JP5857668B2 - 容器用口栓 - Google Patents
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Description
この方法は、閉鎖時に、キャップ基部体の開口部内縁と中蓋の外周縁との間に設けられた薄肉部が場合によるとねじ込み際、薄肉部もしくはその破片等が、キャップ基部体の開口部内縁と中蓋の外周縁の間にはさまったり、それが異物として、内容物に入り込む恐れがある。又、開封は非常に力が要り、容易に中蓋を開けにくい問題も発生する。この閉鎖時と開口時の状態は、個別管理が確実に行いがたく、品質管理しにくいものであり、多くのトラブルが発生しやすい。
そして、キャップが完全に開かない状態で、開封することで、内容物の液が跳ねる問題が最小限に抑えられるようにすることが本発明の第2の課題である。
スパウトリングを引かないで開封し、小口径の小さなスパウトリングの時でも、引っ張る為の指を入れ難い問題も発生しないようにする事が本発明の第3の課題である。
次に、外装のシュリンクフィルムなどを使用せずに、改ざん防止が出来、改ざん防止が必要な場合には、ピールバンドを付与できる事が本発明の第4の課題である。
注出用口閉鎖部の柱とキャップ天面部とが係合する機構が、柱の先端をT字形とし、天面部の係合部として上記T字形の両側より引っ掛けるJ字形のフックを設けたことを特徴とした容器用口栓である。
注出用口閉鎖部の柱とキャップ天面部とが係合する機構が、柱の先端をほぞ形状とし、天面部の係合部として上記ほぞ形状に嵌合する蟻溝形状のフックを設けたことを特徴とした容器用口栓である。
そして、キャップが完全に開かない状態で、開封することで、内容物の液が跳ねる問題が最小限に抑えられるようにすることができる。
また、スパウトリングを引かないで開封できるので、小径の場合の小さなスパウトリングの時でも、引っ張る為の指を入れ難い問題も発生しないで開封できる。
さらに、外装のシュリンクフィルムなどを使用せずに、改ざん防止が出来、改ざん防止が必要な場合には、ピールバンドを付与できる。
本発明は、紙をベースにした容器が主に使われるが、その場合、紙の内面又は内・外面にポリエチレンなどの融着可能なプラスチック樹脂層を設けたシートを使用した容器を用いる。もちろん、酸素などに対するガスバリア性や、水分の透過を抑える為に、アルミニウムなどの金属層や酸化珪素などのガラス薄膜などを含有した多層構成であってもかまわないし、紙を使用しないで、プラスチックシートをベースにしてもかまわない。
口栓は、口元2とキャップ1で構成され、口元2は容器本体3と融着し、キャップ1は口元2と嵌合している。
キャップ1の材質は、ポリプロピレンのように、成形で結晶性の分子が並びやすい材料が好ましい。ポリエチレンで変性したポリプロピレンのブロック型が好ましいが、ランダム型
のポリプロピレンでもかまわない。以上のようにキャップの材質は、基本的には口元2と異なった材質を選択する。
キャップ固定部11は、内面に口元の外周にある嵌合リブ24と嵌合するリブ16を有していて、キャップを開けた時に、口元にキャップを固定し、脱落するのを防止する役目を負っている。
この口元は、融着片23と容器本体3とを融着させる為、熱融着可能なポリエチレンなどで製造する。また、口元2と注出用口閉鎖部4は一体で成形される。この口元2と注出用口閉鎖部4は薄肉脆弱線43でつながっている。薄肉脆弱線43は薄肉であるが、内容物の液体が漏れ出ないように、密封性が求められる。そこで、樹脂流れでピンホールが出来ない様にゲートは注出用口閉鎖部4の中に設ける必要がある。
元から嵌合部を外す為にキャップを持ち上げる鍔18を有する。インナーリング13とコンタクトリング15は、それぞれ口元と一定の圧力をかけて嵌合し、内容液が漏れ出ることを防止する。
図3の状態から、封緘バンド5を外し、キャップ天面12の鍔18を引き上げることで、注出用口閉鎖部4は開口するが、開口開始時状態では、インナーリング13などで口元の先端が開放しない状態で、開口できるので、内容物の漏れなどが起きにくい。
なお、インナーリング13とキャップ内爪14が独立して図示しているが、液漏れに問題ない程度に嵌合調整でれば、一体にしてもかまわない。
開口に際して除去した注出用口閉鎖部4は、手で取り外すなどして使用する。
キャップ内爪14の向きは、内側を向いている点も、第1の実施形態と違っている。
この第2の実施形態は、第1の実施形態に比べ、小さな力で注出用口閉鎖部4周囲の薄肉脆弱線43が破断して、開口する特徴がある。金型上では、キャップ内爪14の外側の部品の肉が付けにくいので、駒を分けて独立させ、倒れピン方式で突き出し後、アンダーカットを逃がすか、キャビティとコアを逆にして、多段突き出しするなどの対応をとる。
開口に際して除去した注出用口閉鎖部4は、手で取り外すなどして使用する。
第1の実施例は上記嵌合になるが、第2の実施例の場合は、キャップ内爪141の向きが内側になり、嵌合部421の位置が180度回転する。
このキャップ内爪14の形状や嵌合部42の形状は、上記T字形とJ字形の組み合わせや、ほぞ形状、蟻溝形状の組み合わせに限ることは無く、単純に輪と嵌合楔の組み合わせや、楔同士の組み合わせなどでも可能である。
この為、高齢者や子供など、力の小さな人でも容易に開口できる。とかく、小さな口元のプルトップ方式の場合、指がプルリングの中に入れにくくて、大人でも開口しにくい問題があったが、この問題も解消された。
また、本発明は、口元、キャップそれぞれが単純な射出成形で成形できるので、製造ラインが単純で、コスト面でもメリットが大きい。
11・・・・・キャップ固定部
12・・・・・キャップ天面
13・・・・・インナーリング
14・・・・・キャップ内爪
141・・・・J字形のフック
142・・・・蟻溝形状を有するフック
15・・・・・コンタクトリング
16・・・・・リブ
17・・・・・嵌合突起
18・・・・・鍔
2・・・・・・口元
21・・・・・注出口
22・・・・・注出口開口部
23・・・・・融着片
24・・・・・嵌合リブ
3・・・・・・容器本体
31・・・・・キャップ装着面
32・・・・・胴部
4・・・・・・注出用口閉鎖部
41・・・・・柱
42・・・・・嵌合部
421・・・・T字形状嵌合部
422・・・・ほぞ形状嵌合部
43・・・・・薄肉脆弱線
44・・・・・スパウトリング
45・・・・・環状切込み
5・・・・・・封緘バンド
51・・・・・薄肉部
52・・・・・薄肉部
6・・・・・・ヒンジ
Claims (3)
- 円筒形状の注出口とその一端に容器本体の注出用口の周囲に溶着する周縁部とを設けた口元と、固定部とヒンジで繋がった天面部とからなり口元の注出口の他端に嵌合するキャップと、からなる容器用口栓であって、口元は、円筒形状の注出口の下部に注出口と薄肉脆弱線で繋がり、容器本体の注出口開口部を閉鎖する注出用口閉鎖部と、注出用口閉鎖部の閉鎖面にほぼ垂直方向に連設された柱と、で設けられ、キャップは天面部に柱と係合する機構を有し、キャップを開口すると、薄肉脆弱線が破断され、注出用口閉鎖部が開口する構造であり、
注出用口閉鎖部の柱とキャップ天面部とが係合する機構が、柱の先端をT字形とし、天面部の係合部として上記T字形の両側より引っ掛けるJ字形のフックを設けたことを特徴とした容器用口栓。 - 円筒形状の注出口とその一端に容器本体の注出用口の周囲に溶着する周縁部とを設けた口元と、固定部とヒンジで繋がった天面部とからなり口元の注出口の他端に嵌合するキャップと、からなる容器用口栓であって、口元は、円筒形状の注出口の下部に注出口と薄肉脆弱線で繋がり、容器本体の注出口開口部を閉鎖する注出用口閉鎖部と、注出用口閉鎖部の閉鎖面にほぼ垂直方向に連設された柱と、で設けられ、キャップは天面部に柱と係合する機構を有し、キャップを開口すると、薄肉脆弱線が破断され、注出用口閉鎖部が開口する構造であり、
注出用口閉鎖部の柱とキャップ天面部とが係合する機構が、柱の先端をほぞ形状とし、天面部の係合部として上記ほぞ形状に嵌合する蟻溝形状のフックを設けたことを特徴とした容器用口栓。 - キャップの天面部内側に、注出口と嵌合するインナーリングを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の容器用口栓。
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