JP5867946B1 - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】被介助者等が、安全かつ容易に安定して着座することができるとともに、少ない労力で負担なく安全に起立することのできる、被介助者等用の椅子を提供する。【解決手段】使用者が着座するための座部10と、座部10の下方に延設され、座部10を支持するための脚部20と、座部10の一方の側縁12側の上方に設けられ、使用者が肘を載置するための肘掛け部30とを備え、座部10の前縁13側の他方の角13aが座部10の前縁13側の一方の角13bよりも大きくアール面取りされることで、座部10が平面視において左右非対称であることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、椅子に関し、より詳しくは、使用者(足の不自由な状態等にある者のことをいう。例えば、足の不自由な高齢者や筋力が衰えている高齢者等の被介助者又は被介護者等のことをいい、本明細書では、以下、これらの者を「被介助者等」という。)が、安全かつ容易に安定して着座することができるとともに、少ない労力で負担なく安全に起立することのできる、被介助者等用の椅子に関するものである。
従来、被介助者等用の椅子に関するものとして、被介助者等が着座するための座部と、該座部の両側辺に設けられる肘掛け部と(2つの肘掛け部と)、該肘掛け部から下方に延びる前脚部と、該座部の後方に立設される後脚部と、該肘掛け部及び該後脚部の上端側に取り付けられる背もたれ部とを備える介護用のダイニングチェア(椅子)が知られている(非特許文献1参照)。
amazon.co.jp DC−530P介護木製スタッキングチェア肘付きダイニングチェアベージュ〔平成27年6月16日検索〕、インターネット<URL:http://www.amazon.co.jp/DC-530P-%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E6%9C%A8%E8%A3%BD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%A2-%E8%82%98%E4%BB%98%E3%81%8D-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%A2-%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5/dp/B00K7QFE3A/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1434003426&sr=8-3&keywords=%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E6%A4%85%E5%AD%90>
しかし、この非特許文献1に記載されている介護用のダイニングチェアは、座部の両側辺に肘掛け部が設けられており(2つの肘掛け部が設けられている)、被介助者等が椅子に着座する際のスペース並びに椅子から起立する際のスペースが、椅子の前方にしか存在しないことから、非特許文献1に記載されている介護用のダイニングチェアでは、被介助者等は、安全かつ容易に着座することができず、また、少ない労力で負担なく安全に起立することができない。
このことを具体的に説明すると、被介助者等が椅子に着座しようとする場合、被介助者等は椅子に背を向けて座部に腰を下ろす格好となるが、非特許文献1に記載の介護用のダイニングチェアには、被介助者等が椅子に着座する際のスペースとして、椅子の前方という狭い空間(スペース)のみしか存在しないことから、被介助者等が、これに着座しようとする場合には、自身の臀部を肘掛け部にぶつけてしまうという問題がある(すなわち、肘掛け部が障害となり危険である)。そのため、この場合には、足の不自由な状態等にある被介助者等は、その衝撃でバランスを崩し又はその衝撃に耐えることができず転倒してしまうおそれがあることから、非特許文献1に記載の介護用のダイニングチェアでは、被介助者等を安全に着座させることができない。
また、被介助者等が、このような事態を回避するためには、被介助者等は、肘掛け部を避けながら、慎重に(ゆっくりと)座部に向けて腰を下ろさなければならないことから、足の不自由な状態等にある被介助者等にとって、このような動作(肘掛け部を避けながら、慎重に座部に向けて腰を下ろす動作)を行うことは、大変な労力を要することになる(被介助者等は、椅子に容易に着座することができない)。
さらに、非特許文献1に記載されている介護用のダイニングチェアには、上記のとおり、被介助者等が椅子から起立する際のスペースとして、椅子の前方という狭い空間(スペース)のみしか存在しないことから、被介助者等は、この椅子から起立する際、自身の足を左右に広げた状態で、足に力を込めながら立ち上がることができず、足を揃えた不安定な状態で、椅子から立ち上がらなければならない(足を左右に広げた状態では、足を揃えた状態よりも足に力が入り、下半身が安定する)。そのため、被介助者等は、この椅子から起立する際、足の不安定な状態をカバーすべく、自身の両腕の力に頼って、椅子から立ち上がらなければならないことから、大変な労力と負担を強いられることになる(2つの肘掛け部を支持点にして、両腕で体を持ち上げる必要があることから、両腕には相当の負荷がかかることになる)。
また、非特許文献1に記載の介護用のダイニングチェアでは、被介助者等を介助する者(被介助者等を介護又は介助する者等。以下、「介助者等」という。)が、被介助者等の起立をサポートする際、介助者等は、被介助者等を正面(前方に存在するスペース)から支えなければならないことから、介助者等の体には相当の負担がかかることになる。
加えて、非特許文献1に記載の介護用のダイニングチェアでは、被介助者等が、2つの肘掛け部を支持点にして、両腕で体を持ち上げた際、2つの肘掛け部には、後方に押し込まれる力が加わることになることから、この力によって、椅子が後ろに倒れるおそれがあり、被介助者等も、これに伴い、後ろに転倒するおそれがある。したがって、非特許文献1に記載の介護用のダイニングチェアでは、被介助者等を安全に起立させることができない。
そこで、本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、被介助者等が、安全かつ容易に安定して着座することができるとともに、少ない労力で負担なく安全に起立することのできる、被介助者等用の椅子を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明に係る椅子は、使用者が着座するための座部と、該座部の下方に延設され、該座部を支持するための脚部と、該座部の一方の側縁側の上方に設けられ、使用者が肘を載置するための肘掛け部とを備え、該座部の前縁側の他方の角が該座部の前縁側の一方の角よりも大きくアール面取りされており、該座部の他方の側縁が円弧状に形成されるとともに、該座部の一方の側縁が該座部の前縁に対して垂直に形成されることで、該座部が平面視において左右非対称であることを特徴とする。
請求項の発明に係る椅子は、請求項に記載の発明に係る椅子において、該座部の他方の側縁側が、下方に折り畳み可能であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、肘掛け部が座部の一方の側縁側の上方に設けられており(1つの肘掛け部のみが設けられている)、座部の前縁側(椅子の前方)及び座部の他方の側縁側(椅子の他方の側方)が開放されるよう構成されていることから、本発明に係る椅子には、十分な(広い)、被介助者等が椅子に着座する際のスペース並びに椅子から起立する際のスペースが存在する。したがって、本発明では、被介助者等が、安全かつ容易に安定して着座することができるとともに、少ない労力で負担なく安全に起立することができる椅子を提供することができる。
このことを具体的に説明すると、上記のとおり、本発明に係る椅子には、十分な、被介助者等が椅子に着座する際のスペースが存在するところ、被介助者等が、このスペースから座部に向けて腰を下ろせば、肘掛け部が障害となって、バランスを崩したり、転倒したりするおそれはなく(自身の臀部を肘掛け部にぶつけることがないため)、また、被介助者等は、肘掛け部を避けながら、慎重に(ゆっくりと)座部に向けて腰を下ろす必要もないことから、本発明では、被介助者等を安全かつ容易に着座させることができる。
また、上記同様、本発明に係る椅子には、被介助者等が椅子から起立する際の十分なスペースが存在することから、被介助者等は、この椅子から起立する際、自身の足を左右に大きく広げた状態で、足に力を込めながら立ち上がることができる。すなわち、本発明では、座部の前縁側(椅子の前方)に加え、座部の他方の側縁側(椅子の他方の側方)が開放されるよう構成されているところ、被介助者等は、この開放スペースを活用し、着座した状態における座部の他方の側縁側の自身の足を、座部の他方の側縁側に広げることで、足を左右に大きく広げた状態(下半身が安定した状態)にすることができることから、安定した状態で(足に力を込めて)、この椅子から起立することができるのである。したがって、本発明では、被介助者等が、この椅子から起立する際、足が不安定な状態(足を揃えた状態)になることはなく、自身の両腕の力に頼って、椅子から立ち上がる必要がないことから、少ない労力で負担なく、被介助者等を起立させることができる。また、被介助者等は、この広いスペースから起立することで、肘掛け部の圧迫を感じることはなく、安心かつ安定的に、椅子から起立することができる。
また、本発明では、介助者等が、このスペースから被介助者等を支えるようにすれば、被介助者等を側面から支えることができることから、負担なく、被介助者等の起立をサポートすることができる。
さらに、本発明では、被介助者等が椅子から起立する際、本発明に係る椅子には、必要以上に、後方に押し込まれる力が加わることはないことから(被介助者等は、足に力を込めた状態で起立することができるため)、この力によって、椅子が後ろに倒れるおそれはない。したがって、本発明では、この際に、被介助者等が後ろに転倒するおそれはないことから、被介助者等を安全に起立させることができる。
加えて、本発明では、座部の前縁側の他方の角が座部の前縁側の一方の角よりも大きくアール面取りされていることから(座部が平面視左右非対称となっている)、被介助者等は、自身の膝裏を、このアール面(座部の前縁側の他方の角)に当接させることで、自身の足(着座した状態における座部の他方の側縁側の足)を、これに沿って、滑らかに座部の他方の側縁側(椅子の他方の側方)にスライドさせることができる。これにより、被介助者等は、負担なく、自身の足を、座部の他方の側縁側に大きく広げることができることから、本発明では、少ない労力で負担なく、被介助者等を起立させることができる(座部の前縁側の他方の角がアール面取りされていない場合(例えば、当該角が直角の場合)、被介助者等の膝裏は、当該角に引っ掛かってしまうことから、被介助者等は、負担なく、自身の足を、座部の他方の側縁側に広げることができない)。
また、本発明は、座部の前縁側の他方の角が座部の前縁側の一方の角よりも大きくアール面取りされることで、座部が平面視において左右非対称となっていることから、本発明では、被介助者等を安定して着座させることができる。このことを具体的に説明すると、本発明における座部の前縁側の他方の角は、座部の前縁側の一方の角よりも大きくアール面取りされていることから、座部の前縁側の一方の角付近に載置される被介助者等の足(膝裏付近)が座部に接地する面積は、座部の前縁側の他方の角付近に載置される被介助者等の足(膝裏付近)が座部に接地する面積よりも大きいものとなる。そのため、被介助者等は、その分、座部の前縁側の一方の角付近に載置される足(膝裏付近)を、安定して、座部に載置することができることから、本発明では、安定して、被介助者等を椅子に着座させることができるのである。
さらに、本発明では、座部が平面視において左右非対称となっていることから、被介助者等は、この座部の左右の形状の違いに着目することで、どの方向から椅子に着座すればよいのか(以下、この方向のことを「着座方向」という。)を、確実に認識することができる(大きくアール面取りされている座部の前縁側の他方の角方向へ着座すればよいと認識することができる)。これにより、本発明では、被介助者等が、誤った方向(肘掛け部が設けられている座部の一方の側縁側)から着座することで、(自身の臀部を肘掛け部にぶつけることで)、バランスを崩したり、転倒したりすることを確実に防止することができる。
なお、本発明では、肘掛け部が設けられていない側(座部の他方の側縁側)が、上記のように開放されていることから、被介助者等は、この肘掛け部を目安に、正しい着座方向を認識することができるものの(被介助者等は、肘掛け部が設けられている側からは着座してはいけないと認識する)、座部の形状を平面視左右非対称とすれば、被介助者等には、正しい着座方向を認識するための指標が、さらに与えられることになることから、本発明を用いれば、より確実安全に、被介助者等を着座させることができる。
さらに、本発明は、座部の他方の側縁が円弧状に形成されていることから(座部が平面視左右非対称となっている)、被介助者等は、自身の膝裏を、この座部の他方の側縁に当接させることで、自身の足(着座した状態における座部の他方の側縁側の足)を、これに沿って、より滑らかに座部の他方の側縁側(椅子の他方の側方)にスライドさせることができる。これにより、被介助者等は、より負担なく、自身の足を、座部の他方の側縁側に大きく広げることができることから、本発明では、さらに少ない労力で負担なく、被介助者等を起立させることができる。
また、本発明では、座部の他方の側縁が円弧状に形成されるとともに、座部の一方の側縁が座部の前縁に対して垂直に形成されることで、座部が平面視において左右非対称となっていることから、座部の前縁側の一方(座部の一方の側縁側)の角付近に載置される被介助者等の足(膝裏付近)が座部に接地する面積は、座部の前縁側の他方(座部の他方の側縁側)の角付近に載置される被介助者等の足(膝裏付近)が座部に接地する面積よりも、より大きいものとなる。そのため、被介助者等は、その分、座部の前縁側の一方の角付近に載置される足(膝裏付近)を、安定して、座部に載置することができることから、本発明では、より安定して、被介助者等を椅子に着座させることができる。
請求項に記載の発明は、座部の他方の側縁側が、下方に折り畳み可能であることから、本発明に係る椅子を使用しない場合には、これをコンパクトに収納することができる。
本発明の実施例1に係る椅子の斜視図である。 本発明の実施例1に係る椅子の座部を表す平面図である。 本発明の実施例1に係る椅子の平面図である。 本発明の実施例1に係る椅子の使用状態を表す斜視図である。 本発明の実施例1に係る椅子の変形例を表す平面図である(座部のみを表す)。 本発明の実施例1に係る椅子の変形例を表す平面図である(座部のみを表す)。 本発明の実施例1に係る椅子の変形例を表す正面図である(座部のみを表す)。
以下、図面を用いて本発明の詳細を説明する。
まず、図1及び図2を用いて、本発明の実施例1に係る椅子100の形態について説明する。
図1は本発明の実施例1に係る椅子の斜視図であり、図2は本発明の実施例1に係る椅子の座部を表す平面図である。
図1に示すように、椅子100は、座部10、脚部20(前脚部20a及び後脚部20b)、肘掛け部30及び背もたれ部40を備える。
[座部10]
図1及び図2に示すように、座部10は、全体が板状にて形成される。座部10の前縁13側の他方の角13aは、前縁13側の一方の角13bよりも大きくアール面取りされており、座部10は、これにより、平面視において、左右の形状が非対象(左右非対象)となっている。このとき、座部10の一方の側縁12を座部10の前縁13に対して垂直に形成するとともに、座部10の他方の側縁11の全体を円弧状となるように形成することが好ましい(この場合、前縁13側の一方の角13bは直角となるのに対し、前縁13側の他方の角13aはカーブ形状となる。座部10は、平面視において、砲弾状となっている)。
座部10の縦方向の長さは概ね45cm、横方向の長さは概ね50cm、厚みは概ね3cmに形成される。また、座部10は、一般に椅子の座部に用いられる材質、例えば、木材、繊維強化プラスチック(FRP)等にて形成することができる。
[脚部20]
図1に示すように、脚部20は、全体が縦長の棒状からなり、前脚部20a、20a及び後脚部20b、20bの4本の脚から構成される。前脚部20a、20aは、それぞれ、座部10の前縁13の両端部近傍から下方に延設されており、後脚部20b、20bは、それぞれ、座部10の後縁14の両端部近傍から下方に延設されている。このように、脚部20は、座部10の下方に延設されることで、座部10を支持するものとなっている。
脚部20の縦方向の長さは概ね40cm、外径は概ね5cmに形成される。また、脚部20は、一般に椅子の脚部に用いられる材質、例えば、木材、繊維強化プラスチック(FRP)等にて形成することができる。
[肘掛け部30]
図1に示すように、肘掛け部30は、全体が倒L字状にて形成される。肘掛け部30は、座部10の一方の側縁12側の上方に設けられており、一端が座部10の前縁13側の一方の角13bの近傍に、他端が後述する背もたれ部40の一方の側縁の中央付近に連結される格好となっている。すなわち、肘掛け部30は、座部10の前縁13側の一方の角13bの近傍から上方に延設される部材30aと背もたれ部40の一方の側縁の中央付近から座部10の前縁13方向に延設される部材30bとで構成される。
肘掛け部30の部材30aの長手方向の長さは概ね20cm、短手方向の長さは概ね4cm、厚みは概ね2cmに形成され、肘掛け部30の部材30bの長手方向の長さは概ね40cm、短手方向の長さは概ね4cm、厚みは概ね2cmに形成される。また、肘掛け部30(部材30a及び30b)は、一般に椅子の肘掛け部に用いられる材質、例えば、木材、繊維強化プラスチック(FRP)等にて形成することができる。
[背もたれ部40]
図1に示すように、背もたれ部40は、全体が板状からなり、正面視において矩形状にて形成される(図示略)。背もたれ部40は、座部10の後縁14から上方に延設されており、一方の側縁の中央付近には、上述のとおり、肘掛け部30の他端(部材30b)が連結される格好となっている。
背もたれ部40の縦方向の長さは概ね50cm、横方向の長さは概ね45cm、厚みは概ね3cmに形成される。また、背もたれ部40は、一般に椅子の背もたれ部に用いられる材質、例えば、木材、繊維強化プラスチック(FRP)等にて形成することができる。
次に、図3及び図4を用いて、本発明の実施例1に係る椅子100の使用方法(着座及び起立方法)について説明する。
図3は本発明の実施例1に係る椅子の平面図であり、図4は本発明の実施例1に係る椅子の使用状態を表す斜視図である。
[着座方法について]
図3及び図4に示すように、被介助者等200は、矢印A方向から、座部10に向けて、腰を下ろし、椅子100に着座するようにする。このとき、座部10の前縁13側(椅子100の前方)及び座部10の他方の側縁11側(椅子100の他方の側方)は開放されていることから(椅子100には、肘掛け部30が座部10の一方の側縁12側の上方にのみ設けられており、他方の側縁11側の上方には、肘掛け部30が設けられていないため)、被介助者等200が、自身の臀部を肘掛け部30にぶつけることで(肘掛け部30が障害となって)、バランスを崩したり、転倒したりするおそれはなく、また、被介助者等200は、肘掛け部30を避けながら、慎重に(ゆっくりと)座部10に向けて腰を下ろす必要もない。よって、被介助者等200は、このように椅子100に着座することで(矢印A方向から、座部10に向けて、腰を下ろすことで)、安全かつ容易に椅子100に着座することができる。
また、椅子100は、座部10の他方の側縁11が円弧状に形成されるとともに、座部10の一方の側縁12が座部10の前縁13に対して垂直に形成されることで(座部10の前縁13側の他方の角13aが座部10の前縁13側の一方の角13bよりも大きくアール面取りされることで)、座部10が平面視において左右非対称となっていることから、被介助者等200が、椅子100に着座した際、座部10の前縁13側の一方の角13b付近に載置される被介助者等200の足(膝裏付近)が座部10に接地する面積は、座部10の前縁13側の他方の角13a付近に載置される被介助者等200の足(膝裏付近)が座部10に接地する面積よりも、より大きいものとなる。そのため、被介助者等200は、その分、座部10の前縁13側の一方の角13b付近に載置される足(膝裏付近)を、安定して、座部10に載置することができることから、安定して、椅子100に着座することができる。
さらに、椅子100の座部10の形状は、平面視において左右非対称となっており、被介助者等200は、この座部10の左右の形状の違いに着目することで、正しい着座方向(矢印A方向)を、確実に認識することができることから、安心安全に、椅子100に着座することができる。
[起立方法について]
図3及び図4に示すように、被介助者等200は、まず、着座した状態における座部10の他方の側縁11側の自身の足を、座部10の他方の側縁11側に広げることで(矢印B方向)、足を左右に広げた状態(下半身が安定した状態)にする。そして、被介助者等200は、この状態のまま、体を持ち上げ、矢印C方向へ向けて、椅子100から起立するようにする。
このとき、座部10の前縁13側(椅子100の前方)及び座部10の他方の側縁11側(椅子100の他方の側方)は開放されていることから、被介助者等200は、椅子100から起立する際、足を揃えた不安定な状態で起立する必要はなく(自身の両腕の力に頼って、椅子100から立ち上がる必要はなく)、自身の足を大きく左右に広げ、下半身を安定させた状態で、足に力を込めながら立ち上がることができる(この開放スペースを活用して足を大きく広げることができる)。また、被介助者等200は、このように矢印C方向(開放されている側)へ向けて、椅子100から起立することで、肘掛け部30の圧迫を感じることはなく、安心かつ安定的に、椅子100から起立することができる(広いスペースから安心かつ安定的に起立することができる)。
また、被介助者等200が、このように椅子100から起立すれば、椅子100には、必要以上に、後方に押し込まれる力が加わることはないことから(被介助者等200は、足に力を込めた状態で起立することができ、自身の両腕の力に頼る必要がないため)、この力によって、椅子100が後ろに倒れるおそれはない。よって、この際に、被介助者等200が後ろに転倒するおそれはないことから、被介助者等200は、椅子100から安全に起立することができる。
さらに、座部10の他方の側縁11は、円弧状に形成されていることから(座部10の前縁13側の他方の角13aは、座部10の前縁13側の一方の角13bよりも大きくアール面取りされていることから)、被介助者等200は、着座した状態における座部10の他方の側縁11側の自身の足を、座部10の他方の側縁11側に広げる際、当該足の膝裏を、座部10の他方の側縁11(大きくアール面取りされている箇所)に当接させることで、当該足を、これに沿って、より滑らかに座部10の他方の側縁11側(矢印B方向)にスライドさせることができる。これにより、被介助者等200は、より負担なく、自身の足を、座部10の他方の側縁11側に大きく広げることができることから、さらに少ない労力で負担なく、椅子100から起立することができる。
加えて、被介助者等200が、このように椅子100から起立すれば、介助者等は、被介助者等200を側面から支えることができることから、負担なく、被介助者等200の起立をサポートすることができる。
以上のように、本発明の構成を採用すれば、被介助者等200が、安全かつ容易に安定して着座することができるとともに、少ない労力で負担なく安全に起立することができる椅子を提供することができるのである。
なお、本実施例では、椅子100(座部10、脚部20(前脚部20a及び後脚部20b)、肘掛け部30及び背もたれ部40)を上記寸法にて形成するものとしているが、被介助者等200の体型や椅子100を使用する場所等の状況に応じて、これらを他の寸法(大きめ又は小さめ)にて形成することもできる。
また、本実施例では、座部10を、平面視において砲弾状となるように形成するものとしているが、座部10の前縁13側の他方の角13aが、前縁13側の一方の角13bよりも大きくアール面取りされることで(座部10が平面視左右非対象となる)、被介助者等200が、着座した状態における座部10の他方の側縁11側の自身の足を、座部10の他方の側縁11側に広げる際、当該足の膝裏を、座部10の他方の側縁11(大きくアール面取りされている箇所)に当接させることで、当該足を、これに沿って、より滑らかに座部10の他方の側縁11側(矢印B方向)にスライドさせることができ、かつ、被介助者等200が、椅子100に着座した際、座部10の前縁13側の一方の角13b付近に載置される足(膝裏付近)を、安定して、座部10に載置することで、安定して椅子100に着座することができるのであれば、座部10の平面視における形状を、例えば、船首状等の他の形状にて形成することもできる(座部10の他方の側縁11の一部を円弧状となるように形成する。図5を参照)。
また、本実施例では、座部10の前縁13側の一方の角13bを直角にするものとしているが、座部10の前縁13側の他方の角13aが、前縁13側の一方の角13bよりも大きくアール面取りされており(座部10が、これにより、平面視左右非対象となり)、被介助者等200が、座部10の前縁13側の一方の角13b付近に載置される足(膝裏付近)を、安定して、座部10に載置することができるのであれば(安定して、椅子100に着座することができるのであれば)、前縁13側の一方の角13bにもアール面取りを施すことができる。
さらに、本実施例では、座部10の構成を上記のとおりとしているが、例えば、これを次のように変形することもできる。
図6は本発明の実施例1に係る椅子の変形例を表す平面図であり(座部のみを表す)、図7は本発明の実施例1に係る椅子の変形例を表す正面図である(座部のみを表す)。
図6及び図7に示すように、座部10は、上記同様、座部10の一方の側縁12が座部10の前縁13に対して垂直に形成されるとともに、座部10の他方の側縁11の全体が円弧状となるよう形成されるところ、座部10の他方の側縁11側を、x1−x2線を境にして、下方(矢印D方向)に折り畳み可能となるよう構成することもできる。このように座部10を構成することで、椅子100を使用しない場合には、これをコンパクトに収納することができる(椅子100を使用しない場合には、座部10の他方の側縁11側を下方に折り畳むようにする)。
なお、この場合には、例えば、座部10の他方の側縁11側(平面視におけるx1−x2線の右側の領域)を、ヒンジ50で、座部10の一方の側縁12側(平面視におけるx1−x2線の左側の領域)に回動自在に枢着し、椅子100を使用する際には(座部10の他方の側縁11側が下方に折り畳まれていない状態)、座部10の他方の側縁11側が下方に折り畳まれることがないよう(回動不能となるよう)、ヒンジ50にロック片を挿入する等、公知の枢着及びロック手段を用いることができる。
また、本実施例では、脚部20(前脚部20a及び後脚部20b)の形状を、全体が縦長の棒状となるよう形成するものとしているが、座部10を支持することができるのであれば、例えば、これを、他の形状にて形成することができる。例えば、脚部20(前脚部20a及び後脚部20b)を、全体がU字状となるよう形成することもできる(パイプ等の棒状からなるものをU字状に折り曲げたもの等)。
加えて、本実施例では、肘掛け部30の形状を、全体が倒L字状となるよう形成するものとしているが、被介助者等200が、椅子100に着座した際、自身の肘(被介助者等200が、椅子100に着座した状態における、座部10の一方の側縁12側の肘)を、肘掛け部30に載置することができるのであれば、これを、他の形状にて形成できることは勿論である。
また、本実施例では、肘掛け部30を、座部10の一方の側縁12側の上方に設けるものとしているが、これを、座部10の他方の側縁11側の上方に設けることもできる。なお、この場合に、座部10の前縁13側の一方の角13bを、前縁13側の他方の角13aよりも大きくアール面取りする等、上記座部10の構成を左右反転に構成する必要があることは勿論である。
最後に、本実施例では、背もたれ部40を、座部10の後縁14から上方に延設するものとしているが、椅子100を使用する被介助者等200の状況によっては、これを、椅子100に設けないようにすることもできる。このことを具体的に説明すると、腰が曲がっている被介助者等200(例えば、高齢者に多い)が、椅子100に着座する場合には、曲がっている腰が、背もたれ部40に当たるおそれがあることから、背もたれ部40が存在することで(障害となり)、被介助者等200は、かえって、深く安定して、椅子100に着座することができない。そのため、このように構成することで、椅子100の後方(後縁14側)には、開放スペースが生まれることになることから(背もたれ部40が存在しないため)、腰が曲がっている被介助者等200は、椅子100に、深く安定して着座することができるようになるのである(この構成は、このような状況下で、特に効果を発揮する)。
このように、本実施例では、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
10 座部
11 他方の側縁
12 一方の側縁
13 前縁
13a 前縁側の他方の角
13b 前縁側の一方の角
14 後縁
20a 前脚部
20b 後脚部
30 肘掛け部
30a 部材
30b 部材
40 背もたれ部
50 ヒンジ
100 椅子
200 被介助者等

Claims (2)

  1. 使用者が着座するための座部と、
    該座部の下方に延設され、該座部を支持するための脚部と、
    該座部の一方の側縁側の上方に設けられ、使用者が肘を載置するための肘掛け部とを備え、
    該座部の前縁側の他方の角が該座部の前縁側の一方の角よりも大きくアール面取りされており、
    該座部の他方の側縁が円弧状に形成されるとともに、
    該座部の一方の側縁が該座部の前縁に対して垂直に形成されることで、該座部が平面視において左右非対称であることを特徴とする椅子。
  2. 該座部の他方の側縁側が、下方に折り畳み可能であることを特徴とする請求項に記載の椅子。
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