JP5857991B2 - 情報表示装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
所定の情報が表示される表示部と、
前記表示部を有する筐体と、
前記筐体の互いに直交する3軸それぞれの方向に生じる加速度を検出する加速度センサと、
前記直交する3軸それぞれを中心とする角速度を検出する角速度センサと、
前記加速度センサが検出した加速度及び前記角速度センサが検出した角速度を取得する第1取得手段と、
前記筐体の静止状態において、前記加速度センサにより検出された重力による加速度を含み、当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶する第1記憶制御手段と、
前記角速度が検出される毎に取得した角速度の値に応じて前記メモリに記憶された姿勢パラメータを更新する更新手段と、
前記更新された姿勢パラメータに基づいて、前記検出された加速度から所定の座標系における加速度を算出する算出手段と、
この算出された加速度を累算する第1累算手段と、
この第1累算手段により累算された加速度を、前記メモリに記憶された前記重力による加速度と一致するように姿勢パラメータを補正する第1補正手段と、
前記第1補正手段により補正された前記姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する表示制御手段と、
を備える。
前記表示部を有する筐体と、
前記筐体の加速度を検出する加速度センサと、
前記筐体の角速度を検出する角速度センサと、
前記加速度センサが検出した加速度及び前記角速度センサが検出した角速度を取得する第1取得手段と、
前記筐体の静止状態において、前記加速度センサにより検出された重力による加速度を含み、当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶する第1記憶制御手段と、
前記角速度が検出される毎に取得した角速度の値に応じて前記メモリに記憶された姿勢パラメータを更新する更新手段と、
前記更新された姿勢パラメータに基づいて、前記検出された加速度から所定の座標系における加速度を算出する算出手段と、
この算出された加速度を累算する第1累算手段と、
この第1累算手段により累算された加速度が前記メモリに記憶された前記重力による加速度と一致するように、姿勢パラメータを補正する第1補正手段と、
前記第1補正手段により補正された前記姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する表示制御手段と、を備える。
図1及び図2は、本発明の一実施形態の情報表示装置1の概要を示す図である。
情報表示装置1は、本実施形態では、ユーザの手首に装着される腕時計である。矢印2に示すように、ユーザにより、肘を曲げた状態で腕を持ち上げながら情報表示装置1の液晶表示部13(後述)が略垂直方向に向くようなジェスチャーがなされると、情報表示装置1は、このジェスチャーを検出し、時刻の情報である時刻画像を液晶表示部13に表示する。ここで、垂直方向とは、図1の紙面に垂直かつ紙面を奥から手前に貫く方向である。
本実施形態の情報表示装置1は、装置に生じる角速度を検出しており、検出した角速度の時系列のデータと、腕時計の時刻を見る動作のジェスチャーパターンを表す角速度の時系列データとを比較して、その類似度を基にジェスチャーを検出する。
これにより、情報表示装置1におけるジェスチャーの検出精度をより高めることができる。
さらに、ユーザが矢印3の方向に情報表示装置1を移動させると、情報表示装置1がその移動を検出する。そして、ユーザによる情報表示装置1の移動に連動して、液晶表示部13の時刻画像「6:30:15」が、矢印3の方向とは反対方向にスライドして、「6:30」として表示される。一方、ユーザが矢印4の方向に情報表示装置1を移動させると、同様に、この移動が検出され、移動に連動して液晶表示部13の時刻画像「6:30:15」が矢印4の方向とは反対方向にスライドして、「30:15」として表示される。
即ち、図2に示すように、情報表示装置1が、矢印3又は矢印4の方向に移動すると、移動量と移動方向に応じて、液晶表示部13における表示対象である時刻画像「6:30:15」の一部が表示される。
ここで、情報処理装置1の移動方向は、矢印3又は矢印4の方向に限られず、360度どの方向であっても、移動に連動して表示をスライドさせることが可能である。
これにより、ユーザによる情報表示装置1の移動と連動して、実装されている表示画面よりも大きい画面を仮想的に形成して情報を表示することができる。
図3は、情報表示装置1の構成を示すブロック図である。図3に示すように、情報表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、姿勢センサ12、液晶表示部13、ROM(Read Only Memory)14、RAM(Random Access Memory)15、及び入力部16から構成される。
姿勢センサ12は、地磁気方向を計測する3軸の磁気センサ121、情報表示装置1に加わる加速度を測定するための3軸の加速度センサ122、及び情報表示装置の回転動作を計測する3軸の角速度センサ123から構成される。各センサは3つの軸x、y、zの軸方向の計測が可能になっている。
ここで、ユーザは、情報表示装置1を手首に装着した状態で、腕や手首などを移動させる動作を行うことで、情報表示装置1に対して回転運動や平行運動などを生じさせる。これらの運動による磁気センサ値、加速度センサ値、及び角速度センサ値を姿勢センサ12が検出して、CPU11に送信する。
次に、本実施形態における情報表示装置1の姿勢、及びワールド座標系について図5を参照して説明する。ここでワールド座標とは、情報表示装置1の位置や向きに関係なく、水平面上で東方向をX軸、北方向をY軸、水平面に対して垂直上方向をZ軸と定義された座標系である。したがって、ワールド座標は、図4で記載した情報表示装置1の3軸であるx軸、y軸、z軸とは異なる。なお、図5では、液晶表示部13の表示面の法線方向であるz軸のみ図示した。
本実施形態では、情報表示装置1の3軸を、ローカル座標系と呼び小文字で表すのに対して、ワールド座標系では3軸を大文字で表す。ユーザが情報表示装置1を移動させると時間とともにローカル座標とワールド座標との関係が変わっていく。ワールド座標系から見て、情報表示装置1のローカル座標系の向きがどのようになっているかを情報表示装置1の姿勢と呼ぶ。
次に、CPU11は、ViewモードがONに設定されているか否かの確認を行う(ステップS6)。Viewモードとは時刻画像の一部が表示されている状態であるか否かを表す状態情報でRAM15に格納されている。初期状態では、ViewモードはOFFにセットされている。したがって、初回の処理では、ステップS6において、CPU11は、NOと判断し、処理をステップS7に移す。なお、後述するステップS11において、ViewモードがONに設定されるまでは、ステップS6におけるCPU11の判断はNOとなる。
次に、CPU11は、ステップS7において記憶された角速度時系列データと、予めROM14に記憶されている、腕時計の時刻を見る動作のジェスチャーパターンを表す角速度の時系列データと、が類似するか否かの判定を行う(ステップS8)。当該ジェスチャーパターンは複数あり、夫々のパターンに対応して、角速度の時系列データが記憶されている。なお、この類似するか否かの判定は、正規化相関法などの手法を用いて類似度が算出されることにより実行され、算出された類似度に応じて類似又は非類似が判断される。類似しない場合には、CPU11は、再度、ステップS3から処理を実行する。
次に、CPU11は、この角度θの大きさが、予め決められた閾値αより小さいか否かの判定を行う(ステップS10)。ここで、閾値α以上であると判定された場合には、液晶表示部13の表示面の法線方向(z軸(図5参照))が、略垂直上方向を向いていないと判断される。即ち、腕時計の時刻を見るような動作がなされなかったと判断される。したがって、CPU11は、再度、ステップS3から処理を実行する。一方、閾値αより小さいと判定された場合には、液晶表示部13が水平面に対して略垂直上方向に向いていることになり、腕時計の時刻を見るような動作がなされたと判断され、CPU11は、処理をステップS11に移す。
次に、CPU11は、液晶表示部13における表示対象である時刻画像の作成を行う(ステップS17)。表示例として、CPU11は、現在の時刻情報をCPU11が内部に備えるRTC(Real Time Clock)回路(図示せず)から読み出し、その値に応じて、図2に示す「6:30:15」というデジタル数字の時刻画像を生成する。
続いて、CPU11は、現在の、変数Cursorが示す位置を始点として、時刻画像「6:30:15」のうち、液晶表示部13に表示する範囲の領域を切り出して、液晶表示部13に、切り出された領域の表示データを転送する(ステップS18)。ステップS18の処理が終了すると、CPU11は、再度、ステップS3から処理を実行する。
次に、CPU11は、この角度θの大きさが、予め決められた閾値αより小さいか否かの判定を行う(ステップS15)。閾値αより小さいと判定された場合には、液晶表示部13が水平面に対して略垂直上方向に向き続けられていることになり、腕時計の時刻が継続して見られていると判断され、CPU11は、処理をステップS16に移す。
次に、CPU11は、上述したように、液晶表示部13における表示対象である時刻画像の作成を行う(ステップS17)。
続いて、CPU11は、現在の、変数Cursorが示す位置を始点として、時刻画像「6:30:15」のうち、液晶表示部13に表示する範囲の領域を切り出して、液晶表示部13に、切り出された領域の表示データを転送する(ステップS18)。ステップS18の処理が終了すると、CPU11は、再度、ステップS3から処理を実行する。
図7を参照して、図6のステップS2の姿勢センサ12と姿勢の初期化処理の詳細説明を行う。
なお、角速度センサ123及び磁気センサ121のセンサ値の補正処理の順番は、入れ替わってもよい。
図8を参照して、図6のステップS4の姿勢推定処理の詳細説明を行う。
ワールド座標系から見たローカル座標系のx軸、y軸、z軸の基底ベクトルをex,ey,ezとして、各基底ベクトルを列に並べた行列TL→W=(exeyez)を定義すると、ローカル座標系の点p=(xyz)Tと、この点pに対応するワールド座標系の点P=(XYZ)Tとの間には、次の関係式(1)、(2)が成り立つ(演算記号Tは転置行列を意味する)。
P=TL→Wp (1) p=TL→W TP (2)
WAT=TL→Wt・LAT (3)
具体的には、下記の式(式(4))を定義し、再帰加算によって累算を行う。Kgはダンピング係数で、ユーザの動作による情報表示装置1の動作状態などで実験的に決定される。
Gwt=kg・Gwt−1+WAt (4)
このGwtからワールド座標系の重力方向ベクトルWegtをWegt=Gwt/|Gwt|と推定する。
WMT=TL→Wt・LMT (5)
具体的には、下記のIIRフィルタ演算(式(6))を実行し平滑化を行う。kmはフィルタ係数でスイング状態などで実験的に決定される。
Mwt=(1−km)・Mwt−1+km・WAt (6)
このMwtからワールド座標系の現在の地磁気方向ベクトルWemtを
Wemt=Mwt/|Mwt|と推定する。
この回転行列は、具体的には、各ベクトルのZ成分を0にしたベクトルを考え、その2つのベクトル方向から、重力補正と同様、中心に2つのベクトルのなす角度の長さのベクトルであって、これら2つのベクトルに直交するベクトルを考え、この各成分の値の回転の合成行列変換で表現できる。
図9を参照して、図6のステップS5の移動量推定処理の詳細説明を行う。
情報表示装置1の移動量推定する際に、図8のステップS53において、ワールド座標の重力方向Wegtを推定した。CPU11は、ワールド座標系の加速度ベクトルからその重力方向Wegtの成分を除いたベクトルを求め、このベクトルを外力による加速度WFTと定義する(ステップS61)。更に、CPU11は、外力による加速度WFTを積分して移動速度Wvtを求め、更にこの移動速度Wvtを積分して水平面の移動量WDtを求める(ステップS62)。
本実施形態においては、CPU11は、加速度センサ122が検出した加速度及び角速度センサ123が検出した角速度を一定タイミング毎に取得するとともに、情報表示装置1の初期の静止状態において、加速度センサ122により検出された重力による加速度を含み、当該初期の静止状態における姿勢パラメータをRAM15に記憶する。そしてCPU11は、一定タイミング毎に角速度センサ123が検出した角速度に応じて、この姿勢パラメータの更新を行い、この更新された姿勢パラメータに基づいて、検出された加速度からワールド座標系での加速度を算出する。更に、CPU11は、この算出された加速度を所定区間毎に累算し、累算された加速度を、RAM15に記憶された初期の重力による加速度と一致するように姿勢パラメータを補正し、補正された姿勢パラメータに基づいて、液晶表示部13に時刻画像を表示するか否かを制御する。
よって、情報表示装置を動作させた場合において、重力方向を補正することで、情報表示装置の姿勢推定の精度を向上させることにより、腕時計で時刻を見るジェスチャーの検出精度をより高めることができる。
よって、実際に腕時計で時刻を見るジェスチャーを角速度の時系列パターンとして、予め複数定めておくことによって、実際に腕時計で時刻を見るジェスチャーに類似する動きが情報表示装置に対してなされた場合にのみ、時刻画像が表示されるようにできる。したがって、無駄な電力消費を省くことができる。
よって、限られた表示領域において、当該表示領域を超える範囲の時刻画像を部分的に表示することができると共に、当該表示領域に表示されていない部分の画像を、情報表示装置1を移動させることによって、表示することができる。したがって、腕時計のように、表示領域が狭い場合であっても、時刻の文字情報を大きく表示させることが可能になる。これにより、例えば、ジョギングを行いながらラップの計測時間が見易くなる等、良好なユーザーインターフェースを実現できる。
よって、情報表示装置1を動作させた場合において、重力方向に加えて地磁気方向を補正することで、情報表示装置1の姿勢推定の精度を向上させることにより、腕時計で時刻を見るジェスチャーの検出精度をより高めることができる。
[付記1]
所定の情報が表示される表示部と、
前記表示部を有する筐体と、
前記筐体の互いに直交する3軸それぞれの方向に生じる加速度を検出する加速度センサと、
前記直交する3軸それぞれを中心とする角速度を検出する角速度センサと、
前記加速度センサが検出した加速度及び前記角速度センサが検出した角速度を取得する第1取得手段と、
前記筐体の静止状態において、前記加速度センサにより検出された重力による加速度を含み、当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶する第1記憶制御手段と、
前記角速度が検出される毎に取得した角速度の値に応じて前記メモリに記憶された姿勢パラメータを更新する更新手段と、
前記更新された姿勢パラメータに基づいて、前記検出された加速度から所定の座標系における加速度を算出する算出手段と、
この算出された加速度を累算する第1累算手段と、
この第1累算手段により累算された加速度を、前記メモリに記憶された前記重力による加速度と一致するように姿勢パラメータを補正する第1補正手段と、
前記第1補正手段により補正された前記姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する表示制御手段と、を備える情報表示装置。
[付記2]
前記第1取得手段により取得された角速度を時系列に記憶する角速度記憶制御手段と、
前記角速度記憶制御手段により記憶された角速度の時系列パターンと、予め定められた角速度の時系列パターンとの類似度を算出する類似度算出手段と、
前記表示制御手段は、前記類似度算出手段により算出された前記類似度に基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する、付記1に記載の情報表示装置。
[付記3]
前記加速度センサが取得した加速度に基づいて、前記筐体の移動距離を算出する移動距離算出手段と、
前記所定の情報のうち、前記表示部に表示される情報の範囲を決定する表示範囲決定手段と、を更に備え、
前記表示範囲決定手段は、前記算出された移動距離に応じて、前記表示される情報の範囲を決定する、付記1又は2に記載の情報表示装置。
[付記4]
前記筐体の互いに直交する3軸それぞれの方向に生じる磁気を検出する磁気センサと、
前記筐体の静止状態において前記磁気センサにより検出された地磁気による磁気、及び当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶する第2記憶制御手段と、
前記磁気センサが検出した磁気を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段が取得した前記磁気の各軸成分を累算する第2累算手段と、
この第2累算手段により累算された磁気を、前記メモリに記憶された磁気と一致するように姿勢パラメータを補正する第2補正手段と、を更に備え、
前記表示制御手段は、前記第1補正手段及び前記第2補正手段により補正された前記姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する、
付記1から3のいずれかに記載の情報表示装置。
[付記5]
所定の情報が表示される表示部と、前記表示部を有する筐体と、前記筐体の互いに直交する3軸それぞれの方向に生じる加速度を検出する加速度センサと、前記直交する3軸それぞれを中心とする角速度を検出する角速度センサと、を有する情報表示装置が実行する方法であって、
前記加速度センサが検出した加速度及び前記角速度センサが検出した角速度を取得し、
前記筐体の静止状態において、前記加速度センサにより検出された重力による加速度を含み、当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶し、
前記角速度が検出される毎に取得した角速度の値に応じて前記メモリに記憶された姿勢パラメータを更新し、
前記更新された姿勢パラメータに基づいて、前記検出された加速度から所定の座標系における加速度を算出し、
この算出された加速度を累算し、
この累算された加速度を、前記メモリに記憶された前記重力による加速度と一致するように姿勢パラメータを補正し、
この補正された姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する、方法。
[付記6]
所定の情報が表示される表示部と、前記表示部を有する筐体と、前記筐体の互いに直交する3軸それぞれの方向に生じる加速度を検出する加速度センサと、前記直交する3軸それぞれを中心とする角速度を検出する角速度センサと、を有する情報表示装置として用いられるコンピュータに、
前記加速度センサが検出した加速度及び前記角速度センサが検出した角速度を取得する取得ステップと、
前記筐体の静止状態において、前記加速度センサにより検出された重力による加速度を含み、当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶する記憶制御ステップと、
前記角速度が検出される毎に取得した角速度の値に応じて前記メモリに記憶された姿勢パラメータを更新する更新ステップと、
前記更新された姿勢パラメータに基づいて、前記検出された加速度から所定の座標系における加速度を算出する算出ステップと、
この算出された加速度を累算する累算ステップと、
この累算ステップにより累算された加速度を、前記メモリに記憶された前記重力による加速度と一致するように姿勢パラメータを補正する補正ステップと、
この補正された姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する表示制御ステップと、
を実行させるプログラム。
Claims (7)
- 所定の情報が表示される表示部と、
前記表示部を有する筐体と、
前記筐体の加速度を検出する加速度センサと、
前記筐体の角速度を検出する角速度センサと、
前記加速度センサが検出した加速度及び前記角速度センサが検出した角速度を取得する第1取得手段と、
前記筐体の静止状態において、前記加速度センサにより検出された重力による加速度を含み、当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶する第1記憶制御手段と、
前記角速度が検出される毎に取得した角速度の値に応じて前記メモリに記憶された姿勢パラメータを更新する更新手段と、
前記更新された姿勢パラメータに基づいて、前記検出された加速度から所定の座標系における加速度を算出する算出手段と、
この算出された加速度を累算する第1累算手段と、
この第1累算手段により累算された加速度が前記メモリに記憶された前記重力による加速度と一致するように、姿勢パラメータを補正する第1補正手段と、
前記第1補正手段により補正された前記姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する表示制御手段と、を備える情報表示装置。 - 前記所定の座標系とは、水平面上で東方向を1つの軸として互いに直交する3つの軸からなるワールド座標系であることを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
- 前記第1取得手段により取得された角速度を時系列に記憶する角速度記憶制御手段と、
前記角速度記憶制御手段により記憶された角速度の時系列パターンと、予め定められた角速度の時系列パターンとの類似度を算出する類似度算出手段と、
前記表示制御手段は、前記類似度算出手段により算出された前記類似度に基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する、請求項1又は2に記載の情報表示装置。 - 前記加速度センサが取得した加速度に基づいて、前記筐体の移動距離を算出する移動距離算出手段と、
前記所定の情報のうち、前記表示部に表示される情報の範囲を決定する表示範囲決定手段と、を更に備え、
前記表示範囲決定手段は、前記算出された移動距離に応じて、前記表示される情報の範囲を決定する、請求項1から3のいずれかに記載の情報表示装置。 - 前記筐体の磁気を検出する磁気センサと、
前記筐体の静止状態において前記磁気センサにより検出された地磁気による磁気、及び当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶する第2記憶制御手段と、
前記磁気センサが検出した磁気を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段が取得した前記磁気の成分を累算する第2累算手段と、
この第2累算手段により累算された磁気を、前記メモリに記憶された磁気と一致するように姿勢パラメータを補正する第2補正手段と、を更に備え、
前記表示制御手段は、前記第1補正手段及び前記第2補正手段により補正された前記姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する、
請求項1から4のいずれかに記載の情報表示装置。 - 所定の情報が表示される表示部と、前記表示部を有する筐体と、前記筐体の加速度を検出する加速度センサと、前記筐体の角速度を検出する角速度センサと、を有する情報表示装置が実行する
方法であって、
前記加速度センサが検出した加速度及び前記角速度センサが検出した角速度を取得し、
前記筐体の静止状態において、前記加速度センサにより検出された重力による加速度を含み、当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶し、
前記角速度が検出される毎に取得した角速度の値に応じて前記メモリに記憶された姿勢パラメータを更新し、
前記更新された姿勢パラメータに基づいて、前記検出された加速度から所定の座標系における加速度を算出し、
この算出された加速度を累算し、
この累算された加速度が前記メモリに記憶された前記重力による加速度と一致するように、姿勢パラメータを補正し、
この補正された姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する、方法。 - 所定の情報が表示される表示部と、前記表示部を有する筐体と、前記筐体の加速度を検出する加速度センサと、前記筐体の角速度を検出する角速度センサと、を有する情報表示装置として用いられるコンピュータに、
前記加速度センサが検出した加速度及び前記角速度センサが検出した角速度を取得する取得ステップと、
前記筐体の静止状態において、前記加速度センサにより検出された重力による加速度を含み、当該静止状態における姿勢パラメータをメモリに記憶する記憶制御ステップと、
前記角速度が検出される毎に取得した角速度の値に応じて前記メモリに記憶された姿勢パラメータを更新する更新ステップと、
前記更新された姿勢パラメータに基づいて、前記検出された加速度から所定の座標系における加速度を算出する算出ステップと、
この算出された加速度を累算する累算ステップと、
この累算ステップにより累算された加速度が前記メモリに記憶された前記重力による加速度と一致するように、姿勢パラメータを補正する補正ステップと、
この補正された姿勢パラメータに基づいて、前記表示部に前記所定の情報を表示するか否かを制御する表示制御ステップと、
を実行させるプログラム。
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