JPH10336197A - Atm交換システム - Google Patents

Atm交換システム

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JPH10336197A
JPH10336197A JP14369097A JP14369097A JPH10336197A JP H10336197 A JPH10336197 A JP H10336197A JP 14369097 A JP14369097 A JP 14369097A JP 14369097 A JP14369097 A JP 14369097A JP H10336197 A JPH10336197 A JP H10336197A
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JP
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atm switching
virtual channel
virtual
band
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JP14369097A
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Inventor
Masahiro Komatsu
正裕 小松
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リソース不足であっても通信上重要な位置づ
けのパスを確保して、端末間における要求品質の確保を
実現できるようにすることを課題とする。 【解決手段】 プライオリティ定義テーブル32から、
仮想チャンネルVCrは優先プライオリティ“1”で重
要度の最も高いパスであり、一方、優先度の低い方から
見ると、仮想チャンネルVC2は優先プライオリティ
“3”、仮想チャンネルVC4は優先プライオリティ
“4”であることが確認され、その仮想チャンネルVC
2およびVC3の帯域総和が仮想チャンネルVCrの要
求帯域BWrを受け入れることができる場合には、その
2つの仮想チャンネルVC3およびVC2は迂回対象と
して他伝送ルートに迂回され、その際に空いた帯域に優
先プライオリティの高い仮想チャンネルVCrが割り付
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音声,データ,
画像などの各種の情報をセルと呼ばれるブロック単位に
分割し、高速で伝送,交換するATM(Asynchr
onous Transfer Mode)ネットワー
クにおいて通信上の障害時または輻輳時の迂回ルートを
決定するATM交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、広帯域伝送を可能とするB−IS
DN技術を実現する技術として、ATM交換技術があ
る。このATM交換技術はITU−T(Telecom
munication Standardizatio
n Sector)を始めとする機関により合意され、
その標準的インタフェースおよび基本的機能が決定され
つつある。
【0003】このATM交換技術において、ATM交換
機の迂回制御に関しては、端末−ATM交換機間のユー
ザネットワークインタフェース(UNI)またはATM
交換機−ATM交換機間のネットワークノードインタフ
ェース(NNI)のコネクション設定制御に関するイン
タフェースなどが準拠されているが、その迂回伝送路選
択のための制御などはそれぞれのATM交換機の独自の
機能として位置づけられている。
【0004】ATM交換技術のひとつの特徴として、様
々な特徴を有するメディアを同一のインタフェース規格
(ATM)で伝送可能にするために、VC単位に要求サ
ービス品質(QoS:Quality of Serv
ice)を定義することが挙げられる。
【0005】ATMの転送能力は、CBR(Const
ant Bit Rate)、rtVBR(Real
Time Variable Bit Rate)、n
rtVBR(non−Real Time Varia
ble Bit Rate)、ABR(Availab
le Bit Rate)、UBR(Unspecif
y Bit Rate)などのビットレートカテゴリで
知られている。ATMネットワークに伝送されるパスは
上記カテゴリのいずれかのQoSが保証された形でAT
Mネットワークを伝送される。
【0006】従来においては、ATMネットワークを構
成するATM交換機は、コネクション設定時に要求のあ
ったQoSを保証できる伝送ルートを各リンクのリソー
ス状況から判断して、このコネクションが受付け可能か
否かを判断する。このときのリンク帯域割り当て判定ア
ルゴリズムを図14および図15を用いて説明する。
【0007】まず、帯域について説明する。図14は従
来例において伝送ルートに障害または輻輳が発生した場
合の新たなVCによる要求リソース割り当てを説明する
図である。図14には、ATM交換機内で管理される伝
送ルートの1リンク当たりの帯域すなわちリンク使用可
能な帯域総和BWpと他伝送ルート障害,輻輳または新
たにコネクション設定要求があった仮想チャンネルVC
rの必要リソース帯域すなわちリソース割り当て要求を
行うための要求帯域BWrとが模式的に示されている。
帯域総和WBWpは、未使用帯域とすでに当リンクを使
用中の使用中VC帯域総和BWaとにより構成される。
【0008】つぎに動作について説明する。図15は従
来例によるリンクのリソース計算アルゴリズムを示す図
である。まず、迂回リンクが決定され(ステップS3
1)、その後に、リンク内リソースの割り付け処理が実
行される。この割り付け処理では、まずリンク容量(帯
域総和BWp)に対して新たに発生したパス容量(要求
帯域BWr)が割り当てられるかの判断を行う処理が実
行される(ステップS32)。ここでは、すでに使用中
の使用中VC帯域総和BWaに要求帯域BWrを加算し
たときに、その容量が帯域総和BWpの所定の容量に収
まらないサイズであれば、リソース不足として、迂回リ
ンクが他にあるかどうか判断される(ステップS3
3)。
【0009】その結果、もし他に迂回リンクがない場合
には、迂回リンクを変更するため、処理は再度ステップ
S141に戻り、そこで、迂回リンクの再決定を実行す
る。一方、他に迂回リンクがあった場合には、処理はス
テップS34に移行して、要求VCを受付け不可とす
る。その後、他の迂回リンクを利用するため、隣接ノー
ド間の迂回通知VC(パス)の設定処理が実行され(ス
テップ36)、処理は終了する。
【0010】また、ステップS32において、使用中V
C帯域総和BWaと要求帯域BWrとを加算した容量が
帯域総和BWpの所定の容量に収まるサイズであった場
合には、要求VCを受付け可として、当リンクにリソー
スを割り当てる処理が実行される(ステップS35)。
その後、処理は終了する。
【0011】ここで、上述した要求帯域BWrである
が、これは基本的にはCBR,VBR(rtVBR,n
rtVBR)の要求VCに対してのみ存在する。この要
求帯域BWrは以下のように決定される。すなわち、 CBRクラスVC:BWr=PCR PCR:Peak Cell Rate VBRクラスVC:SCR≦BWr≦PCR SCR:Sustainable Cell Rate となる。
【0012】この種の近似技術として、例えば特開平4
−352536号公報がある。この公報には、ATM交
換機の通話路ルートの選択方式において、ルート決定処
理部により通話路の内部ルートを選択して決定してか
ら、許可判定処理部によりその決定したルートにユーザ
の要求呼が通過可能か否かを判断するという技術が開示
されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記公報のように従来
例によるATM交換システムは、ATM交換機における
障害および輻輳が発生したときに、リンクを迂回するた
めの伝送リンクを決定するため、要求帯域BWrとすで
にリンク内で他VCで割り当てられている使用中VC帯
域総和BWaとの総和がリンク容量(帯域総和BWp)
内に収まっていない場合には受付け不可と判断するよう
にしたので、障害および輻輳時のリンク迂回などで発生
したVCは、たとえそれが同じQoSが要求されるVC
で、かつ通信上重要な位置づけ(優先度の高い)のVC
であったとしても、ルート決定後では切断または通信断
となっていた。それゆえ、端末間(END−END)に
おける通信の要求品質確保が困難であるという問題があ
った。
【0014】この発明は、上述した従来例による問題を
解消するため、ルート決定後でも要求帯域の割り当てを
可能にして通信上重要な位置づけのパスを確保すること
で、END−ENDにおける要求品質の確保を実現する
ことが可能なATM交換システムを得ることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係るATM交換システ
ムは、仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方路に複数
のルートを有する複数のATM交換装置を回線に接続さ
せ、前記各ATM交換装置に複数のルートを選択させる
ことでATM交換を行うATM交換システムにおいて、
前記各ATM交換装置は、自装置固有に、あらかじめ用
意された複数の異なる仮想チャンネル別に、帯域割り付
けの度合いを示す優先度を定義するパラメータ情報を対
応付けて記憶するパラメータ記憶手段と、通信上の障害
発生,輻輳などにより前記複数の異なる仮想チャンネル
のうちで未接続である仮想チャンネルの接続要求があっ
た場合に前記接続要求を満足する帯域を確保できるか否
かを判断する判断手段と、前記判断手段により確保がで
きないという判断結果が得られた場合には、前記パラメ
ータ記憶手段に記憶されたパラメータ情報により定義さ
れる優先度に応じて前記複数の異なる仮想チャンネルの
うちですでに接続され、かつ優先度の低い仮想チャンネ
ルのために現在確保されている帯域に前記未接続である
仮想チャンネルを割り付ける帯域割り付け手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、通信上の障害発生,輻
輳などにより複数の異なる仮想チャンネルのうちで未接
続である仮想チャンネルの接続要求があった場合にその
接続要求を満足する帯域を確保できなければ、複数の異
なる仮想チャンネル別の帯域割り付けの度合いを示す優
先度に応じてすでに接続され、かつ優先度の低い仮想チ
ャンネルのために現在確保されている帯域に未接続であ
る仮想チャンネルを割り付けるようにしたので、接続要
求を受け入れる余地のない伝送ルート(リンク)に対し
ても、障害または輻輳によって接続要求のあった優先度
の高い仮想チャンネルが割り込み、これによって、ルー
ト決定後でも要求帯域の割り当てが行われ、通信上重要
な位置づけのパスが確保されることから、端末間におけ
る要求品質の確保を実現することが可能である。
【0017】つぎの発明に係るATM交換システムは、
前記帯域割り付け手段は、前記優先度の低い仮想チャン
ネルを他伝送ルートに迂回させることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、優先度の低い仮想チャ
ンネルを他伝送ルートに迂回させるようにしたので、優
先度の低さだけで仮想チャンネルを切断せず、ネットワ
ーク上での通信を保持することが可能である。
【0019】つぎの発明に係るATM交換システムは、
仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方路に複数のルー
トを有する複数のATM交換装置を回線に接続させ、前
記各ATM交換装置に複数のルートを選択させることで
ATM交換を行うATM交換システムにおいて、前記各
ATM交換装置は、自装置固有に、あらかじめ用意され
た複数の異なる仮想チャンネル別に、帯域割り付けの度
合いを示す優先度、伝送ルートの切り替え禁止の度合い
を示す保持度をそれぞれ定義するパラメータ情報を対応
付けて記憶するパラメータ記憶手段と、通信上の障害発
生,輻輳などにより前記複数の異なるチャンネルのうち
で未接続である仮想チャンネルの接続要求があった場合
に前記接続要求を満足する帯域を確保できるか否かを判
断する判断手段と、前記判断手段により確保ができない
という判断結果が得られた場合には、前記パラメータ記
憶手段に記憶されたパラメータ情報により定義される優
先度と保持度とに応じて前記複数の異なる仮想チャンネ
ルのうちですでに接続され、かつ優先度および保持度の
低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯域に
前記未接続である仮想チャンネルを割り付ける帯域割り
付け手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、通信上の障害発生,輻
輳などにより複数の異なる仮想チャンネルのうちで未接
続である仮想チャンネルの接続要求があった場合にその
接続要求を満足する帯域を確保できなければ、複数の異
なる仮想チャンネル別の帯域割り付けの度合いを示す優
先度と伝送ルートの切り替え禁止の度合いを示す保持度
とに応じてすでに接続され、かつ優先度および保持度の
低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯域に
未接続である仮想チャンネルを割り付けるようにしたの
で、接続要求を受け入れる余地のない伝送ルート(リン
ク)に対しても、障害または輻輳によって接続要求のあ
った優先度および保持度の高い仮想チャンネルが割り込
み、これによって、ルート決定後でも要求帯域の割り当
てが行われ、通信上重要な位置づけのパスが確保される
ことから、端末間における要求品質の確保を実現するこ
とが可能である。
【0021】つぎの発明に係るATM交換システムは、
前記帯域割り付け手段は、前記優先度および保持度の低
い仮想チャンネルを他伝送ルートに迂回させることを特
徴とする。
【0022】この発明によれば、優先度および保持度の
低い仮想チャンネルを他伝送ルートに迂回させるように
したので、優先度および保持度の低さだけで仮想チャン
ネルを切断せず、ネットワーク上での通信を保持するこ
とが可能である。
【0023】つぎの発明に係るATM交換システムは、
仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方路に複数のルー
トを有する複数のATM交換装置を回線に接続させ、前
記各ATM交換装置に複数のルートを選択させることで
ATM交換を行うATM交換システムにおいて、前記各
ATM交換装置は、自装置固有に、あらかじめ用意され
た複数の異なる仮想チャンネル別に、帯域割り付けの度
合いを示す優先度、伝送ルートの切り替え禁止の度合い
を示す保持度、切断もしくは迂回の指定をそれぞれ定義
するパラメータ情報を対応付けて記憶するパラメータ記
憶手段と、通信上の障害発生,輻輳などにより前記複数
の異なる仮想チャンネルのうちで未接続である仮想チャ
ンネルの接続要求があった場合に前記接続要求を満足す
る帯域を確保できるか否かを判断する判断手段と、前記
判断手段により確保ができないという判断結果が得られ
た場合には、前記パラメータ記憶手段に記憶されたパラ
メータ情報により定義される優先度と保持度とに応じて
前記複数の異なる仮想チャンネルのうちですでに接続さ
れ、かつ優先度および保持度の低い仮想チャンネルのた
めに現在確保されている帯域に前記未接続である仮想チ
ャンネルを割り付けるとともに、前記パラメータ記憶手
段に記憶されたパラメータ情報により定義される迂回も
しくは切断の指示に応じて前記優先度および保持度の低
い仮想チャンネルを他伝送ルートに迂回もしくは回線切
断させる帯域割り付け手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0024】この発明によれば、通信上の障害発生,輻
輳などにより複数の異なる仮想チャンネルのうちで未接
続である仮想チャンネルの接続要求があった場合にその
接続要求を満足する帯域を確保できなければ、複数の異
なる仮想チャンネル別の帯域割り付けの度合いを示す優
先度と伝送ルートの切り替え禁止の度合いを示す保持度
とに応じてすでに接続され、かつ優先度および保持度の
低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯域に
未接続である仮想チャンネルを割り付けるとともに、複
数の異なる仮想チャンネル別の迂回もしくは切断の指示
に応じて優先度および保持度の低い仮想チャンネルを他
伝送ルートに迂回もしくは回線切断させるようにしたの
で、接続要求を受け入れる余地のない伝送ルート(リン
ク)に対しても、障害または輻輳によって接続要求のあ
った優先度および保持度の高い仮想チャンネルが割り込
むとともに、その割り込みで溢れた仮想チャンネルが単
に迂回するだけでなく必要に応じて回線切断され、これ
によって、不要な迂回動作が抑制されることでATM交
換装置内の処理不可が抑えられ、かつルート決定後でも
要求帯域の割り当てが行われることで通信上重要な位置
づけのパスが確保されることから、端末間における要求
品質の確保を実現することが可能である。
【0025】つぎの発明に係るATM交換システムは、
前記帯域割り付け手段は、前記未接続である仮想チャン
ネルを割り付ける場合、前記切断の指定が定義された仮
想チャンネルを第1に優先し、その切断が指定された仮
想チャンネルのなかでつぎに優先度を優先し、さらにそ
の優先度が定義された仮想チャンネルのなかで保持度を
優先させることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、切断指定を第1に優先
し、その切断指定をしている仮想チャンネルVCのなか
でつぎに優先プライオリティによる優先度を与え、さら
に保持プライオリティを与えるようにしたので、障害ま
たは輻輳による迂回動作から連鎖的に発生する迂回動作
をさらに抑制することが可能である。
【0027】つぎの発明に係るATM交換システムは、
仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方路に複数のルー
トを有する複数のATM交換装置を回線に接続させ、前
記各ATM交換装置に複数のルートを選択させることで
ATM交換を行うATM交換システムにおいて、前記各
ATM交換装置は、自装置固有に、あらかじめ用意され
た複数の異なる仮想チャンネル別に、帯域割り付けの度
合いを示す優先度を定義するATMセル内のCLP(C
el Loss Priority)フラグを対応付け
て記憶するフラグ記憶手段と、通信上の障害発生,輻輳
などにより前記複数の異なる仮想チャンネルのうちで未
接続である仮想チャンネルの接続要求があった場合に前
記接続要求を満足する帯域を確保できるか否かを判断す
る判断手段と、前記判断手段により確保ができないとい
う判断結果が得られた場合には、前記フラグ記憶手段に
記憶されたCLPフラグにより定義される優先度に応じ
て前記複数の異なる仮想チャンネルのうちですでに接続
され、かつ優先度の低い仮想チャンネルのために現在確
保されている帯域に前記未接続である仮想チャンネルを
割り付ける帯域割り付け手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0028】この発明によれば、ATMセル内のCLP
(Cel Loss Priority)フラグにより
その仮想チャンネルVCの属性を決定づけることで、例
えば、CLP=1の場合には優先度が低い仮想チャンネ
ルVCとして扱い、CLP=0の場合には優先度が高い
VCとして扱うことができるので、ATM交換装置内の
設定データを変更することなくダイナミックに優先順位
が決定され、これによって、現実に即した迂回制御が可
能である。
【0029】つぎの発明に係るATM交換システムは、
仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方路に複数のルー
トを有する複数のATM交換装置を回線に接続させ、前
記各ATM交換装置に複数のルートを選択させることで
ATM交換を行うATM交換システムにおいて、前記各
ATM交換装置は、自装置固有に、あらかじめ用意され
た複数の異なる仮想チャンネル別に、帯域割り付けの度
合いを示す優先度、伝送ルートの切り替え禁止の度合い
を示す保持度、帯域割り付けの度合いを示す優先度を示
すATMセル内のCLP(Cel Loss Prio
rity)をそれぞれ定義するパラメータ情報を対応付
けて記憶するパラメータ記憶手段と、通信上の障害発
生,輻輳などにより前記複数の異なる仮想チャンネルの
うちで未接続である仮想チャンネルの接続要求があった
場合に前記接続要求を満足する帯域を確保できるか否か
を判断する判断手段と、前記判断手段により確保ができ
ないという判断結果が得られた場合には、前記パラメー
タ記憶手段に記憶されたパラメータ情報により定義され
る優先度と保持度とに応じて前記複数の異なる仮想チャ
ンネルのうちですでに接続され、かつ優先度および保持
度の低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯
域に前記未接続である仮想チャンネルを割り付けるとと
もに、前記パラメータ記憶手段に記憶されたパラメータ
情報により定義されるCLPに基づく優先度に応じて前
記優先度および保持度の低い仮想チャンネルを他伝送ル
ートに迂回もしくは回線切断させる帯域割り付け手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0030】この発明によれば、通信上の障害発生,輻
輳などにより複数の異なる仮想チャンネルのうちで未接
続である仮想チャンネルの接続要求があった場合にその
接続要求を満足する帯域を確保できなければ、複数の異
なる仮想チャンネル別の帯域割り付けの度合いを示す優
先度と伝送ルートの切り替え禁止の度合いを示す保持度
とに応じてすでに接続され、かつ優先度および保持度の
低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯域に
未接続である仮想チャンネルを割り付けるとともに、複
数の異なる仮想チャンネル別のCLPフラグに応じて優
先度および保持度の低い仮想チャンネルを他伝送ルート
に迂回させるようにしたので、接続要求を受け入れる余
地のない伝送ルート(リンク)に対しても、CLPフラ
グに応じて障害または輻輳によって接続要求のあった優
先度および保持度の高い仮想チャンネルを割り込め、こ
れによって、請求項5のように切断パラメータを適用し
た場合と比べて、障害または輻輳による迂回動作から連
鎖的に発生する迂回動作をさらに抑制することが可能で
ある。
【0031】つぎの発明に係るATM交換システムは、
仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方路に複数のルー
トを有する複数のATM交換装置を回線に接続させ、前
記各ATM交換装置に複数のルートを選択させることで
ATM交換を行うATM交換システムにおいて、前記各
ATM交換装置は、自装置固有に、あらかじめ用意され
た複数の異なる仮想パス別に、帯域割り付けの度合いを
示す優先度を定義するパラメータ情報を対応付けて記憶
するパラメータ記憶手段と、通信上の障害発生,輻輳な
どにより前記複数の異なる仮想パスのうちで未接続であ
る仮想パスの接続要求があった場合に前記接続要求を満
足する帯域を確保できるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により確保ができないという判断結果が得
られた場合には、前記パラメータ記憶手段に記憶された
パラメータ情報により定義される優先度に応じて前記複
数の異なる仮想パスのうちですでに接続され、かつ優先
度の低い仮想パスのために現在確保されている帯域に前
記未接続である仮想パスを割り付ける帯域割り付け手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0032】この発明によれば、優先度の定義を仮想パ
ス単位で扱うようにしたので、ATM交換装置における
VPスイッチングのパスに対しても対応することが可能
である。
【0033】つぎの発明に係るATM交換システムは、
前記パラメータ記憶手段はATMセル毎に与えられる識
別子を対応付けて記憶しており、前記識別子は任意のレ
ンジを有することを特徴とする。
【0034】この発明によれば、ATMセル毎に与えら
れる識別子に任意のレンジを与えて定義するようにした
ので、ATM交換装置内のテーブル容量を最小に抑える
ことが可能となり、かつ処理時間を短縮することが可能
となる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係るATM交換システムの好適な実施の形態を詳
細に説明する。
【0036】(実施の形態1)まず、ATM交換システ
ムについて説明する。図1はこの発明の実施の形態1に
よるATM交換システムを示す構成図である。図1にお
いて、1,2,3,4はATMセル交換機能を有すると
ともに隣接ノード間での局間インタフェース手順を有し
たATM交換機であり、11,12,13,14,1
5,16はATM交換機1,2,3,4どうしをそれぞ
れ接続する回線である。
【0037】17a,17b,17c,17dは、それ
ぞれ、ATM交換機1,4,2,3に接続され、ATM
交換機1,4,2,3が収容するATM発信手順または
着信手順を有した端末である。図1の例では、端末17
aは発信側端末とし、端末17bは着信側端末とする。
また、回線11が障害または輻輳が発生した場合を例に
挙げ、回線11を通過する仮想チャンネルVCは回線1
2または回線13に迂回させる機能をATM交換機1に
より制御されるものとする。
【0038】ここで、ATM交換機1,2,3,4の代
表的な構成について説明する。図2は実施の形態1によ
るATM交換機の内部構成を示すブロック図である。A
TM交換機は、図2に示したように、すでに設定済みの
仮想チャンネルVCを優先プライオリティ(優先度)の
昇順に登録した迂回ルーティング用のリンク内既設定V
Cテーブル31、仮想チャンネルVC別に優先度を登録
した迂回ルーティング用のプライオリティ定義テーブル
32、迂回対象となった仮想チャンネルVCを優先度の
降順に登録した迂回ルーティング用の迂回対象VC定義
テーブル33、ルーティングテーブル34、端末に接続
され、呼接続要求を受け付ける呼処理部35、通常のル
ーティング制御や故障,輻輳時の迂回ルーティングなど
を制御するルート制御部36、複数本の入力ハイウェイ
と複数本の出力ハイウェイとをマトリックス上に配置さ
れたハードウェア構成のATMスイッチ37などを備え
ている。
【0039】つぎに、迂回ルーティング用の各テーブル
について詳述する。図3は実施の形態1によるリンク内
既設定VCテーブル31の一例を示す図、図4は実施の
形態1によるプライオリティ定義テーブル32の一例を
示す図、そして、図5は実施の形態1による迂回対象V
C定義テーブル33の一例を示す図である。
【0040】リンク内既設定VCテーブル31は、優先
プライオリティ(一例として1,2,3,3,4のよう
に昇順のパラメータ情報)に対応させて仮想チャンネル
VCの種別(一例としてVC1,VC4,VC5,VC
2,VC3の順),仮想パス用の識別子VPI(Vir
tual Path Identifier),仮想チ
ャンネル用の識別子(Virtual Channel
Identifier)を定義している(図3参
照)。例えば、最も優先プライオリティが高い“4”に
は種別は“VC3”、VPIは“2”、VCIは“3
2”となっている。
【0041】また、プライオリティ定義テーブル32
は、仮想チャンネルVCの種別(一例としてVC1,V
C2,VC3…VCr…)に対応させてVPI,VC
I,優先プライオリティを定義している(図4参照)。
例えば、仮想チャンネルVC1には、VPIは“1”、
VCIは“32”、優先プライオリティは“1”(パラ
メータ情報)となっている。
【0042】また、迂回対象VC定義テーブル33は、
優先プライオリティ(一例として4,3のように降順)
に対応させてVPI,VCI,迂回元リンク番号を定義
している(図5参照)。例えば、優先プライオリティ
“3”には、VPIは“1”、VCIは“33”、迂回
元リンク番号は“11”となっている。
【0043】つぎに、動作について説明する。図6は実
施の形態1による動作を説明するフローチャートであ
る。図6には障害または輻輳発生時のVC迂回の基本フ
ローが示されている。まず、障害または輻輳発生により
迂回要求が入ると、その迂回要求の発生に従ってVCが
迂回可能なリンクを選択する処理が実行される(ステッ
プS1)。このようにして迂回可能なリンクが決定する
と、その迂回可能なリンクとして選択されたリンク内で
帯域(リソース)の割り付け処理が実行される(ステッ
プS2)。
【0044】このステップS2で帯域の割り付けが行わ
れた後、迂回先ルートと判断されたリンク内で迂回VC
の要求が受付け可か否かを判断する処理が実行される
(ステップS3)。その結果、要求が受け付けられなか
った場合には(ステップS3)、処理は再度ステップS
1に戻り、迂回リンクの決定から同様の処理を繰り返し
実行する。一方、要求が受け付けられた場合には(ステ
ップS3)、迂回可能なリンクにおいて隣接ノード間に
て迂回VCのパスを設定する処理が実行される(ステッ
プS4)。
【0045】続いてリンク内リソース割り付け処理につ
いて詳述する。図7は実施の形態1によるリソース割り
当て要求を説明する図であり、図8は実施の形態1によ
るVC迂回要求発生時の伝送ルート(リンク内)のリソ
ース割り付け処理を説明するフローチャートである。図
7では、障害または輻輳発生によって他伝送ルート(リ
ンク)より迂回要求されたVCに対して、要求VCを優
先プライオリティに基づき要求リソースを確保する機能
が示されている。
【0046】図7において、BWpは従来と同様に当リ
ンク容量の総帯域を模式化した帯域総和であり、BWr
は従来と同様の要求帯域である。帯域総和BWpは、未
使用帯域と、仮想チャンネルVC1〜VC5を割り付け
た使用中VC帯域総和BWaとにより構成される。要求
帯域BWrは仮想チャンネルVCrにより構成される。
【0047】ここでは、プライオリティ定義テーブル3
2を参照すると、仮想チャンネルVCrは優先プライオ
リティ“1”で重要度の最も高いパスであり、一方、仮
想チャンネルVC2は優先プライオリティ“3”、仮想
チャンネルVC4は優先プライオリティ“4”であるこ
とがわかる。このため、優先プライオリティの低い方か
ら2つの仮想チャンネルVC3およびVC2を迂回さ
せ、優先プライオリティの高い仮想チャンネルVCrに
帯域(リソース)の確保が必要となる。したがって、図
7の例では、仮想チャンネルVC2およびVC3が他伝
送ルート(リンク)への迂回対象VCとなる。
【0048】続いて、具体的動作について説明する。図
1に示したATM交換システムでは、発信端末17aか
ら着信端末17bへの通信は、ATM交換機1を発側A
TM交換機として回線11を通り、ATM交換機2を中
継して回線14を通り、着側ATM交換機4へ着信する
ルートで実施される。その際、各ATM交換機1,2,
4内は仮想チャンネルVCrのパスで伝送されるものと
する。
【0049】このとき、図1に示したように、回線11
にて障害または輻輳が発生した場合には、上述した発側
交換機1から着側交換機4までのルートを保持するため
に、仮想チャンネルVCrには伝送ルート(リンク)の
変更が必要となることから、その仮想チャンネルVCr
は回線12または回線13へ迂回しようと動作する。以
下に、このときの迂回動作について図8を参照して説明
する。
【0050】そこで、仮想チャンネルVCrが発生した
場合には、発側ATM交換機1は着側ATM交換機4へ
迂回するルートを検索し、迂回対象リンクを選定する。
これは、前述のステップS1の処理である。迂回対象リ
ンクが選定された場合、対象リンク内でリソース割り付
けか可能か否かを判断する処理が実行される。これは前
述のステップS2の処理である。
【0051】図8において、当リンクにリソース割り当
て要求帯域BWr(仮想チャンネルVCr)があると
(ステップS11)、その要求帯域BWrと使用中VC
帯域総和BWaとが加算され、その合計が帯域総和BW
pよりも大きいか否か判断される(ステップS12)。
【0052】その結果、大きい、すなわち仮想チャンネ
ルVCrが必要とする要求帯域BWrが当リンク内の未
使用帯域より大きい場合には(ステップS12)、その
要求(仮想チャンネルVCr)のパス番号VPI/VC
Iに従って、仮想チャンネルVCrに定義されている優
先プライオリティをプライオリティ定義テーブル32か
ら読み出す処理が実行される(ステップS13)。この
ときの優先プライオリティは“1”なので、データはP
a=1となる(図4参照)。なお、優先プライオリティ
の順位は昇順でプライオリティ大とするので、Paは1
番高い優先プライオリティとなる。
【0053】このとき、既設定VCのテーブル番号iが
インクリメントされる(ステップS14)。ここでは、
i=0がスタートであることから、i=1となる。この
ため、図3のリンク内既設定VCテーブル31ではテー
ブル番号1が仮想チャンネルVC3であることから、そ
の仮想チャンネルVC3のレコードはリンク内既設定V
Cテーブル31に存在することから(ステップS1
5)、処理はステップS16に移行する。なお、レコー
ドが存在しない場合には、処理はステップS22に移行
する。
【0054】ステップS16においては、前述の仮想チ
ャンネルVCrと同様にプライオリティ定義テーブル3
2が参照され、当リンク内ですでに使用中の仮想チャン
ネルVCすなわちステップS14でインクリメントされ
た仮想チャンネルVC3(帯域BWaはBW1となる)
の優先プライオリティ(これをPbとする)が取得され
る。仮想チャンネルVC3の優先プライオリティはPb
=4である。したがって、このPb=4と仮想チャンネ
ルVCrの優先プライオリティすなわちpa=1との比
較が行われる(ステップS17)。
【0055】その結果、使用中の仮想チャンネルVC3
の優先プライオリティが要求VCrの優先プライオリテ
ィよりも小さくなるため、その使用中の仮想チャンネル
VC3の帯域すなわち使用帯域BWbがあらかじめ用意
された帯域計算用テンポラリBWt(最初は0である)
に加算される(ステップS18)。これにより、その仮
想チャンネルVC3は迂回対象VCとして迂回対象VC
定義テーブル33に設定される(ステップS19)。
【0056】なお、使用中の仮想チャンネルVCの優先
プライオリティがリソース割り当て要求のある仮想チャ
ンネルVCrの優先プライオリティと等しいか、あるい
はそれよりも大きい場合には、その仮想チャンネルVC
は他ルートへの迂回対象とはならず保持される。このた
め、処理はステップS14に戻り、さらに既設定VCの
テーブル番号がひとつインクリメントされる。
【0057】これら一連の動作(ステップS14〜ステ
ップS19)は、上記帯域計算用テンポラリBWtが要
求VCrに必要な要求帯域BWr以上のサイズになるま
で繰り返し実行される(ステップS20)。続くテーブ
ル番号は2(i=2)となる(ステップS14)。そし
て、そのテーブル番号2の仮想チャンネルVC2がリン
ク内既設定VCテーブル31にレコードとして存在する
ことが確認されると(ステップS15)、プライオリテ
ィ定義テーブル32の既設定VC2の優先プライオリテ
ィPbが取得される。この優先プライオリティはPb=
3となる(ステップS16)。
【0058】さらにステップS17において、その既設
定の仮想チャンネルVC2の優先プライオリティすなわ
ちPb=3と仮想チャンネルVCrの優先プライオリテ
ィ、すなわち、pa=1との比較が行われる。その結
果、使用中の仮想チャンネルVC2の優先プライオリテ
ィが要求VCrの優先プライオリティよりも小さくなる
ため、その使用中の仮想チャンネルVC2の帯域すなわ
ち使用帯域BWbがあらかじめ用意された帯域計算用テ
ンポラリBWt(最初は0である)に加算される(ステ
ップS18)。これにより、その仮想チャンネルVC2
は迂回対象VCとして迂回対象VC定義テーブル33に
設定される(ステップS19)。
【0059】ここで、帯域計算用テンポラリBWtが要
求帯域BWrよりも大きくなるとれば(ステップS2
0)、その時点で処理はステップS21に移行する。な
お、上記動作において、図3によって示されるリンク既
設定VCテーブル31が優先プライオリティの昇順で配
列されていることで、処理を単純化できる。このように
して、帯域計算用テンポラリBWtが要求帯域BWr以
上のサイズになると(ステップS20)、最終的に要求
VCrが当リンクに割り込み可と判断されるので、本処
理はその要求VCrを当リンクに受付け可と判断される
(ステップS21)。
【0060】なお、ステップS12において、仮想チャ
ンネルVCrが必要とする要求帯域BWrが当リンク内
の未使用帯域以下であった場合には、処理はステップS
21に移行する。このようにして、ATM交換機1は、
隣接ノード間VC設定処理(図6のステップS4)を実
施して、仮想チャンネルVCrを迂回させる。また、ス
テップS22では、リンク内既設定VCテーブル31内
にレコードが存在せず、当リンク内に要求VCrの帯域
を確保できないことから、その要求VCrを当リンクに
受付け不可として処理は終了する。
【0061】上述した例では、仮想チャンネルVC2お
よびVC3が要求VCrよりも優先プライオリティが小
さいということで、他伝送ルートへの迂回対象となって
いる。その際、図5で示される迂回対象VC定義テーブ
ル33には優先プライオリティの降順でデータが配列さ
せるので、以降の隣接ノード間迂回VC設定処理を単純
化することができる。
【0062】迂回対象VC定義テーブル33に設定され
た仮想チャンネルVCiは、さらなる迂回対処処理とし
て図6のフローにより処理される。すなわち、隣接ノー
ド間迂回VC設定処理(図6のステップS4)では、A
TM交換機1により迂回伝送ルート要求を受けたATM
交換機3は、上記に示したATM交換機1と同様な迂回
処理によって、着側ATM交換機4へのパスを設定す
る。
【0063】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、通信上の障害発生,輻輳などにより複数の異なる仮
想チャンネルのうちで未接続である仮想チャンネルVC
rの接続要求があった場合にその接続要求を満足する帯
域を確保できなければ(帯域リソース不足)、仮想チャ
ンネル別の優先プライオリティに応じてすでに接続さ
れ、かつ優先プライオリティの低い仮想チャンネルのた
めに現在確保されている帯域に仮想チャンネルVCrを
割り付けるようにしたので、接続要求を受け入れる余地
のない伝送ルート(リンク)に対しても、障害または輻
輳によって接続要求のあった優先プライオリティの高い
仮想チャンネルを割り込ませることができる。これによ
って、ルート決定後でも要求帯域の割り当てが行われ、
通信上重要な位置づけのパスが確保されることから、端
末間における要求品質の確保を実現することが可能であ
る。
【0064】また、優先プライオリティの低い仮想チャ
ンネルを他伝送ルートに迂回させるようにしたので、優
先プライオリティの低さだけで仮想チャンネルを切断せ
ず、ネットワーク上での通信を保持することが可能であ
る。
【0065】(実施の形態2)さて、前述した実施の形
態1では、優先プライオリティに従って迂回対象VCを
設定していたが、以下に説明する実施の形態2のよう
に、すでにリンク内に確保されているVCにおいて、優
先プライオリティの他に伝送ルートの切り替え禁止の度
合いを示す保持プライオリティを定義することにより、
同じ優先プライオリティのVCにおいても、障害または
輻輳により他リンクより割り込んできたVCrによって
切り替えさせられるVCの順位を決定づけるようにして
もよい。
【0066】この場合、保持プライオリティのパラメー
タ種類に“切替禁止”の順位を設けることで、最重要の
VCは他からの影響を受けず通信の品質を確保すること
ができる。この実施の形態2の処理フローは実施の形態
1の図8に示すものと同様のため、その図示および説明
を省略する。
【0067】図9はこの発明の実施の形態2によるプラ
イオリティ定義テーブルの一例を示す図である。図9に
示したプライオリティ定義テーブル41は、基本的な前
述のプライオリティ定義テーブル32と同様のテーブル
であり、VC種別に対応させてVPI,VCI,優先プ
ライオリティ,保持プライオリティを定義している。保
持プライオリティは、同一優先プライオリティにおいて
どの順で優先させるかを示すパラメータ情報である。
【0068】図10はこの発明の実施の形態2によるリ
ンク内既設定VCテーブルの一例を示す図である。図1
0に示したリンク内既設定テーブル42は基本的な前述
のリンク内既設定テーブル31と同様のテーブルであ
り、その配列は保持プライオリティかつ優先プライオリ
ティが低い順に上から配列される。このリンク内既設定
テーブル42において、仮想チャンネルVC2とVC5
はどちらも優先プライオリティを同一の“3”としてい
るが、保持プライオリティは仮想チャンネルVC5の方
が高いことから、配列上、優先順位は仮想チャンネルV
C5の方が高くなる。
【0069】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、通信上の障害発生,輻輳などにより複数の異なる仮
想チャンネルのうちで未接続である仮想チャンネルVC
rの接続要求があった場合にその接続要求を満足する帯
域を確保できなければ、仮想チャンネル別の優先プライ
オリティと保持プライオリティとに応じてすでに接続さ
れ、かつ優先プライオリティおよび保持プライオリティ
の低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯域
に未接続である仮想チャンネルVCrを割り付けるよう
にしたので、接続要求を受け入れる余地のない伝送ルー
ト(リンク)に対しても、障害または輻輳によって接続
要求のあった優先プライオリティおよび保持プライオリ
ティの高い仮想チャンネルを割り込ませることができ
る。これによって、ルート決定後でも要求帯域の割り当
てが行われ、通信上重要な位置づけのパスが確保される
ことから、端末間における要求品質の確保を実現するこ
とが可能である。
【0070】また、優先プライオリティおよび保持プラ
イオリティの低い仮想チャンネルを他伝送ルートに迂回
させるようにしたので、優先プライオリティおよび保持
プライオリティの低さだけで仮想チャンネルを切断せ
ず、ネットワーク上での通信を保持することが可能であ
る。
【0071】(実施の形態3)さて、前述した実施の形
態2では、優先プライオリティと保持プライオリティと
に従って迂回対象VCを設定していたが、以下に説明す
る実施の形態2のように、さらに切断パラメータを対応
させて定義することで、すでにリンク内に確保されてい
るVCにおいて、障害または輻輳により他リンクより割
り込んできた要求VCrによって切替対象となるVC
が、さらなる迂回VCとして他伝送ルートへ迂回要求す
るのか、それとも切断するのかを選択できるようにして
もよい。
【0072】図11はこの発明の実施の形態3によるプ
ライオリティ定義テーブルを示す図である。図11に示
したプライオリティ定義テーブル51は、実施の形態2
のプライオリティ定義テーブル41と基本的に同様のテ
ーブルであり、さらに切断パラメータが各VC種別に対
応させて定義される。
【0073】この切断パラメータには、“迂回”と“切
断”との2種類がある。切断パラメータ“迂回”は、迂
回対象となったVCに対して他伝送ルートへの迂回を指
定するものであり、一方、切断パラメータ“切断”は、
迂回対象となったVCに対してこのATM交換機上で回
線を切断するように指定するものである。この切断が指
定された場合には、図8のフローのステップS19にお
いて迂回対象VCは切断対象VCとして迂回対象VC定
義テーブル33に登録される。このため、その切断対象
VCは図6のフローのステップS4において迂回VC設
定されず切断処理される。
【0074】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、通信上の障害発生,輻輳などにより複数の異なる仮
想チャンネルのうちで未接続である仮想チャンネルの接
続要求があった場合にその接続要求を満足する帯域を確
保できなければ、仮想チャンネル別の優先プライオリテ
ィと保持プライオリティとに応じてすでに接続され、か
つ優先プライオリティおよび保持プライオリティの低い
仮想チャンネルのために現在確保されている帯域に未接
続である仮想チャンネルVCrを割り付けるとともに、
仮想チャンネル別の迂回もしくは切断の指示に応じて優
先プライオリティおよび保持プライオリティの低い仮想
チャンネルを他伝送ルートに迂回もしくは回線切断させ
るようにしたので、接続要求を受け入れる余地のない伝
送ルート(リンク)に対しても、障害または輻輳によっ
て接続要求のあった優先プライオリティおよび保持プラ
イオリティの高い仮想チャンネルが割り込むとともに、
その割り込みで溢れた仮想チャンネルが単に迂回するだ
けでなく必要に応じて回線切断される。これによって、
連鎖的に発生するなどの不要な迂回動作が抑制されるこ
とでATM交換装置内の処理不可が抑えられ、かつルー
ト決定後でも要求帯域の割り当てが行われることで通信
上重要な位置づけのパスが確保されることから、端末間
における要求品質の確保を実現することが可能である。
【0075】(実施の形態4)さて、前述した実施の形
態3では、特に切断と迂回との間で切替対象となるVC
としての優先性を定義していなかったが、以下に説明す
る実施の形態4のように、“切断”の指定のVCを障害
または輻輳により他リンクより割り込んできた要求VC
rによって切替対象となるVCとして優先的に扱うよう
にしてもよい。
【0076】図12はこの発明の実施の形態4によるリ
ンク内既設定VCテーブルの一例を示す図である。図1
2に示したリンク内既設定VCテーブル61は、切断指
定を優先させるため、切断パラメータに“切断”が定義
されている仮想チャンネルVCを優先すなわちテーブル
番号の若い方に配置している。
【0077】このように、実施の形態4によれば、切断
指定を第1に優先し、その切断指定をしている仮想チャ
ンネルVCのなかでつぎに優先プライオリティによる優
先度を与え、さらに保持プライオリティを与えるように
したので、障害または輻輳による迂回動作から連鎖的に
発生する迂回動作をさらに抑制することが可能である。
【0078】(実施の形態5)さて、前述した実施の形
態1では、迂回判断のために優先プライオリティを適用
していたが、以下に説明する実施の形態5のように、優
先プライオリティ定義の替わりにVCを通過するATM
セル内のCLP(Cel Loss Priorit
y)フラグによりその仮想チャンネルVCの属性を決定
づけることで代用できる。すなわち、CLP=1の場合
には優先度が低い仮想チャンネルVCとして扱い、CL
P=0の場合には優先度が高いVCとして扱うことでそ
の代用が可能となる。
【0079】このように、実施の形態5によれば、上述
したCLPフラグはATM交換機接続の端末の責任にお
いてタギングされる場合と、ATM交換機内でトラヒッ
ク状態に応じてタギングされる場合が考えられるが、A
TM交換機内の設定データを変更することなくダイナミ
ックに優先順位が決定されるので、現実に即した迂回制
御が可能である。
【0080】(実施の形態6)さて、前述した実施の形
態4では、切断パラメータを適用していたが、以下に説
明する実施の形態6のように、切断パラメータの替わり
に前述の実施の形態5で説明したCLPフラグを適用
し、そのCLPフラグによりその仮想チャンネルVCの
属性を決定づけてもよい。すなわち、CLP=1の場合
には優先度が低いVCとして扱い、CLP=0の場合に
は優先度か高いVCとして扱うことで可能となる。
【0081】このように、実施の形態6によれば、前述
した実施の形態5よりは障害または輻輳による迂回動作
から連鎖的に発生する迂回動作をさらに抑制することが
可能である。
【0082】(実施の形態7)さて、前述した実施の形
態1〜6では、プライオリティ定義テーブルをVC単位
に定義していたが、以下に説明する実施の形態7のよう
に、プライオリティ定義テーブルの定義をVP単位で扱
うようにしてもよい。これにより、ATM交換機におけ
るVPスイッチングのパスに対しても対応することが可
能である。
【0083】このように、実施の形態7によれば、プラ
イオリティ定義テーブルの定義をVP単位で扱うように
したので、図3,図4,図5で示されるVPI/VCI
番号にて、VCIをドントケア(don’t Car
e)扱いにすることで実現することが可能となり、VP
スイッチングに対する処理が可能となる
【0084】(実施の形態8)さて、前述した実施の形
態1〜7では、プライオリティ定義テーブルをVC単
位,VP単に定義していたが、以下に説明する実施の形
態8のように、プライオリティ定義テーブルの定義をV
Cレンジ単位またはVPレンジ単位で定義するようにし
てもよい。
【0085】図13はこの本発明の実施の形態8による
プライオリティ定義テーブルの一例を示す図である。図
13に示したプライオリティ定義テーブル71は、基本
的には実施の形態3のプライオリティ定義テーブル51
と同様のテーブルであり、相違する点としてVPIまた
はVCIにレンジを設けた構成である。例えば、仮想チ
ャンネルVC1には、32〜52のレンジでVCIが定
義され、仮想チャンネルVC4には、3〜10のレンジ
でVPIが定義されている。これにより、VPIまたV
CIのレンジ単位で仮想チャンネルVCの属性を区別す
るようなATM交換機に接続する端末にも柔軟に対応で
きる。
【0086】このように、実施の形態8によれば、プラ
イオリティ定義テーブルの定義をVCレンジ単位または
VPレンジ単位で定義するようにしたので、ATM交換
機内のテーブル容量を最小に抑えることが可能となり、
かつ処理時間を短縮することが可能となる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、通信上の障害発生,輻輳などにより複数の異なる仮
想チャンネルのうちで未接続である仮想チャンネルの接
続要求があった場合にその接続要求を満足する帯域を確
保できなければ、複数の異なる仮想チャンネル別の帯域
割り付けの度合いを示す優先度に応じてすでに接続さ
れ、かつ優先度の低い仮想チャンネルのために現在確保
されている帯域に未接続である仮想チャンネルを割り付
けるようにしたので、接続要求を受け入れる余地のない
伝送ルート(リンク)に対しても、障害または輻輳によ
って接続要求のあった優先度の高い仮想チャンネルが割
り込み、これによって、ルート決定後でも要求帯域の割
り当てが行われ、通信上重要な位置づけのパスが確保さ
れることから、端末間における要求品質の確保を実現す
ることが可能なATM交換システムが得られるという効
果を奏する。
【0088】つぎの発明によれば、優先度の低い仮想チ
ャンネルを他伝送ルートに迂回させるようにしたので、
優先度の低さだけで仮想チャンネルを切断せず、ネット
ワーク上での通信を保持することが可能なATM交換シ
ステムが得られるという効果を奏する。
【0089】つぎの発明によれば、通信上の障害発生,
輻輳などにより複数の異なる仮想チャンネルのうちで未
接続である仮想チャンネルの接続要求があった場合にそ
の接続要求を満足する帯域を確保できなければ、複数の
異なる仮想チャンネル別の帯域割り付けの度合いを示す
優先度と伝送ルートの切り替え禁止の度合いを示す保持
度とに応じてすでに接続され、かつ優先度および保持度
の低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯域
に未接続である仮想チャンネルを割り付けるようにした
ので、接続要求を受け入れる余地のない伝送ルート(リ
ンク)に対しても、障害または輻輳によって接続要求の
あった優先度および保持度の高い仮想チャンネルが割り
込み、これによって、ルート決定後でも要求帯域の割り
当てが行われ、通信上重要な位置づけのパスが確保され
ることから、端末間における要求品質の確保を実現する
ことが可能なATM交換システムが得られるという効果
を奏する。
【0090】つぎの発明によれば、優先度および保持度
の低い仮想チャンネルを他伝送ルートに迂回させるよう
にしたので、優先度および保持度の低さだけで仮想チャ
ンネルを切断せず、ネットワーク上での通信を保持する
ことが可能なATM交換システムが得られるという効果
を奏する。
【0091】つぎの発明によれば、通信上の障害発生,
輻輳などにより複数の異なる仮想チャンネルのうちで未
接続である仮想チャンネルの接続要求があった場合にそ
の接続要求を満足する帯域を確保できなければ、複数の
異なる仮想チャンネル別の帯域割り付けの度合いを示す
優先度と伝送ルートの切り替え禁止の度合いを示す保持
度とに応じてすでに接続され、かつ優先度および保持度
の低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯域
に未接続である仮想チャンネルを割り付けるとともに、
複数の異なる仮想チャンネル別の迂回もしくは切断の指
示に応じて優先度および保持度の低い仮想チャンネルを
他伝送ルートに迂回もしくは回線切断させるようにした
ので、接続要求を受け入れる余地のない伝送ルート(リ
ンク)に対しても、障害または輻輳によって接続要求の
あった優先度および保持度の高い仮想チャンネルが割り
込むとともに、その割り込みで溢れた仮想チャンネルが
単に迂回するだけでなく必要に応じて回線切断され、こ
れによって、不要な迂回動作が抑制されることでATM
交換装置内の処理不可が抑えられ、かつルート決定後で
も要求帯域の割り当てが行われることで通信上重要な位
置づけのパスが確保されることから、端末間における要
求品質の確保を実現することが可能なATM交換システ
ムが得られるという効果を奏する。
【0092】つぎの発明によれば、切断指定を第1に優
先し、その切断指定をしている仮想チャンネルVCのな
かでつぎに優先プライオリティによる優先度を与え、さ
らに保持プライオリティを与えるようにしたので、障害
または輻輳による迂回動作から連鎖的に発生する迂回動
作をさらに抑制することが可能なATM交換システムが
得られるという効果を奏する。
【0093】つぎの発明によれば、ATMセル内のCL
Pフラグによりその仮想チャンネルVCの属性を決定づ
けることで、例えば、CLP=1の場合には優先度が低
い仮想チャンネルVCとして扱い、CLP=0の場合に
は優先度が高いVCとして扱うことができるので、AT
M交換装置内の設定データを変更することなくダイナミ
ックに優先順位が決定され、これによって、現実に即し
た迂回制御が可能なATM交換システムが得られるとい
う効果を奏する。
【0094】つぎの発明によれば、通信上の障害発生,
輻輳などにより複数の異なる仮想チャンネルのうちで未
接続である仮想チャンネルの接続要求があった場合にそ
の接続要求を満足する帯域を確保できなければ、複数の
異なる仮想チャンネル別の帯域割り付けの度合いを示す
優先度と伝送ルートの切り替え禁止の度合いを示す保持
度とに応じてすでに接続され、かつ優先度および保持度
の低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯域
に未接続である仮想チャンネルを割り付けるとともに、
複数の異なる仮想チャンネル別のCLPフラグに応じて
優先度および保持度の低い仮想チャンネルを他伝送ルー
トに迂回させるようにしたので、接続要求を受け入れる
余地のない伝送ルート(リンク)に対しても、CLPフ
ラグに応じて障害または輻輳によって接続要求のあった
優先度および保持度の高い仮想チャンネルを割り込め、
これによって、請求項5のように切断パラメータを適用
した場合と比べて、障害または輻輳による迂回動作から
連鎖的に発生する迂回動作をさらに抑制することが可能
なATM交換システムが得られるという効果を奏する。
【0095】つぎの発明によれば、優先度の定義を仮想
パス単位で扱うようにしたので、ATM交換装置におけ
るVPスイッチングのパスに対しても対応することが可
能なATM交換システムが得られるという効果を奏す
る。
【0096】つぎの発明によれば、ATMセル毎に与え
られる識別子に任意のレンジを与えて定義するようにし
たので、ATM交換装置内のテーブル容量を最小に抑え
ることが可能となり、かつ処理時間を短縮することが可
能なATM交換システムが得られるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるATM交換シ
ステムを示す構成図である。
【図2】 実施の形態1によるATM交換機の内部構成
例を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1によるリンク内既設定VCテー
ブルの一例を示す図である。
【図4】 実施の形態1によるプライオリティ定義テー
ブルの一例を示す図である。
【図5】 実施の形態1による迂回対象VC定義テーブ
ルの一例を示す図である。
【図6】 実施の形態1による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図7】 実施の形態1によるリソース割り当て要求を
説明する図である。
【図8】 実施の形態1によるVC迂回要求発生時の伝
送ルート(リンク内)のリソース割り付け処理を説明す
るフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態2によるプライオリテ
ィ定義テーブルの一例を示す図である。
【図10】 実施の形態2によるリンク内既設定VCテ
ーブルの一例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態3によるプライオリ
ティ定義テーブルを示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態4によるリンク内既
設定VCテーブルの一例を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態8によるプライオリ
ティ定義テーブルの一例を示す図である。
【図14】 従来例によるリソース割り当て要求を説明
する図である。
【図15】 従来例による動作を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
1,2,3,4 ATM交換機、11,12,13,1
4,15,16 回線、17a,17b,17c,17
d 端末、31,42,61 リンク内既設定VCテー
ブル、32,41,51,71 プライオリティ定義テ
ーブル、33迂回対象VC定義テーブル、34 ルーテ
ィングテーブル、36 ルート制御部、37 ATMス
イッチ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方
    路に複数のルートを有する複数のATM交換装置を回線
    に接続させ、前記各ATM交換装置に複数のルートを選
    択させることでATM交換を行うATM交換システムに
    おいて、 前記各ATM交換装置は、 自装置固有に、あらかじめ用意された複数の異なる仮想
    チャンネル別に、帯域割り付けの度合いを示す優先度を
    定義するパラメータ情報を対応付けて記憶するパラメー
    タ記憶手段と、 通信上の障害発生,輻輳などにより前記複数の異なる仮
    想チャンネルのうちで未接続である仮想チャンネルの接
    続要求があった場合に前記接続要求を満足する帯域を確
    保できるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により確保ができないという判断結果が得
    られた場合には、前記パラメータ記憶手段に記憶された
    パラメータ情報により定義される優先度に応じて前記複
    数の異なる仮想チャンネルのうちですでに接続され、か
    つ優先度の低い仮想チャンネルのために現在確保されて
    いる帯域に前記未接続である仮想チャンネルを割り付け
    る帯域割り付け手段と、 を備えたことを特徴とするATM交換システム。
  2. 【請求項2】 前記帯域割り付け手段は、前記優先度の
    低い仮想チャンネルを他伝送ルートに迂回させることを
    特徴とする請求項1に記載のATM交換システム。
  3. 【請求項3】 仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方
    路に複数のルートを有する複数のATM交換装置を回線
    に接続させ、前記各ATM交換装置に複数のルートを選
    択させることでATM交換を行うATM交換システムに
    おいて、 前記各ATM交換装置は、 自装置固有に、あらかじめ用意された複数の異なる仮想
    チャンネル別に、帯域割り付けの度合いを示す優先度、
    伝送ルートの切り替え禁止の度合いを示す保持度をそれ
    ぞれ定義するパラメータ情報を対応付けて記憶するパラ
    メータ記憶手段と、 通信上の障害発生,輻輳などにより前記複数の異なるチ
    ャンネルのうちで未接続である仮想チャンネルの接続要
    求があった場合に前記接続要求を満足する帯域を確保で
    きるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により確保ができないという判断結果が得
    られた場合には、前記パラメータ記憶手段に記憶された
    パラメータ情報により定義される優先度と保持度とに応
    じて前記複数の異なる仮想チャンネルのうちですでに接
    続され、かつ優先度および保持度の低い仮想チャンネル
    のために現在確保されている帯域に前記未接続である仮
    想チャンネルを割り付ける帯域割り付け手段と、 を備えたことを特徴とするATM交換システム。
  4. 【請求項4】 前記帯域割り付け手段は、前記優先度お
    よび保持度の低い仮想チャンネルを他伝送ルートに迂回
    させることを特徴とする請求項3に記載のATM交換シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方
    路に複数のルートを有する複数のATM交換装置を回線
    に接続させ、前記各ATM交換装置に複数のルートを選
    択させることでATM交換を行うATM交換システムに
    おいて、 前記各ATM交換装置は、 自装置固有に、あらかじめ用意された複数の異なる仮想
    チャンネル別に、帯域割り付けの度合いを示す優先度、
    伝送ルートの切り替え禁止の度合いを示す保持度、切断
    もしくは迂回の指定をそれぞれ定義するパラメータ情報
    を対応付けて記憶するパラメータ記憶手段と、 通信上の障害発生,輻輳などにより前記複数の異なる仮
    想チャンネルのうちで未接続である仮想チャンネルの接
    続要求があった場合に前記接続要求を満足する帯域を確
    保できるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により確保ができないという判断結果が得
    られた場合には、前記パラメータ記憶手段に記憶された
    パラメータ情報により定義される優先度と保持度とに応
    じて前記複数の異なる仮想チャンネルのうちですでに接
    続され、かつ優先度および保持度の低い仮想チャンネル
    のために現在確保されている帯域に前記未接続である仮
    想チャンネルを割り付けるとともに、前記パラメータ記
    憶手段に記憶されたパラメータ情報により定義される迂
    回もしくは切断の指示に応じて前記優先度および保持度
    の低い仮想チャンネルを他伝送ルートに迂回もしくは回
    線切断させる帯域割り付け手段と、 を備えたことを特徴とするATM交換システム。
  6. 【請求項6】 前記帯域割り付け手段は、前記未接続で
    ある仮想チャンネルを割り付ける場合、前記切断の指定
    が定義された仮想チャンネルを第1に優先し、その切断
    が指定された仮想チャンネルのなかでつぎに優先度を優
    先し、さらにその優先度が定義された仮想チャンネルの
    なかで保持度を優先させることを特徴とする請求項5に
    記載のATM交換システム。
  7. 【請求項7】 仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方
    路に複数のルートを有する複数のATM交換装置を回線
    に接続させ、前記各ATM交換装置に複数のルートを選
    択させることでATM交換を行うATM交換システムに
    おいて、 前記各ATM交換装置は、 自装置固有に、あらかじめ用意された複数の異なる仮想
    チャンネル別に、帯域割り付けの度合いを示す優先度を
    定義するATMセル内のCLP(Cel Loss P
    riority)フラグを対応付けて記憶するフラグ記
    憶手段と、 通信上の障害発生,輻輳などにより前記複数の異なる仮
    想チャンネルのうちで未接続である仮想チャンネルの接
    続要求があった場合に前記接続要求を満足する帯域を確
    保できるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により確保ができないという判断結果が得
    られた場合には、前記フラグ記憶手段に記憶されたCL
    Pフラグにより定義される優先度に応じて前記複数の異
    なる仮想チャンネルのうちですでに接続され、かつ優先
    度の低い仮想チャンネルのために現在確保されている帯
    域に前記未接続である仮想チャンネルを割り付ける帯域
    割り付け手段と、 を備えたことを特徴とするATM交換システム。
  8. 【請求項8】 仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方
    路に複数のルートを有する複数のATM交換装置を回線
    に接続させ、前記各ATM交換装置に複数のルートを選
    択させることでATM交換を行うATM交換システムに
    おいて、 前記各ATM交換装置は、 自装置固有に、あらかじめ用意された複数の異なる仮想
    チャンネル別に、帯域割り付けの度合いを示す優先度、
    伝送ルートの切り替え禁止の度合いを示す保持度、帯域
    割り付けの度合いを示す優先度を示すATMセル内のC
    LP(CelLoss Priority)をそれぞれ
    定義するパラメータ情報を対応付けて記憶するパラメー
    タ記憶手段と、 通信上の障害発生,輻輳などにより前記複数の異なる仮
    想チャンネルのうちで未接続である仮想チャンネルの接
    続要求があった場合に前記接続要求を満足する帯域を確
    保できるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により確保ができないという判断結果が得
    られた場合には、前記パラメータ記憶手段に記憶された
    パラメータ情報により定義される優先度と保持度とに応
    じて前記複数の異なる仮想チャンネルのうちですでに接
    続され、かつ優先度および保持度の低い仮想チャンネル
    のために現在確保されている帯域に前記未接続である仮
    想チャンネルを割り付けるとともに、前記パラメータ記
    憶手段に記憶されたパラメータ情報により定義されるC
    LPに基づく優先度に応じて前記優先度および保持度の
    低い仮想チャンネルを他伝送ルートに迂回もしくは回線
    切断させる帯域割り付け手段と、 を備えたことを特徴とするATM交換システム。
  9. 【請求項9】 仮想チャンネルを収容し、かつ同一出方
    路に複数のルートを有する複数のATM交換装置を回線
    に接続させ、前記各ATM交換装置に複数のルートを選
    択させることでATM交換を行うATM交換システムに
    おいて、 前記各ATM交換装置は、 自装置固有に、あらかじめ用意された複数の異なる仮想
    パス別に、帯域割り付けの度合いを示す優先度を定義す
    るパラメータ情報を対応付けて記憶するパラメータ記憶
    手段と、 通信上の障害発生,輻輳などにより前記複数の異なる仮
    想パスのうちで未接続である仮想パスの接続要求があっ
    た場合に前記接続要求を満足する帯域を確保できるか否
    かを判断する判断手段と、 前記判断手段により確保ができないという判断結果が得
    られた場合には、前記パラメータ記憶手段に記憶された
    パラメータ情報により定義される優先度に応じて前記複
    数の異なる仮想パスのうちですでに接続され、かつ優先
    度の低い仮想パスのために現在確保されている帯域に前
    記未接続である仮想パスを割り付ける帯域割り付け手段
    と、 を備えたことを特徴とするATM交換システム。
  10. 【請求項10】 前記パラメータ記憶手段はATMセル
    毎に与えられる識別子を対応付けて記憶しており、前記
    識別子は任意のレンジを有することを特徴とする請求項
    1〜6,9のいずれか一つに記載のATM交換システ
    ム。
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