JP6308617B2 - 耐被災ネットワーク制御システム及び方法及び装置及びプログラム - Google Patents

耐被災ネットワーク制御システム及び方法及び装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、耐被災ネットワーク制御システム及び方法及び装置及びプログラムに係り、特に、被災の影響を軽減するため、気象警報等に基づきネットワークの機能等を再配備する耐被災ネットワーク制御システム及び方法及び装置及びプログラムに関する。
ネットワークでは、災害に備えて、事前措置及び事後措置の2つの方法が用いられる。事前措置は、設備設計による方法であり、1つの装置が被災し、稼動できない状態となっても、もう一方の装置が稼動していれば、ネットワークとして機能するよう被災時故障を予め見込んで設計配備する方法である。事後措置は、回避制御による方法であり、予備装置に切り替える、経路変更する等により他経路にもトラヒックの一部を流すことで、ネットワークとして機能する、などの制御を行うことである。これらの技術は、故障のような予測不可能な事象に対応するための高信頼化方法を災害時にも適用しているだけであって、災害時に限定して用いられる方法ではない(例えば、非特許文献1,2参照)。
また、地震等の予報不可能な災害を前提とした、面的被災を考慮したネットワーク設計方法やサーバ配備方法、装置更新方法等が提案されている。
また、cloud computingや仮想化技術、software defined networkなどのネットワーク技術の進展により、ネットワーク機能等を多く自由に移動させることができるようになってきている(例えば、非特許文献3参照)。
AUN HAIDER AND RICHARD HARRIS, RECOVERY TECHNIQUES IN NEXT GENERATION NETWORKS, IEEE Communications Surveys, 9, 3, 2007. David R. Smith, Walter J . Cybrowski, Frank Zawislan, Donald Arnstein, Allen D. Dayton, and Theodore D. Studwell, Contingency/Disaster Recovery Planning for Transmission Systems of the Defense Information System Network, IEEE JOURNAL ON SELECTED AREAS IN COMMUNICATIONS, 12, 1, 1994. 佃昌宣、佐藤陽一、キャリアネットワークにおけるSDN適用と運用管理技術、電子情報通信学会誌、96、12、2013.
気象学等の進展により、台風や津波などの災害を予報することが可能となっている。また、各自治体は、災害に対して、ハザードマップ等を整備し、災害時の被災想定を情報提供するようになっている。しかしながら、ネットワークがこうした状況を災害耐力向上に利用しているとは言いがたい。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、予報または予測可能な災害に対して、ネットワークのサービスを継続するために、最適なネットワークの構成の制御を可能とする耐被災ネットワーク制御システム及び方法及び装置及びプログラムを提供することを目的とする。
一態様によれば、気象警報、災害予測情報、天気予報が配信されると、災害時でもサービス継続が可能になるようにネットワーク構成の制御を行う耐被災ネットワーク制御システムであって、
ネットワーク情報を保持するネットワーク情報記憶装置と、
配信された情報に基づいて、被災エリアを推定あるいは仮定し、あるいは事前に推定、仮定、または入手した被災エリアを抽出する、あるいは、推定被災エリア情報を外部より取得する被災エリア推定装置と、
前記ネットワーク情報記憶装置の前記ネットワーク情報に基づいて移動対象を抽出し、データセンタまたはネットワークセンタから取得した該移動対象の要求値と該データセンタまたはネットワークセンタのネットワーク情報を参照して得られた移動先の容量から、制御可能案集合を作成する制御可能集合作成装置と、
前記制御可能案集合と前記被災エリア推定装置で得られた前記推定エリア情報を用いて、該制御可能案集合の各案の評価尺度を評価する、または、最適な案を探索する評価尺度評価装置と、
前記評価尺度評価装置で得られた評価結果が良好な、または、最適な案を制御実行する制御実行装置と、を有する耐被災ネットワーク制御システムが提供される。
一態様によれば、ネットワークやサービスの構成変更やデータセンタを適切な移動先に退避させ、最適なネットワーク構成の制御を実現することにより、災害時でもサービス継続が可能となる。
本発明の第1の実施の形態における動作概要のフローチャート。 本発明の第1の実施の形態におけるシステム構成例。 本発明の第1の実施の形態におけるデータセンタとアクセスノードの接続例。 本発明の第1の実施の形態における制御可能案の例。 本発明の第3の実施の形態におけるシステム構成例。 本発明の第4の実施の形態における耐被災ネットワーク制御装置の構成例。
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における動作概要のフローチャートである。
本発明は、気象庁の警報発令を契機として、被災エリア推定・仮定(ステップ1)、サーバ位置の配備等、制御可能案集合作成(ステップ2)、各案の評価尺度評価、あるいは、最適解探索(ステップ3)、制御実行(ステップ4)を行う。
なお、本実施の形態では、一例として、気象庁の警報が発令された場合を例として説明するが、この例に限定されることなく、配信された災害予測情報や、天気予報を用いてもよい。
図2は、本発明の一実施の形態におけるシステム構成例を示す。
同図のシステムは、気象庁の装置10、各自治体の装置20、ネットワーク30、オペレーションセンタ100Aから構成される。
ネットワーク30は、複数のデータセンタ(あるいはネットワークセンタ)31、各データセンタ(あるいはネットワークセンタ)31に接続される複数のサーバ32及びネットワーク情報記憶装置33を有するものとする。
オペレーションセンタ100Aは、気象庁の装置10、各自治体の装置20、ネットワーク30と接続されている。オペレーションセンタ100Aは、ネットワーク情報記憶装置110、制御実行装置120、被災エリア推定装置130、制御可能案集合作成装置140、評価尺度評価装置150、通信装置160を有する。ここで、被災エリア推定装置130の代わりに被災エリアの情報を保持する被災エリア記憶装置131を具備してもよい。また、評価尺度評価装置150の代わりに最適解探索装置151を具備してもよい。
上記の構成における処理について、図1の各処理について説明する。
気象庁の装置10は、気象警報等を通信装置160を介してオペレーションセンタ100Aに通知する。
ステップ1) 気象庁の装置10から警報を受信したオペレーションセンタ100Aの制御実行装置120では、警報種別、警報レベル、警報対象地域を把握し、それに応じて、通信装置160を介して、関連する各自治体の装置20にアクセスし、最新の関連ハザードマップ、あるいは、対象地域の推定被災エリアマップを入手する。あるいは、事前に通信装置160を介して、各自治体の装置20にアクセスし、ハザードマップ、あるいは、推定被災エリアマップを入手しておき、それを被災エリア記憶装置131に保持していてもよい。この場合は、当該被災エリア記憶装置131に保持した情報から、関連ハザードマップあるいは、対象地域の推定被災エリアマップを取り出す。
ハザードマップのみ得られる場合は、被災エリア推定装置130は、ハザードマップに基づき、対象地域の被災エリアを推定する。被災エリア推定方法は、特に限定しないが、例えば、関連するハザードマップにある被災エリアを、そのまま推定被災エリアとする、あるいは、ハザードマップにあるレベル別被災エリアが予め定められた確率で生じるものとする、等の方法があり得る。また、事前に、各対象地域について、推定被災エリアを用意しておく方法もある。
得られた対象地域の推定被災エリアは、被災エリア記憶装置131に保持する。
ステップ2)制御可能案集合作成装置140は、ネットワーク機能(実際には、ネットワーク機能を実現するソフトウェア)やデータ、コンテンツなど、被災エリア内、あるいは、被災エリア周辺にあり、移動し得るもの(以下、「移動対象」と記す)を、オペレーションセンタ100A内のネットワーク情報記憶装置110にあるネットワーク情報をもとにリストアップする。
次に、リストアップされた個々の移動対象の、記憶装置やCPUなどに対する要求値である要求値情報を、それらが現在配備されているデータセンタ(あるいは、ネットワークセンタ)31に接続されるネットワーク情報記憶装置33のネットワーク情報から通信装置160を介して取得する。例えば、移動対象が100GBデータであれば、要求値情報は、記憶容量100GBとなる。
さらに、これらの移動先として可能性のあるデータセンタ(あるいは、ネットワークセンタ)31のサーバ等の空き容量情報(各要求値情報項目に対応する空き容量情報)を、各データセンタ(あるいは、ネットワークセンタ)31等に接続されるネットワーク情報記憶装置33のネットワーク情報から通信装置160を介して取得する。そして、要求値情報と空き容量情報から、どの移動対象をどこに移動させることができるかの、制御可能案集合を作成する。
一般に、全部でn個の要求値情報項目がある場合、第i移動対象について要求値情報ベクトルR_i=(r(i,1),…,r(i,n))が、第j移動先候補について、空き容量情報ベクトルC_j=(c(j,1),…,c(j,n))が定義できる。
制御可能案集合とは、
1) 各jについて、ΣiR_i*1(第i移動対象が第j移動先候補に移す)<C_j
2) 各iについて、Σj1(第i移動対象が第j移動先候補に移す)=1
を満たす移動の集合のことである。
ここで、1(x)は、xが真ならば「1」、偽ならば「0」を取る関数であり、2つのベクトルX=(x1,…,xn)、Y=(y1,…,yn)に対してX<Yは、x1<y1,…,xn<ynを意味する。
上記の1)の意味は、第j移動先に移動する移動対象の要求値が、各項目とも、第j移動先の空き容量を超えないということである。
上記の2)の意味は、第i移動対象が、どこか1つだけ、移動先がある、ということである。
例えば、移動対象がデータa、データbであり、要求値が記憶容量R_1、記憶容量R_2であり、空き記憶容量が"データセンタ1"の"サーバ1"がC_1、"サーバ2"がC_2、"データセンタ2"の"サーバ3"がC_3、"サーバ4"がC_4であるとき、R_1+R_2<C_jとなるC_jがある場合は、
{データa,bをともにサーバjに送る}
が制御可能案となる。さらに、R_1<C_i、R_2<C_jとなるC_i,C_jがある場合は、
{データaをサーバiに、データbをサーバjに送る}
が制御可能案となる。
上記は、制御可能案集合作成装置140に、上記の気象庁の装置10から気象警報が通知されたとき、あるいは、上記のステップ1を契機として、動作することを前提にしている。これに対して、移動対象や空き容量が変わる度に、地域ごとに、制御可能案集合を更新しつつ常にメモリ等の記憶手段に保持しておく方法もある。また、通常、移動しないことも制御可能案の一つとなる。移動先候補には、移動元自体を含むことがある。
ステップ3)評価尺度評価装置150(あるいは、最適解探索装置151)は、制御可能案集合作成装置140の出力である制御可能案集合と被災エリア記憶装置131から読み出した推定被災エリアを入力として得る。これに加えて、ネットワーク情報記憶装置110のネットワーク情報から、データセンタ31の位置やネットワーク30上の経路(物理的な経路)がどこを通っているか、の情報を得て、推定被災エリアと対照できるものとする。具体的には、評価尺度評価装置150は、データセンタ31の位置や経路位置情報から、データセンタ31や経路が推定被災エリアに含まれているかの判定機能、推定被災エリア内の経路長算出機能などを有するものとする。そして、これらの入力に対して、予め定められた評価尺度とその計算方法を実行して、各制御可能案に対する評価値を出力する。最適解探索装置151の場合は、入力の最適解の探索方法を実行して、制御可能案集合の中でと該評価尺度に関して最適となる制御可能案を出力する。
上記の評価尺度としては、移動先が1つでも被災する確率、全移動先の被災確率の総和、移動先の被災確率の最大値、(ネットワーク内の予め与えられた)アクセスノードから全移動先までの経路が被災する確率の総和、アクセスノードから全移動先までの経路の切断確率の総和、等が考えられる。
例えば、図3のようなケースを例示する。点線は被災エリア推定装置130の出力である指定被災エリアであり、被災確率も併せて与えられている。"データセンタ1","データセンタ2"と"アクセスノード1","アクセスノード2","アクセスノード3"は、ネットワーク内の経路(実線)で結ばれている。ここでいう経路は、物理的な経路を意味し、地図上で実際に通る場所を表している。"移動対象1","移動対象2"があり、制御可能案集合は、
案1:{"移動対象1"を"データセンタ1"、"移動対象2"を"データセンタ2"、に移動}
案2:{"移動対象1"を"データセンタ2"、"移動対象2"を"データセンタ1"、に移動}
案3:{"移動対象1","移動対象2"をともに"データセンタ2"、に移動}
とする。
評価尺度が、全移動先の被災確率の総和の場合、データセンタが各被災確率に対応した推定被災エリアに含まるのかの判定を行い、案1は0.7、案2も0.7、案3も0.7を得る(案3では移動先が"データセンタ2"1箇所であるので、0.7となるが、これは"データセンタ1"の被災確率は0、"データセンタ2"の被災確率は0.7であるので、"データセンタ1"と"データセンタ2"の被災確率の和として0.7を得る)。
評価尺度が"アクセスノード1","アクセスノード2","アクセスノード3"から全移動先までの経路が被災する確率の総和の場合は、データセンタと経路が各被災確率に対応した推定被災エリアに含まれるのかの判定を行う。その結果、案1、案2では、"アクセスノード1",あるいは"アクセスノード2"から"データセンタ1"までの経路の被災確率は0、"データセンタ2"までの経路の被災確率は0.7を得るので、これをもとに、"アクセスノード1"、"アクセスノード2"から全移動先までの経路が被災する確率0.7を算出する。"アクセスノード3"から"データセンタ1"、"データセンタ2"までの経路は、被災確率0.7の被災エリアに含まれることを判定し、"アクセスノード3"から全移動先までの経路が被災する確率0.7を算出する。これは、"アクセスノード3"から"データセンタ1"までのルートは被災確率0.2であり、"アクセスノード3"から"データセンタ2"までのルートは被災確率が0.7であるので、"アクセスノード3"から"データセンタ1"、"データセンタ2"までの経路は、被災確率0.7の被災エリアに含まれることになる。よって、案1、案2とも、"アクセスノード1"、"アクセスノード2"、"アクセスノード3"から全移動先までの経路が被災する確率の総和は2.1となる。同様に、案3でも2.1となる。
評価尺度が、"アクセスノード1"、"アクセスノード2"、"アクセスノード3"から全移動先までの経路の切断確率の総和の場合、切断確率を求める方法が必要となる。経路は、被災エリアにある経路長aに依存した確率f(a)での切断をするものとする。fは予め定められた関数であり、これを評価尺度評価装置150内のメモリ等の記憶手段に保持されている。
また、評価尺度評価装置150は、各被災確率に対応した推定被災エリアに含まれる経路長を算出する方法を有する。アクセスノードiからデータセンタjに至る経路において、関数fは予め保持し、被災確率pに対応した推定被災エリアに含まれる経路長a(i,j,p) (i=1,2,3、j=1,2、p=0.2,0.7)が与えられると、それに基づき、f(a(i,j,p))を得る。
例えば、評価尺度評価装置150は、
f(a(1,1,0.2))=0、
f(a(1,1,0.7))=0、
f(a(1,2,0.2))=0.1、
f(a(1,2,0.7))=0.1、
f(a(2,1,0.2))=0、
f(a(2,1,0.7))=0、
f(a(2,2,0.2))=0.1、
f(a(2,2,0.7))=0.1、
f(a(3,1,0.2))=0.5、
f(a(3,1,0.7))=0、
f(a(3,2,0.2))=0.3、
f(a(3,2,0.7))=0.3、
を算出する。
これをもとに、評価尺度評価装置150は、アクセスノードiから全移動先までの経路の切断確率を算出する。被災確率p の被災エリアが生じたとき、被災エリア内経路の切断は独立に生じるとすると、アクセスノードiから"データセンタ1"、"データセンタ2"までの経路の切断確率q(i:1,2:p)を、
1−(1−f(a(i,1,p))) (1−f(a(i,2,p)))、
アクセスノードiから"データセンタ2"までの経路の切断確率q(i:2:p)を、
1−(1−f(a(i,2,p)))
と算出する。
これに基づき、案1、案2の評価値は、
0.2*(q(1:1,2:0.2)+q(2:1,2:0.2)+q(3:1,2:0.2))+0.7*(q(1:1,2:0.7)+q(2:1,2:0.7)
+q(3:1,2:0.7))、
案3の評価値は、
0.2*(q(1:2:0.2)+q(2:2:0.2)+q(3:2:0.2))+0.7*(q(1:2:0.7)+q(2:2:0.7)+q(3:2:0.7))
により算出される。
より正確には、経路の非独立性を考慮する必要がある。具体的には、アクセスノードから"データセンタ1","データセンタ2"へ接続される部分は、共通部分があり、その部分が切断されるとアクセスノードは、両データセンタにアクセスができなくなる。こうした点を考慮するためには、評価尺度評価装置150は、経路上の発点、分岐点、終点で区分される区間ごとに、各被災確率に対応した推定被災エリアに含まれる経路長を算出する方法を有する必要がある。本例においては、アクセスノードiからデータセンタjに至る経路において、被災確率pに対応した推定被災エリアに含まれる経路上でアクセスノード・分岐点間部分の経路長a_1(i,j,p)、分岐点・データセンタ間部分の経路長a_2(i,j,p)を算出する方法を有する。これに基づき当該区間の切断確率f(a_1(i,j,p))、f(a_2(i,j,p))を算出する。被災確率p の被災エリアが生じたとき、被災エリア内経路の各区間の切断は独立に生じるとすると、アクセスノードiから"データセンタ1","データセンタ2"に至る経路の切断確率q(i:1,2:p)は、
1−(1−f(a_1(i,1,p)))(1−f(a_2(i,1,p)))(1−f(a_2(i,2,p)))、
アクセスノードiから"データセンタ2"に至る経路の切断確率q(i:2:p)は、
1−(1−f(a_1(i,2,p)))(1−f(a_2(i,2,p)))
で算出される。
これに基づき、案1、2の評価値は、
0.2*(q(1:1,2:0.2)+q(2:1,2:0.2)+q(3:1,2:0.2))+0.7*(q(1:1,2:0.7)+q(2:1,2:0.7)+q(3:1,2:0.7))、
案3の評価値は、
0.2*(q(1:2:0.2)+q(2:2:0.2)+q(3:2:0.2))+ 0.7*(q(1:2:0.7)+q(2:2:0.7)+q(3:2:0.7))
により算出される。
制御可能案iと制御可能案jがあった場合で、案iの移動先集合が案jの移動先集合に含まれる場合、案iのほうが案jより、通常、評価尺度であれば望ましい。なぜなら、案i内の移動先が被災していれば、必ず、案j内の移動先は被災し、案iの移動先が切断された場合、案jの移動先が切断されるから、である。この性質に基づき制御可能案集合を絞りこんでもよい。
ステップ4)制御実行装置120は、評価尺度評価装置150の出力である望ましい制御可能案を、入力として得る。制御可能案は、図4に示すように、移動先候補と各移動先に移動すべき移動対象の組である。制御実行装置120は、この移動を実行する。実行方法は、本発明の対象外であり、従来技術、特に、cloud computingや仮想化技術、software defined networkなどで容易に実現できるようになってきている。
[第2の実施の形態]
上記の記載では、ネットワーク事業者が自ネットワーク機能やデータ等を移動させることを想定しているが、実際には、以下のような適用形態で実現することが可能である。
コンテンツ事業者やアプリケーション事業者が、データセンタ31においたコンテンツやアプリケーションプログラム等を、あるいは、企業がネットワーク30上においた重要データ等を、被災を回避するため移動する。このため、上記の処理を実行することをネットワーク事業者に委託する形態が考えられる。
[第3の実施の形態]
コンテンツ事業者やアプリケーション事業者が、データセンタ31においたコンテンツやアプリケーションプログラム等を、あるいは、企業がネットワーク30上においた重要データ等を、被災を回避するため移動する。このため、図5に示すように、当該事業者あるいは当該企業が実行するためのオペレーションセンタ200を設け、図2に示す事業者オペレーションセンタ100Aの制御実行装置120の処理をオペレーションセンタ200内の制御実行装置220に実行させることで、ネットワーク事業者に委託する形態が考えられる。この場合、事業者オペレーションセンタ100Bのネットワーク情報は、ネットワーク事業者から適切に提供される必要がある。
この形態の利点は、複数のネットワーク事業者にまたがった形での移動が実現できることである。例えば、「移動対象1」は、Aネットワーク事業者のデータセンタAに移動し、「移動対象2」はBネットワーク事業者のデータセンタBへ移動し、「移動対象3」は当該事業者の自社データセンタへ移動すること、が可能となる。
[第4の実施の形態]
上記の図2に示すオペレーションセンタ100Aには、ネットワーク情報記憶装置110、制御実行装置120、被災エリア推定装置130、被災エリア記憶装置131、制御可能案集合作成装置140、評価尺度評価装置150、最適解探索装置151、通信装置160を備える構成としたが、図6のように、オペレーションセンタ内に、ネットワーク情報記憶部310、制御実行部320、被災エリア推定部330、被災エリア記憶部331、制御可能案集合作成部340、評価尺度評価部350、最適解構築部351、通信部360を有する耐被災ネットワーク制御装置300を設ける構成としてもよい。
また、ネットワーク情報記憶部310と通信部360をオペレーションセンタに設ける構成としてもよい。
耐被災ネットワーク制御装置300の処理は第1の実施の形態と同様である。
なお、本発明の図6に示す耐被災ネットワーク制御装置300の動作をプログラムとして構築し、耐被災ネットワーク制御装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
10 気象庁の装置
20 各自治体の装置
30 ネットワーク
31 データセンタあるいはネットワークセンタ
32 サーバ
33 ネットワーク情報記憶装置
100A オペレーションセンタ
100B 事業者オペレーションセンタ
110 ネットワーク情報記憶装置
120 制御実行装置
130 被災エリア推定装置
131 被災エリア記憶装置
140 制御可能案集合作成装置
150 評価尺度評価装置
151 最適解探索装置
160 通信装置
200 オペレーションセンタ
210 ネットワーク情報記憶装置
220 制御実行装置
260 通信装置
300 耐被災ネットワーク制御装置
310 ネットワーク情報記憶部
320 制御実行部
330 被災エリア推定部
331 被災エリア記憶部
340 制御可能案集合作成部
350 評価尺度評価部
351 最適解探索部
360 通信部

Claims (8)

  1. 気象警報、災害予測情報、天気予報が配信されると、災害時でもサービス継続が可能になるようにネットワーク構成の制御を行う耐被災ネットワーク制御システムであって、
    物理的な経路情報を含むネットワーク情報を保持するネットワーク情報記憶装置と、
    配信された情報に基づいて、被災エリアを推定あるいは仮定した推定被災エリア情報、あるいは事前に推定、仮定、または入手した推定被災エリア情報を抽出する、あるいは、推定被災エリア情報を外部より取得する被災エリア推定装置と、
    前記ネットワーク情報記憶装置の前記ネットワーク情報に基づいて移動対象を抽出し、データセンタまたはネットワークセンタから取得した該移動対象の要求値と該データセンタまたは該ネットワークセンタのネットワーク情報を参照して得られた移動先の容量から、制御可能案集合を作成する制御可能集合作成装置と、
    前記制御可能案集合と前記被災エリア推定装置で得られた前記推定被災エリア情報と前記ネットワーク情報記憶装置の前記ネットワーク情報とを用いて、該制御可能案集合の各案の評価尺度を評価する、または、最適な案を探索する評価尺度評価装置と、
    前記評価尺度評価装置で得られた評価結果が良好な、または、最適な案を制御実行する制御実行装置と、
    を有し、
    前記評価尺度は、全移動先までの経路の切断確率の関数とし、前記切断確率は、前記推定被災エリア情報に含まれる経路長に依存した関数により定まる値である
    ことを特徴とする耐被災ネットワーク制御システム。
  2. 前記評価尺度評価装置は、
    移動先の地理的または位置的情報を用いて、前記被災エリア推定装置で得られた被災エリアと照会する手段を含む
    請求項1記載の耐被災ネットワーク制御システム。
  3. 気象警報、災害予測情報、天気予報が配信されると、災害時でもサービス継続が可能になるようにネットワーク構成の制御を行う耐被災ネットワーク制御方法であって、
    物理的な経路情報を含むネットワーク情報を保持するネットワーク情報記憶装置を有するシステムにおいて、
    配信された情報に基づいて、被災エリアを推定あるいは仮定した推定被災エリア情報、あるいは事前に推定、仮定、または入手した推定被災エリア情報を抽出する、あるいは、推定被災エリア情報を外部より取得する被災エリア推定ステップと、
    前記ネットワーク情報記憶装置の前記ネットワーク情報に基づいて移動対象を抽出し、データセンタまたはネットワークセンタから取得した該移動対象の要求値と該データセンタまたは該ネットワークセンタのネットワーク情報を参照して得られた移動先の容量から、制御可能案集合を作成する制御可能集合作成ステップと、
    前記制御可能案集合と前記被災エリア推定ステップで得られた前記推定被災エリア情報と前記ネットワーク情報記憶装置の前記ネットワーク情報とを用いて、該制御可能案集合の各案の評価尺度を評価する、または、最適な案を探索する評価尺度評価ステップと、
    前記評価尺度評価ステップで得られた評価結果が良好な、または、最適な案を制御実行する制御実行ステップと、
    を行い、
    前記評価尺度は、全移動先までの経路の切断確率の関数とし、前記切断確率は、前記推定被災エリア情報に含まれる経路長に依存した関数により定まる値である
    ことを特徴とする耐被災ネットワーク制御方法。
  4. 前記評価尺度評価ステップにおいて、
    移動先の地理的または位置的情報を用いて、前記被災エリア推定ステップで得られた被災エリアと照会する
    請求項3記載の耐被災ネットワーク制御方法。
  5. 気象警報、災害予測情報、天気予報が配信されると、災害時でもサービス継続が可能になるようにネットワーク構成の制御を行う耐被災ネットワーク制御装置であって、
    物理的な経路情報を含むネットワーク情報を保持するネットワーク情報記憶手段と、
    配信された情報に基づいて、被災エリアを推定あるいは仮定した推定被災エリア情報、あるいは事前に推定、仮定、または入手した推定被災エリア情報を抽出し、あるいは、推定被災エリア情報を外部より取得する被災エリア推定手段と、
    前記ネットワーク情報記憶手段の前記ネットワーク情報に基づいて移動対象を抽出し、データセンタまたはネットワークセンタから取得した該移動対象の要求値と該データセンタまたは該ネットワークセンタから取得したネットワーク情報を参照して得られた移動先の容量から、制御可能案集合を作成する制御可能案集合作成手段と、
    前記制御可能案集合と前記被災エリア推定手段で得られた推定または仮定された推定被災エリア情報と前記ネットワーク情報記憶手段の前記ネットワーク情報とを用いて、該制御可能案集合の各案の評価尺度を評価する、または、最適な案を探索する評価尺度評価手段と、
    前記評価尺度評価手段で得られた評価結果が良好な、または、最適な案を制御実行する制御実行手段と、
    を有し、
    前記評価尺度は、全移動先までの経路の切断確率の関数とし、前記切断確率は、前記推定被災エリア情報に含まれる経路長に依存した関数により定まる値である
    ことを特徴とする耐被災ネットワーク制御装置。
  6. 前記評価尺度評価手段は、
    移動先の地理的または位置的情報を用いて、前記被災エリア推定手段で得られた被災エリアと照会する手段を含む
    請求項5記載の耐被災ネットワーク制御装置。
  7. 前記制御可能案集合作成手段は、
    移動先候補から、第j移動先に移動する移動対象の要求が、各項目とも、該第j移動先の空き容量を超えない、及び、第i移動対象は、どこか1つだけ移動先がある、という条件を満たす移動先と該第i移動対象の組を前記制御可能案集合に加える手段を含む
    請求項5記載の耐被災ネットワーク制御装置。
  8. コンピュータを、
    請求項5乃至7のいずれか1項に記載の耐被災ネットワーク制御装置の各手段として機能させるための耐被災ネットワーク制御プログラム。
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