JP5866608B2 - 単独遊技機島 - Google Patents
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Description
従来の遊技機島は、設備が大規模であるため、ホールを占有するスペースが大きく、また建造コストが高いという問題があった。また、従来の遊技機島では、複数の遊技機が並設されていることから、狭いスペースへの建造が困難であり、さらにはホールにおける遊技機のレイアウトも制約されるという問題があった。
かかる問題を解決すべく、各遊技機にそれぞれ単独の補給装置を設けて、島設備の配置変更や遊技機の移動、増減を容易に行うことができるようにした単独島構造が考案されている(特許文献1参照)。
すなわち、請求項1記載の発明は、1台の遊技機を載置可能な載置部(膳板20)を有する支持体(10)と、遊技媒体を貯留する貯留部(31)及び貯留部(31)に貯留された遊技媒体を上方に揚送する揚送部(揚送研磨部33)を有する揚送装置(揚送研磨装置30)とを備え、前記支持体(10)の載置部(20)に設置した遊技機から排出される遊技媒体を前記揚送装置(30)によって揚送し、再び遊技機に供給するようにした単独遊技機島(1)である。そして、前記支持体(10)の一方の側面側に位置する側面部材(側板14)の、前記載置部(20)よりも下方となる位置に、前記揚送装置(30)の貯留部(31)を正面側から嵌め込み可能な切欠部(15)を設け、前記貯留部(31)を前記切欠部(15)に嵌め込んだ状態で、前記揚送部(33)が前記側面部材(14)の外側に設置されるように形成し、前記貯留部(31)及び前記揚送部(33)を前記支持体(10)に固定するための固定部を、正面側から操作可能な位置に設けたことを特徴とする。
またここで、「遊技媒体」には、パチンコ球やメダルが含まれ、前記揚送装置(30)は、前記した遊技媒体を上方に移送可能な装置であって、遊技媒体を移送する過程において遊技媒体の汚れを除去(研磨)する機能を備えていてもよい。
本発明においては、揚送装置(30)の貯留部(31)が、支持体(10)の側面部に一部食い込むようにして設けられている。このため、単独遊技機島(1)の横幅寸法を狭くすることができる。また、揚送装置(30)の固定部は正面側から操作可能であり、揚送装置(30)は手前側に取り出せる構造となっているので、例えば複数の単独遊技機島(1)が並列して設置されており隣接する単独遊技機島(1)との間に十分な間隙がない場合や、単独遊技機島(1)が壁際に配置されている場合であっても、揚送装置(30)の着脱を容易に行うことができる。このため、遊技機の交換や揚送装置(30)のメンテナンスなどを行いやすい。また、本発明においては、揚送装置(30)の揚送部(33)を支持体(10)の側面部材(14)の外側に配置しているので、載置部(20)に設置されている遊技機やサンドを取り出すことなく、揚送装置(30)のみを支持体(10)から取り外すことができる。
さらに、請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、前記支持体(10)の下端部には、単独遊技機島の正面に座った遊技者が足先を入れることができる空間部(凹部29)が形成されていることを特徴とする。
(単独遊技機島1)
本実施の形態に係る単独遊技機島1は、図1及び図2に示すように、方形箱形の支持体10と、支持体10に固定される揚送装置としての揚送研磨装置30とから構成される。
支持体10は、図2に示すように、底板11と、天板12と、側面部材としての2枚の側板13,14を備えた正面側が開口する箱体である。支持体10の正面開口は、2枚の側板13,14の間であって支持体10の高さ方向中央部よりもやや下側に水平方向に設けられた膳板20と、2枚の側板13,14の間であって天板12寄りに水平方向に設けられた棚板21とによって、3つの空間に仕切られている。なお、前記膳板20及び棚板21は、図示しない高さ位置調整手段によって、上下方向の取り付け位置を変更可能に形成されているが、これについては後述する。
膳板20の上面奥側には、図2に示すように、パチンコ機100から排出される遊技球を受ける球回収ホッパー26が設けられている。球回収ホッパー26が受けた遊技球は、後述する揚送研磨装置30の貯留部31に移送されるようになっている。
前記天板12には、上部開口10Cを閉塞可能な上部扉22が図示しないヒンジを介して前後方向に回動自在に取り付けられている。また、前記膳板20と底板11との間の下部開口10Bは、図1に示すように、下部蓋23により塞がれるようになっている。
前記補強部16は、切欠部15を形成したことによる側板14の上方からの荷重に対する強度を補強するためのものであり、本実施の形態では、側板14の一部を折り曲げて補強部16を形成してあり、側板14の横断面が平面視L字型となるように形成することにより、膳板20に遊技機を載置したとき側板14にかかる圧縮力に対抗可能としている。また、切欠部15の正面側に嵌め込まれる塞ぎ板17によっても、側板14の強度を保つようにしているが、これについては後述する。
揚送研磨装置30は、図2に示すように、遊技球を貯留するための貯留部31と、貯留部31に貯留されている遊技球を研磨しつつ上方に移送するための揚送研磨部33と、揚送研磨部33を作動させるための貯留部31の下側に設けられた駆動モータ32とから構成されている。 貯留部31は、上面に開口部31Aを有する箱体である。図示しないが、開口部31Aと球回収ホッパー26の下面との間には、遊技球を移送するためのダクトが設けられており、球回収ホッパー26の受けた遊技球が開口部31Aから貯留部31の内部に移送されるようになっている。
そして、貯留部31を支持台27に設置すると、図3に示すように、貯留部31の上面の開口部31Aを含む本体のほとんどが側板14の内側に位置し、移送管34は側板14の外面に沿って位置するようになっている。また、移送管34の上端部の球排出部34Aよりも手前側に設けられた固定板35が、側板14の上端部付近に設けられた固定板19(図2参照)の手前側に重なるとともに、支持台27の上面手前側に設けられたネジ孔27Bと、貯留部31の下端部に設けられたネジ孔31Bが合致するようになっている。そして、固定板35に形成されたネジ孔35Aと固定板19に形成されたネジ孔19Aに図示しない固定ネジをねじ込み、ネジ孔27Bとネジ孔31Bにも図示しない固定ネジをねじ込むことにより、揚送研磨装置30が支持体10に固定される。
そして、図1及び図4に示すように、側板14に側面カバー40を取り付けることにより、側板14から露出している貯留部31の側面及び移送管34が覆われ、下部開口10Bを下部蓋23で塞ぐことにより、揚送研磨装置30は正面側から視認不能に収納される。なお、側面カバー40は、正面側からスライドさせて装着可能となっている。
続いて、上記構成を有する単独遊技機島1への、遊技機の設置について説明する。
単独遊技機島1にパチンコ機100及び球サンド200を設置する場合には、膳板20を可動範囲における最上位の位置に固定するとともに、棚板21を可動範囲における最上位の位置に固定する。そして、膳板20にパチンコ機100を載置して底部を固定するとともに、棚板21にパチンコ機100の天井部を固定する。また、パチンコ機100に隣接して、球サンド200を載置して、同様に固定する。膳板20の高さ位置は、パチンコ機100のハンドル130は、遊技者にとって操作し易い高さ位置となるように予め設定されている。
なお、上記した構成では、入賞口やアウト口等に入球した遊技球のみを島内部で循環させ、パチンコ機100から払い出される賞球は、ドル箱に移し替えて景品交換所のカウンターに運ぶシステムとなる。賞球の払い出しによって島内部の遊技球が少なくなった場合には、下部蓋23を開けて貯留部31に遊技球を補給したり、支持体10の天板の上側に設けた球循環路から遊技球を取り込むようにすることができる。
ところで、本実施の形態における単独遊技機島1には、パチスロ機を設置することもできる。単独遊技機島1にパチスロ機(図示せず)を設置する場合には、膳板20を可動範囲における最下位の位置に固定するとともに、棚板21を可動範囲における最下位の位置に固定する。なお、棚板21と上部扉22の間に隙間ができるので、ここには所定の塞ぎ部材を取り付ける。棚板21の上にボックスを載せるようにしてもよい。そして、膳板20にパチスロ機を載置して底部を固定するとともに、棚板21にパチスロ機の天井部を固定する。また、パチスロ機に隣接して、メダルサンド(図示せず)を載置して、同様に固定する。膳板20の高さ位置は、パチスロ機のスタートレバーやストップボタンが、遊技者にとって操作し易い高さ位置となるように予め設定されている。
以上のようにして、パチンコ機100やパチスロ機を設置した単独遊技機島1は、複数の単独遊技機島1を並列させて設置することもできるし、任意の配置の配列(例えば4つの単独遊技機島1を十字型に配置)で設置することもできる。なお、単独遊技機島1を並列させて設置する場合には、側面カバー40は、少なくとも正面板のみを備えていればよい。
(総括)
以上のように、本実施の形態においては、単独遊技島1に設置する揚送研磨装置30を、側板14を切り欠いた切欠部15に嵌め込んで固定し、膳板20の下方の空間部に揚送研磨装置30の貯留部31を食い込ませるようにしてあるので、単独遊技島1の幅寸法をコンパクトにすることができる。また、揚送研磨装置30は、支持体10の正面側から着脱自在としてあるので、横方向のスペースが狭い場合であっても、揚送研磨装置30の交換やメンテナンスを容易に行うことができる。特に、本実施の形態では、揚送研磨装置30の揚送研磨部33を、側板14の外面に沿って設置固定するようにしているので、遊技機を支持体10に設置したままで、揚送研磨装置30のみを取り出すことが可能である。
なお、上記した実施の形態では、支持体10は板部材により形成されていたが、支持体10を枠部材によって形成してもよい。この場合には、正面側の側柱に切欠部を設けて、ここに揚送研磨装置30の貯留部31を嵌め込む構造とすればよい。
10 支持体 10A 遊技機収納開口
10B 下部開口 10C 上部開口
11 底板 12 天板
13 側板 14 側板(側面部材)
15 切欠部 16 補強部
17 塞ぎ板 18 球受入部
19 固定板 19A ネジ孔
20 膳板(載置部) 21 棚板
22 上部扉 23 下部蓋
24 上部球タンク 25 補給シュート
26 球回収ホッパー 27 支持台
27A モータ収納部 27B ネジ孔
28 台座部 29 凹部(空間部)
30 揚送研磨装置(揚送装置) 31 貯留部
31A 開口部 31B ネジ孔
32 駆動モータ 33 揚送研磨部
34 移送管 34A 球排出部
35 固定板 35A ネジ孔
40 側面カバー
100 パチンコ機 110 遊技盤
120 球皿 130 ハンドル
140 球タンク 200 球サンド
Claims (2)
- 1台の遊技機を載置可能な載置部を有する支持体と、
遊技媒体を貯留する貯留部及び貯留部に貯留された遊技媒体を上方に揚送する揚送部を有する揚送装置とを備え、
前記支持体の載置部に設置した遊技機から排出される遊技媒体を前記揚送装置によって揚送し、再び遊技機に供給するようにした単独遊技機島であって、
前記支持体の一方の側面側に位置する側面部材の、前記載置部よりも下方となる位置に、前記揚送装置の貯留部を正面側から嵌め込み可能な切欠部を設け、前記貯留部を前記切欠部に嵌め込んだ状態で、前記揚送部が前記側面部材の外側に設置されるように形成し、
前記貯留部及び前記揚送部を前記支持体に固定するための固定部を、正面側から操作可能な位置に設けたことを特徴とする単独遊技機島。 - 前記支持体の下端部には、単独遊技機島の正面に座った遊技者が足先を入れることができる空間部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の単独遊技機島。
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