JP5862255B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置において、像保持体の表面に近接し且つ軸方向に沿って多数の発光部が配置された潜像形成装置、いわゆる、LEDアレイ方式の露光装置に関して、下記の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2008−143010号公報には、感光体ドラム(12)と対向して感光体ドラム(12)表面に潜像を形成するLPH(14)と、LPH(14)を支持するハウジング(61)と、ハウジング(61)に対して、感光体ドラム(12)の反対側に配置されたステージ(221)と、ステージ(221)とハウジング(61)との間に装着されてLPH(14)を感光体ドラム(12)側に付勢してLPH(14)の突出部材(251F,251R,253F,253R)を支持部材(122F,122R,123F,123R)に押し当てることで位置決めをする押上げバネ(211)と、画像形成装置(1)の正面側から背面側に行くに連れ感光体ドラム(12)側に傾斜するレール(222)を有し且つ押上げバネ(211)に対し画像形成装置(1)の側面方向両側に配置されたリトラクト部材(220)と、を備え、リトラクト部材(220)を画像形成装置(1)の正面と背面とを結ぶ方向に移動させることでレール(222)が接触するハウジング(61)のスライドロール(231)を感光体ドラム(12)に接近、離間する方向に移動させる画像形成装置(1)が記載されている。
特開2008−143010号公報(「0042」〜「0046」、「0042」〜「0050」、図5、図9、図11、図13)
本発明は、像保持体から潜像形成装置を離間させる場合に必要な力を低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
軸を中心に回転し且つ画像形成装置の本体に対して挿抜可能に支持される像保持体と、
前記像保持体に対向して配置された前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成装置であって、前記像保持体に一体的に設けられた位置決め部に位置決めされる被位置決め部を有し、前記像保持体に対して接近、離間する方向に移動可能な前記潜像形成装置と、
前記像保持体に対して、接近、離間する方向に前記潜像形成装置を移動可能に支持する潜像形成装置の支持部材と、
前記潜像形成装置に対して、前記像保持体の反対側に配置され、前記像保持体の軸方向に沿って、前記軸方向の一端側に設定された位置決め位置と、前記位置決め位置よりも前記軸方向の他端側に設定された位置決め解除位置との間で移動可能な移動部材と、
前記軸方向の一端側に行くに連れて前記像保持体に近づく方向に傾斜する傾斜面であって、前記移動部材が前記位置決め位置と前記位置決め解除位置との間で移動する際に、前記潜像形成装置の支持部を案内する前記傾斜面を有し、前記移動部材に対して、前記像保持体に接近、離間する方向に移動可能に支持され且つ付勢部材を介して前記像保持体に接近する方向に付勢された傾斜部材であって、前記移動部材が前記位置決め位置に移動した場合には、前記潜像形成装置を前記像保持体側に押して、前記付勢部材の付勢力で前記潜像形成装置の前記被位置決め部を前記像保持体の前記位置決め部に押し付けると共に、前記移動部材が前記位置決め解除位置に移動した場合には、前記潜像形成装置の押し付けを解除する前記傾斜部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、像保持体に接近する方向に付勢する付勢部材を介して、軸方向の一端側に行くに連れて前記像保持体に近づく方向に傾斜する傾斜面を有する傾斜部材が移動部材に支持される構成を有しない場合に比べて、像保持体から潜像形成装置を離間させる場合に必要な力を低減することができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は本発明の実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。 図3は本発明の実施例1の画像形成装置における像保持体と潜像形成装置との関係を説明する説明図であり、図3Aは画像書込みユニットが対向位置に移動した状態の説明図、図3Bは画像書込みユニットが離間位置に移動した状態の説明図である。 図4は実施例1の潜像形成装置の斜視説明図であり、図4Aは操作部材が通常位置に移動した状態の斜視説明図、図4Bは操作部材が挿抜可能位置に移動した状態の斜視説明図である。 図5は実施例1の潜像形成装置の外枠体が取り外された状態の潜像形成装置の説明図であり、図5Aは移動部材が位置決め位置に移動した状態の説明図、図5Bは移動部材が位置決め解除位置に移動した状態の説明図、図5Cは移動部材が位置決め位置に移動した状態の前位置決め板の要部拡大図、図5Dは移動部材が位置決め位置に移動した状態の後位置決め板の要部拡大図である。 図6は実施例1の移動部材の斜視説明図である。 図7は実施例1の移動部材の断面説明図である。 図8は実施例1の画像書込ユニットの説明図であり、図8Aは画像書込ユニットの斜視説明図、図8Bは画像書込ユニットの側面説明図である。 図9は実施例1の移動部材が位置決め位置から位置決め解除位置に移動する経過の説明図であり、図9Aは位置決め位置に移動部材が移動した状態の説明図、図9Bは位置決め位置から位置決め解除位置に移動部材が移動を開始した状態の説明図、図9Cは図9Bに示す状態から移動部材が位置決め解除位置に向けて移動した状態の説明図、図9Dは上昇規制部が規制面に接触した状態の説明図、図9Eは移動部材の蓋部の後端に被接触部が案内され始めた状態の説明図、図9Fは位置決め解除位置に移動部材が移動した状態の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは自動原稿搬送装置U1と、これを支持し且つ上端に透明な原稿読取り面PGを有する画像形成装置の本体U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿給紙部TG1と、原稿給紙部TG1から給紙され前記原稿読取り面PG上の原稿読取位置を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排紙部TG2とを有している。
前記画像形成装置の本体U2は、利用者が画像形成動作開始等の作動指令信号を入力操作する操作部UIと、露光光学系A等を有している。
前記自動原稿搬送装置U1で原稿読取り面PG上を搬送される原稿または手動で原稿読取り面PG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで赤R、緑G、青Bの電気信号に変換される。
画像情報変換部IPSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号を黒K、イエローY、マゼンタM、シアンCの画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像情報を所定の時期に潜像形成用の画像情報として潜像形成装置駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒Kのみの画像情報が潜像形成装置駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成装置駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を所定の時期に、各色毎に配置された潜像形成装置LHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
図2は本発明の実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。
図1、図2において、前記画像形成装置Uの重力方向中央部に配置された可視像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y,M,C、およびKの各色の可視像を形成する装置である。
潜像形成装置LHy〜LHkの各潜像書込光源から出射したY,M,C,Kの潜像書込光は、それぞれ、軸を中心に回転する像保持体の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。
前記Yの可視像形成装置Uyは、回転する感光体PRy、帯電器CRy,潜像形成装置LHy、現像装置Gy、転写器T1y、像保持体清掃器の一例としてのクリーナCLyを有している。なお、実施例1では、前記感光体PRy、帯電器CRy、クリーナCLyが、画像形成装置の本体U2に対して一体的に着脱可能な感光体ユニットとして構成されている。
前記可視像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Yの可視像形成装置Uyと同様に構成されている。
図1,図2において、前記各感光体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより帯電された後、画像書込位置Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、前記潜像形成装置LHy,LHm,LHc,LHkにより、その表面に静電潜像が形成される。前記感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて、現像器Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤保持体に保持された現像剤により可視像の一例としてのトナー像に現像される。
その現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定の時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各感光体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留物、付着物は、クリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された前記感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面は、帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより再帯電される。
前記感光体PRy〜PRkの上方には、上下移動可能且つ前方に引き出し可能な中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、中間転写体張架部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としてのアイドラロールRfおよび2次転写領域対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは、前記各ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより構成される中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されている。前記各ロールT2a,T2bにより、2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bと中間転写ベルトBとが対向する領域により、2次転写領域Q4が形成される。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
前記可視像形成装置Uy〜Ukの下方には、ガイド部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが3段設けられており、前記ガイドレールGRには、給紙容器の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR3に収容された媒体の一例としての記録シートSは、媒体取出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としてのさばきロールRsにより1枚ずつ分離される。そして、記録シートSは、媒体搬送路の一例であるシート搬送路SHに沿って媒体搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaにより搬送され、2次転写領域Q4のシート搬送方向上流側に配置された媒体搬送時期調節部材の一例としてのレジロールRrに送られる。前記シート搬送路SH、シート搬送ロールRa、レジロールRr等により、媒体搬送装置の一例としてのシート搬送装置SH+Ra+Rrが構成されている。
レジロールRrは、前記中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、前記記録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。記録シートSが前記2次転写領域Q4を通過する際、前記バックアップロールT2aは接地され、2次転写器T2bには前記制御部Cにより制御される電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。このとき、前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写器T2により記録シートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。
また、前記1次転写器T1y,T1m,T1c,T1k、2次転写器T2及び中間転写ベルトBにより、実施例1の転写装置T1y〜T1k+T2+Bが構成されている。
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着装置Fの加熱用定着部材の一例としての加熱ロールFhおよび加圧用定着部材の一例としての加圧ロールFpの圧接領域である定着領域Q5に搬送され、前記定着領域を通過する際に加熱定着される。加熱定着された記録シートSは、媒体排出部材の一例としての排出ロールRhから媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhに排出される。
なお、前記加熱ロールFh表面には、記録シートSの前記加熱ロールからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
前記ベルトモジュールBMの上方にはイエローY,マゼンタM,シアンC,黒Kの各現像剤を収容する現像剤補給容器の一例としての現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkが配置されている。各現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkに収容された現像剤は、前記現像器Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤の消費に応じて、前記各現像器Gy,Gm,Gc,Gkに補給される。なお、実施例1では、前記現像剤として、磁性のキャリアと、外添剤が付与されたトナーとを含む二成分現像剤により構成されている。
図1において、前記画像形成装置Uは上側枠体UFと下側枠体LFとを有しており、上側枠体UFには、前記可視像形成装置Uy〜Ukおよび可視像形成装置Uy〜Ukよりも上方に配置された部材、すなわち、ベルトモジュールBM等が支持されている。
また、下側枠体LFには、前記給紙トレイTR1〜TR3を支持するガイドレールGRおよび前記各トレイTR1〜TR3から給紙を行う前記給紙部材、すなわち、ピックアップロールRp,さばきロールRs,シート搬送ロールRa等が支持されている。
(潜像形成装置の説明)
図3は本発明の実施例1の画像形成装置における像保持体と潜像形成装置との関係を説明する説明図であり、図3Aは画像書込みユニットが対向位置に移動した状態の説明図、図3Bは画像書込みユニットが離間位置に移動した状態の説明図である。
図4は実施例1の潜像形成装置の斜視説明図であり、図4Aは操作部材が通常位置に移動した状態の斜視説明図、図4Bは操作部材が挿抜可能位置に移動した状態の斜視説明図である。
次に、本発明の実施例1の潜像形成装置LHy〜LHkの説明をするが、各色の部材は同様に構成されているため、Y色のものについてのみ説明し、その他の色のものについての詳細な説明は省略する。
図3、図4において、実施例1の潜像形成装置LHyは、潜像形成装置の外枠体の一例として、前後方向に延びて画像形成装置の本体U2に固定支持される下側フレーム1を有する。図3〜図4において、下側フレーム1は、感光体PRyの軸方向に沿って前後方向に延びる底壁2と、底壁2の左右両端から上方に延びる左側壁3および右側壁4とを有する。両側壁3,4の上部には、接離案内部の一例として、左右一対の上下方向に延びる長孔状の昇降ガイド孔6が前後方向に沿って3組形成されている。図4において、両側壁3,4の前端部には、丸孔状の操作部材の回転支持部7,7が左右一対に形成されている。また、側壁3,4の前端部下面には、被固定部材の一例として、板状の被固定フランジ8が支持されており、図示しない螺子によって、画像形成装置の本体U2に被固定フランジ8が固定される。
図5は実施例1の潜像形成装置の外枠体が取り外された状態の潜像形成装置の説明図であり、図5Aは移動部材が位置決め位置に移動した状態の説明図、図5Bは移動部材が位置決め解除位置に移動した状態の説明図、図5Cは移動部材が位置決め位置に移動した状態の前位置決め板の要部拡大図、図5Dは移動部材が位置決め位置に移動した状態の後位置決め板の要部拡大図である。
図6は実施例1の移動部材の斜視説明図である。
図7は実施例1の移動部材の断面説明図である。
図3において、前記底壁2の上面には、移動部材の一例として、前後方向に延びるスライダー11が前後方向に移動可能に支持されている。図5〜図7において、スライダー11は、移動部材の本体の一例として、上面が開放された箱状のスライダー本体12と、移動部材の蓋部の一例として、スライダー本体12の上面を塞ぐスライダー蓋部13とを有する。スライダー本体12の内部の前部には、左右方向に延びる板状の前後一対の前支持壁18,18が予め設定された間隔を空けて配置されている。また、スライダー本体12の内部の後部にも、前支持壁18,18と同様に構成された左右方向に延びる板状の一対の後支持壁19,19が支持されている。前支持壁18,18どうしの間および後支持壁19,19どうしの間には、前収容空間21および後収容空間22が形成されている。
スライダー蓋部13の前部には、前収容空間21に対応して、前後方向に延びる長方形状の前開口23が形成されており、スライダー蓋部13の後部にも、後収容空間22に対応して、前開口23と同様に構成された後開口24が形成されている。
なお、実施例1の前開口23および後開口24の前後方向の大きさは、前支持壁18,18どうしの幅および後支持壁19,19どうしの幅よりも狭くなるように構成されており、開口23,24の縁部の下面には、規制面の一例としてのブロックストッパー面26が形成されている。
前記収容空間21,22には、傾斜部材の一例として、前後方向に延びる傾斜ブロック31が収容されている。実施例1の各傾斜ブロック31,31は、開口23,24を貫通可能な外形を有し且つ上下方向に移動可能に支持されている。傾斜ブロック31,31の前端部には、傾斜面の一例として、後方に行くに連れ上方に傾斜する傾斜部32が形成されており、傾斜部32の後端には、後方に延びる後側平面部33が連続して形成されている。また、傾斜ブロック31の下端の前後両端には、前後方向外方に延びる板状の上昇規制部34,34が形成されており、傾斜ブロック31が上昇した場合、前記開口23,24のブロックストッパー面26に上昇規制部34が接触して抜け止めされている。
また、スライダー本体12と傾斜ブロック31の底面との間には、付勢部材の一例として、上下方向に延びる押上バネ36が配置されており、押上げバネ36は、傾斜ブロック31を上方に付勢する。
図5、図6において、スライダー本体12の右側面の前端部には、右方に向けて突出する円柱状の被連結軸37が支持されている。
被連結軸37には、前後方向に延びる板状の操作用の連結部材41が回転可能に支持されている。操作用の連結部材41の前端部には、回転被支持部42が形成されており、回転被支持部42には、操作部材の一例として、板状の操作レバー51の一端部が回転可能に支持されている。操作レバー51の他端部には、操作者が把持可能な把持部52が設けられている。
操作レバー51の一端側には、回転被支持部42より把持部52側に寄った位置に、レバー軸53が支持されており、レバー軸53によって、操作レバー51は前記下側フレーム1の回転支持部7,7に回転可能に支持されている。実施例1の操作レバー51では、操作者が把持部52を持って、把持部52が上方に移動されると、レバー軸53を中心に操作レバー51が回転して、図5Aに示す通常位置に操作レバー51が移動し、把持部52が前方に移動されると、図5Bに示す挿抜可能位置に操作レバー51が移動するように構成されている。
図8は実施例1の画像書込ユニットの説明図であり、図8Aは画像書込ユニットの斜視説明図、図8Bは画像書込ユニットの側面説明図である。
図3〜図5において、前記スライダー11の上方には、感光体PRyと対向して画像書込ユニットの一例としての書込ヘッド61が配置されている。実施例1の書込ヘッド61は、潜像形成部の支持部材の一例として、前後方向に延びるホルダ62を有する。
ホルダ62の左右両側には、昇降用の被案内部の一例として、昇降ガイド孔6に対応して外方に突出する3対の昇降被ガイド部62aが支持されている。実施例1のホルダ62は、昇降被ガイド部62aが昇降ガイド孔6を貫通した状態で、昇降ガイド孔6に沿って上下方向に移動可能に支持されている。
よって、実施例1の書込みヘッド61は、図3A、図5Aに示す感光体PRyの表面に書込ヘッド61が接近して対向する対向位置と、図3B、図5Bに示す感光体PRyの表面から書込ヘッド61が離隔する離隔位置との間で移動可能に支持されている。
図3〜図5、図8において、ホルダ62の上部には、潜像形成部の一例として、感光体PRyに対向して前後方向に延び且つ感光体PRyに潜像書込光を照射するヘッド本体63が支持されている。なお、実施例1のヘッド本体63は、感光体PRy表面に潜像を形成する書込素子の一例としてのLED:Light Emission Diodeが感光体PRyの軸方向、すなわち、主走査方向に並んで配置された構成、いわゆるLEDアレイにより構成されている。
ホルダ62下面の前後両端部には、被接触部の一例として、下方に延び且つスライダー11のスライダー蓋部13や、傾斜ブロック31に接触して案内される一対の棒状の被ガイド部64が支持されている。なお、実施例1の被ガイド部64の下端部は、半球状に形成されており、被ガイド部64がスライダー蓋部13や、傾斜ブロック31に接触する際の摩擦抵抗が低減されている。ホルダ62上面の前後両端部には、被位置決め部の一例として、上方に延びる棒状の一対の突き当て部67,67が支持されており、突き当て部67の前後方向外側には、被位置決め部の一例として、上方に延びる棒状の一対の被位置決めピン68,68が支持されている。
図3、図5において、感光体PRyの軸方向の両端部には、前記突き当て部67,67に対応する位置に、感光体PRyの前後両端部を回転可能に支持すると共に、突き当て部67,67が突き当てられる位置決め部の一例としての軸受部材71,71を有する。軸受部材71,71は、感光体支持枠体72に支持されており、感光体支持枠体72は、前側下端部から後方に延びる板状の前位置決め板73と、後側下端部から前方に延びる板状の後位置決め板74とを有する。
前位置決め板73には、図5Cに示すように、前後方向に延びる長孔状の位置決め長孔76が形成されている。実施例1の位置決め長孔76は、位置決め部の一例として、位置決め長孔76の上部に設けられ且つ被位置決めピン68の外径に対応する左右方向の幅を有する長孔状の前位置決め部76aと、前位置決め部76aの下端から下方に行くに連れて外形が末広がり形状の前側案内部76bとを有する。
また、後位置決め板74には、図5Dに示すように、上下方向に貫通する孔状の位置決め孔77が形成されている。実施例1の位置決め孔77は、位置決め部の一例として、位置決め孔77の上部に配置され且つ被位置決めピン68の外径に対応する内径を有する円柱状の後位置決め部77aと、後位置決め部77aの下端から下方に行くに連れて外径が大きくなる円錐状の後側案内部77bとを有する。
図5Aにおいて、操作レバー51が通常位置に移動した状態では、連結部材41を介して、スライダー11が前方の位置決め位置に移動する。スライダー11が位置決め位置に移動した状態では、傾斜ブロック31の後側平面部33が被ガイド部64に接触して、ホルダ62が上方に押され、図5C、図5Dに示すように、位置決め部76a,77aと被位置決めピン68,68とが嵌ると共に、突き当て部67,67が軸受部材71,71に突き当てられて、位置決めされて、書込みヘッド61が対向位置に移動する。この状態で、画像の書込みが可能となっている。
図5Bにおいて、操作レバー51が抜挿可能位置に移動した場合、連結部材41を介して、スライダー11が後方の位置決め解除位置に移動する。スライダー11が位置決め解除位置に移動した状態では、後方に移動した傾斜ブロック31の傾斜部32やスライダー蓋部13の上面に沿って被ガイド部64が案内支持されて、ホルダ62が下方に移動し、被位置決めピン68の位置決めが解除され、書込みヘッド61が離隔位置に移動する。この状態で、感光体PRyの取り外しが可能となっている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、図5Aに示す通常位置において、潜像形成装置LHyの被ガイド部64が後側平面部33に接触して、押上げバネ36が縮んだ状態で、弾性力が作用して、位置決め部76a,77aと被位置決めピン68,68とが嵌ると共に、軸受部材71,71に突き当て部67,67が突き当てられて、位置決めされている。そして、ジョブが開始された場合、帯電器CRyに感光体PRyの表面が帯電された後、画像書込位置Q1yを通過する帯電された感光体PRyの表面に対して、予め設定された時期に、潜像形成装置LHyから潜像書込光が照射され、感光体PRyの表面に静電潜像が形成される。
実施例1では、経年劣化や故障、点検等に伴って、感光体PRyの着脱、交換が行われる場合、操作レバー51の把持部52が操作されて、図5Aに示す通常位置から図5Bに示す抜挿可能位置に操作レバー51が移動される。このとき、操作レバー51の挿抜可能位置へ移動に伴って、連結部材41を介して、スライダー11が位置決め位置から後方の位置決め解除位置に向けて移動する。そして、スライダー11の後方への移動に伴い、傾斜ブロック31に対して、ホルダ62の被ガイド部64が相対的に前方に移動して、傾斜ブロック31の前方に行くに連れ下方に傾斜する傾斜部32に被ガイド部64が案内されて、ホルダ62が下方に向けて移動する。
図9は実施例1の移動部材が位置決め位置から位置決め解除位置に移動する経過の説明図であり、図9Aは位置決め位置に移動部材が移動した状態の説明図、図9Bは位置決め位置から位置決め解除位置に移動部材が移動を開始した状態の説明図、図9Cは図9Bに示す状態から移動部材が位置決め解除位置に向けて移動した状態の説明図、図9Dは上昇規制部が規制面に接触した状態の説明図、図9Eは移動部材の蓋部の後端に被接触部が案内され始めた状態の説明図、図9Fは位置決め解除位置に移動部材が移動した状態の説明図である。
図9Aにおいて、実施例1のスライダー11が位置決め位置に移動した状態では、傾斜ブロック31の後側平面部33と被ガイド部64との接触面が、押上げバネ36の弾性力による力f1が作用する方向とほぼ直交しており、接触面に沿った方向である前後方向や左右方向成分の分力が発生しない。
図9Bにおいて、位置決め位置から後方の位置決め解除位置にスライダー11が移動を開始した状態では、傾斜部32の上端部に被ガイド部64が差しかかる。この状態では、押上げバネ36の弾性力による力f1の方向に対して、被ガイド部64が接触する傾斜部32の表面が傾斜しており、押上げバネ36の弾性力による力f1によって、傾斜部32から傾斜部32の法線方向の力f1aを被ガイド部64が受ける。よって、作用・反作用により、傾斜ブロック31には、傾斜部32の法線方向の力f1aと逆方向の力f2が作用する。
したがって、反作用の力f2によって、スライダー11の移動方向である前後方向成分の分力f2aが傾斜ブロック31に作用し、傾斜ブロック31を介して、スライダー11
に対して、スライダー11を後方に移動させようとする力f2aが作用する。
また、図9Bに示す状態から、さらに後方にスライダー11が移動すると、図9Cに示すように、押上げバネ36に上方に向けて付勢された傾斜ブロック31の傾斜部32に沿って被ガイド部64が案内される。この状態では、スライダー11の後方への移動に伴い、縮んだ押上げバネ36が弾性復元されるに連れて、被ガイド部64に対して、傾斜ブロック31が相対的に後斜め上方にずれる。したがって、傾斜部32に沿って、傾斜ブロック31に対して、被ガイド部64が相対的に前斜め下方に案内される。
図9Cに示す状態から、さらに後方にスライダー11が移動して、押上げバネ36が弾性復元されると、図9Dに示すように、ブロックストッパー面26に上昇規制部34が接触し、傾斜ブロック31の上昇が停止される。この状態から、スライダー11が後方に移動すると、被ガイド64が傾斜部32に案内されると共に、昇降被ガイド部62aが昇降ガイド孔6に沿って案内されて、ホルダ62が重力で下方に移動を開始する。図9Dに示す状態から、さらに後方にスライダー11が移動すると、図9Eに示すように、傾斜部32の下端に案内された被ガイド部64がスライダー蓋部13の上面に接触して、案内される。
また、操作レバー51が挿抜可能位置に移動が完了すると、図9Fに示すように、スライダー11は、ホルダ62の被位置決めピン68,68が位置決め部76a,77aから外れ、軸受部材71,71から突き当て部67,67が離間した位置決め解除位置に移動を完了する。したがって、操作レバー51が挿抜可能位置に移動して、把持部52が感光体PRyの前方から退避していると共に、感光体PRyの表面から書込みヘッド61が離間した図5Bに示す離隔位置への移動が完了する。
よって、感光体PRyを前方に抜出、挿入可能になっており、操作レバー51に感光体PRyが干渉することが回避されると共に、書込みヘッド61が感光体PRyに干渉することを回避することが可能である。
また、感光体PRyの交換等が行われて、画像形成可能な状態にする場合には、把持部52が操作されて、図5Bに示す挿抜可能位置から図5Aに示す通常位置に操作レバー51が移動される。操作レバー51の通常位置への移動に伴って、スライダー11が図9Fに示す位置決め解除位置から図9Aに示す位置決め位置に向けて移動する。
図9Fに示す位置から、スライダー11が前方に移動を開始すると、被ガイド部64がスライダー蓋部13の上面に案内されて、スライダー11に対して、被ガイド部64が後方に相対的に移動する。そして、図9Eに示すように、スライダー蓋部13に案内された被ガイド部64が傾斜ブロック31の傾斜部32の下端に到達する。そして、スライダー11が前方に移動するに伴って、図9D、図9Cに示すように、傾斜部32に沿って、被ガイド部64が上方に案内されて、ホルダ62が上方に移動する。
そして、被位置決めピン68,68が位置決め部76a,77aに嵌り、突き当て部67,67が軸受部材71,71に突き当たって、ホルダ62の上昇が停止する。
この状態から、スライダー11が前方に移動すると、被ガイド部64が傾斜部32の上側に案内されるが、ホルダ62の上昇が停止されており、傾斜ブロック31を支持する押上げバネ36が弾性変形して、図9C、図9Bに示すように、押上げバネ36が縮んで行く。操作レバー51の通常位置への移動が完了すると、図9Aに示すように、被ガイド部64が後側平面部33に到達する。この状態では、押上げバネ36が縮んで、ホルダ62を感光体PRy側に付勢する弾性力が作用し、潜像形成装置LHyの書込みヘッド61が感光体PRyに対して位置決めされ且つ付勢された状態で保持される。
したがって、感光体PRyの表面に対して、書込みヘッド61が予め設定された間隔を空けた状態で対向しており、画像の書込みが可能な図5Aに示す対向位置への書込みヘッド61の移動が完了する。このとき、把持部52が感光体PRyの前方に移動しており、把持部52に感光体PRyの前方への移動が規制されて、感光体PRyの前方への抜出、挿入が規制される。
よって、操作レバー51の挿抜可能位置と通常位置との間での移動に連動して、書込みヘッド61が離間位置と対向位置との間で移動する。
なお、作業者が実施例1の操作レバー51を通常位置から挿抜可能位置に移動させる場合に、図9B、図9Cに示すように、被ガイド部64が傾斜部32に接触する状態になると、押上げバネ36の弾性復元力が、スライダー11を後方に移動させようとする力f2a、すなわち、書込みヘッド61を離間位置側に移動させようとする力として作用する。
ここで、特許文献1記載の構成では、LPH(14)を感光体ドラム(12)から離間させる場合に、リトラクトハンドル(225)を移動させると、LPH(14)を感光体ドラム(12)に付勢する押上げバネ(221)を縮めながら、LPH(14)が感光体ドラム(12)から離間する。したがって、特許文献1の従来の構成では、感光体ドラム(12)からLPH(14)を離間させる場合、作業者がリトラクトハンドル(225)を操作する際に、押上げバネ(211)を縮める力が必要となり、LPH(14)を離間させるほど、必要な力が大きくなっていき、離間させる作業時に強い力が必要になる問題がある。作業者がリトラクトハンドル(225)を操作する際に大きな力が必要な場合、リトラクトハンドル(225)が途中で動かなくなると、作業者は無意識のうちに、かける力を弱めてしまうことが多い。よって、LPH(14)の離間が不十分な状態で感光体ドラム(12)の挿抜作業が行われてしまう恐れがあり、LPH(14)や感光体ドラム(12)が破損する恐れがあった。
これに対して、実施例1の潜像形成装置LHyでは、作業者が操作レバー51を挿抜可能位置側に移動させる場合、被ガイド部64が傾斜部32に接触する状態になると、押上げバネ36の弾性復元力が、書込みヘッド61を離間位置側に移動させる力となる。
よって、特許文献1の従来の構成では、LPH(14)を移動させる際に、押上げバネ(211)を縮める力が操作の抵抗になっていたが、実施例1の潜像形成装置LHyでは、押上げバネ36が復元する力は操作の補助力となっている。
したがって、実施例1の潜像形成装置LHyでは、作業者が操作レバーを挿抜可能位置側に移動させる場合に、操作レバーを操作する際に必要な力が大きくなる特許文献1記載の構成に比べて、作業者が操作レバー51を操作する際に必要な力が小さくなる。よって、実施例1の潜像形成装置LHyでは、感光体PRyに対する書込みヘッド61の離間が不十分な状態で、作業者が感光体PRyの挿抜作業を行うことが低減されており、書込みヘッド61等が破損することが低減される。
なお、実施例1の潜像形成装置LHyでは、作業者が操作レバー51を通常位置側に移動させる場合に、押上げバネ36を縮めながら、感光体PRyに対して書込みヘッド61を接近させる。すなわち、実施例1の潜像形成装置LHyでは、書込みヘッド61を接近させる際に、押上げバネ36を縮める力が操作の抵抗となるが、実施例1の潜像形成装置LHyのように、操作レバー51を手前に倒れた挿抜可能位置から奥に起立した通常位置まで押し込む場合、操作の途中で操作レバー51から手を離すことは少なく、通常位置まで操作レバー51を握って操作することが一般的である。特に、一般的に奥に押す操作では、操作の最終段階で、無意識のうちに、操作レバー51にかける力を強めてしまい易い。したがって、実施例1の潜像形成装置LHyでは、操作レバー51を通常位置に移動させる際に、押上げバネ36を縮める必要があっても、作業者が操作レバー51を握って、最後まで押し込み易く、操作レバー51を通常位置側に移動させ易くなっている。
また、実施例1の被ガイド部64の下端は、半球状に形成されており、被ガイド部64の下端が半球状に形成されていない構成に比べて、スライダー蓋部13や傾斜ブロック31と、被ガイド部64との摩擦抵抗が少なく、作業者の操作レバー51を操作する力が低減されている。
また、実施例1の潜像形成装置LHyでは、スライダー11に押上げバネ36が支持されており、リトラクト部材(220)と、押上げ部材(211)とが別個に設置された場合に比べて、潜像形成装置LHyの小型化が期待され、画像形成装置の本体U2の小型化が期待される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置Uを例示したが、これに限定されず、例えば、FAXや複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、スライダー11が前方の位置決め位置と後方の位置決め解除位置との間で移動し、傾斜ブロック31が後方に行くに連れて上方に傾斜する傾斜部32を有する構成を例示したが、これに限定されず、例えば、スライダー11の移動方向と傾斜部32の傾斜方向を逆方向にして、前方に行くに連れ上方に傾斜する傾斜部と、前方の位置決め解除位置と、後方の位置決め位置との間を移動するスライダーとを設ける構成とすることも可能である。
(H03)前記実施例において、傾斜部材の一例としての傾斜ブロック31と、被ガイド部64とを前後一対に設ける構成を例示したが、これに限定されず、1つまたは3つ以上の傾斜ブロック31および被ガイド部64を設けた構成にする等、設計や仕様に応じて、傾斜ブロック31等の数量を任意に変更可能である。また、実施例1に例示した傾斜ブロック31に替えて、後側平面部33を設けない構成や、実施例1の傾斜部32の傾斜角度を変化させた構成にする等、設計や仕様に応じて傾斜ブロックの形状を任意に変更可能である。また、実施例1に例示した棒状の被ガイド部64に替えて、傾斜ブロックの上面に応じたロール状の構成や、板状の構成にする等、設計や仕様に応じて被ガイド部の形状を任意に変更可能である。
(H04)前記実施例において、感光体PRyに凹状の位置決め部76a,77aと軸受部材71とを設け、潜像形成装置LHyに凸状の突き当て部67と被位置決めピン68とを設けて位置決めする構成を例示したが、これに限定されない。例えば、凸と凹との関係の組み合わせを逆にして、軸受部材に下方に延びる突き当て部を設けて、ホルダ62側に突き当て部に対応する被突き当て部を設ける構成も可能である。また、凸と凹の数を任意の数に増減可能であり、形状もピンと孔に限定されず、爪状や、溝状等、位置決めが可能な任意の形状に変更可能である。さらに、前側に長孔状の前位置決め部76aを形成し、後側に孔状の後位置決め部77aを形成する構成を例示したが、前後を入れ替えることも可能である。
(H05)前記実施例において、傾斜ブロック31の抜け止めとして、下端の前後両端に形成された板状の上昇規制部34,34を例示したが、これに限定されず、フランジ状やピン形状等の従来公知の任意の構成の抜け止めを採用可能である。
(H06)前記実施例において、軸受部材71に突き当て部67を突き当てて、感光体PRyに対して、潜像形成装置LHyの書込みヘッド62を位置決めする構成を例示したが、これに限定されず、例えば、感光体支持枠体72や、画像形成装置の本体U2のクリーナCLy等に突き当て部を突き当てて、感光体PRyに対して、間接的に書込みヘッド62が位置決めされる構成や、感光体PRy表面の画像形成領域の範囲外に突き当て部を接触させて直接位置決めをする構成とすることも可能である。
(H07)前記実施例において、潜像形成部の一例として、LEDアレイで構成されたヘッド本体63を例示したが、これに限定されず、潜像形成光を感光体PRyの軸方向に走査させることで潜像を形成する従来公知の潜像形成装置、いわゆるROS:Raster Output Scannerに適用することも可能である。
(H08)前記実施例において、操作レバー51とスライダー11とを連動させる構成として、操作用の連結部材41を例示したが、これに限定されず、操作レバー51とスライダー11とが連動する任意の構成を採用可能であり、例えば、操作レバーの一端部にピニオンギアを設け且つスライダーにラックギアを設けることで、操作レバーとスライダーとを連動させる構成も可能である。
11…移動部材、31…傾斜部材、32…傾斜面、36…付勢部材、62…潜像形成装置の支持部材、67,68…被位置決め部、71,76a,77a…位置決め部、LHy〜LHk…潜像形成装置、PRy〜PRk…像保持体、U…画像形成装置、U2…画像形成装置の本体。

Claims (1)

  1. 軸を中心に回転し且つ画像形成装置の本体に対して挿抜可能に支持される像保持体と、
    前記像保持体に対向して配置された前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成装置であって、前記像保持体に一体的に設けられた位置決め部に位置決めされる被位置決め部を有し、前記像保持体に対して接近、離間する方向に移動可能な前記潜像形成装置と、
    前記像保持体に対して、接近、離間する方向に前記潜像形成装置を移動可能に支持する潜像形成装置の支持部材と、
    前記潜像形成装置に対して、前記像保持体の反対側に配置され、前記像保持体の軸方向に沿って、前記軸方向の一端側に設定された位置決め位置と、前記位置決め位置よりも前記軸方向の他端側に設定された位置決め解除位置との間で移動可能な移動部材と、
    前記軸方向の一端側に行くに連れて前記像保持体に近づく方向に傾斜する傾斜面であって、前記移動部材が前記位置決め位置と前記位置決め解除位置との間で移動する際に、前記潜像形成装置の支持部を案内する前記傾斜面を有し、前記移動部材に対して、前記像保持体に接近、離間する方向に移動可能に支持され且つ付勢部材を介して前記像保持体に接近する方向に付勢された傾斜部材であって、前記移動部材が前記位置決め位置に移動した場合には、前記潜像形成装置を前記像保持体側に押して、前記付勢部材の付勢力で前記潜像形成装置の前記被位置決め部を前記像保持体の前記位置決め部に押し付けると共に、前記移動部材が前記位置決め解除位置に移動した場合には、前記潜像形成装置の押し付けを解除する前記傾斜部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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