JP2020053711A - オーケストレータ装置、プログラム、情報処理システム、及び制御方法 - Google Patents

オーケストレータ装置、プログラム、情報処理システム、及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サービスチェーンの信頼性を向上させる。【解決手段】複数の物理プラットフォームに配置された複数の仮想ネットワーク機能(VNF)が連携してそれぞれ構成される複数のサービスチェーンを管理するオーケストレータ装置10は、記憶部12と制御部13とを備える。記憶部12は、各サービスチェーンのサービス品質の推定値を出力するニューラルネットワークを記憶する。制御部13は、複数のサービスチェーンのうち1つのサービスチェーンをデフォルトサービスチェーンに設定し、ニューラルネットワークから出力される各サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、複数のサービスチェーンのうちからデフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定し、特定したサービスチェーンをデフォルトサービスチェーンに再設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、オーケストレータ装置、プログラム、情報処理システム、及び制御方法に関する。
従来、ネットワークサービスを提供するためのアプリケーションを、機能単位で複数の構成要素(マイクロサービス)に分けて開発し、ネットワーク上で連携させる技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。各マイクロサービスを実現する機能を「仮想ネットワーク機能(VNF;Virtual Network Function)」といい、互いに連携して1つのサービスを構成する複数のVNFの組合せを「サービスチェーン」という。例えば、ネットショッピングのサービスチェーンは、顧客管理機能、注文管理機能、在庫管理機能、及び出荷管理機能等の複数のVNFを含んで構成され得る。VNFは、物理プラットフォーム(例えば、物理計算機、又はIaaS(Infrastructure as a Service)やPaaS(Platform as a Service)等のデータセンタ)に配置される。当該技術は、システム構築における設計・試験の効率化及び運用における維持管理の簡易さ・コスト削減効果等から、今後も有望な技術と見込まれる。
Lianping Chen, "Microservices: Architecting for Continuous Delivery and DevOps", in IEEE International Conference on Software Architecture, March 2018, Seattle, USA: IEEE
ハードウェアの発達とともに、単独のサービスではハードウェアリソースを余らせることが多くなる。コスト削減のために、多数の異なるVNFを同じ物理プラットフォームに配置することが多くなる。例えば、マイクロサービスアーキテクチャを効率的に運用するために、計算機のリソース量やネットワークの帯域に比較して実使用リソース量が少ないVNFは、1つの物理プラットフォームに集約させることで、運用コストを削減させる。しかしながら、単一の物理プラットフォームに多数のVNFを配置すると、特定のサービスチェーンの稼働率又はネットワーク帯域がピークに到達したとき、当該サービスチェーンは、他の同居しているサービスから影響を受け、サービス品質が低下するという問題がある。サービス提供者と物理プラットフォーム提供者とが異なる場合、当該問題の回避は困難である。また、当該サービスチェーンが、他の同居しているサービスに悪影響を与えたり、それらの性能を悪化させたりする場合がある。したがって、サービスチェーンの信頼性の向上が望まれている。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、サービスチェーンの信頼性を向上させることにある。
本発明の一実施形態に係るオーケストレータ装置は、
複数の物理プラットフォームに配置された複数の仮想ネットワーク機能(VNF)が連携してそれぞれ構成される複数のサービスチェーンを管理するオーケストレータ装置であって、
各前記サービスチェーンのサービス品質の推定値を出力する1つ又は複数のニューラルネットワークを記憶する記憶部と、
前記複数のサービスチェーンのうち1つの前記サービスチェーンを、ユーザに利用させるデフォルトサービスチェーンに設定し、
前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得し、
各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定し、
特定した前記サービスチェーンを前記デフォルトサービスチェーンに再設定する制御部と、を備える。
本発明の一実施形態に係るプログラムは、
情報処理装置を、
複数の物理プラットフォームに配置された複数の仮想ネットワーク機能(VNF)が連携してそれぞれ構成される複数のサービスチェーンを管理するオーケストレータ装置であって、
各前記サービスチェーンのサービス品質の推定値を出力する1つ又は複数のニューラルネットワークを記憶する記憶部と、
前記複数のサービスチェーンのうち1つの前記サービスチェーンを、ユーザに利用させるデフォルトサービスチェーンに設定し、
前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得し、
各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定し、
特定した前記サービスチェーンを前記デフォルトサービスチェーンに再設定する制御部と、を備える、オーケストレータ装置として機能させる。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、
複数の物理プラットフォームと、前記複数の物理プラットフォームに配置された複数の仮想ネットワーク機能(VNF)が連携してそれぞれ構成される複数のサービスチェーンを管理するオーケストレータ装置と、を備える情報処理システムであって、
前記オーケストレータ装置は、
各前記サービスチェーンのサービス品質の推定値を出力する1つ又は複数のニューラルネットワークを記憶する記憶部と、
前記複数のサービスチェーンのうち1つの前記サービスチェーンを、ユーザに利用させるデフォルトサービスチェーンに設定し、
前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得し、
各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定し、
特定した前記サービスチェーンを前記デフォルトサービスチェーンに再設定する制御部と、を有する。
本発明の一実施形態に係る制御方法は、
複数の物理プラットフォームに配置された複数の仮想ネットワーク機能(VNF)が連携してそれぞれ構成される複数のサービスチェーンを管理するオーケストレータ装置の制御方法であって、
各前記サービスチェーンのサービス品質の推定値を出力する1つ又は複数のニューラルネットワークを記憶する記憶ステップと、
前記複数のサービスチェーンのうち1つの前記サービスチェーンを、ユーザに利用させるデフォルトサービスチェーンに設定するステップと、
前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得する取得ステップと、
各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定する特定ステップと、
特定した前記サービスチェーンを前記デフォルトサービスチェーンに再設定するステップと、を含む。
本発明の一実施形態に係るオーケストレータ装置、プログラム、情報処理システム、及び制御方法によれば、サービスチェーンの信頼性が向上する。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。 サービスチェーンの概略構成を示す図である。 ニューラルネットワークの例を示す図である。 オーケストレータ装置の第1動作を示すフローチャートである。 オーケストレータ装置の第2動作を示すフローチャートである。 オーケストレータ装置の第3動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。概略として、本実施形態に係る発明は、サービスチェーンを構成する複数のVNFがネットワーク上に分散して配置されるマイクロサービス環境における信頼性を向上させる。具体的には、本実施形態では、同一のVNFをインターネット上に分散配置し、全ての組合せにおける性能を測定、測定結果を深層学習し、性能の劣化が予想される箇所を事前に検知し、その箇所への作業リクエスト配送^を減らすことで、サービス全体の効率を向上させる。
例えば、多数のサービスチェーンを地理的に離れた場所に複製してそれらのサービス品質の周期性を学習することで、サービスチェーンのサービス品質悪化の兆候を検出し、事前に帯域を調整させる。同一のVNFを複数の場所に複製すると、単一の場所に配置するよりもコストが上昇すると思われるかもしれないが、動作を確実にするために、大きなリソースを確保した高価な特定箇所の物理プラットフォームを使用するよりは、小さなリソースを安価で確保した物理プラットフォームを世界中で分散させ、需要の予測に応じて柔軟にリソースを調整する方が、信頼性・コスト面で有利となることを目指す。
(情報処理システムの構成)
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明する。情報処理システム1は、複数の物理プラットフォームb(b〜b。ただし、nは2以上の整数。)と、オーケストレータ装置10と、ロードバランサc(c〜c。ただし、mは2以上の整数。)と、プローブ20と、を備える。各物理プラットフォームb、各ロードバランサc、オーケストレータ装置10、及びプローブ20は、例えばインターネット等を含むネットワーク30に接続される。
物理複数の物理プラットフォームb〜bには、サービスチェーンを構成するための複数のVNFa(a〜a)が配置される。1つの物理プラットフォームbに1つ又は複数のVNFaが配置されてもよい。少なくとも1つのVNFaは、複製されて2つ以上の物理プラットフォームbに分散配置される。本実施形態では、各物理プラットフォームbに全てのVNFa〜aが配置されている構成について例示的に説明する。2つ以上の物理プラットフォームbが、同一の地理的領域に存在してもよく、異なる地理的領域に存在してもよい。
物理プラットフォームbは、例えば1つの情報処理装置であってもよく、或いは同一の地理的領域に設置され互いに通信可能な複数の情報処理装置であってもよい。物理プラットフォームbは、例えば通信インタフェースと、メモリと、プロセッサと、を備える。物理プラットフォームbは、通信インタフェースを介してネットワーク30に接続される。物理プラットフォームbは、配置されたVNFaを実現するために用いられる任意のソフトウェア資源をメモリに記憶する。物理プラットフォームbは、メモリに記憶された当該ソフトウェア資源を用いた情報処理をプロセッサで実行することによって、VNFaを実現する。
ロードバランサc〜cは、VNFa〜aに対応して設けられる。ロードバランサcは、クライアント又はプローブ20からのリクエストを、対応するVNFaが配置された複数の物理プラットフォームbの間で割り振ることで負荷を分散する。
図2を参照して詳細に説明する。以下、VNFa (j)は、ロードバランサcに対応し、物理プラットフォームbに配置されているVNFaであることを示す。例えば、ロードバランサcは、対応するVNFa (1)〜a (n)のうち、いずれか1つのVNFa (j)が配置された物理プラットフォームbにリクエストを割り振る。VNFa (j)を実行した物理プラットフォームbは、リクエストを次のロードバランサcに送信する。最終的に、VNFa〜aが実行され、サービスチェーンが実現する。本実施形態では、同一種類のVNFaであっても、その実行主体によって異なるVNFaであるものとして扱う。したがって、VNFa〜aの実行主体である物理プラットフォームbの組合せが異なる場合、実現されるサービスチェーンも異なるものとして区別する。以下、サービスチェーンを{a (i1),a (i2),…,a (im)}(ただし、1≦i1,i2,…,im≦n。)とも表現する。例えば、VNFa〜aの全てを物理プラットフォームbが実行した場合のサービスチェーン{a (1),a (1),…,a (1)}と、VNFaを物理プラットフォームbが実行し、VNFa〜aを物理プラットフォームbが実行した場合のサービスチェーン{a (1),a (2),…,a (2)}とは互いに異なる。本実施形態では、n個の物理プラットフォームb〜bのそれぞれにm個のVNFa〜aが配置されているため、これらが複数のロードバランサc〜cによって接続され、n個のサービスチェーンが仮想的に構成される。
ここで、クライアント(例えば、ユーザの使用する端末装置)及びプローブ20のいずれからのリクエストであるかに応じて、ロードバランサcによる割り振り先の決定方法が異なる。クライアントからのリクエストである場合、ロードバランサcは、対応するVNFa (1)〜a (n)のうち、規定(デフォルト)の1つのVNFa (j)が配置された物理プラットフォームbを優先的に割り振り先として決定する。いずれの物理プラットフォームbを規定とするかは、オーケストレータ装置10によりロードバランサc毎に定められる。以下、規定のVNFa〜aにより実現されクライアント(ユーザ)に利用させるサービスチェーンを、デフォルトサービスチェーンともいう。したがって、例えば各物理プラットフォームbのパフォーマンスが十分高い場合(即ち、ロードバランシングを行う必要がない場合)、クライアントからのリクエストは、デフォルトサービスチェーンで処理される。なお、デフォルトサービスチェーンを構成する各VNFaには、当該VNFaが配置された物理プラットフォームbの、より大きなリソースとネットワーク帯域が割り当てられ、当該物理プラットフォームbに配置された他のVNFaには必要最低限のリソースしか割り当てられなくてもよい。
一方、プローブ20からのリクエストである場合、ロードバランサCは、対応するVNFa (1)〜a (n)が配置された全ての物理プラットフォームb〜bのうち、プローブ20によって指定された1つ以上の物理プラットフォームbを割り振り先として決定する。本実施形態では、プローブ20は、対応するVNFa (1)〜a (n)が配置された全ての物理プラットフォームb〜bを指定する。したがって、プローブ20からのリクエストは、n個のサービスチェーンそれぞれで処理される。
プローブ20は、リクエストをロードバランサcに送信することによりn個のサービスチェーンが実行されると、サービスチェーンのサービス品質の実績データQ=[q (1),…,q (n^m)]を測定する。ここで、q (i)(ただし、1≦i≦n。)は、i番目のサービスチェーンのサービス品質の実績値である。サービスチェーンのサービス品質は、サービスチェーンの観測可能な品質を示す情報であって、例えば当該サービスチェーンを利用するエンドユーザの体感品質(QoE;Quality of Experience)を任意の手法で定量化した情報であるが、これに限られず任意に定められてもよい。
オーケストレータ装置10は、例えばコンピュータ等の情報処理装置であって、ネットワーク30に接続される。オーケストレータ装置10は、複数のVNFa〜aが連携することによって構成されるサービスチェーンを管理する。具体的には、オーケストレータ装置10は、複数の物理プラットフォームb〜bに複数のVNFa〜aを分散配置し、これらを連携させることによって、複数(本実施形態では、n個)のサービスチェーンを構成する。本実施形態において「物理プラットフォームbにVNFaを配置する」ことは、当該VNFaの実行主体を当該物理プラットフォームbに決定すること、及び、当該VNFaを実現するためのソフトウェア資源を当該物理プラットフォームbに記憶させることを含んでもよい。
概略として、本実施形態に係る情報処理システム1において、オーケストレータ装置10は、複数(例えば、n個)のサービスチェーンのうち、1つのサービスチェーンをデフォルトサービスチェーンに設定する。プローブ20は、測定した複数のサービスチェーンのサービス品質の実績データQをオーケストレータ装置10へ送信する。オーケストレータ装置10は、実績データQを後述するニューラルネットワークFに投入(入力)することにより、当該複数のサービスチェーンの将来のサービス品質の推定データQを取得する。オーケストレータ装置10は、当該推定データQに基づいて、デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定する。例えば、デフォルトサービスチェーンのサービス品質の推定値qと、よりサービス品質が良い他のサービスチェーンのサービス品質の推定値qとの差又はその2乗値が所定の閾値以上である場合、デフォルトサービスチェーンよりも当該他のサービスチェーンの方が将来のサービス品質が良いと推定される。そして、オーケストレータ装置10は、特定した当該他のサービスチェーンをデフォルトサービスチェーンに再設定する。
このように、本実施形態によれば、将来のサービス品質がデフォルトサービスチェーンよりも良いと推定される他のサービスチェーンが特定された場合、当該他のサービスチェーンがデフォルトサービスチェーンに再設定されるので、デフォルトサービスチェーンの信頼性を向上可能である。
次に、オーケストレータ装置10の構成について、詳細に説明する。図1に示すように、オーケストレータ装置10は、ハードウェアコンポーネントとして、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。
通信部11は、ネットワーク30に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部11は、有線LAN(Local Area Network)規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。本実施形態において、オーケストレータ装置10は、通信部11を介してネットワーク30に接続される。
記憶部12は、1つ以上のメモリを含む。本実施形態において「メモリ」は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部12に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部12は、オーケストレータ装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、システムプログラム及びアプリケーションプログラム等を記憶してもよい。
制御部13は、1つ以上のプロセッサを備える。本実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限られない。制御部13は、オーケストレータ装置10全体の動作を制御する。以下、制御部13によって制御されるオーケストレータ装置10の主要な動作の例として、第1〜第3動作について説明するが、オーケストレータ装置10の実行可能な動作はこれらに限られない。
(第1動作)
オーケストレータ装置10の第1動作について説明する。概略として第1動作は、後述するニューラルネットワーク、又は類する教師付き学習を行う機械Fの生成及び学習を行う動作である。制御部13は、複数のサービスチェーンのサービス品質の実績データQ=[q (1),…,q (n^m)(ただし、n^mはnのm乗を意味する。)を入力Xとし、当該複数のサービスチェーンのサービス品質の推定データQ=[q(1),…,q(n^m)]を出力Yとする複数のニューラルネットワークF(F〜F。ただし、jは2以上の整数。)を生成し、記憶部12に記憶する。ここで、q (i)及びq(i)(ただし、1≦i≦n。)は、それぞれi番目のサービスチェーンのサービス品質の実績値及び推定値である。以下、ニューラルネットワークFに入力する実績データQを入力データXともいう。また、ニューラルネットワークFから出力される推定データQを出力データYともいう。各ニューラルネットワークFは、ベクトルである入力データXを入力し、ベクトルである出力データYを出力する関数Y=F(X)として振る舞う。
図3は、ニューラルネットワークFの構成例を示す。典型的には、ニューラルネットワークFは、1つの入力層(l=1)、1つ以上の任意の数の中間層(l=2、…、L−1)、及び1つの出力層(l=L)を含むL層(ただし、Lは3以上の整数。)で構成される。入力層は、ニューラルネットワークFの入力データXの成分数(ベクトルXの次元数)と同数のニューロンを含む。本実施形態では、入力データXの成分数は上述したようにn個であり、図3に示す入力層に含まれるニューロンの数もn個である。中間層は、2つ以上の任意の数のニューロンを含む。中間層の数は、任意に定められてもよい。図3に示す例では、中間層の数は3層(l=2、3、4)であり、各中間層に含まれるニューロンの数はr個である。中間層毎にニューロンの数が異なってもよい。出力層は、出力データYの成分数(ベクトルYの次元数)と同数のニューロンを含む。本実施形態では、出力データYの成分数は上述したようにn個であり、図3に示す出力層に含まれるニューロンの数もn個である。しかしながら、ニューラルネットワークFの構成は当該例に限られず、任意に定められてもよい。なお図3において、xは入力層のi番目のニューロンの出力を示し、z (j)はl=jの中間層のi番目のニューロンの出力を示し、yは出力層のi番目のニューロンの出力を示す。
ニューラルネットワークFの作成は、例えば各層のニューロン数、及びオンライン学習における学習用データの取得時間間隔等のハイパーパラメータを含むパラメータベクトルに基づいて実施されるが、これに限られず任意の手法で実施されてもよい。パラメータベクトルは、例えばユーザ入力に基づいて決定されてもよく、或いは制御部13が自動的に決定してもよい。各ニューラルネットワークFは、中間層の数及び/又は各中間層に含まれるニューロンの数が同一であってもよく、互いに異なってもよい。また、ニューラルネットワークFを作成するに際して、ニューロンの種類(例えば、線形、LSTM(Long Short-Term Memory)、又はGRU(Gated Recurrent Unit)等)、及び活性化関数として用いる関数の種類(例えば、ステップ関数、シグモイド関数、又はソフトマックス関数等の非線形関数の種類)が指定可能であってもよい。各ニューラルネットワークFは、ネットワークアーキテクチャ(例えば、順伝播型、CNN(Convolutional Neural Network)、又はRNN(Recurrent Neural Network)等)が同一であってもよく、互いに異なってもよい。
本実施形態において、各ニューラルネットワークFはRNNであってもよい。かかる場合、各ニューラルネットワークFは、複数のサービスチェーンのサービス品質の実績データQの変化パターンを学習可能である。例えば、ネットワークサービスシステムにおける大規模な障害の発生によりサービス品質が低下する以前に、小規模な障害が周期的又は非周期的に発生する現象が従来観測されている。このような小規模な障害の発生に起因する、複数のサービスチェーンのサービス品質の実績データQの変化パターンを大規模障害の発生の予兆として学習することにより、将来のサービス品質の推定精度が向上し得る。
制御部13は、入力データX(k−1)と、複数のサービスチェーンのサービス品質の実績データQ(k)である教師データと、を含む学習データを逐次取得し、当該学習データを用いるオンライン学習により各ニューラルネットワークFを修正する。ここでkは離散時刻であり、入力データX(k−1)は時刻k−1における入力データを示し、教師データQ(k)は時刻kにおける教師データを示す。入力データXは、上述したように、複数のサービスチェーンのサービス品質の実績データQ=[q (1),…,q (n^m)である。
制御部13は、各ニューラルネットワークFに入力データX(k−1)=実績データQ(k−1)を入力し、各ニューラルネットワークFから出力データY(k)=推定データQ(k)を取得する。制御部13は、サービス品質の推定データQ(k)と実績データQ(k)との差を低減するように、各ニューラルネットワークFを修正(学習)する。各ニューラルネットワークFの修正は、例えば誤差逆伝播法によって実施されるが、これに限られず任意の手法によって実施されてもよい。制御部13は、学習データを所定の時間間隔で逐次取得する度に、各ニューラルネットワークFを修正する。このようにして、各ニューラルネットワークFのオンライン学習が実施される。学習済みのニューラルネットワークFに、例えば現在の入力データX(k)を入力することにより、複数のサービスチェーンの将来のサービス品質を推定する(即ち、推定データQ(k+1)を出力する)ことが可能である。
(第2動作)
オーケストレータ装置10の第2動作について説明する。概略として第2動作は、デフォルトサービスチェーンを再設定する動作である。制御部13は、複数のニューラルネットワークF〜Fの精度を示す精度情報s(F)〜s(F)を初期値に設定する。初期値は任意の手法で定められてもよいが、各ニューラルネットワークFの精度情報s(F)は後述する第3動作によって逐次更新され得る。ニューラルネットワークFの精度情報s(F)は、当該ニューラルネットワークFを用いて推定される、複数のサービスチェーンの将来のサービス品質の推定精度を示す情報である。推定精度の高いニューラルネットワークFを用いることにより、複数のサービスチェーンの将来のサービス品質を精度良く推定し得る。以下、複数のニューラルネットワークF〜Fのうち、精度情報s(F)により示される推定精度が最も高い(即ち、最高精度の)ニューラルネットワークFをFhighともいい、精度情報s(F)により示される推定精度が最も低い(即ち、最低精度の)ニューラルネットワークFをFlowともいう。
制御部13は、現在の入力データX(k)を取得する。制御部13は、入力データX(k)を最高精度のニューラルネットワークFhighに入力することにより、複数のサービスチェーンの将来のサービス品質の推定データQ(k+1)を取得する。制御部13は、取得した推定データQ(k+1)に基づいて、複数のサービスチェーンのうちから、デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定する。ここで、複数のサービスチェーンのうち、将来のサービス品質が高い他のサービスチェーンが優先的に特定されてもよい。例えば、複数のサービスチェーンのうち将来のサービス品質が最高である他のサービスチェーンが特定され得る。
他のサービスチェーンを特定した場合、制御部13は、複数の物理プラットフォームb〜b及び複数のロードバランサc〜cと通信することにより、当該他のサービスチェーンをデフォルトサービスチェーンに再設定する。詳細には、制御部13は、当該他のサービスチェーンに対するリソース割り当て量を増加させる指示を各物理プラットフォームbに送信するとともに、デフォルトサービスチェーンを構成する各VNFaのルートを変更させる指示を各ロードバランサcに送信する。
(第3動作)
オーケストレータ装置10の第3動作について説明する。概略として第3動作は、複数のニューラルネットワークF〜Fの精度情報s(F)〜s(F)を更新するとともに、最低精度のニューラルネットワークFlowを、最高精度のニューラルネットワークFhighを構成するパラメータの近傍パラメータを有する新たなニューラルネットワークFnewに置き換える動作である。制御部13は、上述した第2動作によりデフォルトサービスチェーンを再設定した後、入力データX(k−1)及びサービス品質の実績データQ(k)を取得する。
制御部13は、入力データX(k−1)を入力することにより複数のニューラルネットワークF〜Fから出力される、複数の推定データQ(k)〜Q(k)を取得する。
制御部13は、サービス品質の推定データQ(k)〜Q(k)のそれぞれと、サービス品質の実績データQ(k)と、の比較に基づいて、複数のニューラルネットワークF〜Fの精度情報s(F)〜s(F)を更新する。具体的には、制御部13は、サービス品質の実績データQ(k)と、ニューラルネットワークFを用いて取得したサービス品質の推定データQ(k)との差の絶対値(ノルム)又は2乗値が大きいほど当該ニューラルネットワークFの推定精度が低いと判定して、当該ニューラルネットワークFの精度情報s(k)を更新する。しかしながら、サービス品質の実績データQ(k)及び推定データQ(k)の比較に基づく精度情報s(F)の更新は、上記の例に限られず、任意の手法により実施されてもよい。例えば、サービス品質の実績データQ(k)と推定データQ(k)との差とともに、ニューラルネットワークFに入力データX(k−1)を入力してから出力データYが出力されるまでの時間を考慮して、当該ニューラルネットワークFの精度情報s(k)を更新してもよい。例えば、制御部13は、当該時間が長いほど当該ニューラルネットワークFの推定精度が低いと判定して、当該ニューラルネットワークFの精度情報s(k)を更新してもよい。
制御部13は、新たなニューラルネットワークFnewを生成して、記憶部12に記憶する。ニューラルネットワークFnewの生成は、任意の手法により実施されてもよい。例えば、制御部13は、複数のニューラルネットワークF〜Fのうち、最高精度のニューラルネットワークFhighのパラメータベクトル(ハイパーパラメータ)に基づいて、例えば焼きなまし法により新たなニューラルネットワークFnewを生成する。詳細には、制御部13は、最高精度のニューラルネットワークFhighのパラメータベクトルと、次に推定精度の高いニューラルネットワークFのパラメータベクトルと、の中間地点から各方向にランダムに微小な値だけ動かした新たなパラメータベクトルを決定し、当該新たなパラメータベクトルを用いて新たなニューラルネットワークFnewを生成する。
制御部13は、複数のニューラルネットワークF〜Fのうち最低精度のニューラルネットワークFlowを、新たなニューラルネットワークFnewに置き換える。ここで制御部13は、最低精度のニューラルネットワークFlowを廃棄(即ち、記憶部12から消去)してもよい。
上述した第3動作により最低精度のニューラルネットワークFlowを新たなニューラルネットワークFnewに置き換えた後、上述した第2動作及び第3動作を再度実行する際、制御部13は、ニューラルネットワークFnewの学習が一定程度進むまで、ニューラルネットワークFnewを利用せずに(即ち、ニューラルネットワークFnewが「複数のニューラルネットワークF〜F」に含まれないものとして)第2動作及び第3動作を実行してもよい。また、過去の学習データを記憶部12に記憶しておき、当該過去の学習データを用いて新たなニューラルネットワークFnewをバッチ学習させてもよい。
(オーケストレータ装置の第1動作のフロー)
図4を参照して、オーケストレータ装置10の上述した第1動作のフローについて説明する。
ステップS100:制御部13は、複数のサービスチェーンのサービス品質の実績データQ=[q (1),…,q (n^m)を入力Xとし、当該複数のサービスチェーンのサービス品質の推定データQ=[q(1),…,q(n^m)]を出力Yとする複数のニューラルネットワークF(F〜F。ただし、jは2以上の整数。)を生成し、記憶部12に記憶する。
ステップS101:制御部13は、入力データX(k−1)と、複数のサービスチェーンのサービス品質の実績データQ(k)である教師データと、を含む学習データを取得する。
ステップS102:制御部13は、学習データを用いるオンライン学習により各ニューラルネットワークFを修正する。
ステップS103:制御部13は、離散時刻kをインクリメントする。その後、プロセスはステップS101に戻る。
(オーケストレータ装置の第2動作のフロー)
図5を参照して、オーケストレータ装置10の上述した第2動作のフローについて説明する。
ステップS200:制御部13は、複数のサービスチェーンのうち1つのサービスチェーンを、複数のロードバランサc〜cと通信することによりデフォルトサービスチェーンに設定する。
ステップS201:制御部13は、複数のニューラルネットワークF〜Fの精度を示す精度情報s(F)〜s(F)を初期値に設定する。
ステップS202:制御部13は、現在の入力データX(k)を取得する。
ステップS203:制御部13は、入力データX(k)を最高精度のニューラルネットワークFhighに入力することにより当該ニューラルネットワークFhighから出力される、複数のサービスチェーンの将来のサービス品質の推定データQ(k+1)を取得する。
ステップS204:制御部13は、取得した推定データQ(k+1)に基づいて、複数のサービスチェーンのうちから、デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定する。当該他のサービスチェーンが特定できた場合(ステップS204−Yes)、プロセスはステップS205に進む。一方、当該他のサービスチェーンが特定できなかった場合(ステップS204−No)、プロセスはステップS206に進む。
ステップS205:制御部13は、複数の物理プラットフォームb〜b及び複数のロードバランサc〜cと通信することにより、当該他のサービスチェーンをデフォルトサービスチェーンに再設定する。
ステップS206:制御部13は、離散時刻kをインクリメントする。その後、プロセスはステップS201に戻る。
(オーケストレータ装置の第3動作のフロー)
図6を参照して、オーケストレータ装置10の上述した第3動作のフローについて説明する。第3動作は、例えば、上述した第2動作によりデフォルトサービスチェーンが再設定される度に実行される。
ステップS300:制御部13は、上述した第2動作によりデフォルトサービスチェーンを再設定した後、入力データX(k−1)及びサービス品質の実績データQ(k)を取得する。
ステップS301:制御部13は、入力データX(k−1)を入力することにより複数のニューラルネットワークF〜Fから出力される、サービス品質の推定データQ(k)〜q(k)を取得する。
ステップS302:制御部13は、サービス品質の推定データQ(k)〜Q(k)のそれぞれと、サービス品質の実績データQ(k)と、の比較に基づいて、複数のニューラルネットワークF〜Fの精度情報s(F)〜s(F)を更新する。
ステップS303:制御部13は、新たなニューラルネットワークFnewを生成して、記憶部12に記憶する。
ステップS304:制御部13は、複数のニューラルネットワークF〜Fのうち最低精度のニューラルネットワークFlowを、新たなニューラルネットワークFnewに置き換える。そして、プロセスは終了する。
以上述べたように、本実施形態に係るオーケストレータ装置10は、複数のサービスチェーンのサービス品質の推定データQ=[q(1),…,q(n^m)]を出力Yとする複数のニューラルネットワークF〜Fを記憶する。オーケストレータ装置10は、複数のサービスチェーンのうち1つのサービスチェーンをデフォルトサービスチェーンに設定する。オーケストレータ装置10は、ニューラルネットワークFから出力される複数のサービスチェーンの将来のサービス品質の推定データQを取得する。オーケストレータ装置10は、推定データQに基づいて、複数のサービスチェーンのうちから、デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定する。そしてオーケストレータ装置10は、当該他のサービスチェーンをデフォルトサービスチェーンに再設定する。
かかる構成によれば、将来のサービス品質がデフォルトサービスチェーンよりも良いと予測される他のサービスチェーンが特定された場合、当該他のサービスチェーンがデフォルトサービスチェーンに再設定されるので、デフォルトサービスチェーンの信頼性を向上可能である。また、時系列的な要因によるサービスチェーンの障害やパフォーマンスをニューラルネットワークFで学習し、必要に応じて、近い将来に障害が予見されるサービスチェーンを迂回することができるようになり、低コストなVNFaを使用するサービスチェーンの信頼性を向上可能である。
また、従来のオートスケーリングやディスアスタリカバリでは、障害やパフォーマンス劣化が発生してから、サービスチェーンの移動やルーティングの変更を行っていたため、途中のチェーンのVNFの通信パケットがキューから喪失する可能性があった。そのため、サービスの信頼性を高めるためには、サービスプロバイダは、プラットフォームサービス提供者に対し高額な料金を支払って、潤沢なリソースを確保する必要があった。その代償として、サービス要求が少ないときは確保したリソースが遊んでしまう問題があった。本実施形態は、信頼性を高めるために、一定量のリソースを高価な価格で予約するより、安価なサービスを多数予約し、それらを接続したサービスチェーンの複製を用意し、一定期間毎に性能を測定して機械学習に与えることで、サービスチェーンのサービス品質の変化パターンを学習させ、サービスチェーンの将来のサービス品質を推定し、将来のサービス品質がより良いと推定される他のサービスチェーンをデフォルトサービスチェーンに再設定することで、低コストでも信頼性の高いサービスを提供することを可能にする。
本発明を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上述した実施形態において、オーケストレータ装置10を互いに通信可能な複数の情報処理装置に分割した構成も可能である。
また、上述した実施形態では、オーケストレータ装置10が複数のニューラルネットワークF〜Fを用いる構成について説明した。しかしながら、例えばオーケストレータ装置10が1つのニューラルネットワークFを生成及び記憶し、当該1つのニューラルネットワークFを用いてデフォルトサービスチェーンを再設定する構成も可能である。かかる場合には、当該1つのニューラルネットワークFの精度情報s(F)を決定する必要はない。
また、ニューラルネットワークFのオンライン学習を行うために、情報処理システム1は、障害や性能劣化を意図的に付加する機能を有してもよい。かかる機能によれば、障害や性能劣化を発生させたときの学習データを容易に得ることができる。
また、上述した実施形態において、デフォルトチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンが特定された場合に、必ずしもデフォルトサービスチェーンの再設定が実施されなくてもよい。例えば、当該他のサービスチェーンが特定された場合に、所定の確率でデフォルトサービスチェーンの再設定が実施されてもよい。
また、例えばコンピュータ等の情報処理装置を、上述した実施形態に係るオーケストレータ装置10として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係るオーケストレータ装置10の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置のメモリに格納し、情報処理装置のプロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本実施形態に係る発明は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。当該プログラムを記録媒体に記録して提供することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
1 情報処理システム
10 オーケストレータ装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
20 プローブ
30 ネットワーク
a VNF
b 物理プラットフォーム
c ロードバランサ

Claims (7)

  1. 複数の物理プラットフォームに配置された複数の仮想ネットワーク機能(VNF)が連携してそれぞれ構成される複数のサービスチェーンを管理するオーケストレータ装置であって、
    各前記サービスチェーンのサービス品質の推定値を出力する1つ又は複数のニューラルネットワークを記憶する記憶部と、
    前記複数のサービスチェーンのうち1つの前記サービスチェーンを、ユーザに利用させるデフォルトサービスチェーンに設定し、
    前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得し、
    各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定し、
    特定した前記サービスチェーンを前記デフォルトサービスチェーンに再設定する制御部と、
    を備える、オーケストレータ装置。
  2. 請求項1に記載のオーケストレータ装置であって、
    前記記憶部は、前記複数のニューラルネットワークと、各前記ニューラルネットワークの精度情報と、を記憶し、
    前記制御部は、
    各前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得し、
    前記複数のニューラルネットワークのうち最高精度の1つのニューラルネットワークから出力された各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定し、
    前記デフォルトサービスチェーンの再設定後、各前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値と、各前記サービスチェーンのサービス品質の実績値と、の比較に基づいて各前記ニューラルネットワークの前記精度情報を更新する、オーケストレータ装置。
  3. 情報処理装置を、請求項1又は2に記載のオーケストレータ装置として機能させる、プログラム。
  4. 複数の物理プラットフォームと、前記複数の物理プラットフォームに配置された複数の仮想ネットワーク機能(VNF)が連携してそれぞれ構成される複数のサービスチェーンを管理するオーケストレータ装置と、を備える情報処理システムであって、
    前記オーケストレータ装置は、
    各前記サービスチェーンのサービス品質の推定値を出力する1つ又は複数のニューラルネットワークを記憶する記憶部と、
    前記複数のサービスチェーンのうち1つの前記サービスチェーンを、ユーザに利用させるデフォルトサービスチェーンに設定し、
    前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得し、
    各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定し、
    特定した前記サービスチェーンを前記デフォルトサービスチェーンに再設定する制御部と、
    を有する、情報処理システム。
  5. 請求項4に記載の情報処理システムであって、
    前記記憶部は、前記複数のニューラルネットワークと、各前記ニューラルネットワークの精度情報と、を記憶し、
    前記制御部は、
    各前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得し、
    前記複数のニューラルネットワークのうち最高精度の1つのニューラルネットワークから出力された各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定し、
    前記デフォルトサービスチェーンの再設定後、各前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値と、各前記サービスチェーンのサービス品質の実績値と、の比較に基づいて各前記ニューラルネットワークの前記精度情報を更新する、情報処理システム。
  6. 複数の物理プラットフォームに配置された複数の仮想ネットワーク機能(VNF)が連携してそれぞれ構成される複数のサービスチェーンを管理するオーケストレータ装置の制御方法であって、
    各前記サービスチェーンのサービス品質の推定値を出力する1つ又は複数のニューラルネットワークを記憶する記憶ステップと、
    前記複数のサービスチェーンのうち1つの前記サービスチェーンを、ユーザに利用させるデフォルトサービスチェーンに設定するステップと、
    前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得する取得ステップと、
    各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定する特定ステップと、
    特定した前記サービスチェーンを前記デフォルトサービスチェーンに再設定するステップと、
    を含む、制御方法。
  7. 請求項6に記載の制御方法であって、
    前記記憶ステップは、前記複数のニューラルネットワークと、各前記ニューラルネットワークの精度情報と、を記憶し、
    前記取得ステップは、各前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値を取得し、
    前記特定ステップは、前記複数のニューラルネットワークのうち最高精度の1つのニューラルネットワークから出力された各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値に基づいて、前記複数のサービスチェーンのうちから、前記デフォルトサービスチェーンよりも将来のサービス品質が良いと推定される他のサービスチェーンを特定し、
    前記デフォルトサービスチェーンの再設定後、各前記ニューラルネットワークから出力される各前記サービスチェーンの将来のサービス品質の推定値と、各前記サービスチェーンのサービス品質の実績値と、の比較に基づいて各前記ニューラルネットワークの前記精度情報を更新するステップを更に含む、制御方法。
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