JP5867334B2 - 車両用シートスライド装置 - Google Patents
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Description
上記構成によれば、より効果的に、アッパレールの変形を防ぐことができる。
図1に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に対して傾動自在に設けられたシートバック3と、このシートバック3の上端に設けられたヘッドレスト4とを備えている。
上述のように、例えば、車両の前方衝突等、慣性によりシート1が移動しようとする場合において、そのシートスライド装置10が支えるシート荷重及びシートベルト荷重は、アッパレール6を後端側から上方に持ち上げる力、ひいては当該アッパレール6をロアレール5から引き剥がす力として作用する。そして、これにより、そのロアレール5の両内壁部14との位置関係に基づいて、アッパレール6に変形が生ずる可能性がある。具体的には、その幅方向に所定の間隔W0を空けて対向する両側壁部15の下端側が狭められる態様で、アッパレール本体18の断面コ字形状が変形する可能性がある。
(1)ロックレバー31は、その幅方向に突出してアッパレール6の各側壁部15に対向する張り出し部50を備える。
即ち、このように各係合突部36よりも回動軸Mから離れた位置に張り出し部50を設けることで、当該張り出し部50は、アッパレール6の両側壁部15に沿って車両の前後方向に延びるロックレバー31の延伸方向において、各係合突部36とは異なる位置、当該各係合突部36よりも後方側に配置される。そして、これにより、当該張り出し部50が各係合突部36の係脱を阻害することを回避することができる。また、慣性に基づくシート荷重やシートベルト荷重により生ずるアッパレール6の変形は、その後端側から進むことになる。従って、上記構成によれば、当該アッパレール6の変形時、より速やかに、その張り出し部50を各側壁部15に当接させることができる。そして、これにより、効果的に、そのアッパレール6の変形を防ぐことができる。その結果、より円滑に、ロックレバー31の各係合突部36をロアレール5の各係合孔38に係脱させることができる。
・上記実施形態では、ロックレバー31には、その先端部分の両側端部に、それぞれ、三本の係合突部36が設けられることとした。しかし、これに限らず、係合突部36の数は、任意に変更してもよい。そして、その位置についてもまた、回動軸Mよりも後方側であれば、必ずしも先端部分でなくともよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を記載する。
(ロ)前記ロックレバーは、上下方向の曲がり形状を有すること、を特徴とする。
Claims (2)
- 車両の前後方向に延びるロアレールと、上方にシートを支持するとともに前記ロアレール上を相対移動可能に設けられたアッパレールと、前記アッパレールの相対移動を規制可能なロック機構とを備え、
前記アッパレールは、幅方向に対向する一対の側壁部を有し、前記ロック機構は、前記両側壁部に交差する回動軸を有して回動自在に前記アッパレールに支持されたロックレバーを備えるとともに、
前記ロックレバーには、前記回動軸よりも後方側の位置において幅方向に突出する係合突部が設けられ、前記係合突部に交差する前記側壁部には、上下動可能に前記係合突部が挿通される挿通孔が形成されるとともに、前記ロアレールには、前記ロックレバーの回動に基づく前記上下動によって前記係合突部が係脱可能な上方開口部を有した複数の被係合部が形成された車両用シートスライド装置において、
前記ロックレバーは、前記幅方向に突出して前記側壁部に対向する張り出し部を備え、
前記張り出し部は、下方側に曲がった接続部を介して、前記ロックレバーにおける前記回動軸よりも後方側の端部に接続されて、前記係合突部よりも前記回動軸から離れた位置、かつ前記係合突部よりも下方側に位置すること、を特徴とする車両用シートスライド装置。 - 請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、
前記張り出し部は、前記幅方向の剛性を強化可能な曲がり形状を有すること、
を特徴とする車両用シートスライド装置。
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