JP5871680B2 - 圧延材の圧延方法 - Google Patents
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Description
図1(a)に示すように、熱間圧延工程においては、複数の圧延スタンドを有する熱間圧延機により圧延が行われ、圧延材は所定の寸法に圧下された後、巻取リール(TR)により巻き取られ、コイルという形になる。このコイルは、コイルヤードなどに保管され、次工程である冷間圧延工程に搬送されるのを待つこととなる。
この際、図2に示す如く、巻出リール(POR)に設置されたコイルは通常自動で巻取リールに巻きつくことはなく、作業員による手動作業で、冷間圧延機の各圧延スタンド、パスライン、デフロールなどを通過させ、巻取リールに数巻きほど巻きつかせる。その後、巻取リールに確かに巻きついていることを確認した後に、徐々に圧下を動作させ各圧延スタンドによる圧延を行いつつ、圧延速度を上げていき、自動圧延モードに切り替わる。そして、圧延が安定状態になった後に板厚、張力などの自動制御が動作を開始する。
らすことが得策である。
すなわち、本発明に係る圧延材の圧延方法は、熱間圧延工程で圧延された圧延材を冷間圧延工程に導入した上で、製品板材を製造する圧延材の圧延方法であって、前記熱間圧延工程での圧延に関し、圧延材の尾端部の板厚及び/又は板幅を中央部の板厚及び/又は板幅よりも小さくするように設定した上で、熱間圧延工程での圧延を行うことを特徴とする。
好ましくは、前記板厚及び/又は板幅が小さく設定される圧延材の尾端部の長さは、圧延材の先端側であって且つ冷間圧延工程にて板厚制御が適用されない部分に対応する長さとするとよい。
好ましくは、前記熱間圧延工程での圧延に関し、圧延材の中央部の板厚及び/又は板幅を、圧延材の尾端部の板厚及び/又は板幅へ連続的に小さくするとよい。
本発明に係る圧延材の圧延方法の最も好ましい形態は、熱間圧延工程で圧延された圧延材を冷間圧延工程に導入した上で、製品板材を製造する圧延材の圧延方法であって、前記熱間圧延工程での圧延に関し、圧延材の尾端部の板厚及び/又は板幅を中央部の板厚及び/又は板幅よりも小さくするように設定した上で、熱間圧延工程での圧延を行うこととし、前記板厚及び/又は板幅が小さく設定される圧延材の尾端部の長さは、圧延材の先端側であって且つ冷間圧延工程にて板厚制御が適用されない部分に対応する長さとされていることを特徴とする。
なお、以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態の圧延工程、すなわち、熱間圧延工程(熱間圧延機1を用いた圧延)と、それに続く冷間圧延工程(冷間圧延機2を用いた圧延)とを模式的に示したものである。
圧延スタンド3は、圧延材Wを圧延する上下一対のワークロール6と、このワークロール6を支える上下一対のバックアップロール7を備える。制御部8からの指令に基づき、圧延スタンド3のワークロール6は、圧下機構(図示せず)によりそのギャップ量が変更可能となっている。また、ワークロール6は、制御部8からの指令に基づき、自由に回転速度を調整できるようになっている。制御部8は、プロコンやPLC等で構成され、熱間圧延される圧延材Wの板厚制御を行う。最終段の圧延スタンド3の出側には、圧延材Wの
板厚を検出する板厚計9が設けられる。
図1(b)に示す如く、冷間圧延工程で用いられる冷間圧延機2は、複数の圧延スタンド3と、巻回されたコイルから圧延材Wを巻き出して圧延スタンド3に導入するす巻出リール4(POR)と、複数の圧延スタンド3により圧延が行われた後の圧延材Wをコイル状に巻き取る巻取リール5(TR)とを有している。
なお、以下の説明において、熱間圧延工程での圧延材Wの尾端部を「熱延尾端部HB」と呼び、 熱間圧延工程での圧延材Wの定常部(中途部)を「熱延定常部」と呼ぶ。冷間圧延工程での圧延材Wの先端部を「冷延先端部CT」と呼ぶ。
すなわち、熱間圧延機1の制御部8は、熱間圧延工程の最後において、熱延尾端部HBの圧延が行われるようになったら、圧延スタンド3のロールギャップを狭めるように制御し、熱延尾端部HBの板厚が「板厚下限値」となるように制御する。
ところで、熱間圧延工程において、熱延定常部の板厚から熱延尾端部HBの板厚への変更に関しては、様々なやり方が考えられるが、本実施形態では以下の2つを説明する。
まずは、図3(a)に示す如く、熱延尾端部HBでの板厚(板厚目標値)を熱延定常部
からステップ状(階段状)に低下させる。ただし、熱延尾端部HBでの板厚を極限値(例えば、板厚0mm)とすることはできない。板形状乱れ、板破断や圧延トラブルが発生しないプロセス面での制約条件と圧延設備による決まる機械的制約、さらには冷延先端部CTの通板性に基づく制約条件などにより、板厚目標値の最低レベルを決めることが可能である。
そこで、図3(b)の如く、板厚を連続的に(緩やかにスロープ状に)変更する圧延の適用が有効的である。この圧延は、テーパ圧延(板厚目標値をテーパ状に変更する)である。
図4には、上記した板厚制御(圧延材の圧延方法)を行った場合のシミュレーション結果が示されている。
それに対して、本願発明の板厚制御を用いた場合には、冷間圧延工程において板厚制御が適用されない冷延先端部CTに対応する長さ(図2のL乃至はL以上)の板厚が、徐々に薄くなり、熱延尾端部HBの最後側(冷延先端部CTの最初側)では、圧延トラブルを招来しない板厚である板厚下限値に達するものとなっている。つまり、熱延尾端部HBの全ての領域において、熱延尾端部HBの板厚が熱延定常部の板厚よりも薄くなるように、板厚制御が行われている。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
りも狭くするように設定してもよい。板幅を狭くすることでも、必然的に発生することになる材料ロス量を確実に低減させることができる。なお、板幅に関し、圧延中での板の蛇行や破断などを招来しない板幅値(板幅下限値以上)とすることは必須である。
2 冷間圧延機
3 圧延スタンド
4 巻出リール
5 巻取リール
6 ワークロール
7 バックアップロール
8 制御部
9 板厚計
HB 熱延尾端部
CT 冷延先端部
W 圧延材
Claims (4)
- 熱間圧延工程で圧延された圧延材を冷間圧延工程に導入した上で、製品板材を製造する圧延材の圧延方法であって、
前記熱間圧延工程での圧延に関し、圧延材の尾端部の板厚及び/又は板幅を中央部の板厚及び/又は板幅よりも小さくするように設定した上で、熱間圧延工程での圧延を行うこととし、
前記板厚及び/又は板幅が小さく設定される圧延材の尾端部の長さは、圧延材の先端側であって且つ冷間圧延工程にて板厚制御が適用されない部分に対応する長さとされている
ことを特徴とする圧延材の圧延方法。 - 前記板厚及び/又は板幅が小さく設定される圧延材の尾端部の長さは、冷間圧延工程における圧延材の先端部に対応する長さとされていることを特徴とする請求項1に記載された圧延材の圧延方法。
- 前記熱間圧延工程での圧延に関し、圧延材の中央部の板厚及び/又は板幅を、圧延材の尾端部の板厚及び/又は板幅へステップ状に小さくすることを特徴とする請求項1又は2に記載された圧延材の圧延方法。
- 前記熱間圧延工程での圧延に関し、圧延材の中央部の板厚及び/又は板幅を、圧延材の尾端部の板厚及び/又は板幅へ連続的に小さくすることを特徴とする請求項1又は2に記載された圧延材の圧延方法。
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JP2012065693A JP5871680B2 (ja) | 2012-03-22 | 2012-03-22 | 圧延材の圧延方法 |
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