JP5867344B2 - 車両用シートスライド装置 - Google Patents
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Description
即ち、車両の前方側への慣性力に起因するシート荷重やシートベルト荷重により生ずるアッパレールの変形は、その後端側から進む。従って、上記のように、補強部材の前方側にフランジ部を設けることで、当該フランジ部がアッパレールの変形の影響を受け難くなる。その結果、車両の前方側への慣性力に起因するシート荷重やシートベルト荷重に依らず、そのフランジ部の機能を担保することができる。
請求項4に記載の発明は、前記補強部材は、前記フランジ部よりも後方側に設けられた前記折曲部を備えること、を要旨とする。
上記構成によれば、簡素な構成にて、容易に、ストッパ部を形成することができる。
図1に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に対して傾動自在に設けられたシートバック3と、このシートバック3の上端に設けられたヘッドレスト4とを備えている。
上述のように、例えば、車両の前方衝突等、慣性によりシート1が移動しようとする場合において、そのシートスライド装置10が支えるシート荷重及びシートベルト荷重は、アッパレール6を後端側から上方に持ち上げる力、ひいては当該アッパレール6をロアレール5から引き剥がす力として作用する。そして、これにより、そのロアレール5の両内壁部14との位置関係に基づいて、アッパレール6に変形が生ずる可能性がある。具体的には、その幅方向に所定の間隔W0を空けて対向する両側壁部15の下端側が狭められる態様で、アッパレール本体18の断面コ字形状が変形する可能性がある。
(1)アッパレール6は、その両側壁部15(15A,15B)間に介在されることにより当該両側壁部15の間隔W0が狭まるようなアッパレール6の変形を抑制可能な補強ブラケット50を備える。そして、補強ブラケット50には、アッパレール6の相対移動に基づいてロアレール5に設けられた突起部57に当接することにより、その相対移動範囲を制限可能なストッパ部60が設けられる。
(4)ストッパ部60は、板状部51の端部を折り曲げてアッパレール6の下方に突出するように形成されてなる。これにより、簡素な構成にて、容易に、ストッパ部60を形成することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ストッパ部60は、第1の固定部55aの両側端部を下方に折り曲げ加工してなることとした。しかし、これに限らず、ストッパ部60の形成位置については、任意に変更してもよい。例えば、略コ字状に折り曲げられた第3の折曲部56cを含め、板状部51の側端部における他の部分にストッパ部60を形成する構成であってもよい。そして、第1及び第2の折曲部56a,56bが形成された板状部51の長手方向端部にストッパ部60を形成する構成についても、これを排除しない。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
Claims (5)
- 車両の前後方向に延びるロアレールと、上方にシートを支持するとともに前記ロアレール上を相対移動可能に設けられたアッパレールと、前記アッパレールの相対移動を規制可能なロック機構とを備え、
前記アッパレールは、幅方向に対向する一対の側壁部と各側壁部の下端から幅方向外側に向かって折り返された張出し部とを有し、前記ロック機構は、前記両側壁部に交差する回動軸を有して回動自在に前記アッパレールに支持されたロックレバーを備えるとともに、
前記ロックレバーには、前記回動軸よりも後方側の位置において幅方向に突出する係合突部が設けられ、前記係合突部に交差する前記側壁部には、上下動可能に前記係合突部が挿通される挿通孔が形成されるとともに、前記ロアレールには、前記ロックレバーの回動に基づく前記上下動によって前記係合突部が係脱可能な上方開口部を有した複数の被係合部が形成された車両用シートスライド装置において、
前記アッパレールは、前記両側壁部間に介在されることにより該両側壁部の間隔が狭まるような前記アッパレールの変形を抑制可能な補強部材を備えるとともに、該補強部材には、前記アッパレールの前記張出し部の下方に突出するようにフランジ部が設けられ、当該フランジ部が前記アッパレールの相対移動に基づいて前記ロアレールに設けられた突起部に当接することにより前記アッパレールの相対移動範囲を制限可能であること、を特徴とする車両用シートスライド装置。 - 請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、
前記補強部材は、前記アッパレールの延伸方向に延設されるとともに、前記フランジ部は、前記補強部材の前方側に設けられること、を特徴とする車両用シートスライド装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートスライド装置において、
前記補強部材は、前記両側壁部に交差する位置関係を有した板状部を備えるとともに、前記板状部は、前記アッパレールの延伸方向に対して交差する方向に折り曲げられた折曲部を有すること、を特徴とする車両用シートスライド装置。 - 請求項3に記載の車両用シートスライド装置において、
前記補強部材は、前記フランジ部よりも後方側に設けられた前記折曲部を備えること、を特徴とする車両用シートスライド装置。 - 請求項3又は請求項4に記載の車両用シートスライド装置において、
前記補強部材は、前記板状部の端部から折り曲げられたストッパ部を有し、前記ストッパ部の先端に前記フランジ部が形成されていること、を特徴とする車両用シートスライド装置。
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