JP5859367B2 - ZrBO膜のエッチング方法、半導体装置の製造方法、及びZrBO膜のエッチング装置 - Google Patents

ZrBO膜のエッチング方法、半導体装置の製造方法、及びZrBO膜のエッチング装置 Download PDF

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本開示の技術は、半導体基板に形成された絶縁膜としてのZrBO膜をエッチングするZrBO膜のエッチング方法、該エッチング方法を用いて半導体装置を製造する半導体装置の製造方法、及びZrBO膜のエッチング装置に関する。ここで、ZrBO膜とは、硼化酸化ジルコニウム膜であって、例えばZr(BHの酸化窒化反応によって生成される膜である。
従来から、素子の形成されたシリコン基板である素子基板が三次元的に実装されることで、素子基板の実装面積を小さくしつつ、素子の集積度合いを高める試みが盛んに行われている。
このような三次元実装では、例えば特許文献1に記載のように、シリコン基板を貫通する電極(シリコン貫通電極:Through Silicon Via (TSV))が、互いに異なる素子基板に形成された素子同士の接続に用いられつつある。TSVによれば、ワイヤボンディングによる接続と比べて、ワイヤを引き回すための面積を必要としない分、素子基板の実装面積を更に小さくすることが可能になる。
特開2011−86850号公報
TSVの形成方法は、一般に、素子や配線層が形成される工程とTSVが形成される工程との順に応じて4つの方法に分類される。1つ目の方法は、素子が形成される前にTSVが形成されるVia first 法であり、2つ目の方法は、配線層が形成される前にTSVが形成されるVia middle 法である。3つ目の方法は、配線層が形成された後にTSVが形成されるVia last 法であり、そして4つ目の方法は、2つの素子基板が接着された後にTSVが形成されるVia after bonding 法である。
このうち、Via first 法では、高温の処理が必要とされる素子の形成がTSVの形成後に行われるため、TSVの形成材料として抵抗の高い高融点金属であるタングステンを用いる必要がある。また、Via middle 法では、パターン寸法が大きく異なる素子とTSVとを同時に形成するために、素子を形成するための工程や処理時間をTSVにあわせて増やす必要がある。そのため、こうした要請のないVia last 法及びVia after bonding 法が注目されている。
一方、Via last 法では、素子基板を機械的に支持するサポート基板に対して素子基板を仮接着するために、高分子樹脂等からなる接着剤が用いられ、また、Via after bonding 法では、素子基板同士を接着するために、同じく接着剤が用いられている。そのため、これらの方法では、接着剤の耐熱温度以下でTSVを形成しなければならない。しかしながら、こうした低温条件においては、各TSVの分離に足るだけの絶縁性と段差被覆性とを有した絶縁膜の形成が困難であり、低温条件での絶縁膜の形成方法が求められていた。
こうした要請のもと、本発明者らは、低温条件にて上述のような条件を満たす絶縁膜について鋭意研究する中で、新たな絶縁膜としてZrBO膜を見出した。ZrBO膜は、接着層の耐熱温度以下という低温での形成が可能であり、しかも、低温にて形成されたZrBO膜の絶縁性は、酸化シリコン等、より高温下で形成される既存の絶縁膜と同等であることに加え、ZrBO膜の段差被覆性は既存の絶縁膜よりも優れていることが認められた。
そこで、ZrBO膜をTSV用の絶縁膜として実用化するために、シリコン基板に形成されたZrBO膜、特に、TSVが形成される凹部の底面に形成されたZrBO膜をエッチングすることで、TSVとその接続先との導通を図る方法が求められている。
なお、ZrBO膜は、上述のように優れた特性を有するものである。そのため、Via last 法あるいはVia after bonding 法によって形成されるTSVに限らず、Via first 法及びVia middle 法によって形成されるTSV用の絶縁膜や、更には、TSVを有する半導体装置に限らず、他の半導体基板の絶縁膜として用いることも可能であり、上述の要請は、いずれの場合であっても共通するものである。
本開示の技術は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ZrBO膜をエッチングすることのできるZrBO膜のエッチング方法、半導体装置の製造方法、及び、ZrBO膜のエッチング装置を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
本開示の技術における一態様は、半導体基板を有する基材に形成されたZrBO膜をエッチングするZrBO膜のエッチング方法であって、ハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが前記ZrBO膜に供給されて、前記ZrBO膜がエッチングされるZrBO膜エッチング工程を有する。
本願発明者らは、ZrBO膜を絶縁膜として実用化するための方法を鋭意研究する中で、ハロゲン含有ガスから生成されたプラズマがZrBO膜に供給されることにより、ZrBO膜がエッチングされることを見出した。
上述のように、本開示の技術における一態様では、半導体基板を有する基材に形成されたZrBO膜に対してハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが供給されることで、ZrBO膜のエッチングが可能になる。
本開示におけるZrBO膜のエッチング方法の別の態様は、前記ハロゲン含有ガスがフッ素含有ガスである。
本願発明者らは、ハロゲン含有ガスのうち、フッ素を含有するガスから生成されたプラズマを用いたときのZrBO膜のエッチング速度が、塩素や臭素等の他のハロゲン元素を含有するガスから生成されたプラズマを用いたときのエッチング速度よりも高いことを見出した。
この点、本開示におけるZrBO膜のエッチング方法の別の態様では、ZrBO膜のエッチングに用いられるハロゲン含有ガスがフッ素含有ガスであるため、ZrBO膜を同一の厚さだけエッチングする場合、他のハロゲン含有ガスを用いたときに比べて、より短い時間でZrBO膜がエッチングされる。
本開示におけるZrBO膜のエッチング方法の別の態様は、前記ハロゲン含有ガスが、前記フッ素含有ガスからフッ素を含まないハロゲン含有ガスに切り替えられる。
上記態様では、ZrBO膜がエッチングされるときには、まず、相対的にエッチング速度の高いフッ素含有ガスから生成されたプラズマが用いられ、その後に、相対的にエッチング速度の低いフッ素含有ガス以外のハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが用いられる。
そのため、エッチングを終了するタイミングでのZrBO膜の減少速度が相対的に低くなることから、ZrBO膜の減少速度が相対的に高い場合と比べて、エッチングの終了タイミングが、所望とするタイミングに対して、前後に誤差を有する場合であっても、複数の基材間におけるエッチング状態の変化する度合いを小さくすることができる。なお、こうした効果は、プラズマの供給が処理時間によって制御される場合であれ、ZrBO膜のエッチング状況のモニタ結果に応じてプラズマの供給が終了される場合であれ得ることができる。
本開示におけるZrBO膜のエッチング方法の別の態様は、前記半導体基板は、シリコ
ン基板であり、前記基材には、内壁面の少なくとも一部が前記シリコン基板からなり、且つ、前記シリコン基板を貫通する電極を形成するための凹部が形成され、前記凹部の内壁面は前記凹部の底面を含み、前記ZrBO膜は、少なくとも前記凹部の内壁面に形成され、前記ZrBO膜エッチング工程では、少なくとも前記凹部の底面に形成された前記ZrBO膜がエッチングされる。
上記態様では、凹部の内壁面に形成されたZrBO膜に対してハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが供給されることで、凹部内に形成されたZrBO膜のエッチングが可能になる。しかも、凹部の底面に形成されたZrBO膜がエッチングされることから、貫通電極とシリコン基板とがZrBO膜によって絶縁されつつ、貫通電極の両端はその接続先と導通できる状態になる。これにより、貫通電極の絶縁膜としてZrBO膜を用いることができるようになる。
本開示におけるZrBO膜のエッチング方法の別の態様は、前記基材が、第1シリコン基板と、前記第1シリコン基板に積層される第2シリコン基板とを有し、前記凹部は、前記第2シリコン基板を貫通して、前記第1シリコン基板の一部を露出させ、前記ZrBO膜エッチング工程では、前記凹部の底面が露出される前に、前記ハロゲン含有ガスは、前記フッ素含有ガスからフッ素を含まないハロゲン含有ガスに切り替えられる。
フッ素含有ガスから生成されたプラズマは、ZrBO膜のエッチャントとして機能することに加え、シリコン基板のエッチャントとしても機能する。しかも、フッ素含有ガスによるシリコン基板のエッチング速度は、他のハロゲン元素を含むガスによるシリコン基板のエッチング速度よりも高い。
上述のように、本開示におけるZrBO膜のエッチング方法の別の態様では、第1シリコン基板と第2シリコン基板とを有する基材に対し、第2シリコン基板を貫通し、且つ、第1シリコン基板の一部を露出させる凹部が形成される。そのため、ZrBO膜のエッチングによって凹部の底面としての第1シリコン基板の一部が露出されるときには、第1シリコン基板がフッ素含有ガス以外のハロゲン含有ガスにさらされることになる。これにより、凹部の底面が第1シリコン基板によって形成されている場合であっても、フッ素含有ガスが用いられる場合と比べて、ZrBO膜をエッチングするためのプラズマによって第1シリコン基板がエッチングされることを抑えられる。
本開示の技術における一態様は、半導体装置の製造方法が、半導体基板を有する基材に対してZrBO膜を形成するZrBO膜形成工程と、ハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが前記ZrBO膜に供給されて、前記ZrBO膜がエッチングされるZrBO膜エッチング工程とを備える。
上記態様では、半導体基板を有する基材に対してZrBO膜が形成され、そして、ZrBO膜に対してハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが供給される。これにより、ZrBO膜のエッチングが可能になる。
本開示における半導体装置の製造方法の別の態様は、前記半導体基板が、シリコン基板であり、前記ZrBO膜形成工程よりも前に、内壁面の少なくとも一部が前記シリコン基板からなり、且つ、前記シリコン基板を貫通する電極を形成するための凹部が前記基材に対して形成される凹部形成工程をさらに備え、前記凹部の内壁面は前記凹部の底面を含み、前記ZrBO膜形成工程では、前記ZrBO膜が、少なくとも前記凹部の内壁面に形成され、前記ZrBO膜エッチング工程では、少なくとも前記凹部の底面に形成された前記ZrBO膜がエッチングされる。
上記態様では、基材に対して凹部を形成し、そして、少なくとも凹部の内壁面にZrBO膜が形成される。次いで、内壁面に形成されたZrBO膜に対してハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが供給されることで、凹部内に形成されたZrBO膜のエッチングが可能になる。しかも、凹部の底面に形成されたZrBO膜がエッチングされることから、貫通電極とシリコン基板とがZrBO膜によって絶縁されつつ、貫通電極の両端はその接続先と導通できる状態になる。これにより、半導体装置の有する貫通電極の絶縁膜としてZrBO膜を用いることができるようになる。
本開示の技術における一態様は、ZrBO膜のエッチング装置が、半導体基板を有する基材を収容する真空槽と、ハロゲン含有ガスからプラズマを前記真空槽内に生成するプラズマ源とを備え、前記半導体基板に形成されたZrBO膜に前記プラズマを供給して、該ZrBO膜をエッチングする。
上記態様では、ZrBO膜のエッチング装置のプラズマ源が、半導体基板を有する基材に形成されたZrBO膜に対してハロゲン含有ガスから生成したプラズマを供給することで、基材の有するZrBO膜がエッチングされる。
本開示におけるZrBO膜のエッチング装置の別の態様は、前記真空槽内には、前記基材が載置されるステージが配置され、前記真空槽において前記ステージにおける基材の載置面と対向する面が、誘電体板によって形成され、前記プラズマ源は、前記誘電体板上に配置された高周波アンテナと、前記高周波アンテナに高周波電力を供給する電源とを備え、前記高周波アンテナは、前記ステージにおける前記基材の載置面と対向するように配置されている。
エッチング装置では、通常、ステージに載置された基材の上方からエッチングガスから生成されたプラズマ等のエッチャントを含む流体が供給され、ステージにおける基材の載置面に対する側方、あるいは、載置面に対する斜め下側に、エッチャントやエッチング生成物を含む流体が排気される。そのため、こうした流体の流れが形成されているエッチング装置内では、エッチング生成物は、載置面の法線方向には相対的に飛行しにくく、載置目の側方や、斜め上側には、相対的に飛行しやすい。
ここで、従来のエッチング装置は、プラズマ源の有する高周波アンテナが、真空槽を構成する円筒状の誘電窓の周囲に配置された構成である。そのため、ZrBO膜のエッチングが行われると、エッチング生成物に含まれているZrが誘電窓の内側面に付着し、これにより、高周波アンテナに供給された高周波電力が真空槽内に供給されにくくなり、ひいては、ZrBO膜がエッチングされにくくなってしまう。
この点、本開示におけるZrBO膜のエッチング装置の別の態様では、ステージに対向した誘電体板上に高周波アンテナが配置されている。そのため、上述のような従来のエッチング装置と比べて、誘電体板に向けてエッチング生成物が飛行しにくくなることから、高周波電力が真空槽に供給されにくくなることを抑えられる。それゆえに、ZrBO膜がエッチングされにくくなることを抑えられる。
本開示の第1実施形態におけるプラズマエッチング装置の概略構成を示すブロック図。 プラズマエッチング装置でのハロゲン含有ガス供給部、酸素ガス供給部、アンテナ用高周波電源、電流供給部、及びバイアス用高周波電源の駆動の態様を示すタイミングチャート。 (a)〜(d)第1実施形態における半導体装置の製造方法を工程順に示す工程図。 (a)〜(c)第1実施形態における半導体装置の製造方法を工程順に示す工程図。 本開示の第2実施形態におけるプラズマエッチング装置でのフッ素含有ガス供給部、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部、酸素ガス供給部、アンテナ用高周波電源、電流供給部、及びバイアス用高周波電源の駆動態様を示すタイミングチャート。 変形例における半導体装置の製造方法の一工程での半導体装置の断面構造を示す断面図。 (a)〜(d)変形例における半導体装置の製造方法の一工程での半導体装置の断面構造を示す断面図。
[第1実施形態]
本開示におけるZrBO膜のエッチング方法、半導体装置の製造方法、及びZrBO膜のエッチング装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。まず、ZrBO膜のエッチング装置について図1を参照して説明する。
[エッチング装置]
図1に示されるように、ZrBO膜のエッチング装置を具体化したプラズマエッチング装置10には、上面が誘電体板としての誘電窓11aで封止された円筒状の真空槽11が搭載されている。誘電窓11aは、例えば石英から形成された円板状の部材である。真空槽11内には、円筒状のステージ12が、誘電窓11aと対向するように設置されている。ステージ12には、例えば直径が300mmである基材Sが、誘電窓11aとの対向面である載置面に載置される。基材Sは、例えばシリコン基板と、シリコン基板を貫通する貫通孔と、シリコン基板の上面及び貫通孔の内壁面に形成されたZrBO膜とを有している。
ステージ12には、基材Sにバイアス電圧を印加するバイアス用高周波電源13が、ブロッキングコンデンサを含む整合器14を介して接続されている。バイアス用高周波電源13は、例えば周波数が13.56MHzである高周波電力をステージ12に供給する。整合器14は、バイアス用高周波電源13から高周波電力が出力されるときに、バイアス用高周波電源13の出力インピーダンスと負荷の入力インピーダンスとを整合させる。
真空槽11には、真空槽11内を排気して、所定の圧力にまで減圧する排気部21が接続されている。排気部21は、例えばドライポンプやターボ分子ポンプ等の真空ポンプと、真空ポンプの排気流量を制御するバルブ等によって構成されている。
また、真空槽11には、フッ素含有ガス供給部22、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23、及び、酸素ガス供給部24が接続されている。なお、本実施形態では、フッ素含有ガス供給部22、及び非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23が、ハロゲン含有ガス供給部を構成している。
フッ素含有ガス供給部22は、フッ素を含有し、且つ炭素を含有しないガスを貯蔵するボンベに接続されるマスフローコントローラであり、フッ素含有ガスを所定の流量で真空槽11内に供給する。非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23は、フッ素以外のハロゲン元素、例えば塩素あるいは臭素を含むガスを貯蔵するボンベに接続されるマスフローコントローラであり、非フッ素ハロゲン含有ガスを所定の流量で真空槽11内に供給する。酸素ガス供給部24は、酸素ガスを貯蔵するボンベに接続されたマスフローコントローラであり、酸素ガスを所定の流量で真空槽11内に供給する。
誘電窓11aの上方には、高周波アンテナ31が、誘電窓11aを挟んでステージ12における基材Sの保持面と対向する位置に搭載されている。高周波アンテナ31は、例えば2回半巻かれた渦巻き状の上段アンテナと下段アンテナとを有し、これらのアンテナでは、一方のアンテナの両端部と他方のアンテナの両端部とが互いに接続されている。
高周波アンテナ31の入力部31aには、アンテナ用高周波電源32が、整合器33と入力側可変コンデンサ34とを介して接続されている。入力部31aは、例えば上部アンテナにおける内側の端部に形成されている。アンテナ用高周波電源32は、例えば13.56MHzの高周波電力を高周波アンテナ31に出力する。
高周波アンテナ31の出力部31bには、出力側可変コンデンサ35が接続されている。出力部31bは、例えば上部アンテナにおける外側の端部に形成され、また、出力部31bは接地されている。アンテナ用高周波電源32から高周波アンテナ31に高周波電力が供給されると、真空槽11内に供給されたガスからプラズマが生成される。
整合器33は、アンテナ用高周波電源32から高周波電力が出力されるときに、アンテナ用高周波電源32の出力インピーダンスと負荷の入力インピーダンスとを整合させる。また、出力側可変コンデンサ35は、高周波アンテナ31の全体において、真空槽11内に生成されたプラズマと高周波アンテナ31との誘導結合性を略均一にする。他方、入力側可変コンデンサ34は、プロセス条件に応じて、整合器14の応答速度が最適な範囲となるように、所定の容量値に設定されている。
誘電窓11aの回りには、上段、中段、及び、下段の3段のコイルからなる磁場コイル36が配置されている。磁場コイル36を構成するコイルの各々には、電流供給部37が接続され、上段及び下段のコイルには同一方向の電流が供給され、中段コイルには逆方向の電流が供給される。電流供給部37から磁場コイル36に電流が供給されると、環状のゼロ磁場領域が、真空槽11内における中段コイルによって囲まれた位置に形成される。これにより、真空槽11内の電子がゼロ磁場領域に集まり、こうした電子に対して高周波電場が印加されることによって、放電が維持されやすくなる。なお、本実施形態では、高周波アンテナ31、アンテナ用高周波電源32、フッ素含有ガス供給部22、及び非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23がプラズマ源を構成している。
プラズマエッチング装置10には、バイアス用高周波電源13、アンテナ用高周波電源32、電流供給部37、フッ素含有ガス供給部22、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23、及び酸素ガス供給部24に接続され、これらの駆動を制御する制御部Cが搭載されている。制御部Cは、各電源13,32、電流供給部37、及び各ガス供給部22,23,24の各々に接続される駆動部C1を有している。
また、制御部Cは、各電源13,32、電流供給部37、及び各ガス供給部22,23,24の出力に関するプロセスステップ毎の設定値がプロセスレシピとして記憶された記憶部C2を有している。本実施形態のプロセスレシピは、ZrBO膜をエッチングするためのプロセスステップであるエッチングステップを有している。エッチングステップでは、ハロゲン含有ガス供給部22,23のいずれか、酸素ガス供給部24、及び排気部21が駆動されることによって、真空槽11内が所定の圧力に維持される。加えて、第1ステップでは、バイアス用高周波電源13、及びアンテナ用高周波電源32が駆動されることによって、所定の高周波電力が、各電源13,32から出力される。なお、エッチングステップが行われる時間には、所定の膜厚を有したZrBO膜のエッチングに必要な時間が設定されている。
さらに、制御部Cは、プロセスレシピを読み出した後、プロセスレシピを構成しているプロセスステップ毎に、そのプロセスステップに定められた設定値を読み出して、読み出した設定値に応じた指令を生成する指令生成部C3を有している。
制御部Cでは、指令生成部C3にて生成された指令が、各電源13,32、電流供給部37、及び各ガス供給部22,23,24を駆動する駆動部C1に出力され、これにより、各指令に応じた駆動信号が生成される。
[ZrBO膜のエッチング]
次に、プラズマエッチング装置10の作用の1つとして、基材Sに形成されたZrBO膜のエッチングを行うときの動作について、図2を参照して説明する。ZrBO膜のエッチングが行われるときには、まず、プラズマエッチング装置10に搭載された他の制御部の有する指令生成部が、排気部21を駆動するための駆動指令を生成して駆動部に出力し、駆動部が駆動指令に応じた駆動信号を生成して排気部21に出力する。これにより、排気部21が駆動されることで、真空槽11内が所定の圧力に減圧される。
そして、プラズマエッチング装置10に搭載された他の制御部の有する指令生成部が、搬出入口や搬送ロボット等を含む搬送系を駆動するための駆動指令を生成して駆動部に出力し、駆動部が駆動指令に応じた駆動信号を生成する。これにより、基材Sが、真空槽11の図示されない搬出入口から減圧された真空槽11内に搬入された後、ステージ12に載置される。
次いで、指令生成部C3が、ハロゲン含有ガス供給部22,23のいずれかを駆動するための駆動指令を生成して駆動部C1に出力し、図2に示されるタイミングT1にて、駆動部C1が駆動指令に応じた駆動信号を生成してハロゲン含有ガス供給部22,23のいずれかに出力する。これにより、ハロゲン含有ガス供給部22,23のいずれかが駆動されることによって、所定流量のハロゲン含有ガスが真空槽11内に供給される。
また、指令生成部C3は、酸素ガス供給部24を駆動するための駆動指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT1にて、駆動部C1が、駆動指令に応じた駆動信号を生成して酸素ガス供給部24に出力する。これにより、酸素ガス供給部24が駆動されることによって、所定流量の酸素ガスが、酸素ガス供給部24から真空槽11内に供給される。
そして、指令生成部C3は、アンテナ用高周波電源32を駆動するための駆動指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT2にて、駆動部C1が、駆動指令に応じた駆動信号を生成してアンテナ用高周波電源32に出力する。これにより、アンテナ用高周波電源32が駆動されることによって、高周波アンテナ31に対して所定の高周波電力が供給され、真空槽11内のガスからプラズマが生成される。
次いで、指令生成部C3は、電流供給部37を駆動するための駆動指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT3にて、駆動部C1が、駆動指令に応じた駆動信号を生成して電流供給部37に出力する。これにより、電流供給部37が駆動されることによって、磁場コイル36に対して所定の電流が供給され、真空槽11内にゼロ磁場領域が形成される。
そして、指令生成部C3は、バイアス用高周波電源13を駆動するための駆動指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT4にて、駆動部C1が、駆動指令に応じた駆動信号を生成してバイアス用高周波電源13に出力する。これにより、バイアス用高周波電源13が駆動されることによって、基材Sに負のバイアス電圧が印加される。こうしたバイアス電圧により、プラズマ中の正イオンが基材Sに引き込まれることによって、基材Sの上面に形成されたZrBO膜がエッチングされる。なお、ZrBO膜は、基材Sの上面に到達したラジカルによってもエッチングされる。
バイアス用高周波電源13に対する駆動信号の出力から所定の時間が経過すると、指令生成部C3が、バイアス用高周波電源13の駆動を停止するための停止指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT5にて、駆動部C1が、停止指令に応じた停止信号を生成してバイアス用高周波電源13に出力する。これにより、バイアス用高周波電源13の駆動が停止される。
そして、指令生成部C3が、電流供給部37の駆動を停止するための停止指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT6にて、駆動部C1が、停止指令に応じた停止信号を生成して電流供給部37に出力する。これにより、電流供給部37の駆動が停止される。
その後、指令生成部C3が、バイアス用高周波電源13の駆動を停止するための停止指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT7にて、駆動部C1が、停止指令に応じた停止信号を生成してバイアス用高周波電源に出力する。これにより、バイアス用高周波電源13の駆動が停止される。
次いで、指令生成部C3が、ハロゲン含有ガス供給部22,23の駆動を停止するための停止指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT8にて、駆動部C1が、停止指令に応じた停止信号を生成してハロゲン含有ガス供給部22,23に出力する。これにより、ハロゲン含有ガス供給部22,23の駆動が停止され、真空槽11内へのハロゲン含有ガスの供給が停止される。また、指令生成部C3が、酸素ガス供給部24の駆動を停止するための停止指令を生成して駆動部C1に出力し、同じくタイミングT8にて、駆動部C1が、停止指令に応じた停止信号を生成して酸素ガス供給部24に出力する。これにより、酸素ガス供給部24の駆動が停止され、真空槽11内への酸素ガスの供給が停止される。
こうしてZrBO膜のエッチングが終了すると、他の制御部の指令生成部が、搬出入口や搬送ロボット等を含む搬送系を駆動するための駆動指令を生成して駆動部に出力し、駆動部が駆動指令に応じた駆動信号を生成する。これにより、基材Sが、真空槽11の搬出入口から真空槽11外に搬出される。
[ZrBO膜のエッチング速度]
上述したプラズマエッチング装置10を用いてZrBO膜のエッチングを行ったところ、フッ素含有ガスを用いた場合と、非フッ素ハロゲン含有ガスである塩素含有ガスや臭素含有ガスを用いた場合とでは、ZrBO膜のエッチング速度が異なることが、本願発明者らによって認められている。
つまり、フッ素含有ガスとして例えば六フッ化硫黄ガスを用いたときのエッチング速度は、150nm/分〜200nm/分であり、非フッ素ハロゲン含有ガスとして例えば臭化水素を用いたときのエッチング速度は、20nm/分〜50nm/分であることが認められている。なお、このエッチング速度は、平坦面に形成されたZrBO膜をエッチングしたときの速度である。また、フッ素含有ガス及び非フッ素ハロゲン含有ガスが、六フッ化硫黄ガス及び臭化水素ガス以外であっても、概ね共通するエッチング速度が得られ、フッ素含有ガスによるエッチング速度が相対的に高いことが認められている。
そのため、ZrBO膜の厚さが、数百nm程度であるときには、フッ素含有ガスを用いてエッチングを行うことが好ましく、他方、ZrBO膜の厚さが、数nm程度であるときには、非フッ素ハロゲン含有ガスを用いることが好ましい。
また、貫通孔のアスペクト比が大きくなるほど、貫通孔の底面に到達する正イオンの軌道が限られることから、底面に到達する正イオンが少なくなる。これにより、底面に形成されたZrBO膜がエッチングされにくくなる。そこで、貫通孔の底面に形成されたZrBO膜をエッチングするときには、貫通孔のアスペクト比が相対的に大きいほど、例えばアスペクト比が8程度であるときには、フッ素含有ガスを用いてエッチングを行うことが好ましい。他方、貫通孔のアスペクト比が相対的に小さいほど、例えばアスペクト比が1程度であるときには、非フッ素ハロゲン含有ガスを用いてエッチングを行うことが好ましい。
[半導体装置の製造方法]
以下、ZrBO膜のエッチング処理を含む半導体装置の製造方法について、図3及び図4を参照して説明する。なお、本実施形態では、2つのシリコン基板が接着層を介して接着された後にTSVが形成されるVia after bonding 法を用いた半導体装置の製造方法について説明する。
図3(a)に示されるように、基材Sは、第1シリコン基板としての下側シリコン基板41、接着層42、及び、第2シリコン基板としての上側シリコン基板43、ハードマスク44、及びフォトレジスト45が、この順に積層された構造である。
下側シリコン基板41における接着層42側の面には、複数の素子領域41aが形成されている。接着層42は、例えばベンゾシクロブタン等の樹脂で形成されている。
上側シリコン基板43上に積層されたハードマスク44及びフォトレジスト45には、複数の貫通孔が、下側シリコン基板41の素子領域41aに対する直上の領域に形成されている。ハードマスク44は、例えば酸化シリコンや窒化シリコン等の絶縁膜からなる。
基材Sには、フッ素含有ガス及び酸素ガスを用いたプラズマエッチングにより、上側シリコン基板43と、接着層42とを貫通する凹部としての貫通孔Hが形成される。これにより、図3(b)に示されるように、基材Sには、内壁面のほとんどが上側シリコン基板43で形成されたTSV用の貫通孔Hが形成される。この凹部形成工程では、炭素を含まないフッ素含有ガスである例えば六フッ化硫黄ガスが用いられる。
貫通孔Hが形成されると、基材Sには、フォトレジスト45を取り除くためのアッシング処理が行われ、その後、基材Sには、フォトレジスト45の残渣を取り除くためのウェット洗浄処理が行われる。これにより、ハードマスク44上に形成されたフォトレジスト45が取り除かれる。
基材Sの洗浄が行われると、図3(c)に示されるように、上側シリコン基板43の上面43sと、貫通孔Hの内壁面とにZrBO膜46が形成される。このZrBO膜形成工程では、ZrBO膜46は、例えば、Zr(BHとアルゴンガスとからなる原料ガスに、マイクロ波プラズマ源によって活性化された酸素ガス及び窒素ガスが供給されるプラズマCVD法によって形成される。
なお、貫通孔Hが形成されるときに炭素を含むフッ素含有ガスから生成されたプラズマが用いられていると、基材SとZrBO膜との密着性が低下し、ZrBO膜が剥がれやすくなることが本願発明者らによって認められている。これに対し、本実施形態では、貫通孔Hが形成されるときに、炭素を含んでいないフッ素含有ガスから生成されたプラズマが用いられているため、基材SとZrBO膜46との密着性の低下を抑えることができる。
ZrBO膜46が形成されると、貫通孔Hの底面Hbに形成された底面ZrBO膜46bのエッチングが、上述のプラズマエッチング装置10を用いて行われる。これにより、図3(d)に示されるように、基材Sに形成されたZrBO膜46のうち、少なくとも底面ZrBO膜46bがエッチングされることで、貫通孔Hの底面Hbとして各素子領域41aの上面が露出される。
なお、ZrBO膜のエッチングは、上述のように、基材Sに対する正イオンの引き込みを用いて行われる。そのため、正イオンは、上側シリコン基板43の上面43sに対する略法線方向から引き込まれやすく、これにより、貫通孔Hの底面Hbに形成された底面ZrBO膜46bと比べて、貫通孔Hの側面に形成されたZrBO膜46はエッチングされにくくなる。それゆえに、こうしたZrBO膜エッチング工程によれば、ZrBO膜46が貫通孔Hと上側シリコン基板43とを絶縁する絶縁膜として用いられることと、貫通孔H内に形成された導電体と、その接続先である素子領域41aとを導通させることとが可能になる。
底面ZrBO膜46bのエッチングが行われると、基材Sには、ZrBO膜46の残渣を取り除くためのウェット洗浄が行われる。残渣のウェット洗浄が行われると、図4(a)に示されるように、上側シリコン基板43の上面43sに形成されたZrBO膜46、貫通孔Hの内壁面に形成されたZrBO膜46、及び貫通孔Hから露出された素子領域41aの上面にバリアメタル層47が形成される。バリアメタル層47は、例えば窒化タングステンからなり、窒素ガスと六フッ化タングステンガスとを用いたCVD法あるいはALD法によって形成される。
バリアメタル層47が形成されると、図4(b)に示されるように、銅からなるシード層48が、上側シリコン基板43の上面43sに形成されたバリアメタル層47と、貫通孔Hの内壁面に形成されたバリアメタル層47とに積層される。シード層48は、貫通孔H内に銅からなる配線を電解めっきするための導体として機能し、例えば、銅ターゲットがアルゴンガスでスパッタされることによって形成される。
シード層48が形成されると、図4(c)に示されるように、上側シリコン基板43の上面43s、及び、貫通孔H内に銅からなる配線49が形成される。その後、配線49のCMP処理等が基材Sに対して行われることにより、TSV、及びその絶縁膜としてZrBO膜を有した半導体装置が形成される。
以上説明した第1実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)ZrBO膜46のエッチング工程では、ZrBO膜46に対してハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが供給されることで、ZrBO膜46がエッチングされる。
(2)ZrBO膜46のエッチングに用いられるハロゲン含有ガスがフッ素含有ガスであるときには、ZrBO膜46を同一の厚さだけエッチングする場合、他のハロゲン含有ガスを用いたときに比べて、より短い時間でZrBO膜がエッチングされる。
(3)貫通孔Hの底面Hbに形成された底面ZrBO膜46bがエッチングされることから、TSVと上側シリコン基板43とがZrBO膜46によって絶縁されつつ、TSVの両端はその接続先と導通できる状態になる。これにより、TSVの絶縁膜としてZrBO膜46を用いることができるようになる。
(4)貫通孔Hが形成されるときに、炭素を含んでいないフッ素含有ガスから生成されたプラズマが用いられているため、基材SとZrBO膜46との密着性の低下を抑えることができる。
(5)ステージ12に対向した誘電窓11a上に高周波アンテナ31が配置されている。そのため、上述のような従来のエッチング装置と比べて、誘電窓11aに向けてエッチング生成物が飛行しにくくなることから、高周波電力が真空槽11に供給されにくくなることを抑えられる。それゆえに、ZrBO膜46がエッチングされにくくなることを抑えられる。
[第2実施形態]
本開示におけるZrBO膜のエッチング方法、半導体装置の製造方法、及びZrBO膜のエッチング装置を具体化した第2実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と比べて、ZrBO膜のエッチングに用いられるハロゲン含有ガスの供給態様が異なっている。そのため以下では、こうした相違点について特に説明する。まず、本実施形態のプラズマエッチング装置と、第1実施形態のプラズマエッチング装置との相違点について説明する。なお、プラズマエッチング装置及び基材において第1実施形態と同様若しくは対応する構成については、同一の符号を用いて説明する。
[プラズマエッチング装置]
本実施形態のプラズマエッチング装置と、第1実施形態のプラズマエッチング装置とでは、制御部Cの記憶部C2に記憶されているプロセスレシピの有するエッチングステップが異なる。つまり、本実施形態のエッチングステップは、まず、フッ素含有ガス供給部22、酸素ガス供給部24、及び排気部21が駆動されることによって、真空槽11内が所定の圧力に維持される。そして、これらに加えて非フッ素ハロゲン含有ガス供給部が駆動された後、フッ素含有ガス供給部22の駆動が停止されることで、真空槽11内が所定の圧力に維持される。加えて、バイアス用高周波電源13、及びアンテナ用高周波電源32が駆動されることによって、所定の高周波電力が、各電源13,32から出力される。
なお、エッチングステップのうち、フッ素含有ガスが供給される時間には、基材Sの貫通孔Hにおける底面Hbに形成された底面ZrBO膜46bがエッチングされても、底面Hbが露出されない時間が設定される。また、非フッ素ハロゲン含有ガスが供給される時間には、フッ素含有ガスと同時に供給される期間と、フッ素含有ガスから非フッ素ハロゲン含有ガスを用いたエッチングに切り替えられて以降の期間とによって、底面ZrBO膜46bがエッチングされるために必要な時間が設定されている。
[ZrBO膜のエッチング]
次に、プラズマエッチング装置の作用の一つとして、基材Sに形成されたZrBO膜のエッチングを行うときの動作について、図5を参照して説明する。ZrBO膜のエッチングが行われるときには、まず、第1実施形態と同様、排気部21が駆動されることで、真空槽11内が所定の圧力に減圧され、そして、減圧された真空槽11内に搬入された基材Sが、ステージ12に載置される。
次いで、指令生成部C3が、フッ素含有ガス供給部22を駆動するための駆動指令を生成して駆動部C1に出力し、図5に示されるタイミングT1にて、駆動部C1が駆動指令に応じた駆動信号を生成してフッ素含有ガス供給部22に出力する。これにより、フッ素含有ガス供給部22が駆動されることによって、所定流量のフッ素含有ガスが真空槽11内に供給される。また、第1実施形態と同様、同じくタイミングT1にて、酸素ガス供給部24に対して駆動信号が出力され、これにより、酸素ガス供給部24が駆動されることで、所定流量の酸素ガスが真空槽11内に供給される。
そして、タイミングT1にて、フッ素含有ガス供給部22及び酸素ガス供給部24に対して駆動信号が出力されると、第1実施形態と同様、タイミングT2にて、アンテナ用高周波電源32に対して駆動信号が出力される。そして、タイミングT3にて、電流供給部37に対して駆動信号が出力され、次いで、タイミングT4にて、バイアス用高周波電源13に対して駆動信号が出力される。これにより、アンテナ用高周波電源32、電流供給部37、及びバイアス用高周波電源13がこの順に駆動される。
バイアス用高周波電源13に対する駆動信号の出力から所定の時間が経過すると、指令生成部C3が、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23を駆動するための駆動指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT5にて、駆動部C1が、駆動指令に応じた駆動信号を生成して非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23に出力する。これにより、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23が駆動され、所定流量の非フッ素ハロゲン含有ガスが真空槽11内に供給される。
次いで、指令生成部C3が、フッ素含有ガス供給部22の駆動を停止するための停止指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT6にて、駆動部C1が、停止指令に応じた停止信号を生成してフッ素含有ガス供給部22に出力する。このタイミングT6は、貫通孔Hの底面Hbに形成された底面ZrBO膜46bのエッチングにより、素子領域41aの表面が露出されないタイミングに設定されている。
これにより、フッ素含有ガス供給部22の駆動が停止され、その結果、ZrBO膜のエッチングに用いられるガスが、フッ素含有ガスから非フッ素ハロゲン含有ガスに切り替えられる。このように、フッ素含有ガスから非フッ素ハロゲン含有ガスへの切り替えを行う際に、フッ素含有ガス供給部22の駆動を停止する前に、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23を駆動するようにしている。
これに対し、フッ素含有ガス供給部22の駆動停止と、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23の駆動とを同時に行った場合、真空槽11内に酸素ガスのみが供給されている状態になることで、真空槽11内の圧力が低下し、その結果、プラズマが生成されにくくなるおそれがある。あるいは、フッ素含有ガス供給部22の駆動停止から所定期間の後に非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23の駆動が行われた場合も同様である。
この点、本実施形態では、フッ素含有ガス及び非フッ素ハロゲン含有ガスの少なくとも一方と、酸素ガスとが同時に供給されることになり、真空槽11内の圧力の低下が起こりにくく、ひいては、プラズマの生成が維持されやすくなる。ひいては、ZrBO膜のエッチングの途中にてガスの切り替えを行ったとしても、ZrBO膜のエッチング速度が低下することを抑えられる。
非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23に対する駆動信号の出力から所定の時間が経過すると、第1実施形態と同様、タイミングT7にてバイアス用高周波電源13に対して停止信号が出力され、そして、タイミングT8にて電流供給部37に対して停止信号が出力され、タイミングT9にてアンテナ用高周波電源32に対して停止信号が出力される。これにより、バイアス用高周波電源13、電流供給部37、及び、アンテナ用高周波電源32の駆動がこの順に停止される。
そして、指令生成部C3は、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23の駆動を停止するための停止指令を生成して駆動部C1に出力し、タイミングT10にて、駆動部C1が停止指令に応じた停止信号を生成して非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23に出力する。これにより、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23の駆動が停止される。また、同じくタイミングT10では、酸素ガス供給部24に対して停止信号が出力され、これにより、酸素ガス供給部24の駆動が停止される。
こうしてZrBO膜のエッチングが終了すると、第1実施形態と同様、基材Sが、真空槽11の搬出入口から真空槽11外に搬出される。
以上説明した第2実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(4)貫通孔Hの底面Hb近傍でのZrBO膜46の減少速度が相対的に低くなることから、ZrBO膜46の減少速度が相対的に高い場合と比べて、エッチングの終了タイミングが、所望とするタイミングに対して、前後に誤差を有する場合であっても、複数の基材S間におけるエッチング状態の変化する度合いを小さくすることができる。なお、こうした効果は、プラズマの供給が処理時間によって制御される場合であれ、ZrBO膜のエッチング状況のモニタ結果に応じてプラズマの供給が終了される場合であれ得ることができる。
(5)ZrBO膜46のエッチングによって貫通孔Hの底面Hbとしての下側シリコン基板41の素子領域41aが露出されるときには、下側シリコン基板41がフッ素含有ガス以外のハロゲン含有ガスにさらされることになる。これにより、貫通孔Hの底面Hbがシリコン基板によって形成されている場合であっても、フッ素含有ガスが用いられる場合と比べて、ZrBO膜46をエッチングするためのプラズマによってエッチングされることを抑えられる。
なお、上記各実施形態は、以下のように適宜変更して実施することができる。
・フッ素含有ガスは、六フッ化硫黄ガスに限らず、三フッ化窒素ガス、三フッ化塩素ガス、フッ素ガス、二フッ化キセノンガス等であってもよい。
・非フッ素ハロゲン含有ガスは、臭化水素ガスに限らず、塩素ガス、三塩化ホウ素ガス、塩化水素ガス、四塩化ケイ素ガス等であってもよい。
・フッ素含有ガス、及び非フッ素ハロゲン含有ガスは、炭素を含むガスであってもよい。例えば、フッ素含有ガスは、四フッ化炭素ガス、三フッ化メタン等であってもよく、また、非フッ素ハロゲン含有ガスは、四塩化炭素ガス、四臭化炭素ガス等であってもよい。
・Via after bonding 法によってTSVを形成する場合、基材Sは、図6に示される構成であってもよい。この基材Sは、下側積層体と上側積層体とを有している。このうち、下側積層体では、上面に素子領域51aを有する下側シリコン基板51と、素子領域51aに接続された下側パッドP1を有する下側配線層52とがこの順に積層されている。また、上側積層体では、上面に素子領域53aを有する上側シリコン基板53と、素子領域53aに接続された上側パッドP2を有する上側配線層54とがこの順に積層されている。そして、下側配線層52と上側シリコン基板53とが、接着層55によって接続されている。
基材Sには、下側パッドP1と上側パッドP2とを接続するTSV用の貫通孔Hが形成されている。この貫通孔Hは、上側配線層54、上側シリコン基板53、接着層55、及び下側配線層52を貫通し、貫通孔Hの底面が下側パッドP1によって形成されている。
貫通孔Hには、上側配線層54の上面、上側パッドP2の上面、及び貫通孔Hの内壁面にZrBO膜56が形成される。そして、ZrBO膜56がエッチングされるときには、例えば上側パッドP2上に形成されたZrBO膜と、下側パッドP1上に形成されたZrBO膜とが同時にエッチングされる。これにより、ZrBO膜56は、貫通孔Hの絶縁膜として機能しつつ、下側パッドP1と上側パッドP2とが接続できるかたちにパターニングされる。
・エッチングの対象となるZrBO膜は、Via after bonding 法に限らず、Via first 法によって形成されるTSVの絶縁膜であってもよい。この場合、基材Sは、図7(a)に示されるように、シリコン基板61と、シリコン基板61の厚さ方向に形成されたTSV用のトレンチTとを有し、シリコン基板61の上面と、トレンチTの内壁面とにZrBO膜62が形成されている。
・エッチングの対象となるZrBO膜は、Via middle 法によって形成されるTSVの絶縁膜であってもよい。この場合、基材Sは、図7(b)に示されるように、シリコン基板61の上面に素子領域61aが形成されている以外は、Via after bonding 法によってTSVが形成されるときの基材Sと同様の構成である。
・エッチングの対象となるZrBO膜は、Via last 法によって形成されるTSVの絶縁膜であってもよい。そして、Via last 法のうち、シリコン基板61の表面からTSVが形成される方法では、基材Sは、図7(c)に示されるように、上面に素子領域61aを有したシリコン基板61と、シリコン基板61に積層された配線層63と、配線層63を貫通し、且つ、シリコン基板61の厚さ方向における途中まで形成されたトレンチTとを有している。そして、配線層63の上面と、トレンチTの内壁面とにZrBO膜62が形成されている。
一方、Via last 法のうち、シリコン基板61の裏面からTSVが形成される方法では、基材Sは、図7(d)に示されるように、上面に素子領域61aが形成されたシリコン基板61と、素子領域61aに接続された配線63aを有する配線層63と、シリコン基板61を貫通する貫通孔Hとを有している。また、基材Sは、配線層63の上面に図示されない接着層を介して接着された支持ガラス基板Gを有している。そして、基材Sの裏面と、貫通孔Hの内壁面とにZrBO膜62が形成されている。
・第1実施形態では、フッ素含有ガスと非フッ素ハロゲン含有ガスとがZrBO膜に対して同時に供給されることで、ZrBO膜46のエッチングが行われてもよい。
・第1実施形態では、フッ素含有ガスのみが用いられてZrBO膜がエッチングされてもよいし、非フッ素ハロゲン含有ガスのみが用いられてZrBO膜がエッチングされてもよい。
・第2実施形態にて、ZrBO膜46のエッチングの途中で、フッ素含有ガスと非フッ素ハロゲン含有ガスとを切り替えるときには、フッ素含有ガス供給部22の駆動停止と、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23の駆動とを同時に行うようにしてもよい。また、フッ素含有ガス供給部22の駆動停止から所定期間の後に、非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23を駆動させるようにしてもよい。要は、ZrBO膜46によって底面が覆われているときに、フッ素含有ガスを用いたエッチングから非フッ素ハロゲン含有ガスを用いたエッチングに切り替えるようにすればよい。
・第2実施形態では、フッ素含有ガス供給部22と同時に非フッ素ハロゲン含有ガス供給部23を駆動し、貫通孔Hの底面Hbが露出される前に、フッ素含有ガス供給部22の駆動を停止することによって、エッチングに用いられるガスをフッ素含有ガスから非フッ素ハロゲン含有ガスに切り替えるようにしてもよい。
・第2実施形態では、貫通孔Hの底面Hb近傍にてフッ素含有ガスから非フッ素ハロゲン含有ガスに切り替えるようにしたが、貫通孔Hの底面Hbの少なくとも一部が底面ZrBO膜46bによって覆われている状態でガスの切り替えが行われる態様でもよい。
・第1実施形態及び第2実施形態は、フッ素含有ガスと非フッ素ハロゲン含有ガスとの混合ガスを用い、且つ、非フッ素ハロゲン含有ガスの混合ガスに占める割合が、エッチングの進行に伴って増えるステップを有する態様でもよい。こうしたステップを設けることにより、上述のような貫通孔Hの底面Hb近傍に限らず、任意のタイミングにてZrBO膜46のエッチング速度を低くすることができる。
・第1実施形態及び第2実施形態では、フッ素含有ガスと非フッ素ハロゲン含有ガスとの混合ガスを用い、且つ、フッ素を含むハロゲン含有ガスの混合ガスに占める割合が、エッチングの進行に伴って増えるステップを有する態様でもよい。こうしたステップを設けることにより、例えば、非フッ素ハロゲン含有ガスによってマスク表面の不動態化を図ることができる場合には、非フッ素ハロゲン含有ガスを用いてエッチングを開始することが好ましく、また、その後に、ZrBO膜46のエッチング速度を高くすることができる。
・エッチングの対象となるZrBO膜は、シリコン基板を有する基材Sに限らず、少なくとも他の半導体基板を有する基材に形成されたものであってもよい。
・酸素ガスの供給を行わなくてもよい。この場合、プラズマエッチング装置10から酸素ガス供給部24を割愛してもよい。
・各ガス供給部22,23,24、電流供給部37、及び各電源13,32の停止は、バイアス用高周波電源13、電流供給部37、アンテナ用高周波電源32、及びガス供給部22,23,24の順で行うようにしている。これに限らず、電流供給部37及び各電源13,32の駆動が同時に停止された後に、各ガス供給部22〜24の駆動を停止するようにしてもよい。また、各ガス供給部22,23,24、電流供給部37、及び各電源13,32の停止を同時に行うようにしてもよい。
・ZrBO膜のエッチング処理の後処理であるウェット洗浄は、行わなくともよい。
・バリアメタル層47、及びシード層48は、実施形態に記載の方法以外の方法にて形成されるようにしてもよい。
・ZrBO膜46上に形成されるバリアメタル層47は、窒化タングステンに限らず、チタン、窒化チタン、あるいは、タンタル、窒化タンタル等からなるものであってもよい。
・プラズマエッチング装置10は、磁場コイル36及び電流供給部37が割愛された構成であってもよい。
・プラズマエッチング装置10は、ステージ12に対向する誘電窓11a上に高周波アンテナ31が配置された構成に限らず、ステージ12が収容される円筒状の真空槽における側面に高周波アンテナが巻き回された構成であってもよい。
・プラズマエッチング装置10は、高周波アンテナ31を有する誘導結合型の装置に限らず、真空槽内に対向する2つの電極を有し、これらの間で放電させる容量結合型の装置等、プラズマの生成が可能な装置であればよい。
10…プラズマエッチング装置、11…真空槽、11a…誘電窓、12…ステージ、13…バイアス用高周波電源、14…整合器、21…排気部、22…フッ素含有ガス供給部、23…非フッ素ハロゲン含有ガス供給部、24…酸素ガス供給部、31…高周波アンテナ、32…アンテナ用高周波電源、33…整合器、34…入力側可変コンデンサ、35…出力側可変コンデンサ、36…磁場コイル、37…電流供給部、41,51…下側シリコン基板、41a,51a,53a,61a…素子領域、42,55…接着層、43,53…上側シリコン基板、43s…上面、44…ハードマスク、45…フォトレジスト、46,56,62…ZrBO膜、46b…底面ZrBO膜、47…バリアメタル層、48…シード層、49…配線、52…下側配線層、54…上側配線層、61…シリコン基板、C…制御部、63…配線層、C1…駆動部、C2…記憶部、C3…指令生成部、H…貫通孔、Hb…底面、P1…下側パッド、P2…上側パッド、S…基材、T…トレンチ。

Claims (9)

  1. 半導体基板を有する基材に形成されたZrBO膜をエッチングするZrBO膜のエッチング方法であって、
    ハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが前記ZrBO膜に供給されて、前記ZrBO膜がエッチングされるZrBO膜エッチング工程を有する
    ことを特徴とするZrBO膜のエッチング方法。
  2. 前記ハロゲン含有ガスはフッ素含有ガスである
    請求項1に記載のZrBO膜のエッチング方法。
  3. 前記ハロゲン含有ガスは、前記フッ素含有ガスからフッ素を含まないハロゲン含有ガスに切り替えられる
    請求項2に記載のZrBO膜のエッチング方法。
  4. 前記半導体基板は、シリコン基板であり、
    前記基材には、内壁面の少なくとも一部が前記シリコン基板からなり、且つ、前記シリコン基板を貫通する電極を形成するための凹部が形成され、
    前記凹部の内壁面は前記凹部の底面を含み、前記ZrBO膜は、少なくとも前記凹部の内壁面に形成され、
    前記ZrBO膜エッチング工程では、少なくとも前記凹部の底面に形成された前記ZrBO膜がエッチングされる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のZrBO膜のエッチング方法。
  5. 前記基材が、第1シリコン基板と、前記第1シリコン基板に積層される第2シリコン基板とを有し、
    前記凹部は、前記第2シリコン基板を貫通して、前記第1シリコン基板の一部を露出させ、
    前記ZrBO膜エッチング工程では、前記凹部の底面が露出される前に、前記ハロゲン含有ガスは、前記フッ素含有ガスからフッ素を含まないハロゲン含有ガスに切り替えられる
    請求項4に記載のZrBO膜のエッチング方法。
  6. 半導体基板を有する基材に対してZrBO膜を形成するZrBO膜形成工程と、
    ハロゲン含有ガスから生成されたプラズマが前記ZrBO膜に供給されて、前記ZrBO膜がエッチングされるZrBO膜エッチング工程とを備える
    半導体装置の製造方法。
  7. 前記半導体基板は、シリコン基板であり、
    前記ZrBO膜形成工程よりも前に、内壁面の少なくとも一部が前記シリコン基板からなり、且つ、前記シリコン基板を貫通する電極を形成するための凹部が前記基材に対して形成される凹部形成工程をさらに備え、
    前記凹部の内壁面は前記凹部の底面を含み、前記ZrBO膜形成工程では、前記ZrBO膜が、少なくとも前記凹部の内壁面に形成され、
    前記ZrBO膜エッチング工程では、少なくとも前記凹部の底面に形成された前記ZrBO膜がエッチングされる
    請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 半導体基板を有する基材を収容する真空槽と、
    ハロゲン含有ガスからプラズマを前記真空槽内に生成するプラズマ源とを備え、
    前記半導体基板に形成されたZrBO膜に前記プラズマを供給して、該ZrBO膜をエッチングする
    ZrBO膜のエッチング装置。
  9. 前記真空槽内には、前記基材が載置されるステージが配置され、
    前記真空槽において前記ステージにおける基材の載置面と対向する面が、誘電体板によって形成され、
    前記プラズマ源は、
    前記誘電体板上に配置された高周波アンテナと、
    前記高周波アンテナに高周波電力を供給する電源とを備え、
    前記高周波アンテナは、前記ステージにおける前記基材の載置面と対向するように配置されている
    請求項8に記載のZrBO膜のエッチング装置。
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