。
また、作業部50には、この作業位置を検出する作業位置検出手段としての位置センサ60が装備されている。この位置センサ60は、図示省路の支持ケースから取付アーム61を介して整畦部55の円筒ドラム55aの後方に配備されている。
位置センサ60は、図6に示すように、回転軸の回転変位を検出するポテンショメータを内蔵し、この回転軸にセンサロッド60aの一端が固定されている。センサロッド60aは長さを調整することで感度調整が可能な棒状部材であって、その先端に接触部60bが設けられ、この接触部60bが新畦Snの側面に接するように付勢されている。そして、基準の位置に対して、図示のa側にセンサロッド60aが振れると、基準に対して作業部50が進行方向左側に移動したことが検出され、図示のb側にセンサロッド60aが振れると、基準に対して作業部50が進行方向右側に移動したことが検出される。
このように構成された畦塗り機1には、図3に示すように、角度センサ58からの検出信号及び位置センサ60からの検出信号に基づいて、第1オフセットシリンダ13、第2オフセットシリンダ31及び方向シリンダ43の伸縮制御を行う制御装置70が備えられている。
図7は、この制御装置70の構成を示したブロック図である。制御装置70は、図7に示すように、記憶部71と比較演算部73と信号出力部75とを主要部として備えている。記憶部71には、作業位置基準値Xo(71a)と作業方向基準値Ao(71b)と制御プログラム71cとが記憶されており、比較演算部73には、比較手段73a,73bが設けられている。
記憶部71と比較演算部73との間には設定信号切換機77が設けられている。この設定信号切換機77は、制御装置70に設けられた自動直進作業制御スイッチ79、隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80、隅部円弧仕上げ作業制御スイッチ81、位置合わせ制御スイッチ82、畦寄せ走行制御スイッチ83の操作に応じた後述する制御モードに切り替え可能になっている。
隅部円弧仕上げ作業制御スイッチ81には、自動直進作業の終了した後に圃場の隅部の端を比較的に大きな円弧を形成する際に操作される大円弧仕上げスイッチ81aが設けられている。これらの制御スイッチは、走行機体90(図1参照)の運転キャビン内に設けられて運転キャビン内に搭乗した作業者によって操作される。信号出力部75には、作業位置調整出力部75aと作業方向調整出力部75bとが設けられている。なお、これらの制御スイッチは、走行機体90(図1参照)のステアリング動作等と連動させた自動スイッチや角度センサ58の検出値が許容値以上になった場合に作動する自動スイッチ等によることもできる。
記憶部71に記憶される作業位置基準値Xo(71a)及び作業方向基準値Ao(71b)は、制御装置70が後述する制御モードに対応した自動制御を実行するのに予め設定される。詳細は後述する。そして、角度センサ58の検出信号と作業方向基準値Aoとが比較手段73bで比較され、その差を無くすように作業方向調整出力部75bから方向シリンダ43を駆動制御する制御信号が出力される。また、位置センサ60の検出信号と作業位置基準値Xoとが比較手段73aで比較され、その差を無くすように作業位置調整出力部75aから第1オフセットシリンダ13及び第2オフセットシリンダ31を駆動制御する制御信号が出力される。
また、制御装置70には、姿勢判断部85、ブザー音出力部86が設けられている。姿勢判断部85は、後述する姿勢センサ63からの検出信号に基づいて走行機体90に対する作業部50の姿勢を判断する。姿勢センサ63は、図2に示すように、オフセットフレーム22の装着部10側に配設された伝動軸24bに設けられ装着部10に対するオフセットフレーム22の揺動角度αを検出する第1揺動角センサ63aと、オフセットフレーム22に配設された従動軸22aに設けられオフセットフレーム22に対するリヤアーム34の揺動角度βを検出する第2揺動角センサ63bと、第2オフセット機構部30の動力伝達軸37aに設けられてリヤアーム34(図2参照)に対する作業部50の回動角度γを検出する回動角センサ63cとを有してなる。第1揺動角センサ63a、第2揺動角センサ63b、回動角センサ63cはポテンショメータであり、これらのセンサからの検出信号が図6に示す姿勢判断部85に送られる。
なお、揺動角度αは、走行機体90の進行方向に対して左右方向に延びる仮想線Xと、オフセットフレーム22の延びる方向の仮想線Yとのなす角度を示す。また、揺動角度βは、オフセットフレーム22の延びる方向の仮想線Yに対してリヤアーム34(図2参照)の延びる方向の仮想線Zとのなす角度を示す。また、回動角度γは、整畦部55の回転中心軸線と同軸上に延びる仮想線Qとリヤアーム34の延びる方向の仮想線Zとのなす角度を示す。
姿勢判断部85には、作業部50の複数の姿勢に対応する第1揺動角センサ63a、第2揺動角センサ63b、回動角センサ63c(以下、これらをまとめて「姿勢センサ63」と記す。)の検出信号が予め記憶されている。
具体的には、姿勢判断部85には、図15(d)に示すように、走行機体90が圃場の隅部Hnで旋回して停止する位置の直前位置に到達したときの作業部50の姿勢に対応する姿勢センサ63の検出値(以下、「θ1」と記す。)と、図16(g)に示すように、走行機体90が圃場の隅部Hnで旋回前進して停止した状態で、作業部50が畦の隅部Hnの端まで直線作業を行ったときの作業部50の姿勢に対応する姿勢センサ63の検出値(以下、「θ2」と記す。)と、図17(h)に示すように、走行機体90が圃場の隅部Hnで旋回前進して停止した状態で、作業部50が圃場の隅部Hnの次の畦Ubの手前で前進作業が可能な姿勢に対応する姿勢センサ63の検出値(以下、「θ3」と記す。)と、図18(m)及び図22(m)に示すように、走行機体90が次の畦Ub側に接近しながら前進走行して次の畦Ubに沿ったときの作業部50の姿勢に対応する姿勢センサ63の検出値(以下、「θ4」と記す。)と、図19(i)、図21(j)に示すように、走行機体90が旋回して圃場の隅部Hnで停止した状態で、作業部50が畦の隅部Hnの端の一端から円弧作業を行って他端に到達したときの作業部50の姿勢に対応する姿勢センサ63の検出値(以下、「θ5」と記す。)が記憶されている。
ブザー音出力部86は、図7に示すように、姿勢判断部85により姿勢センサ63の検出値が所定値(θ1〜θ5)のいずれかであると判断されると、スピーカ65からブザー音を出力させる。なお、ブザー音は、姿勢センサ63の検出値に応じて音色が異なるものでもよいし、姿勢センサ63の検出値に応じた音声パターンでもよい。スピーカ65は、走行機体90(図1参照)の運転キャビン内に設けられる。
次に、このように構成された制御装置70の作動内容について、図8〜図22を参照しながら説明する。図8〜図13は、本実施例の制御装置70における制御フローを示した説明図である。図8は通常作業モードにおける制御フロー、図9は自動直進作業制御モードにおける制御フロー、図10は隅部仕上げ制御モード(隅部直線仕上げ作業制御モード)における制御フロー、図11は隅部仕上げ制御モード(隅部円弧仕上げ作業制御モード)における制御フロー、図12は位置合わせ制御モードにおける制御フロー、図13は畦寄せ走行制御モードにおける制御フローを示している。
また、図14、図15は自動直進作業制御モードにおける制御状態図、図16は隅部直線仕上げ作業制御モードにおける制御状態図、図17は位置合わせ制御モードにおける制御状態図、図18、図22は畦寄せ走行制御モードにおける制御状態図、図19、図20、図21は隅部円弧仕上げ作業制御モードにおける制御状態図を示している。
先ず、通常作業モードについて図7及び図8を参照しながら説明する。通常作業モードは、畦の一辺に沿って走行機体90が前進走行しながら畦塗り機1が畦塗り作業を行う場合の作業方法である。図7及び図8に示すように、先ず、作業が開始されて(S10)、制御装置70の電源がONになると(S11)、角度センサ58及び位置センサ60が作動して検出が開始される(S12A,S12B)。ここでは、第1オフセットシリンダ13と第2オフセットシリンダ31と方向シリンダ43は所定状態に維持されており、走行機体90を直進走行させながら、作業部50によって直線的な畦塗作業を進める。
この通常作業モードでは、角度センサ58及び位置センサ60の検出値が制御装置70の記憶部71に送られ、作業位置基準値Xo(71a)及び作業方向基準値Ao(71b)の設定がなされる(S13)。この作業位置基準値Xo及び作業方向基準値Aoの設定は、随時送られてくる検出値から平均値を求めて基準値を算出するようにしても良いし、送られてくる検出値と記憶されている基準値とを置き換えて随時更新するようにしても良い。
この基準値設定(S13)は、通常作業モードの作業終了(S14,S16)まで続けられ、その間に、自動直進作業制御スイッチ79がONになると(S15)、通常作業モードが終了し(S17)、図8に示した自動直進作業制御モードに移行する(S21)。
次に、自動直進作業制御モードについて、図7及び図9を参照しながら説明する。図7及び図9に示すように、自動直進作業制御スイッチ79がONになると(S22)、予め設定された制御プログラムAに対応する所定の動作で、更に圃場の隅部まで作業部50が進行する。先ず、その時点で設定されている作業位置基準値Xo及び作業方向基準値Aoを自動直進作業制御モードの基準値に設定する(S23)。
自動直進作業制御モードに移行して、走行機体90の旋回操作がなされると(S24)、制御プログラムAに対応する所定の動作で、更に圃場の隅部まで作業部50が直線状に進行する。具体的には、角度センサ58による方向検出と位置センサ60による位置検出がなされる(S25A,S25B)。そして、制御装置70で、角度センサ58の検出値Atと設定された作業方向基準値Aoとの比較がなされ、比較手段73bにおいて、制御偏差|At−Ao|が求められ(S26A)、それがゼロになるまで方向シリンダ43に作業方向調整出力部75bから制御信号が送られて方向制御がなされる(S27A)。また、位置センサ60の検出値Xtと設定された作業位置基準値Xoとの比較がなされ、比較手段73aにおいて、制御偏差|Xt−Xo|が求められ(S26B)、それがゼロになるまで第1オフセットシリンダ13に作業位置調整出力部75aから制御信号が送られて作業位置制御がなされる(S27B)。そして、自動直進作業制御スイッチ79がOFFになったところで自動直進作業制御モードを終了し(S28)、その後に自動直進作業を終了する(S29)。そして、圃場隅部に残存する未作業部分を畦塗り作業する場合には、隅部仕上げ作業制御モードへ移行する(S30)。
図14、図15は、前述した自動直進作業制御モードにおける走行機体旋回時の制御状態、並びに自動直進作業制御状態を示した状態図である。例えば、図14(a)、図14(b)、図14(c)、図15(d)、図15(e)に示すように、畦塗り機1が装着された走行機体90が、圃場の隅部Hnで不動の旋回中心Crの回りに旋回して、畦塗り作業が行われた畦Uに対して交差(図面では略直交)する次の畦Ubに沿った位置に移動する場合、走行機体90の進行方向に対して第1オフセット機構部20が進行方向に対して左側へ回動するとともに作業部50が右側方向へ回動する(図14(a)、図14(b)、図14(c)、図15(d)参照)。そして、第1オフセット機構部20のオフセットフレーム22の揺動角度αが所定の角度になるように走行機体90を前進させて停止させる(図15(e)参照)。
このため、走行機体90の先端部が圃場の隅部Hnの端の周辺に移動したときに、自動直進作業制御モードが選択操作されると、畦塗り機1の作業部50によって畦の隅部Hnの端の付近まで直線状の畦塗り作業を自動的に行うことができる。但し、自動直進作業制御モードが終了した時点で、圃場の隅部Hnに残存する未作業部分An(図15(d))参照)を畦塗り作業する場合には、隅部仕上げ制御モードに移行する。
次に、圃場の隅部Hnに残存する未作業部分Anに対して直線状の畦塗り作業を行う場合の隅部仕上げ制御モードについて、図7及び図10を参照しながら説明する。なお、本実施例では、隅部仕上げ制御モードにおいて、隅部を直線状に仕上げるモード(隅部直線仕上げ作業制御モード)と、円弧状に仕上げるモード(隅部円弧仕上げ作業制御モード)の2種類が設定されている。隅部円弧仕上げ作業制御モードの詳細については後述する。
図7及び図10に示すように、隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80がONになると(S31)、予め設定された制御プログラムBに対応する所定の動作で、更に圃場の隅部の端まで作業部50が進行する。具体的には、隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80がONの状態になると(S31)、隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80が操作された時点で設定されている作業位置基準値Xo及び作業方向基準値Aoを隅部直線仕上げ作業制御モードの基準値に設定する(S32)。
基準値が設定されると、角度センサ58による方向検出と位置センサ60による位置検出がなされる(S33A,S33B)。そして、前述したように制御装置70で、角度センサ58の検出値Atと設定された作業方向基準値Aoとの比較がなされ、比較手段73bにおいて、制御偏差|At−Ao|が求められ(S34A)、それがゼロになるまで方向シリンダ43に作業方向調整出力部75bから制御信号が送られて方向制御がなされる(S35A)。また、位置センサ60の検出値Xtと設定された作業位置基準値Xoとの比較がなされ、比較手段73aにおいて、制御偏差|Xt−Xo|が求められ(S34B)、それがゼロになるまで第1オフセットシリンダ13及び第2オフセットシリンダ31に作業位置調整出力部75aから制御信号が送られて作業位置制御がなされる(S35B)。なお、これら作業位置制御及び作業方向制御は段階的に変化する間歇動作である。そして、隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80がOFFになったところで隅部直線仕上げ作業制御モードを終了し(S36)、その後に自動直進作業を終了する(S37)。そして、畦塗り作業を行った畦Uと公差する次の畦Ubを畦塗り作業をする場合には、位置合わせ制御モードに移行する(S38)。
図16は、隅部直線仕上げ作業制御モードにおける畦塗り機1の制御状態、並びに隅部直線仕上げ作業制御状態を示した状態図である。例えば、図16(f)、図16(g)に示すように、畦塗り機1が装着された走行機体90が、図15(e)に示す自動直進作業制御モードが終了した状態、即ち、畦塗り作業を行った畦Uと交差(図面では略直交)する次の畦Ubに沿った位置に停止している状態で、自動直進作業制御モードの終了時の作業位置P0(図15(e)参照)を起点として、第1オフセット機構部20が走行機体90の幅方向右側へ回動するとともに、第2オフセット機構部30が走行機体90の幅方向右側に回動する。そして、第1オフセット機構部20が畦Uに対して略直交する方向に伸びると、第1オフセット機構部20が走行機体90の幅方向右側へ回動するとともに、第2オフセット機構部30が走行機体90の幅方向左側に回動する(図16(f)、図16(g)参照)。従って、作業部50は方向を維持したまま畦の隅部Hnの端まで直線状に移動しながら畦塗り作業を行う。
このため、走行機体90の先端部が圃場の隅部Hnの端の周辺に移動したときに、隅部直線仕上げ作業制御モードが選択操作されると、畦塗り機1の作業部50によって畦の隅部Hnの端まで畦塗り作業を自動的に行うことができる。
次に、圃場の隅部Hnの端まで畦塗り作業を行った畦Uに対して交差する次の畦Ubの隅部に作業部を位置合わせする場合の位置合わせ制御モードについて、図7及び図12を参照しながら説明する。
図7及び図12に示すように、位置合わせ制御スイッチ82がONになると(S39)、予め設定された制御プログラムCに対応する所定の動作で作業部50が移動する。具体的には、位置合わせ制御スイッチ82がONされると、この位置合わせ制御スイッチ82が操作された時点で設定されている作業位置基準値Xo及び作業方向基準値Aoを位置合わせ制御モードの基準値に設定する(S40)。
基準値が設定されると、畦塗り機1を持ち上げる操作がされて、三点リンク連結機構を介して畦塗り機1が持ち上げられる(S41)。そして、制御プログラムDに基づいて基準位置から次の畦Ubの畦塗り作業が可能な位置を算出する(S42)。そして、制御装置70は、算出された作業部の位置になるように、第1オフセットシリンダ13及び方向シリンダ43の伸縮を制御して作業部50を旋回させる(S43)。
作業部50の位置及び方向が算出された位置及び方向になると(S44)、走行機体90を後方へ移動させる操作が行われる(S45)。そして、作業部50を圃場の隅部Hnの端に降ろす操作が行われ(S46)、作業部50が圃場の隅部Hnの端に降ろされると位置合わせモードが終了し、その後に位置合わせ作業が終了する(S47)。そして、次の畦を畦塗り作業する場合には、畦寄せ走行制御モードに移行する(S48)。
図17は、位置合わせ制御モードにおける畦塗り機1の制御状態を示した状態図である。図17(h)、図17(i)、図17(j)に示すように、畦塗り機1が装着された走行機体90が、畦塗り作業を行った畦Uと交差(図面では略直交)する次の畦Ubに沿った位置に停止している状態で、隅部直線仕上げ作業制御モードの終了時の作業位置P1(図16(g)参照)を起点として、作業部50を持ち上げ支持する。そして、作業部50が次の畦Ub上であって次の畦Ubの延びる方向に沿って移動するように、第1オフセット機構部20を走行機体90の幅方向右側へ回動するとともに作業部50を反時計方向に回動する(図17(h)参照)。
そして、作業部50が圃場の隅部Hnの次の畦のUbの端に移動するように、走行機体90を後方側へまっすぐに移動させて、作業部50を圃場の隅部Hnの端に降ろす(図17(i)参照)。そして、走行機体90を前進走行させて作業部50が次の畦Ubに沿って直線状に畦塗り作業を行う(図17(j)参照)。
このように、作業部50が圃場の隅部Hnの畦Uの端に移動したときに、位置合わせ制御モードが選択操作されると、走行機体90に対する作業部50の位置及び方向を自動的に変更することができる。また、走行機体90を次の畦Ubに対して位置合わせ操作(ハンドル操作)をする必要がないので運転も容易である。
次に、圃場の次の畦Ubに対して直線状の畦塗り作業を行う場合の畦寄せ走行制御モードについて、図7及び図13を参照しながら説明する。このモードは、走行機体90が次の畦Ubに対して内側に離れた位置で停止している場合に用いられる。
図7及び図13に示すように、畦寄せ走行制御スイッチ83がONになると(S49)、予め設定された制御プログラムDに対応する所定の動作で、走行機体90が次の畦Ubに接近しながら前進走行するとともに、作業部50が次の畦Ubに沿って直線状に移動する。具体的には、畦寄せ走行制御スイッチ83がONの状態になると(S49)、この畦寄せ走行制御スイッチ83が操作された時点で設定されている作業位置基準値Xo及び作業方向基準値Aoを、畦寄せ走行制御モードの基準値に設定する(S50)。そして、走行機体90が次の畦Ub側に接近移動しながら前進走行するように畦寄せ走行操作が行われる(S51)。
基準値が設定された状態で走行機体90が前進走行すると、角度センサ58による方向検出と位置センサ60による位置検出がなされる(S52A,S52B)。そして、前述したように制御装置70で、角度センサ58の検出値Atと設定された作業方向基準値Aoとの比較がなされ、比較手段73bにおいて、制御偏差|At−Ao|が求められ(S53A)、それがゼロになるまで方向シリンダ43に作業方向調整出力部75bから制御信号が送られて方向制御がなされる(S54A)。また、位置センサ60の検出値Xtと設定された作業位置基準値Xoとの比較がなされ、比較手段73aにおいて、制御偏差|Xt−Xo|が求められ(S53B)、それがゼロになるまで第1オフセットシリンダ13に作業位置調整出力部75aから制御信号が送られて作業位置制御がなされる(S54B)。そして、畦寄せ走行制御スイッチ83がOFFになったところで畦寄せ走行制御モードを終了し(S55)、その後に畦寄せ走行作業を終了する(S56)。
図18は、畦寄せ走行制御モードにおける畦塗り機1の制御状態、並びに畦寄せ走行制御状態を示した状態図である。図18(k)及び図18(l)に示すように、畦塗り機1が装着された走行機体90が、次の畦Ubから離れた状態で前進しながら次の畦Ub側に接近移動すると、第2オフセット機構部30が走行機体90の幅方向左側に回動して、作業部50が次の畦Ubに沿って直線状に移動しながら畦塗り作業を行う。そして、走行機体90が次の畦Ubに接近して沿った状態で前進走行すると、図18(m)に示すように、第1オフセット機構部20を走行機体90の幅方向左側に回動して、作業部50は直線状の移動が維持されながら畦塗り作業を行う。
このように、走行機体90が圃場の隅部Hnで次の畦Ubから離れた位置に移動した状態で、畦寄せ走行制御モードが選択操作されると、作業部50の向きを直線状に維持したままで走行機体90を次の畦Ubに接近させながら前進走行させることができる。最終的に走行機体90が畦Ubに接近して沿った状態で前進走行すると、安定した走行ができ、より精度の高い畦塗り作業を行うことができる。
なお、前述した実施例では、自動直進作業制御モードが終了した後に、圃場の隅部Hnの畦Uをさらに直線仕上げを行う隅部直線作業制御モードを行う場合を示したが、自動直進作業制御モードが終了した後に、隅部の畦Uを円弧状に仕上げる隅部円弧作業制御モードを選択してもよい。
次に、隅部円弧作業制御モードについて、図7及び図11を参照しながら説明する。図11に示すように、隅部円弧仕上げ作業制御スイッチ81がONになると(S60)、予め設定された制御プログラムEに対応する所定の動作で、作業部50が圃場の隅部Hnの端を円弧状に移動する。具体的には、隅部円弧仕上げ作業制御スイッチ81がONの状態になると(S60)、隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80が操作された状態にあれば(S61)、隅部円弧仕上げ作業制御スイッチ81が操作された時点で設定されている作業位置基準値Xo及び作業方向基準値Aoを隅部直線仕上げ作業制御モードの基準値に設定する(S62)。
基準値が設定されると、直線作業制御、即ち、前述した図10のS33〜S35の作業位置制御及び作業方向制御が行われる(S63)。そして、隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80がOFFになったところで隅部直線仕上げ作業制御モードを終了する(S64)。そして、隅部直進作業制御モードの終了時の作業位置を起点として、作業部50が比較的に小さな一定の半径で移動するように、角度センサ58の検出値Atと位置センサ60の検出値Xt(S)から第1オフセットシリンダ13、第2オフセットシリンダ31及び方向シリンダ43の伸縮を制御する曲線作業制御を行う(S65)。そして、隅部円弧仕上げ作業制御スイッチ81がOFFになったところで隅部円弧仕上げ作業制御モードを終了する(S66)。その後に隅部円弧仕上げ作業を終了する(S74)。
一方、S61において、隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80が非操作状態であって、自動直進作業制御モードが終了した状態にある場合に、大円弧仕上げスイッチ81aが操作された状態になると(S67)、自動直進作業制御モードの終了時の作業位置を基準位置に設定する(S68)。そして、制御装置70で、この基準位置を起点として直線作業制御、即ち、前述した図10のS33〜S35の作業位置制御及び作業方向制御が行われる(S69)。
そして、第1オフセット機構部20が畦Uに対して略直交する方向に延びる位置に移動すると、直線作業を終了する(S70)。そして、直線作業が終了した位置を円弧作業の基準値として設定する(S71)。そして、この基準位置を起点として、作業部50が一定の半径で移動するように曲線作業制御を行う(S72)。即ち、角度センサ58の検出値Atと位置センサ60の検出値Xt(S)から第1オフセットシリンダ13及び方向シリンダ43の伸縮を制御する(S72)。なお、これら作業位置制御及び作業方向制御は段階的に変化する間歇動作である。そして、大円弧仕上げスイッチ81aがOFFになったところで隅部円弧仕上げ作業制御モードを終了し(S73)、その後に隅部円弧仕上げ作業を終了する(S74)。そして、畦塗り作業を行った畦Uと交差する次の畦Ubを畦塗り作業をする場合には、前述した畦寄せ走行制御モードに移行する(S48)。
図19は、隅部円弧仕上げ作業制御モードにおいて圃場の隅部の端を小径の曲線作業する場合の畦塗り機1の制御状態、並びに隅部円弧仕上げ作業制御状態を示した状態図である。図19(g)、図19(h)、図19(i)に示すように、畦塗り機1が装着された走行機体90が、畦塗り作業が行われた畦と交差(図面では略直交)する次の畦Ubに沿った位置に停止している状態で(図19(g)参照)、隅部直線仕上げ作業制御モードの終了時の作業位置を起点として、第1オフセット機構部20の走行機体幅方向右側への回動とともに、作業部50の走行機体幅方向左側への回動により、作業部50が畦Uの隅部Hnの端において円弧状に移動しながら畦塗り作業を行う(図19(h)、図19(i)参照)。
このため、走行機体90が圃場の隅部Hnで旋回前進して停止したとき(図15(e)参照)に、隅部円弧仕上げ作業制御モード並びに隅部直線仕上げ作業制御モード(スイッチ)が選択操作されると、畦塗り機1の作業部50によって畦の隅部Hnの端を小径の円弧状に形成する畦塗り作業を自動的に行うことができる。
図20及び図21は、隅部円弧仕上げ作業制御モードにおいて圃場の隅部の端を比較的大径の曲線作業する場合の畦塗り機1の制御状態、並びに隅部円弧仕上げ作業制御状態を示した状態図である。図20(f)、図20(g)、図20(h)、図21(i)に示すように、畦塗り機1が装着された走行機体90が、畦塗り作業が行われた畦Uと交差(図面では略直交)する次の畦Ubに沿った位置に停止している状態で(図15(e)参照)、自動直進作業制御モードの終了時の作業位置P0を起点として、第1オフセット機構部20及び第2オフセット機構部30の走行機体幅方向右側への回動により、作業部50が方向を維持したまま畦Uに沿って直線状に移動しながら畦塗り作業を行う。
そして、第1オフセット機構部20が畦Uに対して略直行する方向に伸びたところで(図20(f)参照)、作業部50の直線作業を終了し、直線作業の終了位置を起点として、第1オフセット機構部20の走行機体幅方向右側への回動とともに、作業部50の走行機体幅方向左側への回動により、作業部50が圃場の隅部を一定の半径で円弧状の畦塗り作業を行う(図20(g)、図20(h)、図20(i)参照)。
なお、図示はしないが、畦塗り機1が装着された走行機体90が、畦塗り作業が行われた畦Uと交差(図面では略直交)する次の畦Ubに沿った位置に停止している状態で(図15(e)参照)、自動直進作業制御モードの終了時の作業位置P0を起点として、第1オフセット機構部20の走行機体幅方向右側への回動とともに、作業部50の走行機体幅方向左側への回動により、作業部50が圃場の隅部を一定の半径で円弧状の畦塗り作業を行うこともできる。
このため、走行機体90が圃場の隅部Hnで旋回前進して停止したとき(図15(e)参照)に、隅部円弧仕上げ作業制御モード並びに大円弧仕上げスイッチ81a(図7参照)が選択操作されると、畦塗り機1の作業部50によって畦の隅部Hnを比較的に大きな円弧状に形成する畦塗り作業を自動的に行うことができる。なお、図7に示す隅部円弧仕上げ作業制御スイッチ81は、大円弧仕上げスイッチ81aの操作時に円弧の半径を調整可能に構成されてもよい。
次に、畦Uの隅部Hnの端を円弧状に形成した後に、次の畦Ubを畦塗りする場合には、畦寄せ走行作業モードを選択操作する。畦寄せ走行作業モードについては前述したので詳細な説明は省略する。
図22は、隅部円弧仕上げ作業制御モードから移行する畦寄せ走行制御モードにおける畦塗り機の制御状態、並びに畦寄せ走行制御状態を示した状態図である。図22(k)、図22(l)、図22(m)に示すように、畦寄せ走行制御モードが選択された状態で走行機体90が次の畦Ub側に接近移動しながら前進走行すると、第1オフセット機構部20及び第2オフセット機構部30の揺動によって、作業部50が次の畦Ubに沿って直線状に移動しながら畦塗り作業を行う。最終的に走行機体90が畦Ubに接近して沿った状態で前進走行すると、安定した走行ができ、より精度の高い畦塗り作業を行うことができる。
このように、本願の畦塗り機1は、畦Uに繋がる次の畦Ubまで畦塗り作業を行う場合、複数の制御モード(自動直進作業制御モード、隅部直線仕上げ作業制御モード、隅部円弧仕上げ作業制御モード、位置合わせ制御モード、畦寄せ走行制御モード)を選択操作するだけで、畦Uの端まで直線作業をし、また畦Uの端において円弧作業をし、そして、畦Uに繋がる次の畦Ubの畦の畦塗り作業を自動的に行うことができる。このため、畦Uから畦Uに繋がる次の畦Ubまで連続的な前進作業が可能であり、作業能率を向上させることができる。
なお、位置合わせ制御モードでは、前述したように走行機体90をバック操作する作業が必要であるが、畦塗り機1の作業部50の位置や方向の調整作業は自動的に行われる。このため、畦Uに繋がる次の畦Ubまで畦塗り作業を行う場合において、位置合わせ制御モードの実行時に畦塗り作業が中断する時間は短いので、作業能率を低下させる虞もない。
また、本願の畦塗り機1は、各種の制御モードを選択操作した場合、走行機体90に搭乗した作業者に対する制御モードの実行終了時期等をブザー音で告知するように構成されている。
次に、このブザー音の制御内容について、図7、図15(d)、図16(g)、図17(h)、図18(m)、図19(i)、図21(i)、図22(m)を参照しながら説明する。自動直進作業制御モードに移行した場合、図15(d)に示すように、走行機体90が圃場の隅部Hnで旋回して作業部50が隅部Hnの端の近傍まで直線作業を行ったときに、姿勢判断部85(図7参照)によって姿勢センサ63(図6参照)の検出値がθ1にあると判断されると、スピーカ65(図7参照)から「ピーピー・・・」というブザー音が鳴る。このブザー音によって走行機体90に搭乗した作業者は自動直進作業制御モードが終了したことを知ることができる。
また、隅部直線仕上げ作業制御モードに移行した場合、図16(g)に示すように、作業部50が圃場の隅部Hnの端まで直線作業を行ったときに、姿勢判断部85(図7参照)によって姿勢センサ63(図7参照)の検出値がθ2にあると判断されると、スピーカ65(図7参照)から「ピーピー・・・」というブザー音が鳴る。このブザー音によって走行機体90に搭乗した作業者は隅部直線仕上げ作業制御モードが終了したことを知ることができる。
また、隅部円弧仕上げ作業制御モードに移行した場合、図19(i)、図21(i)、に示すように、作業部50が圃場の隅部Hnの端を円弧状にする作業を行ったときに、姿勢判断部85(図7参照)によって姿勢センサ63(図7参照)の検出値がθ5にあると判断されると、スピーカ65(図7参照)から「ピーピー・・・」というブザー音が鳴る。このブザー音によって走行機体90に搭乗した作業者は隅部円弧仕上げ作業制御モードが終了したことを知ることができる。
また、位置合わせ制御モードに移行した場合、図17(h)に示すように、作業部50が次の畦Ubの上方位置に移動したときに、姿勢判断部85(図7参照)によって姿勢センサ63(図7参照)の検出値がθ4にあると判断されると、スピーカ65(図7参照)から「ピーピー・・・」というブザー音が鳴る。このブザー音によって走行機体90に搭乗した作業者は位置合わせ制御モードにおいて走行機体90を後進走行させてもよいことを知ることができる。
また、畦寄せ走行制御モードに移行した場合、図18(m)、図22(m)に示すように、作業部50が次の畦Ubに沿って直線状に移動しながら走行機体90が次の畦Ub側に接近移動しているときに、姿勢判断部85(図7参照)によって姿勢センサ63(図7参照)の検出値がθ5にあると判断されると、スピーカ65(図7参照)から「ピーピー・・・」というブザー音が鳴る。このブザー音によって、走行機体が次の畦Ubに沿った位置に移動して畦寄せ走行制御モードが終了していることを、走行機体90に搭乗した作業者は知ることができる。
このように、本発明の畦塗り機1は、自動直進作業制御モード、隅部直線仕上げ作業制御モード、隅部円弧仕上げ作業制御モード、畦寄せ走行制御モードのいずれかが選択操作されると、姿勢センサ63の検出値に応じてスピーカ65から各制御モードの終了をブザー音で知らせる。また、畦塗り機1は、位置合わせ制御モードが選択操作されると、姿勢センサ63の検出値に応じてスピーカ65から走行機体90を後進走行させる時期をブザー音で知らせる。このため、次の制御モードスイッチの操作時期や走行機体のバック走行時期が明確になり、圃場の隅部を含めた畦塗り作業を連続的に確実に行うことができ、作業効率をより向上させることができる。
なお、前述した実施例では、スピーカ65からブザー音が出力される場合を示したが、各制御モードに対応した音声案内でもよい。また、前述した実施例では、作業位置調整手段として、平行リンクを形成する第1オフセット機構部及び第2オフセット機構部を示したが、これに限るものではない。作業位置調整手段として、例えば、平行リンク機構、走行機体幅方向に揺動自在なオフセットアーム、走行機体幅方向に揺動自在な伸縮部材、或いはこれらの手段を組み合わせたものでもよい。
また、前述の実施例の設定信号切換機77は、図7に示すように、自動直進作業制御スイッチ79、隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80、隅部円弧仕上げ作業制御スイッチ81、位置合わせ制御スイッチ82、畦寄せ走行制御スイッチ83の操作に応じて制御モードを切り替え可能にする場合を示したが、これらのスイッチのうち、隅部円弧仕上げ作業制御スイッチ81あるいは隅部直線仕上げ作業制御スイッチ80と位置合わせ制御スイッチ82を備えない場合や、作業部50の位置及び方向から自動的に制御モードを実行するようにして、これらのスイッチを備えないようにしてもよい。
また、前述の実施例は畦塗り機1について説明したが、本発明はこれに限らず他のオフセット作業機(例えば溝掘機等)にも適用可能である。また、この際には、各センサは、前述したものに限定されるものではなく、各オフセット作業機の形態に適した形状・構造・機能を備えるものを採用すればよい。
1 畦塗り機(オフセット作業機)
13 第1オフセットシリンダ(作業位置調整機構)
31 第2オフセットシリンダ(作業位置調整機構)
43 方向シリンダ(作業方向調整機構)
50 作業部
58 角度センサ(作業方向検出手段)
60 位置センサ(作業位置検出手段)
70 制御装置(制御手段)
71 記憶部(基準値設定手段)
90 走行機体

Claims (6)

  1. 走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置の圃場を作業可能な作業部を備えるオフセット作業機であって、
    前記作業部の作業方向及び作業位置の基準値を設定する基準値設定手段と、
    前記作業部の作業方向を検出する作業方向検出手段と、
    前記作業部の作業位置を検出する作業位置検出手段と、
    前記作業部の作業方向を調整する作業方向調整機構と、
    前記作業部の作業位置を調整する作業位置調整機構と、
    前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構を駆動制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段が、
    前記作業部の作業位置及び作業方向を所定の状態に維持して、前記走行機体の走行に沿って前記作業部が作業する通常作業モードと、
    予め設定された作業位置及び作業方向を基準値とし、前記走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する自動直進作業制御モードと、
    前記自動直進作業制御モードの終了時の作業位置を起点とし、圃場隅部に残存する未作業部分を直線状に作業する隅部直線仕上げ作業制御モードと、
    前記隅部直線仕上げ作業制御モードの終了後に前記作業部の作業位置及び作業方向を変える位置合わせ制御モードと、
    前記走行機体が畦から離れた位置から前記畦に接近していくときに、前記位置合わせ制御モード終了時の作業位置及び作業方向を基準値として、前記畦に接近していく過程における前記走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する畦寄せ走行制御モードと、
    を有することを特徴とするオフセット作業機。
  2. 走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置の圃場を作業可能な作業部を備えるオフセット作業機であって、
    前記作業部の作業方向及び作業位置の基準値を設定する基準値設定手段と、
    前記作業部の作業方向を検出する作業方向検出手段と、
    前記作業部の作業位置を検出する作業位置検出手段と、
    前記作業部の作業方向を調整する作業方向調整機構と、
    前記作業部の作業位置を調整する作業位置調整機構と、
    前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構を駆動制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段が、
    前記作業部の作業位置及び作業方向を所定の状態に維持して、前記走行機体の走行に沿って前記作業部が作業する通常作業モードと、
    予め設定された作業位置及び作業方向を基準値とし、前記走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する自動直進作業制御モードと、
    前記自動直進作業制御モードの終了時の作業位置を起点とし、圃場隅部に残存する未作業部分を円弧状に作業する隅部円弧仕上げ作業制御モードと、
    前記走行機体が畦から離れた位置から前記畦に接近していくときに、前記隅部円弧仕上げ作業制御モード終了時の作業位置及び作業方向を基準値として、前記畦に接近していく過程における前記走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する畦寄せ走行制御モードと、
    を有することを特徴とするオフセット作業機。
  3. 走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置の圃場を作業可能な作業部を備えるオフセット作業機であって、 前記作業部の作業方向及び作業位置の基準値を設定する基準値設定手段と、
    前記作業部の作業方向を検出する作業方向検出手段と、
    前記作業部の作業位置を検出する作業位置検出手段と、
    前記作業部の作業方向を調整する作業方向調整機構と、
    前記作業部の作業位置を調整する作業位置調整機構と、
    前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構を駆動制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段が、
    前記作業部の作業位置及び作業方向を所定の状態に維持して、前記走行機体の走行に沿って前記作業部が作業する通常作業モードと、
    予め設定された作業位置及び作業方向を基準値とし、前記走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する自動直進作業制御モードと、
    前記自動直進作業制御モードの終了時の作業位置を起点とし、圃場隅部に残存する未作業部分を直線状に作業する隅部直線仕上げ作業制御モードと、
    前記隅部直線仕上げ作業制御モードの作業終了位置から連続して円弧状に作業する隅部円弧仕上げ作業制御モードと、
    前記走行機体が畦から離れた位置から前記畦に接近していくときに、前記隅部円弧仕上げ作業制御モード終了時の作業位置及び作業方向を基準値として、前記畦に接近していく過程における前記走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を調整することにより、所定の直線状作業を維持する畦寄せ走行制御モードと、
    を有することを特徴とするオフセット作業機。
  4. 前記隅部直線仕上げ作業制御モードにおける前記作業位置調整機構の制御は、間歇動作による制御であることを特徴とする請求項1又は3に記載のオフセット作業機。
  5. 前記隅部円弧仕上げ作業制御モードおける前記作業位置調整機構及び作業方向調整機構の制御は、間歇動作による制御であることを特徴とする請求項2又は3に記載のオフセット作業機。
  6. 走行機体に装着され、該走行機体に対して側方位置の圃場を作業可能な作業部を備え、前記作業部の作業位置を調整するための作業位置調整機構と、前記作業部の作業方向を調整するための作業方向調整機構と、を有するオフセット作業機の制御方法であって、
    前記走行機体の直進走行に対して前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構を所定状態に維持する通常作業モードと、
    前記走行機体の旋回に対して前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構を調整駆動する自動直進作業制御モードと、
    前記走行機体の旋回に対して前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構を調整駆動する隅部直線仕上げ作業制御モード又は隅部円弧仕上げ作業制御モードと、
    前記走行機体の畦寄せ走行に対して前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構を調整駆動する畦寄せ走行制御モードと、
    を有し、
    前記隅部直線仕上げ作業制御モードでは、前記自動直進作業制御モードにおいて設定された作業位置の基準値と検出された作業位置の検出値との比較に応じて前記作業位置調整機構を調整駆動し、
    前記隅部円弧仕上げ作業制御モードでは、前記自動直進作業制御モード又は前記隅部直線仕上げ作業制御モードにおいて設定された作業位置及び作業方向の基準値と検出された作業位置及び作業方向の検出値との比較に応じて前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構を調整駆動し、
    前記畦寄せ走行制御モードでは、前記隅部直線仕上げ作業制御モード又は前記隅部円弧仕上げ作業制御モード終了時の作業位置及び作業方向を起点として設定された作業位置及び作業方向の基準値と検出された作業位置及び作業方向の検出値との比較に応じて、畦に接近していく過程における前記走行機体の走行方向の変化に伴う作業位置及び作業方向の変化を前記作業位置調整機構及び前記作業方向調整機構の調整駆動により調整し、所定の直線状作業を維持する
    ことを特徴とするオフセット作業機の制御方法。

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