JP6639477B2 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システム Download PDF

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Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システムに関する。
近年、電波の強度に基づいて、位置情報の推定等の処理を行う技術が開発されている。例えば、下記特許文献1には、存在位置が既知の端末から受信した電波の強度のレベルに基づいて、上記電波を受信した端末の位置や上記端末までの距離を推定する技術が開示されている。
特開2009−49468号公報
しかしながら、受信した電波には多くのノイズが含まれる。つまり、電波を送信した端末と上記電波を受信した端末との距離が一定であっても測定された電波強度はノイズにより短時間で変動してしまう。そのため、上記のような既存の技術が用いられる場合には、上記ノイズの影響を受けて、上記処理が誤って実施されるおそれがある。
本開示では、電波の強度に基づく処理を適切に実施することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムを提案する。
本開示によれば、電波の測定結果を取得する取得部と、上記取得部が取得した複数の測定結果のうち、前記複数の測定結果の総数をNとし、前記測定結果の示す強度の順位をnとしたときの(n/N)×100の値が0〜30の範囲に含まれる順位の強度を示す測定結果を抽出する抽出部と、上記抽出部が抽出した測定結果を用いて所定の処理を行う処理部と、を備える情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、電波の測定結果を取得することと、取得した複数の測定結果のうち、前記複数の測定結果の総数をNとし、前記測定結果の示す強度の順位をnとしたときの(n/N)×100の値が0〜30の範囲に含まれる順位の強度を示す測定結果を抽出することと、抽出した測定結果を用いて所定の処理を行うことと、を有する、情報処理装置において実行される情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、電波の測定結果を取得する取得部と、上記取得部が取得した複数の測定結果のうち、前記複数の測定結果の総数をNとし、前記測定結果の示す強度の順位をnとしたときの(n/N)×100の値が0〜30の範囲に含まれる順位の強度を示す測定結果を抽出する抽出部と、上記抽出部が抽出した測定結果を用いて所定の処理を行う処理部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
また、本開示によれば、電波の測定結果を取得する取得部と、上記取得部が取得した複数の測定結果のうち、前記複数の測定結果の総数をNとし、前記測定結果の示す強度の順位をnとしたときの(n/N)×100の値が0〜30の範囲に含まれる順位の強度を示す測定結果を抽出する抽出部と、上記抽出部が抽出した測定結果を用いて所定の処理を行う処理部と、を備える、情報処理システムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、電波の強度に基づく処理を適切に実施することが可能である。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る情報処理システムにおける構成の概要を示す図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 取得された電波のRSSIの時間変化の一例を示すグラフである。 取得された複数の電波のRSSIを時刻ごとに並べ替えた値を格納するテーブルの一例である。 順位ごとに格納された複数のRSSIから算出された標準偏差の一例を示すグラフである。 取得された複数の電波のRSSIを時刻ごとに並べ替えた値を格納するテーブルの一例である。 取得された電波のRSSI、および本開示の一実施形態に係る情報処理装置により抽出されたRSSIの時間変化の一例を示すグラフである。 順位ごとに格納された複数のRSSIから算出された標準偏差の一例を示すグラフである。 取得された電波のRSSI、および本開示の一実施形態に係る情報処理装置により抽出されたRSSIの時間変化の一例を示すグラフである。 順位ごとに格納された複数のRSSIから算出された標準偏差の一例を示すグラフである。 取得された電波のRSSI、および本開示の一実施形態に係る情報処理装置により抽出されたRSSIの時間変化の一例を示すグラフである。 本開示の一実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態に係る情報処理システムの第1の動作例を示すシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理システムの第2の動作例を示すシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理システムの第3の動作例を示すシーケンス図である。 第3の動作例における通信端末の第1の認証処理に係る構成を示す図である。 第3の動作例における通信端末の第1の認証処理に係る構成に基づく動作を示すフローチャートである。 第3の動作例における通信端末の第2の認証処理に係る構成を示す図である。 第3の動作例における通信端末の第2の認証処理に係る構成に基づく動作を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態に係る情報処理システムの第4の動作例を示すシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理システムの変形例の構成を示す図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理システムの変形例の構成に基づく動作例を示すシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットまたは数字を付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本実施形態に係る情報処理システムの概要と構成
2.本実施形態に係る情報処理装置の構成と動作
2.1.構成
2.2.RSSIの抽出範囲
2.3.動作
2.4.補足
3.本実施形態に係る情報処理システムの動作
3.1.第1の動作例
3.2.第2の動作例
3.3.第3の動作例
3.3.1.第1の認証処理に係る構成と動作
3.3.2.第2の認証処理に係る構成と動作
3.3.3.補足
3.4.第4の動作例
4.本実施形態に係る情報処理システムの変形例
4.1.情報処理システムの構成
4.2.情報処理システムの動作例
5.ハードウェア構成図
6.まとめ
<<1.本実施形態に係る情報処理システムの概要と構成>>
以下、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1の概要について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1における構成の概要を示す図である。なお、図1に示したように、本実施形態に係る情報処理システム1は、例えば、書店における書籍の決済システム等に適用可能であるが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、情報処理システム1は、ショッピングセンターやコンビニエンスストア等の小売店における決済や、レンタルショップや図書館における貸出処理等、他の分野にも適用可能である。以下では、本実施形態に係る情報処理システム1が、書店の決済システムに適用される例について説明する。
(概要)
図1に示したように、書店に入店した人物P0は、通信端末20を手に所持している。通信端末20は、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット等の移動端末や、スマートウォッチやスマートグラス等のウェアラブル端末であってもよい。通信端末20の機能等については後述する。
人物P0は、まず購入しようとしている書籍40を取りに、書棚4へ向かう。書籍40には、物品タグ41が取り付けられている。物品タグ41は、書籍40に関する情報を有し、通信端末20等の他の装置との間の通信において、上記情報を送受信する。上記情報とは、例えば、書籍40を識別する物品IDや、書籍40の位置情報、書籍40の入荷日、価格、書籍の内容等の情報であってもよい。
なお、物品タグ41は、例えば、RFID(Radio Frequency Identifier)タグや、Bluetooth(登録商標)タグ等の無線通信が可能なタグである。これらのタグは、通信端末20やゲートビーコン31等から送信された電波をエネルギー源として動作するパッシブタグや、または電池を内蔵して自らの電力で動作するアクティブタグであってもよい。
書籍40を手にした人物P0は、その後、書籍40を購入するために、ゲート30へ向かう。ゲート30は、ゲートビーコン31を有する。ゲートビーコン31は、例えば通信端末20および物品タグ41と通信を行い、上記通信において受信した内容に基づいて処理を行う。そして、人物P0がゲート30を通過する際、通信端末20、ゲートビーコン31、物品タグ41、および本開示の情報処理装置10の間で通信が実施され、上記物品タグ41が付された書籍40に関する決済処理が実施される。
これにより、通信端末20のユーザは、レジスター等で書籍40を決済しなくても、通信端末20を所持した状態でゲート30Aおよび30Bの間を通過するだけで、決済処理を完了しつつ、そのまま退店することが可能である。
なお、本実施形態に係る情報処理システム1において実施される通信としては、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)などのIEEE802.15.1を利用した無線通信や、IEEE802.11を利用した無線LAN(Local Area Network)などの無線通信が挙げられる。
(構成)
図2は、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1の構成を示す図である。図2に示したように、情報処理システム1は、情報処理装置10、通信端末20、並びにゲート30Aおよび30Bを有する。また、ゲート30Aおよび30Bは、ゲートビーコン31Aおよび31Bを有する。
−通信端末
通信端末20は、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット等の移動端末や、スマートウォッチやスマートグラス等のウェアラブル端末などの通信端末である。通信端末20は、情報処理装置10等との通信を行う通信部、通信端末20の制御を行う制御部、ユーザが情報を通信端末20に入力するための入力部、およびユーザに情報を出力するための出力部等を有してもよい。入力部としての機能は、例えば、タッチパネルやボタン等により実現されてもよい。出力部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、LCD(Liquid Crystal Display)装置、またはOLED(Organic Light Emitting Diode)装置等により実現されてもよい。また、入力部および出力部としての機能は、マイクやスピーカ等の音声入出力装置により実現されてもよい。
通信端末20は、情報処理装置10、ゲートビーコン31および物品タグ41と通信を行い、通信により得られた情報に基づき処理を実施する。例えば、通信端末20は、ゲートビーコン31および物品タグ41から取得した情報や通信における電波のRSSIを、情報処理装置10に送信してもよい。上記RSSIは、ゲートビーコン31および物品タグ41との通信において通信端末20により測定されてもよい。
また、通信端末20は、物品購入の決済に用いられる電子マネーの残高を管理するセキュリティチップを備えてもよい。そして、通信端末20は、情報処理装置10により書籍40に関する決済が行われた際に、セキュリティチップに記録されている残高を更新してもよい。なお、本実施形態においては、通信端末20はセキュリティチップを備えているものとして説明する。
また、通信端末20は、書籍40に付された物品タグ41との通信におけるRSSIに基づいて、書籍40を認証してもよい。ここで書籍40の認証とは、例えば、通信端末20に書籍40を関連付けることである。具体的には、認証とは、通信端末20にインストールされているショッピング用アプリケーションにおいて、書籍40がアプリケーション内のカートに投入されている状態を示す。これにより、情報処理装置10は書籍40を認証した通信端末20について書籍40に関する決済処理を行うことが可能である。なお、書籍40の認証に関しては、「3.3.1.第1の認証処理に係る構成と動作」および「3.3.2.第2の認証処理に係る構成と動作」において具体的に説明する。
−ゲート、ゲートビーコン
ゲート30は、情報処理システム1を利用する店舗の出口付近やレジスター付近等に設置されるゲートであってもよい。例えば、ゲート30は、例えば、人物の通過を遮蔽し人物が通過してもよいと判定された場合に開放されるフラッパーが付設されたフラッパーゲートや、ドアが付設されたドアゲートなどであってもよい。例えば、情報処理装置10が書籍40に関する処理を完了すると、ゲート30Aおよび30Bの間に設けられたフラッパーやドアが開放されてもよい。
ゲート30は、ゲートビーコン31を有する。ゲートビーコン31は、情報処理装置10等との通信を行う通信部、ゲート30およびゲートビーコン31の制御を行う制御部、およびゲート30を通過しようとするユーザに情報を出力するための出力部等を有してもよい。ゲートビーコン31は、情報処理装置10、通信端末20および物品タグ41と通信を行い、通信により得られた情報に基づき処理を実施する。例えば、ゲートビーコン31は、通信端末20および物品タグ41から取得した情報や通信における電波のRSSIを、情報処理装置10に送信してもよい。上記RSSIは、通信端末20および物品タグ41との通信においてゲートビーコン31により測定されてもよい。
なお、図2に示した例では、ゲートビーコン31Aと通信端末20との通信における電波のRSSIに基づいて情報処理装置10が所定の処理を行うが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、ゲートビーコン31Aと通信端末20との通信における電波、およびゲートビーコン31Bと通信端末20との通信における電波の2つのRSSIに基づいて、情報処理装置10は所定の処理を行ってもよい。これにより、例えば、通信端末20がゲート30Aまたは30Bに近接したときではなく、通信端末20がゲート30Aおよび30Bの間を通過する際において決済処理が実施されることが可能である。
また、ゲート30は、人物の通過を遮蔽する装置が付されていないゲートであってもよい。また、ゲート30は、実際の筐体を有する必要はなく、後述するゲートビーコン31のみが店舗の出口付近やレジスター付近等に設置されてもよい。また、図1および図2に示したように、ゲート30は複数設けられてもよい。
−書籍、物品タグ
書籍40は、情報処理装置10を利用する店舗において販売されている物品の一例である。例えば、上記物品は、書店に置かれている書籍や雑誌、新聞等に限らず、ショッピングセンターやコンビニエンスストア等の小売店で販売されている日用品や食料品、雑貨、衣服、家具、電機製品、嗜好品、エンターテインメント製品等、店舗において陳列される商品であれば特に限定されない。また、商品に限らず、例えば、レンタルショップや図書館等で貸し出される書籍やビデオ、DVD(Digital Versatile Disc)ソフト等であってもよい。
そして、店舗に陳列されている書籍40には、物品タグ41が付されている。物品タグ41は、書籍40に関する情報を有し、通信端末20等の他の装置との間で上記情報を通信する。上記情報とは、例えば、書籍40を識別する物品IDや、書籍40の位置情報、書籍40の入荷日、価格、書籍の内容等の情報を含んでもよい。
物品タグ41は、通信端末20、およびゲートビーコン31と通信を行い、物品タグ41に含まれる情報を送信する。例えば、物品タグ41が通信端末20またはゲートビーコン31と近接した場合、通信端末20またはゲートビーコン31に物品ID等の書籍40に関する情報を送信する。
また、通信端末20により書籍40が認証される場合、物品タグ41は、近接した通信端末20と通信を行い、物品ID等の書籍40に関する情報を送信してもよい。
また、物品タグ41は、情報処理装置10により物品タグ41が付された書籍40が決済された後、情報処理装置10により無効化されてもよい。例えば、物品タグ41は、情報処理装置10により、通信端末20またはゲートビーコン31を介して無効化する命令が書き込まれてもよい。
なお、物品タグ41は、本実施形態においては書籍40の決済処理のために書籍40に付されているが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、物品タグ41は、書棚に陳列されている書籍の在庫状態を管理するために書籍40等に付されてもよい。具体的には、物品タグ41は、書棚や店舗の天井または壁面等に設置される不図示のビーコンとの通信により、物品タグ41が付されている書籍40が書棚に格納されているか否かを判定するために用いられてもよい。
−情報処理装置
情報処理装置10は、通信端末20、ゲートビーコン31Aおよび31Bのいずれかのビーコン、および物品タグ41に関する情報に基づき、所定の処理を実施する。具体的には、情報処理装置10は、通信端末20、ゲートビーコン31Aおよび31B、並びに物品タグ41を識別する情報を取得する。また、情報処理装置10は、通信端末20において測定された通信電波の強度に関する情報を取得する。
なお、本実施形態において実施される通信の電波の強度は、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indication:受信信号強度)であってもよい。本実施形態の説明においては、電波の強度の一例としてRSSIを用いて説明する。
そして、情報処理装置10は、例えば、上記情報に基づいて、通信端末20とゲートビーコン31との通信距離、および通信端末20と物品タグ41との通信距離について判定してもよい。また、情報処理装置10は、上記判定結果に基づいて、物品タグ41が付された書籍40に関する処理を実施してもよい。上記判定結果とは、例えば、通信端末20とゲートビーコン31との通信距離が第1の距離以下であり、および通信端末20と物品タグ41との通信距離が第2の距離以下であるかどうかであってもよい。
例えば、通信端末20とゲートビーコン31Aまたは31Bとの通信距離が上記第1の距離以下である場合は、通信端末20のユーザはゲート30に近い位置に存在すると考えられる。また、通信端末20と物品タグ41との通信距離が上記第2の距離以下である場合は、通信端末20のユーザは物品タグ41が付された書籍40を有していると考えられる。よって、情報処理装置10は、通信端末20と物品タグ41との通信距離、およびの通信端末20とゲートビーコン31Aまたは31Bとの通信距離が所定の距離以下である場合、書籍40に関する処理を実施してもよい。
より具体的に説明すると、情報処理装置10は、図2に示したように、通信端末20が書籍40と近接し、かつ、通信端末20がゲートビーコン31Aの所定範囲R1Aまたはゲートビーコン31Bの所定範囲R1Bに含まれたと判定した場合に、物品タグ41が付された書籍40に関する処理を行ってもよい。
なお、書籍40に関する処理とは、例えば、書籍40を購入するための決済処理であってもよい。例えば、情報処理装置10は、書籍40に関して決済を行い、その決済の支払いを通信端末20に要求してもよい。
なお、情報処理装置10の具体的な構成については、「2.本実施形態に係る情報処理装置の構成」において説明する。
(背景)
上記の情報処理システム1の適正な運用を実現するためには、各通信距離を正しく判定することが求められる。例えば、情報処理装置は、通信端末20とゲートビーコン31Aの通信距離、および物品タグ41とゲートビーコン31Aの通信距離が所定の範囲内であることを確実に判定することが求められる。ここで、各通信距離の判定においては、電波のRSSIが用いられる。つまり、測定されたRSSIの強弱に応じて、通信距離が推定される。
しかしながら、受信した電波には多くのノイズが含まれる。つまり、電波を送信した端末と上記電波を受信した端末との距離が一定であっても、測定されたRSSIはノイズにより短時間で変動してしまう。そのため、測定されたRSSIに応じて距離等を判定する場合、情報処理装置は上記ノイズの影響を受けて判定を誤ってしまうおそれがある。
そこで、上記事情を鑑みて、取得したRSSIのうちばらつきが低い値を示すRSSIを抽出し、抽出されたRSSIを用いて所定の処理を行うことができる情報処理装置10を提案する。本開示による情報処理装置10により、RSSIに基づく処理を確実に実施することが可能である。以下、本開示による情報処理装置10の構成および動作について具体的に説明する。
<<2.本実施形態に係る情報処理装置の構成と動作>>
<2.1.構成>
以下では、本実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。図3は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10の構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態による情報処理装置10は、通信部100、記憶部110、抽出部120、および処理部130を含む。
(通信部)
通信部100は、通信端末20やゲートビーコン31と情報の送受信を行うためのインタフェースである。例えば、通信部100は、通信端末20およびゲートビーコン31と無線通信を行い、通信端末20およびゲートビーコン31が測定した電波のRSSIを含む測定結果を取得する。例えば、通信部100は、通信端末20およびゲートビーコン31または物品タグ41等との間の通信に用いられた電波の測定結果を取得してもよい。なお、通信部100は、ゲートビーコン31と有線により通信してもよい。
通信部100により取得された電波の測定結果は、抽出部120に出力される。また、上記測定結果は、記憶部110に記憶されてもよい。さらに、通信部100は、処理部130から得られた処理結果を、通信端末20およびゲートビーコン31等に送信してもよい。なお、通信部100は、取得部の一例である。
(記憶部)
記憶部110は、通信部100、抽出部120および処理部130から得られた情報を記憶する。例えば、記憶部110は、通信部100が取得した電波の測定結果を時系列に記憶してもよい。また、記憶部110は、抽出部120により並べ替えられた測定データを記憶してもよい。また、記憶部110は、処理部130により処理された内容を記憶してもよい。また、記憶部110は、記憶した測定データを抽出部120に出力してもよい。
(抽出部)
抽出部120は、通信部100または記憶部110から出力された測定結果のうち、所定の範囲内のRSSIを示す測定結果を抽出する。上記所定の範囲内のRSSIは、例えば、上位10%〜上位30%の範囲に含まれるRSSIであってもよい。具体的には、抽出部120は、所定の時間内に取得されたRSSIを高い順に並べ替え、並べ替えられたRSSIのうち上位10%〜上位30%の範囲に含まれるRSSIを抽出する。なお、抽出部120は、上位10%および上位30%におけるRSSIも抽出し得る。上記範囲に含まれるRSSIは、以下で説明するように、ノイズによる変動の小さいRSSIである。後述する処理部130は、ノイズによる変動の小さいRSSIを用いることにより、精度の高い処理が可能である。なお、抽出範囲の根拠については、「2.2.RSSIの抽出範囲」において具体的に説明する。
抽出部120は、抽出した測定結果を処理部130へ出力する。また、抽出部120により並べ替えられた測定結果は、記憶部110に記憶されてもよい。
(処理部)
処理部130は、抽出部120および記憶部110から出力された測定結果に係る情報を用いて、所定の処理を実行する。例えば、処理部130は、抽出部120により抽出された測定結果を用いて、所定の処理を実行してもよい。また、処理部130は、抽出部120により抽出された後に記憶部110に記憶された一または複数の測定結果を用いて、所定の処理を実行してもよい。
上記所定の処理は、例えば、一の通信装置と、上記通信装置から送信された電波の測定位置との間の通信距離について判定を行う処理であってもよい。より具体的には、処理部130は、上記通信装置と測定位置との間の通信距離について、処理部130に出力された測定結果に基づいて判定する処理を行ってもよい。一般的に、RSSIは、通信距離が長くなるにつれ低下すると考えられている。そのため、処理部130は、処理部130に出力された測定結果の示すRSSIに基づいて、通信距離を判定することが可能である。
また、処理部130は、例えば、上記の判定処理後に書籍40に関する処理を行ってもよい。例えば、書籍40を決済する処理や、書籍40を認証する処理であってもよい。
以上、本実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明した。なお、上述した情報処理装置10の構成は、例えば、通信端末20およびゲートビーコン31が有してもよい。例えば、通信端末20およびゲートビーコン31の有する制御部が、抽出部120および処理部130の機能を有してもよい。
続いて、上述した抽出部120によるRSSIの抽出範囲の設定に関する根拠について説明する。
<2.2.RSSIの抽出範囲>
図4は、取得された電波のRSSIの時間変化の一例を示すグラフG1である。グラフG1は、RSSIの取得データG10の時間変化を示す。なお、グラフG1の横軸は時間を示し、また、縦軸はRSSIを示す。また取得された電波の測定時間の間隔は、約0.1〜0.3秒である。
図4に示したように、取得データG10により示されるRSSIは、短時間において−64〜−90dBmの範囲で振動を繰り返しており、電波に含まれるノイズが大きいことが示唆される。例えば、上記RSSIの範囲を距離に換算すると、その距離は約0.5m〜5mの範囲となる。したがって、取得されたRSSIをそのまま距離判定に用いる場合、例えば、数m単位の距離を精度高く判定することは困難である。
そこで、抽出部120は、取得された電波の測定結果のうち、上述した所定の範囲内のRSSIを示す測定結果を抽出する。以下、図5〜8を参照して説明する。
(RSSIの並べ替え)
図5は、取得された複数の電波のRSSIを時刻ごとに並べ替えた値を格納するテーブルT1の一例である。テーブルT1は、測定時刻フィールドT10、RSSIフィールドT11、およびソートフィールドT12を含む。測定時刻フィールドT10には、実際にRSSIを測定した時刻が格納されている。RSSIフィールドT11には、測定時刻フィールドT10に示された時刻におけるRSSIが格納されている。例えば、最新のRSSI測定時刻である「16時24分25秒241」の時点におけるRSSI値は、RSSI値T101に示されているように、−70dBmである。
ソートフィールドT12には、測定フィールドT10の示すある電波測定時刻を含む期間における複数のRSSIを数値順に並べ替えられた値が順位ごとに格納されている。例えば、図5を参照すると、ある電波測定時刻から過去20回測定されたRSSIが数値順に並べ替えられて順位ごとに格納されている。より具体的には、上記時刻から過去20回測定されたRSSIは、数値の大きい順から、1、2、3、…、20の順位にそれぞれ格納される。
例えば、最新の電波測定時刻である「16時24分25秒241」から、過去20回分(「16時24分23秒061」まで)のRSSIが、ソートフィールドT12の最下行に格納される。過去20回分に相当するRSSIは、グループT102で網掛けされる範囲で示される。抽出部120は、このグループT102に含まれるRSSIを数値順に並べ替え、並べ替えられたRSSIを順位ごとに最下行T103に格納する。図5に示した例においては、最下行T103には、最大値が−70dBmであり最小値が−83dBmであるRSSIのグループが、数値順に並べ替えられて格納されている。同様に、他の測定時刻の時点より過去20回測定されたRSSIが、ソートフィールドT12の上記他の測定時刻に対応する行に並べ替えられて格納される。
なお、抽出部120は、ある電波測定時刻を含む期間における複数のRSSIを数値順に並べ替え、並べ替えて得られたデータを上記電波測定時刻に関連付けて記憶してもよい。このとき、例えば、抽出部120は、上記データを記憶部110に記憶してもよい。
なお、抽出部120は、上記の並べ替え処理に用いる複数の測定結果を、通信部100または記憶部110から取得してもよい。
(順位ごとの標準偏差)
次に、ソートフィールドT12に順位ごとに格納されたRSSIの分布について説明する。
図6は、同一順位に格納された複数のRSSIの分布から算出された標準偏差の一例を示すグラフG2である。グラフG2の横軸に記載された数字は並べ替え処理により決定された順位を示しており、また、縦軸は順位ごとの標準偏差(SD:Standard Deviation)を示す。なお、同一順位に格納された複数のRSSIは、一定の距離だけ離れて設置された通信装置から送信される電波の測定結果から取得される。ここで、図6のグラフG2に示された例における各標準偏差の標本数は、730である。
図6に示したように、例えば、並べ替えにより決定された順位が2位から6位までにおける標準偏差群G20は、1位以外の他の標準偏差よりも低い値を示している。また、標準偏差群G20に含まれる標準偏差のうち、2位における標準偏差G21が最小値を示している。
標準偏差群G20に含まれる標準偏差のように標準偏差が相対的に低い値を示す順位に格納されたRSSIは、時系列的にばらつきの低い分布となっているので、上記順位に格納されたRSSIの変動は小さいと考えられる。つまり、標準偏差の低い順位に格納されたRSSIを用いることにより、元の電波に含まれるノイズによる変動の影響を取り除くことが可能となる。
(RSSIの抽出)
図6に示された標準偏差の値を根拠として、例えば、抽出部120は、2位から6位まで、つまり、上位10%〜上位30%の範囲に含まれるRSSIを抽出してもよい。これにより、取得した複数のRSSIの分布のばらつきの影響を抑えることができる。
図7は、取得された複数の電波のRSSIを時刻ごとに並べ替えた値を格納するテーブルT2の一例である。テーブルT2は、図5に示したテーブルT1と同一の構成を有する。例えば、測定時刻フィールドT20は測定時刻フィールドT10と同一であり、また、RSSIフィールドT21は、RSSIフィールドT11と同一である。
ここで、抽出部120は、2位から6位のフィールドT22に含まれるRSSIを抽出する。一例として、抽出部120は、並べ替えたRSSIのうち2位のフィールドT23に格納されたRSSIを抽出してもよい。具体的には、図7に示したように、抽出部120は、各測定時刻を含む期間における複数のRSSI(図7では20個)を並べ替え、2位に格納されるRSSIを抽出し、抽出されたRSSIを上記測定時刻におけるRSSIとして出力してもよい。
図8は、取得された電波のRSSI、および本開示の一実施形態に係る情報処理装置により抽出されたRSSIの時間変化の一例を示すグラフG3である。グラフG3は、RSSIの取得データG30、および抽出部120より抽出されたRSSIの抽出データG31の時間変化を示す。図8に示した例においては、上述したように、抽出データG31は、複数のRSSIのうち2位に格納されるRSSIを示すデータである。なお、グラフG3の横軸は時間を示し、また、縦軸はRSSIを示す。また、取得データG30は、図4に示した取得データG10と同一である。
図8に示したように、取得データG30により示されるRSSIは、短時間において大きく振動しているのに対し、抽出データG31により示されるRSSIは、取得データG30と比較して安定した値を示していることが確認できる。つまり、標準偏差の低い順位に格納されたRSSI値を用いることにより、元の電波に含まれるノイズによる変動の影響を取り除くことが可能となることが図8により示される。
以上より、抽出部120によるRSSIの抽出範囲を上位10%〜上位30%とすることにより、ノイズによる変動の小さいRSSIを抽出することが可能となることを示した。処理部130は、抽出部120より抽出されたノイズによる変動の小さいRSSIを用いることにより、より精度の高い処理を実施することが可能である。
(抽出範囲の妥当性)
なお、上述した例においては、並べ替えの対象となる測定値の数は、上記測定時刻から過去にわたり20回としたが、本技術は係る例に限定されない。例えば、過去50回、または100回など、並べ替えの対象となる期間は適用対象に応じて自由に設定可能である。以下、並べ替えの対象の測定値の数を50回、または100回とした例においても上述した抽出部120によるRSSIの抽出範囲が妥当であることについて説明する。
−50回の場合
図9は、順位ごとに格納された複数のRSSIから算出された標準偏差の一例を示すグラフG4である。グラフG4の横軸に記載された数字は並べ替えにより決定された順位を示しており、図9に示した例では、50となっている。つまり、図9においては、ある電波測定時刻から過去50回測定されたRSSIが数値順に並べ替えられ、順位ごとに格納された上記RSSIの分布から得られた標準偏差が、順位ごとに示されている。
図9に示したように、例えば、5位から15位までにおける標準偏差群G40は、他の標準偏差よりも低い値を示している。また、標準偏差群G40に含まれる標準偏差の値のうち、11位における標準偏差G41が最小値を示している。つまり、図9に示された標準偏差より、例えば、抽出部120は、図6に示した例と同じく、上位10%〜上位30%の範囲を抽出範囲とすることが妥当であると言える。
図10は、取得された電波のRSSI、および本開示の一実施形態に係る情報処理装置により抽出されたRSSIの時間変化の一例を示すグラフG5である。グラフG5は、RSSIの取得データG50、および抽出部120より抽出されたRSSIの抽出データG51の時間変化を示す。図10に示した例においては、上述したように、抽出データG51は、複数のRSSIのうち11位に格納されるRSSIを示すデータである。なお、取得データG50は、図4に示した取得データG10と同一である。
図10に示したように、抽出データG51は取得データG50と比較して安定した値を示している。また、抽出データG51は、図8に示されたグラフG3における抽出データG31と比較しても、さらに安定した値を示している。これは、並べ替えの対象となった期間におけるRSSIの母数が増加し、また、抽出データG51に対応する順位(11位)における標準偏差がさらに低い値を示していることが理由と考えられる。
以上より、過去50回の測定値を並べ替えた場合においても、抽出部120によるRSSIの抽出範囲を上位10%〜上位30%とすることが妥当であると示された。
−100回の場合
また、図11は、順位ごとに格納された複数のRSSIから算出された標準偏差の一例を示すグラフG6である。グラフG6の横軸に記載された数字は並べ替えにより決定された順位を示しており、図11に示した例では、100となっている。つまり、図11においては、ある電波測定時刻から過去100回測定されたRSSIが数値順に並べ替えられ、順位ごとに格納された上記RSSIの分布から得られた標準偏差が、順位ごとに示されている。
図11に示したように、例えば、10位から30位までにおける標準偏差群G60が、他の標準偏差よりも低い値を示している。また、各順位における標準偏差の値のうち、20位における標準偏差G61が最小値を示している。よって、図11に示された標準偏差より、例えば抽出部120は、図6に示した例と同じく、上位10%〜上位30%の範囲を抽出範囲とすることが妥当であると言える。
図12は、取得された電波のRSSI、および本開示の一実施形態に係る情報処理装置により抽出されたRSSIの時間変化の一例を示すグラフG7である。グラフG7は、RSSIの取得データG70、および抽出部120より抽出されたRSSIの抽出データG71の時間変化を示す。図12に示した例においては、上述したように、抽出データG71は、複数のRSSIのうち20位に格納されるRSSIを示すデータである。なお、取得データG70は、図4に示した取得データG10と同一である。
図12に示したように、抽出データG71は取得データG70と比較して安定した値を示している。また、抽出データG71は、図8に示されたグラフG3における抽出データG31、および図10に示されたグラフG5における抽出データG51と比較しても、さらに安定した値を示している。これは、並べ替えの対象となった期間におけるRSSIの母数がさらに増加し、また、抽出データG71に対応する順位(20位)における標準偏差がさらに低い値を示していることが根拠と考えられる。
以上より、過去100回の測定値を並べ替えた場合においても、抽出部120によるRSSIの抽出範囲を上位10%〜上位30%とすることが妥当であると示された。つまり、抽出部120は、並べ替えの対象となる測定値の数を自由に設定した場合においても、上位10%〜上位30%の範囲に含まれるRSSIを示す測定結果を抽出することにより、ノイズによる変動の小さいRSSI値を抽出することが可能となる。
(抽出部の変形例)
図4〜12に示した例においては、抽出部120は、通信部100が取得した複数のRSSIのうち、上位10%〜上位30%の範囲に含まれるRSSIを抽出したが、本技術はRSSIの抽出範囲が上記の範囲であれば、抽出するRSSIは特に限定されない。
例えば、抽出部120は、通信部100が取得した複数のRSSIのうち、上位15%〜上位25%の範囲に含まれるRSSIを抽出してもよい。この場合、抽出部120は、上位15%および上位25%におけるRSSIも抽出してもよい。上述したように、並べ替えの対象の測定値の数が50回、および100回である場合、それぞれ、11位(上位22%)、および20位(上位20%)におけるRSSIが最も低い標準偏差を有していることが示されている。よってこの場合、上位15%〜25%の範囲に含まれるRSSIを選択的に抽出することにより、より変動の小さいRSSIを抽出することが可能である。
一方、並べ替えの対象の測定値の数が20回である場合においては、上述したように、2位(上位10%)におけるRSSIが最も低い標準偏差を有していることが示されているので、20回の場合は上位15%〜上位25%の範囲からは外れている。しかし、図6に示されている標準偏差群G20において、上位15%〜上位25%(3位〜5位)における標準偏差の平均値(図6の場合、1.93)は、上位10%〜上位30%(2位〜6位)における標準偏差の平均値(図6の場合、1.99)よりも低い値を示す。つまり、上位15%〜25%の範囲に含まれるRSSIの平均値を抽出することにより、上位10%〜上位30%の範囲に含まれる所定の一のRSSIを抽出するよりも、ばらつきの程度が安定したRSSIを取得することが可能である。よって、並べ替えの対象の測定値の数に関わらず、上位15%〜上位25%の範囲に含まれるRSSIを抽出することにより、ばらつきの程度が安定したRSSIを取得することが可能となる。
また、抽出部120は、通信部100が取得した複数のRSSIを並べ替え、順位ごとに記憶部110に記憶し、上記順位ごとに格納された複数のRSSIの分布に基づいて抽出するRSSIを決定してもよい。また、抽出部120は、順位ごとに格納された複数のRSSIの分布から標準偏差を算出し、標準偏差が最も低くなる順位のRSSIや、標準偏差が所定の基準を下回る値を示す順位のRSSIを抽出してもよい。これにより、よりばらつきの低いRSSIを抽出することが可能である。なお、標準偏差を算出するのに必要な標本数は、特に制限されない。例えば、標本数は、上記のような並べ替えの対象となる測定値の数であってもよいし、測定値の数を超えてもよい。標本数が多いほど標準偏差の信頼性は高くなるが、標準偏差の算出処理の負荷も大きくなる。そのため、RSSIの用途に応じて、標本数が決定されてもよい。例えば、情報処理装置10がRSSIに基づいて処理を行う場合に、RSSIの信頼性を優先するか、リアルタイム性を優先するかに基づいて標本数が決定されてもよい。
なお、上記の分布を生成し標準偏差を算出する処理は、例えば、抽出部120により、リアルタイムに逐一行われてもよいし、過去に数値順に並べ替えられて蓄積されたRSSIの値に基づいて予め行われてもよい。これにより、RSSIの値の変動があった際においても、変動の状態に追随してばらつきの低いRSSIを抽出することが可能である。
また、上記処理は、抽出部120以外において実施されてもよい。例えば、通信部100が取得した測定結果を記憶部110に記憶する際にあらかじめ並べ替えてRSSIの分布を生成し、抽出部120が抽出処理を実施する際に、上記分布から標準偏差を算出してもよい。
また、抽出部120は、上記範囲内のRSSIから、複数のRSSIを抽出してもよい。例えば、抽出部120は、複数のRSSIを抽出し、上記複数のRSSIの平均値や中間値等の統計処理により得られる算出値を抽出値として出力してもよい。これにより、よりばらつきの低いRSSIを抽出することが可能である。また、上記複数のRSSIは、統計処理されずにそのまま複数抽出されてもよい。また、処理部130が、抽出部120から抽出された複数のRSSIを統計処理して用いてもよい。
また、抽出部120は、上述した例に限らず、上記範囲内のRSSIから、多様な方法により一または複数のRSSIを抽出してもよい。
また、抽出部120が第1の電波測定時刻を含む期間における複数の測定結果を並べ替えて一または複数のRSSIを抽出した際、処理部130は、抽出されたRSSIを用いる処理を上記第1の電波測定時刻と関連付けて行ってもよい。例えば、処理部130は、通信装置から送信された電波のRSSIのうち抽出部120により抽出されたRSSIを用いて、上記第1の電波測定時刻における通信装置と測定位置との距離の判定処理を行ってもよい。これにより、RSSIの時間変化をリアルタイムに処理部130への処理に反映させることが可能である。
<2.3.動作>
図13は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10の動作例を示すフローチャートである。図13を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の動作処理について説明する。
まず、通信部100は、測定された電波のRSSIを取得する(S200)。このとき通信部100は、取得した電波を記憶部110に記憶してもよいし、抽出部120に出力してもよい。
次に、抽出部120は、記憶部110または通信部100から複数のRSSIを取得し、上記RSSIの並べ替えを行う(S201)。そして、抽出部120は、並べ替えられたRSSIのうち、上位10%〜上位30%の範囲に含まれるRSSIを抽出する(S202)。なお、抽出部120は、抽出したRSSIを記憶部110に記憶してもよいし、処理部130に出力してもよい。
そして、処理部130は、記憶部110または通信部100から抽出部120により抽出されたRSSIを取得し、上記RSSIを用いて所定の処理を実施する(S203)。
<2.4.補足>
以上、本実施形態に係る情報処理装置10の構成および動作について説明した。また、本実施形態に係る情報処理装置10の、特に抽出部120によるRSSIの抽出手段について具体的に説明した。例えば、抽出部120において抽出するRSSIの範囲をRSSIの示す値の上位10%〜上位30%に含まれる範囲とすることにより、時間変動の小さいRSSIに基づく処理を行うことが可能となる。
なお、抽出部120によるRSSIの抽出において、並べ替えの対象となる測定値の数が多くなるにつれて、例えば図8、図10および図12に示したように、抽出されるRSSIの時間変化に対するばらつきが少なくなる。つまり、測定値の数を増加することにより、抽出されるRSSIの安定度は増加すると考えられる。
しかしその一方で、測定値の数を増加することにより、抽出されるRSSI値の変化が、電波を送信する通信装置との距離の変化等、実際のRSSIの変化に遅れて追従することが考えられる。特に、RSSIが減少する挙動が生じる場合に、上記遅れがさらに生じる。なぜなら、抽出部120は上位10%〜上位30%の範囲に含まれるRSSIを抽出するため、RSSIの減少が生じた場合に、並べ替えられたRSSIの順位の低い方からRSSIの減少が反映されるためである。
そのため、並べ替えの対象となる測定値の数は、例えば、抽出部120により抽出されるRSSIの信頼性を優先するか、抽出されるRSSIのリアルタイム性を優先するかに応じて設定されてもよい。具体的には、距離測定において、素早い検知が必要な場合は並べ替えの対象となる測定値の数を減らし、精密な測定が必要な場合は、上記測定値の数を増やしてもよい。
また、本実施形態に係る抽出部120によるRSSIの抽出範囲は、並べ替えられた複数のRSSIのうち上位10%〜上位30%の範囲としたが、本技術は係る例に限定されない。例えば、情報処理装置10が取得する電波の無線通信の周波数帯や、電波を搬送する空間の障壁の多寡により、取得されるRSSIの大きさや時間変化が異なる場合も想定される。その場合、上記RSSIの抽出範囲を適宜変更することも可能である。
<<3.本実施形態に係る情報処理システムの動作>>
以上、本実施形態に係る情報処理装置10の構成と動作について説明した。続いて、上述した情報処理装置10を含む情報処理システム1の動作について具体的に説明する。情報処理システム1は、上述した情報処理装置10により抽出された時間変動の小さいRSSIを用いることにより、装置間の通信距離についてより精度高く判定することが可能となる。以下、図14〜21を参照して、情報処理システム1の動作第1〜第4の動作例について説明する。
<3.1.第1の動作例>
図14は、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1の第1の動作例を示すシーケンス図である。ここでは、通信端末20がゲートビーコン31のゲートIDおよび書籍40の物品ID、並びにゲートビーコン31および物品タグ41との通信における電波のRSSIを情報処理装置10に送信するケースについて説明する。
まず、通信端末20が、物品タグ41が付された書籍40に近接すると(S300)、通信端末20は物品タグ41と通信を開始し、物品タグ41から物品IDを取得する(S302)。また、通信端末20は、物品タグ41との通信の開始とともに、物品タグ41との通信における電波のRSSIの測定を開始する(S304)。
ここで、通信端末20を有するユーザが、物品タグ41が付された書籍40を所持してゲートビーコン31に近接したとする。通信端末20がゲートビーコン31に近接すると(S306)、通信端末20は、ゲートビーコン31と通信を開始し、ゲートビーコン31からゲートIDを取得する(S308)。また、通信端末20は、ゲートビーコン31との通信の開始とともに、ゲートビーコン31との通信における電波のRSSIの測定を開始する(S310)。
その後、通信端末20は、通信端末20の通信端末ID、物品ID、ゲートID、および測定したRSSIを情報処理装置10に送信する(S312)。通信端末20による各情報の情報処理装置10への送信は、通信端末20がゲートビーコン31と通信を開始した後に連続的に、または断続的に実施されてもよいし、また、ゲートビーコン31と通信を開始する前から連続的に、または断続的に実施されてもよい。
各情報を取得した情報処理装置10は、抽出部120により抽出されたRSSIを用いて、通信端末20と物品タグ41との通信距離、および通信端末20とゲートビーコン31との通信距離について判定する(S314)。判定結果が所定の条件を満たさない場合(S316/NO)、情報処理装置10は、ステップS312に戻り、通信端末20から再度RSSIを取得して再判定する(S318)。なお、所定の条件とは、例えば、通信端末20とゲートビーコン31との距離が第1の閾値以下であり、かつ、通信端末20と物品タグ41との距離が第2の閾値以下であることであってもよい。また、これらの閾値の設定に関しては特に限定されない。また、上記再判定は、判定結果が所定の条件を満たすか、または、通信端末20がゲートビーコン31もしくは物品タグ41との通信を中止するまで実施されてもよい。
判定結果が所定の条件を満たす場合(S316/YES)、情報処理装置10は、物品タグ41が付された書籍40に係る決済処理を開始する。具体的には、情報処理装置10は、通信端末20のセキュリティチップ内の残高を確認するよう通信端末20に指示する(S320)。通信端末20は、セキュリティチップ内の残高を照会し(S322)、照会した残高を情報処理装置10に返却する(S324)。そして情報処理装置10は、返却された残高が書籍40の価格以上である場合、書籍40に係る決済処理を行う(S326)。なお、残高が書籍40の価格を下回る場合、例えば、情報処理装置10はゲートビーコン31に対して、ゲート30のフラッパーやドアを閉塞させたり、警告に係る画面や音を出力させたりしてもよい。また、情報処理装置10は、かかる場合に、通信端末20の出力部を介してユーザに対し警告に係る画面や表示を出力させてもよい。
決済処理が正常に実施された場合、情報処理装置10は、通信端末20に決済通知を行う(S328)。通信端末20は、決済通知を受けてセキュリティチップ内の残高を更新する(S330)。そして、通信端末20は、情報処理装置10に残高を更新し決済が完了した旨を通知する(S332)。また、情報処理装置10は、上記通知を受けて、決済が完了した書籍40に付された物品タグ41を無効化してもよい(S334)。
かかる構成および動作により、通信端末20を所持するユーザは、物品タグ41が付された書籍40を持ってゲート30を通過するだけで、書籍40に係る決済を実施することが可能である。
<3.2.第2の動作例>
以上、情報処理システム1の第1の動作例について説明した。次に、情報処理システム1の第2の動作例について説明する。
図15は、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1の第2の動作例を示すシーケンス図である。ここでは、ゲートビーコン31が通信端末20の通信端末IDおよび書籍40の物品ID、並びに通信端末20および物品タグ41との通信における電波のRSSI測定値を情報処理装置10に送信するケースについて説明する。
まず、書籍40に付された物品タグ41がゲートビーコン31に近接すると(S400)、ゲートビーコン31は、物品タグ41と通信を開始し、物品タグ41に物品IDを要求する(S402)。そしてゲートビーコン31は、物品タグから物品IDを取得する(S404)。また、ゲートビーコン31は、物品タグ41との通信の開始とともに、物品タグ41との通信における電波のRSSIの測定を開始する(S406)。
さらに、通信端末20を有するユーザが、物品タグ41が付された書籍40を所持してゲートビーコン31に近接したとする。通信端末20がゲートビーコン31に近接すると(S408)、通信端末20は、ゲートビーコン31と通信を開始し、ゲートビーコン31は通信端末20に通信端末IDを要求する(S410)。そしてゲートビーコン31は、通信端末20から通信端末IDを取得する(S412)。また、ゲートビーコン31は、通信端末20との通信の開始とともに、通信端末20との通信における電波のRSSIの測定を開始する(S414)。
その後、ゲートビーコン31は、通信端末ID、物品ID、ゲートビーコン31を含むゲート30のゲートID、および測定したRSSIを情報処理装置10に送信する(S416)。ゲートビーコン31による各情報の情報処理装置10への送信は、ゲートビーコン31が通信端末20と通信を開始した後に連続的に、または断続的に実施されてもよいし、また、通信端末20と通信を開始する前から連続的に、または断続的に実施されてもよい。
各情報を取得した情報処理装置10は、抽出部120により抽出されたRSSIを用いて、ゲートビーコン31と通信端末20との通信距離、およびゲートビーコン31と物品タグ41との通信距離について判定する(S418)。判定結果が所定の条件を満たさない場合(S420/NO)、情報処理装置10は、ステップS416に戻り、情報処理装置10はゲートビーコン31から再度RSSIを取得して再判定する(S422)。なお、所定の条件とは、例えば、ゲートビーコン31と通信端末20との距離が第3の閾値以下であり、かつ、ゲートビーコン31と物品タグ41との距離が第4の閾値以下であることであってもよい。これらの閾値の設定に関しては特に限定されない。また、上記再判定は、判定結果が所定の条件を満たすか、または、ゲートビーコン31が通信端末20もしくは物品タグ41との通信を中止するまで実施されてもよい。
判定結果が所定の条件を満たす場合(S420/YES)、情報処理装置10は物品タグ41が付された書籍40に係る決済処理を開始する。以下、ステップS424からステップS438までの処理は、第1の動作例におけるステップS320からステップS334までの処理と同一であるため、説明を省略する。
かかる構成および動作により、通信端末20を所持するユーザは、物品タグ41が付された書籍40を持ってゲート30を通過するだけで、書籍40に係る決済を実施することが可能である。この場合、ゲートビーコン31が主体的な役割を果たすので、例えば、通信端末20が行う通信やRSSIの取得等に伴う負荷を低減させることが可能となる。
<3.3.第3の動作例>
以上、情報処理システム1の第2の動作例について説明した。次に、情報処理システム1の第3の動作例について説明する。
図16は、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1の第3の動作例を示すシーケンス図である。ここでは、通信端末20が書籍40を認証する処理を行い、情報処理装置10が上記認証処理により得られた認証情報について判定するケースについて説明する。
まず、通信端末20が、物品タグ41が付された書籍40に近接すると(S500)、通信端末20は、物品タグ41と通信を開始し、物品タグ41から物品IDを取得する(S502)。
物品IDを取得した通信端末20は、書籍40に付された物品タグ41との通信におけるRSSIに基づいて物品IDにかかる書籍40の認証処理を開始する(S504)。例えば、通信端末20による書籍40の認証処理は、後述する2つの認証処理により実施されてもよい。なお、上記2つの認証処理については、「3.3.1.第1の認証処理に係る構成と動作」および「3.3.2.第2の認証処理に係る構成と動作」において具体的に説明する。
通信端末20を有するユーザが、通信端末20により認証された書籍40を所持してゲートビーコン31に近接したとする。通信端末20がゲートビーコン31に近接すると(S506)、通信端末20はゲートビーコン31と通信を開始し、ゲートビーコン31からゲートIDを取得する(S508)。また、通信端末20は、ゲートビーコン31との通信の開始とともに、ゲートビーコン31との通信における電波のRSSIの測定を開始する(S510)。
その後、通信端末20は、通信端末20の通信端末ID、ゲートID、書籍40に係る認証情報、および測定したRSSIを情報処理装置10に送信する(S512)。なお、上記認証情報には、例えば、書籍40を識別する物品IDが含まれる。
各情報を取得した情報処理装置10は、以下の確認および判定を行う(S514)。まず、情報処理装置10は、通信端末20の書籍40にかかる認証情報について確認する。具体的には、情報処理装置10は、通信端末20により認証されている物品が存在するか否かを確認し、また、認証された物品が存在する場合、上記物品の物品IDを確認する。また、情報処理装置10は、抽出部120により抽出されたRSSIを用いて、通信端末20とゲートビーコン31との通信距離について判定する。
確認結果および判定結果が所定の条件を満たさない場合(S516/NO)、情報処理装置10はステップS512に戻り、情報処理装置10は通信端末20から再度RSSIおよび書籍40に係る認証情報を取得して再判定する(S518)。なお、確認結果が所定の条件を満たさない場合とは、例えば、通信端末20がひとつも書籍を認証していない場合、つまりユーザが書籍を所持していないと判定されている場合である。
判定結果が所定の条件を満たす場合(S516/YES)、情報処理装置10は物品タグ41が付された書籍40に係る決済処理を開始する。以下、ステップS520からステップS534までの処理は、上記第1の動作例におけるステップS320からステップS334までの処理と同一であるため、説明を省略する。
かかる構成および動作により、通信端末20を所持するユーザは、物品タグ41が付された書籍40を持ってゲート30を通過するだけで、書籍40に係る決済を実施することが可能である。この場合、通信端末20が書籍40に付された物品タグ41との通信距離を判定するので、情報処理装置10は、通信端末20とゲートビーコン31との通信距離のみを判定すればよい。よって、情報処理装置10の通信距離の判定に係る負荷が低減するので、より多くの通信端末20との通信が可能となる。
ここで、上記第3の動作例において実施された、通信端末20による書籍40の認証処理に係る構成と動作について以下に説明する。上述したように、通信端末20は、書籍40に付された物品タグ41との通信におけるRSSIに基づいて書籍40の認証処理を実施する。しかし、通信端末20と物品タグ41との通信距離は、ユーザによる通信端末20および書籍40の所持の態様によって異なる。そこで、通信端末20は、以下の2つの手段の少なくともいずれかを利用することにより、書籍40の認証処理が上記所持の態様によらず可能となる。
(3.3.1.第1の認証処理に係る構成と動作)
(構成)
まず、通信端末20による書籍40の第1の認証処理に係る構成と動作について説明する。図17は、第3の動作例における通信端末20の第1の認証処理に係る構成を示す図である。図17に示すように、第1の認証処理に係る構成においては、人物P1が通信端末20および物品タグ41が付された書籍40をそれぞれの手に持っていると想定する。
人物P1が通信端末20を一方の手で所持し、書籍40を他方の手で所持して移動する場合、通信端末20と物品タグ41は、人物P1の移動中においても近接した位置に存在する。したがって、通信端末20は、物品タグ41との通信距離が、所定の範囲内であると判定した場合、通信端末20は物品タグ41が付された書籍40を認証してもよい。逆に、通信端末20は、物品タグ41との距離が所定の範囲内にないと判定した場合、通信端末20は、物品タグ41が付された書籍40が認証されている場合に、その認証を解除してもよい。
(動作)
図18は、第3の動作例における通信端末20の第1の認証処理に係る構成に基づく動作を示すフローチャートである。まず、通信端末20は、近接する物品タグ41から物品IDを取得し(S600)、物品タグ41との通信における電波のRSSIを取得する(S601)。なお、ステップS600における動作は、図16のシーケンス図におけるステップS502と同一の動作である。そして、通信端末20は、取得したRSSIに基づき物品タグ41との距離を推定する(S602)。
そして、通信端末20により推定された通信距離が、例えば、第1の範囲内だった場合(S603/YES)、通信端末20は物品タグ41が付された書籍40を認証する(S604)。一方、上記通信距離が第1の範囲内を上回る場合(S603/NO)、通信端末20は、物品タグ41が付された書籍40を既に認証していた場合において、上記認証を解除する(S605)。
通信端末20は、ステップS604またはS605終了後、再びステップS601に戻って物品タグ41からRSSIを取得する。本動作は、物品タグ41に付された書籍40が決済処理されるか、通信端末20と物品タグ41との間の通信が中止されるまで、繰り返し実施されてもよい。
(3.3.2.第2の認証処理に係る構成と動作)
(構成)
次に、通信端末20による書籍40の第2の認証処理に係る構成と動作について説明する。図19は、第3の動作例における通信端末20の第2の認証処理に係る構成を示す図である。図19に示すように、第2の認証処理においては、人物P2は通信端末20を鞄21に収納し、物品タグ41が付された書籍40を抱えていると想定する。なお、図19においては、通信端末20は鞄21に収納されているとしたが、例えば、通信端末20は、衣服のポケット等に収納されていると想定されてもよい。
人物P2が通信端末20を鞄21に収納して、書籍40を手に取って移動する場合、通信端末20の収納位置によって、通信端末20と書籍40に付された物品タグ41の距離が異なる。しかし、書籍40が通信端末20とともに移動する場合、通信端末20と書籍40の距離はおおむね一定となる。そこで、通信端末20は、物品タグ41との通信における電波のRSSIの値から、物品タグ41と通信端末20との通信距離の変動値が所定時間連続して所定の範囲内であると判定した場合、通信端末20は物品タグ41が付された書籍40を認証してもよい。逆に、物品タグ41と通信端末20との通信距離の変動値が所定の範囲を超えたと判定された場合、通信端末20は、物品タグ41が付された書籍40が認証されている場合に、その認証を解除してもよい。
(動作)
図20は、第3の動作例における通信端末20の第2の認証処理に係る構成に基づく動作を示すフローチャートである。まず、通信端末20は、近接する物品タグ41から物品IDを取得し(S700)、物品タグ41との通信における電波のRSSIを取得する(S701)。なお、ステップS700における動作は、図16のシーケンス図におけるステップS502と同じ動作である。そして、通信端末20は、取得したRSSIに基づき物品タグ41との距離を推定する(S702)。
そして、通信端末20により推定された通信距離の変動値が、例えば、所定時間連続して第2の範囲内であった場合(S703/YES)、通信端末20は物品タグ41が付された書籍40を認証する(S704)。一方、上記通信距離の変動値が第2の範囲を超える場合(S703/NO)、通信端末20は、物品タグ41が付された書籍40を既に認証していた場合において、上記認証を解除する(S705)。
通信端末20は、以上の動作を繰り返し行い、書籍40の認証および認証の解除を適宜実施する。かかる構成により、通信端末20と書籍40の位置関係が人により異なっていたとしても、通信端末20と物品タグ41との間の距離の時間変動から、書籍40を認証することが可能である。
通信端末20は、ステップS704またはS705の動作終了後、再びステップS701に戻って物品タグ41からRSSIを取得する。本動作は、物品タグ41に付された書籍40が決済処理されるか、通信端末20と物品タグ41との間の通信が中止されるまで、繰り返し実施されてもよい。
(3.3.3.補足)
なお、通信端末20が書籍40を認証する際、例えば、通信端末20は、ユーザに対して書籍40を認証した旨を提示してもよい。具体的には、通信端末20は、ユーザに対して書籍40を認証した旨を通信端末20の画面に表示してもよいし、音声により出力してもよい。これにより、ユーザは通信端末20が書籍40を認証したことを認知することが可能である。
また、通信端末20が書籍40を認証する条件を満たした場合、例えば、通信端末20は、上記認証を実施するか否かをユーザに選択させてもよい。具体的には、通信端末20は、入力部を介したユーザによる入力により上記認証を実施するか否かを判定してもよい。これにより、ユーザの意図しない書籍40の認証を回避することができる。また、通信端末20は、既に実施された書籍40の認証を、入力部を介したユーザによる入力により解除してもよい。これにより、ユーザの意図しない書籍40の認証をユーザ自身で解除することが可能である。
また、通信端末20は、第1の認証処理と第2の認証処理が組み合わせた認証処理を行ってもよい。具体的には、通信端末20と物品タグ41との通信距離が第1の範囲内であり、かつ、通信端末20と物品タグ41との通信距離の変動値が所定時間連続して第2の範囲内であった場合に、通信端末20は書籍40を認証してもよい。これにより、通信端末20の認証精度を向上させることが可能である。
また、上記の認証処理は、情報処理装置10が行ってもよい。例えば、情報処理装置10は、通信端末20と物品タグ41との通信における電波のRSSIを取得する。そして、RSSIから算出される通信距離、または通信距離の変動値が上記の条件を満たす場合に、情報処理装置10は、書籍40を通信端末20にひも付けて認証してもよい。これにより、上記認証処理を情報処理装置10において一括して実施することが可能である。
<3.4.第4の動作例>
以上、情報処理システム1の第3の動作例について説明した。次に、情報処理システム1の第4の動作例について説明する。
図21は、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1の第4の動作例を示すシーケンス図である。ここでは、通信端末20が書籍40を認証する処理を行い、ゲートビーコン31が、書籍40に係る認証情報、通信端末20の通信端末IDおよび通信端末20との通信における電波のRSSI測定値を情報処理装置10に送信するケースについて説明する。
まず、通信端末20が、物品タグ41が付された書籍40に近接すると(S800)、通信端末20は物品タグ41と通信を開始し、物品タグ41から物品IDを取得する(S802)。そして、物品IDを取得した通信端末20は、書籍40に付された物品タグ41との通信におけるRSSIに基づいて物品IDにかかる書籍40の認証処理を開始する(S804)。
次に、通信端末20を有するユーザが、通信端末20により認証された書籍40を所持してゲートビーコン31に近接したとする。通信端末20がゲートビーコン31に近接すると(S806)、通信端末20はゲートビーコン31と通信を開始し、ゲートビーコン31は通信端末20に通信端末ID、および書籍40に係る認証情報を要求する(S808)。そしてゲートビーコン31は通信端末20から通信端末ID、および書籍40に係る認証情報を取得する(S810)。また、ゲートビーコン31は、通信端末20との通信の開始とともに、通信端末20との通信における電波のRSSIの測定を開始する(S812)。
その後、ゲートビーコン31は、通信端末20の通信端末ID、ゲートビーコン31を含むゲート30のゲートID、書籍40に係る認証情報、および測定したRSSIを情報処理装置10に送信する(S814)。
各情報を取得した情報処理装置10は、以下の確認および判定を行う(S816)。まず、情報処理装置10は、通信端末20の書籍40にかかる認証情報について確認する。また、情報処理装置10は、抽出部120により抽出されたRSSIを用いて、通信端末20とゲートビーコン31との通信距離について判定する。
確認結果および判定結果が所定の条件を満たさない場合(S818/NO)、情報処理装置10はステップS814に戻り、情報処理装置10はゲートビーコン31から再度RSSIおよび書籍40に係る認証情報を取得して再判定する(S820)。
判定結果が所定の条件を満たす場合(S818/YES)、情報処理装置10は物品タグ41が付された書籍40に係る決済処理を開始する。以下、ステップS822からステップS836までの処理は、上記第1の動作例におけるステップS320からステップS334までの処理と同一であるため、説明を省略する。
かかる構成および動作により、通信端末20を所持するユーザは、物品タグ41が付された書籍40を持ってゲート30を通過するだけで、書籍40に係る決済を実施することが可能である。この場合、情報処理装置10、通信端末20、およびゲートビーコン31において処理される認証処理、測定処理および判定処理がそれぞれ分散される。これにより、例えば、より多くのユーザが情報処理システム1により提供されるサービスを享受することができる。
<<4.本実施形態に係る情報処理システムの変形例>>
以上、情報処理装置10を含む情報処理システム1の動作例について説明した。続いて、上述した情報処理装置10を含む情報処理システム1の変形例について具体的に説明する。本変形例における情報処理システム1は、上述した情報処理システム1の構成に、さらに認証ビーコン32を追加した構成を有する。以下、図22および図23を参照して、情報処理システムの変形例の構成および動作例について説明する。
<4.1.情報処理システムの構成>
図22は、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1の変形例の構成を示す図である。図22に示したように、情報処理システム1は、情報処理装置10、通信端末20、ゲート30Aおよび30B、並びに認証ビーコン32Aおよび32Bを含む。また、ゲート30Aおよび30Bは、それぞれにゲートビーコン31Aおよび31Bを有する。なお、認証ビーコン32Aおよび32B以外の構成の有する機能については、説明を省略する。
−認証ビーコン
認証ビーコン32は、情報処理システム1を利用する店舗の入口付近や店内の任意の箇所に設置されるビーコンである。認証ビーコン32は、情報処理装置10および通信端末20と通信を行い、各種情報処理を行う。例えば、認証ビーコン32は、決済に利用する通信端末20を認証し、認証された通信端末20に係る情報を情報処理装置10に送信してもよい。
具体的に説明すると、まず、認証ビーコン32に通信端末20が近接した場合、認証ビーコン32は、通信端末20と通信を開始し、通信端末20が決済に利用される端末であるか否かを確認する。かかる通信端末20を決済に利用する場合、認証ビーコン32は通信端末20を認証するよう情報処理装置10に要求する。そして、情報処理装置10は、かかる通信端末20が決済利用端末であることを認証する処理を行う。具体的には、情報処理装置10は、通信端末20の通信端末IDを、決済利用端末であることを示すフラグとひも付けて記憶する。認証処理が完了すると、情報処理装置10は、通信端末20に対して決済利用可能な端末である旨を通知する。
かかる構成により、例えば、図22に示したように、一のユーザにより複数の通信端末20および22が所持されているといった場合に、いずれかの通信端末を決済に利用することをユーザが選択することが可能である。
具体的には、図22に示したように、まず、ユーザが認証ビーコン32Aの通信範囲R2Aに含まれる位置ST3に位置する場合、通信端末20および22は、認証ビーコン32Aにより、決済に利用する端末であるか否かを確認される。かかる例では、ユーザの入力により通信端末20のみが決済に利用する端末であると通信端末20が認証ビーコン32Aに回答したと想定する。そして、位置ST4において書籍40を手にとったユーザが位置ST5に移動した場合、決済に利用する端末であると認証された通信端末20のみがゲートビーコン31A等と通信を行い、決済処理を行う。一方、決済に利用する端末であると認証されていない通信端末22は、ゲートビーコン31等とは通信を行わない。
認証ビーコン32が情報処理システム1に備えられることにより、例えば複数の通信端末をユーザが所持している場合に、決済処理を行いたい端末を選択することが可能となる。これにより、決済処理を行わないはずの端末が誤って決済処理を実施してしまうことを防ぐので、ユーザの利便性を確保することが可能となる。
なお、認証ビーコン32により決済に用いる通信端末20が特定された場合、情報処理装置10は、決済に用いる通信端末20を認証した旨を通知する際に、例えば他の情報を通信端末20に送信してもよい。具体的には、情報処理装置10は、通信端末20に、上記認証に係る通知とともに、商品の割引クーポンやチラシなどの広告を付して送信してもよい。また、認証ビーコン32は、通信端末20と通信した際に、上記認証に係る処理に代えて上記クーポン等を通信端末20に送信してもよい。また、情報処理装置10は、通信端末20に、ユーザが過去に通信端末20を利用して購入した物品の情報に基づいて、店舗に置かれている物品を推薦する情報や、上記物品の陳列位置を示す情報を送信してもよい。これにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、店舗に設置される認証ビーコン32の形態は特に限定されない。例えば、上述したゲートに設けられてもよいし、ビーコンがそのまま店舗の壁面や天井、床、または書棚の側面等に設置されてもよい。
<4.2.情報処理システムの動作例>
以上、情報処理システム1の変形例の構成について説明した。次に、情報処理システム1の変形例における動作例について説明する。
図23は、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1の変形例の構成に基づく動作例を示すシーケンス図である。ここでは、通信端末20が、まず認証ビーコン32を介して情報処理装置10決済利用端末であると認証され、その後、通信端末20が、ゲートビーコン31のゲートID、物品認証情報およびゲートビーコン31との通信における電波のRSSI測定値を情報処理装置10に送信するケースについて説明する。
まず、通信端末20が認証ビーコン32に近接すると(S900)、認証ビーコン32は、通信端末20と通信を開始し、通信端末20が決済に利用する端末であるか否かを確認する(S902)。通信端末20が決済に利用する端末である場合、通信端末20は、決済に利用する端末として認証するよう認証要求を認証ビーコン32に送信する(S904)。この際、通信端末20は、認証ビーコン32に自己の通信端末IDを送信する。
認証ビーコン32は、通信端末20から取得した認証要求および通信端末IDを、情報処理装置10に送信する(S906)。このとき、認証ビーコン32は、認証ビーコン32を識別する認証ビーコンIDを情報処理装置10に送信してもよい。なお、ステップS904およびS906において、通信端末20は、情報処理装置10に直接認証要求および通信端末IDを送信してもよい。その後、情報処理装置10は、通信端末20が決済利用端末であると認証する処理を行い(S908)、通信端末20に対して、決済利用可能な端末である旨を通知する(S910)。このとき、情報処理装置10は、上記通知と併せて各種情報を通信端末20に送信してもよい。
次に、通信端末20が、物品タグ41が付された書籍40に近接すると(S912)、通信端末20は、物品タグ41と通信を開始し、物品タグ41から物品IDを取得する(S914)。そして、物品IDを取得した通信端末20は、物品IDにかかる書籍40の認証処理を開始する(S916)。
次に、通信端末20を有するユーザが、認証済みの書籍40を所持してゲートビーコン31に近接したとする。通信端末20がゲートビーコン31に近接すると(S918)、通信端末20は、ゲートビーコン31と通信を開始し、ゲートビーコン31からゲートIDを取得する(S920)。また、通信端末20は、ゲートビーコン31との通信の開始とともに、ゲートビーコン31との通信における電波のRSSIの測定を開始する(S922)。
その後、通信端末20は、通信端末20の通信端末ID、ゲートID、書籍40に係る認証情報、および測定したRSSIを情報処理装置10に送信する(S924)。
各情報を取得した情報処理装置10は、以下の確認および判定を行う(S926)。まず情報処理装置10は、通信端末20から送信された通信端末IDに基づいて、決済利用端末として認証した端末であるか否かを判定する。また、情報処理装置10は、通信端末20の書籍40にかかる認証情報について確認する。また、情報処理装置10は、抽出部120により抽出されたRSSIを用いて、通信端末20とゲートビーコン31との通信距離について判定する。
確認結果および判定結果が所定の条件を満たさない場合(S928/NO)、情報処理装置10はステップS924に戻り、情報処理装置10は通信端末20から再度RSSIおよび書籍40に係る認証情報を取得して再判定する(S930)。なお、上記所定の条件には、第1の実施例において述べた条件に加えて、例えば、通信端末20が情報処理装置10により決済利用端末であると認証されていないことが含まれてもよい。
判定結果が所定の条件を満たす場合(S928/YES)、情報処理装置10は物品タグ41が付された書籍40に係る決済処理を開始する。以下、ステップS932からステップS946までの処理は、本実施形態の第1の動作例におけるステップS320からステップS334までの処理と同一であるため、説明を省略する。
かかる構成および動作により、通信端末20を所持するユーザは、物品タグ41が付された書籍40を持ってゲート30を通過するだけで、書籍40に係る決済を実施することが可能である。この場合、例えば、ユーザが決済に利用したい端末のみを確実に選択して決済を行うことが可能となる。
<<5.ハードウェア構成図>>
以上、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10および情報処理システム1の構成および動作例について説明した。上述した情報処理装置10の情報処理は、ソフトウェアと、情報処理装置10との協働により実現される。以下では、一例として、情報処理装置10のハードウェア構成を説明する。
図24は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成を示したブロック図である。情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)1001と、ROM(Read Only Memory)1002と、RAM(Random Access Memory)1003と、ホストバス1004と、を備える。また、情報処理装置10は、ブリッジ1005と、外部バス1006と、インタフェース1007と、入力装置1008と、出力装置1009と、ストレージ装置1010と、ドライブ1011と、ネットワークインタフェース1013と、を備える。
CPU1001は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置10内の動作全般を制御する。また、CPU1001は、マイクロプロセッサであってもよい。なお、CPU1001は、抽出部120、および処理部130を含む、情報処理装置10内の動作全般を制御する。ROM1002は、CPU1001が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM1003は、CPU1001の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1004により相互に接続されている。
ホストバス1004は、ブリッジ1005を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1006に接続されている。なお、必ずしもホストバス1004、ブリッジ1005および外部バス1006を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置1008は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU1001に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置10のユーザは、上記入力装置1008を操作することにより、情報処理装置10に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置1009は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置1009は、スピーカ及びヘッドホンなどの音声出力装置を含む。出力装置1009は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声データや表示装置に表示されたテキストデータ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置1010は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10におけるデータ格納用の装置である。ストレージ装置1010は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読み出し装置および記憶媒体に記憶されたデータを削除する削除装置などを含んでも良い。ストレージ装置は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)で構成される。このストレージ装置1010は、CPU1001が実行するプログラムや各種データを格納する。なお、ストレージ装置1010は、記憶部110の機能を実現する。
ドライブ1011は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ1011は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体1012に記録されている情報を読みだして、RAM1003に出力する。また、ドライブ1011は、リムーバブル記憶媒体1012に情報を書き込むこともできる。
ネットワークインタフェース1013は、例えば、他の装置に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、ネットワークインタフェース1013は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、またはブルートゥース通信装置であってもよい。また、ネットワークインタフェース1013は、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。なお、ネットワークインタフェース1013は、通信部100の機能を実現する。
<<6.まとめ>>
ここまで、図1〜図24を用いて、本開示の一実施形態について詳細に説明した。本開示の一実施形態に係る情報処理装置10は、取得したRSSIを並べ替え、上位10%〜上位30%の範囲に含まれるRSSIを抽出することにより、抽出されたRSSIの時間変動が小さくなる。これにより、RSSIに基づく処理をより確実に実施することが可能である。また、情報処理装置10は、処理に求められる条件(例えばリアルタイム性や正確性)に応じて、抽出するRSSIの選択数や選択方法、および抽出対象の測定数等を変更することができる。これにより、適用対象の求める仕様に合わせてRSSIを用いることが可能となる。
また、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1は、上述した情報処理装置10により実現される機能により、例えば、通信端末20とゲートビーコン31との通信距離や、通信端末20と物品タグ41との通信距離について正確に判定することが可能となる。これにより、例えば本実施形態において説明したように、ユーザが通信端末20および書籍40を持ってゲート30を通過するだけで、書籍40の決済を行うことが可能となる。
また、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1は、上述した情報処理装置10により実現される機能により、決済に利用する端末を認証することが可能となる。これにより、ユーザは決済に利用する端末を選択でき、より安心な決済を実現することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、抽出部120から出力されたRSSIを用いて処理部130が処理を行うとしたが、本技術は、処理部130による処理のタイミングは特に限定されない。例えば、過去に取得したRSSIの値をもとに処理部130が処理を行ってもよい。これにより、例えば、各通信距離の履歴を推定することが可能となる。
また、上記実施形態では、通信端末20およびゲートビーコン31が通信における電波のRSSIを測定したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、物品タグ41がアクティブタグである場合、物品タグ41が、通信端末20およびゲートビーコン31との通信における電波のRSSIを測定してもよい。また、物品タグ41により測定されたRSSIは、通信端末20およびゲートビーコン31を介して情報処理装置10に送信されてもよいし、直接情報処理装置10に送信されてもよい。
また、上記実施形態では、例えば、情報処理装置10は、通信端末20と物品タグ41との通信距離、および通信端末20とゲートビーコン31との通信距離の、2の通信距離について判定したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、情報処理装置10は、複数の通信装置間における3以上の複数の通信距離について判定してもよい。具体的には、情報処理装置10は、一の装置に対して複数の通信装置から電波が送信された場合、上記一の装置と複数の通信装置との通信距離から、上記一の装置の位置を推定することも可能である。
また、上記実施形態では、情報処理装置10は通信端末20の備えるセキュリティチップに記録された残高について照会しているが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、情報処理装置10は、通信端末20の通信端末IDから通信端末20のユーザの銀行口座やクレジットカード等の情報を用いて決済を行ってもよい。
なお、情報処理装置10の処理部130による上記所定の処理は、上述した通信距離の判定処理に限定されない。例えば、上記所定の処理は、情報処理装置10が外部ネットワークと通信する際に利用する基地局を選択する処理であってもよい。つまり、情報処理装置10は、処理部130に出力された測定結果に基づいて、RSSIがより高い値を示す基地局を選択する処理を行ってもよい。これにより、情報処理装置10は、効率的に通信を行うことができる基地局を選択することが可能である。
また、上記所定の処理は、他の通信装置との通信を中断するか否かを判定する処理であってもよい。つまり、情報処理装置10は、処理部130に出力された測定結果に基づいて、上記通信装置との通信を中断するか否かを判定する処理を行ってもよい。これにより、情報処理装置10は、例えば他の通信装置と高容量のデータを送受信しているときにRSSIが低下した場合、通信効率が低下したとして上記送受信を中断することが可能である。これにより、情報処理装置10および上記通信装置は、通信効率が低下した際に余計な電力を消費することを回避できる。
また、上記実施形態では、情報処理装置10が、通信端末20およびゲートビーコン31から独立した構成となっていたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、情報処理装置10の有する各機能部を、通信端末20およびゲートビーコン31が有してもよい。また、情報処理装置10と、通信端末20と、ゲートビーコン31が一体となって情報処理装置10の各機能部の機能を実現する情報処理システムが提供されてもよい。
また、本明細書の情報処理装置10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、情報処理装置10の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、情報処理装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上記の情報処理装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
また、上記実施形態では、情報処理システム1は、書店に適用する例を説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、本実施形態に係る情報処理システム1は、電器店、ショッピングセンターやコンビニエンスストア等の小売店や、レンタルショップ、図書館等にも適用可能である。また、本実施形態に係る情報処理システム1は、例えば、在庫管理等を行う倉庫や、貨物の配送等を管理する運送業にも適用可能である。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
電波の測定結果を取得する取得部と、
前記取得部が取得した複数の測定結果のうち、上位10%〜上位30%の範囲に含まれる強度を示す測定結果を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した測定結果を用いて所定の処理を行う処理部と、
を備える情報処理装置。
(2)
前記抽出部は、上位15%〜上位25%の範囲に含まれる強度を示す測定結果を抽出する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記抽出部は、前記範囲内の所定の順位の強度を示す測定結果を抽出する、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記情報処理装置は、前記取得部が取得した複数の測定結果の示す強度を数値順に並べ替え、順位ごとに前記強度を格納する記憶部をさらに備え、
前記抽出部は、前記記憶部に前記順位ごとに格納された複数の前記強度の分布に基づいて抽出する測定結果を決定する、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(5)
前記抽出部は、前記分布の標準偏差を用いて抽出する測定結果を決定する、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記抽出部は、第1の時点を含む期間における複数の測定結果のうち、前記範囲内の強度を示す測定結果を抽出し、
前記処理部は、前記抽出部が抽出した測定結果を用いて前記所定の処理を第1の時点と関連付けて行う、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(7)
前記抽出部は、前記範囲内の強度を示す測定結果から複数の測定結果を抽出する、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(8)
前記電波は通信装置から送信され、
前記所定の処理は、前記通信装置と前記電波の測定位置との間の通信距離について判定を行う処理を含む、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(9)
前記通信装置は、第1の通信装置、および物品と関連付けられた第2の通信装置を含み、
前記処理部は、
前記第1の通信装置と前記第1の通信装置から送信された電波の測定位置との間の第1の通信距離、および、前記第2の通信装置と前記第2の通信装置から送信された電波の測定位置との間の第2の通信距離について判定し、
前記判定結果に応じて前記物品に関する処理を行う、前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記処理部は、第2の通信距離の変動量が連続して所定の範囲内であるか否かを判定する、前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
電波の測定結果を取得するステップと、
取得した複数の測定結果のうち、上位10%〜上位30%の範囲に含まれる強度を示す測定結果を抽出するステップと
抽出した測定結果を用いて所定の処理を行うステップと、
を有する、情報処理装置において実行される情報処理方法。
(12)
コンピュータを、
電波の測定結果を取得する取得部と、
前記取得部が取得した複数の測定結果のうち、上位10%〜上位30%の範囲に含まれる強度を示す測定結果を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した測定結果を用いて所定の処理を行う処理部と、
として機能させるためのプログラム。
(13)
電波の測定結果を取得する取得部と、
前記取得部が取得した複数の測定結果のうち、上位10%〜上位30%の範囲に含まれる強度を示す測定結果を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した測定結果を用いて所定の処理を行う処理部と、
を備える、情報処理システム。
1 情報処理システム
10 情報処理装置
20 通信端末
30 ゲート
31 ゲートビーコン
32 認証ビーコン
100 通信部
110 記憶部
120 抽出部
130 処理部

Claims (13)

  1. 電波の測定結果を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した複数の測定結果のうち、前記複数の測定結果の総数をNとし、前記測定結果の示す強度の順位をnとしたときの(n/N)×100の値が0〜30の範囲に含まれる順位の強度を示す測定結果を抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した測定結果を用いて所定の処理を行う処理部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記抽出部は、前記(n/N)×100の値が5〜25の範囲に含まれる順位の強度を示す測定結果を抽出する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記抽出部は、前記範囲内の所定の順位の強度を示す測定結果を抽出する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置は、前記取得部が取得した複数の測定結果の示す強度を数値順に並べ替え、順位ごとに前記強度を格納する記憶部をさらに備え、
    前記抽出部は、前記記憶部に前記順位ごとに格納された複数の前記強度の分布に基づいて抽出する測定結果を決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記抽出部は、前記分布の標準偏差を用いて抽出する測定結果を決定する、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記抽出部は、第1の時点を含む期間における複数の測定結果のうち、前記範囲内の強度を示す測定結果を抽出し、
    前記処理部は、前記抽出部が抽出した測定結果を用いて前記所定の処理を第1の時点と関連付けて行う、請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記抽出部は、前記範囲内の強度を示す測定結果から複数の測定結果を抽出する、請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記電波は通信装置から送信され、
    前記所定の処理は、前記通信装置と前記電波の測定位置との間の通信距離について判定を行う処理を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記通信装置は、第1の通信装置、および物品と関連付けられた第2の通信装置を含み、
    前記処理部は、
    前記第1の通信装置と前記第1の通信装置から送信された電波の測定位置との間の第1の通信距離、および、前記第2の通信装置と前記第2の通信装置から送信された電波の測定位置との間の第2の通信距離について判定し、
    前記判定結果に応じて前記物品に関する処理を行う、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記処理部は、第2の通信距離の変動量が連続して所定の範囲内であるか否かを判定する、請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 電波の測定結果を取得することと、
    取得した複数の測定結果のうち、前記複数の測定結果の総数をNとし、前記測定結果の示す強度の順位をnとしたときの(n/N)×100の値が0〜30の範囲に含まれる順位の強度を示す測定結果を抽出することと
    抽出した測定結果を用いて所定の処理を行うことと、
    を有する、情報処理装置において実行される情報処理方法。
  12. コンピュータを、
    電波の測定結果を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した複数の測定結果のうち、前記複数の測定結果の総数をNとし、前記測定結果の示す強度の順位をnとしたときの(n/N)×100の値が0〜30の範囲に含まれる順位の強度を示す測定結果を抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した測定結果を用いて所定の処理を行う処理部と、
    として機能させるためのプログラム。
  13. 電波の測定結果を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した複数の測定結果のうち、前記複数の測定結果の総数をNとし、前記測定結果の示す強度の順位をnとしたときの(n/N)×100の値が0〜30の範囲に含まれる順位の強度を示す測定結果を抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した測定結果を用いて所定の処理を行う処理部と、
    を備える、情報処理システム。
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