JP4676937B2 - 障害復旧システム、障害復旧方法、障害復旧プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、本発明はネットワークの障害復旧技術に関する。
ユーザ通信の多様化により、通信バックボーンには、IP電話のような遅延変動に敏感なトラフィックや、インターネットアクセス(Webブラウジング)のようなベストエフォート型(サービス品質が保証されないタイプ)のトラフィックなどが混在して注入される。そのため、通信バックボーンには、ユーザが通信するトラフィック特性に応じた帯域管理と、耐障害性を備えた通信品質制御機構が必要となる。
また、通信事業者においては、中期または長期的観点に立ったトラフィック需要予測に基づくネットワーク増強が施されている。そして、今後は、通信サービスの多様化および低価格化の競争激化が見込まれるため、通信バックボーン収容効率とオペレーション作業効率の向上による運用コストの軽減が望まれている。
そこで、通信バックボーンには、通信品質の維持の観点から、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)技術を用いたラベルスイッチング方式が適用されている。なお、MPLS技術については、非特許文献1および非特許文献2に記載されている。
ラベルスイッチング方式の特徴としては、TE(トラフィック・エンジニアリング)技術に基づきエッジ装置間に予めLSP(Label Switch Path)を開設しておく。LSPは、MPLSを用いて設定されるパケットの通信経路(仮想パス)である。そして、ユーザ通信が通信バックボーン内に注入されるタイミングで、エッジ装置はLSPに対応するShimヘッダを付与し、通信バックボーン内での中継装置では、Shimヘッダに設定された転送ラベル情報を確認してラベル値に対応した転送先経路を判別することにより、エッジ装置間の転送が可能となる。
なお、LSPを確立するプロトコルは、RSVP−TE(非特許文献3)等が提案されており、同プロトコルを適用することにより、LSP帯域割当が可能となる。したがって、LSP経路設計において、LSP通信経路を構成する物理リンクの帯域不足を適切に判断することにより、帯域溢れを未然に防止することが可能となる。また、プロテクション技術(非特許文献4)を用いた冗長経路設計を実施することにより、LSP現用経路上で障害が発生した場合でも、ネットワーク装置自らが予備経路を現用経路に切り替えることにより、ユーザ通信断を回避することが可能となる。
RFC3031「Multiprotocol Label Switching Architecture」 RFC3032「MPLS Label Stack Encoding」 RFC3209「RSVP-TE: Extensions to RSVP for LSP Tunnels」 Y.1720 「Protection switching for MPLS networks」
全国規模の通信バックボーンにおいて、多数のネットワーク装置および物理リンクに障害が発生した場合、現用経路および予備経路が通信断となったLSPを復旧させるためには、障害が発生していない通信経路を迂回経路として選定した上で、ネットワーク装置に経路設定を実施する必要がある。大規模災害による障害発生範囲が広域エリアに及ぶ場合には、LSP冗長経路の両経路(現用経路および予備経路)とも通信断となるLSPは、数十本〜数百本に達することが想定される。このため、ネットワーク運用者の高度な技術スキルと長年の運用経験に依存する部分が大きくなり、ベストエフォート的な復旧措置しか実施することができない。すなわち、人手を介した復旧措置により、必要なスループットを確保することができない恐れが発生する。また、伝送遅延時間についても、迂回経路構築による復旧措置が実施されたことにより、平常運用時における起点装置から終点装置までの通信経路が、大幅に増加する恐れがある。この場合、IP電話のように遅延変動に敏感なユーザ通信に対して、予期しない影響を与えてしまう恐れがある。
さらに、障害対応中に、新たに異なる箇所で故障が検出された場合には、障害復旧作業の手戻り・見直しを含めた適切な処置を実施しなければならないため、迅速に障害復旧を完了するには、多大な時間を要する。また、人手を介した復旧作業では、ネットワーク運用者の作業ミスを誘発する等の人為災害の発生が懸念される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、大規模災害による障害発生範囲が広域エリアに及ぶ場合であっても、人為災害の発生を回避し、迅速な障害復旧処理を実行することにある。また、本発明の目的は、通信品質の低下を防止しつつ、障害復旧処理を実行することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ネットワークの障害を復旧する障害復旧システムであって、前記ネットワークに収容されている全ての経路について、ネットワーク装置間の経路情報と、伝送遅延情報とを記憶する経路管理テーブルと、ネットワーク装置から故障情報を受信して、故障箇所を特定する故障箇所特定手段と、前記特定した故障箇所と前記経路管理テーブルの経路情報とに基づいて、通信断となった経路を抽出する影響範囲特定手段と、前記抽出した通信断の経路の迂回経路を、前記経路管理テーブルの伝送遅延情報を用いて迂回経路候補の中から特定し、当該迂回経路を構築した場合に帯域不足が発生するか否かを判別する経路設計手段と、前記ネットワーク装置からトラフィック情報を受信して、前記ネットワークに収容されている全ての経路の実効帯域を算出する実効帯域算出手段と、帯域不足が発生した場合に、前記ネットワークに収容されている通信可能な経路の帯域を当該経路の前記実効帯域のみ残して開放し、開放した帯域を前記迂回経路の帯域として配分するリソース配分手段と、を有する。
また、本発明は、障害復旧システムが行う、ネットワークの障害復旧方法であって、前記障害復旧システムは、前記ネットワークに収容されている全ての経路について、ネットワーク装置間の経路情報と、伝送遅延情報とを記憶する経路管理テーブルを有し、ネットワーク装置からトラフィック情報を受信して、前記ネットワークに収容されている全ての経路の実効帯域を算出する実効帯域算出ステップと、ネットワーク装置から故障情報を受信して、故障箇所を特定する故障箇所特定ステップと、前記特定した故障箇所と前記経路管理テーブルの経路情報とに基づいて、通信断となった経路を抽出する影響範囲抽出ステップと、前記抽出した通信断の経路の迂回経路を、前記経路管理テーブルの伝送遅延情報を用いて迂回経路候補の中から特定して、当該迂回経路を構築した場合に帯域不足が発生するか否かを判別する経路設計ステップと、帯域不足が発生した場合に、前記ネットワークに収容されている通信可能な経路の帯域を当該経路の前記実効帯域のみ残して開放し、開放した帯域を前記迂回経路の帯域として配分するリソース配分ステップと、を行う。
また、本発明は、障害復旧システムが実行する、ネットワークの障害復旧プログラムであって、前記障害復旧システムは、前記ネットワークに収容されている全ての経路について、ネットワーク装置間の経路情報と、伝送遅延情報とを記憶する経路管理テーブルを有し、前記障害復旧システムに、ネットワーク装置からトラフィック情報を受信して、前記ネットワークに収容されている全ての経路の実効帯域を算出する実効帯域算出ステップと、ネットワーク装置から故障情報を受信して、故障箇所を特定する故障箇所特定ステップと、前記特定した故障箇所と前記経路管理テーブルの経路情報とに基づいて、通信断となった経路を抽出する影響範囲抽出ステップと、前記抽出した通信断の経路の迂回経路を、前記経路管理テーブルの伝送遅延情報を用いて迂回経路候補の中から特定して、当該迂回経路を構築した場合に帯域不足が発生するか否かを判別する経路設計ステップと、帯域不足が発生した場合に、前記ネットワークに収容されている通信可能な経路の帯域を当該経路の前記実効帯域のみ残して開放し、開放した帯域を前記迂回経路の帯域として配分するリソース配分ステップと、を実行させる。
本発明により、大規模災害による障害発生範囲が広域エリアに及ぶ場合であっても、人為災害の発生を回避し、より迅速な障害復旧処理を実行することができる。また、本発明により、通信品質の低下を抑制しつつ、障害復旧処理を実行することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された障害復旧システム1の全体構成図である。障害復旧システム1は、当該障害復旧システム1に接続された管理対象ネットワーク2の障害を検知し、障害復旧を行う。なお、本実施形態の管理対象ネットワーク2は、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)を適用して構築された、ラベルスイッチング方式を用いたネットワークであるものとする。
図示する障害復旧システム1は、網管理インタフェース部11と、障害把握機構の故障箇所特定部12および影響範囲特定部13と、復旧制御機構の経路設計部14、リソース配分部15および装置設定部16と、情報管理部17と、管理DB20と、を有する。
網管理インタフェース部11は、管理対象ネットワーク2の各ネットワーク装置(ルータ等)と、情報の送受信を行う。平常運用時においては、網管理インタフェース部11は、管理対象ネットワーク2の各ネットワーク装置からトラフィック情報などの管理情報を取得する。また、障害発生時においては、網管理インタフェース部11は、ネットワーク装置が発行したSNMP(Simple Network Management Protocol)トラップなどの故障情報を受信し、故障箇所特定部12に送出する。また、網管理インタフェース部11は、障害復旧措置が確定した時点で、装置設定部16からネットワーク装置に対する設定情報を受け付け、各ネットワーク装置に送信する。
故障箇所特定部12は、網管理インタフェース部11を介して、ネットワーク装置が発行した故障情報を受信し、当該故障情報に基づいて管理対象ネットワーク2の故障箇所となるネットワーク装置と物理リンクを特定し、故障経路を特定する。
影響範囲特定部13は、管理対象ネットワーク2に収容されたLSP(Label Switch Path:経路)全体のLSP冗長経路情報の中から、現用経路と予備経路ともに故障経路を通過するLSP(すなわち、通信断LSP)を特定する。また、影響範囲特定部13は、特定した通信断LSPの中から復旧対象LSPを選別し、復旧制御機構に対して復旧処理依頼を通知する。
経路設計部14は、障害把握機構から復旧処理依頼が通知されると、管理DB20の各テーブルに基づき、「SETUP優先度」の高い復旧対象LSPから、順次、故障経路を含まない迂回経路構築による復旧措置処理を実行する。
リソース配分部15は、復旧対象LSPの迂回経路構築中に、物理リンクの帯域不足が検出された場合に、通信断が発生していないLSPの割当帯域を開放し、リソースの再配分を行う。
装置設定部16は、復旧対象LSPの迂回経路が確定した段階で、迂回経路内容に応じた「設定情報」を生成し、網管理インタフェース11を介して、各ネットワーク装置に反映させる。
情報管理部17は、網管理インタフェース部11を介して取得したトラフィック情報などの管理情報、故障情報などに基づいて、管理DB20の各テーブルの変更または生成を行う。実効帯域算出部18は、各ネットワーク装置から取得したトラフィック情報に基づいて、各LSPの実効帯域を算出する。
管理DB20は、物理リンク管理テーブル21と、LSP管理テーブル(経路管理テーブル)22と、トポロジ帯域管理テーブル23と、LSP経路候補リストテーブル24を有する。
図2(a)は、物理リンク管理テーブル21の一例を示す図である。図2(b)は、図2(a)の物理リンク管理テーブル21のトポロジ構成図である。
物理リンク管理テーブル21は、管理対象ネットワークを構成するネットワーク装置間の物理リンク情報を管理するためのテーブルである。図示する物理リンク管理テーブル21は、物理リンク毎に、区間(コア/エッジ)と、物理リンク帯域と、伝送遅延時間と、稼動状態と、を有する。オペレータ(ネットワーク管理者)は、管理対象ネットワークに新たな物理リンクが組み込まれた時点で、当該物理リンクの登録要求を障害復旧システム1に入力する。障害復旧システム1の情報管理部17は、登録要求で指定された物理リンク情報を、物理リンク管理テーブル21に登録する。なお、オペレータは、登録する物理リンク区間の伝送距離に応じて、伝送遅延時間に適切な値を設定する。
図3(a)は、LSP管理テーブル22の一例を示す図である。
LSP管理テーブル22は、管理対象ネットワークに収容された使用中のLSP情報を管理すると共に、冗長経路が確定した予約中のLSP情報についても管理するためのテーブルである。予約中LSP情報を管理することにより、新たにLSP開通に関わる経路設計を実施する際に、近日中に使用中になる予約中のLSP情報を考慮して、物理リンク帯域不足が発生しない適切な冗長経路を設計することができる。
図示するLSP管理テーブルは、LSP名、利用用途、使用状況、HOLD優先度、SETUP優先度、復旧レベル、LSP割当帯域、LSP実効帯域、経路情報、伝送遅延時間、稼動状態および復旧可否を有する。
「HOLD優先度」は、後述するLSP割当帯域の再配分対象として選定されないよう現在のLSP構成を維持し続ける権利の度合いを示すパラメータである。「SETUP優先度」は、通信断となった複数のLSPの中から、優先的に復旧措置が実施される権利の度合いを示すパラメータである。「復旧レベル」は、復旧措置として迂回経路を作成する際に、現用経路と予備経路の両方を作成するか、現用経路のみを作成するかを識別するためのパラメータである。
オペレータは、LSP開通に関わる冗長経路が確定した時点で、当該LSPの登録要求を障害復旧システム1に入力する。障害復旧システム1の情報管理部17は、登録要求で指定されたLSP情報を、LSP管理テーブル22に登録する。その際にオペレータは、「HOLD優先度」、「SETUP優先度」および「復旧レベル」を、LSP利用用途の重要性・緊急性を鑑みて、適切な値を設定する。
図3(b)は、利用用途に応じた、HOLD優先度およびSETUP優先度の一例を示す図である。図示する例では、「HOLD優先度」または「SETUP優先度」に設定される値が小さくなるに従って、優先度が高くなることを示している。
また、情報管理部17は、オペレータからのLSP情報登録要求を受け付けた際には、「使用状況」に“予約中(初期値)”を設定する。そして、情報管理部17は、オペレータの指示を受け付けて、「使用状況」を“予約中”から“使用中”に更新する。オペレータは、予約中のLSP情報が、管理対象ネットワークに適切な設定が施された時点で、変更指示を、障害復旧システム1に入力する。
また、情報管理部17は、物理リンク管理テーブル21を参照して、LSP現用経路およびLSP予備経路として指定された各物理リンクの伝送遅延時間の総和を算出し、「伝送遅延時間」に設定する。「LSP実効帯域」については、後述する。
図4は、トポロジ帯域管理テーブル23の一例を示す図である。
トポロジ帯域管理テーブル23は、復旧措置に関わる帯域管理を円滑に把握するために、物理リンク毎にLSPの収容状況を管理するテーブルである。情報管理部17は、物理リンク管理テーブル21およびLSP管理テーブル22に基づいて、トポロジ帯域管理テーブル23を生成する。なお、トポロジ帯域管理テーブル23の生成タイミングは、物理リンク管理テーブル21またはLSP管理テーブル22に変更が発生した時点とする。
以下に、トポロジ帯域管理テーブル23の生成手順について説明する。
まず、情報管理部17は、物理リンク管理テーブル21に記憶された物理リンク情報の中で、「区間」が“コア”の物理リンクを抽出し、トポロジ帯域管理テーブル23の縦軸41に設定する。そして、情報管理部17は、LSP管理テーブル22に記憶されたLSP情報を抽出し、「経路情報」、「使用状況」および「HOLD優先度」をソートキーとしてLSP情報を並び替え、並び替えた順番で「LSP名」などのLSP情報をトポロジ帯域管理テーブル23の横軸42に設定する。
そして、情報管理部17は、横軸42に設定した現用経路のLSP各々について、LSP管理テーブル22の対応する「経路情報(現用経路)」を参照し、現用経路の各物理リンク区間を特定する。そして、情報管理部17は、当該LSPと特定した各物理リンク区間とが交差するセルの箇所に、LSP管理テーブル22から取得したLSP割当帯域値を設定する。
また、情報管理部17は、横軸42に設定した予備経路のLSP各々についても、現用経路と同様に、当該LSPと特定した各物理リンク区間とが交差するセルの箇所に、LSP割当帯域を設定する。
そして、情報管理部17は、物理リンク毎に、セルに設定されたLSP割当帯域値を横方向に加算して物理リンク割当済帯域を算出し、算出した値を「割当済帯域」43に設定する。そして、情報管理部17は、物理リンク帯域(図示する例では、10Gbps)から、「割当済帯域」の値を減算して物理リンク残帯域を算出し、算出した値を「残帯域」44に設定する。そして、情報管理部17は、物理リンク管理テーブル21の「稼動状態」を、本テーブル23の「稼動状態」45に設定する。
図5は、LSP経路候補リストテーブル24の一例を示す図である。
LSP経路候補リストテーブル24は、復旧措置に関わる迂回経路候補を極力迅速に選出するために、LSP毎の経路候補を管理するためのテーブルである。
なお、迂回経路候補を選定する方法としては、障害発生時に故障経路を含まない迂回経路を探索して経路候補を選定する第1の方法と、平常運用時に事前に網羅的な全経路候補を抽出しておいて障害発生時に全経路候補の中から故障経路を含まない経路候補を選定する第2の方法とが考えられる。第2の方法の方が、迂回経路候補の選定に要する演算時間の短縮が期待できるため、本実施形態では第2の方法を採用し、LSP経路候補リストテーブル24を事前に生成しておくものとする。
LSP経路候補リストテーブル24は、物理リンク管理テーブル21とLSP管理テーブル22とに基づいて、情報管理部17が自動生成する。なお、物理リンク管理テーブル21に変更が発生した場合は、LSP経路候補リストテーブル24の全LSPについて、再生成が必要となる。LSP管理テーブル22に変更が発生した場合は、変更が発生したLSPのみ再生成すればよい。
上記説明した、障害復旧システム1は、例えばCPUと、メモリと、HDD等の外部記憶装置と、入力装置と、出力装置と、ネットワークと接続するための通信制御装置と、を備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。なお、管理DB20には、障害復旧システムのメモリまたは外部記憶装置が用いられる。
次に、障害復旧システム1の平常運用時の処理について説明する。
平常運用時の処理には、管理DB20の更新処理と、LSPの実効帯域算出処理とがある。管理DB20の更新処理については前述の通り、情報管理部17が、オペレータの指示を受け付けて、管理DB20の各テーブル21〜24を更新または再生成する。
例えば、情報管理部17は、オペレータが入力したLSP情報の予約登録指示を受け付けて、入力されたLSP情報をLSP管理テーブル22に追加する。そして、情報管理部17は、更新されたLSP管理テーブル22に基づいて、トポロジ帯域管理テーブル23およびLSP経路候補リストテーブル24の再生成を実行する。
また、予約中のLSP情報に対して管理対象ネットワークに適切な設定が施されると、オペレータは、予約中のLSP情報を“使用中”に変更する変更指示を障害復旧システム1に入力する。情報管理部17は、オペレータの変更指示を受け付けて、LSP管理テーブル22の指定されたLSP情報の「使用状況」を“予約中”から“使用中”に更新し、「稼動状態」を“現用経路OK”および“予備経路OK”に更新する。そして、情報管理部17は、更新されたLSP管理テーブル22に基づいて、トポロジ帯域管理テーブル23の再生成を実行する。
図6は、LSPの実効帯域算出処理を説明するための説明図である。障害復旧システム1の実効帯域算出部18は、定期的に、各LSPに収容されたユーザ毎のトラフィック情報61を、管理対象ネットワークのネットワーク装置各々から収集する。そして、実効帯域算出部18は、ユーザ毎に収集したトラフィック情報61を積算して、LSPスループットの時系列変動推移62をメモリまたは外部記憶装置に記憶する。そして、実効帯域算出部18は、現在から一定期間の過去に遡って、その期間中のLSPスループット変動推移62のピーク値をLSP実効帯域として特定し、LSP管理テーブル22の「LSP実効帯域」に設定する。
次に、障害復旧システム1の障害発生時の処理について説明する。
図7は、管理対象ネットワークのトポロジ構成図であって、ネットワーク機器4と、ネットワーク機器8と、ネットワーク機器4およびネットワーク機器8の間の物理リンク区間で障害が発生したことを示している。図示する場合の障害を例として、以下に障害発生時の処理を説明する。
図8は、障害復旧システム1の障害発生時のフローチャートである。
障害を検知したネットワーク装置各々は、故障情報(SNMPトラップなど)を、障害復旧システム1に発行する。障害復旧システム1の故障箇所特定部12は、網管理インタフェース部11を介して、各ネットワーク装置が発行した故障情報を受信し、メモリまたは外部記憶装置に記憶する(S11)。なお、故障情報には、故障情報の発行時刻、故障箇所(物理リンク区間)、発行種別などが含まれているものとする。
図7に示す管理対象ネットワークの場合、ネットワーク装置1は、物理リンク区間“1−4”の障害発生に関わる故障情報を発行する。ネットワーク装置3は、物理リンク区間“3−4”の障害発生に関わる故障情報を発行する。ネットワーク装置5は、物理リンク区間“4−5”の障害発生に関わる故障情報を発行する。ネットワーク装置7は、物理リンク区間“7−8”の障害発生に関わる故障情報を発行する。ネットワーク装置9は、物理リンク区間“8−9”の障害発生に関わる故障情報を発行する。ネットワーク装置11は、物理リンク区間“8−11”の障害発生に関わる故障情報を発行する。
故障箇所特定部12は、受信した各故障情報に基づいて故障箇所を特定する(S12)。すなわち、故障箇所特定部12は、各故障情報に設定された故障箇所の物理リンクを特定し、物理リンク管理テーブル21の特定した物理リンクの稼動状態を“OK”から“NG”に更新する。
図9は、図7に示す障害発生時の管理対象ネットワークの場合における、更新後の物理リンク管理テーブル21を示したものである。図示するように、物理リンク区間の“1−4”、“3−4”、“4−5”、“7−8”、“8−9”、“8−11”の稼動状態が“NG”に更新されている。
そして、故障箇所特定部12は、現状のトポロジ構成情報(図2(b)参照)と、稼動状態を“NG”に更新した物理リンク区間とを照合して、被疑故障箇所(図7の物理リンク区間“4−8”)を特定する。すなわち、故障箇所特定部12は、各ネットワーク装置が発行した故障情報の発行時刻、発行箇所、発行種別等の相関関係を、管理対象ネットワークのトポロジ構成を参照して解析して、故障経路を特定する。
そして、故障箇所特定部12は、被疑故障箇所のネットワーク装置(図7のネットワーク装置4とネットワーク装置8)に対して、pingによる疎通確認を実行する。物理リンク区間“4−8”に対する疎通確認結果が不良の場合、または、ICMPエコーの応答がない場合、故障箇所特定部12は、物理リンク区間“4−8”、ネットワーク装置4、またはネットワーク装置8で障害が発生したと判別する。そして、故障箇所特定部12は、物理リンク管理テーブル21の物理リンク区間“4−8”の「稼動状態」を“NG”に更新する(図9参照)。
なお、pingによる疎通確認結果が良好な場合、ネットワーク装置4に遠隔ログインして、物理リンク区間“4−8”に対する疎通確認を実行し、疎通確認結果が良好な場合は、物理リンク区間“4−8”を故障物理リンク区間に該当しないと判別する。
そして、影響範囲特定部13は、S12で更新した物理リンク管理テーブル21(図9参照)に基づいて、障害による影響範囲を特定する(S13)。
すなわち、影響範囲特定部13は、物理リンク管理テーブル21の「稼動状態」が“NG”の物理リンク区間を抽出して、故障経路を特定する。図9の場合、物理リンク区間 “1−4”、“3−4”、“4−5”、“4−8”、“7−8”、“8−9”、“8−11”が故障経路として特定される。
そして、影響範囲特定部13は、LSP管理テーブル22の「経路情報」と特定した故障経路とを照合し、故障経路が含まれているLSPを抽出する。なお、予約中のLSPについては、障害発生の影響がないため、抽出対象外とする。そして、影響範囲特定部13は、抽出した経路が現用経路の場合はLSP管理テーブル22の「稼動状態」を“現用経路NG”に更新し、抽出した経路が予備経路の場合は当該経路の「稼動状態」を“予備経路NG”に更新する。そして、影響範囲特定部13は、LSP管理テーブル22の「稼動状態」を参照し、“現用経路NG”かつ“予備経路NG”のLSP情報を通信断LSPとして特定する。
図10は、図9に示す物理リンク管理テーブル21に基づいて更新されたLSP管理テーブル22である。図示する例では、LSP1、LSP2、LSP3およびLSP9が通信断LSPとして特定されている。
そして、影響範囲特定部13は、通信断LSP各々について復旧可否を判別する。
図11は、復旧が不可の場合の例を示す図である。図示するように、エッジ装置(端点装置)(3)からコア装置(中継装置)3、6に向けて接続される物理リンク区間が全て故障経路の場合には、迂回経路を構築することが不可能である。したがって、影響範囲特定部13は、通信断LSPの「経路情報(現用経路)」と「経路情報(予備経路)」において、同一の物理リンク区間が“エッジ”と設定された故障経路が両方ともに含まれている場合には、復旧不可と判別し、LSP管理テーブル22の当該通信断LSPの「復旧可否」に“否”を設定する。また、影響範囲特定部13は、復旧不可と判別した通信断LSP以外については、「復旧可否」に“可”を設定する。
そして、通信断LSPの「復旧可否」が全て“不可”の場合(S14:NO)は、処理を終了する。一方、「復旧可否」に“可”が設定された通信断LSPが存在する場合(S14:YES)、復旧処理を実行する(S15)。
図12は、復旧処理(図8:S15)のフローチャートである。
障害復旧システム1は、復旧対象LSPについて、図12のフローチャートに従って復旧処理を実行し、復旧処理内容に応じた「設定情報」を、網管理インタフェース部11を介して、ネットワーク装置に設定する。
まず、経路設計部14は、復旧対象LSPテーブル25を生成する(S21)。すなわち、経路設計部14は、平常運用時に予め生成しておいたLSP経路候補リストテーブル24から復旧対象LSPを抽出して、復旧対象LSPテーブル25を生成する。そして、経路設計部14は、生成した復旧対象LSPテーブル25の「迂回経路情報」を参照し、故障経路が含まれる経路候補を削除する。図13は、生成された復旧対象LSPテーブル25の一例を示す図である。
そして、経路設計部14は、障害発生前の現用経路の通信品質と収容効率に基づいて、各復旧対象LSPの迂回経路候補の採用順位を決定する。なお、採用順位の判定基準としては、以下の3つの基準が考えられる。
第1の判定基準としては、伝送遅延時間を用いて採用順位を決定する。すなわち、現用経路の伝送遅延時間に極力等しい迂回経路候補を採用する。これにより、障害発生前の通信品質レベルと復旧措置後の通信品質レベルを同程度にすることができる。したがって、経路設計部14は、現用経路の伝送遅延時間との乖離が少ない経路候補から順番に採用順位を設定する。
第2の判定基準としては、ホップ数を用いて採用順位を決定する。ホップ数の少ない経路候補から順番に採用順位を設定することにより、トポロジ全体の物理リンク帯域の節約に貢献することができる。
第3の判定基準としては、伝送遅延時間とホップ数を用いて採用順位を決定する。すなわち、伝送遅延時間を用いた採用順位付けを行い、採用順位が同一順位となる経路候補が複数存在する場合に、同一順位の複数の経路候補に対してホップ数による採用順位付けを行う。
図14は、第1の判定基準により採用順位が設定された復旧対象LSPテーブル25である。経路設計部14は、LSP管理テーブル22の「復旧レベル」が“現用経路・予備経路”の復旧対象LSPについては、「採用順位」が“第1位”の経路候補141を現用経路の迂回経路候補として採用し、“第1位”の経路候補の物理リンク区間を一切含まない経路候補の内で採用順位が上位の経路候補を予備経路の迂回経路候補142として採用する。なお、採用順位が同一順位となる経路候補が複数存在する場合は、現用経路として通過するネットワーク装置と、迂回経路として通過するネットワーク装置が極力同じものを採用することとする。
また、経路設計部14は、「復旧レベル」が“現用経路”の復旧対象LSPについては、「採用順位」が“第1位”の経路候補を現用経路の迂回経路候補143として採用する。
次に、経路設計部14は、トポロジ帯域管理テーブル23を最新状態に更新する(S22)。すなわち、障害発生時の物理リンク管理テーブル21(図9参照)およびLSP管理テーブル22(図10参照)の内容をトポロジ帯域管理テーブル23に反映させる。
経路設計部14が行うトポロジ帯域管理テーブル23の更新手順について、図15を用いて具体的に説明する。
1.障害発生時の物理リンク管理テーブル21の「稼動状態」を本テーブルに反映する(図15の符号151)。
2.「使用状況」が“予約中”のLSP情報は、現用経路LSP情報、予備経路LSP情報ともに、本テーブルから削除する(同符号152)。
3.「復旧レベル」が“現用経路”の復旧対象LSPについては、予備経路の復旧対象LSP情報を、本テーブルから削除する(同符号153)。
4.復旧対象LSPの現用経路の「HOLD優先度」の値をクリアし、替わりにLSP管理テーブル22の「SETUP優先度」の値を本テーブルの「SETUP優先度」に設定する。また、「復旧レベル」が“現用経路・予備経路”の復旧対象LSPについては、予備経路の「HOLD優先度」の値をクリアし、替わりにLSP管理テーブル22の「SETUP優先度」の値を本テーブルの「SETUP優先度」に設定する。
5.現用経路のおよび予備経路の復旧対象LSPについて、現用経路または予備経路を構成する物理リンク区間に割当てられた割当帯域をクリアする。
6.物理リンク区間各々の「割当済帯域」と「残帯域」を再算出する(同符号153)。
7.現用経路LSP情報について、「HOLD優先度」または「SETUP優先度」のいずれかの値が有効な優先度を「LSP優先度」として定義し、「LSP優先度」の大小比較を行い、昇順にLSPリストの並び替えを行う。
8.予備経路LSP情報について、「HOLD優先度」または「SETUP優先度」のいずれかの値が有効な優先度を「LSP優先度」として定義し、「LSP優先度」の大小比較を行い、昇順にLSPリストの並び替えを行う。
図16は、最新状態に更新されたトポロジ帯域管理テーブル23である。
次に、経路設計部14は、復旧対象LSPテーブル25(図14)から「SETUP優先度」が一番大きな復旧対象LSPを特定し、当該復旧対象LSPの迂回経路候補の収容可否を判別する(S23)。すなわち、経路設計部14は、復旧対象LSPテーブル25から、特定した復旧対象LSPの現用経路候補および予備経路候補(「復旧レベル」が“現用経路・予備経路”の場合)を取得する。そして、経路設計部14は、最新状態に更新されたトポロジ帯域管理テーブル23(図16)の当該復旧対象LSP名と、経路候補を構成する各物理リンク名とが交差する各セルの箇所に、復旧対象LSPテーブル25に設定されたLSP割当帯域の値を設定する。
図14の復旧対象LSPテーブル25の場合、経路設計部14は、「SETUP優先度」が「1」のLSP1を特定し、当該LSP1の現用経路の迂回経路候補(候補2:(3)-3-1-2-5-6-(4))と、予備経路の迂回経路候補(候補8:(3)-7-11-2-5-6-(4))と、LSP割当帯域(2Gbps)とを取得する。そして、経路設計部14は、図17に示すように、トポロジ帯域管理テーブル23のLSP1と、経路候補を構成する各物理リンク名とが交差する各セルの箇所に、LSP割当帯域(2Gbps)を設定する。
なお、復旧対象LSPテーブル25に現用経路候補が存在しない場合(例えば、コア網内の中継装置区間において迂回経路が存在しない場合)には、迂回経路による復旧措置を実施することができない。この場合には、LSP管理テーブル22の「復旧可否」に“否”を設定し、復旧対象LSPテーブル25から当該LSPを削除する。そして、復旧対象LSPテーブル25の「SETUP優先度」が、その次に大きな復旧対象LSPを抽出して、処理を継続する。
そして、経路設計部14は、各物理リンク区間の「割当済帯域」と「残帯域」とを算出し、「残帯域」に“マイナス値“が存在しない場合には、迂回経路候補は収容可能であると判定し、当該復旧対象LSPの迂回経路を確定する(S24:YES)。図17の場合は、LSP1の迂回経路候補は収容可能であるため、迂回経路候補を確定する。この場合、装置設定部16は、迂回経路の内容に応じたネットワーク装置への「設定情報」を生成し、網管理インタフェース部11を介して、ネットワーク装置に設定情報を設定(反映)する(S25)。
そして、経路設計部14は、LSP管理テーブル22と、復旧対象LSPテーブル25と、トポロジ帯域管理テーブル23とを更新する(S26)。すなわち、経路設計部14は、LSP管理テーブル22の復旧対象LSPの「復旧可否」に“済”を設定し、「経路情報」、「伝送遅延時間」、「稼動状態」を更新する(図18参照)。また、経路設計部14は、復旧対象LSPテーブル25から当該復旧対象LSPを削除する(図19参照)。また、経路設計部14は、トポロジ帯域管理テーブル23の当該LSPの「SETUP優先度」の値をクリアし、LSP管理テーブルに設定された「HOLD優先度」の値を本テーブルの「HOLD優先度」に設定して現行化を行う(図20参照)。これにより、以降の復旧処理において、復旧措置が完了した通信断LSPを後述するリソース再分配処理で、LSP割当帯域の開放対象LSPとして優先度に応じて選定することができる。
そして、経路設計部14は、復旧対象LSPテーブル25(図19)を参照し、次の復旧対象LSPが存在するか否かを判別する(S27)。次の復旧対象LSPが存在する場合(S27:YES)、S23に進み以降の処理を繰り返し行う。次の復旧対象LSPが存在しない場合(S27:NO)、復旧措置処理は終了する。
一方、「残帯域」に“マイナス値“が存在する場合(S24:NO)、経路設計部14は、迂回経路候補が収容不可と判定する。そして、リソース再配分処理(S31〜S36)に進む。この場合は、迂回経路用の割当帯域を確保することができないため、発生した障害の影響を受けていないLSP冗長経路構成から、予備経路帯域もしくは現用経路帯域の一部を通信品質劣化が発生しない範囲で開放し、物理リンクの残容量不足を解消した上で経路設計処理を再開する。図21は、復旧対象LSPにLSP2を選定し、「残帯域」に“マイナス値“が存在する場合のトポロジ帯域管理テーブル23の例を示している。
まず、リソース配分部15は、経路帯域の開放対象LSPを選定する(S31)。すなわち、リソース配分部15は、トポロジ帯域管理テーブル23において、復旧対象LSPの「SETUP優先度」よりも優先度が低い「HOLD優先度」の通信断が発生していないLSPを全て抽出する。
図22のトポロジ帯域管理テーブル23に示すように、抽出したLSPの中に予備経路のLSPが存在する場合(S32:YES)、リソース配分部15は、当該予備経路帯域のLSPを開放対象として選定する。そして、リソース配分部15は、トポロジ帯域管理テーブルから一律に選定した予備経路帯域のLSP情報を削除して、物理リンク区間の「割当済帯域」と「残帯域」を算出し(S33)、S35に進む。図23は、予備経路帯域のLSP情報を削除した後のトポロジ帯域管理テーブル23である。
一方、S31で抽出したLSPの中に予備経路のLSPが存在しない場合(S32:NO)、リソース配分部15は、S34の処理を行う。図24は、復旧対象LSPにLSP9を選定し、「残帯域」に“マイナス値“が存在し、かつ、S31で抽出したLSPの中に予備経路のLSPが存在しない場合のトポロジ帯域管理テーブル23の例を示している。
まず、リソース配分部15は、図25に示すように、S31で抽出した現用経路のLSPを開放対象として選定する。そして、リソース配分部15は、選定したLSP各々のLSP実効帯域値を、LSP管理テーブル22から取得する。そして、リソース配分部15は、図26に示すように、トポロジ帯域管理テーブル23の選定した各LSPを構成する物理リンク区間のLSP割当帯域値を、取得したLSP実効帯域値に修正する。また、リソース配分部15は、復旧対象LSPのLSP実効帯域値をLSP管理テーブル22から取得し、トポロジ帯域管理テーブル23の復旧対象LSPを構成する物理リンク区間のLSP割当帯域値を、取得したLSP実効帯域値に修正する。そして、リソース配分部15は、各物理リンク区間の「割当済帯域」と「残帯域」とを算出し(S34)、S35へ進む。
S33またはS34の後、装置設定部16は、リソース再配分の内容(すなわち、更新後のトポロジ帯域管理テーブル23)に応じた各ネットワーク装置への「設定情報」を生成し、網管理インタフェース部11を介して、各ネットワーク装置に設定情報を設定する(S35)。すなわち、予備経路帯域の開放の場合には(S33)、当該LSPの予備経路削除に関わる「設定情報」が生成され、現用経路帯域の一部開放の場合には(S34)、当該LSPのLSP割当帯域変更に関わる「設定情報」が生成される。
そして、リソース配分部15は、リソース再配分内容に応じて、LSP管理テーブル22の「LSP割当帯域」、「経路情報」、「伝送遅延時間」、「稼動状態」を更新し(S36)、S23に戻る。
以上説明した本実施形態の障害復旧システム1では、通信断となった復旧対象LSPの迂回経路を設計して、当該迂回経路を構築した場合に帯域不足が発生するか否かを判別し、帯域不足が発生した場合には通信可能なLSPの帯域を開放して、開放した帯域を迂回経路の帯域として再配分する。これにより、大規模災害による障害発生範囲が広域エリアに及ぶ場合であっても、障害復旧処理をより迅速に実行することができ、また、通信品質の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の障害復旧システム1では、全国規模のネットワーク(通信バックボーン)において、多数のネットワーク装置および物理リンクに障害が発生した場合、「SETUP優先度」が高い通信断LSPから、順次、迂回経路の構築を行う。このため、重要性・緊急性に応じて迅速に障害復旧措置を完了することができる。
また、本実施形態の障害復旧システム1では、迂回経路の選出の際には、通信断が発生する前のLSP通信品質レベル(スループット、伝送遅延、耐障害性)を維持するために、複数の迂回経路候補の中から最適な迂回経路を選定する。これにより、障害発生前の通信品質レベルと復旧措置後の通信品質レベルとを同程度にし、ネットワークにおける予期せぬ輻輳発生等の不具合を回避することができる。
また、本実施形態の障害復旧システム1では、通信断のLSPの迂回経路に必要な割当帯域を確保することができない場合に、全LSPを対象としたLSP割当帯域の再配分を行うが、その際に、「HOLD優先度」が高いLSPは、LSP割当帯域の開放対象として抽出されない。すなわち、重要性・緊急性の高いLSPについては、LSP冗長経路構成と割当帯域に対して一切の構成変更が行われない。これにより、障害復旧措置が全て完了した後に、構成変更が行われなかった重要性・緊急性の高いLSPに障害が発生した場合、プロテクション技術により瞬時に予備経路を現用経路に切り替えることで、当該LSPの通信断を回避することができる。したがって、耐障害性と帯域確保に関わる通信品質レベルを保証することができる。他方、LSP割当帯域の開放対象に選定されたLSPについても、現用経路のLSP割当帯域としてLSP実効帯域は確保されるため、平常運用時のスループットは保証され、顕著な通信品質レベル劣化を防止することができる。
また、本実施形態の障害復旧システム1は、管理DB20に各種のテーブル21〜25を有する。これにより、大規模災害発生に伴う多点箇所での障害発生時に、刻々と変化していく故障箇所を適切に検出して、通信断のLSPを特定し、かつ、障害発生の影響を受けていないLSPの動作状況を適切に把握することで、障害検出から復旧措置までの一連の処理の流れを自動化し、復旧措置に関わる演算時間を必要最小限に抑えることができる。したがって、通信断のLSPのダウンタイムの大幅な短縮を期待できる。
また、本実施形態の障害復旧システム1では、障害復旧措置に関わるネットワーク運用者の作業負荷を削減し、運用コストの低減が図ることができる。また、ネットワーク運用者の高度な技術スキルと長年の運用経験に依存することなく、ネットワーク運用者の作業ミスによる人為的な2次災害の発生も回避することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、SETUP優先度とHOLD優先度の2つの優先度を用いることとした。しかしながら、本発明はこれに限定されず、SETUP優先度とHOLD優先度とを統合した1つの優先度を用いて、障害復旧処理を行うこととしてもよい。
また、上記の実施形態では、リソースの再分配の方式として、図12のS31からS336に示すように、予備経路の全帯域および現用経路の一部帯域を開放対象とし、開放対象LSPの現用経路構成のみを維持したまま、LSP割当帯域の開放/再配分を一括して実行する方式(以下、「第1の方式」)を用いることとした。第1の方式では、より多くの復旧対象LSPを救済(復旧)することができる。しかしながら、本発明は、第1の方式に限定されることなく、他の方式(例えば、以下に示す第2、第3、第4の方式)を用いてリソースの再分配を行うこととしてもよい。
図27は、第2の方式のリソース再分配のフローチャートである。第2の方式は、予備経路の一部帯域および現用経路の一部帯域を開放対象とし、開放対象LSPの冗長経路構成を維持したまま、LSP割当帯域の開放/再配分を一括して実行する方式である。
第2の方式では、S33aの処理のみが第1の方式のS33の処理と異なる。すなわち、第2の方式のS33aでは、トポロジ帯域管理テーブルの開放対象として選定した予備経路帯域のLSP割当帯域値を、LSP実効帯域値に減らして修正し、物理リンク区間の「割当済帯域」と「残帯域」を算出する。すなわち、選定した予備経路帯域のLSP割当帯域の中から、LSP実効帯域を残し、それ以外の帯域を開放する。第2の方式では、帯域開放LSPの冗長構成を維持することができる。
図28は、第3の方式のリソース再分配のフローチャートである。第3の方式は、予備経路の全帯域および現用経路の一部帯域を開放対象とし、開放対象LSPの現用経路構成のみを維持したまま、「HOLD優先度」の低い順(HOLD優先度の値が大きい順)にLSP割当帯域の開放/再配分を実行する方式である。
第3の方式のリソース再分配は、トポロジ帯域管理テーブル23を参照し、「残帯域」が“マイナス値”となった物理リンク区間を含んだ予備経路の通信中LSPの中から、復旧対象LSPの「SETUP優先度」より値が大きく、かつ、HOLD優先度の値が最大値のLSPを抽出する(S31b)。S31bの条件に該当する予備経路のLSPを抽出できた場合(S32b:YES)、抽出した予備経路のLSPをトポロジ帯域管理テーブル23から削除し、「割当済帯域」と「残帯域」を算出し(S33b)、S37bへ進む。
S31bの条件に該当する予備経路のLSPを抽出できない場合(S32b:NO)、トポロジ帯域管理テーブル23を参照し、「残帯域」が“マイナス値”となった物理リンク区間を含んだ現用経路の通信中LSPの中から、復旧対象LSPの「SETUP優先度」より値が大きく、かつ、HOLD優先度の値が最大値のLSPを抽出する(S34b)。S34bの条件に該当する現用経路のLSPを抽出できた場合(S35b:YES)、当該現用経路のLSPを開放対象として選定する。そして、選定したLSPのLSP実効帯域値をLSP管理テーブル22から取得する。そして、トポロジ帯域管理テーブル23の選定した各LSPのLSP割当帯域値を、取得したLSP実効帯域値に修正する。また、復旧対象LSPのLSP実効帯域値をLSP管理テーブル22から取得し、トポロジ帯域管理テーブル23の復旧対象LSPのLSP割当帯域値を、取得したLSP実効帯域値に修正する。そして、各物理リンク区間の「割当済帯域」と「残帯域」とを算出し(S36b)、S37bへ進む。
S37bおよびS38bについては、第1の方式のS35およびS36と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、S34bの条件に該当する現用経路のLSPを抽出できない場合(S35b:NO)は、処理を終了する。
第3の方式では、迅速に復旧措置を実施することができる。また、第3の方式では、順次実行される復旧対象LSPのSETUP優先度に依存して、帯域開放対象として選定されるLSPが決定されるため、帯域開放対象として選定されないLSPが方式1および方式2より少ない。これにより、現行のLSP割当帯域を極力維持することができる。
なお、第3の方式では、「HOLD優先度」の高い順(HOLD優先度の値が小さい順)にLSP割当帯域の開放/再配分を実行することとしてもよい。すなわち、S31bおよびS34bにおいて、通信中LSPの中から復旧対象LSPの「SETUP優先度」より値が大きく、かつ、HOLD優先度の値が最小値のLSPを抽出することとしてもよい。HOLD優先度」の高い順にLSP割当帯域の開放/再配分を実行することにより、多数の復旧対象LSPが存在する場合に、より多くの復旧対象LSPを復旧することができる。
図29は、第4の方式のリソース再分配のフローチャートである。第4の方式は、予備経路の一部帯域および現用経路の一部帯域を開放対象とし、開放対象LSPの冗長構成を維持したまま、「HOLD優先度」の低い順(HOLD優先度の値が大きい順)にLSP割当帯域の開放/再配分を実行する方式である。
第4の方式では、S33cの処理のみが第3の方式のS33bの処理と異なる。すなわち、第4の方式のS33cでは、トポロジ帯域管理テーブルの開放対象として選定した予備経路帯域のLSP割当帯域値を、LSP実効帯域値に修正し、物理リンク区間の「割当済帯域」と「残帯域」を算出する。すなわち、選定した予備経路帯域のLSP割当帯域の中から、LSP実効帯域を残し、それ以外の帯域を開放する。
第4の方式では、迅速に復旧措置を実施することができる。また、第4の方式では、帯域開放LSPの冗長構成を維持することができる。また、第4の方式では、順次実行される復旧対象LSPのSETUP優先度に依存して、帯域開放対象として選定されるLSPが決定されるため、帯域開放対象として選定されないLSPが方式1および方式2より少ない。これにより、現行のLSP割当帯域を極力維持することができる。
なお、第4の方式では、第3の方式と同様に、「HOLD優先度」の高い順(HOLD優先度の値が小さい順)にLSP割当帯域の開放/再配分を実行することとしてもよい。
システム管理者は、各方式の効果を考慮し、事前に障害復旧システム1にいずれかの方式を指示する。障害復旧システム1の情報管理部17は、システム管理者の指示を受け付けて、指示された方式をメモリまたは外部記憶装置に記憶しておく。そして、障害が発生した際には、リソース配分部15は、メモリ等に記憶された方式でリソースの再分配を行うものとする。
本発明の一実施形態が適用された障害復旧システムの概略構成図である。 物理リンク管理テーブルの一例を示す図である。 LSP管理テーブルの一例を示す図である。 トポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 LSP経路候補リストテーブルの一例を示す図である。 LSPの実効帯域算出処理を説明するための説明図である。 障害発生時のトポロジ構成図の一例を示す図である。 障害発生時のフローチャートである。 障害発生時の物理リンク管理テーブルの一例を示す図である。 障害発生時のLSP管理テーブルの一例を示す図である。 復旧可否が不可の場合を説明するための説明図である。 復旧処理のフローチャートである。 復旧対象LSPテーブル(採用順位設定前)の一例を示す図である。 復旧対象LSPテーブル(採用順位設定後)の一例を示す図である。 更新処理時のトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 最新状態に更新されたトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 復旧処理時(LSP1)のトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 復旧処理後(LSP1)のLSP管理テーブルの一例を示す図である。 復旧処理後(LSP1)の復旧対象LSPテーブルの一例を示す図である。 復旧処理後(LSP1)のトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 復旧処理時(LSP2)のトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 復旧処理時(LSP2)のトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 復旧処理時(LSP2)のトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 復旧処理時(LSP9)のトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 復旧処理時(LSP9)のトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 復旧処理時(LSP9)のトポロジ帯域管理テーブルの一例を示す図である。 第2の方式のリソース再分配のフローチャートである。 第3の方式のリソース再分配のフローチャートである。 第4の方式のリソース再分配のフローチャートである。
符号の説明
1:障害復旧システム、11:網管理インタフェース部、12:故障箇所特定部、13:影響範囲特定部、14:経路設計部、15:リソース配分部、16:装置設定部、17:情報管理部、18:実効帯域算出部、20:管理DB、21:物理リンク管理テーブル、22:LSP管理テーブル、23:トポロジ管理テーブル、24:LSP経路候補リストテーブル、25:復旧対象LSPテーブル

Claims (9)

  1. ネットワークの障害を復旧する障害復旧システムであって、
    前記ネットワークに収容されている全ての経路について、ネットワーク装置間の経路情報と、伝送遅延情報とを記憶する経路管理テーブルと、
    ネットワーク装置から故障情報を受信して、故障箇所を特定する故障箇所特定手段と、
    前記特定した故障箇所と前記経路管理テーブルの経路情報とに基づいて、通信断となった経路を抽出する影響範囲特定手段と、
    前記抽出した通信断の経路の迂回経路を、前記経路管理テーブルの伝送遅延情報を用いて迂回経路候補の中から特定し、当該迂回経路を構築した場合に帯域不足が発生するか否かを判別する経路設計手段と、
    前記ネットワーク装置からトラフィック情報を受信して、前記ネットワークに収容されている全ての経路の実効帯域を算出する実効帯域算出手段と、
    帯域不足が発生した場合に、前記ネットワークに収容されている通信可能な経路の帯域を当該経路の前記実効帯域のみ残して開放し、開放した帯域を前記迂回経路の帯域として配分するリソース配分手段と、を有すること
    を特徴とする障害復旧システム。
  2. 請求項1記載の障害復旧システムであって、
    前記経路設計手段は、前記迂回経路の現用経路および予備経路、または、前記迂回経路の現用経路を特定すること
    を特徴とする障害復旧システム。
  3. 請求項1記載の障害復旧システムであって、
    前記経路管理テーブルには、ネットワークに収容されている全ての経路について、優先度を含む情報が記憶され
    前記経路設計手段は、前記経路管理テーブルから優先度を取得して、前記抽出した通信断の経路の中から優先度の高い順に迂回経路を特定すること
    を特徴とする障害復旧システム。
  4. 請求項3記載の障害復旧システムであって、
    前記リソース配分手段は、前記経路管理テーブルから優先度を取得して、前記通信断の経路の優先度より低い通信可能な経路の帯域を開放し、開放した帯域を前記迂回経路の帯域として配分すること
    を特徴とする障害復旧システム。
  5. 請求項4記載の障害復旧システムであって、
    前記経路管理テーブルの優先度には、複数の通信断の経路の中から優先的に復旧措置を行う度合いが設定されたセットアップ優先度と、現時点の帯域を維持する度合いが設定されたホールド優先度とが含まれ、
    前記経路設計手段は、前記抽出した通信断の経路の中からセットアップ優先度の高い順に迂回経路を特定し、
    前記リソース配分手段は、前記迂回経路を設計した通信断の経路のセットアップ優先度より低い優先度のホールド優先度が設定された通信可能な経路の帯域を開放し、開放した帯域を前記迂回経路の帯域として配分すること
    を特徴とする障害復旧システム。
  6. 請求項5記載の障害復旧システムであって、
    前記リソース配分手段が帯域を開放する通信可能な経路には、迂回経路が構築された復旧後の経路が含まれること
    を特徴とする障害復旧システム。
  7. 請求項1記載の障害復旧システムであって、
    前記リソース配分手段は、通信可能な予備経路の全帯域または当該予備経路の実効帯域を残した一部の帯域を開放するとともに、通信可能な現用経路の実効帯域を残した一部の帯域を開放し、開放した帯域を前記迂回経路の帯域として配分すること
    を特徴とする障害復旧システム。
  8. 障害復旧システムが行う、ネットワークの障害復旧方法であって、
    前記障害復旧システムは、前記ネットワークに収容されている全ての経路について、ネットワーク装置間の経路情報と、伝送遅延情報とを記憶する経路管理テーブルを有し、
    ネットワーク装置からトラフィック情報を受信して、前記ネットワークに収容されている全ての経路の実効帯域を算出する実効帯域算出ステップと、
    ネットワーク装置から故障情報を受信して、故障箇所を特定する故障箇所特定ステップと、
    前記特定した故障箇所と前記経路管理テーブルの経路情報とに基づいて、通信断となった経路を抽出する影響範囲抽出ステップと、
    前記抽出した通信断の経路の迂回経路を、前記経路管理テーブルの伝送遅延情報を用いて迂回経路候補の中から特定して、当該迂回経路を構築した場合に帯域不足が発生するか否かを判別する経路設計ステップと、
    帯域不足が発生した場合に、前記ネットワークに収容されている通信可能な経路の帯域を当該経路の前記実効帯域のみ残して開放し、開放した帯域を前記迂回経路の帯域として配分するリソース配分ステップと、を行うこと
    を特徴とする障害復旧方法。
  9. 障害復旧システムが実行する、ネットワークの障害復旧プログラムであって、
    前記障害復旧システムは、前記ネットワークに収容されている全ての経路について、ネットワーク装置間の経路情報と、伝送遅延情報とを記憶する経路管理テーブルを有し、
    前記障害復旧システムに、
    ネットワーク装置からトラフィック情報を受信して、前記ネットワークに収容されている全ての経路の実効帯域を算出する実効帯域算出ステップと、
    ネットワーク装置から故障情報を受信して、故障箇所を特定する故障箇所特定ステップと、
    前記特定した故障箇所と前記経路管理テーブルの経路情報とに基づいて、通信断となった経路を抽出する影響範囲抽出ステップと、
    前記抽出した通信断の経路の迂回経路を、前記経路管理テーブルの伝送遅延情報を用いて迂回経路候補の中から特定して、当該迂回経路を構築した場合に帯域不足が発生するか否かを判別する経路設計ステップと、
    帯域不足が発生した場合に、前記ネットワークに収容されている通信可能な経路の帯域を当該経路の前記実効帯域のみ残して開放し、開放した帯域を前記迂回経路の帯域として配分するリソース配分ステップと、
    を実行させるための障害復旧プログラム。
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