JP4893649B2 - 帯域制御サーバ及び帯域制御プログラム並びに監視システム - Google Patents

帯域制御サーバ及び帯域制御プログラム並びに監視システム Download PDF

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Description

本発明は帯域制御サーバ及び帯域制御プログラム並びに監視システムに関し、特に複数のカメラとネットワークを介して接続され、ネットワークの帯域幅に応じてカメラの画像データの送信を制御する帯域制御サーバ及び帯域制御プログラム並びに複数のカメラの画像データを取得して状況を集中監視する監視システムに関する。
たとえば、河川に設置されたカメラなど、遠隔地に配置された複数台のカメラが撮影する画像の画像データをネットワーク経由で受信し、遠隔地の状況を集中監視する監視システムが知られている。このような監視システムでは、通常用いる主回線に障害が生じた場合、副回線に切り替えて画像データの転送が行われる。
しかし、帯域が広い主回線から帯域の狭い副回線に切り替えて画像データの送受信を行うときには、帯域制限によってすべてのカメラの画像データを送受信することができなくなってしまうという問題が発生する。このようにネットワークの帯域制限が行われている状態では、災害が発生し、災害が発生した地域の被害情報などをすぐに確認したい場合であっても、被害情報を受信できなくなってしまう恐れがある。そこで、主回線に障害が発生した場合に、予めカメラごとに設定される優先度に基づき、優先度の高いカメラから順に画像データの送信を許可する画像迂回制御サーバが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この画像迂回制御サーバでは、さらに、災害通知がカメラから送信されると、災害通知を送信したカメラから優先的に画像データを取り込むように切り替えが行われる。
特開2005−184387号公報(図1)
しかし、従来の画像迂回制御では、そのときどきの状況に応じた優先度でカメラに画像データを送信させることが難しいという問題点があった。
災害発生時のカメラの優先度は常に固定ではなく、災害の種別に応じて変化する。たとえば、大雨警報が発令された場合には、土砂崩れや洪水の状況を監視するため、河川の上流を撮影するカメラの画像の優先順位を上げたい。一方、津波警報が発令された場合には、海岸線の状況を監視するため、海岸線を撮影するカメラの画像の優先順位を上げたい、というように、そのときどきの状況に応じて優先順位は変化する。しかし、優先度が固定されている場合には、状況の変化に対応して柔軟に画像データを収集することができない。このため、その時点で最も重要な地点の画像データが、自動では得られないという事態が発生する恐れがある。
また、災害を検出し、その災害通知を送信してきたカメラについては、画像データの送信が優先される。しかし、通知が受信されるまでは固定の優先順位で帯域の割り当てが行われる。このため、災害の発生前に予兆が感知され警報が発令された場合であっても、警報発令地域の状況を監視したいという要求に応えることができない。このような場合には、別途手動による切り替えが必要になり、不便であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その時々の状況に応じた優先度を設定し、画像データ送信に用いる帯域を制御する帯域制御サーバ、帯域制御プログラム及び監視システムを提供する目的とする。
上記課題を解決するために、災害検出手段、優先度決定手段、ネットワーク監視手段、及び帯域制御手段を有し、複数のカメラとネットワークを介して接続され、ネットワークの帯域幅に応じてカメラの画像データの送信を制御する帯域制御サーバが提供される。災害検出手段は、災害が感知されたときに発行される災害情報を取得し、災害情報に含まれる災害種別及び対象地域を検出する。優先度決定手段は、カメラの設置地点、画像データの送信に必要な帯域幅、及び災害種別に応じた画像データの優先順位を含むカメラの設定情報を記憶する設定情報記憶手段に記憶される設定情報から特定された災害種別に応じた設定情報を抽出し、抽出された災害種別に応じた設定情報に定義される画像データの優先順位に基づいて対象地域に設置されるカメラの優先度を決定する。ネットワーク監視手段は、ネットワークの状態を監視し、画像データの転送に使用可能な帯域幅を含む帯域情報を取得する。帯域制御手段は、カメラの優先度に基づいて優先度の高いカメラから順に、該カメラの画像データ送信に必要な帯域幅を帯域情報に設定されるネットワークで使用可能な帯域幅から確保していくとともに、帯域が確保されたカメラに画像データ送信を指示する。
このような帯域制御サーバでは、ネットワーク監視手段が常時ネットワークの状態を監視し、帯域情報を取得している。また、設定情報記憶手段には、予め、各カメラに関する設定情報が記憶されている。災害情報が取得されると、災害検出手段は災害情報から災害種別と対象地域とを検出し、優先度決定手段へ送る。優先度決定手段は、災害種別と対象地域とに基づいて災害種別に応じた設定情報を抽出する。そして、抽出された災害種別に応じた設定情報に定義される画像データの優先順位に基づいて、対象地域に設置されるカメラの優先度を決定する。帯域制御手段は、優先度決定手段が決定したカメラの優先度と、帯域情報とに基づいて、画像データの送信に使用できる帯域幅を優先度の高いカメラから順に確保していく。続いて、画像データ転送の帯域幅が確保されたカメラに対し、画像データ送信を通知する。
また、上記課題を解決するために、複数のカメラの画像データを取得して状況を集中監視する監視システムにおいて、所定の災害の発生、もしくは所定の災害の予兆を検知して、所定の災害を特定する災害種別、及び所定の災害の影響を受ける対象地域を特定する対象地域情報を含む災害情報を生成し、要求に応じて災害情報を送信する災害情報提供サーバと、ネットワークに接続し、指示された方向を撮影して生成した画像データをネットワークを介して送信するカメラと、災害が感知されたときに発行される災害情報を取得し、災害情報に含まれる災害種別及び対象地域を検出する災害検出手段と、カメラの設置地点、画像データの送信に必要な帯域幅、及び災害種別に応じた画像データの優先順位を含むカメラの設定情報を記憶する設定情報記憶手段に記憶される設定情報から特定された災害種別に応じた設定情報を抽出し、抽出された災害種別に応じた設定情報に定義される画像データの優先順位に基づいて対象地域に設置されるカメラの優先度を決定する優先度決定手段と、ネットワークの状態を監視し、画像データの転送に使用可能な帯域幅を含む帯域情報を取得するネットワーク監視手段と、カメラの優先度に基づいて優先度の高いカメラから順に、該カメラの画像データ送信に必要な帯域幅を帯域情報に設定されるネットワークで使用可能な帯域幅から確保していくとともに、帯域が確保されたカメラに画像データ送信を指示する帯域制御手段と、を有することを特徴とする帯域制御サーバと、ネットワークを介してカメラに接続し、カメラが送信した画像データを受信して蓄積するとともに、画像データを表示装置に表示する監視装置と、を有することを特徴とする監視システム、が提供される。
このような監視システムでは、帯域制御サーバは、災害情報を取得すると、災害種別に応じて設定される画像データの優先順位に基づいて画像データを送信するカメラの優先度を決定し、優先度の高い順に帯域を確保していく。カメラは、確保された帯域を介して画像データを送信する。送信された画像データは、監視装置が受信して蓄積する。また、監視装置は、受信した画像データに応じた映像を表示装置に表示させる。
帯域制御サーバは、災害種別に応じた画像データの優先順位を設定情報として記憶している。災害情報を取得すると、その災害種別に応じた設定情報を抽出し、抽出された設定情報に定義される画像データの優先度に基づいてカメラの優先度を決定し、優先度に従ってネットワークで使用可能な帯域を順次確保する。これにより、災害の状況に応じた優先度でカメラに対して画像データ送信を指示することが可能となる。
また、このような帯域制御サーバを用いてネットワークに接続するカメラの画像データ送信を制御し、収集した画像データに基づく映像をモニタに表示させる監視システムでは、その時々で最も重要な地点の画像データを監視用のモニタに表示させることができる。
図1は、本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。本発明に係る帯域制御サーバ1は、各地点に配置されるカメラ4a,4b,・・・,4nが撮影した画像データをネットワーク2経由で収集し、収集した画像データに基づく映像を、図示しない監視装置に表示させることにより、各地点の状況を集中監視することができる監視システムに適用される。
ネットワーク2は、帯域幅の大きい主回線と、帯域幅の小さい副回線とを有し、主回線に障害が発生したときには、副回線を経由して画像データが送信される。帯域幅は、転送可能なビットレートの大きさであるとし、ビット/秒(以下、bpsとする)を単位として表す。帯域幅の大きいネットワークほど、大量のデータを転送できる。カメラ4a,4b,・・・,4nは、ルータ3を介してネットワーク2に接続し、帯域制御サーバ1及び図示しない監視装置の指示に従って撮影した画像データを送信する。
ここで、帯域制御サーバ1は、カメラの設定情報を記憶する設定情報記憶手段1a、災害または災害の予兆を通知する災害情報を取得する災害検出手段1b、画像データの優先度を決定する優先度決定手段1c、ネットワークの状態を監視するネットワーク監視手段1d、及び帯域を制御する帯域制御手段1eを有する。
設定情報記憶手段1aには、各地点に配置されるカメラに関する設定情報が記憶されている。設定情報には、カメラごとに、このカメラが設置されている設置地点、カメラの識別情報、画像データ転送に必要な帯域幅などのカメラの基本情報とともに、災害発生時、その災害種別に応じた画像データの優先順位、そのときのカメラの向きなどの災害時のカメラの動作を規定する情報が含まれる。
災害検出手段1bは、災害が感知されたときに発行される災害情報を取得し、取得した災害情報に基づいて、通知された災害の災害種別及び対象地域を特定する。災害情報として、たとえば管轄する官公庁や自治体などが発行する地震速報、気象警報または注意報、津波情報などを取得する。なお、災害情報には、発生した災害に関する災害発生情報と、まだ発生していないが予兆が感知された、もしくは現在の状況から発生が予測される災害に関する災害事前情報とがある。以下、特に区別する必要がないときは、まとめて災害情報とする。このような災害情報には、災害種別及び災害が発生または予測される対象地域に関する情報が含まれている。災害検出手段1bは、取得した災害情報から、災害種別と対象地域とを特定し、優先度決定手段1cへ送る。
優先度決定手段1cは、通知された災害種別をキーとして設定情報記憶手段1aの設定情報を検索する。抽出された災害種別に対応する設定情報に定義されるカメラの設置地点と、災害情報より特定された対象地域とを照合し、災害の対象地域に設置されるカメラを特定する。そして、抽出された災害種別に応じた設定情報に定義される画像データの優先順位に基づき、各カメラの画像データ送信の優先度を決定する。決定された各カメラの優先度は、優先度情報として、帯域制御手段1eに通知する。
ネットワーク監視手段1dは、カメラが接続するネットワーク2の状態を監視し、画像データの転送に使用可能な帯域幅を取得して帯域情報を生成する。ネットワーク2は、主回線とバックアップ用の副回線とを有しており、主回線に障害が発生したときは、副回線に切り替えてデータ転送を行うことができる。しかし、副回線は主回線と比較して帯域幅が狭いため、画像データを転送することのできるカメラの台数が制限される。このため、ネットワーク2の現在の状況において、画像データの転送に使用できる帯域幅を取得する必要がある。生成された帯域情報は、帯域制御手段1eへ送る。
帯域制御手段1eは、優先度情報と帯域情報とに基づき、画像データ送信の優先度の高いカメラから順に、画像データ送信に必要な帯域幅を確保していく。たとえば、帯域情報より取得した画像データの転送に使用可能な帯域幅と、優先度の最も高いカメラの画像データ送信に必要な帯域幅とを比較し、このカメラの画像データ送信が可能であれば、このカメラの画像データ送信に必要な帯域を確保する。帯域が確保されると、このカメラからの画像データ送信が常に可能となる。次に、使用可能な帯域幅からこのカメラの画像データ送信に必要な帯域幅を差し引いた帯域幅を使用可能な帯域幅として、次に優先度の高いカメラについて同様の処理を行う。こうして、すべてのカメラに帯域が確保されるか、使用可能な帯域幅がなくなるまで、各カメラの帯域確保処理が繰り返される。そして、帯域幅が確保されたカメラに対しては、画像データ送信の指示を行う。また、すべてのカメラに対し画像データ送信に必要な帯域幅が確保できなかった場合に、確保できた帯域を共用帯域として交替で使用させるようにしてもよい。共用帯域は、各カメラに確保された帯域のうち、最も優先度の低いカメラに割り当てられた帯域とする。たとえば、カメラ4aを最優先として、カメラ4b,カメラ4c,・・・,カメラ4nの順に優先度が設定されているとする。ここで、カメラ4aとカメラ4bの画像データ送信に必要な帯域は確保できたが、カメラ4c,・・・,4nの画像データ送信に必要な帯域が確保できないとき、帯域が確保されたカメラのうち、優先度の最も低いカメラ4bの帯域を共用帯域としてカメラ4b,カメラ4c,・・・,カメラ4nで使用する。カメラ4bの画像データ送信が一定時間行われたあと、カメラ4bの画像データ送信を中断し、空いた共用帯域を、帯域が未確保のカメラのうち最も優先度の高いカメラ4cの画像データ送信に割り当てる。一定時間経過後、カメラ4cの画像データ送信を中断し、空いた共用帯域を次の優先度のカメラに割り当てるという処理を順次繰り返す。こうして、サイクリックに共用帯域を割り当てることにより、帯域が確保できないときでも、複数台のカメラの画像データ送信を可能にする。
このような構成の帯域制御サーバ1の動作及び帯域制御方法について説明する。
帯域制御サーバ1は、ネットワーク2を介して接続するカメラ4a,4b,・・・,4nの画像データ送信を、ネットワーク監視手段1dが取得するネットワーク2の帯域幅に応じて制御している。また、設定情報記憶手段1aには、各カメラについて、その設置地点、画像データ送信に必要な帯域幅、災害種別に応じた画像の優先順位、そのときのカメラの向きなどの設定情報が予め記憶されている。
災害情報が発行され、帯域制御サーバ1がこれを取得すると、災害検出手段1bは、取得した災害情報に基づいて、その災害種別と対象地域とを特定する。優先度決定手段1cは、特定された災害種別に基づいて設定情報を検索し、災害種別に応じたカメラの設定情報を抽出する。そして、抽出された設定情報に定義される画像データの優先順位に基づいて、対象地域に設置されるカメラの画像データの優先度を設定し、優先度情報を生成する。帯域制御手段1eは、優先度の高いカメラから順に、このカメラが画像データを送信するための帯域をネットワーク監視手段1dが取得した使用可能な帯域幅から確保していく。帯域が確保されたカメラに対しては、画像データ送信の指示が行われる。こうして、すべてのカメラ4a,4b,・・・,4nに対して画像データ送信の帯域が確保されるか、ネットワーク2の帯域の確保ができなくなるまで、優先度に従ってネットワーク2の帯域が確保される。また、複数台のカメラで帯域を共用する場合には、一定周期ごとに画像データ送信を指示するカメラを交替する。
このような処理が行われることにより、災害が発生したときには、発生した災害の種別に応じて最も重要な画像データを送信するための帯域が優先的に確保される。この結果、状況に応じて必要な画像データを取得することが可能となる。また、災害の検出は、災害発生前の災害事前情報に基づいても行われることにより、災害の発生前から必要な地点のカメラの画像データを優先的に取得することができる。
さらに、画像データの送信に必要な帯域がすべて確保できないときは、確保された帯域のうち、優先度の最も低いカメラに確保された帯域を交替で使用することにより、更新周期は長くなるが、優先度の低いカメラの画像データも取得することができるようになる。これにより、画像データをもれなく取得することができる。
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態の監視システムは、IP(Internet Protocol)ネットワーク上に分散配置されたカメラの撮影した画像データを所定のモニタに表示し、遠隔地の状態を集中監視する。
図2は、本発明の実施の形態の監視システムの構成図である。
実施の形態の監視システムでは、帯域制御サーバ10と、画像データを監視するためのモニタを具備するパーソナルコンピュータ(以下、PCとする)51にIPデコーダ52を介して接続するルータ34と、地点Aに配置され、IPエンコーダ41b,42b,43bを介してカメラ41a,42a,43aに接続するルータ31と、地点Bに配置され、IPエンコーダ44b,45bを介してカメラ44a,45aに接続するルータ32と、地点Cに配置され、IPエンコーダ46bを介してカメラ46aに接続するルータ33とがネットワーク20に接続する。また、帯域制御サーバ10は、災害情報を提供する災害情報提供サーバ61とネットワーク60を介して接続する。なお、ネットワーク20と、ネットワーク60とは同じであってもよい。
帯域制御サーバ10は、ネットワーク20の状態を監視し、ネットワーク20の状態と、災害情報提供サーバ61から取得した災害情報とに基づいて、各カメラの画像データの優先度を決定し、その画像データ送信に使用する帯域を制御する。
ネットワーク20は、帯域幅の広い主回線と、帯域幅の狭い副回線とを有す。通常状態では、主回線を経由して各地点の画像データがPC51に送信される。そして、主回線に障害が発生したときには、副回線に切り替えて画像データが送信される。
地点Aのルータ31には、撮影された画像を送信するためにエンコードして圧縮するIPエンコーダ41bを介してカメラ41a、IPエンコーダ42bを介してカメラ42a、及びIPエンコーダ43bを介してカメラ43aが接続する。また、カメラ41a,42a,43aには、それぞれの撮影方向などを制御するカメラ制御41c,42c,43cも接続される。カメラ41aは、カメラ制御41cによって指示された方向を撮影し、その画像データを、IPエンコーダ41bを介してPC51に送信する。他のカメラも同様の処理を行う。また、個々のカメラを識別するための識別情報として、各カメラには名前が付されている。たとえば、カメラ41aは「地点A No.1カメラ」、カメラ42aは「地点A No.2カメラ」、カメラ43aは「地点A No.3カメラ」とそれぞれ名付けられている。
地点Bのルータ32には、IPエンコーダ44bを介してカメラ44a、及びIPエンコーダ45bを介してカメラ45aが接続する。また、各カメラには、それぞれのカメラの向きなどを制御するカメラ制御44c,45cも接続される。カメラ44aは「地点B No.1カメラ」、カメラ45aは「地点B No.2カメラ」とそれぞれ名付けられている。
地点Cのルータ33には、IPエンコーダ46bを介してカメラ46aが接続する。また、カメラ46aには、カメラ制御46cも接続される。カメラ46aは、「地点C No.1カメラ」と名付けられている。
ルータ34には、IPデコーダ52を介してPC51が接続する。PC51は、各地に配置されるカメラの撮影した画像データを受信して蓄積管理するとともに、任意の地点の画像データをモニタに表示させる監視装置である。
ここで、帯域制御サーバのハードウェア構成について説明する。図3は、帯域制御サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
帯域制御サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションのプログラムが格納される。グラフィック処理装置104には、モニタ108が接続されており、CPU101からの命令に従って画像をモニタ108の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード109aやマウス109bが接続されており、キーボード109aやマウス109bから送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。通信インタフェース106は、図示しないルータを介してネットワーク20に接続されており、ネットワーク20を介してカメラからの画像データを受信する。また、モニタ108、キーボード109a、マウス109bなどは、ネットワークを介して接続する構成としてもよい。
このようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図3には、帯域制御サーバ10のハードウェア構成を示したが、PC51の構成も同様である。
次に、帯域制御サーバのソフトウェア構成を説明する。図4は、帯域制御サーバのソフトウェア構成例を示す図である。帯域制御サーバ10は、記憶部110、予兆・災害感知部120、優先度決定部130、ネットワーク監視部140、帯域制御部150、及びカメラ制御部160を有する。
記憶部110は、受信データ情報210、設定情報220、カメラ設定情報230、及び災害状態データベース(以下、DBとする)240とを記憶する。各情報のファイル構成の詳細は後述する。
予兆・災害感知部120は、災害検出手段であり、災害情報提供サーバ61から取得した災害発生情報及び災害事前情報に基づき、管理対象のカメラに関連する災害を感知する。災害情報(災害発生情報及び災害事前情報を含む)は、発行元に応じて形式が異なるが、少なくとも災害種別と対象地域は設定されている。そこで、予め必要な情報を抽出するためのファイル形式情報を取得しておき、取得した災害情報から抽出する。必要であれば、記述形式を設定情報220の形式に変換し、災害種別と、対象地域とを特定する。
優先度決定部130は、災害が感知された対象地域のカメラの画像データ送信に必要な帯域が確保できないときは、設定情報220に設定される優先順位に基づいて、画像データの優先度を決定する。優先順位は災害種別に応じて設定されている。優先度決定部130は、特定された災害種別に応じた優先順位設定に基づき、優先度を決める。
ネットワーク監視部140は、ネットワーク20の状態を監視し、ネットワーク20において画像データの転送に使用できる帯域幅を計測する。計測された帯域幅は帯域情報に設定され、帯域制御部150に送られる。
帯域制御部150は、帯域確保処理部151、サイクリック処理部152、及びアドレス変更処理部153を有する。帯域確保処理部151は、対象地域に設置される全カメラの画像データ送信に必要な帯域が確保できないときは、優先度の高いカメラから順に、画像データ送信に必要な帯域を確保し、当該カメラの画像データ送信を開始させる。すべてのカメラの画像データ送信に必要な帯域が確保されるまで、繰り返し処理を行う。サイクリック処理部152は、すべてのカメラの帯域が確保できないとき、必要に応じて、確保された帯域を複数のカメラを交替で使用するように制御する。アドレス変更処理部153は、帯域が確保されたカメラの使用するアドレスを通知する。実施の形態では、帯域が確保されたカメラは、マルチキャストで送信を行うとし、対応するIPエンコーダ及びルータに、使用するマルチキャストアドレスを通知する。
カメラ制御部160は、カメラ設定情報230に基づいて、カメラ制御41cに撮影方向を指示し、カメラをプリセットする。
ここで、記憶部110に格納される情報について説明する。
図5は、受信データ情報の一例を示した図である。受信データ情報210は、災害情報受信のための情報であり、データ種別211、内容212、データ送信元213、受信データ形式214、災害種別215のデータ項目を有する。
データ種別211は、取得した災害情報データが、災害発生前に予兆が感知されたときに発行される「災害事前情報」であるか、災害の発生が感知されたときに発行される「災害発生情報」であるかを示すデータである。内容212は、取得した災害情報の名称であって、その内容を表すデータである。データ送信元213は、災害情報を発行し、送信してきた発行元を示すデータである。送信元は、災害情報提供サーバ61に相当する。災害情報は、災害が感知されたときにデータ送信元から送信されるように送信元に登録しておく。また、所定の周期でデータ送信元に問い合わせて取得するようにしてもよい。受信データ形式214は、受信した災害情報のデータ形式を示すデータである。災害種別215は、各災害情報を取得したときに、どの災害種別とするかを定義したデータである。たとえば、「緊急地震速報」は地震発生前に通知される「災害事前情報」であり、「緊急地震速報サーバ」より送られてくる。そのデータの形式は、「BCHフォーマット電文」であり、災害種別は「地震」に分類される。
予兆・災害感知部120は、受信データ情報210に基づき、データ送信元213に登録される災害情報提供サーバ61から受信した災害情報の内容を判別する。そして、判別された内容に対応する受信データ形式と災害種別とを抽出する。
図6は、設定情報の一例を示した図である。設定情報220は、設置されているカメラに関する設定情報であり、災害種別221、地域222、カメラ名223、通常アドレス224、マルチキャストアドレス225、画像データ優先順位226、必要帯域227、及びカメラ位置優先度228のデータ項目を有する。災害種別221は、災害の分類を示す情報であり、受信データ情報210の災害種別215に対応する。カメラの設定情報は、災害種別ごとに用意される。図の例では、災害種別「地震」と「津波」に対し、設定情報が用意されている。地域222は、カメラが設置される地域を示すデータである。カメラ名223は、設置されているカメラを識別するための名称である。通常アドレス224は、通常状態のときにカメラが画像データ送信に用いるアドレスを示している。マルチキャストアドレス225は、災害時に帯域を優先的に確保した場合など、マルチキャスト送信を行うときに用いるアドレスを示している。画像データ優先順位226は、対応する災害種別の災害が発生したときに、そのカメラの撮影する画像データの優先順位を示している。必要帯域227は、そのカメラが画像データを送信するために必要な帯域幅が設定されている。カメラ位置優先度228は、対応する災害種別の災害が発生したときに、そのカメラの撮影すべき方向が設定されている。詳細は後述する。
たとえば、災害種別221の「地震」及び「津波」の1行目には、「地点A No.1」のカメラは、地域「4411」に設置され、通常データ送信時には「A」、マルチキャスト送信時には「a」のアドレスを用い、画像データ送信には「6Mbps」の帯域を必要とすることが定義されている。この「地点A No.1」カメラは、災害種別が「地震」のときは、画像データ優先順位が「1」であり、カメラの撮影方向は「1」が設定される。しかし、災害種別が「津波」のときは、画像データの優先順位は「6」であり、カメラの撮影方向には「2」が設定される。このように、災害種別ごとに画像データの優先順位と、撮影方向とを任意に設定することができる。なお、設定情報220は一例であり、同様の項目が定義されていれば、どのような形式であってもよい。
優先度決定部130は、受信した災害情報の災害種別に応じて対象地域に設置されるカメラの画像データ優先順位を読み出し、カメラの画像データ送信の優先度を決定する。
図7は、カメラ設定情報の一例を示した図である。カメラ設定情報230は、設置されているカメラの撮影方向に関する設定情報であり、地域231、カメラ名232、カメラ方向のデータ項目を有する。地域231及びカメラ名232は、設定情報220の地域222及びカメラ名223と同じである。カメラ方向は、カメラの撮影方向を指示する情報であり、プリセット1(233)、プリセット2(234)、・・・、プリセットn(235)の複数の撮影方向を設定しておくことができる。カメラ方向のプリセットの番号は、設定情報220のカメラ位置優先度228の設定値に対応する。たとえば、「地点A No.1」のカメラは、「地震」のときにはカメラ位置優先度が「1」であるが、これは、プリセット1の方向を選択することを指示している。なお、カメラ設定情報230は、設定情報220に含める構成としてもよい。
以上の受信データ情報210、設定情報220、及びカメラ設定情報230は、予め設定し、記憶部110に格納しておく。
災害状態DB240は、帯域制御サーバ10が処理を行うときに生成する情報である。その詳細は、帯域制御サーバ10の動作を説明した後に説明する。
次に、帯域制御サーバ10の動作について説明する。
災害情報提供サーバ61は、災害の発生、または災害の予兆が検出されると、災害発生情報または災害事前情報を含む災害情報を発行する。災害情報提供サーバ61から災害情報が送信されると、帯域制御サーバ10では、予兆・災害感知部120が受信した災害情報を解析し、少なくとも、災害種別と地域情報とを取得する。災害情報は、発行元の災害情報提供サーバ61により形式が異なる。予兆・災害感知部120では、発行された災害情報を特定し、その形式に合わせて情報を抽出する。
図8は、地震情報の一例を示した図である。地震情報310は、発生した地震に関する情報であり、その構文には、災害情報種別行311、発表時刻行312、地域情報行313が含まれている。
災害情報種別行311は、受信した災害情報の種別を特定する情報で、受信データ情報210の内容212に対応する。この例の「KINE,1」は、災害情報が「地震情報」であることを表す。発表時刻行312は、地震情報を発表した日時を示す。地域情報行313には、EBI以下に、nnn(連番)、fff(地域コード)、及びee(震度)が設定されている。
予兆・災害感知部120では、地震情報310の災害情報種別行311によって特定される「地震情報」に対応する災害種別を受信データ情報210に基づいて特定し、災害種別「地震」を得る。続いて、地域情報行313に記述される地域コードfffをすべて抽出する。このとき必要であれば、地域コードfffの値を、設定情報220の地域222に合わせて変換しておく。たとえば、地震情報310の地域コードfffの値と設定情報220に設定される地域222に設定される4桁の設定情報地域コードとを対応付ける区域コード一覧情報を登録しておく。そして、読み出した地域コードfffを検索し、対応する設定情報地域コードを抽出して変換を行う。
図9は、緊急地震速報の一例を示した図である。緊急地震速報320は、地震の予兆を監視したときに発行される情報であり、その構文には、災害情報種別行321、発表時刻行322、地域情報行323が含まれる。
災害情報種別行321は、地震情報310と同様に災害情報の内容をあらわす。この例の「EID、20071026130000」では、災害種別「緊急地震速報」に加え、日時も登録されている。発表時刻行322は、緊急地震速報を発表した日時を示す。地域情報行323には、EBI以下、nnn(連番)、fff(地域コード)、ee(震度)、及びtt(到達時間)が設定されている。
予兆・災害感知部120では、緊急地震速報320の災害情報種別行321の内容に基づき、地震情報310と同様の手順で、災害種別「地震」を特定する。また、地域情報行323に記述される地域コードfffをすべて抽出する。必要であれば変換が行われることは、地震情報310の場合と同じである。
図10は、津波情報の一例を示した図である。津波情報330は、津波が予測されるときに発行される情報であり、その構文には、災害情報種別行331、発表時刻行332、及び地域情報行333が含まれる。
災害情報種別行331は、地震情報310と同様に災害情報の内容をあらわす。この例の「KIND,S1」は、災害種別「津波」を表す。発表時刻行332は、津波情報を発表した日時を示す。地域情報行333にはBTS以下、nnn(連番)、rrr(地域コード)、yymmddhhmm(到達日時)、及びll(高さ)が設定されている。
予兆・災害感知部120では、津波情報330の災害情報種別行331の内容に基づき、地震情報310と同様の手順で、災害種別「津波」を特定する。また、地域情報行333に記述される地域コードrrrをすべて抽出する。必要であれば変換が行われることは、地震情報310の場合と同じである。
このように、予兆・災害感知部120は、受信した災害情報の種別を特定し、その構文から、災害種別と災害の対象地域に関する部分を抜き出し、特定する。なお、ここでは、地震情報、緊急地震速報、及び津波情報の場合について説明したが、他の災害情報を受信した場合にも同様の処理を行うことができる。
以下、実施の形態の監視システムにおける帯域制御処理の手順について説明する。
まず、第1の実施の形態として、画像データ転送に使用可能な帯域を災害種別に応じた画像データの優先順に基づいて割り当てる帯域制御処理について説明する。続いて、第2の実施の形態として、帯域が確保できないカメラが存在したときのサイクリック処理について説明する。
第1の実施の形態では、災害種別に応じて設定された優先度の順に各カメラの画像データ送信に必要な帯域を確保していく。図11は、第1の実施の形態の帯域制御サーバの処理手順を示したフローチャートである。
災害情報を受信して処理が開始される。
[ステップS01] 災害情報提供サーバ61から送られてきた災害情報を受信し、所定の一時記憶領域に格納しておく。
[ステップS02] 受信した災害情報に基づいて、災害種別と対象地域とを特定する。上記の手順に従って災害情報に含まれる該当行の記述データを抽出し、必要であれば変換を行って災害種別と、対象地域とを特定する。
[ステップS03] ステップS02で特定された災害種別に対応する設定情報220を記憶部110から読み出す。そして、読みだされた設定情報220に定義されるカメラの設置される設置地点と、ステップS02で特定された対象地域とを照合するマッチング処理を行う。そして、対象地域に設置されるカメラに関する設定情報をすべて抽出する。
[ステップS04] ステップS03で抽出されたカメラの設定情報220に含まれる必要帯域227に定義される値を合算し、対象地域に設置される全カメラの画像データ送信に必要帯域の合計を算出する。
[ステップS05] ネットワーク状況を取得する。ネットワーク監視部140は、たとえば、図示しないネットワーク監視装置による監視結果を取得する。ネットワークの監視結果には、少なくとも直近に測定されたネットワークの画像データ転送に使用可能な帯域幅を示す帯域情報が含まれる。なお、ネットワークの監視は、ネットワーク監視部140が直接行うとしてもよい。
[ステップS06] ステップS04で算出した全カメラの必要帯域と、ステップS05で取得したネットワークにおける画像データ転送に使用可能な帯域幅とを比較し、現時点のネットワークにおいて全カメラの必要帯域が確保できるかどうかを判定する。確保できると判定されたときは、処理をステップS07に進める。確保できないと判定されたときは処理をステップS08に進める。
[ステップS07] 全カメラの必要帯域が確保できるとき、たとえば、ネットワークの主回線が使用可能な場合は、カメラの制御を行った後、処理を終了する。カメラの制御では、ステップS03で抽出された設定情報に基づき、災害感知時に撮影を行うように定義されたカメラの撮影方向(以下、プリセット情報とする)を、カメラ位置優先度に従って決定し、これを当該カメラに通知する。
[ステップS08] 全カメラの必要帯域が確保できないとき、たとえば、主回線に障害が発生して副回線に切り替えられていた場合は、画像データ転送に使用可能な帯域幅を、各カメラの画像データの優先度に基づいて確保していく帯域確保処理を行う。これにより、優先度の高いカメラから順に帯域が確保される。帯域確保処理の詳細は後述する。
以上の処理手順が実行されることにより、帯域制御サーバは、災害情報を受信すると、災害情報によって通知された災害種別の設定情報に基づいて、対象地域に設置されるカメラを特定する。そして、特定されたすべてのカメラの画像データ転送に必要な帯域が確保できるときは、すべての設定情報に定義される方向を撮影するようにカメラに通知する。確保できないときは、設定情報に基づいて優先度を決定し、優先度の高いカメラから順に帯域を確保していく。
次に、第1の実施の形態の帯域確保処理について説明する。図12は、第1の実施の形態の帯域確保処理の手順を示したフローチャートである。対象地域に設置されるカメラの画像データ転送に必要な帯域が確保できないときに、処理が開始される。
[ステップS101] 優先度決定部130がカメラの優先度を決定する。優先度は、ステップS03で抽出された設定情報の画像データ優先順位に基づき、優先順位が最高位に設定されたカメラの優先度を最も高くし、優先順位に従ってカメラの優先度を順次設定する。決定された優先度は、優先度情報として記憶しておく。
[ステップS102] 再度、ネットワークの状況を取得する。ネットワークの状況は、変化しているので、帯域の確保を行う前に、最新のネットワーク状況を確認しておく。
[ステップS103] ステップS101で生成した優先度情報と、ステップS03で抽出された設定情報とに基づいて、帯域が未確保のカメラのうち、最も優先度の高いカメラの帯域幅を抽出する。そして、ステップS102で取得したネットワークにおける画像データ転送に使用可能な帯域幅と比較する。
[ステップS104] 比較の結果、未確保で優先度の最も高いカメラの画像データ転送に必要な帯域が確保できるかどうかが判定される。確保できるときは、処理をステップS105に進める。確保できないときは、処理をステップS102に戻し、ネットワーク状況の取得からの処理を繰り返す。
[ステップS105] 帯域が未確保で、優先度が最も高いカメラの帯域が確保できるときは、当該カメラのカメラ制御にプリセット情報を通知し、撮影方向を指示する。
[ステップS106] IPエンコーダに対して、設定情報に定義されるマルチキャストアドレスで送信を開始するように通知する。また、ルータにも、マルチキャストアドレスで送信が行われることを通知する。
[ステップS107] 対象領域に設置される全カメラの帯域が確保できたかどうかを確認する。確保できていないときは、処理をステップS102に戻し、ネットワーク状況の確認からの処理を行う。確保できたときは、処理を終了する。
以上の処理手順が実行されることにより、対象領域の全カメラが使用する帯域が確保できないときは、災害種別に応じた画像データの優先順位に基づいて、カメラの帯域が順次確保される。帯域が確保されたカメラは、マルチキャストによる画像データの送信が開始される。マルチキャスト送信では、いったん確保された帯域は、当該カメラが使用することができる。そして、ネットワークの状況を監視し、帯域の割当が可能となったときは、優先度に応じて順次帯域を確保していく。なお、ネットワークの状況によっては、画像データ転送に使用可能な帯域幅が、一時的に狭くなることも考えられる。このような場合には、帯域を一時的に狭めてデータ転送を行うトランスコーダなどの手法を用いることとし、一旦帯域が確保されれば、それ以降は画像データ転送が可能であるとする。
また、上記の処理手順では、図11のステップS07において、対象の全カメラの画像データ送信に必要な帯域が確保できるときは、帯域の確保(マルチキャストアドレスの設定)を行わないとしたが、行うとしてもよい。帯域を確保しない場合であっても、災害が継続している状態で主回線に障害が発生し、副回線に切り替えられる時は、災害検出時に設定された優先度の順に帯域の確保処理が行われる。
上記の処理が行われ、災害種別に応じたカメラの帯域が確保されると、その詳細は災害状態DB240に設定される。
図13は、災害(地震)が発生したときの災害状態DBの一例を示した図である。
災害状態DB(地震)420は、図6に示した設定情報220の災害種別が地震の設定に基づいて、帯域確保処理が行われたときの災害状態DBである。
災害状態DB(地震)420は、地域421、カメラ名422、災害種別423、選択有無424、IPアドレス425、優先度426、必要帯域427、カメラ位置428、及びカメラ方向429を有する。このうち、地域421、カメラ名422、必要帯域427、カメラ位置428には、設定情報220の災害種別が地震の設定情報の同一項目の値が転記される。
災害種別423には、災害情報に基づいて特定された対象地域に設置されるカメラに対応する欄に災害種別が設定される。図の例では、受信した地震情報または緊急地震速報に基づいて特定された対象地域である地点Aに設置されるカメラ、「地点A No.1」「地点A No.2」「地点A No.3」に、災害種別「地震」が設定されている。
選択有無424には、対象地域のカメラとして選択されたかどうかが設定される。対象地域に設置されるカメラとして選択されたときは、丸(図では○)が登録される。
IPアドレス425は、現在カメラが使用しているIPアドレスが設定される。通常状態では、設定情報220の通常アドレス224に定義されるアドレスが登録される。帯域が確保され、マルチキャスト送信が指示されたときは、設定情報220のマルチキャストアドレス225に定義されるアドレスが登録される。図の例では、「地点A No.1」「地点A No.2」「地点A No.3」が、それぞれマルチキャストアドレスa,b,cになっている。
優先度426には、設定情報220の災害種別が「地震」のときの優先順位に基づいて、この状態での優先度が設定される。設定情報220の災害種別が「地震」のときの画像データ優先順位は、優先順位が高い方から、「地点A No.1」「地点B No.1」「地点C No.1」「地点A No.3」「地点A No.2」「地点B No.2」になる。優先度決定部130では、地震が発生した対象地域である地点Aに設置されるカメラを最優先として優先度を決定する。この場合、地点Aについての優先順位に基づいて、高い方から順に、「地点A No.1」「地点A No.3」「地点A No.2」と、優先度が設定される。その他の地点の優先度は、地点Aのカメラの次に、正常時の優先順位に基づいて設定される。このような手順により設定された優先度が、優先度情報として優先度426に設定される。
カメラ位置428には、設定情報220に基づいて、災害種別に応じたカメラの撮影方向が設定される。たとえば、「地点A No.1」のカメラには、プリセット1のカメラ方向が設定される。
このように、地震が発生したときには、設定情報220の災害種別「地震」に基づいて画像データの優先度と、カメラ方向とが設定され、その内容が災害状態DB420に登録される。
次に、災害情報として津波情報を取得した場合について説明する。図14は、災害(津波)が発生したときの災害状態DBの一例を示した図である。
災害状態DB430は、図6に示した設定情報220の災害種別が津波の設定に基づいて、帯域確保処理が行われたときの災害状態DBである。このうち、地域421、カメラ名422、及び必要帯域427には、設定情報220に基づいて、図13に示した災害状態DB(地震)420と同じ値が設定される。
災害種別433には、災害情報に基づいて特定された対象地域に設置されるカメラに対応する欄に災害種別に応じた値が設定される。図の例では、受信した津波情報に基づいて特定された対象地域である地点Aに設置されるカメラ、「地点A No.1」「地点A No.2」「地点A No.3」に、災害種別「津波」が設定されている。
選択有無434には、対象地域のカメラとして選択されたかどうかが設定される。内容は、災害状態DB(地震)420の選択有無424と同じである。
IPアドレス435は、現在カメラが使用しているIPアドレスが設定される。内容は、災害状態DB(地震)420のIPアドレス425と同じである。
優先度436には、設定情報220の災害種別が「津波」のときの優先順位に基づいて、この状態での優先度が設定される。設定情報220の災害種別が「津波」のときの画像データ優先順位は、優先順位が高い方から、「地点A No.2」「地点B No.1」「地点C No.1」「地点A No.3」「地点B No.2」「地点A No.1」になる。優先度決定部130では、津波が発生した対象地域である地点Aに設置されるカメラを最優先として優先度を決定する。この場合、地点Aについての優先順位に基づいて、高い方から順に、「地点A No.2」「地点A No.3」「地点A No.1」と、優先度が設定される。その他の地点の優先度は、地点Aのカメラの次に、正常時の優先順位に基づいて設定される。このような手順により設定された優先度が優先度456に設定される。
カメラ位置438には、設定情報220に基づいて、災害種別に応じたカメラの撮影方向が設定される。たとえば、「地点A No.1」のカメラには、プリセット2のカメラ方向が設定される。
このように、津波が発生したときには、設定情報220の災害種別「津波」に基づいて画像データの優先度と、カメラ方向とが設定され、その内容が災害状態DB430に登録される。図13と比較すれば明らかであるが、災害種別に応じて、画像データを送信するカメラの優先度と、カメラ方向とが異なっており、それぞれの状況において最も重要な画像データが優先的に得られるようになっている。
以上のように、帯域制御サーバ10では、受信した災害情報の災害種別が判定され、災害種別に応じて定義される画像データの優先順位に基づいて、対象地域に設置されるカメラの画像データ送信の優先度が設定される。
次に、対象地域を地点Aとした場合の帯域制御サーバ10の各処理部と、地点Aのカメラ間で交換される情報について説明する。
図15は、帯域制御処理における災害が感知されてから優先度が決定されるまでの手順を示したシーケンス図である。図4と同じものには同じ番号を付す。なお、図では、カメラ1(41a)、IPエンコーダ41b、及びカメラ制御41cをまとめて、カメラ1(41)としている。また、IPエンコーダは「ECD」、カメラ制御は「制御」と略記している。以下の説明は図に合わせて行う。
ネットワーク監視部140は、正常時においても、ネットワークの状態を監視し、定期的、もしくは所定のタイミングでネットワーク状況を帯域制御部に通知する(601a,601b,601c)。
予兆・災害感知部120が災害情報を受信し、災害情報に基づいて災害種別と対象地域とを特定すると、その情報がカメラ制御部160、帯域制御部150、ネットワーク監視部140、及び優先度決定部130に通知される(602)。カメラ制御部160は、カメラ台数を算出し、優先度決定部130と帯域制御部150とに通知する(603)。カメラ台数を取得した優先度決定部130は、設定情報220に基づいて対象カメラの画像データ送信の優先度を決定し、優先度情報を生成する。優先度情報は、帯域制御部150へ送られる(604)。以下の説明では、優先度の高い方から、カメラ1(41)、カメラ2(42)、カメラ3(43)の順に優先度が設定されているとする。
帯域制御部150では、優先度情報と、最新のネットワーク状況(601c)と、に基づき、帯域確保処理を開始する。
図16は、帯域制御処理における帯域確保処理が開始されてからカメラに通知されるまでの手順を示したシーケンス図である。図は、図15の処理の次の処理手順を示している。
ネットワーク監視部140は、上記と同様に、ネットワークの状態を監視し、定期的、もしくは所定のタイミングでネットワーク状況を帯域制御部に通知している(601d,601e)。
帯域制御部150は、優先度情報に設定される優先度に基づき、まず、カメラ1(41)の帯域を確保する。帯域が確保された時は、カメラ1(41)に対するカメラ制御要求をカメラ制御部160に送信する(605)。続いて、マルチキャストアドレスをカメラ1(41)のECDに通知する(606)。これにより、カメラ1(41)では、通知したマルチキャストアドレスを用いたマルチキャスト送信が開始される(607)。次に、カメラ2(42)の帯域が確保できる場合は、カメラ2(42)に対するカメラ制御要求をカメラ制御部160に送信するとともに(608)、マルチキャストアドレスをカメラ2(42)のECDに通知する(609)。これにより、カメラ2(42)では、通知したマルチキャストアドレスを用いたマルチキャスト送信が開始される(610)。さらに、カメラ3(43)の帯域が確保できるときは、カメラ3(43)に対するカメラ制御要求をカメラ制御部160に送信するとともに(611)、マルチキャストアドレスをカメラ3(43)のECDに通知する(612)。これにより、カメラ3(43)では、通知したマルチキャストアドレスを用いたマルチキャスト送信が開始される(613)。
カメラ制御部160は、カメラ制御要求(605,608,611)を受けたカメラのプリセット情報を取得し、カメラ1(41)、カメラ2(42)、及びカメラ3(43)にプリセット情報を送信する(614,615,616)。プリセット情報を取得した各カメラのカメラ制御は、プリセット情報に指示された方向にカメラを向ける。
以上のように、帯域制御サーバ10は、災害情報を受信すると、予め設定された災害種別に応じた優先順位に従って画像データを送信するカメラの優先度を決定する。そして、決定された優先度に従って、画像データ送信のための帯域を順次確保し、マルチキャスト送信を開始させる。これにより、監視システムでは、災害種別に応じた優先度で対象地点の画像データをモニタに表示させることができる。
なお、上記では、1種類の災害情報が受信された場合について説明したが、実際には、複数の災害情報が時間的に重なって発令される場合もある。このような場合には、たとえば、災害種別ごとに予め優先度を定義しておき、災害種別ごとの優先度を加味して画像データを送信するカメラの優先度を決定する。また、発生した災害種別の組み合わせに応じて優先度を決めるルールを定義しておくこともできる。
ところで、上記の処理手順では、ネットワーク20において画像データ転送に使用可能な帯域幅が十分であれば、各カメラの帯域が順次確保される。確保できなかった場合でも、しばらく時間が経過し、帯域幅が十分となった時点でカメラに帯域が確保される。しかしながら、すべてのカメラについて帯域が確保されるまでの時間は不定である。このため、優先度の低いカメラの画像データが収集できない時間帯が長くなる場合も発生する。
そこで、第2の実施の形態として、確保された帯域を複数のカメラで共用し、サイクリックに画像データを送信するサイクリック処理を行う場合について説明する。
第2の実施の形態の全体の処理の流れは、図11に示した処理手順と同じであるが、帯域確保処理が図12に示した手順とは異なる。以下、サイクリック処理を行う場合の帯域確保処理について説明する。
図17は、第2の実施の形態の帯域確保処理の手順を示したフローチャートである。処理の開始条件は、図12と同様である。
[ステップS201] 優先度決定部130がカメラの優先度を決定する。優先度の決定処理は、図12に示したステップS101の優先度の決定処理と同じである。
[ステップS202] 再度、ネットワークの状況を取得する。ネットワークの状況は、変化しているので、帯域の確保を行う前に、最新のネットワーク状況を確認しておく。
[ステップS203] ステップS201で生成した優先度情報と、ステップS03で抽出された設定情報とに基づいて、帯域が未確保のカメラのうち、最も優先度の高いカメラの帯域幅を抽出する。そして、ステップS202で取得したネットワークにおける画像データ転送に使用可能な帯域幅と比較する。
[ステップS204] 比較の結果、未確保で優先度の最も高いカメラの画像データ転送に必要な帯域が確保できるかどうかが判定される。確保できるときは、処理をステップS205に進める。確保できないときは、処理をステップS202に戻し、ネットワーク状況の取得からの処理を繰り返す。
[ステップS205] 帯域が未確保で、優先度が最も高いカメラの帯域が確保できるときは、当該カメラのカメラ制御にプリセット情報を通知し、撮影方向を指示する。また、IPエンコーダに対して、設定情報に定義されるマルチキャストアドレスで送信を開始するように通知する。さらに、ルータにも、マルチキャストアドレスで送信が行われることを通知する。
[ステップS206] 対象領域に設置される全カメラの帯域が確保できたかどうかを確認する。確保できていないときは、処理をステップS206に進める。確保できたときは、処理を終了する。
[ステップS207] 再度、ネットワーク状況を取得する。
[ステップS208] 帯域が確保されたカメラの次の優先度のカメラの帯域幅と、ステップS207で取得したネットワークの画像データ転送に使用可能な帯域幅とを比較する。
[ステップS209] 比較の結果、次の優先度のカメラの画像データ送信に必要な帯域が確保できるかどうかが判定される。確保できるときは、処理をステップS210に進める。確保できないときは、処理をステップS211に進める。
[ステップS210] 次のカメラの画像データ送信に必要な帯域が確保できるときは、当該カメラのカメラ制御にプリセット情報を通知し、撮影方向を指示する。また、IPエンコーダに対して、設定情報に定義されるマルチキャストアドレスで送信を開始するように通知する。さらに、ルータにも、マルチキャストアドレスで送信が行われることを通知し、処理をステップS206に戻す。
[ステップS211] 次のカメラの画像データ送信に必要な帯域が確保できないときは、サイクリック処理を行う。サイクリック処理では、最後に確保された帯域(確保された帯域の中では、画像データ送信の優先度が最も低いカメラに対し、確保された帯域)を、この帯域が割り当てられたカメラと、このカメラより優先度の低いカメラとで共用する。具体的には、最初に帯域が割り当てられたカメラの画像データ送信が開始されてから一定時間経過したとき、このカメラの画像データ送信を中断させ、帯域を空ける。そして、このカメラの次に優先度の高いカメラに対し、空いた帯域を割り当てる。その後、処理をステップS206に戻す。
次に、サイクリック処理について具体例を用いて説明する。簡単のため、優先度1位、2位、3位の3台のカメラに帯域を割り当てる場合で説明する。なお、カメラの台数が増えても同様の処理が行われる。
図18は、サイクリック処理の手順を示したフローチャートである。図は、図17の優先度決定(ステップS201)が終了してからの処理手順を示している。また、ここでは、優先度1位、2位、3位の3台のカメラに帯域を割り当てる。
[ステップS301] ネットワーク状況を取得する。
[ステップS302] ステップS301で取得したネットワーク状況に基づくネットワークの使用可能な帯域幅と、設定情報に定義される優先度が1位のカメラの画像データ送信に必要な帯域幅とを比較し、帯域が確保できるかどうか判定する。確保できるときは、処理をステップS303に進める。確保できないときは、処理をステップS301に戻す。
[ステップS303] 優先度1位のカメラに確保された帯域を割り当てる。
ここまでの処理手順により、優先度1位のカメラの帯域が確保され、画像データ送信が可能となる。
[ステップS304] ネットワーク状況を取得する。
[ステップS305] ステップS304で取得したネットワーク状況に基づくネットワークの使用可能な帯域幅と、設定情報に定義される優先度が2位のカメラの画像データ送信に必要な帯域幅とを比較し、帯域が確保できるかどうか判定する。確保できるときは、処理をステップS306に進める。確保できないときは、処理をステップS311に進める。
[ステップS306] 優先度2位のカメラに確保された帯域を割り当てる。
ここまでの処理手順により、優先度1位と優先度2位のカメラに対し、帯域が確保され、画像データ送信が可能となる。
[ステップS307] ネットワーク状況を取得する。
[ステップS308] ステップS307で取得したネットワーク状況に基づくネットワークの使用可能な帯域幅と、設定情報に定義される優先度が3位のカメラの画像データ送信に必要な帯域幅とを比較し、帯域が確保できるかどうか判定する。確保できるときは、処理をステップS309に進める。確保できないときは、処理をステップS314に進める。
[ステップS309] 優先度3位のカメラに確保された帯域を割り当て、処理を終了する。
ここまでの処理手順により、優先度1位、2位、3位のカメラに対して帯域が確保され、画像データ送信が可能となる。
以下、サイクリック処理について説明する。ステップS305までの処理で、優先度1位のカメラに対してのみ帯域が確保されたときは、この帯域を共用とし、優先度1位、2位、3位のカメラでサイクリックに帯域を使用する。ステップS306までの処理で、優先度1位、2位のカメラに対して帯域が確保されたときは、優先度の低い優先度2位のカメラに割り当てられた帯域を共用とし、優先度2位、3位のカメラでサイクリックに帯域を使用する。
[ステップS311] 優先度1位のカメラのための帯域は確保されているが、優先度2位と3位のカメラのための帯域は確保されていないとき、タイマーに所定の待ち時間を設定し、この間は優先度1位のカメラの画像データの送信時間とする。
[ステップS312] ステップS311で設定した待ち時間が経過したので、優先度1位のカメラが切断される。
[ステップS313] 優先度1位のカメラが切断されて空いた帯域を優先度2位のカメラに割り当てる。これにより、優先度2位のカメラの画像データ送信が可能となる。
[ステップS314] 優先度2位のカメラが画像データ送信を行う時間を、タイマーに所定の待ち時間を設定して計時し、この間は優先度2位のカメラの画像データの送信時間とする。
[ステップS315] ステップS314で設定した待ち時間が経過したので、優先度2位のカメラが切断される。
[ステップS316] 優先度2位のカメラが切断されて空いた帯域を優先度3位のカメラに割り当てる。これにより、優先度3位のカメラの画像データ送信が可能となる。
[ステップS317] 優先度3位のカメラが画像データ送信を行う時間を、タイマーに所定の待ち時間を設定して計時し、この間は優先度3位のカメラの画像データの送信時間とする。
[ステップS318] ステップS317で設定した待ち時間が経過したので、優先度3位のカメラが切断される。
[ステップS319] 優先度2位のカメラまで帯域が確保されているかどうかを判定する。確保されていないときは、優先度1位、2位、3位の3台のカメラで帯域を共用していると判断し、処理をステップS303に進める。確保されているときは、優先度2位、3位の2台のカメラで帯域を共用していると判断し、処理をステップS306に進める。
以上の処理手順が実行されることにより、優先度の低いカメラの帯域が確保できない場合でも、帯域が確保されたカメラのうち、最も優先度の低いカメラに対して確保された帯域を共用帯域としてすべてのカメラの画像データを送信することが可能となる。なお、サイクリック処理が一巡すると、再びネットワーク状況が取得され、帯域が未確保のカメラの帯域が確保できるかどうかが判定されるので、ネットワークの状況が改善すれば、優先度の高い順にカメラが使用する帯域を確保することができる。
設定された情報は、災害状態DB240に格納される。ここでは、災害状態DB240に基づいて表示されるカメラ選択画面を用いて設定される情報を説明する。
図19は、サイクリック処理が行われるときのカメラ選択画面の一例を示した図である。カメラ選択画面500は、現時点のカメラの状態を利用者に通知する画面であり、災害状態DB240に基づいて監視装置に表示される。
カメラ選択画面500には、選択有無501、カメラ名502、災害状態503、災害種別504、カメラ方向505、及び備考506の各項目が表示される。
選択有無501には、対象地域のカメラとして選択されたかどうかが表示される。カメラ名502には、カメラに付された名称が表示される。災害状態503には、災害の状態、すなわち、災害(災害が発生している状態)、予兆(災害の予兆が感知された状態)、正常のいずれかが表示される。災害種別504には、災害状態が「災害」または「予兆」のものについて、その災害の種別が表示される。カメラ方向505には、カメラの撮影方向が表示される。備考506には、参考情報が表示される。
図は、災害が検知された地点Aについて、No.1のカメラ、及びNo.2のカメラの帯域は確保できたが、No.3のカメラの帯域が確保できない状態における表示例である。No.2のカメラに確保された帯域でサイクリック処理を行う。備考506には、No.2に確保された帯域をNo.2のカメラと、No.3のカメラとで共用し、サイクリック表示を行うことが示されている。
次に、サイクリック処理を行う場合における帯域制御サーバ10の各処理部と、地点Aのカメラ間で交換される情報について説明する。優先度の設定までの処理手順は、図15に示した手順と同じであるので説明は省略する。以下では、図19に示したケース(カメラ2とカメラ3とでサイクリック処理を行う場合)について説明する。
図20は、帯域制御処理が開始されてから、サイクリック処理が開始されるまでの手順を示したシーケンス図である。
ネットワーク監視部140は、ネットワークの状態を監視し、定期的、もしくは所定のタイミングでネットワーク状況を帯域制御部に通知している(601f,601g)。
帯域制御部150は、優先度情報に設定される優先度に基づき、まず、カメラ1(41)の帯域を確保する。帯域が確保されたときは、カメラ1(41)に対するカメラ制御要求をカメラ制御部160に送信する(621)。続いて、帯域が確保されたことを通知するため、マルチキャストアドレスをカメラ1(41)のECDに通知する(622)。これにより、カメラ1(41)では、通知したマルチキャストアドレスを用いたマルチキャスト送信が開始される(623)。次に、カメラ2(42)の帯域が確保できる場合は、カメラ2(42)に対するカメラ制御要求をカメラ制御部160に送信するとともに(624)、マルチキャストアドレスをカメラ2(42)のECDに通知する(625)。これにより、カメラ2(42)では、通知したマルチキャストアドレスを用いたマルチキャスト送信が開始される(626)。
次に、カメラ3(43)の帯域が確保できるかどうかを判定するが、確保できないとする。この場合には、タイマーに所定の時間を設定し(629)、設定時間が経過するのを待つ。この間、カメラ制御部160からは、カメラ1(41)に対するプリセット情報送信(627)と、カメラ2(42)に対するプリセット情報送信(628)を行う。プリセット情報を取得した各カメラのカメラ制御は、プリセット情報に指示された方向にカメラを向ける。
次に、タイマーがタイムアップしてからの処理を説明する。
図21は、サイクリック処理の手順を示したシーケンス図である。
カメラ3(43)の帯域が確保できなかったときのタイマー設定処理(629)で設定されたタイマーによって計時された時間が終了したら、カメラ制御部160に対し、カメラ2の切断要求を行う(630)。カメラ制御部160は、カメラ2の切断処理を行う。続いて帯域制御部150は、カメラ制御部160に対し、カメラ3(43)の制御要求を行う(631)。そして、カメラ2(42)に確保されていた帯域をカメラ3が使用するようにカメラ3(43)に通知する(632)。具体的には、カメラ3(43)に対応するマルチキャストアドレスをカメラ3(43)のECDに通知する。これにより、カメラ3(43)では、通知されたマルチキャストアドレスを用いたマルチキャスト送信が開始される(633)。また、帯域制御部150は、カメラ3(43)が帯域を使用する時間を決めるタイマーを設定する(634)。カメラ制御部160は、カメラ3(43)に対し、カメラ3(43)のプリセット情報を送信する(635)。以上の処理手順が実行され、帯域を利用するカメラが、カメラ2(42)からカメラ3(43)に切り替わる。
そして、タイマー設定処理(634)で設定されたタイマーによって計時された時間が終了したら、帯域の使用がカメラ3(43)からカメラ2(42)に切り替えられる。
以上のように、帯域制御サーバ10は、災害情報を受信すると、予め設定された災害種別に応じた優先順位に従って画像データを送信するカメラの優先度を決定する。そして、決定された優先度に従って、画像データ送信のための帯域を順次確保していくが、確保できないカメラがあったときは、確保された帯域を時分割で共有するサイクリック処理が行われる。これにより、監視システムでは、更新頻度は低下するが、優先度の低いカメラの画像データもモニタに表示させることができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、帯域制御サーバが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) 複数のカメラとネットワークを介して接続され、前記ネットワークの帯域幅に応じて前記カメラの画像データの送信を制御する帯域制御サーバにおいて、
災害が感知されたときに発行される災害情報を取得し、前記災害情報に含まれる災害種別及び対象地域を検出する災害検出手段と、
前記カメラの設置地点、前記画像データの送信に必要な帯域幅、及び災害種別に応じた前記画像データの優先順位を含む前記カメラの設定情報を記憶する設定情報記憶手段に記憶される前記設定情報から特定された前記災害種別に応じた設定情報を抽出し、抽出された前記災害種別に応じた設定情報に定義される前記画像データの優先順位に基づいて前記対象地域に設置される前記カメラの優先度を決定する優先度決定手段と、
前記ネットワークの状態を監視し、前記画像データの転送に使用可能な帯域幅を含む帯域情報を取得するネットワーク監視手段と、
前記カメラの優先度に基づいて前記優先度の高い前記カメラから順に、該カメラの前記画像データ送信に必要な帯域幅を前記帯域情報に設定される前記ネットワークで使用可能な帯域幅から確保していくとともに、帯域が確保された前記カメラに前記画像データ送信を指示する帯域制御手段と、
を有することを特徴とする帯域制御サーバ。
(付記2) 前記帯域制御手段は、前記画像データ送信のための帯域が確保できないカメラが存在したときは、既に前記画像データ送信のために確保された第1のカメラの帯域を共用帯域とし、前記共用帯域を、前記第1のカメラと前記帯域が確保できないカメラとに順番に割り当てる、ことを特徴とする付記1記載の帯域制御サーバ。
(付記3) 前記帯域制御手段は、前記カメラの優先度に基づき、所定の時間が経過するごとに、前記共用帯域を割り当てられている前記カメラによる前記画像データの送信を中断し、空いた前記共用帯域を次の優先度の前記カメラに割り当てる、ことを特徴とする付記2記載の帯域制御サーバ。
(付記4) 前記帯域制御手段は、前記帯域が確保できないカメラが存在したときは、所定の周期で前記帯域情報に設定される前記ネットワークで使用可能な帯域幅と前記帯域が確保できないカメラが前記画像データ送信に必要な帯域とを比較し、前記画像データ送信に必要な帯域が確保できるときは、当該カメラに前記ネットワークで使用可能な帯域幅を確保する、ことを特徴とする付記1記載の帯域制御サーバ。
(付記5) 前記災害検出手段は、前記災害情報として、発生した災害に関する災害発生情報と、発生前に予兆が検知または発生が予測された災害に関する災害事前情報と、を取得する、ことを特徴とする付記1記載の帯域制御サーバ。
(付記6) 前記帯域制御手段は、前記帯域が確保された前記カメラに所定のマルチキャストアドレスを割り当て、前記カメラに対し、前記所定のマルチキャストアドレスへの変更を指示する、ことを特徴とする付記1記載の帯域制御サーバ。
(付記7) 前記優先度決定手段は、抽出された前記設定情報に基づいて、前記対象地域に設置される全カメラの前記画像データ送信に必要な帯域幅を算出し、前記帯域情報に設定される前記ネットワークで使用可能な帯域幅と比較し、前記対象地域に設置される全カメラの前記画像データ送信に必要な帯域幅が確保できるときは、前記カメラの優先度を決定する処理を行わず、
前記帯域制御手段は、前記カメラの優先度が決定されないときは、前記帯域確保処理を行わない、
ことを特徴とする付記1記載の帯域制御サーバ。
(付記8) 前記設定情報には、前記災害種別に応じて前記カメラの撮影方向が設定されており、
前記帯域制御手段は、前記災害種別に応じて前記設定情報から該カメラの撮影方向を抽出し、前記帯域が確保されたカメラに前記画像データの送信の指示とともに抽出された前記撮影方向を指示する、ことを特徴とする付記1記載の帯域制御サーバ。
(付記9) 複数のカメラとネットワークを介して接続され、前記ネットワークの帯域幅に応じて前記カメラの画像データの送信を制御するための帯域制御プログラムにおいて、
コンピュータを、
災害が感知されたときに発行される災害情報を取得し、前記災害情報に含まれる災害種別及び対象地域を検出する災害検出手段、
設定情報記憶手段に記憶される前記カメラの設置地点、前記画像データの送信に必要な帯域幅、及び前記災害種別に応じた前記画像データの優先順位を含む前記カメラの設定情報から特定された前記災害種別に応じた設定情報を抽出し、抽出された前記災害種別に応じた設定情報に定義される前記画像データの優先順位に基づいて前記対象地域に設置される前記カメラの優先度を決定する優先度決定手段、
前記ネットワークの状態を監視し、前記画像データの転送に使用可能な帯域幅を含む帯域情報を取得するネットワーク監視手段、
前記カメラの優先度に基づいて、前記優先度の高い前記カメラから順に、該カメラの前記画像データ送信に必要な帯域幅を前記帯域情報に設定される前記ネットワークで使用可能な帯域幅から確保していくとともに、帯域が確保された前記カメラに前記画像データ送信を指示する帯域制御手段、
として機能させることを特徴とする帯域制御プログラム。
(付記10) 複数のカメラの画像データを取得して状況を集中監視する監視システムにおいて、
所定の災害の発生、もしくは所定の災害の予兆を検知して、前記所定の災害を特定する災害種別、及び前記所定の災害の影響を受ける対象地域を特定する対象地域情報を含む災害情報を生成し、要求に応じて前記災害情報を送信する災害情報提供サーバと、
ネットワークに接続し、指示された方向を撮影して生成した画像データを前記ネットワークを介して送信するカメラと、
災害が感知されたときに発行される災害情報を取得し、前記災害情報に含まれる災害種別及び対象地域を検出する災害検出手段と、前記カメラの設置地点、前記画像データの送信に必要な帯域幅、及び災害種別に応じた前記画像データの優先順位を含む前記カメラの設定情報を記憶する設定情報記憶手段に記憶される前記設定情報から特定された前記災害種別に応じた設定情報を抽出し、抽出された前記災害種別に応じた設定情報に定義される前記画像データの優先順位に基づいて前記対象地域に設置される前記カメラの優先度を決定する優先度決定手段と、前記ネットワークの状態を監視し、前記画像データの転送に使用可能な帯域幅を含む帯域情報を取得するネットワーク監視手段と、前記カメラの優先度に基づいて前記優先度の高い前記カメラから順に、該カメラの前記画像データ送信に必要な帯域幅を前記帯域情報に設定される前記ネットワークで使用可能な帯域幅から確保していくとともに、帯域が確保された前記カメラに前記画像データ送信を指示する帯域制御手段と、を有することを特徴とする帯域制御サーバと、
前記ネットワークを介して前記カメラに接続し、前記カメラが送信した前記画像データを受信して蓄積するとともに、前記画像データを表示装置に表示する監視装置と、
を有することを特徴とする監視システム。
本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。 本発明の実施の形態の監視システムの構成図である。 帯域制御サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。 帯域制御サーバのソフトウェア構成例を示す図である。 受信データ情報の一例を示した図である。 設定情報の一例を示した図である。 カメラ設定情報の一例を示した図である。 地震情報の一例を示した図である。 緊急地震速報の一例を示した図である。 津波情報の一例を示した図である。 第1の実施の形態の帯域制御サーバの処理手順を示したフローチャートである。 第1の実施の形態の帯域確保処理の手順を示したフローチャートである。 災害(地震)が発生したときの災害状態DBの一例を示した図である。 災害(津波)が発生したときの災害状態DBの一例を示した図である。 帯域制御処理における災害が感知されてから優先度が決定されるまでの手順を示したシーケンス図である。 帯域制御処理における帯域確保処理が開始されてからカメラに通知されるまでの手順を示したシーケンス図である。 第2の実施の形態の帯域確保処理の手順を示したフローチャートである。 サイクリック処理の手順を示したフローチャートである。 サイクリック処理が行われるときのカメラ選択画面の一例を示した図である。 帯域制御処理が開始されてから、サイクリック処理が開始されるまでの手順を示したシーケンス図である。 サイクリック処理の手順を示したシーケンス図である。
符号の説明
1 帯域制御サーバ
1a 設定情報記憶手段
1b 災害検出手段
1c 優先度決定手段
1d ネットワーク監視手段
1e 帯域制御手段
2 ネットワーク
3 ルータ
4a,4b,・・・,4n カメラ

Claims (6)

  1. 複数のカメラとネットワークを介して接続され、前記ネットワークの帯域幅に応じて前記カメラの画像データの送信を制御する帯域制御サーバにおいて、
    災害が感知されたときに発行される災害情報を取得し、前記災害情報に含まれる災害種別及び対象地域を検出する災害検出手段と、
    前記カメラの設置地点、前記画像データの送信に必要な帯域幅、及び前記災害種別に応じた前記画像データの優先順位を含む前記カメラの設定情報を記憶する設定情報記憶手段に記憶される前記設定情報から特定された前記災害種別に応じた設定情報を抽出し、抽出された前記災害種別に応じた設定情報に定義される前記画像データの優先順位に基づいて前記対象地域に設置される前記カメラの優先度を決定する優先度決定手段と、
    前記ネットワークの状態を監視し、前記画像データの転送に使用可能な帯域幅を含む帯域情報を取得するネットワーク監視手段と、
    前記カメラの優先度に基づいて前記優先度の高い前記カメラから順に、該カメラの前記画像データ送信に必要な帯域幅を前記帯域情報に設定される前記ネットワークで使用可能な帯域幅から確保していくとともに、帯域が確保された前記カメラに前記画像データ送信を指示する帯域制御手段と、
    を有することを特徴とする帯域制御サーバ。
  2. 前記帯域制御手段は、前記画像データ送信のための帯域が確保できないカメラが存在したときは、既に前記画像データ送信のために確保された第1のカメラの帯域を共用帯域とし、前記共用帯域を、前記第1のカメラと前記帯域が確保できないカメラとに順番に割り当てる、ことを特徴とする請求項1記載の帯域制御サーバ。
  3. 前記帯域制御手段は、前記カメラの優先度に基づき、所定の時間が経過するごとに、前記共用帯域を割り当てられている前記カメラによる前記画像データの送信を中断し、空いた前記共用帯域を次の優先度の前記カメラに割り当てる、ことを特徴とする請求項2記載の帯域制御サーバ。
  4. 前記災害検出手段は、前記災害情報として、発生した災害に関する災害発生情報と、発生前に予兆が検知または発生が予測された災害に関する災害事前情報と、を取得する、ことを特徴とする請求項1記載の帯域制御サーバ。
  5. 複数のカメラとネットワークを介して接続され、前記ネットワークの帯域幅に応じて前記カメラの画像データの送信を制御するための帯域制御プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    災害が感知されたときに発行される災害情報を取得し、前記災害情報に含まれる災害種別及び対象地域を検出する災害検出手段、
    設定情報記憶手段に記憶される前記カメラの設置地点、前記画像データの送信に必要な帯域幅、及び前記災害種別に応じた前記画像データの優先順位を含む前記カメラの設定情報から特定された前記災害種別に応じた設定情報を抽出し、抽出された前記災害種別に応じた設定情報に定義される前記画像データの優先順位に基づいて前記対象地域に設置される前記カメラの優先度を決定する優先度決定手段、
    前記ネットワークの状態を監視し、前記画像データの転送に使用可能な帯域幅を含む帯域情報を取得するネットワーク監視手段、
    前記カメラの優先度に基づいて、前記優先度の高い前記カメラから順に、該カメラの前記画像データ送信に必要な帯域幅を前記帯域情報に設定される前記ネットワークで使用可能な帯域幅から確保していくとともに、帯域が確保された前記カメラに前記画像データ送信を指示する帯域制御手段、
    として機能させることを特徴とする帯域制御プログラム。
  6. 複数のカメラの画像データを取得して状況を集中監視する監視システムにおいて、
    所定の災害の発生、もしくは所定の災害の予兆を検知して、前記所定の災害を特定する災害種別、及び前記所定の災害の影響を受ける対象地域を特定する対象地域情報を含む災害情報を生成し、要求に応じて前記災害情報を送信する災害情報提供サーバと、
    ネットワークに接続し、指示された方向を撮影して生成した画像データを前記ネットワークを介して送信するカメラと、
    災害が感知されたときに発行される災害情報を取得し、前記災害情報に含まれる前記災害種別及び対象地域を検出する災害検出手段と、前記カメラの設置地点、前記画像データの送信に必要な帯域幅、及び前記災害種別に応じた前記画像データの優先順位を含む前記カメラの設定情報を記憶する設定情報記憶手段に記憶される前記設定情報から特定された前記災害種別に応じた設定情報を抽出し、抽出された前記災害種別に応じた設定情報に定義される前記画像データの優先順位に基づいて前記対象地域に設置される前記カメラの優先度を決定する優先度決定手段と、前記ネットワークの状態を監視し、前記画像データの転送に使用可能な帯域幅を含む帯域情報を取得するネットワーク監視手段と、前記カメラの優先度に基づいて前記優先度の高い前記カメラから順に、該カメラの前記画像データ送信に必要な帯域幅を前記帯域情報に設定される前記ネットワークで使用可能な帯域幅から確保していくとともに、帯域が確保された前記カメラに前記画像データ送信を指示する帯域制御手段と、を有することを特徴とする帯域制御サーバと、
    前記ネットワークを介して前記カメラに接続し、前記カメラが送信した前記画像データを受信して蓄積するとともに、前記画像データを表示装置に表示する監視装置と、
    を有することを特徴とする監視システム。
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