JP5857517B2 - 光増幅装置 - Google Patents
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Description
長の外部雑音光(例えば1.48μm帯の励起光)が第2の光アイソレータで遮断される。これにより、レーザ光の反射戻り光および外部雑音光による半導体レーザ素子への影響(半導体レーザ素子内部のレーザ発振の擾乱等)を抑えることができる。
図3は、本発明による光増幅装置の一実施形態における全体構成を示す平面図である。
図3において、本実施形態の光増幅装置1は、例えば、複数の光学部品を収容するパッケージ11と、パッケージ11の一端に接続され、光増幅の対象となる信号光Lsをパッケージ11の内部に導く入力光ファイバ12と、パッケージ11の他端に接続され、パッケージ11内の光学系で増幅された信号光Lsが出力される出力光ファイバ13と、を備える。
アイソレーションの波長特性を有している。具体的に、第2光アイソレータ15におけるアイソレーションの波長特性I2は、アイソレーションの値が最小になるピーク波長λ2が、光増幅装置1の利得帯域GB内に含まれ、かつ、前述した第1光アイソレータ15のピーク波長λ1とは異なる(λ1≠λ2)ように設定されている。図4の例では、利得帯域GB内の短波長側にピーク波長λ1が設定され、長波長側にピーク波長λ2が設定されている。上記第2光アイソレータ17のアイソレーション帯域IB2は、前述した第1光アイソレータ15のアイソレーション帯域IB1と同様に、光増幅装置1の利得帯域GBよりも狭くなっている。しかし、第1および第2光アイソレータ15,17の各ピーク波長λ1,λ2を、光増幅装置1の利得帯域GBに応じて適切に設定することにより、第1および第2光アイソレータ15,17を組み合わせて得られるアイソレーションの波長特性は図4の太実線I12に示すような形状となり、当該アイソレーション帯域IB12はSOA素子24の利得帯域GBよりも広くなる。なお、上記第2光アイソレータ17についても、後で詳しく説明する偏光無依存型の構成のものを適用するのが好ましい。
M=G・{(I1・r1)・(I2・r2)}1/2 …(1)
そして、上記性能評価値Mが利得帯域GBに亘って所要の値(例えば−15〜−20dB)を満たすようになる、第1および第2光アイソレータ15,17の各ピーク波長λ1,λ2の設定を、個々の光アイソレータ15,17についての特性データを用いて計算等により求めることが可能である。
上記のような構成の光増幅装置1では、入力光ファイバ12からパッケージ11の内部に導かれた信号光Lsが、第1入力レンズ14でコリメートされた後に、第1光アイソレータ15に与えられる。第1光アイソレータ15では、第1入力レンズ14からの信号光Lsが透過されて光増幅ユニット16に送られる。
。このとき、上記光コネクタの接続端面や光伝送路上に存在する反射点において信号光Lsの一部が反射され、該反射光が光増幅装置1に戻される。この反射戻り光Lrは、出力光ファイバ13内からパッケージ11の内部に導かれ、パッケージ11内の光学系を信号光Lsとは逆方向に伝播することになる。
図6は、上記偏光無依存型光アイソレータの構成例を示す斜視図である。この光アイソレータ30は、複屈折結晶を用いた1組のクサビ板31,32と、該各クサビ板31,32の間に配置されたファラデー回転子33と、を含む。各クサビ板31,32は、クサビ形の斜めに傾いた面の傾斜角が互いに同じ角度となるように複屈折結晶が成形されており、各々の光学軸A1,A2が相対的に45度回転した状態で、ファラデー回転子33を挟んで対称に配置されている。図6の例では、各光学軸A1,A2が垂直方向を基準に±22.5度傾けられている。ファラデー回転子33は、入射される光の偏光面を45度回転させて出射する光学特性を有する。
まず、図7上段の順方向について、光アイソレータ30の左方に位置する光ファイバ41から出射した順方向の光は、レンズ42でコリメートされた後に、光アイソレータ30のクサビ板31に入射する。該クサビ板31では、順方向の入射光が屈折して常光Oと異常光Eに分離される。該常光Oおよび異常光Eの進行方向は僅かな角度だけ異なる。クサビ板31を通過した常光Oおよび異常光Eは、ファラデー回転子33により偏光面が45度だけそれぞれ回転された後に、クサビ板32に入射して屈折する。このとき、クサビ板31において常光Oおよび異常光Eであった各偏光は、クサビ板32においてもそれぞれ
常光Oおよび異常光Eとなるため、クサビ板31で受けた屈折がクサビ板32で打ち消されるようになる。その結果、クサビ板32を通過した常光Oおよび異常光Eの進行方向は平行になり、当該各偏光は光アイソレータ30の右方に位置するレンズ43で集光されて、光ファイバ44の端面に結合される。
かし、第1光アイソレータ15の光学軸A2の方向に対して、第2光アイソレータ17の光学軸A1’の方向が90度回転されているため、上記第1光アイソレータ15でのPMDが、第2光アイソレータ17で受けるPMDにより相殺される。
前記入力光ファイバからの信号光が一端に与えられ、該信号光を光増幅媒体に導き、該光増幅媒体で増幅した前記信号光を他端から前記出力光ファイバに出力する光学系と、を備えた光増幅装置であって、
前記光学系は、前記光増幅媒体を介して配置された第1の光アイソレータおよび第2の光アイソレータを含み、
前記第1および第2の光アイソレータは、前記信号光の進行方向に対して、同一方向に伝播する光を透過し、逆方向に伝播する光を遮断することがそれぞれ可能で、前記逆方向に伝播する光に対するアイソレーションの中心波長が互いに異なることを特徴とする光増幅装置。
前記第1および第2の光アイソレータは、前記逆方向に伝播する光に対するアイソレーションの波長特性について、アイソレーションの値が最小になるピーク波長が前記光増幅媒体の利得帯域内にそれぞれ含まれ、かつ、該各ピーク波長が互いに異なると共に、個々の光アイソレータのアイソレーション帯域が前記光増幅媒体の利得帯域よりも狭いことを特徴とする光増幅装置。
前記第1の光アイソレータは、前記光増幅媒体の利得帯域内の短波長側に前記ピーク波長を有し、
前記第2の光アイソレータは、前記光増幅媒体の利得帯域内の長波長側に前記ピーク波
長を有し、
前記第1および第2の光アイソレータの各ピーク波長は、該第1および第2の光アイソレータの組み合わせにより得られるアイソレーション帯域が前記光増幅媒体の利得帯域よりも広くなるように設定されていることを特徴とする光増幅装置。
前記第1および第2の光アイソレータは、偏光無依存型光アイソレータであることを特徴とする光増幅装置。
前記第1および第2の光アイソレータは、複屈折結晶を用いた1組のクサビ板および該各クサビ板の間に配置されたファラデー回転子をそれぞれ有し、前記第1の光アイソレータの1組のクサビ板のうちの前記第2の光アイソレータ側に位置するクサビ板の光学軸の方向に対して、前記第2の光アイソレータの1組のクサビ板のうちの前記第1の光アイソレータ側に位置するクサビ板の光学軸の方向が90度回転するように、前記第1および第2の光アイソレータの相対的な配置が決められていることを特徴とする光増幅装置。
前記光増幅媒体は、半導体光増幅(SOA)素子であることを特徴とする光増幅装置。
前記光学系は、前記入力光ファイバからの信号光をコリメートする入力レンズと、前記光増幅媒体を有し、前記入力レンズからの信号光が与えられる光増幅ユニットと、該光増幅ユニットから出力される信号光を前記出力光ファイバの端面に結合させる出力レンズと、を含み、前記第1および第2の光アイソレータが、前記入力レンズおよび前記出力レンズの間の信号光の経路上に配置されることを特徴とする光増幅装置。
前記第1の光アイソレータは、前記入力レンズおよび前記光増幅ユニットの間の信号光の経路上に配置され、
前記第2の光アイソレータは、前記光増幅ユニットおよび前記出力レンズの間の信号光の経路上に配置されることを特徴とする光増幅装置。
前記第1および第2の光アイソレータは、前記入力レンズおよび前記光増幅ユニットの間の信号光の経路上に配置されることを特徴とする光増幅装置。
前記第1および第2の光アイソレータは、前記光増幅ユニットおよび前記出力レンズの間の信号光の経路上に配置されることを特徴とする光増幅装置。
前記入力光ファイバからの信号光が一端に与えられ、該信号光を光増幅媒体に導き、該光増幅媒体で増幅した前記信号光を他端から前記出力光ファイバに出力する光学系と、を備えた光増幅装置であって、
前記光学系は、前記信号光の進行方向に対して、同一方向に伝播する光を透過し、逆方向に伝播する光を遮断することが可能な複数の光アイソレータを含み、
前記複数の光アイソレータは、前記逆方向に伝播する光に対するアイソレーションの波長特性について、アイソレーションの値が最小になるピーク波長が前記光増幅媒体の利得帯域内にそれぞれ含まれ、かつ、該各ピーク波長が互いに異なると共に、個々の光アイソ
レータのアイソレーション帯域が前記光増幅媒体の利得帯域よりも狭いことを特徴とする光増幅装置。
11…パッケージ
12…入力光ファイバ
13…出力光ファイバ
14…第1入力レンズ
15…第1光アイソレータ
16…光増幅ユニット
17…第2光アイソレータ
18…第1出力レンズ
19…温度制御デバイス
20…ステム
21…第2入力レンズ
22…キャリア
23…第2出力レンズ
24…SOA素子
25…サーミスタ
30…偏光無依存型光アイソレータ
31,32,31’,32’…クサビ板
33,33’…ファラデー回転子
A1,A2,A1’,A2’…光学軸
GB…利得帯域
IB1,IB2,IB12…アイソレーション帯域
Ls…信号光
Lr…反射戻り光
λ1,λ2…ピーク波長
Claims (7)
- 入力光ファイバおよび出力光ファイバと、
前記入力光ファイバからの信号光が一端に与えられ、該信号光を光増幅媒体に導き、該光増幅媒体で増幅した前記信号光を他端から前記出力光ファイバに出力する光学系と、を備えた光増幅装置であって、
前記光学系は、前記入力光ファイバと前記光増幅媒体との間に単独で設けられた第1の光アイソレータと、前記光増幅媒体と前記出力光ファイバとの間に単独で設けられた第2の光アイソレータと、を含み、
前記第1および第2の光アイソレータは、前記信号光の進行方向に対して、同一方向に伝播する光を透過し、逆方向に伝播する光を遮断することがそれぞれ可能で、前記逆方向に伝播する光に対するアイソレーション帯域に現れるピーク波長である中心波長が互いに異なることを特徴とする光増幅装置。 - 請求項1に記載の光増幅装置であって、
前記第1および第2の光アイソレータは、前記逆方向に伝播する光に対するアイソレーションの波長特性について、アイソレーションの値が最小になるピーク波長が前記光増幅媒体の利得帯域内にそれぞれ含まれ、かつ、該各ピーク波長が互いに異なると共に、個々の光アイソレータのアイソレーション帯域が前記光増幅媒体の利得帯域よりも狭いことを特徴とする光増幅装置。 - 請求項2に記載の光増幅装置であって、
前記第1の光アイソレータは、前記光増幅媒体の利得帯域内の短波長側に前記ピーク波長を有し、
前記第2の光アイソレータは、前記光増幅媒体の利得帯域内の長波長側に前記ピーク波長を有し、
前記第1および第2の光アイソレータの各ピーク波長は、該第1および第2の光アイソレータの組み合わせにより得られるアイソレーション帯域が前記光増幅媒体の利得帯域よりも広くなるように設定されていることを特徴とする光増幅装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の光増幅装置であって、
前記第1および第2の光アイソレータは、偏光無依存型光アイソレータであることを特徴とする光増幅装置。 - 請求項4に記載の光増幅装置であって、
前記第1および第2の光アイソレータは、複屈折結晶を用いた1組のクサビ板および該各クサビ板の間に配置されたファラデー回転子をそれぞれ有し、前記第1の光アイソレータの1組のクサビ板のうちの前記第2の光アイソレータ側に位置するクサビ板の光学軸の方向に対して、前記第2の光アイソレータの1組のクサビ板のうちの前記第1の光アイソレータ側に位置するクサビ板の光学軸の方向が90度回転するように、前記第1および第2の光アイソレータの相対的な配置が決められていることを特徴とする光増幅装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の光増幅装置であって、
前記光増幅媒体は、半導体光増幅(SOA)素子であることを特徴とする光増幅装置。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の光増幅装置であって、
前記光学系は、前記入力光ファイバからの信号光をコリメートする入力レンズと、前記光増幅媒体を有し、前記入力レンズからの信号光が与えられる光増幅ユニットと、該光増幅ユニットから出力される信号光を前記出力光ファイバの端面に結合させる出力レンズと、を含み、前記第1および第2の光アイソレータが、前記入力レンズおよび前記出力レンズの間の信号光の経路上に配置されることを特徴とする光増幅装置。
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