JP5866689B1 - Pcランプウェー建造物 - Google Patents
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Abstract
Description
1.スロープ(ランプウェー)を構築する柱や梁の鉄骨部材は、工場で製作して現場に搬入され、ボルトや溶接手段にて連結・接合して一体化される。現場作業での簡素化と効率化を図るために、その大半はボルトによる連結がなされている。現実として、施工時に建物本体のコンクリート躯体(柱や梁)が自重や施工荷重によって弾性変形し、特に、PC造とした場合は、導入されたプレストレスにより柱や梁の弾性変形が生じ、しかも、各階の柱は、負担される荷重が異なるために弾性変形量が異なる。しかし、鉄骨造部材及びボルトによる連結・接合の精度がミリ単位で要求されているため,施工時における建物本体の弾性変形量に追従することができないため、建物本体の各階毎に同時にスロープを取り付けて構築することができない。
また、鉄骨造は、主にボルトによる連結・接合で一体化する場合は、建物全体が完成するまでは自立することができないため、支保工やサポートに依存して構築することになっている。しかしながら、一般に建物本体の工程が長いため,鉄骨造のスロープは、建物本体の各階毎に合わせて構築すると、連続施工できずに各階にて建物本体工事の進み具合を待つことになるから、支保工やサポートを無駄に利用することになり、コスト高に繋がる。
以上の問題点を解決するため、従来は、建物本体の構造躯体を完成した後に、鉄骨造スロープの構築工事を行うようにしている。要するに、建物本体の工事と同時施工することはできないという問題点を有している。
1.従来の鉄骨造ランプは、建物本体の構造躯体が出来上がってから建造されるので、特に、建物本体の施工時における機材や部材等の搬入は、全てクレーンに頼るしかないから、施工手間、工期及びコストが掛かる。それに比べて、プレキャスト部材を現場でPC圧着関節工法によって、本発明のPCランプウェー建造物は建物本体と同時に構築することができるから、施工時にも車両を各階に乗り入れ、直接荷役作業を行えるから、作業性が大幅に向上する。
2.直線で形成される鉄骨造部材に比べ、コンクリートは造形しやすいので、曲線で形成されるPC造部材を用いて構築されるPCランプウェー建造物は、外観の美観と共にランプウェー建造物の資産価値を向上させることができる。
3.PC圧着ピン接合によって、短柱形成を解消し脆性的なせん断破壊を回避することができる。
4.PC柱の梁受け顎部を目隠しする目隠し部を、少なくとも外側周縁(円周方向)のPC梁に延設したことによって、ランプウェー建造物の外形上の美観を高く維持できる。
5.免震工法とPC圧着関節工法によって組み合わせたPC免震ランプ構造により、上部躯体構造が鉄骨造とする場合に比べ、剛性が高くて振動を小さく抑えることができ、さらに、地震を受けた後に、PC復元力によってPCランプ構造物が元の状態に復帰し残留変形は生じないという特性を持つ構造物になり、地震に対しては、免震装置の免震効果とPC圧着関節工法によるPC構造の耐震・制震効果との相乗効果により、震度7級の巨大地震にも対応可能となる。
6.従来鉄骨ランプ(スロープ)は、供用期間中に常に大型車両による振動を受け、ランプ自体だけではなく、ランプと建物本体との連結部分が破損しやすいから、耐久性に劣るため、常時メンテナンスや補修が必要である。それに比べ、本発明のPC(免震)ランプウェー建造物は超耐久性を有するから、メンテナンスの必要がない、等の種々の優れた効果を奏する。
なお、本発明の特徴を従来の技術と区別して分かりやすくするため、本発明では、従来のPC圧着接合をPC圧着剛接合と呼び、従来の技術にない新規な短柱解消用のPC圧着接合構造をPC圧着ピン接合と称する。
即ち、上記のPC圧着ピン接合とは、「顎付き柱」を用いることと、一段配線及び空目地との3つの必要な構成条件として構成したものである。要するに、柱が顎を有するため、プレキャスト製とするPC大梁の梁端が顎の上で回転可能になり、曲げモーメントが生ずることなく、せん断力だけを伝達できるようにしたピン接合である。顎がなければ梁端が柱とPC圧着接合となって回転出来ないため、上記のPC圧着ピン接合にはならないのである。
また、PC圧着ピン接合構造としては、柱梁接合部において、梁のスラブ付き側に1段配線とし、配線しない側の目地を空目地とすることは基本構成である。
なお、本発明のランプウェー建造物の上部躯体構造においては、上記の趣旨に従って、走行車路27の幅方向(ランプの半径方向)のPC大梁4cが順梁である場合には、図13に示した要領で、内外周縁側(ランプの円周方向)のPC大梁4a、4bが逆梁である場合には、図14に示した要領で,図6、図7,図8及び図9に示すように柱梁接合部の一部の所定箇所にPC圧着ピン接合19(図6、図7,図8及び図9に黒丸で図示)を形成して短柱を解消したのである。
但し、柱側にコンクリート壁が付く(壁付き柱)場合は、壁がせん断力を負担することになるため、壁付きの方法で短柱が解消されるので、上記のPC圧着ピン接合としなくても良い。
以上説明した実施例は本発明の構成に限定するものではなく、本発明の主旨に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、基礎と上部構造躯体との間に免震装置を介在させることなく、PC耐震ランプとしてもよい。また、本発明で示したPC圧着ピン接合構造は、ランプウェー建造物だけではなく、その他の建造物にも短柱解消の手段として適用できる。
また、ランプウェーの平面形状について、円形以外に楕円形とする場合もある。その場合には、本発明でいうPC梁の内外周縁側の梁は、長手方向において円形状ランプと同心円となる曲線状に形成されているとは、楕円形両端の円形状部分に合せて同心円とすることである。
プレストレス力は、予め部材内部に存在している内力であり、常に部材の変形方向と反対に作用しているから、PC鋼材が弾性範囲であればバネのように働き、地震などによって建物が変形しようとしたときの抵抗する力になり、振り子のように変形した建物を元に戻そうとしている。これは、プレストレスによる復元力と言い、変形時元の状態に戻そうとする力になる。この効果をプレストレスによる制震/制振効果と称する。この制震/制振効果は、RC構造や鉄骨構造等には得られないものである。
さらに、免震工法との組みあわせによるPC免震ランプウェー構造は、上部ランプ構造を鉄骨造とする場合に比べ、剛性が高くて振動を小さく抑えることができ、超耐久性を有するから、常時メンテナスに必要はない。地震に対しては、免震装置の免震効果とPC圧着関節工法によるPC構造の耐震・制震効果との相乗効果により、震度7級の巨大地震にも対応可能となる。
2 ランプウェー建造物
3 PC柱
3a 短柱
4、4a、4b、4c 大梁(PC大梁)
5 地盤
5a 盛土
6 杭
7 基礎スラブ
8 台座部
9 免震装置
10 フーチングと
10a 外側フーチング
10b 内側フーチング
11 床スラブ
12 小梁
13、13a、13b 顎
14、14a、14b、… 入り口通路
15 メイン通路
16a、16b、… 出口通路
17 起ち上がり部
18 PC圧着剛接合
19 PC圧着ピン接合
20、23、24 PC鋼材
21 繋ぎ部分
22 PC鋼材接続部
25 目地材(目地モルタル)
26 空目地
27 走行車路(スラブ)
28 目隠し部
29 凹部
30 コンクリート壁
A 基礎
B 上部構造躯体
Claims (4)
- 建物本体に隣接して、基礎と、該基礎から前記建物本体の最上階まで所定の勾配で各階層に繋がる螺旋状に構築された上部構造躯体とを備えたランプウェー建造物であって、
前記上部構造躯体は、主としてプレキャストコンクリートで形成されたPC柱とPC梁であり、柱梁接合部において、PC柱には、所定の勾配に合わせた高さで梁受け用顎が突出形成され、PC柱とPC梁の端部との隙間に目地材を充填し、PC鋼材を緊張定着することにより一体的にPC圧着接合して構成され、
前記柱梁接合部における一部の所定箇所には、前記PC鋼材を一段配線にすると共に、前記隙間においては、配線側にのみ目地材を充填し,配線しない側を空目地としたPC圧着ピン接合が形成されること
を特徴とするPCランプウェー建造物。 - 前記PC梁の内外周縁側の梁は、長手方向において円形状ランプと同心円となる曲線状に形成されていること
を特徴とする請求項1に記載のPCランプウェー建造物。 - 前記内外周縁側の少なくとも外側周縁のPC梁において、PC柱の梁受け用顎の底部までの目隠し部を延設したこと
を特徴とする請求項2に記載のPCランプウェー建造物。 - 前記基礎と上部構造躯体との間に、免震装置を介在させてあること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のPCランプウェー建造物。
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