JP5857911B2 - 通信用ハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置間等で使用されるツイストペア線を備える通信用ハーネスに関する。
現在、車輌には種々の電子機器を制御するためのECU(Electronic Control Unit)が複数搭載されている。ECUは、他のECUとの間で通信を行うことで、相互に情報を交換し、電子機器をより高度に制御する。車輌の高機能化が進むに伴って、ECUが必要とする情報量も増大し、ECU間での通信の高速化が求められている。
通常、車輌におけるECU間の通信は、CAN(Controller Area Network)方式によって実現されている。CAN方式による通信では、一般的に通信信号へのノイズの重畳を低減して高速化するために、一対の信号線を撚り合わせたツイストペア線を用い、通信系の特性インピーダンスを約120Ωとしている。ECU間を接続する通信用ハーネスは、ツイストペア線、及びツイストペア線を接続するコネクタを含んでおり、コネクタに接続するツイストペア線の端部における撚り戻し部分でインピーダンスが変化し、信号線へのノイズの重畳及び反射減衰(リターンロス)の原因となっている。
特許文献1には、ハウジング部分から後方に長く形成された板状の終端部分を有する接地端子と、該接地端子の終端部分に固定され、信号線を保持するU字状の保持クリップとを備え、一対の信号線を接続するコネクタが開示されている。一対の信号線の端部は接地端子の終端部分に沿って配置されており、該終端部分と保持クリップとで信号線の端部を挟み込み、該終端部分に保持クリップを係合させて信号線を固定する。また、保持クリップには、ドレイン線を保持クリップの外面に引き出すための切り欠きが設けてあり、ドレイン線の端部が保持クリップの外面にはんだ付け等により固定される。特許文献1のコネクタによれば、一対の信号線は、コネクタへ接続する端部で接地端子の終端部分及び保持クリップによりコネクタに固定されるため、インピーダンスの変化が抑制して均一性を確保できるとしている。
また、車輌における通信の高速化の要求は、例えばナビゲーション関連の情報処理を行うECU等で顕著になってきている。このため、車輌における通信ネットワークにおいても、現状のCAN方式での通信速度(例えば500kbps程度)から、例えばイーサネット(登録商標)における100BASE−Tクラスの通信速度(100Mbps)への高速化が必要になってきている。イーサネットで汎用されている送受信モジュール等の被接続機器は特性インピーダンスが100Ωであるため、特性インピーダンスが120ΩのCAN方式による通信系で実績のあるツイストペア線及びコネクタを100BASE−Tの通信系に用いるにはインピーダンス整合を考慮する必要がある。
特表2005−507141号公報
しかしながら、特許文献1のコネクタでは、信号線の端部におけるインピーダンスの変化が抑制されるが、車載用として特性インピーダンスが120Ωの通信系で実績のあるツイストペア線及びコネクタを、例えば100BASE−Tの通信系(特性インピーダンス100Ω)に適用すべくインピーダンス整合させることはできないという問題点があった。
また、車載用として実績のあるコネクタの特性インピーダンスは130Ω程度であり、さらにコネクタに接続するために撚り解いたツイストペア線の端部で特性インピーダンスが200Ω程度と高くなる場合があり、これに伴ってツイストペア線及びコネクタを含む通信用ハーネスの特性インピーダンスと、特性インピーダンスを100Ωとする通信系とのインピーダンスの不整合が大きいという問題点もあった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のツイストペア線をコネクタによって直列に接続して形成されており、インピーダンスの整合を図ることができる通信用ハーネスを提供することにある。
本発明に係る通信用ハーネスは、2本の電線を撚り合わせて形成したツイストペア線と、複数の前記ツイストペア線を直列接続するコネクタとを備えた通信用ハーネスにおいて、前記ツイストペア線を撚り解いた端部における2本の電線を誘電体により結合してインピーダンスを補正するインピーダンス補正部を備え、該インピーダンス補正部の特性インピーダンスを、前記ツイストペア線の特定インピーダンスより低くし、且つ、前記コネクタの特性インピーダンスを前記ツイストペア線の特定インピーダンスより高くすることを特徴とする。
本発明にあっては、複数のツイストペア線をコネクタで直列に接続した通信用ハーネスにおいて、ツイストペア線を撚り解いた端部における2本の電線を誘電体により結合してインピーダンスを補正する。これにより、通信用ハーネス全体としてインピーダンスの整合を図ることができる。
本発明に係る通信用ハーネスは、2本の電線を撚り合わせて形成したツイストペア線と、複数の前記ツイストペア線を直列接続するコネクタとを備えた通信用ハーネスにおいて、前記ツイストペア線を撚り解いた端部における2本の電線を誘電体により結合してインピーダンスを補正するインピーダンス補正部を備え、前記ツイストペア線の特性インピーダンスを95Ω以上112Ω以下とし、前記インピーダンス補正部の特性インピーダンスを下限値65Ω以上で、上限値95Ω以下としてあることを特徴とする。
本発明にあっては、ツイストペア線の特性インピーダンスを95Ω以上112Ω以下とし、前記インピーダンス補正部の特性インピーダンスを下限値65Ω以上で、上限値95Ω以下としてある。数値による計算の結果、例えば、3本のツイストペア線を2個のコネクタにより直列に接続し6m長の通信用ハーネスを形成し、インピーダンス補正部にインピーダンスを補正することで、100Ωの被接続機器へ接続する際の反射減衰量が規格値(JIS X5150、クラスEにおける1〜100MHz範囲の反射減衰量の規格値)を満足する。
本発明に係る通信用ハーネスは、前記インピーダンス補正部における特性インピーダンスの下限値Zmin、上限値Zmaxに対し、
cosh{η/(π・Zmax )}≦S/D≦cosh{η/(π・Zmin )}
η=SQRT{(μ0 ×μr )/(ε0 ×εr )}
但し、Dは前記ツイストペア線の電線の線径、
Sは線間距離、
ηは前記誘電体の固有インピーダンス、
μ0 は真空中の透磁率、
ε0 は真空中の誘電率、
μr は前記誘電体の比透磁率、
εr は前記誘電体の比誘電率
なる関係式を満たすことを特徴とする。
本発明にあっては、上記の関係式に基づいて各S、d、η等の値を決定することによりインピーダンスの不整合による反射減衰量を改善することができる。
本発明に係る通信用ハーネスは、前記端部における2本の電線は略平行に配してあることを特徴とする。
本発明にあっては、ツイストペア線の端部の特性インピーダンスを線長方向に均一化することができる。
本発明に係る通信用ハーネスは、前記誘電体は、前記端部における2本の電線に巻き付けてある誘電性のテープであることを特徴とする。
本発明にあっては、例えば樹脂材料等の誘電性のテープ材により簡素かつ安価にインピーダンス補正部を構成することができる。また、テープ材によって2本の電線が保持されるので、ツイストペア線端部の特性インピーダンスが電線の位置ずれで変化することを抑制することができる。
本発明に係る通信用ハーネスは、前記誘電体は、前記端部における2本の電線夫々を挿通する2つの貫通孔を有することを特徴とする。
本発明にあっては、貫通孔に電線が保持されるので、特性インピーダンスが電線の位置ずれで変化することを抑制することができる。
本発明に係る通信用ハーネスは、前記誘電体は、前記端部における2本の電線夫々を嵌合させる2条の溝を有することを特徴とする。
本発明にあっては、溝に電線を嵌合させて保持するので、特性インピーダンスが電線の位置ずれで変化することを抑制することができる。
本発明によれば、複数のツイストペア線をコネクタで直列に接続した通信用ハーネスにおいて、ツイストペア線を撚り解いた端部における2本の電線を誘電体により結合してインピーダンスを補正する。このため、通信用ハーネス全体としてインピーダンスの整合を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る通信用ハーネスを使用する通信システムを模式的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る通信用ハーネスを模式的に示す外観図である。 ツイストペア線とコネクタとの接続部分の斜視図である。 ツイストペア線の撚り解き部分における電線の配置を示す模式図である。 インピーダンス補正部の構成例を示す模式図である。 実施例に係る通信用ハーネスの構成及び等価回路を説明するための模式図である。 インピーダンス補正部がない場合の等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。 インピーダンス補正部の補正下限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。 インピーダンス補正部の補正上限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。 インピーダンス補正部がない場合の等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。 インピーダンス補正部の補正下限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。 インピーダンス補正部の補正上限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。 インピーダンス補正部がない場合の等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。 インピーダンス補正部の補正下限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。 インピーダンス補正部の補正上限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る通信用ハーネスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係る通信用ハーネス1を使用する通信システムを模式的に示すブロック図、図2は本発明の実施の形態1に係る通信用ハーネス1を模式的に示す外観図、図3はツイストペア線とコネクタとの接続部分の斜視図である。図1では、通信装置であるECU81及びECU82間を通信用ハーネス1により接続して通信システムを構成している。通信用ハーネス1は、ECU81が備える送信部91a及び受信部91b夫々を、ECU82が備える受信部92b及び送信部92aに接続している。送信部91a,92a夫々は、イーサネット(登録商標)の通信プロトコルに従った信号を、通信用ハーネス1を介して受信部92b,91bに送信する。
送信部91a及び受信部91bは、イーサネット(登録商標)に準拠する汎用の通信モジュールであり、特性インピーダンスは100Ωである。また、送信部91a及び受信部91bについても同様である。
通信用ハーネス1は、ツイストペア線21,22と、該ツイストペア線に接続するコネクタ3と、コネクタ3に接続するツイストペア線21,22の端部に設けたインピーダンス補正部4とを備える。ツイストペア線21,22は、樹脂製又は布製等の管状部材である被覆材7で被覆することにより外部環境から保護されている。通信用ハーネス1は、コネクタ3で中継することによって、さらにツイストペア線21,22を直列に接続して延長される。また、通信用ハーネス1は、ツイストペア線21,22以外に、図示しない他の信号線及び電源線等を有するものであってもよい。
ツイストペア線21は、撚り合わせた電線21a,21bを有し、ツイストペア線22も同様に撚り合わせた電線22a,22bを有する。ツイストペア線21では、電線21a,21b夫々が螺旋状に撚り合わされるので、外部から受ける電磁波によって電線21a、21b内に発生するノイズ電流が、撚りの隣同士で逆向きになって打ち消し合う。このため、ツイストペア線21は外部の電磁波の影響を受けにくい。ツイストペア線22でも同様である。
コネクタ3は、直方体状のハウジング31と、該ハウジング31内に固定されるコネクタ端子(図示略)とを有する。コネクタ3としては、車載用として耐環境性能(耐振動性、腐食性)、耐久性で実績のあるコネクタを用いる。このようなコネクタ3は、特性インピーダンスが約130Ωであり、イーサネットの特性インピーダンス100Ωに比べて高く、また以下に説明するようにツイストペア線21,22の撚り解き部分Uが生じる。
図3に示すハウジング31には上下2段×5列の端子収容室32が設けてあり、電線21a,21b,22a,22bの端部を固着したコネクタ端子を開口から挿入し、端子収容室32内に係合させて固定する。コネクタ3のコネクタ端子はピン型(又はソケット型)であり、接続相手となるコネクタ3内のソケット型(又はピン型)のコネクタ端子に嵌合する。接続相手となるコネクタ3にも同様にツイストペア線21,22が接続されており、コネクタ3,3によってツイストペア線21,22の電線21a,21b,22a,22bが中継される。
コネクタ3の端子収容室32へ電線21a,21b,22a,22bの端部に取り付けたコネクタ端子を挿入する組立作業においては、1つのコネクタ端子(例えば、電線21aのコネクタ端子)を端子収容室32の1つに挿入した後、次のコネクタ端子(例えば、電線21bのコネクタ端子)を端子収容室32の1つに挿入する作業を行う。この作業では、図3に示すように電線を撚り戻して撚り合わせを解いた撚り解き部分Uが必要になる。このような撚り解き部分Uを無くしてしまうと、全てのコネクタ端子を同時にコネクタ3に挿入するように組立作業を行わねばならず、著しく作業性が悪くなってしまう。さらに、コネクタ端子を取り外す作業では、全てのコネクタ端子を同時にコネクタ3から取り外すことになり、取り外し作業も極めて困難である。
したがって、本実施の形態に係る通信用ハーネス1は、容易に組み立てができるように、コネクタ3に接続する端部が撚り解いてある。図4はツイストペア線21の撚り解き部分Uにおける電線21a,21bの配置を示す模式図である。撚り解き部分Uにおいて、電線21a,21b夫々の中心軸の間隔Sは、コネクタ3の端子収容室32のピッチに等しい。例えば、046型10極コネクタを用いると、間隔Sは該コネクタのピッチに等しい2.2mmとなる。電線21a,21bは夫々芯線23a,23bを樹脂等で被覆してある。芯線23a,23bの径をdとしたとき、撚り解き部分Uにおける特性インピーダンスZ0 は、
0 =(η/π)×cosh-1(S/d) ・・・・・(1)
但し、η=SQRT(μ/ε) ・・・・・・・・(2)
で表せる。
ηは固有インピーダンスであり、式(2)におけるμ及びεは芯線23a,23b間に存在する物質の透磁率及び誘電率である。芯線23a,23b間に存在する物質の比透磁率μr 及び比誘電率εr 、真空における透磁率μ0 及び誘電率ε0 を用いると、式(2)は、次式のように書き表せる。尚、SQRT()は平方根を表わす。
η=SQRT{(μ0 ×μr )/(ε0 ×εr )} ・・・(3)
例えば046型10極コネクタを用いると、上述のように間隔Sは2.2mmである。芯線23a,23bの径dを0.7mm、芯線23a,23bの被覆の厚みは間隔Sの寸法に比べて十分に小さく無視できるものとし、芯線23a,23b間の物質は空気であるとすると、撚り解き部分Uの特性インピーダンスZ0は約200Ωとなる。この場合、通信用ハーネス1の特性インピーダンスは撚り解き部分Uの特性インピーダンスZ0の分だけ高くなり、特性インピーダンス100Ωの送信部91a,92a及び受信部91b,92bに接続したときの反射減衰量が大きくなる。
図5はインピーダンス補正部4の構成例を示す模式図である。図5(a)に示すインピーダンス補正部4は、誘電性を有するテープ材を電線21a,21bの両方に跨るように撚り解き部分U全体に巻き付けて構成してある。テープ材を電線21a,21bに巻き付ける際に内側に空間ができないようにすることで、電線21a,21b間には、誘電性のテープ材による上側連結部41a、下側連結部41bが形成される。尚、電線21a,21b夫々の中心軸の間隔Sはコネクタ3の端子収容室32のピッチに合わせてあり、テープ材により電線21a,21bは撚り解き部分で略平行に保たれる。電線22a,22bに対しても同様にインピーダンス補正部4を構成する。尚、間隔Sは端子収容室32のピッチ以外の値としてもよい。
図5(b)に示すインピーダンス補正部4は、電線21a,21bと同径の2つの貫通孔を有し、直方体状をなす誘電性ブロック材を両貫通孔の軸線を含む面で半割りにした下ブロック材42aと上ブロック材42bとで構成してある。下ブロック材42aには半円状の溝43a,43a、上ブロック材42bには半円状の溝43b,43bが形成されている。下ブロック材42aの溝43a,43aに電線21a,21bを嵌め込み、上ブロック材42bの溝43b,43bが電線21a,21bに嵌合するように上ブロック材42bを被せ、下ブロック材42aに上ブロック材42bを固定する。これにより、電線21a,21b間には誘電体が形成される。尚、電線21a,21b夫々の中心軸の間隔Sはコネクタ3の端子収容室32のピッチに合わせてあり、テープ材により電線21a,21bは撚り解き部分で略平行に保たれる。電線22a,22bに対しても同様にインピーダンス補正部4を構成する。尚、間隔Sは端子収容室32のピッチ以外の値としてもよい。
図5(c)に示すインピーダンス補正部4は、電線21a,21bが嵌合する2つの溝44a,44bを両側面に設けた直方体状の誘電性ブロック材で構成してある。溝の形状は、特に制限はないが、例えば電線21a,21bと同径の円弧状をなし、好適にはC字状をなして開口がやや狭まる形状であればよい。電線21a,21bを溝44a,44bに嵌合させて固定することにより、電線21a,21b間に誘電体が形成される。尚、電線21a,21b夫々の中心軸の間隔Sはコネクタ3の端子収容室32のピッチに合わせてあり、テープ材により電線21a,21bは撚り解き部分で略平行に保たれる。電線22a,22bに対しても同様にインピーダンス補正部4を構成する。尚、間隔Sは端子収容室32のピッチ以外の値としてもよい。
図5(a)〜(c)の何れの場合においても、インピーダンス補正部4は、電線21a,21b間、及び電線22a,22b間に誘電体が形成されるように構成してある。電線22a,22b間に誘電体が形成されることにより、式(1)〜(3)のとおり、誘電体の材質により透磁率及び誘電率を変化させて、撚り解き部分Uの特性インピーダンスを変えることができる。
コネクタ3は、例えば車載用として実績のある特性インピーダンスが130Ω程度のものを用いると、被接続機器としての送信部91a,92a及び受信部91a,91bの特性インピーダンス100Ωよりも特性インピーダンスが高いために、インピーダンスの不整合を生じて反射減衰量が大きくなってしまう。しかし、インピーダンス補正部4によって特性インピーダンスを補正することで、通信用ハーネス1全体としてインピーダンスの整合を図ることができる。
また、インピーダンス補正部4は、電線21a、21b(及び電線22a,22b)を略平行に保持しており、ツイストペア線21(及びツイストペア線22)の撚り解き部分Uの特性インピーダンスを線長方向に均一化することができる。
また、図5(a)に示すように、インピーダンス補正部4は、撚り解き部分Uにおける電線21a,21bをテープ材により巻き付けて形成してあることにより、簡素かつ安価にインピーダンス補正部4を構成することができる。また、テープ材によって電線21a、21b(及び電線22a,22b)が保持されるので、撚り解き部分Uの特性インピーダンスが電線の位置ずれで変化することを抑制することができる。
また、図5(b)に示すように、インピーダンス補正部4は、電線21a、21b(及び電線22a,22b)夫々を挿通する2つの貫通孔が、下ブロック材42aの溝43a,43a、及び下ブロック材42bの溝43b,43bによって形成され、該2つの貫通孔に電線21a、21b(及び電線22a,22b)が保持されるので、撚り解き部分Uの特性インピーダンスが電線の位置ずれで変化することを抑制することができる。
また、図5(c)に示すように、インピーダンス補正部4は、直方体状の誘電性ブロック材の両側面に形成した溝44a及び44bに電線21a、21b(及び電線22a,22b)夫々を嵌合させて保持するので、撚り解き部分Uの特性インピーダンスが電線の位置ずれで変化することを抑制することができる。
(実施例)
以下、通信用ハーネス1の具体的な実施例について説明する。
図6は、実施例に係る通信用ハーネス1の構成及び等価回路を説明するための模式図である。通信用ハーネス1は、3本のツイストペア線2を2つのコネクタ3によって直列に接続したものである。ここで、ツイストペア線2は、上述の実施の形態におけるツイストペア線21及び22のいずれか一方を表わしており、コネクタ3はピン用コネクタとソケット用コネクタのセットで1つのコネクタとしている。ツイストペア線2は、それぞれ特性インピーダンスZ2、線路長L2を有している。また、コネクタ3は、それぞれ特性インピーダンスZ3、線路長L3を有している。また、コネクタ3に接続するツイストペア線2の端部には撚り解き部分Uが設けられており、撚り解き部分Uに上述の実施の形態で説明したインピーダンス補正部4が形成してある。インピーダンス補正部4は、それぞれ特性インピーダンスZ4、線路長L4を有している。等価回路は、上述の回路要素を直列接続した回路となっている。
以下の実施例では、通信用ハーネス1の一方の端を100Ωで終端し、他端側で計測される反射減衰量が規格値(JIS X5150、クラスEにおける1〜100MHz範囲の反射減衰量の規格値)を満足するか評価している。
CAN通信系における特性インピーダンスの範囲は95Ω〜140Ω(ISO11898-2規定)、イーサネットにおける特性インピーダンスの範囲は85Ω〜115Ω(TIA-EIA568規定)であり、両方の規格を満たす特性インピーダンス95Ω〜115Ωのツイストペア線2を想定する。また、車輌への通信用ハーネス1全体の配索長を6mとする。まず、コネクタ3及びインピーダンス補正部4を有さない6mのツイストペア線2が、反射減衰量の規格値を満足し得る特性インピーダンスの範囲をシミュレーションによって求めると95Ω〜112Ωとなる(これ以外の範囲では規格値を満足できない)。
次に、特性インピーダンスが95Ω〜112Ωである線路長2mのツイストペア線2を3本が、2個のコネクタ3によって直列接続されているケースを想定し、各コネクタ3は特性インピーダンスZ3を130Ω、線路長L3を50mmとする。ツイストペア線2が95Ω、100Ω、120Ωの場合に分けて、通信用ハーネス1が反射減衰量の規格値を満足するインピーダンス補正部4の特性インピーダンスの範囲を求める。
まずツイストペア線2の特性インピーダンスZ2が100Ωである場合について説明する。図7はインピーダンス補正部4がない場合の等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図、図8はインピーダンス補正部4の補正下限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図、図9はインピーダンス補正部4の補正上限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。図7に示すようにインピーダンス補正部4がないため、撚り戻し部分Uの特性インピーダンスZ5(=200Ω)と線路長L5(=25mm)が等価回路中に存在している。このとき、通信用ハーネス1の反射減衰量(図7中の実線)は100MHz近傍で規格値(図7中の破線)を満足できない。
通信用ハーネス1の反射減衰量が反射減衰量の規格値を満足できるようにインピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4を求めると、下限値Zminは38Ω、上限値Zmaxは175Ωとなる。図8に示すように、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4が38Ωであるとき、通信用ハーネス1の反射減衰量が規格値を満足する。また、図9に示すように、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4が175Ωであるとき、通信用ハーネス1の反射減衰量が規格値を満足する。したがって、ツイストペア線2の特性インピーダンスZ2を100Ωとすると、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4は38Ω〜175Ωの範囲であれば、通信用ハーネス1の反射減衰量が規格値を満足する。尚、インピーダンス補正部4の誘電体の比誘電率εrは、1.3≦εr≦27.7であればよい。
つぎにツイストペア線2の特性インピーダンスZ2が95Ωである場合について説明する。図10はインピーダンス補正部4がない場合の等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図、図11はインピーダンス補正部4の補正下限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図、図12はインピーダンス補正部4の補正上限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。図10に示すようにインピーダンス補正部4がないため、撚り戻し部分Uの特性インピーダンスZ5(=200Ω)と線路長L5(=25mm)が等価回路中に存在している。このとき、通信用ハーネス1の反射減衰量(図10中の実線)は数十MHz〜100MHz近傍で規格値(図10中の破線)を満足できない。
通信用ハーネス1の反射減衰量が反射減衰量の規格値を満足できるようにインピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4を求めると、下限値Zminは37Ω、上限値Zmaxは140Ωとなる。図11に示すように、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4が37Ωであるとき、通信用ハーネス1の反射減衰量が規格値を満足する。また、図12に示すように、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4が140Ωであるとき、通信用ハーネス1の反射減衰量が規格値を満足する。したがって、ツイストペア線2の特性インピーダンスZ2を95Ωとすると、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4は37Ω〜140Ωの範囲であれば、通信用ハーネス1の反射減衰量が規格値を満足する。尚、インピーダンス補正部4の誘電体の比誘電率εrは、2.0≦εr≦29.2であればよい。
つぎにツイストペア線2の特性インピーダンスZ2が112Ωである場合について説明する。図13はインピーダンス補正部4がない場合の等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図、図14はインピーダンス補正部4の補正下限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図、図15はインピーダンス補正部4の補正上限値による等価回路及び反射減衰量を説明するための模式図である。図13に示すようにインピーダンス補正部4がないため、撚り戻し部分Uの特性インピーダンスZ5(=200Ω)と線路長L5(=25mm)が等価回路中に存在している。このとき、通信用ハーネス1の反射減衰量(図13中の実線)は10MHz〜100MHz近傍で規格値(図13中の破線)を満足できない。
通信用ハーネス1の反射減衰量が反射減衰量の規格値を満足できるようにインピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4を求めると、下限値Zminは65Ω、上限値Zmaxは95Ωとなる。図14に示すように、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4が65Ωであるとき、通信用ハーネス1の反射減衰量が規格値を満足する。また、図15に示すように、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4が95Ωであるとき、通信用ハーネス1の反射減衰量が規格値を満足する。したがって、ツイストペア線2の特性インピーダンスZ2を11Ωとすると、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4は65Ω〜95Ωの範囲であれば、通信用ハーネス1の反射減衰量が規格値を満足する。尚、インピーダンス補正部4の誘電体の比誘電率εrは、4.4≦εr≦9.5あればよい。
以上の実施例により、全長が約6m以下で、コネクタ3を2個まで接続した通信用ハーネス1について、インピーダンス補正部4の特性インピーダンスZ4は、下限値Zminは65Ω、上限値Zmaxは95Ωの範囲とすることで、特性インピーダンスZ2が95Ω〜112Ωのツイストペア線2を用いて、所定の反射減衰量の規格値を満足することができる。
また、式(2)により求まる特性インピーダンス値Z0の下限値を上記Zmin、上限値を上記Zmaxとし、S/dについて解くと、次式による関係式を得る。
cosh{η/(π・Zmax )}≦S/d≦cosh{η/(π・Zmin )} (4)
式(4)は、ツイストペア線2の撚り戻し部分Uにおける2本の電線夫々の中心軸の間隔Sと、芯線の径d、2本の電線間に設ける誘電体の誘電率等の条件を与え、これに基づいて、各S,d等の値を決定することにより、通信用ハーネス1全体として反射減衰量を改善することができ、所定の反射減衰量の規格値を満足することができる。
開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 通信用ハーネス
2、21、22 ツイストペア線
21a、21b、22a、22b 電線
3 コネクタ
4 インピーダンス補正部

Claims (7)

  1. 2本の電線を撚り合わせて形成したツイストペア線と、複数の前記ツイストペア線を直列接続するコネクタとを備えた通信用ハーネスにおいて、
    前記ツイストペア線を撚り解いた端部における2本の電線を誘電体により結合してインピーダンスを補正するインピーダンス補正部を備え
    該インピーダンス補正部の特性インピーダンスを、前記ツイストペア線の特定インピーダンスより低くし、且つ、前記コネクタの特性インピーダンスを前記ツイストペア線の特定インピーダンスより高くす
    ことを特徴とする通信用ハーネス。
  2. 2本の電線を撚り合わせて形成したツイストペア線と、複数の前記ツイストペア線を直列接続するコネクタとを備えた通信用ハーネスにおいて、
    前記ツイストペア線を撚り解いた端部における2本の電線を誘電体により結合してインピーダンスを補正するインピーダンス補正部を備え、
    前記ツイストペア線の特性インピーダンスを95Ω以上112Ω以下とし、
    前記インピーダンス補正部の特性インピーダンスを下限値65Ω以上で、上限値95Ω以下としてあることを特徴とする請求項1に記載の通信用ハーネス。
  3. 前記インピーダンス補正部における特性インピーダンスの下限値Zmin、上限値Zmaxに対し、
    cosh{η/(π・Zmax )}≦S/D≦cosh{η/(π・Zmin )}
    η=SQRT{(μ0 ×μr )/(ε0 ×εr )}
    但し、Dは前記ツイストペア線の電線の線径、
    Sは線間距離、
    ηは前記誘電体の固有インピーダンス、
    μ0 は真空中の透磁率、
    ε0 は真空中の誘電率、
    μr は前記誘電体の比透磁率、
    εr は前記誘電体の比誘電率
    なる関係式を満たすことを特徴とする請求項2に記載の通信用ハーネス。
  4. 前記端部における2本の電線は略平行に配してあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の通信用ハーネス。
  5. 前記誘電体は、前記端部における2本の電線に巻き付けてある誘電性のテープであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の通信用ハーネス。
  6. 前記誘電体は、前記端部における2本の電線夫々を挿通する2つの貫通孔を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の通信用ハーネス。
  7. 前記誘電体は、前記端部における2本の電線夫々を嵌合させる2条の溝を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の通信用ハーネス。
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