JP5861769B2 - 無線通信方法、ノードおよび監視ノード - Google Patents

無線通信方法、ノードおよび監視ノード Download PDF

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Description

本発明は、無線通信方法、ノードおよび監視ノードに関する。
近年、アクセスポイントなどのネットワークインフラを用いずに、端末同士が直接接続してネットワークを構築する無線アドホックネットワークが利用されている。無線アドホックネットワークを構成する各ノードは、HELLOパケットなどと呼ばれるメッセージを隣接ノードとの間で交換することで、自律的に経路を構築する。したがって、各ノードは、障害が発生したノードを自律的に迂回して他のノードを経由しながら目的ノードまでデータを届けることができる。
無線アドホックネットワークを構築する各ノードを管理する手法としては、当該ネットワークに参加する固定ノードからの相対距離を算出して、各ノードの位置を管理する手法が知られている。また、各ノードにGPS(Global Positioning System)を備えさせて、GPSによってノードの位置を管理する手法も知られている。
特表2005−526444号公報 特開2011−048493号公報
しかしながら、各ノードが移動して経路変更が頻繁に発生するシステムでは、従来技術を用いた場合でも、無線アドホックネットワークから離脱したノードの位置を特定することができないという問題がある。
例えば、相対距離を算出する手法は、固定ノードからの相対距離にノードの位置を特定するので、固定ノードがないシステムでは、各ノードの位置を特定することが難しい。また、ノードが屋内や地下へ移動することも考えられるシステムでは、GPSを用いたとしても、正確に位置を測定することができない。したがって、GPSを用いた手法では、ノードの離脱位置を特定することは難しい。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ノードの離脱位置を特定することができる無線通信方法、ノードおよび監視ノードを提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信方法、ノードおよび監視ノードは、無線アドホックネットワークを用いて、第1のノードから送信されたパケットを第2のノードが中継して第3のノードが受信する無線システムに適した無線通信方法である。前記第1のノードが、前記第2のノードから受信したパケットのうち、受信電波強度が最も高いパケットの送信元である前記第2のノードを選択する。前記第1のノードが、選択した前記第2のノードに、自ノードを特定する識別子を含めた、前記第3のノードを宛先とする報告パケットを送信する処理を実行する。前記第2のノードが、前記第1のノードから所定値以上の受信電波強度で受信した前記報告パケットに、自ノードの識別子を付加して、前記第3のノードに中継する処理を実行する。前記第3のノードが、前記第2のノードから受信した報告パケットに含まれていないノードを検知する処理を実行する。
本願の開示する無線通信方法、ノードおよび監視ノードの一つの態様によれば、ノードの離脱位置を特定することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る無線アドホックネットワークの全体構成例を示す図である。 図2は、ノードの構成を示す機能ブロック図である。 図3は、ノードのリンクテーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図4は、ノードの経路テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図5は、監視ノードの構成を示す機能ブロック図である。 図6は、監視ノードのリンクテーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図7は、監視ノードの経路テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図8は、HELLOパケット受信から報告パケット送信までの流れを示すフローチャートである。 図9は、報告パケット中継処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、離脱ノード検知処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、離脱ノードの発生を示す具体例を示す図である。 図12は、トポロジの例を示す図である。 図13は、リストの例を示す図である。 図14は、経路情報を付加して報告パケットを送信する場合のシーケンス図である。 図15は、報告パケットを流用してパケット数を削減する処理の流れを示すフローチャートである。 図16は、ノードのハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかる無線通信方法、ノードおよび監視ノードの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[全体構成]
図1は、実施例1に係る無線アドホックネットワークの全体構成例を示す図である。図1に示すように、この無線アドホックネットワークは、複数のノード10と、監視ノード50とからシステムを構成する。なお、ノードの数は一例であり、図示したものに限定されない。
ここでは、子供の集団行動を監視し、離脱しそうな子供を検出する子供見守りシステムを想定する。具体的には、親などの引率者が監視ノードに該当し、各子供が各ノードに該当する。すなわち、図1に示したシステムは、各ノードが移動して経路変更が頻繁に発生するシステムである。
また、図1に示した各ノードは、HELLOパケットなどと呼ばれる定期メッセージを隣接ノードとの間で送受信して経路情報を生成する。具体的には、監視ノード50は、ノードAとの間で、互いが記憶する経路情報を含んだHELLOパケットを交換する。ノードAは、監視ノード50、ノードB、ノードCの各々との間で、互いが記憶する経路情報を含んだHELLOパケットを交換する。ノードBは、ノードAとの間で、互いが記憶する経路情報を含んだHELLOパケットを交換する。ノードCは、ノードAとの間で、互いが記憶する経路情報を含んだHELLOパケットを交換する。
このシステムでは、ノードAは、監視ノード50が1ホップの位置に存在し、監視ノード50に直接データを送信する。ノードBは、監視ノード50から2ホップの位置に存在し、ノードAを経由して監視ノード50にデータを送信する。同様に、ノードCは、監視ノード50から2ホップの位置に存在し、ノードAを経由して監視ノード50にデータを送信する。すなわち、ノードAが中継ノードであり、ノードBとノードCが末端ノードとなる。
このような状態において、ノードBまたはノードCは、隣接ノードから受信したパケットのうち、受信電波強度が最も高いパケットの送信元としてノードAを選択する。そして、ノードBまたはノードCは、選択したノードAに、自ノードを特定する識別子を含み、監視ノード50を宛先とする報告パケットを送信する。ノードAは、ノードBまたはノードCから所定値以上の受信電波強度で受信した報告パケットに、自ノードの識別子を付加して、監視ノード50に中継する。監視ノードは、ノードAから受信した報告パケットに含まれていないノードを検知する。
つまり、各ノード10は、報告パケットに自ノードの情報を付加しながら、RSSI(Received Signal Strength Indicator)値が大きいノードを選択して報告パケットを監視ノード50まで中継する。また、各ノード10は、報告パケットを受信できているものの、所定値より小さいRSSI値で受信した報告パケットについては破棄する。そして、監視ノード50は、報告パケットから消えたノードを検知する。この結果、固定ノードやGPSがない場合であっても、アドホックネットワーク機能を用いて、離脱しそうな電波の弱いノードや当該ノードの位置を検知することができる。
[ノードの構成]
図2は、ノードの構成を示す機能ブロック図である。図1に示したノードA、ノードB、ノードCは同じ構成を有するので、ここでは、ノード10として説明する。
図2に示すように、ノード10は、無線インタフェース部11、アドホックプロトコル処理部12、リンクテーブル13、経路テーブル14、データ受信処理部15、データ処理部16、データ送信処理部17を有する。
無線インタフェース部11は、他のノードとの間で無線通信を実施する無線通信インタフェースである。例えば、無線インタフェース部11は、隣接する他ノードからHELLOパケットや報告パケット等を受信し、アドホックプロトコル処理部12に出力する。また、無線インタフェース部11は、アドホックプロトコル処理部12から受け付けたHELLOパケットを隣接するノードにブロードキャスト送信したり、アドホックプロトコル処理部12から受け付けた報告パケットを宛先ノードに送信したりする。
アドホックプロトコル処理部12は、データ送信処理部17から送信された各パケットにアドホックヘッダを付加して宛先に送信し、無線インタフェース部11によって受信されたパケットをデータ受信処理部15に出力する。例えば、アドホックプロトコル処理部12は、データ送信処理部17からHELLOパケットが入力された場合には、当該HELLOパケットにアドホックヘッダを付加して、隣接するノードにブロードキャスト送信する。また、アドホックプロトコル処理部12は、データ送信処理部17から報告パケットが入力された場合には、当該報告パケットにアドホックヘッダを付加して、宛先ノードに送信する。
このアドホックプロトコル処理部12は、パケットフィルタ部12aを有する。パケットフィルタ部12aは、受信電波強度でパケットをフィルタリングする処理部である。具体的には、パケットフィルタ部12aは、HELLOパケットまたは報告パケットを受信した場合に、受信時のRSSI値を測定する。そして、パケットフィルタ部12aは、受信時のRSSI値が予め定められた閾値よりも大きいパケットを、データ受信処理部15に出力する。なお、パケットフィルタ部12aは、受信時のRSSI値が予め定められた閾値よりも小さいパケットについては、破棄してもよく、処理対象外である旨の通知とともにデータ受信処理部15に出力してもよい。
リンクテーブル13は、隣接するノードの情報を記憶する記憶部である。ここで記憶される情報は、データ受信処理部15がHELLOパケットから抽出された情報である。したがって、リンクテーブル13は、HELLOパケットが受信されるたびに更新される。なお、実施例1に係るリンクテーブル13は、一定のRSSI値以上で受信されたHELLOパケットに基づいて作成されるものとする。このため、一定のRSSI値以上で受信されたHELLOパケットが存在しない場合、リンクテーブル13は空になる場合がある。
図3は、ノードのリンクテーブルに記憶される情報の例を示す図である。図3に示すように、リンクテーブル13は、「ローカル送信元アドレス(LS:Local Source)、RSSI値、HELLO受信回数、HELLO要求間隔、アクセスキー」などを記憶する。なお、ここで示した情報はあくまで一例であり、例えばリンク間の品質を示す品質情報などを追加するなど、任意に変更することができる。
「ローカル送信元アドレス(LS)」は、受信されたHELLOパケットの送信元ノードのアドレス情報である。「RSSI値」は、HELLOパケット受信時の受信電波強度である。「HELLO受信回数」は、LSとの間で受信されたHELLOパケットの回数を示しており、「HELLO要求間隔」は、LSとの間で送受信する間隔を示している。「アクセスキー」は、送信元ノードから送信されたフレームタイプがHELLOパケット以外のデータフレームの暗号化を復号する際に使用する暗号鍵を示している。
図3の例は、ノード10が図1のノードCの場合を示している。図3では、ノードAとの間でアクセスキーとしてAAAが指定されている。また、ノードAからHELLOパケットを受信する間隔が1秒間隔であり、今までに5回受信している。そして、最新のHELLOパケットをRSSI値80で受信したことを示す。
経路テーブル14は、宛先ノードまでのルーティング情報を記憶する。具体的には、経路テーブル14は、宛先ノードまでの複数経路のうち、例えば品質が良い順に所定の数の経路を最適経路として記憶する。経路テーブル14は、リンクテーブル13に基づいて生成されるので、リンクテーブル13は空の場合には、経路テーブル14も空になる場合がある。図4は、ノードの経路テーブルに記憶される情報の例を示す図である。図4に示すように、経路テーブル14は、「GD(Global Destination)、LD(Local Destination)、ホップ数、品質」を対応付けて記憶する。
ここで記憶される「GD」は、グローバル宛先アドレスを示しており、最終的な宛先ノードのアドレス情報である。「LD」は、GDにパケットを届けるために、次の宛先となる中継先ノードのアドレス情報である。「ホップ数」は、GDまでのホップ数を示している。また、「品質」は、GDまでの経路の品質を示しており、例えば遅延量、電波強度、パケットロス率等を数値化したものである。なお、ここでは、一例として、数値が大きい方が、品質がよいものとする。
図4の例は、ノード10が図1のノードCである場合を示している。図4では、ノードCは、監視ノード50にパケットを送信する経路を2つ保持していることを示す。1つ目の経路が、ノードAを経由する2ホップの経路であり、2つ目が、ノードBを経由する3ホップの経路である。ノードCは、2経路のうち、品質がよいノードAを経由する経路を選択して監視ノードにパケットを送信する。
図2に戻り、データ受信処理部15は、HELLO処理部15aと電波選択部15bとを有し、アドホックプロトコル処理部12から入力されたデータに対して受信処理を実行する処理部である。
HELLO処理部15aは、所定値以上のRSSI値で受信されたHELLOパケットに基づいて、経路テーブル14やリンクテーブル13を更新する処理部である。例えば、HELLO処理部15aは、パケットフィルタ部12aからHELLOパケットと当該HELLOパケット受信時のRSSI値とを受信する。そして、HELLO処理部15aは、HELLOパケットから、LS、品質、監視ノードまでのホップ数等を抽出する。続いて、HELLO処理部15aは、抽出したLSに対応付けられてリンクテーブル13に記憶されている「RSSI値」を今回の受信時の値に更新し、「HELLO受信回数」をインクリメントする。なお、HELLO処理部15aは、抽出したLSがリンクテーブル13に記憶されていない場合には、新たなレコードを生成する。
また、HELLO処理部15aは、リンクテーブル13に基づいて経路テーブル14を更新する。例えば、HELLO処理部15aは、リンクテーブル13に記憶されるLSをLDとし、GDを監視ノード50とするテーブルを経路テーブル14に生成する。そして、HELLO処理部15aは、当該LSを送信元とするHELLOパケットから抽出されたホップ数をインクリメントし、インクリメントした値をホップ数として経路テーブル14の該当テーブルに格納する。このとき、HELLO処理部15aは、複数のホップ数がHELLOパケットに含まれている場合には、最小値をインクリメントする。また、HELLO処理部15aは、当該LSを送信元とするHELLOパケットから品質を抽出して、経路テーブル14の該当テーブルに格納する。
電波選択部15bは、RSSI値が最も高い経路を選択するように制御する処理部である。例えば、電波選択部15bは、リンクテーブル13を参照し、各レコードのうちRSSI値が最も大きいレコードが先頭になるように、RSSI値の降順でレコードを並び替える。
データ処理部16は、HELLOパケット生成部16aと報告パケット生成部16bと報告パケット中継部16cとを有し、これらによって、各種パケットの生成や中継を実行する処理部である。
HELLOパケット生成部16aは、所定の間隔で、HELLOパケットを生成する処理部である。具体的には、HELLOパケット生成部16aは、経路テーブル14に記憶される経路情報や監視ノード50までのホップ数等を付加したHELLOパケットを生成して、データ送信処理部17に出力する。例えば、HELLOパケット生成部16aは、経路テーブル14に記憶される各経路情報をHELLOヘッダに挿入する。つまり、HELLOパケット生成部16aは、経路テーブル14に存在するレコード数と同じ数のHELLOヘッダを生成する。そして、HELLOパケット生成部16aは、生成した各HELLOヘッダを含んだHELLOパケットを生成する。
報告パケット生成部16bは、自ノードの存在を通知する報告パケットを生成する処理部である。具体的には、報告パケット生成部16bは、通常のアドホックネットワークで送受信されたパケットに、報告パケットであることを示す識別子や自ノードを特定する識別子を付加して報告パケットを生成する。そして、報告パケット生成部16bは、生成した報告パケットをデータ送信処理部17に出力する。報告パケットを生成するタイミングは、任意のタイミングでもよく、各ノードと同期をとってもよく、監視ノード50から指定されてもよい。
報告パケット中継部16cは、所定値以上のRSSI値で受信された報告パケットを監視ノード50に向けて中継する処理部である。具体的には、報告パケット中継部16cは、他ノードから送信された報告パケットのうち、RSSI値が所定値以上の報告パケットをパケットフィルタ部12aから受け付ける。そして、報告パケット中継部16cは、受け付けた報告パケットに、自ノードを識別する識別子を付加して、データ送信処理部17に出力する。
例えば、ノード10がノードAの場合、報告パケット中継部16cは、ノードBから受信した報告パケットに対して、既に付加されているノードBの識別子の後にノードAの識別子を付加して、監視ノード50に中継する。同様に、報告パケット中継部16cは、ノードCから受信した報告パケットに対して、既に付加されているノードCの識別子の後にノードAの識別子を付加して、監視ノード50に中継する。
データ送信処理部17は、HELLOパケットや報告パケットの送信処理を実行する処理部である。例えば、データ送信処理部17は、HELLOパケット生成部16aからHELLOパケットが入力された場合、宛先がブロードキャストアドレスであることを特定する。そして、データ送信処理部17は、HELLOパケットと宛先とをアドホックプロトコル処理部12に出力する。
また、データ送信処理部17は、報告パケット生成部16bから報告パケットが入力された場合、宛先(GD)が監視ノード50であることを特定する。続いて、データ送信処理部17は、経路テーブル14を参照し、監視ノードへの経路が2つあり、次の宛先(LD)がノードAかノードBであることを特定する。そして、データ送信処理部17は、リンクテーブル13を参照し、ノードAとノードBのうちRSSI値が高いノードAを選択する。その後、データ送信処理部17は、ノードAをLDとして送信する指示と報告パケットとをアドホックプロトコル処理部12に出力する。なお、データ送信処理部17は、報告パケット中継部16cから報告パケットが入力された場合、上記処理と同様の処理を実行する。
また、アドホックプロトコル処理部12は、各パケットを送信する際に、各パケット内にあるLS(Local Source)を自ノードに書き換える。このように、データ送信処理部17は、HELLOパケットや報告パケットを送信する際に、リンクテーブル13や経路テーブル14を参照して宛先アドレス等を特定するので、いずれかのテーブルにエントリが存在しない場合には、送信できない。
[監視ノードの構成]
図5は、監視ノードの構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、監視ノード50は、無線インタフェース部51、アドホックプロトコル処理部52、リンクテーブル53、経路テーブル54、データ受信処理部55、データ処理部56、データ送信処理部57を有する。
無線インタフェース部51は、他のノードとの間で無線通信を実施する無線通信インタフェースである。例えば、無線インタフェース部51は、隣接する他ノードからHELLOパケットや報告パケット等を受信し、アドホックプロトコル処理部52に出力する。また、無線インタフェース部51は、アドホックプロトコル処理部52から受け付けたHELLOパケットを隣接するノードにブロードキャスト送信したり、アドホックプロトコル処理部52から受け付けた報告パケットを宛先ノードに送信したりする。
アドホックプロトコル処理部52は、データ送信処理部57から送信された各パケットにアドホックヘッダを付加して宛先に送信し、無線インタフェース部51によって受信されたパケットをデータ受信処理部55に出力する。なお、アドホックプロトコル処理部52が実行する処理は、アドホックプロトコル処理部12と同様なので、詳細な説明は省略する。このアドホックプロトコル処理部52は、パケットフィルタ部52aを有するが、パケットフィルタ部52aが実行する処理は、パケットフィルタ部12aと同様なので、詳細な説明は省略する。
リンクテーブル53は、隣接するノードの情報を記憶する記憶部である。ここで記憶される情報は、データ受信処理部55がHELLOパケットから抽出された情報である。したがって、リンクテーブル53は、HELLOパケットが受信されるたびに更新される。なお、実施例1に係るリンクテーブル53は、一定のRSSI値以上で受信されたHELLOパケットに基づいて作成されるものとする。
図6は、監視ノードのリンクテーブルに記憶される情報の例を示す図である。図6に示すように、リンクテーブル53は、「ローカル送信元アドレス(LS)、RSSI値、HELLO受信回数、HELLO要求間隔、アクセスキー」などを記憶する。なお、ここで記憶される各情報は、図3と同様なので、詳細な説明は省略する。
図6の例は、ノードAとの間でアクセスキーとしてAAAが指定されている。また、ノードAからHELLOパケットを受信する間隔が1秒間隔であり、今までに5回受信している。そして、最新のHELLOパケットをRSSI値80で受信したことを示す。
経路テーブル54は、宛先ノードまでのルーティング情報を記憶する。具体的には、経路テーブル54は、宛先ノードまでの複数経路のうち、例えば品質が良い順に所定の数の経路を最適経路として記憶する。図7は、監視ノードの経路テーブルに記憶される情報の例を示す図である。図7に示すように、経路テーブル54は、「GD、LD、ホップ数、品質」を対応付けて記憶する。なお、ここで記憶される各情報は、図4と同様なので、詳細な説明は省略する。
図7の例では、監視ノードは、ノードA、ノードB、ノードC各々を宛先とする経路を1つずつ保持していることを示す。ノードAへの経路は、中継先と宛先とがともにノードAである1ホップの経路であり、品質が70である。また、ノードBへの経路は、中継先をノードAとする2ホップの経路であり、品質が50である。また、ノードCへの経路は、中継先をノードAとする2ホップの経路であり、品質が30である。
図5に戻り、データ受信処理部55は、HELLO処理部55aと電波選択部55bとを有し、アドホックプロトコル処理部52から入力されたデータに対して受信処理を実行する処理部である。データ受信処理部55は、図2で説明したデータ受信処理部15と同様の処理を実行し、HELLO処理部55aは、HELLO処理部15aと同様の処理を実行し、電波選択部55bは、電波選択部15bと同様の処理を実行するので、詳細な説明は省略する。
データ処理部56は、HELLOパケット生成部56aと離脱検知部56bとを有し、これらによって、各種パケットの生成や中継を実行する処理部である。このデータ処理部56は、各ノードに電源が投入されてアドホックネットワークが構築されると、報告パケットの送信タイミングを全ノードに通知する。送信タイミングとしては、3秒間隔など任意に設定することができる。なお、HELLOパケット生成部56aは、図2で説明したHELLOパケット生成部16aと同様の処理を実行するので、詳細な説明は省略する。
離脱検知部56bは、アドホックネットワークから離脱したノードまたは離脱する恐れがあるノードを検知する処理部である。具体的には、離脱検知部56bは、過去に受信した報告パケットから抽出したノードの情報と、今回受信した報告パケットから抽出したノードの情報とを比較し、今回抽出できなかったノードを離脱予兆ノードとして特定する。
例えば、離脱検知部56bは、前回のタイミングで、ノードAから報告パケットA、報告パケットB、報告パケットCを受信したとする。そして、離脱検知部56bは、報告パケットAからノードAの識別子Aを抽出する。したがって、離脱検知部56bは、報告パケットAがノードAから送信されたものと認識する。また、離脱検知部56bは、報告パケットBからノードBの識別子B、ノードAの識別子Aを順に抽出する。したがって、離脱検知部56bは、報告パケットBがノードBから送信されてノードAを経由してきたものと認識する。また、離脱検知部56bは、報告パケットCからノードCの識別子C、ノードAの識別子Aを順に抽出する。したがって、離脱検知部56bは、報告パケットCがノードCから送信されてノードAを経由してきたものと認識する。この結果、離脱検知部56bは、監視ノード50から1ホップの位置にノードAが存在し、ノードAから1ホップの位置にノードBとノードCとが存在することを認識できる。
その後、離脱検知部56bは、今回のタイミングで、ノードAから報告パケットA、報告パケットBを受信したとする。そして、離脱検知部56bは、報告パケットAからノードAの識別子Aを抽出する。したがって、離脱検知部56bは、報告パケットAがノードAから送信されたものと認識する。また、離脱検知部56bは、報告パケットBからノードBの識別子B、ノードAの識別子Aを順に抽出する。したがって、離脱検知部56bは、報告パケットBがノードBから送信されてノードAを経由してきたものと認識する。この結果、離脱検知部56bは、監視ノード50から1ホップの位置にノードAが存在し、ノードAから1ホップの位置にノードBが存在することを認識できる。
そして、離脱検知部56bは、前回の抽出結果と今回の抽出結果とから、ノードCが検出されていないことから、ノードCを離脱予兆があるノードと特定する。ここで、離脱検知部56bは、離脱予兆としてノードCを検知するのは、ノードCが報告パケットを送信していない原因が複数考えられるからである。原因の例としては、ノードCの故障、いずれかのノードCから報告パケットを受信できるがRSSI値が小さいために破棄していることが考えられる。他にも、ノードCが他ノードから離れた又は建物等に入った等の理由で、ノードCが隣接ノードからHELLOパケットを受信できない又は受信できたとしてもRSSI値が小さいことも考えられる。この場合、ノードCでは、リンクテーブル53や経路テーブル54からエントリが削除されてしまうので、HELLOパケットを送信できない。
上述したように、離脱検知部56bは、様々な理由が考えられることから、離脱する可能性があると判定する。また、離脱検知部56bは、報告パケットから抽出したノードの識別子および報告パケットに格納されている順番から、トポロジを作成することができる。したがって、離脱検知部56bは、トポロジ上で、ノードCが前回接続した位置にアラームを表示して警告することもできる。また、離脱検知部56bは、ノードCが前回接続していたノードがノードBであることも特定できるので、ノードB経由で、ノードCへ警告メッセージを送信することもできる。なお、離脱検知部56bは、生成したトポロジは表示部等に表示させてもよく、ネットワークで接続される管理サーバ等に送信してもよい。また、離脱検知部56bが受信および抽出した情報を管理サーバに送信し、管理サーバが、離脱検知やトポロジ生成を実行してもよい。
データ送信処理部57は、HELLOパケットや報告パケットの送信処理を実行する処理部である。このデータ送信処理部57は、図2で説明したデータ送信処理部17と同様の処理を実行するので、詳細な説明は省略する。なお、データ送信処理部57は、上述した警告メッセージについても同様に処理することができる。
[処理の流れ]
次に、各ノードまたは監視ノードが実行する処理の流れを説明する。ここでは、報告パケット送信処理、報告パケット中継処理、離脱ノード検知処理について説明する。
(報告パケット送信処理)
図8は、HELLOパケット受信から報告パケット送信までの流れを示すフローチャートである。ここでは、一例として、HELLOパケット受信から報告パケット送信までの一連の流れについて説明するが、これに限定されるものではなく、別々のタイミングで実行されてもよい。
図8に示すように、ノード10のHELLOパケット生成部16aは、HELLOパケット送信契機に到達すると(S101Yes)、HELLOパケットを生成する(S102)。続いて、データ送信処理部17は、HELLOパケットを隣接ノードにブロードキャスト送信する(S103)。
その後、パケットフィルタ部12aは、HELLOパケットを受信すると(S104Yes)、受信したHELLOパケットのうちRSSI値が所定値未満のHELLOパケットを破棄する(S105)。
続いて、HELLO処理部15aがHELLOパケットに基づいてリンクテーブル13や経路テーブル14を更新し、電波選択部15bが、RSSI値が高い順に、リンクテーブル13のエントリを並び替える(S106)。
その後、報告パケット生成部16bは、報告パケットの送信契機に到達すると(S107Yes)、自ノードを識別するノードIDを含んだ報告パケットを生成する(S108)。そして、報告パケット生成部16bは、監視ノード50を宛先とする経路のLDのうち、リンクテーブル13からRSSI値が最も高いLDを次の宛先として、報告パケットを監視ノード50に向けて送信する(S109)。具体的には、データ送信処理部17が、報告パケット生成部16bの指示にしたがって、アドホックプロトコル処理部12や無線インタフェース部11を介して送信する。
(報告パケット中継処理)
図9は、報告パケット中継処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、パケットフィルタ部12aは、他のノードから報告パケットを受信すると(S201Yes)、受信時のRSSI値が所定値未満の報告パケットを破棄する(S202)。
そして、報告パケット中継部16cは、フィルタされた結果、報告パケットが残っているか否かを判定する(S203)。具体的には、報告パケット中継部16cは、パケットフィルタ部12aから出力されて、データ受信処理部15を介して入力された報告パケットが存在するか否かを判定する。
その後、報告パケット中継部16cは、報告パケットが残っていると判定した場合(S203Yes)、報告パケットに自ノードのノードIDを付加する(S204)。このとき、報告パケット中継部16cは、報告パケットが経由したノードがわかるように、経由した順番でノードIDを付加する。
そして、報告パケット中継部16cは、監視ノード50を宛先とする経路のLDのうち、リンクテーブル13からRSSI値が最も高いLDを次の宛先として、報告パケットを監視ノード50に向けて送信する(S205)。具体的には、データ送信処理部17が、報告パケット生成部16bの指示にしたがって、アドホックプロトコル処理部12や無線インタフェース部11を介して送信する。なお、報告パケット中継部16cは、報告パケットが残っていないと判定した場合(S203No)、処理を終了する。
(離脱ノード検知処理)
図10は、離脱ノード検知処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、監視ノード50のパケットフィルタ部52aは、各ノード10から報告パケットを受信すると(S301Yes)、受信時のRSSI値が所定値未満の報告パケットを破棄する(S302)。
続いて、離脱検知部56bは、フィルタされて残った報告パケットの数と、前回受信した報告パケットの数との差分を算出する(S303)。なお、離脱検知部56bは、前回受信した報告パケットや報告パケットの数をメモリ等に記憶させておくものとする。
そして、離脱検知部56bは、フィルタされて残った報告パケットの数と、前回受信した報告パケットの数とに差分がないと判定した場合(S304No)、処理を終了する。つまり、離脱検知部56bは、前回と同じ数だけの報告パケットが受信できている場合には、離脱する可能性のあるノードが存在しないと判定する。
一方、離脱検知部56bは、フィルタされて残った報告パケットの数と、前回受信した報告パケットの数とに差分があると判定した場合(S304Yes)、S305を実行する。ここでは、前回の方が今回よりも多いとする。この場合、離脱検知部56bは、前回にしか含まれない報告パケットを特定する(S305)。なお、今回の方が前回よりも多い場合、離脱検知部56bは、新たなノードがアドホックネットワークに参加したことを検知する。
そして、離脱検知部56bは、特定した前回にしか含まれない報告パケットの送信元すなわち報告パケットの生成元ノードを特定し、この特定したノードを離脱予兆ノードと判定する(S306)。
さらに、離脱検知部56bは、特定した前回にしか含まれない報告パケットから、ノードIDを付加されている順番で抽出する(S307)。そして、離脱検知部56bは、抽出したノードIDを組み合わせて、送信元ノード言い換えると離脱予兆があるノードが離脱直前までに接続されていたノードを特定する(S308)。
その後、離脱検知部56bは、今回受信した各報告パケットからノードIDを抽出して組み合わせることで、アドホックネットワークのトポロジを生成する(S309)。また、離脱検知部56bは、前回受信した各報告パケットもさらに用いてもよい。なお、離脱検知部56bは、離脱予兆があるノードがわかるように、トポロジ上にアラームを表示してもよい。
[具体例]
次に、離脱ノードが発生する具体例を説明する。図11は、離脱ノードの発生を示す具体例を示す図である。図11に示すように、ここで想定するアドホックネットワークの構成は図1と同様とする。ここでは、ノードCが、ノードAの隣接ノードであるノードC1から、ノードBの隣接ノードであるノードC2に移動し、最終的にノードC3の位置に移動して、ネットワークから離脱する例を説明する。
ノードCがノードC1の位置にいる場合、ノードCは、ノードAから受信するHELLOパケットのRSSI値が一番大きいことから、ノードAを経由する経路で報告パケットを監視ノード50に送信する。
その後、ノードCがノードC2の位置に移動してノードBに近づくと、ノードCでは、ノードAから受信するHELLOパケットのRSSI値が小さくなっていく一方で、ノードBから受信するHELLOパケットのRSSI値が大きくなっていく。そして、ノードCは、ノードBから受信するHELLOパケットのRSSI値が一番大きいことから、ノードBを経由する経路に切替えて、報告パケットを監視ノード50に送信する。なお、ここでバタツキを抑えるために、一定のヒステリシスを設けてもよい。
さらに、ノードCがノードC3の位置に移動すると、ノードCでは、ノードBから受信するHELLOパケットのRSSI値が小さくなっていく。そして、ノードCは、ノードBから受信するHELLOパケットのRSSI値が所定値未満となり、ノードBをリンクテーブル13等から削除する。この結果、ノードCは、報告パケットを送信しなくなり、監視ノード50は、ノードCからの報告パケットを受信できなくなる。
したがって、監視ノード50は、前回までノードCから送信された報告パケットをノードBとノードAとを経由して受信していたが、今回では受信できない。このため、監視ノード50は、前回の報告パケットの数と今回の報告パケットの数とに差を算出し、ノードCからの報告パケットが受信できていないことを検出し、ノードCを離脱予兆ノードと特定する。このとき、監視ノード50は、ノードCが前回まで接続していたノードがノードBであることも特定でき、ノードB付近でノードCが離脱したことまで検知することができる。
また、監視ノード50は、トポロジやリストによって離脱予兆ノードを管理者に通知することもできる。図12は、トポロジの例を示す図であり、図13は、リストの例を示す図である。図12に示すように、監視ノード50は、受信した各報告パケットに含まれるノードIDとその順番から、トポロジを生成することができる。このとき、監視ノード50は、離脱予兆があるノードがわかるように、アラームを表示させることもできる。また、図13に示すように、監視ノード50は、各ノードの電話番号やメールアドレス等を管理するリストを保持しておき、離脱予兆があるノードがわかるように、リスト上にアラームを表示させることもできる。このように、監視ノード50は様々な手法で離脱予兆があるノードに対してアラームをあげることができるので、管理者は、離脱予兆があるノードをいち早く検知することができる。
[効果]
子供見守りシステムのように、ノードが頻繁に移動する場合であっても、GPSなどの特別な手法を用いることなく、各ノードを監視することができる。例えば、幼稚園児の集団登下校や集団での散歩など、特に移動していく集団における集団行動から離脱した、又は離脱しようとする個体の特定と誰のそばから離れようとしているのかを引率の先生は容易に知る事ができる。この結果、引率者の負担軽減を図ることも可能になる。
また、アドホックネットワークから離脱する可能性のあるノード、言い換えるとRSSI値が小さいもののパケットを受信できているノードを検知することができるので、実際に離脱する前に、アラームを当該ノードに送信するなどの対処を行うことができる。このため、離脱の事前予防などを行うことができる。また、離脱予兆があるノードが直前まで接続していたノードを特定することができるので、そのノードに離脱予兆があるノードの探索指示を送ることができ、離脱予兆があるノードの早期発見を実現できる。
次に、実施例1とは異なる手法で報告パケットを送信する例について説明する。ここでは、各ノードが、保持する経路情報を付加した報告パケットを送信する例と、各ノードが、他ノードから報告パケットを流用する例を説明する。
[経路情報の送信]
ここでは、各ノードが、RSSI値が高い上位2つの経路情報を付加して報告パケットを送信する例について説明する。図14は、経路情報を付加して報告パケットを送信する場合のシーケンス図である。
図14に示すように、ノードCは、リンクテーブル13から上位2つのリンク情報を付加した報告パケット(C)を生成し(S401)、HELLOパケット受信時のRSSI値が最も高いノードAに報告パケット(C)を送信する(S402とS403)。なお、本実施例では、上位2つのリンク情報を付加する例を説明するが、付加する数は任意に設定することができる。
ノードAは、ノードCから受信した報告パケット(C)に自ノードのノードIDを付加して(S404)、監視ノード50に転送する(S405)。その後、監視ノード50は、ノードCから送信された報告パケット(C)をノードA経由で受信する(S406)。
また、ノードBは、リンクテーブル13から上位2つのリンク情報を付加した報告パケット(B)を生成し(S407)、HELLOパケット受信時のRSSI値が最も高いノードAに報告パケット(B)を送信する(S408とS409)。
ノードAは、ノードBから受信した報告パケット(B)に自ノードのノードIDを付加して(S410)、監視ノード50に転送する(S411)。その後、監視ノード50は、ノードBから送信された報告パケット(B)をノードA経由で受信する(S412)。
また、ノードAは、リンクテーブル13から上位2つのリンク情報を付加した報告パケット(A)を生成し(S413)、監視ノード50に報告パケット(A)を送信する(S414とS415)。その後、監視ノード50は、ノードAから送信された報告パケット(A)を受信する(S416)。
その後、監視ノード50の離脱検知部56bは、ノード間の距離を算出し(S417)、距離および方角を考慮したトポロジを生成して表示する(S418)。例えば、離脱検知部56bは、RSSIの値から距離を推定し、どのノードを経由してパケットかによってノード間の位置関係を特定することができる。また、複数のノードがそれぞれ他の複数ノードとの間のRSSI値を取得し、そのデータを基に所定のノードの位置を推定することもできる。例えば、ノードAがノードBとノードCとの距離を保持しており、ノードBがノードAとノードCとの距離を保持していれば、ノードCの位置は、ノードAとノードC間の距離の円とノードBとノードC間の距離の円との交点にあると推定できる。この場合、複数のノードで同様な位置関係を求め、それを基にノードの場所を求めるために最小二乗法を用いることもできる。
例えば、ノードCを送信元とする報告パケット受信時のRSSI値が40であったとする。また、当該報告パケットに含まれるノードAからのHELLOパケット受信時のRSSI値が80、当該報告パケットに含まれるノードBからのHELLOパケット受信時のRSSI値が20であったとする。この場合、離脱検知部56bは、RSSI値40とRSSI値80とを用いた最小二乗法によって、監視ノード50からノードCまでの相対的な位置を算出する。同様に、離脱検知部56bは、RSSI値40とRSSI値20とを用いた最小二乗法によって、監視ノード50からノードCまでの相対的な位置を算出する。そして、離脱検知部56bは、算出した両方の相対的な位置からノードCの方角を特定する。
このようにすることで、離脱しようとする園児のその監視ノードからの相対位置を容易に知ることが可能となり、より精度の高い監視が手軽にできる。また、相対位置や方角を考慮したトポロジを生成できるので、監視者や引率者は、ノードの位置を簡単に把握することができ、離脱ノードを助けに行くことも容易になる。
[報告パケットの中継]
図15は、報告パケットを流用してパケット数を削減する処理の流れを示すフローチャートである。図15に示すように、ノード10の報告パケット生成部16bは、自ノードが役割を判定する周期に達すると(S501)、自ノードが末端か否かを判定する(S502)。例えば、報告パケット生成部16bは、今までに報告パケットを中継したか否かによって、自ノードがアドホックネットワークの末端ノードか否かを判定する。
報告パケット生成部16bは、自ノードが末端であると判定した場合(S502Yes)、報告パケットの送信契機に到達したか否かを判定する(S503)。そして、報告パケット生成部16bは、報告パケットの送信契機に到達すると(S503Yes)、自ノードを識別するノードIDを含んだ報告パケットを生成する(S504)。そして、報告パケット生成部16bは、監視ノード50を宛先とする経路のLDのうち、リンクテーブル13からRSSI値が最も高いLDを次の宛先として、報告パケットを監視ノード50に向けて送信する(S505)。なお、報告パケット生成部16bは、報告パケットの送信契機に到達しない場合(S503No)、S502に戻って以降の処理を繰り返す。
一方、報告パケット生成部16bは、自ノードが末端ではなく中継ノードであると判定した場合(S502No)、報告パケットの生成を抑止する(S506)。
その後、報告パケット中継部16cは、RSSI値が高い報告パケットを他ノードから受信すると(S507Yes)、受信された報告パケットに自ノードのノードIDを付加する(S508)。このとき、報告パケット中継部16cは、報告パケットが経由したノードがわかるように、経由した順番でノードIDを付加する。
そして、報告パケット中継部16cは、監視ノード50を宛先とする経路のLDのうち、リンクテーブル13からRSSI値が最も高いLDを次の宛先として、報告パケットを監視ノード50に向けて送信する(S509)。
このように、他のノードから受信した報告パケットを自ノードの報告パケットとして流用することができる。このため、アドホックネットワーク上を監視ノードへ向けて報告される報告パケットの量を削減できる。また、パケット量の削減にともなって、輻輳の発生を抑制することもでき、監視する対象者が大人数になっても対応できる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
(経路情報の生成)
実施例2では、RSSI値が所定値以上のHELLOパケットから生成したリンクテーブル13から所定数の情報を取得して報告パケットに付加する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、このような場合には、RSSI値が所定値未満のHELLOパケットからもリンクテーブル13のエントリを作成し、当該エントリも考慮して、報告パケットに付加する経路情報を特定してもよい。
(サービスへの適用)
上記実施例1では、子供の集団登下校などを例にして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、登山者の団体が先頭と最後尾とで一定の距離を保てるように支援する事にも役立てることが可能である。又、家畜の放牧や遊牧民の家畜の群れの移動においては、特定の個体の相対的な位置をすばやく知ることができ、家畜の日々の健康管理情報の収集やそれを元にした予防的措置の迅速化を図る事ができる。
(システム)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[ハードウェア構成]
図16は、ノードのハードウェア構成例を示す図である。なお、各ノードも監視ノードも同様の構成を有するので、ここではノード100として説明する。図16に示すように、ノード100は、通信制御部100aと、PHY(physical layer)100bと、バスインタフェース部100cと、メモリ100dと、CPU(Central Processing Unit)100eとを有する。
通信制御部100aは、他のノードとの通信を実行する処理部であり、例えば、アンテナやネットワークインタフェースカードである。PHY100bは、物理層ハードウェア部であり、物理層におけるネットワーク接続やデータ伝送に関する動作が規定され、通信制御部100aを介して相手装置との通信を実現する。なお、PHY100bは、ソフトウェアで実装することも可能である。
バスインタフェース部100cは、CPU10e、メモリ100d、PHY100b等の間で信号をやりとりするためのバスインタフェースである。メモリ100dは、ROM(Read Only Member)、RAM(Random Access Memory)等を含み、本実施例の通信方法における各種処理を実現するためのプログラムや、後述する経路テーブルやリンクテーブル、処理の過程で得られたデータ等を記憶する記憶装置である。
CPU100eは、ノード100の各種処理を司る処理部であり、本実施例の通信制御方法における各種処理等を実行する。例えば、CPU100eは、図2に示した各処理部や図5に示した各処理部を実行する。また、CPU100eは、図2や図5に示した各処理部と同様の機能を発揮するプログラムをメモリ100d等から読み出して実行することで、図2や図5に示した各処理部と同様の機能を実行することもできる。
10 ノード
11、51 無線インタフェース部
12、52 アドホックプロトコル処理部
12a、52a パケットフィルタ部
13、53 リンクテーブル
14、54 経路テーブル
15、55 データ受信処理部
15a、55a HELLO処理部
15b、55b 電波選択部
16、56 データ処理部
16a、56a HELLOパケット生成部
16b 報告パケット生成部
16c 報告パケット中継部
17、57 データ送信処理部
50 監視ノード
56b 離脱検知部

Claims (5)

  1. 無線アドホックネットワークを用いて、第1のノードから送信されたパケットを第2のノードが中継して第3のノードが受信する無線システムに適した無線通信方法であって、
    前記第1のノードが、
    前記第2のノードから受信したパケットのうち、受信電波強度が最も高いパケットの送信元である前記第2のノードを選択し、
    選択した前記第2のノードに、自ノードを特定する識別子を含めた、前記第3のノードを宛先とする報告パケットを送信する処理を実行し、
    前記第2のノードが、
    前記第1のノードから所定値以上の受信電波強度で受信した前記報告パケットに、自ノードの識別子を付加して、前記第3のノードに中継する処理を実行し、
    前記第3のノードが、
    記憶部に記憶される、過去に受信された報告パケットから抽出されたノードに関する情報と、前記第2のノードから受信した報告パケットから抽出したノードに関する情報とを比較して、前記第2のノードから受信した報告パケットに含まれていないノードを検知する処理
    を実行することを特徴とする無線通信方法。
  2. 前記第1のノードの報告パケットを送信する処理は、
    前記報告パケットを前記第3のノードに送信する場合に、前記パケットを受信したときの受信電波強度が所定値以上の各第2のノードの識別子と前記受信電波強度との組み合わせを、前記報告パケットに付加して送信し、
    前記第3のノードの検知する処理は、
    前記受信した報告パケットに含まれる各ノードの識別子と受信電波強度と、前記報告パケットを受信したときの受信電波強度とを用いて、各ノードの位置関係または各ノード間の距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 前記第1のノードの報告パケットを送信する処理は、
    前記アドホックネットワーク内において、自ノードが前記報告パケットを他のノードに中継する中継ノードである場合には、前記報告パケットの生成を抑止することを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  4. 隣接ノードから受信したパケットのうち、受信電波強度が最も高いパケットの送信元の隣接ノードを選択する選択部と、
    監視ノードを宛先として、前記選択部によって選択された隣接ノードに、自ノードを特定する識別子を含む報告パケットを送信する送信部と、
    前記隣接ノードから所定値未満の受信電波強度で受信した前記報告パケットを破棄し、前記隣接ノードから所定値以上の受信電波強度で受信した前記報告パケットに、自ノードの識別子を付加して、前記監視ノードに中継する中継部と、
    を有することを特徴とするノード。
  5. 各ノードから送信された報告パケットであって、当該報告パケットの送信元ノードを識別する識別子および当該報告パケットを中継したノードの識別子が中継した順番で付与された報告パケットを受信する受信部と、
    記憶部に記憶される、過去に受信された報告パケットから抽出されたノードに関する情報と、前記受信部によって受信された各報告パケットから抽出したノードに関する情報とを比較して、前記受信部によって前記各ノードから受信された各報告パケットのいずれにも含まれていないノードを検知する検知部と
    を有することを特徴とする監視ノード。
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