JP2007048192A - 保守計画支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 突発的な障害が発生した場合の保守作業全体の効率を向上させることが可能な技術を提供する。
【解決手段】 突発案件を含む保守計画の作成を支援する保守計画支援システムにおいて、突発的な障害が発生した場合に、その突発案件または突発案件の次の案件として登録した登録済案件に対する評価を行う為の評価関数を用いて、次の案件の候補となる候補案件の評価値を処理装置により算出する評価関数計算部と、前記算出した評価値の良い候補案件を前記突発案件または登録済案件の次の案件として選択して記憶装置に登録する計画立案部とを備えるものである。
【選択図】図2
【解決手段】 突発案件を含む保守計画の作成を支援する保守計画支援システムにおいて、突発的な障害が発生した場合に、その突発案件または突発案件の次の案件として登録した登録済案件に対する評価を行う為の評価関数を用いて、次の案件の候補となる候補案件の評価値を処理装置により算出する評価関数計算部と、前記算出した評価値の良い候補案件を前記突発案件または登録済案件の次の案件として選択して記憶装置に登録する計画立案部とを備えるものである。
【選択図】図2
Description
本発明は設備・機器・コンピュータシステム等の保守及び修理等の作業において、効率的に作業計画を行う保守計画支援技術に関し、特に突発的な故障や障害が発生した場合の保守計画の作成を支援する保守計画支援技術に適用して有効な技術に関するものである。
設備・機器・コンピュータシステム等の継続的な性能維持の為には、定期的或いは稼動時間・ソフトバージョンアップ等に応じた、点検・部品交換・プログラムインストール等を行う事前計画的な保守作業と、突発的な故障や障害に対してその都度対応する修理作業とがある。従来、これら事前計画的な作業に対しては作業の組合せや作業順序を計画する支援システムがあるが、突発的障害の修理・復旧作業はその都度対応するため、事前計画的な作業と突発的作業の組合せは考慮されていなかった。このため俗人的な判断による組合せを行うこともあるが、全体的な観点からはあまり高効率とは言えなかった。
前記従来技術の保守計画支援システムでは、設備・機器・コンピュータシステム等の継続的な性能維持の為に必要な保守作業や修理作業を行う際に、事前計画的な作業と突発的作業の組合せは考慮されていなかった為、突発的作業を含む案件に対応する場合、全体的な観点からはあまり高効率とは言えないという問題があった。
本発明の目的は上記問題を解決し、突発的な障害が発生した場合の保守作業全体の効率を向上させることが可能な技術を提供することにある。
本発明は、保守計画の作成を支援する保守計画支援システムにおいて、突発的な障害が発生した場合にその突発案件や登録済案件に対する評価値の良い候補案件を前記突発案件と組み合わせて保守計画を作成するものである。
本発明の保守計画支援システムでは、突発的な障害が発生すると、その突発案件の保守設備から、次の案件の候補となる候補案件の保守設備までの移動距離、それらの保守設備の属するクラスタ(同一設備であるかや同一建物内にあるか等を示すもの)、それらの保守設備の保守に必要な工具の類似性、或いは、それらの保守設備の保守期限までの余裕期間を示す値をパラメータとする評価関数を用いて、前記突発案件に対する候補案件の評価値を算出し、その算出した評価値の良い案件を前記突発案件の次の案件として選択して登録する。そして、突発案件の次の案件として登録した登録済案件と、次の候補案件について同様にして評価値を算出し、その算出した評価値の良い案件を前記登録済案件の次の案件として選択して登録する。その後、前記突発案件と登録した案件の保守作業を行う為の保守計画データとして、ステータス、対応要員や開始予定時刻等の情報を記憶装置に格納して保守計画の策定を行う。
本発明によれば、突発的な障害が発生した場合の保守作業全体の効率を向上させることが可能である。
(実施形態1)
以下に突発案件を含む保守計画の作成を支援する実施形態1の保守計画支援システムについて説明する。
以下に突発案件を含む保守計画の作成を支援する実施形態1の保守計画支援システムについて説明する。
図1は本実施形態の保守計画支援システムのハードウェア構成を示す図である。図1に示す様に本実施形態の保守計画支援システムでは、CPU1、メモリ11、演算プログラム2、データベース3、入出力装置4、プリンタ5、通信装置6がバス10により結ばれており、通信装置6はネットワークを通じて移動時間計算サービスのサイト7、顧客端末8、保守員端末9と結ばれている。
演算プログラム2としては、全体制御部21、評価関数計算部22、距離算出部23、移動時間把握部24、案件状況管理部25、計画立案部26、保守要員連絡部27、顧客連絡部28、及び障害受付部29の各プログラムがある。また、データベース3としては、保守要員DB31、保守案件DB32、想定突発案件DB33、案件対応状況DB34を含んでいる。
全体制御部21は、保守計画支援処理を行う各部の動作を制御する処理部である。評価関数計算部22は、突発的な障害が発生した場合に、その突発案件または突発案件の次の案件として登録した登録済案件に対する評価を行う為の評価関数を用いて、次の案件の候補となる候補案件の評価値をCPU1により算出する処理部である。
距離算出部23は、保守設備や保守員の位置を示す座標データから保守設備間または保守設備と保守員との間の距離を算出する処理部である。移動時間把握部24は、通信装置6によりネットワークを介して移動時間計算サービス企業のサイトへアクセスして、特定の座標間の移動時間推定値を前記サイトから受信する処理部である。
案件状況管理部25は、保守作業の進行状況に伴って保守要員DB31中の保守員の座標データや対応中案件情報等の情報を更新して案件状況を管理する処理部である。計画立案部26は、前記算出した評価値の良い候補案件を前記突発案件または登録済案件の次の案件として選択して記憶装置に登録する処理部である。
保守要員連絡部27は、通信装置6によりネットワークを介して保守員の携帯する保守員端末9へ突発案件を含む保守作業の実行指示や帰社指示を送信する処理部である。顧客連絡部28は、通信装置6によりネットワークを介して顧客端末8へ突発案件の作業予定を示す情報等の送信する処理部である。障害受付部29は、通信装置6によりネットワークを介して顧客端末から突発的な障害が発生したことを示す通知を受信する処理部である。
保守計画支援システムを、全体制御部21、評価関数計算部22、距離算出部23、移動時間把握部24、案件状況管理部25、計画立案部26、保守要員連絡部27、顧客連絡部28及び障害受付部29として機能させる為のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録され磁気ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実行されるものとする。なお前記プログラムを記録する記録媒体はCD−ROM以外の他の記録媒体でも良い。また前記プログラムを当該記録媒体から情報処理装置にインストールして使用しても良いし、ネットワークを通じて当該記録媒体にアクセスして前記プログラムを使用するものとしても良い。
図2は本実施形態の保守計画支援システムの機能構成を示す図である。図2に示す様に本実施形態の保守計画支援システムは、演算・制御40、DB60、及び移動時間計算71、保守員端末72、顧客端末73から成り、演算・制御40は全体制御41、評価関数計算42、距離算出43、移動時間把握52、保守要員連絡53、顧客連絡54、障害受付55、案件状況管理45、保守計画立案46、入出力47、及び通信51の各機能より構成される。また、DB60は、保守要員DB61、保守案件DB62、突発案件DB63、案件対応状況DB64により構成される。
図3は本実施形態の保守計画支援処理全体の処理手順を示すフローチャートである。図1のハードウェア構成と関連付けて図3の流れを説明する。
まずステップ71で全体制御部21は、障害受付部29により顧客端末8からネットワークを通して突発的な障害が発生したことを示す通知を受信しているかどうかを調べ、前記通知を受信している場合には、その受信した通知データから突発案件の内容を示すデータを読み出して受け付ける障害受付を行う。
ステップ72で障害受付部29は、前記読み出した案件内容と突発案件DB63中の案件内容と比較して該当する想定案件を検索し、その検索された想定案件の緊急度を示すデータを突発案件DB63から読み出して前記受け付けた突発案件の緊急度を設定する緊急度設定を行う。本実施形態の例では、緊急度はA、B、Cの3段階であるものとし、Aは営業時間に関係なく直ちに対応する案件、Bは営業時間内でなるべく早く対応する案件、Cは緊急を要さずある期間内に対応すれば良い案件であるものとする。
次にステップ73では、突発案件の前記設定した緊急度がどの段階のものであるかを判定する緊急度判定を行い、前記設定した緊急度がCの案件である場合にはステップ83へ進み、当該突発案件を計画案件と同等に扱って計画案件への登録を行った後、ステップ84で顧客連絡部28は、その旨、ネットワークを通じて顧客端末8への通知を行う。
ステップ73の緊急度判定で、緊急度AまたはBと判定された場合にはステップ74へ進み、保守要員DB61を参照しながら対応保守員の選択・登録を行う。この保守員の選択・登録については図5を用いて後で説明する。
次にステップ75では、突発案件DB63の必要対応時間(図11の176)と、ステップ74の対応保守要員選定・登録の中で得られた移動時間を元に、障害対応終了時刻予測を行う。
次にステップ76では、ステップ75で得られた終了予測時刻が通常営業時間内であるかどうかを判定する通常営業時間内判定を行い、その終了予測時刻が通常営業時間外である場合、すなわち通常営業時間内に作業が終了しないと判断された場合にはステップ85へ進み、この突発案件の緊急度を判定する緊急度判定を行う。ここでその突発案件の緊急度がAである場合、当該突発案件は、通常の営業時間をオーバーしても当日作業を実行する必要のある緊急案件であるため、ステップ80の当日実行計画策定に進む。またステップ85の緊急度判定でその突発案件の緊急度がA以外、すなわちBである場合には、ステップ86で計画立案部26により当該突発案件を次の営業日案件に登録する処理を行い、ステップ87で顧客連絡部28は、その旨ネットワークを通じて顧客端末8への通知を行う。
ステップ76の通常営業時間内判定で、前記終了予測時刻が通常営業時間内であると判定された場合にはステップ77へ進み、次の案件の選択・登録を行う。すなわち、突発案件への対応が通常営業時間内に終了すると予想される場合には、保守案件の中から本日実行できる案件を選んで突発案件と組合せて実行する計画を立てることになる。ステップ77では移動時間等の評価関数を用いて案件の選択を行うが、その詳細は図6及び図7を用いて後で説明する。ステップ77で次の案件の選択・登録がなされるとステップ78へ進み、選択時に計算された案件までの移動予測時間と、保守案件DB62にある標準作業時間(図9の154)とから保守終了時刻を予測する。
次にステップ79では、ステップ78で得られた終了予測時刻が通常営業時間内であるかどうかを判定する通常営業時間内判定を行い、その終了予測時刻が通常営業時間内である場合にはステップ77に戻る。このループを繰り返すことによって、通常営業時間内に収まる保守作業を順次追加していく。
ステップ79の通常営業時間内判定で終了予測時刻が通常営業時間外と判定された場合にはステップ80へ進み、計画立案部26では、突発案件とそれまでにステップ77で登録された通常営業時間内の案件で当日実行計画策定を行い、それらの案件のステータス、対応要員及び開始予定時刻等の保守計画データを記憶装置内の案件対応状況DB34に格納する。ステップ80の当日実行計画策定が終了すると、顧客連絡部28は、この計画に関係する顧客端末へ通知すると共に、保守要員連絡部27は、対応保守員の保守員端末9へ実行指示を行う。
なお、当日実行計画策定では、最終案件が緊急度Aの場合には、通常営業時間を超えてもその案件を計画に含み、最終案件が緊急度A以外の場合には、これまでに選択された案件の内、通常営業時間内に終了する案件を選択順に並べれば良い。
図5は本実施形態の図3におけるステップ94の保守員の選択・登録の処理手順を示すフローチャートである。まず最初にステップ111で距離算出部23は、障害装置の位置取得を行う。これは、顧客端末8から送られてきた障害通知に含まれる障害装置の設備コードを元に、対象設備DB(図8)の設備コード141から設備の場所144を参照することで行うことができる。この設備の場所は、大まかにはエリア区分145により、詳しくは緯度146及び経度147で知ることができる。
次にステップ112で距離算出部23は、その突発案件の案件タイプに対応可能な保守員の内で障害装置の近くに居る保守員をリストアップする。保守員の位置が障害装置の近くであるかどうかの判定は、障害装置の緯度146及び経度147と、保守員DB(図10)の各要員の現在場所163の緯度165及び経度166から直線距離を計算することにより行う。このリストアップでは直線距離の短い保守員を例えば5人抽出する。
前述の例では、緯度及び経度から直線距離を計算するものとしたが、設備のエリア145と保守員の居るエリア164が一致する保守員を抽出するものとしても良い。この場合には直線距離を計算する必要が無いので素早く抽出できるが、一致するエリアに保守員が居ない場合には、エリアを拡大する等の措置が必要となる。
次にステップ113では、対応可能保守員毎の障害対応への移動開始可能時刻の推定を行う。この実施形態では、保守要員DBの例(図10)の対応終了予定時刻168より推定することができる。
次にステップ114で移動時間把握部24は、抽出した対応可能保守員毎に障害装置への移動時間の推定を行う。この実施形態では、この推定をネットワークを介して移動時間計算サービス企業(図1の7)に委託している。移動時間計算サービス企業では、カーナビゲーションにおける到着時間予測計算プログラム或いは鉄道等の到着時刻計算プログラム等を使用して移動時間を推定することができ、その結果をネットワークを通じて本システムで受信する。
次にステップ115では、対応可能者毎に障害装置への到着時刻の推定を行う。この推定は、上記移動開始可能時刻の推定値に、移動時間推定値を加えることで行うことができる。ステップ116で計画立案部26は、以上の推定の結果、最早到着者を対応保守員として選択してその要員No.を案件対応状況DB34の対応要員に登録する。
図6は本実施形態の図3におけるステップ77の「次の案件の選択・登録」の第1の処理手順を示す図である。まず最初にステップ121では、現時点で実行可能な計画保守案件のリストアップを行う。リストアップの方法は、図13を参照しながら後で説明する。
次にステップ122で距離算出部23は、1つ前の案件の場所からの直線距離の計算を行う。この直線距離の計算は、1つ前の案件の緯度・経度と、次の案件の緯度・経度から行うことができる。次にステップ123では、直線距離の短い案件を候補案件としてリストアップする。例えば直線距離の短いものから5件を抽出する。続いてステップ124で移動時間把握部24は、ここで抽出した各候補保守案件の場所への移動時間を推定する。この例ではこの推定は図1に示す移動時間計算サービスのサイト7を利用している。ステップ125で計画立案部26は、この移動時間推定の結果を元に、最早到着保守案件を次の保守案件として案件対応状況DB34に登録する。
図7は本実施形態の図3におけるステップ77の「次の案件の選択・登録」の第2の処理手順を示す図である。図7に示す様にステップ131の現時点で実行可能な計画保守案件のリストアップからステップ133の直線距離の短い案件を候補案件としてリストアップするまでは、前述の第1の処理手順と同じである。この第2の処理手順のステップ134で評価関数計算部22は、評価関数を用いて候補案件の評価を行い、ステップ135では、評価結果の最適な案件を次の候補案件として選択して案件対応状況DB34に登録する。
評価関数には例えば下記の様なパラメータを使用する。
次の案件までの距離:z(単位km)
設備の属するクラスタ:y(同一設備:y=0、同一ビル内の同一企業:y=1、同一ビル内の別企業:y=2、その他:y=4)
使用工具変数:x(標準工具のみ:x=0、登録済案件と同一工具グループ:x=0、新たな準標準工具グループ:x=1、新たな特殊工具グループ:x=3)
余裕日数変数:w(図13の当日194から保守期限209までの余裕日数208)
ここで、yは直前に選択された案件の設備と次の案件の設備が同一設備であるかや同一ビル内にあるか等を示しており、対象設備DB35の設備コード141、顧客コード142及び建物コード143を比較してyの設定を行うものとする。またxについては、その案件で用いられる工具が、標準工具に属するものであるか、登録済案件で用いられる工具と同一の工具分類155であるか、準標準工具や特殊工具に属するものであるかに応じて設定する。なお、ある工具が、標準工具、準標準工具または特殊工具のどれに該当するかについては別途定義されているものとする。
次の案件までの距離:z(単位km)
設備の属するクラスタ:y(同一設備:y=0、同一ビル内の同一企業:y=1、同一ビル内の別企業:y=2、その他:y=4)
使用工具変数:x(標準工具のみ:x=0、登録済案件と同一工具グループ:x=0、新たな準標準工具グループ:x=1、新たな特殊工具グループ:x=3)
余裕日数変数:w(図13の当日194から保守期限209までの余裕日数208)
ここで、yは直前に選択された案件の設備と次の案件の設備が同一設備であるかや同一ビル内にあるか等を示しており、対象設備DB35の設備コード141、顧客コード142及び建物コード143を比較してyの設定を行うものとする。またxについては、その案件で用いられる工具が、標準工具に属するものであるか、登録済案件で用いられる工具と同一の工具分類155であるか、準標準工具や特殊工具に属するものであるかに応じて設定する。なお、ある工具が、標準工具、準標準工具または特殊工具のどれに該当するかについては別途定義されているものとする。
評価関数e=f(z、y、x、w、)は、例えば以下の数1の様な式である。
[数1]
e=5z+3y+3x+w
[数1]
e=5z+3y+3x+w
ここでは説明を簡単にする為に単純な1次式で示したが、実績データ等を元にもう少し複雑な式としても良い。またパラメータを上記に固定する必要はなく、図6で説明した移動時間を評価関数のパラメータに含める様にしても良い。
ステップ135では、上記評価関数で評価値eの値が最小となる案件、一般的には評価結果の最適な案件を次の保守案件として選択して登録する。
図8は本実施形態の対象設備DB35の例を示す図である。図8に示す様に本実施形態の対象設備DB35には、設備コード141、顧客コード142、建物コード143、及び場所144としてエリア145、緯度146、経度147等を記録している。設備コード、顧客コード、建物コードについては、評価関数のパラメータ値を求めるときに使用し、エリア、緯度、経度については、案件間距離や案件のエリアの近さを判定するときに使用する。
図9は本実施形態の保守案件DB32の例を示す図である。図9に示す様に保守案件DB32とは、どの設備に対して何時保守作業を行う必要があるかを一覧にした物である。
このDBには案件No.151、設備コード152、案件タイプ153、標準作業時間154、工具分類155、及び保守可能期間156として、開始時期157、終了時期158等を記録している。案件タイプとは、定期点検であるとか、消耗品交換であるとか、プログラムバージョンアップという様な、案件の分類を表している。案件タイプ、工具分類については、評価関数のパラメータ値を求める時に使用し、標準作業時間については、作業終了時刻を予測するときに使用する。また保守可能期間については、案件候補を抽出する場合に使用する。
図10は本実施形態の保守要員DB31の例を示す図である。このDBには要員No.161、対応可能案件タイプ162、現在場所163としてエリア164、緯度165、経度166、更に、対応中案件167、対応終了予定時刻168等を記録している。対応可能案件タイプは図9の保守案件DB32の例の案件タイプ153に対応しており、その要員が案件に対応できるかどうかの判定に使用する。現在場所については、突発案件等に要員を引当てる場合の距離の算出に使用し、また、対応終了時刻については、次の案件への到着時刻を推定する場合に移動時間と合わせて使用する。
図11は本実施形態の想定突発案件DB33の例を示す図である。想定突発案件とは、定期的ではなく不定期或いは突発的に発生することが予想される障害等を言う。このDBでは想定案件No.171、設備コード172、案件内容173、対応方法174、緊急度175、必要対応時間176等が記録されている。突発案件が発生した場合でも、この想定突発案件DB33に登録されている内容の案件であれば、直ちに対応計画を立てることができる。このDBの緊急度については、対応計画時の緊急度判定(ステップ73、ステップ85)等で使用する。
図12は本実施形態の案件対応状況DB34の例を示す図である。案件対応状況とは、現在対応中または対応予定が組まれている案件の進捗状況のことである。この例では、案件No.181、ステータス182、対応要員183、開始予定時刻184、開始時刻185、終了予定時刻186、終了時刻187等が記録されている。このDBの終了予定時刻を元に次の案件の開始時刻が推定される。また開始時刻、終了時刻が予定より遅れた場合には、それ以降の予定の修正を行う。
図13は本実施形態の実施可能案件抽出の例を示す図である。図13では、図6或いは図7の現時点で実行可能な計画保守案件のリストアップを行う時の、実施可能案件の抽出を表しており、案件No.191、エリア192、案件タイプ193、時間(日付)195及びステータス196が表示されている。
各案件には図9で示した保守可能期間156が有り、それをこの図ではグラフ状に実施可能範囲201〜206で示している。これに対し、保守等を実施する当日194を縦に太線表示すると、当日実施することができる案件(実施可能範囲201〜204の案件)が判り、割当候補案件を抽出することができる。
以上の様に本実施形態1によれば、保守作業と突発障害への対応とを組合せて作業計画を作成するため、設備の性能維持に必要な作業全体の総合効率向上が図れる。
また、保守作業と突発障害への対応を組合せながらも当日の営業時間を考慮した計画を立てることにより、作業員の効率的割当が行え、また作業員への精神的負担を軽減することができる。また距離及び移動時間を考慮した計画を立てることにより全体作業時間の把握精度が向上すると共に移動時間の少ない案件の組合せが計画できる。また、保守設備の同一性、保守設備の所属する企業の同一性、保守設備のある建物の同一性、保守に必要な工具の類似性、を考慮した計画を立てることにより作業効率の高い案件組合せ計画を立てることができる。また、保守期限までの余裕期間を考慮した計画を立てることにより、余裕期間の少ない案件を優先して計画することができ、余裕期間のある案件が後に残るため当日以降の計画の自由度が向上する等の効果がある。
以上説明した様に本実施形態の保守計画支援システムによれば、突発的な障害が発生した場合にその突発案件や登録済案件に対する評価値の良い候補案件を前記突発案件と組み合わせて保守計画を作成するので、突発的な障害が発生した場合の保守作業全体の効率を向上させることが可能である。
(実施形態2)
以下に次の案件のみをその都度、実行指示し、その案件が終了した後に次の案件の選択・登録を行う実施形態2の保守計画支援システムについて説明する。
以下に次の案件のみをその都度、実行指示し、その案件が終了した後に次の案件の選択・登録を行う実施形態2の保守計画支援システムについて説明する。
図4は本実施形態の保守計画支援処理全体の処理手順を示すフローチャートである。実施形態2のハードウェア構成は、図1に示すものであり、実施形態1と同じである。図4のフローチャートが実施形態1のフローチャート図3と異なる部分である。
図4において全体制御部21は、ステップ91で顧客端末8から障害受付を行うと、次にステップ92で緊急度設定を行う。次にステップ93で緊急度判定を行い、緊急度がCすなわち緊急に対応する必要がない場合には、ステップ104で計画案件として登録し、ステップ105で顧客連絡部28は、その旨顧客端末に通知する。
ステップ93の緊急度判定で緊急度がAまたはBの場合にはステップ94で保守員の選択・登録を行い、ステップ95で障害対応終了時刻の予測を行う。ステップ96では、この予測時刻について通常営業時間内判定を行い、通常営業時間内でない場合にはステップ106で再び緊急度判定を行う。緊急度がBの場合にはステップ107で次の営業日案件に登録し、ステップ108で顧客連絡部28は、その旨顧客端末へ通知する。
ここまでは実施形態1と同じである。次に、ステップ96の通常営業時間内判定で時間内であった場合と、ステップ106の緊急度判定でAと判定された場合には、ステップ97で顧客連絡部28は、顧客端末へ通知して、ステップ98で保守要員連絡部27は、対応保守員端末へ実行指示を出す。その後、対応保守員による作業が終了すると、ステップ99では、保守員端末9からの終了報告受付を行う。終了報告を受け付けるとステップ100で次の案件の選択・登録を行う。次の案件の選択・登録の詳細は図6または図7に示すものであり、実施形態1の場合と同じである。
その後、ステップ101でその案件の保守終了時刻の予測を行い、ステップ102で通常営業時間内の判定を行う。ステップ102の通常営業時間内の判定で通常営業時間外となった場合、ステップ103で保守要員連絡部27は、対応保守員端末へ帰社指示を行い対応保守員は当日の作業を終了する。
ステップ102の通常営業時間内の判定で通常営業時間内と判定された場合には、ステップ97の顧客端末への通知に戻り、ステップ97で顧客連絡部28は、登録された案件をその顧客端末へ通知し、このループを繰り返す。以上により、突発的障害と計画可能保守案件とを組合わせて当日の対応案件を効率良く実施することができる。
実施形態1では各案件の終了時刻を予め予測してステップ80の当日実行計画策定を行った後、ステップ82でまとめて保守員への実行指示を行ったのに対し、実施形態2では次の案件のみをその都度、ステップ98で実行指示し、その案件が終了した後にステップ100の次の案件の選択・登録を行う点が異なっている。実施形態1ではまとめて計画を立てるため、顧客に事前に連絡できるという効果があり、実施形態2では、実際に作業が終了した後に次の計画を立てる為に、時刻の予測が比較的正確になるという効果がある。
1…CPU、2…演算プログラム、3…データベース、4…入出力装置、5…プリンタ、6…通信装置、7…移動時間計算サービスのサイト、8…顧客端末、9…保守員端末、10…バス、11…メモリ、31…保守要員DB、32…保守案件DB、33…想定突発案件DB、34…案件対応状況DB、35…対象設備DB、21…全体制御部、22…評価関数計算部、23…距離算出部、24…移動時間把握部、25…案件状況管理部、26…計画立案部、27…保守要員連絡部、28…顧客連絡部、29…障害受付部、40…演算・制御、41…全体制御、42…評価関数計算、43…距離算出、45…案件状況管理、46…保守計画立案、47…入出力、51…通信、52…移動時間把握、53…保守要員連絡、54…顧客連絡、55…障害受付、60…DB、61…保守要員DB、62…保守案件DB、63…突発案件DB、64…案件対応状況DB、71…移動時間計算、72…保守員端末、73…顧客端末、141…設備コード、142…顧客コード、143…建物コード、144…場所、145…エリア、146…緯度、147…経度、151…案件No.、152…設備コード、153…案件タイプ、154…標準作業時間、155…工具分類、156…保守可能期間、157…開始時期、158…終了時期、161…要員No.、162…対応可能案件タイプ、163…現在場所、164…エリア、165…緯度、166…経度、167…対応中案件、168…対応終了予定時刻、171…想定案件No.、172…設備コード、173…案件内容、174…対応方法、175…緊急度、176…必要対応時間、181…案件No.、182…ステータス、183…対応要員、184…開始予定時刻、185…開始時刻、186…終了予定時刻、187…終了時刻、191…案件No.、192…エリア、193…案件タイプ、194…当日、195…時間(日付)、196…ステータス、201〜206…実施可能範囲、208…余裕日数、209…保守期限。
Claims (5)
- 突発案件を含む保守計画の作成を支援する保守計画支援システムにおいて、
突発的な障害が発生した場合に、その突発案件または突発案件の次の案件として登録した登録済案件に対するパラメータの値を含む評価関数を用いて、次の案件の候補となる候補案件の評価値を処理装置により算出する評価関数計算部と、前記算出した評価値の良い候補案件を前記突発案件または登録済案件の次の案件として選択して記憶装置に登録する計画立案部とを備えることを特徴とする保守計画支援システム。 - 前記計画立案部は、前記選択した案件の保守終了時刻の予測値が営業終了時間内である場合に当該案件の保守計画データを記憶装置に格納するものであることを特徴とする請求項1に記載された保守計画支援システム。
- 前記評価関数計算部は、評価関数のパラメータとして保守設備への移動距離を用いるものであることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載された保守計画支援システム。
- 前記評価関数計算部は、評価関数のパラメータとして、保守設備の属するクラスタ、保守に必要な工具の類似性、或いは、保守期限までの余裕期間を用いるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された保守計画支援システム。
- 保守対象となる設備の座標データを対象設備DBに保持し、保守案件間の移動距離を前記座標データを基に算出することを特徴とする請求項3に記載された保守計画支援システム。
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