JP5863502B2 - エンジンの潤滑油量警報装置 - Google Patents

エンジンの潤滑油量警報装置 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンのオイルパンに貯留される潤滑油の油量不足を警告するエンジンの潤滑油量警報装置に関する。
エンジンのオイルパンに貯留される潤滑油には規定量が定められており、エンジンの焼付きやオイル上がり等を防止してエンジンを良好に駆動するためには、潤滑油を規定量内に収める必要がある。このため、自動的に潤滑油量を検出し、油量不足等の異常が発生しているときには運転者に対して警報を発するようにした装置が開発されている。
このような装置は、オイルパン内の潤滑油の油面高さ(油面レベル)を検出するものが一般的であるが、同一油量であっても運転状態に応じて油面レベルが変化する。このため、特許文献1には、潤滑油の温度に基づいて、潤滑油の油面レベルの検出値を補正し、補正後の油面レベルの値に基づいて潤滑油の消費量を算出する技術が開示されている。
特許第3205173号公報
一般に、オイルパン内の潤滑油の油面レベルから油量不足を検出する場合には、油面レベルを連続的に検出する必要はなく、油面レベルが規定の下限レベルを下回ったか否かを検出できれば良い。このため、油面レベルを検出するセンサとしては、下限レベルを閾値として出力が変化するスイッチ型のセンサを用いることができ、このスイッチ型のセンサを用いて警告灯等を点灯する等の警報を行う警報装置を構成することで、コスト低減を図ることができる。
しかしながら、スイッチ型のセンサを用いる場合、潤滑油の温度によって油面レベルが変化するため、一定温度以上の温度条件で油面レベルが下限レベルを下回ったか否かを判定する必要があり、警告灯の点灯を運転者が確認して実際に潤滑油が補給されたか否かを検知することはできない。例えば、図7に示すように、油温60°C以上で油面レベルが下限レベルを下回ったか否かを判定する場合、警告灯の点灯によってエンジンを停止して潤滑油を補給しても、次のエンジン再始動時には、警告灯が点灯したままとなる可能性がある。
すなわち、エンジン停止から次のエンジン再始動までの間には潤滑油の温度が低下(例えば、油温20°Cに低下)し、エンジンを始動しても油温が60°Cになるまでは、油面レベルの判定が行われず、その間、潤滑油を補給したにも拘わらず、警告灯が点灯したままになる。潤滑油不足を警告する警告灯は、点灯後、オイルが補給された場合は直ちに消灯することが理想的であり、潤滑油を補給したにも拘わらず警告灯が点灯してしまうと、ユーザの誤解を招く。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、安価な構成で潤滑油の油量不足に対応した補給の有無を判別して警報に反映することができ、商品性の向上を図ることのできるエンジンの潤滑油量警報装置を提供することを目的としている。
本発明によるエンジンの潤滑油量警報装置は、エンジンのオイルパンに貯留される潤滑油の油面レベルが予め設定した下限レベルを下回ったとき、警報装置を作動させて前記潤滑油の油量不足を警報するエンジンの潤滑油量警報装置において、前記オイルパンに設けられて前記潤滑油の油面レベルが前記下限レベルを下回ったか否かを検出する油面センサと、前記潤滑油の温度が第1の設定温度以上の条件下で、前記潤滑油の油面レベルが前記下限レベルを下回ったか否かを前記油面センサの出力値に基づいて判定し、前記潤滑油の油面レベルが前記下限レベルを下回ったとき、前記警報装置を作動させる油量警報部と、前記警報装置の作動履歴を走行サイクル毎に保存する警報履歴保存部と、エンジン始動時に前記警報装置の作動履歴を参照し、前回の走行サイクルで前記警報装置が作動していない場合、前記第1の設定温度以上で前記油量警報部における前記下限レベルの判定を開始させ、前回の走行サイクルで前記警報装置が作動している場合には、前記第1の設定温度よりも所定に低い第2の設定温度で前記油量警報部における前記下限レベルの判定を開始させる判定温度設定部とを備えるものである。
本発明によれば、安価な構成で潤滑油の油量不足に対応した補給の有無を判別して警報に反映することができ、商品性の向上を図ることができる。
潤滑油量警報装置の概略図 油量警告灯の点灯及び消灯の推移を示す説明図 油温と油面レベルとの関係を示す説明図 油温による油量警告灯の点灯及び消灯の推移を示す説明図 油量警報に係る機能ブロック図 油量警報に係る判定処理のフローチャート 従来の油量警告灯の点灯及び消灯の推移を示す説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号10は、エンジン11の下部に装着されたオイルパン12の内部に貯留される潤滑油の油量を検出し、油量が規定のレベルより低下したとき、潤滑油量不足の警報を発する潤滑油量警報装置を示している。オイルパン12の内部に貯留された潤滑油はエンジン11内で循環され、エンジン11内の各摺動部が潤滑されてエンジン11の駆動状態が良好に維持される。
この潤滑油をエンジン11内に循環させるため、シリンダブロック13やシリンダヘッド14には油路が形成され、エンジン11には、オイルストレーナ15、図示しないオイルポンプ、オイルフィルタ、オイルクーラ等が組み付けられている。オイルポンプを駆動させることにより、オイルストレーナ15から吸引された潤滑油はオイルポンプを介してオイルクーラやオイルフィルタに導かれ、続いてシリンダブロック13やシリンダヘッド14の油路に導入される。そして、クランク機構や動弁機構を潤滑した潤滑油は、再びオイルパン12に戻される。
また、潤滑油が貯留されるオイルパン12内には、潤滑油の油面レベルを検出する油面センサ16が設置されている。油面センサ16は、本実施の形態においてはフロート式スイッチにより構成され、潤滑油の下限量を規定する下限レベルを検出する。具体的には、油面センサ16は、オイルパン12の底部から所定の高さに設置されたリードスイッチ17と、このリードスイッチ17の下部で油面レベルに応じて上下動し、上部に永久磁石18を内蔵したフロート19とにより構成されている。
リードスイッチ17は、オイルパン12の側壁部の下限レベルより若干高い位置から水平方向に延出されるアーム20の先端側に内蔵され、このアーム20の先端側下部に、フロート19を上下動自在に収納する収納枠21が配設されている。フロート19は、潤滑油よりも比重の軽い材料によって形成されており、潤滑油の油面レベルに応じて収納枠21内で上下動し、油面レベルが下限レベルに達したとき、上部の永久磁石18によってリードスイッチ17を作動させ、油面レベルが下限レベルを下回らない限り、リードスイッチ17を作動状態に保持する。
尚、リードスイッチ17は、永久磁石18を接近させることにより接点が閉成(ON)するノーマルオープンタイプ、永久磁石18を接近させることにより接点が開成(OFF)するノーマルクローズタイプの何れでも良いが、以下では、下限レベル以上でリードスイッチ17がONし、下限レベルを下回ったとき、リードスイッチ17がOFFするものとして説明する。
リードスイッチ17は、マイクロコンピュータを中心として構成される電子制御ユニット(ECU)50を介して電源2に接続され、リードスイッチ17のON,OFF信号がECU50に読み込まれる。ECU50は、リードスイッチ17のON,OFF信号に基づいて潤滑油量が下限レベル以下になったか否かを判別し、潤滑油量が下限以下と判定したとき、警報装置を作動させて潤滑油量不足の警報を発し、潤滑油の補給を促す。
本実施の形態においては、潤滑油量不足を警報する警報装置として油量警告灯30を点灯させるようにしているが、油量警告灯30に限定されることなく、警告ブザー等の警報音を発生する警報装置でも良い。また、ECU50は、運転者の操作によってON,OFFされるイグニッションスイッチ1を介して電源2に接続されている。
ここで、オイルパン12内の潤滑油は、同じ油量であっても油温が低い場合よりも油温が高い場合の方が油面レベルが高い。これは、油温が高い方が潤滑油の体積膨張と粘度低下によりオイルパンへの戻りが速いためである。このため、油面センサ16は、エンジンが定常運転状態等の安定した運転状態にあるときの潤滑油の温度を基準として設定し(第1の設定温度)、油温が設定温度以上の条件下で潤滑油量の下限レベルを判定可能なように、フロート19によってリードスイッチ17がONする位置が設定されている。
従って、ECU50は、通常のエンジン運転中、油温が設定温度(例えば、60°C)以上の条件下において所定の時間間隔で油量警報処理を実行する。すなわち、油温が設定温度(例えば、60°C)以上になったとき、定期的に油面センサ16の信号を読み込み、油量が下限レベル以下になったか否かの判定を行う。そして、ECU50は、リードスイッチがOFFして油量が下限レベルを下回っていると判定したとき、油量警告灯30を点灯し、潤滑油が補給されて下限レベル以上になったと判定されるまで、油量警告灯30を点灯状態に保持する。
一方、エンジン始動時は、ECU50は、以下の(1),(2)に示すロジックを導入して油量警報処理を実行し、油量警告灯30の点灯/消灯を制御する。これは、前回のエンジン始動から停止までの走行サイクルにおいて、潤滑油量が下限レベルより低下して油量警告灯30が点灯した場合、エンジンを停止して潤滑油を補給しても、エンジン停止から次のエンジン再始動までの間には潤滑油の温度が低下し、エンジン再始動時に油量警報処理を開始するタイミングが遅れてしまうことがあり、潤滑油を補給したにも拘わらず、油量警告灯30が点灯したままになる虞があるからである。
(1)エンジン始動時には油量警告灯30を消灯させる。
潤滑油を補給したにも拘わらず、エンジン再始動時に油量警告灯30が点灯したままになることを防止するためには、エンジン始動時には油量警告灯30を消灯させるという簡単なロジックで対応することができる。
例えば、油温が60°C以上で油量警報処理を実行し、油量が下限レベルよりも低下したと判定された場合、図2に示すように、油量警告灯30が点灯され、エンジンを停止するまで点灯状態が継続する。ここで、エンジンを停止して潤滑油を補給した場合(オイル補給あり)、次のエンジン再始動時には、潤滑油の温度が低下(図2においては、油温が20°Cに低下)して判定処理が実行されない場合であっても、油量警告灯30は必ず消灯され、点灯することはない。
但し、このエンジン始動時に必ず油量警告灯30を消灯させるロジックでは、前回の走行サイクルで油量警告灯30が点灯したにも拘わらず、潤滑油を補給しなかった場合(オイル補給無しの場合)、エンジンを再始動してから潤滑油の油温が上昇して油量警報処理が実行されるまでの期間は、潤滑油量が不足していても油量警告灯30が点灯せずに消灯している。このため、以下の(2)のロジックを加えることで、潤滑油量が不足しているにも拘わらずエンジン始動時に油量警告灯30が消灯している期間を削減することができる。
(2)前回の走行サイクルで油量警告灯30を点灯した場合には、油量警報処理を実施する温度条件を通常よりも低温側にシフトさせる。
前述したように、油量警報処理は、油温による油面レベルの変化を考慮して、設定温度(例えば60°C)以上で実行される。しかしながら、油量不足を検出する場合、通常の設定温度より低温の条件下で油量警報処理を実行しても、実際に油量が不足しているにも拘わらず油量警告灯30を消灯する方向への誤判定を生じることはなく、潤滑油の補給がなされた場合に対応して、油温によって低下する油面レベルが油量不足の下限レベルを下回らないような温度で判定を行うことにより、潤滑油の補給の有無を適正に識別して油量警告灯30の点灯/消灯を決定することができる。
すなわち、図3に示すように、補給前の油面レベルと油温との関係が直線Laで示す関係にある場合、通常の油量警報処理を実施する第1の設定温度をT1(例えば60°C)として、オイルパン12の潤滑油の下限レベルをLVとすると、この下限レベルLVは、油面センサ16のリードスイッチ17がONする位置となる。ここで、油面レベルが図3中のA点で下限レベルLVより低下して油量警告灯30が点灯された場合、潤滑油を一定量(例えば、市場において使用可能な0.5Lのオイル缶1本分)補給すると、油面レベルと油温との関係は、直線Laを油面レベルが高くなる方向に平行移動した直線Lbで示す関係となる。
従って、潤滑油を補給した場合には、油量警報処理を実施する油温を、第1の設定温度T1よりも低い第2の設定温度T2に下げることで、油量警告灯30の消灯範囲を拡大することができる。この第2の設定温度T2は、温度低下による油面レベルの低下が下限レベルを下回らない温度(例えば20°C)であり、潤滑油を補給した場合、油面レベルは直線Lb上のB点で油量警告灯30が消灯する位置となり、潤滑油の補給の有無を適正に識別することができる。一方、潤滑油を補給しなかった場合には、直線La上のC点で油量警告灯30が点灯した状態のままとなり、潤滑油量が不足しているにも拘わらずエンジン始動時に油量警告灯30が消灯しているような事態を確実に防止することができる。
すなわち、図4に示すように、前回の走行サイクルにおいて油量が下限レベルよりも低下したと判定され、油量警告灯30が点灯された場合、エンジンを停止して次にエンジンを再始動するときには、油量警報処理を通常の第1の設定温度T1(例えば60°C)よりも低い第2の設定温度T2(例えば20°C)から開始する。これにより、潤滑油を補給した場合(オイル補給あり)には、油量警告灯30は消灯したまま誤点灯することがなく、潤滑油を補給しなかった場合(オイル補給無し)には、直ちに油量警告灯30が点灯する。
このため、ECU50は、図1に示すように、イグニッションスイッチ1からの信号、エンジン11のクランク軸11aに軸着するクランクロータ11bの外周に対設されたクランク角センサ25からの信号、オイルパン12内に臨まされた油温センサ26からの信号、上述の油面センサ16の信号等を入力し、前回の走行サイクルにおける油量警告灯30の点灯履歴に応じて設定される温度条件下で、オイルパン12内の潤滑油の油面レベルが予め設定した下限レベルを下回ったか否かを判定する。そして、潤滑油の油面レベルが下限レベルを下回ったと判定したとき、油量警告灯30を点灯させて潤滑油の油量不足を警報する。
このようなECU50の油量警報に係る機能は、図5に示すように、油量警報部51、警報履歴保存部52、再始動判定部53、判定温度設定部54によって示される。
油量警報部51は、油温センサ26からの信号に基づいてオイルパン12内の潤滑油の温度を検出し、検出した油温が設定温度T1以上の条件下で、油面センサ16の出力信号に基づいて潤滑油の油面レベルが下限レベルを下回ったか否かを判定し、潤滑油の油面レベルが下限レベルを下回ったとき、油量警告灯30を点灯させる。その際、エンジン始動時に、下限レベルの判定を行う油温の条件として、判定温度設定部54から第1の設定温度T1よりも低い第2の設定温度T2を指示された場合には、第2の設定温度T2以上の条件下で下限レベルの判定を行い、潤滑油の温度が第2の設定温度T2未満の場合には、判定を行うことなく油量警告灯30を消灯させる。
警報履歴保存部52は、油量警告灯30の点灯履歴を走行サイクル毎に記憶し、メモリに保存する。この油量警告灯30の点灯履歴は、次の走行サイクルのエンジン再始動時に判定温度設定部54にて参照され、油量警報部51における判定処理が通常の第1の設定温度以上での判定に移行したときには、クリアされる。
再始動判定部53は、イグニッションスイッチ1からの信号とクランク角センサ25からの信号とに基づいて、エンジンが運転中か再始動かを判定し、判定結果を判定温度設定部54に出力する。例えば、イグニッションスイッチ1がONでクランク角センサから信号入力がある場合には、エンジン運転中であり、イグニッションスイッチがOFFからONされ、クランク角センサ25からの信号が入力されない場合には、エンジン再始動と判断する。
判定温度設定部54は、再始動判定部53で再始動時と判定されたとき、警報履歴保存部52から油量警告灯30の点灯履歴を参照して、前回の走行サイクルで油量警告灯30が点灯されているか否かを調べる。そして、前回の走行サイクルで油量警告灯30が点灯されていない場合、油温が第1の設定温度T1以上で下限レベルの判定処理を実行することを油量警報部51へ指示し、前回の走行サイクルで油量警告灯30が点灯されている場合には、油温が第2の設定温度T2以上で下限レベルの判定処理を実行することを油量警報部51へ指示する。
以上の機能は、具体的には、ECU50で実行されるプログラム処理にて実現される。次に、ECU50における油量警報に係るプログラム処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
図6のフローチャートは、イグニッションスイッチ1がONされた直後に実行され、その後、所定時間毎に実行される油量警報に係る判定処理を示している。この処理は、先ず、ステップS1においてエンジン再始動時か否かを判定し、エンジン再始動時である場合には、ステップS1からステップS2へ進み、通常の運転中である場合には、ステップS1からステップS6以降へ進む。
エンジン始動時である場合、ステップS2では油量警告灯30の点灯履歴を参照し、前回の走行時に油量警告灯30が点灯されたか否かを調べる。前回の走行時に油量警告灯30が点灯されていない場合、ステップS2からステップS6へ進み、前回の走行時に油量警告灯30が点灯されている場合には、ステップS2からステップS3へ進む。
ステップS3では、油温センサ26で検出した潤滑油の油温Tが第2の設定温度T2以上か否かを調べる。そして、T≧T2の場合、ステップS3からステップS4へ進んで、油面センサ16の信号からオイルパン12の潤滑油の油面レベルが下限レベル以上か否かの判定を実施する。その結果、潤滑油の油面レベルが下限レベル以上であるときには、潤滑油が補給されたものとして、油量警告灯30を消灯する。また、潤滑油の油面レベルが下限レベルを下回っているときには、潤滑油が補給されなかったものとして、油量警告灯30の点灯を維持する。
一方、ステップS3においてT<T2の場合には、油温が低すぎて潤滑油の補給の有無による油面レベルの変化を正確に判定できないため、判定は実施しない。この場合、油量警告灯30は消灯し、前回の走行時に油量警告灯30が点灯したことを運転者が確認して潤滑油を補給したにも拘わらず、油量警告灯30が点灯することを防止する。
次に、ステップS1においてエンジン始動時でない通常の運転中である場合、或いはステップS2において前回の走行時に油量警告灯30が点灯されていない場合のステップS6以降の処理について説明する。
ステップS6では、潤滑油の油温Tが第1の設定温度T1以上か否かを調べる。その結果、T≧T1の場合には、ステップS7で潤滑油の油面レベルが下限レベル以上であるか否かを判定し、油面レベルが下限レベル以上のときには油量警告灯30を消灯状態とし、油面レベルが下限レベルを下回っているとき、油量警告灯30を点灯して油量不足を警報する。また、T<T1の場合には、油面レベルが下限レベル以上であるか否かの判定は実施せず、次回のタイミングで判定が実施されるまで、油量警告灯30を現在の状態に維持する。
このように本実施の形態においては、油面レベルが下限レベルを下回っているか否かの判定を行う温度条件を、油量警告灯30の点灯履歴に応じて変更し、前回の走行サイクルで油量警告灯30が点灯している場合には、次の走行サイクルのエンジン再始動時に、通常のエンジン運転中に判定を行う温度よりも低い温度で判定を開始するようにしている。これにより、安価な構成で潤滑油の油量不足に対応した補給の有無を判別して警報に反映することができ、商品性の向上を図ることができる。
10 潤滑油量警報装置
11 エンジン
12 オイルパン
16 油面センサ
17 リードスイッチ
18 永久磁石
19 フロート
26 油温センサ
30 油量警告灯
50 電子制御ユニット
51 油量警報部
52 警報履歴保存部
53 再始動判定部
54 判定温度設定部
LV 下限レベル

Claims (4)

  1. エンジンのオイルパンに貯留される潤滑油の油面レベルが予め設定した下限レベルを下回ったとき、警報装置を作動させて前記潤滑油の油量不足を警報するエンジンの潤滑油量警報装置において、
    前記オイルパンに設けられて前記潤滑油の油面レベルが前記下限レベルを下回ったか否かを検出する油面センサと、
    前記潤滑油の温度が第1の設定温度以上の条件下で、前記潤滑油の油面レベルが前記下限レベルを下回ったか否かを前記油面センサの出力値に基づいて判定し、前記潤滑油の油面レベルが前記下限レベルを下回ったとき、前記警報装置を作動させる油量警報部と、
    前記警報装置の作動履歴を走行サイクル毎に保存する警報履歴保存部と、
    エンジン始動時に前記警報装置の作動履歴を参照し、前回の走行サイクルで前記警報装置が作動していない場合、前記第1の設定温度以上で前記油量警報部における前記下限レベルの判定を開始させ、前回の走行サイクルで前記警報装置が作動している場合には、前記第1の設定温度よりも所定に低い第2の設定温度で前記油量警報部における前記下限レベルの判定を開始させる判定温度設定部と
    を備えることを特徴とするエンジンの潤滑油量警報装置。
  2. 前記油量警報部は、エンジン始動時に、前記潤滑油の温度が前記第2の設定温度未満の場合には、前記下限レベルの判定を行うことなく前記警報装置を非作動の状態に保持することを特徴とする請求項1記載のエンジンの潤滑油量警報装置。
  3. 前記警報装置は、前記潤滑油の油面レベルが前記下限レベルを下回ったときに点灯される警告灯であり、
    警報履歴保存部は、前記警告灯の点灯履歴を保存することを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンの潤滑油量警報装置。
  4. 前記油面センサは、前記潤滑油の油面レベルに応じて上下動するフロートと、該フロートの上下動に応じて開閉されるスイッチとを備えるフロート式スイッチであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載のエンジンの潤滑油量警報装置。
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