JP5857705B2 - 圧縮機の防音装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置の室外機に設けられた圧縮機の運転音が室外機の外部に漏れるのを防止する防音装置に関する。
空気調和装置の室外機に内蔵される圧縮機は、その運転音が室外機の外部に漏れるのを防止するために防音措置が講じられている。この防音措置として、従来、圧縮機の周囲にフェルト等の防音材を巻き付けること(従来技術1)や、圧縮機の周囲を直方体形状の板金製の筐体で覆うこと(従来技術2;下記特許文献1参照)等が行われていた。
特開2004−156872号公報
しかしながら、従来技術1のように圧縮機の周囲に防音材を巻き付けるだけでは、十分に運転音を遮蔽できない場合があった。また、従来技術2のように圧縮機の周囲を板金製の筐体で覆うことによって、単に防音材を巻き付ける場合よりも防音性能を高めることが可能であるが、室外機内の限られた空間に筐体が広いスペースを占め、他の機器も含めた内部機器の配置の自由度が低下するという欠点がある。また、室外機内における熱交換用の空気の流通空間に圧縮機が配置されている場合には、圧縮機を覆う筐体が室外機内の空気の流れを乱してしまい、通風抵抗の増大、熱交換効率の悪化、風切り音の発生等を招来する原因となっていた。
そこで、本発明は、防音性能が高く、小型化が可能であり、室外機内の空気の流れを乱すことが少ない圧縮機の防音装置を提供することを目的とする。
(1)本発明は、室外機の内部に配置された圧縮機を覆う被覆部材を備えている防音装置であって、
前記圧縮機は円筒形状の密閉容器を有しており、
前記被覆部材は板金製であり、前記密閉容器の外形に沿った円筒形状に形成されており、
前記被覆部材には、前記密閉容器の側面に設けられた電気配線用のターミナル部を外部に露出するための窓が形成され、
前記窓を開閉可能に閉鎖する蓋体をさらに備えていることを特徴とする。
本発明の防音装置は、圧縮機の密閉容器を覆う被覆部材が板金製とされているので、高い防音性能を得ることができる。しかも、被覆部材が密閉容器の外形に沿った円筒形状に形成されているので、当該被覆部材が直方体形状に形成されている場合に比べて被覆部材を小型化することができ、室外機内における被覆部材の占めるスペースを小さくし、室外機内の機器の配置の自由度を高めることができる。また、室外機内における熱交換用の空気の流通空間に圧縮機が配置されている場合、被覆部材は、室外機内の空気の流れを乱すことが少なくなり、通風抵抗や風切り音の発生等を低減することができる。
(2)前記被覆部材には、前記密閉容器の側面に設けられた電気配線用のターミナル部を外部に露出するための窓が形成され、当該防音装置は、前記窓を開閉可能に閉鎖する蓋体をさらに備えているので、蓋体を開くことによってターミナル部に対する電気配線の接続等の作業を容易に行うことができ、蓋体を閉じることによって窓からの運転音の漏れを防止することができる。
(3)前記蓋体は、内部空間を有する箱形状に形成されていることが好ましい。
圧縮機のターミナル部は、密閉容器の側面から突出している場合があり、このターミナル部を含む範囲で密閉容器を被覆部材によって覆うと、当該被覆部材の直径が大きくなり、室外機内の通風抵抗を高めてしまう。上記のように、内部空間を有する箱形状に蓋体を形成すると、ターミナル部を蓋体の内部空間に収めることができるので、窓からターミナル部を突出させるように被覆部材を形成することができ、被覆部材を可及的に小さい直径で形成し、より小型化が可能になるとともに、室外機内の通風抵抗や風切り音の発生等をより低減することが可能となる。
(4)前記窓は、前記密閉容器の側面に接続された冷媒配管を通過させるために用いられることが好ましい。
一般に、圧縮機の密閉容器には、冷媒を吸入又は吐出させるための冷媒配管が接続されているため、密閉容器を覆う被覆部材には冷媒配管を貫通させるための孔等を形成する必要がある。そのため、上記のように被覆部材にターミナル部を露出させるための窓が形成されている場合には、この窓を利用して被覆部材に冷媒配管を貫通(通過)させることで、新たな孔等を形成する必要がなくなり、被覆部材の加工を少なくすることができる。
(5)前記蓋体は、前記被覆部材に揺動可能に連結された第1の蓋部と、この第1の蓋部の先端部に揺動可能に連結された第2の蓋部とを備えており、この第2の蓋部のみを揺動させて前記窓の一部を開放する態様と、前記第1の蓋部及び前記第2の蓋部を揺動させて前記窓の全部を開放する態様との、2つの態様で前記窓を開放可能であることが好ましい。
この構成によれば、必要に応じて窓の一部又は全部を開放することができるので、例えば、窓における利用頻度が高い部分を第2の蓋部によって閉じることにより、蓋体全体を開く頻度を少なくし、第2の蓋部のみを小さい開閉スペース(揺動スペース)で開閉させることができる。
(6)前記蓋体は、前記被覆部材に揺動可能に連結された第1の蓋部と、この第1の蓋部の先端部に揺動可能に連結されかつ前記ターミナル部を覆う第2の蓋部とを備えており、前記第1の蓋部、又は前記第1の蓋部と前記第2の蓋部との境界には、前記冷媒配管を挿通させる挿通口が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第2の蓋部のみを開くことでターミナル部を露出させ、ターミナル部に対する電気配線の接続等の作業を容易に行うことができる。第1の蓋部は、例えば圧縮機に対して防音装置を装着するときや冷媒配管を接続するときなど、室外機の組立時に開ければよく、組立後は第2の蓋部のみを開け、ターミナル部に対する作業を行えばよい。冷媒配管は、第1の蓋部、又は第1の蓋部及び第2の蓋部の境界に設けられた挿通口に挿通されるので、第2の蓋部の開閉の邪魔になることもない。
(7)前記被覆部材は、水平方向に分割可能な複数の分割体によって構成されていることが好ましい。
このような構成によって、室外機内の狭い空間に設けられた圧縮機に対して被覆部材を装着したり、取り外したりする作業を容易に行うことができる。
本発明に圧縮機の防音装置よれば、防音性能を高めることができるとともに、被覆部材を小型化することができる。また、室外機内における熱交換用の空気の流通空間に圧縮機が配置される場合には、被覆部材に起因する空気流の乱れを可及的に抑制することができる。
本発明の防音装置を含む空気調和装置の冷媒回路を示す模式図である。 空気調和装置における室外機の外観及び一部の内部を示す斜視図である。 空気調和装置における室外機の内部の平面図である。 本発明の一実施の形態に係る防音装置の正面図である。 防音装置の平面図である。 防音装置の一部断面平面図である。 防音装置における蓋体の第1の蓋部を開放した状態を示す平面図である。 防音装置における蓋体の第1及び第2の蓋部を開放した状態を示す平面図である。
図1は、本発明の防音装置を含む空気調和装置の冷媒回路を示す模式図である。
空気調和装置1は、例えばビル用のマルチタイプの空気調和装置であり、1つ又は複数の室外機2に対して複数の室内機3が並列に接続され、これらの間で冷媒を流通させることができるように、冷媒回路10が形成されている。
室外機2には、圧縮機11、四路切換弁12、室外熱交換器13、室外膨張弁14、アキュムレータ20、オイルセパレータ21等が設けられ、これらは冷媒配管によって接続されている。また、室外機2内には送風ファン23が設けられている。室内機3には、室内膨張弁15および室内熱交換器16等が設けられている。四路切換弁12と室内熱交換器16とはガス側冷媒連絡配管17aにより接続され、室外膨張弁14と室内膨張弁15とは液側冷媒連絡配管17bにより接続されている。室外機2の内部冷媒回路の端末部には、ガス側閉鎖弁18と液側閉鎖弁19とが設けられている。ガス側閉鎖弁18は四路切換弁12側に配置されており、液側閉鎖弁19は室外膨張弁14側に配置されている。ガス側閉鎖弁18にはガス側冷媒連絡配管17aが接続され、液側閉鎖弁19には液側冷媒連絡配管17bが接続される。
上記構成の空気調和装置1において、冷房運転を行う場合には、四路切換弁12が図1において実線で示す状態に保持される。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス状冷媒は、オイルセパレータ21及び四路切換弁12を経て室外熱交換器13に流入し、送風ファン23の作動により室外空気と熱交換して凝縮・液化する。液化した冷媒は、全開状態の室外膨張弁14を通過し、液側冷媒連絡配管17bを通って各室内機3に流入する。室内機3において、冷媒は、室内膨張弁15で所定の低圧に減圧され、さらに室内熱交換器16で室内空気と熱交換して蒸発する。そして、冷媒の蒸発によって冷却された室内空気は、図示しない室内ファンによって室内に吹き出され、当該室内を冷房する。また、室内熱交換器16で蒸発して気化した冷媒は、ガス側冷媒連絡配管17aを通って室外機2に戻り、四路切換弁12及びアキュムレータ20を経て圧縮機11に吸い込まれる。
他方、暖房運転を行う場合には、四路切換弁12が図1において破線で示す状態に保持される。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス状冷媒は、オイルセパレータ21及び四路切換弁12を経て各室内機3の室内熱交換器16に流入し、室内空気と熱交換して凝縮・液化する。冷媒の凝縮によって加熱された室内空気は、室内ファンによって室内に吹き出され、当該室内を暖房する。室内熱交換器16において液化した冷媒は、全開状態の室内膨張弁15から液側冷媒連絡配管17bを通って室外機2に戻る。室外機2に戻った冷媒は、室外膨張弁14で所定の低圧に減圧され、さらに室外熱交換器13で室外空気と熱交換して蒸発する。そして、室外熱交換器13で蒸発して気化した冷媒は、四路切換弁12及びアキュムレータ20を経て圧縮機11に吸い込まれる。
図2は、空気調和装置における室外機の外観及び一部の内部を示す斜視図、図3は、室外機の内部の平面図である。
本実施の形態における室外機2は、所謂、上吹き出しタイプの室外機であり、室外機本体(ケーシング)5と、この室外機本体5に内蔵された室外熱交換器13、圧縮機11、四路切換弁12、アキュムレータ20、オイルセパレータ21等の冷媒回路10(図1参照)を構成する機器と、室外機本体5の上部に設けられた送風ファン23等を備えている。なお、図1においては、室外機本体5に内蔵された機器のうち、室外熱交換器13及び圧縮機11のみを示し、他を省略している。
そして、室外機2は、送風ファン23の駆動によって室外機本体5の側面から空気を吸い込み、室外熱交換器13との間で熱交換を行った後に室外機本体5の上部から上方へ空気を吹き出すように構成されている。したがって、室外機2の内部には、室外熱交換器13を流れる冷媒との間で熱交換を行う空気が流通する。
室外機本体5は、略直方体形状に形成されており、底フレーム26、支柱27、下側面パネル29、上側面パネル25、天板24等を有している。底フレーム26は、平面視で四角形状に形成されている。また、底フレーム26の前後の2辺には、地面に接地する脚部26aが設けられている。支柱27は、断面形状が略L字状で上下方向に長い長尺部材からなり、底フレーム26の4隅にボルト(図示省略)によって取り付けられている。
図2に示されるように、天板24は、底フレーム26と略同一の平面視で四角形状に形成され、天板24の四隅には、各支柱27の上端がボルト等の連結具によって連結されている。天板24には、略四角形状の通風口24aが形成されており、この通風口24aには異物の侵入を防止するための網体24bが設けられている。
室外機本体5の上部には、送風ファン23と、この送風ファン23の外周部を囲うベルマウス30が設けられている。送風ファン23及びベルマウス30の周囲は上側面パネル25によって覆われ、外部に露出しないように構成されている。
図3に示されるように、室外機本体5の底フレーム26の上面には、室外熱交換器13、圧縮機11、アキュムレータ20、オイルセパレータ21、四路切換弁12等の機器が搭載されている。室外熱交換器13は、クロスフィンコイル式であり、アルミニウム製の多数のフィンを伝熱管が水平に貫通し、伝熱管を流れる冷媒と室外熱交換器13を流通する空気との間で熱交換を行うように構成されている。
室外熱交換器13は、室外機本体5の1つの角部(左前側の角部)5Aを除く範囲で4つの側面に対向(対応)し、かつ4つの側面に沿って略四角形状に屈曲されている。具体的に、室外熱交換器13は、室外機本体5の前側の側面(前面)に沿う前熱交換部32と、右側の側面に沿う右熱交換部33と、後側の側面(後面)に沿う後熱交換部34と、左側の側面に沿う左熱交換部35とを有している。そして、前熱交換部32と右熱交換部33との間、右熱交換部33と後熱交換部34との間、及び後熱交換部34と左熱交換部35との間が略90度に屈曲されている。なお、室外熱交換器13の各熱交換部32〜35は、室外機本体5の側面に対して必ずしも平行に対向していなくてもよく、傾斜した状態で対向していてもよい。
前熱交換部32の左側端部(室外熱交換器13における一の側端部)32aと、左熱交換部35の前側端部(同他の側端部)35aとの間は、開口部36とされている。本実施の形態では、開口部36が、左前側に配置された支柱27によって2つに分けられており、以下の説明においては、室外機2の前面に配置された開口部36を前開口部36Aといい、左側面に配置された開口部36を左開口部36Bという。
また、室外機本体5は、室外熱交換器13の一の側端部32aと支柱27との間、及びこの支柱27と室外熱交換器13の他の側端部35aとの間に、それぞれ下側面パネル29を着脱可能に備えており(図2参照)、この下側面パネル29によって前開口部36A及び左開口部36Bがそれぞれ閉鎖されている。なお、図示はしていないが、室外機本体5の側面における室外熱交換器13が配置された部分には、空気の流通が可能な格子状の枠やパネルが取り付けられていてもよい。
図3に示されるように、閉鎖弁18,19は、室外機本体5の前開口部36Aに向くように取付台37を介して支持されている。圧縮機11は、前開口部36Aの右側寄りに配置され、前開口部36Aを介して前方から略全体を視認できる位置に配置される。また、圧縮機11は、室外機本体5に組み付けるときに前開口部36Aを介して室外機本体5内に装入される。底フレーム26上のアキュムレータ20やオイルセパレータ21は室外機本体5内の後部側に配置されている。
図4は、本発明の一実施の形態に係る防音装置の正面図、図5は、防音装置の平面図、図6は、防音装置の一部断面平面図である。
本実施の形態の圧縮機11は、上下方向の軸心を有する円筒形状に形成された密閉容器41と、この密閉容器41の下端部に設けられた脚部42とを有している。密閉容器41の内部には、冷媒を圧縮するための圧縮機構と、この圧縮機構を駆動する駆動モータとが内蔵されている(いずれも図示省略)。脚部42は、平面視において密閉容器41から水平方向に突出し、ボルト43によって底フレーム26上に固定される。
密閉容器41の上面には、冷媒吸入側の冷媒配管44を接続するための接続用冷媒配管45が上方へ向けて突設されている。また、密閉容器41の側面、より具体的には密閉容器41の左寄りの側面には、冷媒吐出側の冷媒配管46を接続するための接続用冷媒配管47が設けられている。この接続用冷媒配管47は、密閉容器41の側面から下方に延びるとともに、略U字状に折り返され、冷媒配管46を接続させる端部47aが上方に向けて設けられている。
また、密閉容器41の前面には、略直方体のボックス形状に形成されたターミナル部48が設けられている。このターミナル部48内には、電気配線を接続するための端子(図示省略)が設けられている。ターミナル部48に接続された電気配線49は、図4に示されるようにターミナル部48から下方に引き出される。
圧縮機11には、運転音の漏れを防止するための防音装置50が設けられている。この防音装置50は、板金製の被覆部材51を備え、この被覆部材51は、密閉容器41の外形に沿って円筒形状に形成されている。より具体的に、被覆部材51は、密閉容器41の側面を覆う円筒形状の側面部52と、密閉容器41の上面を覆う円板状の上面部53とを備えている。被覆部材51の側面部52の下端縁には、脚部42を突出させるための切り欠き54が形成されている。
また、被覆部材51は、前後に2分割されている。具体的に、被覆部材51は、図5に示されるように、前側の分割体51Aと後側の分割体51Bとからなっている。前後の分割体51A,51Bは、平面視で半円形状に形成されている。そして、前後の分割体51A,51Bは、直線状の端縁を互いに突き合わせてボルト等によって連結することで、一体化されている。
図4及び図6に示されるように、被覆部材51の前面(前側の分割体51Aの側面)には、略四角形状の窓55が形成されている。圧縮機11のターミナル部48は、窓55を介して被覆部材51から前方へ突出している。また、窓55は、接続用冷媒配管47に及ぶ範囲で設けられ、この接続用冷媒配管47も窓55を介して被覆部材51から突出している。そして、被覆部材51には、窓55を閉鎖するための蓋体60が設けられている。
本実施の形態の蓋体60は、上下方向の軸心周りに揺動開閉する開閉扉型とされている。また、蓋体60は、前面部60a、左右の側面部60b,60c、上面部60d、下面部60e、及び背面部60fを有し、内部空間を有する箱型に形成されている。上面部60d及び下面部60eは、平面視で略L字形状に形成されており、左側面部60bの面積が右側面部60cの面積よりも広く形成されている。そして、蓋体60は、窓55から突出したターミナル部48及び接続用冷媒配管47をその内部空間に収めた状態で覆っている。
この蓋体60は、図4に示されるように、その上面部60d及び下面部60eに設けられた固定片60d1,60e1が被覆部材51における窓55の周縁部にボルト等によって着脱可能に固定される。
蓋体60は、第1の蓋部61と第2の蓋部62とから構成されている。第1の蓋部61は、窓55の左端縁の近傍において上下方向の第1の支軸63を介して揺動可能に設けられている。第2の蓋部62は、第1の蓋部61の先端に対して上下方向の第2の支軸64を介して揺動可能に設けられている。そして、図7に示されるように、第1の蓋部61を閉鎖したまま第2の支軸64を支点に第2の蓋部62を前方へ揺動させることで、窓55の一部(右側)を開放することができ、さらに、図8に示されるように、第1の蓋部61を第1の支軸63を支点に左方向へ揺動させることで、窓55の全体を開放することができる。
図7に示されるように、第2の蓋部62を揺動させて窓55の一部を開くと、ターミナル部48が外部に露出される。したがって、ターミナル部48に対する電気配線作業等を容易に行うことが可能となる。
図5に示されるように、蓋体60の上面部60dには、接続用冷媒配管47に接続された冷媒配管46を上下方向に貫通させるための挿通口71が形成されている。この挿通口71は、第1の蓋部61と第2の蓋部62との境界に設けられており、そのために第1の蓋部61と第2の蓋部62とには挿通口71を構成する半円弧状の凹部がそれぞれ形成されている。そして、図7に示されるように、第2の蓋部62を前方へ揺動させることによって挿通口71を開放することができ、さらに、図8に示されるように、第1の蓋部61を左方向へ揺動させることによって接続用冷媒配管47全体を露出させることができる。
したがって、接続用冷媒配管47に冷媒配管46を接続する際には、第1,第2の蓋部61,62の双方を完全に開放することで作業を容易に行うことができる。また、一旦、接続用冷媒配管47に冷媒配管46を接続したあとは、再度、第1の蓋部61を開く必要はほとんどなく、ターミナル部48に対する作業を行うときだけ第2の蓋部62を開けばよい。したがって、ターミナル部48に対する作業を行う場合にはより小さいスペースで蓋体60を開放することができ、蓋体60とその周囲の部品との接触を防止することができる。また、挿通口71は、第1の蓋部61と第2の蓋部62との境界に設けられているので、この挿通口71に挿通された冷媒配管47が第2の蓋部62の開閉の邪魔になることもない。
図5に示されるように、密閉容器41の上面から突出する接続用冷媒配管45は、被覆部材51の上面部に形成された挿通口72を介して突出している。この挿通口72は、前側の分割体51Aと後側の分割体51Bとの境界部に形成されている。したがって、前側の分割体51Aと後側の分割体51Bとの突き合わせ端面には、挿通口72を構成する半円弧状の凹部がそれぞれ形成されている。
また、ターミナル部48の下面から突出する電気配線49は、蓋体60の下面部60eに形成された切り欠き60e2を介して蓋体60の外部へ引き出されている。
なお、図5において、挿通口71,72と冷媒配管46又は接続用冷媒配管45との間や、切り欠き60e2と電気配線49との間に形成される隙間には、フェルトやゴム等の防音材(図示省略)が適宜挿入され、当該隙間からの圧縮機11の運転音の漏れが防止される。
以上に説明した防音装置50は、圧縮機11の密閉容器41を覆う被覆部材51が板金製であるので、フェルト等の防音材を圧縮機11に巻き付ける場合に比べて高い防音性能を得ることができる。
また、被覆部材51は、圧縮機の密閉容器41の外形に沿った円筒形状に形成されているので、直方体形状に形成される場合に比べて小型化することができる。そのため、室外機2内に占める被覆部材51の配置スペースを可及的に小さくすることができ、室外機2内の機器の配置の自由度を高めることができる。さらに、被覆部材51は、室外機2内の空気の流れを乱すことが少なくなり、通風抵抗や風切り音の発生等を低減することができる。
被覆部材51には、電気配線用のターミナル部48を外部に露出するための窓55が形成され、窓55が蓋体60によって開閉可能に閉鎖されているので、蓋体60を開くことによってターミナル部48に対する電気配線の接続等の作業を容易に行うことができ、蓋体60を閉じることによって窓55からの運転音の漏れを防止することができる。
蓋体60は、内部空間を有する箱形状に形成されているので、圧縮機11のターミナル部48や接続用冷媒配管47を窓55から突出させた状態でこれらを覆うことができる。そのため、被覆部材51を密閉容器41の外面に近づけて可及的に小さく(細く)形成することが可能となり、この被覆部材51による室外機2内の通風抵抗や風切り音の発生をより低減することが可能となる。
また、被覆部材51は、前後の分割体51A,51Bから構成され、これらを一つずつ密閉容器41の周りに装着したり、密閉容器41から取り外したりすることができるので、室外機本体5内の狭い空間であっても密閉容器41に対する被覆部材51の装着作業、取り外し作業を容易に行うことができる。
本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施の形態の室外機2は、1台の圧縮機11を備えていたが、2台以上の圧縮機11を備えていてもよい。この場合、複数の圧縮機11のそれぞれに対して本発明の防音装置50を装着すればよい。また、防音装置50における被覆部材51の内面や蓋体60の内面には、フェルト等の防音材を設けてもよい。
上記実施の形態において、蓋体60に形成された挿通口71には、接続用冷媒配管47に接続された冷媒配管46が挿通されているが、接続用冷媒配管47を上方に延長して挿通口71に挿通してもよい。また、挿通口71が形成される位置は、第1の蓋部61と第2の蓋部62との境界に限らず、第1,第2の蓋部61,62の開閉を妨げない位置であれば特に限定されるものではない。例えば、第1の蓋部61の上面部60dにおける被覆部材51との当接部に切り欠き状の挿通口71を形成してもよい。
また、上記実施の形態において、蓋体60は、平面と角部とを有する方形状(角形状)の箱形状に形成されていたが、曲面により構成された箱形状に形成されていてもよい。
本発明の防音装置50(被覆部材51)は、上記実施の形態のように、室外機2における熱交換用の空気の流通空間に配置された圧縮機11に対して適用するに限らず、当該空気が流通しない空間、例えば、室外機内で区画壁によって区画された機械室内に配置された圧縮機に対しても適用することができる。
1 空気調和装置
2 室外機
5 室外機本体
11 圧縮機
41 密閉容器
46 冷媒配管
48 ターミナル部
51 被覆部材
55 窓
60 蓋体
61 第1の蓋部
62 第2の蓋部

Claims (6)

  1. 室外機(2)の内部に配置された圧縮機(11)を覆う被覆部材(51)を備えている防音装置であって、
    前記圧縮機(11)は円筒形状の密閉容器(41)を有しており、
    前記被覆部材(51)は板金製であり、前記密閉容器(41)の外形に沿った円筒形状に形成されており、
    前記被覆部材(51)には、前記密閉容器(41)の側面に設けられた電気配線用のターミナル部(48)を外部に露出するための窓(55)が形成され、
    前記窓(55)を開閉可能に閉鎖する蓋体(60)をさらに備えていることを特徴とする圧縮機の防音装置。
  2. 前記蓋体(60)が、内部空間を有する箱形状に形成されている、請求項1に記載の圧縮機の防音装置。
  3. 前記窓(55)が、前記密閉容器(41)の側面に接続された冷媒配管(46、47)を通過させるために用いられる、請求項又はに記載の圧縮機の防音装置。
  4. 前記蓋体(60)が、前記被覆部材(51)に揺動可能に連結された第1の蓋部(61)と、この第1の蓋部(61)の先端部に揺動可能に連結された第2の蓋部(62)とを備えており、この第2の蓋部(62)のみを揺動させて前記窓(55)の一部を開放する態様と、前記第1の蓋部(61)及び前記第2の蓋部(62)を揺動させて前記窓(55)の全部を開放する態様との、2つの態様で前記窓(55)を開放可能である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮機の防音装置。
  5. 前記蓋体(60)が、前記被覆部材(51)に揺動可能に連結された第1の蓋部(61)と、この第1の蓋部(61)の先端部に揺動可能に連結されかつ前記ターミナル部(48)を覆う第2の蓋部(62)とを備えており、
    前記第1の蓋部(61)、又は前記第1の蓋部(61)と前記第2の蓋部(62)との境界には、前記冷媒配管(46,47)を挿通させる挿通口(71)が形成されている、請求項に記載の圧縮機の防音装置。
  6. 前記被覆部材(51)が水平方向に分割可能な複数の分割体(51A,51B)によって構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の圧縮機の防音装置。
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