JP6127866B2 - 通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラム - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラムに関する。
近年、遠方等に設置される端末装置が収集した情報をデータセンタ等で一括して管理する技術が知られている。例えば、検針メータや防犯センサなどに無線端末を設置し、無線端末がセンサ等からセンサデータを収集して、管理装置に送信する。また、無線端末は、センサデータをVPN(Virtual Private Network)通信等で管理装置に送信することで、漏洩等のリスク回避を行い、セキュリティを向上させている。
特表2002−508123号公報 特表2005−500741号公報 国際公開第2007/141840号
しかしながら、上記技術では、データに適した経路を選択して送信することができない。例えば、各端末装置がVPN通信などの暗号化通信でセンサデータを送信する場合、管理装置が高負荷になって処理遅延が発生する危険性が高くなる。一方、各端末装置が非暗号化通信でセンサデータを送信する場合、漏洩等の危険性が高くなる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、データに適した経路を選択することができる通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラムを提供することを目的とする。
本願の開示する通信制御装置は、一つの態様において、端末装置からデータを受信する受信部を有する。通信制御装置は、前記データを送信した前記端末装置の位置情報と地図情報に基づいて、前記受信部によって受信されたデータの重要度を判定する判定部を有する。通信制御装置は、前記判定部によって判定された重要度に対応する通信経路を選択する選択部を有する。通信制御装置は、前記選択部によって選択された通信経路で、前記データを宛先に送信する送信部を有する。
本願の開示する通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラムの一つの態様によれば、データに適した経路を選択することができる。
図1は、実施例1に係るシステムの全体構成例を示す図である。 図2は、実施例1に係るゲートウェイ装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 図3は、位置情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 図4は、切替情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 図5は、実施例1に係るセンタサーバの機能構成を示す機能ブロック図である。 図6は、カテゴリ定義DBに記憶される情報の例を示す図である。 図7は、リスク定義DBに記憶される情報の例を示す図である。 図8は、切替基準DBに記憶される情報の例を示す図である。 図9は、実施例1に係るゲートウェイ装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、実施例1に係るセンタサーバが実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、実施例2に係る位置情報が更新された場合の処理の流れを示すシーケンス図である。 図12は、実施例2に係る周辺の環境情報が更新された場合の処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、実施例3に係るリスク定義DBに記憶される情報の例を示す図である。 図14は、実施例3に係る切替情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 図15は、実施例4に係るリスク定義DBに記憶される情報の例を示す図である。 図16は、実施例4に係るゲートウェイ装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図17は、ハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。各実施例は、矛盾のない範囲内で適宜組み合わせることができる。
[全体構成]
図1は、実施例1に係るシステムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、このシステムは、端末装置1、端末装置2、ゲートウェイ装置(以下、「GW装置」と記載する場合がある)10、センタサーバ30、地図情報サーバ50を有する。なお、ここで示した装置の数等は例示であり、図示した数に限定されない。
端末装置1および端末装置2は、検針メータや防犯センサに設置される無線端末であり、アドホックネットワークを介してGW装置10と通信を実行する。例えば、各端末装置は、検針メータや防犯センサ等からセンサデータを定期的に取得してGW装置10に送信する。各端末装置の例としては、携帯端末、スマートフォン、ノードパソコンなどを採用することができる。なお、端末装置とセンサ等は、同じ筐体で実現されてもよく、別々の筐体であってもよい。
GW装置10は、各端末装置からセンサデータを受信してセンタサーバ30に送信する装置である。このGW装置10は、端末装置等で形成されるアドホックネットワークと、センタサーバ30が設置される社内ネットワークとを接続するゲートウェイとして動作する。GW装置10は、インターネットなどの非暗号化通信網である物理網3や、当該物理網3上に構築された暗号化通信網であるVPN4を用いて、受信したセンサデータをセンタサーバ30に送信する。
センタサーバ30は、各端末装置が送信したセンサデータを一括して管理するサーバ装置であり、データセンタ等に設置される。このセンタサーバ30は、物理網3やVPN4によってGW装置10と接続され、GW装置10を介して、各端末装置が送信したセンサデータを受信する。なお、本実施例では、GW装置10とセンタサーバ30とが別々の筐体で実現される例を説明するが、同じ筐体で実現されてもよい。
地図情報サーバ50は、ランドマーク、教育機関、公共機関などの情報が含まれる地図データを保持するサーバ装置である。この地図情報サーバ50は、インターネットなどを介して、センタサーバ30と接続される。地図情報サーバ50が保持する地図データは、緯度経度などで表される位置情報によって、ランドマーク等を特定することができる。
このような状況において、GW装置10は、端末装置1または端末装置2からセンサデータを受信する。GW装置10は、センサデータを送信した端末装置の位置情報と地図データに基づいて判定された、センサデータの重要度に対応する通信経路を選択する。その後、GW装置10は、選択された通信経路で、センサデータをセンタサーバ30に送信する。
このように、GW装置10は、センサの位置から特定するセンサ周辺のランドマーク等に基づいて、センサデータの重要度が高いと判定した場合はVPN4で送信する。また、GW装置10は、センサデータの重要度が低い場合は物理網3で送信する。この結果、GW装置10は、セキュリティレベルに適した経路を選択できる。
[ゲートウェイ装置の構成]
図2は、実施例1に係るゲートウェイ装置の機能構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、GW装置10は、通信処理部11、記憶部12、制御部15を有する。なお、ここで挙げた処理部は例示であり、これに限定されるものではなく、入力部や表示部など他の処理部を有していてもよい。
通信処理部11は、他の装置との無線通信や有線通信を制御する通信インタフェースである。例えば、通信処理部11は、各端末装置からセンサデータを受信する。また、通信処理部11は、物理網3またはVPN4で、センタサーバ30から後述する切替情報などを受信する。また、通信処理部11は、物理網3またはVPN4で、各端末装置の位置情報をセンタサーバ30に送信する。また、通信処理部11は、物理網3またはVPN4で、各端末装置から受信したセンサデータをセンタサーバ30に送信する。
記憶部12は、メモリやハードディスクなどの記憶装置であり、位置情報DB(DataBase)12aと切替情報DB12bとを有する。また、記憶部12は、制御部15が実行するプログラム、各種データ等を記憶する。
位置情報DB12aは、端末装置が設置される位置情報を記憶するデータベースである。ここで記憶される情報は、管理者等によって設定、更新される。図3は、位置情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
図3に示すように、位置情報DB12aは、「端末装置、位置」を対応付けて記憶する。ここで記憶される「端末装置」は、端末装置を識別する識別子であり、例えばホスト名などが該当する。「位置」は、端末装置が設置される位置を特定する情報であり、例えば緯度経度などが該当する。
図3の場合、端末装置1である「機器1」は位置情報Aで特定される位置に設定されており、端末装置2である「機器2」は位置情報Bで特定される位置に設定されていることを示している。なお、位置情報DB12aは、端末装置のIP(Internet Protocol)アドレスやMAC(Media Access Control)アドレスをさらに対応付けて記憶することもできる。
切替情報DB12bは、センサデータをセンタサーバ30へ送信する際の通信経路を記憶するデータベースである。図4は、切替情報DBに記憶される情報の例を示す図である。図4に示すように、切替情報DB12bは、「端末装置、ネットワーク」を対応付けて記憶する。
ここで記憶される「端末装置」は、端末装置を識別する識別子であり、例えばホスト名などが該当する。「ネットワーク」は、センサデータをセンタサーバ30へ送信する際の通信経路を示す情報である。図4の場合、機器1から受信したセンサデータは、VPN4でセンタサーバ30に送信することを示す。機器2から受信したセンサデータは、物理網3でセンタサーバ30に送信することを示す。
制御部15は、GW装置10の全体的な制御を司る処理部であり、位置送信部16、変化検出部17、受信部18、選択部19、送信部20を有する。例えば、制御部15は、プロセッサなどの電子回路であり、各処理部は、プロセッサが有する電子回路やプロセッサが実行するプロセスなどに該当する。また、ここで示した処理部は、一例であり、これに限定されるものではなく、制御部15は、他の処理部を有していてもよい。
位置送信部16は、端末装置の位置情報をセンタサーバ30に送信する処理部である。具体的には、位置送信部16は、位置情報DB12aに端末装置の位置情報が格納されたことを検出した場合、位置情報DB12aから端末装置の位置情報を取得して、センタサーバ30に送信する。また、位置送信部16は、変化検出部17によって端末装置の位置情報が更新されたことが通知されると、更新された位置情報を位置情報DB12aから取得してセンタサーバ30に送信する。
なお、位置送信部16が端末装置の位置情報を送信する際に使用するネットワークは、任意に設定することができる。具体的には、位置送信部16は、物理網3で送信してもよく、VPNソフトウェアを起動してセンタサーバ30との間でVPN4を構築して、VPN4で送信することもできる。例えば、位置送信部16は、GW装置10とセンタサーバ30との間の通信量を監視し、通信量が少ない場合はVPN4で送信し、通信量が多い場合は物理網3で送信するなどの制御も実行することができる。
変化検出部17は、端末装置の位置情報の変化を検出する処理部である。具体的には、変化検出部17は、位置情報DB12aに登録されている位置情報を監視し、位置情報が更新された場合には、更新されたことを位置送信部16に通知する。
受信部18は、位置送信部16が送信した位置情報に対する応答を受信する処理部である。具体的には、受信部18は、後述する切替情報をセンタサーバ30から受信し、端末装置と切替情報とを対応付けて切替情報DB12bに格納する。
また、受信部18は、各端末装置から無線通信でセンサデータを受信する処理部である。受信部18は、受信したセンサデータを選択部19に出力する。ここで受信されるセンサデータには、各端末装置と接続される防犯センサ等が検出したアラーム、検出した事象を示すイベント情報などが含まれる。
選択部19は、センサデータの送信元に対応するネットワークを選択する処理部である。具体的には、選択部19は、受信部18から入力されたセンサデータのヘッダ等から送信元の端末装置1(機器1)を特定する。そして、選択部19は、切替情報DB12bを参照し、端末装置1(機器1)に対応付けられるネットワーク「VPN」を選択する。その後、選択部19は、受信したセンサデータと、選択されたネットワークが「VPN」であることとを、送信部20に出力する。
別の例では、選択部19は、受信部18から入力されたセンサデータのヘッダ等から送信元の端末装置2(機器2)を特定する。そして、選択部19は、切替情報DB12bを参照し、端末装置2(機器2)に対応付けられるネットワーク「物理網」を選択する。その後、選択部19は、受信したセンサデータと、選択されたネットワークが「物理網」であることとを、送信部20に出力する。
送信部20は、選択部19によって選択されたネットワークで、受信されたセンサデータを宛先に送信する処理部である。例えば、送信部20は、受信したセンサデータと、選択されたネットワーク「VPN」とが選択部19から入力されると、VPNソフトウェア等を起動して、センサデータの宛先であるセンタサーバ30との間でVPN4を確立する。その後、送信部20は、VPN4でセンサデータをセンタサーバ30に送信する。
別の例では、送信部20は、受信したセンサデータと、選択されたネットワーク「物理網」とが選択部19から入力されると、物理網3でセンサデータをセンタサーバ30に送信する。
[センタサーバの構成]
図5は、実施例1に係るセンタサーバの機能構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、センタサーバ30は、通信処理部31、記憶部32、制御部35を有する。なお、ここで挙げた処理部は例示であり、これに限定されるものではなく、入力部や表示部など他の処理部を有していてもよい。
通信処理部31は、他の装置との無線通信や有線通信を制御する通信インタフェースである。例えば、通信処理部31は、物理網3やVPN4を介して、各端末装置の位置情報やセンサデータをGW装置10から受信する。また、通信処理部31は、物理網3やVPN4を介して、各端末装置に対する切替情報をGW装置10に送信する。
記憶部32は、メモリやハードディスクなどの記憶装置であり、位置情報DB32aとカテゴリ定義DB32bとリスク定義DB32cと切替基準DB32dとを有する。また、記憶部32は、制御部35が実行するプログラム、各種データ等を記憶する。
位置情報DB32aは、端末装置の位置情報を記憶するデータベースである。具体的には、位置情報DB32aは、ゲートウェイ装置10から受信した端末情報および位置情報と、後述する選択部39等によって選択された切替情報とを対応付けて記憶する。
カテゴリ定義DB32bは、地図データによって特定されるランドマーク等をカテゴライズした情報を記憶するデータベースである。なお、ここで記憶される情報は、センタサーバ30や管理者によって定期的に更新される。図6は、カテゴリ定義DBに記憶される情報の例を示す図である。図6に示すように、カテゴリ定義DB32bは、「カテゴリ、周辺のランドマーク」を対応付けて記憶する。
ここで記憶される「カテゴリ」は、周辺の環境によって特定されるカテゴリである。「周辺のランドマーク」は、カテゴリに属するランドマーク等である。図6の場合、銀行や信用金庫等は、金融機関にカテゴライズされ、各種店舗やコンビニ等は、一般店舗にカテゴライズされ、事務所等は、オフィス街にカテゴライズされ、住宅等は、住宅街にカテゴライズされ、工場は、工場地域にカテゴライズされることを示す。
リスク定義DB32cは、周辺環境ごとにデータ漏洩の危険度を記憶するデータベースである。すなわち、リスク定義DB32cは、端末装置の周辺環境によって、当該端末装置が送信するセンサデータの重要度を判定する情報を記憶する。なお、ここで記憶される情報は、管理者によって定期的に更新される。図7は、リスク定義DBに記憶される情報の例を示す図である。
図7に示すように、リスク定義DB32cは、「カテゴリ、リスク値」を対応付けて記憶する。ここで記憶される「カテゴリ」は、カテゴリ定義DB32bに記憶されるカテゴリと同様の情報である。「リスク値」は、データ漏洩の危険度、言い換えると、センサデータの重要度を示す情報である。
図7の場合、カテゴリ「金融機関」のリスク値が最も高く、そのリスク値が「120」であることを示し、カテゴリ「工場地域」のリスク値が最も低く、そのリスク値が「30」であることを示す。なお、いずれのカテゴリにも属さない場合は、リスク値「0」となることを示す。
切替基準DB32dは、データ漏洩の危険度、言い換えると、センサデータの重要度によって選択されるネットワークの情報を記憶するデータベースである。なお、ここで記憶される情報は、管理者によって定期的に更新される。図8は、切替基準DBに記憶される情報の例を示す図である。
図8に示すように、切替基準DB32dは、「リスク値、ネットワーク」を対応付けて記憶する。ここで記憶される「リスク値」は、リスク定義DB32cに記憶されるリスク値と同様の情報である。「ネットワーク」は、選択される通信網を特定する情報である。図8の場合、リスク値が「0〜100」の間は、「物理網」が選択され、リスク値が「101〜200」の間は、「VPN」が選択され、リスク値が「201以上」は、「専用線」が選択されることを示す。
制御部35は、センタサーバ30の全体的な制御を司る処理部であり、位置受信部36、特定部37、判定部38、選択部39、通知部40、データ受信部41を有する。例えば、制御部35は、プロセッサなどの電子回路であり、各処理部は、プロセッサが有する電子回路やプロセッサが実行するプロセスなどに該当する。また、ここで示した処理部は、一例であり、これに限定されるものではなく、制御部35は、他の処理部を有していてもよい。
位置受信部36は、各端末装置の位置情報を受信する処理部である。具体的には、位置受信部36は、GW装置10から、端末装置1や端末装置2の位置情報を受信し、受信した位置情報を特定部37に出力する。なお、位置受信部36が各端末装置の位置情報を受信する際に使用するネットワークは、任意に設定することができる。また、位置受信部36は、位置情報を含むパケットのヘッダ等から、端末装置を識別する識別子やIPアドレスなどを抽出することで、どの端末装置の位置情報かを特定することができる。また、位置受信部36は、受信した情報を位置情報DB32aに格納する。
特定部37は、各端末装置の位置情報と地図データとを用いて、各端末装置の周辺の環境情報を特定する処理部である。例えば、特定部37は、端末装置1の位置情報として緯度経度が位置受信部36から入力されると、地図情報サーバ50にアクセスして、当該緯度経度によって特定される位置周辺のランドマークの情報を取得する。そして、特定部37は、特定したランドマーク情報をキーにしてカテゴリ定義DB32bを検索して、端末装置の位置が該当するカテゴリを特定する。
一例を挙げると、特定部37は、地図情報サーバ50にアクセスして、端末装置1の位置周辺に「銀行」があることを特定する。すると、特定部37は、カテゴリ定義DB32bを参照して、ランドマーク情報である「銀行」に対応付けられるカテゴリが「金融機関」であることを特定する。つまり、特定部37は、端末装置1は金融機関の近くに設置されていると特定する。その後、特定部37は、「端末装置1、カテゴリ(金融機関)」を対応付けて判定部38に出力する。
判定部38は、端末装置の位置情報と地図データに基づいて、各端末装置から送信されるデータの重要度を判定する処理部である。つまり、判定部38は、端末装置の位置情報から、データが漏洩した場合の影響の大きさを判定する。
具体的には、判定部38は、特定部37から通知された「カテゴリ」をキーにしてリスク定義DB32cを検索し、当該カテゴリに対応付けられる「リスク値」を判定する。そして、判定部38は、判定した「リスク値」を選択部39に出力する。
上記例で説明すると、判定部38は、特定部37から「端末装置1、カテゴリ(金融機関)」を受信する。すると、判定部38は、リスク定義DB32cを参照して、「カテゴリ(金融機関)」に対応付けられる「リスク値」が「120」であることを特定する。そして、判定部38は、「端末装置1、リスク値(120)」を対応付けて、選択部39に出力する。
選択部39は、判定部38によって判定された重要度に対応する通信経路を選択する処理部である。つまり、選択部39は、データが漏洩した場合の影響の大きさから、データ通信に利用するネットワークを選択する。
具体的には、選択部39は、判定部38から通知された「リスク値」をキーにして切替基準DB32dを検索し、当該リスク値に対応付けられる「ネットワーク」を判定する。そして、選択部39は、判定した「ネットワーク」を通知部40に出力する。
上記例で説明すると、選択部39は、判定部38から、「端末装置1、リスク値(120)」を受信する。すると、選択部39は、切替基準DB32dを参照して、「リスク値(120)」に対応付けられる「ネットワーク」が「VPN」であることを特定する。そして、選択部39は、「端末装置1、ネットワーク(VPN)」を対応付けて、通知部40に出力する。
通知部40は、選択部39によって選択された通信経路をGW装置10に通知する処理部である。上記例で説明すると、通知部40は、選択部39から、「端末装置1、ネットワーク(VPN)」を受信する。この場合、通知部40は、位置受信部36によって受信されたパケットの応答として、「端末装置1、ネットワーク(VPN)」をGW装置10に送信する。この結果、GW装置10は、端末装置1から受信したセンサデータについては、VPN4でセンタサーバ30に送信すると決定する。
データ受信部41は、GW装置10を介して、各端末装置が送信したセンサデータを受信する処理部である。例えば、データ受信部41は、GW装置10からの要求等によって、VPNソフトウェアを起動してGW装置10との間でVPN4を構築し、VPN4でセンサデータを受信する。
また、データ受信部41は、VPN4を構築することなく、GW装置10との間で接続されている物理網3でセンサデータを受信する。また、データ受信部41は、GW装置10との間で別途構築されている専用線(図示せず)で、センサデータを受信する。
このように、データ受信部41は、漏洩された場合の危険度が高いほど、すなわち上記リスク値が高いほど、漏洩の危険性が低いセキュアなネットワークでセンサデータを受信する。
[GW装置の処理]
図9は、実施例1に係るゲートウェイ装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、GW装置10の位置送信部16は、管理者等から端末装置の位置情報の登録を受け付けると(S101)、位置情報DB12aに格納するとともに、当該位置情報をセンタサーバ30に送信する(S102)。
続いて、受信部18は、センタサーバ30から切替情報を受信すると(S103:Yes)、送信された位置情報に対応する端末装置と、受信した切替情報とを対応付けて切替情報DB12bに格納する(S104)。
その後、受信部18がセンサデータを受信すると(S105:Yes)、選択部19は、切替情報DB12bを参照して、当該センサデータの送信元の端末装置に対応付けられる切替情報を特定する(S106)。
そして、送信部20は、特定された切替情報がVPNである場合(S107:Yes)、センタサーバ30との間にVPN4を確立して(S108)、VPN4でセンタサーバ30にセンサデータを送信する(S109)。
一方、送信部20は、特定された切替情報がVPNでない場合(S107:No)、センタサーバ30との間を接続する物理網3で、センタサーバ30にセンサデータを送信する(S110)。なお、GW装置10は、S109およびS110の後は、S105に戻って、次のセンサデータを受信するまで待機する。
[センタサーバの処理]
図10は、実施例1に係るセンタサーバが実行する処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、センタサーバ30の位置受信部36は、端末装置の位置情報をGW装置10から受信する(S201:Yes)。
すると、特定部37は、受信された位置情報と、地図情報サーバ50が保持する地図データとから、端末装置周辺のランドマークを特定する(S202)。さらに、特定部37は、カテゴリ定義DB32bを参照し、特定したランドマークに対応するカテゴリを特定する(S203)。
そして、判定部38は、リスク定義DB32cを参照し、特定部37によって特定されたカテゴリに対応付けられるリスク値を判定する(S204)。ここで、判定部38は、特定部37によって複数のカテゴリが特定された場合、各カテゴリに対応付けられるリスク値のうち最大のリスク値を判定する。
続いて、選択部39は、切替基準DB32dを参照し、判定部38が判定したリスク値に対応付けられる切替情報(ネットワーク)を特定する(S205)。その後、通知部40は、選択部39によって選択された切替情報(ネットワーク)を、GW装置10に応答する(S206)。
[効果]
このように、GW装置10は、端末装置周辺のランドマークの情報から当該端末装置が送信するセンサデータの重要度を判定することができる。つまり、GW装置10は、端末装置周辺のランドマークの情報から、センサデータが漏洩した際の影響度の大きさを判定することができる。そして、GW装置10は、センサデータの重要度が高いほど、セキュアなネットワークでセンサデータを送信することができる。
この結果、センタサーバ30は、暗号化されたセンサデータの大量受信を抑止できるので、処理遅延を抑止できる。また、センタサーバ30は、重要なセンサデータの不用意な漏洩等を抑止できる。したがって、センタサーバ30は、セキュリティの確保と、処理遅延の抑止とを両立させることができる。
例えば、端末装置が、バス停付近の街灯が故障しているセンサデータを送信する場合、大きな危険性がないことから、センサデータの重要度(リスク値)が小さいと判定される。したがって、GW装置10は、物理網3で、当該センサデータをセンタサーバ30に送信する。
一方、端末装置が、銀行付近の街灯が故障しているセンサデータを送信する場合、ひったくりなどの犯罪が増加する可能性が高く、センサデータの重要度(リスク値)が高いと判定される。また、当該センサデータが悪意のある第3者にデータが漏洩したり、改ざんされたりすると、街灯の故障がいつまでも直されず犯罪を助長する可能性もあることから、センサデータの重要度(リスク値)が高いと判定される。したがって、GW装置10は、VPN4で、当該センサデータをセンタサーバ30に送信する。
ところで、端末装置の位置情報やランドマークの情報は更新されることがある。このような場合でも、端末装置が送信するセンサデータの重要度の変化に追従することができる。そこで、実施例2では、端末装置の位置情報やランドマークの情報が更新された場合に、切替情報を更新する例を説明する。
[位置情報の更新]
図11は、実施例2に係る位置情報が更新された場合の処理の流れを示すシーケンス図である。図11に示すように、GW装置10の変化検出部17は、位置情報DB12aを定期的に監視し、端末装置の位置情報が更新されたことを検出する(S301)。
GW装置10の位置送信部16は、変化検出部17によって位置情報の変化が検出されると、変化した位置情報を位置情報DB12aから取得して、センタサーバ30に送信する(S302とS303)。
そして、センタサーバ30は、GW装置10から受信した新たな位置情報についてS304からS308を実行する。なお、S304からS308の処理は、S201からS205と同様の処理なので、詳細な説明は省略する。
その後、センタサーバ30の通知部40は、新たな位置情報から選択された切替情報を、GW装置10に応答する(S309とS310)。そして、GW装置10の受信部18は、新たな位置情報に位置が変更された端末装置と、新たな位置情報に対応する切替情報とを対応付けて切替情報DB12bに格納する(S311)。
[周辺環境の更新]
図12は、実施例2に係る周辺の環境情報が更新された場合の処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すように、センタサーバ30の特定部37は、各端末装置の位置情報に対応する地図データを監視する(S401)。
そして、特定部37は、地図データの更新を検出すると(S402:Yes)、位置情報DB32aに登録されている各端末装置についてS403からS409を実行する。
具体的には、特定部37は、新たな地図データを用いて、位置情報DB32aに登録されている各端末装置の位置情報周辺のランドマークを特定する(S403)。続いて、特定部37は、カテゴリ定義DB32bを参照して、特定したランドマークのカテゴリを特定する(S404)。
そして、判定部38は、リスク定義DB32cを参照し、特定部37が特定したカテゴリに対応するリスク値を判定する(S405)。続いて、選択部39は、切替基準DB32dを参照し、判定部38が判定したリスク値に対応付けられる切替情報(ネットワーク)を特定する(S406)。
そして、選択部39は、位置情報DB32aを参照し、今回選択された切替情報が既に記憶されている切替情報から変化しているか否かを判定する(S407)。ここで、選択部39は、切替情報が変化している場合(S407:Yes)、新しい切替情報を該当端末装置に送信する(S408)。その後、選択部39は、該当端末装置の位置情報と新たな切替情報とを対応付けて、位置情報DB32aに格納する(S409)。
なお、選択部39は、切替情報が変化している場合(S407:No)、S401以降の処理を繰り返す。
[効果]
このように、センタサーバ30やGW装置10は、端末装置の位置情報やランドマークの情報の更新を検出して、端末装置が送信するセンサデータの重要度の変化に追従することができる。この結果、センタサーバ30やGW装置10は、位置情報の変化等が発生した場合であっても、センサデータに適した経路を選択することができる。
ところで、実施例1では、端末装置の位置情報から経路を選択する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えばイベント内容によって経路を選択することができる。そこで、実施例3では、端末装置の位置情報とイベント内容によって経路を選択する例を説明する。
図13は、実施例3に係るリスク定義DBに記憶される情報の例を示す図である。センタサーバ30は、図13に示すリスク定義DB32cを保持する。実施例3に係るリスク定義DB32cは、図13に示すように、「カテゴリ、イベント種別、値、リスク値」を対応付けて記憶する。
ここで記憶される「カテゴリ」は、周辺の環境によって特定されるカテゴリである。「イベント種別」は、センサデータが通知するイベントの種別を特定する情報である。「値」は、センサデータが通知するイベントの内容を特定する情報であり、例えばセンシングによって得られた値などである。「リスク値」は、センサデータの重要度を示す情報である。
図13の場合、カテゴリ「金融機関」において、「故障」を知らせる「防犯」のイベントデータは、リスク値が「120」であることを示す。また、カテゴリ「金融機関」において、「点灯」を知らせる「街灯」のイベントデータは、リスク値が「0」であることを示す。
このような情報を保持するセンタサーバ30は、端末装置の位置情報からランドマークのカテゴリが「金融機関」と判定された場合、図13に示したリスク定義DB32cに記憶される情報に基づいた切替情報を応答する。
例えば、センタサーバ30は、リスク定義DB32cを参照して、「イベント種別=街灯、値=点灯」の場合には、リスク値「0」に対応する切替情報「物理網」を特定する。また、センタサーバ30は、「イベント種別=街灯、値=故障」の場合には、リスク値「20」に対応する切替情報「物理網」を特定する。また、センタサーバ30は、「イベント種別=防犯、値=開始」の場合には、リスク値「30」に対応する切替情報「物理網」を特定する。また、センタサーバ30は、「イベント種別=防犯、値=故障」の場合には、リスク値「120」に対応する切替情報「VPN」を特定する。
この結果、センタサーバ30は、「イベント種別=街灯、値=点灯、切替情報=物理網」、「イベント種別=街灯、値=故障、切替情報=物理網」をGW装置10に送信する。同様に、センタサーバ30は、「イベント種別=防犯、値=開始、切替情報=物理網」、「イベント種別=防犯、値=故障、切替情報=VPN」をGW装置10に送信する。
なお、センタサーバ30は、端末装置が設置されるセンサの用途が予め分かっている場合やGW装置10からイベントの特定を受けた場合には、該当する情報だけを送信することができる。例えば、センタサーバ30は、「イベント種別=防犯」について要求された場合、「イベント種別=防犯、値=開始、切替情報=物理網」と「イベント種別=防犯、値=故障、切替情報=VPN」だけをGW装置10に送信する。
一方、GW装置10は、センタサーバ30から受信した上記切替情報を切替情報DB12bに格納し、格納した切替情報に基いてネットワークを選択して、センサデータをセンタサーバ30に送信する。
図14は、実施例3に係る切替情報DBに記憶される情報の例を示す図である。図14に示すように、切替情報DB12bは、「端末装置、イベント種別、値、ネットワーク」を対応付けて記憶する。これらの情報は、センタサーバ30から受信する切替情報から取得することができる。
ここで記憶される「端末装置」は、端末装置を識別する識別子であり、例えばホスト名などが該当する。「イベント種別」は、センサデータが通知するイベントの種別を特定する情報である。「値」は、センサデータが通知するイベントの内容を特定する情報であり、例えばセンシングによって得られた値などである。「ネットワーク」は、センサデータをセンタサーバ30へ送信する際の通信経路を示す情報である。
図14の場合、GW装置10は、機器2から受信したセンサデータのイベント種別が「防犯」かつ値が「開始」である場合、物理網3で、当該センサデータをセンタサーバ30に送信することを示す。また、GW装置10は、機器2から受信したセンサデータのイベント種別が「防犯」かつ値が「故障」である場合、VPN4で、当該センサデータをセンタサーバ30に送信することを示す。
このように、センタサーバ30やGW装置10は、端末装置の場所、イベント種別、イベント内容、センシングによって得られた値などの組み合わせから、リスク値を計算して、ネットワークを選択することができる。したがって、イベントの種別や内容に応じてネットワークを切り替え可能にすることで、セキュリティレベルをより柔軟に設定することができる。
ところで、実施例1では、センタサーバ30が、リスク定義DB32c等を用いてリスク判定および通信経路の選択を実行する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、GW装置10が、リスク定義DB32c等を用いてリスク判定および通信経路の選択を実行することもできる。
そこで、実施例4では、GW装置10が、リスク判定および通信経路の選択を実行すること例を説明する。なお、ここでは、一例として、実施例3で説明したリスク定義を用いるものとする。
図15は、実施例4に係るリスク定義DBに記憶される情報の例を示す図である。この
リスク定義DBは、GW装置10が保持するデータベースである。図15に示すように、リスク定義DBは、「カテゴリ、イベント種別、値、リスク値」を対応付けて記憶する。ここで記憶される情報は、図13と同義の内容である。図13と異なる点は、値として「故障(1時間以上継続)」が記憶されており、時間経過によってもリスク値を判定する点である。
そして、GW装置10は、リスク定義DB以外にも、カテゴリ定義DB32bや切替基準DB32dと同様の内容を記憶するDBを有し、自装置内でネットワークの選択を実行する。図16を用いて具体的に説明する。図16は、実施例4に係るゲートウェイ装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図16に示すように、GW装置10は、端末装置からセンサデータの受信待ちで待機する(S501)。そして、GW装置10は、受信したセンサデータから、端末装置の識別情報としてMACアドレス等を取得する(S502)。
続いて、GW装置10は、センサデータからイベント種別や値を抽出し、リスク定義DBを参照して、抽出されたイベント種別や値に対応付けられるリスク値を特定する(S503)。ここで、GW装置10は、イベント種別が「街灯」かつ値が「故障」の場合にはリスク値「20」と判定する。ところが、GW装置10は、イベント種別が「街灯」かつ値が「故障」であるセンサデータが1時間前にも受信されている場合、もしくは、1時間前から継続的に受信されている場合には、リスク値「150」と判定する。
その後、GW装置10は、特定したリスク値に対応付けられるネットワークを、切替基準DBから判定する(S504)。そして、GW装置10は、判定したネットワークを用いて、センサデータをセンタサーバ30へ送信する(S505)。
このように、GW装置10が、リスク判定および通信経路の選択を実行することができるので、センタサーバ30の処理負荷を軽減することができる。また、GW装置10とセンタサーバ30との間の通信量を削減できるので、ネットワークの輻輳を抑制することができ、処理遅延の発生も抑制できる。
なお、GW装置10は、リスク判定だけを実行し、カテゴリの判定や通信経路の選択については、実施例1と同様、センタサーバ30に処理を依頼することもできる。また、GW装置10は、自装置内で実行する処理と、センタサーバ30に依頼する処理とを任意に選択して実装することができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
(位置情報)
上記実施例では、GW装置10が端末装置の位置情報をセンタサーバ30に送信する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、端末装置の位置情報がGW装置10に登録されていない場合や端末装置の位置情報からランドマークを特定できない場合には、GW装置10の位置情報を利用することができる。
具体的には、GW装置10は、端末装置の位置情報が登録されていない場合、GW装置10の位置情報をセンタサーバ30に送信し、切替情報を受信する。そして、GW装置10は、当該端末装置のセンサデータについては、GW装置10の位置情報に基づいて選択された通信網で、センタサーバ30に送信する。
また、センタサーバ30は、GW装置10から受信した端末装置の位置情報からランドマークが特定できない場合、GW装置10に対して、GW装置10の位置情報を要求する。そして、センタサーバ30は、GW装置10の位置情報を用いて、ランドマークの特定および通信経路の選択を実行する。
(リスク値)
上記実施例では、センタサーバ30は、カテゴリに対応するリスク値を1つ特定したり、各カテゴリに対応するリスク値のうち最大のリスク値を特定したりする場合を例にして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、センタサーバ30は、カテゴリに対応するリスク値を加算もしくは乗算した値を用いて、通信経路を選択することもできる。
(通信網)
上記実施例では、非暗号化通信であるインターネットなどの物理網3と、暗号化通信であるVPN4などのセキュアな通信網とを選択して切替える例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、物理網3とVLAN(Virtual Local Area Network)などを選択することもでき、異なるVLANを選択することもできる。
(システム)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
例えば、GW装置10が、上述したセンタサーバ30の処理部およびDBを有していてもよく、センタサーバ30が、上述したGW装置10の処理部およびDBを有していてもよい。また、GW装置は、VPNサーバ等を介してVPN接続することもできる。
(ハードウェア)
図17は、ハードウェア構成例を示す図である。ここで示すハードウェア構成例は、図1で説明したGW装置10、センタサーバ30などの構成例であり、ここでは情報処理装置100として説明する。なお、端末装置1および2は、一般的な携帯電話やスマートフォンなどの構成と同様なので、詳細な説明は省略する。
図17に示すように、情報処理装置100は、通信インタフェース100a、入力装置100b、表示装置100c、記憶部100d、プロセッサ100eを有する。なお、図17に示したハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアを有していてもよい。
通信インタフェース100aは、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースカードや無線インタフェースなどである。
入力装置100bは、ユーザ等からの入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボードなどである。表示装置100cは、各種情報を表示するディスプレイやタッチパネルなどである。
記憶部100dは、GW装置10またはセンタサーバ30の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置である。例えば、記憶部100dは、図3、図4、図6−図8に示した各DBと同様の情報を記憶する。記憶部100dの一例としては、ROM、RAM、ハードディスクなどがある。
プロセッサ100eは、記憶部100dに記憶されるプログラムやデータを用いて、GW装置10としての処理またはセンタサーバ30としての処理を制御する。プロセッサ100eの一例としては、例えばCPUやMPUなどがある。このプロセッサ100eは、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各種処理に対応する各種プロセスを実行する。例えば、プロセッサ100eは、図2や図5に示した各処理部と同様の処理を実行するプロセスを動作させる。
1、2 端末装置
3 物理網
4 VPN
10 GW装置
11 通信処理部
12 記憶部
12a 位置情報DB
12b 切替情報DB
15 制御部
16 位置送信部
17 変化検出部
18 受信部
19 選択部
20 送信部
30 センタサーバ
31 通信処理部
32 記憶部
32a 位置情報DB
32b カテゴリ定義DB
32c リスク定義DB
32d 切替基準DB
35 制御部
36 位置受信部
37 特定部
38 判定部
39 選択部
40 通知部
41 データ受信部
50 地図情報サーバ

Claims (7)

  1. 端末装置からデータを受信する受信部と、
    前記データを送信した前記端末装置の位置情報と地図情報に基づいて、前記受信部によって受信されたデータの重要度を判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された重要度に対応する通信経路を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された通信経路で、前記データを宛先に送信する送信部と
    を有することを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記端末装置の位置情報と前記地図情報を用いて、前記端末装置が位置する周辺の環境情報を特定する特定部をさらに有し、
    前記判定部は、前記特定部によって特定された周辺の環境情報にしたがって、前記受信部によって受信されたデータの重要度を判定することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記端末装置と、前記選択された通信経路とを対応付けて記憶する経路記憶部をさらに有し、
    前記特定部は、前記端末装置の位置情報によって特定される前記周辺の環境情報を定期的に監視し、
    前記判定部は、前記特定部による監視によって前記周辺の環境情報に変化が検出された場合に、変化後の周辺の環境情報にしたがって前記データの重要度を判定し、
    前記選択部は、前記判定部によって判定された重要度に対応する通信経路を選択し、選択した通信経路で前記経路記憶部を更新することを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記位置情報と、前記周辺の環境情報を識別するカテゴリと、当該カテゴリに対して設定されたリスク値とを対応付けて記憶する情報記憶部をさらに有し、
    前記特定部は、前記位置情報から前記周辺の環境情報に対応付けられるカテゴリを少なくとも1つ特定し、
    前記判定部は、前記特定部によって特定されたカテゴリに対応する前記リスク値、または、前記特定部によって特定された各カテゴリに対応する前記リスク値の合計値に基づいて、前記データの重要度を判定することを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  5. 前記判定部は、前記特定部によって特定された周辺の環境情報と、前記受信されたデータの種別とにしたがって、前記受信されたデータの重要度を判定することを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  6. コンピュータが、
    端末装置からデータを受信し、
    前記データを送信した前記端末装置の位置情報と地図情報に基づいて、受信されたデータの重要度を判定し、
    判定された重要度に対応する通信経路を選択し、
    選択された通信経路で、前記データを宛先に送信する
    処理を含んだことを特徴とする通信制御方法。
  7. コンピュータに、
    端末装置からデータを受信し、
    前記データを送信した前記端末装置の位置情報と地図情報に基づいて、受信したデータの重要度を判定し、
    判定した重要度に対応する通信経路を選択し、
    選択した通信経路で、前記データを宛先に送信する
    処理を実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
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