JP5855035B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、固体撮像装置に関する。
近年、固体撮像装置は、画素数の増加や画素の微細化により、画素のダイナミックレンジが低下してきている。固体撮像装置は、被写体のうち輝度が高い部分において、入射光量に対する出力電荷の飽和が生じやすくなっている。かかる出力電荷の飽和に対しては、例えば、出力ゲインの減少、電荷蓄積時間の短縮などの措置が取られることがある。この場合、輝度が高い部分について出力電荷の飽和を低減できる一方、輝度が低い部分において最適な出力を得ることが困難となる。
ハイダイナミックレンジ(high dynamic range;HDR)合成は、通常の撮影に比べて幅広いダイナミックレンジを表現するための撮影技法として知られている。HDR合成の手法として、例えば、水平方向へ画素を並列させてなる水平ラインごとに、電荷蓄積時間や出力ゲインを異ならせるものがある。この手法によると、通常の撮影の場合に対して垂直方向における解像度を実質的に半減させることになるため、解像度の低下が問題となる。
また、HDR合成の他の手法としては、例えば、電荷蓄積時間や出力ゲインを互いに異ならせて取得された二以上の画像を合成するものがある。この手法によると、イメージセンサの出力周期に対して、合成画像のフレームレートに遅れが生じることとなる。このため、特に動画を撮影する場合に、被写体像のブレ(モーションブラー)が生じ易くなることが課題となる。また、複数の画像についてフレームタイミングを同時化させるためのフレームメモリが必要であることから、回路規模の増大によるコストの増加、消費電力の増加が問題となる。
特開平8−340486号公報 特開2011−40926号公報
本発明の一つの実施形態は、それぞれ光感度が異なる複数の小画素を含む小画素群を備える画素構成とし、効果的なハイダイナミックレンジ合成を実施可能とする固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの実施形態によれば、固体撮像装置は、画素アレイ及びハイダイナミックレンジ合成回路を有する。画素アレイは、複数の画素を備える。複数の画素は、水平方向及び垂直方向へ配列されている。画素アレイは、各画素への入射光量に応じた信号電荷を生成する。ハイダイナミックレンジ合成回路は、画素アレイからの画像信号を使用してハイダイナミックレンジ合成を実施する。画素は、小画素群として構成されている、小画素群は、複数の小画素からなる。複数の小画素は、それぞれ信号電荷を読み出し可能である。小画素群は、互いに光感度を異ならせた二以上の小画素を含む。小画素は、開口を備える。二以上の小画素は、開口の面積、電子シャッター時間及びアナログゲインの少なくとも一つを変えることにより、互いの光感度が異なる。ハイダイナミックレンジ合成回路は、有効画素選択部、感度比補正部及び演算処理部を有する。有効画素選択部は、小画素群から、ハイダイナミックレンジ合成における信号値の使用を有効とする1つ又は2以上の小画素を、有効画素として選択する。感度比補正部は、小画素ごとの信号値に対する感度比補正を実施する。感度比補正は、小画素同士における光感度の比に応じた、信号値の補正である。演算処理部は、ハイダイナミックレンジ合成のための演算を実施する。演算処理部は、感度比補正部からの小画素ごとの信号値のうち、有効画素の信号値を、演算に使用する。
第1の実施形態にかかる固体撮像装置の概略構成を示すブロック図。 図1に示す固体撮像装置を備えるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図。 画素アレイ、画素及び小画素について説明する図。 画素アレイに配列されている小画素を示す模式図。 HDR合成回路によるHDR合成について説明する図。 HDR合成回路によるHDR合成について説明する図。 HDR合成回路の構成を示すブロック図。 有効画素の選択のための閾値について説明する図。 有効画素選択部の構成を示すブロック図。 小画素の出力特性とHDR合成とについて説明する図。 第2の実施形態にかかる固体撮像装置に含まれるHDR合成回路の構成を示すブロック図。 小画素の出力特性と、有効画素選択部における有効画素の選択について説明する図。 感度比補正によって生じ得る出力特性のずれについて説明する図。 図13の一部を拡大して示す図。 出力判定部の構成を示すブロック図。 有効判定手段における判定について説明する図。 有効判定手段の構成を示すブロック図。 演算処理部の構成を示すブロック図。 演算処理部の変形例を示すブロック図。 有効判定手段の変形例を示すブロック図。 第3の実施形態にかかる固体撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第3の実施形態にかかる固体撮像装置を備えるデジタルカメラの概略構成を示す図。 撮像領域に設定されている領域を示す図。 第2出力補正部による信号値の補正について説明する図。 第3の実施形態にかかる固体撮像装置の変形例を示すブロック図。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる固体撮像装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す固体撮像装置を備えるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、カメラモジュール2及び後段処理部3を有する。カメラモジュール2は、撮像光学系4及び固体撮像装置5を有する。後段処理部3は、イメージシグナルプロセッサ(image signal processor;ISP)6、記憶部7及び表示部8を有する。カメラモジュール2は、デジタルカメラ1以外に、例えばカメラ付き携帯端末等の電子機器に適用される。
撮像光学系4は、被写体からの光を取り込み、被写体像を結像させる。固体撮像装置5は、被写体像を撮像する。ISP6は、固体撮像装置5での撮像により得られた画像信号の信号処理を実施する。記憶部7は、ISP6での信号処理を経た画像を格納する。記憶部7は、ユーザの操作等に応じて、表示部8へ画像信号を出力する。表示部8は、ISP6あるいは記憶部7から入力される画像信号に応じて、画像を表示する。表示部8は、例えば、液晶ディスプレイである。
固体撮像装置5は、信号処理回路11、及び撮像素子であるイメージセンサ10を備える。イメージセンサ10は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。イメージセンサ10は、CMOSイメージセンサの他、CCD(charge coupled device)であっても良い。
イメージセンサ10は、画素アレイ12、垂直シフトレジスタ13、水平シフトレジスタ14、タイミング制御部15、相関二重サンプリング部(CDS)16、自動利得制御部(AGC)17及びアナログデジタル変換部(ADC)18を有する。
画素アレイ12は、イメージセンサ10の撮像領域に設けられている。画素アレイ12は、水平方向(行方向)及び垂直方向(列方向)へアレイ状に配置された複数の画素からなる。各画素は、光電変換素子であるフォトダイオードを備える。画素アレイ12は、各画素への入射光量に応じた信号電荷を生成する。
図3は、画素アレイ、画素及び小画素について説明する図である。画素20は、小画素群21を構成する。小画素群21は、4つの小画素22からなる。各小画素群21において、小画素22は、水平方向へ2つ、垂直方向へ2つのマトリクスをなして配置されている。各小画素22は、それぞれ信号電荷を読み出し可能に構成されている。小画素群21は、互いに光感度が異なる二以上の小画素22を含む。
タイミング制御部15は、画素アレイ12の各小画素22からの信号を読み出すタイミングを指示するタイミング信号を、垂直シフトレジスタ13及び水平シフトレジスタ14へ供給する。垂直シフトレジスタ13は、タイミング制御部15からのタイミング信号である垂直同期信号に応じて、画素アレイ12内の小画素22を行ごとに選択する。垂直シフトレジスタ13は、選択した行の各小画素22へ読み出し信号を出力する。
垂直シフトレジスタ13から読み出し信号が入力された小画素22は、入射光量に応じて蓄積した信号電荷を出力する。画素アレイ12は、小画素22からの信号を、垂直信号線を介してCDS16へ出力する。垂直シフトレジスタ13は、画素アレイ12のうち、信号電荷を読み出す行を選択する行選択回路として機能する。
CDS16は、画素アレイ12からの信号に対し、固定パターンノイズの低減のための相関二重サンプリング処理を行う。AGC17は、CDS16における相関二重サンプリング処理を経た信号を増幅する。ADC18は、AGC17における増幅を経た信号を、アナログ方式からデジタル方式へ変換する。水平シフトレジスタ14は、ADC18にてデジタル方式へ変換された信号を、タイミング制御部15からのタイミング信号である水平同期信号に応じて、順次読み出す。
信号処理回路11は、水平シフトレジスタ14によって読み出されたデジタル画像信号に対し、各種の信号処理を実施する。信号処理回路11は、ハイダイナミックレンジ(HDR)合成回路19を有する。HDR合成回路19は、信号処理回路11へ入力されたデジタル画像信号に対し、HDR合成を実施する。信号処理回路11は、HDR合成回路19によるHDR合成の他、例えば、キズ補正、ノイズリダクション、シェーディング補正、ホワイトバランス調整等の信号処理を実施する。固体撮像装置5は、信号処理回路11での信号処理を経たデジタル画像信号を出力する。
図4は、画素アレイに配列されている小画素を示す模式図である。画素アレイ12は、例えば、赤色(R)光を検出する小画素群21R、緑色(G)光を検出する小画素群21G、青色(B)光を検出する小画素群21Bがベイヤー配列をなしている。
小画素群21を構成する4つの小画素22A,22B,22C,22Dは、互いに光感度を異ならせて構成されている。本実施形態では、4つの小画素22A,22B,22C,22Dのうち、小画素22Aは、最も高い光感度をなす。小画素22Aに次いで、小画素22B,22C,22Dの順序で、光感度は低くなる。なお、互いに光感度を異ならせた小画素22A,22B,22C,22Dの配置の態様は、本実施形態のとおりである場合に限られず、任意であるものとする。
各小画素22は、受光面の上に、入射光が通過する開口を備える。小画素群21を構成する4つの小画素22A,22B,22C,22Dは、開口の面積がそれぞれ異なる。各小画素22は、開口の面積に応じた光感度を持つ。なお、固体撮像装置5は、開口の面積に応じて各小画素22の光感度を異ならせたものである場合に限られない。固体撮像装置5は、開口の面積のほか、例えば電子シャッター時間やアナログゲインなどに応じて、各小画素22の光感度を異ならせたものとしても良い。
固体撮像装置5は、開口の面積、電子シャッター時間、アナログゲインなどのうちの二以上を組み合わせて、各小画素22の光感度を調整することとしても良い。各小画素22の光感度の設定において、開口の面積、電子シャッター時間およびアナログゲインは、それぞれ個別に変更可能であるものとする。例えば、固体撮像装置5の出荷時までにおいて、開口の面積、電子シャッター時間およびアナログゲインはそれぞれ調整される。
図5及び図6は、HDR合成回路によるHDR合成について説明する図である。図5及び図6に示すグラフにおいて、縦軸は出力レベル、横軸は入射光量を表す。小画素22Aの入射光量が所定の飽和光量L1となったとき、小画素22Aで発生する信号電荷がフォトダイオードの蓄積容量に達するとする。図5に示すように、入射光量が飽和光量L1より大きいとき、小画素22Aの出力電荷が飽和することで、小画素22Aからの信号S1の出力レベルは一定となる。
小画素22Bの入射光量が所定の飽和光量L2(L2>L1とする)となったとき、小画素22Bで発生する信号電荷がフォトダイオードの蓄積容量に達するとする。入射光量が飽和光量L2より大きいとき、小画素22Bの出力電荷が飽和することで、小画素22Bからの信号S2の出力レベルは一定となる。
小画素22Cの入射光量が所定の飽和光量L3(L3>L2とする)となったとき、小画素22Cで発生する信号電荷がフォトダイオードの蓄積容量に達するとする。入射光量が飽和光量L3より大きいとき、小画素22Cの出力電荷が飽和することで、小画素22Cからの信号S3の出力レベルは一定となる。小画素22Dからの信号S4の出力レベルは、小画素22Cの飽和光量L3より入射光量が大きい場合も、入射光量の増加に比例して高くなる。
ここで、小画素22A,22B,22C,22Dの光感度の比SR1:SR2:SR3:SR4を、感度比とする。本実施形態では、SR1>SR2>SR3>SR4であるものとする。HDR合成回路19は、小画素22A,22B,22C,22Dの出力レベルを一致させるために、感度比補正を実施する。
HDR合成回路19は、入射光量がL1より大きくかつL2以下であるとき、S1とS2との加算によるHDR合成を実施する。HDR合成の際、HDR合成回路19は、小画素22Bの出力レベルを小画素22Aの出力レベルに一致させるために、感度比補正のための補正値M2(=SR1/SR2)をS2に乗算する。
HDR合成回路19は、入射光量がL2より大きくかつL3以下であるとき、(S1+M2×S2)にS3を加算するHDR合成を実施する。HDR合成の際、HDR合成回路19は、小画素22Cの出力レベルを小画素22Aの出力レベルに一致させるために、感度比補正のための補正値M3(=SR1/SR3)をS3に乗算する。
HDR合成回路19は、入射光量がL3より大きいとき、(S1+M2×S2+M3×S3)にS4を加算するHDR合成を実施する。HDR合成の際、HDR合成回路19は、小画素22Dの出力レベルを小画素22Aの出力レベルに一致させるために、感度比補正のための補正値M4(=SR1/SR4)をS4に乗算する。
以上により、HDR合成回路19は、HDR合成信号を得る。なお、HDR合成回路19は、入射光量がL1以下であるとき、HDR合成を実施せず、S1を出力する。S1に対する補正値M1は1であるものとする。例えば、SR1=1に対し、SR2=1/2,SR3=1/4,SR4=1/8と設定した場合、M2=2,M3=4,M4=8となる。
固体撮像装置5は、HDR合成回路19でのHDR合成により、幅広いダイナミックレンジでの撮像が可能となる。被写体のうち輝度が低い部分における露出不足と、輝度が高い部分における露出過多との双方を低減可能とすることで、固体撮像装置5は、高品質な画像を得ることができる。小画素22を使用するHDR合成の実施により、固体撮像装置5は、画素アレイ12における画素20と同等の解像度を持つ合成画像を得ることができる。
図7は、HDR合成回路の構成を示すブロック図である。HDR合成回路19は、SRAM(static random access memory)31、フリップフロップ(FF)32,33、有効画素選択部34、感度比補正部35および演算処理部36を有する。
SRAM31は、HDR合成回路19へ入力されたデジタル画像信号を保持する。SRAM31は、1本の水平ラインを保持するラインメモリである。水平ラインは、小画素22を水平方向へ並列させてなる行からの画像信号とする。SRAM31は、垂直方向についての遅延を画像信号に施す。
FF32,33は、小画素22ごとの信号を順次遅延させる。FF32,33は、水平方向についての遅延を画像信号に施す。SRAM31及びFF32,33は、小画素群21ごとに、4つの小画素22A,22B,22C,22Dからの信号を同時刻化させる。
有効画素選択部34には、同時刻化された4つの信号が入力される。有効画素選択部34は、小画素群21の4つの小画素22A,22B,22C,22Dから、1つ又は2以上の有効画素を選択する。有効画素は、HDR合成における信号値の使用を有効とする小画素22であるものとする。
図8は、有効画素の選択のための閾値について説明する図である。入射光量がゼロから増加するに従い、小画素22の出力レベルは入射光量にほぼ比例して増加していく。入射光量が所定の飽和光量LLに到達してからは、小画素22の出力レベルは一定値へと収束する。
図示するグラフにおいて、実線AAは、小画素22の理想的な出力特性を示す。理想的な出力特性によると、入射光量がゼロからLLの間では、小画素22の出力レベルと入射光量とは良好な比例関係を示す。また、小画素22の理想的な出力特性によると、入射光量がLLを超えた時点で、小画素22の出力レベルは直ちに一定となる。
入射光量がゼロに近いとき、小画素22の出力レベルは、ノイズ成分の影響を大きく受けることとなる。このため、小画素22の出力レベルは、入射光量がゼロに近いときは、入射光量との十分な比例関係が保たれないことや、ノイズ成分に埋もれることが起こり得る。
入射光量がLLに対し少し小さいときと、LLを少し超えたときとの間に示す破線ABは、小画素22の現実的な出力特性を表すものとする。現実的な出力特性の場合において、LLより小さいレベルから入射光量を増加させていくとする。入射光量がLLより少し小さいレベルに到達してから、小画素22の出力レベルには、比例関係の直線に対して低レベル側へのずれが生じる。
小画素22の出力レベルは、入射光量がLLに到達してからも、理想的な出力特性に対して乖離したままなだらかに増加していく。入射光量がLLを少し超えてから、小画素22の出力レベルは一定となる。理想的な出力特性に対するこのような乖離は、例えば、knee特性の影響によるものとする。
Th1は、入射光量がゼロに近いときの、低い出力レベルについて設定された第1の閾値とする。Th1は、ノイズ成分の影響を受け易い程度にまで低い出力レベルの小画素22を、HDR合成の対象から除外するために設定されている。Th2は、入射光量がLLに近いときの、高い出力レベルについて設定された第2の閾値とする。Th2は、入射光量との比例関係が悪化し易い程度にまで高い出力レベルの小画素22を、HDR合成の対象から除外するために設定されている。
有効画素選択部34は、Th1と、Th1より高い出力レベルに設定されたTh2との間の範囲内に信号値が含まれる小画素22を、有効画素として選択する。HDR合成回路19は、例えば、あらかじめ設定されたTh1及びTh2を保持する。
図9は、有効画素選択部の構成を示すブロック図である。有効画素選択部34は、比較器37,38、AND回路39を有する。有効画素選択部34には、入力データ40として、同時刻化された4つの信号が入力される。比較器37は、入力データ40とTh1とを比較する。例えば、入力データ40がTh1より大きい場合、比較器37は、「1」を出力する。入力データ40がTh1以下である場合、比較器37は、「0」を出力する。
比較器38は、入力データ40とTh2とを比較する。例えば、入力データ40がTh2より小さい場合、比較器38は、「1」を出力する。入力データ40がTh2以上である場合、比較器38は、「0」を出力する。
AND回路39は、比較器37からの出力と比較器38からの出力との論理積を算出する。AND回路39は、入力データである4つの信号のそれぞれに対し、論理積を算出する。論理積「1」は、その信号を出力した小画素22が有効画素であることを示す。論理積「0」は、その信号を出力した小画素22は有効画素ではないことを示す。有効画素選択部34は、小画素22A,22B,22C,22Dが有効画素であるか否かを示す4ビットの情報を、選択信号41として出力する。
なお、有効画素選択部34が有効画素を選択する条件としては、信号値がTh1より大きいこと、信号値がTh2より小さいこととの少なくとも一方を満たせば良いものとする。有効画素選択部34は、小画素22の信号値と、あらかじめ設定されたTh1及びTh2の少なくとも一方とを比較した結果に応じて、有効画素を選択するものであれば良い。
感度比補正部35には、同時刻化された4つの信号が入力される。感度比補正部35は、4つの小画素22A,22B,22C,22Dの各信号値に対し、感度比補正を実施する。感度比補正部35は、小画素22A,22B,22C,22Dの信号値に、それぞれ補正値M1,M2,M3,M4を乗算する。
演算処理部36は、感度比補正部35からの小画素22ごとの信号値のうち、有効画素の信号値を使用して、HDR合成のための演算を実施する。演算処理部36は、小画素22ごとの信号値のうち、選択信号41において「1」と表されている信号値を抽出し、さらに平均化するフィルタ演算を実施する。HDR合成回路19は、演算処理部36での演算結果を、HDR合成信号として出力する。
図10は、小画素の出力特性とHDR合成とについて説明する図である。図10では、3つの小画素22A,22B,22Cの信号S1,S2,S3について、出力レベルと入射光量との関係を示している。
小画素22BのS2が低出力レベルとなる入射光量の範囲は、小画素22Aが入射光量に応じたS1を出力可能な全範囲と重なる。その入射光量の範囲のうちL12では、S1及びS2の出力レベルがいずれもTh1からTh2の範囲内であって、有効画素の条件を満足する。入射光量がL12の範囲内であるとき、HDR合成回路19は、S1及びS2を使用するHDR合成を実施する。入射光量がL12の範囲より低い場合、HDR合成回路19は、S1を使用するHDR合成を実施する。
小画素22CのS3が低出力レベルとなる入射光量の範囲は、小画素22Bが入射光量に応じたS2を出力可能な全範囲と重なる。その入射光量の範囲のうちL23では、S2及びS3の出力レベルがいずれもTh1からTh2の範囲内であって、有効画素の条件を満足する。入射光量がL23の範囲内であるとき、HDR合成回路19は、S2及びS3を使用するHDR合成を実施する。入射光量がL12の範囲より高く、かつL23の範囲より低い場合、HDR合成回路19は、S2を使用するHDR合成を実施する。入射光量がL23の範囲より高い場合、HDR合成回路19は、S3を使用するHDR合成を実施する。
小画素22A,22B,22C,22Dの出力特性は、入射光量に応じた信号を出力可能な入射光量の範囲が重なり合う小画素22同士において、いずれの小画素22も有効画素の条件を満足する範囲が存在するように設定されている。小画素22A,22Bを例とすると、小画素22A,22Bの双方が入射光量に応じた信号を出力可能な入射光量の範囲内には、小画素22A,22Bの双方が有効画素の条件を満足する範囲L12が含まれている。
なお、HDR合成回路19は、小画素群21のうち1つの小画素22からの信号によるHDR合成と、2つの小画素22からの信号によるHDR合成とを実施するものに限られない。HDR合成回路19は、3つ以上の小画素22からの信号によるHDR合成を実施することとしても良い。
小画素群21に含まれる小画素22は4つである場合に限られない。小画素群21は、互いに光感度が異なる二以上の小画素22を含むものであれば良い。小画素群21は、複数の小画素22のうちいずれかについては、信号を加算することとしても良い。この場合、加算の対象とする小画素22同士は、同じ光感度としても良い。
固体撮像装置5は、例えば、小画素群21を構成する4つの小画素22A,22B,22C,22Dのうち、小画素22Aからの出力による信号と、小画素22Cからの出力による信号とを加算する。かかる信号の加算は、例えば信号処理回路11が行う。固体撮像装置5は、小画素22A,22Cについての加算を経た信号を、高感度な光検出による画像信号として、HDR合成に使用する。この場合も、固体撮像装置5は、HDR合成回路19でのHDR合成により、幅広いダイナミックレンジでの撮像が可能となる。
第1の実施形態によれば、HDR合成回路19は、有効画素選択部34において有効画素として選択された小画素22の信号値をHDR合成に使用することで、HDR合成の精度を高めることができる。HDR合成に使用される小画素22が入射光量に応じて切り換わる際には、HDR合成回路19は、HDR合成後の出力について、入射光量に対する十分な連続性を確保することが可能となる。
HDR合成回路19は、第1の閾値Th1を使用して有効画素を選択することで、ノイズ成分の影響が低減されたHDR合成信号を得ることが可能となる。HDR合成回路19は、第2の閾値Th2を使用して有効画素を選択することで、入射光量が飽和光量に近いときに生じ得る出力特性のぶれによる悪影響を抑制可能とする。
HDR合成回路19は、2以上の小画素22からの信号によるHDR合成を実施する場合に、いずれの小画素22も有効画素であることを条件とする。HDR合成に信号値を使用する小画素22が入射光量の変化によって切り換わっていく過程において、有効画素である2以上の小画素22の信号をHDR合成に使用することで、入射光量の変化に対しHDR合成の高い精度を常に維持することができる。
以上により、固体撮像装置5は、HDR合成回路19における効果的なHDR合成を可能とし、高品質なHDR合成画像を得ることができるという効果を奏する。
(第2の実施形態)
図11は、第2の実施形態にかかる固体撮像装置に含まれるHDR合成回路の構成を示すブロック図である。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
出力判定部51は、感度比補正部35での感度比補正を経た信号値に対する出力判定を実施する。演算処理部52は、出力判定部51からの小画素22ごとの信号値を使用して、HDR合成のための演算を実施する。
図12は、小画素の出力特性と、有効画素選択部における有効画素の選択について説明する図である。入射光量がL11の範囲内であるとき、有効画素選択部34は、S1を出力する小画素22Aを、有効画素として選択する(第1選択パターン)。入射光量がL12の範囲内であるとき、有効画素選択部34は、小画素22Aと、S2を出力する小画素22Bとの2つを、有効画素として選択する(第2選択パターン)。
入射光量がL22の範囲内であるとき、有効画素選択部34は、小画素22Bを有効画素として選択する(第3選択パターン)。入射光量がL23の範囲内であるとき、有効画素選択部34は、小画素22Bと、S3を出力する小画素22Cとの2つを、有効画素として選択する(第4選択パターン)。入射光量がL33の範囲内であるとき、有効画素選択部34は、小画素22Cを有効画素として選択する(第5選択パターン)。
入射光量がL34の範囲内であるとき、有効画素選択部34は、小画素22Cと、S4を出力する小画素22Dとの2つを、有効画素として選択する(第6選択パターン)。入射光量がL44の範囲内であるとき、有効画素選択部34は、小画素22Dを有効画素として選択する(第7選択パターン)。
図13は、感度比補正によって生じ得る出力特性のずれについて説明する図である。図14は、図13の一部を拡大して示す図である。小画素22の信号における出力レベルと入射光量との関係は、感度比補正の影響によって若干ずれを生じる場合がある。
小画素22BのS2を例とすると、S2への感度比補正によって得られた信号SS2と、小画素22AのS1とで、出力レベルと入射光量との関係を比較した場合に、S1に対するずれがSS2に現れることがある。このようなずれは、L11とL12との境界において、SS2のグラフとS1のグラフとの接続部分が不連続となるように表される。図14は、図13のうち破線で囲った部分を拡大したものである。
このような感度比補正の影響による出力特性のずれは、感度比補正のための補正値によっては顕著となることがある。出力判定部51は、感度比補正によるずれが顕著である小画素22を、HDR合成の対象から除外するための出力判定を実施する。
図15は、出力判定部の構成を示すブロック図である。出力判定部51は、デコーダ53、有効判定手段54,55,56、出力選択器57を有する。出力判定部51には、有効画素選択部34からの選択信号41と、感度比補正部35からの信号SS1,SS2,SS3,SS4が入力される。SS1,SS2,SS3,SS4は、それぞれ感度比補正部35を経たS1,S2,S3,S4とする。
デコーダ53は、有効画素選択部34からの4ビットの選択信号41を、3ビットの信号へ変換する。有効画素選択部34による第1から第7の選択パターンのいずれであるかが、デコーダ53からの3ビットの選択信号41によって表される。
有効判定手段54には、SS1とSS2が入力される。有効判定手段54は、2つの小画素22A,22Bが有効画素と選択された場合に小画素22BをHDR合成の対象として含めるか否かを判定する。
図16は、有効判定手段における判定について説明する図である。有効判定手段54は、小画素22A,22Bのうち感度が高いほうの小画素22Aを、判定の基準として設定している。有効判定手段54は、小画素22AのSS1を基準として、プラス側にThA、およびマイナス側にThBの範囲内に、小画素22BのSS2が含まれるか否かを判定する。出力判定部51は、判定用閾値であるThA及びThBをあらかじめ保持する。
SS2がThAからThBの範囲内に含まれている場合、有効判定手段54は、小画素22BをHDR合成の対象として含めるものと判定する。SS2がThAからThBの範囲内に含まれていない場合、有効判定手段54は、小画素22BをHDR合成の対象に含めないものと判定する。なお、出力判定部51は、プラス側とマイナス側とについて、同じ判定用閾値を設定することとしても良い。
出力判定部51は、基準とする有効画素の信号値SS1を含めて設定された出力レベルの範囲内に、感度比補正を経た他の有効画素の信号値SS2が含まれない場合、当該他の有効画素である小画素22Bを、HDR合成の対象として無効であるものと判定する。
図17は、有効判定手段の構成を示すブロック図である。有効判定手段54は、加算器58、減算器59、比較器60,61、AND回路62及びセレクタ63を有する。加算器58は、SS1にThAを加算する。減算器59は、SS1からThBを減算する。
比較器60は、加算器58での加算結果(SS1+ThA)とSS2とを比較する。例えば、(SS1+ThA)>SS2が成立する場合、比較器60は、「1」を出力する。(SS1+ThA)>SS2が成立しない場合、比較器60は、「0」を出力する。
比較器61は、減算器59での減算結果(SS1−ThB)とSS2とを比較する。例えば、SS2>(SS1−ThB)が成立する場合、比較器61は、「1」を出力する。SS2>(SS1−ThB)が成立しない場合、比較器61は、「0」を出力する。
AND回路62は、比較器60からの出力と比較器61からの出力との論理積を算出する。論理積「1」は、SS2が判定用閾値ThA,ThBの範囲内に含まれていることを示す。論理積「0」は、SS2が判定用閾値ThA,ThBの範囲内に含まれていないことを示す。
セレクタ63は、AND回路62からの信号を選択制御入力信号として、SS1と、ゼロレベル信号(10’h0)とのいずれかを選択する。ゼロレベル信号は、最低階調である黒レベル又は黒レベル以下を表す信号である。セレクタ63は、選択制御入力信号「1」に応じて、SS1を選択する。セレクタ63は、選択制御入力信号「0」に応じて、ゼロレベル信号を選択する。有効判定手段54は、セレクタ63における選択結果を、信号SS1_2として出力する。
有効判定手段55,56は、有効判定手段54と同様の構成を備える。有効判定手段55には、SS2とSS3が入力される。有効判定手段55は、2つの小画素22B,22Cが有効画素と選択された場合に小画素22CをHDR合成の対象として含めるか否かを、演算によって判定する。有効判定手段55は、小画素22B,22Cのうち感度が高いほうの小画素22Bを、判定の基準として設定している。
SS3がThAからThBの範囲内に含まれている場合、有効判定手段55は、小画素22CをHDR合成の対象として含めるものと判定する。SS3が判定用閾値ThAからThBの範囲内に含まれていない場合、有効判定手段55は、小画素22CをHDR合成の対象に含めないものと判定する。有効判定手段55は、SS3及びゼロレベル信号のうち選択された一方を、信号SS2_3として出力する。
有効判定手段56には、SS3とSS4が入力される。有効判定手段56は、2つの小画素22C,22Dが有効画素と選択された場合に小画素22DをHDR合成の対象として含めるか否かを、演算によって判定する。有効判定手段56は、小画素22C,22Dのうち感度が高いほうの小画素22Cを、判定の基準として設定している。
SS4がThAからThBの範囲内に含まれている場合、有効判定手段56は、小画素22DをHDR合成の対象として含めるものと判定する。SS4がThAからThBの範囲内に含まれていない場合、有効判定手段55は、小画素22DをHDR合成の対象に含めないものと判定する。有効判定手段55は、SS4及びゼロレベル信号のうち選択された一方を、信号SS3_4として出力する。
出力選択器57には、デコーダ53からの選択信号41と、SS1,SS1_2,SS2,SS2_3,SS3,SS3_4,SS4が入力される。第1選択パターンを示す選択信号41がデコーダ53から入力されると、出力選択器57は、出力としてSS1を選択する。第3選択パターンを示す選択信号41がデコーダ53から入力されると、出力選択器57は、出力としてSS2を選択する。第5選択パターンを示す選択信号41がデコーダ53から入力されると、出力選択器57は、出力としてSS3を選択する。第7選択パターンを示す選択信号41がデコーダ53から入力されると、出力選択器57は、出力としてSS4を選択する。
第2選択パターンを示す選択信号41が入力された場合であって、SS1_2としてSS1が入力された場合、出力選択器57は、出力としてSS1とSS2を選択する。第2選択パターンを示す選択信号41が入力された場合であって、SS1_2としてゼロレベル信号が入力された場合、出力選択器57は、出力としてSS1とゼロレベル信号とを選択する。出力判定部51は、小画素22BがHDR合成の対象として無効と判定した場合に、小画素22Bについては、SS2に換えてゼロレベル信号を出力する。
第4選択パターンを示す選択信号41が入力された場合であって、SS2_3としてSS2が入力された場合、出力選択器57は、出力としてSS2とSS3を選択する。第4選択パターンを示す選択信号41が入力された場合であって、SS2_3としてゼロレベル信号が入力された場合、出力選択器57は、出力としてSS2とゼロレベル信号とを選択する。出力判定部51は、小画素22CがHDR合成の対象として無効と判定した場合に、小画素22Cについては、SS3に換えてゼロレベル信号を出力する。
第6選択パターンを示す選択信号41が入力された場合であって、SS3_4としてSS3が入力された場合、出力選択器57は、出力としてSS3とSS4を選択する。第6選択パターンを示す選択信号41が入力された場合であって、SS3_4としてゼロレベル信号が入力された場合、出力選択器57は、出力としてSS3とゼロレベル信号とを選択する。出力判定部51は、小画素22DがHDR合成の対象として無効と判定した場合に、小画素22Dについては、SS4に換えてゼロレベル信号を出力する。
図18は、演算処理部の構成を示すブロック図である。演算処理部52は、フィルタ演算器64、無効判定手段65及びセレクタ66を有する。フィルタ演算器64は、入力された信号を平均化するフィルタ演算を実施する。無効判定手段65は、フィルタ演算器64での演算結果を無効と扱うか否かを、ゼロレベル信号の有無に応じて判断する。セレクタ66は、フィルタ演算器64でのフィルタ演算を経た信号と、フィルタ演算器64への入力前の信号とのいずれかを選択する。
演算処理部52には、出力判定部51からの1つの信号あるいは2つの信号が入力される。出力判定部51から1つの信号SS1が入力された場合、フィルタ演算器64及びセレクタ66は、SS1をそのまま通過させる。これにより、演算処理部52は、第1の選択パターンにおいて、SS1を出力する。出力判定部51から1つの信号SS2が入力された場合、フィルタ演算器64及びセレクタ66は、SS2をそのまま通過させる。これにより、演算処理部52は、第3の選択パターンにおいて、SS2をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から1つの信号SS3が入力された場合、フィルタ演算器64及びセレクタ66は、SS3をそのまま通過させる。これにより、演算処理部52は、第5の選択パターンにおいて、SS3をHDR合成信号として出力する。出力判定部51から1つの信号SS4が入力された場合、フィルタ演算器64及びセレクタ66は、SS4をそのまま通過させる。これにより、演算処理部52は、第7の選択パターンにおいて、SS4をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS1及びSS2が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS1とSS2のフィルタ演算を実施する。無効判定手段65は、出力判定部51からゼロレベル信号が入力されていないことに応じて、例えば「1」を出力する。セレクタ66は、無効判定手段65からの選択制御入力信号「1」に応じて、フィルタ演算器64からの信号を選択する。これにより、演算処理部52は、第2の選択パターンであって、出力判定部51がSS2を有効と判定した場合に、SS1とSS2との平均化処理の結果をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS1及びゼロレベル信号が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS1とゼロレベル信号のフィルタ演算を実施する。無効判定手段65は、出力判定部51からゼロレベル信号が入力されたことに応じて、例えば「0」を出力する。セレクタ66は、無効判定手段65からの選択制御入力信号「0」に応じて、フィルタ演算器64への入力前のSS1を選択する。これにより、演算処理部52は、第2の選択パターンであって、出力判定部51がSS2を有効ではないと判定した場合に、SS1をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS2及びSS3が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS2とSS3のフィルタ演算を実施する。無効判定手段65は、出力判定部51からゼロレベル信号が入力されていないことに応じて、「1」を出力する。セレクタ66は、無効判定手段65からの選択制御入力信号「1」に応じて、フィルタ演算器64からの信号を選択する。これにより、演算処理部52は、第4の選択パターンであって、出力判定部51がSS3を有効と判定した場合に、SS2とSS3の平均化処理の結果をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS2及びゼロレベル信号が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS2とゼロレベル信号のフィルタ演算を実施する。無効判定手段65は、出力判定部51からゼロレベル信号が入力されたことに応じて、「0」を出力する。セレクタ66は、無効判定手段65からの選択制御入力信号「0」に応じて、フィルタ演算器64への入力前のSS2を選択する。これにより、演算処理部52は、第4の選択パターンであって、出力判定部51がSS3を有効ではないと判定した場合に、SS2をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS3及びSS4が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS3とSS4のフィルタ演算を実施する。無効判定手段65は、出力判定部51からゼロレベル信号が入力されていないことに応じて、「1」を出力する。セレクタ66は、無効判定手段65からの選択制御入力信号「1」に応じて、フィルタ演算器64からの信号を選択する。これにより、演算処理部52は、第6の選択パターンであって、出力判定部51がSS4を有効と判定した場合に、SS3とSS4との平均化処理の結果をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS3及びゼロレベル信号が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS3とゼロレベル信号のフィルタ演算を実施する。無効判定手段65は、出力判定部51からゼロレベル信号が入力されたことに応じて、「0」を出力する。セレクタ66は、無効判定手段65からの選択制御入力信号「0」に応じて、フィルタ演算器64への入力前のSS3を選択する。これにより、演算処理部52は、第6の選択パターンであって、出力判定部51がSS4を有効ではないと判定した場合に、SS3をHDR合成信号として出力する。
なお、HDR合成回路50は、出力判定部51での判定に応じてHDR合成への使用を無効とすることを表す信号として、ゼロレベル信号を使用する場合に限られない。無効であることを表す信号としては、例えば最高階調信号を使用しても良い。最高階調信号は、出力電荷の飽和を表す信号である。ゼロレベル信号及び最高階調信号は、いずれもHDR合成において有効なデータとして扱い得ない信号であるため、無効であることを表す信号の例とし得る。
第2の実施形態によれば、HDR合成回路50は、小画素群21のうち複数の小画素22を有効画素として選択した場合に、複数の小画素22のうち光感度が最も高い小画素22の信号を基準として、他の小画素22をHDR合成の対象として含めるか否かを判定する。光感度が高い小画素22の信号と、感度比補正を経た他の小画素22の信号とでは、光感度が高い小画素22の信号のほうが、本来の信号量が高い。このため、光感度が高い小画素22は、他の小画素22に比べ、高いリニアリティ精度の出力特性を持つこととなる。
HDR合成回路50は、有効画素として選択した複数の小画素22に対し、さらに光感度が高い小画素22を基準として有効と判定した他の小画素22の信号をHDR合成に使用することで、高精度なHDR合成を実施することができる。第2の実施形態にかかる固体撮像装置は、HDR合成回路50における高精度なHDR合成によって、高品質なHDR合成画像を得ることができるという効果を奏する。
図19は、演算処理部の変形例を示すブロック図である。この変形例の演算処理部67は、図18に示す演算処理部52が備える要素に加えて、乗算器68が設けられている。乗算器68は、出力判定部51へ入力された2つの信号のうち、光感度が高いほうの小画素22の信号に対し係数を乗算する。乗算器68及びフィルタ演算器64は、有効画素として選択された複数の小画素22の信号に対し、光感度の高さに応じた加重平均フィルタ処理を施す加重平均手段として機能する。
出力判定部51へ入力された2つの信号に対し、例えば、3:1の重み付けをする場合、乗算器68は、光感度が高いほうの小画素22の信号に3を乗算する。フィルタ演算器64は、乗算器68での乗算を経た信号と、もう一方の信号とを加算し、加算結果をさらに1/4とする。
HDR合成回路50は、この変形例の演算処理部67を備えることで、光感度が高い小画素22に由来する信号成分に重みを持たせたHDR合成信号を得ることができる。これにより、HDR合成回路50は、HDR合成の精度を高めることが可能となる。本変形例の演算処理部67は、第1及び第3の実施形態のHDR合成回路に適用しても良い。
図20は、有効判定手段の変形例を示すブロック図である。この変形例の有効判定手段70は、図17に示す有効判定手段54におけるゼロレベル信号(10’h0)に代えて、SS2がセレクタ63へ入力される。有効判定手段70には、SS1とSS2が入力されるものとする。
セレクタ63は、AND回路62からの信号を選択制御入力信号として、SS1とSS2とのいずれかを選択する。セレクタ63は、選択制御入力信号「1」に応じて、SS2を選択する。セレクタ63は、選択制御入力信号「0」に応じて、SS1を選択する。有効判定手段70は、セレクタ63における選択結果を、信号SS1_2として出力する。出力判定部51は、小画素22BがHDR合成の対象として無効と判定した場合に、小画素22Bについては、SS2に換えてSS1を出力する。
この変形例の有効判定手段70と組み合わせられる演算処理部52は、出力判定部51から2つの信号が入力されるときは、2つの信号の平均化処理の結果をHDR合成信号として出力する。出力判定部51から2つの信号SS1,SS2が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS1とSS2のフィルタ演算を実施する。これにより、演算処理部52は、第2の選択パターンであって、出力判定部51がSS2を有効と判定した場合に、SS1とSS2との平均化処理の結果をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS1,SS1が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS1とSS1のフィルタ演算を実施する。これにより、演算処理部52は、第2の選択パターンであって、出力判定部51がSS2を有効ではないと判定した場合に、SS1をHDR合成信号として出力する。
本変形例によると、SS2とSS3が入力される有効判定手段、SS3とSS4が入力される有効判定手段も、有効判定手段70と同様の構成とする。出力判定部51から2つの信号SS2,SS3が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS2とSS3のフィルタ演算を実施する。これにより、演算処理部52は、第4の選択パターンであって、出力判定部51がSS3を有効と判定した場合に、SS2とSS3との平均化処理の結果をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS2,SS2が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS2とSS2のフィルタ演算を実施する。これにより、演算処理部52は、第4の選択パターンであって、出力判定部51がSS3を有効ではないと判定した場合に、SS2をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS3,SS4が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS3とSS4のフィルタ演算を実施する。これにより、演算処理部52は、第6の選択パターンであって、出力判定部51がSS4を有効と判定した場合に、SS3とSS4との平均化処理の結果をHDR合成信号として出力する。
出力判定部51から2つの信号SS3,SS3が入力された場合、フィルタ演算器64は、SS3とSS3のフィルタ演算を実施する。これにより、演算処理部52は、第6の選択パターンであって、出力判定部51がSS4を有効ではないと判定した場合に、SS3をHDR合成信号として出力する。
HDR合成回路50は、この変形例の有効判定手段70を備える場合も、高精度なHDR合成を実施することができる。この変形例の有効判定手段70には、図19に示す加重平均手段を備える演算処理部67を組み合わせることとしても良い。
(第3の実施形態)
図21は、第3の実施形態にかかる固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。固体撮像装置80は、撮像素子である測光センサ81及び信号処理回路82を備える。測光センサ81は、例えば、CMOSイメージセンサまたはCCDである。
図22は、第3の実施形態にかかる固体撮像装置を備えるデジタルカメラの概略構成を示す図である。被写体からデジタルカメラ100の撮像光学系4へ入射した光は、メインミラー101、サブミラー102及びメカシャッタ106を経て撮像素子107へ進行する。デジタルカメラ100は、撮像素子107において被写体像を撮像する。
サブミラー102で反射した光は、オートフォーカス(AF)センサ103へ進行する。デジタルカメラ100は、AFセンサ103での検出結果を使用するフォーカス調整を行う。メインミラー101で反射した光は、レンズ104及びプリズム105を経て測光センサ81及びファインダー108へ進行する。
測光センサ81は、撮像光学系4(図2参照)による撮像領域の光量を計測する。測光センサ81は、第1の実施形態のイメージセンサ10と同様の構成を備える。画素アレイ12(図1参照)は、測光センサ81を構成する。測光センサ81の画素20は、小画素群21(図3参照)を構成する。小画素群21は、4つの小画素22からなる。
信号処理回路82は、HDR合成回路83、タイミング生成器84及び領域カウンタ85を備える。HDR合成回路83は、図7に示す第1実施形態のHDR合成回路19に含まれる要素に加えて、メモリ86、第1出力補正部87及び第2出力補正部88が設けられている。
第1出力補正部87は、撮像光学系4による撮像領域に設定されている複数の領域ごとに、HDR合成信号を補正する。第2出力補正部88は、デジタルカメラ100の個体情報に応じて、HDR合成信号を補正する。メモリ86は、第1出力補正部87における領域ごとの補正のためのパラメータ、第2出力補正部88における個体情報に応じた補正のためのパラメータを保持する。なお、個体情報とは、例えば、レンズ等の部品の製造誤差や、部品同士の組立誤差等、製品ごとの個体差に関する情報とする。信号処理回路82は、第2出力補正部88での補正を経た信号を出力する。
タイミング生成器84は、個体撮像装置80のシステム全体のタイミングを制御するタイミング信号を生成する。タイミング生成器84は、測光センサ81、HDR合成回路83及び領域カウンタ85へタイミング信号を出力する。
領域カウンタ85は、タイミング生成器84からのタイミング信号である垂直同期信号及び水平同期信号から、信号のタイミングごとの領域を判定する。領域カウンタ85は、領域判定結果を第1出力補正部87へ出力する。
第1出力補正部87は、例えば、領域ごとのシェーディング補正を実施する。シェーディング補正は、撮像素子の特性や、撮像光学系4のレンズ収差などの影響によって被写体像に生じる濃度レベルのむら(光学シェーディング)を補正するものである。
図23は、撮像領域に設定されている領域を示す図である。撮像光学系4による撮像領域には、例えば、35個の領域91が設定されている。35個の領域91は、垂直方向に5個、水平方向に7個のマトリクスをなす。第1出力補正部87は、領域判定結果に応じた領域91についてのシェーディング補正パラメータをメモリ86から読み出す。第1出力補正部87は、シェーディング補正パラメータを基に、領域91ごとのシェーディング補正を実施する。
第1出力補正部87は、各領域91の頂点92に設定されているシェーディング補正パラメータを基に、シェーディング補正を実施しても良い。第1出力補正部87は、領域91ごとに、4つの頂点92のシェーディング補正パラメータの線形補間を実施する。また、第1出力補正部87は、垂直同期信号及び水平同期信号から領域91内の位置を特定し、位置ごとの線形補間を実施することとしても良い。第1出力補正部87は、いずれの方式によりシェーディング補正を実施することとしても良い。
図24は、第2出力補正部による信号値の補正について説明する図である。例えば、第2出力補正部88は、補正のためのパラメータとして、個体情報に応じた設計上の出力値を使用する。設計上の出力値は、複数の入射光量に対してあらかじめ設定されている。また、設計上の出力値は、デジタルカメラ100ごと、あるいは測光センサ81ごとに設定される。
第2出力補正部88は、かかるパラメータをメモリ86から読み出し、実測値V1とパラメータとの線形補間により、補正値V2を算出する。第2出力補正部88は、いずれの方式により、個体情報に応じた補正を実施することとしても良い。
第2出力補正部87は、HDR合成回路83内のメモリ86からパラメータを読み出す以外に、後段処理部3内の要素、例えばISP6(図2参照)からパラメータを受信することとしても良い。
図25は、第3の実施形態にかかる固体撮像装置の変形例を示すブロック図である。本変形例の固体撮像装置80を備えるデジタルカメラ100は、例えばレンズ交換式カメラとする。撮像光学系4におけるレンズ交換がなされると、例えばISP6は、交換用レンズがあらかじめ保持する各種パラメータを取得する。メモリ86は、シェーディング補正パラメータと、個体情報に応じた補正のためのパラメータとを含む情報89を、ISP6から受信する。メモリ86は、保持するパラメータの内容を、受信した情報89の内容へと書き換える。
本変形例の固体撮像装置80は、第1出力補正部87における領域91ごとの補正のためのパラメータと、第2出力補正部88における個体情報に応じた補正のためのパラメータとを、レンズ交換に応じて切り換える。これにより、固体撮像装置80は、交換用レンズの特性に応じて、高品質なHDR合成画像を得ることができる。
また、固体撮像装置80は、第1出力補正部87における領域91ごとの補正のためのパラメータを、光源の色温度の変化に応じて切り換えることとしても良い。デジタルカメラ100が光源の色温度の変化を検知したとき、メモリ86は、色温度に応じたシェーディング補正パラメータを、例えばISP6から受信する。これにより、固体撮像装置80は、光源の色温度に応じて、高品質なHDR合成画像を得ることができる。
第3の実施形態によれば、HDR合成回路83は、撮像領域内の領域91ごとのHDR合成信号の補正と、固体撮像装置80を備える電気機器の個体情報に応じたHDR合成信号の補正とを実施する。HDR合成回路83は、電気機器の組み立て時のばらつきや部品の製造誤差、レンズの特性等による信号値のずれを低減させ、高精度なHDR合成を実施することができる。第3の実施形態にかかる固体撮像装置80は、HDR合成回路83における高精度なHDR合成によって、高品質なHDR合成画像を得ることができるという効果を奏する。
HDR合成回路83は、第1出力補正部87及び第2出力補正部88との双方を備える場合に限られない。HDR合成回路83は、第1出力補正部87及び第2出力補正部88のうちの一方を備えるものとしても良い。第3の実施形態にかかる固体撮像装置80は、第2の実施形態の出力判定部51(図11参照)を備えるものとしても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
4 撮像光学系、5 固体撮像装置、10 イメージセンサ、11 信号処理回路、12 画素アレイ、19 HDR合成回路、20 画素、21 小画素群、22 小画素、34 有効画素選択部、35 感度比補正部、36 演算処理部、50 HDR合成回路、51 出力判定部、52 演算処理部、64 フィルタ演算器、67 演算処理部、68 乗算器、80 固体撮像装置、81 測光センサ、82 信号処理回路、83 HDR合成回路、86 メモリ、87 第1出力補正部、88 第2出力補正部、91 領域。

Claims (3)

  1. 水平方向及び垂直方向へ配列された複数の画素を備え、各画素への入射光量に応じた信号電荷を生成する画素アレイと、
    前記画素アレイからの画像信号を使用してハイダイナミックレンジ合成を実施するハイダイナミックレンジ合成回路と、を有し、
    前記画素は、それぞれ前記信号電荷を読み出し可能な複数の小画素からなる小画素群として構成され、
    前記小画素群は、前記小画素が備える開口の面積、電子シャッター時間及びアナログゲインの少なくとも一つを変えることにより互いに光感度を異ならせた二以上の前記小画素を含み、
    前記ハイダイナミックレンジ合成回路は、
    前記小画素群から、前記ハイダイナミックレンジ合成における信号値の使用を有効とする1つ又は2以上の前記小画素を、有効画素として選択する有効画素選択部と、
    前記小画素ごとの信号値に対し、前記小画素同士における前記光感度の比に応じた感度比補正を実施する感度比補正部と、
    前記感度比補正部からの前記小画素ごとの信号値のうち、前記有効画素の信号値を使用して、前記ハイダイナミックレンジ合成のための演算を実施する演算処理部と、を有し、
    前記有効画素選択部は、第1の閾値と、前記第1の閾値より高い出力レベルに設定された第2の閾値との間の範囲内に信号値が含まれる前記小画素を、前記有効画素として選択することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 水平方向及び垂直方向へ配列された複数の画素を備え、各画素への入射光量に応じた信号電荷を生成する画素アレイと、
    前記画素アレイからの画像信号を使用してハイダイナミックレンジ合成を実施するハイダイナミックレンジ合成回路と、を有し、
    前記画素は、それぞれ前記信号電荷を読み出し可能な複数の小画素からなる小画素群として構成され、
    前記小画素群は、前記小画素が備える開口の面積、電子シャッター時間及びアナログゲインの少なくとも一つを変えることにより互いに光感度を異ならせた二以上の前記小画素を含み、
    前記ハイダイナミックレンジ合成回路は、
    前記小画素群から、前記ハイダイナミックレンジ合成における信号値の使用を有効とする1つ又は2以上の前記小画素を、有効画素として選択する有効画素選択部と、
    前記小画素ごとの信号値に対し、前記小画素同士における前記光感度の比に応じた感度比補正を実施する感度比補正部と、
    前記感度比補正部からの前記小画素ごとの信号値のうち、前記有効画素の信号値を使用して、前記ハイダイナミックレンジ合成のための演算を実施する演算処理部と、
    記感度比補正部での前記感度比補正を経た信号値に対する出力判定を実施する出力判定部と、を有し、
    前記有効画素選択部が前記小画素群から2以上の有効画素を選択した場合に、前記出力判定部は、前記2以上の有効画素のうち信号値が最も大きい有効画素を基準として、他の有効画素を前記ハイダイナミックレンジ合成の対象として有効か否かを判定し、
    前記演算処理部は、前記出力判定部で有効と判定された有効画素の信号値に基づく演算結果を出力することを特徴とする固体撮像装置。
  3. 前記ハイダイナミックレンジ合成回路は、
    前記ハイダイナミックレンジ合成を経た信号値に対し、撮像光学系による撮像領域に設定されている領域ごとの補正を実施する第1出力補正部と、
    前記ハイダイナミックレンジ合成を経た信号値に対し、前記固体撮像装置を備える電気機器の個体情報に応じた補正を実施する第2出力補正部と、をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
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