JP5957876B2 - 通信システム、中継装置、地震情報通知装置及び経路切替方法 - Google Patents
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Description
地震が発生した場合、震源において、初期微動(P波)と呼ばれる小さな揺れ(縦波)と主要動(S波)と呼ばれる大きな揺れ(横波)が発生する。P波の伝搬速度は約7km/秒である一方、S波の伝搬速度は約4km/秒である。
具体的には例えば、図1(A)に例示するように、地震が発生した場合、震源において発生したP波とS波とのうち、S波よりも先にP波が震度計200によって観測される。そして、震度計200によって観測されたP波に関するデータは、例えば、気象庁100などに送信される。
そして、図1(B)に例示するように、気象庁100において予測された各地域での震度及び揺れの到達時刻などに関する情報を含む緊急地震速報は、CBC(Cell Broadcast Center)300などのシステム利用者に送信される。なお、末端のユーザに対しては、例えば、緊急地震速報を基に生成された地震情報がCBC300によって二次配信される。
また、例えば、下記特許文献1には、災害の状況を特定する災害シナリオに応じた挙動を行なう通信装置が提案されている。
また、下記特許文献2には、災害時に発生した故障箇所に基づいて通信断となった経路を抽出し、抽出した通信断の経路の迂回経路を構築するシステムが提案されている。
しかしながら、上記特許文献1,2では、ネットワークを構成する通信装置や伝送路において既に発生した障害を検知し、迂回経路を構築するに留まるため、復旧時間が長期化したり、障害を予め回避したりできない場合がある。
また、通信システムにおいて障害を予め回避することを他の目的の1つとする。
なお、前記の各目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
また、通信システムにおいて障害を予め回避することができる。
〔1〕一実施形態
(1.1)一実施形態に係る通信システムの構成例
図2は一実施形態に係る通信システム1の構成の一例を示す図である。
ユーザ端末5は、中継装置3を介して、外部ネットワーク6へユーザデータや、制御データなどを送信する。また、ユーザ端末5は、中継装置3を介して、外部ネットワーク6から各種のデータを受信する。さらに、ユーザ端末5は、地震情報通知装置2から送信される地震情報を受信することができる。
ここで、ユーザ端末5と中継装置3とは、3Gネットワーク,LTEネットワーク,光ネットワークなどの種々のネットワークによって接続され得る。
本例の中継装置3は、地震情報通知装置2から受信した地震情報に基づいて、複数の通信経路のうち、通信中の一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における震度の予測値が所定の閾値以上である場合に、通信経路の切り替えを実施する。なお、上記複数の通信経路は、例えば、3Gネットワーク,LTEネットワーク,光ネットワーク及びオフロード通信ネットワークなどの少なくともいずれかを含んでいてもよい。
さらに、通信経路が通過する地域における障害予測に基づいて、経路切り替えを行なうので、通信経路が経由する通信装置における障害予測に基づく経路切り替えに比して、経路の切り替えに要する時間を短縮することができる。
以下、地震情報通知装置2及び中継装置3の各構成例と、通信システム1の動作例について説明する。
図3に地震情報通知装置2の構成の一例を示す。
この図3に例示するように、地震情報通知装置2は、受信部21と、処理部22と、送信部23と、中継装置情報データベース24と、震度情報データベース25と、SAI情報データベース26とをそなえる。
中継装置情報データベース24は、中継装置3を識別するための識別情報と、各中継装置3の宛先に関する情報とを対応付けて保持する。
この中継装置情報データベース24の内容は、例えば、システム管理者などによって、通信システム1の構築時などに生成または更新される。
具体的には例えば、震度情報データベース25は、図5に示すように、地震による揺れが推定される地域を識別するための地域情報(例えば、「X00」,「X01」,「X02」,・・・)と、各地域における震度の予測値(例えば、「6」,「6」,「5弱」,・・・)とが少なくとも対応付けられたテーブルを保持する。
この震度情報データベース25の内容は、後述する処理部22によって、受信部21で受信した緊急地震速報に含まれる各情報に基づき、生成または更新される。
処理部(第1処理部)22は、受信部21で受信した緊急地震速報に含まれる各情報と、上述した中継装置情報データベース24,震度情報データベース25及びSAI情報データベース26の各内容とに基づいて、中継装置3と外部ネットワーク6との間に介在する複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値を含む地震情報を生成する。
そして、処理部22は、SAI情報データベース26の内容に基づいて、受信した緊急地震速報に含まれる地域情報に対応するSAIを抽出する。
次に、処理部22は、震度情報データベース25の内容に基づいて、抽出したSAIに対応する無線エリアにおける震度の予測値を抽出し、中継装置3と外部ネットワーク6との間に介在する複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値を含む地震情報を生成する。
なお、処理部22は、生成した地震情報を複数の中継装置3に同報してもよいし、中継装置情報データベース24に保持され得る位置情報に基づいて、地震情報を選択的に送信してもよい。例えば、処理部22は、地震による揺れが想定される無線エリアを通過する通信経路を使用中の中継装置3に上記地震情報を通知する一方、地震による揺れが想定される無線エリアを通過しない通信経路を使用中の中継装置3には上記地震情報を通知しないようにしてもよい。
(1.3)中継装置3の構成例
次に、中継装置3の構成の一例を図7に示す。
この図7に例示するように、中継装置3は、受信部31と、処理部32と、送信部33と、経路情報データベース34とをそなえる。
送信部(第2送信部)33は、ユーザ端末5から送信された上りユーザデータや上り制御情報などを複数の通信経路のうちのいずれかを介して外部ネットワーク6へ送信したり、外部ネットワーク6から複数の通信経路のうちのいずれかを介して送信された下りユーザデータや下り制御情報などをユーザ端末5へ送信したりできる。
具体的には例えば、経路情報データベース34は、図8に示すように、各通信経路を識別するための通信経路ID(例えば、「#1」,「#2」,「#3」,・・・)と、各通信経路が通過(経由)する無線エリアを識別するSAIとが少なくとも対応付けられたテーブルを保持する。
また、同様に、通信経路#2は、優先度:1の通信経路であり、ホップ数は8であって、SAI:20で示される無線エリア,SAI:21で示される無線エリア,・・・を順に通過することを示しており、通信経路#3は、優先度:2の通信経路であり、ホップ数は15であって、SAI:X0で示される無線エリア,SAI:X1で示される無線エリア,・・・を順に通過することを示している。
処理部(第2処理部)32は、受信部31で受信した地震情報と経路情報データベース34の内容とに基づいて、上記複数の通信経路のうちの通信中の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における震度の予測値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
なお、処理部32は、上記複数の通信経路のうち、震度の予測値が前記所定の閾値未満である地域のみを通過する通信経路を代替経路として検索(選択)するのが望ましい。
さらに、処理部32は、上記の代替経路として、例えば、通信遅延の最も小さい通信経路や、ホップ数の最も小さい通信経路を検索(選択)するのが望ましい。
以上のように、処理部32は、受信部31で受信した地震情報と経路情報データベース34の内容とに基づいて、現在通信中の通信経路について、通信経路切り替えの要否を判定する。さらに、処理部32は、切り替え要であると判定した場合、受信部31及び送信部33の接続先を切り替えることにより、経路切り替え処理を実施する。
さらに、通信経路が通過する地域における障害予測に基づいて、経路切り替えを行なうので、通信経路が経由する通信装置における障害予測に基づく経路切り替えに比して、経路の切り替えに要する時間を短縮することができる。
(1.4)通信システム1の動作例
次に、上述のように構成された通信システム1の動作の一例について、図10を用いて説明する。
すると、地震情報通知装置2は、受信した緊急地震速報に基づいて、震度情報データベース25を更新する(ステップS3)。
次に、地震情報通知装置2は、震度情報データベース25の内容に基づいて、抽出したSAIに対応する地域で推定される震度の予測値を抽出し、中継装置3と外部ネットワーク6との間に介在する複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値を含む地震情報を生成する(ステップS5)。
中継装置3は、地震情報通知装置2から受信した地震情報と経路情報データベース34の内容とに基づき、通信中の通信経路#1が通過する各地域に対応する無線エリアにおける震度の予測値を取得する(ステップS7)。
ここで、通信経路#1が通過する少なくともいずれかの地域における震度の予測値が所定の閾値以上であると判定した場合、中継装置3は、中継装置3と外部ネットワーク6との間の複数の通信経路から、切替先の通信経路を検索(選択)する(ステップS9)。
図11に例示するように、まず、中継装置3は、地震情報通知装置2から地震情報を受信すると(ステップS20)、受信した地震情報に含まれるSAI及び震度の予測値を抽出する(ステップS21)。
次に、中継装置3は、地震情報から抽出したSAI及び震度の予測値と、経路情報データベース34の内容とに基づいて、通信中の通信経路#1が通過する各地域における最大の震度予測値を検出する(ステップS22)。
図12に例示するように、中継装置3は、パラメータi及びEq_maxの初期値として、それぞれ0を代入する(ステップS27)。なお、パラメータiは、各通信経路が通過する無線エリアに割り当てられたSAIを特定し、Eq_maxは、各通信経路が通過する無線エリアにおける最大の震度予測値を示す。
一方、Eq(i)がEq_max未満であれば(ステップS30のNoルート)、中継装置3は、Eq_maxの値をそのまま維持して、iをインクリメントする(ステップS32)。
一方、iが経路#1のホップ数(N)と等しくなければ(ステップS33のNoルート)、中継装置3は、ステップS28〜S33の処理を繰り返す。
一方、ステップS22で検出した最大震度予測値が所定の閾値以上であれば(ステップS23のYesルート)、中継装置3は、中継装置3と外部ネットワーク6との間の複数の通信経路から代替経路を検索(選択)し(ステップS24)、さらに、検索(選択)した代替経路について、地震の影響(リスク)を判断する。
一方、ステップS25で検出した最大震度予測値が所定の閾値以上であれば(ステップS26のYesルート)、中継装置3は、中継装置3と外部ネットワーク6との間の複数の通信経路から他の代替経路を検索(選択)し(ステップS24)、検索した他の代替経路について、ステップS25及びS26の処理を実施する。つまり、ステップS24〜S26の処理は、地震による障害発生が予想されない代替経路が見つかるまで繰り返される。
再び図10に戻り、次に、中継装置3は、ステップS9で検索した代替経路(通信経路#2)において、通信トンネルを確立する処理を実施し(ステップS10)、受信部31及び送信部33の接続先を切り替えた後(ステップS11)、さらに、切替元の通信経路#1における通信トンネルを切断する(ステップS12)。なお、少なくともステップS9の処理は、中継装置3が地震情報通知装置2から地震情報を受信した時点から、少なくとも所定の閾値以上の震度が予想される無線エリアに実際に揺れが到達する時点までの間に行なわれるのが望ましい。
以上のように、本例の通信システム、中継装置、地震情報通知装置及び経路切替方法によれば、地震による障害の発生を予測し、通信経路を予め切り替えることができるので、システムの復旧時間を短縮することが可能となる。また、システム障害を予め回避することが可能となる。
また、上記の経路切り替えに伴い、HLRやHSSなどに保持された加入者情報を、被災地以外の地域に位置するデータベース装置などに退避させておけば、当該加入者情報を基に、広域災害時における行方不明者リストを作成し、行方不明者の救済に用いることができる。
上述した実施形態では、地震による揺れが予測される地域に対応する無線エリアを識別するSAIに基づいて、通信経路が通過する地域における地震による障害発生を予測したが、通信経路が通過する地域に対応する無線エリアが展開されていない場合がある。
例えば、図13に示すように、中継装置3と外部ネットワーク6との間の通信経路#1が、周辺の無線基地局が展開する無線エリアのカバー範囲外である地域を通過する場合がある。なお、このような無線エリアのカバー範囲外である地域は、山岳地域及び海洋地域のほか、無線基地局の置局密度が小さい地域などを含む。
中継装置3は、受信した地震情報に基づいて、通信中の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアまたはダミーの無線エリアにおける震度の予測値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
このようにすれば、中継装置3と外部ネットワーク6との間の通信経路が、周辺の無線基地局が展開する無線エリアのカバー範囲外である地域を通過する場合であっても、上述した実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
また、地震による揺れの度合いは、各地域の地形や地盤に応じて異なることがある。即ち、同じ震度が予測される場合であっても、各地域の地形や地盤に応じて、通信経路や通信装置に及ぼす影響が異なることが考えられる。
そこで、例えば、中継装置3が、各地域における震度の予測値に、各地域の地形や地盤に応じた重み付けを付加し、重み付け後の震度予測値に基づいて、通信経路の切り替え処理を実施するようにしてもよい。
この図14に例示するように、本例の経路情報データベース34は、図8に例示した内容に加えて、各無線エリアにおける重み付け係数(Gd(i))を有する。なお、重み付け係数(Gd(i))の値は、各無線エリアに対応する地域の地形及び地盤などによって設定される。例えば、対応する無線エリアが平地であれば、予測された震度をそのまま用いるべく、Gd(i)=1.0に設定し、対応する無線エリアが山岳地域であれば、予測された震度により想定される被害よりも大きな被害が想定されるとして、Gd(i)=1.1に設定し、対応する無線エリアが海洋地域であれば、予測された震度により想定される被害よりもさらに甚大な被害が想定されるとして、Gd(i)=1.3に設定してもよい。
図15に例示するように、中継装置3は、図12で述べた各処理と同様の処理を行なうが、ステップS30及びS31に代えて、Eq(i)×Gd(i)がEq_max以上か否かを判定し(ステップS30´)、Eq(i)×Gd(i)がEq_max以上であれば(ステップS30´のYesルート)、Eq_maxにEq(i)×Gd(i)を代入する(ステップS31´)。
そして、中継装置3は、通信中の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における重み付け後の震度の予測値が所定の閾値以上であると判定した場合に、通信経路の切り替え処理を実施する。
〔4〕ハードウェア構成例
ここで、図16に地震情報通知装置2のハードウェア構成の一例を示す。
有線IF29は、例えば、緊急地震速報システム4や中継装置3などと通信を行なうためのインタフェース装置である。
また、プロセッサ27は、データを処理する装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等を含む。
なお、図3に例示する地震情報通知装置2の各構成と図16に例示する地震情報通知装置2の各構成との対応関係は、例えば次の通りである。
また、図17に中継装置3のハードウェア構成の一例を示す。
有線IF37は、例えば、地震情報通知装置2や外部ネットワーク6やユーザ端末5などと通信を行なうためのインタフェース装置である。
また、プロセッサ35は、データを処理する装置であり、例えば、CPUやDSP等を含む。
なお、図7に例示する中継装置3の各構成と図17に例示する中継装置3の各構成との対応関係は、例えば次の通りである。
有線IF37は、例えば、受信部31及び送信部33に対応し、プロセッサ35,メモリ36及びストレージ38は、例えば、処理部33に対応し、メモリ36及びストレージ38は、例えば、経路情報データベース34に対応する。
なお、上述した実施形態及び各変形例における地震情報通知装置2及び中継装置3の各構成及び各機能は、必要に応じて取捨選択してもよいし、適宜組み合わせて用いてもよい。即ち、本発明の機能を発揮できるように、上記の各構成及び各機能を取捨選択したり、適宜組み合わせて用いたりしてもよい。
また、上述した実施形態及び各変形例では、地震による障害が予測される地域を回避するように通信経路を切り替えたが、例えば、地震に限らず、津波、火災、洪水などによる障害が予測される地域を回避するように通信経路を切り替えてもよい。
〔6〕付記
(付記1)
ユーザ端末から送信されたデータを複数の通信経路のうちの一の通信経路を介して外部ネットワークへ中継する中継装置と、
地震情報を前記中継装置へ送信する地震情報通知装置とをそなえ、
前記地震情報通知装置が、
地震による揺れが推定される地域を識別するための地域情報と各地域における震度の予測値とを含む緊急地震速報を受信する第1受信部と、
受信した前記緊急地震速報に基づいて、前記複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値を含む地震情報を生成する第1処理部と、
生成した前記地震情報を前記中継装置へ送信する第1送信部とをそなえ、
前記中継装置が、
前記地震情報を受信する第2受信部と、
受信した前記地震情報に基づいて、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における震度の予測値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における震度の予測値が所定の閾値以上である場合に、前記一の通信経路を他の通信経路に切り替える第2処理部とをそなえる、
ことを特徴とする、通信システム。
前記第1処理部は、
受信した前記緊急地震速報に基づいて、前記地域情報に対応する無線エリアを識別するための無線エリア識別情報と前記地域情報に対応する震度の予測値とを含む地震情報を生成し、
前記第2処理部は、
受信した前記地震情報に基づいて、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアにおける震度の予測値が前記所定の閾値以上であるか否かを判定し、前記一の通信経路が経由する少なくともいずれかの無線エリアにおける震度の予測値が前記所定の閾値以上である場合に、前記一の通信経路を他の通信経路に切り替える、
ことを特徴とする、付記1記載の通信システム。
前記第1処理部は、
少なくとも前記一の通信経路の周辺に配置された無線基地局が提供する無線エリアがカバーする地域に基づいて、前記地域情報に対応する無線エリアを検出する、
ことを特徴とする、付記2記載の通信システム。
前記他の通信経路は、前記複数の通信経路のうち、震度の予測値が前記所定の閾値未満である地域のみを通過する通信経路である、
ことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記5)
前記第2処理部は、
前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域において地震の主要動が発生する前に前記切り替えを実施する、
ことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の通信システム。
前記第1処理部は、
前記地域情報に対応する無線エリアが存在しない場合、前記地域情報に対応するダミーの無線エリアを識別するためのダミー無線エリア識別情報と前記地域情報に対応する震度の予測値とを含む地震情報を生成し、
前記第2処理部は、
受信した前記地震情報に基づいて、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアまたは前記ダミーの無線エリアにおける震度の予測値が前記所定の閾値以上であるか否かを判定し、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアまたは前記ダミーの無線エリアにおける震度の予測値が前記所定の閾値以上である場合に、前記一の通信経路を他の通信経路に切り替える、
ことを特徴とする、付記2記載の通信システム。
前記第2処理部は、
地形または地盤に応じた重み付けを各地域における震度の予測値に付加し、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における重み付け後の震度の予測値が前記所定の閾値以上であるか否かを判定し、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における重み付け後の震度の予測値が前記所定の閾値以上である場合に、前記一の通信経路を前記他の通信経路に切り替える、
ことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の通信システム。
前記緊急地震速報は、地震の初期微動の観測によって生成される情報である、
ことを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記9)
ユーザ端末から送信されたデータを複数の通信経路のうちの一の通信経路を介して外部ネットワークへ中継する中継装置であって、
前記複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値を含む地震情報を受信する受信部と、
受信した前記地震情報に基づいて、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における震度の予測値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における震度の予測値が所定の閾値以上である場合に、前記一の通信経路を他の通信経路に切り替える処理部とをそなえる、
ことを特徴とする、中継装置。
ユーザ端末から送信されたデータを複数の通信経路のうちの一の通信経路を介して外部ネットワークへ中継する中継装置へ地震情報を送信する地震情報通知装置において、
地震による揺れが推定される地域を識別するための地域情報と各地域における震度の予測値とを含む緊急地震速報を受信する受信部と、
受信した前記緊急地震速報に基づいて、前記複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値を含む地震情報を生成する処理部と、
生成した前記地震情報を前記中継装置へ送信する送信部とをそなえる、
ことを特徴とする、地震情報通知装置。
ユーザ端末から送信されたデータを複数の通信経路のうちの一の通信経路を介して外部ネットワークへ中継する中継装置と、地震情報を前記中継装置へ送信する地震情報通知装置とをそなえた通信システムの経路切替方法であって、
地震による揺れが推定される地域を識別するための地域情報と各地域における震度の予測値とを基に生成された、前記複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値を含む地震情報に基づいて、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における震度の予測値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、
前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域における震度の予測値が所定の閾値以上である場合に、前記一の通信経路を他の通信経路に切り替える、
ことを特徴とする、経路切替方法。
2 地震情報通知装置
3 中継装置
4 緊急地震速報システム
5 ユーザ端末
6 外部ネットワーク
21 受信部
22 処理部
23 送信部
24 中継装置情報データベース
25 震度情報データベース
26 SAI情報データベース
27 プロセッサ
28 メモリ
29 有線IF
30 ストレージ
31 受信部
32 処理部
33 送信部
34 経路情報データベース
35 プロセッサ
36 メモリ
37 有線IF
38 ストレージ
100 気象庁
300 CBC
Claims (7)
- ユーザ端末から送信されたデータを複数の通信経路のうちの一の通信経路を介して外部ネットワークへ中継する中継装置と、
地震情報を前記中継装置へ送信する地震情報通知装置とをそなえ、
前記地震情報通知装置が、
地震による揺れが推定される地域を識別するための地域情報と各地域における震度の予測値とを含む緊急地震速報を受信する第1受信部と、
受信した前記緊急地震速報に基づいて、前記地域情報に対応する無線エリアを識別するための無線エリア識別情報と前記地域情報に対応する前記複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値とを含む地震情報を生成する第1処理部と、
生成した前記地震情報を前記中継装置へ送信する第1送信部とをそなえ、
前記中継装置が、
前記地震情報を受信する第2受信部と、
受信した前記地震情報に基づいて、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアにおける震度の予測値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアにおける震度の予測値が所定の閾値以上である場合に、前記一の通信経路を他の通信経路に切り替える第2処理部とをそなえる、
ことを特徴とする、通信システム。 - 前記第1処理部は、
少なくとも前記一の通信経路の周辺に配置された無線基地局が提供する無線エリアがカバーする地域に基づいて、前記地域情報に対応する無線エリアを検出する、
ことを特徴とする、請求項1記載の通信システム。 - 前記他の通信経路は、前記複数の通信経路のうち、震度の予測値が前記所定の閾値未満である地域のみを通過する通信経路である、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の通信システム。 - 前記第2処理部は、
前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの地域において地震の主要動が発生する前に前記切り替えを実施する、
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信システム。 - ユーザ端末から送信されたデータを複数の通信経路のうちの一の通信経路を介して外部ネットワークへ中継する中継装置であって、
地震による揺れが推定される地域を識別するための地域情報に対応する無線エリアを識別するための無線エリア識別情報と前記地域情報に対応する前記複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値とを含む地震情報を受信する受信部と、
受信した前記地震情報に基づいて、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアにおける震度の予測値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアにおける震度の予測値が所定の閾値以上である場合に、前記一の通信経路を他の通信経路に切り替える処理部とをそなえる、
ことを特徴とする、中継装置。 - ユーザ端末から送信されたデータを複数の通信経路のうちの一の通信経路を介して外部ネットワークへ中継する中継装置へ地震情報を送信する地震情報通知装置において、
地震による揺れが推定される地域を識別するための地域情報と各地域における震度の予測値とを含む緊急地震速報を受信する受信部と、
受信した前記緊急地震速報に基づいて、前記地域情報に対応する無線エリアを識別するための無線エリア識別情報と前記地域情報に対応する前記複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値とを含む地震情報を生成する処理部と、
生成した前記地震情報を前記中継装置へ送信する送信部とをそなえる、
ことを特徴とする、地震情報通知装置。 - ユーザ端末から送信されたデータを複数の通信経路のうちの一の通信経路を介して外部ネットワークへ中継する中継装置と、地震情報を前記中継装置へ送信する地震情報通知装置とをそなえた通信システムの経路切替方法であって、
地震による揺れが推定される地域を識別するための地域情報と各地域における震度の予測値とを基に生成された、前記地域情報に対応する無線エリアを識別するための無線エリア識別情報と前記地域情報に対応する前記複数の通信経路が通過する地域における震度の予測値とを含む地震情報に基づいて、前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアにおける震度の予測値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、
前記一の通信経路が通過する少なくともいずれかの無線エリアにおける震度の予測値が所定の閾値以上である場合に、前記一の通信経路を他の通信経路に切り替える、
ことを特徴とする、経路切替方法。
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