JP5962198B2 - 消費者興味判定システム - Google Patents

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Description

本発明は、商品に対する消費者の興味の度合いを判定するための消費者興味判定システムに関する。
従来、この種の技術としては、例えば、特許文献1に記載の従来技術がある。
この従来技術では、販売員が、書籍の販売時に、書籍に付したバーコードをスキャナで読み取る。すると、スキャナが、読み取ったバーコードのデータをデータ分析用コンピュータに送信し、データ分析用コンピュータが、送信されたデータを集計する。これにより、この従来技術では、集計したデータを基に書籍に対する消費者の興味を分析していた。
特開平11−15884号公報
しかしながら、上記従来技術では、書籍に付したバーコードを書籍の販売時に読み取るようになっていた。それゆえ、上記従来技術では、消費者が書籍を手に取ったものの購入に到らなかった場合には、バーコードのデータ、つまり、書籍のデータがデータ分析用コンピュータに送信されず、書籍に対する消費者の興味を把握することができなかった。
本発明は、上記のような点に着目し、商品に対する消費者の興味の度合いをより適切に判定可能とすることを目的とする。
本発明の消費者興味判定システムの一態様は、
商品に取り付けられ且つ無線通信機能を有する無線通信部材と、前記商品の陳列スペースを含む通信可能範囲内に存在する前記無線通信部材と無線通信を行う無線通信装置と、前記無線通信部材と前記無線通信装置との無線通信の遮断状態に基づいて、前記商品に対する消費者の興味の度合いを判定する興味度合判定部と、を備え、通信距離の異なる複数の前記無線通信部材が同一の前記商品に取り付けられ、前記興味度合判定部は、前記複数の前記無線通信部材のうちの、より通信距離の長い前記無線通信部材との無線通信が遮断されるほど、前記商品に対する消費者の興味の度合いが高いと判定することを特徴とする。
このような構成によれば、例えば、消費者が商品を手に取り、商品が陳列スペースから取り出され、商品に取り付けられている無線通信部材が通信可能範囲から外れると、無線通信部材と無線通信装置との無線通信が遮断される。そのため、無線通信の遮断状態に基づくことで、商品に対する消費者の興味をより適切に把握することができる。
また、例えば、消費者が商品を手に取り、商品が陳列スペースから離れた場所に持ち出され、より通信距離の長い無線通信部材との無線通信が遮断されるほど、商品に対する消費者の興味の度合いが高いと判定される。これにより、商品に対する消費者の興味をより適切に把握することができる。
本発明の消費者興味判定システムの他の態様は、
前記無線通信部材と前記無線通信装置との無線通信が遮断された回数である通信遮断回
数を計数する遮断回数計数部を備え、前記興味度合判定部は、前記遮断回数計数部が計数
した前記通信遮断回数が多いほど、前記商品に対する消費者の興味の度合いが高いと判定
することを特徴とする。
このような構成によれば、消費者によって商品が手に取られた回数が多いほど、商品に対する消費者の興味の度合いが高いと判定される。そのため、商品に対する消費者の興味をより適切に把握することができる。
本発明の消費者興味判定システムの他の態様は、
前記無線通信部材と前記無線通信装置との無線通信が遮断された時間である通信遮断時間を計測する遮断時間計測部を備え、前記興味度合判定部は、前記遮断時間計測部が計測した前記通信遮断時間が長いほど、前記商品に対する消費者の興味の度合いが高いと判定することを特徴とする。
このような構成によれば、消費者によって商品が手に取られた時間が長いほど、商品に
対する消費者の興味の度合いが高いと判定される。そのため、商品に対する消費者の興味
をより適切に把握することができる
本発明の一態様によれば、例えば、消費者が商品を手に取り、商品が陳列スペースから取り出され、商品に取り付けられている無線通信部材が通信可能範囲から外れると、無線通信部材と無線通信装置との無線通信が遮断される。そのため、無線通信の遮断状態に基づくことで、商品に対する消費者の興味をより適切に把握することができる。
消費者興味判定システム1の構成を示す図である。 データベース5aを説明するための図である。 登録処理を表すフローチャートである。 測定処理を表すフローチャートである。 購入処理を表すフローチャートである。 分析処理を表すフローチャートである。 分析処理を表すフローチャートである。 消費者興味判定システム1の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本実施形態は、本発明を、商品に対する消費者の興味の度合いを判定するための消費者興味判定システム1に適用したものである。商品としては、例えば、書籍Aがある。書籍Aは、販売台B(例えば、置き台、棚)上の陳列スペースに平積みされて販売される。
なお、本実施形態では、商品として書籍Aを用いる例を示すが、例えば、化粧品や洋服等、消費者が手に取れる大きさのものであれば同様に用いることができる。
(構成)
図1は、消費者興味判定システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、消費者興味判定システム1は、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ2、RFIDリーダ/ライタ3、POS(Point of sale system)レジスタ4、および管理サーバ5を備える。RFIDリーダ/ライタ3と管理サーバ5、POSレジスタ4と管理サーバ5は、通信網6を介して情報を送受可能に接続されている。
RFIDタグ2は、書籍Aに取り付けられている。RFIDタグ2の取り付け方法としては、例えば、書籍Aの内部に組み込む方法、書籍Aに貼着する方法、書籍カバー等の書籍Aから分離可能な媒体に貼着する方法がある。また、RFIDタグ2は、RFIDタグ2を一意に特定するためのユニークな情報(以下、固有IDとも呼ぶ)を記憶している。さらに、RFIDタグ2は、RFIDリーダ/ライタ3が生成している電磁界を介して起電力(誘導起電力)を発生する。また、RFIDタグ2は、無線通信機能を有する。そして、RFIDタグ2は、発生した起電力が予め定めた動作閾値以上である場合には、記憶している固有IDを無線通信を介してRFIDリーダ/ライタ3に送信する。動作閾値としては、例えば、RFIDタグ2が固有IDをRFIDリーダ/ライタ3に送信可能な電力を採用する。また、無線通信としては、例えば、13.56MHz周波数帯の電磁界を使用した比較的近距離(例えば、30cm)の通信を採用する。
なお、本実施形態では、書籍AにRFIDタグ2を取り付ける例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、RFIDタグ2に代えて、非接触IC(integrated circuit)カード、NFC(Near Field Communication)カードを採用することもできる。
RFIDリーダ/ライタ3は、販売台B上面に載置されている。RFIDリーダ/ライタ3は、管理サーバ5から通信網6を介して取得指令が送信されると、販売台B上面側の書籍Aの陳列スペースを含む通信可能範囲(例えば、販売台B上面から0〜30cmの範囲。以下、近接範囲とも呼ぶ)にRFIDタグ2に動作閾値以上の起電力(誘導起電力)を発生させることが可能な電磁界を形成する。これにより、近接範囲内に存在するRFIDタグ2が、動作閾値以上の起電力を発生し、無線通信を介して固有IDをRFIDリーダ/ライタ3に送信する。すなわち、RFIDリーダ/ライタ3は、書籍Aの陳列スペースを含む近接範囲内に存在するRFIDタグ2と無線通信を行う。続いて、RFIDリーダ/ライタ3は、無線通信を介してRFIDタグ2から固有IDを受信する。そして、RFIDリーダ/ライタ3は、受信した固有IDを通信網6を介して管理サーバ5に送信する。
POSレジスタ4は、書店のレジ(購入代金を支払う場所)に載置されている。そして、POSレジスタ4は、書店の店員の操作により書籍Aの購入代金を計算する。
また、POSレジスタ4は、レジ用RFIDリーダ/ライタ4aを備える。
レジ用RFIDリーダ/ライタ4aは、レジ用RFIDリーダ/ライタ4aの上面の設定範囲にRFIDタグ2に動作閾値以上の起電力(誘導起電力)を発生させることが可能な電磁界を形成する。これにより、書店の店員が、書籍Aの販売時に、書籍AのRFIDタグ2をレジ用RFIDリーダ/ライタ4aにかざすと、かざされて設定範囲内に入ったRFIDタグ2が、動作閾値以上の起電力を発生し、無線通信を介して固有IDをレジ用RFIDリーダ/ライタ4aに送信する。続いて、レジ用RFIDリーダ/ライタ4aは、無線通信を介してRFIDタグ2から固有IDを受信する。そして、レジ用RFIDリーダ/ライタ4aは、受信した固有IDを通信網6を介して管理サーバ5に送信する。
管理サーバ5は、データベース5a、およびサーバ制御部5bを備える。
図2は、データベース5aを説明するための図である。
図2に示すように、データベース5aは、陳列スペースに平積みされた書籍Aの各種情報を記憶するための複数のレコードを有する。各レコードは、書籍A(書籍Aに取り付けられているRFIDタグ2)と一対一に対応づけられている。また、各レコードは、固有ID、商品情報、非通信開始時間、非通信終了時間、複数の通信遮断時間、通信遮断回数、通信状態、購入有無、および消費者興味をフィールド値とする。固有IDとは、レコードに対応するRFIDタグ2(以下、対応RFIDタグ2とも呼ぶ)が記憶している固有IDである。また、商品情報とは、レコードに対応する書籍A(以下、対応書籍Aとも呼ぶ)のタイトル、ISBN(International Standard Book Number)等、書籍Aを一意に特定するためのユニークな情報である。また、非通信開始時間とは、対応RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された時刻である。本実施形態では、例えば、RFIDリーダ/ライタ3がRFIDタグ2から固有IDを読み出せない場合に、該RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断されたと判定する。さらに、非通信終了時間とは、対応RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断状態から復帰した時刻(無線通信可能となった時刻)である。本実施形態では、例えば、RFIDリーダ/ライタ3がRFIDタグ2から固有IDを読み出せた場合に、該RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3とが無線通信可能であると判定する。また、通信遮断時間とは、対応RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された時間長である。すなわち、非通信開始時間から非通信終了時間までの経過時間である。さらに、通信遮断回数とは、対応RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された回数である。また、通信状態とは、対応RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された状態であるか否かを表す情報である。さらに、購入有無とは、対応書籍Aが購入されたか否かを表す情報である。また、消費者興味とは、対応書籍Aに対する消費者の興味の高さである。
サーバ制御部5bは、RFIDリーダ/ライタ3、レジ用RFIDリーダ/ライタ4aが出力した情報(固有ID)、およびデータベース5aに登録されている情報(レコード)に基づき、後述する登録処理、測定処理、購入処理、および分析処理を実行する。
また、サーバ制御部5bは、管理サーバ5の管理者の操作によりデータベース5aに格納されているレコードをディスプレイ(不図示)に表示する。
(演算処理)
次に、管理サーバ5のサーバ制御部5bが実行する登録処理について説明する。登録処理は、RFIDリーダ/ライタ3に電源が投入された場合に実行される。登録処理は、RFIDタグ2を取り付けた複数冊の書籍Aを陳列スペースに平積みした後に実行される。
図3は、登録処理を表すフローチャートである。
図3に示すように、ステップS101では、サーバ制御部5bは、RFIDタグ2に記憶されている固有IDの取得を指示する取得指令を通信網6を介してRFIDリーダ/ライタ3に送信する。これにより、RFIDリーダ/ライタ3は、サーバ制御部5bから取得指令を受信すると、無線通信を介してRFIDタグ2から固有IDを取得し、取得した固有IDを通信網6を介して管理サーバ5(サーバ制御部5b)に送信する。
続いてステップS102に移行して、サーバ制御部5bは、RFIDリーダ/ライタ3が管理サーバ5(サーバ制御部5b)に送信した固有IDを受信する。
続いてステップS103に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS102で受信した固有ID毎にレコード(図2参照)を生成する。続いて、サーバ制御部5bは、生成したレコードの固有IDのフィールド値それぞれにその受信した固有IDを登録し、通信状態のフィールド値に「通信中」を登録し、商品情報のフィールド値に書籍Aのタイトルを登録する。書籍Aのタイトルの登録方法としては、例えば、管理サーバ5の管理者が手作業で書籍Aのタイトルを入力する方法、予めRFIDタグ2の固有IDと書籍Aのタイトルとの対応付けを登録しておいたテーブルを参照し、受信した固有IDと対応付けられている書籍Aのタイトルを登録する方法等がある。続いて、サーバ制御部5bは、生成したレコードをデータベース5aに格納した後、この演算処理を終了する。
これにより、サーバ制御部5bは、陳列スペースに平積みされた複数冊の書籍AのRFIDタグ2に記憶されている固有IDをすべてデータベース5aに登録する。
次に、管理サーバ5のサーバ制御部5bが実行する測定処理について説明する。測定処理は、設定時間(例えば、1秒)が経過するたびに実行される割り込み処理である。測定処理は、登録処理の実行後、つまり、陳列スペースに平積みした複数冊の書籍AのRFIDタグ2の固有IDがデータベース5aに登録された後に実行される。
図4は、測定処理を表すフローチャートである。
図4に示すように、ステップS201では、サーバ制御部5bは、RFIDタグ2に記憶されている固有IDの取得を指示する取得指令を通信網6を介してRFIDリーダ/ライタ3に送信する。これにより、RFIDリーダ/ライタ3は、サーバ制御部5bから取得指令を受信すると、無線通信を介してRFIDタグ2から固有IDを取得し、取得した固有IDを通信網6を介して管理サーバ5(サーバ制御部5b)に送信する。
続いてステップS202に移行して、サーバ制御部5bは、RFIDリーダ/ライタ3が管理サーバ5(サーバ制御部5b)に送信した固有IDを受信する。続いて、サーバ制御部5bは、データベース5aに格納されているレコードのうち、受信した固有IDを含んでいるレコードの通信状態のフィールド値を「通信中」とする。続いて、サーバ制御部5bは、その他のレコードの通信状態のフィールド値を「通信途絶」とする。
続いてステップS203に移行して、サーバ制御部5bは、データベース5aに格納されているレコードのうちに、前記ステップS202で通信状態のフィールド値が「通信中」から「通信途絶」に変化したレコード(以下、通信途絶変化レコードとも呼ぶ)があるか否かを判定する。そして、サーバ制御部5bが、通信途絶変化レコードがあると判定した場合には(Yes)ステップS204に移行する。一方、サーバ制御部5bが、通信途絶変化レコードがないと判定した場合には(No)ステップS206に移行する。
前記ステップS204では、サーバ制御部5bは、データベース5aに格納されているレコードのうちから、通信途絶変化レコードを抽出する。
続いてステップS205に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS204で抽出した通信途絶変化レコードの非通信開始時間のフィールド値に現在の時刻を登録する。続いて、サーバ制御部5bは、通信途絶変化レコードの非通信回数のフィールド値に「1」を加算した後、前記ステップS206に移行する。
前記ステップS206では、サーバ制御部5bは、データベース5aに格納されているレコードのうちに、前記ステップS202で通信状態のフィールド値が「通信途絶」から「通信中」に変化したレコード(以下、通信中変化レコードとも呼ぶ)があるか否かを判定する。そして、サーバ制御部5bが、通信中変化レコードがあると判定した場合には(Yes)ステップS207に移行する。一方、サーバ制御部5bが、通信中変化レコードがないと判定した場合には(No)この演算処理を終了する。
前記ステップS207では、サーバ制御部5bは、データベース5aに格納されているレコードのうちから、通信中変化レコードを抽出する。
続いてステップS208に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS207で抽出した通信途絶変化レコードの非通信終了時間のフィールド値に現在の時刻を登録する。続いて、サーバ制御部5bは、前記ステップS207で抽出した通信中変化レコードの通信遮断時間のフィールドのうち、未だフィールド値が登録されていないフィールドを1つ選択する。続いて、サーバ制御部5bは、選択したフィールドのフィールド値に、前記ステップS207で抽出した通信中変化レコードの非通信開始時間から非通信終了時間までの間の経過時間を登録した後、この演算処理を終了する。
次に、管理サーバ5のサーバ制御部5bが実行する購入処理について説明する。購入処理は、レジ用RFIDリーダ/ライタ4aから管理サーバ5(サーバ制御部5b)にRFIDタグ2の固有IDが送信されるたびに実行される。
図5は、購入処理を表すフローチャートである。
図5に示すように、ステップS301では、サーバ制御部5bは、レジ用RFIDリーダ/ライタ4aが送信したRFIDタグ2の固有IDを受信する。
前記ステップS302では、サーバ制御部5bは、データベース5aに格納されているレコードのうちから、前記ステップS301で受信した固有IDを含んでいるレコードを抽出する。
続いてステップS303に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS302で抽出したレコードの非通信終了時間のフィールド値に現在時刻を登録する。続いて、サーバ制御部5bは、前記ステップS302で抽出したレコードの通信遮断時間のフィールドのうち、未だフィールド値が登録されていないフィールドを1つ選択する。続いて、サーバ制御部5bは、選択したフィールドに、前記ステップS302で抽出したレコードの非通信開始時間から非通信終了時間までの間の経過時間を登録する。続いて、サーバ制御部5bは、前記ステップS302で抽出したレコードの購入有無のフィールド値に「購入済み」を登録した後、この演算処理を終了する。
次に、管理サーバ5のサーバ制御部5bが実行する分析処理について説明する。分析処理は、管理サーバ5の管理者が、分析処理の開始操作を行った場合に実行される。管理サーバ5の管理者は、例えば、測定処理が開始された時点から予め定められた期間(例えば、1日)が経過した後に分析処理の開始操作を行う。
図6は、分析処理を表すフローチャートである。
図6に示すように、ステップS401では、サーバ制御部5bは、データベース5aに格納されているレコードから通信遮断時間のフィールド値、および通信遮断回数のフィールド値をすべて読み出す。
続いてステップS402に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS401で読み出した通信遮断時間のフィールド値が含んでいる外れ値の数(以下、外れ値個数とも呼ぶ)を計数する。外れ値としては、例えば、通信遮断時間が正規分布に従うと仮定した場合に、正規分布の平均値μ±(3×標準偏差σ)の範囲外の値を採用できる。
続いてステップS403に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS401で読み出した通信遮断回数のフィールド値を補正する。具体的には、前記ステップS401で読み出した通信遮断回数のフィールド値から、前記ステップS402で計数した外れ値個数を減算し、減算結果を補正後の通信遮断回数とする。
続いてステップS404に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS403で算出した補正後の通信遮断回数に基づき、補正後の通信遮断回数が多いほど書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定する。具体的には、サーバ制御部5bは、補正後の通信遮断回数が予め設定した第1設定閾値a1th(例えば、20)以上であるか否かを判定する。そして、サーバ制御部5bは、補正後の通信遮断回数が第1設定閾値a1th未満であると判定した場合には、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが低いと判定し、データベース5aに格納されている各レコードの消費者興味のフィールド値に「興味低」を登録した後、この演算処理を終了する。「興味低」とは、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが低いことを表すフィールド値である。
一方、サーバ制御部5bは、補正後の通信遮断回数が第1設定閾値a1th(20)以上であると判定した場合には、補正後の通信遮断回数が予め設定した第2設定閾値a2th(>a1th。例えば、50)以上であるか否かを判定する。そして、サーバ制御部5bは、補正後の通信遮断回数が第2設定閾値a2th(50)未満である場合には、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが中程度であると判定し、データベース5aに格納されている各レコードの消費者興味のフィールド値に「興味中」を登録した後、この演算処理を終了する。「興味中」とは、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが中程度であることを表すフィールド値である。一方、サーバ制御部5bは、補正後の通信遮断回数が第2設定閾値a2th(50)以上であると判定した場合には、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定し、データベース5aに格納されている各レコードの消費者興味のフィールド値に「興味高」を登録した後、この演算処理を終了する。「興味高」とは、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いことを表すフィールド値である。
(動作その他)
次に、本実施形態の消費者興味判定システム1の動作を説明する。
まず、書店の店員が、RFIDタグ2を取り付けた複数冊の書籍AをRFIDリーダ/ライタ3の上面側の陳列スペースに平積みした後、RFIDリーダ/ライタ3の電源を投入したとする。すると、管理サーバ5が、通信網6を介してRFIDリーダ/ライタ3に取得指令を送信する(図3のステップS101)。そして、RFIDリーダ/ライタ3が、管理サーバ5からの取得指令を受信すると、無線通信を介して書籍AのRFIDタグ2から固有IDを取得し、取得した固有IDを通信網6を介して管理サーバ5に送信する。続いて、管理サーバ5が、RFIDリーダ/ライタ3が送信した固有IDを受信する(図3のステップS102)。続いて、管理サーバ5が、受信した固有ID毎にレコードを生成し、生成したレコードをデータベース5a(図2参照)に格納する(図3のステップS103)。これにより、管理サーバ5は、陳列スペースに平積みされた複数冊の書籍AのRFIDタグ2の固有IDをすべてデータベース5aに登録する。
複数冊の書籍AのRFIDタグ2の固有IDがデータベース5aに登録されると、管理サーバ5が、通信網6を介してRFIDリーダ/ライタ3に取得指令を送信する(図4のステップS201)。そして、RFIDリーダ/ライタ3が、管理サーバ5からの取得指令を受信すると、無線通信を介してRFIDタグ2から固有IDを取得する。そして、RFIDリーダ/ライタ3は、取得した固有IDを管理サーバ5に送信する。
ここで、RFIDリーダ/ライタ3が、データベース5a(図2参照)に格納されたレコードに含まれている固有IDをすべて取得したとする。すると、管理サーバ5が、RFIDリーダ/ライタ3が送信した固有IDに基づき、データベース5a(図2参照)に格納されているすべてのレコードの通信状態のフィールド値を「通信中」とする(図4のステップS202)。続いて、管理サーバ5が、データベース5a(図2参照)に格納されているレコードのうちに、通信状態のフィールド値が「通信中」から「通信途絶」に変化したレコード(通信途絶変化レコード)がないと判定する(図4のステップS203「No」)。続いて、管理サーバ5が、データベース5a(図2参照)に格納されているレコードのうちに、通信状態のフィールド値が「通信途絶」から「通信中」に変化したレコード(通信中変化レコード)がないと判定する(図4のステップS206「No」)。
そして、消費者興味判定システム1では、設定時間が経過するたびに、上記ステップS201、S202、S203「No」、S206「No」のフローが繰り返し実行する。
上記フローが繰り返されるうちに、消費者が、書籍Aに興味を持ち、複数冊の書籍Aのうちの一冊(以下、書籍A1とも呼ぶ)を手に取り、書籍A1を陳列スペースから取り出したとする。これにより、書籍A1に取り付けられているRFIDタグ2(例えば、固有IDが0002のRFIDタグ)が、RFIDリーダ/ライタ3の近接範囲から外れたとする。そして、RFIDリーダ/ライタ3が、データベース5a(図2参照)に格納されたレコードに含まれている固有IDのうち、固有ID0002を取得しなかったとする。すると、管理サーバ5が、RFIDリーダ/ライタ3が送信した固有IDに基づき、データベース5a(図2参照)に格納されているレコードのうち、固有IDが0002のレコードの通信状態のフィールド値を「通信途絶」とする(図4のステップS202)。続いて、管理サーバ5が、データベース5a(図2参照)に格納されているレコードのうちに、通信状態のフィールド値が「通信中」から「通信途絶」に変化したレコード(通信途絶変化レコード)があると判定する(図4のステップS203「Yes」)。続いて、サーバ制御部5bが、データベース5aに格納されているレコードのうちから、通信途絶変化レコードを抽出する(図4のステップS204)。続いて、サーバ制御部5bが、抽出した通信途絶変化レコードの非通信開始時間のフィールド値に現在の時刻(例えば、現在の時刻が2012年4月6日午前12時30分05秒である場合には、201220406_123005)を登録する。また、通信途絶変化レコードの非通信回数のフィールド値に「1」を加算し、フィールド値を「1」とする(図4のステップS205)。
そして、消費者興味判定システム1では、設定時間が経過するたびに、上記ステップS201、S202、S203「No」、S206「No」のフローが繰り返し実行する。
上記フローが繰り返し実行されるうちに、消費者が、書籍A1の閲覧(立ち読み)を終え、手に取った書籍A1を陳列スペースに戻したとする。これにより、書籍A1に取り付けられているRFIDタグ2(固有IDが0002のRFIDタグ)が、RFIDリーダ/ライタ3の近接範囲に復帰したとする。そして、RFIDリーダ/ライタ3が、固有ID0002を取得したとする。すると、管理サーバ5が、RFIDリーダ/ライタ3が送信した固有IDに基づき、データベース5a(図2参照)に格納されているレコードのうち、固有IDが0002のレコードの通信状態のフィールド値を「通信中」とする(図4のステップS202)。続いて、管理サーバ5が、データベース5a(図2参照)に格納されているレコードのうちに、通信状態のフィールド値が「通信途絶」から「通信中」に変化したレコード(通信中変化レコード)があると判定する(図4のステップS206「Yes」)。続いて、サーバ制御部5bが、データベース5aに格納されているレコードのうちから、書籍A1に対応するレコードを通信中変化レコードとして抽出する(図4のステップS207)。続いて、サーバ制御部5bが、抽出した通信中変化レコードの非通信終了時間のフィールド値に現在の時刻(例えば、現在の時刻が2012年4月6日午前12時31分10秒である場合には、201220406_123110)を登録する。また、サーバ制御部5bが、抽出した通信中変化レコード、つまり、書籍A1に対応するレコードの通信遮断時間のフィールドのうち、未だフィールド値が登録されていないフィールドを1つ選択し、選択したフィールドのフィールド値に、通信中変化レコードの非通信開始時間から非通信終了時間までの間の経過時間を登録する(図4のステップS208)。これにより、管理サーバ5は、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された時間(通信遮断時間)、つまり、陳列スペースに平積みした書籍A1が消費者によって手に取られていた時間をデータベース5aに登録する。
このように、本実施形態では、サーバ制御部5bが、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された回数(通信遮断回数)を計数し、計数結果(通信遮断回数)をデータベース5aに格納する(図4のステップS205)。ここで、例えば、消費者が書籍Aを手に取り、書籍Aが陳列スペースから取り出され、書籍Aに取り付けられているRFIDタグ2が近接範囲から外れると、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断される。それゆえ、商品が手に取られた回数が多いほど、通信遮断回数が多くなる。そのため、本実施形態では、管理サーバ5の管理者は、データベース5aの通信遮断回数を参照することで、書籍Aが手に取られた回数を把握できる。これにより、通信遮断回数を基に、書籍Aの購入に到る経緯を分析することができる。
また、本実施形態では、サーバ制御部5bが、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された時間(通信遮断時間)を計測し、計数結果(通信遮断時間)を格納する(図4のステップS208)。ここで、例えば、消費者が書籍Aを手に取り、書籍Aが陳列スペースから取り出され、書籍Aに取り付けられているRFIDタグ2が近接範囲から外れると、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断される。それゆえ、商品が手に取られた時間が長いほど、通信遮断時間が長くなる。そのため、本実施形態では、管理サーバ5の管理者は、データベース5aの通信遮断時間を参照することで、書籍Aが手に取られた時間を把握できる。これにより、管理サーバ5の管理者は、通信遮断時間を基に、書籍Aの購入に到る経緯を分析することができる。
一方、消費者が、手に取った書籍A1を陳列スペースに戻さずに、そのまま購入したとする。そして、書店の店員が、書籍A1のRFIDタグ2をレジ用RFIDリーダ/ライタ4aにかざしたとする。すると、レジ用RFIDリーダ/ライタ4aが、無線通信を介してRFIDタグ2から固有ID0002を読み出し、読み出した固有IDを管理サーバ5に送信する。すると、管理サーバ5が、レジ用RFIDリーダ/ライタ4aが送信したRFIDタグ2の固有IDを受信する(図5のステップS301)。続いて、管理サーバ5は、データベース5aに格納されているレコードのうちから、受信した固有ID0002を含んでいるレコード(通信途絶変化レコード)を抽出する(図5のステップS302)。続いて、管理サーバ5が、抽出したレコードの非通信終了時間のフィールド値に現在時刻(例えば、現在の時刻が2012年4月6日午前12時31分10秒である場合には、201220406_123110)を登録する。また、サーバ制御部5bが、抽出した通信途絶変化レコード(書籍A1に対応するレコード)の非通信開始時間から非通信終了時間までの経過時間を当該通信途絶変化レコードの通信遮断時間のフィールド値とする(図6のステップS404)。これにより、管理サーバ5は、書籍A1が陳列スペースに戻されずに購入された場合にも、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された時間(通信遮断時間)、つまり、陳列スペースに平積みした書籍Aが消費者によって手に取られていた時間をデータベース5aに登録する。
RFIDリーダ/ライタ3に電源を投入した時点から予め定められた期間(例えば、1日)が経過し、管理サーバ5の管理者が、管理サーバ5に対して分析処理開始操作を行ったとする。すると、サーバ制御部5bが、データベース5aに格納されているレコードから通信遮断時間のフィールド値および通信遮断回数のフィールド値をすべて読み出す(図6のステップS401)。続いて、サーバ制御部5bが、読み出した通信遮断時間のフィールド値のうちの外れ値の数(外れ値個数)を計数する(図6のステップS402)。続いて、サーバ制御部5bが、読み出した通信遮断回数のフィールド値から、計数した外れ値個数を減算し、減算結果を補正後の通信遮断回数とする(図6のステップS403)。続いて、サーバ制御部5bが、補正後の通信遮断回数が多いほど書籍Aに対する消費者の興味の度合いを判定し、判定結果を各レコードの消費者興味のフィールド値に記録する(図6のステップS404)。これにより、管理サーバ5は、書籍Aに対する消費者の興味の高さの判定結果をデータベース5aに登録する。
このように、本実施形態では、サーバ制御部5bが、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信の遮断状態(通信遮断回数)に基づいて、書籍Aに対する消費者の興味の度合いを判定する(図6のステップS404)。このような構成によれば、例えば、消費者が書籍Aを手に取り、書籍Aが陳列スペースから取り出され、書籍Aに取り付けられているRFIDタグ2が近接範囲から外れると、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断される。そのため、無線通信の遮断状態に基づくことで、書籍Aに対する消費者の興味をより適切に把握することができる。
また、本実施形態では、サーバ制御部5bが、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された回数(通信遮断回数)が多いほど、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定する(図6のステップS404)。それゆえ、本実施形態では、消費者によって書籍Aが手に取られた回数が多いほど、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定される。そのため、書籍Aに対する消費者の興味をより適切に把握することができる。これにより、本実施形態では、書籍Aの購入に到る経緯を基に、書籍Aに対する消費者の興味をより適切に把握することができる。
また、本実施形態では、サーバ制御部5bが、書籍AのRFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断されるたびに該書籍Aに対応するレコードの通信遮断回数のフィールド値に「1」を加算することに加え、書籍Aの販売時に該書籍Aに対応するレコードの購入有無のフィールド値に「購入済み」を登録する(図5のステップS303)。これにより、本実施形態では、書籍Aに対して興味を持った消費者の数を分析でき、興味を持った消費者のうち何割が購入に到ったかを分析(マーケティング分析)することができる。すなわち、書籍Aに対する消費者の興味の判定結果(消費者興味)と、実際の購入実績(購入有無における購入済みの数)とを比較することで、書籍Aのマーケティング分析を行うことができる。そして、分析結果を基に、書籍Aの表紙デザインや販売台Bの設計等を最適化することができ、より顧客吸引力のある店舗とすることができる。
また、本実施形態では、サーバ制御部5bが、書籍AのRFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断されるたびに該書籍Aに対応するレコードの通信遮断時間のフィールド値に無線通信が遮断された時間長を登録する(図4のステップS208)。これにより、本実施形態では、例えば、書籍Aの購入に到った場合の通信遮断時間(例えば、5分)、書籍Aの購入に到らなかった場合の無線通信時間(例えば、2分)等を分析できる。この場合、例えば、データベース5aに格納されているレコードの通信遮断時間のうちから外れ値を除外し、除外後の通信遮断時間を分析に用いる。
本実施形態では、図1のRFIDタグ2が無線通信部材を構成する。以下同様に、図1のRFIDリーダ/ライタ3が無線通信装置を構成する。また、図1のサーバ制御部5b、図6のステップS404が興味度合判定部を構成する。また、図1のサーバ制御部5b、図4のステップS205が遮断回数計数部を構成する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
なお、上記各実施形態と同様な構成等については同一の符号を使用する。
本実施形態は、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された回数(通信遮断回数)に代えて、無線通信が遮断された時間(通信遮断時間)に基づいて、書籍Aに対する消費者の興味を分析する点が第1実施形態と異なる。
具体的には、本実施形態では、第1実施形態の図6のステップS401〜S404に代えて、図7のステップS501〜S504を採用する。
なお、本実施形態では、通信遮断回数に基づいて消費者の興味を分析する構成(第1実施形態の構成)に代えて、通信遮断時間に基づいて消費者の興味を分析する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、第1実施形態の構成に加え、通信遮断時間に基づいて、書籍Aに対する消費者の興味を分析する構成としてもよい。
図7は、分析処理を表すフローチャートである。
図7に示すように、ステップS501では、サーバ制御部5bは、データベース5aに格納されているレコードから通信遮断時間のフィールド値をすべて読み出す。
続いてステップS502に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS501で読み出した通信遮断時間のフィールド値から外れ値を抽出する。
続いてステップS503に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS501で読み出した通信遮断時間のフィールド値から前記ステップS502で抽出した外れ値を除外し、除外後の通信遮断時間のフィールド値の平均値を算出する。
続いてステップS504に移行して、サーバ制御部5bは、前記ステップS503で算出した平均値に基づき、平均値が長いほど書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定する。具体的には、サーバ制御部5bは、平均値が予め設定した第1設定閾値b1th以上であるか否かを判定する。第1設定閾値b1thとしては、例えば、書籍Aがミステリー小説である場合には3分とし、書籍Aがノウハウ本である場合には2分とする。そして、サーバ制御部5bは、平均値が第1設定閾値b1th(3分、2分)未満であると判定した場合には、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが低いと判定し、データベース5aに格納されている各レコードの消費者興味のフィールド値に「興味低」を記録した後、この演算処理を終了する。一方、サーバ制御部5bは、平均値が第1設定閾値b1th以上であると判定した場合には、平均値が予め設定した第2設定閾値b2th(>b1th)以上であるか否かを判定する。第2設定閾値b2thとしては、例えば、書籍Aがミステリー小説である場合には6分とし、書籍Aがノウハウ本である場合には4分とする。そして、サーバ制御部5bは、平均値が第2設定閾値a2th(6分、4分)未満であると判定した場合には、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが中程度であると判定し、データベース5aに格納されている各レコードの消費者興味のフィールド値に「興味中」を記録した後、この演算処理を終了する。一方、サーバ制御部5bは、平均値が第2設定閾値b2th(6分、4分)以上であると判定した場合には、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定し、データベース5aに格納されている各レコードの消費者興味のフィールド値に「興味高」を記録した後、この演算処理を終了する。
(動作その他)
次に、本実施形態の消費者興味判定システム1の動作を説明する。
管理サーバ5の管理者が、管理サーバ5に対して分析処理開始操作を行ったとする。すると、サーバ制御部5bが、データベース5aに格納されているレコードから通信遮断時間のフィールド値をすべて読み出す(図7のステップS501)。続いて、サーバ制御部5bが、読み出した通信遮断時間のフィールド値のうちから外れ値を抽出する(図7のステップS502)。続いて、サーバ制御部5bが、読み出した通信遮断時間のフィールド値のうちから外れ値を除外し、除外後の通信遮断時間のフィールド値の平均値を算出する(図7のステップS503)。続いて、サーバ制御部5bが、算出した平均値が長いほど書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定し、判定結果を各レコードの消費者興味のフィールド値に記録する(図7のステップS504)。これにより、管理サーバ5は、書籍Aに対する消費者の興味の判定結果をデータベース5aに登録する。
このように、本実施形態では、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された時間(通信遮断時間)を計測する(図4のステップS205)。そして、計測結果(通信遮断時間の平均値)が長いほど、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定する(図7のステップS504)。それゆえ、本実施形態では、消費者によって書籍Aが手に取られた時間(通信遮断時間の平均値)が長いほど、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定される。これにより、本実施形態では、商品の購入に到る経緯を基に、書籍Aに対する消費者の興味をより適切に分析することができる。
本実施形態では、図1のサーバ制御部5b、図4のステップS208が遮断時間計測部を構成する。以下同様に、図1のサーバ制御部5b、図7のステップS504が興味度合判定部を構成する。
(変形例1)
なお、上記実施形態(第1実施形態、第2実施形態)では、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断された回数、または無線通信が遮断された時間に基づき、書籍Aに対する消費者の興味の高さを判定する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、上記実施形態の構成に加え、または上記実施形態の構成に代えて、通信距離の異なる複数のRFIDタグ2を同一の書籍Aに取り付け、複数のRFIDタグ2のうちの、より通信距離の長いRFIDタグ2との無線通信が遮断されるほど、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定する構成を採用することもできる。
図8は、消費者興味判定システム1の構成を示す図である。
具体的には、図8に示すように、各書籍Aには、上記実施形態に記載のRFIDタグ2(以下、短距離RFIDタグ2aとも呼ぶ)に加え、より通信距離が長いRFIDタグ2(以下、長距離RFIDタグ2bとも呼ぶ)を取り付ける。長距離RFIDタグ2bは、短距離RFIDタグ2aと同様に、長距離RFIDタグ2bを一意に特定するためのユニークな情報(固有ID)を記憶している。さらに、長距離RFIDタグ2bは、RFIDリーダ/ライタ3が生成している電磁界を介して起電力(誘導起電力)を発生する。また、長距離RFIDタグ2bは、無線通信機能を有する。そして、長距離RFIDタグ2bは、発生した起電力が予め定めた動作閾値以上である場合には、記憶している固有IDを無線通信を介してRFIDリーダ/ライタ3に送信する。長距離RFIDタグ2bの動作閾値としては、例えば、長距離RFIDタグ2bが固有IDをRFIDリーダ/ライタ3に送信可能な電力を採用する。また、無線通信としては、例えば、13.56MHz周波数帯の電磁界を使用した比較的長距離(例えば、1m)の通信を採用する。
また、RFIDリーダ/ライタ3は、管理サーバ5から通信網6を介して取得指令が送信されると、販売台B上面側の書籍Aの陳列スペースを含む通信可能範囲(例えば、販売台B上面から0〜1mの範囲。以下、大規模範囲とも呼ぶ)に短距離RFIDタグ2aおよび長距離RFIDタグ2bに動作閾値以上の起電力(誘導起電力)を発生させることが可能な電磁界を形成する。これにより、大規模範囲内に存在する短距離RFIDタグ2aおよび長距離RFIDタグ2bが、動作閾値以上の起電力を発生し、無線通信を介して固有IDをRFIDリーダ/ライタ3に送信する。そして、RFIDリーダ/ライタ3は、無線通信を介して短距離RFIDタグ2aおよび長距離RFIDタグ2bから固有IDを受信する。なお、短距離RFIDタグ2aは、比較的近距離(30cm)の無線通信を介して固有IDを送信する。そのため、RFIDリーダ/ライタ3は、各書籍Aに取り付けられている短距離RFIDタグ2aのうち、RFIDリーダ/ライタ3の上面から30cmの範囲に存在する短距離RFIDタグ2aから送信される固有IDのみ受信できる。ここで、例えば、複数冊の書籍Aのうちの、分析対象とする書籍A(以下、対象書籍A2とも呼ぶ)が販売台B上に載置され、対象書籍A2が販売台B上の0〜30cmの範囲内、つまり、近接範囲(以下、小規模範囲とも呼ぶ)内で且つ大規模範囲内に存在したとする。この場合、RFIDリーダ/ライタ3は、無線通信を介して対象書籍A2の短距離RFIDタグ2aおよび長距離RFIDタグ2bのそれぞれから固有IDを受信する。また、例えば、消費者が対象書籍A2を立ち読みし、対象書籍A2が販売台B上の30cm〜1mの範囲内、つまり、小規模範囲外で且つ大規模範囲内に存在したとする。この場合、RFIDリーダ/ライタ3は、無線通信を介して長距離RFIDタグ2bのみから固有IDを受信し、対象書籍A2の短距離RFIDタグ2aから固有IDを受信しない。さらに、例えば、消費者が対象書籍A2を手にとって店内を移動し、対象書籍A2が販売台Bから1mの範囲外、つまり、小規模範囲外で且つ大規模範囲外に存在したとする。この場合、RFIDリーダ/ライタ3は、対象書籍A2の短距離RFIDタグ2aおよび長距離RFIDタグ2bのいずれの固有IDも受信しない。そして、RFIDリーダ/ライタ3は、受信した固有IDを通信網6を介して管理サーバ5に送信する。続いて、RFIDリーダ/ライタ3は、無線通信を介してRFIDタグ2から固有IDを受信する。そして、RFIDリーダ/ライタ3は、受信した固有IDを通信網6を介して管理サーバ5に送信する。
これにより、サーバ制御部5bは、通信網6を介してRFID/リーダ/ライタ3から対象書籍A2の短距離RFIDタグ2aおよび長距離RFIDタグ2bの固有IDを受信した場合、対象書籍A2が販売台B上の0〜30cmの範囲内にあると判定する。そして、サーバ制御部5bは、販売台B上の0〜30cmの範囲内にあるため、対象書籍A2が販売台B上に存在すると判定し、対象書籍A2に対する消費者の興味の度合いが低いと判定する。また、サーバ制御部5bは、通信網6を介してRFID/リーダ/ライタ3から対象書籍A2の短距離RFIDタグ2aの固有IDのみを受信した場合、対象書籍A2が販売台B上の30cm〜1mの範囲内にあると判定する。そして、サーバ制御部5bは、販売台B上の30cm〜1mの範囲内にあるため、消費者が対象書籍A2を立ち読みをしていると判定し、対象書籍A2に対する消費者の興味の度合いが中程度であると判定する。さらに、サーバ制御部5bは、通信網6を介してRFID/リーダ/ライタ3から対象書籍A2の短距離RFIDタグ2aおよび長距離RFIDタグ2bの固有IDを受信しなかった場合、対象書籍A2が販売台B上から1mの範囲外にあると判定する。そして、サーバ制御部5bは、販売台B上から1mの範囲外にあるため、消費者が対象書籍A2を手にとって店内を移動中と判定し、対象書籍A2に対する消費者の興味の度合いが高いと判定する。
このように、本実施形態では、通信距離の異なる2つのRFIDタグ2a、2bを同一の書籍Aに取り付ける(図8参照)。そして、サーバ制御部5bは、2つのRFIDタグ2a、2bのうちの、より通信距離の長い長距離RFIDタグ2bとRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断されるほど、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判定する。それゆえ、例えば、消費者が書籍Aを手に取り、書籍Aが陳列スペースから離れた場所に持ち出され、より通信距離の長い長距離RFIDタグ2bとの無線通信が遮断されるほど、書籍Aに対する消費者の興味の度合いが高いと判断できる。これにより、書籍Aに対する消費者の興味をより適切に分析することができる。
本変形例では、短距離RFIDタグ2a、および長距離RFIDタグ2bが通信距離の異なる複数の無線通信部材を構成する。
(変形例2)
また、例えば、上記実施形態(第1実施形態、第2実施形態)の構成に加え、書籍Aを手に取った人を撮影し、撮影結果(映像)をサーバ制御部5bに送信するカメラを備える構成としてもよい。この場合、サーバ制御部5bは、RFIDタグ2とRFIDリーダ/ライタ3との無線通信が遮断されたと判定した場合に、カメラが撮影した映像に基づき、書籍Aを手に取った人の年齢層や性別を判定する。これにより、サーバ制御部5bは、書籍Aに対して興味を持った人の年齢層や性別を分析することもできる。
1 消費者興味判定システム
2 RFIDタグ(無線通信部材)
2a 短距離RFIDタグ(無線通信部材)
2b 長距離RFIDタグ(無線通信部材)
3 RFIDリーダ/ライタ(無線通信装置)
4 POS用レジスタ
4a レジ用RFIDリーダ/ライタ
5 管理サーバ
5a データベース
5b サーバ制御部(遮断回数計数部、興味度合判定部、遮断時間計測部)
6 通信網
ステップS205(遮断回数計数部)
ステップS208(遮断時間計測部)
ステップS404(興味度合判定部)
ステップS504(興味度合判定部)

Claims (3)

  1. 商品に取り付けられ且つ無線通信機能を有する無線通信部材と、
    前記商品の陳列スペースを含む通信可能範囲内に存在する前記無線通信部材と無線通信を行う無線通信装置と、
    前記無線通信部材と前記無線通信装置との無線通信の遮断状態に基づいて、前記商品に対する消費者の興味の度合いを判定する興味度合判定部と、を備え
    通信距離の異なる複数の前記無線通信部材が同一の前記商品に取り付けられ、
    前記興味度合判定部は、前記複数の前記無線通信部材のうちの、より通信距離の長い前記無線通信部材との無線通信が遮断されるほど、前記商品に対する消費者の興味の度合いが高いと判定することを特徴とする消費者興味判定システム。
  2. 前記無線通信部材と前記無線通信装置との無線通信が遮断された回数である通信遮断回数を計数する遮断回数計数部を備え、
    前記興味度合判定部は、前記遮断回数計数部が計数した前記通信遮断回数が多いほど、前記商品に対する消費者の興味の度合いが高いと判定することを特徴とする請求項1に記載の消費者興味判定システム。
  3. 前記無線通信部材と前記無線通信装置との無線通信が遮断された時間である通信遮断時間を計測する遮断時間計測部を備え、
    前記興味度合判定部は、前記遮断時間計測部が計測した前記通信遮断時間が長いほど、前記商品に対する消費者の興味の度合いが高いと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の消費者興味判定システム。
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