JP5860895B2 - 5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1h−ピラゾール誘導体 - Google Patents

5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1h−ピラゾール誘導体 Download PDF

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Description

本発明は薬理活性を有する化合物、更に詳しくは、ある種のピラゾール誘導体に関し、そのような化合物の調製方法に関し、これらを含む医薬組成物に関し、そのオピオイド類またはアヘン剤類の鎮痛効果を増強させるための使用と同様に、痛みの治療および/または予防におけるその使用に関する。
医学の分野において痛みの治療は大変重要である。現在、世界的に更なる疼痛治療が求められている。疼痛の治療という喫緊の要求が、鎮痛剤応用学の分野において近年大量に出された科学論文に記述されている。
疼痛は、国際疼痛学会(IASP)により、「実際に何らかの組織損傷が起こったとき、または組織損傷を起こす可能性があるとき、あるいはそのような損傷の際に表現される、不快な感覚や不快な情動体験」と定義されている(IASP,Classification of chronic pain,2dn Edition,IASP Press (2002),210)。それは、生理学上および心理学上の要因により影響される複雑なプロセスで、常に主観的なものではあるが、その原因や症状を分類することができる。疼痛は、時間的な、病原学的な、あるいは生理学上の基準を基に分類することができる。疼痛を時間で分類すると、それは、急性または慢性でありうる。病原学的な疼痛の分類は、悪性か、悪性でないかである。3つ目の分類は生理学上のものであり、侵害受容性疼痛(A−δ繊維およびC繊維に付属する組織内にある、専用のトランスデューサーによる検知に起因する)を含み、体性および内蔵型疼痛および神経因性疼痛(神経系への刺激や損傷に起因する)に分けられ、神経因性疼痛は、中枢神経因性疼痛および末梢神経因性疼痛とに分けられる。疼痛は、体の感覚機能の、侵害刺激に対する、生理学上の正常な反応であり、個人に実際のあるいは潜在的な組織損傷について警告する。痛みは、我々に怪我や疾病のことを通知する、防御機能を果たし、通常は、治療が完了したときあるいは状態が治った時に寛解する。しかし、疼痛は、病理学上の状態に起因することもあり、以下の1つあるいはそれ以上の特徴を持つ:侵害刺激が存在しない状態での疼痛(自発痛)、短い刺激に対する応答時間の増加(持続する疼痛または痛覚過敏)、痛覚閾値の低下(異痛症)、閾値より上の刺激に対する応答の増加(痛覚過敏)、損傷していない組織へ疼痛および痛覚過敏の広がり(関連痛および二次性痛覚過敏)、および知覚異常(例えば、感覚異常、錯感覚)。
WO2006021462号およびWO2007098953号は一般的な疼痛、より具体的には、神経因性疼痛および異痛症の治療に有用なピラゾール含有化合物につき述べている。これらの化合物は、下記の構造を有する。
Figure 0005860895
一方で、オピオイドおよびアヘン剤は、臨床診療で広く使われている強力な鎮痛薬である。アヘン剤は、ケシ(Opium Poppy;Papaver Somniferum)の未熟果実から抽出されるアルカロイドや、オピオイド受容体に結合するアルカロイド半合成品を指す。基本的に、アヘン剤と呼ばれるためには、天然のオピオイド受容体アゴニストでなければならないか、または、天然アルカロイド分子のいずれかを用いて精製プロセスを開始するものでなければならない。例えば、モルヒネをヘロインに変換するプロセスのように化学変換されると、この薬物は、半合成アヘン剤または半合成オピオイドに分類され、これらの用語は、相互に置き換え可能に使用することができる。半合成アヘン剤(または半合成オピオイド)には、ヘロイン(ジアモルフィン)、オキシコドン、ヒドロコドン、ジヒドロコデイン、ヒドロモルホン、オキシモルホン、ブプレノルフィン、エトルフィンが含まれる。対照的に、オピオイドは、オピオイド受容体に結合する何らかの薬剤に使用される漠然とした用語である。オピオイドには、オピオイド受容体に結合するあらゆるアヘン剤および任意の合成薬剤が含まれる。合成オピオイドには、メタドン、ペチジン、フェンタニル、アルフェンタニル、スフェンタニル、レミフェンタニル、カーフェンタニル、トラマドール、タペンタドール、ロペラミドが含まれる。
オピオイド鎮痛薬は、手術や外傷の後、多くの癌患者にみられる疼痛を含め、中程度から重度の疼痛管理に推奨されている。
このような背景にもかかわらず、当業界では、一般的に、疼痛の治療に、より具体的には神経因性疼痛や異痛症の治療に有用な代替化合物の提供が依然として求められている。同様に、オピオイドおよびアヘン剤の鎮痛効果を増強する新たな化合物を提供することは非常に望ましいだろう。
本発明の発明者らは、驚くべきことに、疼痛の治療に特に有効なピラゾール誘導体の一群を見出した。さらに、本発明の発明者らは、これらの新規の化合物をオピオイドまたはアヘン剤と併用して投与することにより、後者の鎮痛効果を相乗的に驚くほどに増強し得ることを示した。
したがって、本発明の一つの態様は、下記式(I)で表わされる化合物:
Figure 0005860895
(式中、
およびRは、独立して、置換または未置換のC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシおよびC1−6アルコキシからなる群から選ばれるものであり、
nおよびmは、独立に、0、1および2から選ばれ、
破線(- - - - -で表わされている)は、任意の二重結合を表わす)
または、その医薬的に許容される塩、異性体、プロドラッグ、または溶媒和化合物に関する。
本発明の別の態様は、上で定義された式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、異性体、プロドラッグ、または溶媒和化合物の調製方法に関する。
本発明の別の態様は、少なくとも1種の上で定義された式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、異性体、プロドラッグ、または溶媒和化合物と、医薬的に許容される担体、補助剤、または賦形剤とを含んでなる薬剤または医薬製剤に関する。
本発明の別の態様は、薬剤、特に疼痛の予防および/または治療用薬剤として、上で定義された式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、異性体、プロドラッグ、または溶媒和化合物の使用に関する。
本発明の別の態様は、疼痛の予防および/または治療に用いられる、少なくとも1種の上で定義された式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、異性体、プロドラッグ、または溶媒和化合物と、少なくとも1種のオピオイドまたはアヘン剤とを含んでなる、同時投与、別個の投与、または連続的な投与のための組み合わせに関する。
本発明の別の態様は、上で定義された式(I)の化合物または組み合わせの、疼痛の予防および/または治療のための薬剤の製造における使用に関する。
本発明の別の態様は、疼痛の治療および/または予防方法に関し、その方法は、そのような治療または予防が必要な被検体に、治療に有効な量の上で定義された式(I)の化合物または組み合わせを投与することを含んでなる。
本発明の別の態様は、オピオイドまたはアヘン剤の鎮痛効果の増強のための、上で定義された式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、異性体、プロドラッグ、または溶媒和化合物の使用に関する。
本発明の別の態様は、オピオイドまたはアヘン剤の鎮痛効果を増強するための薬剤の製造のための、上で定義された式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、異性体、プロドラッグ、または溶媒和化合物の使用に関する。
これらの態様およびその好ましい実施形態は、さらに特許請求の範囲においても定義されている。
フォン・フライフィラメントを用いたすべての試験の試験プロトコル。 カプサイシンに対する実施例No.1の慢性鎮痛試験(急性試験)。 マウスのテイルフリック試験における、実施例No.1によるモルフィン鎮痛の増強。異なる投与量(5〜20mg/kg、i.p.)の実施例No.1と、一定の投与量(2mg/kg、s.c.)のモルヒネを一緒に投与すると、投与量に応じてモルヒネの鎮痛効果が増した。それぞれの記号は、鎮痛の割合の平均値±平均値の標準誤差(S.E.M.)(母集団の数(N)=8〜12マウス/グループ)である。p<0.05、**p<0.01、***p<0.001「実施例No.1+モルヒネ」グループ対「実施例No.1+賦形剤」グループ(二元配置分散分析法後に多重比較検定)。
本発明に関して、以下の用語は下記に述べる意味を有する。
本明細書で使用する場合、基または基の一部として用いられるC1−6アルキルは、炭素原子を1から6個有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を意味し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、および2−メチルブチルが挙げられる。同様に、基または基の一部として用いられるC1−4アルキルは、炭素原子を1から4個有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を意味する。アルキル基は、場合により、1個以上の置換基により置換されていてもよい。置換基としては、アリール、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、カルボキシ、シアノ、カルボニル、アシル、アルコキシカルボニル、アミノ、ニトロ、メルカプト、アルキルチオなどが挙げられる。アリールで置換されている場合は、ベンジル、フェニルエチルのような「アラルキル」基となる。
1−6アルコキシという用語はC1−6アルキルオキシまたはC1−6アルキルエーテル基を意味する。ここで、C1−6アルキルという用語は上で定義されたとおりである。同様に、C1−4アルコキシという用語はC1−4アルキルオキシまたはC1−4アルキルエーテル基を意味する。ここで、C1−4アルキルという用語は上で定義されたとおりである。適切なアルキルエーテル基の例はメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、およびヘキサノキシを含む。
「ハロゲン」、「ハロ」、または「hal」は臭素、塩素、ヨウ素、またはフッ素を指す。
定義で用いられている任意の分子部分上の基の位置は、化学的に安定である限り、このような部分のいずれでもよいとされる。
ここで、いずれの可変なものの定義における基とは、特に指示のない限り、あらゆる可能な異性体を含む。
「塩」という用語は、本発明において用いられる活性な化合物の、イオン型、電荷をもつもの、カウンターイオン(カチオンまたはアニオン)と結合しているもの、または溶液中にあるものをといった、任意の形態にかる化合物と理解されなければならない。この定義は、4級アンモニウム塩および活性な分子の他の分子やイオンとの錯体、とくに、イオン性の相互作用により形成された錯体をも含む。この定義は、特定の生理学的に許容される塩を含み、この用語は「薬理学的に許容される塩」または「医薬的に許容される塩」と同意義のものと理解されなければならない。
本発明に関して「医薬的に許容される塩」とは、適当な方法で治療に用いられたとき、または、特にヒトおよび/または哺乳類に用いられ、または塗られたときに生理学的に許容される(通常は有毒でない、特に、カウンターイオンにより有毒でないことを意味する)任意の塩を意味する。これらの生理学的に許容される塩はカチオンまたは塩基と形成されていてもよく、本発明においては、特にヒトおよび/または哺乳類に用いられる場合は、少なくとも1個の、本発明に従って用いられる、例えばアニオンのような化合物(通常は(脱プロトン化した)酸)により形成される塩であると理解されるものである。これらの生理学的に許容される塩は、アニオンまたは酸と形成されてもよく、本発明においては、特にヒトおよび/または哺乳類に用いられたときには、カチオンのような、(通常は、窒素においてのようにプロトン化された)少なくとも1個の、本発明に従って用いられる化合物、および、少なくとも1個の生理学的に許容されるアニオンとにより形成されてなる塩であると理解されるものである。本発明において、この定義は特に、生理学的に許容される酸により形成される塩、すなわち、特にヒトおよび/または哺乳類に用いられる場合は、生理学的に許容される有機酸類または無機酸類との特定の活性な化合物の塩を含む。この種の塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、蟻酸、酢酸、シュウ酸、こはく酸、リンゴ酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸、クエン酸などにより形成されたものが挙げられる。
本発明における「溶媒和物」という用語は、非共有結合により他の分子(通常は極性溶媒)と結合した本発明の任意の形の活性化合物を意味すると理解されるべきものであり、特に、水和物、および、例えばメタノラートのようなアルコラートを含む。好ましい溶媒和物は水和物である。
式(I)の化合物のプロドラッグである化合物はすべて本発明の範囲にある。プロドラッグという用語は、その最も広い意味で用いられ、生体内で本発明の化合物に変換される誘導体も含む。プロドラッグの例は、例えば、生物加水分解性アミド類、生物加水分解性エステル類、生物加水分解性カルバマート類、生物加水分解性カルボネート類、生物加水分解性ウレイド類、生物加水分解性リン酸塩類似物のような生物加水分解性の部分を含む、式Iの化合物の誘導体および代謝物質を含むが、これに限定されるものではない。好ましくは、カルボキシル官能基を有する化合物のプロドラッグはカルボン酸の低級アルキルエステルである。カルボン酸エステル類は、分子内に存在するカルボン酸部分のいずれかをエステル化することにより、簡便な方法で形成される。プロドラッグは、通常は、例えば、Burgerによる「Medicinal Chemistry and Drug Discovery 6th ed.」(Donald J. Abraham編、2001年、Wiley社)」、「Design and Applications of Prodrugs」(H. Bundgaard編、 1985年 Harwood Academic Publishers社」、および、Krogsgaard Larsen et al.「Textbook of Drug Design and Discovery」Taylor & Francis社(2002年4月)などに記載されているような、公知の方法により調製することができる。
上述の式(I)により表わされる本発明の化合物は、不斉中心の存在による光学異性体、多重結合の存在による異性体(例えばZ、E)を含んでもよい。単一の異性体、光学異性体、またはジアステレオ異性体およびそれらの混合物は本発明の範囲に含まれる。
さらに、すべての化合物は、互変異性体として存在してもよい。具体的には、互変異性体という用語は、平衡状態で存在し、1つの異性体形態から他の形態に容易に変換される、ある化合物の2つ以上の異性体のいずれかを指す。よくある互変異性の組み合わせとしては、アミン−イミン、アミド−イミド酸、ケト−エノール、ラクタム−ラクチムなどがある。
特に断らない限り、本発明の化合物は、同位体標識された形態、すなわち、例えば同位体を豊富に含む原子が1個以上存在するという点だけが異なる化合物も含む。例えば、少なくとも1つの水素原子を重水素原子または三重水素原子で置き換えた以外、あるいは、少なくとも1つの炭素を13C−または14C−が豊富な炭素で置換した以外、あるいは、少なくとも1つの窒素原子を15N−が豊富な窒素で置換した以外は本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲に入る。
式(I)の化合物、またはその塩または溶媒和物は、医薬的に許容される形、あるいは、実質的に純粋な形のものが好ましい。医薬的に許容される形とは、特に、希釈剤や担体といった通常の医薬的添加剤を除き、医薬的に許容されるレベルの純度を有し、通常の投与レベルで有毒とみなされる物質を含まないことを意味する。原薬の純度レベルは、好ましくは50%超、より好ましくは70%超、最も好ましくは90%超である。好ましい実施形態においては、式(1)の化合物、または、その塩、溶媒和物、プロドラッグが95%超である。
すでに示したように、「医薬的に許容される塩、溶媒和物、プロドラッグ」という用語は、任意の塩、溶媒和物、あるいは、受容者に投与した際に、(直接的に、あるいは間接的に)ここで述べた化合物を提供することができる、任意の他の化合物を指す。しかし、医薬的に許容されない塩、溶媒和物、およびプロドラッグであっても、医薬的に許容される塩、溶媒和物、およびプロドラッグの調製に有用な場合があるので、これらもまた、本発明の範囲に入ることが理解されよう。塩、溶媒和物、およびプロドラッグの調製は、当業界で公知の方法で行なうことができる。
本明細書で使用する場合、「治療する」、「治療すること」および「治療」という用語は、疾患または疼痛などの状態の根絶、除去、回復、軽減、改良または制御を含む。
本明細書で用いられる、「予防(prevention)」、「予防すること」、「予防の」、「予防する」、および「予防(prophylaxis)」という用語は、式(I)の化合物が、ある疾患または疼痛のような状態の発症または進行を発症前に妨げるか、最低限にするか、または困難にする能力を指す。
したがって、「治療すること」または「治療」および/または「予防すること」または「予防」は、全体として、被検体を苦しめる状態に関連する症状を少なくとも抑制または軽減することを意味し、抑制および軽減は、広い意味で用いられ、パラメータ(例えば、疼痛のような治療対象となる状態に関連する症状)の大きさを少なくとも小さくすることを指す。このように、本発明の方法は、その状態が完全に抑えられ(例えば、起こるのを予防するか、または止める、例えば、停止させ)、その結果、被検体がその状態を経験しないような状況も含む。このように、本発明の方法は、疼痛、特に、痛覚過敏や異痛症といった、神経因性疼痛を予防することと、管理することの両方を含む。
本明細書において用いられる「オピオイドまたはアヘン剤の鎮痛効果を増強する」という用語は、式(I)の化合物による生成されるオピオイド類またはアヘン剤類の鎮痛効果の情動性の増加を指す。本発明の実施形態の一つにおいては、この増強効果は、オピオイド類、アヘン剤類、あるいは式(I)の化合物を個別に投与した場合に比べ、オピオイド類の鎮痛効果を1.2倍、1.5倍、2倍、3倍、4倍、あるいはそれ以上に誘発し、ある場合には、14倍あるいは15倍まで誘発する。測定は、当業界で公知の任意の方法に従って行なうことができる。本発明の実施形態の一つにおいては、式(I)の化合物は、機械的な異痛ラットモデルや温熱性痛覚過敏ラットモデルで測定した場合、オピオイドやアヘン剤の鎮痛効果を少なくとも1.2倍増強する。また別の実施形態においては、この増強効果は少なくとも1.5倍、2倍、3倍、4倍、あるいはそれ以上であり、中には、14倍あるいは15倍というものもある。
式(I)の化合物またはそのサブグループにおいて、置換基RおよびRは対応する環の任意の炭素に結合することができる。したがって、式(I)の化合物またはそのサブグループにおいて、置換基Rは例えばモルフォリノン環の任意の炭素に結合することができ、置換基Rは、後述するように、2、5、6のいずれの炭素にも結合することができる。
Figure 0005860895
同様に、式(I)の化合物またはそのサブグループにおいて、置換基Rは例えばナフチル環または5,6−ジヒドロナフチル環の任意の炭素に結合することができ、置換基Rは、後述するように、1、3、4、5、6、7、または8のいずれの炭素にも結合することができる。
Figure 0005860895
本発明のある特定の変形例では、破線(- - - - -で表わされている)は式(I)の化合物またはそのサブグループにおいて二重結合を表わす。
ある特定の実施形態においては、nおよびmは0、つまり、式(I)の化合物は4−(2−(5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オンである。
別の実施形態において、Rはヒドロキシである。
別の実施形態では、Rは、置換されたまたは未置換のアルキルであり、好ましくはC1−4アルキル、さらに好ましくは、メチルである。置換されている場合は、アルキルはヒドロキシで置換されていることが好ましい。したがって、ヒドロキシメチルは好ましい基である。
別の実施形態では、RはC1−6アルコキシであり、好ましくは、C1−4アルコキシであり、より好ましくは、メトキシである。
ある特定の実施形態によると、ハロゲンは、好ましくはブロモまたはフルオロであり、より好ましくは、本発明の化合物のRとしてのものである。
さらなる好ましい実施形態においては、異なる置換基に対する、上述の好ましい要件が組み合わされている。本発明はさらに、上述の式における、このような好ましい置換基の組み合わせに関する。
式(I)に含まれる特定の個々の化合物は、下に挙げる化合物を含む。
・4−(2−(5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(8−ヒドロキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(6−ヒドロキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(7−メトキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(7−ヒドロキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・6−ヒドロキシ−4−(2−(5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(5,6−ジメトキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(6−メトキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(6−フルオロナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(6−ブロモナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(5−メチル−1−(6−メチルナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(6−(ヒドロキシメチル)ナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
・4−(2−(1−(4−フルオロナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;および
・4−(2−(1−(5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
またはこれらの医薬的に許容される塩、異性体、プロドラッグ、または溶媒和化合物。
上で定義された式(I)の化合物は、既に利用可能な合成方法によって得ることができる。例えば、それらは、式(II)の化合物:
Figure 0005860895
(式中、Rおよびnは、前記式(I)で定義されたものと同様であり、Xは、脱離基、好ましくは、塩素またはピリジニウムである)を、下記式(III)の化合物:
Figure 0005860895
(式中、Rおよびmは、前記式(I)で定義されたものと同様である)と反応させることにより調製することができる。
式(II)の化合物と式(III)の化合物の反応は、KCOのような無機塩基の存在下、ジメチルホルムアミド(DMF)のような非プロトン性溶媒中で行なわれることが好ましいが、これに限定されるものではない。式(III)の化合物は、市販されており、また、従来法で調製することができる。
得られた化合物は、必要に応じて、当業界で公知の方法で、反応混合物から集取することができる。例えば、不溶性の物質が存在する場合は、不溶性の物質をろ別した後に、溶媒を除去し、例えば、減圧下で溶媒を除去することにより、および/または、残渣に水を加え、混合物を酢酸エチルのような水と混和しない溶媒で抽出することなどにより、希望の化合物を得ることができる。場合により、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、例えば、さらに、必要であれば、再結晶、カラムクロマトグラフィ、あるいはその他の方法のような任意の従来法で精製することにより、希望の化合物を得ることができる。
上で例示した反応において、反応生成物を反応媒体から分離し、必要に応じて、抽出、再結晶、粉砕、およびクロマトグラフィのような当業界で一般的に知られている方法で、さらに精製してもよい。上述の本発明の化合物の調製方法で、立体異性体の混合物が得られる場合は、これらの異性体を、分取クロマトグラフィのような従来技術で分離してもよい。不斉中心がある場合は、化合物をラセミ体の形で調製してもよく、あるいは、エナンチオ特異的な合成あるいは分割により、個々の光学異性体を調製してもよい。
式(I)に含まれる化合物の多くは、当業界で公知の官能基変換反応により相互に変換されてもよい。好ましくは、これらは、例えば、すでに希望の置換基を含む、式(II)および式(III)の化合物のような適切な出発物質を用いることによって得られる。
特に、RおよびRがヒドロキシ置換基である化合物においては、水素化リチウムや水素化ナトリウムのようなアルカリ金属の水素化物、ナトリウムまたはカリウムメトキシドまたはエトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属のアルコキシド、または炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、ヨウ化ナトリウム、炭酸セシウムなどのような塩基の存在下、該化合物をC1−6ハロゲン化アルキルと反応させることにより、該ヒドロキシ部分が対応するC1−6アルコキシに変換されていてもよい。C1−6ハロゲン化アルキルは、例えば、ヨウ化メチルまたはエチルから選ばれてもよい。
さらに、RおよびRがC1−6アルコキシ置換基である化合物においては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などを用いて当該化合物を酸性条件下におくことにより、該C1−6アルコキシ部分が対応するヒドロキシに変換されていてもよい。
一般式(I)の化合物は疼痛に治療に有用であることが明らかにされた。本発明の特定の実施形態において、疼痛は神経因性疼痛である。より好ましくは、疼痛は、痛覚過敏または異痛症である。
本発明は、さらに、本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩、誘導体、プロドラッグ、または立体異性体と、医薬的に許容される担体、補助剤、または賦形剤とを含んでなる、患者に投与するための薬剤または医薬組成物もまた提供する。
本発明による医薬組成物の補助物質または添加剤は、担体、補形薬、支持材料、滑沢剤、充填剤、溶媒、希釈剤、着色剤、例えば糖のような風味調整剤、酸化防止剤、バインダー、接着剤、崩壊剤、接着防止剤、流動促進剤および/または凝着剤から選択されてもよい。坐剤の場合、補助物質または添加剤は、非経口用途のためのワックスまたは脂肪酸エステルまたは防腐剤、乳化剤および/または担体を含むだろう。これらの補助物質および/または添加剤および使用量の選択は、医薬組成物の用途の形態に依存して変わるだろう。
本発明による薬剤または医薬組成物はヒトおよび/または動物、好ましくは、幼児、子供、大人を含むヒトへの適用に適した任意の形であってもよく、当業者に公知の標準的な方法で製造することができる。したがって、本発明の製剤を局所用途または全身用途、特に、経真皮、真皮、皮下、筋肉内、関節内、腹腔内、静脈内、動脈内、膀胱内、骨内、陰茎海綿体内、肺、口腔、舌下、眼内、硝子体内、経鼻、経皮、直腸、膣、経口、硬膜外、くも膜下、脳室内、大脳内、脳室内、嚢内、髄腔内、脊髄周辺、頭蓋内、ポンプデバイスを用いるか、または用いない針またはカテーテルによる送達、または他の適用経路に合わせてもよい。
ある好ましい実施形態において、医薬組製剤は、液体または固体の経口用の形態である。経口投与のための適切な剤形は、錠剤、丸薬、カプレット、ジェルカプセル、チューイングガム、カプセル、顆粒、液滴、シロップまたは溶液であってもよく、例えばシロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビット、トラガントまたはポリビニルピロリドンなどの結合剤、例えばラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビットまたはグリシンなどの充填剤、例えばステアリン酸マグネシウムなどの錠剤化潤沢剤、例えばデンプン、ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナトリウムまたは微結晶セルロースなどの崩壊剤、または、ラウリル硫酸ナトリウムのような医薬的に許容される湿潤剤のような、当業界で知られた、従来の補形薬を含有していてもよい。
固体の経口医薬組成物は、混合、充填または錠剤化という従来法で調製できる。充填剤を大量に用いている組成物全体に活性物質を分散させるために、混合を繰り返し行う手順を用いてもよい。このような手法は、当業界においては、常套的なものである。錠剤は、例えば湿式または乾式造粒法で調製されてもよく、場合によっては、普通の薬務においてよく知られた方法に従い、特には腸溶コーティングによりコートされる。
医薬組成物は、また適当な単位剤形で、無菌液、懸濁物、再構築可能な乾燥調製物、エアロゾルまたはスプレーなどの非経口投与に合わせてもよい。充填剤、緩衝薬または異面活性剤のような適切な補形薬を用いることができる。
本発明の組成物は、経皮用途のために、液体に溶かした形またはパッチ状の貼付剤として処方してもよい。
皮膚用途としては、軟膏、ジェル、クリーム、ローション、懸濁物またはエマルションが挙げられる。
直腸用途に適した形態は、坐剤を用いる形態である。
上述の処方は、スペイン国薬局方または米国薬局方や、同様の参照テキストに記載、あるいは引用されている、標準的な方法で調製されるだろう。
本発明の一つの実施形態において、好ましくは、式(I)の化合物の治療に有効な量が用いられる。本発明の治療薬の投与量は、最も適切と思われる量を内科医が決める。この投薬量は、投与形態、選択される特定の化合物によって変わると思われ、さらに治療を受けている患者、患者の年齢、治療される疾病や状態の種類によって変わる。組成物を経口投与する場合、非経口で少量与えられる場合と同じ効果をもたらすためには、大量の活性薬剤が必要となるであろう。化合物は、類似の治療薬と同様に有用であり、投与量レベルは、一般的にこれらの他の治療薬剤において適用される場合と桁が同じであろう。活性化合物は、概して一日に一回以上、例えば、毎日1回、2回、3回または4回投与され、典型的な一日当たりの総投与量は0.1〜1000gm/gk/日の範囲である。
本発明の化合物および組成物は、複合治療を施すために他の薬剤とともに用いてもよい。この他の薬剤は同じ組成物の一部分でもよいし、同時に、または別の時に投与するための別個の組成物として提供されてもよい。
詳しくは、少なくとも1種の式(I)の化合物と少なくとも1種のオピオイドまたはアヘン剤の組み合わせは、少なくとも1種の医薬的に許容される担体、添加剤、補助剤または賦形剤とともに、同時投与、別個の投与、または連続的な投与のために処方してもよい。これは、式(I)の化合物とオピオイドまたはアヘン剤の組み合わせを:
a)両者がいつも同時に投与される、同じ医薬製剤の一部としての組み合わせとして
b)同時投与、別個の投与、または連続的な投与の可能性を与える、それぞれが両者のうちの1つを含有する2つのユニットの組み合わせとして、投与してもよいことを示唆するものである。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は、オピオイドまたはアヘン剤とは独立して(つまり、2ユニットで)しかし、同時に投与される。また別の特定の実施形態では、式(I)の化合物が最初に投与され、次に、オピオイドまたはアヘン剤が別個にまたは連続的に投与される。さらに別の特定の実施形態では、オピオイドまたはアヘン剤が最初に投与され、次いで、式(I)の化合物が、定義されているように別個または連続して投与される。
上で示したように、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、異性体、プロドラッグまたは溶媒和物はオピオイドまたはアヘン剤の鎮痛効果を増強するのに有用である。
本発明によれば、式(I)の化合物と組み合わせた場合、オピオイドまたはアヘン剤の投与量を減らすことができる。したがって、少ない投与量で同じ鎮痛効果に達する。式(I)の化合物はオピオイドの鎮痛効果の1.5倍、2倍、3倍、4倍、あるいはそれ以上の増強、また、いくつかのケースでは14倍あるいは15倍の増強を誘発する場合がある。
本発明の一つの好ましい実施態様は、4−(2−(5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オンとモルヒネまたはトラマドールの組み合わせの使用を含む。本発明の一つの好ましい実施形態において、用いられるアヘン剤はモルヒネまたはその類似物である。本発明の別の好ましい実施形態では、用いられるオピオイドはトラマドールまたはその類似物である。
以下の実施例は、本発明の特定の実施形態を単に説明するものであり、いかなる様式にも本発明を制限するものと考えることはできない。
実施例No.1:4−(2−(5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール-−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オンの合成
Figure 0005860895
攪拌している水素化ナトリウム(60%の鉱物油分散液65mg、1.63mmol)のDMF(3ml)懸濁液を0〜5℃に冷却し、これにモルフィリン−3−オン(91mg、0.91mmol)のDMF(3ml)溶液を滴下した。この混合物を室温で3時間攪拌した。次に、3−(2−クロロエトキシ)−5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール(200mg、0.7mmol)のDMF(4ml)溶液を加え、得られた混合物を14時間かけて50℃で加熱した。この反応混合物を冷却し、水(2ml)を滴下し、真空で乾燥するまで蒸発させた。得られた残渣をジクロロメタンと水とに分配した。その有機層を水で洗い、NaSOで乾燥し、ろ過し、蒸発させ、223mgの粗残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル)で精製し、4−(2−(5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン(192mg、78%)を非晶性の白色固体として得た。
HPLCで測定した純度:100%
H−NMR(CDCl) δ(ppm):7.95〜7.8(m,4H),7.6〜7.5(m,3H),5.7(s,1H),4.45(t,J=5.2Hz,2H),4.2(s,2H),3.85(t,J=5.3Hz,2H),3.8(t,J=5.3Hz,2H),3.6(t,J=5.4Hz,2H),2.35(s,3H)。
薬理学的データ
機械的な異痛の発生におけるカプサイシンへの影響
このモデルではフォン・フライフィラメントを用いる。これは、神経因性疼痛、異痛などの効果や症状をテストするためのモデルである。
このモデルの利点
・1μgのカプサイシンを実験動物に注射することで急性疼痛が生じ、次に痛覚過敏/異痛が来る。
・カプサイシンによって誘発される急性疼痛および痛覚過敏に関与する機構は比較的よく知られている(それぞれ主に、周囲の侵害受容体の活性化および脊髄神経細胞の感作)。
図1はフォン・フライフィラメントを用いたすべての試験の試験プロトコルを示している。馴化の後、図1に従い、マウスを試験化合物(コントロールの場合は溶媒)で治療した。次に、1μgのカプサイシン(1%DMSO)をマウスの足に注射し、そこに痛みを生じさせる。次に、その足に機械的刺激を与え、足が引っ込められるまでの待ち時間を測定する。
この薬理学的試験により、前述のモデルにおける実施例No.1の化合物の効果が示された。図2に示すように、カプサイシンにより誘発された神経因性疼痛の鎮痛を示す実施例No.1の化合物による治療には用量依存性が認められた。
マウスによるテイルフリック試験における実施例No.1の効果:モルヒネ鎮痛
材料と方法
動物
オスのCD1野生型マウスをチャールズリバー社(フランス)から購入した。動物は10匹ずつのグループにして収容し、えさと水を不断給餌方式で与え、室温は21±1℃、照明は12時間毎の明暗のサイクル(午前7時に点灯し、午後7時に消灯する)に調整された実験室条件の中に置いた。週齢6〜8週の動物を用いた。実験は、防音され、調風された実験室で午前9時から午後3時の間に行なった。実験手順および動物の管理はすべて「意識のある動物における疼痛の評価のための倫理的原則(ethical principles for the evaluation of pain in conscious animals) Zimmermann、1983」および「1986年11月24日付の欧州議会指令(86/609/ECC)」に準拠して行なった。この実験研究は地元の倫理委員会に承認された。
薬剤
以下の薬剤を使用した:実施例No.1(Dr. Esteve S.A., Spainの研究所で合成)および塩酸モルヒネ(Agencia Espanoia de medicamentos y productos sanitarios, Area Estupefacientesより提供)。薬剤を(ヒドロキシプロピル)メチルセルロース(HPMC、0.5%)(H9262、シグマ−アルドリッチ社製)に溶解した。モルヒネは、5ml/体重1kgを皮下(s.c.)より与え、実施例No.1は10ml/体重1kgを腹腔内ルート(i.p.)で与えた。投与量は、薬剤の塩としてのものである。
侵害受容評価:テイルフリック試験
本試験はすでに記述されている(Moncada et al., 2003)ように行なわれた。簡単に説明すると、動物をプレキシガラス管に拘束し、テイルフリック装置(スペインのPanlab社製 LE7106)上に置いた。尾の先端から約3cmのところに有害な光線をあて、テイルフリックレイテンシ(TFL、レイテンシまたは放射熱源からの尾の移動)を四捨五入して0.1秒刻みで自動的に記録した。放射熱源の強度はベースラインレイテンシが2〜4秒となるように調整した。熱による損傷を避けるため、照射停止時間を10秒に設定した。動物には、HPMC(i.p.)+HPMC(s.c.)、HPMC(i.p.)+モルヒネ(2mg/kg、s.c.)、実施例No.1(5、10、20mg/kg、i.p.)+HPMC(s.c.)または実施例No.1(5、10、20mg/kg、i.p.)+(2mg/kg、s.c.)の二種の注射を同時に行なった。そして、投与後30分に、フリックテイルレイテンシを測定した。すべての実験は盲検法により行なった。
データおよび統計的解析
データは、秒単位でのテイルフリックレイテンシの平均±平均値の標準誤差(S.E.M)として表わした。用量反応曲線を描くため、データを鎮痛%にも換算した。賦形剤で治療したグループ(0鎮痛%と定義する)および停止(予め10秒に設定)(100%鎮痛と定義する)と比較することにより、個々の鎮痛の百分率を下記の式より算出した:
鎮痛%=[(試験レイテンシ−賦形剤レイテンシ)/(停止レイテンシ−賦形剤レイテンシ)]x100
[実施例No.1+モルヒネ]で治療したグループをまず二元配置分散分析法を用い、次に多重比較検定を用いて「実施例No.1+賦形剤」で治療したグループと比較した。グラフパッドプリズム、バージョン4プログラム(グラフパッドソフトウェア社製、サンディエゴ、カリフォルニア)で統計解析を行なった。統計的優位性は信頼水準95%(両側)(p<0.05、**p<0.01、***p<0.001)とした。母集団の数は、8〜12動物/グループとした。
結果
図3に示すように、実施例No.1はマウスのテイルフリック試験において、投与量を固定したモルヒネの鎮痛効果を増強する。

Claims (19)

  1. 下記式(I)で表わされる化合物:
    Figure 0005860895
    (式中、
    およびRは、独立して、置換または未置換のC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシおよびC1−6アルコキシからなる群から選ばれるものであり、
    nおよびmは、独立に、0、1および2から選ばれ、
    破線(- - - - -で表わされている)は、任意の二重結合を表わす)
    または、その医薬的に許容される塩、光学異性体、ジアステレオ異性体、または溶媒和化合物。
  2. 破線(- - - - -で表わされている)が二重結合を表わす、請求項1に記載の化合物。
  3. がヒドロキシである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が、置換または未置換のC1−4アルキルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. が、メチルまたはヒドロキシメチルである、請求項4に記載の化合物。
  6. が、C1−4アルコキシである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  7. がメトキシである、請求項6に記載の化合物。
  8. が、ブロモまたはフルオロである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 該化合物が、下記から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
    ・4−(2−(5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(8−ヒドロキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(6−ヒドロキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(7−メトキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(7−ヒドロキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・6−ヒドロキシ−4−(2−(5−メチル−1−(ナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(5,6−ジメトキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(6−メトキシナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(6−フルオロナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(6−ブロモナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(5−メチル−1−(6−メチルナフタレン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(6−(ヒドロキシメチル)ナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    ・4−(2−(1−(4−フルオロナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;および
    ・4−(2−(1−(5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロナフタレン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルオキシ)エチル)モルフォリン−3−オン;
    またはこれらの医薬的に許容される塩、光学異性体、ジアステレオ異性体、たは溶媒和化合物。
  10. 少なくとも一種の、請求項1〜のいずれか一項で規定された式(1)の化合物の少なくとも一種、またはその医薬的に許容される塩、光学異性体、ジアステレオ異性体、または溶媒和物と、少なくとも一種のオピオイドまたはアヘン剤とを含んでなる、同時投与、別個の投与、または連続的な投与のための、組み合わせ物。
  11. 請求項1〜のいずれか一項で規定された式(1)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、光学異性体、ジアステレオ異性体、または溶媒和化合物の調製方法であって、
    下記式(II)の化合物:
    Figure 0005860895
    (式中、Rおよびnは、前記式(I)で定義されたものと同様であり、Xは、脱離基である)を、下記式(III)の化合物:
    Figure 0005860895
    (式中、Rおよびmは、前記式(I)で定義されたものと同様である)と反応させることを含んでなる、調製方法。
  12. Xが、塩素またはピリジニウムである、請求項11に記載の方法。
  13. 少なくとも一種の、請求項1〜のいずれか一項で規定された式(1)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、光学異性体、ジアステレオ異性体、または溶媒和化合物の少なくとも一種と、少なくとも一種の医薬的に許容される担体、補助剤、または賦形剤とを含んでなる、医薬組成物。
  14. 薬剤として用いられる、請求項1〜のいずれか一項で規定された式(1)の化合物。
  15. 薬剤として用いられる、請求項10で規定された組み合わせ物。
  16. 疼痛、特に、神経因性疼痛、炎症性疼痛、または、異痛症および/または痛覚過敏を伴う他の疼痛状態の治療および/または予防に用いられる、請求項1〜のいずれか一項で規定された式(1)の化合物。
  17. 疼痛、特に、神経因性疼痛、炎症性疼痛、または、異痛症および/または痛覚過敏を伴う他の疼痛状態の治療および/または予防に用いられる、請求項10で規定された組み合わせ物。
  18. オピオイドまたはアヘン剤の鎮痛効果を増強するために用いられる、請求項1〜のいずれか一項で規定された式(1)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、光学異性体、ジアステレオ異性体、または溶媒和化合物。
  19. オピオイドがモルヒネである、請求項18に記載の式(I)の化合物。
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