JP5858359B2 - ノズル付き注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体内に充填された粉状、粒状又は液状などの内容物をノズルを介して注出するノズル付き注出容器に関する。
容器本体の口筒部に注出ノズルを備える注出キャップが装着された注出容器として、例えば以下の特許文献1、特許文献2に示すような、計量キャップと組み合わせて用いる計量キャップ付き容器が知られている。これらの注出容器では、注出キャップの注出ノズルを覆って装着された計量キャップを取り外し、注出ノズルを介して液体洗剤等の内容液を計量キャップに注出して計量し、その後に内容液を洗濯機等に投入される。なお、これらの注出容器では、収容した内容液が無くなったり、少なくなったら、詰替え用の袋状容器などから内容液を適宜補充して、注出容器自体は廃棄することなく長期間使用することができるようになっている。
特開2006−182359号公報 特開2009−107724号公報
しかしながら、特許文献1及び2に示す容器においては、ノズルの先端が口筒部より上方に突出する構成であるため、注出容器の全高さ寸法が高くなり過ぎ、規定寸法の梱包箱内に収まらない場合や、販売店の陳列ケース又は購入者側の保管棚等に収まり切らない場合が想定される。
特に、注出容器が、コピー機のトナー補給用のようにロングノズルとする必要がある場合には、このような弊害が顕著に起こりうる。
また単に、流通や保管等のノズル不使用時にはオーバーキャップで口筒部を封止し、使用時にオーバーキャップを取り外してノズルに交換できるようにした構成では、口筒部に装着されていない状態にあるノズルやオーバーキャップを紛失する恐れがあると云う問題がある。
このため、ノズル不使用時には、ノズルを袋などに入れて保管する方法が考えられるが、袋を別途用意する必要があるためコストの低廉化が難しくなると云う問題がある。またノズルを保管するために別途スペースを確保する必要があるため、梱包箱や保管棚内に収納し難いという問題もある。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、口筒部にノズルが装着されるノズル付き注出容器において、その全高さ寸法を抑制することで流通や保管の妨げとならないようにすると共に、ノズル及びオーバーキャップの紛失防止とこれらを保管し易くしたノズル付き注出容器を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる構成は、
上端の口筒部の下方に肩部、胴部及び底部を備えると共に、平面視にて底部領域内であり且つ胴部に形成した取っ手を有して内容物を収容する容器本体と、口筒部に着脱自在に装着されて口筒部の封止を可能とするオーバーキャップと、注出用のノズルを備えると共にオーバーキャップの代わりに口筒部に着脱自在に装着されて内容物の注出を可能とするノズルキャップと、を有するノズル付き注出容器であって、
オーバーキャップとノズルキャップのいずれか一方に、他方を保持する保持手段を設け
取っ手の上部で且つ口筒部の側方の領域に、口筒部にオーバーキャップが装着されたときにはノズルキャップの収納を可能とし、且つ口筒部にノズルキャップが装着されたときにはオーバーキャップの収納を可能とする収納スペースを、ノズルキャップの形状に倣う形状で且つ底部領域内に設けたことを特徴とする、と云うものである。
主たる構成のノズル付き注出容器では、口筒部にオーバーキャップを取り付けたときにはノズルの保持を達成し、ノズルを取り付けたときにはオーバーキャップの保持を達成する。保持手段は、ノズルキャップ側に設けた構成であってもよいし、オーバーキャップ側に設けた構成であってもよい。
より具体的には、上記請求項1に記載の発明において、保持手段が、ノズルキャップの基部側面に突設され、オーバーキャップを保持する一対の弾性腕として構成される、と云うものである。
上記構成では、ノズルキャップ側に設けた一対の弾性腕の間にオーバーキャップを挿入するだけで、口筒部にノズルキャップが装着されているときにはオーバーキャップの保持を達成し、口筒部にオーバーキャップが装着されているときにはノズルキャップの保持を達成する。
本発明の他の構成は、上記請求項2に記載の発明において、オーバーキャップの天面に、一対の弾性腕によって保持される被保持部を設けた、と云うものである。
上記構成では、被保持部の径寸法は、オーバーキャップの外径寸法よりも細くしてあるので、一対の弾性腕間に被保持部を挿入する操作及び抜脱する操作、すなわち着脱操作の容易化及び円滑化を達成する。
本発明の他の構成は、上記請求項1に記載の発明において、保持手段が、オーバーキャップの基部側面に突設され、ノズルキャップを保持する一対の弾性腕として構成される、と云うものである。
上記構成では、オーバーキャップ側に設けた一対の弾性腕の間にノズルキャップ側のノズルを挿入するだけで、口筒部にノズルキャップが装着されているときにはオーバーキャップの保持を達成し、口筒部にオーバーキャップが装着されているときにはノズルキャップの保持を達成する。
また本発明の他の構成は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、容器本体に、保持手段に保持されたノズルキャップを収める収納スペースを、ノズルキャップの形状に倣う形状で形成したと云うものである。
上記構成では、ノズルキャップを保持した容器全体のコンパクト化を達成する。
より具体的には、請求項5に記載の発明において、収納スペースを、容器本体から側方に突出形成された取っ手の上部で且つ口筒部の側方の領域に形成した、と云うものである。
上記構成では、これまで活用されて来なかった取っ手の上部のデットスペースを有効利用し、さらなる容器全体のコンパクト化を達成する。
また本発明の他の構成は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発明において、ノズルキャップ先端の注出口に、複数の小孔、十字状または格子状のうちのいずれか一つからなる流量調整部を配置した、と云うものである。
上記構成では容器本体内に充填される内容物の性状に合わせて、すなわち、内容物が粉状であるか、粒状であるか、または液状であるかに応じた注出口とすることにより、注出される内容物の流量の調整を達成する。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明の主たる構成においては、ノズルキャップとオーバーキャップのうち、口筒部に装着した一方のキャップに対し、他方のキャップを簡単且つ迅速に保持させることができるため、装着していない方のキャップの紛失を防止できる。またノズルキャップが口筒部よりも上方に大きく突出する状態で保持されることがなくなり、注出容器の全高さ寸法を低く抑えることができる。これにより注出容器を通常規格の梱包箱や保管棚内に収めることができ、流通および保管に適した注出容器とすることが可能となる。
またノズルキャップを必要最小限のスペース内に収納できるため、ノズルキャップを保持した容器全体のコンパクト化が可能となる。
さらにこれまで活用されて来なかったデットスペースを有効利用することにより、全高さ寸法を抑えてコンパクト化に進んだ注出容器とすることができる。
また請求項2に記載の、保持手段が、ノズルキャップの基部側面に突設され、オーバーキャップを保持する一対の弾性腕として構成されるものでは、ノズルキャップを口筒部に装着して注出するノズルキャップ使用状態においては、オーバーキャップを保持してその紛失を防止することができる。またオーバーキャップを口筒部に装着して封止するノズルキャップ不使用状態においては、ノズルキャップを保持してその紛失を防止することができる。
また請求項3に記載の、オーバーキャップの天面に、一対の弾性腕によって保持される被保持部を設けたとの構成では、被保持部の径寸法はオーバーキャップの基部の径寸法よりも細く形成してあるので、この被保持部を一対の弾性腕が保持する際には、オーバーキャップの基部がノズルキャップの基部又は容器本体に当たらないように、オーバーキャップを倒立させた状態で保持することになるが、これによりオーバーキャップの内側に付着した内容物の落下(液垂れ等)を防止することができる。
また請求項4に記載の、保持手段が、オーバーキャップの基部側面に突設され、ノズルキャップを保持する一対の弾性腕として構成されるものにおいても、ノズルキャップを口筒部に装着して注出するノズルキャップ使用状態においては、オーバーキャップを保持してその紛失を防止することができる。またオーバーキャップを口筒部に装着して封止するノズルキャップ不使用状態においては、ノズルキャップを保持してその紛失を防止することができる。
また請求項に記載の、ノズルキャップ先端の注出口に、複数の小孔、十字状または格子状のうちのいずれか一つからなる流量調整部を配置した構成にあっては、例えば内容物が液状の場合には複数の小孔からなる流量調整部とすることにより、内容物が粉状又は粒状である場合には十字状または格子状の流量調整部とすることにより、それぞれ流量調整部を有しない場合に比較して、注出容器を急激に傾けたときに内容物が勢い良く注出されることを防止することができる。
また複数の小孔の場合には内溶液をシャワー状に注出させることができる。
本発明の第1実施例として、ノズルキャップ不使用状態を示すノズル付き注出容器の正面図である。 図1の部分断面図である。 図1の平面図である。 本発明の第1実施例として、ノズルキャップ使用状態を示すノズル付き注出容器の正面図である。 オーバーキャップの一例を示す斜視図である。 ノズルキャップの一例を示す斜視図である。 本発明の第2実施例として、ノズルキャップ不使用状態を示すノズル付き注出容器の部分正面図である。 本発明の第2実施例として、ノズルキャップ使用状態を示すノズル付き注出容器の部分正面図である。 ノズルキャップの他の例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1実施例として、ノズルキャップ不使用状態を示すノズル付き注出容器の正面図、図2は図1の部分断面図、図3は図1の平面図、図4は本発明の第1実施例として、ノズルキャップ使用状態を示すノズル付き注出容器の正面図、図5はオーバーキャップの一例を示す斜視図、図6はノズルキャップの一例を示す斜視図である。
図1乃至図6に示すノズル付き注出容器1は、内容物として液体が充填されることを想定した容器であり、容器本体2と、容器本体2の上端の口筒部3に装着されて内部を封止するオーバーキャップ10と、同じく口筒部3に装着されて内容物を外部に注出するノズルキャップ20とを有して構成される。
容器本体2は、例えば合成樹脂材料をブロー成形することにより形成され、上端の口筒部3の下方に肩部4、胴部5及び底部6を備えると共に、胴部5の一部を略楕円状に貫通して形成した取っ手7を有して構成されている。口筒部3の外周面には雄ネジ突条3aが刻設されており(図2参照)、オーバーキャップ10やノズルキャップ20が螺着できるようになっている。
取っ手7の上部で且つ口筒部3の側方の領域には、収納スペース8が形成されている。図1に示すように、収納スペース8は、ノズルキャップ20の形状に倣って肩部4の一部を凹状に変形させることにより形成したものである。
洗剤用の注出容器のような大型のボトル容器の場合には、利用者の利便性を考慮し、胴部の一部に取っ手を形成する構成が一般的に行われているが、胴部側方に突出形成される取っ手の上部領域はこれまで利用されずにデットスペース化した領域であったが、本発明では上記のようなデットスペースをノズルキャップ20用の収納スペースとして有効利用することにより、ノズル付き注出容器1のコンパクト化を達成している。
図2及び図5などに示すように、オーバーキャップ10は、内周面に雌ネジ突条11aが刻設された円筒形状の基部11と、基部11の天面12に有頂円筒状に基部11よりも細い径寸法で突設された被保持部13とを有して合成樹脂材料により一体に形成されている。被保持部13の頂部の周囲には、外周方向に円環状に延出するフランジ14が突出形成されている。このフランジ14は、後述する一対の弾性腕24,24間に保持された被保持部13の垂直方向への抜けを防止する。
なお、オーバーキャップ10は計量カップとして利用することもできる。
図2及び図6などに示すように、ノズルキャップ20は、内周面に雌ネジ突条21aが刻設された円筒形状の基部21と、天面22の中央に垂設されたノズル23と、基部21の側面21Aに突設された一対の弾性腕(保持手段)24,24とを有して合成樹脂材料により一体に形成されている。図3及び図6に示すように、一対の弾性腕24,24は側面21Aから互いに平行に延びる基端部24a,24aと、基端部24a,24aの先端に平面視略円弧状に形成された保持部24b,24bとを有して構成されている。一対の弾性腕24,24は、互いの対向間隔を広げる開方向及び狭める閉方向に自在に弾性変形することが可能である。先端の保持部24b,24bの径寸法は、オーバーキャップ10の被保持部13の径寸法に略一致しており、一対の弾性腕24,24の間に被保持部13を挿入して押し込むと、一対の弾性腕24,24が互いに広がる開方向に弾性変形し、保持部24b,24bが被保持部13を両側から挟持する。すなわち、一対の弾性腕24,24はオーバーキャップ10を保持する保持手段として機能する。
図6に示すように、ノズル23先部には注出口25が傾斜状に形成されており、この注出口25に流量調整部26が設けられている。注出口25の周方向の向きは、一対の弾性腕24,24と向き合う位置に設定されている。すなわち、一対の弾性腕24,24は、注出口25を左右に二等分する仮想延長線Lを挟んで左右均等となる位置に設けられている。
第1実施例として示す流量調整部26は複数の小孔27によって構成されている。これにより、ノズルキャップ20を口筒部3に装着した注出容器1(図4参照)を急激に傾けても、複数の小孔27が液状内容物の流量を調整するため、注出口25から液状内容物が勢い良く注出されることを防止することが可能である。また液状内容物をシャワー状に注出させることも可能となっている。
次に、上記ノズル付き注出容器1の使用方法について説明する。
まず、注出容器1を流通過程に置く場合や保管する場合には、図1乃至図3に示すように、オーバーキャップ10を容器本体2の口筒部3に装着する。そして、ノズルキャップ20をノズル23が下向きとなる倒立姿勢とし、収納スペース8側から一対の弾性腕24,24でオーバーキャップ10の被保持部13を挟持させる。これにより、ノズルキャップ20が、注出容器1側方の収納スペース8内に保持されるノズルキャップ不使用状態に設定することができる。
ノズルキャップ不使用状態では、特にノズル23が上方に大きく突出することがなくなり、ノズル付き注出容器1の全高さ寸法を低く抑えることができる。よって、ノズル付き注出容器1を通常規格の梱包箱や保管棚内に収納することができるようになる。
またノズルキャップ20の紛失を防止することができる。なお、ノズルキャップ20を一対の弾性腕24,24間に保持しただけの状態では、何らかの外力を受けたときにノズルキャップ20が外れてしまう恐れがある。そこで、例えば先端の保持部24b,24b間に接着テープ等を設けてノズルキャップ20を接着固定するようにすると、流通過程におけるノズルキャップ20の紛失をより効果的に防止することが可能である。
次に、注出容器1から内容物を注出させるノズルキャップ使用状態とする場合には、図4に示すように、口筒部3からオーバーキャップ10を取り外し、代わりにノズルキャップ20を口筒部3に装着する。このとき、ノズルキャップ20の基部21に形成された一対の弾性腕24,24を収納スペース8と対向する位置に設定する。そして、オーバーキャップ10を被保持部13が下側の位置となる倒立姿勢に設定し、この状態から被保持部13を一対の弾性腕24,24間に挿入することにより、オーバーキャップ10の保持が可能となり、ノズルキャップ使用状態におけるオーバーキャップ10の紛失を防止することができる。
なお、オーバーキャップ10の姿勢を、被保持部13が上側に位置することとなる正立姿勢の状態で一対の弾性腕24,24間に挿入しても、オーバーキャップ10の基部11が容器本体2に当接して保持することができない。したがって、本発明では、オーバーキャップ10を常に倒立姿勢で保持される構成となるため、オーバーキャップ10の内側に付着している内容物の液垂れを防止することが可能である。
図7は本発明の第2実施例として、ノズルキャップ不使用状態を示すノズル付き注出容器の部分正面図、図8は本発明の第2実施例として、ノズルキャップ使用状態を示すノズル付き注出容器の部分正面図である。
図7及び図8に第2実施例として示すノズル付き注出容器1が、第1実施例と異なる点は保持手段の構成にあり、その他の構成及び効果は第1実施例と同様である。よって、以下においては主として異なる点について説明する。
図7及び図8に示すように、第2実施例では、保持手段を構成する一対の弾性腕15,15がオーバーキャップ10を構成する基部11の側面11Aに一体に突設されている。一対の弾性腕15,15の構成は上記第1実施例の一対の弾性腕24,24と同様である。すなわち、側面11Aから互いに平行に延びる基端部15a,15aと、基端部15a,15aの先端に平面視略円弧状に形成された保持部15b,15bとを有して構成されている。一対の弾性腕15,15は、互いの対向間隔を広げる開方向及び狭める閉方向に自在に弾性変形することが可能である。また先端の保持部15b,15bの径寸法は、ノズルキャップ20のノズル23の径寸法に略一致しており、一対の弾性腕15,15の間にノズル23を挿入して押し込むと、一対の弾性腕15,15が互いに広がる開方向に弾性変形し、保持部15b,15bがノズル23を両側から挟持する。すなわち、一対の弾性腕15,15は、ノズルキャップ20を保持する保持手段として機能する。なお、この場合はノズル23が第1実施例における被保持部に相当することになる。
図7に示すノズルキャップ不使用状態では、口筒部3に装着されたオーバーキャップ10側に設けられた一対の弾性腕15,15の間にノズル23を挿入させることにより、ノズルキャップ20の保持が可能となる。
この状態では、第1実施例同様に、収納スペース8内にノズルキャップ20が位置することにより、デットスペースの有効利用と、注出容器の全高さ寸法の低減及び、容器全体のコンパクト化を図ることができる。
図8に示すノズルキャップ使用状態では、オーバーキャップ10側の一対の弾性腕15,15の間に、口筒部3に装着されたノズルキャップ20のノズル23を挿入させることにより、オーバーキャップ10の保持が可能となる。よって、ノズルキャップ使用状態におけるオーバーキャップ10の紛失を防止することができる。
図9はノズルキャップの他の例を示す斜視図である。
図9に示すノズルキャップ20が、上記第1実施例に示すノズルキャップ20(図6参照)と異なる点は流量調整部にあり、その他の構成及び効果は上記同様である。よって、以下においては主として異なる点について説明する。
図9に示すノズルキャップ20では、ノズル23先端の注出口25が傾斜状に開口しており、この注出口25に十字形状に仕切った流量調整部26が設けられている。
内容物が粉状又は粒状である場合には、流量調整部26を有しない従来の構成では、注出容器1を急激に傾けると、粉状又は粒状の内容物が注出口25から勢い良く注出されることがあるが、注出口25に十字形状の流量調整部26を設けた構成では、注出時の勢い弱めて内容物の流量を調整することが可能となる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記第2実施例では、第1実施例同様の被保持部13を有するオーバーキャップ10を示して説明したが、第2実施例においては被保持部として機能しないので被保持部13を有しない構成とすることもできる。
また例えば、ノズルキャップの他の例では粉状又は粒状の内容物用として十字形状の流量調整部26を示して説明したが、粒径の大きさに応じて、格子形状からなる流量調整部を採用する構成としてもよい。
本発明のノズル付き注出容器は、粉状、粒状又は液状などからなる内容物を注出するためのノズルキャップを備えた注出容器の分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
1 ; 注出容器
2 ; 容器本体
3 ; 口筒部
4 ; 肩部
5 ; 胴部
6 ; 底部
7 ; 取っ手
8 ; 収納スペース
10 ; オーバーキャップ
11 ; 基部
11a; 雌ネジ突条
12 ; 天面
13 ; 被保持部
14 ; フランジ
15 ; 弾性腕
15a; 基端部
15b; 保持部
20 ; ノズルキャップ
21 ; 基部
21a; 雌ネジ突条
21A; 側面
22 ; 天面
23 ; ノズル
24 ; 弾性腕
24a; 基端部
24b; 保持部
25 ; 注出口
26 ; 流量調整部
27 ; 小孔

Claims (5)

  1. 上端の口筒部(3)の下方に肩部(4)、胴部(5)及び底部(6)を備えると共に、平面視にて前記底部(6)領域内であり且つ前記胴部(5)に形成した取っ手(7)を有して内容物を収容する容器本体(2)と、前記口筒部(3)に着脱自在に装着されて前記口筒部(3)の封止を可能とするオーバーキャップ(10)と、注出用のノズル(23)を備えると共に前記オーバーキャップ(10)の代わりに前記口筒部(3)に着脱自在に装着されて前記内容物の注出を可能とするノズルキャップ(20)と、を有するノズル付き注出容器であって、
    前記オーバーキャップ(10)と前記ノズルキャップ(20)のいずれか一方に、他方を保持する保持手段を設け
    前記取っ手(7)の上部で且つ前記口筒部(3)の側方の領域に、前記口筒部(3)に前記オーバーキャップ(10)が装着されたときには前記ノズルキャップ(20)の収納を可能とし、且つ前記口筒部(3)に前記ノズルキャップ(20)が装着されたときには前記オーバーキャップ(10)の収納を可能とする収納スペース(8)を、前記ノズルキャップ(20)の形状に倣う形状で且つ前記底部(6)領域内に設けたことを特徴とするノズル付き注出容器。
  2. 保持手段が、ノズルキャップ(20)の基部側面(21A)に突設され、オーバーキャップ(10)を保持する一対の弾性腕(24)として構成される請求項1記載のノズル付き注出容器。
  3. オーバーキャップ(10)の天面(12)に、一対の弾性腕(24)によって保持される被保持部(13)を設けた請求項2記載のノズル付き注出容器。
  4. 保持手段が、オーバーキャップ(10)の基部側面(11A)に突設され、ノズルキャップ(20)を保持する一対の弾性腕(15)として構成される請求項1記載のノズル付き注出容器。
  5. ノズルキャップ(20)先端の注出口(25)に、複数の小孔(27)、十字状または格子状のうちのいずれか一つからなる流量調整部(26)を配置した請求項1乃至のいずれか一項に記載のノズル付き注出容器。
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